【実施例】
【0346】
実験部分
略語
【表1】
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【0347】
実施例を、独特の保持時間及び質量スペクトルを測定するための以下の解析法によって分析し、特徴づけした:
【表2】
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【0348】
方法1:UPLC(ACN−HCOOH):
機器:Waters Acquity UPLC-MS SQD 3001;カラム:Acquity UPLC BEH C18 1.7 50x2.1mm;溶出液A:水+0.1%のギ酸、溶出液B:アセトニトリル;グラジエント:0−1.6分 1−99%のB、1.6−2.0分 99%のB;流速 0.8ml/分;温度:60℃;注入:2μl;DADスキャン:210−400nm;ELSD
方法2:UPLC(ACN−NH3):
機器:Waters Acquity UPLC-MS SQD 3001;カラム:Acquity UPLC BEH C18 1.7 50x2.1mm;溶出液A:水+0.2%のアンモニア、溶出液B:アセトニトリル;グラジエント:0−1.6分 1−99%のB、1.6−2.0分 99%のB;流速 0.8ml/分;温度:60℃;注入:2μl;DADスキャン:210−400nm;ELSD
【0349】
実施例
実施例1
(3S)−3−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化200】
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【0350】
実施例1a
メチル3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(3−ヒドロキシフェニル)プロパノアート
【化201】
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【0351】
THF(70mL)及びトリエチルアミン(3mL、21.3mmol)中のメチル3−アミノ−3−(3−ヒドロキシフェニル)プロパノアート(2.78g、14.2mmol)を、THF(70mL)中のジtert.−ブチルジカルボナート(4.66g、21.3mmol)の溶液に加え、そして、混合物を72時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、そして、混合物をジクロロメタンによって抽出した。有機層を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル0→30%)によって精製して、3.24gのメチル3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(3−ヒドロキシフェニル)プロパノアートを得た。
【0352】
1H-NMR (400 MHz, DMSO
d6): δ = 1.35 (s, 9 H), 2.56 - 2.75 (m, 2 H), 3.55 (s, 3 H), 4.81 (m, 1 H), 6.60 (ddd, 1 H), 6.69 (m, 2 H), 7.08 (dd, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 9.37 (s, 1 H) ppm.
【0353】
実施例1b
メチル3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル)プロパノアート
【化202】
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【0354】
THF中のメチル3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(3−ヒドロキシフェニル)プロパノアート(4.46g、20mmol)に、炭酸セシウム(9.84g、30mmol)及び1−フルオロ−2−ヨードエタン(5g、30mmol)を加え、そして、混合物を9時間撹拌した。濾過後に、濾液を真空中で濃縮して、5.0gのメチル3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル)プロパノアートを得た。
【0355】
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 1.43 (br. s, 9 H), 2.83 (m, 2 H), 3.63 (s, 3 H), 4.23 (ddd, 2 H), 4.76 (ddd, 2 H), 5.08 (br., 1 H), 5.48 (br., 1H), 6.82 (dd, 1 H), 6.88 (s, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 7.26 (t, 1 H) ppm.
【0356】
実施例1c
メチル3−アミノ−3−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]プロパノアート
【化203】
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【0357】
ジクロロメタン中のメチル3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル)プロパノアート(5.0g、20mmol)に、トリフルオロ酢酸(5.64mL、73mmol)を加えた。室温にて24時間撹拌した後に、追加のトリフルオロ酢酸(1.13mL)を加え、そして、撹拌を20時間続けた。混合物を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(0%−40%のジクロロメタン中のメタノール)によって精製して、4.9gのメチル3−アミノ−3−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]プロパノアートを得た。
【0358】
1H-NMR (300 MHz, DMSO
d6): δ = 2.86 - 3.12 (m, 2 H), 4.13 - 4.24 (m, 1 H), 4.24 - 4.34 (m, 1 H), 4.52 - 4.75 (m, 2 H), 4.75 - 4.95 (m, 1 H), 7.00 (dd, 1 H), 7.06 (d, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7.28 - 7.42 (m, 1 H), 8.44 (br. s., 2H) ppm.
【0359】
実施例1d
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化204】
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【0360】
(3R)−1−{3−[1−(Tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−カルボン酸(105mg、286μmol、Bioorg. Med. Chem. 13 (2005) 4343-4352、化合物10)を、2mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に懸濁し、そして、0℃に冷やした。HATU(117mg、308μmol)、3.4mlのN,N−ジメチルホルムアミドとN−エチルジイソプロピルアミン(0.11ml、660μmol)中のメチル3−アミノ−3−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]プロパノアートの溶液(53mg、220μmol)を加えた。混合物を、0℃にて5分間撹拌し、そして、室温にて24時間撹拌した。水は加え、そして、混合物をジクロロメタンによって抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液は減圧下で濃縮し、そして、残渣をアミノ相カラムによるクロマトグラフィー(Separtis(登録商標)フラッシュ−NH
2、0%−100%へのジクロロメタン中の酢酸エチル)によって精製して、88mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.22/1.23分
MS(ES
+):m/e=592.44(M+H
+)
【0361】
実施例1e
3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]プロパン酸
【化205】
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【0362】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(67mg、102μmol)をメタノール(12.4mL)中に溶解し、そして、水酸化バリウム八水和物(2.2g、7.1mmol)を加えた。混合物を、室温にて1時間撹拌し、次に、塩水及びジエチルエーテルで希釈した。混合物を1Mの塩酸で酸性化し、そして、相を分離した。有機相の濃縮により、70mgの3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]プロパン酸を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.12/1.14分
MS(ES
+):m/e=578.3(M+H
+)
【0363】
1H-NMR (500 MHz, DMSO
d6, at 80°C): δ = 0.82 - 1.05 (m, 2 H), 1.05 - 1.51 (m, 6 H), 1.40(s, 9 H), 1.56 - 1.70 (m, 4 H), 2.29 - 2.41 (m, 3 H), 2.58 - 2.80 (m, 5 H), 3.20 (br., 3H), 3.91 (d, 2 H), 4.25 (ddd, 2 H), 4.73 (ddd, 2 H), 5.19 (m, 1 H), 6.85 (m, 1 H), 6.94 (m, 2 H), 7.23 (td, 1 H), 8.15 (d, 1 H) ppm.
【0364】
実施例1f
(3S)−3−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【0365】
ジオキサン中の3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]プロパン酸(65mg、90μmol)に、ジオキサン中の4Mの塩酸溶液(0.23ml、900μmol)を加え、そして、室温にて3時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣を調製用HPLCによって精製して、8.7mgの(3S)−3−[5−(2−フルオロエトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。
【0366】
【表3】
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UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.76分
MS(ES
+):m/e=478.29(M+H
+)
【0367】
1H-NMR (500 MHz, DMSO
d6, 80°C): δ = 1.20 - 1.70 (m, 8 H), 1.80 (m, 2 H), 2.17 (br. 1H), 2.25 - 2.50 (m, 4 H), 2.60 - 2.71 (m, 3 H), 3.05- 3.25 (m, 3 H), 3.72 (br., 3 H), 4.23 (ddd, 2 H), 4.73 (ddd, 2 H), 5.10 (m, 1 H), 6.80 (m, 1 H), 6.91 (m, 2 H), 7.21 (t, 1 H), 8.28 (br., 1 H) ppm.
【0368】
実施例2
(3S)−3−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化206】
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【0369】
実施例2a
3−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸メチルエステル
【化207】
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【0370】
5.298g(29.24mmol)のの市販3−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸を、136mlのメタノール中に懸濁し、混合物を0℃に冷やし、そして、3.20ml(43.86mmol)の塩化チオニルをゆっくり加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、そして、濃縮した。残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で処理し、そして、ジクロロメタン及びジクロロメタン/2−プロパノール8:2で抽出した。有機部分を濃縮して、5.09g(80%)の3−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸メチルエステルを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.45分
MS(ES
+):m/e=179.07(M+H
+−NH
3)
MS(ES):m/e=240.30(M+HCOO
−)
【0371】
実施例2b
tert−ブチル4−[3−((3R)−3−{[1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピル]ピペリジン−1−カルボキシラート
【化208】
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【0372】
490.75mg(1.33mmol)の(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−カルボン酸(Bioorg. Med. Chem. 13 (2005) 4343-4352、化合物10)を8mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に懸濁し、そして、0℃に冷やした。0.545g(1.43mmol)のHATU、12mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の200.0mg(1.0mmol)の3−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)−プロピオン酸メチルエステルの溶液、及び0.53ml(3.07mmol)のN−エチルジイソプロピルアミンを加えた。混合物を0℃にて5分間撹拌し、そして、室温にて24時間撹拌した。20mlの水を加え、そして、混合物をジクロロメタンによって抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液によって洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、真空中で濃縮した。28gの塩基性シリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10→80/20)で、465mg(83%)のtert−ブチル4−[3−((3R)−3−{[1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピル]ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.11分
MS(ES
+):m/e=546.31(M+H
+)
MS(ES):m/e=590.23(M+HCOO
−)
【0373】
実施例2c
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化209】
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【0374】
150mg(0.28mmol)の4−(3−{(R)−3−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メトキシカルボニル−エチルカルバモイル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを3mlのテトラヒドロフラン中に溶解した。179mg(0.55mmol)の炭酸セシウム及び91mg(0.52mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加えた。混合物を室温にて60時間撹拌し、そして、濾過した。濾液を濃縮した。10gシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→90/10)で、90mg(50%)のtert−ブチル4−{3[(3R)−3−({1−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート及び40mgの出発物質を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.24〜1.25分
MS(ES
+):m/e=592.31(M+H
+)
MS(ES):m/e=590.29(M−H)、636.26(M+HCOO
−)
【0375】
実施例2d
3−({[(3R)−1−{3−[1−(Tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]プロパン酸
【化210】
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【0376】
96mg(0.16mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを20mlのメタノール中に溶解した。512mg(1.62mmol)の水酸化バリウム八水和物を加えた。混合物を、室温にて70時間撹拌し、次に、20mlの水で希釈した。混合物を、1Nの塩酸でpH4に酸性化し、そして、2x40mlのジクロロメタンによって抽出した。有機相の濃縮により、93mg(99%)の3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]プロパン酸を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.14〜1.16分
MS(ES
+):m/e=578.30(M+H
+)
MS(ES):m/e=576.30(M−H)、622.16(M+HCOO
−)
【0377】
実施例2e
(3S)−3−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化211】
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【0378】
93mg(0.16mmol)の3−({[(3R)−1−{3−[1−(Tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]プロパン酸エステルを3.3mlのジオキサン中に溶解した。0.4ml(1.6mmol)の4Nの塩酸は加えた。混合物を、室温にて48時間撹拌し、次に、濃縮して、131mgを得、そしてそれを、HPLCによって精製した:
【0379】
【表4】
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画分12が所望の異性体を含んでいた。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.65分
MS(ES
+):m/e=478.37(M+H
+)
MS(ES):m/e=476.43(M−H)
【0380】
実施例3
(3S)−3−[5−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化212】
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【0381】
実施例3a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−tert−ブトキシ−1−[5−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化213】
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【0382】
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例25e、800mg、1.36mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(52mL)中に溶解した。炭酸セシウム(1.1g、3.4mmol)及び2−フルオロエチルトシラート(445mg、2.04mmol)を加えた。混合物を室温にて3.5時間撹拌し、そして、追加の炭酸セシウム(70mg、0.21mmol)及び2−フルオロエチルトシラート(28mg、0.13mmol)を加え、そして、撹拌を室温にて2.5時間、そして5℃にて17時間続けた。混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によってクエンチし、そして、ジエチルエーテル及び酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、塩水で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル20→100%に続いて、ジオキサン中の酢酸エチル0→50%)によって精製して、670mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−tert−ブトキシ−1−[5−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.24分
MS(ES
+):m/e=633.5(M+H
+)
【0383】
実施例3b
(3S)−3−[5−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【0384】
ギ酸(12mL)中のTert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−tert−ブトキシ−1−[5−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(660mg、1.06mmol)を、60℃に30分間、そして、100℃に10分間加熱した。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣を調製用HPLCによって精製して、311mgの(3S)−3−[5−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。
【0385】
【表5】
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UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.50分
MS(ES
+):m/e=479.4(M+H
+)
【0386】
1H-NMR (400 MHz, DMSO
d6): δ = 1.13 - 1.29 (m, 2 H), 1.35 - 1.77 (m, 7 H), 1.88 (d, 1 H), 2.00 (m, 1 H), 2.21 - 2.43 (m, 4 H), 2.50 - 2.78 (m, 3 H), 2.96 - 3.11 (m, 1 H), 3.15 (d, 1 H), 3.28 (d, 1 H), 3.64 (br., 4 H), 4.30 (ddd, 2 H), 4.75 (ddd, 2 H), 5.09 (m, 1 H), 7.27 (s, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 8.16 (s, 1 H), 8.53 (d, 1 H) ppm.
【0387】
実施例4
(3S)−3−(3−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}フェニル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化214】
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【0388】
実施例4a
tert−ブチル{[3−(ベンジルオキシ)フェニル](フェニルスルホニル)メチル}カルバマート
【化215】
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【0389】
THF(23mL)中の3−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド(5g、23.6mmol)及びベンゼンスルフィン酸ナトリウム塩(3.9g、23.6mmol)に、水(51.5mL)、tert−ブチルカルバマート(2.76g、23.6mmol)及びギ酸(2.66mL、70mmol)を加えた。混合物を、4日間撹拌し、そして、濾過した。沈殿物を、水で洗浄し、そして、9%ジクロロメタン含有ヘキサン中で粉砕した。濾過後に、固体を真空中で乾燥させて、7.24gのtert−ブチル{[3−(ベンジルオキシ)フェニル](フェニルスルホニル)メチル}カルバマートを得た。
【0390】
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ =1.27 (s, 9 H), 5.07 (s, 2 H), 5.73 (d, 1 H), 5.90 (d, 1 H), 6.94 - 7.14 (m, 3 H), 7.30 - 7.49 (m, 6 H), 7.55 (t, 2 H), 7.65 (t, 1 H), 7.92 (d, 2 H) ppm.
【0391】
実施例4b
tert−ブチルメチル2−{(S)−[3−(ベンジルオキシ)フェニル][(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}プロパンジオアート
【化216】
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【0392】
tert−ブチル[3−(ベンジルオキシ)フェニル](フェニルスルホニル)メチル}カルバマート(3.0g、5.93mmol)を、トルエン(21.6mL)と水(16mL)の混合物中に懸濁した。0℃にて、tert−ブチルマロン酸メチル(1.2mL、7.1mmol)、炭酸セシウム(1.94g、5.9mmol)及び1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(1R,2R)−(−)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]チオ尿素(246mg、0.59mmol)を加え、そして、混合物を0℃にて72時間撹拌した。−20℃にて72時間保管した後に、混合物を水及び酢酸エチルで希釈し、濾過後に、相を分離し、そして、水相を酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、濃縮した。
残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル0→35%)によって精製して、2.17gの鏡像異性的に濃縮されたtert−ブチルメチル2−{(S)−[3−(ベンジルオキシ)フェニル][(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}プロパンジオアートを得た。
【0393】
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 1.20 (s, 4.5 H), 1.36 (s, 9 H), 1.41 (s, 4.5 H), 3.04 (br. , 3 H), 3.47 (s, 1.5 H), 3.66 (s, 1.5 H), 3.88 (m, 1 H), 5.09 (s, 2 H), 5.06 - 5.11 (m, 1H), 6.85 - 6.93 (m, 2 H), 7.02 (m, 1 H), 7.21 (m, 1 H), 7.28 - 7.46 (m, 5 H) ppm.
【0394】
実施例4c
tert−ブチルメチル2−[(S)−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)メチル]プロパンジオアート
【化217】
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【0395】
tert−ブチルメチル2−{(S)−[3−(ベンジルオキシ)フェニル][(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}プロパンジオアート(600mg、1.24mmol)に、0℃にて冷やしたギ酸(13.8mL)加え、そして、溶液を5℃にて20時間保存した。氷を加え、そして、炭酸水素ナトリウム水溶液の添加によってpHを8に調整した。水相を酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、炭酸水素ナトリウム水溶液と塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下で濃縮して、390mgの未加工のtert−ブチルメチル2−{(S)−アミノ[3−(ベンジルオキシ)フェニル]メチル}プロパンジオアートを得た。(3R)−1−{3−[1−(Tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−カルボン酸(447mg、1.21mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(14mL)中に懸濁し、0℃に冷やした。HATU(646mg、1.7mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(14mL)中の未加工のtert−ブチルメチル2−{(S)−アミノ[3−(ベンジルオキシ)フェニル]メチル}プロパンジオアート(780mg、1.21mmol)の溶液及びN−エチルジイソプロピルアミン(350μL、3.64mmol)を加えた。混合物を0℃にて2時間撹拌した。氷水と飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、混合物を、酢酸エチルで抽出し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をアミノ相カラムによるクロマトグラフィー(Separtis(登録商標)フラッシュ−NH
2、ヘキサン中の酢酸エチル0→100%)によって精製して、700mgのtert−ブチルメチル[(S)−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)メチル]プロパンジオアートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.53分
MS(ES
+):m/e=736.68(M+H
+)
MS(ES):m/e=780.82(M+HCOO
−)
【0396】
実施例4d
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化218】
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【0397】
tert−ブチルメチル2−[(S)−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]{[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)メチル]プロパンジオアート(700mg、0.95mmol)をギ酸(5.4mL)中に溶解し、そして、室温にて5日間保存した。混合物を減圧下で濃縮して、640gの未加工の(3S)−3−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(メトキシカルボニル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。THF(65mL)中のメチルエステル及びトリエチルアミン(2.5mL、18mmol)を60℃に4時間加熱した。減圧下での濃縮後に、残渣を調製用HPLCによって精製し、147mgのメチル(3S)−3−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパノアートを得た。
【0398】
【表6】
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【0399】
ジクロロメタン(1.5mL)及びトリエチルアミン(0.11mL)中の遊離ピペリジンに、二炭酸ジtert−ブチル(90μL、0.38mmol)を加え、そして、混合物を、2時間撹拌し、真空中で濃縮後に、159mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.41分
MS(ES
+):m/e=636.59(M+H
+)
MS(ES):m/e=680.44(M+HCOO
−)
【0400】
実施例4e
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[3−ヒドロキシフェニル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化219】
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【0401】
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(650mg、1.02mmol)を酢酸エチル(45mL)及びメタノール(7.4mL)中に溶解し、パラジウム担持木炭(65mg、10%)を加えた。混合物を水素雰囲気下で16時間振盪し、メタノールで洗浄したセライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルによるクロマトグラフィー(メタノール中の酢酸エチル0%→25%)で精製して、422mgのtert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(3−ヒドロキシフェニル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0402】
1H-NMR (400 MHz, DMSO
d6, at 80°C): δ = 1.01 (m, 2 H), 1.26 - 1.53 (m, 4 H), 1.41 (s, 9 H), 1.65 (m, 4 H), 1.83 (m, 1 H), 2.23 - 2.38 (m, 3 H), 2.65 - 2.76 (m, 5 H), 3.57 (s, 3 H), 3.92 (m, 3 H), 5.19 (q, 1 H), 6.64 (d, 1 H), 6.72 (m, 2 H), 7.09 (t, 1 H), 8.05 (d, 1 H), 9.04 (br., 1 H) ppm
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.14分
MS(ES
+):m/e=546.53(M+H
+)
MS(ES):m/e=590.43(M+HCOO
−)
【0403】
実施例4f
tert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(3−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}フェニル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化220】
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【0404】
DMF(6.6mL)中のtert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(3−ヒドロキシフェニル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(26mg、50μmol)に、室温にて撹拌しながら炭酸セシウム(38.8mg、120μmol)及び2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エチル4−メチルベンゼンスルホナート(22mg、70μmol)を加えた。5時間後に、トルエンを加え、混合物を真空中で濃縮した。DMF不含残渣をシリカゲルによる調製用薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン中の酢酸エチル30%)によって精製して、21mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(3−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}フェニル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0405】
1H-NMR (400 MHz, DMSO
d6, at 80°C): δ = 1.02 (m, 2 H), 1.25 - 1.51 (m, 5 H), 1.41 (s, 9 H), 1.55 - 1.70 (m, 4 H), 1.82 (m, 1 H), 2.26 - 2.38 (m, 3 H), 2.73 - 2.81 (m, 4 H), 3.40 (m, 1 H), 3.56 - 3.65 (m, 5 H), 3.58 (s, 3 H), 3.69 - 3.74 (m, 1 H), 3.74 - 3.81 (m, 2 H), 3.91 (br., 2 H), 4.06 - 4.14 (m, 2 H) 4.50 (ddd, 2 H), 5.21 (q, 1 H), 6.82 (dd, 1 H), 6.85 - 6.96 (m, 2 H), 7.21 (t, 1 H), 8.08 (d, 1 H) ppm.
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.26分
MS(ES
+):m/e=680.54(M+H
+)
MS(ES):m/e=724.50(M+HCOO
−)
【0406】
実施例4g
(3S)−3−(3−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}フェニル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【0407】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(3−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}フェニル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(20.3mg、27μmol)を、tert.−ブタノール(0.77mL)及びメタノール(0.76mL)中に溶解し、水酸化バリウム八水和物(42mg、0.13mmol)を加えた。室温にて60分間撹拌した後に、溶媒を高真空によって0℃にて留去した。残渣を、水(1mL)中に溶解し、ギ酸(2mL)によって酸性化した。5℃にて18時間後に、追加のギ酸(2mL)を加えた。室温にて3時間後に、溶媒を高真空によって0℃にて留去し、そして、残渣を調製用HPLCによって精製して、8.4mgの(3S)−3−(3−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}フェニル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。
【0408】
【表7】
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UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.69分
MS(ES
+):m/e=566.41(M+H
+)
MS(ES):m/e=564.37(M−H)
【0409】
実施例5
(3S)−3−(5−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化221】
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【0410】
実施例5a
tert−ブチル{[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル](フェニルスルホニル)メチル}カルバマート
【化222】
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【0411】
THF(16.3mL)中の5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−カルバルデヒド(3.61g、16.9mmol、Harrowven, D.C.et all Tetrahedron, 2001 57 p. 4447-4454)及びベンゼンスルフィン酸ナトリウム塩(2.7g、16.6mmol)に、水(36.3mL)、tert−ブチルカルバマート(1.94g、16.6mmol)及びギ酸(1.9mL、49mmol)を加えた。混合物を、4日間撹拌し、そして、濾過した。濾液を、さらに2日間撹拌し、そして、再び濾過した。形成された沈殿物を、水で洗浄し、そして、9%ジクロロメタン含有ヘキサン中で粉砕した。濾過後に、固体を真空中で乾燥させて、3.17gのtert−ブチル{[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル](フェニルスルホニル)メチル}カルバマートを得た。
【0412】
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 1.27 (s, 9 H), 5.13 (s, 2 H), 5.83 (d, 1 H), 5.97 (d, 1 H), 7.32 - 7.50 (m, 6 H), 7.53 - 7.63 (m, 2 H), 7.68 (t, 1 H), 7.93 (d, 2 H), 8.27 (s, 1 H), 8.44 (d, 1 H) ppm.
【0413】
実施例5b
tert−ブチルメチル2−{(S)−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル][(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}プロパンジオアート
【化223】
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【0414】
tert−ブチル{[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル](フェニルスルホニル)メチル}カルバマート(2.2g、4.84mmol)を、トルエン(16.5ML)と水(13mL)の混合物中に懸濁した。0℃にてtert−ブチルマロン酸メチル(1.0mL、5.8mmol)、炭酸セシウム(1.58g、4.84mmol)及び1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(1R,2R)−(−)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]チオ尿素(200mg、0.48mmol)を加え、そして、混合物を0℃にて48時間撹拌した。5℃にて72時間の保管後に、混合物を水と酢酸エチルで希釈し、相を分離し、そして、水相を酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、濃縮した。残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル0%→60%)によって精製して、1.54gの鏡像異性的に濃縮されたtert−ブチルメチル2−{(S)−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル][(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}プロパンジオアートを得た。
【0415】
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3): δ = 1.36 (s, 4.5 H), 1.43 (s, 9 H), 1.48 (s, 4.5 H), 3.65 (s, 1.5 H), 3.76 - 3.87 (m, 1H), 3.77 (s, 1.5 H), 5.10 (s, 2 H), 5.48 (br., 1 H), 6.27 (br., 1 H), 7.26 (s, 1 H), 7.35 - 7.44 (m , 5 H), 8.21 (d, 1 H), 8.28 (s, 1 H) ppm.
【0416】
実施例5c
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化224】
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【0417】
1,2−ジメトキシエタン(13.5mL)中の(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−カルボン酸(1.91g、5.18mmol)に、N−ヒドロキシスクシンイミド(0.60g、5.18mmol)及び1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.18g、5.7mmol)を加えた。沈殿物を形成させながら、溶液を室温にて4時間撹拌した。次に、混合物を0℃に冷やし、濾過し、そして、固体をジエチルエーテルで洗浄した。濾液とジエチルエーテル洗浄液を合わせ、そして、濃縮して、2.61gの未加工のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.13分
MS(ES
+):m/e=466.31(M+H
+)
【0418】
実施例5d
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化225】
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【0419】
ジオキサン(15mL)中のtert−ブチルメチル2−{(S)−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル][(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}プロパンジオアートに、ジオキサン(11.2mL、45mmol)中の4Mの塩酸溶液を加え、そして、20時間撹拌した。混合物を、ジオキサン及びトルエンで希釈し、そして、減圧下で濃縮した。希釈と濃縮操作をトルエンとジクロロメタンを用いて繰り返して、1.64gの未加工の2−[(S)−アミノ−(5−ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル)メチル]マロン酸モノメチルエステルを得た。モノメチルエステルを、DMF(18mL)、並びにジクロロメタン(18mL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(3.0g、5.15mmol)及びトリエチルアミン(1.94mL、13.9mmol)の溶液中で0℃に冷やした。混合物を、0℃にて21時間撹拌し、次に、60℃に1時間加熱した。室温に冷めた後に、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。相を分離し、そして、水相をジエチルエーテルと酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(メタノール中の酢酸エチル0%→15%)によって精製して、1.4gのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.25分
MS(ES
+):m/e=637.6(M+H
+)
MS(ES):m/e=681.5(M+HCOO
−)
【0420】
実施例5e
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[5−(ヒドロキシ)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化226】
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【0421】
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(650mg、1.02mmol)を、酢酸エチル(45mL)及びメタノール(7.4mL)中に溶解し、パラジウム担持木炭(65mg、10%)を加えた。混合物を水素雰囲気下で16時間振盪し、メタノールで洗浄したセライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、そして、シリカゲルによるクロマトグラフィー(メタノール中の酢酸エチル0%→25%)精製して、422mgのtert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0422】
1H-NMR (400 MHz, DMSO
d6,at 80°C): δ = 1.00 (m, 2 H), 1.26 - 1.55 (m, 4 H), 1.40 (s, 9 H), 1.65 (m, 4 H), 1.83 (m, 1 H), 2.17 - 2.40 (m, 3 H), 2.63 - 2.74 (m, 2 H), 2.75 - 2.90 (m, 3 H), 3.58 (s, 3 H), 3.90 (m, 3 H), 5.19 (m, 1 H), 7.08 (d, 1 H), 7.94 - 8.07 (m, 2 H), 8.16 (d, 1 H), 9.57 (br., 1 H) ppm.
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.95分
MS(ES
+):m/e=547.4(M+H
+)
【0423】
実施例5f
tert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(5−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化227】
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【0424】
DMF(7.6mL)中のtert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(30mg、60μmol)に、室温にて撹拌しながら、炭酸セシウム(44.7mg、140μmol)及び2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エチル4−メチルベンゼンスルホナート(25mg、80μmol)を加えた。5時間後に、トルエンを加え、そして、混合物が真空中で濃縮した。DMF不含残渣をシリカゲルによる調製用薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製して、16.7mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(5−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0425】
1H-NMR (400 MHz, MeOD): δ = 1.00 - 1.19 (m, 2 H), 1.40 - 1.60 (m, 5 H), 1.45 (s, 9 H), 1.73 (m, 4 H), 1.94 (m, 1 H), 2.27 - 2.54 (m, 3 H), 2.73 (br.,2 H), 2.91 (m, 3 H), 3.66 (s, 3 H), 3.64 - 3.72 (m, 7 H), 3.87 (m, 2 H), 4.06 (br., 3 H), 4.23 (m, 2 H), 4.50 (ddd, 2 H), 5.36 (t, 1 H), 7.41 (dd, 1 H), 8.17 (d, 1 H), 8.13 (d, 1 H) ppm.
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.10分
MS(ES
+):m/e=681.3(M+H
+)
MS(ES):m/e=725.5(M+HCOO
−)
【0426】
実施例5g
(3S)−3−(5−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【0427】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(5−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(16.5mg、22μmol)をtert.−ブタノール(0.62mL)及びメタノール(0.6mL)中に溶解し、そして、水酸化バリウム八水和物(34mg、315μmol)を加えた。室温にて45分間撹拌した後に、溶媒を高真空によって0℃にて留去した。残渣を、水(0.3mL)中に溶解し、ギ酸(0.9mL)によって酸性化した。5℃にて18時間後に、溶媒を高真空によって0℃にて留去し、そして、残渣を調製用HPLCによって精製して、1.6mgの(3R)−3−(5−{2−[2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}ピリジン−3−イル)−3−[({(3S)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。
【0428】
【表8】
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UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.55分
MS(ES
+):m/e=567.4(M+H
+)
MS(ES):m/e=565.4(M−H)
【0429】
実施例6
(3S)−3−{5−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化228】
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【0430】
実施例6a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(3−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化229】
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【0431】
16mlのトルエン中の400.0mg(0.66mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例8c)に、15.17mg(0.01mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、4.0mlのエタノール中の108.6mg(0.79mmol)の(3−ヒドロキシフェニル)ボロン酸及び4.0mlの水中の118.3mg(2.04mmol)のフッ化カリウムを加えた。混合物を、100℃にて26時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10)により、236mg(58%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(3−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.10分
MS(ES
+):m/e=624.70(M+H
+)
MS(ES):m/e=621.46(M−H)、667.57(M+HCOO
−)
【0432】
実施例6b
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−{5−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化230】
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【0433】
128mg(0.21mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(3−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを、2.25mlのテトラヒドロフラン中に溶解した。134mg(0.41mmol)の炭酸セシウム及び68mg(0.39mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加えた。混合物を室温にて70時間撹拌した。68mg(0.39mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、そして、混合物を室温にて48時間撹拌した。68mg(0.39mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、そして、混合物を室温にて70時間撹拌した。68mg(0.39mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、そして、混合物を室温にて24時間撹拌した。68mg(0.39mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタン、2mlのテトラヒドロフラン及び134mg(0.41mmol)炭酸セシウムを加え、そして、混合物を室温にて24時間撹拌した。68mg(0.39mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、そして、混合物を室温にて24時間撹拌した。68mg(0.39mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、そして、混合物を室温にて24時間撹拌した。68mg(0.39mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、そして、混合物を、室温にて70時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→90/10)により、100mg(65%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−{5−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.20分
MS(ES
+):m/e=669.3(M+H
+)
MS(ES):m/e=713.5(M+HCOO
−)
【0434】
実施例6c
3−({[(3R)−1−{3−[1−(Tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−{5−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}プロパン酸
【化231】
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【0435】
95mg(0.14mmol)のTert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−{5−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを、17mlのメタノール中に溶解した。448mg(1.42mmol)の水酸化バリウム八水和物を加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、次に、濃縮して、3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−{5−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}プロパン酸を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.12分
MS(ES
+):m/e=655.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=653.6(M−H)
【0436】
実施例6d
(3S)−3−{5−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−{[(3R)−1−(3−ピペリジン−4−イル−プロピオニル)ピペリジン−3−カルボニル]アミノ}プロピオン酸
【化232】
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【0437】
93mg(0.14mmol)の4−{3−[(R)−3−(2−カルボキシ−1−{5−[3−(2−フルオロエトキシ)−フェニル]ピリジン−3−イル}−エチルカルバモイル)−ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを含んでいる実施例9cで得られた混合物を、8.7mlのジオキサン中に溶解した。1.07ml(4.26mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を室温にて20時間撹拌した。0.178ml(0.71mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を室温にて24時間撹拌した。8.0mlのジオキサンお0.178ml(0.71mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を、室温にて72時間撹拌し、次に、濃縮した。残渣に、少量の水及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えて、pH=6を得た。混合物を濃縮し、そして、酢酸エチル/エタノール 9:1及びジクロロメタン/メタノール 9:1で抽出した。有機溶液を、濾過し、合わせ、そして、濃縮して、55mgを得、そしてそれを、HPLCによって精製した。
【0438】
【表9】
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【0439】
画分13は所望の異性体を含んでいた。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.95分
MS(ES
+):m/e=555.12(M+H
+)
MS(ES):m/e=553.17(M−H)
【0440】
実施例7
(3S)−3−{5−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
実施例7a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
12mlのトルエン中の300.0mg(0.49mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例8c)に、11.4mg(0.01mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、3.0mlのエタノール中の81.5mg(0.59mmol)の(4−ヒドロキシフェニル)ボロン酸及び3.0ml水中の88.7mg(1.53mmol)フッ化カリウムを加えた。混合物を、100℃にて4時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10)により、218mg(71%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.02分
MS(ES
+):m/e=624.8(M+H
+)
MS(ES):m/e=621.5(M−H)、667.6(M+HCOO
−)
【0443】
実施例7b
tert−ブチル4−(3−{(3R)−3−[(1−{5−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシラート
【化235】
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【0444】
120mg(0.19mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを、2.11mlのテトラヒドロフラン中に溶解した。126mg(0.39mmol)の炭酸セシウム及び64mg(0.37mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加えた。混合物を室温にて70時間撹拌した。64mg(0.37mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、そして、混合物を室温にて48時間撹拌した。64mg(0.37mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、そして、混合物を室温にて70時間撹拌した。64mg(0.37mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、そして、混合物を室温にて24時間撹拌した。64mg(0.37mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタン、2mlのテトラヒドロフラン及び126mg(0.39mmol)の炭酸セシウムを加え、そして、混合物を室温にて24時間撹拌した。64mg(0.37mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、混合物を、室温にて24時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→90/10)により、84mg(62%)のtert−ブチル4−(3−{(3R)−3−[(1−{5−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.16分
MS(ES
+):m/e=669.3(M+H
+)
MS(ES):m/e=713.5(M+HCOO
−)
【0445】
実施例7c
3−({[(3R)−1−{3−[1−(Tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−{5−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}プロパン酸
【化236】
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【0446】
76mg(0.11mmol)のtert−ブチル4−(3−{(3R)−3−[(1−{5−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシラートを、14mlのメタノール中に溶解した。358.5mg(1.14mmol)の水酸化バリウム八水和物を加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、次に、濃縮して、3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−{5−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}プロパン酸を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.08分
MS(ES
+):m/e=655.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=653.5(M−H)
【0447】
実施例7d
(3S)−3−{5−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化237】
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【0448】
74mg(0.11mmol)の3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−{5−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}プロパン酸を含んでいる実施例7cで得られた混合物を、6.9mlのジオキサン中に溶解した。0.85ml(3.39mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を室温にて48時間撹拌した。0.141ml(0.56mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を、室温にて24時間撹拌し、次に、濃縮した。残渣に、少量の水と飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えてpH=6を得た。混合物を濃縮し、そして、酢酸エチル/エタノール 9:1で抽出した。有機溶液を、濾過し、そして、濃縮して、49mgを得、そしてそれを、HPLCによって精製した。
【0449】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
画分12は所望の異性体を含んでいた。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.89分
MS(ES
+):m/e=555.11(M+H
+)
MS(ES):m/e=553.16(M−H)
【0451】
実施例8
(3S)−3−{5−[2−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化238】
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【0452】
実施例8a
3−アミノ−3−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)プロピオン酸
【化239】
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【0453】
9.50g(51.07mmol)の5−ブロモピリジン−3−カルバルデヒドを、22mlのエタノール中に懸濁した。5.31g(51.07mmol)のプロパン二酸及び8.27g(107.25mmol)の酢酸アンモニウムを加えた。混合物を、4時間還流し、室温に冷ました後に、濾過した。残渣を冷エタノールで洗浄し、そして、45℃にて真空中で乾燥させて、8.69g(69%)の3−アミノ−3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)プロピオン酸を得た。
【0454】
1H-NMR (300MHz, DMSO-d
6): δ = 3.03 (dd, 2H), 4.71 (br., 1H), 8.24 (t, 1H), 8.68 (d, 1H), 8.75 (d, 1H) ppm.
【0455】
実施例8b
3−アミノ−3−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)プロピオン酸メチルエステル
【化240】
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【0456】
9.54g(38.93mmol)の3−アミノ−3−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)プロピオン酸を、158mlのメタノール中に懸濁し、そして、混合物を0℃に冷やした。4.26ml(58.39mmol)の塩化チオニルをゆっくり加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、そして、濃縮した。残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で処理し、ジクロロメタンによって抽出した。有機部分を、硫酸ナトリウムによって乾燥させ、そして、濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→50/50)により、5.84g(52%)の3−アミノ−3−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−プロピオン酸メチルエステルを得た。
UPLC(ACN−NH
3):Rt=0.74分
MS(ES
+):m/e=261.2(M+H
+)
【0457】
1H-NMR (300MHz, CDCl
3): δ = 2.68 (d, 2H), 3.71 (s, 3H), 4.48 (t, 1H), 7.91 - 7.95 (m, 1H), 8.53 (d, 1H), 8.59 (d, 1H) ppm.
【0458】
実施例8c
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化241】
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【0459】
3.324g(9.02mmol)(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−カルボン酸(Bioorg. Med. Chem. 13 (2005) 4343-4352、化合物10)を、52mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に懸濁し、そして、0℃に冷やした。3.694g(9.71mmol)のHATU、78mlのN,N−ジメチルホルムアミド及び3.56ml(20.82mmol)のN−エチルジイソプロピルアミン中の1.798g(6.94mmol)の3−アミノ−3−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−プロピオン酸メチルエステルの溶液を加えた。混合物を0℃にて5分間、そして、室温にて24時間撹拌した。160mlの水を加え、そして、混合物を280mlのジクロロメタンで抽出した。有機相を、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、真空中で濃縮した。55gの塩基性シリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→97/3→94/6)により、4395mg(104%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[5−ブロモピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.18分
MS(ES
+):m/e=511.3(M+H
+−BOC)
MS(ES):m/e=609.5(M−H)
【0460】
実施例8d
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(2−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化242】
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【0461】
16mlのトルエン中の400.0mg(0.66mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートに、15.17mg(0.01mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、4.0mlのエタノール中の108.6mg(0.79mmol)の(2−ヒドロキシフェニル)ボロン酸及び4.0mlの水中の118.3mg(2.04mmol)のフッ化カリウムを加えた。混合物を、100℃にて20時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10)により、240mg(59%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(2−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
ULC(ACN−HCOOH):Rt=1.02分
MS(ES
+):m/e=624.58(M+H
+)
MS(ES):m/e=621.55(M−H)、667.57(M+HCOO
−)
【0462】
実施例8e
tert−ブチル4−(3−{(3R)−3−[(1−{5−[2−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシラート
【化243】
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【0463】
124mg(0.20mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(2−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを、2.2mlのテトラヒドロフラン中に溶解した。130mg(0.40mmol)の炭酸セシウム及び66mg(0.38mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加えた。混合物を室温にて90時間撹拌した。66mg(0.38mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、そして、混合物を室温にて20時間撹拌した。66mg(0.38mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、混合物を、室温にて60時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→90/10)により、80mg(54%)のtert−ブチル4−(3−{(3R)−3−[(1−{5−[2−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.18分
MS(ES
+):m/e=669.57(M+H
+)
MS(ES):m/e=667.57(M−H)、713.62(M+HCOO
−)
【0464】
実施例8f
3−({[(3R)−1−{3−[1−(Tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−{5−[2−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}プロパン酸
【化244】
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【0465】
73mg(0.11mmol)のtert−ブチル4−(3−{(3R)−3−[(1−{5−[2−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシラートを、13mlのメタノール中に溶解した。344mg(1.09mmol)の水酸化バリウム八水和物を加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、次に、濃縮して、3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−{5−[2−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}プロパン酸を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.09分
MS(ES
+):m/e=655.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=653.5(M−H)、622.16(M+HCOO
−)
【0466】
実施例8g
(3S)−3−{5−[2−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化245】
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【0467】
71mg(0.11mmol)の3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−{5−[2−(2−フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}プロパン酸を含有している実施例8fで得られた混合物を、6.6mlのジオキサン中に溶解した。0.81ml(3.25mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を室温にて20時間撹拌した。0.136ml(0.54mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を室温にて24時間撹拌した。6.0mlのジオキサン及び0.136ml(0.54mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を、室温にて24時間撹拌し、次に、濃縮した。残渣に、少量の水と飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えて、pH=6を得た。混合物を、濃縮し、そして、酢酸エチル/エタノール 9:1及びジクロロメタン/メタノール 9:1で抽出した。有機溶液を、濾過し、合わせ、そして、濃縮して、76mgを得、そしてそれを、HPLCによって精製した:
【0468】
【表11】
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【0469】
画分13は所望の異性体を含んでいた。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.88分
MS(ES
+):m/e=555.08(M+H
+)
MS(ES):m/e=553.18(M−H)
【0470】
実施例9
(3S)−3−[5−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化246】
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【0471】
実施例9a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化247】
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【0472】
12mlのトルエン中の300.0mg(0.49mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例8c)に、11.4mg(0.01mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、3.0mlのエタノール中の97.4mg(0.59mmol)の(3−シアノ−4−フルオロフェニル)ボロン酸及び3.0mlの水中の88.7mg(1.53mmol)のフッ化カリウムを加えた。混合物を、100℃にて3時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10)により、206mg(58%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.23分
MS(ES
+):m/e=652.3(M+H
+)
MS(ES):m/e=648.5(M−H)、694.5(M+HCOO
−)
【0473】
実施例9b
3−({[(3R)−1−{3−[1−(Tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[5−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]プロパン酸
【化248】
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【0474】
100mg(0.15mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを、5mlのテトラヒドロフラン中に溶解し、2.5mlの0.1N 水酸化ナトリウム水溶液によって処理した。混合物を、15分間撹拌し、濃縮して、97mg(99%)を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.13分
MS(ES
+):m/e=636.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=634.5(M−H)
【0475】
実施例9c
(3S)−3−[5−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化249】
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【0476】
97mg(0.15mmol)の3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[5−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]プロパン酸を含有している実施例9bで得られた混合物を、9.6mlのジオキサン中に溶解した。0.39ml(1.57mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、次に、濃縮した。残渣に、少量の水及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えて、pH=6を得た。混合物を、濃縮し、そして、ジクロロメタン/2−プロパノール 8:2で抽出した。有機溶液を、濾過し、そして、濃縮して、44mgを得、そしてそれを、HPLCによって精製した:
【0477】
【表12】
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【0478】
画分12は所望の異性体を含んでいた。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.95分
MS(ES
+):m/e=536.11(M+H
+)
MS(ES):m/e=534.11(M−H)
【0479】
実施例10
(3S)−3−[5−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化250】
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【0480】
実施例10a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
12mlのトルエン中の300.0mg(0.49mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例8c)に、11.4mg(0.01mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、3.0mlのエタノール中の97.4mg(0.59mmol)の(4−シアノ−3−フルオロフェニル)ボロン酸及び3.0mlの水中の57.2mg(0.98mmol)のフッ化カリウムを加えた。混合物を、100℃にて10時間、そして、60℃にて20時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチル及び炭酸水素ナトリウム溶液で抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10)により、157mg(44%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.23分
MS(ES
+):m/e=652.3(M+H
+)
MS(ES):m/e=648.5(M−H)、694.6(M+HCOO
−)
【0482】
実施例10b
3−({[(3R)−1−{3−[1−(Tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[5−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]プロパン酸
【化252】
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【0483】
220mg(0.34mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを、11mlのテトラヒドロフラン中に溶解し、4.1mlの0.1N 水酸化ナトリウム水溶液によって処理した。混合物を、15分間撹拌し、そして、濃縮して、215mg(100%)を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.14分
MS(ES
+):m/e=638.2(M+H
+)
MS(ES):m/e=634.5(M−H)
【0484】
実施例10c
(3S)−3−[5−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化253】
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【0485】
215mg(0.34mmol)の3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[5−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]プロパン酸を含有している実施例10bで得られた混合物を、20.6mlのジオキサン中に溶解した。0.85ml(3.4mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、次に、濃縮した。残渣に、少量の水及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、そして、pH=6を得た。混合物を、濃縮し、そして、ジクロロメタン/2−プロパノール 8:2で抽出した。有機溶液を、濾過し、そして、濃縮して、205mgを得、そして、その203mgをHPLCによって精製した:
【0486】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
画分12は所望の異性体を含んでいた。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.79分
MS(ES
+):m/e=536.4(M+H
+)
MS(ES):m/e=534.4(M−H)、680.4(M+HCOO
−)
【0488】
実施例11
(3S)−3−[5−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
【0489】
実施例11a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化255】
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【0490】
12mlのトルエン中の300.0mg(0.49mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例8c)に、11.4mg(0.01mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、3.0mlのエタノール中の109.2mg(0.59mmol)の(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ボロン酸及び3.0mlの水中の88.7mg(1.53mmol)のフッ化カリウムを加えた。混合物を、100℃にて9時間、そして、60℃にて20時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10)により、147mg(40%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.23分
MS(ES
+):m/e=670.3(M+H
+)
MS(ES):m/e=668.5(M−H)、714.6(M+HCOO
−)
【0491】
実施例11b
3−({[(3R)−1−{3−[1−(Tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[5−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]プロパン酸
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
225mg(0.34mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを、11mlのテトラヒドロフラン中に溶解し、4.0mlの0.1N 水酸化ナトリウム水溶液によって処理した。混合物を、15分間撹拌し、そして、濃縮して、220mg(100%)を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.15分
MS(ES
+):m/e=656.4(M+H
+)
MS(ES):m/e=654.5(M−H)
【0493】
実施例11c
(3S)−3−[5−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化257】
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【0494】
220mg(0.34mmol)の3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[5−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]プロパン酸を含有している実施例11bで得られた混合物を、20.5mlのジオキサン中に溶解した。0.84ml(3.4mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、次に、濃縮した。残渣に、少量の水及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、そして、pH=6を得た。混合物を、濃縮し、そして、ジクロロメタン/2−プロパノール 8:2で抽出した。有機溶液を、濾過し、そして、濃縮して、213mgを得、そして、その211mgをHPLCによって精製した:
【0495】
【表14】
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【0496】
画分12は所望の異性体を含んでいた。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.78分
MS(ES
+):m/e=556.4(M+H
+)
MS(ES):m/e=554.4(M−H)
【0497】
実施例12
(3R)−3−{5−[(3−シアノ−4−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−[({(3S)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
実施例12a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−{5−[(3−シアノ−4−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化259】
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【0499】
トリフェニルホスフィン(30mg)及びtert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例5e、30mg、60μmol)を結合した重合体を、ジクロロメタン中で30分間撹拌した。THF中の2−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)ベンゾニトリル(26mg、0.17mmol)を加え、そして、混合物を0℃に冷やした。ジプロパン−2−イルジアゼン−1,2−ジカルボキシラート(20μL、0.11mmol)を加え、混合物を、室温にて3時間撹拌し、次に、5℃にて16時間保存した。濾過後に、濾液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによる調製用薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル100%)によって精製して、3.2mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−{5−[(3−シアノ−4−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.24分
MS(ES
+):m/e=680.4(M+H
+)
MS(ES):m/e=724.5(M+HCOO
−)
【0500】
実施例12b
(3R)−3−{5−[(3−シアノ−4−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−[({(3S)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【0501】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−{5−[(3−シアノ−4−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(3.2mg、10μmol)を、tert.−ブタノール(0.15mL)及びメタノール(0.13mL)中に溶解し、そして、水酸化バリウム八水和物(7.4mg、20μmol)を加えた。室温にて45分間撹拌した後に、溶媒を、高真空によって0℃にて留去した。残渣を、水(0.3mL)中に溶解し、ギ酸(0.9mL)によって酸性化した。室温にて3時間後に、溶媒を高真空によって0℃にて留去し、そして、残渣を調製用HPLCによって精製して、0.8mgの(3R)−3−{5−[(3−シアノ−4−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−[({(3S)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。
【0502】
【表15】
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【0503】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.70分
MS(ES
+):m/e=567.3(M+H
+)
MS(ES):m/e=565.3(M−H)。
【0504】
実施例13
(3S)−3−{5−[(4−シアノ−3−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化260】
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【0505】
実施例13a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−{5−[(4−シアノ−3−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化261】
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【0506】
DMF(5mL)中のtert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例5e、200mg、0.37mmol)に、水素化ナトリウム(60%、9.6mg、0.24mmol)を加え、そして、混合物を0℃に冷やした。撹拌しながらDMF(3mL)中の4−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゾニトリル(70.5mg、0.33mmol)を加え、そして、混合物を室温に暖めた。1時間後に、水、塩水、及び酢酸エチルを加えた。相を分離し、そして、水相を酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を調製用HPLCによって精製して、10mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−{5−[(4−シアノ−3−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0507】
【表16】
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【0508】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.22分
MS(ES
+):m/e=680.4(M+H
+)
MS(ES):m/e=678.6(M−H)、724.5(M+HCOO
−)
【0509】
実施例13b
(3S)−3−{5−[(4−シアノ−3−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【0510】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(5−(4−シアノ−3−フルオロベンジルオキシ)ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(10mg、15μmol)を、tert.−ブタノール(0.6mL)及びメタノール(0.6mL)中に溶解し、そして、水酸化バリウム八水和物(23mg、74μmol)を加えた。室温にて45分間撹拌した後に、溶媒を高真空によって0℃にて留去した。残渣を、ギ酸(1mL)で酸性化した。5℃にて18時間後に、溶媒を高真空によって0℃にて留去し、そして、残渣を調製用HPLCによって精製して、4mgの(3R)−3−{5−[(4−シアノ−3−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−[({(3S)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。
【0511】
【表17】
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【0512】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.71分
MS(ES
+):m/e=566.4(M+H
+)
【0513】
実施例14
(3S)−3−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化262】
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【0514】
実施例14a
3−アミノ−3−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)プロピオン酸
【化263】
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【0515】
500mg(3.35mmol)の2−フルオロ−4−ホルミルベンゾニトリルを、2mlのエタノール中に懸濁した。349mg(3.35mmol)のプロパン二酸及び0.54g(7.04mmol)の酢酸アンモニウムを加えた。混合物を6時間還流し、そして、冷却した後に、濾過した。残渣をエタノールで洗浄し、そして、真空中で乾燥させて、360mg(52%)の3−アミノ−3−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)プロピオン酸を得た。
【0516】
実施例14b
3−アミノ−3−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)プロピオン酸メチルエステル
【化264】
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【0517】
436mg(2.09mmol)の3−アミノ−3−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)プロピオン酸を、8.5mlのメタノール中に懸濁し、そして、混合物を0℃に冷やした。0.23ml(3.14mmol)の塩化チオニルをゆっくり加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、そして、濃縮した。残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で処理し、そして、ジクロロメタンによって抽出した。有機部分を、硫酸ナトリウムによって乾燥させ、そして、濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→97/3→94/6)により、245mg(47%)の3−アミノ−3−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)プロピオン酸メチルエステルを得た。
UPLC(ACN−NH
3):Rt=0.77分
MS(ES
+):m/e=222.74(M+H
+)
【0518】
実施例14c
(3S)−3−(4−シアノ−3−フルオロフェニル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化265】
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【0519】
それを、実施例17bから始めて、実施例2b〜2eと同様に製造して、254mgを得、そしてそれを、HPLCによって精製した:
【0520】
【表18】
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【0521】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.63分
MS(ES
+):m/e=459.1(M+H
+)
MS(ES):m/e=457.3(M−H)
【0522】
実施例15
(3S)−3−(5−{[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化266】
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【0523】
実施例15a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化267】
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【0524】
1,2−ジメトキシエタン(0.9mL)及びn−ブチルアミン(0.23mL)中のtert−ブチル4−[3−((3R)−3−{[(1S)−1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−tert−ブトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピルピペリジン−1−カルボキシラート(実施例27c、100mg、150μmol)、ヨウ化銅(3.5mg、20μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(17.7mg、20μmol)、及び{4−(2−フルオロエトキシ)フェニルエチニル}(トリメチル)シラン(73mg、310μmol)の脱気した溶液に、THF(200μL)中の1M テトラ−n−ブチルアンモニウムフッ化物溶液を80℃にて15分かけて加えた。20分後に、80℃にて追加分(36mg、mmol)を加え、混合物を、20分後に水で希釈し、そして、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を調製用HPLCによって精製して、43mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−({[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0525】
【表19】
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【0526】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.43分
MS(ES
+):m/e=735.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=779.7(M+HCOO
−)
【0527】
実施例15b
(3S)−3−(5−{[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【0528】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−({[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(15.7mg、20μmol)を、ギ酸中で60℃に40分間加熱した。そして、溶液を、真空中で濃縮し、そして、残渣を調製用HPLCによって精製して、8.9mgの(3S)−3−(5−{[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。
【0529】
【表20】
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【0530】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.83分
MS(ES
+):m/e=579.3(M+H
+)
【0531】
実施例16
(3S)−3−(5−{[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化268】
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【0532】
実施例16a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化269】
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【0533】
DMF(0.4mL)及びn−ブチルアミン(0.23mL)中のtert−ブチル4−[3−((3R)−3−{[(1S)−1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−tert−ブトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピル]ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例27c、100mg、15mmol)、ヨウ化銅(4.4mg、23μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(18mg、15μmol)の脱気した溶液に、DMF(0.6mL)中の1−エチニル−3−(2−フルオロエトキシ)ベンゼン(50mg、0.31mmol)の溶液を100℃にて60分かけて加えた。100℃にて更に20分後に、混合物を、DMSOで希釈し、そして、調製用HPLCによって精製して、90mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0534】
【表21】
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【0535】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.45分
MS(ES
+):m/e=735.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=779.5(M+HCOO
−)
【0536】
実施例16b
(3S)−3−(5−{[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【0537】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(15.7mg、20μmol)を、ギ酸(1.5mL)中で60℃まで40分間加熱した。そして、溶液を真空中で濃縮し、そして、残渣を調製用HPLCによって精製して、9.6mgの(3S)−3−(5−{[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。
【0538】
【表22】
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【0539】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.91分
MS(ES
+):m/e=579.4(M+H
+)
MS(ES):m/e=577.4(M−H)
【0540】
実施例17
(3S)−3−[5−フルオロ−4’−(2−フルオロエトキシ)ビフェニル−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化270】
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【0541】
実施例17a
3−アミノ−3−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)プロピオン酸
【化271】
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【0542】
4.72g(23.25mmol)の3−ブロモ−5−フルオロベンズアルデヒドを10mlのエタノール中に懸濁した。2.42g(23.25mmol)のプロパン二酸及び3.76g(48.82mmol)の酢酸アンモニウムを加えた。混合物を、5時間還流し、室温に冷えた後に、濾過した。残渣を冷エタノールで洗浄し、そして、真空中で30℃にて乾燥させて、880mg(13%)の3−アミノ−3−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)プロピオン酸を得た。濾液を濃縮し、そして、エタノールから結晶化して、さらに706mg(12%)の3−アミノ−3−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)プロピオン酸を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.58分
MS(ES
+):m/e=264.1(M+H
+)
MS(ES):m/e=262.1(M−H)
【0543】
1H-NMR (400MHz, DMSO-d
6): δ = 2.43 (d, 2H), 4.25 (t, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.43 (dt, 1H), 7.50 (s, 1H) ppm.
【0544】
実施例17b
3−アミノ−3−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)プロピオン酸メチルエステル
【化272】
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【0545】
1.59g(6.05mmol)の3−アミノ−3−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)プロピオン酸を、24.5mlのメタノール中に懸濁し、そして、混合物を0℃に冷やした。0.66ml(9.08mmol)の塩化チオニルをゆっくり加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、そして、濃縮した。残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で処理し、ジクロロメタンによって抽出した。有機部分を、硫酸ナトリウムによって乾燥させ、そして、濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10)により、1.55g(93%)の3−アミノ−3−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)プロピオン酸メチルエステルを得た。
UPLC(ACN−NH
3):Rt=1.02分
MS(ES
+):m/e=278.1(M+H
+)
【0546】
1H-NMR (300MHz, CHLOROFORM-d): δ = 2.55 - 2.71 (m, 2H), 3.70 (s, 3H), 4.40 (dd, 1H), 7.06 (d, 1H), 7.15 (d, 1H), 7.33 (s, 1H) ppm.
【0547】
実施例17c
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化273】
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【0548】
587.2mg(2.13mmol)の3−アミノ−3−(3−ブロモ−5−フルオロ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルを、8.2mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解し、そして、0℃に冷やした。この溶液に、8.2mlのジクロロメタン中の1100mg(2.36mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例5c)及び0.89ml(6.38mmol)のトリエチルアミンの溶液を加えた。混合物を6℃にて20時間静置した。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、そして、混合物をジクロロメタンによって抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、真空中で濃縮して、80%の純度で1.66g(125%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.35分
MS(ES
+):m/e=628.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=626.4(M−H)、672.4(M+HCOO
−)
【0549】
実施例17d
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1−(5−フルオロ−4’−ヒドロキシビフェニル−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化274】
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【0550】
17.4mlのトルエン中の558.0mg(0.71mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートに、16.5mg(0.01mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、4.3mlのエタノール中の117.9mg(0.85mmol)の(4−ヒドロキシフェニル)ボロン酸及び4.4mlの水中の82.8mg(1.43mmol)のフッ化カリウムを加えた。混合物を、100℃にて4時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10)により、417mg(92%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1−(5−フルオロ−4’−ヒドロキシビフェニル−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.24分
MS(ES
+):m/e=640.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=638.5(M−H)、684.5(M+HCOO
−)
【0551】
実施例17e
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−フルオロ−4’−(2−フルオロエトキシ)ビフェニル−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化275】
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【0552】
234mg(0.37mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1−(5−フルオロ−4’−ヒドロキシビフェニル−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを、4.0mlのテトラヒドロフラン中に溶解した。238mg(0.73mmol)の炭酸セシウム及び120.9mg(0.70mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌した。120.9mg(0.70mmol)の1−ヨード−2−フルオロエタンを加え、そして、混合物を、室温にて70時間撹拌し、水で希釈し、そして、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→90/10)により、225mg(90%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−フルオロ−4’−(2−フルオロエトキシ)ビフェニル−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.38分
MS(ES
+):m/e=686.2(M+H
+)
MS(ES):m/e=730.5(M+HCOO
−)
【0553】
実施例17f
3−({[(3R)−1−{3−[1−(Tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[5−フルオロ−4’−(2−フルオロエトキシ)ビフェニル−3−イル]プロパン酸
【化276】
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【0554】
220mg(0.32mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−フルオロ−4’−(2−フルオロエトキシ)ビフェニル−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを、10.4mlのテトラヒドロフラン中に溶解した。3.85ml(0.39mmol)の0.1N 水酸化ナトリウム溶液を加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、水と少量の1N 水酸化ナトリウム溶液で希釈し、そして、酢酸エチルによって抽出した。水層を、10%のクエン酸水溶液でpH=4.5にし、ジクロロメタン及びジクロロメタン/2−プロパノール 8/2で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、真空中で濃縮して、150mg(70%)の3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[5−フルオロ−4’−(2−フルオロエトキシ)ビフェニル−3−イル]プロパン酸を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.32分
MS(ES
+):m/e=672.3(M+H
+)
MS(ES):m/e=670.4(M−H)
【0555】
実施例17g
(3S)−3−[5−フルオロ−4’−(2−フルオロエトキシ)ビフェニル−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化277】
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【0556】
148mg(0.22mmol)の3−({[(3R)−1−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパノイル}ピペリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)−3−[5−フルオロ−4’−(2−フルオロエトキシ)ビフェニル−3−イル]プロパン酸を、13.4mlのジオキサン中に懸濁した。0.55ml(2.20mmol)の4N 塩酸を加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、次に、濃縮して、150mgを得、そしてそれを、HPLCによって精製した:
【0557】
【表23】
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【0558】
画分12は所望の異性体を含んでいた。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.12分
MS(ES
+):m/e=572.19(M+H
+)
MS(ES):m/e=570.16(M−H)
【0559】
実施例18
(3S)−3−(5−{2−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化278】
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【0560】
実施例18a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化279】
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【0561】
酢酸エチル(0.8mL)及びメタノール(013mL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(20mg、30μmol)を、パラジウム担持木炭(10%、19mg)存在下、水素雰囲気下で室温にて4.45時間撹拌した。懸濁液を、セライトを通して濾過した。セライトをメタノールで徹底的に洗浄した。溶液を、減圧下で濃縮し、調製用HPLCによって精製して、13.9mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0562】
【表24】
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【0563】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.31分
MS(ES
+):m/e=739.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=783.4(M+HCOO
−)
【0564】
実施例18b
(3S)−3−(5−{2−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−({[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(12.5mg、20μmol)を、ギ酸中で60℃まで30分間加熱した。そして、溶液を真空中で濃縮し、そして、残渣を調製用HPLCによって精製して、9.2mgの(3S)−3−(5−{2−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。
【0565】
【表25】
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【0566】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.69分
MS(ES
+):m/e=583.5(M+H
+)
【0567】
実施例19
(3S)−3−(5−{2−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化280】
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【0568】
実施例19a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化281】
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【0569】
酢酸エチル(1.2mL)及びメタノール(0.2mL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(30mg、40μmol)を、パラジウム担持木炭(10%、3mg)の存在下、水素雰囲気下で室温にて2.5時間撹拌した。懸濁液をセライトを通して濾過した。セライトをメタノールで徹底的に洗浄した。溶液を、減圧下で濃縮し、そして、調製用HPLCによって精製して、21.9mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【0570】
【表26】
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【0571】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.31分
MS(ES
+):m/e=739.5(M+H
+)
【0572】
及び2.4mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エテニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートのE/Z混合物を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.38分
MS(ES
+):m/e=737.5(M+H
+)
【0573】
実施例19b
(3S)−3−(5−{2−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(20mg、30μmol)を、ギ酸中で60℃まで50分間加熱した。そして、溶液を真空中で濃縮し、残渣を調製用HPLCによって精製して、12mgの(3S)−3−(5−{2−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。
【0574】
【表27】
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【0575】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.69分
MS(ES
+):m/e=583.3(M+H
+)
【0576】
実施例20
(E/Z)(3S)−3−(5−{2−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エテニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化282】
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【0577】
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−({[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エテニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(2.4mg、3.2μmol)を、ギ酸中で60℃まで40分間加熱した。そして、溶液を真空中で濃縮して、1.6mgの(E/Z)(3S)−3−(5−{2−[3−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エテニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸を得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=0.75/0.77分
MS(ES
+):m/e=581.5(M+H
+)
【0578】
実施例21
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−メトキシ−1−[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化283】
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【0579】
Tert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例4e、80mg、0.15mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中に溶解した。炭酸セシウム(120mg、0.37mmol)及びエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステル(81mg、0.22mmol)を加えた。混合物を、室温にて2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によってクエンチし、酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。
溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによる調製用薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン中の酢酸エチル60%)によって精製して、67mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−メトキシ−1−[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.39分
MS(ES
+):m/e=744.60(M+H
+)
MS(ES):m/e=788.52(M+HCOO
−)
【0580】
実施例22
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({3−メトキシ−1−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化284】
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【0581】
100mg(0.18mmol)のtert−ブチル4−[3−((3R)−3−{[1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピル]ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例2b)を、7mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解した。179mg(0.55mmol)の炭酸セシウム及び102mg(0.28mmol)のエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステルを加えた。混合物を、室温にて48時間撹拌し、そして、濃縮した。残留物を飽和塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチルによって溶解した。水相を、3x20mlの酢酸エチルによって抽出した。抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、濃縮して、195mgを得た。5gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5)により、95mg(63%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({3−メトキシ−1−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.37〜1.38分
MS(ES
+):m/e=744.37(M+H
+)
MS(ES):m/e=788.34(M+HCOO
−)
【0582】
実施例23
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−tert−ブトキシ−1−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
【0583】
実施例23a
(S)−3−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸tert−ブチルエステル
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
1.00gの(5.52mmol)の市販の3−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸を、20mlのtert−ブチルアセタート中に懸濁し、そして、混合物を15℃に冷やした。0.90ml(11.10mmol)の過塩素酸をゆっくり加え、そして、混合物を20℃にて1.5時間撹拌した。溶液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で抽出した。水層を、炭酸ナトリウムでpH=8にし、そして、酢酸エチルによって抽出した。有機部分を、合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、濃縮して、1.0g(60%)のラセミ3−アミノ−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸tert−ブチルエステルを得た。これをHPLCによって鏡像異性体に分離した:
【0585】
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
【0586】
画分12は所望の異性体を含んでいた。
UPLC(ACN−NH
3):Rt=0.81分
MS(ES
+):m/e=239.18(M+H
+)
MS(ES):m/e=236.18(M−H)、282.18(M+HCOO
−)
【0587】
旋光度(P2000 Polarimeter、CHCl
3):[]D=−13.6°+/−0.11°
文献:[]D=−8.5°(正四面体:Tetrahedron: Asymmetry 18 (2007) 1554-1566, 3.6.72 Compound (S)-46)
【0588】
実施例23b
4−(3−{(R)−3−[(S)−2−tert−ブトキシカルボニル−1−(4−ヒドロキシフェニル)−エチルカルバモイル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
【0589】
214.0mg(0.90mmol)の(S)−3−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)−プロピオン酸tert−ブチルエステルを、3.5mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解し、そして、0℃に冷やした。この溶液に、3.5mlのジクロロメタン中の466.4mg(1.00mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例5c)及び0.38ml(2.71mmol)のトリエチルアミンの溶液を加えた。混合物を6℃にて20時間静置した。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、そして、混合物をジクロロメタンによって抽出した。有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮して、820mgを得た。5gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10)により、539mg(102%)の4−(3−{(R)−3−[(S)−2−tert−ブトキシカルボニル−1−(4−ヒドロキシフェニル)−エチルカルバモイル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.24分
MS(ES
+):m/e=588.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=586.6(M−H)、632.6(M+HCOO
−)
【0590】
実施例23c
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−tert−ブトキシ−1−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【0591】
270.0mg(0.46mmol)の4−(3−{(R)−3−[(S)−2−tert−ブトキシカルボニル−1−(4−ヒドロキシフェニル)−エチルカルバモイル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、17.7mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解した。449mg(1.38mmol)の炭酸セシウム及び255.3mg(0.69mmol)のエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステルを加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、そして、濃縮した。残留物を、飽和塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチルによって溶解した。水相を3x20mlの酢酸エチルによって抽出した。抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→90/10)により、227mg(63%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−tert−ブトキシ−1−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得、そしてそれを、HPLCによって精製した:
【0592】
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【0593】
UPLC(ACN−NH
3):Rt=1.48分
MS(ES
+):m/e=787.8(M+H
+)
MS(ES):m/e=784.6(M−H)、830.6(M+HCOO
−)
【0594】
実施例24
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−メトキシ−1−[5−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【0595】
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例5e、200mg、0.37mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(25.3mL)中に溶解した。炭酸セシウム(298mg、0.92mmol)及びエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステル(203mg、0.55mmol)を加えた。混合物を、室温にて2時間撹拌し、そして、5℃にて17時間保存した。混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によってクエンチし、そして、酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、塩水で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによる調製用薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル100%)によって精製して、109mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−メトキシ−1−[5−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−NH
3):Rt=1.26分
MS(ES
+):m/e=745.6(M+H
+)
MS(ES):m/e=789.5(M+HCOO
−)
【0596】
実施例25
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−tert−ブトキシ−1−[5−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【0597】
実施例25a
5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−カルボニトリル
【化291】
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【0598】
DMF(33mL)中の3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン(5.38g、20.4mmol、Harrowven et al. Tetrahedron, 2001, 57, 4447-4454)、シアン化銅(2.9g、32.6mmol)と一緒に160℃にて7時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び酢酸エチルを加え、そして、形成された懸濁液を、50℃にて15分間撹拌した。濾過後に、液相を分離した。沈殿物を、50℃にて酢酸エチル(500mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)中で10%のDMFと共に粉砕し、濾過し、そして、相分離を行った。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び酢酸エチル中の10%のDMFを用いた沈殿物の処置を、2回繰り返し、そして、合わせた有機相を、塩水で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル、0→65%)によって精製して、3.13gの5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−カルボニトリルを得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3): δ = 5.16 (s, 2 H), 7.35 - 7.55 (m, 6 H), 8.50 (d, 1 H), 8.58 (d, 1 H) ppm.
【0599】
実施例25b
tert−ブチル3−アミノ−3−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]プロパ−2−エノアート
【化292】
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【0600】
ジイソプロピルアミン(12.8mL、91mmol)を、0℃にてジエチルエーテル(15mL、45mmol)中のエチルマグネシウム臭素の3M溶液、及び追加のジエチルエーテル(40mL)に加えた。1時間後に、t−ブチルアセタートを0℃にて加え、そして、撹拌を30分間続けた。ジエチルエーテル(40mL)中の5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−カルボニトリル(2.9g、13.8mmol)を0℃にて加えた。0℃にて2.5時間後に、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。相を分離し、そして、水相をジエチルエーテルによって抽出した。合わせた抽出物を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮した、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル、0→45%)によって精製して、1.95gのtert−ブチル3−アミノ−3−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]プロパ−2−エノアートを得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3): δ = 1.53 (s, 9 H), 4.89 (s, 1 H), 5.14 (s, 2 H), 7.33 - 7.48 (m, 6 H), 8.42 (m, 2 H) ppm.
【0601】
実施例25c
tert−ブチル(3S)−3−アミノ−3−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]プロパノアート
【化293】
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【0602】
アルゴン雰囲気下、クロロ(1,5−シクロオクタジエン)ロジウム(I)二量体(29mg、60μmol)及び(R)−(−)−1−[(S)−2−ジ−tert.−ブチルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ−(4−トリフルオロメチルフェニル)ホスフィン(81mg、120μmol)に、2,2,2−トリフルオロエタノール(4mL)を加え、そして、溶液を40分間撹拌した。加圧容器内で脱気した2,2,2−トリフルオロエタノール(10mL)中のtert−ブチル3−アミノ−3−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]プロパ−2−エノアート(1.95g、5.97mmol)に、ロジウム触媒溶液を加え、そして、溶液を10barの水素圧力下で50℃にて22時間撹拌した。同様に準備した2,2,2−トリフルオロエタノール(4mL)中のロジウム触媒液の添加を繰り返し、そして、10bar未満の水素圧力下、50℃にて更に16時間撹拌し続けた。溶液を減圧下で濃縮した、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル12→100%に続いて、酢酸エチル中のメタノール0→15%)によって精製して、1.16gの鏡像異性的に濃縮されたtert−ブチル(3S)−3−アミノ−3−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]プロパノアートを得た。
【0603】
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 1.43 (s, 9 H), 2.59 (d, 2 H), 4.42 (t, 1 H), 5.12 (s, 2 H), 7.32 - 7.50 (m, 6 H), 8.23 (s, 1 H), 8.29 (m, 1 H) ppm.
旋光度(P2000 Polarimeter、CHCl
3):[]D=−15.5°(c=1.0g/100mLのCHCl
3)
【0604】
実施例25d
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]−3−tert−ブトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化294】
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【0605】
DMF(13.4mL)中のtert−ブチル(3S)−3−アミノ−3−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]プロパノアート(1.15g、3.5mmol)に、0℃にてジクロロメタン(13.5mL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート及びトリエチルアミン(1.46mL、10.5mmol)を加えた。3時間後に、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によってクエンチし、相を分離した、そして、水相をジエチルエーテルによって抽出した。合わせた有機抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル20→100%に続いて、酢酸エチル中のメタノール0→20%)によって精製して、1.76gのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]−3−tert−ブトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0606】
1H-NMR (300 MHz, DMSO
d6): δ = 0.79 - 1.08 (m, 3 H), 1.38 (s, 9 H), 1.35 (s, 9 H), 1.49-1.75 (m, 9 H), 2.29 (m, 3 H), 2.59 - 2.77 (m, 5 H), 2.89 - 3.13 (m, 1 H), 3.68 - 3.83 (m, 1 H), 3.83 - 3.97 (m, 2 H), 5.07 - 5.27 (m, 1 H), 5.17 (s, 2H), 7.28 - 7.51 (m, 6 H), 8.12 (br. s, 1 H), 8.24 (br. s, 1 H), 8.39 - 8.55 (m, 1 H)
【0607】
実施例25e
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化295】
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【0608】
酢酸エチル(73mL)及びメタノール(12mL)中のTert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]−3−tert−ブトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(1.69g、2.49mmol)を、パラジウム担持木炭(10%、170mg)存在下、水素雰囲気下で室温にて20時間撹拌した。懸濁液をセライトを通して濾過した。セライトをメタノールで徹底的に洗浄した。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(酢酸エチル中のメタノール0→15%)によって精製して、1.37gのTert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0609】
1H-NMR (400 MHz, DMSO
d6, 80°C): δ = 0.85 - 1.09 (m, 2 H), 1.36 (s, 9 H), 1.41 (s, 9 H), 1.30 - 1.47 (m, 5 H), 1.55 - 1.72 (m, 4 H), 1.77 - 1.89 (m, 1 H), 2.29 (m, 3 H), 2.59 - 2.77 (m, 5 H), 2.89 - 3.13 (m, 1 H), 3.83 - 3.97 (m, 3 H), 5.03 - 5.25 (m, 1 H), 7.09 (t, 1 H), 7.88 - 8.09 (m, 2 H), 8.14 (d, 1 H), 9.55 (br., 1 H) ppm.
【0610】
実施例25f
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−tert−ブトキシ−1−[5−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【0611】
4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(200mg、0.34mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(39mL)中に溶解した。炭酸セシウム(277mg、0.85mmol)及びエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステル(188mg、0.51mmol)を加えた。混合物を室温にて4時間撹拌し、そして、炭酸セシウム(277mg、0.85mmol)及びエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステル(188mg、0.51mmol)の添加を繰り返し、そして、5℃にて撹拌を17時間続けた。混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によってクエンチし、そして、ジエチルエーテル及び酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル20%→100%に続いて、酢酸エチル中のジオキサン0→60%)によって精製して、207mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−tert−ブトキシ−1−[5−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−NH
2):Rt=1.37分
MS(ES
+):m/e=787.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=785.5(M−H)、831.5(M+HCOO
−)
【0612】
実施例26
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[3−メトキシ−1−{5−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化296】
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【0613】
82.0mg(0.13mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例7a)を、5.1mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解した。129mg(0.40mmol)の炭酸セシウム及び73.2mg(0.20mmol)のエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステルを加えた。混合物を、室温にて20時間撹拌し、そして、濃縮した。残留物を、飽和塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチルによって溶解した。水相を3x20mlの酢酸エチルによって抽出した。抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→90/10)により、64mg(59%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[3−メトキシ−1−{5−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.30分
MS(ES
+):m/e=821.4(M+H
+)
MS(ES):m/e=819.6(M−H)、865.5(M+HCOO
−)
【0614】
実施例27
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化297】
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【0615】
実施例27a
tert−ブチル3−アミノ−3−[5−ブロモピリジン−3−イル]プロパ−2−エノアート
【化298】
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【0616】
ジイソプロピルアミン(9.2mL、65mmol)を、ジエチルエーテル(10.9mL、32.7mmol)中のエチルマグネシウム臭素の3M溶液及び追加のジエチルエーテル(20mL)に0℃にて加えた。0℃にて1時間後に、tert−ブチルアセタート(4.3mL、32.7mmol)を加え、そして、撹拌を30分間続けた。ジエチルエーテル(42mL)中の5−ブロモピリジン−3−カルボニトリル(2.0g、10.9mmol)を0℃にて加えた。0℃にて2時間後に、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。相を分離し、そして、水相をジエチルエーテルによって抽出した。合わせた抽出物を、塩水で洗浄し、そして、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル、0→60%)によって精製して、1.12gのtert−ブチル3−アミノ−3−(5−ブロモピリジン−3−イル)プロパ−2−エノアートを得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 1.44 (s, 9 H), 4.77 (s, 1 H), 7.15 (br., 2 H), 8.22 (t, 1 H), 8.75 (d, 1 H), 8.76 (d, 1 H) ppm.
【0617】
実施例27b
tert−ブチル(3S)−3−アミノ−3−(5−ブロモピリジン−3−イル)プロパノアート
【化299】
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【0618】
アルゴン雰囲気下、クロロ(1,5−シクロオクタジエン)ロジウム(I)二量体(39mg、80μmol)及び(R)−(−)−1−[(S)−2−ジ−tert.−ブチルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ−(4−トリフルオロメチルフェニル)ホスフィン(108mg、160μmol)に、2,2,2−トリフルオロエタノール(5.8mL)を加え、そして、溶液を40分間撹拌した。加圧容器内で、脱気した2,2,2−トリフルオロエタノール(11.6mL)中のtert−ブチル3−アミノ−3−(5−ブロモピリジン−3−イル)プロパ−2−エノアート(1.59g、5.32mmol)に、ロジウム触媒溶液を加え、そして、溶液を11barの水素圧力下で50℃にて22時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル、12→100%に続いて、酢酸エチル中のメタノール0→15%)によって精製して、1.16gの鏡像異性的に濃縮されたtert−ブチル(3S)−3−アミノ−3−[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]プロパノアートを得た。
【0619】
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3): δ = 1.43 (s, 9 H), 2.59 (d, 2 H), 4.42 (t, 1 H), 7.92 (t, 1 H), 8.58 (d, 1 H), 8.53 (d, 1 H) ppm.
α=−17.6°(1.0g/100c=mL、CHCl
3)
【0620】
実施例27c
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−1−[5−ブロモピリジン−3−イル]−3−tert−ブトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化300】
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【0621】
DMF(17mL)中のtert−ブチル(3S)−3−アミノ−3−(5−ブロモピリジン−3−イル)プロパノアート(1.33g、4.42mmol)に、0℃にて、ジクロロメタン(17mL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例25c 2.54g、4.91mmol)及びトリエチルアミン(1.85mL、13.2mmol)を加えた。3時間後に、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によってクエンチし、相を分離し、そして、水相をジエチルエーテルによって抽出した。合わせた有機抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル12→100%に続いて、酢酸エチル中のメタノール0→15%)によって精製して、2.1gのtert−ブチル4−[3−((3R)−3−{[(1S)−1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−tert−ブトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピル]ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.35分
MS(ES
+):m/e=651.4/653.4(M+H
+)
【0622】
実施例27d
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[4−(2−{[4−ヒドロキシフェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化301】
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【0623】
トルエン(7.5mL)中のtert−ブチル4−[3−((3R)−3−{[(1S)−1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−tert−ブトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピル]ピペリジン−1−カルボキシラート(200mg、307μmol)に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(14mg、0.01mmol)、エタノール(1.87mL)中の(4−ヒドロキシフェニル)ボロン酸(55mg、399μmol)及び水(1.87mL)中のフッ化カリウム(55mg、0.61mmol)を加えた。混合物を、100℃にて4時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル12→100%に続いて、酢酸エチル中のメタノール0→15%)によって精製して、156mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[4−(2−{[4−ヒドロキシフェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.17分
MS(ES
+):m/e=665.5(M+H
+)
MS(ES):m/e=663.5(M−H)、709.5(M+HCOO
−)
【0624】
実施例27e
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【0625】
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[4−(2−{[4−ヒドロキシフェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(100mg、0.15mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(17.4mL)中に溶解した。炭酸セシウム(122mg、0.38mmol)及びエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステル(84mg、0.23mmol)を加えた。混合物を室温にて4時間撹拌し、そして、炭酸セシウム(122mg、0.38mmol)及びエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステル(84mg、0.23mmol)の添加を繰り返し、そして、撹拌を5℃にて17時間続けた。混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によってクエンチし、そして、ジエチルエーテル及び酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル20→100%に続いて、酢酸エチル中のジオキサン0→60%)によって精製して、85mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−NH
3):Rt=1.44分
MS(ES
+):m/e=863.6(M+H
+)
MS(ES):m/e=861.5(M−H)。
【0626】
実施例28
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−クロロ−3−シアノフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化302】
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【0627】
4mlのトルエン中の100.0mg(0.16mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例8c)に、3.8mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、1.0mlのエタノール中の35.7mg(0.20mmol)の(4−クロロ−3−シアノフェニル)ボロン酸及び1.0mlの水中の29.6mg(0.51mmol)のフッ化カリウムを加えた。混合物を、100℃にて6時間撹拌し、水及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、そして、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10)により、44mg(36%)のTert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−クロロ−3−シアノフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.27分
MS(ES
+):m/e=668.6(M+H
+)
MS(ES):m/e=664.5(M−H)、710.5(M+HCOO
−)
【0628】
実施例29
tert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−{5−[(3−ブロモ−4−シアノベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化303】
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【0629】
DMF(3mL)中のtert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(100mg、0.18mmol)に、を水素化ナトリウム(8mg、60% 0.2mmol)加えた。溶液を、0℃に冷やし、そして、撹拌しながら、2−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(55mg、0.2mmol)を加えた。混合物を、室温に暖め、そして、45分後に、水及び酢酸エチルの添加によってクエンした。相を分離し、そして、水相を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機抽出物を真空中で濃縮し、そして、残渣を調製用HPLCによって精製して、46mgのtert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−1−{5−[(3−ブロモ−4−シアノベンジル)オキシ]ピリジン−3−イル}−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0630】
【表30】
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【0631】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.27分
MS(ES
+):m/e=740.3/742.3(M+H
+)
【0632】
実施例30
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[3−メトキシ−1−{5−[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化304】
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【0633】
98.0mg(0.16mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(3−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例6a)を、6.1mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解した。154mg(0.47mmol)の炭酸セシウム及び87.4mg(0.24mmol)のエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステルを加えた。混合物を、室温にて68時間撹拌し、そして、濃縮した。残留物を、飽和塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチルによって溶解した。水相を3x20mlの酢酸エチルによって抽出した。抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→90/10)により、70mg(49%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[3−メトキシ−1−{5−[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.33分
MS(ES
+):m/e=821.3(M+H
+)
MS(ES):m/e=865.5(M+HCOO
−)
【0634】
実施例31
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[3−メトキシ−1−{5−[2−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化305】
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【0635】
108.0mg(0.17mmol)のTert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(2−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例8d)を、6.7mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解した。170mg(0.52mmol)の炭酸セシウム及び96.4mg(0.26mmol)のエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステルを加えた。混合物を、室温にて68時間撹拌し、そして、濃縮した。残留物を、飽和塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチルによって溶解した。水相を3x20mlの酢酸エチルによって抽出した。抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→90/10)により、55mg(37%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[3−メトキシ−1−{5−[2−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.30分
MS(ES
+):m/e=821.3(M+H
+)
MS(ES):m/e=865.5(M+HCOO
−)
【0636】
実施例32
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化306】
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【0637】
7mlのトルエン中の171.5mg(0.28mmol)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例8c)に、6.5mg(0.01mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、1.7mlのエタノール中の68.0mg(0.34mmol)の(4−クロロ−3−ニトロフェニル)ボロン酸及び1.7mlの水中の50.7mg(0.87mmol)のフッ化カリウムを加えた。混合物を、100℃にて60時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5→90/10)により、100mg(47%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.30分
MS(ES
+):m/e=686.2(M+H
+)
MS(ES):m/e=730.4(M+HCOO
−)
【0638】
実施例33
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−フルオロ−4’−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ビフェニル−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化307】
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【0639】
178.0mg(0.28mmol)の4−(3−{(R)−3−[1−(5−フルオロ−4’−ヒドロキシビフェニル−3−イル)−2−メトキシカルボニル−エチルカルバモイル]−ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例17d)を、10.7mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶解した。272mg(0.84mmol)の炭酸セシウム及び154.6mg(0.42mmol)のエチレングリコールビスp−トルエンスルホン酸エステルを加えた。混合物を、室温にて70時間撹拌し、そして、濃縮した。残留物を、飽和塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチルによって溶解した。水相を3x20mlの酢酸エチルによって抽出した。抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして、濃縮した。10gのシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 100/0→95/5)により、167mgを得、そしてそれを、HPLCでさらに精製して、27mg(11%)のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−フルオロ−4’−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ビフェニル−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.47分
MS(ES
+):m/e=838.4(M+H
+)
MS(ES):m/e=882.4(M+HCOO
−)
【0640】
実施例34
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化308】
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【0641】
実施例34a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[(4−ヒドロキシフェニル)エチニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化309】
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【0642】
1,2−ジメトキシエタン(3.5mL)及びn−ブチルアミン(0.91mL)中のtert−ブチル4−[3−((3R)−3−{[(1S)−1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−tert−ブトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピル]ピペリジン−1−カルボキシラート(400mg、0.61mol)、ヨウ化銅(14mg、70μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(71mg、60μmol)、4−[(トリメチルシリル)エチニル]フェノール(234mg、1.23mmol)の脱気した溶液に、80℃にて60分間かけてTHF(800μL、0.8mmol)中の1M テトラ−n−ブチルアンモニウムフッ化物溶液を加えた。80℃にて更に10分後に、混合物を、水で希釈し、室温に冷えた後で、酢酸エチルによって抽出した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を調製用HPLCによって精製して、338mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[(4−ヒドロキシフェニル)エチニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0643】
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
【0644】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.31分
MS(ES
+):m/e=689.5(M+H
+)
【0645】
実施例34b
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【0646】
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[(4−ヒドロキシフェニル)エチニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(60mg、0.09mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中に溶解した。炭酸セシウム(71mg、0.22mmol)及びエタン−1,2−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホナート(48mg、0.13mmol)を加えた。混合物を室温にて25時間撹拌し、さらに、4及び6時間後に、炭酸セシウム(71mg、0.22mmol)及びエタン−1,2−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホナート(48mg、0.13mmol)の添加を繰り返した。混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によってクエンチし、ジエチルエーテル及び酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル20%→100%に続いて、酢酸エチル中のジオキサン0→50%)によって精製して、48mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.51分
MS(ES
+):m/e=887.7(M+H
+)
【0647】
実施例35
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
【0648】
実施例35a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[(3−ヒドロキシフェニル)エチニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
【0649】
DMF(1.5mL)及びn−ブチルアミン(0.68mL)中のtert−ブチル4−[3−((3R)−3−{[(1S)−1−(5−ブロモピリジン−3−イル)−3−tert−ブトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピル]ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例27c、300mg、0.46mmol)、ヨウ化銅(13mg、70μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(53mg、50μmol)の脱気した溶液に、100℃にて35分間かけてDMF(1.0mL)中の3−エチニルフェニル(103mg、0.88mmol)の溶液を加えた。100℃にて更に5分後に、混合物をDMSOで希釈し、そして、調製用HPLCによって精製して、289mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[(3−ヒドロキシフェニル)エチニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0650】
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【0651】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.33分
MS(ES
+):m/e=689.6(M+H
+)
【0652】
実施例35b
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【0653】
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[(3−ヒドロキシフェニル)エチニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(40mg、0.06mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(6.7mL)中に溶解した。炭酸セシウム(47mg、0.15mmol)及びエタン−1,2−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホナート(32mg、0.09mmol)を加えた。混合物を、室温にて4時間撹拌し、5℃にて72時間保存した。炭酸セシウム(47mg、0.15mmol)及びエタン−1,2−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホナート(32mg、0.09mmol)の添加を繰り返し、そして、混合物を室温にて3時間撹拌した。混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によってクエンチし、酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル20%→100%に続いて、酢酸エチル中のジオキサン0→50%)によって精製して、24mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt.=1.50分
MS(ES
+):m/e=887.5(M+H
+)
【0654】
実施例36
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
【0655】
実施例36a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
酢酸エチル(8.1mL)及びメタノール(1.34mL)中のTert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[(4−ヒドロキシフェニル)エチニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(190mg、0.28mmol)を、パラジウム担持木炭(10%、19mg)の存在下、水素雰囲気下で室温にて4.45時間撹拌した。懸濁液をセライトを通して濾過した。セライトをメタノールで徹底的に洗浄した。溶液を減圧下で濃縮し、調製用HPLCによって精製して、89mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0657】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【0658】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.18分
MS(ES
+):m/e=693.6(M+H
+)
【0659】
実施例36b
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【0660】
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(67mg、0.10mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(9.7mL)中に溶解した。炭酸セシウム(79mg、0.24mmol)及びエタン−1,2−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホナート)(54mg、0.15mmol)を加えた。混合物を、室温にて4時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によってクエンチし、酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル20%→100%に続いて、酢酸エチル中のジオキサン0→60%)によって精製して、64mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−NH
3):Rt=1.48分
MS(ES
+):m/e=891.6(M+H
+)
【0661】
実施例37
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化314】
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【0662】
実施例37a
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[(3−ヒドロキシフェニル)エチル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【化315】
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【0663】
酢酸エチル(8.5mL)及びメタノール(1.4mL)中のTert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[(3−ヒドロキシフェニル)エチニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(200mg、0.29mmol)を、パラジウム担持木炭(10%、20mg)の存在下、水素雰囲気下で室温にて7時間撹拌し、さらに、パラジウム担持木炭(10%、20mg)の添加を4時間後に繰り返した。懸濁液をセライトを通して濾過した。セライトをメタノールで徹底的に洗浄した。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣を調製用HPLCによって精製して、125mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[2−(3−ヒドロキシフェニル)エチル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
【0664】
【表34】
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【0665】
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.19分
MS(ES
+):m/e=693.5(M+H
+)
【0666】
実施例37b
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート
【0667】
Tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[(3−ヒドロキシフェニル)エチル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(67mg、0.10mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(9.7mL)中に溶解した。炭酸セシウム(79mg、0.24mmol)及びエタン−1,2−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホナート(54mg、0.15mmol)を加えた。混合物を、室温にて4時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によってクエンチし、そして、酢酸エチルによって抽出した。合わせた抽出物を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶液を減圧下で濃縮し、そして、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル20%→100%に続いて、酢酸エチル中のジオキサン0→50%)によって精製して、49mgのtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートを得た。
UPLC(ACN−HCOOH):Rt=1.43分
MS(ES
+):m/e=891.5(M+H
+)
【0668】
実施例38
(3S)−3−[3−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化316】
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【0669】
直接標識による放射性合成:
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の1.0mgのK
2CO
3及び1.5mlのMeCN中の5.27mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥をアセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(300μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{3−メトキシ−1−[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例21、2.0mg、2.69μmol)のジアステレオマー混合物を、乾燥させた[
18F]KF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて10分間加熱した後に、容器を冷やし、そして、0.5MのNaOH(100μL)を加えた。撹拌を25℃にて10分間続け後、1MのHCl(200μL)を加えた。そして、再び密封したバイアルを再び100℃にて10分間加熱した。冷ました後に、反応混合物を4mLの水で希釈し、分取用HPLC(Zorbax Bonus RP 5μm C18-HL(9.4x250mm)、17/83/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−[3−(2−[
18F]フルオロ−エトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:18.3−19.5分;(3R)−3−[3−(2−[
18F]フルオロ−エトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:12.8−14.0分)に供した。集めた画分を20mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Light C18カートリッジ(5mlのEtOH及び10mLの水であらかじめ調整した)に供した。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.5mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、水(300μL)で最終的なトレーサーを溶解して、73〜297MBqの(3S)−3−[3−(2−[
18F]フルオロ−エトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:14±5.4% d.c.;合成時間:116±9.6分)を得た。放射化学純度が>99%であった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:ACE, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、グラジエント:5%のBから7分の間に40%のBへ)によるF−19非放射性標準物質(実施例1)との混合注入で識別した。
【0670】
間接標識による放射性合成:
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を、小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の1.0mgのK
2CO
3及び1.5mlのMeCN中の5.27mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥を、アセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。500μLのオルトジクロロベンゼン(o−DCB)を乾燥させた[
18F]KF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて2分間加熱した後に、容器を冷やし、次に、4−ニトロ−ベンゼンスルホン酸2−ブロモ−エチルエステル(10mg、32.24μmol)を加えた。再び密封したバイアルを、再び130℃にて10分間加熱した。その後、反応混合物を再び冷やし、そして、チューブが付いた2本の針を、テフロン(登録商標)膜密封反応バイアルに突き通した。一方のチューブを窒素流量調整弁に接続し、もう片方のチューブを400μLのDMFを入れた第二のバイアルに接続した。反応混合物を通した窒素ガスの一定のわずかな流量を使用して、この混合物を100℃にて更に20分間加熱すると同時に、窒素が400μLのDMFを通して絶えずバブリングされる第二のバイアルに、この窒素気流を導いた。加熱と窒素気流により、バイアル1中の形成された2−[
18F]フルオロ−1−ブロモエタンは常にバイアル2に移される。20分後、バイアル2における放射能の更なる増加が検出できなかったので、蒸留を終了した。
【0671】
別々のバイアルに、tert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例4e、2.50mg、4.58μmol)を、100μLのDMF中に溶解した。そして、2MのNaOH溶液を加え(20μL、40.0μmol)、25℃にて1分間静置した後に、この混合物を400μLのDMSO中の2−[
18F]フルオロ−1−ブロモエタンが入っているバイアル2に加えた。密封したバイアル2を100℃にて25分間加熱した。冷却した後に、更に100μLの2M NaOHを反応混合物に加え、そして、撹拌を25℃にて15分間続けた。溶液を200μLの4M HClで酸性化し、密封したバイアル中で100℃にて10分間加熱した。反応混合物を4MのNaOHで中和し、3mLの水で希釈し、そして、分取用HPLC(Zorbax Bonus RP 5μm C18-HL(9.4x250mm)、17/83/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−[3−(2−[
18F]フルオロ−エトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:13.4−14.7分;(3R)−3−[3−(2−[
18F]フルオロ−エトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:8.6−9.7分)に供した。集めた画分を20mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Light C18カートリッジに供した(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.5mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、最終的なトレーサーを水(100μL)で溶解して、10〜15MBqの(3S)−3−[3−(2−[
18F]フルオロ−エトキシ)−フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:3±1.7% d.c.;合成時間:195±14.3分)を得た。放射化学純度が>99%あった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:ACE, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、グラジエント:5%のBから7分の間に40%のBへ)によるF−19非放射性標準物質(実施例1)との混合注入で識別した。
【0672】
実施例39
(3S)−3−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化317】
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【0673】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を、小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の1.0mgのK
2CO
3及び1.5mlのMeCN中の5.27mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥を、アセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(300μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({3−メトキシ−1−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例22、2.0mg、2.69μmol)のジアステレオマー混合物を、乾燥させた[
18F]KF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて10分間加熱した後に、容器を冷やし、0.5MのNaOH(100μL)を加えた。撹拌を25℃にて10分間続けた後に、1MのHCl(200μL)を加えた。次に、再び密封したバイアルを、再び100℃にて10分間加熱した。冷ました後、反応混合物を、4mLの水で希釈し、そして、分取用HPLC(Zorbax Bonus RP 5μm C18-HL(9.4x250mm)、19/81/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:10.3−12.4分;(3R)−3−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:8.3−10.3分)に供した。集めた画分を20mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Light C18カートリッジに供した(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.5mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、最終的なトレーサーを水(300μL)で溶解し、そして、濾過滅菌して、115〜151MBqの(3S)−3−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)−フェニル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:11±4.0% d.c.;合成時間:108±10.5分)を得た。放射化学純度が>99%あった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:ACE, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、グラジエント:5%のBから7分の間に50%のBへ)によるF−19非放射性標準物質(実施例2)との混合注入で識別した。
【0674】
実施例40
(3S)−3−[5−(2−[
18F]フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
【0675】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({3−メトキシ−1−[5−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートの標識
【0676】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の1.0mgのK
2CO
3及び1.5mlのMeCN中の5.27mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥をアセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(300μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{3−メトキシ−1−[5−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例24、2.0mg、2.68μmol)のジアステレオマー混合物を、乾燥[
18F]KF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて10分間加熱した後に、容器を冷やし、そして、0.5MのNaOH(100μL)を加えた。撹拌を25℃にて10分間続け後、1MのHCl(200μL)を加えた。そして、再び密封したバイアルを再び100℃にて10分間加熱した。冷ました後に、反応混合物を4mLの水で希釈し、分取用HPLC(Phenomenex Gemini5μm C18 110A(SN比:337148−3;10.0x250mm)、10/90/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−[5−(2−[
18F]フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:15.1−17.0分;(3R)−3−[5−(2−[
18F]フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:8.0−8.4分)に供した。集めた画分を40mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Plus C18カートリッジ(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)に供した。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.5mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、水(300μL)で最終的なトレーサーを溶解して、113〜168MBqの(3S)−3−[5−(2−[
18F]フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:8.7±1.5% d.c.;合成時間:132±15.4分)を得た。放射化学純度が>99%であった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:Phenomenex Gemini, C18 RP、50x4.6mm、3μ、1.5ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、アイソクラチック12%のBで7分間)によるF−19非放射性標準物質(実施例3)との混合注入で識別した。
【0677】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−メトキシ−1−[5−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートの標識
【0678】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を、小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の1.0mgのK
2CO
3及び1.5mlのMeCN中の5.27mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥を、アセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(300μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−メトキシ−1−[5−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例24、2.0mg、2.68μmol)を、乾燥させた[
18F]KF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて10分間加熱した後に、容器を冷やし、次に、0.5MのNaOH(100μL)を加えた。次に、再び密封したバイアルを、再び100℃にて10分間加熱した。冷ました後に、反応混合物を、4mLの水で希釈し、そして、分取用HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110A(SN比:337148−3;10.0x250mm)、10/90/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−[5−(2−[
18F]フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:15.4−18.4分)に供した。集めた画分を40mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Plus C18カートリッジに供した(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.5mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、最終的なトレーサーを水(100μL)で溶解して、127〜435MBqの(3S)−3−[5−(2−[
18F]フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:19.5±4.6% d.c.;合成時間:117±10分)を得た。放射化学純度が>99%あり、そして、比放射能が38〜107GBq/μmolであった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:Phenomenex Gemini, C18 RP、50x4.6mm、3μ、1.5ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、アイソクラチック 7分間12%のB)によるF−19非放射性標準物質(実施例3)との混合注入で識別した。
【0679】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−tert−ブトキシ−1−[5−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートの標識
【0680】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を、小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の2.28mgのK
2CO
3及び1.5mlのMeCN中の5.27mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥を、アセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(400μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({(1S)−3−tert−ブトキシ−1−[5−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)ピリジン−3−イル]−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例25、4.0mg、5.08μmol)を、乾燥させた[
18F]CsF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて2分間加熱した後に、容器を冷やし、そして、1MのHCl(400μL)を加えた。次に、再び密封したバイアルを、再び100℃にて12分間加熱した。冷ました後、反応混合物を4mLの水で希釈し、そして、分取用HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110A(SN比:337148−3;10.0x250mm)、9/91/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−[3−(2−[
18F]フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:11.0−17.2分)に供した。集めた画分を40mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Plus C18カートリッジに供した(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.0mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、最終的なトレーサーを水(100μL)で溶解して、154〜1351MBqの(3S)−3−[5−(2−[
18F]フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:21.3±5.9% d.c.;合成時間:126±20分)を得た。放射化学純度が>99%あり、そして、比放射能が28.5〜61.2GBq/μmolであった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:Phenomenex Gemini, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、アイソクラチック 7分間12%のB)によるF−19非放射性標準物質(実施例3)との混合注入で識別した。
【0681】
実施例41
(3S)−3−{5−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
【0682】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[3−メトキシ−1−{5−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートの標識
【0683】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の1.0mgのK
2CO
3及び1.5mlのMeCN中の5.27mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥をアセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(300μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[3−メトキシ−1−{5−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例26、2.0mg、2.44μmol)のジアステレオマー混合物を、乾燥[
18F]KF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて10分間加熱した後に、容器を冷やし、そして、0.5MのNaOH(100μL)を加えた。撹拌を25℃にて10分間続け後、1MのHCl(200μL)を加えた。そして、再び密封したバイアルを再び100℃にて10分間加熱した。冷ました後に、反応混合物を4mLの水で希釈し、分取用HPLC(ACE 5μm C18 HL(10.0x250mm)、グラジエント(20分):20/80/0.1−35/65/0.1 アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−{5−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:15.5−16.8分;(3R)−3−{5−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:13.2−15.4分)に供した。集めた画分を40mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Plus C18カートリッジ(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)に供した。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.5mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、水(300μL)で最終的なトレーサーを溶解して、65〜163MBqの(3S)−3−{5−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:9.0±1.0% d.c.;合成時間:128±10.0分)を得た。放射化学純度が>99%であった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:ACE, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、アイソクラチック 7分間15%のB)によるF−19非放射性標準物質(実施例7)との混合注入で識別した。
【0684】
tert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラートの標識
【0685】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の2.28mgのCs
2CO
3及び1.5mlのMeCN中の5.27mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥をアセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(300μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−{5−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例27、2.0mg、2.31μmol)を、乾燥[
18F]CsF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて15分間加熱した後に、容器を冷やし、そして、1MのHCl(150μL)を加えた。そして、再び密封したバイアルを再び100℃にて10分間加熱した。冷ました後に、反応混合物を、1MのNaOH(150μL)で中和し、4mLの水で希釈し、分取用HPLC(ACE 5μm C18 HL(10.0x250mm)、グラジエント(20分):21/79/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−{5−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:13.0分)に供した。集めた画分を30mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Plus C18カートリッジ(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)に供した。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.0mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、水(300μL)で最終的なトレーサーを溶解して、226MBqの(3S)−3−{5−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]ピリジン−3−イル}−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:11% d.c.;合成時間:113分)を得た。放射化学純度が>99%であった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:ACE, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、アイソクラチック 7分間15%のB)によるF−19非放射性標準物質(実施例7)との混合注入で識別した。
【0686】
実施例42
(3S)−3−[5−(3−シアノ−4−[
18F]フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
【0687】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(100μLの水中の2.8mgのKHCO
3及び1.9mLのMeCN中の10.4mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥をアセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水DMSO(300μL)中の4−[3−((R)−3−{1−[5−(4−クロロ−3−シアノ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−2−メトキシカルボニル−エチルカルバモイル}−ピペリジン−1−イル)−3−オキソ−プロピル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.0mg、3.00μmol)のジアステレオマー混合物を、乾燥させた[
18F]KHF
2−K
222に加えた。密封したバイアル中で160℃にて10分間加熱した後に、容器を冷やし、そして、0.5MのNaOH(100μL)を加えた。撹拌を25℃にて5分間続け後、1MのHCl(200μL)を加えた。そして、再び密封したバイアルを再び70℃にて5分間加熱した。冷ました後に、反応混合物を4mLの水で希釈し、分取用HPLC(ACE 5μm C18 HL(10.0x250mm)、グラジエント(20分):20/80/0.1−30/70/0.1 アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−[5−(3−シアノ−4−[
18F]フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:12.0−11.8分;(3R)−3−[5−(3−シアノ−4−[
18F]フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:10.0−10.5分)に供した。集めた画分を30mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Light C18カートリッジ(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)に供した。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を0.7mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、水(200μL)で最終的なトレーサーを溶解して、12〜111MBqの(3S)−3−[5−(3−シアノ−4−[
18F]フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:4.0±1.0% d.c.;合成時間:125±19.8分)を得た。放射化学純度が>99%であった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:ACE, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、アイソクラチック 7分間15%のB)によるF−19非放射性標準物質(実施例9)との混合注入で識別した。
【0688】
実施例43
(3S)−3−[5−(4−シアノ−3−[
18F]フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
【0689】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(100μLの水中の2.8mgのKHCO
3及び1.9mLのMeCN中の10.4mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥をアセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水DMSO(300μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−({1−[5−(4−クロロ−3−シアノフェニル)ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例28、1.0mg、1.87μmol)のジアステレオマー混合物を、乾燥させた[
18F]KHF
2−K
222に加えた。密封したバイアル中で160℃にて15分間加熱した後に、容器を冷やし、そして、0.5MのNaOH(100μL)を加えた。撹拌を25℃にて10分間続け後、1MのHCl(200μL)を加えた。そして、再び密封したバイアルを再び70℃にて10分間加熱した。冷ました後に、反応混合物を4mLの水で希釈し、分取用HPLC(ACE 5μm C18 HL(10.0x250mm)、グラジエント(20分):20/80/0.1−30/70/0.1 アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−[5−(4−シアノ−3−[
18F]フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:11.5−12.2分;(3R)−3−[5−(4−シアノ−3−[
18F]フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:9.9−10.8分)に供した。集めた画分を15mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Light C18カートリッジ(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)に供した。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.0mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、水(100μL)で最終的なトレーサーを溶解して、7〜38MBqの(3S)−3−[5−(4−シアノ−3−[
18F]フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:2.4±1.0% d.c.;合成時間:111±10.6分)を得た。放射化学純度が>99%であった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:ACE, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、アイソクラチック 7分間15%のB)によるF−19非放射性標準物質(実施例10)との混合注入で識別した。
【0690】
実施例44
(3S)−3−(5−{[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
【0691】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の2.28mgのCs
2CO
3と1.5mLのMeCN中の5.25mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥をアセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(300μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例34、2.0mg、2.25μmol)を、乾燥させた[
18F]CsF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて15分間加熱した後に、容器を冷やし、そして、1MのHCl(150μL)を加えた。そして、再び密封したバイアルを再び100℃にて12分間加熱した。冷ました後に、反応混合物を4mLの水で希釈し、分取用HPLC(ACE 5μm C18(10.0x250mm)、28/72/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−(5−{[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:17.8分)に供した。集めた画分を15mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Light C18カートリッジ(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)に供した。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.0mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、水(100μL)で最終的なトレーサーを溶解して、44MBqの(3S)−3−(5−{[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:5.0% d.c.;合成時間:139分)を得た。放射化学純度が>99%であった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:ACE, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、アイソクラチック7分間20%のB)によるF−19非放射性標準物質(実施例15)との混合注入で識別した。
【0692】
実施例45
(3S)−3−(5−{[3−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化323】
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【0693】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(500μlの水中の2.28mgのCs
2CO
3と1.5mLのMeCN中の5.25mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥をアセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(300μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例35、2.0mg、2.25μmol)を、乾燥させた[
18F]CsF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて15分間加熱した後に、容器を冷やし、そして、1MのHCl(150μL)を加えた。そして、再び密封したバイアルを再び100℃にて10分間加熱した。冷ました後に、反応混合物を4mLの水で希釈し、分取用HPLC(ACE 5μm C18 HL(10.0x250mm)、31/69/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−(5−{[3−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:14.9分)に供した。集めた画分を15mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Light C18カートリッジ(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)に供した。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を0.5mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、水(100μL)で最終的なトレーサーを溶解して、63MBqの(3S)−3−(5−{[3−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチニル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:5.0% d.c.;合成時間:115分)を得た。放射化学純度が>99%であった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:ACE, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、アイソクラチック7分間23%のB)によるF−19非放射性標準物質(実施例16)との混合注入で識別した。
【0694】
実施例46
(3S)−3−(5−{2−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
【0695】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の1.0mgのK
2CO
3及び1.5mlのMeCN中の5.27mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥をアセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(300μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[4−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例36、3.0mg、3.37μmol)を、乾燥させた[
18F]KF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて15分間加熱した後に、容器を冷やし、そして、1MのHCl(150μL)を加えた。そして、再び密封したバイアルを再び100℃にて10分間加熱した。冷ました後に、反応混合物を4mLの水で希釈し、分取用HPLC(Phenomenex Synergi Hydro- RP 4μm(250x10mm)、18/82/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−(5−{2−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:17.8分)に供した。集めた画分を15mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Light C18カートリッジ(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)に供した。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.0mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、水(100μL)で最終的なトレーサーを溶解し、そして、濾過滅菌して、52MBqの(3S)−3−(5−{2−[4−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:5.5% d.c.;合成時間:145分)を得た。放射化学純度が>99%であった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:Phenomenex Synergi Hydro, C18 RP、50x4.6mm、4μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、アイソクラチック7分間18%のB)によるF−19非放射性標準物質との混合注入で識別した。
【0696】
実施例47
(3S)−3−(5−{2−[3−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化325】
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【0697】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の2.28mgのCs
2CO
3及び1.5mLのMeCN中の5.27mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥をアセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(300μL)中のtert−ブチル4−{3−[(3R)−3−{[(1S)−3−tert−ブトキシ−1−(5−{2−[3−(2−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}エトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例37、2.5mg、2.81μmol)を、乾燥させた[
18F]CsF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて15分間加熱した後に、容器を冷やし、そして、1MのHCl(150μL)を加えた。そして、再び密封したバイアルを再び100℃にて10分間加熱した。冷ました後に、反応混合物を4mLの水で希釈し、分取用HPLC(ACE 5μm C18 HL(10.0x250mm)、25/75/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−(5−{2−[3−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:13.2分)に供した。集めた画分を15mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Light C18カートリッジ(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)に供した。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.0mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、水(200μL)で最終的なトレーサーを溶解して、290MBqの(3S)−3−(5−{2−[3−(2−[
18F]フルオロエトキシ)フェニル]エチル}ピリジン−3−イル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:19.1% d.c.;合成時間:88分)を得た。放射化学純度が>99%であった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:ACE, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、グラジエント:5%のBから7分の間に50%のBへ)によるF−19非放射性標準物質(実施例19)との混合注入で識別した。
【0698】
実施例48
(3S)−3−(3−{2−[2−(2−[
18F]フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}フェニル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
【0699】
[
18F]フッ化物を、RDS111サイクロトロンにおける11MeV陽子ビームを用いた98%の
18O濃縮水標的の衝撃による
18O(p、n)
18F核反応によって生じさせた。[
18F]フッ化物水溶液を小さい陰イオン交換Sep−Pak(商標) Plus QMAカートリッジ(Waters)(5mlの0.5M K
2CO
3溶液及び10mLの水であらかじめ調整した)で捕捉した。放射能を、溶液混合物(0.5mlの水中の1.0mgのK
2CO
3及び1.5mlのMeCN中の5.27mgのK
222)でQMAカートリッジから5mLの円錐Wheatonバイアルに溶出した。溶媒を110℃にて窒素気流下で留去した。共沸乾燥をアセトニトリル1.0mLずつ用いて3回繰り返した。次に、無水MeCN(500μL)中のトリ(エチレングリコール)ジ−p−トルエンスルホナート(10mg、21.81μmol)を、乾燥させた[
18F]KF−K
222に加えた。密封したバイアル中で100℃にて10分間加熱した後に、容器を冷やし、4mLの水で希釈し、そして、分取用HPLC(ACE 5μm C18 HL(10.0x250mm)、50/50/0.1−アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、トルエン−4−スルホン酸2−[2−(2−[
18F]−フルオロエトキシ)エトキシエチルエステルの保持時間:12.5分)に供した。集めた画分を20mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Light C18カートリッジに供した(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を1.0mLのMeCNで溶出した。その後、MeCNを、窒素ガスの緩やかな気流下、90℃にて完全に留去して、純粋な補欠分子族トルエン−4−スルホン酸2−[2−(2−[
18F]フルオロエトキシ)エトキシ]エチルエステル(570MBq)を得た。
【0700】
別々のバイアルに、tert−ブチル−4−{3−[(3R)−3−{[1−(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−3−オキソプロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}ピペリジン−1−カルボキシラート(実施例4e、2.50mg、4.58μmol)を、300μLのDMF中に溶解した。そして、2MのNaOH溶液を加え(20μL、40.0μmol)、25℃にて1分間静置した後に、この混合物を、無水トルエン−4−スルホン酸2−[2−(2−[
18F]フルオロエトキシ)エトキシ]エチルエステルが入っているバイアル1に加えた。密封したバイアル2を100℃にて20分間加熱した。冷ました後に、更に100μLの1M NaOHを反応混合物に加え、そして、撹拌を25℃にて10分間続けた。溶液を200μLの2M HClで酸性化し、密封したバイアル中で100℃にて10分間加熱した。反応混合物を4mLの水で希釈し、そして、分取用HPLC(ACE 5μm C18 HL(10.0x250mm)、グラジエント(20分):15/85/0.1−50/50/0.1 アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(体積対体積対体積の比)、4mL/分、(3S)−3−(3−{2−[2−[
18F]フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}フェニル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:28.37分;(3R)−3−(3−{2−[2−(2−[
18F]フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}フェニル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸の保持時間:29.0分)に供した。集めた画分を20mLの水で希釈し、あらかじめ調整したSep−Pak(商標) Plus C18カートリッジに供した(5mlのEtOH及び10mLであらかじめ調整した)。カートリッジを5mLの水で洗浄し、次に、放射能を2.0mLのEtOHで溶出した。90℃にて窒素気流下でのEtOHの完全な留去後に、最終的なトレーサーを水(100μL)で溶解して、34MBqの(3S)−3−(3−{2−[2−(2−[
18F]フルオロエトキシ)エトキシ]エトキシ}フェニル)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]プロパン酸(放射化学的収率:4.5% d.c.;合成時間:172分)を得た。放射化学純度が>99%あった。F−18標識生成物を、分析用HPLC(カラム:ACE, C18 RP、50x4.6mm、3μ、2ml/分(Agilent)、溶媒A:H
2O+0.1%のTFA、溶媒B:MeCN+0.1%のTFA、グラジエント:5%のBから7分の間に40%のBへ)によるF−19非放射性標準物質(実施例4)との混合注入で識別した。
【0701】
基準化合物
(3S)−3−[({(3R)−1−[3−(ピペリジン−4−イル)プロパノイル]ピペリジン−3−イル}カルボニル)アミノ]−3−{6−[
3H]ピリジン−3−イル}プロパン酸
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
【0702】
(3S)−3−(6−ブロモピリジン−3−イル)−3−{[(3R)−1−(3−ピペリジン−4−イル−プロパノイル)ピペリジン−3−カルボニル]アミノ}プロパン酸(1.85mg、3.73μmol)を、DMF(500μL)及びEt3N(25μL)の混合物中に溶解した。この溶液に、パラジウム担持木炭(20%)(6.45mg)を加え、そして、混合物を、トリチウムマニホールドに接続して、トリチウムガスを用いて一晩トリチウム化した。その後、反応混合物を、マニホールド内で低温で(cryostatically)3回留去した。得られた未精製の生成物を、分取用HPLC(Kromasi l100 C8 5μm(250x4.6mm)、溶出液:35mMのアンモニア/メタノール、流量:1mL/分)によって精製した。集めた画分には、2061MBqの(S)−3−{5−3H−ピリジン−3−イル}−3−{[(R)−1−(3−ピペリジン−4−イル−プロパノイル)−ピペリジン−3−カルボニル]−アミノ}プロパン酸(放射化学的収率:12.6%;放射化学純度:98%;比活性:7.81Ci/mmol)が含まれていた。
【0703】
実施例49
ヒトGPIIb/IIIa受容体に対するGPIIb/IIIa拮抗物質の親和性
使用したGPIIb/IIIaアッセイの全手順を、
図1に概説した。純化ヒト糖タンパク質IIb/IIIa(20mMのTris HCl、0.1MのNaCl、0.1%のTriton X−100、1mMのCaCl
2、0.05%のNaN
3、50%のグリセロール、pH7.4)を、Enzyme Research Laboratories Inc.(South Bend, IN)からを購入した。GPIIb/IIIa受容体を、0.01%のウシ血清アルブミン(ウシ血清由来アルブミン−凍結乾燥粉末、≧96%、Sigma)含有リン酸緩衝食塩水(カルシウム及びマグネシウムを含んでいるDulbecco's Phosphate Buffered Saline(D-PBS (+))、GIBCO(登録商標)、Invitrogen)中に希釈した。
【0704】
GPIIb/IIIa受容体を、少なくとも48時間(1ウェルあたりの100μL、48時間〜最長96時間)96ウェルの無色のプレート(Immuno Plate MaxiSorp(商標)、 Nunc, Roskilde, Denmark)上に、277K〜280Kにて、且つ、1ウェルあたりの0.1μg〜1ウェルあたり1μgの濃度にて固定した。陰性対照として、プレートの一列(n=8)を、2%のウシ血清アルブミンだけでインキュベートした(1ウェルあたり200μL、ウシ血清由来アルブミン−凍結乾燥粉末、≧96%、Sigma、D−PBS(+)中に希釈)。
【0705】
洗浄バッファー(1ウェルあたり230μL、カルシウム及びマグネシウム不含Dulbecco's Phosphate Buffered Saline(D-PBS (-))、GIBCO(登録商標)、Invitrogen)で3回洗浄した後に、未処理のむき出しのプラスチック及び非特異的結合部位を、プレートを、2%のウシ血清アルブミン(ウシ血清由来アルブミン−凍結乾燥粉末、≧96%、Sigma)を含んでいる特別なブロッキング溶液(1ウェルあたりの200μL、Roti(登録商標)−Block、Carl Roth GmbH Co KG, Karlsruhe)と一緒に室温にて1時間インキュベートすることによってブロッキングした。
【0706】
洗浄バッファー50μLで3回洗浄した後に、トリチウム化基準化合物(60nM、
3H標識化合物)及び50μLの新規な化合物(阻害物質、
19F)を、各ウェルに同時に加え、そして、室温にて1時間インキュベートした。それぞれの新規阻害物質のいくつかの濃度(0.1、1、2、5、10、20、50、100、200、500、1000、2000、5000、10000、及び20000nM)を調査した。阻害物質の各濃縮において、4回の測定を実施した。調べた阻害物質の結果を、表1中にまとめる。
【0707】
トリチウム化基準化合物の最大値は、阻害物質の添加なしで測定された(n=8)。3H基準化合物の非特異的結合を除くために、糖タンパク質受容体を含んでいないウェルを陰性対照として使用した(n=12、同様に、GPIIb/IIIa受容体以外で処理した)。
【0708】
1時間後に、プレートを、リン酸緩衝食塩水(1ウェルあたりの200μL、Dulbecco's Phosphate Buffered Saline (D-PBS (+)), GIBCO(登録商標), Invitrogen)で3回洗浄した。続くいて、液体シンチレーションカクテル(MicroScint(商標) 40 aqueous, Perkin Elmer)140μLを各ウェルに加えた。室温にて15分後に、プレートをマイクロプレートシンチレーションカウンター(TopCount NXT v2.13, Perkin Elmer, Packard Instrument Company)で計測した。
【0709】
図1は、GPIIb/IIIaアッセイの概略図を示す。第1ステップでは、ヒト血小板から精製したヒト糖タンパク質IIb/IIIaを、96ウェルの無色プレート上に固定した。少なくとも48時間後に、プレートを洗浄し、そして、非特異的結合部位をRoti(登録商標)−Blockでブロッキングした。次のステップでは、プレートを、トリチウム標識基準化合物と新規小分子化合物(阻害物質)と共に同時にインキュベートした。阻害物質の親和性が高ければ高いほど、基準化合物の結合分画はが少なくなる。阻害物質によって置き換えられていないトリチウム化基準化合物の画分を、マイクロプレートシンチレーションカウンターで計測した。結果を、表1中にまとめる。
【0710】
表1:ヒトGPIIb/IIIa受容体に対する化合物の結合親和性
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【0711】
阻害物質の親和性が高ければ高いほど、トリチウム標識基準化合物の結合画分は少なくなる。このアッセイによって、活性ジアステレオマーが識別され、且つ、親和性(IC
50値)が測定された。先に記載した試験は、式(I)の化合物が血栓造影のための造影剤として有用であることを示した。IC
50値と実際の血栓蓄積の間の高い相関関係は、実施例50に記載されている。
【0712】
実施例50
生体外における特徴づけ
ヒト血栓への結合
血栓への化合物の結合を、「Wakhloo, A. K. et al. Thrombus and stroke 2008, in vitro models 57-66」に記載のものに類似しているが、血栓発生に関して変更した生体外血流モデルにおいてさらに調査した。簡単に言えば、粗面糸(釣り糸:Okuma UltraMax whitefish、直径:0.14mm、長さ:5cm;サンドペーパー:CAMI Grit指定:600, CP918a, VSM)のループを含んでいる、tygon−チューブ(Tygon R-1000, part NO AAU00007: I.D. 3.2 mm, O.D. 6.4 mm, Saint Gobain Performance Plastics North America)、中間チューブ(IntrafixR Infusion set, B.Braun, Melsungen, Germany)、開口リザーバ(10 mL Combitip, Eppendorf)及びポリエチレンチューブの部品でできているチャンバー(INTRAMEDIC Polyethylene Tubing, Clay Adams, PE160、長さ:6.5cm)から成る開口手作りのチューブ−セットを、血栓形成に使用した。中間体のチューブと血栓チャンバーとの接続を、トリムチップ(epTIPS, 200 μL, Eppendorff, Hamburg/Germany)で作製した。リザーバと血栓チャンバーを鉗子とスタンドによって固定した。ペリスタポンプ(Minipuls 3, Gilson, Middelton/USA)を、血栓チャンバーの中央で流量を毎秒70〜90cmに調整して周囲に血液を送り出すために使用し、そしてそれを、超音波ドップラー計測(Vevo 770 High-Resolution In Vivo Micro-Imaging System, VisualSonics, Toronto/Ontario, Canada;スキャンヘッド:RMV 704、40 MHz)によって観察した。チューブセット全体の体積は、7.5mL又は15mLであった。
【0713】
各実験のために、新鮮な血液を、10mLのクエン酸チューブ(Sarstedt S-Monovette 02.1067.001, 10 mL, Citrate 3.13%)を使用してボランティアから採血し、すぐに、37℃の温度にてインキュベータのターニングデバイス(統合ローテーション及びターニングデバイスを備えたHeraeus miniTherm CTT、回転スピード:1分あたり19回転、Heraeus Instruments GmbH, Hanau/Germany)内に置いた。必要に応じて、ターニングデバイスから2個のチューブを取り出し、そして、15mLを、20mLのシリンジ(OmnifixR, B. Braun, Melsungen/Germany)に移し、ペリスタポンプを始動する前に、0.75mLのCaCl
2溶液と緩やかに混ぜ合わせ、そして、シリンジの全内容物を、細胞濾過器(BD FalconTM cell strain, 40 μm, BD, Franklin Lakes, NJ USA)を介してチューブセットのリザーバ内に移した。7分後に、1MBq又は0.5MBqの化合物(15mL又は7.5mL)を、ピペットによってリザーバに加え、その結果、ピペットのチップで内容物を緩やかに混ぜた。血液をもう3分間循環したままにした。その後、ポンプを止め、血液からアリコートを採取し、そして、粗面糸と一緒に血栓を血栓チャンバーから取り出し、その後、両方が計量し、そして、ガンマ−カウンター(Automatic Gamma Counter Wizard
2 3, Perkin Elmer)で計測した。次に、糸と一緒に血栓を、48時間時間プラスミン溶液(ヒト血漿由来プラスミン、Sigma Aldrich、原液:500μLの150μM トリスバッファー(pH7.8)中に500μg、230μLの食塩溶液0.9%に対して20μLの原液)中でインキュベートして、糸と血小板を分離し、そして、血栓の正味の重量を測定する。最終的に、血液及び血栓中の化合物の放射能、並びに両者の間の比を測定した(cpm/重量[mg])。調査した化合物に関する結果を、表2中にまとめる。
【0714】
表2:試験管内における凝血塊対血液の比と対応するIC
50値
【表36】
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【0715】
化合物の特異性について確認するために、放射性化合物と一緒に非放射性化合物をリザーバに加えた競合実験を実施した。非放射性化合物の最終的な血漿中濃度は2.8μMであった。結果を表3中にまとめる。
【0716】
表3:競合実験
【表37】
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【0717】
競合実験では、トレーサーの蓄積は、非放射性化合物の追加によって置き換えられるので、結合が特異的であることを確認できることが示された。
表2及び3(試験管内における凝血塊対血液の比)中に示された血栓に対する化合物の強い特異的結合は、先に決定したIC
50値(
図2及び実施例49)との高い相関が示されている。血栓中への化合物の蓄積又は凝血塊対血液の比は、高い親和性に応じて増加する。
【0718】
実施例51
血漿タンパク結合
化合物の血漿タンパク結合の測定を、96ウェルHTプレートの平衡透析法によって実施した。試験化合物の溶液(0.3μM及び3μM)を、バッファー(50mMのリン酸バッファー)及び10%の血漿中に準備した。96ウェルHT透析プレート(Teflon)を、各ウェルが半透過性セルロース膜(再生セルロース、MWCO 12-14K)によって2つの区画に分割されるように構築した。リン酸緩衝溶液(150μL)を膜の半面に加え、そして、血漿溶液(150μL)を反対側に加えた。化合物を、血漿溶液側に追加し、37℃にてインキュベートした。化合物の非結合画分は膜を通り抜けることができるので、両側は平衡状態に達することができる(6〜8h、37℃)。両方の溶液を、LC−MSによって各化合物(血漿不含及び血漿含有)について分析した。それぞれの化合物の両方の溶液を、分析のための同じマトリックス(10%の血漿)に達するようにバッファー又は血漿で希釈し、そして、メタノールの添加によって沈殿させた。非結合画分(Fu)を、血漿不含及び血漿含有溶液中の化合物の平衡濃度の割合として計算した。
結果を表4中にまとめる。血漿タンパク結合の程度を、ヒト及びサルにおいて調査した。実施例では、調査した全ての種において10%を超える非結合画分(Fu)を有する血漿タンパクへの有意な結合は示されなかった。
【0719】
表4:0.3μM及び3μMの濃度におけるヒト及びサル血漿中での血漿タンパク結合
【表38】
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【0720】
実施例52
肝ミクロソーム中での試験管内代謝安定性
懸濁液状態の肝ミクロソーム(タンパク質量0.5mg/mL)を代謝安定性研究のために使用した。インキュベーション濃度は0.3μMであった。全インキュベーション体積は3.03mLであり、その中で、リン酸バッファー(7.4pH)中のミクロソーム懸濁液2.4mLを、0.6mLのNADPH再生システム(補因子混合物:1.2mgのNADP、3IUのグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、14.6mgのグルコース−6−リン酸及びリン酸バッファー中の4.9mgのMgCl
2、pH7.4)の添加によって活性化した。30μLの試験化合物の添加後に、アッセイを開始した。化合物を、有機溶媒中に溶解し、そして、推奨濃度(ジメチルスルホキシドDMSO<0.2%及びメタノール<1%)を下回る有機溶媒含有量を保つように、同じ肝ミクロソーム培地で希釈した。懸濁液を、連続した撹拌(Tec Control Shaker RS 485、300UpMにて)下で37℃にて60分間インキュベートした。様々な時点(2、8、16、30、45、及び60分)で250μLのアリコートを採取し、非放射性メタノールに混ぜた。サンプルを−20℃にて一晩冷凍した。溶液を3000gにて15分間遠心分離した。透明な上清(100μL)を、濃度測定のために使用した。分析を、LCMS/MS検出装置を備えたAgilent 1200 HPLCシステムで実施した。
【0721】
第一相の酸化代謝による分解に対する調査した化合物の感受性を、異なった種由来の肝ミクロソームを使用することで調査した。化合物1及び3は、ヒト、サル及びラットにおける非常に高い代謝安定性を明らかにした(実測CL
血液=0.0001L/h/kg)。回復は、調査した種のすべてに関して約100%であった。試験管内クリアランスの生体内クリアランスへの外挿(Clint)では、ヒト、マウス、ラット及びサルにおいて非常に低い代謝クリアランスが示唆される。
【0722】
表5:ヒト、サル、ラット及びマウスミクロソームにおける試験管内代謝安定性
【表39】
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【0723】
実施例53
マウスにおける薬物動態
実施例41に記載の化合物の生体分布を、ヌードマウスで測定した。簡単に言えば、マウスに、185KBqのそれぞれ化合物を与えた。様々な時点(p.i.の1、3、10、30、120分後、1群あたり3匹)にて、動物を屠殺し、着目の臓器又はそのアリコートを摘出し、計量し、そして、最後にガンマ−カウンター(Automatic Gamma Counter Wizard
2 3, Perkin Elmer)で計測した。
化合物は血液から急速に消失したので、血管壁おける増強はなかった。化合物は、腎臓及び肝臓を移動して迅速に排出されたので、p.i.の15分後に、体の残り部分全てでバックグラウンドが存在しなかった(
図3)。
【0724】
実施例54
カニクイザルにおける血液クリアランス
実施例40に記載の化合物の血液クリアランスを、カニクイザルで測定した。雌のカニクイザルに、Xylazin(Rompun(登録商標)、Bayer HealthCare, Leverkusen, Germany)、0.12mL/kg体重及びKetamine(Ketavet(登録商標)、Pfizer)0.12mL/kg体重の混合物のi.m.で麻酔した。サルを、PETスキャナ(Inveon PET/CT, Siemens Medical, Erlangen)内に置き、そして、25MBqの化合物をi.vで注射すると同時に、PET造影を注射直前から注射後60分まで継続的に実施した。静脈血サンプルをp.iの3、10、30、及び60分後に採取し、そして、ガンマ−カウンター(Automatic Gamma Counter Wizard
2 3, Perkin Elmer)で計測した。さらに、化合物の血中濃度を、全造影期間にわたってPET画像から計測した(
図4)。
【0725】
実施例40に記載した化合物が血液から迅速に消失することがわかった。その他の組織でも目に見える最低限度のシグナルしか存在しなかった。脳は完全に造影剤を含んでいなかった。
この結果は、マウスにおける薬物動力学研究の結果と高い相関があり、化合物の有利な薬物動力学プロフィールを再び明確に示した。そのうえ、健常な内皮におけるその他の構造物(例えば、インテグリン)への交差反応も存在しないことを示している。
【0726】
実施例55
カニクイザルの血栓造影
血栓造影に関して実施例40に記載の化合物の能力を、カニクイザルを用いたPET研究で調査した(雌2.8〜3.2kg)。
サル1:
第一のサルを、Xylazin(Rompun(登録商標)、Bayer HealthCare, Leverkusen, Germany)、0.12mL/kg及びKetamine(Ketavet(登録商標)、Pfizer)0.12mL/kg b.w.の混合物のi.m.で麻酔し、1kgあたり6μgのBuprenorphineのi.m.注射によって追加的に鎮痛した。調査の間、必要であれば、少量のKetamineをi.m.に注射した。左総頚動脈を外科的に露出し、サンドペーパー(600 - CAMI Grit指定)によって前もって粗面にしたポリエチレンチューブ(INTRAMEDIC Polyethylene Tubing, Clay Adams, PE50)を挿入し、下行大動脈に進出させ、そして、チューブの粗表面に血栓を発生させるために血管に30分間留めた。その間、サルはPETスキャナ(Inveon PET/CT, Siemens Medical, Erlangen)内に入れておいた。そして、サルに25MBqの化合物をi.vで与え、そして、PETスキャンを注射直前から注射後60分までおこなった。
【0727】
画像では、チューブの粗面部分と並んで下行大動脈の内側に明るいシグナルが明らかになったが(
図5)、チューブの周りのどんな組織にもまばらなシグナルしかなかった。驚いたことに、動物から粗面チューブを取り出した後には、目に見える、チューブの粗面部分を覆っている血栓の非常に薄い層しかなかった。この層の厚さは1mmをはるかに下回り(サル2の取り出した血栓も参照のこと、
図7)、そして、約1mmである画像の解像度もはるかに下回っていた。これはまた、それらのサイズが造影装置の解像度をはるかに下回っていたとしても、わずかな血栓さえ血栓の血小板上への化合物の大規模な蓄積により可視化されることを意味している。
【0728】
実験終了時に、チューブを血管から慎重に取り出し、その後、それを計量し、そして、ガンマ−カウンター(Automatic Gamma Counter Wizard
2 3, Perkin Elmer)で計測した。そして、チューブと一緒に血栓を、プラスミン溶液(ヒト血漿由来プラスミン、Sigma Aldrich、プラスミン原液:500μLのトリスバッファー(150μM、pH7.8)中に500μgのプラスミン、230μLの生理的食塩溶液0.9%に対して20μLのプラスミン原液)で48時間のインキュベートして、チューブと血小板を分離し、血栓の正味の重量を測定した。最終的に、血液及び血栓中の化合物の放射能、並びに両者の間の比を測定した(cpm/重量[mg])。
【0729】
サル2:
血栓形成用チューブのわずかに異なった調製を用いて、別のサルにおいて同じ化合物で実験を繰り返した:このチューブは間にギャップがある2つの短い部分だけを粗面にした。それは別として、生体内における凝血塊対血液の比の測定を含めた実験計画は、サル1について先に記載したとおりのものであった。
第一のサルの血栓と異なって、間にギャップがある2つの別々の強いシグナルがPET造影に現れることがここでわかった(
図6)。血管から血栓形成用チューブを取り出した後に、2つの別々の血栓がチューブの粗面部分に見られ、シグナルがチューブのみからではなく、血栓から単独で発せられたことを証明した(
図7)。サル1から既に知られていたとおり、これらの2つの血栓もまた、非常に薄かった(
図7)。
【0730】
サル3、用量の低減及び静脈血栓
同じ化合物を用いて別のサルであったが、しかし、全動物について15MBqの低減した用量を用いて、実験を繰り返した。動脈カテーテルに加えて、この動物にはまた、同じくPE50カテーテルチューブで作られ、そして、先に記載したように間にギャップがあるいくつかの部分を粗面にした静脈カテーテルを与えた。このカテーテルを、左大腿静脈に挿入し、そして、上方の大静脈に進出させた。両方のカテーテルを30分間血管に放置し、その後に、化合物を静脈内に注射した。PET造影を、注射直前から注射60分後まで実施した。
他のサルのように、すべての動脈及び静脈の血栓が画像に明るいシグナルを示した(
図8)。従来のように、シグナルの大部分は、数分以内に血液及び血栓の周りの他の組織から消えた。
【0731】
生体内における凝血塊対血液の比:
生体内における凝血塊対血液の比を、先に記載したサルの実験のうちの5つの血栓から測定した。先に既に言及したとおり、血栓を、造影後に血管から取り出し、計量し、そして、動物から採取した血液サンプルと一緒にガンマ−カウンター(Automatic Gamma Counter Wizard
2 3, Perkin Elmer)で計測した。プラスミン(ヒト血漿由来プラスミン、Sigma Aldrich、原液:500μLの150μM トリスバッファー(pH7.8)中に500μg、230μLの食塩溶液0.9%に対して20μLの原液)中での血栓のインキュベーション及びカテーテルチューブからの血栓の除去後に、血栓の正味の重量を計算し、そして、血栓(凝血塊)と血液中の化合物の濃度、並びにその2つの間の比を計算した。生体内における凝血塊対血液の比は、驚いたことに、高く(126+/−52、表6)、且つ、最も類似している従来技術(US2007/0189970A1)に記載されている比を有意に上回っている。
【0732】
表6:生体内における凝血塊対血液の比(カニクイザル)
【表40】
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【0733】
表6には、血栓(凝血塊)及び血液中の化合物濃度、そして、先に記載したサルの造影実験のうちの5つの血栓から測定した、結果として生じた凝血塊対血液の比が示されている。それは、驚いたことに、高く、且つ、最も類似している従来技術(US2007/0189970A1)で示されているものより有意に高いことがわかった。
【0734】
結論:
実施例40に記載の化合物は、驚いたことに、サルの最も細い静脈及び動脈の血栓においてさえ高い蓄積を示す。調査したサルの全てにおいてあらゆる周辺組織又は臓器において、バックグラウンドがほとんど存在していなかった。化合物は、長期間にわたり(60分を示した)、血栓内にほぼ完全に留まっている。最も類似している従来技術(US2007/0189970A1)とは対照的に、ここで記載した実験における所定の用量は、ほとんど1/50であり、そして、生体内における凝血塊対血液の比は、同じ時点において、顕著に高かった。