特許第6243100号(P6243100)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6243100導光板及びこれを含むバックライトアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6243100
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】導光板及びこれを含むバックライトアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20171127BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20171127BHJP
【FI】
   F21S2/00 436
   F21S2/00 439
   F21S2/00 230
   F21Y115:10
【請求項の数】8
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-87345(P2012-87345)
(22)【出願日】2012年4月6日
(65)【公開番号】特開2013-26215(P2013-26215A)
(43)【公開日】2013年2月4日
【審査請求日】2015年3月23日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0072543
(32)【優先日】2011年7月21日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】尹 炳 瑞
(72)【発明者】
【氏名】尹 胄 永
(72)【発明者】
【氏名】車 ハン メ
(72)【発明者】
【氏名】朴 尚 一
(72)【発明者】
【氏名】宋 熙 光
(72)【発明者】
【氏名】金 政 均
(72)【発明者】
【氏名】柳 洙 昌
【審査官】 當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】 韓国公開特許第10−2009−0053629(KR,A)
【文献】 特開2000−035573(JP,A)
【文献】 特開2003−281917(JP,A)
【文献】 特開2010−049937(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0323334(US,A1)
【文献】 特開2007−227374(JP,A)
【文献】 特開2007−019021(JP,A)
【文献】 特開平11−133425(JP,A)
【文献】 特開2000−338487(JP,A)
【文献】 特開2003−059323(JP,A)
【文献】 特開2011−076807(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/084644(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
n個の発光部材を含む第1光源部と、
前記第1光源部と一側辺が隣接するように配置する導光板とを有し、
前記導光板は、前記一側辺の一側端に隣接して形成される第1溝を含み、
前記n個の発光部材は、互いに離隔して一列に配置され、
前記第1光源部の一側端に配置される第1発光部材と、
前記第1発光部材と隣接するように配置される第2発光部材と、
前記第1光源部の他側端に配置される第n発光部材と、
前記第n発光部材と隣接するように配置される第(n−1)発光部材とを含み、
前記第1溝は、前記第1発光部材と対向するように形成され、前記第2発光部材から前記導光板までの垂直の距離が前記第1発光部材から前記第1溝までの垂直の距離より短く、
前記第1溝が始まる地点は、前記第1発光部材と前記第2発光部材との間に位置することを特徴とするバックライトアセンブリ。
【請求項2】
前記第1溝は、平面図的に見て弧状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項3】
前記第2発光部材から前記導光板までの垂直の距離が0.5mm以上、0.7mm以下である時、
前記第1発光部材から前記第1溝までの垂直の距離は、2mm以上、4mm以下であることを特徴とする請求項に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項4】
前記導光板は、前記一側辺の他側端に隣接して形成される第2溝をさらに含み、
前記第2溝は、前記第n発光部材と対向するように形成されることを特徴とする請求項1に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項5】
前記導光板の前記一側辺と対向する他側辺に隣接するように配置される第2光源部をさらに含み、
前記導光板は、前記他側辺の両側端にそれぞれ隣接して形成される第3溝及び第4溝をさらに含むことを特徴とする請求項に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項6】
前記n個の発光部材は、マゼンタ発光ダイオード及び緑色発光ダイオードを交互に配置し、
前記第1発光部材は、マゼンタ発光ダイオードであり、
前記第n発光部材は、緑色発光ダイオードであることを特徴とする請求項に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項7】
前記n個の発光部材は、マゼンタ発光ダイオード及び緑色発光ダイオードを交互に配置し、
前記第1発光部材及び前記第n発光部材は、マゼンタ発光ダイオードであることを特徴とする請求項に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項8】
n個の発光部材を含む第1光源部と一側辺が隣接するように配置する導光板であって、
一側辺の一側端に隣接して形成される第1溝と、
前記一側辺の他側端に隣接して形成される第2溝とを有し、
前記n個の発光部材は、互いに離隔して一列に配置され、
前記第1光源部の一側端に配置される第1発光部材と、
前記第1発光部材と隣接するように配置される第2発光部材と、
前記第1光源部の他側端に配置される第n発光部材と、
前記第n発光部材と隣接するように配置される第(n−1)発光部材とを含み、
前記第1溝は、前記第1発光部材と対向するように形成され、前記第2発光部材から前記導光板までの垂直の距離が前記第1発光部材から前記第1溝までの垂直の距離より短く、
前記第1溝が始まる地点は、前記第1発光部材と前記第2発光部材との間に位置することを特徴とする導光板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導光板及びこれを含むバックライトアセンブリに関し、特に、液晶パネルのコーナー部に現れる色染み現象を防止し、左右の輝度不均衡を防止できる導光板及びこれを含むバックライトアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、広く利用されるコンピュータモニター、テレビ、携帯電話機などには表示装置が必要である。表示装置には陰極線管表示装置、液晶表示装置、プラズマ表示装置などがある。
液晶表示装置は、現在、最も幅広く使用されている平板表示装置の一つであって、画素電極と共通電極など電界生成電極が形成されている二枚の表示板と、その間に挿入されている液晶層からなり、電界生成電極に電圧を印加して液晶層に電界を生成し、これを通じて液晶層の液晶分子の配向を決定して入射光の偏光を制御することによって画像を表示する。
【0003】
このような液晶表示装置は、自ら発光できないので、光源を必要とする。この時、光源は別途に具備された人工光源であるか、または自然光であり、人工光源の場合、発生した光が表示板の全体に均一な輝度を有して到達するようにする導光板(LGP、Light Guide Plate)を必要とする。
液晶表示装置に使用される人工光源としては、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、冷陰極蛍光ランプ(CCFL:cold cathodefluorescent lamp)、外部電極蛍光ランプ(EEFL:externalelectrode fluorescent)などがある。
【0004】
これらのうちの発光ダイオードは、寿命が長く、大きさが小さくて、電力消費が大きくないなどの他の光源に比べて長所が多くて、最近、多く使用されている。
このような発光ダイオードを光源として用いる場合、赤色、緑色、及び青色ダイオードを混合して白色光が液晶パネルに入射するようにできる。
【0005】
この時、赤色ダイオードは、緑色及び青色ダイオードと比較して相対的に寿命が短くて、赤色、緑色、及び青色ダイオードの強さを互いに異なるように調節するための色制御器(color controller)が必要であるという問題点がある。
また、互いに異なる色の発光ダイオードを混合して白色光を作る場合、液晶パネルのコーナー部では光源の端部に配置されるダイオードの色により色染みが現れるという問題点がある。
また、互いに異なる色の発光ダイオードは輝度に及ぼす影響の程度が相異するため、光源の両側端部に互いに異なる色のダイオードが配置される場合、液晶パネルの左右の輝度不均衡が発生するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来のバックライトアセンブリにおける問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、互いに異なる色の発光ダイオードを混合して光源として使用する時、液晶パネルのコーナー部に光源の配置により発生する色染み現象を防止できる導光板及びこれを含むバックライトアセンブリを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、液晶パネルの左右の輝度不均衡を防止できるバックライトアセンブリを提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、色制御器を使用しなくても、互いに異なる色の発光ダイオードを混合して安定的に白色光が出射できるバックライトアセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明によるバックライトアセンブリは、n個の発光部材を含む第1光源部と、前記第1光源部と一側辺が隣接するように配置する導光板とを有し、前記導光板は、前記一側辺の一側端に隣接して形成される第1溝を含み、前記n個の発光部材は、互いに離隔して一列に配置され、前記第1光源部の一側端に配置される第1発光部材と、前記第1発光部材と隣接するように配置される第2発光部材と、前記第1光源部の他側端に配置される第n発光部材と、前記第n発光部材と隣接するように配置される第(n−1)発光部材とを含み、前記第1溝は、前記第1発光部材と対向するように形成され、前記第2発光部材から前記導光板までの垂直の距離が前記第1発光部材から前記第1溝までの垂直の距離より短く、前記第1溝が始まる地点は、前記第1発光部材と前記第2発光部材との間に位置することを特徴とする。
【0008】
前記第1溝は、平面図的に見て弧状に形成されることが好ましい。
記第2発光部材から前記導光板までの垂直の距離が0.5mm以上、0.7mm以下である時、前記第1発光部材から前記第1溝までの垂直の距離は、2mm以上、4mm以下であることが好ましい。
前記導光板は、前記一側辺の他側端に隣接して形成される第2溝をさらに含み、前記第2溝は、前記第n発光部材と対向するように形成されることが好ましい。
前記導光板の前記一側辺と対向する他側辺に隣接するように配置される第2光源部をさらに含み、前記導光板は、前記他側辺の両側端にそれぞれ隣接して形成される第3溝及び第4溝をさらに含むことが好ましい。
前記n個の発光部材は、マゼンタ発光ダイオード及び緑色発光ダイオードを交互に配置し、前記第1発光部材は、マゼンタ発光ダイオードであり、前記第n発光部材は、緑色発光ダイオードであることが好ましい。
前記n個の発光部材は、マゼンタ発光ダイオード及び緑色発光ダイオードを交互に配置し、前記第1発光部材及び前記第n発光部材は、マゼンタ発光ダイオードであることが好ましい。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明による導光板は、n個の発光部材を含む第1光源部と一側辺が隣接するように配置する導光板であって、一側辺の一側端に隣接して形成される第1溝と、前記一側辺の他側端に隣接して形成される第2溝とを有し、前記n個の発光部材は、互いに離隔して一列に配置され、前記第1光源部の一側端に配置される第1発光部材と、前記第1発光部材と隣接するように配置される第2発光部材と、前記第1光源部の他側端に配置される第n発光部材と、前記第n発光部材と隣接するように配置される第(n−1)発光部材とを含み、前記第1溝は、前記第1発光部材と対向するように形成され、前記第2発光部材から前記導光板までの垂直の距離が前記第1発光部材から前記第1溝までの垂直の距離より短く、前記第1溝が始まる地点は、前記第1発光部材と前記第2発光部材との間に位置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る導光板及びこれを含むバックライトアセンブリによれば、光源の端部に配置する発光ダイオードから出る光の約50%だけが導光板に入射するように導光板に溝を形成することによって、液晶パネルのコーナー部に色染み現象が現れるのを防止できるという効果がある。
また、発光ダイオードを一列に配置して、光源として利用する時、両側端部にマゼンタ発光ダイオードを配置して液晶パネルの左右の輝度不均衡を防止し、輝度低下を最小化することができるという効果がある。
さらに、青色発光ダイオードチップ及び赤色蛍光体を含むマゼンタ発光ダイオードと緑色発光ダイオードを交互に配置して光源として利用することによって、色制御器を使用しなくても安定的に白色光が出射できるようにするので、費用を節減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリを示す平面図である。
図2図1のA部分の拡大平面図である。
図3】本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリの導光板のコーナー部を比較例と共に示すグラフである。
図4】本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリを適用した液晶表示装置において、導光板の入光部から10mm入った地点におけるマゼンタと緑色の光量の差を比較例と共に示すグラフである。
図5】本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリの光源部を示す平面図である。
図6】本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリの第1発光部材を示す概略断面図である。
図7】本発明の第2の実施形態によるバックライトアセンブリの光源部を示す平面図である。
図8】本発明の第3の実施形態によるバックライトアセンブリを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係る導光板及びこれを含むバックライトアセンブリを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
本発明は種々の異なる形態に実現でき、ここで説明する実施形態に限られない。
図面において、種々の層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。
明細書の全体にわたって類似する部分に対しては同一の図面符号を付けた。
層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上」にあるという時、これは他の部分の「すぐ上」にある場合だけでなく、その中間に他の部分がある場合も含む。一方、ある部分が他の部分の「すぐ上」にあるという時には、中間に他の部分がないことを意味する。
【0014】
図1は、本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリを示す平面図であり、図2は、図1のA部分の拡大平面図であり、図3は、本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリの導光板のコーナー部を比較例と共に示すグラフであり、図4は、本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリを適用した液晶表示装置において、位置によるマゼンタと緑色の光量の差を比較例と共に示すグラフであり、図5は、本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリの光源部を示す平面図であり、図6は、本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリの第1発光部材を示す断面図である。
【0015】
本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリは、図1に示すように複数の発光部材を含む第1光源部210、及び第1光源部210と一側辺が隣接するように配置する導光板100を含む。
第1光源部210を構成する複数の発光部材は、発光ダイオード(Light Emitting Diode)であってもよく、複数の発光部材は互いに離隔して一列に配置される。複数の発光部材は、第1光源部210の一側端に位置する第1発光部材212、及び第1発光部材212と隣接するように配置される第2発光部材214を含む。
【0016】
導光板100は、第1光源部210から出射した光が表示板の全体に均一な輝度を有して到達することができるようにする役割を果たす。
図1に示すように、導光板100の下の辺(側辺)に沿って第1光源部210が形成されている場合、第1光源部210から出射した光が導光板100に入射し、入射した光は導光板100内で案内されて導光板100の上面に出る。導光板100の上面から出た光は導光板100の下の地点から中間の地点まで均等に分布する。図では省略したが、導光板100の上方に液晶パネルが配置されるようになっており、導光板100の上面から出射した光が液晶パネルに入射して画面を表示するようになる。
【0017】
導光板100は、第1光源部210と隣接する辺の一側端に隣接して形成される第1溝112を含む。
第1溝112は、第1発光部材212と対向するように形成され、第1発光部材212と第2発光部材214との間の地点から始まる弧状形状を有している。
したがって、第1溝112が始まる地点から第1発光部材212と対向する位置に向かうほど、第1溝112の深さはしだいに深くなる形態を有する。
【0018】
図面(図1、2)においては、第1溝112が第1発光部材212と第2発光部材214の間の地点から始まって、導光板100の側辺までは直線状に延長されるように形成しているが、本発明はこれに限定されず、第1溝112が導光板100の側辺まで延長されなくてもよい。
つまり、第1溝112が第1発光部材212と第2発光部材214の間の地点から始まって、第1発光部材212と対向する位置まで形成することもできる。または、第1溝112が第1発光部材212と第2発光部材214の間の地点から始まって、第1発光部材212と対向する位置から一定の距離が離れた地点まで形成することもできる。
【0019】
導光板100を複数の発光部材が形成された地点を基準として縦線を引いて区間を分けることができる。
この時、最外郭に位置する第1発光部材212と第2発光部材214の間の区間では導光板100の側辺の側面が鏡の役割を果たすので、導光板100に第1溝112が形成されていなければ、第1発光部材212から出射した光が第2発光部材214から出射した光の約2倍に達する光量を有するようになる。したがって、導光板100のコーナー部で第1発光部材212が有する色で染みのように表示される。
【0020】
本実施形態では、導光板100が第1発光部材212と対向する位置に形成される第1溝112を含むことによって、第1発光部材212から出射した光の約50%は散乱し、それ以外の約50%が導光板100内に入射される。
よって、導光板100を複数の発光部材が形成された地点を基準として縦線を引いて区間を分ける時、第1発光部材212と第2発光部材214の間の区間で第1発光部材212から出射した光は第2発光部材214から出射した光と近似する光量を有することができる。
したがって、第1発光部材212と第2発光部材214から出射して導光板100内に入射した光が混合されて白色光を示し、従来のような色染み現象は現れなくなる。
【0021】
第2発光部材214から垂直方向で測定した第2発光部材214と導光板100との間の距離をd1とし、第1発光部材212から垂直方向で測定した第1発光部材212と第1溝112との間の距離をd2とする。
この時、d2は、第1発光部材212から導光板100に入射する光量が、第2発光部材214から導光板100に入射する光量の45%〜55%となるように設定する。
【0022】
好ましくは、d2は、第1発光部材212から導光板100に入射する光量が、第2発光部材214から導光板100に入射する光量の50%となるように設定する。
例えば、d1が0.5mm以上、0.7mm以下である時、d2は、2mm以上、4mm以下でありうる。但し、これは例示であり、導光板100の大きさ、厚さなどが変更される場合、d1、d2の数値は変更される。
【0023】
第1溝112が始まる地点は、第1発光部材212と第2発光部材214の間に位置する。第1溝112が始まる地点に対応する第1光源部210の地点と第1発光部材212との間の距離をd3とし、第1発光部材212と第2発光部材214との間の距離をd4とする。
この時、d4をd3より大きく設定する。d3がd4より大きい場合、第1溝112が第2発光部材214と対向する地点までにも形成されて、第2発光部材214から出射して導光板100に入射する光量にも影響を与えてしまうためである。
【0024】
図3は、導光板100のコーナー部を、比較例1〜3と本発明の第1実施形態とを形成して重ねたような図をグラフとして示す。
また、図4は、本発明の第1の実施形態と比較例1〜3の場合における、導光板100の入光部(下辺)から10mm入った地点における第1発光部材212と第2発光部材214からのマゼンタと緑色の光量の差を示すグラフである。
基準線は、第1発光部材212から導光板100に入射する光量が第2発光部材214から導光板100に入射する光量の50%となる理想的な場合を示したものである。比較例1〜3に比べて、本発明の第1の実施形態の場合が基準線にさらに近いことが確認できる。
【0025】
つまり、本発明の第1の実施形態のように、第1溝112が第1発光部材212と第2発光部材214の間の地点から始まる弧状形状を有しており、第1溝112が始まる地点から第1発光部材212と対向する位置に向かうほど、第1溝112の深さが次第に深くなる形態を有する時、色差グラフが基準線に最も近く現れる。
【0026】
導光板100は、第1光源部210と隣接する辺の他側端に隣接して形成される第2溝114をさらに有することができる。複数の発光部材は、第1光源部210の他側端に配置する第n発光部材228、及び第n発光部材228と隣接するように配置する第(n−1)発光部材226をさらに有し、第2溝114は、第n発光部材228と対向するように形成される。
【0027】
この時、第1溝112と第2溝114は互いに対称形状を有することができる。
つまり、第(n−1)発光部材226と第n発光部材228の間の地点から始まる弧状形状からなり、第2溝114が始まる地点から第n発光部材228と対向する位置に向かうほど、第2溝114の深さが次第に深くなる形態を有する。
【0028】
本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリは、導光板100の一側辺と対向する他側辺に隣接するように配置する第2光源部250をさらに含むことができる。
この時、第1光源部210から出射した光が導光板100の半分の面に到達し、第2光源部250から出射した光が導光板100のそれ以外の半分の面に到達する。
【0029】
導光板100は、第2光源部250と隣接した辺の両側端に形成される第3溝116及び第4溝118をさらに含むことができる。第3溝116及び第4溝118はそれぞれ第1溝112及び第2溝114と対称を成すように形成できる。
【0030】
以下、本発明の第1の実施形態によるバックライトアセンブリの第1光源部210及び第2光源部250における発光ダイオードの配置について説明する。
第1光源部210は、図5に示すように、n個の発光部材を含む。
【0031】
n個の発光部材は、図5において、第1光源部210の左側端から第1発光部材212、第2発光部材214、第3発光部材216、第4発光部材218と表し、第1光源部210の右側端から第n発光部材228、第(n−1)発光部材226、第(n−2)発光部材224、第(n−3)発光部材222と表し、第4発光部材218と第(n−3)発光部材222の間に配置される発光部材は図では省略した。
【0032】
n個の発光部材は、マゼンタ発光ダイオード及び緑色発光ダイオードを交互に配置することができる。
つまり、第1発光部材212、第3発光部材216、第(n−1)発光部材226、及び第(n−3)発光部材222はマゼンタ発光ダイオードからなり、第2発光部材214、第4発光部材218、第(n−2)発光部材224、及び第n発光部材228は緑色発光ダイオードからなることができる。
この時、第1光源部210の両側端に位置する発光部材は、それぞれマゼンタ発光ダイオードと緑色発光ダイオードである。
【0033】
マゼンタ発光ダイオードからなる第1発光部材212は、図6に示すように、青色発光ダイオードチップ212aと赤色蛍光体212bを含む。
青色発光ダイオードチップ212aから出た光が赤色蛍光体212bを通過することによってマゼンタ色の光を示す。したがって、マゼンタ発光ダイオードと緑色発光ダイオードから出射した光が導光板100内で混合されて白色光を示す。
この時、マゼンタ発光ダイオードと緑色発光ダイオードの寿命は同程度であるため別途の色制御器を使用しなくても良く、これによって費用の節減が可能である。
【0034】
第2光源部250も第1光源部210のようにマゼンタ発光ダイオード及び緑色発光ダイオードが交互にn個配置され、両側端にはそれぞれ互いに異なる色の発光ダイオードが配置される。
【0035】
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施形態によるバックライトアセンブリについて説明する。
第1の実施形態との最も大きな相違点は、第2の実施形態では光源部の両側端部に位置する発光部材の色を同一にするという点であり、以下、さらに詳細に説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態によるバックライトアセンブリの光源部を示す平面図である。
【0036】
本発明の第2の実施形態によるバックライトアセンブリは、第1の実施形態によるバックライトアセンブリと同様な部分が相当あるので、これに対する説明は省略し、相違する部分についてのみ以下で説明する。
本発明の第2の実施形態によるバックライトアセンブリは、複数の発光部材を含む第1光源部230、及び第1光源部230と一側辺が隣接するように配置する導光板(図示せず)を含むという点では第1の実施形態によるバックライトアセンブリと同一である。
【0037】
第1光源部230はn個の発光部材を含むことができる。
n個の発光部材は、図7において第1光源部230の左側端から第1発光部材232、第2発光部材234、第3発光部材236、及び第4発光部材238と表し、第1光源部230の右側端から第n発光部材248、第(n−1)発光部材246、第(n−2)発光部材244、及び第(n−3)発光部材242と表し、第4発光部材238と第(n−3)発光部材242の間に配置された発光部材は図示を省略した。
【0038】
n個の発光部材は、マゼンタ発光ダイオードと緑色発光ダイオードとが交互に配置される。
つまり、第1発光部材232、第3発光部材236、第(n−2)発光部材244、及び第n発光部材248はマゼンタ発光ダイオードからなり、第2発光部材234、第4発光部材238、第(n−3)発光部材242、及び第(n−1)発光部材246は緑色発光ダイオードからなる。
この時、第1光源部230の両側端に位置する発光部材は、全てマゼンタ発光ダイオードである。
【0039】
第1の実施形態においては、マゼンタ発光ダイオードと緑色発光ダイオードを同数の個数使用して配置したので、第1光源部(図5の210)の両側端に位置する発光部材は互いに異なる色を有する。
緑色発光ダイオードは輝度に大きい影響を与える。
【0040】
第1光源部(図5の210)の左側端にはマゼンタ発光ダイオードが位置して、導光板(図1の100)の左側端は輝度低下が大きくないが、第1光源部(図5の210)の右側端には緑色発光ダイオードが位置して、導光板(図1の100)の右側端は輝度低下が相対的に大きい。したがって、導光板(図1の100)の左側端と右側端の輝度に不均衡が発生する。
【0041】
一方、第2の実施形態においては、マゼンタ発光ダイオードを緑色発光ダイオードよりもう一つ多く使用して配置したので、第1光源部230の両側端に位置する発光部材は同一の色を有する。したがって、導光板(図示せず)の左側端と右側端の輝度のバランスがとれる。
【0042】
本発明の第2の実施形態によるバックライトアセンブリの第1光源部230の両側端にはマゼンタ発光ダイオードを配置したが、本発明はこれに限定されず、第1光源部230の両側端に緑色発光ダイオードを配置することも可能である。但し、この場合、導光板の左側端と右側端の輝度のバランスをとることができるが、緑色発光ダイオードがマゼンタ発光ダイオードより輝度に及ぼす影響が大きいため、全体的な輝度減少が大きくなる。
【0043】
本発明の第2の実施形態によるバックライトアセンブリによれば、第1光源部230の両側端にマゼンタ発光ダイオードを配置することによって、導光板の左右の輝度不均衡を防止すると同時に全体的な輝度減少も最小化できる。
【0044】
次に、図8を参照して、本発明の第3の実施形態によるバックライトアセンブリについて説明する。
第1の実施形態との最も大きな相違点は、第3の実施形態では導光板の一側辺にだけ光源部が形成されるという点であり、以下、さらに詳しく説明する。
【0045】
図8は、本発明の第3の実施形態によるバックライトアセンブリを示す平面図である。
本発明の第3の実施形態によるバックライトアセンブリは、第1の実施形態によるバックライトアセンブリと同様の部分が相当あるので、これに対する説明は省略し、相違する部分についてのみ以下で説明する。
【0046】
本発明の第3の実施形態によるバックライトアセンブリは、複数の発光部材を含む第1光源部210、及び第1光源部210と一側辺が隣接するように配置する導光板100を含むという点では、第1の実施形態によるバックライトアセンブリと同一である。
導光板100は、第1光源部210と隣接する辺の両側端に隣接してそれぞれ形成する第1溝112及び第2溝114を含む。
【0047】
第3の実施形態によるバックライトアセンブリは、導光板100の一側辺に隣接するように第1光源部210を配置し、一側辺と対向する他側辺には光源が形成されない。
したがって、第1光源部210と隣接する導光板100の一側辺にだけ第1溝112及び第2溝114が形成され、一側辺と対向する他側辺には溝が形成されない。
【0048】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0049】
100 導光板
112 第1溝
114 第2溝
116 第3溝
118 第4溝
210、230 第1光源部
212、232 第1発光部材
212a 青色発光ダイオードチップ
212b 赤色蛍光体
214、234 第2発光部材
216、236 第3発光部材
218、238 第4発光部材
222、242 第(n−3)発光部材
224、244 第(n−2)発光部材
226、246 第(n−1)発光部材
228、248 第n発光部材
250 第2光源部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8