特許第6243454号(P6243454)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6243454
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】エッジの負担を軽減するクラッチ
(51)【国際特許分類】
   F16D 27/118 20060101AFI20171127BHJP
   F16D 11/10 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
   F16D27/118
   F16D11/10 C
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-562639(P2015-562639)
(86)(22)【出願日】2014年2月14日
(86)【国際出願番号】JP2014053455
(87)【国際公開番号】WO2015121968
(87)【国際公開日】20150820
【審査請求日】2016年7月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000225050
【氏名又は名称】GKNドライブラインジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】山中 康雄
(72)【発明者】
【氏名】猪瀬 秀之
【審査官】 日下部 由泰
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−185676(JP,A)
【文献】 特開昭63−195422(JP,A)
【文献】 実開昭48−025144(JP,U)
【文献】 特開2009−108878(JP,A)
【文献】 特開2007−078128(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 11/10− 23/14
F16D 25/00− 39/00
F16D 48/00− 48/12
F16H 1/28− 1/48
F16H 48/00− 48/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸の周りに回転する回転装置と組み合わされるクラッチであって、
前記軸の周りに周方向に並ぶ複数の第1のクラッチ歯を備えた第1のクラッチ部材と、
前記軸の周りに周方向に並び前記第1のクラッチ歯に係合可能な複数の第2のクラッチ歯を備えた第2のクラッチ部材であって、
前記複数の第2のクラッチ歯のそれぞれは、前記軸に対して径方向に内方または外方の端部と、係合したときに前記第1のクラッチ歯に何れかが当接する前記端部を挟む一対の側面と、を備え、
前記一対の側面のそれぞれは平坦な第1の面と、前記第1の面および前記端部に連続し、前記第1の面に対して傾きを有する第2の面と、を備え、前記傾きは1/100乃至1/10000である
第2のクラッチ部材と、
を備え、
前記第1のクラッチ部材と前記第2のクラッチ部材の一方は他方に対して相対的に軸方向に可動である、クラッチ。
【請求項2】
前記傾きは、前記第2のクラッチ歯を前記端部に向かって先細りにする向きである、請求項1のクラッチ。
【請求項3】
前記第2の面は曲面である、請求項1または2のクラッチ。
【請求項4】
前記第1の面は、前記軸を中心とした放射面に平行である、請求項1または2のクラッチ。
【請求項5】
前記複数の第2のクラッチ歯において前記端部と反対の端を周壁が互いに連結している、請求項1または2のクラッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デファレンシャル装置やパワーテークオフユニット等の回転装置のためのクラッチに関し、特にクラッチ歯のエッジの負担を軽減するドッグクラッチに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車は、デファレンシャル装置やパワーテークオフユニット等の種々の回転装置を利用する。これらの回転装置の幾つかには、しばしばクラッチが組み込まれている。例えばロックアップデファレンシャルには、そのデファレンシャルギアの差動を制限する目的でクラッチが組み込まれている。あるいは、パワーテークオフユニットやフリーランニングデファレンシャルへのトルクの伝達を制御する目的で、クラッチが組み込まれることがある。
【0003】
クラッチは、ドッグクラッチの場合には、それぞれクラッチ歯を備えた一対のクラッチ部材を備え、その一方が他方に接近することによりクラッチが連結し、互いに離れるとクラッチが脱連結する。クラッチ部材の移動のために、油圧装置やソレノイドのごときアクチュエータが利用される。
【0004】
特許文献1は関連する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】日本国特許公開2007−92990号
【発明の概要】
【0006】
クラッチ部材は、偏心運動を避けるべく、それぞれ回転軸に対して精密に軸合わせされるべきだが、軸方向に可動にするため、あるいは他の要因のために、若干の遊びが不可避である。かかる遊びのために、クラッチ歯同士はしばしば均一に当接できず、これは特にクラッチ歯のエッジに大きな集中応力を生じかねない。これはもちろん、クラッチの耐久力に影響し、その寿命を減ずる要因になりうる。本発明はかかる問題に鑑みてなされたものである。
【0007】
本発明の一局面によれば、軸の周りに回転する回転装置と組み合わされるクラッチは、前記軸の周りに周方向に並ぶ複数の第1のクラッチ歯を備えた第1のクラッチ部材と、前記軸の周りに周方向に並び前記第1のクラッチ歯に係合可能な複数の第2のクラッチ歯を備えた第2のクラッチ部材であって、前記複数の第2のクラッチ歯のそれぞれは、前記軸に対して径方向に内方または外方の端部と、係合したときに前記第1のクラッチ歯に何れかが当接する前記端部を挟む一対の側面と、を備え、前記一対の側面のそれぞれは平坦な第1の面と、前記第1の面および前記端部に連続し、前記第1の面に対して傾きを有する第2の面と、を備え、前記傾きは1/100乃至1/10000である、第2のクラッチ部材と、を備え、前記第1のクラッチ部材と前記第2のクラッチ部材の一方は他方に対して相対的に軸方向に可動である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るクラッチが組み込まれたデファレンシャル装置の断面図である。
図2図2は、クラッチ部材の斜視図であって、クラッチ歯を有する側を主に見せる図である。
図3図3は、クラッチ部材の他の斜視図であって、カム凸部を有する側を主に見せる図である。
図4図4は、クラッチ部材のクラッチ歯の拡大平面図である。
図5図5は、サイドギアのクラッチ歯の拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1ないし5を参照して以下に本発明の幾つかの例示的な実施形態を説明する。
【0010】
ベベルギア式のロックアップデファレンシャル装置にドッグクラッチが適用される例に基づいて実施形態を説明するが、本発明の実施形態は必ずしもこれに限られない。本実施形態は、例えばフリーランニングデファレンシャル装置やパワーテークオフユニットのごとき他の回転装置に転用することができる。またデファレンシャル装置が車軸に適用された例を挙げるが、プロペラシャフト等の他のシャフトに適用されてもよい。また以下の説明において右および左は便宜的な区別に過ぎず、本実施形態は向きに依存しない。さらには、幾つかの構成については、内外を入れ替えた態様も可能である。
【0011】
図1を参照するに、デファレンシャル装置1は、軸周りに回転可能なデフケース3と、これに収容された差動ギア組5と、クラッチ7と、クラッチ7を操作するプランジャ9およびアクチュエータ11の組み合わせと、を備える。クラッチ7は、差動ギア組5のうち右サイドギア(第1のクラッチ部材)53とクラッチ部材(第2のクラッチ部材)71との組み合わせにより構成されている。
【0012】
デフケース3は、ケース本体と、その一方の端を覆うカバー体とよりなり、その中に差動ギア組5とクラッチ部材71とが収容される。ケース本体とカバー体とは、それぞれ軸方向に突出したボス部31を備え、ボス部31がベアリングを介してキャリアに回転可能に支持され、以ってデフケース3はその軸の周りに回転可能である。通常、デフケース3は車両のエンジン/モータからトルクを受容して回転し、これに収容された差動ギア組5とクラッチ部材71とは、デフケース3と共に回転する。
【0013】
差動ギア組5は、一例としてベベルギア式の場合、複数のピニオンギア51と、これらに噛み合った第1のサイドギア53および第2のサイドギア55と、よりなる。ピニオンギア51はデフケース3からトルクを受け取る入力ギアである。サイドギア53,55は、それぞれ右車軸,左車軸と結合し、受容したトルクをこれらに差動的に分配する。
【0014】
デフケース3内には、右サイドギア53と対向するようにクラッチ部材71が収容される。図1と組み合わせて図2,3を参照するに、クラッチ部材71はリング状であり、リングの内周面83が例えば右サイドギア53のボス部81上に摺動可能に嵌合し、以って軸方向に可動である。
【0015】
右サイドギア53は、クラッチ部材71に向いた面において周方向に並んだ複数の第1のクラッチ歯73を備える。これに対応するように、クラッチ部材71は、右サイドギア53に向いた面において周方向に並んだ複数の第2のクラッチ歯75を備える。クラッチ歯73,75は互いに係合可能であり、すなわち右サイドギア53とクラッチ部材71との組み合わせはクラッチ7を構成する。クラッチ歯73,75については、後により詳しく述べる。
【0016】
主に図1,3を参照するに、クラッチ部材71は、第2のクラッチ歯75とは反対の面から軸方向に突出した複数の凸部77を備える。デフケース3は、これに対応するように貫通孔33を備え、これに凸部77が係合し、以ってクラッチ部材71とデフケース3とは共に回転する。
【0017】
また凸部77は貫通孔33を通して外部にその先端を露出させている。プランジャ9は凸部77に対応するように複数の爪を備え、凸部77の先端にそれぞれ当接する。アクチュエータ11がクラッチ部材71に向けてプランジャ9を軸に沿う方向に駆動すると、爪が凸部77を押圧することによりクラッチ7が連結する。プランジャ9が反対方向に移動すると、クラッチ7は脱連結する。脱連結を促すべく、右サイドギア53とクラッチ部材71との間、あるいは他の適宜の場所に、クラッチ部材71を右方に付勢するスプリングのごとき弾性体が介在していてもよい。
【0018】
主に図1を参照するに、アクチュエータ11としては、例えばソレノイド13を利用することができる。あるいはソレノイド13に代えて、油圧装置、空圧装置、モータとギアの組み合わせ等の他の適宜のアクチュエータが利用できる。
【0019】
ソレノイド13は、概して電磁コイル15と、電磁コイル15が発生する磁束を導くコア17とよりなり、軸に関して対称であって軸回りに環状である。コア17は、デファレンシャル装置1を収容するキャリア(静止部材)に対して回り止めされる。すなわち、回り止めされたソレノイド13に対してデフケース3は相対回転する。
【0020】
コア17、あるいはコア17とデフケース3の右の壁部との組み合わせは、ギャップを残して電磁コイル15を囲む磁気回路を構成する。ギャップは図示の例では電磁コイル15の径方向に内側であるが、外側でもよい。
【0021】
プランジャ9は、ソレノイド13に面するようにこれに摺動可能に嵌合し、ギャップを跨ぐように配置される。プランジャ11は、また、好ましくはデフケース3のボス部31に摺動可能に嵌合してこれに支持される。プランジャ9は、少なくともギャップに面した側において磁性材料よりなる。電磁コイル15が発生する磁束は、専ら磁気回路のギャップを跳躍せずに、迂回してプランジャ9を流れ、かかる磁束がプランジャ9を軸に沿う方向に駆動する。
【0022】
上述のごとくプランジャ9はクラッチ部材71の凸部77に当接するので、電磁コイル15の励磁によってアクチュエータ11はクラッチ部材71を操作してクラッチ7を連結することができる。クラッチ7が連結すると、クラッチ部材71はもとよりデフケース3と共に回転するので、右サイドギア53もデフケース3に対して相対的に回転できなくなり、結果的にサイドギア53,55間の差動が制限される。このときデファレンシャル装置1は、ロックアップされた状態となる。
【0023】
図1と組み合わせて図3を参照するに、クラッチ部材71を右サイドギア53に向けて押圧する軸力を補助するべく、凸部77の側面77Sは、それぞれ周方向に対して傾いていてもよい。また貫通孔33の側面も、凸部77の側面77Sに対応して、それぞれ周方向に対して傾いていてもよい。互いに当接したこれら側面は、デフケース3のトルクの一部を軸力に変換するカムとして機能し、以ってクラッチ部材71を右サイドギア53に向けて押圧する。従ってアクチュエータ11の出力が比較的に小さくても、十分な押圧力をもってクラッチ7の連結が維持される。
【0024】
次にクラッチ歯73,75についてより詳しく述べる。
【0025】
図1,2と組み合わせて図4を参照するに、クラッチ部材71(第2のクラッチ部材)において右サイドギア53に向いた面は、クラッチ部材71の軸に直交している。かかる面において、周方向に等間隔に、複数の溝が形成されており、各溝は、右サイドギア(第1のクラッチ部材)53の第1のクラッチ歯73を個別に受容するべく構造付けられている。溝の形成は、機械加工による溝切りでもよいし、他の適宜の方法によってもよい。
【0026】
隣接する溝の間において、各溝の底面(歯底)75Bから軸方向に突出している部分が、複数の第2のクラッチ歯75を構成する。第2のクラッチ歯75より外周側は、溝切りされずに残されて一の外周壁79をなす。外周壁79は、第2のクラッチ歯75の各外周端を互いに連結し、以って第2のクラッチ歯75を補強する。第2のクラッチ歯75の歯先面75Tと外周壁79とは段差があってもよいが、図4に示すごとく同一面にすることができる。
【0027】
各第2のクラッチ歯75は、軸心に向かって先細りとなっており、軸心周りの円周面に沿う内方の端部75Eで終わっている。端部75Eを挟む一対の側面75Sは、それぞれその相当部分が平坦面である。かかる平坦面は適宜の平面Lに平行であって、平面Lは例えば軸心に平行な平面または軸心を通る放射面である。クラッチ歯73,75が係合したとき、一対の側面75Sの何れかが第1のクラッチ歯73と当接し、以って右サイドギア(第1のクラッチ部材)53の回転を規制する。
【0028】
各側面75Sは、平坦面の部分に加えて、平坦面と端部75Eとの間であって、平坦面に対して傾きを有するクラウン面75Cを備える。傾きは第2のクラッチ歯75を端部75Eに向かって先細りにする向きであり、もちろん0を超えるが、大きすぎれば平坦面の負担が過大になりかねない。そこで傾きは、例えば1/2乃至1/10000、あるいは1/100乃至1/10000である。またクラウン面75Cは平坦でなくてもよく、平坦面に連続して平坦面から次第に離れていく曲面であってもよい。
【0029】
各溝は、外周側において外周壁79によって閉じているが、内周に向かっては開放されている。これは歯底75Bに流入した潤滑油の排出を促し、以ってクラッチ7の固着を防止するに有利である。
【0030】
図1と組み合わせて図5を参照するに、右サイドギア(第1のクラッチ部材)53においてクラッチ部材(第2のクラッチ部材)71に向いた面は、右サイドギア53の軸に直交している。かかる面より軸方向に後退した複数の溝が、周方向に等間隔に形成されており、各溝は、第2のクラッチ歯75を受容するべく構造付けられている。かかる溝も機械加工または他の適宜の方法により形成できる。
【0031】
隣接する溝の間において、各溝の歯底から軸方向に突出している部分が、複数の第1のクラッチ歯73を構成する。
【0032】
各第1のクラッチ歯73は、軸心と反対方向に先太りとなっており、軸心周りの円周面に沿う外方の端部73Eで終わっている。端部73Eを挟む一対の側面73Sは、それぞれその相当部分が平坦面である。かかる平坦面は適宜の平面Lに平行であり、平面Lは例えば軸心に平行な平面または軸心を通る放射面である。一対の側面73Sの何れかが第2のクラッチ歯75の側面75Sと当接する。
【0033】
各側面75Sも平坦面に対して傾きを有するクラウン面73Cを備えてもよい。傾きは例えば1/2乃至1/10000、あるいは1/100乃至1/10000である。またクラウン面73Cも平坦面に連続して平坦面から次第に離れていく曲面であってもよい。
【0034】
各溝は、外周に向かって開放されており、すなわち潤滑油の排出を促し、クラッチ7の固着を防止するに有利である。
【0035】
一対のクラッチ部材は、径方向に相互に僅かな遊びがあるために、クラッチ歯同士が均一に当接できず、クラッチ歯のエッジに大きな集中応力を生ずる。本発明者らによる検討によれば、遊びがもたらす応力は、クラッチ歯の全長にわたり均一ではなく、クラッチ歯の内端あるいは外端近傍においてより顕著である。本実施形態においては、かかる部分をクラウン面とすることにより、応力を緩和している。クラウン面の傾斜はごく僅かであるので、クラッチ歯の中央付近において過大な応力が発生することもない。クラッチ部材の間でずれがどのようであろうと、クラッチ歯に生ずる応力はその全長にわたって均一化される。すなわちかかる構造は、クラッチ歯73,75の寿命の延長に有利であり、あるいは過酷な使用環境に対する耐久力の向上に有利である。
【0036】
第1のクラッチ歯と第2のクラッチ歯は、それぞれ周壁によって補強されている。これはクラッチ歯73,75の寿命の延長にさらに有利であり、あるいは過酷な使用環境に対する耐久力の向上にさらに有利である。
【0037】
クラッチ部材は、デファレンシャル装置において破損の懸念が比較的に高い部材である一方、一旦デファレンシャル装置に組み込まれると、取り外しに多大な労力を要する。実用的には、クラッチ部材が破損したときには、デファレンシャル装置の全体を交換することが多く、従ってクラッチ部材の寿命あるいは耐久性は、デファレンシャル装置の全体の寿命あるいは耐久性を支配する。本実施形態は、かかる部材の寿命を延長し、耐久力を向上することにより、デファレンシャル装置の全体の寿命を延長し、耐久性を向上することに寄与する。
【0038】
上述の説明においてはロックアップデファレンシャル装置を例にとったが、他の回転装置においても同様な効果が享受できる。
【0039】
好適な実施形態により本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記開示内容に基づき、当該技術分野の通常の技術を有する者が、実施形態の修正ないし変形により本発明を実施することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0040】
耐久性が向上したクラッチが提供される。
図1
図2
図3
図4
図5