【実施例】
【0105】
VII. 実施例
以下の実施例は、本発明の好ましい態様を示すために含まれる。当業者は、以下の実施例で開示される技術が、本発明の実行において十分に機能することを本発明者が発見した技術を代表するものであり、したがってその実行の好ましい様式を構成すると考えられうることを認識すべきである。しかし、当業者は、本開示に照らして、本発明の真意および範囲を逸脱することなく、開示されている具体的な態様に多くの変更を行い、なお類似または同様の結果を得ることができることを認識すべきである。
【0106】
方法および材料
一酸化窒素産生および細胞生存率アッセイ
RAW264.7マウスマクロファージを、96ウェルプレートに、RPMI1640+0.5% FBS中30,000細胞/ウェルで、三つ組でプレーティングし、5% CO
2と共に37℃でインキュベートした。翌日、細胞をDMSOまたは薬物(0〜200nM用量範囲)で2時間予め処理した後、組換え型マウスIFNγ(R&D Systems)で24時間処理した。培地中の一酸化窒素濃度はGriess試薬系(Promega)を使用して決定した。細胞生存率はWST-1試薬(Roche)を使用して決定した。IC
50値を、細胞生存率に対して正規化されたIFNγ誘導性一酸化窒素産生の抑制に基づいて決定した。
【0107】
NQO1-AREルシフェラーゼレポーターアッセイ
このアッセイは、培養哺乳動物細胞中のNrf2転写因子の内在的活性の定量的評価を可能にする。NQO1-AREルシフェラーゼレポータープラスミドからのホタルルシフェラーゼの発現は、ヒトNADPH:キノンオキシドレダクターゼ1(NQO1)遺伝子のプロモーター領域内で同定された抗酸化応答エレメント(ARE)に対応する特異的エンハンサー配列にNrf2を結合させることで制御される(Xie et al., 1995)。プラスミドは、HindIII/XhoIクローニング部位を使用してpLuc-MCSベクター(ニュージャージー州ピスカタウェイ、GenScript Corp.)に、ヒトNQO1-AREを包含する配列:
を挿入することで構築された。アッセイは、10% FBSならびにペニシリンおよびストレプトマイシン(各)100U/mlを補充したDMEM(Invitrogen)中で維持されたHuH7細胞において行われる。アッセイでは、細胞を96ウェルプレートに、ウェル当たり17,000細胞で播種する。24時間後、リポフェクタミン2000形質移入試薬(Invitrogen)を使用して細胞にNQO1-AREレポータープラスミドおよびpRL-TKプラスミド各50ngを同時形質移入する。pRL-TKプラスミドは、ウミシイタケルシフェラーゼを構成的に発現させ、形質移入レベルの正規化用の内部標準として使用される。形質移入の30時間後、細胞を化合物(0〜1μMの範囲の濃度)で18時間処理する。ホタルおよびウミシイタケルシフェラーゼ活性をDual-Gloルシフェラーゼアッセイ(ウィスコンシン州マジソン、Promega Corp.)によってアッセイし、発光シグナルをL-Max IIルミノメーター(Molecular Devices)上で測定する。ホタルルシフェラーゼ活性をウミシイタケ活性に対して正規化し、正規化されたホタル活性の媒体対照(DMSO)に対する誘導倍率を計算する。濃度62.5nMでの誘導倍率を、Nrf2転写活性を誘導するための化合物の相対的効力を比較するために使用する。参照により本明細書に組み入れられるXie ら(1995)を参照。
【0108】
合成スキーム、試薬および収率
スキーム1a
【0109】
スキーム1b
試薬および条件: (a) LiAlH
4、THF、0℃〜室温、72%; (b) PhI(OAc)
2、TEMPO、H
2O、CH
2Cl
2、室温、72%; (c) ホスホノ酢酸トリエチル、NaH、0℃〜室温、67%; (d) TPAP、NMO、4Å MS、CH
2Cl
2、室温、88%; (e) H
2、Pd/C、THF、室温、99%; (f) EtOCHO、NaOMe、MeOH、室温; (g) i) NH
2OH・HCl、EtOH、H
2O、55℃、ii) MeOH、HCl、室温、5から80%; (h) NaOMe、MeOH、55℃、99%; (i) i) DBDMH、DMF、0℃、ii) ピリジン、55℃、TX63762: 17%、TX63742: 75%; (j) HCl、H
2O、MeCN、65℃、98%。
【0110】
スキーム2
試薬および条件: (a) HCO
2Et、NaOMe、MeOH、室温; (b) NH
2OH・HCl、EtOH、H
2O、55℃、5から81%; (c) NaOMe、MeOH、55℃、定量; (d) i) DBDMH、DMF、0℃、ii) ピリジン、55℃、11a、11bから63%。
【0111】
スキーム3
試薬および条件: (a) ROH、HCl、室温〜55℃、TX64042: 65%、TX64043: 79%、TX64058: 75%。
【0112】
スキーム4
試薬および条件: (a) ROH、TEA、DMAP、EDCI、CH
2Cl
2、室温、TX64046: 64%、TX64066: 64%、TX64067: 15%、TX64053: 70%; (b) HCl、CH
2Cl
2、1,4-ジオキサン、室温、83%。
【0113】
スキーム5
試薬および条件: (a) アミン、TEA、DMAP、EDCI、CH
2Cl
2、室温、TX64064: 22%、TX64065: 29%、TX64057: 32%、TX64059: 71%、TX64075: 25%、TX63949: 47%、TX63763: 82%、TX64045: 45%、TX64048: 51%、TX64068: 12%、TX64124: 88%; (b) アミン・HCl、TEA、DMAP、EDCI、CH
2Cl
2、室温、TX64056: 57%、TX63770: 81%、TX63768: 70%、TX63764: 76%、TX64060: 77%、TX63950: 71%、TX64049: 59%、TX64047: 46%、TX64044: 65%、TX64052: 64%; (c) HCl、H
2O、MeCN、55℃、71%; (d) HCl、1,4-ジオキサン、CH
2Cl
2、室温、35%。
【0114】
スキーム6
試薬および条件: (a) NH
4Cl、EDCI、HOBt・xH
2O、DIEA、DMF、室温、49%。
【0115】
スキーム7
試薬および条件: (a) H
2、Pd/C、EtOAc、CH
2Cl
2、室温; (b) HBr、Br
2、MeCN、35℃; (c) NaOMe、MeOH、50℃; (d) i) DBDMH、DMF、0℃、ii) ピリジン、55℃、13から65%。
【0116】
スキーム8
試薬および条件: (a) CDI、MeCN、還流、5時間、75%。
【0117】
スキーム9
試薬および条件: (a) 4-モルホリンカルボニルクロリド、DMAP、ピリジン、室温〜90℃、18時間、49%。
【0118】
スキーム10
試薬および条件: (a) 1-ピロリジンカルボニルクロリド、DMAP、ピリジン、室温〜90℃、18時間、35%。
【0119】
スキーム11
試薬および条件: (a) エチルイソシアネート、トルエン、室温〜90℃、16時間、85%。
【0120】
スキーム12a
【0121】
スキーム12b
試薬および条件: (a) LiAlH
4、THF、0℃〜還流; (b) NaOCl、NaHCO
3、NaBr、TEMPO、H
2O、CH
2Cl
2、0℃〜室温、オレアノール酸から79%; (c) i) KO
tBu、(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド、THF、室温、ii) H
2SO
4、室温、96%; (d) NaBH
4、MeOH、THF、室温、定量; (e) Ac
2O、ピリジン、DMAP、CH
2Cl
2、室温、19から75%; (f) AcOOH、Na
2CO
3、AcOH、50℃、96%; (g) Br
2、HCl、1,4-ジオキサン、MeCN、35℃; (h) H
2SO
4、MeOH、THF、35℃〜還流、22から74%; (i) NaOCl、AcOH、H
2O、室温、80%; (j) NaOMe、MeOH、EtOCHO、0℃〜室温; (k) NH
2OH・HCl、EtOH、H
2O、55℃; (l) i) NaOMe、MeOH、55℃、ii) HCl、1,4-ジオキサン、55℃、25から71%; (m) i) DBDMH、DMF、0℃、ii) ピリジン、55℃、80%; (n) MeOTf、2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルピリジン、CH
2Cl
2、室温、76%。
【0122】
スキーム13
試薬および条件: (a) Ac
2O、ピリジン、DMAP、CH
2Cl
2、室温、76%。
【0123】
スキーム14
試薬および条件: (a) EtNCO、トルエン、室温〜70℃、73%。
【0124】
スキーム15
試薬および条件: (a) DIBAL-H、THF、0℃〜室温、定量; (b) NBS、DME、H
2O、室温、定量; (c) NaOMe、MeOH、55℃、32%; (d) i) DBDMH、DMF、0℃、ii) ピリジン、55℃、58%。
【0125】
スキーム16
試薬および条件: (a) EtNCO、トルエン、70℃、75%。
【0126】
化合物および中間体の合成および特性決定
化合物2:
化合物1(9.65g、20.0mmol)のTHF(350mL)中0℃溶液にLiAlH
4(THF中2.0M、50mL、100mmol)を約10分かけて慎重に加えた。30分後に氷浴を取り外し、反応液をさらに2.5時間攪拌した。溶液をMTBE(200mL)で希釈し、0℃に冷却し、水、4M NaOHおよび水各5.3mLの順次添加により反応停止させた。混合物を室温で30分間攪拌し、セライトの充填物を通して濾過し、MTBEで溶離し、濃縮して白色固体を得た。得られた固体をCH
2Cl
2に懸濁させ、室温で2時間攪拌し、固体を濾過により単離して[CH
2Cl
2で洗浄した後乾燥させて]化合物
2(6.56g、72%)を得て、これをさらに精製せずに使用した。m/z 441.3 (M-H
2O+1)。
【0127】
化合物3:
化合物2(6.56g、14.3mmol)のCH
2Cl
2(1.5L)中室温懸濁液にPhI(OAc)
2(10.40g、32.3mmol)、TEMPO(2.27g、14.5mmol)および水(15mL)を加え、18時間激しく攪拌した。得られた二相均一溶液を無水Na
2SO
4で処理し、さらに15分間攪拌し、濾過し、濃縮して粘稠油状物にした。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物
3(4.72g、72%)を帯黄白色固体として得た。m/z 439.3 (M-H
2O+1)。
【0128】
化合物4:
NaH(3.81g、60%、95.3mmol)のTHF(285mL)中0℃懸濁液にホスホノ酢酸トリエチル(18.8mL、94.8mmol)を加え、得られた混合物を0℃で15分間攪拌した後、室温に30分かけて昇温させた。混合物を0℃に冷却し、化合物3(8.67g、19.0mmol)のTHF(75mL)溶液を加え、移動をTHF(20mL)洗浄によって完了させた。反応液を0℃で約4時間維持した後、室温に終夜昇温させた。反応液を0℃に再冷却し、1N HClを慎重に加えることで反応停止させ、室温で15分間激しく攪拌し、MTBEで抽出した。一緒にした有機画分をブラインで洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物4(6.68g、67%)を白色固体として得た。m/z 509.3 (M-H
2O+1)。
【0129】
化合物5:
化合物4(6.68g、12.7mmol)、4Å MS(12.7g)、NMO(4.47g、38.2mmol)およびCH
2Cl
2(250mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。次にTPAP(458mg、1.30mmol)を加え、反応液を1時間攪拌した。反応液を約10mLに濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物5(5.89g、88%)を白色泡状固体として得た。m/z 523.3 (M+1)。
【0130】
化合物6:
化合物5(5.89g、11.3mmol)、Pd/C(10%、1.45g)およびTHF(250 mL)の懸濁液を収容するフラスコをN
2、次にH
2で掃流し、反応液をH
2(バルーン圧)下で5時間激しく攪拌した。得られた懸濁液を30分間N
2スパージに供し、セライトの短い充填物を通して濾過し、CH
2Cl
2で溶離し、濃縮して化合物6(5.84g、99%)を白色固体として得た。m/z 525.4 (M+1)。
【0131】
化合物7a、7b:
化合物6(5.84g、11.1mmol)、NaOMe(MeOH中25%、35mL)およびHCO
2Et(70mL)の溶液を室温で3時間攪拌し、1N HClで希釈し、EtOAcで抽出した。一緒にした有機画分をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物7a、b(Me-エステル:Et-エステル = 9:91)を帯黄白色泡状固体として得て、これをさらに精製せずに使用した。7a m/z 539.3 (M+1)、7b m/z 553.4 (M+1)。
【0132】
化合物8a、8b:
化合物7a、7b(上記で得た全量、約11.3mmol)、NH
2OH・HCl(1.06g、15.3mmol)、EtOH(100mL)および水(17mL)の混合物を55℃に16時間加熱した。得られた溶液を室温に冷却し、1N HClで希釈し、EtOAcで抽出した。一緒にした有機画分を1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をMeOH(700mL)に溶解させ、12N HCl(1.0mL)で処理し、室温で5時間攪拌した。混合物を約30mLに濃縮し、CH
2Cl
2で希釈し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜60% EtOAc)で精製して化合物8a、8b(4.84g、Me-エステル:Et-エステル = 25:75、6から80%)を白色固体として得た。8a m/z 536.4 (M+1)、8b m/z 550.3 (M+1)。
【0133】
化合物9a、9b:
8a、8b(4.84g、8.84mmol)、NaOMe(MeOH中25%、5.3mL)およびMeOH(110mL)の溶液を55℃に5時間加熱した。得られた混合物を1N HClで希釈し、CH
2Cl
2で抽出した。一緒にした有機画分をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物9a、9b(4.69g、カルボン酸:Me-エステル = 17:83、99%)を黄色固体として得て、これをさらに精製せずに使用した。9a m/z 522.3 (M+1)、9b m/z 536.3 (M+1)。
【0134】
化合物TX63762およびTX63742:
9a、9b(4.69g、8.79mmol)のDMF(106mL)中0℃溶液に1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントイン(1.25g、4.37mmol)を加えた。混合物を0℃で4時間攪拌した。次にピリジン(2.83mL、35.0mmol)を加え、反応液を55℃に加熱した。反応液を4時間後に室温に冷却し、さらに3日間攪拌した。得られた溶液を1N HClで希釈し、EtOAcで抽出した。一緒にした有機画分を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX63762(780mg、17%)を白色固体として、化合物TX63742(3.53g、75%)を帯黄白色固体として得た。
【0135】
化合物TX63762:
TX63742(3.53g、6.61mmol)のMeCN(200mL)および1N HCl(66mL)懸濁液を65℃に17時間加熱した。得られた溶液を室温に冷却し、EtOAcで抽出した。一緒にした有機画分をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物TX63762(3.354g、98%)を淡黄色固体として得た。
【0136】
化合物10a、10b:
化合物5(250mg、0.478mmol)、NaOMe(MeOH中25%、1.25mL)およびHCO
2Et(3.75mL)の溶液を室温で3時間攪拌し、EtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物10a、10b(Me-エステル:Et-エステル = 23:77)を帯黄白色泡状固体として得て、これをさらに精製せずに使用した。10a m/z 537.3 (M+1)、10b m/z 551.4 (M+1)。
【0137】
化合物11a、11b:
化合物10a、10b(上記で得た全量、約0.48mmol)、NH
2OH・HCl(45.1g、0.649mmol)、EtOH(4.25mL)および水(0.75mL)の混合物を55℃に20時間加熱した。得られた溶液を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜60% EtOAc)で精製して化合物11a、11b(210mg、Me-エステル:Et-エステル = 21:79、5から81%)を白色固体として得た。11a m/z 534.3 (M+1)、11b m/z 548.3 (M+1)。
【0138】
化合物12:
化合物11a、11b(210mg、0.385mmol)、NaOMe(MeOH中25%、0.2mL)およびMeOH(4.8mL)の混合物を55℃に3.5時間加熱した。得られた混合物を1N HClで希釈し、EtOAcで抽出した。一緒にした有機画分をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物12(206mg、定量)をガラス状白色固体として得て、これをさらに精製せずに使用した。m/z 534.3 (M+1)。
【0139】
化合物TX63743:
化合物12(206mg、約0.385mmol)のDMF(3.9mL)中0℃溶液に1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントイン(57.6mg、0.201mmol)を加えた。混合物を0℃で2時間攪拌し、ピリジン(0.13mL、1.6mmol)を加え、反応液を55℃に加熱した。反応液を4時間後に室温に冷却し、終夜攪拌した。得られた溶液をEtOAcで希釈し、1N HCl、10% Na
2SO
3およびブラインで洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜45% EtOAc)で精製して化合物TX63743(129mg、11a、11bから63%)を白色固体として得た。
【0140】
化合物TX64042:
TX63762(53.0mg、0.102mmol)、EtOH(2mL)および12N HCl(2滴)の混合物を室温で21時間、次に50℃で5時間攪拌した。得られた懸濁液をEtOAcで希釈して均一溶液を得て、これをブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64042(36.5mg、65%)を白色固体として得た。
【0141】
化合物TX64043:
TX63762(52.4mg、0.101mmol)、i-PrOH(2mL)および12N HCl(2滴)の混合物を室温で21時間、次に50℃で終夜攪拌した。得られた懸濁液をEtOAcで希釈して均一溶液を得て、これを1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64043(44.8mg、79%)を白色固体として得た。
【0142】
化合物TX64058:
TX63762(40.0mg、0.0770mmol)、c-HexOH(2mL)および37% HCl(2滴)の混合物を55℃で21時間攪拌した。得られた懸濁液をEtOAcで希釈して均一溶液を得て、これを水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64058(34.8mg、75%)を白色固体として得た。
【0143】
化合物TX64046:
化合物TX63762(39.0mg、0.0750mmol)、TEA(0.03mL、0.2mmol)、DMAP(18.1mg、0.148mmol)、フェノール(22.5mg、0.239mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で30分間攪拌した。EDCI(31.6mg、0.165mmol)を加え、反応液を室温で18時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64046(28.5mg、64%)を白色固体として得た。
【0144】
化合物TX64066:
化合物TX63762(53.8mg、0.104mmol)、TEA(0.05mL、0.4mmol)、DMAP(37.2mg、0.304mmol)、ベンジルアルコール(0.06mL、0.7mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(59.8mg、0.312mmol)を加え、反応液を室温で17時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64066(40.5mg、64%)を白色固体として得た。
【0145】
化合物TX64067:
化合物TX63762(51.6mg、0.0993mmol)、TEA(0.05mL、0.4mmol)、DMAP(38.8mg、0.318mmol)、t-BuOH(0.10mL、1.0mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(60.7mg、0.317mmol)を加え、反応液を室温で17時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製した後、さらなるフラッシュクロマトグラフィー(C
18シリカゲル、水中0%〜100% MeCN)で精製して化合物TX64067(8.3mg、15%)を白色固体として得た。
【0146】
化合物TX64053:
化合物TX63762(70mg、0.14mmol)、TEA(0.06mL、0.4mmol)、DMAP(52.9mg、0.433mmol)、1-Boc-4-ヒドロキシピペリジン(53.8mg、0.267mmol)およびCH
2Cl
2(3mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(78.1mg、0.407mmol)を加え、反応液を室温で17時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64053(68.7mg、70%)を白色固体として得た。
【0147】
化合物TX64055:
TX64053(21.5mg、0.0306mmol)、1,4-ジオキサン中4N HCl(0.1ml、0.4mmol)およびCH
2Cl
2(0.9mL)の混合物を室温で5時間攪拌し、-20℃に終夜冷却した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物TX64055(15.4mg、83%)を白色固体として得た。
【0148】
化合物TX64056:
化合物TX63762(40.3mg、0.0775mmol)、TEA(0.04mL、0.3mmol)、DMAP(18.4mg、0.151mmol)、メトキシアミン塩酸塩(26.6mg、0.318mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(30.8mg、0.161mmol)を加え、反応液を室温で20時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64056(24.1mg、57%)を白色固体として得た。
【0149】
化合物TX63770:
化合物TX63762(108.4mg、0.209mmol)、TEA(0.06mL、0.4mmol)、DMAP(49.8mg、0.408mmol)、メチルアミン塩酸塩(29.3mg、0.434mmol)およびCH
2Cl
2(3mL)の混合物を室温で攪拌した。EDCI(78.4mg、0.409mmol)を加え、反応液を室温で19時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX63770(90.1mg、81%)を白色固体として得た。
【0150】
化合物TX63768:
化合物TX63762(77.5mg、0.149mmol)、TEA(0.04mL、0.3mmol)、DMAP(35.5mg、0.291mmol)、エチルアミン塩酸塩(25mg、0.31mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で30分間攪拌した。EDCI(55.5mg、0.290mmol)を加え、反応液を室温で17時間攪拌した。得られた混合物をCH
2Cl
2で希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX63768(56.6mg、70%)を白色固体として得た。
【0151】
化合物TX63764:
化合物TX63762(75.9mg、0.147mmol)、TEA(0.04mL、0.3mmol)、DMAP(35.9mg、0.294mmol)、2,2,2-トリフルオロエチルアミン塩酸塩(39.1mg、0.289mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で10分間攪拌した。EDCI(56.8mg、0.296mmol)を加え、反応液を室温で17時間攪拌した。得られた混合物をCH
2Cl
2で希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX63764(66.4mg、76%)を白色固体として得た。
【0152】
化合物TX64064:
化合物TX63762(42.1mg、0.0810mmol)、TEA(0.04mL、0.3mmol)、DMAP(21.2mg、0.165mmol)、イソプロピルアミン(0.02mL、0.2mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で20分間攪拌した。EDCI(30.1mg、0.157mmol)を加え、反応液を室温で16時間攪拌した。さらなるイソプロピルアミン(0.05mL、0.6mmol)およびEDCI(50mg、0.26mmol)を加え、反応液を室温で終夜攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製した後、さらなるフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、それぞれ0.5% TEAを含有するヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64064(10.2mg、22%)を白色固体として得た。
【0153】
化合物TX64065:
化合物TX63762(50.8mg、0.0977mmol)、TEA(0.05mL、0.4mmol)、DMAP(36.7mg、0.300mmol)、tert-ブチルアミン(0.06mL、0.6mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(59.2mg、0.309mmol)を加え、反応液を室温で17時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64065(16.1mg、29%)を白色固体として得た。
【0154】
化合物TX64057:
化合物TX63762(40.4mg、0.0777mmol)、TEA(0.04mL、0.3mmol)、DMAP(19.3mg、0.158mmol)、シクロヘキシルアミン(0.04mL、0.4mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(29.8 mg、0.155 mmol)を加え、反応液を室温で21時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64057(14.7mg、32%)を白色固体として得た。
【0155】
化合物TX64059:
化合物TX63762(40.3mg、0.0775mmol)、TEA(0.04mL、0.3mmol)、DMAP(19.3mg、0.158mmol)、アニリン(0.02mL、0.2mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で20分間攪拌した。EDCI(30.5mg、0.159mmol)を加え、反応液を室温で16時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64059(32.6mg、71%)を白色固体として得た。
【0156】
化合物TX64075:
化合物TX63762(49.2mg、0.0947mmol)、TEA(0.04mL、0.3mmol)、DMAP(23.5mg、0.192mmol)、ベンジルアミン(0.02mL、0.2mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(37.2mg、0.194mmol)を加え、反応液を室温で終夜攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64075(14.4mg、25%)を白色固体として得た。
【0157】
化合物TX64060:
化合物TX63762(43.9mg、0.0845mmol)、TEA(0.04mL、0.3mmol)、DMAP(18.8mg、0.154mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(13.4mg、0.164mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で20分間攪拌した。EDCI(30.9mg、0.161mmol)を加え、反応液を室温で16時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64060(35.6mg、77%)を白色固体として得た。
【0158】
化合物TX63950:
化合物TX63762(521mg、1.00mmol)、TEA(0.42mL、3.0mmol)、DMAP(250mg、2.05mmol)、アゼチジン塩酸塩(188mg、2.01mmol)およびCH
2Cl
2(20mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(391mg、2.04mmol)を加え、反応液を室温で25時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX63950(394.6mg、71%)を帯黄白色固体として得た。
【0159】
化合物TX63949:
化合物TX63762(520mg、1.00mmol)、TEA(0.42mL、3.0mmol)、DMAP(241mg、1.97mmol)、ピロリジン(0.17mL、2.06mmol)およびCH
2Cl
2(20mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(381mg、1.99mmol)を加え、反応液を室温で25時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製してTX63949(266.9mg、47%)を帯黄白色固体として得た。
【0160】
化合物TX63763:
化合物TX63762(77.2mg、0.149mmol)、TEA(0.04mL、0.3mmol)、DMAP(35.6mg、0.291mmol)、モルホリン(25μL、0.29mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で10分間攪拌した。EDCI(57.8mg、0.301mmol)を加え、反応液を室温で16時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX63763(66.1mg、82%)を白色固体として得た。
【0161】
化合物TX64045:
化合物TX63762(39.2mg、0.0754mmol)、TEA(0.03mL、0.2mmol)、DMAP(19.5mg、0.160mmol)、酢酸ヒドラジド(14.5mg、0.196mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で30分間攪拌した。EDCI(31.8mg、0.166mmol)を加え、反応液を室温で18時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64045(19.7mg、45%)を白色固体として得た。
【0162】
化合物TX64049:
化合物TX63762(40.3mg、0.0775mmol)、TEA(0.03mL、0.2mmol)、DMAP(17.9mg、0.147mmol)、3,3-ジフルオロピロリジン塩酸塩(23.2mg、0.162mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(29.3mg、0.153mmol)を加え、反応液を室温で18時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64049(27.9mg、59%)を白色固体として得た。
【0163】
化合物TX64047:
化合物TX63762(40.2mg、0.0774mmol)、TEA(0.03mL、0.2mmol)、DMAP(17.9mg、0.147mmol)、(S)-3-ヒドロキシピロリジン塩酸塩(34.1mg、0.276mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(28.5mg、0.149mmol)を加え、反応液を室温で18時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64047(20.8mg、46%)を白色固体として得た。
【0164】
化合物TX64048:
TX63762(40.1mg、0.0772mmol)、TEA(0.03mL、0.2mmol)、DMAP(19.2mg、0.157mmol)、4-ヒドロキシピペリジン(16.5mg、0.163mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(28.4mg、0.148mmol)を加え、反応液を室温で18時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64048(23.9mg、51%)を白色固体として得た。
【0165】
化合物TX64068:
化合物TX63762(51.3mg、0.0987mmol)、TEA(0.05mL、0.4mmol)、DMAP(37.2mg、0.304mmol)、2-アミノピリジン(52.5mg、0.558mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(59.2mg、0.309mmol)を加え、反応液を室温で17時間攪拌した。得られた混合物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、それぞれ0.5% TEAを含有するヘキサン中0%〜100% EtOAc)で直接精製した後、さらなるフラッシュクロマトグラフィー(C
18シリカゲル、水中0%〜100% MeCN)で精製して化合物TX64068(7.0mg、12%)を白色固体として得た。
【0166】
化合物TX64044:
化合物TX63762(39.7mg、0.0764mmol)、TEA(0.03mL、0.2mmol)、DMAP(20.3mg、0.166mmol)、3-オキセタンアミン塩酸塩(17.0mg、0.155mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で30分間攪拌した。EDCI(30.6mg、0.160mmol)を加え、反応液を室温で18時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64044(28.5mg、65%)を白色固体として得た。
【0167】
化合物TX64052:
化合物TX63762(71mg、0.137mmol)、TEA(0.06mL、0.4mmol)、DMAP(46.2mg、0.378mmol)、グリシンメチルエステル塩酸塩(33.9mg、0.270mmol)およびCH
2Cl
2(3mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(78.1mg、0.407mmol)を加え、反応液を室温で16時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64052(52.0mg、64%)を白色固体として得た。
【0168】
化合物TX64054:
化合物TX64052(20.9mg、0.0354mmol)、1N HCl(0.6mL)およびMeCN(1.2mL)の混合物を55℃に22時間加熱した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、それぞれ0.5% HOAcを有するヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64054(14.6mg、71%)を白色固体として得た。
【0169】
化合物TX64124:
化合物TX63762(47.8mg、0.0920mmol)、TEA(0.04mL、0.29mmol)、DMAP(23.5mg、0.192mmol)、4-Boc-ピペラジン(36.3mg、0.195mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)の混合物を室温で15分間攪拌した。EDCI(36.8mg、0.192mmol)を加え、反応液を室温で16時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64124(55.9mg、88%)を白色固体として得た。
【0170】
化合物TX64135:
化合物TX64124(49mg、0.071mmol)のCH
2Cl
2(5mL)中室温溶液にHCl(1,4-ジオキサン中4.0M、0.2mL)を加え、混合物を室温で攪拌した。さらなるHCl溶液(1,4-ジオキサン中4.0M)を17時間後(0.5mL)、20時間後(0.5mL)および2日後(2.0mL)に加えた。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N NaOHおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物TX64135(14.4mg、35%)を帯黄白色固体として得た。
【0171】
化合物TX64074:
化合物TX63762(51.9mg、0.0999mmol)、NH
4Cl(18.0mg、0.337mmol)、EDCI(28.7mmol、0.150mmol)、HOBt・xH
2O(23mg、0.17mmol)、DIEA(0.03mL、0.2mmol)およびDMF(1mL)の混合物を室温で17時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、それぞれ0.5% TEAを含有するヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX64074(25.3mg、49%)を白色固体として得た。
【0172】
化合物13:
その全体が参照により本明細書に組み入れられる2011年5月17日発行の米国特許第7,943,778号において報告された通りに化合物13を合成した。
【0173】
化合物14:
化合物13(4.81g、10.1mmol)、Pd/C(10% w/w、642mg)、EtOAc(100mL)およびCH
2Cl
2(100mL)の懸濁液を収容するフラスコをN
2、続いてH
2で徹底的に掃流した。得られた混合物を2時間激しく攪拌し、N
2スパージに約2時間供し、室温で終夜攪拌し、セライトの充填物(3cm)を通して濾過し、CH
2Cl
2(200mL)で溶離し、濃縮して化合物14(5.0g)を淡黄色泡状物として得て、これをさらに精製せずに使用した。m/z 480.3 (M+1)。
【0174】
化合物15:
化合物14(上記で得た全量、10.1mmol以下)、HBr(48% w/w水溶液、0.49mL、4.4mmol)およびMeCNの懸濁液を35℃に30分間加熱した。Br
2(0.62mmol、12.1mmol)を加え、得られた混合物を35℃にさらに17時間加熱した。溶液を室温に冷却し、10% Na
2SO
3(50mL)を加え、二相混合物を室温で15分間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈した。有機画分を分離し、10% Na
2SO
3と飽和NaHCO
3との1:1混合物、およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物15(5.1g)を黄色泡状物として得て、これをさらに精製せずに使用した。m/z 478.3 (M+1)。
【0175】
化合物16:
化合物15(上記で得た全量、10.1mmol以下)のMeOH(100mL)懸濁液にNaOMe(MeOH中25% w/w、3.00mL、13.1mmol)を加え、得られた混合物を50℃に2時間加熱した。黄色溶液を室温に冷却し、MTBEで希釈し、1M HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物16(5.15g)を黄色泡状物として得て、これをさらに精製せずに使用した。m/z 478.3 (M+1)。
【0176】
化合物TX63403:
30(上記で得た全量、10.1mmol以下)のDMF(40mL)中0℃溶液に1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントイン(1.445g、5.05mmol)のDMF(12mL)溶液を5分かけて加えた。上記DBDMH溶液を収容するバイアルはさらなるDMF 8mLで洗浄され、その溶液が上記反応液に加えられた。0℃で1時間後、ピリジン(2.45mL、30.3mmol)を加え、反応液を55℃に4時間加熱した。得られた溶液を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、10% Na
2SO
3、水、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜42% EtOAc)で精製し、得られた生成物をEtOH(50mL)によって50℃で30分間粉砕して化合物TX63403(3.01g、13から63%)を白色固体として得た。
【0177】
化合物TX63868:
化合物TX63355(500mg、1.05mmol)および1,1'-カルボニルジイミダゾール(221mg、1.36mmol)をMeCN(10mL)に溶解させた。反応液を還流温度で5時間加熱した後、室温に冷却した。析出物を濾取した後、MeCNで洗浄し、減圧乾燥させて化合物TX63868(446mg、75%)を白色固体として得た。
【0178】
化合物TX63926:
化合物TX63355(200mg、0.42mmol)、4-モルホリンカルボニルクロリド(0.15mL、1.28mmol)、DMAP(5mg、0.041mmol)およびピリジン(1mL)の混合物を室温で30分間、次に90℃で18時間攪拌した。反応液を室温に冷却し、Ac
2O(0.2mL)を加えた。反応液を30分間攪拌した後、NaHCO
3水溶液を加えた。反応液をさらに30分間攪拌した後、EtOAcで抽出した。一緒にした有機抽出物を1N HCl、次にNaHCO
3溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜45% EtOAc)で精製して化合物TX63926(122mg、49%)を白色泡状物として得た。
【0179】
化合物TX63927:
化合物TX63355(200mg、0.42mmol)、1-ピロリジンカルボニルクロリド(0.14mL、1.27mmol)、DMAP(5mg、0.041mmol)およびピリジン(1mL)の混合物を室温で30分間、次に90℃で18時間攪拌した。反応液を室温に冷却し、Ac
2O(0.2mL)を加えた。反応液を30分間攪拌した後、NaHCO
3水溶液を加えた。反応液をさらに30分間攪拌した後、EtOAcで抽出した。一緒にした有機抽出物を1N HClおよびNaHCO
3溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜40% EtOAc)で精製して化合物TX63927(85mg、35%)を白色泡状物として得た。
【0180】
化合物TX63930:
化合物TX63355(200mg、0.42mmol)、エチルイソシアネート(0.33mL、4.17mmol)およびトルエン(1mL)の混合物を室温で30分間、次に90℃で16時間攪拌した。反応液を室温に冷却し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜50% EtOAc)で直接精製して化合物TX63930(196mg、収率85%)を白色泡状物として得た。
【0181】
化合物17:
オレアノール酸(25.1g、55.0mmol)のTHF(1.25L)中0℃溶液にLiAlH
4(THF中2.0M、100mL、200mmol)を加えた。混合物を還流温度に3時間加熱し、室温に終夜冷却し、0℃に冷却し、水(10.6mL)、4M NaOH(10.6mL)および水(10.6mL)の順次添加により反応停止させ、室温に15分かけて昇温させ、セライトを通して濾過し、MTBEで溶離し、濃縮して化合物17を白色固体として得て、これをさらに精製せずに使用した。m/z 443.4 (M+1)。
【0182】
化合物18:
化合物17(上記で得た全量、55.0mmol以下)、NaHCO
3(4.65g、55.4mmol)、NaBr(5.68g、55.2mmol)、TEMPO(4.30g、27.5mmol)、水(360mL)およびCH
2Cl
2(1L)の0℃二相溶液にNaOCl(6.0%、80mL、65mmol)および水(180mL)の溶液を1時間かけて加えた。混合物を室温に16時間かけて昇温させ、10% Na
2SO
3の添加により反応停止させ、15分間攪拌した。有機画分を分離し、水性画分をCH
2Cl
2で抽出した。一緒にした有機画分をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜15% EtOAc、次にCH
2Cl
2中10% EtOAc)で精製して化合物18(19.22g、オレアノール酸から79%)を帯黄白色固体として得た。m/z 441.4 (M+1)。
【0183】
化合物19:
(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(23.36g、68.14mmol)のTHF(115mL)中室温懸濁液にKO
tBu(6.36g、56.8mmol)を加え、室温で45分間攪拌した。反応混合物に
18(5.00g、11.4mmol)のTHF(85mL)溶液を10分かけて加え、移動をTHF(30mL)で完了させた。反応液を室温で21時間攪拌した後、H
2SO
4(30%、23mL)の添加により反応停止させ、2時間攪拌し、EtOAcおよび水で希釈し、4N NaOHで塩基性にした。有機画分を分離し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜30% EtOAc)で精製して化合物19(4.93g、96%)を淡黄色固体として得た。m/z 455.4 (M+1)。
【0184】
化合物20:
化合物19(4.93g、10.8mmol)のMeOH/THF(2:1混合物、300mL)中0℃溶液にNaBH
4(856mmol、22.6mmol)を加え、反応液を室温に昇温させた。室温で2時間後、混合物を濃縮減量させ、EtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物20(6g、定量)を白色固体として得た。m/z 457.4 (M+1)。
【0185】
化合物21:
20(上記で得た全量、10.8mmol以下)、Ac
2O(8.2mL、87mmol)、ピリジン(10.5mL、130mmol)およびDMAP(133mg、1.09mmol)のCH
2Cl
2(225mL)溶液を室温で攪拌した。さらなるAc
2O(4.1mL、43mmol)、ピリジン(5.25mL、64.9mmol)およびDMAP(133mg、1.09mmol)を7時間後に加え、それより16時間後に再度加えた。反応液をさらに3日間攪拌した後、CH
2Cl
2で希釈し、1N HCl、飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜30% EtOAc)で精製して化合物21(4.40g、19から75%)を白色泡状固体として得た。
【0186】
化合物22:
21(4.40g、8.14mmol)およびNa
2CO
3(1.13g、10.7mmol)のAcOH(81mL)中50℃懸濁液にAcOOH(AcOH中39%、2.1mL、12.4mmol)を加えた。さらなるAcOOH(0.84mL、5.0mmol)を17時間後に加え、それより8時間後に再度加えた(0.21mL、1.2mmol)。反応液を50℃でさらに18時間攪拌し、過剰のNa
2SO
3の添加により反応停止させ、15分間攪拌し、トルエンで希釈し、濃縮乾固させた。残渣をCH
2Cl
2に溶解させ、水、飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物22(4.36g、96%)を白色固体として得た。m/z 557.4 (M+1)。
【0187】
化合物23:
化合物22(5.41g、9.72mmol)およびHCl(1,4-ジオキサン中4.0M、0.97mL、3.9mmol)のMeCN(96mL)中35℃懸濁液にBr
2(0.60mL、12mmol)を加えた。混合物を室温〜35℃で終夜攪拌した。混合物を35℃に加熱し、さらなるBr
2(0.15mL、2.9mmol)を加え、それより1時間後に再度加えた(0.30mL、5.8mmol)。反応液を35℃でさらに1時間攪拌した後、4% Na
2SO
3(100mL)の添加により反応停止させ、室温で30分間攪拌した。有機画分を飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物23を黄色固体として得た。m/z 555.4 (M+1)。
【0188】
化合物24:
化合物23(上記で得た全量、9.72mmol以下)および濃H
2SO
4(0.1mL)のMeOH/THF(1:1混合物、200mL)溶液を35℃に1時間加熱した。さらなるH
2SO
4(0.9ml)を加えた後、反応液を19時間還流温度にした。混合物を濃縮減量させた後、EtOAcで希釈し、1N NaOHおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH
2Cl
2中0%〜65% EtOAc)で精製して化合物24(3.41g、22から74%)を淡黄色固体として得た。m/z 471.4 (M+1)。
【0189】
化合物25:
化合物24(1.70g、3.61mmol)のAcOH(27.5mL)中室温溶液にNaOCl溶液(6%、6.5mL、5.2mmol)を加え、反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応液をEtOAcで希釈し、10% Na
2SO
3およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH
2Cl
2中0%〜55% EtOAc)で精製して化合物25(1.36g、80%)を白色固体として得た。m/z 469.3 (M+1)。
【0190】
化合物26:
化合物25(1.36g、2.90mmol)のギ酸エチル(16.5mL)中0℃溶液にNaOMe(MeOH中25%、6.5mL)を加えた。混合物を0℃で15分間攪拌した後、室温に昇温させた。7時間後、混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物26(およびギ酸エステルの混合物)を黄色泡状物として得た。m/z 497.3 (M+1)。
【0191】
化合物27:
化合物26(上記で得た全量、2.90mmol以下)およびNH
2OH・HClのEtOH/水中混合物を55℃に17時間加熱した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して化合物27を黄色泡状物として得た。m/z 494.4 (M+1)。
【0192】
化合物28:
27(上記で得た全量、2.90mmol以下)およびNaOMe(MeOH中25%、1.7mL)のMeOH(39mL)溶液を55℃に6時間加熱した。混合物を室温に終夜冷却し、HCl(1,4-ジオキサン中4M、10mL)で酸性化し、55℃に7時間加熱した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物28(1.01g、25から71%)を淡黄色泡状固体として得た。m/z 494.3 (M+1)。
【0193】
化合物TX63608:
化合物28(1.01g、2.05mmol)のDMF(15mL)中0℃溶液に1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントイン(309mg、1.08mmol)のDMF(3mL)溶液を加え、さらなるDMF(2mL)を使用して移動を完了させた。混合物を0℃で3.5時間攪拌した後、ピリジン(0.66mL、8.2mmol)を加え、反応液を55℃に18時間加熱した。得られた溶液をEtOAcで希釈し、1N HCl、5% Na
2SO
3およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX63608(805mg、80%)を帯黄白色固体として得た。
【0194】
化合物TX63609:
化合物TX63608(50.5mg、0.103mmol)、MeOTf(57μL、0.50mmol)および2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルピリジン(128mg、0.623mmol)のCH
2Cl
2(2mL)溶液を室温で19時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100 % EtOAc)で精製して化合物TX63609(39.5mg、76%)を白色固体として得た。
【0195】
化合物TX63610:
化合物TX63608(49.6mg、0.101mmol)、Ac
2O(48μL、0.51mmol)、ピリジン(81μL、1.0mmol)およびDMAP(3.4mg、0.028mmol)のCH
2Cl
2(2mL)溶液を室温で20時間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、1N HCl、飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物TX63610(41.1mg、76%)を白色固体として得た。
【0196】
化合物TX63981:
化合物TX63608(41.4mg、0.0842mmol)およびEtNCO(64μL、0.81mmol)のトルエン(0.5mL)溶液を室温で1時間攪拌した後、70℃に4時間超加熱した。反応混合物を室温に冷却し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で直接精製して化合物TX63981(34.5mg、73%)を白色固体として得た。
【0197】
化合物29:
8a、8b(8a:8b = 2:3、0.50g、0.92mmol)のTHF(10mL)中0℃溶液にDIBAL-H(THF中1.0M、5mL、5.0mmol)を加えた。反応混合物を0℃で30分間攪拌した後、室温に2.5時間昇温させた。混合物を0℃に冷却し、飽和酒石酸NaK(10mL)で反応停止させ、MTBE(25mL)で希釈し、室温に1時間かけて昇温させ、さらなる飽和酒石酸NaK(40mL)で希釈した後、MTBEで抽出した。一緒にした有機画分をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、セライトの短い充填物を通して濾過し、MTBEで溶離し、濃縮して化合物29(491mg、C12-エピマーの混合物、定量)を白色固体として得た。m/z 492.3 (M+1)。
【0198】
化合物30:
化合物29(上記で得た全量、0.92mmol以下)のDME/水(9:1混合物、10mL)中室温溶液にNBS(244mg、1.37mmol)を加えた。反応液を室温で2時間攪拌し、5% Na
2SO
3の添加により反応停止させ、室温で15分間攪拌した後、EtOAcで抽出した。有機画分をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で精製して化合物30(491mg、定量)を白色固体として得た。m/z 508.3 (M+1)。
【0199】
化合物31:
化合物30(上記で得た全量、0.92mmol以下)およびNaOMe(MeOH中25%、1.3mL)のMeOH溶液を55℃で16時間攪拌した。得られた混合物を1N HClで希釈し、EtOAcで抽出した。一緒にした有機画分をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜80% EtOAc)で精製して化合物31(151mg、32%)を白色固体として得た。m/z 508.3 (M+1)。
【0200】
化合物TX63744:
化合物31(151mg、0.278mmol)のDMF(10mL)中0℃溶液に1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントイン(45mg、0.16mmol)を加えた。混合物を0℃で2.5時間攪拌した。次にピリジン(0.10mL、1.2mmol)を加え、反応液を55℃に終夜加熱した。得られた溶液をEtOAcで希釈し、1N HCl、10% Na
2SO
3およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜80% EtOAc)で精製して化合物TX63744(82mg、58%)を白色固体として得た。
【0201】
化合物TX63983:
化合物TX63744(24.1mg、0.0477mmol)およびEtNCO(39μL、0.49mmol)のトルエン(0.5mL)溶液を70℃に20時間加熱した後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0%〜100% EtOAc)で直接精製して化合物TX63983(20.7mg、75%)を白色固体として得た。
【0202】
本明細書において開示および特許請求したすべての方法を、本開示に照らして、過度の実験なしに実施および実行することができる。本発明の方法を好ましい態様に関して説明してきたが、本発明の概念、真意および範囲を逸脱することなく、これらの方法、および本明細書に記載の方法の段階または段階の順序に変動を適用することができることは、当業者には明らかであろう。より具体的には、化学的にかつ生理学的に関連する特定の薬剤で、同一のまたは同様の結果を実現しながら、本明細書に記載の薬剤を代用することができることは明らかであろう。当業者に明らかなすべてのそのような同様の代用物および修正は、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の真意、範囲および概念内にあると見なされる。
【0203】
参考文献
以下の参考文献は、本明細書に開示の参考文献を補足する例示的な手順上の詳細または他の詳細を示す限りにおいて、参照により本明細書に具体的に組み入れられる。