(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1コンベア(30)が、その円筒形外面(37a)が前記シガレット(3)の前記第2部分(24)を受け入れるための前記第1溝(32)を備える第1ドラム(37)を備え、
前記第2コンベア(31)が、前記第1ドラム(37)と同軸である第2ドラム(38)を備え、前記第2ドラムの円筒形外面(38a)が前記グリップ手段(33)を備え、
各グリップ手段(33)がそれぞれの第1溝(32)と関連付けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の機械。
各グリップ手段(33)が、その軸(33a)の周りで180度に等しい中心角(θ1)を有する円弧(A)によって形成された前記第2給送経路(P2)に沿って360度回転し、
前記第2溝(34)が、前記回転角(θ)の半分に等しい中心角(θ2)を有する円弧(B)によって形成された前記第2経路(P2)のストレッチに沿ってそれぞれの第1部分(23)を回転させる、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の機械。
前記機械が、それぞれ給送ステーション及び放出ステーション(39、41)においてそれぞれ前記第1及び第2ドラム(37、38)の上流及び下流に配置された前記シガレット(3)を給送するためのローラー(40)と前記シガレット(3)を放出するためのローラー(48)とを備え、
60度の中心角(θ1)によって画定された前記円弧(A)が前記給送ステーション(39)から前記放出ステーション(41)まで延びる、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の機械。
【背景技術】
【0002】
「通気調節式シガレット」とは、フィルタの外面に1つ又はそれ以上のスリットを有し、喫煙者がどの程度シガレットに通気するかを決定できるようにスリットの開放を調節できるシガレットを意味する。
フィルタの外面の外側スリットの開放は、フィルタの外面に作られた外側スリットがフィルタ自体に作られた対応する内側スリットに対して所望の位置に配置されるように、フィルタの一部を回転させることによって調節できる。
より具体的には、最高通気度は、外側スリットが内側スリットと正確に整列しかつ完璧に合致した時に得られ、外側スリットがそれぞれの内側スリットと流通しないように前記フィルタ部分が回転したとき、外側スリットは完全に閉鎖される。
通常、通気調節式シガレットは、シガレット通気度を増大する可能性を喫煙者に与えるように、外側スリットを閉鎖位置にして製造される。ニコチン濃度はシガレット通気度によって決まる。
【0003】
特許文献1から、通気調節式シガレットの製造方法は知られている。
この方法は、2本のコンベアベルトとコンベアベルトに対して固定されるスキッドプレートとを備えるシガレット回転装置においてシガレットを運搬するステップを含む。
シガレットは、各シガレットのフィルタの少なくとも一つの部分がスキッドプレートと接するように2本のコンベアベルトの間に配置される。
【0004】
従って、スキッドプレートと接するフィルタ部分は、2本のコンベアベルトの間に在りかつ2本のベルトの間で固定されたままのシガレット部分に対して回転する。
この回転運動によって、各シガレットの外側スリットは、フィルタに作られた内側スリットに対してオフセットし、それによって内側スリットを閉鎖する。
この装置には不利点がないわけではない。
事実上、スキッドプレートの摩耗は、フィルタ部がしっかりと保持されるのを妨げて、スキッドプレート自体と接するフィルタ部分の望ましくない回転を許容する可能性がある。
これによって、外側スリットに対する内側スリットの不正確なオフセットを生じて、内側スリットが完全に閉鎖されるのを妨げる。
その結果、装置から送出されるシガレットが様々な度合いで通気され、シガレット製造に要求される品質基準を満たせない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照すると、番号1は、通気調節式シガレットを製造するための機械を指す。
機械1は、フィルタチップ10を有するシガレット3を製造するための区画2を備え、シガレットスティック7を給送するためのユニット4と、フィルタプラグ8を給送するためのユニット5と、シガレットスティック7をそれぞれのフィルタプラグ8と組み立てるためのユニット9とを備える。
組立ユニット9は、シガレットスティック7を給送するためのユニット4及びそれぞれのラップシート22で包まれたフィルタプラグ8を給送するためのユニット5の下流に配置される。
組立ユニット9は、シガレットスティック7をそれぞれのフィルタプラグ8と関連付けることができる。
【0010】
より具体的には、組立ユニット9は、給送ユニット4から二重シガレットスティック7(各対の2本は相互に離間する)を受け取り、2本の間にフィルタプラグ8を配置する。
2本のシガレットスティック7の間に挟まれたフィルタプラグ8も二重である。即ち、最終的に各々1本のシガレットスティック7と関連付けられる2つのフィルタチップ10を形成する。
フィルタプラグ8は、フィルタプラグ8を構成するために前後に配置された1つ又はそれ以上のモジュール要素を備えることができる。
組立ユニット9は、ローリング装置11と、パッチ13を給送するための装置12とを備える。
ローリング装置11は、給送装置12からパッチ13を受け取るように設計される。
ローリング装置11は、フィルタプラグ8を間に挟んで2本のシガレットスティック7を順次受け取って、その周りにパッチ13を巻き付けて、二重シガレットを得る。
【0011】
二重シガレット3は、次にフィルタプラグ8において切断されて、各々フィルタチップ10付きの一連のシガレット3を取得する。
各シガレット3は、長手延長主軸3aを有する。組立ユニット9の下流において、全体で15の番号が付けられた最終ローラーユニットは、シガレット3に対して更なる既知の形式の仕上げ作業を実施する。
シガレット3を製造するためのユニット2から送出されるフィルタチップ10付きの各シガレットは、シガレットスティック7と、ラップシート22に包まれたフィルタ材料21の芯から成るフィルタチップ10とを備え、ラップシートは、
図2〜4に示すようにパッチ13に包まれる。
パッチ13は、シガレット3の円筒形の外面の周りに延びる円周予切断ライン14を有する。
ローリング装置11へ給送されるパッチ13は、すでに予切断されたライン14を有することができる。
又は、機械1は、パッチ13に予切断ラインを作るための装置を備えることができる。
【0012】
レーザー穿孔ユニット16が、最終ローラーユニット15の下流に配置される。
レーザー穿孔ユニット16は、第1運搬ローラー17と、第1運搬ローラーの外周に対面するレーザー穿孔装置18とを備える。
その軸17aの周りで
図1に示す方向へ回転する第1運搬ローラー17は、各々フィルタチップ10を有するシガレットを順次受け取る。
第1ローラー17が回転する時、レーザー穿孔装置18は、各シガレット3に、第1スリット19と、第1スリット19と正確に整列する第2スリット20とを作る。
各シガレット3の第1スリット19及び第2スリット20は、それぞれのパッチ13の予切断ライン14とフィルタチップ10の自由端との間に配置される。
【0013】
図解しない別の実施形態において、レーザー穿孔ユニット16は、フィルタチップ10付きの各シガレット3のパッチ13に円周予切断ライン14を作ることができる。
第1スリット19及び第2スリット20は、それぞれパッチ13の部分13a、及びパッチ13の部分13aの下に在るフィルタチップ10のラップシート22の部分22aに作られる。
従って、第1スリット19は、シガレット3の外面に在り、第2スリット20は第1スリット19に対してシガレット3の内部に位置する。
なぜなら、第2スリットは、
図3〜5に示すように、フィルタチップ10のラップシート22の部分22aに作られるからである。
【0014】
空気は第1スリット19が第2スリット20と流通する場合に限りフィルタチップ10を通過でき、それ以外の場合には通気がないので、第2スリット20に対する第1スリット19の位置を変えることによって、シガレット3の通気度を調節できる。
第1スリット19と第2スリット20がぴったりと重なって合致した時、フィルタ材料21の芯へ空気が進入可能となるので、シガレット3の最高通気度が得られる。
【0015】
第1スリット19と第2スリット20が相互にオフセットして相互に流通しない時、シガレット3の通気がない。言い換えると、シガレット3は、第2スリット20がフィルタチップ10の周りで第2スリットの上のパッチ13によって閉鎖されて、空気がフィルタ材料21の芯へ進入するのを妨げるとき、無通気形態である。
スリット19及び20の数は、フィルタチップ10付きシガレット3の製造者が指定する通気度の関数として変動可能である。
【0016】
第2スリット20に対する第1スリット19の位置は、シガレットの2つの部分23、24の一方を他方に対して回転することによって調節される。
より具体的には、第1部分23を、軸3aの周りでシガレット3の第2部分24に対して回転させるか、又は、第2部分24を軸3aの周りでシガレット3の第1部分23に対して回転させる。
特に
図5を参照すると、各シガレット3のフィルタチップ10は円周切込み6を備える。
円形クラウン形状を有する円周切込み6は、軸3aを横切る断面によれば、フィルタ材料21の芯の内縁6aからラップシート22まで延びる。
【0017】
第1部分23が、特に円周切込み6と予切断ライン14の間で軸3aの方向に沿って延びるフィルタチップ10の部分において第2部分24に重なることが分かるはずである。
言い換えると、第1部分23は、シガレット3の軸3aに関して、フィルタチップ10の自由端から切込み6まで延びるフィルタチップ10の部分と、フィルタチップ10の自由端から予切断ライン14まで延びる第1スリット19を含むパッチ13の部分とを備える。
【0018】
事実上、パッチ13は、フィルタチップ10の自由端から円周切込み6まで延びる第1円筒形表面8aに沿って、及び予切断ライン14からシガレットスティック7まで延びる第2円筒形表面8bに沿って、フィルタプラグ8のラップシート22に接続される。
好ましくは、パッチ13は、第1円筒形表面8a及び第2円筒形表面8bにおいて接着手段によってフィルタプラグ8に接続される。
円周切込み6と予切断ライン14との間のラップシート22の部分において、パッチ13は、自由に滑動し、予切断ライン14が破断されると、パッチはシガレット3の第1部分23によって回転する。
【0019】
従って、第2部分24は、第1部分と重なり第1部分23の下に在りかつ切込み6から予切断ライン14まで延びて第2スリット20を備えるフィルタチップ10の部分と、予切断ライン14からシガレットスティック7の自由端まで延びるシガレット3の残り部分とを含む。
第1部分23と第2部分24は、第1部分23を第2部分24に対して又はその逆に回転させたとき捩ることができるフィルタ材料の長さ21aのみによって相互に接続される。
フィルタチップ10の円周切込み6は、専用切断ユニットによって機械1において作ることができる。
又は、円周切込み6は、機械1に給送されるときフィルタプラグ8に既に存在することができる。
【0020】
上述のように、レーザー穿孔ユニット16の送出口においては、第1スリット19と第2スリット20はぴったりと合致する。
その軸25aの周りで
図1に示す方向へ回転する第2運搬ローラーは、第1運搬ローラー17の下流に配置される。
第1スリット19及び第2スリット20を有するシガレット3は、第2ローラー25によって受け入れられ、これによって離間される。
第2ローラーは、シガレット3をローリングする(巻く)ためのローラー26へ向けてシガレットを運搬する。
【0021】
タイル27はローリングローラー26の周囲に対向する。
タイル27は、ローリングローラー26の周囲に対面する円筒形外面を有する。
好ましくは、タイル27aは、同じくローリングローラー26に対向するその外面にレリーフ要素を備える。
その軸26aの周りで
図1に示す方向へ回転するローリングローラー26は、第2運搬ローラー25から離間したシガレット3を受け取って、これらをタイル27へ向けて運搬する。
【0022】
ローリングローラー26が回転する時、シガレット3はタイル27の円筒形外面と接して、タイル外面上でローリングする。
より具体的には、レリーフ要素は、シガレット3が円筒形外面28上を転がるとき予切断ライン14がレリーフ要素29に接触して、これによって破断されるように、円筒形外面28に配置される。
予切断ライン14が破断されたら、シガレット3の第1部分23及び第2部分24は、シガレット3の軸3aの周りで自由に回転できることが分かるはずである。
【0023】
図示しない別の実施形態において、ローリングローラー26のレリーフ要素が、タイル27の円筒形外面に対向するローリングローラー26の周囲ストレッチに沿って配置される。
この実施形態においても、レリーフ要素は、シガレット3がローラー26の周囲上で転がるとき各シガレット3のパッチ13の予切断ライン14を破断する。
【0024】
第2運搬ローラー25によって運搬されるシガレット3の間隔は、シガレット3がローリングローラー26上及びタイル27の円筒形外面上を転がるとき進行しなければならない円弧に比例するということに注目すべきである。
【0025】
機械1は、第1給送経路P1に沿って移動する第1コンベア30と、第1経路P1に対して実質的に平行の第2給送経路P2に沿って移動する第2コンベア31とを備える。
第1コンベア30は、シガレット3の第2部分24を受け入れるための複数の第1溝32を備える。
第2コンベア31は、シガレット3の第1部分23を保持するための第2溝34を有する複数のグリップ手段33を備える。
2つのコンベア30及び31が移動するとき、グリップ手段33の移動手段35は、各シガレット3の2つの部分23、24の一方に対してトルクを与えることができ、2つの部分の一方は、軸3aの周りで設定された角度θだけ回転することによって、第1スリット19を第2スリット20に対してオフセットして、第2スリット20を閉鎖する。
この回転作用は、第1部分23を第2部分24に接続するフィルタ材料の長さ21aにおける捻りによって得られる。
【0026】
第1コンベア30及び第2コンベア31は回転ユニット36を形成し、このユニットによって、各シガレット3の2つの部分23、24の一方が回転する。
回転ユニット36は、2つの部分23、24の一方を他方に対して回転させて、第1スリットと第2スリットが相互に流通しないように、第1スリット19を第2スリット20に対してオフセットする。
第1コンベア30は、シガレット3を運搬するための第1ドラム37を備え、その円筒形外面37aは、第2部分24を受け入れるための第1溝32を備える。
【0027】
第1ドラム37は、その軸49の周りで
図1に示す方向へ回転する。
第1受入れ溝32は、シガレット3の軸3aが第1ドラム自体の回転軸49に対して平行になるように、第1ドラム37の円筒形外面37aに沿って配置される。
第1溝32の各々は、シガレット3のそれぞれの第2部分24を受け入れ、これを保持する。
好ましくは、第1溝32の各々は、吸引によってシガレット3のそれぞれの第2部分24を保持する。
【0028】
第1ドラム37が回転するとき、シガレット3の第2部分24は第1ドラム37自体に対するその位置を保持する。
第2コンベア31は、第1ドラム37と同軸の第2ドラム38を備える。
第2ドラム38は、その軸50の周りで
図1に示す方向へ回転する。
その円筒形外面38aにおいて、第2ドラム38はグリップ手段33を有し、グリップ手段の第2保持溝34の各々はそれぞれの第1受入れ溝32と関連付けられる。
より具体的には、第1ドラム37及び第2ドラム38には、給送ステーション39においてシガレット3が給送される。
【0029】
軸40aを有する給送ローラー40は、第1ドラム37及び第2ドラム38の上流に配置される。
給送ローラー40は、ローリングローラー26からシガレット3を受け取って、シガレットを離間して、第1ドラム37及び第2ドラム38へ向けてシガレットを運搬する。
第1ドラム37及び第2ドラム38は、中心角θ1によって画定された円弧Aに沿って延びるそれぞれの第1経路P1及び第2経路P2に沿ってシガレット3を運搬する。
第1スリット19は、円弧Aに沿って又は円弧A内に在りかつ中心角θ1より小さい中心角θ2によって画定された円弧Bに沿って、第2スリット20に対して回転することが考えられる。
【0030】
第1スリット19が第2スリット20に対して回転する際に沿う円弧の中心角は、事実上、第1スリット19が第2スリット20に対してオフセットして第2スリット20を閉鎖するために第1スリット19に与えられる回転θに比例する。
第1ドラム37及び第2ドラム38は、放出ステーション41において第1部分19が回転し第2スリット20がその閉鎖状態に位置付けられた状態で、シガレット3を放出する。
【0031】
第1ドラム37及び第2ドラム38の下流には、送出ローラー48があり、送出ローラー48はその軸48aの周りで
図1に示す方向へ回転する。
送出ローラーは、放出ステーション41においてシガレット3をピックアップして、これを機械1の外へ送り出す。
【0032】
下に、機械1の回転ユニット36の2つの異なる実施形態について説明する。
回転ユニット36の第1実施形態については、特に
図7及び8を参照して説明する。
この実施形態において、各グリップ手段33は、第2給送経路P2に沿って移動しながらその回転軸33aの周りで回転する。
各グリップ手段33の回転軸33aは、第2ドラム38の回転軸に対して平行である。
グリップ手段33の各々がその軸33aの周りで回転するとき、第2保持溝34の各々は、シガレット3のそれぞれの第1部分23の周りで回転する。
より具体的には、グリップ手段33は、第2ドラム38の回転時に中心角θ1によって画定された円弧Aに沿って進行するとき回転する。
【0033】
この実施形態において、中心角θ1は実質的に180度である。
円弧Aに沿って第2ドラム38に対して移動するとき、グリップ手段33の各々は、その軸33aの周りで360度回転する。
従って、グリップ手段33の各々が180度の角度θ1によって画定された円弧Aに沿ってその軸33aの周りで360度回転する場合、シガレット3の2つの部分23、2は、角度θの半分に等しい中心角θ2によって画定された円弧Bに沿って相互に回転しなければならない。
【0034】
シガレット3の第1部分23を保持するための第2溝34は、このように円弧Bに合致する第2給送経路P2の少なくとも1つのストレッチに沿って起動されて、第1部分23に対してトルクを与え、第1部分は、第1ドラム37の第1の受入れ溝32によって所定の位置に保持されたそれぞれの第2部分24に対して軸3aの周りで回転する。
円弧Bを除いて円弧Aによって形成された第2経路P2のストレッチに沿って、グリップ手段33は、一緒にそれぞれの第2部分24を回転させることなくその軸33aの周りで回転する。
移動手段35は、グリップ手段33の各々を駆動してそれぞれの軸33aの周りで回転させる。
【0035】
より具体的には、移動手段は、グリップ手段33の各々を駆動して回転させる遊星歯車列42を備える。
この実施形態において、移動手段35は、直接グリップ手段33に作用して、シガレット3の2つの部分23、24の一方にトルクを与えるように、グリップ手段を駆動して回転させる。
円弧Aに沿ったグリップ手段33の360度の回転は、特に、第2ドラム38へシガレット3を給送し放出するために有利である。
【0036】
事実上、第2保持溝34の各々は、実質的に半円形を有する空洞を有し、空洞が第2ドラム38の外側を向くときそれぞれのシガレット3を受け入れることができる。
従って、シガレット3は、第2ドラム38に対して直角に半径方向に沿ってそれぞれの第2保持溝34へ給送できる。
円弧Aに沿って進行した後シガレット3を放出するために、各第2保持溝34は、各シガレット3が第2ドラム38に対して直角に半径方向へ第2保持溝34から出られるように、再びその空洞が外向きになる位置になければならない。
【0037】
最後に、この実施形態において第2スリット20を閉鎖するために、移動手段35によって駆動されて回転するグリップ手段33は、第1ドラム37のそれぞれの第1受入れ溝32において固定位置に保持される第2部分24に対して第1部分23を回転させることが分かるはずである。
【0038】
回転ユニット36の第2実施形態について、特に
図9〜11を参照して説明する。
この実施形態において、グリップ手段33は、少なくともグリップ手段33自体が第2経路P2に沿って移動する際設定された形態を維持する点で、回転ユニット36の第1実施形態のグリップ手段33と異なる。
より具体的には、グリップ手段33の設定された形態は、第2ドラム38が回転するときグリップ手段33の各々の第2保持溝34の空洞が上向きを維持するような形態である。
この形態においては、シガレット3は、それぞれのグリップ手段33の対称軸との間に約30度の角度を作る第2ドラム38に対する半径方向に沿ってそれぞれの第2保持溝に給送されることになる。
また、シガレット3は、それぞれのグリップ手段33の対称軸との間に約30度の角度を作る第2ドラム38に対する半径方向に沿ってそれぞれの第2保持溝34から放出されなければならない。
【0039】
図11から分かるように、シガレット3を給送するためのローラー40及びシガレット3を送出するためのローラー48は、ローラー40及び48のそれぞれの回転中心を第2ドラム38の回転中心に結ぶ直線R1、R2がシガレット3の送入及び送出角度の2倍に等しい角度になるように位置付けられる。
より具体的には、直線R1及びR24は相互に60度の角度を作る。
【0040】
それぞれ第1ドラム37及び第2ドラム38の第1経路P1及び第2経路P2が延びる際に沿う円弧Aによって画定される角度θ1は、直線R1、R2によって作られる角度に等しい。
シガレット3の2つの部分23、24の一方を設定された角度θだけ他方に対して回転するように2つの部分の一方にトルクを与えるために、移動手段35は、グリップ手段33の各々と関連付けられる関節式ジョイント43を備える。
好ましくは、関節式ジョイントは「シュミット」ジョイントである。
【0041】
より詳細には、関節式ジョイント43は、前後に順次接続された第1アーム45、第2アーム46及び第3アーム47を備える。
第1アーム45は、第2アーム46に接続され、第2アームは第3アーム47に接続される。
第1アーム45と第3アーム47は第2ドラム38の回転軸50に対して平行であり、第2アーム46は第1アーム45と第3アーム47との間に配置され、両方に対して直角である。
各関節式ジョイント43の第2アーム46は、第2ドラム38の回転軸50に対して、図面においてeで示される偏心を形成する。
【0042】
言い換えると、各関節式ジョイント43は、第2保持溝34を設定された形態に維持できるようにするクランク様の形状を有する。
この実施形態において、グリップ手段33の各々に関連付けられる関節式ジョイント43は、シガレット3の第2部分にトルクを与えるために各シガレット3の第1部分23を第2部分24に対して固定しておけるようにする。
【0043】
事実上、第2ドラム38に対する第1ドラム37の回転を考慮して、関節式ジョイント43は、第2保持溝34を第1受入れ溝32に対して同じ形態に維持する。
第1溝は第1ドラム37の回転に追随する。
それにより、各シガレット3の第2部分24は、設定された角度θだけ第1部分23に対して回転する。
【0044】
第2部分24は、第2ドラム38に対する第1ドラム37の回転によって第1部分23に対して回転するように作られるので(第2ドラムの第2保持溝34はそれぞれの関節式ジョイント43によって特に第2アーム46によって形成された偏心によって固定されたままである)、給送ステーション39から放出ステーション41まで延びる円弧Aは、設定された角度θに等しい角度θ1を画定する。
このことから、移動手段35は、第1ドラム37によって駆動されて回転する第1受入れ溝32に対して第2保持溝34を固定したまま維持するので、移動手段35が第1部分23に対比して第2部分24にトルクを与えることができると推定できる。
【0045】
第2保持溝34によって与えられる保持装置は、図示しないが真空装置によって実現できる。
第2保持溝34とシガレット3の第1部分23との間のより良い付着が維持されるように、(エンドレスベルトの区分の1つによって)外側からドラム38の中心へ向かって圧力を加えて第1部分23の各々をそれぞれの溝34へ押圧するために、エンドレスベルト(図示せず)を設置できる。
この保持作用は、グリッパ装置を設置することによっても得られる。
この場合、各グリッパは2つのジョーを備え、各溝34は2つのジョーの一方の一部である。
シガレット3が回転ユニット36から送出されるとき、第1スリット19とその上の第2スリット20は、設定された角度θオフセットされる。
【0046】
最後に、予切断ライン14の破断は、シガレット3の2つの部分23、24の一方が回転するとき回転ユニット36上において生じることが分かるはずである。
従って、回転ユニット36は、レーザー穿孔ユニット16のすぐ下流に配置できる。
【0047】
有利なことは、機械1の回転ユニット36は、各シガレット3の2つの部分23、24の一方が他方に対して正確に回転して第2スリット20を閉鎖できるようにする。
より具体的には、上述の実施形態において、第1スリット19は、第1スリット19自体が第2スリット20と流通しなくなってシガレット3を無通気状態にするように、第2スリット20に対して角度θだけ回転する。
本発明に従った機械1から送出されるとき、シガレット3は全て同一通気度を有するので、不合格品が最小化される。