【実施例】
【0048】
以下に実施例により本発明を詳細に説明する。
(印刷インキ用樹脂ワニス(A)の調製)
ロジン変性フェノール樹脂としてベッカサイトF−8305(重量平均分子量4.5万、DIC株式会社製)44質量部及び大豆白絞油(日清オイリオグループ(株)製)15質量部を仕込み、窒素気流下で220℃に昇温して1.5時間加熱撹拌後、AFソルベント7号(石油系溶剤:JX日鉱日石エネルギー(株)製)39.7質量部を加えて、30分撹拌した後、140℃まで冷却した。
冷却後AFソルベント7号で50%希釈したアルミニウムエチルアセトアセテート・ジイソプロピレート溶液を1.0質量部加えて160℃に昇温し1.0時間加熱撹拌後、140℃まで冷却し、BHT(本州化学(株)社製)0.3質量部を仕込み撹拌した後、ワニス(A)を得た。
【0049】
(ヘキサメタリン酸ナトリウムコンパウンドベース(B)の調製)
ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。下記の配合割合(1〜3の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がったコンパウンドベースの練和度の位置Aの目盛が3以下(目盛3における溝の深さは7.5μm)になるように調整した。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・73部
2)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・・20部
3)AFソルベント7号・・・・・・・・・・・・7部
【0050】
(クエン酸水素二アンモニウムコンパウンドベース(C)の調製)
クエン酸水素二アンモニウムは小松屋(株)製のものを用いた。下記の配合割合(1〜3の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がったコンパウンドベースの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・73部
2)クエン酸水素二アンモニウム・・・・・・・20部
3)AFソルベント7号・・・・・・・・・・・・7部
【0051】
(実施例1の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは、竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・5部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.2部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0052】
(実施例2の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸マグネシウムはナイカイ塩業(株)製の塩基性炭酸マグネシウムTTを用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸マグネシウム・・・・・・・・・・・・・5部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.2部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0053】
(実施例3の印刷インキ調整)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、硫酸バリウムは堺化学工業(株)製の沈降性硫酸バリウムSS−50を用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)硫酸バリウム・・・・・・・・・・・・・・・5部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.2部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0054】
(実施例4の印刷インキ調整)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。また、ピロリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のピロリン酸四ナトリウム(無水)を用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・5部
4)ピロリン酸ナトリウム・・・・・・・・・0.2部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0055】
(実施例5の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。その後蒸留水を印刷インキに0.3質量部を添加し、混合分散した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・5部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.2部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
6)蒸留水・・・・・・・・・・・・・・・・0.3部
印刷インキの含水率が0.44%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0056】
(実施例6及び7の印刷インキの調製)
下記の配合割合(実施例6及び7それぞれの合計は100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウムコンパウンドベース(B)・・1部(実施例6)
クエン酸水素二アンモニウムコンパウンドベース(C)・・1部(実施例7)
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・・・・・・・・・13部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0057】
(実施例8の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。また、85%リン酸として和光純薬工業(株)製の試薬特級りん酸を用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・64.96部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・・・5部
4)85%リン酸・・・・・・・・・・・・・・0.24部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.18%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0058】
(実施例9の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。また、クエン酸として小松屋(株)製の無水クエン酸を用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・5部
4)クエン酸・・・・・・・・・・・・・・・0.2部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0059】
(実施例10の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは、白石工業(株)製の白艶華T−DDを用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・69.2部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・0.8部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.2部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0060】
(実施例11の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは、白石工業(株)製の白艶華T−DDを用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・5部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.2部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0061】
(実施例12の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは、白石工業(株)製の白艶華T−DDを用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・60部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・10部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.2部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0062】
(実施例13の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは、白石工業(株)製の白艶華T−DDを用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・52部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・18部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.2部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0063】
(実施例14の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは、竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・65.17部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・・5部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.03部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0064】
(実施例15の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは、竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・65.1部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・・5部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・・0.1部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0065】
(比較例1の印刷インキの調製)
下記の配合割合で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375である。また、炭酸カルシウムは竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・5部
4)AFソルベント7号・・・・・・・・・・・14部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0066】
(比較例2の印刷インキの調製)
下記の1)〜4)の原料を配合し、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
その後、5)のヘキサメタリン酸ナトリウムを添加した。尚、添加後の練肉は行っていない。ヘキサメタリン酸ナトリウム添加後の印刷インキの練和度の位置Aの目盛は8以上であった。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375である。また、炭酸カルシウムは竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・5部
4)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
5)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.2部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0067】
(比較例3の印刷インキの調製)
下記の1)〜4)の原料を配合し、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
その後、5)のクエン酸水素二アンモニウムを添加した。尚、添加後の練肉は行っていない。クエン酸水素二アンモニウム添加後の印刷インキの練和度の位置Aの目盛は8以上であった。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375である。また、炭酸カルシウムは竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。また、クエン酸水素二アンモニウムは小松屋(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・5部
4)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
5)クエン酸水素二アンモニウム・・・・・・0.2部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0068】
(比較例4の印刷インキの調製)
下記の1)〜5)の原料を配合し、3本ロールミルを用いて練肉した。JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。その後蒸留水を印刷インキに0.5質量部添加し、混合分散した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375である。また、炭酸カルシウムは竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・5部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.2部
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.3部
6)蒸留水・・・・・・・・・・・・・・・・・0.5部
印刷インキの含水率が0.64%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0069】
(比較例5及び6の印刷インキの調製)
下記の1)〜5)の原料を配合し、3本ロールミルを用いて練肉した。JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。その後蒸留水を印刷インキに0.5質量部添加し、混合分散した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375である。また、炭酸カルシウムは、竹原化学工業(株)製のNEOLIGHT SA−300を用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・・・・・・・・・65部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・・・・・・・・・16部
3)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5部
4)ヘキサメタリン酸ナトリウムコンパウンドベース(B)・・・・1部(比較例5)
クエン酸水素アンモニウムコンパウンドベース(C)・・・・・1部(比較例6)
5)AFソルベント7号・・・・・・・・・・・・・・・・・12.5部
6)蒸留水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.5部
印刷インキの含水率が0.64%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0070】
(比較例7の印刷インキ調製)
下記の配合割合(1〜5の合計100質量部)で、3本ロールミルを用いて練肉し、JIS K5701−1に記載の練和度試験にて、出来上がった印刷インキの練和度の位置Aの目盛が3以下になるように調整した。
尚、フタロシアニンブルーはDIC(株)製のFASTOGEN Blue FA5375を用いた。また、炭酸カルシウムは、白石工業(株)製の白艶華T−DDを用いた。また、ヘキサメタリン酸ナトリウムは太洋化学工業(株)製のものを用いた。
1)前記の印刷インキ用樹脂ワニス(A)・・・70部
2)フタロシアニンブルー・・・・・・・・・・16部
3)ヘキサメタリン酸ナトリウム・・・・・・0.2部
4)AFソルベント7号・・・・・・・・・13.8部
印刷インキの含水率が0.14%である事をカールフィッシャー水分計で確認した。
【0071】
以上記載した配合により調製した実施例1〜15及び比較例1〜7の印刷インキについて、下記の耐汚れ性試験及び紙面品質確認試験を行った。その結果を表1〜3に示す。
【0072】
(耐汚れ性試験)
耐汚れ性試験は、マンローランド社製ローランド704印刷機を使用し評価した。印刷開始時の湿し水供給ダイヤルを一定にした状態で印刷し、印刷紙面に汚れが生じるか否かによって判定した。試験には画線面積90%の部分が35%、20%の部分が35%、非画線部が30%からなる版を使用した。
評価の基準は次の通りである。
画線面積90%部分、20%部分および非画線部が汚れなかった場合・・・◎、
画線面積20%部分および非画線部が汚れなかった場合・・・○、
非画線部は汚れなかったが画線面積20%部分が一部汚れた場合・・・△、
非画線部も汚れた場合・・・×。
【0073】
印刷試験を実施した際の条件は以下の通りである。
印刷機:ローランド704印刷機(セパレート連続給水方式)(マンローランド社製)
湿し水:プレサートSD100(DICグラフィックス(株)製)濃度1.5%
印刷速度:8,000枚/時
室温25℃、湿度55%
印刷用紙・OKトップコートN(王子製紙(株)製)
【0074】
(紙面品質確認試験)
インキ0.125ccを、2分割ロールを用いてRIテスター(株式会社明製作所製)でOK金藤片面アート紙(王子製紙(株)製)に展色した。その後、雰囲気温度100℃の乾燥機に20秒放置してヒートセットさせ、印刷紙面の状態を目視で確認した。インキが転写されていない部分が多数認められる場合を×、転写されていない部分がほとんど無い場合を○とした。
【0075】
(ミスチング試験)
25℃に空調された室内において、JIS K5701−1(平版インキ試験方法)の4.2粘着性の項に記載のロータリータックメータを使用し、インキ量1.32ml、ローラー温度42℃、ローラーの回転数1200rpmの条件下で10分間運転した。運転開始前に、ローラーから10cmの距離に白紙を定置しておき、運転中に飛散したインキを捕集し、この白紙の汚れ具合を目視によって判定した。評価基準は次の通りである。
飛散量が極めて少ない・・・5、
飛散量が通常よりも少ない・・・4、
飛散量が通常レベル・・・3
飛散量が通常よりも多い・・・2、
飛散量が極めて多い・・・1。
【0076】
(流動性試験)
25℃±2℃で管理された部屋で、JIS K5701−1に4.1に記載のスプレッドメーターよる方法で流動性を評価した。60秒後の広がり直径にあたるD値(mm)を測定した。印刷機上のインキの転移性を良好にするため、D値は38以上であることが好ましいが、D値が大きすぎると乳化量が増えたり、ミスチングが悪化したりするため、42以下であることが好ましい。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【表3】
【0080】
実施例1〜15に示されるように、ヘキサメタリン酸ナトリウムやクエン酸水素二アンモニウムを添加し、印刷インキ中の含水率を0.5%未満にする事で、良好な耐汚れ性が得られた。実施例6、7においてコンパウンドベースで添加し、印刷インキ中の含水率を0.5%未満にした場合も同様の結果が得られた。
ヘキサメタリン酸ナトリウムやクエン酸水素二アンモニウムを添加し、練肉しなかった比較例2及び3では、添加したものが異物として残り、異物確認試験で×となった。体質顔料を添加しなかった比較例7では、ミスチング通常よりも多くなった。