特許第6243315号(P6243315)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6243315
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】販売データ処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20171127BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20171127BHJP
   G07G 1/06 20060101ALI20171127BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20171127BHJP
【FI】
   G07G1/12 341G
   G07G1/01 301D
   G07G1/01 301E
   G07G1/12 361Z
   G07G1/06 A
   G06Q30/06
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-213743(P2014-213743)
(22)【出願日】2014年10月20日
(65)【公開番号】特開2016-81377(P2016-81377A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2016年9月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 基義
【審査官】 森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−210296(JP,A)
【文献】 特開2009−199330(JP,A)
【文献】 特開2007−241339(JP,A)
【文献】 特開平02−257395(JP,A)
【文献】 特開2008−234033(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 − 5/00
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
払込票の枚数の入力を受付ける枚数受付手段と、
前記払込票に付された払込コードの入力を受付ける払込コード受付手段と、
前記払込コード受付手段が受付けた前記払込コードに基づいて、前記払込票の払込金額と払込先の情報とを含む払込情報を読み込む払込情報読込手段と、
前記払込情報読込手段が読み込んだ前記払込情報と、前記枚数受付手段が受付けた払込票の枚数と、前記払込情報読込手段が前記払込情報をすでに読み込んだ前記払込票の枚数と、を表示する情報表示手段と、
前記払込票の枚数分の前記払込コードの入力受付を終了し、精算処理に進む指示操作を受付ける受付手段と、
前記払込票の枚数と、前記払込金額の合計金額と、を客に対して表示し、客の承認操作を受付ける承認受付手段と、
前記払込票にかかる入金登録の中止を受付ける中止受付手段と、
前記中止受付手段が前記中止を受付けると、入金中止記録として、中止日時と、操作者の情報と、前記枚数受付手段が受付けた前記払込票の枚数と、前記払込情報読込手段が読み込んだ前記払込情報と、を記憶手段に記録する入金中止記録手段と、
所定期間の入出金額を点検するための点検レポートを出力する旨の点検指示を受付ける点検指示受付手段と、
前記中止受付手段が中止を受付けた前記払込金額について前記所定期間内の合計金額を集計する集計手段と、
前記点検指示受付手段が前記点検指示を受付けると、前記中止を受付けた前記払込金額の合計金額を含めて前記点検レポートの印字データを生成し、当該印字データを出力する出力手段と、
を備える販売データ処理装置。
【請求項2】
前記記憶手段から前記入金中止記録を読み出して、前記中止受付手段が前記中止を受付けた時系列に従って各入金中止記録を並べた履歴レポートの印字データを生成する履歴レポート生成手段と、
前記履歴レポート生成手段が生成した前記履歴レポートの印字データを出力する履歴レポート出力手段と、
を更に備える請求項1に記載の販売データ処理装置。
【請求項3】
前記履歴レポート出力手段は、前記出力手段が前記点検レポートの印字データを出力する際に、前記履歴レポート生成手段が生成した前記履歴レポートの印字データをあわせて出力する、請求項2に記載の販売データ処理装置。
【請求項4】
前記点検指示受付手段は、1日1回その日の入出金合計金額を点検する旨の指示を受付けて、
前記履歴レポート生成手段は、前記点検指示受付手段が前記その日の入出金合計金額を点検する旨の指示を受付けると、前記履歴レポートの印字データを生成する、請求項3に記載の販売データ処理装置。
【請求項5】
前記履歴レポート生成手段は、前記入金登録を完了した取引分の履歴および前記入金登録を取り消した取引分の履歴を含む前記履歴レポートにおいて、前記中止受付手段が前記中止を受付けた取引分の履歴を出力し、当該履歴レポートにおいて、前記中止を受付けた前記入金登録の履歴には当該取引が中止されたものであることを示して、前記履歴レポートの印字データを生成する、
請求項2ないし4のいずれか1つに記載の販売データ処理装置。
【請求項6】
販売データ処理装置において、コンピュータを、
払込票の枚数の入力を受付ける枚数受付手段と、
前記払込票に付された払込コードの入力を受付ける払込コード受付手段と、
前記払込コード受付手段が受付けた前記払込コードに基づいて、前記払込票の払込金額と払込先の情報とを含む払込情報を読み込む払込情報読込手段と、
前記払込情報読込手段が読み込んだ前記払込情報と、前記枚数受付手段が受付けた払込票の枚数と、前記払込情報読込手段が前記払込情報をすでに読み込んだ前記払込票の枚数と、を表示する情報表示手段と、
前記払込票の枚数分の前記払込コードの入力受付を終了し、精算処理に進む指示操作を受付ける受付手段と、
前記払込票の枚数と、前記払込金額の合計金額と、を客に対して表示し、客の承認操作を受付ける承認受付手段と、
前記払込票にかかる入金登録の中止を受付ける中止受付手段と、
前記中止受付手段が前記中止を受付けると、入金中止記録として、中止日時と、操作者の情報と、前記枚数受付手段が受付けた前記払込票の枚数と、前記払込情報読込手段が読み込んだ前記払込情報と、を記憶手段に記録する入金中止記録手段と、
所定期間の入出金額を点検するための点検レポートを出力する旨の点検指示を受付ける点検指示受付手段と、
前記中止受付手段が中止を受付けた前記払込金額について前記所定期間内の合計金額を集計する集計手段と、
前記点検指示受付手段が前記点検指示を受付けると、前記中止を受付けた前記払込金額の合計金額を含めて前記点検レポートの印字データを生成し、当該印字データを出力する出力手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、販売データ処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、公共料金や税金、通信販売等の支払いの受付を、コンビニエンスストア等の代行業者が行う収納代行サービスがある。例えばコードシンボル付の払込取扱票(払込票)が用いられる場合、POS端末はスキャナがコードシンボルから読み取った払込先名称や口座番号、払込金額等の情報入力を受付ける。そして、店員は客から払込金額を受領するとPOS端末にて精算処理を行い、プリンタから受領伝票(レシート)を発行して、店舗印を押した払込受領証とともに客に手渡す。
【0003】
このような収納代行業務において、店員が客から受け取った払込金を着服した事例が発生している。即ち具体例としては、客から払込金を受け取った店員が入金登録処理を完了させずに、客には店舗印を押した払込受領証を手渡して払込受付が完了したように見せかけた。そして客がレジカウンタから離れた後に店員は入金登録処理を中止し、入金登録処理が客都合でキャンセルされたように見せかけて払込金を着服するという事例があった。
【0004】
このような不正着服を防止するため、プリンタから客用の控伝票(レシート)を発行して入金登録が的確に為されたことを証明するPOS端末に関する技術も開示されている。しかしながら客は、払込受領証を受け取っていれば控伝票を確認しない場合が多いので、客側が不正に気付くのは難しいといった現状がある。そこで従来、払込金の不正着服を発覚しやすくできるPOS端末の開発が望まれていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、払込金の不正着服を発覚しやすくできる販売データ処理装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の販売データ処理装置は、枚数受付手段と、払込コード受付手段と、払込情報読込手段と、情報表示手段と、受付手段と、承認受付手段と、中止受付手段と、入金中止記録手段と、点検指示受付手段と、集計手段と、出力手段と、を備える。枚数受付手段と、払込票の枚数の入力を受付ける。払込コード受付手段は、前記払込票に付された払込コードの入力を受付ける。払込情報読込手段は、前記払込コード受付手段が受付けた前記払込コードに基づいて、前記払込票の払込金額と払込先の情報とを含む払込情報を読み込む。情報表示手段は、前記払込情報読込情報が読み込んだ前記払込情報と、前記枚数受付手段が受付けた払込票の枚数と、前記払込情報読込情報が前記払込情報をすでに読み込んだ前記払込票の枚数と、を表示する。受付手段は、前記払込票の枚数分の前記払込コードの入力受付を終了し、精算処理に進む指示操作を受付ける。承認受付手段は、前記払込票の枚数と、前記払込金額の合計金額と、を客に対して表示し、客の承認操作を受付ける。中止受付手段は、前記払込票にかかる入金登録の中止を受付ける。入金中止記録手段は、前記中止受付手段が前記中止を受付けると、入金中止記録として、中止日時と、操作者の情報と、前記枚数受付手段が受付けた前記払込票の枚数と、前記払込情報読込手段が読み込んだ前記払込情報と、を記憶手段に記録する。点検指示受付手段は、所定期間の入出金額を点検するための点検レポートを出力する旨の点検指示を受付ける。集計手段は、前記中止受付手段が中止を受付けた前記払込金額について前記所定期間内の合計金額を集計する。出力手段は、前記点検指示受付手段が前記点検指示を受付けると、前記中止を受付けた前記払込金額の合計金額を含めて前記点検レポートの印字データを生成し、当該印字データを出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本実施形態に係る店舗システムの概略構成図である。
図2図2は、POS端末の機能構成を示すブロック図である。
図3図3は、点検業務選択画面の画面構成例を示す図である。
図4図4は、POS端末が実行する収納代行業務の手順例を示すフローチャートである。
図5図5は、業務選択画面の画面構成例を示す図である。
図6図6は、枚数入力画面の画面構成例を示す図である。
図7図7は、ガイダンス画面の画面構成例を示す図である。
図8図8は、払込明細画面の画面構成例を示す図である。
図9図9は、入力中止時に生成されるジャーナルデータの構成例を示した説明図である。
図10図10は、承認画面の画面構成例を示す図である。
図11図11は、通知メッセージの表示例を示す図である。
図12図12は、店員用表示器に表示される登録画面の一例を示す図である。
図13図13は、客用表示器に表示される受取画面の一例を示す図である。
図14図14は、POS端末が実行する点検処理の手順例を示すフローチャートである。
図15図15は、点検レポートの印字例を示した図である。
図16図16は、収納代行履歴レポートの印字例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施形態に係る店舗システム100の概略構成図である。POS端末1は、店舗における売上データを登録する販売データ処理装置である。尚、店舗において用いられるPOS端末1の台数は特に限定されない。また、以下では、複数の図面に示される同様の構成について同一符号を付して示し、重複する説明を省略する場合がある。
【0009】
店舗サーバ4は、店舗内のPOS端末1とLAN(Local Area Network)3等のネットワークで接続されている。店舗サーバ4は、POS端末1から出力されたデータに基づき、店舗における売上管理、在庫管理、発注管理、業務記録の管理等を行う。
【0010】
次に、POS端末1について説明する。図2は、POS端末1の機能構成を示すブロック図である。POS端末1は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部11を備えている。また、制御部11にはバス12及びI/O機器制御部14を介して、キーボード15、スキャナ16、店員用表示器17、客用表示器18、プリンタ19、ドロワ20及びHDD60が接続されている。また、店員用表示器17および客用表示器18の表示画面上には、タッチパネル171、181がそれぞれ積層されている。
【0011】
制御部11は、通信I/F13及びLAN3等を介して店舗サーバ4との間でデータ通信を行う。HDD60は、制御部11のCPUを動作させる各種制御プログラムや、商品マスタ(不図示)、払込マスタ61、ジャーナル格納部62および集計エリア63等を有している。
【0012】
払込マスタ61は、払込コードと払込情報とを対応付けて記憶しているマスタファイルである。払込情報とは、払込取扱票(以降では単に払込票という)に一般的に記載されている払込に関する情報である。例えば払込情報としては、払込先の名称および口座番号、払込金額、手数料、払込期限、支払人に係る情報などが用いられる。
【0013】
尚、払込マスタ61の格納場所は特に限定されない。店舗サーバ4等の上位サーバが有する形態とし、POS端末1が当該サーバから払込情報を読み込んでもよい。
【0014】
ジャーナル格納部62は、レシート出力した取引データ(明細データ)を店舗控え用として格納しておくためのメモリ領域である。以下では、ジャーナル格納部62に格納された取引データをジャーナルデータと称する。本実施形態のPOS端末1は、収納代行業務において入力中止を受付けると、中止された払込処理に関する履歴をジャーナル格納部62に記録する。
【0015】
集計エリア63は、店舗での商品購入の合計金額や、収納代行業務の入金(預り金)合計額、その他入出金額の合計額、税預り金等の合計額などを格納するためのメモリ領域である。集計エリア63に集計されたデータは、点検レポートの生成や、営業分析等に用いられる。本実施形態のPOS端末1は、収納代行業務を中止した払込票について、その払込金額の合計額を算出して集計エリア63に格納し、点検レポート生成時に利用する。
【0016】
次に、本実施形態に係るプログラムについて説明する。本実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムは、図2に示すように、表示制御部51、入力受付部52、登録部53、集計部54、レポート出力部55を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が記憶媒体から本実施形態のプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、表示制御部51、入力受付部52、登録部53、集計部54、レポート出力部55が主記憶装置上に生成される。
【0017】
なお、本実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムは、ROM或いはHDD60等に予め組み込まれて提供される。本実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0018】
さらに、本実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0019】
表示制御部51は、店員用表示器17、客用表示器18における表示動作全般を制御する。例えば、表示制御部51は、店員用表示器17に点検業務を選択するための点検業務選択画面70を表示する。
【0020】
図3は、点検業務選択画面70の画面構成例を示す図である。点検業務選択画面70には、仮点検アイコン701、本点検アイコン702等が設けられている。仮点検アイコン701および本点検アイコン702は、点検レポート(例えば、図15参照)を印刷するためのアイコンである。なお、仮点検とは時刻によらずその時点での点検レポートを出力する点検業務であり、本点検とは1日1回その日分の点検レポートを出力する点検業務である。本点検では、他のPOS端末1に対して点検レポートのデータを出力する点で仮点検の処理とは異なる。なお、仮点検のことを点検、本点検のことを精算、という場合もあり、その呼称は特に限定されない。
【0021】
入力受付部52は、キーボード15、スキャナ16、タッチパネル171、181等に対する入力操作に応じて各種指示操作や各種情報の入力を受付ける。例えばスキャナ16が払込票に付されたコードシンボルから払込コードを読み取る。すると入力受付部52は、当該払込コードに対応する払込情報を払込マスタ61から読み込んで受付ける。
【0022】
また、入力受付部52は、点検業務選択画面70において仮点検アイコン701が選択操作されると、仮点検レポートを生成、出力する旨の指示を受付ける。また、点検業務選択画面70において本点検アイコン702が選択操作されると、本点検レポートを生成、出力する旨の指示を受付ける。
【0023】
登録部53は、収納代行業務にて受付けた払込情報および払込金額と、受付日時、レジ担当者の識別情報とを含めて、払込処理ごとのレシートデータおよびジャーナルデータ(入金登録に関する明細データ)を生成する。そして生成したジャーナルデータをジャーナル格納部62に記録する。また、登録部53は、収納代行業務において入力中止を受付けると中止された払込票の払込情報をジャーナルデータとしてジャーナル格納部62に記録する。
【0024】
集計部54は、収納代行業務にて入力中止された払込金額の合計額を集計して、集計エリア63に登録する。
【0025】
レポート出力部55は、入力受付部52が点検業務選択画面70から点検レポートの出力指示を受付けると、点検レポートのデータ生成を行う。即ちレポート出力部55は、集計エリア63に格納された集計データを用いて点検レポートの表示データおよび印字データを生成する。そしてレポート出力部55は、生成した表示データを店員用表示器17に出力する。店員用表示器17は当該表示データを用いて点検レポートを表示する。またレポート出力部55は、生成した印字データをプリンタ19に出力する。プリンタ19は当該印字データを用いて点検レポートを印刷する。
【0026】
次に、POS端末1の動作例について説明する。
【0027】
(1)入力中止履歴の記録
次に、収納代行業務において入力中止履歴を記録する処理について、収納代行業務の手順例に沿って説明する。図4は、POS端末1が実行する収納代行業務の手順例を示すフローチャートである。尚、図4ではステップS6にて入力中止履歴を記録する例を示すが、当該履歴を記録するタイミングは図4の例により限定されるものではない。入力中止を受付けた際に、その後の他取引の開始前に当該履歴が記録されればよい。
【0028】
まず、表示制御部51は店員用表示器17に業務選択画面71(図5参照)を表示する。業務選択画面71を表示させるには、例えば登録画面やキーボード15上に業務選択画面71に移行するためのアイコンやキーを設けておく。そして、入力受付部52がキーボード15またはタッチパネル171における入力操作を受付けた際に、表示制御部51が業務選択画面71を店員用表示器17に表示すればよい。
【0029】
図5は、業務選択画面71の画面構成例を示す図である。図5に示すように、業務選択画面71には、収納代行業務を開始するための選択キー711が設けられている。入力受付部52が収納代行業務の選択キー711のタッチ操作を受付ける(ステップS1)と、表示制御部51は枚数入力画面72(図6参照)を表示する。
【0030】
図6は、枚数入力画面72の画面構成例を示す図である。図6に示すように、枚数入力画面72には払込票の受付枚数を入力するためのテンキーが設けられている。入力受付部52がテンキーを介して払込票の受付枚数の入力を受付ける(ステップS2)と、表示制御部51はガイダンス画面73(図7参照)を表示する。
【0031】
図7は、ガイダンス画面73の画面構成例を示す図である。図7に示すように、ガイダンス画面73には、払込票に付されたバーコード(払込コード)をスキャナ16で読み取る旨を指示するガイダンスと、操作イメージとが表示されている。スキャナ16が払込コードを読み取ると(ステップS3)、登録部53は読み取られた払込コードを用いて、払込マスタ61(図2参照)に払込情報を問い合わせる。そして、表示制御部51は払込マスタ61から読み込まれた払込先名称、口座番号、金額等の払込に関する払込情報を、払込明細画面74(図8参照)に表示する(ステップS4)。
【0032】
図8は、払込明細画面74の画面構成例を示す図である。払込明細画面74には、払込先名称、口座番号、金額等の払込に関する払込情報が表示される。加えて、払込明細画面74には、枚数入力画面72(図6参照)から入力された払込票の受付枚数741が表示される。また、払込明細画面74には、スキャナ16による払込コードの読取により受付済みとなった払込票の枚数742が表示される。また、払込明細画面74には、入力中止アイコン743と、受付終了アイコン744が設けられている。
【0033】
入力中止アイコン743は、払込票にかかる入金登録処理を中止する指示を受付けるためのアイコンである。受付終了アイコン744は、払込票の読込処理、即ち、スキャナ16を用いて払込コードを読み込む処理を終了し、次に行う精算処理に進むためのアイコンである。
【0034】
入力受付部52が入力中止アイコン743の選択操作を受付けると(ステップS5:Yes)、登録部53は読み込まれた払込情報をクリアする。そして、登録部53は、払込金額の入金登録や、精算処理、払込情報の登録または送信等の処理を行わずに、入金登録処理を終了する。登録部53は、中止された払込票の払込情報を含むジャーナルデータを生成し、ジャーナル格納部62に記録することで入力中止の履歴を記録する(ステップS6)。
【0035】
図9は、入力中止時に生成されるジャーナルデータの構成例を示した説明図である。入力中止操作を受付けると、登録部53は入力中止操作を受付けた日時(中止日時)、入力中止操作を受付けたPOS端末1のレジ番号(即ち、POS端末1の識別情報)、入力中止操作を受付けた際にログインしていた操作者の識別情報である操作者情報、払込票を受付けた枚数(ステップS2で入力された枚数)を用いて、ジャーナルデータを生成する。
【0036】
また、登録部53は、払込先の名称や、口座情報、払込金額等、払込コードに基づいて払込マスタ61から読み込んだ払込先情報を含めてジャーナルデータを生成する。そして登録部53は、生成したジャーナルデータをジャーナル格納部62に格納する。
【0037】
尚、枚数入力画面72(図6参照)から受付けた払込票枚数が複数枚である場合、入力受付部52は全ての払込票分の入金登録をまとめて中止する。即ち、登録部53は全ての払込票分の払込情報をまとめてクリアする。そして登録部53は、中止された払込票枚数と、それぞれの払込票分の払込先情報(名称、口座情報、払込金額)とをジャーナルデータに含める。なお、登録部53は、キャンセルされた合計金額を算出し、算出した合計金額をジャーナルデータに含める。
【0038】
なお、枚数入力画面72から受付けた払込票枚数が複数枚である場合に、入力受付部52はいずれの払込票について入力中止するかを受付けてもよい。この場合に登録部53は、入力中止の対象とされた払込票分の払込情報をクリアすればよい。そして、集計部54は、入力中止した払込票枚数と、入力中止の対象とされた払込票分の払込先情報とをジャーナルデータに含めればよい。
【0039】
一方、払込明細画面74(図8参照)において入力中止アイコン743の選択操作を受付けなければ(ステップS5:No)、ステップS7に移行する。そして、受付終了アイコン744(図8参照)の選択操作を受付けなければ(ステップS7:No)ステップS3に戻る。受付終了アイコン744の選択操作を受付けると(ステップS7:Yes)、登録部53は払込票の受付枚数が適正か否かを判定する(ステップS8)。
【0040】
ステップS2で受付けた枚数と、ステップS3で払込コードを読み取ることによって払込処理を受付けた払込票の枚数とが合致していれば、払込票の処理枚数は適正である(ステップS8:Yes)。従って受付枚数分のすべての払込票の読取処理が終了したこととなるので、ステップS10に進む。払込コードの読取枚数が受付枚数に達していなければ、受付枚数分のすべての払込票の読取処理は終了していない(ステップS8:No)。この場合、表示制御部51は店員用表示器17にエラーメッセージを表示し(ステップS9)、ステップS3に戻る。
【0041】
ステップS8:Yesであれば、表示制御部51は客用表示器18に承認画面81(図10参照)を表示する(ステップS10)。図10は、承認画面81の画面構成例を示す図である。承認画面81には、収納代行を申し込む客に対して、受付内容の明細を表示し、当該受付内容について確認を求めるメッセージが表示される。また、承認画面81には確認アイコン811が設けられている。
【0042】
尚、承認画面81を客用表示器18に表示させる一方で、表示制御部51は店員用表示器17に通知メッセージ75(図11参照)を表示する。図11は、通知メッセージ75の表示例を示す図である。通知メッセージ75には、客用表示器18に承認画面81が表示されている旨を店員に通知するためのメッセージが示される。また、通知メッセージ75には、客に承認画面81の表示内容の確認を促し、確認アイコン811を操作するよう促すメッセージが表示される。
【0043】
そして、客用表示器18の承認画面81において確認アイコン811(図10参照)が選択されると、入力受付部52は客による承認操作を受付ける。そして表示制御部51は、店員用表示器17、客用表示器18を図12図13に示すような表示画面に切り替える(ステップS11)。
【0044】
図12は、店員用表示器17に表示される登録画面76の一例を示す図である。表示制御部51は店員用表示器17において通知メッセージ75(図11参照)の表示を終了し、受付内容を反映した登録画面76を図12に示すように表示する。また、表示制御部51は、登録画面76の備考欄において、払込票にストアスタンプを押して客に渡すよう促すガイダンスメッセージおよびイラストを表示する。
【0045】
図13は、客用表示器18に表示される受取画面82の一例を示す図である。受取画面82には、レシートとともに、払込票の受領証を受け取るよう客に促すガイダンスメッセージ821が示される。また、ストアスタンプの押された受領証のイラスト822とともに、店名、日時、担当者名、受付枚数等が記されたレシートのイラスト823が表示される。このようなイラスト822、823をガイダンスメッセージ821に添えることで、客に受領証とレシートの両方を受け取って確認するよう促すことができる。
【0046】
(2)点検レポートの出力
次に、POS端末1が実行する点検処理の手順について説明する。図14は、POS端末1が実行する点検処理の手順例を示すフローチャートである。
【0047】
表示制御部51は、店員用表示器17に点検業務選択画面70(図3参照)を表示する(ステップS21)。入力受付部52は、点検業務選択画面70(図3参照)から点検処理の開始指示を受付けたか否かを判定する(ステップS22)。点検業務選択画面70において、仮点検アイコン701または本点検アイコン702が選択されると(ステップS22:Yes)、ステップS23に移行する。指示を受付けない間(ステップS22:No)はステップS22に戻り入力待ちをする。
【0048】
集計部54はジャーナル格納部62からジャーナルデータを読み込む(ステップS23)。そして集計部54は、入力中止された払込金額の合計額を集計し(ステップS24)、当該合計額を集計エリア63に保存する。また、集計部54は、他の項目の入出金額についてもそれぞれ点検対象期間内のジャーナルデータを読み込んで合計額を集計し、集計結果を集計エリア63に保存する。
【0049】
次に、レポート出力部55は、集計エリア63から集計データを読み込んで点検レポートの印字データを生成し、プリンタ19に出力する。プリンタ19は入力された印字データにより点検レポートを印字する(ステップS25)。
【0050】
図15は、点検レポートの印字例を示した図である。尚、図15では、収納代行業務に関する項目名を「公共料金」と表記しているが、上述のように収納代行業務は公共料金の収納代行に限定されず、通信販売等の収納代行も含まれる。従って図15の表記により本実施形態の業務対象が公共料金に限定されるものではない。
【0051】
図15に示すように、点検レポート200には、収納代行業務の受付合計金額201と、取消合計金額202と、受付中止(入力中止)の合計金額203とが出力される。このように受付中止の合計金額を点検レポートに出力することで、各POS端末1の点検作業時に受付中止の有無やその総額について確認することができる。従って、各POS端末1において払込金の不正着手の虞が無いか確認することができる。また、受付合計金額、取消合計金額と並べて受付中止の合計金額を出力することで、受付、取消等他の区分の合計金額と比較しつつ受付中止総額を確認することができる。
【0052】
また、レポート出力部55は、ジャーナル格納部62から収納代行業務にかかるジャーナルデータを読み込み、履歴レポートの印字データを生成してプリンタ19に出力する。プリンタ19は入力された印字データにより履歴レポートを印字する(ステップS26)。
【0053】
図16は、収納代行履歴レポートの印字例を示した図である。図16に示すように、収納代行履歴レポート300には、収納代行業務において登録された各取引のジャーナルデータ301〜303が時系列に出力される。さらに本実施形態の収納代行履歴レポート300においては、収納代行業務の登録処理を完了せずに処理が中止された取引についても、登録が完了した取引と同様に、そのジャーナルデータ304が出力される。
【0054】
図16では、ジャーナルデータ304として、取引日時「99:99」、担当者の識別情報「005」、入金中止された金額、払込先名称「CCCCC」、払込先の口座情報「999……」等の項目を出力した例を示した。尚、レポート出力する項目はこれらに限定されず、その他の項目を追加して出力してもよい。
【0055】
入力中止のジャーナルデータ304には、その登録処理が途中で中止されたことを明示するために、「中止」のように区分305が明記される。これによりジャーナルデータ304にかかる取引金額が入力中止されたものであり、合計入金額や合計取消額には加算されていない金額であることを分かり易く表示している。尚、図16ではジャーナルデータ301〜303については区分を明記していないが、これはジャーナルデータ301〜303には金額に正負を付して表示することで当該履歴が「受付」か「取消」かを識別できるからである。無論、ジャーナルデータ301〜303についても「受付」、「取消」等の区分を付してもよい。
【0056】
このように履歴レポートに、登録処理が未完了のまま中止された処理であっても、その詳細情報を履歴レポートにおいて出力することで、入力中止を悪用した不正の防止を図ることができる。
【0057】
入力中止は取引を中止する処理であるから、従来、そのジャーナルデータは登録されずに破棄されていた。そしてこのようにジャーナルデータに残らないという仕組みが、入力中止を悪用した払込金の不正着服に繋がってしまったという側面もある。これに対して本実施形態のPOS端末1は、登録処理が中止されてもその取引明細をジャーナルデータに保存し、点検レポートや履歴レポートとして出力する。従って、払込金の不正着服を未然に防ぎやすくすることができる。また、点検レポートや履歴レポートにより、不正着服を発覚しやすくできる。
【0058】
・履歴レポートの出力項目設定
尚、履歴レポートに全取引の履歴を出力せずに、一部の履歴については出力を省略してレポート用紙の節減を図ってもよい。例えば、「受付」のジャーナルデータについては出力を省略し、「取消」および「入力中止」のジャーナルデータを履歴レポートに出力してもよい。あるいは更に、「取消」のジャーナルデータについても出力を省き、「入力中止」の履歴のみを履歴レポートに出力してもよい。これにより、印刷用紙を節減しつつも、不正防止目的のレポートは確実に印字出力することが可能となる。
【0059】
・履歴レポートの出力タイミング設定
尚、レポート用紙節減の観点から、履歴レポートを印字出力するタイミングを設定可能としてもよい。例えば、仮点検時には履歴レポートを出力せずに点検レポートのみを出力し、本点検時には点検レポートとともに履歴レポートを出力するとしてもよい。また、点検レポートの出力指示とは別に、履歴レポートの出力指示を受付けて当該指示を受付けた際に履歴レポートを出力してもよい。
【0060】
以上のように本実施形態のPOS端末1は、収納代行業務において入金登録が中止されるとそのジャーナルデータを保存し、点検レポートに中止された払込合計額を出力する。これにより店舗の管理者は点検レポートの確認時に入金中止の合計額を簡便に確認することができ、払込金の不正着服の虞がないか確認し易くなる。従って本実施形態によれば、払込金の不正着服を発覚しやすくできる販売データ処理装置およびプログラムを提供することができる。
【0061】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0062】
例えば上述では、POS端末1が払込コードに対応する払込情報を払込マスタ61から読み込む例について説明したが、実施形態はこれに限定されない。桁数の多いコードを利用できる場合には、払込コード内に払込情報をエンコードして含ませておけばよい。そして、コードシンボルから直接、払込情報をデコードして受付ければよい。このような形態とすれば、払込マスタ61への問合せを省略することができる。
【符号の説明】
【0063】
1…POS端末、4…店舗サーバ、100…店舗システム、11…制御部、51…表示制御部、52…入力受付部、53…登録部、54…集計部、55…レポート出力部、61…払込マスタ、62…ジャーナル格納部、63…集計エリア、200…点検レポート、300…収納代行履歴レポート。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0064】
【特許文献1】特開2002−260106号公報
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