(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記スライダには、前記サイドエアガイドが固定されるサイドエアガイド固定部と、前記アッパエアガイドが固定されるアッパエアガイド固定部と、が共に形成される、請求項6に記載のファンアセンブリ。
前記スライダには、前記サイドエアガイドが固定されるサイドエアガイド固定部と、前記アッパエアガイドが固定されるアッパエアガイド固定部と、が共に形成される、請求項17に記載の、ファンアセンブリを有する電力機器。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
図1は本発明の一実施形態によるファンアセンブリが適用された太陽光電力変換装置の内部を示す斜視図であり、
図2は
図1に示すファンアセンブリのファンモジュールが上昇した状態の斜視図であり、
図3は
図1に示すファンアセンブリのファンモジュールが前方に引き出された状態の斜視図であり、
図4は本発明の一実施形態によるファンアセンブリが適用された太陽光電力変換装置を示す断面図であり、
図5は本発明の一実施形態によるファンアセンブリの複数のファンモジュールの全てが同じ高さに設置された状態を示す斜視図であり、
図6は
図5に示す複数のファンモジュールのうちいずれかのファンモジュールが他のファンモジュールより高い位置に設置された状態を示す斜視図であり、
図7は本発明の一実施形態によるファンアセンブリの第2ガイドが第1ガイドに取り付けられた例を示す断面図であり、
図8は本発明の一実施形態によるファンアセンブリのファンモジュールがスライダに位置固定されて設けられた状態を示す拡大断面図である。
【0037】
太陽光電力変換装置は、内部に空間Sが形成されたケース1と、空間Sに配置された複数のモジュール2、3、4と、複数のモジュール2、3、4の上方に位置するように空間Sに配置され、複数のモジュール2、3、4に空気を流動させるファンアセンブリ5と、を含むようにしてもよい。
【0038】
ケース1は、太陽光電力変換装置の外観を形成する。ケース1は、複数のパネル11、12、13、14、15を含むようにしてもよい。複数のパネル11、12、13、14、15は、ベースパネル11と、1対のサイドパネル12、13と、リアパネル14と、トップパネル15と、を含むようにしてもよい。
【0039】
太陽光電力変換装置は、空間Sを開閉するドア18をさらに含むようにしてもよい。ドア18は、ケース1に回転又は摺動可能に設けられて空間Sを開閉するようにしてもよい。
【0040】
太陽光電力変換装置は、複数のパネル11、12、13、14、15のいずれか1つに空気をケース1の内部に吸入するための空気吸入部が形成されるようにしてもよい。太陽光電力変換装置は、複数のパネル11、12、13、14、15の他の1つに空気をケース1の外部に排出するための空気吐出部17が形成されるようにしてもよい。ケース1は、ファンアセンブリ5により流動する空気の流路を形成する。
【0041】
空気吐出部17がトップパネル15に形成された場合、ファンアセンブリ5から送風された空気は太陽光電力変換装置の上側から吐出される。この場合、空気吸入部は、トップパネル15以外のパネル11、12、13、14に形成される。空気吸入部は、ベースパネル11、1対のサイドパネル12、13及びリアパネル14のいずれか1つに形成されてもよい。また、空気吸入部は、ドア18に形成されてもよい。空気吸入部は、ファンアセンブリ5の駆動時に複数のモジュール2、3、4に最も効率的に空気が吸入される位置に形成されることが好ましい。空気吸入部がベースパネル11に形成された場合、ベースパネル11から吸入された空気は、複数のモジュール2、3、4に流入して複数のモジュール2、3、4を通過することにより複数のモジュール2、3、4を放熱し、複数のモジュール2、3、4の上方に配置されたファンアセンブリ5に吸引される。ファンアセンブリ5に吸引された空気は、ファンアセンブリ5を通過してファンアセンブリ5の上方に送風され、空気吐出部17から吐出される。
【0042】
複数のモジュール2、3、4は、太陽光電力変換装置の運転時に発熱し、ファンアセンブリ5により放熱される複数の放熱モジュールであってもよい。複数のモジュール2、3、4は、全てが同じ機能を有するようにしてもよく、一部のモジュールが他のモジュールとは異なる機能を有するようにしてもよい。
【0043】
複数のモジュール2、3、4は、ファンアセンブリ5の下方に共に配置されてもよい。複数のモジュール2、3、4は、ファンアセンブリ5の高さ調整方向と直交する方向に順次配置されてもよい。ファンアセンブリ5の高さ調整方向は上下方向であり、複数のモジュール2、3、4は上下方向と直交する方向に順次配置されてもよい。複数のモジュール2、3、4は、
図1〜
図3に示すようにファンアセンブリ5の下方に左右方向に順次配置されてもよく、前後方向に順次配置されてもよい。複数のモジュール2、3、4は、ケース1の開放された前面から外部に露出し、出し入れできるように、左右方向に順次配置されることが好ましい。作業者はドア18を開放して複数のモジュール2、3、4のそれぞれのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0044】
複数のモジュール2、3、4は、同じ構成のモジュールで構成されてもよい。複数のモジュール2、3、4のそれぞれは、その外観を形成するモジュールケース21を含むようにしてもよい。
【0045】
太陽光電力変換装置は、パワーエレクトロニクスビルディングブロック(PEBB: Power Electronic Building Block)をさらに含むようにしてもよい。太陽光電力変換装置は、太陽電池で生成された電力を変換する電力変換部をさらに含むようにしてもよい。電力変換部は、太陽電池に接続されたコンバータと、系統に連携するインバータと、を含むようにしてもよい。太陽光電力変換装置は、電力変換部を制御する制御部をさらに含むようにしてもよい。制御部は、太陽電池の出力電圧や出力電流を検出する検出器と、検出器の検出に応じて電力変換部を制御する制御器と、を含むようにしてもよい。太陽電池の出力電圧や出力電流を検出する検出器としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar mode Transistor)22を用いてもよい。太陽光電力変換装置は、IGBT22が設けられたヒートシンク23をさらに含むようにしてもよい。ヒートシンク23は、IGBT22の熱を吸熱する。太陽光電力変換装置は、太陽電池で発電された電力を蓄電するコンデンサ24をさらに含むようにしてもよい。
【0046】
太陽光電力変換装置においては、IGBT22、ヒートシンク23及びコンデンサ24の少なくとも1つをモジュール化してモジュール2、3、4を構成してもよい。複数のモジュール2、3、4のそれぞれは、IGBT22、ヒートシンク23及びコンデンサ24を含み、IGBT22、ヒートシンク23及びコンデンサ24のそれぞれは、各モジュール2、3、4のモジュールケース21の内部に配設されるようにしてもよい。
【0047】
モジュールケース21は、空気が通過する構造からなるようにしてもよい。モジュールケース21の前面、背面及び下面の少なくとも一面には、空気がモジュールケース21に流入するようにするための吸入口が形成されるようにしてもよい。モジュールケース21には、内部を放熱した空気がモジュールケース21の外部に排出するようにするための排出口が形成されるようにしてもよい。排出口は、モジュールケース21においてファンアセンブリ5に対向する面に形成されてもよい。排出口がモジュールケース21の上面に形成された場合、モジュールケース21の内部を放熱した空気はモジュールケース21の上面を通過してファンアセンブリ5に吸引される。
【0048】
モジュールケース21の内部に吸入されてIGBT22、ヒートシンク23及びコンデンサ24を放熱した空気は、モジュールケース21の排出口からモジュールケース21とファンアセンブリ5との間に流動し、モジュールケース21とファンアセンブリ5との間からファンアセンブリ5に吸引される。
【0049】
ファンアセンブリ5は、複数のモジュール2、3、4の上方に位置するようにケース1に設けられ、複数のモジュール2、3、4は、1つのファンアセンブリ5により放熱されるようにしてもよい。ファンアセンブリ5が駆動されると、空気は、複数のモジュール2、3、4に分散して流入して複数のモジュール2、3、4を放熱し、複数のモジュール2、3、4のそれぞれから排出された空気は、ファンアセンブリ5を介して空気吐出部17から吐出される。
【0050】
ファンアセンブリ5は、第1ガイド50と、第1ガイド50に取り付けられて垂直方向に高さ調整可能な第2ガイド60と、第2ガイド60に沿って水平方向に移動可能に取り付けられたスライダ70と、スライダ70に締結される複数のファンモジュール81、82、83と、を含むようにしてもよい。
【0051】
第1ガイド50は、ケース1に垂直方向に長く配置されてもよい。第1ガイド50は、1つ以上の垂直ガイド51、52、53、54を含むようにしてもよい。
【0052】
第1ガイド50は、左右方向に離隔した1対以上の左右側垂直ガイドを含むようにしてもよい。左右側垂直ガイドは、ケース1の内部において前後方向にそれぞれ配置されてもよい。第1ガイド50は、4つの垂直ガイドを含むようにしてもよい。
【0053】
第1ガイド50は、1対のサイドパネル12、13に設けられてもよい。
【0054】
第1ガイド50は、1対のサイドパネル12、13のうち左側パネル12に設けられた左側フロント垂直ガイド51と、1対のサイドパネル12、13のうち右側パネル13に設けられた右側フロント垂直ガイド52と、を含むようにしてもよい。左側フロント垂直ガイド51と右側フロント垂直ガイド52とは、左右方向に離隔して設けられてもよい。
【0055】
第1ガイド50は、左側フロント垂直ガイド51の後方に配置されるように左側パネル12に設けられた左側リア垂直ガイド53と、右側フロント垂直ガイド52の後方に配置されるように右側パネル13に設けられた右側リア垂直ガイド54と、をさらに含むようにしてもよい。
【0056】
左側フロント垂直ガイド51、右側フロント垂直ガイド52、左側リア垂直ガイド53及び右側リア垂直ガイド54は、その構成を全て同一にし、設置位置のみ異なるようにしてもよい。
【0057】
以下、複数の垂直ガイドを説明するにあたって、複数の垂直ガイドを分けて説明する際には左側フロント垂直ガイド51、右側フロント垂直ガイド52、左側リア垂直ガイド53、右側リア垂直ガイド54といい、複数の垂直ガイドの共通の構成を説明する際には第1ガイド50という。
【0058】
第1ガイド50は、複数のモジュール2、3、4の上方において第2ガイド60を支持するための第2ガイドサポータであってもよい。第1ガイド50は、第2ガイド60、スライダ70及び複数のファンモジュール81、82、83を、複数のモジュール2、3、4から離隔させて固定するようにしてもよい。
【0059】
第1ガイド50は、第2ガイド60を固定する固定部を含むようにしてもよい。固定部は、第1ガイド50に複数備えられてもよい。複数の固定部は、第1ガイド50において異なる高さに形成されてもよい。第1ガイド50は、第2ガイド60を高さ調整可能に取り付けるための第2ガイドマウンタであってもよい。
【0060】
第2ガイド60は、第1ガイド50に固定されてその高さが決定されるようにしてもよい。第2ガイド60が複数の固定部のいずれか1つに選択的に固定されるようにする場合、第2ガイド60が固定される固定部の高さによってスライダ70及び複数のファンモジュール81、82、83の高さも決定される。
【0061】
例えば、第1ガイド50に3つの固定部が備えられた場合、3つの固定部は、上下方向に離隔して配置されるようにしてもよい。3つの固定部は、上下方向に離隔して配置された上側固定部と、中央固定部と、下側固定部と、からなるようにしてもよい。
【0062】
第2ガイド60が第1ガイド50の上方に備えられた上側固定部に固定された場合、複数のファンモジュール81、82、83は、ケース1の内部の上方に配置される。第2ガイド60が上側固定部に固定された場合、複数のファンモジュール81、82、83は、第2ガイド60が中央固定部又は下側固定部に固定された場合より高い位置に配置される。この場合、複数のファンモジュール81、82、83は、
図1〜
図4に示す複数のモジュール2、3、4から最も遠い位置にある。
【0063】
第2ガイド60が第1ガイド50の下方に備えられた下側固定部に固定された場合、複数のファンモジュール81、82、83は、ケース1の内部の下方に配置される。第2ガイド60が下側固定部に固定された場合、複数のファンモジュール81、82、83は、第2ガイド60が上側固定部又は中央固定部に固定された場合より低い位置に配置される。この場合、複数のファンモジュール81、82、83は、
図1〜
図4に示す複数のモジュール2、3、4に最も近い位置にある。
【0064】
第2ガイド60が上側固定部と下側固定部との間に備えられた中央固定部に固定された場合、複数のファンモジュール81、82、83は、ケース1の内部の中間の高さに配置される。第2ガイド60が中央固定部に固定された場合、複数のファンモジュール81、82、83は、第2ガイド60が上側固定部に固定された場合よりは低い位置に配置され、第2ガイド60が下側固定部に固定された場合よりは高い位置に配置される。
【0065】
説明の便宜上、固定部が3つの場合を例に挙げて説明しているが、第1ガイド50に備えられる固定部の数は3つに限定されるものではなく、2つでも4つ以上でもよいことは言うまでもない。
【0066】
図7に示すように、第2ガイド60は様々な方式で第1ガイド50に固定することができる。
【0067】
第1ガイド50に第2ガイド60を固定する一例として、
図7の(a)に示すように、ピンやボルト及びナットなどの締結部材63aを用いてもよい。
【0068】
第1ガイド50に貫通孔63bを形成し、第2ガイド60に貫通孔63cを形成し、第1ガイド50の貫通孔63bと第2ガイド60の貫通孔63cとにピンやボルト及びナットなどの締結部材63aを貫通させて配置することにより、第1ガイド50に第2ガイド60を固定する。締結部材63aは、サイドパネル12に形成された貫通孔63dを共に貫通するように配置してもよいことは言うまでもない。
【0069】
この場合、複数の貫通孔63bを第1ガイド50の異なる高さに形成してもよく、また、複数の貫通孔63bを上下方向に離隔して形成してもよい。第1ガイド50に形成された複数の貫通孔63bは、第1ガイド50に第2ガイド60を高さ調整可能に固定する複数の固定部を構成することができる。
【0070】
作業者が第1ガイド50の複数の貫通孔63bのうち相対的に高い位置の貫通孔63bと第2ガイド60の貫通孔63cとに締結部材63aを貫通させて配置すると、スライダ70及び複数のファンモジュール81、82、83は、モジュール2、3、4から相対的に遠い位置に配置されることになる。
【0071】
それに対して、作業者が第1ガイド50の複数の貫通孔63bのうち相対的に低い位置の貫通孔63bと第2ガイド60の貫通孔63cとに締結部材63aを貫通させて配置すると、スライダ70及び複数のファンモジュール81、82、83は、モジュール2、3、4に相対的に近い位置に配置されることになる。
【0072】
第1ガイド50に形成された複数の貫通孔63bは、第1ガイド50に第2ガイド60を高さ調整可能に固定する複数の固定部を構成することができる。
【0073】
第1ガイド50に第2ガイド60を固定する他の例として、
図7の(b)に示すように、第2ガイド60の一部64aを支持する支持部64bを第1ガイド60に着脱可能に設けてもよい。支持部64bは、第2ガイド60の一部64aが載置される板状体で構成されてもよい。この場合、第1ガイド60には支持部64bが挿入されて支持される支持部挿入孔64cを形成してもよく、また、複数の支持部挿入孔64cを第1ガイド50の異なる高さに形成してもよい。
【0074】
作業者が複数の支持部挿入孔64cのうち所望の第2ガイド60の高さに対応する支持部挿入孔64cに支持部64bを挿入することにより、第2ガイド60の一部64aを支持部64b上に載置することができ、第1ガイド50に第2ガイド60を固定することができる。この場合、第2ガイド60は、支持部64b上に載置された状態でその位置が決定される。
【0075】
第1ガイド50に形成された複数の支持部挿入孔64cは、第1ガイド50に第2ガイド60を高さ調整可能に固定する複数の固定部を構成することができる。
【0076】
第1ガイド50に第2ガイド60を固定するさらに他の例として、
図7の(c)に示すように、第1ガイド50及び第2ガイド60のうちいずれか一方に形成された突起65aを他方に形成された突起収容部65bに挿入することにより、第1ガイド50に第2ガイド60が固定されるようにしてもよい。第1ガイド50に突起65aが形成される場合は、複数の突起65aが第1ガイド50の異なる高さに形成されるようにしてもよい。第1ガイド50に突起収容部65bが形成される場合は、複数の突起収容部65bが第1ガイド50の異なる高さに形成されるようにしてもよい。
【0077】
突起収容部65bは、様々な形状に形成することができる。突起65a及び突起収容部65bの一例として、第2ガイド60に突起65aが突設され、第1ガイド50に断面倒立L字状の突起収容部65bが形成された場合、突起65aは、突起収容部65bの水平な部分に沿って前後方向に案内され、突起収容部65bの垂直な部分に沿って上下方向に案内され、突起収容部65bの垂直な部分の下端65cに載置される。突起65aが突起収容部65bの垂直な部分の下端65cに載置されると第2ガイド60の高さが決定される。この場合、突起収容部65bにおいて下端65cより高い位置には、突起65aを出し入れする際に突起65aが乗り越えることができ、かつ突起65aが突起収容部65bの下端65cに載置されたときに突起65aの揺動や不意の脱落を防止することができる係止片65dが形成されるようにしてもよい。
【0078】
複数の突起65a又は複数の突起収容部65bは、第1ガイド50に第2ガイド60を高さ調整可能に固定する複数の固定部を構成することができる。
【0079】
前述したように、第2ガイド60は様々な方式で第1ガイド50に高さ調整可能に固定することができるが、本発明が前述した固定例に限定されるものではないことは言うまでもない。
【0080】
第2ガイド60は、第1ガイド50に位置固定されて支持された状態でスライダ70の前後方向の摺動を案内する。
【0081】
第2ガイド60は、1対の水平ガイド61、62を含むようにしてもよい。1対の水平ガイド61、62は、左側水平ガイド61と、右側水平ガイド62と、からなるようにしてもよい。左側水平ガイド61及び右側水平ガイド62は、第1ガイド50にその高さが同一になるように固定されてもよい。左側水平ガイド61及び右側水平ガイド62は、左右方向に離隔して配置されてもよい。
【0082】
左側水平ガイド61及び右側水平ガイド62は、その構成を同一にし、設置位置のみ異なるようにしてもよい。
【0083】
以下、1対の水平ガイド61、62を説明するにあたって、1対の水平ガイド61、62を分けて説明する際には左側水平ガイド61、右側水平ガイド62といい、1対の水平ガイド61、62の共通の構成を説明する際には第2ガイド60という。
【0084】
第2ガイド60は、断面コ字状に形成されてもよい。左側水平ガイド61と右側水平ガイド62とは、互いに対向する面が開放された形状を有するようにしてもよい。
【0085】
左側水平ガイド61は、右側面が開放され、左側板と、左側板の上端から折り曲げられた上板と、左側板の下端から折り曲げられた下板と、を含むようにしてもよい。
【0086】
右側水平ガイド62は、左側面が開放され、右側板と、右側板の上端から折り曲げられた上板と、右側板の下端から折り曲げられた下板と、を含むようにしてもよい。
【0087】
第2ガイド60は、ケース1の空間Sに前後方向に長く配置された状態でスライダ70の前後方向の移動を案内する。
【0088】
スライダ70は、フロントボディ71と、フロントボディ71の後方に配置されたサイドボディ72、73と、を含むようにしてもよい。スライダ70は、サイドボディ72、73の後方部に連結されたリアボディ74をさらに含むようにしてもよい。
【0089】
スライダ70は、フロントボディ71、サイドボディ72、73及びリアボディ74を全て含む場合、その内側に複数のファンモジュール81、82、83が共に収容される空間が形成されるようにしてもよい。
【0090】
フロントボディ71は、その上下方向の幅を後述するファン91、92、93の上下方向の幅より長くし、ファン91、92、93からファン91、92、93の上方に送風された空気が、フロントボディ71を越えて複数のモジュール2、3、4に逆流することが防止されるようにしてもよい。すなわち、フロントボディ71は、ファン91、92、93からファン91、92、93の上方に送風された空気を上方に案内するエアガイドとして機能することができる。
【0091】
サイドボディ72、73は、左側ボディ72と、左側ボディ72から離隔して配置される右側ボディ73と、を含むようにしてもよい。
【0092】
左側ボディ72は、前端がフロントボディ71に連結され、後端がリアボディ74に連結されるようにしてもよい。
【0093】
右側ボディ73は、前端がフロントボディ71に連結され、後端がリアボディ74に連結されるようにしてもよい。
【0094】
スライダ70は、サイドボディ72、73に回転可能に設けられて第2ガイド60に沿って転動するローラ75をさらに含むようにしてもよい。ローラ75は、左側ボディ72及び右側ボディ73のそれぞれに回転可能に設けられるようにしてもよい。左側ボディ72及び右側ボディ73のそれぞれには、複数のローラ75が前後方向に離隔して設けられるようにしてもよい。
【0095】
ファンアセンブリ5は、スライダ70の前方に配置されたスライダハンドル76をさらに含むようにしてもよい。ファンアセンブリ5は、複数のファンモジュール81、82、83のメンテナンスなどのために、
図3に示すように、スライダ70の全部又は一部をケース1の空間Sの前方に引き出すことができる。スライダ70が前方に引き出された場合、複数のファンモジュール81、82、83のそれぞれは少なくとも一部がケース1の外部に引き出され、作業者は、ケース1の外部に引き出された複数のファンモジュール81、82、83の上方又は下方から複数のファンモジュール81、82、83のメンテナンスを行うことができる。作業者は、複数のファンモジュール81、82、83のメンテナンスなどのために複数のモジュール2、3、4を外部に取り出すことなく、複数のファンモジュール81、82、83のメンテナンスなどをより容易に行うことができる。
【0096】
メンテナンスなどが完了すると、作業者は、スライダ70をケース1の空間Sに押し込み、複数のファンモジュール81、82、83がケース1の空間Sに収容されて複数のモジュール2、3、4の上方に配置されるようにする。
【0097】
スライダハンドル76は、スライダ70を進退させる際に作業者が握る取っ手であってもよい。スライダハンドル76は、スライダ70のフロントボディ71に備えられてもよい。
【0098】
スライダハンドル76は、スライダ70のフロントボディ71から前方に突出するように備えられてもよい。スライダハンドル76は、両端がスライダ70のフロントボディ71に連結され、中間部がスライダ70のフロントボディ71の前方に位置する突出取っ手で構成されてもよい。
【0099】
スライダハンドル76は、スライダ70に凹んで形成された溝部で構成されてもよく、作業者が把持できる構成であればその形状に制限がないことは言うまでもない。
【0100】
複数のファンモジュール81、82、83のそれぞれは、スライダ70に高さ調整可能に締結されるようにしてもよい。複数のファンモジュール81、82、83は、同じ構造で構成され、その位置のみ異なるようにしてもよい。
【0101】
複数のファンモジュール81、82、83は、3つ備えられる場合、最も左側に配置される第1ファンモジュール81と、第1ファンモジュール81の右側に配置される第2ファンモジュール82と、第2ファンモジュール82の右側に配置される第3ファンモジュール83と、を含むようにしてもよい。第1ファンモジュール81、第2ファンモジュール82及び第3ファンモジュール83は、同じ構造で構成され、その位置のみ異なるようにしてもよい。
【0102】
複数のファンモジュール81、82、83は、複数のモジュール2、3、4の数に対応して備えられるようにしてもよい。すなわち、ファンモジュール81、82、83は、モジュール2、3、4毎に1つずつ備えられるようにしてもよい。複数のファンモジュール81、82、83は、複数のモジュール2、3、4と1対1に対応するようにしてもよい。
【0103】
例えば、複数のモジュール2、3、4が3つ備えられた場合、複数のファンモジュール81、82、83も3つ備えられるようにする。
【0104】
複数のモジュール2、3、4は、最も左側に配置される第1モジュール2と、第1モジュール2の右側に配置される第2モジュール3と、第2モジュール3の右側に配置される第3モジュール4と、を含むようにしてもよい。
【0105】
この場合、第1ファンモジュール81は、第1モジュール2の上方に配置され、かつその設置高さを変更できるようにスライダ70に取り付けられてもよい。
【0106】
また、第2ファンモジュール82は、第2モジュール3の上方に配置され、かつその設置高さを変更できるようにスライダ70に取り付けられてもよい。
【0107】
さらに、第3ファンモジュール83は、第3モジュール4の上方に配置され、かつその設置高さを変更できるようにスライダ70に取り付けられてもよい。
【0108】
複数のファンモジュール81、82、83のそれぞれは、複数のファン91、92、93と、複数のファン91、92、93が平行な方向に空気を送風するように取り付けられたファンマウンタ100と、を含むようにしてもよい。複数のファンモジュール81、82、83のそれぞれは、ファンマウンタ100が取り付けられる高さによって複数のファン91、92、93の高さ(すなわち、複数のモジュール2、3、4との距離)が決定される。
【0109】
ここで、複数のファン91、92、93のそれぞれは、回転して空気を流動させるブロワと、ブロワを回転させるモータと、を含むようにしてもよい。ブロワは軸流ファンのブロワで構成されてもよく、モータはブロワを回転させる回転軸が上下方向に長く配置されたものにしてもよく、ブロワはモータの回転により空気を上下方向に流動させるようにしてもよい。
【0110】
複数のファンモジュール81、82、83は、ケース1の内部に左右方向に順次配置され、複数のファンモジュール81、82、83のそれぞれは、複数のファン91、92、93が前後方向に順次配置されるようにしてもよい。
【0111】
1つのファンアセンブリ5が3つのファンモジュール81、82、83を含み、ファンモジュール81、82、83のそれぞれが3つのファン91、92、93を含む場合、1つのファンアセンブリ5は計9つのファン91、92、93を含む。この場合、1つのファンアセンブリ5は、3行3列に配置された9つのファン91、92、93がそれぞれ空気を吸引して上方に送風するようにしてもよい。
【0112】
ファンアセンブリ5は、複数のファンモジュール81、82、83のうちいずれかのファンモジュールの位置を他のファンモジュールより高い位置に変更した場合、相対的に高い位置のファンモジュールのファン91、92、93と相対的に低い位置のファンモジュールのファン91、92、93とにより、それぞれの下方に配置されたモジュール2、3、4が放熱される程度を変えることができる。
【0113】
ファンマウンタ100は、スライダ70に高さ調整可能に締結される可変締結板102を含むようにしてもよい。可変締結板102は、上下方向に所定の高さを有する板状体で構成されてもよい。可変締結板102は、スライダ70の少なくとも一部と前後方向に対向するように締結されてもよい。可変締結板102は、スライダ70のフロントボディ71に高さ調整可能に締結されてもよい。
【0114】
ファンマウンタ100は、複数のエアガイド111、112、113と、複数のエアガイド111、112、113が設置されて可変締結板102に連結されたエアガイド設置板120と、をさらに含むようにしてもよい。
【0115】
複数のエアガイド111、112、113は、エアガイド設置板120に前後方向に順次配置されてもよい。複数のエアガイド111、112、113のそれぞれは、下方の空気が上方に吐出されるように、上下方向に中空部を有する形状に形成されてもよい。
【0116】
エアガイド設置板120は、可変締結板102と直交するようにしてもよい。可変締結板102は、エアガイド設置板120の前端又は後端から下方に折り曲げられてエアガイド設置板120と直交するようにしてもよい。エアガイド設置板120の前端に形成された可変締結板102は、スライダ70のフロントボディ71に高さ調整可能に締結され、エアガイド設置板120の後端に形成された可変締結板102は、スライダ70のリアボディ74に高さ調整可能に締結されるようにしてもよい。
【0117】
可変締結板102は、垂直に配置されるようにスライダ70に締結され、エアガイド設置板120は、可変締結板102の垂直配置により水平に配置される。可変締結板102は、前面及び背面のうちの一面がスライダ70と前後方向に対向する面であり、他面が複数のファンに流動する空気を案内する空気案内面であってもよい。
【0118】
1つのファンモジュールを構成する複数のファン91、92、93は、同じ高さで平行な方向に空気を送風するようにしてもよい。
【0119】
ファンアセンブリ5は、複数のファンモジュール81、82、83のうち高さの高いファンモジュールの側方に配置されたサイドエアガイド130をさらに含むようにしてもよい。
【0120】
サイドエアガイド130は、相対的に高さの低いファンモジュールから上方に送風された空気が相対的に高さの高いファンモジュール81の下方に吸引されることを防止するように配置されてもよい。複数のファンモジュール81、82、83のうち相対的に高さの低いファンモジュールから上方に送風された空気は、サイドエアガイド130により閉塞されて側方に向かわず、サイドエアガイド130に案内されて上方に送風される。
【0121】
サイドエアガイド130は、一側面及び他側面がどちらも空気を案内する空気案内面であってもよい。サイドエアガイド130は、一側面及び他側面のいずれか一方の面が高さの高いファンモジュールに吸入される空気を案内する吸入案内面であり、かつ他方の面が高さの低いファンモジュールから送風された空気を案内する吐出案内面であってもよい。
【0122】
ファンアセンブリ5は、複数のファンモジュール81、82、83のうち同じ高さのファンモジュール間の上方に配置されたアッパエアガイド140をさらに含むようにしてもよい。
【0123】
アッパエアガイド140は、同じ高さのファンモジュールからそれぞれ送風された空気が上方に案内されるように配置されてもよい。
【0124】
サイドエアガイド130の上端は、アッパエアガイド140の上端より高い位置に配置されてもよい。
【0125】
サイドエアガイド130及びアッパエアガイド140はそれぞれ垂直に配置され、サイドエアガイド130とアッパエアガイド140とは平行に配置されるようにしてもよい。アッパエアガイド140は、少なくとも一部がサイドエアガイド130から左右方向に離隔している。
【0126】
サイドエアガイド130及びアッパエアガイド140は、それぞれ空気を案内する空気案内面を有するようにしてもよい。また、サイドエアガイド130の空気案内面とアッパエアガイド140の空気案内面とは対向するようにしてもよい。
【0127】
サイドエアガイド130及びアッパエアガイド140は、それぞれスライダ70のフロントボディ71と直交する方向に配置されてもよい。また、サイドエアガイド130の前端はフロントボディ71に固定され、サイドエアガイド130の後端はリアボディ74に固定されるようにしてもよい。
【0128】
サイドエアガイド130とアッパエアガイド140とはスライダ70に共に固定されるようにしてもよい。スライダ70には、サイドエアガイド130が固定されるサイドエアガイド固定部78と、アッパエアガイド140が固定されるアッパエアガイド固定部79と、が共に形成されるようにしてもよい。
【0129】
スライダ70に形成されたサイドエアガイド固定部78は、サイドエアガイド130の前端が挿入されて嵌合される挿入溝で構成されてもよく、スライダ70に形成されたアッパエアガイド固定部79は、アッパエアガイド140の前端が挿入されて嵌合される挿入溝で構成されてもよい。
【0130】
スライダ70には、複数のファンモジュール81、82、83がそれぞれ締結されるスライダ締結部が形成されるようにしてもよい。スライダ締結部は、ファンモジュール81、82、83にそれぞれ対応するように備えられてもよい。スライダ締結部は、フロントボディ71及びリアボディ74の少なくとも一方に形成される。
【0131】
また、複数のファンモジュール81、82、83のそれぞれには、スライダ70に締結されるファンモジュール締結部が形成されるようにしてもよい。
【0132】
スライダ締結部及びファンモジュール締結部は、ボルト及びナットなどで構成された締結部材が貫通して配置される貫通孔であってもよい。また、締結部材は、スライダ締結部及びファンモジュール締結部を貫通して配置され、スライダ70とファンモジュール81、82、83とを締結するようにしてもよい。
【0133】
スライダ締結部及びファンモジュール締結部の少なくとも一方は、1つのファンモジュール毎に複数備えられてもよい。
【0134】
ファンアセンブリ5は、1つのファンモジュール毎に複数のスライダ締結部が備えられてもよく、また、1つのファンモジュールに複数のファンモジュール締結部が備えられてもよい。
【0135】
以下、スライダに複数のスライダ締結部が備えられた場合について説明する。
【0136】
より具体的には、1つのファンアセンブリ5が第1ファンモジュール81、第2ファンモジュール82及び第3ファンモジュール83を含み、1つのファンモジュール毎に3つのスライダ締結部が備えられた場合、すなわちスライダ70に9つのスライダ締結部が形成された例を説明する。
【0137】
スライダ70は、第1ファンモジュール81をスライダ70の低い位置に締結するための第1ロア締結部と、第1ファンモジュール81をスライダ70の高い位置に締結するための第1アッパ締結部と、第1ロア締結部と第1アッパ締結部との間に形成された第1センタ締結部と、を含むようにしてもよい。この場合、第1ファンモジュール81は、第1ロア締結部、第1アッパ締結部及び第1センタ締結部のいずれかにボルト及びナットなどの締結部材で締結される。
【0138】
スライダ70は、第2ファンモジュール82をスライダ70の低い位置に締結するための第2ロア締結部と、第2ファンモジュール82をスライダ70の高い位置に締結するための第2アッパ締結部と、第2ロア締結部と第2アッパ締結部との間に形成された第2センタ締結部と、を含むようにしてもよい。この場合、第2ファンモジュール82は、第2ロア締結部、第2アッパ締結部及び第2センタ締結部のいずれかにボルト及びナットなどの締結部材で締結される。
【0139】
スライダ70は、第3ファンモジュール83をスライダ70の低い位置に締結するための第3ロア締結部と、第3ファンモジュール83をスライダ70の高い位置に締結するための第3アッパ締結部と、第3ロア締結部と第3アッパ締結部との間に形成された第3センタ締結部と、を含むようにしてもよい。この場合、第3ファンモジュール83は、第3ロア締結部、第3アッパ締結部及び第3センタ締結部のいずれかにボルト及びナットなどの締結部材で締結される。
【0140】
第1ロア締結部、第2ロア締結部及び第3ロア締結部は、スライダ70に同じ高さで形成されてもよい。また、第1センタ締結部、第2センタ締結部及び第3センタ締結部も、スライダ70に同じ高さで形成されてもよい。さらに、第1アッパ締結部、第2アッパ締結部及び第3アッパ締結部も、スライダ70に同じ高さで形成されてもよい。
【0141】
第1ファンモジュール81が第1ロア締結部に締結され、第2ファンモジュール82が第2ロア締結部に締結され、第3ファンモジュール83が第3ロア締結部に締結された場合、第1ファンモジュール81、第2ファンモジュール82及び第3ファンモジュール83は、同じ高さに設置される。
【0142】
また、第1ファンモジュール81が第1センタ締結部に締結され、第2ファンモジュール82が第2ロア締結部に締結され、第3ファンモジュール83が第3ロア締結部に締結された場合、第1ファンモジュール81は第2ファンモジュール82及び第3ファンモジュール83より相対的に高い位置に設置される。
【0143】
さらに、第1ファンモジュール81が第1アッパ締結部に締結され、第2ファンモジュール82が第2センタ締結部に締結され、第3ファンモジュール83が第3ロア締結部に締結された場合、第2ファンモジュール82は第1ファンモジュール81より相対的に低い位置に設置されて第3ファンモジュール83より相対的に高い位置に設置される。この場合、第1ファンモジュール81、第2ファンモジュール82及び第3ファンモジュール83は、スライダ70に異なる高さで設置される。
【0144】
一方、本発明は、前述したファンモジュール81、82、83の設置例に限定されるものではなく、様々な組み合わせの設置例が可能であるが、ここでは重複を避けるためにその説明を省略する。
【0145】
以下、ファンモジュールに複数のファンモジュール締結部が備えられた場合について
図8を参照して説明する。
【0146】
ファンモジュール81、82、83のファンマウンタ100、とりわけ可変締結板102には、複数のファンモジュール締結部が異なる高さに形成されてもよい。複数のファンモジュール締結部は、可変締結板102に上下方向に離隔して形成されてもよい。可変締結板102には、スライダ70に形成されたスライダ締結部77より多くのファンモジュール締結部が形成されてもよい。
【0147】
スライダ70と可変締結板102とは、複数のファンモジュール締結部のいずれか1つとスライダ締結部77とを貫通して配置される締結部材により締結されるようにしてもよい。
【0148】
例えば、スライダ70には1つのスライダ締結部77が形成され、ファンモジュール81、82、83にはそれぞれ2つ又は3つ以上のファンモジュール締結部が形成されるようにしてもよい。
【0149】
以下、ファンモジュール81、82、83にそれぞれ3つのファンモジュール締結部103、104、105が形成された例を説明する。
【0150】
ファンモジュール81、82、83のファンマウンタ100、とりわけ可変締結板102には、3つのファンモジュール締結部103、104、105が異なる高さに形成されてもよい。3つのファンモジュール締結部103、104、105は、可変締結板102に上下方向に離隔して形成されてもよい。
【0151】
可変締結板102には、ファンモジュールの高さが最も高くなるようにスライダ70にファンモジュールを締結するためのロアファンモジュール締結部103と、ファンモジュールの高さが最も低くなるようにスライダ70にファンモジュールを締結するためにロアファンモジュール締結部103より高い位置に形成されたアッパファンモジュール締結部105と、ロアファンモジュール締結部103とアッパファンモジュール締結部105との間に形成されたセンタファンモジュール締結部104と、が形成されてもよい。
【0152】
ロアファンモジュール締結部103、センタファンモジュール締結部104及びアッパファンモジュール締結部105は、可変締結板102に上下方向に離隔して形成されてもよい。
【0153】
ファンモジュールを複数のファンの高さが最も高くなるように設置する場合、ロアファンモジュール締結部103をスライダ締結部77と前後方向に一致させた状態でボルト及びナットなどの締結部材106、107により可変締結板102をスライダ70に締結する。
【0154】
また、ファンモジュールを複数のファンの高さが最も低くなるように設置する場合、アッパファンモジュール締結部105をスライダ締結部77と前後方向に一致させた状態でボルト及びナットなどの締結部材106、107により可変締結板102をスライダ70に締結する。
【0155】
さらに、ファンモジュールを複数のファンの高さが中間の高さとなるように設置する場合、センタファンモジュール締結部104をスライダ締結部77と前後方向に一致させた状態でボルト及びナットなどの締結部材106、107により可変締結板102をスライダ70に締結する。
【0156】
図9は本発明の一実施形態によるファンアセンブリの複数のファンモジュールの全てが高い位置に設置された例を示す正面図であり、
図10は本発明の一実施形態によるファンアセンブリの複数のファンモジュールの全てが低い位置に設置された例を示す正面図である。
【0157】
図9の(a)は、スライダ70が高い位置に配置されるように第2ガイド60を第1ガイド50に取り付け、複数のファンモジュール81、82、83の全てをスライダ70の高い位置に設置した例を示す。また、
図9の(b)は、放熱量を増加させる(放熱量が増加する、より大きい)モジュール2、3の上方に配置されたファンモジュール81、82を
図9の(a)の例より低い位置に設置した例を示す。
【0158】
複数のモジュール2、3、4はその運転によって温度が異なり、複数のモジュール2、3、4の一部の温度が基準値以上に高くなることがある。そこで、作業者は、
図9の(b)に示すように、温度が基準値以上に高くなったモジュール2、3の上方に配置されたファンモジュール81、82の設置位置を低い位置に変更する。
【0159】
この場合、
図9の(b)に示すように設置位置が低い位置に変更されたファンモジュール81、82は、
図9の(a)の場合よりも、その下方に配置されたモジュール2、3に多量の空気を迅速に吸引させ、設置位置が低い位置に変更されたファンモジュール81、82の下方に配置されたモジュール2、3の放熱性能を向上させることができる。すなわち、温度が基準値以上に高くなったモジュール2、3の温度は、設置位置が低い位置に変更されたファンモジュール81、82により基準値未満に下がる。
【0160】
図10の(a)は、スライダ70が低い位置に配置されるように第2ガイド60を第1ガイド50に取り付け、複数のファンモジュール81、82、83の全てをスライダ70の低い位置に設置した例を示す。また、
図10の(b)は、放熱性能が相対的に高いモジュール4の上方に配置されたファンモジュール83を
図10の(a)より高い位置に設置した例を示す。
【0161】
複数のファンモジュール81、82、83が
図10の(a)及び(b)に示すように設置された場合は、
図9の(a)及び(b)に示すように設置された場合よりも、複数のモジュール2、3、4に多量の空気をさらに迅速に流動させることができる。
【0162】
ファンアセンブリ5は、
図10の(a)に示すように設置された状態で、複数のモジュール2、3、4が共に運転されるようにすることができ、その運転によって複数のモジュール2、3、4の温度が異なる。例えば、複数のモジュール2、3、4のうちモジュール2、3の温度がモジュール上限温度以上に過度に高くなった場合、作業者は、過度に温度が高いモジュール2、3に供給される空気量が増加し、相対的に温度が低いモジュール4に供給される空気量が減少するように、相対的に温度が低いモジュール4の上方に配置されたファンモジュール83の設置位置を高い位置に変更する。
【0163】
すると、相対的に温度が低いモジュール4と高い位置に配置されたファンモジュール83との間の距離が長くなり、太陽光電力変換装置に吸引された空気は、低い位置のモジュール81、82に向かってさらに多く吸引され、過度に温度が高いモジュール2、3にさらに多く吸引されるので、過度に温度が高いモジュール2、3の放熱性能が向上する。
【0164】
本実施形態は、前述したように、スライダ70の設置高さや複数のファンモジュール81、82、83のそれぞれの設置高さを変更することにより複数のモジュール2、3、4に流動する空気の気流及び空気量を様々に変化させることができ、複数のモジュール2、3、4のそれぞれの温度に基づいて複数のモジュール2、3、4をそれぞれより効率的に放熱することができる。
【0165】
一方、複数のファンモジュール81、82、83のメンテナンスを行う際に、作業者は、
図3に示すようにスライダ70を前方に引き出す。スライダ70が前方に引き出されると、スライダ70に設けられた複数のファン91、92、93は、複数のモジュール2、3、4の上方から前方に位置が変更されてケース1の空間Sから離脱する。複数のファン91、92、93がケース1の空間Sから離脱すると、複数のモジュール2、3、4は、複数のファン91、92、93の下方に位置しなくなる。作業者は、複数のファン91、92、93のメンテナンスなどのために複数のモジュール2、3、4をケース1の外部に取り出すのではなく、スライダ70をケース1の外部に取り出した状態で複数のファン91、92、93のメンテナンスなどを簡単に行うことができる。
【0166】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したものにすぎず、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で様々な変更や変形が可能である。
【0167】
よって、本明細書に開示されている実施形態は、本発明の技術思想を限定するものではなく、本発明の技術思想を説明するためのものであり、本発明の技術思想の範囲がこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0168】
本発明の権利範囲は添付の特許請求の範囲により定められるべきであり、同等の範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。