(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6243421
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】回転操作形スイッチ
(51)【国際特許分類】
H01H 19/63 20060101AFI20171127BHJP
【FI】
H01H19/63
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-522626(P2015-522626)
(86)(22)【出願日】2014年4月18日
(86)【国際出願番号】JP2014061022
(87)【国際公開番号】WO2014203608
(87)【国際公開日】20141224
【審査請求日】2015年10月26日
(31)【優先権主張番号】特願2013-130782(P2013-130782)
(32)【優先日】2013年6月21日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】508296738
【氏名又は名称】富士電機機器制御株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390021186
【氏名又は名称】株式会社秩父富士
(74)【代理人】
【識別番号】100075166
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 巖
(74)【代理人】
【識別番号】100133167
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 浩
(72)【発明者】
【氏名】高野 芳弘
(72)【発明者】
【氏名】町田 謹斎
【審査官】
田合 弘幸
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−040280(JP,A)
【文献】
特開2008−293814(JP,A)
【文献】
特開2003−151401(JP,A)
【文献】
実開平02−126316(JP,U)
【文献】
特開2012−243671(JP,A)
【文献】
特開2000−097704(JP,A)
【文献】
仏国特許出願公開第02335933(FR,A1)
【文献】
実公昭34−000832(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 19/63
H01H 19/00
H01H 19/11
H01H 19/14
H01H 19/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームに回転操作可能に支持された回転操作ボタンと、この操作ボタンの下方にこれと対向して配置された1つの開閉接点機構とを設け、前記操作ボタンと開閉接点機構の間に前記操作ボタンの回転操作に連動して前記開閉接点機構を開閉操作する円環状カムを含む操作機構を設けたものにおいて、
前記開閉接点機構は、
プリント基板上に所定の間隔離して対向配置された複数の固定接触子電極と、
この複数の固定接触子電極間に跨って配置され、押圧により変形して、前記固定接触子電極に接離して固定接触子電極間の電気的接続を開閉する皿バネ状の可動接触子とで構成し、
前記操作機構は、
前記操作ボタンの裏面に前記開閉接点機構と対向して円周方向に凹凸をなすカム面の形成された前記円環状カムと、
バネにより付勢されて一方の端面をこのカム面に当接し、他方の端面で前記開閉接点機構を操作する押棒とで構成したことを特徴とする回転操作形スイッチ。
【請求項2】
前記開閉操作機構は、前記操作ボタンの所定の回転角度の回転ごとに前記開閉接点機構を一回開閉(オン、オフ)操作し、前記操作ボタンの1回転の回転で開閉接点機構を複数回開閉(オン、オフ)操作するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の回転操作形スイッチ。
【請求項3】
前記操作ボタンの裏面に所定の回転角度ごとに係止部材と係合する複数の係合穴を設け、前記フレームの前記操作ボタンの係合穴に係合可能な一か所の位置に前記係止部材をばねを介して保持する係止部材保持部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の回転操作形スイッチ。
【請求項4】
前記操作ボタンの表面に前記係合穴と同じ回転角度ごとに指掛け孔を設けたことを特徴とする請求項3に記載の回転操作形スイッチ。
【請求項5】
前記開閉接点機構の開閉回数をカウントする開閉接点機構開閉検出回路を前記開閉接点機構に接続して、前記操作ボタンの回転操作量を弁別することを特徴とする請求項1から4の何れか1つに記載の回転操作形スイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、操作ボタンを回転操作して開閉接点を開閉することができ、または回転位置により異なる信号を得ることのできる回転操作形スイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の回転操作形スイッチの例として特許文献1に示されたものを
図8に示す。
【0003】
この
図8に示す回転操作形スイッチ50は、フレーム51の上端に回転可能に支持された回転つまみ52を備える。フレーム51は、締付けナット53により、図示しない制御盤の取付パネルに締結固定される。フレーム51内には、回転つまみ52と連結された回転筒55が回転可能に収納され、その下端に円筒カム56が連繋されている。フレーム51の下端には、接点ユニット57が連結されている。この接点ユニット57の接点を開閉操作する押棒58の先端が円筒カム56のカム面に当接されている。
【0004】
回転つまみ52は、意図しない回転操作を防止するために、操作キー60を挿入して回転操作可能に構成されている。
【0005】
このように構成された回転操作形スイッチ50を操作するときは、回転つまみ52に操作キー60を挿入して、このキー60を右または左方向に回転操作する。キー60の回転に伴って、回転つまみ52が回転し、これに連動して回転筒55、円筒カム56が回転する。円筒カム56の回転によるカム面の変位に応じて押棒58が上下動され、その下端で、接点ユニット57の接点機構59を駆動し、接点を開閉(オン、オフ)する。
【0006】
このような従来の回転操作形スイッチは、回転つまみ52の回転操作により接点ユニット57の接点を開閉することができるが、接点ユニットとこの接点ユニットを操作する操作機構とが完全にユニット化され相互に軸方向に連結して構成される。このため、必然的にスイッチの操作面から奥行きの寸法が大きくなる問題がある。また、回転セレクタスイッチとして構成する場合は、
選択される接点機構の数に対応する個数の接点機構を付設する必要があるので、スイッチの外形が大形になるとともに価格が高価となる問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3936433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明は、前記の従来の回転操作形スイッチの問題点を解決するために、操作面からの奥行き寸法が小さく、薄型で小形で、かつ安価な、操作ボタンの回転操作により開閉接点機構を開閉することができる回転操作形スイッチを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、前記の課題を解決するために、
フレームに回転操作可能に支持された回転操作ボタンと、この操作ボタンの下方にこれと対向して配置された1つの開閉接点機構とを設け、前記操作ボタンと開閉接点機構の間に前記操作ボタンの回転操作に連動して前記開閉接点機構を開閉操作するカムを含む操作機構を設けたものにおいて、
前記開閉接点機構は、プリント基板上に所定の間隔離して対向配置された複数の固定接触子電極と、この複数の固定接触子電極間に跨って配置され、押圧により変形して、前記固定接触子電極に接離して固定接触子電極間の電気的接続を開閉する皿バネ状の可動接触子とで構成したことを特徴とするものである。
【0010】
この発明においては、前記開閉操作機構は、前記操作ボタンの所定の回転角度の回転ごとに前記開閉接点機構を一回開閉(オン、オフ)操作し、前記操作ボタンの1回転の回転で開閉接点機構を複数回開閉(オン、オフ)操作するように構成することができる。
【0011】
前記操作機構は、前記操作ボタンの裏面に前記開閉接点機構と対向して円周方向に凹凸をなすカム面の形成された円環状カムと、バネにより付勢されて一方の端面をこのカム面に当接し、他端面で前記開閉接点
機構を操作する押棒によって構成するのがよい。
【0012】
また、前記操作ボタンの裏面に所定の回転角度ごとに係止部材と係合する複数の係合穴を設け、前記フレームの前記操作ボタンの係合穴に係合可能な一か所の位置に前記係止部材をばねを介して保持する係止部材保持部を設けて、回転範囲の確認が容易になるようにすることができる。
【0013】
さらに、前記操作ボタンの表面に前記
係合穴と同じ回転角度ごとに指掛け孔を設けると、前記操作ボタンの回転操作をやりやすくすることができる。
【0014】
また、前記開閉接点機構の開閉回数をカウントする開閉接点機構開閉検出回路を前記開閉接点機構に接続して、前記操作ボタンの回転操作量を弁別することができる。
【発明の効果】
【0015】
この発明の回転操作形スイッチは、回転操作の可能なフレームに支持され
た操作ボタンと、この操作ボタンの下面に対向して配置された1つの開閉接点機構と、前記の操作ボタンの回転操作に連動して前記開閉接点機構を開閉操作する回転カムを含み操作機構とにより構成しているので、薄型で小形にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】この発明の実施例の回転操作形スイッチの構成を示すもので、(a)平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う縦断面図である。
【
図2】この発明の実施例の回転操作形スイッチの構成を示す分解斜視図である。
【
図3】この発明の回転操作形スイッチに使用する操作ボタンの構成を示すもので、(a)は立面図、(b)は背面図である。
【
図4】この発明の回転操作形スイッチの操作ボタンの裏面に形成されたカムの実施例を示す展開縦断面図である。
【
図5】この発明の回転操作形スイッチの取付けパネルへの取付状態を示すもので、(a)は、回転操作形スイッチの取付けパネルへの挿入状態を示す図であり、(b)は、取付けパネルへの固定状態を示す図である。
【
図6】この発明の回転操作形スイッチの動作説明図である。
【
図7】従来の回転操作形スイッチとこの発明の回転操作形スイッチとの機能比較図である。
【
図8】従来の回転操作形スイッチの構成を示す部分断面を含む立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
この発明の実施の形態を図に示す実施例について説明する。
【0018】
図1から
図6はこの発明の回転操作形スイッチの実施例を示すものである。
【0019】
図1および
図2において、1は回転操作形スイッチ(以下においては、単にスイッチと称することもある)である。このスイッチ1は、2分割された上部フレーム11aと下部フレーム11bとを連結して一体的なカップ状の本体フレーム11を備える。
【0020】
この本体フレーム11の上部フレーム11aに、外部から塵埃や水が侵入するのを防ぐためのパッキン13を介して、操作ボタン12を挿入して操作部10を構成する。上部フレーム11aに挿入された操作ボタン12は、その係合片12fを上部フレーム11aの一部に係合することにより上部フレーム11aに結合される。これによって操作ボタン12は、上部フレーム11aから抜け出ることなくこれによって回転自在に支持される。操作ボタン12の表面には、指を掛けてこの操作ボタン12を回転操作するために、所定の回転角度、ここでは120°の間隔で3個の指掛け凹部12a、12b、12cが設けられている。
【0021】
操作ボタン12の裏面側には、円筒ガイド12dが突出形成されており、その筒内に設けられた環状溝12eの溝底に円周方向に連続する凹凸面によって形成された円環状カム面12mが形成されている(
図3(a)、(b)参照)。カム面12mは、
図4に展開して示すように1回転(360°)の範囲内で、120°毎の0°、120°、240°の位置で谷部となり、これより60°ずれた、60°、180°、300°の位置で山部となる波形状の凹凸面で形成されている。
【0022】
操作ボタン12の裏面側の円筒状ガイド12dの円環状カム面12mの形成された環状溝12e内に、円筒状に形成された押棒17が緩く嵌合される。押棒17の上端面には円筒ガイド12dの円環状カム面12mに当接される突起17aが1個形成されている。この押棒17は、
図1(b)に示すように、組み立て状態において、押棒付勢バネ18により下方から上方へ付勢されるので、常に上端面の突起17aが円筒ガイド12dの円環状カム面12mに当接されるようになる。
【0023】
操作ボタン12の裏面には、さらに、この操作ボタンの所定の操作位置を確実に保持するため、指掛け凹部12a、12b、12cと同じ回転角度(120°)間隔で3個の係止用穴12h、12j、12kが設けられている。上部フレーム11aには、この操作ボタン12の係止用穴12hに対応して、回転角度決める基準となる位置に、係止ボール11cとこれを保持する保持バネ11dとにより構成された係止部材を保持するための保持穴11eが設けられる。操作ボタン12が回転操作されて、操作ボタン12の1つの係止用穴12h、12j、12kのいずれかが、上部フレーム11の保持穴11eに対向する位置にくると、係止ボール11cが保持バネ11dにより係止用穴12h〜12kのいずれかに押し込まれるので、操作ボタン12がその位置で係止される。
【0024】
一方、本体フレーム11の下部フレーム11b内に、
図1(b)に示すように、複数の固定接触子電極21a,21bを形成する導体パターンを備えたプリント基板21、円形の皿バネ状の可動接触子片22、間隔保持用の絶縁ライナ23、押板24および保護用の可撓性絶縁シート25を順次挿入し、その底壁上に積み重ねて配置することより、開閉接点機構20を形成する。このように開閉接点機構20を収容した下部フレーム11bは、操作部を形成した上部フレーム11aの下端側に嵌め合わされ、凹凸係合機構等の適宜の結合手段により連結される。
【0025】
このようにして組み立てられたスイッチ1を
図5(a)に示すように制御盤等の取付けパネル15に取付ける場合は、スイッチ1をパネル15の表側から、このパネル15に設けられた貫通した取付孔15aに挿通し、これにパネル15の裏面側から締付ナット16をねじ込んでパネル15に締付け固定する。これによりスイッチ1が、
図5(b)に示すように取付けパネル15に取付け、固定される。
【0026】
なお、この発明のスイッチ1は、接点開閉機構20の開閉動作を検知するために、
図2に示すように、プリント基板21に設けられた固定接触子電極21a、21b間の電気的接続状態を検出する電子回路で構成された開閉検出手段30を用意し、これを固定接触電極21a、21bに接続すれば、その出力から、操作ボタン12の回転位置を検知することができ、セレクタスイッチ等への応用が可能となる。
【0027】
次に、このように構成されたこの発明のスイッチ1の動作を、
図6を参照して説明する。
【0028】
ここでは、
図1(a)に示すように操作ボタン12の指掛け凹部12aが時計の3時の位置にあるときの位置を基準位置(回転角0°の位置)とする。
【0029】
図6(a)は、操作ボタン12が前記の基準位置に置かれているときのスイッチ1の状態を示す。この状態では、スイッチ1の押棒17が、その突起17aが
図4に示すカム面12mの0°の位置の谷部と接触するまでバネ18により押上げられるので、押棒17が押板24から離間する。このため、皿バネ状の可動接触片22は、上方へ湾曲し、その外周端が一方の固定接触子電極
21bだけに接触するので、固定接触子電極
21a,21b間の電気的接続状態は遮断(off)状態となる。
【0030】
なお、この状態では、係止ボール11cが係止バネ11dにより押上げられているので、このボール11cが操作ボタン
12の裏面の係止用穴12hに入り込んで、操作ボタン12を係止固定し、操作ボタン12が不用意に回転されるのを防止する。
【0031】
次いで、操作ボタン12を、
図1の矢印L(反時計)方向に1ピッチ(120°)回転操作する途中で、操作ボタン12が元の位置から60°だけ回転したときの状態を
図6(b)に示す。
【0032】
この時は、押棒17の突起17aが円筒カム12cのカム面の山部となる位置(
図4の60°の位置)にくるので、押棒17がこのカム面の山部で押し下げられる。これに伴って、押板24が押し下げられるので、皿バネ状の可動接触子片22が押圧され、可動接触子片22の中央部が陥没する形に変形する。これにより可動接触子片22の中央部がプリント基板21上の固定接触子電極21aと接触するので、固定接触子電極21aと21bが可動接触子片22によって電気的に接続され、両固定接触子電極間の電気的接続状態が接続(on)状態となる。
【0033】
なお、操作ボタン12の回転操作の初期位置では、係止ボール11cが操作ボタン12の係止用穴12hと係合した状態にあるため、指掛け凹部12aに指先を掛けて少し大きな力で操作ボタン12を回転操作する必要がある。回転操作によって係止ボール11cが係止用穴12hの傾斜面によってバネ11dの付勢力に抗して押し込まれ、係止用穴12hとの係合が外れるので、その後は、小さな力で回転操作を継続することができる。
【0034】
操作ボタン12が120°回転され、次の指掛け凹部12bが時計の3時の位置にくると、
係止ボール11cが、操作ボタン12の次の係止穴12jと係合し、操作ボタン12を確実に1ピッチ分の回転位置で係止することができる(
図6(c)参照)。
【0035】
スイッチ1は、この位置では、円筒ガイド12d内の円環状カム面12mが回転し、
図4の120°位置の谷部となるカム面が、押棒17の突起17aと接触するようになる。このため、
図6(c)に示すように、押棒17がバネ18により押し上げられ、押板24から離間することにより、皿バネ状の可動接触子片22への押圧力がなくなるので、この可動接触子片22は、上方へ湾曲した元の形状に復帰し、2つの固定接触子電極21aと21bとの間の電気的接続状態が遮断(off)状態となる。
【0036】
このように操作ボタン12を決められた1ピッチ(120°)だけ回転操作すると、開閉接点機構20が1回だけオフからオンとなって、またオフに戻る動作をする。操作ボタン12を2ピッチ分回転操作すると開閉接点機構20が2回オン状態を示すようになる。
そして、操作ボタン12を3ピッチ分回転操作(1回転操作)すると開閉接点機構20が3回オン状態を示すようになる。このため、
図2に示した、開閉接点機構20の開閉状態を監視する開閉検出手段30により、操作ボタン12の1回の回転操作ごとの開閉接点機構20のオン状態になる回数をカウントすることにより、操作ボタン12の回転ピッチ、したがって回転位置を知ることができ、各ピッチごとに異なる出力信号を出力するようにするとセレクタスイッチと等価な機能を持たせることができる。
【0037】
このようなこの発明の回転操作形スイッチの動作と、従来の回転操作形のセレクタスイッチの動作とを比較したものを機能比較図として
図7に示す。
【0038】
両者のスイッチは、何れも3操作の選択ができるものである。このために、従来のスイッチAは、回転操作により3つの位置を選択が可能な回転つまみと3個の接点回路1、2、3を備える。
【0039】
この従来のセレクタスイッチは、A欄に示すように、回転つまみで第1操作位置を選択すると、接点回路1がオンし、他の2つの接点回路はオフする。回転つまみを回転して第2操作位置を選択すると、接点回路2がオンし、他の2つの接点回路はオフする。さらに、回転つまみを回転して第3操作位置を選択すると、接点回路3がオンし、他の2つの接点回路はオフする。
【0040】
これに対して、この発明のスイッチは、前記したように、操作ボタンは所定回転角度ずつ回転して3つの位置を選択する点は、従来のセレクタスイッチと類似するが、接点回路は1つしか備えていない。
【0041】
この発明のスイッチは、B欄に示すように、操作ボタンを第1操作位置から第2操作位置まで回転する第1操作を行うと、接点回路が1回オンする。操作ボタンを第1操作位置から第3操作位置まで回転する第2操作を行うと、接点回路が2回オンする。さらに第1操作位置から1回転して第1操作位置まで回転する第3操作を行うと、接点回路が3回オンすることにより、従来の3位置選択のセレクタスイッチと同様に3つの異なる出力信号を得ることができる。
【0042】
前記おいては、操作ボタンを120°ピッチで回転操作する例を示したが、この発明においては、操作ボタンの回転ピッチ角度は、これに限ることなく任意に設定することができる。
【符号の説明】
【0043】
1:回転操作形スイッチ
11:本体フレーム
11a:上部フレーム
11b:下部フレーム
11c:係止ボール(係止部材)
12:回転操作ボタン
12a,12b、12c:指掛け凹部
12d:円筒ガイド
12e:環状溝
12m:円環状カム面
12h、12j、12k:係止穴
17:押棒
18:押棒付勢バネ
20:開閉接点機構
21:プリント基板
21a、21b:固定接触子電極
22:可動接触子片
24:押板
30:開閉接点機構開閉検出手段