(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ローラに対して配置されるランプを更に備え、前記ランプが、前記外科用カセットを前記締結要素を用いてクランプするようにある方向に前記ブラケットシステムを変位させ、前記ランプが、前記ブラケットシステムが変位するにつれて、前記枢動アームを前記枢動場所を中心にして枢動させる、請求項15に記載の外科用カセットクランプシステム。
前記外科用カセットクランプシステムから前記外科用カセットを機械的に解除するために、直線運動を回転運動に変換するように構成されるカセット解除装置を備える、請求項10に記載の外科用カセットクランプシステム。
前記カセット解除装置が、コントローラと前記コントローラと通信している位置検知器とを備え、前記コントローラが、前記外科用カセットクランプシステムからの前記外科用カセットの解除を電子的に制御するように構成される、請求項17に記載の外科用カセットクランプシステム。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の原理の理解を促進させる目的のため、図面に示される実施形態に言及が為され、具体的な言語を使用してそれを説明する。そうではあっても、本開示の範囲の限定が意図されるわけではないことを理解されたい。説明されるシステム、デバイス、および方法に対する任意の変更および更なる修正、および本開示の原理の任意の更なる適用は、本開示が関連する当業者が思いつき得ることとして完全に企図される。特に、一実施形態に関連して説明されるシステム、デバイス、および/または方法は、本開示の他の実施形態に関連して説明される特徴、構成要素、および/またはステップと組み合わされてもよいことが完全に企図される。しかしながら、簡略化の目的のため、これらの組み合わせの多数の反復は、別段に説明されない。簡素化のため、いくつかの事例では図面を通して同じ参照番号を使用して、同じまたは同様の部分を指す。
【0017】
本明細書に説明されるデバイス、システム、および方法は、外科用コンソールに交換式カセットを一定および安全に取り付ける。いくつかの例示的な態様では、カセット間で比較的少ないずれでカセットを定位置に安全に保持するように、それらが設置される。開示される実施形態では、このことは、吸引および灌注圧力センサが、白内障の手術中の流体ポンプおよびバルブの作動中に、正確な圧力測定値を得ることを可能にし得る。
【0018】
加えて、システム、デバイス、および方法は、外科医または他の医療供給者が、容易にカセットをコンソールに取り付け、容易にカセットを取り外すことを可能にする。システムは、少なくともいくつかの態様において上部から下部および横にわたってカセット上に比較的均一に分散されたクランプ力を提供するよう構成され、更に高い予測精度および繰返し精度を提供する。更なる態様では、システムは、モーメントアームを補償するバネを利用して、厳しい精度への依存を軽減してクランプ距離のより大きい範囲にわたってより一定のクランプ力を提供する。それらが変位するにつれて、これらのモーメントアームを補償するバネは、バネ伸張の結果として生じるバネ力の増加を補償することによって、カセット上に作用する比較的効果的なモーメント力を維持する。
【0019】
更には、システムの構成要素は、所望のように比較的容易に取り外しおよび交換され得、比較的容易な組み立て、取り外し、および修理を可能にする。例えば、クランプ機構は、上位クランプレバーをつまんで前方に引き、持ち上げるモジュールに非常に容易に組み立てるクランプブラケットサブアセンブリを利用する。取り外しは、同様に簡単である。更には、クランプは、機械加工の代わりに例えば板金を利用する比較的安価な成型加工方法で生成され得る。このことは、顧客に対して還元でき得るより低い製造コストをもたらし、よって、病院および診療所は、より容易にそれら自体の性能を高めそれら自体の外科用供給品を備えることができる。加えて、クランプ機構の装置は、クランプモータおよび他の構成要素を面板に直接載置させることを可能にする。つまり、いくつかの態様では、面板は、表と裏から機械加工され得、側部からの機械加工を必要としない。つまり、いくつかの態様は、側部の縁に穴または取出し口を有しない。いくつかの態様では、クランプは、コンソールの外側に流体を流すベゼルの使用を容易にする。加えて、ベゼルは、組み立てまたは取り外しの容易性のためにスナップタブを利用し得る。これは、水の浸入を阻止することに役立ち得る。更には、いくつかの態様では、クランプ機構は、比較的狭い設置面積を有し、コンソールの幅を従来の設計よりも小型にすることを可能にする。
【0020】
図1は、概して100と指定された、例示的な乳化外科用コンソールを示す。コンソール100は、コンピュータユニット103を有する基部ハウジング102を含み、関連表示画面104は、乳化外科的手法中のシステム動作および実行に関するデータを示す。コンソール100は、共に使用されて乳化外科的手法を実行する多数のシステムも含む。例えば、システムは、例えば、フットペダル108、柔軟な管材114を通って眼の灌注および吸引のいずれも行う単一の流量制御ポンプを持つ流体カセット112を含む流体システム110、および角針付きの超音波発振ハンドピース118を含む超音波ジェネレータシステムを含む、フットペダルシステム106を含む。これらのシステムは並行し協同して白内障外科的手法の様々な態様を実行する。
【0021】
図2は、流体システム110の一部を形成するカセットクランプシステム150を示し、
図3は、部分的に分解された状態のカセットクランプシステム150を示す。カセットクランプシステム150は、手術部位にまたはそこから灌注流体および吸引流体を運搬するように使用される流体カセットを収容し固定するように構成される。
【0022】
図2および
図3の両方を参照すると、カセットクランプシステム150は、プラスチックベゼル152、クランプブラケットアセンブリ154、面板156、およびモータおよびポンプアセンブリ158を含む。
【0023】
例示的なベゼル152は、この例示的な態様では、流体カセットを収容するように構成され、その後ろにあるクランプブラケットアセンブリ154等の構成要素を保護し被覆するように構成される収容部160を有するプラスチックフレーム構造である。この実施形態では、収容部160は、矩形成形され、美しく清潔な外観を提供しつつ、クランプブラケットアセンブリ154、およびカセットクランプシステム150の他の構成要素および要素の部分にアクセスを提供する、複数のスロット、開口部、および切欠き部を含む。収容部160の周辺部に沿って、ベゼル152は、カセット解除装置の一部を形成する取り出しボタン162を収容する。この取り出しボタン162は、収容部160の真上の場所に配置され位置するため、ユーザは、指または親指で、同一の手の他の指で取り出した流体カセットを受けるかまたはそれにアクセスしつつ、ボタンを押すことができる。したがって、ボタン162は、コンソール100からの流体カセットの簡単な取り出しおよび取り外しを容易にし、可能にする場所に配置される。ベゼル152は、コンソール100およびカセットクランプシステム150中への水の浸入を減少させ得る。それは、コンソール100の外側に流体を流すことができる。一実施形態では、ベゼル152は、組み立ておよび取り外しの容易性のためにスナップタブを利用してコンソール100に接続される。いくつかの実施形態では、これらのスナップタブは、周辺部の縁に沿って配置され、コンソール100の本体に形成された接合用収容穴に挿入される。したがって、ベゼルは、タブがコンソールの本体の穴に挿入されると、定位置に導入されパチンとスナップ留めされ得る。他の接続形体もまた、企図される。
【0024】
図4は、ベゼルが取り外されたカセットクランプシステム150と、面板156およびモータおよびポンプアセンブリ158に対して定位置に置かれたクランプブラケットアセンブリ154の図を示す。
図5〜
図7は、カセットクランプシステム150の他の構成要素に非依存のカセットクランプアセンブリ150を示す。カセットクランプアセンブリ150は、流体カセットと係合し、一定の予測できる動作のためにそれをその適切な場所に引き入れるように構成される。
【0025】
図4〜
図7を参照すると、クランプブラケットアセンブリ154は、可動ブラケット170、クランプブラケット172、複数の枢動アーム174、および、クランプバネ176およびコネクタバネ178としてこの例示的な実施形態に示される複数の付勢要素を含む。
【0026】
可動ブラケット170は、ベゼル152に近接して配置され、クランプブラケットアセンブリ154の他の構成要素が接続するコネクタとして機能する。可動ブラケット170は、面板156およびモータおよびポンプアセンブリ158の構成要素を含む、カセットクランプシステム150の他の構成要素へのアクセスを提供する切欠き部の中央領域180を含む。この実施形態の切欠き部の中央領域180は、可動ブラケット170が、他の構成要素がそこを通ってアクセスされ得、動作し得るフレームを形成するように、矩形成形される。
【0027】
可動ブラケット170は、板金で形成されるため、曲げられ切断されて円滑かつ適切な動作が可能になる固有の形体を有する。この実施例では、それは、クランプバネ176が通って延在し可動ブラケット170とクランプブラケット172とを接続するフレーム179においてスロット402およびコネクタ穴404で形成される付勢部材接続182を有するフレーム179および側部181を含む。それはまた、移動を制限するように使用される対向する角に配置される長いガイドピンスロット184を含む。このことは、以下に更に考察される。
【0028】
タブ186およびタブ186に担持されるローラ188は、可動ブラケット170およびクランプブラケット172の平行平面に沿う円滑な相対移動を提供する。この実施形態では、ローラ188は、可動ブラケット170に固定され、タブによって形成される切欠き部を通ってクランプブラケット172と係合するようにサイズ決めされる。これらのローラ188は、クランプブラケット172の表面を可動ブラケット170の表面から離して離間し、それらが互いに対して移動するとき、表面対表面の接触を有しないようにする。
【0029】
この例示的な実施形態では、可動ブラケット170は、移動の方向を横切るように配置される可動スロット190を含む(この実施例では、移動の方向は、垂直方向である)。可動スロット190は、可動ブラケット170を事実上上昇させ下降させる可動ピンを収容するように構成される。(
図6に見られる)クランプブラケットの切欠き部406は、(下記に考察される)ピンが面板156から可動ブラケット170まで延在することを可能にする。この実施例では、付加的な強化要素192が、可動ピンとの連結のために円滑な支持表面を提供する。
【0030】
クランプブラケット172は、可動ブラケット170によって担持されるように構成されるが、また可動ブラケット170から独立して移動する。可動ブラケット170のようなクランプブラケット172は、板金で形成される。それは、中央開口部200を有するフレーム198を形成する平板を備える。クランプブラケット172の側方の側部202は、90度の角度で曲げられてベゼル152の方向に可動ブラケット170の中央切欠き部180を通って突出する。これらの側部202は、流体カセットと係合し固定するようにサイズ決めされ構成されてその中に形成されるタング204として示される複数の締結要素を含む。これらのタング204は、ベゼル152の開口部および切欠き部を通って外に延在して流体カセットと係合する。流体カセットも同様に、タング204に対応しそれと係合する形体を有する。
【0031】
可動ブラケット170同様、クランプブラケット172は、ガイドピンスロット206および付勢部材接続208を含む。ガイドピンスロット206は、可動ブラケット170のガイドピンスロット184と揃う。しかしながら、ガイドピンスロット206は、ガイドピンスロット190の長さよりも短い長さを有するため、クランプブラケットアセンブリ154がガイドピンスロット190、206のガイドピンに対して移動するとき、可動ブラケット170の移動距離は、クランプブラケット172の移動距離よりも長い。これは、短いガイドピンスロット206の端部がガイドピンと係合しそれを妨害し、それによって機械的停止をもたらしてしまうために、生じる。
【0032】
付勢部材接続208は、フレーム198内の切欠き部として形成され、付勢部材接続182と揃う。この実施例では、それは、クランプバネ176を収容するようにサイズ決めされる。
【0033】
クランプバネ176は、付勢部材接続182、208内に配置され、クランプブラケット172を中立位置に付勢する方法で、一方の端部が可動ブラケット170に接続され、他方の端部がクランプブラケット172に接続される。このクランプバネ176は、よって、クランプブラケット172が可動ブラケット170と共に移動するように、可動ブラケット170とクランプブラケット172とを互いに対して1つの位置に維持する。しかしながら、クランプブラケット172のガイドピンスロット206がガイドピンと係合するとき、可動ブラケット170が移動を継続できる一方でクランプブラケットの可動は阻止される。このことは、クランプバネ176に張力を導入し、更なる移動が、クランプバネ176の力に対抗する。コイルバネ、エラストラマバンパ、板バネ、および他の種類のバネ、ならびに付勢システムを含む他の付勢装置が企図されることに留意されたい。
【0034】
可動ブラケット170の側部181は、枢動アーム174を可動ブラケット170に接続する枢動コネクタ210を含む。枢動アーム174は、可動停止部212、コネクタ端部214、および把持地点216を含む。可動停止部212は、枢動アーム174の側部から延在し、枢動コネクタ210に直近して配置される。可動停止部212は、側部181の縁と機械的に係合することによって枢動アーム174の過剰回転を防止する。コネクタ端部214は、タング204の方向に実質的に対抗する方向に延在する。これらの端部214は、コネクタバネ178と接続するように形成される。把持地点216は、枢動コネクタ210から延在し、主に組み立てプロセス中に使用される。
【0035】
加えて、枢動アーム174は、下記に説明されるように、面板156の一部と係合しそれに沿って移動するように構成されるローラ218として係合部を担持する。コネクタ220は、可動ブラケット170をクランプブラケット172に取り付け、クランプブラケットアセンブリ154の不慮の分解を防止する。コネクタ220は、可動ブラケット170のスロットを通って延在し、クランプブラケット172に対して定位置に固定される。
【0036】
コネクタバネ178は、枢動アーム174のコネクタ端部214から側部181まで延在し、下記に説明される位置に枢動アームを付勢する。
【0037】
図7は、ベゼル152を有しクランプブラケットアセンブリ154が取り外されたカセットクランプシステム150を示す。したがって、面板156は、
図7で容易に見ることができる。面板154は、コンソール100上の定位置に流体カセットを固定するのに役立つ多くの接続要素を含む。面板156は、相対的に突出する中央表面230、および相対的に陥凹した周界外縁部232を含む。中央表面230は、可動ブラケット170およびクランプブラケット172の中央開口部180、200を通って突出するように構成される。
【0038】
中央表面230は、流体カセットの形体を収容するように構成される陥凹した部分を含み、流体カセットがモータおよびポンプアセンブリ158の形体と係合することを可能にする。例えば、中央表面230は、バルブ駆動陥凹234およびポンプヘッド陥凹または通路236を含む。流体カセットは、バルブ駆動陥凹234中に突出する突出形体を有するように成形される。次いで、それは、係合し、モータおよびポンプアセンブリ158から突出するバルブ駆動238によって駆動され得る。バルブ駆動陥凹234は、光開口部240も含み、側方に延在している開口部としてここでは示される。光開口部240を通って、例えば、光圧力センサ等のカメラは、流体カセット上の隔壁移動を検出して圧力および/または流体カセットを通る流量を監視する。加えて、いくつかの実施形態では、光開口部240は、レーザ検出を使用して、流体カセットがカセットクランプシステム150に固定されたときを判定するように構成される。光開口部240を通って検出される流体カセットがない場合、モータおよびポンプアセンブリ158は、ポンプ作動するコマンドが、コンソール100での入力によって提供される場合であってもそのように動作しない。
【0039】
見られるように、ポンプヘッド陥凹または通路236は、モータおよびポンプアセンブリ158のポンプヘッド242に揃ってアクセスを提供するように構成される。ポンプヘッド242は、流体カセットがカセットクランプシステム150と係合されると、流体カセットに対して係合し流体カセットを通って流体を駆動するように構成される。ポンプヘッド242は、中央ハブ246から半径方向に延在する複数のローラ244を含む。
【0040】
中央表面230はまた、流体カセットまたはクランプブラケットアセンブリ154と係合するかまたは揃うように構成される複数の突出形体を含む。例えば、中央表面230は、流体カセットを配向するように使用される棚受けピン260として示される配向要素、流体カセットがそれに対して引き抜かれ得る着地パッド262、および流体カセットが適切に位置付けられることを確実にするように使用される整列ピン264を含む。配向要素、着地パッド262、および整列ピン264は、
図2に示されるようにベゼル152の収容通路を通って外向きに突出して流体カセットと係合する。この実施形態では、配向要素は、2つの突出している棚受けピン260を備える。これらの棚受けピン260は、距離を離して離間されて流体カセットそれ自体上の離間された収容ノッチ部に対応する。2つの棚受けピン260が示されるが、任意の数の棚受けピンが使用されてもよい。更には、配向要素は、流体カセットを配向し揃えることを補助し得る任意の数の代替の要素であってもよい。
【0041】
面板156の周界外縁部面232は、カセットクランプシステム150が組み立てられた状態であるとき、中央表面230に対して陥凹し、クランプブラケットアセンブリ154の後ろに配置される。周界外縁部面232は、クランプブラケットアセンブリ154および流体カセットと連結する複数の形体および突出部を含んでコンソール100上の定位置に流体カセットを固定させる。例えば、周界外縁部面232は、周界外縁部面232から外向きに延在する突出ガイドピン280およびバネカップ282を含む。
【0042】
突出ガイドピン280は、可動ブラケット170およびクランプブラケット172上のガイドピンスロット184、206中に延在するようにサイズ決めされる。しかしながら、この実施形態では、それらは、ベゼル152を通って延在しない。示される例示的な実施形態では、バネカップ282は、面板の4つの角の概領域に分散され、クランプブラケットに対して押されてクランプブラケットを外側の位置に付勢する。
【0043】
周界外縁部面232は、その中に、モータおよびポンプアセンブリ158に通路を提供する通しのスロット284も含む。保持アーム286は、これらのスロット284を通過し、流体カセットの上位周界外縁部と係合してカセットクランプシステム150上の定位置に流体カセットを維持するように構成される。
【0044】
保持アーム286は、それらの遠位端部に流体カセットの縁の上を転動するようにサイズ決めされ構成されるローラ287を備え、ローラが流体カセットの周界外縁部の縁のくぼみ内に固定されるまで、保持アーム286を枢動可能に変位させる。バネ288として示される付勢部材は、中立位置およびクランプされた位置である示される位置に保持アーム286を付勢する。
【0045】
いくつかの実施形態は、保持アーム286の位置を検出する1つ以上の保持アーム286に関連するセンサ289を含み、流体カセットがカセットクランプシステム150内に存在するかどうかを識別する。例えば、いくつかの実施形態は、アーム286がいつその中立位置から変位されるかを検出し、またアーム286が、それが流体カセットの縁に固定されることを示す位置にいつ存在するかを検出するために、保持アーム286の部分を監視するように構成される光センサを含む。このセンサは、流体カセットが存在し適切に固定されることをセンサが検出するまで、カセットクランプシステム150の動作を阻止するフラグを設定するコントローラと通信し得る。一実施形態では、センサは、特定の位置で保持アーム286の部分の存在を検出する。いくつかの実施形態で光センサが使用されるが、他の実施形態は、位置および配向を検出して流体カセットの存在を推定するように使用され得る回転センサ、圧電センサ、または他のトランスデューサを含む他の種類のセンサを用いる。
【0046】
周界外縁部面232に対向する、例示的な面板156は、低い領域292(面板156の厚さによって画定されるように)と高い領域294との間に延在するテーパ状ランプ290を有する裏側を含む。これらのランプ290は、クランプブラケットアセンブリ154が垂直(またはy方向)に変位するにつれて、ローラ218がランプ290に沿って進むように可動ブラケット170上の枢動アーム174上のローラ218と協同し、それによって、周界外縁部面232およびモータおよびポンプアセンブリ158(z方向)に向かってクランプブラケットアセンブリ154を同時に変位させる。いくつかの実施形態では、可動ブラケット170が移動を継続するにつれて、クランプブラケット172は、y方向に移動し、z方向に引き抜かれる前にガイドピンによって停止されるが、同時方向性の変位は、可動ブラケット170に対してのみ生じる。これを行うにつれて、クランプブラケット172のタング204は、z方向に流体カセットを引き抜き、カセットクランプシステム150に流体カセットを固定させる。
【0047】
図7をなおも参照すると、周界外縁部面232は、クランプ駆動アセンブリ300を収容するクランプ切欠き部298も含む。クランプ駆動アセンブリ300は、モータおよびポンプアセンブリ158の一部を形成するクランプモータ302、駆動輪304、および光センサ306を含む。
【0048】
駆動輪304は、直接、またはギアボックスを通してのような間接のいずれかで、クランプモータ302の駆動シャフトと関連する。したがって、クランプモータ302は、回転軸を中心にして駆動輪304を回転させ得る。駆動輪304は、回転軸に対して実質的に平行な方向に延在する突出駆動ピン308を含むが、突出駆動ピン308は、回転軸からずらして置かれる。したがって、駆動モータ302による駆動輪304の回転は、駆動ピン308の弧を描く移動をもたらす。示される実施形態では、駆動輪304は、駆動ピン308が回転軸直下に配置される、すなわち6時の位置から、駆動ピン308が回転軸真上に配置される12時の位置に移動する。他の位置もまた、企図される。示される実施形態では、駆動輪304は、駆動輪304の回転を機械的に限定する可動限定停止部307と係合する。したがって、駆動輪304は、停止部307間で回転し得、停止部307が係合されるまで回転し得る。
【0049】
駆動ピン308は、可動ブラケット170(
図5)の可動スロット190のスロット中に延在するようにサイズ決めされ成形される。したがって、駆動輪304が回転するにつれて、駆動ピン308は、対応して、弧を描いて移動し、駆動ピン308の垂直変位(またはy方向の移動)は、クランプブラケットアセンブリ154の対応する垂直変位をもたらす。横手またはx方向の可動スロット190の長さは、駆動ピン308は弧を描いて移動するが、クランプブラケットアセンブリ154は、y方向に沿って垂直方向にのみ移動するように、スロット190内の側方移動を可能にする。
【0050】
光センサ306は、駆動輪304に近接して配置され、駆動輪304の位置を検出するように構成される。したがって、それを使用して、駆動輪304が、流体カセットがコンソールに固定されることを示す完全にロックされた位置にいつ存在するかを感知し得、駆動輪304が完全にロック解除された位置にいつ存在するかを検出し得る。変位センサ、エンコーダ、およびその他のものを含む他の種類の位置センサもまた、企図される。
【0051】
モータおよびポンプアセンブリ158は、クランプモータ302、ポンプモータ318、バルブ駆動モータ320、モータ装着板324によって接続されるポンプ322を含む。いくつかの実施形態では、モータおよびポンプアセンブリ158は、光開口部240を通る圧力を検出する光圧力センサ、および光圧力センサに固定されるPCB(印刷回路板)330として示されるコントローラも含む。
【0052】
動作中、医療供給者等のユーザは、流体カセットをカセットクランプシステム150に導入することによって流体カセットをコンソールに取り付けることができる。これを行うために、ユーザは、棚受けピン260で形成される配向要素に流体カセットを載せることができる。流体カセット本体自体は、配向要素を収容するように成形される周界外縁部を有し得る。流体カセットの1つの縁(例えば、下縁)が配向要素に乗せられていると同時に、対向する縁(例えば、上縁)は、保持アーム286に向けて枢動され得る。保持アーム286は、ローラ287が、それがカセットクランプシステム150中に導入される際に流体カセットの対向する縁(例えば、上縁)を機械的に妨害するように、配置される。流体カセットが前進するにつれて、ローラ287は変位し、流体カセットの先端の縁上を転動し、保持アーム286を、それらが変位に対応するにつれて枢動させる。この変位は、バネ288の付勢力に対抗する。したがって、ローラ287が流体カセットの縁に形成される部位に到達すると、ローラは、その部位にスナップ留めされ、保持アーム286は、カセットクランプシステムの定位置に流体カセットを保有する。いくつかの実施形態では、ローラ287は、カセットの周辺部の部位へのスナップ留めの代わりに、カセット面に延在し得スナップ留めされ得る。なおも他の実施形態では、ローラの代わりに、保持アーム286は、フックまたは他の締結具として締結要素を含む。
【0053】
上記に説明されるように、センサ289は、保持アーム286が適切に位置するとき、保持アームが流体カセットと正しく係合され、流体カセットが適切に位置付けられることを示すことを確認するための照合として保持アーム286のうちの1つ以上の変位または場所を追跡するように使用され得る。この実施例では、センサは、光センサであってもよいが、他の種類のセンサもまた使用されてもよい。
【0054】
同様に、光開口部240の後ろに配置されるセンサは、流体カセットが適切に位置付けられるかどうかも検出し得る。このセンサは、流体カセット等のオブジェクトが、光開口部240の前にいつ配置されるかを検出する、近接性センサであり得る。このセンサは、複数の異なる種類のセンサのうちのいずれかであり得る。更には、このセンサは、流体カセットがカセットクランプシステム150内にいつ位置付けされているかを検出するように数多くの他の装置のうちのいずれかに設置され得る。更には、本明細書に開示される2つのセンサはあるレベルの冗長性を提供するが、他の実施形態が付加的センサを使用する一方で、他の実施形態は、単一のセンサのみを使用する。
【0055】
センサは、流体システム110の一部または完全な流体システム110を制御するように動作するコンソール100上のコントローラ(PCB330として示される)と通信する。コントローラが、センサから流体カセットが定位置に存在するという信号を受け取るとき、コントローラは、クランプモータ302を制御して流体モジュールを定位置に固定し得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、コントローラは、それ自体の主導の下で、センサが流体カセットの存在を検出するとき動作し得るが、他の実施形態では、ユーザが、ボタンを押下すること、ダイアルを回すこと、フットペダルを操作すること、または別途コマンドを入力すること等の入力制御を用いてクランププロセスを主導しなければならない。
【0057】
クランプモータ302は、駆動輪304を回転させることによって動作し、クランプされていない位置に対応する第1の位置からクランプされた位置に対応する第2の位置に駆動ピン308を移動させる。この実施形態のクランプされていない位置は、駆動ピン308が、駆動ピン308が比較的より高いこの実施形態のクランプされた位置よりも比較的垂直に低いときである。駆動ピン308は、可動ブラケット170の可動スロット190中に延在するため、駆動ピン308の上昇の変化は、可動ブラケット170の上昇の対応する変化をもたらす。可動ブラケット170が、x方向の横から横または横手の移動に対して制約されるため、可動ブラケット170は、駆動ピン移動の結果として、上方向または下方向においてのみ移動できる。
【0058】
上述のように、クランプブラケット172は、クランプバネ176によって可動ブラケット170に付勢可能に接続される。それゆえ、可動ブラケット170がy方向に移動するにつれて、クランプブラケット172もy方向に移動する。つまり、それらは、一緒に移動する。
【0059】
図4を参照すると、ガイドピン280は、可動ブラケット170のガイドピンスロット184およびクランプブラケット172のガイドピンスロット206を通って延在する。これらのガイドピン280は、クランプブラケットアセンブリ154の移動を制約し、x方向の側方移動を阻止する。短距離に関しては、可動ブラケット170およびクランプブラケット172は、駆動ピン308によって担持されると上方へ一緒に移動する。この上方向への移動中、クランプブラケット172のタング204は、引っ掛けるかまたは流体カセットの取り外しを機械的に阻止する位置に別段に移動する。y方向の短い移動の後、クランプブラケット172のガイドピンスロット206の下端部は、ガイドピン280に接触し、ガイドピン280は、クランプブラケット172の更なる上方向の移動を阻止する。しかしながら、可動ブラケット170上のガイドピンスロット184は、クランプブラケット172上のガイドピンスロット206よりも長いため、可動ブラケット170は、y方向に移動を継続し得る。可動ブラケット170が上方向に移動を継続するが、クランプブラケット172が上方向に移動することは阻止されるため、クランプバネ176の付勢力は、克服され、クランプバネ176は、更に延在する。
【0060】
可動ブラケット170およびクランプブラケット172のいずれもがy方向に一緒に移動する、上に考察される期間中、枢動アーム174上のローラ218は、面板156(
図7)の裏側上の低い領域292に実質的に配置される。しかし、可動ブラケット170がy方向に移動すると、ローラ218は、ランプ290の上方に転動する。これが生じるとき、クランプブラケットアセンブリ154全体は、z方向に移動し、流体カセットに対してタング204を引き抜き、z方向に流体カセットを、それが着地パッド262に対して係合または隣接するまで、引き抜く。クランプブラケットアセンブリ154がz方向に移動するにつれて、それが面板156の周界外縁部面232から離してクランプブラケットアセンブリ154を付勢するバネカップ282の付勢力に対して作用していることは留意に値する。いくつかの実施形態では、可動ブラケット170は、ローラ218が面板156の裏側上の高い領域294に到達するまで、上方向に移動し得る。他の実施形態では、可動ブラケット170のy軸移動は、ランプ290上のローラ218とともにそれらが高い領域294に到達する前に停止する。したがって、流体カセットを固定すると、タング204は、まず上方向に移動でき、次いで内側に移動できる。
【0061】
流体カセットが、着地パッド262に対して隣接すると、流体カセットは、z方向に更に移動できない。したがって、クランプブラケット172および可動ブラケット170は、z方向に更に移動できない。しかしながら、ローラ218が枢動アーム上に配置されるため、ローラ218は、枢動アーム174がコネクタバネ178の力に対して枢動するにつれて、継続してランプ290の上方に転動し得る。つまり、可動ブラケット170は、z方向に更に移動できないが、ローラ218は、枢動アーム174を枢動コネクタ210を中心にして枢動させることによってz方向に移動できる。このことは、ローラ218が枢動コネクタ210からずらして置かれるため、生じる。しかし枢動アーム174が回転すると、コネクタバネ178は、更に伸縮され、クランプブラケット172および流体カセット上にクランプ負荷を増加させるかまたは力を保持する。
【0062】
センサ306は、駆動輪304が完全にクランプされた状態を示す位置に存在するかどうかを検出し得る。したがって、駆動輪304がクランプされた位置に完全に回転されるまで、コントローラは、流体モジュールの更なる使用を可能にできない。しかしながら、センサ306が、駆動輪304が、流体カセットが完全にクランプされると示す位置に存在することをコントローラと通信し、光開口部240および保持アーム286でセンサが、流体カセットが適切に固定されると示す場合に、次いで、コントローラは、流体システム110の更なる動作を可能にできる。流体カセットがカセットクランプシステム150に固定されと、流体システム110は、光センサを用いて流体カセットを通る流量を監視でき、流量は、フットペダル、別の入力デバイスを用いて、または単に制御プログラミングを通じて制御され得る。
【0063】
カセットクランプシステム150は、逆に動作して流体カセットの取り外しを可能にするように設定される。この実施形態では、取り出しボタン162を押すことでコントローラを起動し対向する方向にクランプモータ302を運転させ、クランプされた位置からクランプされていない位置まで駆動輪304を回転させ、上に説明される方法でクランプブラケットアセンブリ154を変位させて流体カセットを離し取り外しを可能にする。
【0064】
本開示のいくつかの実施形態は、流体カセットの厚さの差にかかわらず流体カセット上に比較的一定のクランプ力を提供するように設置される。つまり、クランプブラケット172が、流体カセットにより変動する距離分、z方向に変位し得る場合でも、クランプ力は、実質的に同じままである。このことは、クランプブラケットアセンブリ150が、可変のモーメントアームを用いるため、生じる。このクランプ力の一定性は、カセットの位置およびカセットの動作の一定性の増加をもたらす。
【0065】
異なる厚さを有する流体カセットは、クランプブラケット172がz方向の異なる位置に存在するとき、着地パッド262に対して係合または隣接する流体カセットをもたらすことができる。したがって、そのタング204を有するクランプブラケット172は、1つの流体カセットを使用して別の流体カセットを使用するよりも大きい距離分、z方向に移動し得る。上に説明される実施形態のうちのいくつかでは、z方向の移動におけるこの変動は、枢動アーム174による枢動の角度において変動をもたらす。この実施形態では、コネクタバネ178は、z方向の変位における差にかかわらず比較的一定のクランプ力をもたらす場所で、可動ブラケット170および枢動アーム174の端部に接続する。これを行うのは、モーメントアームの長さ(コネクタバネ178と垂直であり枢動コネクタ210によって画定される枢動点を通る直線セグメントの距離)が、バネ178が伸びるにつれて縮小するためである。それゆえ、バネ力が延在バネ178のため増加するにつれて、モーメントアームの長さは、対応して縮小する。この実施例では、バネ178と可動ブラケット170上および枢動アーム174上のバネ178の接続場所とは、クランプ力が枢動アーム174の回転の量が変化するときでも比較的一定であるように、選択される。
【0066】
この動作は、クランプブラケット172、枢動アーム174、およびバネ178に関連して
図8に示される。したがって、
図8の実施例では、バネ178は、約2.9lb/in(ポンド/インチ)のバネ定数、約2.0inの自由バネ長さ、および0.60lbの初張力で選択される。機構幾何学は、位置1で約0.325inのクランプモーメントアームと約1.30inのバネのための可変のモーメントアームで、バネ対クランプ力について約4対1の機械的利益を提供する。位置0と1との間の約9.6度のアーム回転、および位置1と2との間の別の9.6度に関しては、機構幾何学は、位置0で約3.07in、位置1で3.30in、および位置2で3.51inの伸縮したバネ長さに対応して、位置0で約1.42in、位置1で1.30in、および位置2で1.18inになる可変のモーメントアーム長さを確立し、よって、1アーム当たりの得られるクランプ力は、位置0で約16.2lb、位置1で17.48lb、および位置2で17.87lbである。これは、位置1と2との間で2.23%のみの変化である。これは、得られる力が、位置1と2との間で1アーム当たり17.48lbから20.00lbに、約14.1%分変化するであろうため、1.30inのほぼ一定のモーメントアームを使用するシステム全体の改善である。この実施例の可変のモーメントアームの効果は、位置1と2との間で2.9lb/inから約0.45lb/inまで6.4倍効果的なバネ定数を減少させることである。この実施例では、位置1と位置2との間の差は、約0.054inのカセット厚さ差異と同等のものである。
【0067】
別の同様の実施例では、バネ178は、約3.10lb/inのバネ定数、約1.88inの自由バネ長さ、および約1.00lbの初張力で選択される。上の実施例のような同じ機構的幾何学を用いると、1アーム当たりの得られるクランプ力は、位置0で20.51lb、位置1で21.61lb、および位置2で21.75であり、位置0から位置2で約0.104inの同等のカセット厚さ差異に関して6.05%のみの変化である。または、約0.054inの同等のカセット厚さ差異である位置1から位置2で0.65%のみの変化である。この実施例の可変のモーメントアームの効果は、位置1から位置2で3.1lb/inから約0.161lb/inまで19.2倍効果的なバネ定数を減少させることである。
【0068】
本明細書に使用されるとき、比較的一定のクランプ力は、厚さが約0.05in分異なるとき、約10%未満のクランプ力変動を含むように意図される。他の実施形態では、それは、厚さが約0.05in分異なるとき、約3%未満のクランプ力変動を含むが、いくつかの実施形態では、それは、約5%未満のクランプ力変動を含む。
【0069】
図9〜
図11は、コンソールからカセットを解除するまたはカセットの解除を開始するように用いられ得るカセット解除装置400の詳細を示す。この実施形態では、カセット解除装置400は、(a)ユーザが、流体カセットの取り外しを解除および可能にするように、クランプモータ302(
図7)がクランプされた位置からクランプされていない位置まで駆動輪304(
図7)を回転させる動力手法を用いてカセットを解除することを可能にし、また、(b)ユーザがクランプモータを動作する動力の使用なしにカセットを機械的に解除することを可能にする。したがって、システムがオフにされたまたは電源が切られた後でさえも、流体カセットは、後の手術における使用のためにシステムを準備するためになおも手動で取り出され得る。それゆえ、ユーザは、流体カセットを取り除くという目的のためだけにシステムを再起動するまたはシステムの電源を入れる必要がない。
【0070】
図9〜
図11に示される例示的な実施形態では、カセット解除装置400は、ベゼル152と接続し、支持部品402、回転挿入部材404、光センサ等のセンサ406、ボタン本体408およびボタンカバー410を含むボタン162を含む。
図11に示される組み立てられた状態では、付勢要素412は、支持部品402と回転挿入部材404との間に延在し、それらを接続し、回転挿入部材404を固定された位置に付勢させる。
【0071】
支持部品402は、スクリュ416等の締結具を介して、ベゼル152と接続する。支持部品402は、伸張バネアーム418、中央ノブ420、および回転挿入部材404の一部を収容する間隙スロット422を含む。支持部品402は、ベゼル152と接続するため、支持部品402は、実質的に定位置に固定され、カセット解除装置の種々の構成要素は、支持部品402に対して移動する。
【0072】
回転挿入部材404は、ボス431を通って延在する中央穴430、伸張バネアーム432、フィンガ部品434、およびフラグ部品436を含む。中央穴430は、中央ノブ420を収容し、回転挿入部材404は、中央ノブ420を中心にして枢動する。フィンガ部品434は、間隙スロット422を通って突起する。
図10に示されるように、フィンガ部品434は、可動ブラケット170(
図5)の可動スロット190中に延在する駆動ピン308と係合するように構成される駆動表面438を含む。フラグ部品436は、センサ406に近接して配置されるように設置される。
【0073】
ボス431は、その中に形成される複数の回転チャネル440を有する円柱形部品である。この実施形態では、回転チャネル440は、ねじ状チャネルであるか、またはねじ状表面442のように成形された底部を有するスロットである。これらは、下記に説明されるように、軸運動を回転運動に変換するのに役立つ。
【0074】
センサ406は、フラグ部品436に近接して配置され、回転挿入部材の位置を検出するように構成される。センサ406は、コンソール100上のコントローラ(PCB330として
図7に示される)と通信する。センサ406からフラグ部品436が特定の位置に存在するという信号を受け取るときに、コントローラは、クランプモータ302を制御してクランプされた流体カセットを回転させて解除し得る。一実施形態では、センサ406は、光センサであり、フラグ部品436は、陽極酸化部分および反射部分を有するフラグ表面を含む。一実施例では、陽極酸化部分がセンサ406に近接しているとき、センサ406は、信号を送信しないが、フラグ部品436の反射部分がセンサ406に近接しているとき、センサ406は、コントローラに信号を送信することができ、コントローラは、クランプモータ302を動作して流体カセットを解除できる。
【0075】
ボタン本体408は、回転挿入部材404のボス431を収容する中空部品450を含む。ボタン本体408は、中空部品450の内部表面に回転チャネル451も含み、中空部品450の外側表面から突出する羽部452を含む。ボタンカバー410は、電気分離を提供できる。この実施形態では、ボタンカバー410は、ボタン本体408上に配置され、整合羽部454を含む。
【0076】
ボタンカバー410およびボタン408は、ベゼル152上の穴460内部に挿入される。羽部454は、穴460のスロット462内に挿入され、ボタン本体408およびボタンカバー410の回転を阻止する。
【0077】
玉軸受468は、玉軸受468のためのねじ状移動経路を一緒に形成する回転チャネル442、451内部に配置される。この実施形態では、回転挿入部材404と支持部品402との間に配置される更なる玉軸受470は、2つの構成要素間に円滑な相対的回転を提供する。
【0078】
使用においては、カセット解除装置400は、回転チャネル440、451によって形成されるねじ状連結を介して直線運動を回転運動に変換する。センサ406は、フラグ部品436の回転運動を検出し、それによって、制御回路は、カセットを解除するように機構を開始できる。システム電源が落とされている場合、回転挿入部材404の回転運動は、フィンガ部品434上の駆動表面438を駆動輪304(
図7)の突出駆動ピン308(
図7)と接触させ、それを押し出し、それによって、「中央を超えて」回転させ、クランプバネに格納された機械的エネルギーからクランプが解除される。ボタン162は、Z方向にのみ移動するように制限される。回転挿入部材404は、Z軸を中心にして回転するのみに制限される。付勢要素412(例えば、バネ)は、伸張バネアーム418と伸張バネアーム432との間に延在し、それらを接続し、ボタン162が解除されると回転挿入部材404をその開始位置に回転させて戻し、それは、次にボタン162を開始位置に付勢して戻すことである。
図11には切断された状態で示されるが、バネ412は、伸張バネアーム418と伸張バネアーム432との間に延在し、それらを接続する。これはまた、玉軸受の両方のセットをそれらの開始位置に押し戻すが、これは、転動を提供するのに十分な移動を有することを保証する。
【0079】
ボタンが押されると、回転挿入部材404は、センサ406が回転を検出するまで回転し、コントローラは、次いで、クランプモータを動作してカセットを解除する。しかしながら、電力がない場合では、ボタン162の更なる押下は、回転挿入部材404を更に移動させ、フィンガ部品434上の駆動表面438に突出駆動ピン308をその位置から中央を超えて押し出させる。このことはまた、ローラ218をランプ290上の位置に移動させ得、バネを介してシステムの抑圧された位置エネルギーが、クランプブラケットアセンブリを変位させカセットを解除することを可能にし得る。
【0080】
上に更に考察されるように、いくつかの実施形態では、外科用カセットを外科用コンソールに連結させるための方法は、(a)外科用コンソールでクランプするために外科用カセットを配向するように構成される配向要素上に外科用カセットを収容することと、(b)第1のセンサを用いて外科用カセットの存在を検出することと、(c)外科用カセットを外科用カセットの角に近接して配置される複数の締結要素と係合してクランプ力を均一に分散し第1の方向に締結要素を移動させることと、(d)第2の方向に締結要素を移動させることによって外科用カセットを定位置に固定することと、含み得る。いくつかの実施形態では、配向要素上に外科用カセットを収容することは、外科用カセットの形体に対応するように成形された複数の突出棚受けピン上に外科用カセットを収容することを含み得る。いくつかの実施形態では、外科用カセットと係合することは、各締結要素上の実質的に等しいクランプ力を用いて外科用カセットを6つの締結要素と係合することを更に含み得る。いくつかの実施形態では、第2の方向に締結要素を移動させることによって外科用カセットを定位置に固定することは、ランプに沿ってブラケットシステムを駆動させることを含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、外科用カセットの周界外縁部と係合する複数の保持アームを用いてコンソール上に外科用カセットを維持することを更に含み得る。
【0081】
本明細書に説明される方法およびシステムは、設計の簡素化および正確さを維持しつつ、一定のクランプ位置および一定のクランプ力を提供する。用語上、下、および側方が本明細書に使用されるが、これらの用語は、示される実施形態に基づいて実施例として使用されることを意図するだけに過ぎない。座標フレームは、動作の異なるモードを提供するために変更可能であることを同様に理解されたい。
【0082】
当業者は、本開示によって包含される実施形態が、上述される特定の例示的な実施形態に限定されないことを理解する。その点において、例証となる実施形態が示され説明されているが、幅広い修正、変更、および代用が前述の開示において企図される。そのような変形が本開示の範囲から逸脱することなく前述のものに為され得ることを理解されたい。したがって、特許請求の範囲は、広範囲におよび本開示と一致する方法で解釈されることが適切である。