(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
この開示は、一部には、AAK1ノックアウトマウスが疼痛に対して高い耐性を示すという知見に基づく。その知見により学術研究が刺激され、最終的に、AAK1阻害剤、該阻害剤を含む組成物、およびそれらの使用方法が発見されるに至った。
【0022】
本明細書における発明の記載は、化学結合の法則および原理と適合させて解釈する必要がある。ある場合には、所定の位置に置換基を配置するのに水素原子を除去する必要の可能性がある。
【0023】
本発明によって包含される化合物は、医薬として使用するのに適宜安定している化合物である、と認識すべきである。
【0024】
一の分子中の特定の位置にあるいずれの置換基または可変基の定義も、その分子の他の場所にあるそれの定義から独立しているものとする。例えば、nが2の場合、2個のR
10基は、各々、同じであっても異なってもよい。
【0025】
明細書中に引用されるすべての特許、特許出願および参考文献は、出典明示によりその内容のすべてを本明細書の一部とする。定義を含め、不一致のあった場合、本発明が優先するであろう。
【0026】
本明細書で使用される場合に、単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈からそうでないと明示されない限り、複数形を包含する。
【0027】
ある場合には、特定の基における炭素原子の数がその基を列挙する前に示される。例えば、「C
1−6アルキル」なる語は、1ないし6個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。これらの指定がある場合には、それらがその中に含まれる他の全ての定義に取って代わることとなる。
【0028】
不斉中心が本発明の化合物にあってもよい。本発明は、AAK1の阻害能を有する、すべての立体化学的異性体またはその混合物を包含すると理解すべきである。本発明の化合物の個々の立体異性体は、キラル中心を有する市販の出発物質から合成的に調製するか、または混合したエナンチオマーの生成物を調製し、つづいてジアステレオマーの混合物に変換するなどの分離を行い、つづいて分離または再結晶化、クロマトグラフィー技法に付すか、あるいはエナンチオマーをキラルクロマトグラフィーカラムで直接分離してもよい。個々の立体化学形態の出発化合物は市販されているか、あるいは当業者に公知の技法により製造かつ分割され得る。
【0029】
本発明の特定の化合物はまた、分離することのできる、安定した異なる立体構造の形態で存在してもよい。非対称の単結合の回りでは回転が制限されるため、例えば立体障害または環ひずみのため、ねじれの非対称は、異なる立体構造異性体の分離を可能とするかもしれない。本発明はこれらの化合物の各立体構造異性体およびその混合物を包含する。
【0030】
「本発明の化合物」なる語およびその等価表現は、式(I)の化合物およびその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマーまたは塩を包含するものとする。同様にして、中間体への言及はその文脈が許す場合にはそれらの塩も包含するものとする。
【0031】
本発明は、本発明の化合物に存する原子のすべての同位体を包含するものとする。同位体としては、原子番号は同じであるが、質量数の異なるそのような原子が挙げられる。一般的な例示であり、限定されるものではないものとして、水素の同位体は二重水素および三重水素を包含する。炭素の同位体は
13Cおよび
14Cを包含する。同位体で標識される本発明の化合物は、一般に、当業者に公知の従来の方法により、あるいはそうでなければ利用される非標識の試薬の代わりに同位体で標識される適切な試薬を用いて、本明細書に記載の方法と同様の方法により、調製され得る。かかる化合物は、種々の使用の可能性があり、例えば生物学的活性の決定における標体および試薬として用いられる可能性がある。安定した同位体の場合には、かかる化合物は、生物学的、薬理学的または薬物動態学的特性を有利に修飾する可能性がある。
【0032】
本発明の化合物は医薬的に許容される塩として存在しうる。本明細書中で使用される場合の「医薬的に許容される塩」なる語は、正当な医薬的判断の範囲内で、合理的な利益/危険の割合に見合うもので、過度の毒性、刺激、アレルギー応答あるいは他の問題または合併症がなく、患者の組織と接触して使用するのに適する、水または油に可溶的または分散的であり、その意図する使用に効果的である、本発明の化合物の塩または両性イオンの形態を意味する。塩は、適切な窒素原子と適切な酸を反応させることにより、化合物を最終的に単離かつ精製する間に、あるいは別々の操作の際に調製することができる。典型的な酸付加塩として、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、カンフル酸塩、カンフルスルホン酸塩;ジグルコン酸塩、ジ臭化水素酸塩、ジ塩酸塩、ジヨウ化水素酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メシチレンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチニン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、スクシン酸塩、酒石酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、重炭酸塩、パラトルエンスルホン酸塩、およびウンデカン酸塩が挙げられる。医薬的に許容される付加塩を形成するのに利用され得る酸の例として、塩酸、臭化水素酸、硫酸またはリン酸などの無機酸、およびシュウ酸、マレイン酸、コハク酸、またはクエン酸などの有機酸が挙げられる。
【0033】
塩基付加塩は、カルボキシ基を、金属カチオンの水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩などの適切な塩基と、あるいはアンモニア、または有機第一、第二または第三アミンと反応させることにより、化合物を最終的に単離かつ精製する間に調製することができる。医薬的に許容される塩のカチオンとして、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、またはアルミニウム、ならびに非毒性のアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ジシクロヘキシルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルフェネチルアミン、およびN,N’−ジベンジルエチレンジアミンなどの四級アミンのカチオンが挙げられる。塩基付加塩を形成するのに有用な典型的な他の有機アミンとして、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、およびピペラジンが挙げられる。
【0034】
本発明の一の実施態様は、アダプタ・アソシエーティッド・キナーゼ1(AAK1)をインビトロおよびインビボの両方で阻害する方法であって、AAK1を式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩と接触させることを含む方法を包含する。
【0035】
療法にて用いる場合に、治療上有効量の式(I)の化合物、ならびにその医薬的に許容される塩を原料の化学物質として投与できる場合、活性成分を医薬組成物として付与することも可能である。従って、本発明は、治療上有効量の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、および1種または複数の医薬的に許容される担体、希釈体または賦形剤を含む、医薬組成物をさらに提供する。
【0036】
特記されない限り、化合物の「治療上有効量」とは、疾患または症状の治療または管理において治療的利益を提供するのに、あるいは該疾患または症状に付随する1または複数の徴候を遅らせるか、最小とするのに十分な量である。「治療上有効量」なる語は、治療全体を改善するか、疾患または症状の徴候または原因を減少または回避するか、あるいは他の治療剤の治療的効能を強化する量を包含しうる。
【0037】
本明細書中で使用される場合の「治療上有効量」なる語は、疾患または症状の治療または管理において治療的利益を提供するのに、あるいは該疾患または症状に付随する1または複数の徴候を遅らせるか、最小とするのに十分な化合物の量をいう。化合物の「治療上有効量」は、治療剤を、単独で、あるいは他の治療剤と合わせた量であって、疾患または症状の治療または管理にて治療的利益を提供する量を意味する。「治療上有効量」なる語は、治療全体を改善するか、疾患または症状の徴候または原因を減少または回避するか、あるいは他の治療剤の治療的効能を強化する量を包含しうる。個々の活性成分を単独で投与して適用される場合には、該用語はその成分単独の量をいう。併合して適用される場合、該用語は、組み合わせて、連続して、または同時に投与されるかどうかで、その治療的効果をもたらす活性成分を合わせた量をいう。式(I)の化合物およびその医薬的に許容塩は上記されるとおりである。担体、希釈剤または賦形剤は、製剤の他の成分と適合し、その受容者に有害でないという意味で許容されなければならない。本発明のもう一つ別の態様によれば、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を1または複数の医薬的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と一緒に混合することを含む医薬製剤の調製方法も提供される。本明細書中で使用される場合の「医薬的に許容される」なる語は、
正当な医薬的判断の範囲内で、合理的な利益/危険の割合に見合うもので、過度の毒性、刺激、アレルギー応答あるいは他の問題または合併症がなく、患者の組織と接触して使用するのに適し、その意図する使用に効果的である、それらの化合物、材料、組成物および/または剤形をいう。
【0038】
医薬製剤は、単位用量に付き所定量の活性成分を含有する単位用量の形態にて投与されてもよい。疾患の予防および治療の単独療法においては、本発明の化合物を1日に付き体重1キログラム当たり約0.01と約250ミリグラム(「mg/kg」)の間にある用量レベルで、好ましくは約0.05と約100mg/kg体重/日の用量レベルで投与するのが典型的である。典型的には、本発明の医薬組成物は、一日に約1ないし約5回投与されるか、あるいはまた連続注入で投与される。かかる投与は慢性または急性療法に使用され得る。担体と組み合わせて単一剤形を生成しうる活性成分の量は、治療される症状、その症状の重篤度、投与の回数、投与経路、使用される化合物の排泄速度、治療期間、ならびに患者の年齢、性別、体重および状態に応じて変化するであろう。好ましい単位投与製剤は、上記されるように、活性成分を日用量またはそれ以下の用量で、あるいはその適切なフラクションで含有する製剤である。治療は、該化合物の最適用量よりも実質的に少ない、少量で開始する。その後で、該投与量を、その状況下で最適な効果に達するまで、少しずつ増やしていく。一般に、化合物は、いずれの有害または有毒な副作用を生じさせることなく、一般にて効果的な結果をもたらすであろう濃度レベルで投与されるのが最も望ましい。
【0039】
本発明の組成物が、本発明の化合物と、1または複数のさらなる治療剤または予防剤との組み合わせからなる場合、該化合物とさらなる薬剤とは共に、単独療法計画にて一般に投与される投与量の約10〜150%の投与量レベルで、より好ましくは約10〜80%の投与量レベルで投与されるのが一般的である。
【0040】
本発明の化合物は、1または複数のさらなる治療剤または予防剤と組み合わせて投与されてもよい。例えば、疼痛の治療に使用される場合、可能性のあるさらなる薬剤として、免疫抑制剤、抗炎症剤および/または疼痛の治療に使用される他の薬剤が挙げられる。
【0041】
本発明の方法および組成物における使用に適する免疫抑制剤は当該分野にて公知の薬剤を包含する。例として、アミノプテリン、アザチオプリン、シクロスポリンA、D−ペニシルアミン、金塩、ヒドロキシクロロキン、レフルノミド、メトトレキサート、ミノクリン、ラパマイシン、スルファサラジン、タクロリムス(FK506)、およびその医薬的に許容される塩が挙げられる。特定の免疫抑制剤がメトトレキサートである。
【0042】
免疫抑制剤のさらなる例として、アダリムマブ、セルトリズマブペゴル、エタネルセプトまたはインフリキシマブなどの抗TNF抗体が挙げられる。他に、アナキンラなどのインターロイキン−1遮断剤が挙げられる。他はリツキシマブなどの抗B細胞(CD20)抗体を包含する。他はアバタセプトなどのT細胞活性化遮断剤を包含する。
【0043】
他の免疫抑制剤として、ミコフェノール酸モフェチル(セルセプト(登録商標))およびミコフェノール酸(マイフォーティック(登録商標))などのイノシン一リン酸脱水素酵素阻害剤が挙げられる。
【0044】
本発明の方法および組成物における使用に適する抗炎症薬は当該分野にて公知の薬剤を包含する。例として、グルココルチコイドおよびNSAIDが挙げられる。グルココルチコイドの例は、アルドステロン、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、コルチゾン、デオキソコルチコステロン、デキサメタゾン、フルドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、トリアムシノロン、またはその医薬的に許容される塩を包含する。
【0045】
NSAIDの例として、サリチラート(例えば、アスピリン、アモキシプリン、ベノリラート、コリンサリチル酸マグネシウム、ジフルニサル、ファイスラミン(faislamine)、サリチル酸メチル、サリチル酸マグネシウム、サルサラート、またはその医薬的に許容される塩)、アリールアルカン酸(例えば、ジクロフェナク、アセクロフェナク、アセメタシン、ブロムフェナク、エトドラク、インドメタシン、ナブメトン、スリンドナク、トルメチン、またはその医薬的に許容される塩)、アリールプロピオン酸(例えば、イブプロフェン、カルプロフェン、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ケトロラク、ロキソプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、チアプロフェン酸、スプロフェン、またはその医薬的に許容される塩)、アリールアントラニル酸(例えば、メクロフェナム酸、メフェナム酸、またはその医薬的に許容される塩)、ピラゾリジン誘導体(例えば、アザプロパゾン、メタミゾール、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、スルフィンプラゾン、またはその医薬的に許容される塩)、オキシカム(例えば、ロルノキシカム、メロキシカム、ピロキシカム、テノキシカム、またはその医薬的に許容される塩)、COX−2阻害剤(例えば、セレコキシブ、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、パレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、またはその医薬的に許容される塩)、およびスルホンアニリド(例えば、ニメスリド、またはその医薬的に許容される塩)が挙げられる。
【0046】
疼痛(神経因性疼痛または炎症性疼痛を含むが、これらに限定されない)の治療にて使用される他の薬剤は、プレガバリン、リドカイン、デュロキセチン、ガバペンチン、カルバマゼピン、カプサイシン、および他のセロトニン/ノルエピネフリン/ドパミン再取り込み阻害剤、および鎮静剤(オキシコンチン、モルヒネおよびコデインなど)などの薬剤を含むが、これらに限定されない。
【0047】
糖尿病、感染症(例えば、帯状ヘルペスまたはHIV感染症)またはがんなどの既知の疾患または症状により惹起される疼痛の治療にて、本発明の化合物は、その根幹をなす疾患または症状を対象とする1または複数のさらなる治療剤または予防剤と組み合わせて投与されてもよい。例えば、糖尿病性神経障害の治療に使用される場合、本発明の化合物は、1または複数の抗糖尿病薬、血糖降下薬、抗高脂血症薬/脂質低下薬、抗肥満薬、抗高血圧薬または食欲抑制薬と組み合わせて投与されてもよい。抗糖尿病薬の例として、ビグアニド(例、メトホルミン、フェンホルミン)、グルコシダーゼ阻害剤(例、アカルボース、ミグリトール)、インスリン(インスリン分泌促進剤およびインスリン増感剤を含む)、メグリチニド(例、レパグリニド)、スルホニルウレア(例、グリメピリド、グリブリド、グリクラジド、クロロプロパミド、およびグリピジド)、ビグアニド/グリブリドの組み合わせ(例、グルコバンス)、チアゾリジンジオン(例、トログリタゾン、ロシグリタゾン、およびピオグリタゾン)、PPAR−アルファ作動剤、PPARR−ガンマ作動剤、PPAR−アルファ/ガンマ二元性作動剤、グリコゲンホスホリラーゼ阻害剤、脂肪酸結合蛋白の阻害剤(aP2)、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)またはGLP−1受容体の他の作動剤、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP4)阻害剤、およびナトリウム−グルコースのコトランスポーター2(SGLT2)阻害剤(例、ダパグリフロジン、カナグリフロジン、およびLX−4211)が挙げられる。
【0048】
医薬製剤は、適切な経路による、例えば経口(バッカルまたは舌下を含む)、経直腸、経鼻、局所(バッカル、舌下、または経皮を含む)、経膣、または非経口(皮下、皮内、筋肉内、関節内、関節滑液嚢内、胸骨内、髄こう内、病変内、静脈内、または皮内注射または注入を含む)経路による投与用に適合させてもよい。かかる製剤は製薬の分野において公知のいずれの方法で、例えば活性成分と担体または賦形剤とを連結させることで調製されてもよい。経口投与または注射による投与が好ましい。
【0049】
経口投与に適合させる医薬製剤は、カプセルまたは錠剤;散剤または顆粒;水性または非水性液中溶液または懸濁液;可食性フォームまたはホイップ;または水中油型液エマルジョンまたは油中水型エマルジョンなどの個別の単位として提供されてもよい。
【0050】
例えば、錠剤またはカプセルの形態での経口投与では、活性な薬物成分を、エタノール、グリセロール、水等などの経口用で非毒性の医薬的に許容される不活性な担体と組み合わせることができる。散剤は、化合物を適当な大きさに細かく砕き、そして例えばデンプンまたはマンニトールなどの可食性炭水化物等の同様に細かく砕かれた医薬用担体と混合することにより調製される。矯味矯臭剤、保存剤、分散剤または着色剤もまた配合され得る。
【0051】
カプセルは、上記されるように、粉末の混合物を調製し、次に成形されたゼラチンのシースに充填することにより製造される。コロイド状シリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたは固形ポリエチレングリコールなどの滑剤および滑沢剤を、充填操作の前に、該粉末の混合物に添加することができる。寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウムなどの崩壊剤または可溶化剤を添加し、カプセルを摂取する際の医薬のアベイラビリティを改善することもできる。
【0052】
その上、所望により、あるいは必要ならば、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤をその混合物に配合することもできる。適切な結合剤として、デンプン、ゼラチン、グルコースまたはベータ−ラクトースなどの天然糖、トウモロコシ甘味料、アカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウムなどの天然または人工ガム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール等が挙げられる。これらの剤形に使用される滑沢剤は、オレイン酸ナトリウム、塩化ナトリウム等を包含する。崩壊剤は、限定されるものではなく、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム等を包含する。錠剤は、例えば、粉末混合物を調製し、造粒またはスラグ化し、滑沢剤および崩壊剤を添加し、打錠することにより処方される。粉末混合物は、適宜細かく粉砕した化合物を、上記される希釈剤または基剤と一緒に混合して調製し、所望によりカルボキシメチルセルロース、アルギナート、ゼラチンまたはポリビニルピロリドンなどの結合剤、パラフィンなどの溶解抑制剤、四級塩などの吸収促進剤、および/またはベントナイト、カオリンまたはリン酸カルシウムなどの吸収剤と混合して調製してもよい。粉末混合物は、シロップ、デンプンペースト、アカシアガム、またはセルロース性またはポリマー性材料の溶液などの結合剤で湿らし、スクリーンに押し通すことで造粒され得る。造粒に対する別法として、粉末混合物を錠剤機に通し、完全に形成されていないスラグを得、それを顆粒に切断することもできる。ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルクまたは鉱油を添加することで、顆粒を滑沢処理に付し、錠剤成形ダイにくっつかないようにすることもできる。次にその滑沢処理に付した混合物を錠剤に圧縮する。本発明の化合物はまた、易流動性の不活性な担体と合わせ、造粒またはスラグ化工程を介することなく、直接錠剤に圧縮することもできる。シェラックのシールコーティング剤、糖またはポリマー材料のコーティング剤、またはワックスのつや出しコーティング剤からなる透明または不透明な保護コーティング剤を施すこともできる。これらのコーティング剤に染料を加え、異なる単位剤形を区別することもできる。
【0053】
液剤、シロップまたはエリキシルなどの経口用流体は、一定量の剤形が所定量の化合物を含有するような、単位剤形にて調製され得る。シロップは化合物を適宜香味付けした水溶液に溶かすことで調製され、一方でエリキシルは非毒性ベヒクルの使用を介して調製され得る。エトキシル化イソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテルなどの可溶化剤または乳化剤、保存剤、ペパーミント油または天然甘味剤、あるいはサッカリンまたは他の人工甘味剤等を添加することもできる。
【0054】
適切な時に、経口投与用の投与単位製剤はマイクロカプセル化され得る。該製剤はまた、例えば、粒子状物質をポリマー、ワックス等でコーティングするか、そこに埋め込むことにより、調製され、放出を長期化または持続させることができる。
【0055】
式(I)の化合物、およびその医薬的に許容される塩はまた、小型単層ベシクル、大型単層ベシクルおよび多層ベシクルなどのリポソームデリバリーシステムの形態にて投与され得る。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンなどの種々のリン脂質より形成され得る。
【0056】
式(I)の化合物およびその医薬的に許容される塩はまた、モノクローナル抗体を、その化合物の分子をカップリングさせる個々の担体として用いることによってもデリバリーされ得る。該化合物はまた、標的となりうる薬物担体としての可溶性ポリマーとカップリングしてもよい。かかるポリマーは、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルタミドフェノールまたはパルミトイル(palitoyl)残基で置換されたポリエチレンオキシドポリリジンを包含し得る。さらには、該化合物を、薬物の放出の制御を達成するのに有用な一連の生分解性ポリマー、例えば、ポリ乳酸、ポリエプシロンカプロラクトン(polepsilon caprolactone)、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、およびヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマーにカップリングさせてもよい。
【0057】
経皮投与に適合する医薬製剤は、受容者の表皮との密接な接触を長期にわたって維持することを意図とする個々のパッチとして付与されてもよい。例えば、活性成分はPharmaceutical Research 1986、3(6)、318において一般的に記載されるようにイオントホレシスにより、パッチからデリバリーされてもよい。
【0058】
局所投与に適合する医薬製剤は、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション、散剤、液剤、ペースト、ゲル、スプレー、エアロゾルまたはオイルとして処方されてもよい。
【0059】
経直腸投与に適合する医薬製剤は、坐剤または浣腸剤として提供されてもよい。
【0060】
経鼻投与に適合する医薬製剤(担体が固体である)は、かぎたばこを吸い込むように、すなわち粉末の容器を鼻に近づけてそこから鼻腔を通して急速に吸入することで投与される、粒径が、例えば20〜500ミクロンである一連の粉末(a course powder)を包含する。鼻内スプレーまたは点鼻剤として投与するのに適する製剤(担体が液体である)は活性成分の水性または油性溶液を包含する。
【0061】
吸入投与に適合する医薬製剤は、種々の型の用量を計量した加圧エアロゾル、噴霧器または注入器によって作り出される微粒子のダストまたはミストを包含する。
【0062】
経膣投与に適合する医薬製剤は、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー製剤として提供されてもよい。
【0063】
非経口投与に適合する医薬製剤は、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤および溶質(該製剤を意図する受容者の血液と等張にする物質)を含有してもよい水性または非水性滅菌注射溶液;および沈殿防止剤および増粘剤を含んでもよい水性または非水性滅菌懸濁液を包含する。該製剤は単位用量の容器または複数回投与用の容器、例えば密封したアンプルまたはバイアルで提供されてもよく、かつ使用直前に滅菌液体担体、例えば注射用水の添加だけを要件とする凍結して乾燥された(凍結乾燥の)条件にて貯蔵されてもよい。即席の注射溶液および懸濁液が滅菌粉末、顆粒および錠剤より調製されてもよい。
【0064】
上記に具体的に示される成分の他に、該製剤は目的とする製剤の型に関連する分野にて慣用的な他の薬剤を含んでもよいこと、例えば経口投与に適する製剤は矯味矯臭剤を含んでもよいことを理解すべきである。
【0065】
「患者」なる語は、ヒトおよび他の哺乳動物を包含する。
【0066】
特記しない限り、「管理する」、「管理している」および「管理」なる語は、疾患または障害に既に罹患している患者において特定の疾患または障害の再発を防止すること、および/または疾患または障害に罹患している患者が緩解し続ける時間を長くすることを包含する。該用語は疾患または障害の閾値、発展および持続期間を調整すること、または患者が疾患または障害に応答するように改変することを包含する。
【0067】
「治療する」なる語は:(i)疾患、障害および/または症状に罹りやすくなっているかもしれないが、今のところ罹患していると診断されていない患者において、該疾患、障害または症状が発生することを防止すること;(ii)疾患、障害または症状を阻害すること、すなわちその進行を阻止すること;および(iii)疾患、障害または症状を和らげること、すなわち疾患、障害および/または症状の退行を惹起することをいう。
【0068】
本発明は、合成方法によって、あるいは代謝工程(ヒトまたは動物の体内にて(インビボにて)生じる工程を含む)により、またはインビトロにて生じる工程によって調製される場合の式(I)の化合物を包含するものとする。
【0069】
本願明細書にて、特に後記する具体的なスキームおよび実施例にて使用される略語は当業者に周知である。使用される略語のいくつかは次のとおりである:RTまたはrtまたはr.t.は室温の;t
Rは保持時間の;minは分の;hまたはhrは時間の;MeODはCD
3ODの;THFはテトラヒドロフランの;ACNまたはMeCNはアセトニトリルの;DCMはジクロロメタンの;MeOHはメタノールの;EtOHはエタノールの;t−BuOHはt−ブタノールの;DMSOはジメチルスルホキシドの;DMFはN,N−ジメチルホルムアミドの;EtOAcは酢酸エチルの;BOCまたはBocはtert−ブトキシカルボニルの;Meはメチルの;Etはエチルの;Cyc−Prはシクロプロピルの;phthはフタロイルの;Acはアセチルの;Phはフェニルの;DPPAはジフェニルホスホリルアジドの;Et
3NまたはTEAはトリエチルアミンの;n−BuLiはn−ブチルリチウムの;TFAはトリフルオロ酢酸の;NBSはN−ブロモスクシンイミドの;NCSはN−クロロスクシンイミドの;NISはN−ヨードスクシンイミドの;DEAはジエチルアミンの;LDAはリチウムジイソプロピルアミドの;LAHは水素化リチウムアルミニウムの;DBUは1,8−ジアザビシクロウンダカ−7−エンの;DMAPはN,N−ジメチルアミノピリジンの;DPPFまたはdppfは1,1’−ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセンの;LDAはリチウムジイソプロピルアミドの;NBSはN−ブロモスクシンイミドの;TMSはトリメチルシリルの;TBAFはフッ化テトラブチルアンモニウムの;NCSはN−クロロスクシンイミドの;TFAはトリフルオロ酢酸の;NISはN−ヨードスクシンイミドの;およびAcはアセチルの略語である。
【0070】
実施例
本発明は、この度、特定の実施態様(その範囲を限定することを意図としない)との関連で記載される。それどころか、本発明は、特許請求の範囲に含まれ得る、すべての変形、修飾および均等な発明にも及ぶ。かくして、特定の実施態様を含む以下の実施例は、本発明の一つの実施を説明するものであり、実施例は特定の実施態様の説明を目的とするためのものであり、最も有用であると考えられることを提供するために示されていると理解され、それによりその操作の記載および観念的態様が容易に理解される。
【0071】
本発明の化合物は、このセクションに記載の反応および技法を用いて、ならびに当業者に公知の他の合成方法を用いて調製されてもよい。反応は、使用される試薬および材料に適切であり、変形を行うのに適する溶媒中でなされる。また、以下に記載の合成方法の記載において、提案されるすべての反応条件(溶媒の選択、反応温度、実験期間、および後処理操作を含む)は、その反応について標準的な条件であるとして選択され、当業者であれば容易に理解するものと解されるものである。分子の種々の位置に存する官能基は提案される試薬および反応と適合しうるものでなければならないことは有機合成の分野における当業者であれば理解する。反応条件と不適合の置換基に対するかかる制限は当業者にとって明らかであり、その場合には別の方法を使用しなければならない。
【0072】
式6の化合物(R
1およびR
2がH、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニルである)は、スキーム1に示される方法により調製される。適切なナトリウムフェノキシドを、外界温度で、適宜置換したプロパルギルハライドを用いてアルキル化し、所望のプロパルギルエーテル(2)を得ることができる。(2)のアルデヒド官能基をウィッティヒ(Wittig)試薬とのウィッティヒ反応に供し、所望のオレフィンを(E,Z)混合物(E−異性体がメジャー生成物である)として形成させることができる。このようにして得られたα,β−不飽和のアルデヒド異性体混合物(3)は、MgSO
4などの脱水剤の存在下でジクロロメタンなどの溶媒中、1,1−ジメチルヒドラジンと反応させることによりヒドラゾン誘導体(4)に変換され得る。このようにして得られた粗製ヒドラゾン(4)を、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールなどのラジカルスカベンジャーの存在下、メシチレンなどの溶媒中で分子内[4+2]付加環化反応に供し(Dolle,R.E.ら、Tetrahedron Lett. 1988, 29, 6349-6352)、環化生成物(5)を得ることができる。(5)のブロミドはパラジウム触媒のカップリング反応にて当業者に周知の反応条件を用い、Gowrisankarら、J.Am.Chem.Soc. 2010, 132, 11592-11598に記載の操作に従って、アルコールと反応させることで置換され得る。ブロミド(5)から(6)で示されるエーテルを調製するためには、Pdカップリング反応において干渉能を有するR
3OH中の他のいずれの官能基も、「有機合成における保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」(Greene, Wuts;第3版, 1999, John Wiley & Sons, Inc.)に記載の適切な保護基の試薬で保護され得る。これらの保護基は、その後で、上記の文献に記載の方法により脱保護され得る。Pd触媒のカップリング反応に付した後で、例えばアミノ基はフタルイミド誘導体として保護されて(7)を得、それをスキーム1に示されるようにエタノール中にてヒドラジンで処理することで脱保護し、(8)を得ることができる。
【0073】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0074】
式16の化合物(R
1がH、アルキル、アルケニルであり、R
5がH、ハロ、CNであって、R
3がH、アルキル、シクロアルキルである)は、スキーム2に示される方法で調製される。4−ブロモピリジンまたは4−クロロピリジン・塩酸塩は、Knutsen, L.ら(Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 2007, 17, 662-667)に記載されるように、リチウムジイソプロピルアミドなどの塩基を用いて塩基介在性ホルミル化反応に供され、対応する3−ホルミルピリジンを得ることができる。このようにして得られたアルデヒド(9)は、Zhang, Leiら(Journal of Medicinal Chemistry, 2011, 54, 1724-1739)により記載されるように、炭酸セシウムなどの塩基、およびPd(PPh
3)
4などの触媒を利用する標準的なスズキカップリング条件下で、フルオロボロン酸(11)などの適切なカップリングパートナーとのスズキクロスカップリング反応に供され得る。次にビアリールアルデヒド(10)は、水素化ホウ素ナトリウムなどの標準的な還元剤を用いて対応する第1アルコール(12)(R
1=H)に還元され得る。第2アルコール(12)(R
1=アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル)を形成するのに、(Itoh, Toshiyukiら、Chemistry-A European Journal, 2006, 12, 9228-9237、およびZhangら、Tetrahedron Lett., 2010, 51, 3927-3930によりこれまでに記載されるように)アルデヒド(10)を適切なグリニャール試薬と、無水テトラヒドロフランなどの溶媒中にて低温で反応させ得る。第1または第2アルコール(12)は、THFなどの溶媒中、不活性雰囲気下で水素化ナトリウムなどの水素化物の供給源と反応させて、ハロ置換を強いたコア(13)を得ることができる。式(13)で示される化合物のうち、アルケニル置換の化合物(R
1=ビニル)は、水素雰囲気下にてパラジウム/炭素で処理するなどの標準的な水素付加条件を用いて水素化され、対応するアルキル置換アナログを得ることができる。次に、式(13)の化合物は当業者に周知の反応条件を用い、Gowrisankarら(J.Am.Chem.Soc. 2010, 132, 11592-11598)によって記載される操作に従って、パラジウム触媒のエーテル合成に供され得る。その反応は、適切に保護された、光学的に純粋な(S)または(R)−アミノアルコールを用いて行われ、光学的に純粋なエーテル(14)を得ることができる。式(15)の化合物(R
5がハロである)は、(14)を、場合によってはN−ブロモスクシンアミド、N−クロロスクシンアミドまたはN−ヨードスクシンアミドなどのハロゲン化剤と反応させることで調製され得る。式(16)の化合物(R
5がシアノである)は、当業者に周知の銅触媒のカップリング反応、反応条件(J.E.Callen、Organic syntheses、CV 3, 1955, 212)を介して対応するハロ化合物より調製され得る。別法として、シアノ基は、Pd(PPh
3)
4、Pd
2(dba)
3またはPdCl
2(PPh
3)
2などの触媒の存在下、DPPFなどのリガンドと共にまたはなしで、トルエン、ジクロロエタン、THF、DMF、メタノール、エタノール、水またはそれらの混合液中、20℃〜150℃の範囲の温度で、標準的なネギシ(Negishi)カップリング条件を介してシアン化亜鉛を用いて導入され得る。クロリド(13)から(14)で表されるエーテルを、またはハライド(15)から(16)で表されるシアニドを調製するために、CuまたはPdのカップリング反応において干渉能を有するR
3OH中の他のいずれの官能基も、「有機合成における保護基」(Greene, Wuts;第3版、1999, John Wiley & Sons, Inc.)にて記載されるように、適切な保護基の試剤で保護され得る。これらの保護基はその後で上記の文献に記載の方法により脱保護され得る。このようにして得られたジアステレオマー混合物はプレパラティブキラルHPLCまたはプレパラティブキラルSFC技法を用いて分割され得る。
【0075】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0076】
式(23)の化合物はスキーム3に記載の方法により調製される。4−クロロピリジン−3−カルボン酸(17)(R
6=Hまたはアルキル)は、「有機合成における保護基」(Greene, Wuts;第3版、1999, John Wiley & Sons, Inc.)に記載されるような方法を用いて対応するエステル(18)に変換され得る。次に、該エステルを、式(19)で示される化合物では、Zhang, Leiら(Journal of Medicinal Chemistry, 2011, 54, 1724-1739)により記載されるように、炭酸セシウムなどの塩基、およびPd(PPh
3)
4などの触媒を利用する標準的なスズキカップリング条件下で、フルオロボロン酸(11)などの適切なカップリングパートナーとのスズキクロスカップリング反応に供することができる。ビアリールエステル(19)は、水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウムなどの塩基をメタノール、水、THFまたはそれらの混合液などの溶媒中で用いる標準的な鹸化条件下で加水分解に付され、対応するカルボン酸(20)を得ることができる。次に、該酸を塩基性条件下で加熱し、ラクトン(21)を得ることができる。該ラクトンは、当業者に周知の反応条件を用い、Gowrisankarら(J.Am.Chem.Soc. 2010, 132, 11592-11598)に記載の操作に従って、パラジウム触媒のエーテル合成に供され得る。その反応は、適切に保護された、光学的に純粋な(S)または(R)−アミノアルコールを用いて行われ、光学的に純粋なエーテルを得ることができる。ハライド(21)から(22)で示されるエーテルを調製するためには、Pdカップリング反応において干渉能を有するR
3OH中の他のいずれの官能基も、「有機合成における保護基」(Greene, Wuts;第3版, 1999, John Wiley & Sons, Inc.)に記載されるような適切な保護基の試薬で保護され得る。式(22)の化合物(R
5=ハロ)は、N−クロロスクシンアミドなどのハロゲン化剤を用いて対応するエーテルをハロゲン化することで調製され得る。要すれば、該エーテルアナログは、「有機合成における保護基」(Greene, Wuts;第3版, 1999, John Wiley & Sons, Inc.)に記載されるような適切な条件を用いて側鎖アミノ基の脱保護に供され、式(23)の化合物を得ることができる。
【0077】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0078】
式(32)および(33)の化合物(R
6がNH
2またはNHAcである)はスキーム4に記載の方法により調製される。Leslieら(Australian Journal of Chemistry, 1982, 35, 2025-2034)に記載されるように、4−クロロピリジン−2−カルボン酸(24)をクルチウス(Curtius)転位に付して合成を開始させ、N−Boc−2−アミノ−4−クロロピリジン(25)を得ることができる。指示された位置のオルト位をメタル化し、つづいてジメチルホルムアミドと反応させ、Charlesら(J. Med. Chem., 2010, 53, 3330-3348)に記載されるような方法を用いてピリジンアルデヒド誘導体(26)を得ることができる。次に、そのアルデヒドは、Zhang, Leiら(Journal of Medicinal Chemistry, 2011, 54, 1724-1739)により記載されるように、炭酸セシウムなどの塩基、およびPd(PPh
3)
4などの触媒を利用する標準的なスズキカップリング条件下で、フルオロボロン酸(11)などの適切なカップリングパートナーとのスズキクロスカップリング反応に供され、(27)を得ることができる。アミン上の保護基を「有機合成における保護基」(Greene, Wuts;第3版, 1999, John Wiley & Sons, Inc.)に記載されるような適切な条件を用いて除去し、つづいてアルデヒド(28)を水素化ホウ素ナトリウムなどの試薬を媒介して還元し(Eisai R & D Management Co., Ltd. 特許:EP1782811A1、2007)、アルコール(29)を得ることができる。第2アルコール(29)(R
1=アルキル)を形成するのに、(Itoh, Toshiyukiら、Chemistry-A European Journal, 2006, 12, 9228-9237、およびZhangら、Tetrahedron Lett., 2010, 51, 3927-3930によりこれまでに記載されるように)アルデヒド(28)を適切なグリニャール試薬と、無水テトラヒドロフランなどの溶媒中、低温で反応させることができる。水素化ナトリウムなどの塩基により媒介される環化に付し、中間体30を得ることができる。ピリジンなどの塩基を含むジクロロメタンなどの溶媒中で塩化アセチルを用いる塩基触媒のアセチル化に付し、(31)を得ることができる。次に塩化アリール(31)は、当業者に周知の反応条件を用い、Gowrisankarら(J.Am.Chem.Soc. 2010, 132, 11592-11598)によって記載の操作に従って、パラジウム触媒のエーテル合成に供され、対応するアリールエーテルを得ることができる。ハライド(31)から(32)で示されるエーテルを調製するためには、Pdカップリング反応において干渉能を有するR
3OH中の他のいずれの官能基も、「有機合成における保護基」(Greene, Wuts;第3版, 1999, John Wiley & Sons, Inc.)に記載の適切な保護基の試薬で保護され得る。保護基の除去は上記の文献に記載の適切な条件を用いて達成され、式32の化合物(R
6はNHAcである)を得ることができる。N−アセチル基は水酸化カリウムなどの塩基を用いる加水分解により除去され、式(33)の化合物(R
6はNH
2である)を得ることができる。
【0079】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0080】
式(35)の化合物(R
5はハロである)は、スキーム5に記載の方法により調製される。(34)で示されるエーテルアナログは、スキーム2に示されるように調製され、N−ハロスクシンアミドなどのハロゲン化剤で処理し、R
5にハロゲンを導入することができる。「有機合成における保護基」(Greene, Wuts;第3版, 1999, John Wiley & Sons, Inc.)に記載されるような適切な条件を用いて側鎖アミノ基を脱保護に供し、式(33)で示される化合物(R
5はハロである)を得ることができる。
【0081】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0082】
式(47)の化合物はスキーム6に示される方法により調製される。4−クロロピリジン−2−アミン(36)は、N−ブロモスクシンアミドなどの臭素化剤と処理され、ブロモ−アミノピリジン(37)を生成し得る。(37)をピリジンなどの塩基を含むジクロロメタンなどの溶媒中で塩化アセチルを用いる塩基触媒のアセチル化に付し、アシルピリジン(38)を生成することができる。化合物(38)は、Zhang, Leiら(Journal of Medicinal Chemistry, 2011, 54, 1724-1739)により記載されるように、炭酸セシウムなどの塩基、およびPd(PPh
3)
4などの触媒を利用する標準的なスズキカップリング条件下で、無水ビニルボロン酸とのスズキクロスカップリング反応に供され、ビニル基を導入することができる。ビニルピリジン(39)は、ジオキサンおよび水などの溶媒中、四酸化オスミウムおよび過ヨウ素酸ナトリウムなどの酸化剤での酸化に供され、アルデヒド(40)を得ることができる。そのようにして得られたアルデヒド(40)は、Zhang, Leiら(Journal of Medicinal Chemistry, 2011, 54, 1724-1739)により記載されるように、炭酸セシウムなどの塩基、およびPd(PPh
3)
4などの触媒を利用する標準的なスズキカップリング条件下で、フルオロボロン酸(41)などの適切なカップリングパートナーとのスズキクロスカップリング反応に供され得る。次にビアリールアルデヒド(42)は、水素化ホウ素ナトリウムなどの標準的な還元剤を用いて対応する第1アルコール(43)(R
1=H)に還元され得る。第2アルコール(43)(R
1=アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル)を形成するのに、(Itoh, Toshiyukiら、Chemistry-A European Journal, 2006, 12, 9228-9237、およびZhangら、Tetrahedron Lett., 2010, 51, 3927-3930によりこれまでに記載されるように)アルデヒド(42)を適切なグリニャール試薬と、無水テトラヒドロフランなどの溶媒中にて低温で反応させ得る。化合物(43)は、THFなどの溶媒中、不活性雰囲気下で、水素化ナトリウムなどの塩基と外界温度で、または炭酸カリウムなどの塩基と加熱条件下で反応させて、クロロ置換を強いたコア(44)を得ることができる。式(44)の化合物(R=Me)は、水素化ナトリウムなどの塩基と、ヨウ化メチルなどのアルキル化剤とをTHFなどの溶媒中、低温で用いて対応するコア(R=COOH)をメチル化することにより調製され得る。式(44)の化合物(R=COシクロ−Pr、CO(OCH
3))は、水およびメタノールなどの溶媒中で水酸化カリウムなどの試薬を用いて脱アシル化し、つづいて「有機合成における保護基」(Greene, Wuts;第3版, 1999, John Wiley & Sons, Inc.)に記載されるような保護および脱保護の操作に基づき、ピリジンなどの塩基の存在下で対応する酸塩化物を用いてアシル化することにより調製され得る。次に、式(44)の化合物は、当業者に周知の反応条件を用い、Gowrisankarら(J.Am.Chem.Soc. 2010, 132, 11592-11598)によって記載される操作に従って、パラジウム触媒のエーテル合成に供され得る。その反応は、例えば、適切に保護されたラセミ体または光学的に純粋な(S)または(R)−アミノアルコールを用いて行われ、各々、ラセミ体または光学的に純粋なエーテルを得ることができる。ハライド(44)から(45)で示されるエーテルを調製するためには、アミノアルコールのアミノ基などの、Pdカップリング反応において干渉能を有するR
3OH中の他のいずれの官能基も、「有機合成における保護基」(Greene, Wuts;第3版, 1999, John Wiley & Sons, Inc.)に記載されるような適切な保護基の試薬で保護され得る。保護基の除去は上記される文献に記載の適切な条件を用いて達成され、式(47)の化合物を得ることができる。式(46)の化合物(R
5=ハロ)は、N−クロロスクシンアミドなどのハロゲン化剤を用いて対応するエーテル(R
5=H)をハロゲン化することで調製され得る。パラジウム触媒反応を通して得られる式(46)で示されるエーテルアナログの化合物は、要すれば、「有機合成における保護基」(Greene, Wuts;第3版, 1999, John Wiley & Sons, Inc.)に記載されるような適切な条件を用いて、R
3の脱保護に供され、式(47)で示される化合物を得ることができる。このようにして得られたジアステレオマー混合物はプレパラティブキラルHPLCまたはプレパラティブキラルSFC技法を用いて分割され得る。
【0083】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0084】
式(53)の化合物はスキーム7に記載の方法により調製される。置換された4−ブロモピリジンまたは4−クロロピリジンは、リチウムジイソプロピルアミドなどの塩基およびドライアイスを用いて塩基介在のカルボキシル化に供され、対応するピリジン−3−カルボン酸(48)を得ることができる。該酸は、DBUなどの塩基、およびヨウ化メチルなどのアルキル化剤での処理などの、当業者に公知の標準的な条件を用いてエステル化され、式(49)で示されるエステルを得ることができる。次に、該ハロピリン(49)は、式(50)で示される化合物では、Zhang, Leiら(Journal of Medicinal Chemistry, 2011, 54, 1724-1739)により記載されるように、炭酸セシウムなどの塩基、およびPd(PPh
3)
4などの触媒を利用する標準的なスズキカップリング条件下で、フルオロボロン酸(11)などの適切なカップリングパートナーとのスズキクロスカップリング反応に供されうる。該エステルは、LAHなどの還元剤で処理することにより、式(51)で示される対応するアルコールに変換され得る。該アルコールは、THFなどの溶媒中、不活性雰囲気下で、水素化ナトリウムなどの水素化物源と反応させて、ハロ置換を強いたコア(52)を得ることができる。次に、式(52)の化合物は、当業者に周知の反応条件を用い、Gowrisankarら(J.Am.Chem.Soc. 2010, 132, 11592-11598)によって記載される操作に従って、パラジウム触媒のエーテル合成に供され得る。クロリド(52)から(53)で示されるエーテルを調製するためには、Pdカップリング反応において干渉能を有するR
3OH中の他のいずれの官能基も、「有機合成における保護基」(Greene, Wuts;第3版, 1999, John Wiley & Sons, Inc.)に記載されるような適切な保護基の試薬で保護され得る。これらの保護基は、その後で、上記される文献に記載の方法により除去され得る。
【0085】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0086】
式(56)の中間体はスキーム8に示される方法により調製される。クロロスルホニルイソシアナートをジクロロメタン中でギ酸と反応させ、つづいて低温でヒドロキシアセトンおよびピリジンと反応させて中間体(54)を得ることができる。THF中で塩化(2−メチルアリル)マグネシウムと反応させて中間体(55)を得る。該アミンはカリウムtert-ブトキシドの存在下でCbzClを用いて保護され、中間体(56)を得ることができる。そのラセミ体を、キラルHPLCを介して対応するエナンチオマーに分類し、中間体56−(S)および56−(R)を得ることができる。
【0087】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0088】
スキーム1−7を用いて合成された種々のアナログを表1aに列挙する。選択された化合物のAAK1機能特性(AAK1 IC
50(nM))および細胞特性(細胞IC
50(nM))を表1bに示し、それらをa=<1nM;b=1−10nM;c=10−100nM;d=100−1200nMのIC
50の範囲で列挙する。
【0089】
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-7】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-9】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-10】
[この文献は図面を表示できません]
【0090】
【表2-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0091】
次の実施例にて、プロトンNMRスペクトルをブルカー(Bruker)製の400または500MHzいずれかのNMR分光計で記録した。化学シフトをテトラメチルシランに対するδ値で報告する。液体クロマトグラフィー(LC)/質量スペクトルは、島津(Shimazu)LCをウォーターズ・マイクロマス(Waters Micromass)ZQに連結させて測定された。HPLC保持時間は少なくとも1つの以下に示される方法を用いて得られた:
【0092】
LC−MS方法:
方法A:フェノメネックス(Phenomenex)C18 2x50mm(3μm)、A=95%H
2O/5%MeCN、B=95%MeCN/5%H
2O、修飾剤 10mM NH
4OAc、0.00分=0%B、4分=100%B 5分=100%B、流速=0.8mL/分
【0093】
方法B:フェノメネックスC18 2x50mm(3μm)、A=95%H
2O/5%ACN、B=95%MeCN/5%H
2O、修飾剤 10mM NH
4OAc、0.00分=30%B、4分=100%B 5分=100%B、流速=0.8mL/分
【0094】
LC/MS方法C=カラム:プロスフェアー(PUROSPHER)@スター RP−18(4x55mm)、3μm;バッファー:水中20mM NH
4OAc;移動相A:バッファー+ACN(90+10);移動相B:バッファー+MeCN(10+90);流速:2.5ml/分)
【0095】
LC/MS方法D=カラム:ゾルバックス・ヱスビー(ZORBAX SB)C18(46x50mm)、5μm;陽性モード移動相A:10%MeOH−90%H
2O−0.1%TFA;移動相B:90%MeOH−10%H
2O−0.1%TFA;流速:5ml/分)
【0096】
LC/MS方法E=カラム−アシェンティス・エクスプレス(Ascentis Express)C8(5x2.1mm)、2.7μm;移動相A:2%MeCN−98%H
2O−10mM NH
4COOH;移動相B:98%ACN−2%H
2O−10mM NH
4COOH;流速:1mL/分)
【0097】
LC/MS方法F=カラム−アクアイティ(ACQUITY)UPLC BEH C18(2.1x50mm)、1.7μm;移動相A:水中0.1%TFA;移動相B:ACN中1%TFA;流速:1mL/分)
【0098】
LC/MS方法G=カラム−アクアイティ・UPLC BEH C18(2.1x50mm)、1.7μm;移動相A:5mM NH
4OAc:ACN(95:5);移動相B:5mM NH
4OAc:ACN(5:95);流速:1mL/分)
【0099】
LC/MS方法H=カラム:エクスブリッジ(Xbridge)BEH C18(50x2.1mm) 2.5μm、移動相A−H
2O中1%HCOOH;移動相B:ACN、流速1mL/分):t
R=1.55分
【0100】
LC/MS方法I=カラム−エース・エクセル(ACE Excel)2 C18(50x3.0)mm−2μm;移動相A:2%MeCN−98%H
2O−10mM NH
4COOH;移動相B:98%ACN−2%H
2O−10mM NH
4COOH;流速:1.2mL/分):
【0101】
LC/MS方法J=カラム:エクスブリッジC18(50x2.1mm) 2.5μm、移動相A−10mM 炭酸水素アンモニウム、移動相B:ACN、流速1mL/分
【0102】
LC/MS方法K=カラム:キネテック(Kinetex)C8(50x2.1mm−2.6μm)、移動相A−2%ACN−98%H
2O−10mM ギ酸アンモニウム、移動相B:98%ACN−2%H
2O−10mMギ酸アンモニウム、流速 1mL/分
【0103】
プレパラティブHPLC方法:
方法A:ウォーター・アトランティス(Waters Atlantis)30x100mm、A=90%H
2O/10%MeOH、B=90%MeOH/10%H
2O、修飾剤 0.1%TFA、0.00分=10%B、12分=100%B、15.0分=100%B、流速=40mL/分
【0104】
方法B:ウォーター・アトランティス OBD 30x100mm S5、A=90%H
2O/10%MeOH、B=90%MeOH/10%H
2O、修飾剤 0.1%TFA、0.00分=10%B、15分=100%B、18.0分=100%B、流速=40mL/分
【0105】
方法C:ウォーター・アトランティス 30x100mm、A=90%H
2O/10%MeOH、B=90%MeOH/10%H
2O、修飾剤 0.1%TFA、0.00分=10%B、15分=100%B、流速=40mL/分
【0106】
キラルHPLC方法:
方法A:キラルセル(CHIRALCEL)OJH(250x4.6)mm 5ミクロン
移動相:0.2%DEA/n−ヘキサン:エタノール(80:20)
方法B:キラルパック(CHIRALPAK)AD−H(250x4.6)mm 5ミクロン
移動相A:0.2%DEA/n−ヘキサン(70)B:エタノール(30)
方法C:キラルパック−ASH(250x4.6)mm 5ミクロン
移動相A:0.2%DEA/n−ヘキサン:エタノール(90:10)
【0107】
HPLC分析方法:
方法A:ウォーター・アナリティカル(Waters analytical)C18サンファイアカラム(sunfire column)(4.6x150mm、3.5μm);移動相:バッファー:0.05%TFA/H
2O、pH=2.5(アンモニアで調整)
A=バッファー:アセトニトリル(95:5)、B=アセトニトリル:バッファー(95:5);0−15分、0%B→50%B;15−18分、50%B→100%B;18−23分、100%B;流速=1mL/分;λ=254nmおよび220nm;作動時間=28分
【0108】
方法B:ウォーター・アナリティカルフェニル・フェニル・エクスブリッジ(Waters analytical phenyl xbridge)カラム(4.6x150mm、3.5μm)、移動相:
バッファー:0.05%TFA/H
2O pH=2.5(アンモニアで調整)
A=バッファー:アセトニトリル(95:5)、B=アセトニトリル:バッファー(95:5);0−15分、0%B→50%B;15−18分、50%B→100%B;18−23分、100%B;流速=1mL/分;λ=254nmおよび220nm;作動時間=28分
【0109】
実施例1
(R)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジンピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0110】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒド
4−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒドのそのナトリウム塩への変換は以下のとおり実施された:4−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(3.0g、24.9ミリモル)のMeOH(約150mL)中溶液を1N水性NaOH(15.7mL、1.05当量)で処理した。得られた淡黄色溶液を減圧下で濃縮した。EtOH(30mL)を該残渣に加え、該溶液を減圧下で濃縮した。この操作をEtOH(30mL)で、次にヘプタン(50mL)で繰り返した。得られた黄色の粉末状のナトリウム塩を攪拌しながらDMF(60mL)に溶かし、それに臭化プロパルギル/トルエン(80重量%、2.33mL、1.4当量)を添加した。その反応混合物を外界温度で22時間攪拌し、その後で揮発物を減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(70mL)と水(40mL)の間に分配した。有機層を分離し、チャコール(約1g)で処理し、次に乾燥させて(Na
2SO
4)濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をEtOAcおよびヘキサン(3:7)から結晶化させた。収量Iを4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒド(893mg)の無色針状晶として得た。母液を減圧下で濃縮し、EtOAcおよびヘキサン(7:93)から再び結晶化させ、4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒドのさらなる収量II(1.902g)を得た。母液を再度濃縮し、上記されるようにもう一度結晶化に供した。収量IIIにてさらなる4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒド(344mg)を得た。3つの収量を全て合わせ、合計で3.14g(収率87%)の4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒドを無色針状晶として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ 10.43(s,1H)、7.74(d,J=8.2Hz,1H)、7.31(d,J=1.5Hz,1H)、7.24−7.28(m,1H)、4.85(d,J=2.4Hz,2H)、2.64(t,J=2.4Hz,1H);LCMS(方法A)(ESI) m/e 239.0、241.0 Brパターン[(M+H)
+、C
10H
7BrO
2としての計算値 239.0];SiO
2 TLC(EtOAc:ヘキサン=1:9)は、出発物質のR
fが0.43であるのに対して、0.32のR
fを示した。
【0111】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
パートB.(E)−3−(4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)フェニル)アクリルアルデヒド
窒素下のTHF(20mL)に懸濁させた4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)ベンズアルデヒド(0.852g、3.56ミリモル)およびホルミルメチレントリフェニルホスホラン(2.2g、7.12ミリモル、2当量)を外界温度で18時間攪拌し、次に50℃でさらに24時間攪拌した。反応混合物をシリカゲル床(約25g)に通して濾過し、EtOAc:ヘキサン(1:4、300mL)で溶出した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAc:ヘキサン(1:19→1:9)の線状勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して精製した。標記化合物およびそのZ−異性体を一定の割合(39:11、NMRによる)で含有するフラクションをプールし、それを減圧下で濃縮し、(E)−3−(4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)フェニル)アクリルアルデヒド(0.69g、2.6ミリモル、収率57%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ 9.71(d,J=7.6Hz,1H)、7.77(d,J=16.2Hz,1H)、7.45(d,J=8.2Hz,1H)、7.26−7.17(m,2H)、6.77(dd,J=16.2、7.6Hz,1H)、4.82(d,J=2.4Hz,1H)、4.80−4.75(m,1H)、2.62(t,J=2.4Hz,1H)。Z−異性体は、δ 9.87(d,J=7.9Hz)でアルデヒドのプロトンを、δ 6.22でオレフィン系プロトンのより小さなシス−カップリング(J=11.4Hz)を示した;LCMS(方法B)(ESI) m/e 265.0、267.0 Brパターン[(M+H)
+、C
12H
9BrO
2としての計算値 265.0]
【0112】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. (E)−2−((E)−3−(4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)フェニル)アリリデン)−1,1−ジメチルヒドラジン
(E)−3−(4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)フェニル)アクリルアルデヒド(2.85g、10.8ミリモル)の無水MgSO
4(16g)含有のジクロロメタン(200mL)中溶液を攪拌しながら氷浴中で冷却した。該氷冷溶液に、1,1−ジメチルヒドラジン(2.45mL、32.4ミリモル)を滴下して加え、その反応混合物を外界温度にまで加温させ、18時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で濃縮し、残渣をその後でジクロロメタン(50mL)、ジクロロエタン(50mL)およびヘプタン(50mL)と一緒に蒸発させた。(E)−2−((E)−3−(4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)フェニル)アリリデン)−1,1−ジメチルヒドラジン(2.7g、8.79ミリモル、収率90%、純度90%)が黄色粉末として得られた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ 7.39(d,J=7.9Hz,1H)、7.20−7.10(m,3H)、7.00−6.86(m,2H)、4.75(d,J=2.3Hz,2H)、2.95(s,6H)、2.58(t,J=2.3Hz,1H);LCMS(方法B)(ESI) m/e 307.0、309.0 Brパターン[(M+H)
+、C
14H
15BrN
2Oとして、計算値 307.0]
【0113】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. 8−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン
(E)−2−((E)−3−(4−ブロモ−2−(プロパ−2−イニルオキシ)フェニル)アリリデン)−1,1−ジメチルヒドラジン(116mg、374ミリモル)および2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(82mg、374ミリモル)のメシチレン(4.5mL)中溶液を、分厚いガラス製バイアル中で超音波処理に付しながら、50℃で約15分間アルゴンを通気することで脱気させた。該バイアルをアルゴン下で栓をし、油浴中で攪拌しながら140℃で138時間(5.75日)加熱した。その反応混合物を外界温度にまで冷却し、溶媒を減圧下で濃縮した。暗色残渣を溶出液としてEtOAc:ジクロロメタン(1:19)を用いるシリカゲルクロマトグラフィに付して精製した。必要とされる生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、8−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(27mg、0.088ミリモル、純度89%を基礎として収率25%)を淡黄色粉末として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.63(d,J=5.2Hz,1H)、8.45(s,1H)、7.62(d,J=8.2Hz,1H)、7.52(d,J=5.2Hz,1H)、7.27−7.22(m,2H)、5.20(s,2H);LCMS(方法A)(ESI) m/e 262.0、264.0 Brパターン[(M+H)
+、C
14H
15BrN
2Oとして、計算値 262.0]
【0114】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. (R)−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
標記化合物は、WO2005/041684A2の記載に従って、4ミリモルのスケールで、収率75%で調製された。得られた生成物は報告されているスペクトル特性と同様の特性を有した。
【0115】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
パートF. (R)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
8−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(26mg、0.1ミリモル)、(R)−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(116mg、0.47ミリモル、4.7当量)、5−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−1’,3’,5’−トリフェニル−1’H−1,4’−ビピラゾール(30mg、0.06ミリモル、0.6当量)、Cs
2CO
3(49mg、0.15ミリモル、1.5当量)およびPd(OAc)
2(7mg、0.03ミリモル、0.3当量)の、分厚いガラス製バイアルのトルエン(0.5mL)中懸濁液に窒素をゆっくりと5分間通気した。該バイアルに栓をし、次に80℃で19時間加熱した。反応混合物を外界温度に冷却し、セライトに通して濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を合わせ、減圧下で濃縮し、得られた残渣を溶出液としてEtOAc:DCM(1:4)を用いるシリカゲルクロマトグラフィに通して精製した。所望の生成物を(不純物と一緒に)含有するフラクションを減圧下で濃縮し、(R)−2−(1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオンを得た:
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ 8.54(d,J=5.2Hz,1H)、8.37(s,1H)、7.89−7.82(m,2H)、7.77−7.70(m,2H)、7.59(d,J=8.9Hz,1H)、7.41(d,J=5.5Hz,1H)、6.60(dd,J=8.7、2.6Hz,1H)、6.51(d,J=2.4Hz,1H)、5.12(s,2H)、4.85−4.75(m,1H)、4.57(t,J=9.5Hz,1H)、4.18(dd,J=9.5、4.9Hz,1H)、2.27−2.17(m,1H)、1.63−1.54(m,2H)、1.00(d,J=5.8Hz,3H)、0.97(d,J=6.1Hz,3H)。プロトンNMRによれば、該混合物には、所望の生成物、試薬、および触媒より由来のホスフィンオキシドが、各々、略10:10:3の割合で存在すると決定された。さらに精製することなく、この混合物を、以下のように、フタルイミド基の脱保護の次の工程に用いた:(R)−2−(1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(44mg、0.102ミリモル)のエタノール(2mL)中溶液をヒドラジン(0.022mL、714ミリモル)と合わせ、その溶液を45℃で3時間攪拌した。その反応混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(10mL)で希釈し、次に濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をプレパラティブHPLC(方法A)に付して精製した。(R)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン(23mg、0.077ミリモル、2工程について収率43%)を淡黄色油として得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ 8.71−8.57(m,2H)、8.24(d,J=6.4Hz,1H)、8.08(m,1H)、6.95(dd,J=8.9、2.4Hz,1H)、6.80(d,J=2.4Hz,1H)、5.37(s,2H)、4.36(m,1H)、4.19(dd,J=10.5、6.4Hz,1H)、3.78−3.66(m,1H)、1.88−1.76(m,1H)、1.75−1.60(m,2H)、1.09−0.98(m,6H);LCMS(方法A)(ESI) m/e 299.2[(M+H)
+、C
18H
22N
2O
2として、計算値 299.2];旋光度:[α]
20D(MeOH)=−5.9°
【0116】
実施例2
(R)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−アミン
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0117】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
パートA.(R)−2−(1−ヒドロキシ−3−フェニルプロパン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
標記化合物は、実施例1、パートEにおける(R)−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオンの合成について記載されるプロトコルと同じ方法で調製された。このようにして調製された化合物は、Sikoraiova, J.ら、J. Heterocyclic. Chem. 2002, 39, 383に記載の特性を有した。
【0118】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
パートB.(R)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−アミン
標記化合物は、実施例1、パートFに記載のプロトコルと同じ方法で、30mg(103ミリモル)のスケールにて収率46%で調製された。プレパラティブHPLC(方法B)精製に付した後、(R)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−3−フェニルプロパン−2−アミンを淡黄色油として得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ 8.72−8.59(m,2H)、8.24(d,J=6.4Hz,1H)、8.07(d,J=8.9Hz,1H)、7.43−7.36(m,2H)、7.36−7.29(m,3H)、6.93(dd,J=8.9、2.4Hz,1H)、6.74(d,J=2.4Hz,1H)、5.36(s,2H)、4.27(dd,J=10.7、3.1Hz,1H)、4.11(dd,J=10.7、5.5Hz,1H)、3.96−3.88(m,1H)、3.15(d,J=7.6Hz,2H);LCMS(方法A)(ESI) m/e 333.2[(M+H)
+、C
21H
21N
2O
2として、計算値 333.2]
【0119】
実施例3
(R)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ブタン−2−アミン
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0120】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
パートA.(R)−2−(1−ヒドロキシブタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
標記化合物は、実施例1のパートEにおける(R)−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオンの合成について記載されるプロトコルと同様にして調製された。このようにして調製された化合物は、Sikoraiova, J.ら、J. Heterocyclic. Chem. 2002, 39, 383に記載される特徴を有した。
【0121】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
パートB.(R)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ブタン−2−アミン
標記化合物は、26mg(100ミリモル)のスケールで、実施例1のパートFにて記載されるプロトコルと同じ方法で21%の収率で調製された。プレパラティブHPLC精製(方法B)に付した後、(R)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ブタン−2−アミンが淡黄色油として得られた:
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ 8.74−8.60(m,2H)、8.24(d,J=6.4Hz,1H)、8.08(d,J=8.9Hz,1H)、6.95(dd,J=8.9、2.4Hz,1H)、6.80(d,J=2.4Hz,1H)、5.37(s,2H)、4.36(dd,J=10.4、3.4Hz,1H)、4.21(dd,J=10.5、6.6Hz,1H)、3.59(m,1H)、1.96−1.77(m,2H)、1.13(t,J=7.6Hz,3H);LCMS(方法A)(ESI) m/e 271.1[(M+H)
+、C
16H
19N
2O
2としての計算値 271.1]
【0122】
実施例4
(S)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ブタン−2−アミン
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0123】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
パートA.(S)−2−(1−ヒドロキシブタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
標記化合物は、実施例1のパートEにおいて(R)−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオンを合成するのに記載されるプロトコルと同じ方法に従って調製された。このようにして調製された化合物は(Sikoraiova, J.ら、J. Heterocyclic. Chem. 2002, 39, 383に記載される)特徴を有した。
【0124】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
パートB.(S)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ブタン−2−アミン
標記化合物は、26mg(100ミリモル)のスケールで、実施例1のパートFにて記載されるプロトコルと同じ方法で19%の収率で調製された。プレパラティブHPLC精製(方法C)に付した後、(S)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ブタン−2−アミンが淡黄色油として得られた:
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ 8.74−8.60(m,2H)、8.24(d,J=6.4Hz,1H)、8.08(d,J=8.9Hz,1H)、6.95(dd,J=8.9、2.4Hz,1H)、6.80(d,J=2.4Hz,1H)、5.37(s,2H)、4.36(dd,J=10.4、3.4Hz,1H)、4.21(dd,J=10.5、6.6Hz,1H)、3.59(m,1H)、1.96−1.77(m,2H)、1.13(t,J=7.6Hz,3H);LCMS(方法A)(ESI) m/e 271.1[(M+H)
+、C
16H
19N
2O
2としての計算値 271.1]
【0125】
実施例5
(S)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0126】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 4−ブロモニコチンアルデヒド
ジイソプロピルアミン(9.02mL、63.3ミリモル)の−78℃でのTHF(75mL)中攪拌溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)(30mL、76ミリモル)をアルゴン雰囲気下で滴下して加えた。添加終了後、該溶液を−78℃で30分間攪拌した。4−ブロモピリジン・HCl(5g、31.6ミリモル)を滴下して加え、得られた溶液を−78℃で1時間攪拌した。次にDMF(2.94mL、38.0ミリモル)を−78℃の該溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温にまでゆっくりと加温し、12時間攪拌した。該反応混合物を3N HClでクエンチし、2時間攪拌した。溶液を炭酸水素ナトリウム飽和溶液で中和し、EtOAc(75mL)で抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、4−ブロモニコチンアルデヒド(3.75g、20.16ミリモル、収率64%)を得た。粗生成物を精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 10.39(s,1H)、9.00(s,1H)、8.56(d,J=5.2Hz,1H)、7.62(d,J=5.2Hz,1H)
【0127】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
4−ブロモニコチンアルデヒド(3.00g、16.13ミリモル)、(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(2.81g、16.13ミリモル)、炭酸セシウム(10.51g、32.3ミリモル)およびPd(PPh
3)
4(0.932g、0.806ミリモル)の混合物に、THF(50mL)および水(8mL)を添加した。窒素を攪拌懸濁液に5分間通気した。反応混合物を窒素雰囲気下85℃で6時間攪拌した。次に該反応混合物を室温に冷却し、セライトに通して濾過した。濾液を酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(1x25mL)および塩水(1x25mL)で洗浄した。有機抽出液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)を介して精製し、4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(1.5g、6.37ミリモル、2工程で収率39%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 10.01(s,1H)、9.18(s,1H)、8.86(d,J=5.1Hz,1H)、7.30(m,4H)
【0128】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. (4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)メタノール
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(3g、12.73ミリモル)の0℃に冷却したメタノール(5mL)およびテトラヒドロフラン(5mL)の混合液中溶液に、NaBH
4(0.722g、19.10ミリモル)を添加し、該溶液を30分間攪拌した。反応物は水(10mL)の添加によりクエンチされた。該溶液を酢酸エチル(3x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(1x15mL)および塩水(1x15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)メタノールを得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(ESI) m/e 238[(M+H)
+、C
12H
10ClFNOとしての計算値 238.0]
【0129】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. 8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン
(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)メタノール(2.89g、12.14ミリモル)の0℃に冷却したTHF(10mL)中溶液に、水素化ナトリウム(1.94g、48.6ミリモル)のTHF(10mL)中懸濁液を添加し、得られた混合物を0℃で40分間攪拌した。反応物は冷水(15mL)を添加することでクエンチされ、酢酸エチル(3x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。そのようにして得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50%酢酸エチル)に付して精製し、8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(1.6g、7.35ミリモル、収率61%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.54(d,J=5.60Hz,1H)、8.43(s,1H)、7.89(d,J=8.40Hz,1H)、7.76(d,J=5.60Hz,1H)、7.14(dd,J=2.40、8.40Hz,1H)、7.07(d,J=2.00Hz,1H)、5.24(s,2H);LCMS(ESI) m/e 218[(M+H)
+、C
12H
9ClNOとしての計算値 218.0]
【0130】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. (S)−2−(1−((5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(1g、4.59ミリモル)、(S)−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(3.43g、13.88ミリモル)、ジ−tert−ブチル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(1.17g、2.76ミリモル)および炭酸セシウム(2.245g、6.89ミリモル)のトルエン(4mL)中攪拌懸濁液に、酢酸パラジウム(II)(0.309g、1.38ミリモル)を添加した。窒素を該混合物に5分間通気し、次に該混合物を80℃で14時間加熱した。反応物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を水(1x20mL)および塩水(1x20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中60%酢酸エチル)に付して精製し、(S)−2−(1−((5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(2g、4.67ミリモル、定量収率)を半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 429[(M+H)
+、C
26H
25N
2O
4としての計算値 429.2]
【0131】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
パートF.(S)−1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
(S)−2−(1−((5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(1.47g、3.43ミリモル)の窒素雰囲気下でのエタノール(8mL)中溶液に、ヒドラジン(0.754mL、24.02ミリモル)を室温にて添加し、その反応混合物を次に油浴中45℃で3時間攪拌した。反応の間に白色沈殿物を形成した。その反応混合物は水(15mL)を添加することでクエンチされ、該生成物を酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を10mM酢酸エチルバッファーとアセトニトリルの勾配を用いる逆相C−18カラムでのプレパラティブHPLCに付して精製した。フラクションを減圧下で濃縮し、凍結乾燥させ、(S)−1−((5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン(0.4g、0.970ミリモル、収率39%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.48(d,J=5.6Hz,1H)、8.37(s,1H)、7.86(d,J=8.8Hz,1H)、7.70(d,J=5.2Hz,1H)、6.83(dd,J=8.4、2.4、1H)、6.70(d,J=2.4Hz,1H)、5.20(s,2H)、4.28(dd,J=11.2、3.6、1H)、4.10(dd,J=10.4、6.4、1H)、3.66(m,1H)、1.82(m,1H)、1.69−1.63(m,2H)、1.04(m,6H);LCMS(ESI) m/e 299.2[(M+H)
+、C
18H
22N
2O
2としての計算値 299.38];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.78分;HPLC保持時間(方法A):t
R=7.97分;キラル(CHIRAL)HPLC保持時間(方法C):t
R=12.87分;旋光度:[α]20D(MeOH)=+7.1°
【0132】
実施例6
(2S)−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミン
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0133】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 1−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)エタノール
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(0.12g、0.509ミリモル)(実施例5のパートBに記載されるように調製)の無水THF(15mL)中溶液に、臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3.0M)(0.364g、3.06ミリモル)を−60℃で滴下して加えた。添加終了後、該溶液を−60℃で10分間攪拌した。次に該反応混合物を室温にまで加温させ、1時間攪拌した。反応物は塩化アンモニウム飽和水溶液(15mL)を添加することでクエンチされた。有機層を酢酸エチル(3x20mL)で抽出し、水(1x15mL)および塩水(1x15mL)で洗浄した。有機抽出液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をプレパラティブ TLC(ヘキサン中20%酢酸エチル)に付して精製し、1−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)エタノール(40mg、0.159ミリモル、収率31%)をオフホワイト固体として得た:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.89(s,1H)、8.50(s,1H)、7.15−7.26(m,3H)、7.07(d,J=3.8Hz,1H)、4.82(q,J=6.3Hz,1H)、3.06(bs,1H)、1.40(d,J=6.3Hz,3H)
【0134】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン
NaH(3.81mg、0.159ミリモル)の無水THF(5mL)中攪拌懸濁液に、1−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)エタノール(20mg、0.079ミリモル)のTHF(5mL)溶液を滴下して加え、その反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応物は塩化アンモニウム飽和水溶液(15mL)を添加することでクエンチされ、その生成物を酢酸エチル(3x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(1x15mL)および塩水(1x15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をプレパラティブ TLC(ヘキサン中40%酢酸エチル)に付して精製し、8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(12mg、0.052ミリモル、収率63%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.59(d,J=5.2Hz,1H)、8.42(s,1H)、7.66(d,J=8.3Hz,1H)、7.49(d,J=5.2Hz,1H)、7.06(m,2H)、5.36(q,J=6.6Hz,1H)、1.66(d,J=6.6Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 232[(M+H)
+、C
13H
11ClNOとしての計算値 232.1]
【0135】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. 2−((2S)−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
8−ブロモ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(200mg、0.724ミリモル)のトルエン(4mL)中の攪拌溶液に、(S)−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(537mg、2.173ミリモル)、ジ−tert−ブチル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(185mg、0.435ミリモル)、炭酸セシウム(354mg、1.086ミリモル)および酢酸パラジウム(II)(48.8mg、0.217ミリモル)を添加した。窒素を該反応混合物に10分間にわたって通気し、該混合物を80℃で12時間加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、セライトに通して濾過し、残渣を酢酸エチルで濯いだ。濾液を減圧下で濃縮し、プレパラティブTLC(石油エーテル60%酢酸エチル)を介して精製し、2−((2S)−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(205mg、0.463ミリモル、収率64%)を得た。LCMS(ESI) m/e 443.2[(M+H)
+、C
27H
27N
2O
4としての計算値 443.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.27分
【0136】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
パートD.(2S)−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミン
1−((2S)−4−メチル−1−((5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)ピロリジン−2,5−ジオン(205mg、0.520ミリモル)のエタノール(20mL)中溶液に、ヒドラジン一水和物(260mg、5.20ミリモル)を添加した。反応混合物を45℃で5時間加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、エーテル(50mL)を添加し、該混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(2mL)に溶かし、0℃に冷却した。ジオキサン(2mL)中4M HClを加え、該溶液を1時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水(5mL)に溶かした。水層を酢酸エチル(3x25mL)で洗浄した。該水層に、アセトニトリル(2mL)を添加し、溶液を凍結乾燥させて(2S)−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミンを一HCl塩として得た。粗生成物をプレパラティブHPLC(水およびMeCN中0.1%TFA)に通して精製し、(2S)−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミン・2TFA(145mg、0.268ミリモル、収率52%)を得た:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.64(d,J=6.1Hz,1H)、8.60(s,1H)、8.19(d,J=6.1Hz,1H)、8.05(d,J=8.9Hz,1H)、6.92(m,1H)、6.78(d,J=2.5Hz,1H)、5.5(m,1H)、4.35(m,1H)、4.17(m,1H)、3.72(m,1H)、1.79(m,1H)、1.73(d,J=6.6Hz,3H)、1.67(m,2H)、1.04(m,6H);LCMS(ESI) m/e 313.2[(M+H)
+、C
19H
25N
2O
2としての計算値 313.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.69分
【0137】
そのようにして得られたジアステレオマー混合物をプレパラティブキラルHPLC(0.2%DEA/n−ヘキサン、エタノール)に付して分割した。
【0138】
ジアステレオマー1:ジアステレオマー1(0.023g、0.072ミリモル、収率27%)を淡黄色油として得た:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.46(d,J=5.36Hz,1H)、8.36(s,1H)、7.83(d,J=8.7Hz,1H)、7.69(d,J=5.2Hz,1H)、6.76(m,1H)、6.62(d,J=2.48Hz,1H)、5.39(m,1H)、4.03(m,1H)、3.85(m,1H)、3.32(m,1H)、1.82(m,1H)、1.64(m,3H)、1.43(m,2H)、0.99(m,6H);HPLC保持時間(方法A):t
R=7.41分;HPLC保持時間(方法B):t
R=8.97分;キラルHPLC保持時間(方法B):t
R=14.88分
【0139】
ジアステレオマー2:ジアステレオマー2(0.022g、0.070ミリモル、収率26%)を淡黄色油として得た:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.46(d,J=5.36Hz,1H)、8.36(s,1H)、7.83(d,J=8.7Hz,1H)、7.69(d,J=5.2Hz,1H)、6.76(m,1H)、6.62(d,J=2.48Hz,1H)、5.39(m,1H)、4.03(m,1H)、3.85(m,1H)、3.33(m,1H)、1.82(m,1H)、1.64(m,3H)、1.43(m,2H)、0.99(m,6H);HPLC保持時間(方法A):t
R=7.45分;HPLC保持時間(方法B):t
R=8.93分;キラルHPLC保持時間(方法B):t
R=19.41分
【0140】
実施例7
(2R)−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミン
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0141】
(2R)−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミンは実施例6と同様の方法にて調製された。そうして得られたジアステレオマー混合物はプレパラティブキラルHPLC(0.2%DEA/n−ヘキサン、エタノール)により分割された。
【0142】
ジアステレオマー1:ジアステレオマー1(19mg、0.061ミリモル、収率26%)を黄色固体として得た:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.67(d,J=6.40Hz,1H)、8.65(s,1H)、8.26(d,J=6.40Hz,1H)、8.09(d,J=8.80Hz,1H)、6.95(q,J=2.40Hz,1H)、6.80(d,J=2.40Hz,1H)、5.58(q,J=6.40Hz,1H)、4.36(q,J=3.20Hz,1H)、4.18(q,J=6.40Hz,1H)、3.73(q,J=2.80Hz,1H)、1.74−1.85(m,1H)、1.72(d,J=2.80Hz,3H)、1.61−1.70(m,2H)、1.05(q,J=3.60Hz,6H);LCMS(ESI) m/e 313.2[(M+H)
+、C
19H
25N
2O
2としての計算値 313.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.73分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.06分;HPLC保持時間(方法B):t
R=9.11分;キラルHPLC保持時間(方法B):t
R=15.34分
【0143】
ジアステレオマー2:ジアステレオマー2(31mg、0.099ミリモル、収率43%)を黄色固体として得た:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.68(d,J=6.40Hz,1H)、8.65(s,1H)、8.27(d,J=6.40Hz,1H)、8.09(d,J=8.80Hz,1H)、6.95(dd,J=2.40、8.80Hz,1H)、6.80(d,J=2.80Hz,1H)、5.58(q,J=6.80Hz,1H)、4.36(dd,J=3.60、10.60Hz,1H)、4.19(q,J=6.40Hz,1H)、3.70−3.76(m,1H)、1.74−1.85(m,1H)、1.72(d,J=3.20Hz,3H)、1.61−1.70(m,2H)、1.05(q,J=4.00Hz,6H);LCMS(ESI) m/e 313.2[(M+H)
+、C
19H
25N
2O
2としての計算値 313.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.72分;HPLC保持時間(方法B):t
R=13.14分、キラルHPLC保持時間(方法B):t
R=12.06分
【0144】
実施例8
(2S)−1−(5−シクロプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0145】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
パートA.(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)(シクロプロピル)メタノール
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(1.6g、6.79ミリモル)(実施例5のパートBにあるように調製)の−78℃に冷却したTHF(32mL)中溶液に、臭化シクロプロピルマグネシウム(27.2mL、13.58ミリモル)を20分間にわたって滴下して加えた。反応混合物を−78℃で3時間攪拌させた。ドライアイス浴を取り外し、反応混合物を室温の状況にした。反応混合物は塩化アンモニウム飽和水溶液(30mL)を添加することでクエンチされた。該反応混合物を酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中30%酢酸エチル)に付して精製し、(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)(シクロプロピル)メタノール(900mg、3.24ミリモル、収率48%)を得た。LCMS(ESI) m/e 278.0[(M+H)
+、C
15H
14ClFNOとしての計算値 278.1];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.62分
【0146】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 8−クロロ−5−シクロプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン
NaH(389mg、9.72ミリモル)の0℃に冷却したTHF(9mL)中懸濁液に、(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)(シクロプロピル)メタノール(900mg、3.24ミリモル)/THF(9mL)を10分間にわたって滴下して加えた。反応混合物を0℃で15分間攪拌し、ついで室温に加温し、15時間攪拌した。反応混合物は冷水(10mL)を添加することでクエンチされ、酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)を介して精製し、8−クロロ−5−シクロプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(630mg、2.45ミリモル、収率75%)を得た。LCMS(ESI) m/e 258.0[(M+H)
+、C
15H
13ClNOとしての計算値 258.1];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.08分
【0147】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. tert−ブチル (2S)−1−(5−シクロプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
8−クロロ−5−シクロプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(275mg、1.067ミリモル)のトルエン(3mL)中攪拌溶液に、(S)−tert−ブチル (1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(696mg、3.20ミリモル)、炭酸セシウム(427mg、1.310ミリモル)、ジ−tert−ブチル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(272mg、0.640ミリモル)および酢酸パラジウム(II)(71.9mg、0.320ミリモル)を添加した。窒素が該反応混合物に10分間にわたって通気され、次に該混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトに通して濾過した。濾液を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル)を介して精製し、tert−ブチル (2S)−1−(5−シクロプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート(250mg、0.57ミリモル、収率50%)を得た。LCMS(ESI) m/e 439.2[(M+H)
+、C
26H
35N
2O
4としての計算値 439.3];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.16分
【0148】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
パートD.(2S)−1−(5−シクロプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
tert−ブチル ((2S)−1−((5−シクロプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(250mg、0.570ミリモル)の0℃に冷却したCH
2Cl
2(4mL)中溶液に、1N HCl/ジオキサン(2mL、0.570ミリモル)を5分間にわたってゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で5分間にわたって攪拌し、次に室温に加温させ、2時間攪拌させた。溶媒が減圧下で濃縮することで除去された。粗生成物を酢酸エチルで洗浄し、(2S)−1−(5−シクロプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミンを一HCl塩(240mg、収率42%)として得た。LCMS(ESI) m/e 339.2[(M+H)
+、C
21H
27N
2O
2としての計算値 339.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.28分。アミンのジアステレオマー混合物をキラルプレパラティブHPLC(0.2%DEA/n−ヘキサン、エタノール)により分割した。
【0149】
ジアステレオマー1:ジアステレオマー1(45mg、0.133ミリモル、収率23%)を黄色油として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.48(s,1H)、8.47(d,J=5.5Hz,1H)、7.83(d,J=8.7Hz,1H)、7.70(d,J=5.3Hz,1H)、6.75(m,1H)、6.65(d,J=2.4Hz,1H)、4.52(d,J=8.9Hz,1H)、4.04(m,1H)、3.87(m,1H)、3.29(m,1H)、1.82(m,1H)、1.39(m,3H)、0.99(m,6H)、0.70(m,2H)、0.61(m,1H)、0.52(m,1H);LCMS(ESI) m/e 339.2[(M+H)
+、C
21H
27N
2O
2としての計算値 339.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.46分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.92分;HPLC保持時間(方法B):t
R=10.33分;キラルHPLC保持時間(方法C):t
R=10.3分
【0150】
ジアステレオマー2:ジアステレオマー2(35mg、0.103ミリモル、収率18%)を黄色油として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.48(s,1H)、8.47(d,J=5.4Hz,1H)、7.83(d,J=8.7Hz,1H)、7.70(d,J=5.3Hz,1H)、6.75(m,1H)、6.65(d,J=2.4Hz,1H)、4.52(d,J=8.9Hz,1H)、4.04(m,1H)、3.85(m,1H)、3.33(m,1.H)、1.83(m,1H)、1.39(m,3H)、0.99(m,6H)、0.70(m,2H)、0.53−0.61(m,2H);LCMS(ESI) m/e 339.2[(M+H)
+、C
21H
27N
2O
2としての計算値 339.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.46分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.89分;HPLC保持時間(方法B):t
R=10.34分;キラルHPLC保持時間(方法C):t
R=14.11分
【0151】
実施例9
(2R)−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミン
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
(2R)−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミンは実施例8と同様にして調製された。ジアステレオマー混合物はキラルプレパラティブHPLC(0.2%DEA/n−ヘキサンおよびエタノール)を用いて分割された。
【0153】
ジアステレオマー1:ジアステレオマー1(0.03g、0.089ミリモル、収率19%)を黄色油として得た:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.48(d,J=1.60Hz,1H)、8.47(s,1H)、7.83(d,J=8.80Hz,1H)、7.70(d,J=5.20Hz,1H)、6.76(dd,J=2.80、8.60Hz,1H)、6.66(d,J=2.40Hz,1H)、4.52(d,J=9.20Hz,1H)、4.05(dd,J=3.60、9.40Hz,1H)、3.87(q,J=7.20Hz,1H)、3.32−3.33(m,1H)、1.81−1.84(m,1H)、1.32−1.52(m,3H)、0.98−1.02(m,6H)、0.71(dd,J=2.80、4.60Hz,2H)、0.50−0.54(m,2H);LCMS(ESI) m/e 339.2[(M+H)
+、C
21H
27N
2O
2としての計算値 339.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.33分;HPLC保持時間(方法A):t
R=4.51分;HPLC保持時間(方法B):t
R=5.18分;キラルHPLC保持時間(方法C):t
R=11.01分
【0154】
ジアステレオマー2:ジアステレオマー2(0.028g、0.083ミリモル、収率18%)を黄色油として得た:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.48(d,J=1.60Hz,1H)、8.47(s,1H)、7.83(d,J=8.80Hz,1H)、7.70(d,J=5.60Hz,1H)、6.75(dd,J=2.40、8.80Hz,1H)、6.65(d,J=2.40Hz,1H)、4.52(d,J=9.20Hz,1H)、4.03(dd,J=3.60、9.40Hz,1H)、3.86(dd,J=7.20、9.40Hz,1H)、3.20−3.28(m,1H)、1.79−1.86(m,1H)、1.38−1.46(m,3H)、1.00(q,J=6.40Hz,6H)、0.72(d,J=2.80Hz,2H)、0.51−0.65(m,2H)、LCMS(ESI) m/e 339.2[(M+H)
+、C
21H
27N
2O
2としての計算値 339.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.34分;HPLC保持時間(方法A):t
R=4.55分;HPLC保持時間(方法B):t
R=5.18分;キラルHPLC保持時間(方法C):t
R=14.57分
【0155】
実施例10
(2S)−1−(5−エチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0156】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 1−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパ−2−エン−1−オール
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(0.5g、2.122ミリモル)(実施例5のパートBにあるように調製)のTHF(25mL)中−70℃での攪拌溶液に、臭化ビニルマグネシウム(THF中1.0M)(6.37mL、6.64ミリモル)を滴下して加え、その溶液をこの温度で45分間攪拌した。反応物を塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(2x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。その粗生成物を精製することなく次の工程に用いた。LCMS(ESI) m/e 264[(M+H)
+、C
14H
12ClFNOとしての計算値 264.0];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.59分
【0157】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 8−クロロ−5−ビニル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン
NaH(0.182g、7.58ミリモル)のTHF(30mL)中攪拌懸濁液に、THF(5mL)に溶かした1−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)プロパ−2−エン−1−オール(0.5g、1.896ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温で2時間攪拌した。該反応物を塩化アンモニウム飽和水溶液(5mL)を添加することでクエンチさせ、酢酸エチル(3x10mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残りの8−クロロ−5−ビニル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジンを精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.61(d,J=5.2Hz,1H)、8.40(s,1H)、7.65(d,J=8.8Hz,1H)、7.5(d,J=5.2Hz,1H)、7.06(d,J=2.2Hz,2H)、6.09(m,1H)、5.70(d,J=6.2Hz,1H)、5.37(m,1H)、5.28(m,1H)
【0158】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. 2−((2S)−4−メチル−1−(5−ビニル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
8−クロロ−5−ビニル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(0.2g、0.821ミリモル)、(S)−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(0.609g、2.462ミリモル)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2,4,6−トリイソプロピルビフェニル(0.209g、0.492ミリモル)および炭酸セシウム(0.401g、1.231ミリモル)のトルエン(25mL)中攪拌懸濁液に、酢酸パラジウム(II)(0.055g、0.246ミリモル)を添加した。窒素を該混合物に5分間通気し、次に該反応混合物を80℃で14時間加熱した。該反応物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を水(1x20mL)および塩水(1x20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中60%酢酸エチル)を介して精製し、2−((2S)−4−メチル−1−(5−ビニル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(0.3g、0.660ミリモル、3工程に及ぶ収率40%)を得た。LCMS(ESI) m/e 455.2[(M+H)
+、C
28H
27N
2O
4としての計算値 455.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.16分
【0159】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. 2−((2S)−1−(5−エチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
2−((2S)−4−メチル−1−((5−ビニル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(0.3g、0.660ミリモル)のメタノール(15mL)中攪拌溶液に、10%パラジウム/炭素(0.070g、0.660ミリモル)を添加した。得られた混合物を水素雰囲気下(1気圧)室温で12時間攪拌した。次に該反応混合物をセライトに通して濾過し、減圧下で濃縮して粗2−((2S)−1−(5−エチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(0.28g、0.221ミリモル、粗収率33%)を得た;LCMS(ESI) m/e 457.2[(M+H)
+、C
28H
29N
2O
4としての計算値 457.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.32分
【0160】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. (2S)−1−(5−エチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
2−((2S)−1−(5−エチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(0.25g、0.548ミリモル)のエタノール(15mL)中攪拌溶液に、ヒドラジン(0.172mL、5.48ミリモル)を添加し、その反応混合物を40℃で6時間攪拌した。反応物を室温に冷却し、次にDCM(20mL)で希釈し、セライト床に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、プレパラティブHPLC(0.1%TFA/水およびメタノール)に付して精製し、(2S)−1−((5−エチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン(40mg、収率21%)を得た。ジアステレオマー混合物をSFC(0.5%DEA/メタノール)に付して分割した。
【0161】
ジアステレオマー1:ジアステレオマー1(2S)−1−((5−エチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン(12mg、0.037ミリモル、収率7%)をオフホワイトの粘着性固体として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.45(d,J=5.4Hz,1H)、8.32(s,1H)、7.81(d,J=8.7Hz,1H)、7.69(d,J=5.3Hz,1H)、6.74(m,1H)、6.62(d,J=2.4Hz,1H)、5.21(m,1H)、4.02(m,1H)、3.83(m,1H)、3.25(m,1H)、1.94(m,1H)、1.79(m,2H)、1.42(m,2H)、1.06(m,3H)、0.99(m,6H);LCMS(ESI) m/e 327.2[(M+H)
+、C
20H
27N
2O
2としての計算値 327.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.48分;HPLC保持時間(方法B):t
R=14.09分
【0162】
ジアステレオマー2:ジアステレオマー2(2S)−1−((5−エチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン(13mg、0.04ミリモル、収率7%)をオフホワイト粘着性固体として得た:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.45(d,J=5.4Hz,1H)、8.32(s,1H)、7.81(d,J=8.7Hz,1H)、7.69(d,J=5.3Hz,1H)、6.74(m,1H)、6.62(d,J=2.4Hz,1H)、5.21(m,1H)、4.02(m,1H)、3.83(m,1H)、3.25(m,1H)、1.94(m,1H)、1.79(m,2H)、1.42(m,2H)、1.06(m,3H)、0.99(m,6H);LCMS(ESI) m/e 327.2[(M+H)
+、C
20H
27N
2O
2としての計算値 327.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.48分;HPLC保持時間(方法B):t
R=13.85分
【0163】
実施例11
(S)−8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0164】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. メチル 4−クロロニコチナート
4−クロロニコチン酸(0.5g、3.17ミリモル)のCH
2Cl
2(60mL)中溶液に、塩化オキサリル(1.007g、7.93ミリモル)を室温で滴下して加え、つづいてDMF(0.4mL)を添加した。該溶液を室温で3時間攪拌した。メタノール(1.9mL、46.8ミリモル)を滴下して加え、その透明な溶液を30分間さらに攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させてメチル 4−クロロニコチナート(0.67g、3.90ミリモル、収率50%)を得た。LCMS(ESI) m/e 172.5[(M+H)
+、C
7H
7ClNO
2としての計算値 172.0];LCMS保持時間(方法D):t
R=1.15分
【0165】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. メチル 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチナート
メチル 4−クロロニコチナート(7g、40.8ミリモル)、(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(7.11g、40.8ミリモル)および炭酸セシウム(26.6g、82ミリモル)のジオキサン(60mL)および水(8mL)の窒素気体を5分間パージした混合液中攪拌溶液に、Pd(PPh
3)
4(2.83g、2.448ミリモル)を添加し、得られた混合物を85℃で15時間加熱した。水(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(1x50mL)で抽出した。有機層を水(1x30mL)および塩水(1x30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(30%EtOAc/ヘキサン)を介して精製し、メチル 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチナート(5g、18.82ミリモル、収率40%)を得た。LCMS(ESI) m/e 266.7[(M+H)
+、C
13H
10ClFNO
2としての計算値 266.0];LCMS保持時間(方法C):t
R=1.73分
【0166】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチン酸
メチル 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチナート(1g、3.76ミリモル)のMeOH(10mL)および水(10mL)中溶液に、NaOH(0.602g、15.06ミリモル)を加え、該溶液を室温で2時間攪拌した。揮発性有機溶媒を減圧下で蒸発させた。反応混合物を0℃に冷却し、50%水性HClで酸性にした。そのようにして形成された沈殿物を真空濾過により集め、4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチン酸(0.3g、1.192ミリモル、粗収率30%)をオフホワイト固体として得、それを次の工程にそのまま適用した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 9.12(s,1H)、8.78(d,J=5.20Hz,1H)、7.29−7.48(m,4H)
【0167】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. 8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチン酸(0.3g、1.192ミリモル)の無水DMSO(1mL)中溶液に、Cs
2CO
3(0.388g、1.192ミリモル)を添加し、該混合物をマイクロ波加熱処理に60℃で2時間供した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(2x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(1x15mL)および塩水(1x15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン(0.2g、0.863ミリモル、2工程にわたって収率72%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 9.57(d,J=0.40Hz,1H)、8.98(d,J=5.60Hz,1H)、8.01(d,J=8.80Hz,1H)、7.88(q,J=0.40Hz,1H)、7.44(d,J=2.00Hz,1H)、7.39(q,J=2.00Hz,1H);LCMS(ESI) m/e 232.6[(M+H)
+、C
12H
7ClNO
2としての計算値 232.0];LCMS保持時間(方法D):t
R=0.81分
【0168】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. tert−ブチル (4−メチル−1−((5−オキソ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
tert−ブチル (4−メチル−1−((5−オキソ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマートを実施例8のパートCと同様の方法にて調製し、標記生成物(0.18g、0.436ミリモル、収率50%)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 9.36(s,1H)、8.85(d,J=5.6Hz,1H)、8.22(d,J=8.8Hz,1H)、8.15(d,J=5.6Hz,1H)、7.08(m,1H)、7.01(d,J=2.4Hz,1H)、4.04−4.07(m,3H)、1.48(m,1H)、1.46(s,9H)、1.36(m,2H)、0.94−1.01(m,6H);LCMS(ESI) m/e 413[(M+H)
+、C
23H
29N
2O
5としての計算値 413.2];LCMS保持時間(方法D):t
R=0.96分
【0169】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
パートF(S)−8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン
tert−ブチル (4−メチル−1−((5−オキソ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマートの脱保護を実施例8のパートDと同様の方法にて実施し、(S)−8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン(0.065g、0.208ミリモル、収率44%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 9.37(s,1H)、8.80(d,J=10.6Hz,1H)、8.28(d,J=8.9Hz,1H)、8.22(d,J=5.6Hz,1H)、7.17(m,1H)、7.09(d,J=2.4Hz,1H)、4.23(m,1H)、4.07(m,1H)、3.50(m,1H)、1.84(m,1H)、1.57(m,2H)、1.17(m,6H);LCMS(ESI) m/e 313.2[(M+H)
+、C
18H
21N
2O
3としての計算値 313.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.25分;HPLC保持時間(方法A):t
R=4.90分;HPLC保持時間(方法B):t
R=5.47分
【0170】
実施例12
(S)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. tert−ブチル 4−クロロピリジン−2−イルカルバマート
4−クロロピコリン酸(0.2g、1.269ミリモル)、DPPA(0.351g、1.269ミリモル)およびTEA(0.354mL、2.54ミリモル)のtert−ブタノール(15mL)中攪拌溶液に、窒素を5分間パージし、該応混合物を100℃で12時間加熱した。該反応物を室温に冷却し、揮発物を減圧下で除去した。反応混合物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(15%酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、tert−ブチル (4−クロロピリジン−2−イル)カルバマート(0.17g、0.743ミリモル、収率59%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.23(d,J=5.2Hz,1H)、7.88(d,J=5.2Hz,1H)、7.16(m,1H)、1.48(s,9H)
【0172】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. tert−ブチル 4−クロロ−3−ホルミルピリジン−2−イルカルバマート
tert−ブチル (4−クロロピリジン−2−イル)カルバマート(1.00g、4.37ミリモル)の−78℃に冷却したTHF(30mL)中攪拌溶液に、n−ブチルリチウム(2.55M/ヘキサン、4.1mL、10.06ミリモル)を滴下して加えた。添加終了後、該溶液を−78℃で1時間攪拌した。DMF(1.591mL、20.55ミリモル)を滴下して加え、得られた溶液を−78℃でさらに1時間攪拌した。次に該反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)を添加してクエンチさせ、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を中性アルミナのゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)に通して精製し、tert−ブチル (4−クロロ−3−ホルミルピリジン−2−イル)カルバマート(530mg、2.07ミリモル、収率27%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 10.73(s,1H)、10.55(s,1H)、8.52(d,J=5.3Hz,1H)、7.06(d,J=5.3Hz,1H)、1.56(s,9H);LCMS(ESI) m/e 255.2[(M−H)
−、C
11H
12ClN
2O
3としての計算値 255.0];LCMS保持時間(方法C):t
R=1.73分
【0173】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. tert−ブチル 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−ホルミルピリジン−2−イルカルバマート
tert−ブチル (4−ブロモ−3−ホルミルピリジン−2−イル)カルバマート(100mg、0.332ミリモル)、(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(57.9mg、0.332ミリモル)および炭酸セシウム(216mg、0.664ミリモル)のTHF(50mL)および水(8ml)中攪拌懸濁液に、Pd(PPh
3)
4(19.19mg、0.017ミリモル)を添加し、反応混合物を85℃で一夜加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。その粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)を介して精製し、tert−ブチル 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−ホルミルピリジン−2−イルカルバマート(60mg、0.171ミリモル、収率35%)を得た。LCMS(ESI) m/e 349.2[(M−H)
−、C
17H
15ClFN
2O
3としての計算値 349.1];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.05分
【0174】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. 2−アミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチンアルデヒド
tert−ブチル (4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−ホルミルピリジン−2−イル)カルバマート(0.9g、2.57ミリモル)のCH
2Cl
2(15mL)中攪拌溶液に、TFA(3.95mL、51.3ミリモル)を加え、その反応混合物を室温で3時間攪拌した。該反応物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(15mL)を添加することでクエンチさせ、CH
2Cl
2(2x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。その粗2−アミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(0.6g、2.40ミリモル、収率41%)をさらに精製することなく、次の工程に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 251.0[(M+H)
+、C
12H
9ClFN
2Oとしての計算値 251.0];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.67分
【0175】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. (2−アミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)メタノール
2−アミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(50mg、0.199ミリモル)のMeOH(2mL)およびTHF(5mL)中攪拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(9.06mg、0.239ミリモル)を添加し、次に該溶液を1時間攪拌した。揮発性有機物を減圧下で除去し、残渣を塩化アンモニウム飽和水溶液(10mL)を添加することでクエンチさせた。該反応混合物をCH
2Cl
2(2x10mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して(2−アミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)メタノール(50mg、0.198ミリモル、2工程に及ぶ収率21%)を得た。LCMS(ESI) m/e 253[(M+H)
+、C
12H
11ClFN
2Oとしての計算値 253.0];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.48分
【0176】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
パートF. N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド
8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−アミン(0.08g、0.344ミリモル)の0℃でのピリジン(5mL)中攪拌溶液に、塩化アセチル(0.024mL、0.344ミリモル)を添加し、その溶液を2時間攪拌した。揮発性有機物質を減圧下で除去し、残渣を水(5mL)で希釈した。反応混合物をCH
2Cl
2(2x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。その粗残渣を精製することなく次工程に適用した。LCMS(ESI) m/e 273[(M)
−、C
14H
10ClN
2O
2としての計算値 273.1];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.89分
【0177】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
パートG. (S)−N−(8−((2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド
N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド(47mg、0.171ミリモル)、(S)−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(127mg、0.513ミリモル)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2,4,6−トリイソプロピルビフェニル(43.6mg、0.103ミリモル)および炭酸セシウム(84mg、0.257ミリモル)の室温でのトルエン(25mL)中攪拌溶液に、酢酸パラジウム(II)(11.52mg、0.051ミリモル)を添加した。窒素を該溶液に5分間通気し、その混合物を80℃で14時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、ついでセライトに通して濾過した。水(30mL)を加え、有機層を分離し、塩水(1x25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。その残渣を次の工程にさらに精製することなく用いた。LCMS(ESI) m/e 486.2[(M+H)
+、C
28H
28N
3O
5としての計算値 486.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.07分
【0178】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
パートH. (S)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド
(S)−tert−ブチル (1−((4−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(150mg、0.329ミリモル)の室温でのCH
2Cl
2(10mL)中攪拌溶液に、TFA(0.025mL、0.329ミリモル)を加え、その溶液を室温で3時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮し、サンプルをプレパラティブHPLC(0.1%TFA/水およびメタノール)に付して精製し、(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド(40mg、0.113ミリモル、3工程に及ぶ収率33%)をオフホワイト固体として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.34(d,J=5.3Hz,1H)、7.81(d,J=8.7Hz,1H)、7.58(d,J=5.4Hz,1H)、6.77(m,1H)、6.63(d,J=2.4Hz,1H)、4.94(s,2H)、4.03(m,1H)、3.85(m,1H)、3.33(m,1H)、2.21(s,3H)、1.81(m,1H)、1.43(m,2H)、0.99(m,6H);LCMS(ESI) m/e 356.2[(M+H)
+、C
20H
26N
3O
3としての計算値 356.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.26分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.02分;HPLC保持時間(方法B):t
R=9.08分
【0179】
実施例13
(S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−アミン
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド(20mg、0.056ミリモル)(実施例12のパートHにあるように調製)のエタノール(10mL)および水(2mL)の混合液中攪拌溶液に、KOH(31.6mg、0.563ミリモル)を添加し、該反応物を70℃で14時間加熱した。反応が終了した後、揮発性有機物質を減圧下で除去し、水(20mL)を添加し、該溶液をジクロロメタン(2x20mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(1x20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して(S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−アミン(2.31mg、7.15マイクロモル、収率13%)をオフホワイト固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 7.90(d,J=5.6Hz,1H)、7.69(d,J=8.7Hz,1H)、6.98(d,J=5.6Hz,1H)、6.72(m,1H)、6.6(d,J=2.5Hz,1H)、5.07(s,2H)、4.10(m,1H)、3.92(m,1H)、3.40(m,1H)、1.82(m,1H)、1.49(m,2H)、1.01(m,6H);LCMS(ESI) m/e 314.2[(M+H)
+、C
18H
24N
3O
2としての計算値 314.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.21分;HPLC保持時間(方法A):t
R=7.52分;HPLC保持時間(方法B):t
R=8.68分
【0180】
実施例14
(S)−1−(9−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0181】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
パートA.(S)−tert−ブチル 1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(0.489g、2.247ミリモル)(実施例5のパートDにあるように調製)、(S)−tert−ブチル (1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(1.474g、6.79ミリモル)、ジ−tert−ブチル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.572g、1.348ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(0.151g、0.674ミリモル)および炭酸セシウム(1.098g、3.37ミリモル)に、トルエン(4mL)を添加した。窒素を該混合物に5分間通気し、該混合物を80℃で15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライト床に通して濾過した。水(10mL)を該濾液に添加し、生成物を酢酸エチル(3x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、塩水(1x10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。そうして得られた残渣をプレパラティブ TLC(50% 酢酸エチル/石油エーテルを用いる)に付して精製し、tert−ブチル (1−((5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.4g、1.00ミリモル、収率45%)を半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 399.2[(M+H)
+、C
23H
31N
2O
4としての計算値 399.5];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.16分
【0182】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
パートB.(S)−tert−ブチル 1−(9−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
tert−ブチル (1−((5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.072g、0.181ミリモル)のアセトニトリル(5mL)中溶液を0℃に冷却し、2分間攪拌した。NBS(0.029g、0.163ミリモル)を一度に添加し、その反応混合物を0℃で2時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、水(10mL)を加えた。生成物を酢酸エチル(3x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(1x20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をプレパラティブ TLC(40%EtOAc:石油エーテル)に通して精製し、(S)−tert−ブチル 1−(9−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート(30mg、0.063ミリモル、収率35%)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.48(d,J=5.4Hz,1H)、8.38(s,1H)、8.07(s,1H)、7.68(d,J=5.4Hz,1H)、6.73(s,1H)、5.21(s,2H)、4.02−3.98(m,3H)、1.92−1.71(m,1H)、1.56−1.52(m,2H)、0.97(t, J=6.8Hz,6H)
【0183】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. (S)−1−(9−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
tert−ブチル (1−((9−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.045g、0.094ミリモル)の0℃に冷却したジクロロメタン(4mL)中溶液に、ジエチルエーテル中2M塩化水素(6mL、0.094ミリモル)を5分間にわたってゆっくりと添加した。該反応混合物を0℃で5分間攪拌し、次に室温で2時間攪拌した。減圧下で濃縮することで溶媒を除去した。その粗生成物を水(10mL)に溶かし、ジエチルエーテル(3x10mL)で洗浄した。水層を濃縮し、逆相HPLC(0.1%TFA/水およびアセトニトリル)に付して精製し、1−((9−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン(0.016g、0.042ミリモル、収率45%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.68(bs,2H)、8.35(s,1H)、8.26(s,1H)、6.90(s,1H)、5.39(s,2H)、4.41(m,1H)、4.27(m,1H)、3.76(m,1H)、1.82(m,2H)、1.69(m,1H)、1.05(m,6H).LCMS(ESI) m/e 377.0[(M+H)
+、C
18H
22BrN
2O
2としての計算値 377.1];LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.25分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.59分;HPLC保持時間(方法B):t
R=10.33分
【0184】
実施例15
8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−アミン
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0185】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 1−(2−アミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)エタノール
2−アミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(0.2g、0.798ミリモル)(実施例12のパートDに記載されるように調製)のTHF(15mL)中攪拌溶液に、臭化メチルマグネシウム(3.0M/THF)(0.82mL、2.394ミリモル)を−60℃で添加し、その反応物を30分間攪拌した。該反応物を塩化アンモニウム飽和溶液でクエンチさせ、酢酸エチル(2x10mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(1x10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して1−(2−アミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)エタノール(0.2g、0.691ミリモル、収率87%)を得た。LCMS(ESI) m/e 267.0[(M+H)
+、C
13H
13ClFN
2Oとしての計算値 267.1];LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.36分
【0186】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−アミン
実施例5のパートDに記載されるように、1−(2−アミノ−4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)エタノールを用いて調製し、8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−アミン(0.15g、0.557ミリモル、収率74%)を得た。LCMS(ESI) m/e 247.0[(M+H)
+、C
13H
12ClN
2Oとしての計算値 247.05];LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.52分
【0187】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. N−(8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド
実施例12のパートFに記載されるように、8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−アミンを用いて調製し、N−(8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド(0.142g、0.398ミリモル、収率66%)を得た。LCMS(ESI) m/e 289.0[(M+H)
+、C
15H
14ClN
2O
2としての計算値 289.1];LC/MS保持時間(方法B):t
R=1.62分
【0188】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
パートD.(S)−tert−ブチル (1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−2−アミノ−4−メチルペンタン−1−オール(5g、42.7ミリモル)の室温でのテトラヒドロフラン(100mL)中攪拌溶液に、BOC
2O(9.91mL、42.7ミリモル)を滴下して加え、その反応物を室温で5時間攪拌した。反応の終了した後、溶媒を減圧下で除去し、(S)−tert−ブチル (1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(6.3g、29.0ミリモル、収率68%)を無色油として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 6.42(d,J=8.8Hz,1H)、4.55(m,1H)、3.32(m,1H)、3.27(m,1H)、3.17(m,1H)、1.47(m,1H)、1.37(s,9H)、1.22(m,2H)、0.85(m,6H)
【0189】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. tert−ブチル ((2S)−1−((4−アセトアミド−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート
実施例8のパートCに記載されるように、(S)−tert−ブチル (1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートおよびN−(8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミドを用いて調製し、tert−ブチル ((2S)−1−((4−アセトアミド−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.6g、0.882ミリモル、収率51%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 470.2[(M+H)
+、C
26H
36N
3O
5としての計算値 470.3];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.89分
【0190】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
パートF. N−(8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド
tert−ブチル ((2S)−1−((4−アセトアミド−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.15g、0.319ミリモル)の室温でのジクロロメタン(25mL)中攪拌溶液に、TFA(0.246mL、3.19ミリモル)を添加し、混合物を12時間攪拌した。反応の終了した後、溶媒を減圧下で除去し、N−(8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド(0.18g、0.281ミリモル、収率58%)を褐色油として得た。その生成物をさらに精製することなく次の工程に持ち込んだ。LCMS(ESI) m/e 370.2[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
3としての計算値 370.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.14分
【0191】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
パートG. 8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−アミン
実施例13に記載されるように、N−(8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミドを用いて調製し、8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−アミン(15mg、0.045ミリモル、収率9%)を黄色油として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 7.95(m,2H)、7.35(m,1H)、6.92(m,1H)、6.74(s,1H)、5.66(m,1H)、4.35(m,1H)、4.15(m,1H)、3.74(m,1H)、1.82−1.72(m,3H)、1.52(m,3H)、1.04(m,6H);LCMS(ESI) m/e 328.2[(M+H)
+、C
19H
26N
3O
2としての計算値 328.2];LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.25分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.78分;HPLC保持時間(方法C):t
R=12.78分
【0192】
実施例16
(S)−1−((1−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 4−クロロ−5−フルオロニコチン酸
ヘキサン中1.6M N−ブチルリチウム(9.50mL、15.21ミリモル)をTHF(20mL)に加え、−78℃に冷却した。この溶液に、ジイソプロピルアミン(2.167mL、15.21ミリモル)を、つづいて4−クロロ−3−フルオロピリジン(2g、15.21ミリモル)を添加し、その溶液を−78℃で6時間攪拌した。次に該反応混合物を砕いたドライアイス上に注ぎ、反応混合物が室温に加温されるまで攪拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加して反応物をクエンチさせ、濃塩酸を用いてpHを2の酸性にし、酢酸エチル(3x10mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、4−クロロ−5−フルオロニコチン酸(1.7g、9.68ミリモル、収率64%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 175.9[(M+H)
+、C
6H
4ClFNO
2としての計算値 176.0];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.57分
【0194】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. メチル 4−クロロ−5−フルオロニコチナート
4−クロロ−5−フルオロニコチン酸(1.7g、9.68ミリモル)のアセトニトリル(18mL)中溶液を0℃に冷却した。この溶液に、DBU(3.65mL、24.21ミリモル)を滴下して加え、得られた溶液を30分間攪拌した。ヨードメタン(3.03mL、48.4ミリモル)を滴下して加え、室温で12時間攪拌した。揮発物を減圧下で完全に除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサンのグラジエントを用いる)を介して精製し、メチル 4−クロロ−5−フルオロニコチナート(1.2g、6.33ミリモル、収率65%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 190.0[(M+H)
+、C
7H
6ClFNO
2としての計算値 190.0];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.77分
【0195】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. メチル 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−フルオロニコチナート
4−クロロ−5−フルオロニコチナート(1.2g、6.33ミリモル)の1,4−ジオキサン(12mL)および水(0.5mL)中溶液に、(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(1.214g、6.96ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(2.205g、12.66ミリモル)を添加した。この混合物に、PdCl
2(dppf)(0.371g、0.506ミリモル)を添加し、該溶液をN
2で10分間パージし、次に80℃で12時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水(25mL)を加えた。該溶液を酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(25mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して残渣を得、それをシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサンのグラジエントを用いる)に付して精製し、メチル 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−フルオロニコチナート(900mg、3.17ミリモル、収率50%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 284.0[(M+H)
+、C
13H
9ClF
2NO
2としての計算値 284.0];LC/MS保持時間(方法F):t
R=1.01分
【0196】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. (4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−フルオロピリジン−3−イル)メタノール
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−フルオロニコチナート(300mg、1.058ミリモル)の0℃に冷却したテトラヒドロフラン(7mL)中溶液に、LAH/THF(0.441mL、1.058ミリモル)を滴下して加え、該溶液を30分間攪拌した。次に該反応物を室温にまで加温させ、12時間攪拌した。反応物を塩化アンモニウム飽和溶液(5mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(2x5mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−フルオロピリジン−3−イル)メタノール(200mg、0.782ミリモル、収率74%)を淡褐色油として得た。LCMS(ESI) m/e 255.9[(M+H)
+、C
12H
9ClF
2NOとしての計算値 256.0];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.89分
【0197】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. 8−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン
実施例8のパートBに記載されるように、(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−フルオロピリジン−3−イル)メタノールを用いて調製し、8−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(35mg、0.149ミリモル、収率19%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 235.9[(M+H)
+、C
12H
8ClFNOとしての計算値 236.0];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.92分
【0198】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
パートF. (S)−tert−ブチル (1−((1−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート
実施例8のパートCに記載されるように、8−クロロ−1−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジンを用いて調製し、(S)−tert−ブチル (1−((1−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(35mg、0.084ミリモル、収率66%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 417.1[(M+H)
+、C
23H
30FN
2O
4としての計算値 417.2];LC/MS保持時間(方法F):t
R=1.00分
【0199】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
パートG. (S)−1−((1−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
実施例8のパートDに記載されるように、(S)−tert−ブチル (1−((1−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートを用いて調製し、(S)−1−((1−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン・2TFA(12.47mg、0.022ミリモル、収率26%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 9.46(d,J=3.2Hz,1H)、8.29(s,1H)、8.05(d,J=9.2Hz,1H)、6.87(m,1H)、6.77(d,J=2.4Hz,1H)、5.2(s,2H)、4.33(m,1H)、4.12(m,1H)、3.69(m,1H)、1.85−1.71(m,3H)、1.1(m,6H);LCMS(ESI) m/e 317.0[(M+H)
+、C
18H
22FN
2O
2としての計算値 317.2];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.62分;HPLC保持時間(方法A):t
R=10.68分;HPLC保持時間(方法B):t
R=11.50分
【0200】
実施例17
1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−5,5,5−トリフルオロペンタン−2−アミン
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0201】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. tert−ブチル 2−(ジフェニルメチレンアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタノアート
tert−ブチル 2−((ジフェニルメチレン)アミノ)アセタート(1g、3.39ミリモル)の−78℃に冷却した窒素雰囲気下でのTHF(20ml)中攪拌溶液に、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M LDA(2.54ml、5.08ミリモル)を30分間にわたって滴下して加えた。次にこの混合物に、3,3,3−トリフルオロプロピル トリフルオロメタンスルホナート(1.083g、4.40ミリモル)を添加した。その反応物を室温にまで徐々に加温し、4時間攪拌した。塩化アンモニウム飽和水溶液を0℃で添加することで反応混合物をクエンチさせた。次に該反応混合物を酢酸エチル(3x10mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ついで減圧下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(2%酢酸エチル/ヘキサンを用いる)に付して精製し、tert−ブチル 2−((ジフェニルメチレン)アミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタノアート(800mg、2.02ミリモル、収率60%)を黄色油として得た。LCMS(ESI) m/e 391.9[(M+H)
+、C
22H
24F
3NO
2としての計算値 392.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=2.49分
【0202】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
パートB.(S)−2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(塩酸塩)
tert−ブチル 2−((ジフェニルメチレン)アミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタノアート(800mg、2.023ミリモル)の50%水性塩酸(0.123mL、2.023ミリモル)中攪拌溶液を100℃で加熱して8時間還流させた。該反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(10mL)で洗浄した。水層を減圧下で濃縮し、2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸・塩酸塩(400mg、1.82ミリモル、収率90%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 171.7[(M+H)
+、C
5H
7F
3O
2としての計算値 172.1];LC/MS保持時間(方法H):t
R=0.80分
【0203】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. (S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸
2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンタン酸・塩酸塩(400mg、1.503ミリモル)のTHF(8mL)および水(8mL)中攪拌溶液に、K
2CO
3(831mg、6.01ミリモル)を室温で添加し、その溶液を10分間攪拌した。この混合物に、BOC
2O(656mg、3.01ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で8時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮した。水層を酢酸エチル(3x5mL)で洗浄した。水層をクエン酸飽和溶液(5mL)で酸性にし、次に酢酸エチル(3x8mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(3x5mL)で、つづいて塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(500mg、1.84ミリモル)を定量的に無色油として得た。その粗材料をさらに精製することなく次の工程にそのまま適用した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 5.04(s,1H)、4.38(s,1H)、2.15−2.28(m,2H)、1.91−1.95(m,2H)、1.46(s,9H)
【0204】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. tert−ブチル 5,5,5−トリフルオロ−1−ヒドロキシペンタン−2−イルカルバマート
2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5,5,5−トリフルオロペンタン酸(500mg、1.843ミリモル)の−10℃に冷却した窒素雰囲気下でのTHF(15ml)中攪拌溶液に、N−メチルモルホリン(0.223ml、2.028ミリモル)を、つづいてクロロギ酸イソブチル(0.266ml、2.028ミリモル)を滴下して加え、30分間攪拌した。反応混合物をろ過した。該濾液を水素化ホウ素ナトリウム(147mg、3.87ミリモル)/水(10mL)に加え、5分間攪拌した。該混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈した。有機層を分離し、塩水(2x10mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、減圧下で蒸発させ、tert−ブチル (5,5,5−トリフルオロ−1−ヒドロキシペンタン−2−イル)カルバマート(400mg、1.55ミリモル、収率84%)を白色固体として得、それを何ら精製することなく次工程に適用した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 3.73−3.59(m,3H)、2.24−2.16(m,2H)、1.87−1.69(m,2H)、1.44(s,9H)
【0205】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. tert−ブチル 1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−5,5,5−トリフルオロペンタン−2−イルカルバマート
実施例8のパートCに記載されるように、8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジンを用いて調製し、tert−ブチル (1−((5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−5,5,5−トリフルオロペンタン−2−イル)カルバマート(25mg、9.12マイクロモル、収率4%)を褐色がかった固体として得た。LCMS(ESI) m/e 439.2[(M+H)
+、C
22H
26F
3N
2O
4としての計算値 439.2] LC/MS保持時間(方法 C):t
R=2.04分
【0206】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
パートF. 1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−5,5,5−トリフルオロペンタン−2−アミン
実施例8のパートDに記載されるように、tert−ブチル (1−((5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−5,5,5−トリフルオロペンタン−2−イル)カルバマートを用いて調製し、1−(5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−5,5,5−トリフルオロペンタン−2−アミン(15mg、0.041ミリモル、収率18%)を黄色油として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.68(m,2H)、8.27(d,J=6.4Hz,1H)、8.11(d,J=8.8Hz,1H)、6.97(m,1H)、6.83(d,J=2.4Hz,1H)、5.39(s,2H)、4.39(m,1H)、4.26(m,1H)、3.78(m,1H)、2.5−2.43(m,2H)、2.15−2.07(m,2H);LCMS(ESI) m/e 339.1[(M+H)
+、C
17H
18F
3N
2O
2としての計算値 339.1];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.76分;HPLC保持時間(方法A):t
R=7.46分;HPLC保持時間(方法B):t
R=8.75分
【0207】
実施例18
(S)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 4−クロロピリジン−2−アミン
4−クロロピリジン−2−アミン(8g、62.2ミリモル)の室温でのアセトニトリル(600mL)中攪拌溶液に、NBS(11.08g、62.2ミリモル)を少しずつ添加し、該反応物を14時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。その残渣を酢酸エチルおよび水で復元した。有機物を酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(100mL)、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機液を減圧下で濃縮し、5−ブロモ−4−クロロピリジン−2−アミン(13g、収率99%)を黄色固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(ESI) m/e 207.0[(M+H)
+、C
5H
5BrClN
2としての計算値 206.9];LC/MS保持時間(方法B):t
R=0.8分;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.17(s,1H)、6.63(s,1H)、4.59(s,2H)
【0209】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. N−(5−ブロモ−4−クロロピリジン−2−イル)アセトアミド
5−ブロモ−4−クロロピリジン−2−アミン(11.6g、55.9ミリモル)の0℃でのピリジン(100mL)中攪拌溶液に、塩化アセチル(3.98mL、55.9ミリモル)を加え、反応物を室温で3時間攪拌した。反応物を冷水でクエンチさせた。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水で復元した。有機体を酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(100mL)、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機層を減圧下で濃縮し、N−(5−ブロモ−4−クロロピリジン−2−イル)アセトアミド(14.6g、55.9ミリモル、定量的収率)を白色固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(ESI) m/e 249[(M+H)
+、C
7H
7BrClN
2Oとしての計算値 248.9 LC/MS保持時間(方法B):t
R=1.64分;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 10.87(s,1H)、8.58(s,1H)、8.33(s,1H)、2.11(s,3H)
【0210】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. N−(4−クロロ−5−ビニルピリジン−2−イル)アセトアミド
N−(5−ブロモ−4−クロロピリジン−2−イル)アセトアミド(7g、28.1ミリモル)、2,4,6−トリビニル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリボリナンのピリジンとの複合体(1:1)(8.78g、36.5ミリモル)、および炭酸ナトリウム(5.95g、56.1ミリモル)/水(7mL)溶液のトルエン(50mL)およびエタノール(8mL)の混合液中攪拌溶液に、Pd(PPh
3)
4(0.973g、0.842ミリモル)を添加した。該溶液に窒素気体をパージし、5分間通気し、次に85℃で14時間加熱した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、次にセライト床に通して濾過した。濾液を水で希釈し、有機層を分離し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機層を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサンの勾配を用いる)に付して精製した。生成物を30%酢酸エチル/ヘキサンで溶出し、必要とされるフラクションを濃縮してN−(4−クロロ−5−ビニルピリジン−2−イル)アセトアミド(5.92g、27.7ミリモル、収率99%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 197.2[(M+H)
+、C
9H
10ClN
2Oとしての計算値 197.04]LC/MS保持時間(方法A):t
R=1.50分;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 10.79(s,1H)、8.64(s,1H)、8.18(d,J=6.40Hz,1H)、6.88(dd,J=11.2、17.6Hz,1H)、5.99(dd,J=17.60、0.80Hz,1H)、5.47(dd,J=11.40、0.80Hz,1H)、2.12(s,3H)
【0211】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. N−(4−クロロ−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド
N−(4−クロロ−5−ビニルピリジン−2−イル)アセトアミド(6g、30.5ミリモル)および2,6−ルチジン(7.11mL、61.0ミリモル)の 0℃でのジオキサン(110mL)および水(25mL)の混合液中攪拌溶液に、四酸化オスミウムの2−メチル−2−プロパノール中2.5重量%溶液(9.58mL、30.5ミリモル)を、つづいて過ヨウ素酸ナトリウム(19.58g、92ミリモル)を添加し、反応物を4時間攪拌した。該反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をヘキサン/酢酸エチルを用いるシリカカラムにより精製してN−(4−クロロ−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(5.8g、28.1ミリモル、収率92%)をオフホワイト固体として得た。LCMS(ESI) m/e 197.0[(M)
−、C
8H
6ClN
2O
2としての計算値 197.04] LC/MS保持時間(方法A):t
R=1.21分;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 11.20(s,1H)、10.18(s,1H)、8.76(s,1H)、8.27(s,1H)、2.16(s,3H)
【0212】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. N−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド
N−(4−クロロ−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(3g、15.11ミリモル)、(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(2.63g、15.11ミリモル)、炭酸セシウム(9.84g、30.2ミリモル)の水(8mL)およびTHF(25mL)の混合液中攪拌溶液に、Pd(PPh
3)
4(19.19mg、0.017ミリモル)を添加し、反応物を85℃で12時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。有機層を合わせ、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液としてヘキサン/酢酸エチルを用いる)に付して精製し、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(2.8g、9.01ミリモル、収率60%)をオフホワイト固体として得た。LCMS(ESI) m/e 291.0[(M)
−、C
14H
9ClFN
2O
2としての計算値 291.0] LC/MS保持時間(方法A):t
R=1.69分;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 11.14(s,1H)、9.84(d,J=Hz,1H)、8.88(s,1H)、8.13(s,1H)、7.61(dd,J=2.00、10.00Hz,1H)、7.46−7.48(m,2H)、2.11(s,3H)
【0213】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
パートF. N−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例5のパートCに記載されるように、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(9g、24.29ミリモル)を用いて調製し、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(9g、定量的収率)を褐色油として得た。これを精製することなく次工程に適用した。LCMS(ESI) m/e 295.2[(M)
−、C
14H
13ClFN
2O
2としての計算値 295.1] LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.44分
【0214】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
パートG. N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
N−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(9g、23.82ミリモル)のDMF(90mL)中攪拌溶液に、炭酸カリウム(9.88g、71.5ミリモル)を加え、得られた混合物をしっかりと密封し、95℃で16時間加熱した。次に反応混合物を室温に冷却し、揮発物を減圧下で除去した。粗材料を水(200mL)に溶かし、濾過した。残渣を水(2x250mL)で洗浄し、減圧下で16時間乾燥させ、N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(5.5g、20.02ミリモル、収率84%)を淡褐色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 275.2[(M)
−、C
14H
12ClN
2O
2としての計算値 275.1] LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.77分;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 10.6(s,1H)、8.41(s,1H)、8.25(s,1H)、7.78(d,J=8.4Hz,1H)、7.22−7.15(m,2H)、5.2(s,2H)、2.2(s,3H)
【0215】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
パートH. (S)−tert−ブチル 1−(2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(2.5g、9.10ミリモル)、(S)−tert−ブチル(1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(5.93g、27.3ミリモル)、ジ−tert−ブチル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−3−メトキシ−6−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(RockPhos)(0.171g、0.364ミリモル)、炭酸セシウム(4.45g、13.65ミリモル)およびモレキュラーシーブ4Å(1.5g、9.10ミリモル)のトルエン(10mL)中攪拌懸濁液をアルゴン気体で10分間パージし、次に塩化アリルパラジウム(II)(0.067g、0.182ミリモル)で処理した。アルゴン気体を再度15分間通気し、得られた混合物をしっかりと密封し、90℃で21時間加熱した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(15mL)で希釈し、セライトパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で蒸発させて粗材料を得、それをシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(3%メタノール/クロロホルム)に付して精製し、所望の生成物をBoc−ロイシノールで汚染された状態で得た。次にその油性混合物をヘキサン(2x10mL)で処理して白色固体を得、それをSFC方法(カラム:Chiracel OJ−H、(250x4.6)mm、5μ、0.5%DEA/アセトニトリル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(2.4g、5.24ミリモル、収率58%)を得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.31(s,1H)、8.09(s,1H)、7.72(d,J=8.4Hz,1H)、6.71(dd,J=2.4Hz,J=8.8Hz,1H)、6.56(d,J=2.4Hz,1H)、5.09(s,2H)、3.95(m,3H)、2.20(s,3H)、1.72(m,1H)、1.51−1.39(m,2H)、1.47(s,9H)、1.16(m,6H)
【0216】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
パートI. (S)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例8のパートDに記載されるように、(S)−tert−ブチル 1−(2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート(4.8g、10.54ミリモル)を用いて調製し、(S)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(3.26g、9.06ミリモル、収率86%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 356.2[(M)
−、C
20H
26N
3O
3としての計算値 356.2] LC/MS保持時間(方法H):t
R=1.55分;
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.31(s,1H)、8.15(s,1H)、7.83(d,J=8.4Hz,1H)、6.85(dd,J=2.4Hz,8.8Hz,1H)、6.71(d,J=2.8Hz,1H)、5.15(s,2H)、4.31(dd,J=3.2Hz,10.8Hz,1H)、4.11(dd,J=6.4Hz,10.4Hz,1H)、3.72(m,1H)、2.25(s,3H)、1.65−1.85(m,3H)、1.04(m,6H)
【0217】
実施例19
(S)−4−メチル−1−(スピロ[クロメノ[3,4−c]ピリジン−5,3’−オキセタン]−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミン
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0218】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 3−(4−クロロピリジン−3−イル)オキセタン−3−オール
4−クロロピリジン(5g、44.0ミリモル)塩酸塩を、丸底フラスコ中で、無水トルエンとの共沸蒸留に付して乾燥させた。これに、無水THF(100mL)を窒素雰囲気下で添加し、−78℃に冷却した。15分後に、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M LDA(48.4mL、97ミリモル)を滴下して加え、反応物を30分間攪拌した。次にオキセタン−3−オン(3.81g、52.8ミリモル)を加え、反応物を−78℃で5分間攪拌し、次に冷却浴を取り外し、反応物を室温にまで(約1時間にわたって)徐々に加温させた。塩化アンモニウム水溶液を添加することで反応物をクエンチさせ、有機層を酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、乾燥させて減圧下で濃縮し、3−(4−クロロピリジン−3−イル)オキセタン−3−オール(3.8g、20.47ミリモル、収率46%)を黄色油として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 8.6(s,1H)、8.51(d,J=5.6Hz,1H)、7.56(d,J=5.2Hz,1H)、6.46(s,1H)、5.14(m,2H)、4.73(m,2H)
【0219】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 3−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)オキセタン−3−オール
実施例5のパートBに記載されるように、3−(4−クロロピリジン−3−イル)オキセタン−3−オールを用いて調製し、3−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)オキセタン−3−オール(750mg、2.68ミリモル、収率50%)をオフホワイト固体として得た。LCMS(ESI) m/e 280.0[(M+H)
+、C
14H
12ClFNO
2としての計算値 280.0];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.90分
【0220】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. 8−クロロスピロ[クロメノ[3,4−c]ピリジン−5,3’−オキセタン]
実施例5のパートDに記載されるように、3−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)オキセタン−3−オールを用いて調製し、8−クロロスピロ[クロメノ[3,4−c]ピリジン−5,3’−オキセタン](40mg、0.154ミリモル、収率22%)を明褐色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 260.0[(M+H)
+、C
14H
11ClNO
2としての計算値 260.0];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.92分
【0221】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. (S)−2−(4−メチル−1−(スピロ[クロメノ[3,4−c]ピリジン−5,3’−オキセタン]−8−イルオキシ)ペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
実施例5のパートEに記載されるように、8−クロロスピロ[クロメノ[3,4−c]ピリジン−5,3’−オキセタン]を用いて調製し、2−(4−メチル−1−(スピロ[クロメノ[3,4−c]ピリジン−5,3’−オキセタン]−8−イルオキシ)ペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(35mg、0.074ミリモル、収率64%)を明褐色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 471.2[(M+H)
+、C
28H
27N
2O
5としての計算値 471.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=2.14分
【0222】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. (S)−4−メチル−1−(スピロ[クロメノ[3,4−c]ピリジン−5,3’−オキセタン]−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミン
実施例5のパートFに記載されるように、(S)−2−(4−メチル−1−(スピロ[クロメノ[3,4−c]ピリジン−5,3’−オキセタン]−8−イルオキシ)ペンタン−2−イル)イソインドリン−1,3−ジオンを用いて調製し、(S)−4−メチル−1−(スピロ[クロメノ[3,4−c]ピリジン−5,3’−オキセタン]−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミン(13mg、0.038ミリモル、収率51%)を淡褐色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.87(s,1H)、8.56(d,J=5.2Hz,1H)、7.85(d,J=8.4Hz,1H)、7.76(d,J=4.8Hz,1H)、6.82−6.78(m,2H)、5.04(d,J=8Hz,2H)、4.93(d,J=8Hz,2H)、4.05(m,1H)、3.87(m,1H)、3.32(m,1H)、1.83(m,1H)、1.43(m,2H)、1.0(m,6H);LCMS(ESI) m/e 341.2[(M+H)
+、C
20H
25N
2O
3としての計算値 341.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.71分;HPLC保持時間(方法A):t
R=6.93分;HPLC保持時間(方法B):t
R=8.53分
【0223】
実施例20
(8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−(クロロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−イル)メタノール
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
((S)−tert−ブチル(4−メチル−1−(スピロ[クロメノ[3,4−c]ピリジン−5,3’−オキセタン]−8−イルオキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(10mg、0.023ミリモル)(実施例19のパートDに記載されるように調製)の0℃に冷却したジクロロメタン(1mL)中溶液に、ジエチルエーテル中1M HCl(23μL、0.023ミリモル)を滴下して加え、該溶液を30分間攪拌した。次に反応物を室温にまで加温させ、2時間攪拌した。反応の終了した後、揮発性物質を減圧下で除去し、プレパラティブHPLCに付して精製し、(8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−(クロロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−イル)メタノール(2.08mg、5.52マイクロモル、収率24%)の生成物を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.82(m,1H)、8.69(m,1H)、8.35(m,1H)、8.09(m,1H)、6.94(m,1H)、6.82(s,1H)、4.36−4.20(m,6H)、3.73(m,1H)、1.82−1.68(m,3H)、1.04(m,6H);LCMS(ESI) m/e 377.2[(M+H)
+、C
20H
26ClN
2O
3としての計算値 377.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.71分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.12分;HPLC保持時間(方法B):t
R=9.87分
【0224】
実施例21
(2S)−1−(9−ブロモ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0225】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. tert−ブチル (2S)−1−(9−ブロモ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
実施例14のパートBに記載されるように、tert−ブチル (2S)−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−イルカルバマート(実施例6に記載されるように調製)を用いて調製し、tert−ブチル (2S)−1−(9−ブロモ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート(120mg、0.24ミリモル、定量的収量)を得た。LCMS(ESI) m/e 491.2[(M+H)
+、C
24H
32BrN
2O
4としての計算値 491.1]LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.44分
【0226】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
パートB.(2S)−1−(9−ブロモ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
実施例8のパートDに記載されるように、tert−ブチル ((2S)−1−((9−ブロモ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(20mg、0.041ミリモル)を用いて調製し、(2S)−1−((9−ブロモ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン(7mg、0.018ミリモル、収率44%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.69(bs,2H)、8.39(s,1H)、8.31(bs,1H)、6.92(s,1H)、5.63(d,J=5.6Hz,1H)、4.42(m,1H)、4.28(m,1H)、3.77(bs,1H)、1.83−1.70(m,6H)、1.04(m,6H)。LCMS(ESI) m/e 391.0[(M+H)
+、C
19H
24BrN
2O
2としての計算値 391.1] LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.64分HPLC保持時間(方法A):t
R=8.36分および8.44分(ジアステレオマー混合物);HPLC保持時間(方法B):t
R=5.23分
【0227】
実施例22
8−((S)−2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−9−カルボニトリル
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0228】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. tert−ブチル (2S)−1−(9−シアノ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
tert−ブチル ((2S)−1−((9−ブロモ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(100mg、0.203ミリモル)(実施例21のパートAに記載されるように調製)およびL−プロリン(23.43mg、0.203ミリモル)のDMF(2mL)中混合物に、シアン化銅(I)(36.5mg、0.407ミリモル)を添加した。アルゴン気体を該攪拌懸濁液に5分間通気した。反応混合物をアルゴン雰囲気下120℃で12時間攪拌した。次に混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(10mL)で希釈し、セライトに通して濾過した。濾液を水(10mL)および塩水(10mL)で洗浄した。有機抽出液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗材料を得、それをシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチルの移動相)に付して精製し、tert−ブチル ((2S)−1−((9−シアノ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(15mg、0.034ミリモル、収率17%)を得た。LCMS(ESI) m/e 438.2[(M+H)
+、C
25H
32N
3O
4としての計算値 438.2] LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.81分
【0229】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 8−((S)−2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−9−カルボニトリル
tert−ブチル ((2S)−1−((9−シアノ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(15mg、0.034ミリモル)の0℃に冷却したジクロロメタン(2mL)中溶液に、ジオキサン中4M HCl(1.0mL、4.00ミリモル)を1分間にわたってゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で5分間攪拌し、次に室温にまで加温し、2時間攪拌させた。溶媒を減圧下で除去し、その粗材料を5%メタノール/酢酸エチルで洗浄し、8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−9−カルボニトリル(9mg、0.025ミリモル、収率73%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.74(bs,2H)、8.58(s,1H)、8.34(d,J=6Hz,1H)、7.01(s,1H)、5.74(t,J=6.4Hz,1H)、4.48(m,1H)、4.33(m,1H)、3.78(m,1H)、1.82−1.68(m,6H)、1.06(m,6H);LCMS(ESI) m/e 338.2[(M+H)
+、C
20H
24N
3O
2としての計算値 338.2] LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.17分HPLC保持時間(方法A):t
R=7.97分および8.03分(ジアステレオマー混合物);HPLC保持時間(方法B):t
R=8.77分(重複したピーク)
【0230】
実施例23
(S)−8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−9−カルボニトリル
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
パートA.(S)−tert−ブチル 1−(9−シアノ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
実施例22のパートAに記載されるように、(S)−tert−ブチル 1−(9−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート(0.029g、0.061ミリモル)を用いて調製し、(S)−tert−ブチル (1−((9−シアノ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(8mg、0.019ミリモル、収率11%)を明褐色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 424.2[(M+H)
+、C
24H
30N
3O
4としての計算値 424.2]LC/MS保持時間(方法E):t
R=2.11分
【0232】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
パートB.(S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−9−カルボニトリル
実施例8のパートDに記載されるように、tert−ブチル (1−((9−シアノ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.008g、0.019ミリモル)を用いて調製し、8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−9−カルボニトリル(3.19mg、9.86マイクロモル、収率52%)を黄色油として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.66(bs,1H)、8.45(s,1H)、8.08(bs,1H)、6.95(s,1H)、5.43(s,2H)、4.48(m,1H)、4.24(m,1H)、3.86(m,1H)、3.69(m,1H)、1.92−1.74(m,3H)、1.05(m,6H);LCMS(ESI) m/e 324.2[(M+H)
+、C
19H
22N
3O
2としての計算値 324.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.79分;HPLC保持時間(方法A):t
R=7.05分;HPLC保持時間(方法B):t
R=7.87分
【0233】
実施例24
(2S)−1−シクロペンチル−3−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)プロパン−2−アミン
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. tert−ブチル 1−シクロペンチル−3−ヒドロキシプロパン−2−イルカルバマート
2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−シクロペンチルプロパン酸(730mg、2.84ミリモル)の−10℃に冷却したTHF(7.5mL)中溶液に、N−メチルモルホリン(0.312mL、2.84ミリモル)を、つづいてクロロギ酸イソブチル(0.373mL、2.84ミリモル)を添加した。次に反応混合物を5分間攪拌した。得られた固体を濾過により取り出し、THF(5mL)で洗浄した。濾液を−10℃に冷却し、NaBH
4(161mg、4.26ミリモル)/水(5mL)を滴下して処理した。反応混合物を−10℃で10分間攪拌し、室温にまで加温させ、さらに30分間攪拌した。ついで反応混合物を冷水(5mL)でクエンチさせた。水層を酢酸エチル(3x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル)に付して精製し、tert−ブチル 1−シクロペンチル−3−ヒドロキシプロパン−2−イルカルバマート(500mg、2.05ミリモル、収率72%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 6.38(m,1H)、4.51(m,1H)、3.85−3.65(m,1H)、3.42(m,1H)、3.25(m,1H)、3.8(m,1H)、2.75(m,1H)、1.85−1.65(m,4H)、1.6−1.25(m,12H)、1.15(m,2H)
【0235】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. tert−ブチル (2S)−1−シクロペンチル−3−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)プロパン−2−イルカルバマート
実施例8のパートCに記載されるように、8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(100mg、0.432ミリモル)を用いて調製して粗残渣を得、それをシリカゲルクロマトグラフィー(移動相として石油エーテルおよび酢酸エチル)に付して精製し、tert−ブチル (1−シクロペンチル−3−((5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)プロパン−2−イル)カルバマート(30mg、0.062ミリモル、収率14%)をオフホワイト固体として得た。LCMS(ESI) m/e 439.3[(M+H)
+、C
26H
35N
2O
4としての計算値 439.3] LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.44分
【0236】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. (2S)−1−シクロペンチル−3−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)プロパン−2−アミン
実施例8のパートDに記載されるように、tert−ブチル (1−シクロペンチル−3−((5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)プロパン−2−イル)カルバマート(30mg、0.068ミリモル)を用いて調製し、1−シクロペンチル−3−((5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)プロパン−2−アミン(14mg、0.040ミリモル、収率59%)を黄色油として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.45(s,1H)、8.35(s,1H)、7.95(m,1H)、7.8(d,J=2.4Hz,1H)、6.75(m,1H)、6.6(s,1H)、5.42(m,1H)、4.05−4.15(m,1H)、3.9−3.85(m,1H)、3.3−3.1(m,1H)、2.0(m,1H)、1.95(m,2H)、1.9−1.4(m,9H)、1.3−1.02(m,2H);LCMS(ESI) m/e 339.2[(M+H)
+、C
21H
27N
2O
2としての計算値 339.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.53分;HPLC保持時間(方法:EclipseXDB C18(4.6x150mm、3.5μm)、移動相:A=20mM NH
4OAc/水;移動相B=アセトニトリル;0−12分、0%B→10%B;12−15分、10%B→100%B;15−17分、100%B;流速=1mL/分;λ=254nmおよび220nm;作業時間=17分):t
R=8.22分;HPLC保持時間(方法A):t
R=9.34分
【0237】
実施例25
(S)−8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−9−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
パートA.(S)−tert−ブチル 1−(9−ブロモ−5−オキソ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
(S)−tert−ブチル (4−メチル−1−((5−オキソ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.100g、0.242ミリモル)(実施例11のパートEに記載されるように調製)の無水アセトニトリル(2mL)中攪拌溶液に、NBS(0.043g、0.242ミリモル)を添加し、該混合物を80℃で12時間加熱した。反応の終了した後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗化合物を得、それをプレパラティブ TLCに付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−((9−ブロモ−5−オキソ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.163ミリモル、収率67%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 491.2[(M+H)
+、C
23H
28BrN
2O
5としての計算値 491.1] LC/MS保持時間(方法F):t
R=1.12分
【0239】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. (S)−8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−9−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン
実施例8のパートDに記載されるように、(S)−tert−ブチル (1−((9−ブロモ−5−オキソ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートを用いて調製し、(S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−9−ブロモ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン(6mg、0.015ミリモル、収率1%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 9.38(s,1H)、8.89(d,J=5.6Hz,1H)、8.57(s,1H)、8.19(d,J=5.6Hz,1H)、7.18(s,1H)、4.24(m,1H)、4.06(m,1H)、3.43(m,1H)、1.84(m,1H)、1.63−1.46(m,2H)、1.02(m,6H).LCMS(ESI) m/e 391.0[(M+H)
+、C
18H
20BrN
2O
3としての計算値 391.1];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.53分;HPLC保持時間(方法A):t
R=11.15分;HPLC保持時間(方法B):t
R=12.19分
【0240】
実施例26
4−フルオロ−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミン
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0241】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. tert−ブチル 4−フルオロ−1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
実施例24のパートAに記載されるように、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−フルオロ−4−メチルペンタン酸(300mg、1.203ミリモル)を用いて調製し、tert−ブチル 4−フルオロ−1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート(170mg、0.73ミリモル、収率60%)を淡黄色油として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 4.91(bs,1H)、3.85(m,1H)、3.65(m,2H)、2.46(bs,1H)、1.81(m,2H)、1.45(m,12H)、1.38(m,3H)
【0242】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. tert−ブチル 4−フルオロ−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−イルカルバマート
実施例8のパートCに記載されるように、tert−ブチル (4−フルオロ−4−メチル−1−((5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(100mg、0.232ミリモル)を用いて調製し、tert−ブチル 4−フルオロ−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−イルカルバマート(100mg、0.204ミリモル、収率47%)を明褐色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 431.2[(M+H)
+、C
19H
24FN
2O
2としての計算値 431.2]LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.02分
【0243】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. 4−フルオロ−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミン
実施例8のパートDに記載されるように、8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(0.100g、0.432ミリモル)およびtert−ブチル (4−フルオロ−1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.168g、0.712ミリモル)を用いて調製し、4−フルオロ−4−メチル−1−(5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)ペンタン−2−アミン(80mg、0.23ミリモル、収率99%)を黄色油として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.66(d,J=6.4Hz,1H)、8.64(s,1H)、8.24(d,J=6.4Hz,1H)、8.08(d,J=8.8Hz,1H)、6.94(dd,J=2.4Hz,8.8Hz,1H)、6.78(d,J=2.8Hz,1H)、5.57(q,J=6.4Hz,1H)、4.38(dd,J=6.4Hz,J=10.8Hz,1H)、4.22(dd,J=6.4Hz,10.8Hz,1H)、3.99(m,1H)、2.16(m,2H)、1.75(d,J= 6.8Hz,3H)、1.55(s,3H)、1.50(s,3H);LCMS(ESI) m/e 331.2[(M+H)
+、C
19H
24FN
2O
2としての計算値 331.2] LC/MS保持時間(方法D):t
R=0.97分;HPLC保持時間(方法B):t
R=8.04分
【0244】
実施例27
(2S)−1−((9−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0245】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 1−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノール
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ニコチンアルデヒド(1.8g、7.64ミリモル)(実施例5のパートBに記載されるように調製)およびTMS−CF
3(0.521mL、3.52ミリモル)のジクロロメタン(20mL)中攪拌溶液を0℃で20分間攪拌した。TBAF(1.0M/THF)(0.4mL、1.528ミリモル)をゆっくりと滴下して加え、該溶液を90分間攪拌した。水を加え、該溶液をジクロロメタン(2x25mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、プレパラティブTLC(25%酢酸エチル/ヘキサンを用いる)に付して精製し、1−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノール(1g、2.64ミリモル、収率35%)を黄色油として得た。LCMS(ESI) m/e 306.0[(M+H)
+、C
13H
9ClF
4NOとしての計算値 306.02];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.05分
【0246】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 8−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン
実施例5のパートDに記載されるように、1−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノールを用いて調製し、8−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(800mg、2.63ミリモル、収率80%)を黄色油として得た。LCMS(ESI) m/e 286.0[(M+H)
+、C
13H
8ClF
3NOとしての計算値 286.01];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.11分
【0247】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. tert−ブチル ((2S)−4−メチル−1−((5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
実施例8のパートCに記載されるように、(S)−tert−ブチル (1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートおよび8−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジンを用いて調製し、tert−ブチル ((2S)−4−メチル−1−((5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.28g、0.516ミリモル、収率49%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 467.2[(M+H)
+、C
24H
30F
3N
2O
4としての計算値 467.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.19分
【0248】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. tert−ブチル (2S)−1−((9−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート
tert−ブチル ((2S)−4−メチル−1−((5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(50mg、0.107ミリモル)およびNCS(14.31mg、0.107ミリモル)のアセトニトリル(12mL)中攪拌溶液を窒素雰囲気下60℃で12時間加熱した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を水(15mL)とDCM(15mL)との間に分配した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮してtert−ブチル ((2S)−1−((9−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(51mg、0.092ミリモル、収率86%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 501.2[(M+H)
+、C
24H
29ClF
3N
2O
4としての計算値 501.2];LC/MS保持時間(方法D):t
R=2.02分
【0249】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. (2S)−1−((9−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
tert−ブチル ((2S)−1−((9−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(50mg、0.100ミリモル)のDCM(10mL)中攪拌溶液に、1M HCl/ジエチルエーテル(0.100ミリモル)を室温で添加し、該溶液を14時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去して残渣を得、それをプレパラティブHPLC(0.1%TFA/メタノールを用いる)に付して精製した。該精製により、(2S)−1−((9−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン(10mg、0.023ミリモル、収率23%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 8.67(d,J=5.2Hz,1H)、8.57(s,1H)、8.32(s,1H)、7.98(d,J=5.2Hz,1H)、6.97(s,1H)、6.45(m,1H)、3.9(m,1H)、3.87(m,1H)、3.09(m,1H)、1.83(m,1H)、1.33(m,2H)、1.31−1.26(m,6H);LCMS(ESI) m/e 401.2[(M+H)
+、C
19H
21ClF
3N
2O
2としての計算値 401.1];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.69分;HPLC保持時間(方法A):t
R=5.80分、5.87分(ジアステレオマー混合物);HPLC保持時間(方法B):t
R=6.41分、6.45分(ジアステレオマー混合物)
【0250】
実施例27aおよび27b
(S)−1−(((R)−9−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミンおよび(S)−1−(((S)−9−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
ジアステレオマーをプレパラティブキラルHPLCを用いて0.5%ジエチルアミン/メタノールで分割し、2種の異なるジアステレオマー(CF
3の絶対化学が不明)を得た。
ジアステレオマー1(36mg、0.082ミリモル、収率16%)を黄色ガム状液として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.62(d,J=5.2Hz,1H)、8.52(s,1H)、8.02(s,1H)、7.84(d,J=5.2Hz,1H)、6.88(s,1H)、6.10(q,J=7.6Hz,1H)、4.08(dd,J=4.4Hz,J= 9.2Hz,1H)、3.91(dd,J=6.8Hz,J=9.2Hz,1H)、3.32(m,1H)、1.83(m,1H)、1.45(m,2H)、0.99(m,6H);LCMS(ESI) m/e 401.2[(M+H)
+、C
19H
21ClF
3N
2O
2としての計算値 401.1];LC/MS保持時間(方法I):t
R=1.87分;HPLC保持時間(方法A):t
R=5.76分:HPLC保持時間(方法B):t
R=6.28分;キラルSFC(0.5%DEA/メタノール−カラムキラルパック ADH(250x4.6)mm−5μ);t
R=1.52分;
ジアステレオマー2(38mg、0.089ミリモル、収率17%)を黄色ガムとして得た:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.61(d,J=5.2Hz,1H)、8.52(s,1H)、8.03(s,1H)、7.85(d,J=5.2Hz,1H)、6.88(s,1H)、6.10(q,J=7.6Hz,1H)、4.11(dd,J=4Hz,J= 9.2Hz,1H)、3.89(dd,J=6.8Hz,J=9.2Hz,1H)、3.31(m,1H)、1.83(m,1H)、1.48(m,2H)、0.99(m,6H);LCMS(ESI) m/e 401.2[(M+H)
+、C
19H
21ClF
3N
2O
2としての計算値 401.1];LC/MS保持時間(方法I):t
R=1.86分;HPLC保持時間(方法A):t
R=5.68分:HPLC保持時間(方法B):t
R=6.25分;キラルSFC(0.5%DEA/メタノール−カラムキラルパック ADH(250x4.6)mm−5μ);t
R=3.93分
【0251】
実施例28
(2S)−1−((9−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. tert−ブチル ((2S)−1−((9−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート
実施例14のパートBに記載されるように、tert−ブチル ((2S)−4−メチル−1−((5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例27、パートC)を用いて調製し、tert−ブチル ((2S)−1−((9−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.42g、0.579ミリモル、収率75%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 545.2[(M+H)
+、C
24H
29BrF
3N
2O
4としての計算値 545.1];LC/MS保持時間(方法F) t
R=1.1分
【0253】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. (2S)−1−((9−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
tert−ブチル ((2S)−1−((9−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(50mg、0.092ミリモル)の室温でのジクロロメタン(10mL)中攪拌溶液に、TFA(0.035mL、0.458ミリモル)を添加し、一夜攪拌した。溶媒を減圧下で除去して残渣を得、それをプレパラティブHPLC(0.1%TFA/MeOHを用いる)に付して精製した。該精製により、(2S)−1−((9−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン(15mg、0.033ミリモル、収率36%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.64(m,1H)、8.54(m,1H)、8.23(m,1H)、7.88(s,1H)、6.91(s,1H)、6.10(m,1H)、4.3(m,1H)、4.12(m,1H)、3.52(m,1H)、1.85(m,1H)、1.72−1.69(m,1H)、1.61−1.56(m,1H)、1.05(m,6H);LCMS(ESI) m/e 445.2[(M+H)
+、C
19H
21BrF
3N
2O
2としての計算値 445.1];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.74分;HPLC保持時間(方法A):t
R=5.66分、5.75分(ジアステレオマー混合物);HPLC保持時間(方法B):t
R=6.27分、6.34分(ジアステレオマー混合物)
【0254】
実施例29
8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 8−クロロ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン
N−(8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(250mg、0.866ミリモル)のDMF(25mL)中攪拌溶液に、NaH(62.3mg、2.60ミリモル)を室温で加え、10分間攪拌した。塩化4−メトキシベンジル(0.236mL、1.732ミリモル)を滴下して加え、室温で一夜攪拌した。反応物を氷でクエンチさせ、酢酸エチル(25mL)で抽出した。有機層を分離し、水(25mL)、塩水(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して8−クロロ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン(200mg、0.20ミリモル、収率24%)を黄色油として得た。この化合物を精製することなく次工程に適用した。LCMS(ESI) m/e 487.2[(M+H)
+、C
29H
28ClN
2O
3としての計算値 487.2];LC/MS保持時間(方法C):t
R=2.52分
【0256】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. tert−ブチル (2S)−1−(2−(ビス(4−メトキシベンジル)アミノ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
実施例8のパートCに記載されるように、8−クロロ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミンを用いて調製し、tert−ブチル (2S)−1−(2−(ビス(4−メトキシベンジル)アミノ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート(110mg、0.070ミリモル、収率17%)を褐色油として得た。LCMS(ESI) m/e 668.6[(M+H)
+、C
40H
50N
3O
6としての計算値 668.4];LC/MS保持時間(方法F):t
R=1.49分
【0257】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. 8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン
tert−ブチル ((2S)−1−((2−(ビス(4−メトキシベンジル)アミノ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(110mg、0.165ミリモル)のジクロロメタン(10mL)中攪拌溶液に、TFA(0.254mL、3.29ミリモル)を添加し、該反応液を室温で一夜攪拌した。揮発物を蒸発させ、粗材料をプレパラティブHPLC(0.1%TFA/MeOH)に付して精製し、8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン(25mg、0.069ミリモル、収率42%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 7.74(m,2H)、6.84(s,1H)、6.75(dd,J=2.4Hz,J=8.4Hz,1H)、6.63(d,J=2.4Hz,1H)、5.18(m,1H)、4.32(m,1H)、4.15(m,1H)、3.65(m,1H)、1.83(m,1H)、1.65(m,5H)、1.04(m,6H);LCMS(ESI) m/e 328.2[(M+H)
+、C
19H
26N
3O
2としての計算値 328.2];LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.24分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.42分
【0258】
実施例30
N−(8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. N−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(1−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例6のパートAに記載されるように、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(実施例18のパートEでの記載に従って合成)を用いて調製し、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(1−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(1.7g、4.99ミリモル、収率91%)をオフホワイト固体として得た。LCMS(ESI) m/e 309.2[(M+H)
+、C
15H
15ClFN
2O
2としての計算値 309.1];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.54分
【0260】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. N−(8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例18のパートGに記載されるように、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(1−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル)アセトアミドを用いて調製し、N−(8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(1.5g、3.58ミリモル、収率65%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 289.0[(M+H)
+、C
15H
14ClN
2O
2としての計算値 289.1];LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.65分
【0261】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. tert−ブチル ((2S)−1−((2−アセトアミド−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート
実施例8のパートCに記載されるように、(S)−tert−ブチル (1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートおよびN−(8−クロロ−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミドを用いて調製し、tert−ブチル ((2S)−1−((2−アセトアミド−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(290mg、0.617ミリモル、収率33%)を黄色油として得た。LCMS(ESI) m/e 470.3[(M+H)
+、C
26H
36N
3O
5としての計算値 470.3];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.99分
【0262】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. N−(8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例29のパートCに記載されるように、tert−ブチル ((2S)−1−((2−アセトアミド−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートを用いて調製し、N−(8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(8mg、0.020ミリモル、収率15%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.35(s,1H)、8.12(s,1H)、7.78(d,J=8.8Hz,1H)、6.78(m,1H)、6.64(d,J=2.4Hz,1H)、5.43(m,1H)、4.24(m,1H)、 3.95(m,1H)、3.55(m,1H)、2.22(s,3H)、1.81(m,1H)、1.55−1.65(m,3H)、1.35(m,2H)、1.15(m,6H);LCMS(ESI) m/e 370.2[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
3としての計算値 370.2];LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.36分;HPLC保持時間(方法A):t
R=9.09分
【0263】
実施例31aおよび31b
(2S)−1−(9−ヨード−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0264】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. tert−ブチル (2S)−1−(9−ヨード−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
tert−ブチル ((2S)−4−メチル−1−((5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(200mg、0.485ミリモル)のアセトニトリル(4mL)中溶液に、NIS(654mg、2.91ミリモル)を添加し、該混合物を80℃で12時間還流させた。揮発物を減圧下で除去した。残渣を水(10mL)に溶かし、水層を酢酸エチル(3x10mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(15mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル)に付して精製し、tert−ブチル ((2S)−1−((9−ヨード−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(150mg、0.237ミリモル、収率49%)を暗褐色油として得た。LCMS(ESI) m/e 539.0[(M+H)
+、C
24H
32IN
2O
4としての計算値 539.1];LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.84分
【0265】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. (2S)−1−(9−ヨード−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
実施例8のパートDに記載されるように、tert−ブチル ((2S)−1−((9−ヨード−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(150mg、0.279ミリモル)を用いて調製し、(2S)−1−(9−ヨード−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン(85mg、収率61%)を黄色油として得た。LCMS(ESI) m/e 439.0[(M+H)
+、C
19H
24IN
2O
2としての計算値 439.1];LC/MS保持時間(方法C):t
R=1.74分;ラセミ体(28mg、0.06ミリモル)をプレパラティブHPLC精製操作(TFA/水:MeCN)に付してジアステレオマーに分割し、2つのジアステレオマー(Meの絶対立体化学が不明であるジアステレオマー)を得た。ジアステレオマー1(7mg、0.015ミリモル、収率5%)をオフホワイト固体として得、ジアステレオマー2(8mg、0.017ミリモル、収率6%)を淡黄色粘着性固体として得た。
【0266】
ジアステレオマー1:
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.5(d,J=5.6Hz,1H)、8.39(s,1H)、8.32(s,1H)、7.72(d,J=5.2Hz,1H)、6.72(s,1H)、5.46(d,J=6.8Hz,1H)、4.28(m,1H)、4.26(m,1H)、4.12(m,1H)、1.83(m,2H)、1.64(m,4H)、1.04(m,6H);LCMS(ESI) m/e 439.0[(M+H)
+、C
19H
24IN
2O
2としての計算値 439.1] LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.88分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.56分;HPLC保持時間(方法B):t
R=10.04分;方法:キラルOD−H(250x4.6)mm:5ミクロン;移動相:0.2%DEA/n−ヘキサン:エタノール(80:20):t
R=8.89分
【0267】
ジアステレオマー2:
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.6(d,J=5.2Hz,1H)、8.54(s,1H)、8.45(s,1H)、8.01(d,J=5.6Hz,1H)、6.8(d,J=8.8Hz,1H)、5.54(m,1H)、4.35(m,1H)、4.24(m,1H)、3.76(m,1H)、1.93(m,2H)、1.90(m,4H)、1.73(m,6H);LCMS(ESI) m/e 439.0[(M+H)
+、C
19H
24IN
2O
2としての計算値 439.1] LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.89分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.63分;HPLC保持時間(方法B):t
R=10.03分;方法:キラルOD−H(250x4.6)mm 5ミクロン;移動相:0.2%DEA/n−ヘキサン:エタノール(80:20):t
R=15.69分
【0268】
実施例32
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−9−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. (S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−9−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(100mg、0.220ミリモル)(実施例18のパートHに記載されるように調製)およびNCS(29.3mg、0.220ミリモル)のアセトニトリル(15mL)中攪拌溶液を80℃で12時間加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を水(25mL)とDCM(25mL)の間に分配した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−9−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(120mg、0.174ミリモル、収率79%)をオフホワイト固体として得た。該生成物を精製することなく次の工程にそのまま用いた。LCMS(ESI) m/e 490.2[(M+H)
+、C
25H
33ClN
3O
5としての計算値 490.2];LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.98分
【0270】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. (S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−9−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例8のパートDに記載されるように、(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−9−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートを用いて調製し、(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−9−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(5mg、0.012ミリモル、収率11%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.19(s,1H)、8.08(s,1H)、7.95(s,1H)、6.88(s,1H)、5.22(s,2H)、4.42(m,1H)、4.24(m,1H)、3.75(m,1H)、2.29(m,3H)、1.79(m,2H)、1.72(m,1H)、1.18(m,6H);LCMS(ESI) m/e 390.2[(M+H)
+、C
20H
25ClN
3O
3としての計算値 390.2];LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.53分;HPLC保持時間(方法A):t
R=9.17分;HPLC保持時間(方法B):t
R=5.14分
【0271】
実施例33
(S)−8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(40mg、0.113ミリモル)およびNaOH(45.0mg、1.125ミリモル)のエタノール(10mL)および水(4mL)の混合液中攪拌溶液を90℃で18時間加熱した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を水(20mL)とジクロロメタン(15mL)の間に分配した。層を分け、水層をジクロロメタン(15mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗(S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン(23mg、0.068ミリモル、粗収率60%)を得、それをMeOH(2mL)に溶かし、0℃に冷却した。得られた溶液を1M HCl/ジエチルエーテル(15mL、0.068ミリモル)で処理し、その反応物を室温で14時間攪拌した。次に該反応混合物を0℃に冷却して固体を得、それを濾過し、ジエチルエーテル(10mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させて(S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン・二塩酸塩(11mg、0.025ミリモル、2工程に及ぶ収率37%)を褐色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 7.88(d,J=6.9Hz,1H)、7.78(s,1H)、7.17(s,1H)、6.89(m,1H)、6.75(d,J=2.1Hz,1H)、5.07(s,2H)、4.84−4.34(m,1H)、4.17−4.13(m,1H)、3.71(m,1H)、1.82−1.75(m,1H)、1.73−1.66(m,2H)、1.04(m,6H);LCMS(ESI) m/e 314.2[(M+H)
+、C
18H
24N
3O
2としての計算値 314.2];LC/MS保持時間(方法D):t
R=1.1分;HPLC保持時間(方法A):t
R=5.16分;HPLC保持時間(方法B):t
R=8.96分
【0272】
実施例34
(S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−4−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 2,4−ジクロロニコチンアルデヒド
2,4−ジクロロピリジン(2g、13.51ミリモル)の−78℃でのテトラヒドロフラン(20mL)中溶液に、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M LDA(8.11mL、16.22ミリモル)を添加し、その溶液を30分間攪拌した。DMF(10.46mL、135ミリモル)を加え、該溶液を1時間攪拌し、次に室温に加温した。反応混合物をNH
4Cl飽和溶液でクエンチさせ、酢酸エチル(50mL)で希釈した。有機層を飽和NaHCO
3(2x10mL)、水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して2,4−ジクロロニコチンアルデヒド(2g、11.36ミリモル、収率84%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 10.49(s,1H)、)、8.44(d,J=5.4Hz,1H)、7.43(d,J=5.4Hz,1H)
【0274】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 4−クロロ−2−メチルニコチンアルデヒド
2,4−ジクロロニコチンアルデヒド(1.1g、6.25ミリモル)、2,4,6−トリメチル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリボリナン(0.942g、7.50ミリモル)、Cs
2CO
3(6.11g、18.75ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(0.229g、0.312ミリモル)の1,4−ジオキサン(9mL)および水(1mL)中混合物を100℃で18時間加熱した。冷却した後、該混合物を酢酸エチル(15mL)および水(20mL)で希釈した。酢酸エチル層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、4−クロロ−2−メチルニコチンアルデヒド(0.16g、1.028ミリモル、収率16%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 10.69(s,1H)、8.52(d,J=7.2Hz,1H)、7.32(d,J=7.2Hz,1H)、2.83(s,3H)
【0275】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチルニコチンアルデヒド
4−クロロ−2−メチルニコチンアルデヒド(100mg、0.643ミリモル)、(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(123mg、0.707ミリモル)、Cs
2CO
3(628mg、1.928ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(52.0mg、0.045ミリモル)のトルエン(5mL)中混合物を90℃で16時間加熱した。冷却した後、反応混合物をEtOAc(10mL)および水(10mL)で希釈した。酢酸エチル層を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(2:1 ヘキサン−EtOAc)に付して精製し、4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチルニコチンアルデヒド(0.15g、0.601ミリモル、収率35%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 250.04[(M+H)
+、C
13H
10ClFNOとしての計算値 250.0];LC/MS保持時間(方法G):t
R=0.96分
【0276】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. (4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル)メタノール
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチルニコチンアルデヒド(60mg、0.240ミリモル)の0℃でのMeOH(2mL)中溶液に、NaBH
4(27.3mg、0.721ミリモル)を添加し、該溶液を室温で3時間攪拌した。混合物を濃縮し、EtOAc(15mL)および水(10mL)で希釈した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル)メタノール(0.15g、0.596ミリモル、収率89%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 252.03[(M+H)
+、C
13H
12ClFNOとしての計算値 252.1];LC/MS保持時間(方法G):t
R=0.80分
【0277】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. 8−クロロ−4−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン
(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル)メタノール(70mg、0.278ミリモル)の0℃でのテトラヒドロフラン(3mL)中溶液に、NaH(33.4mg、0.834ミリモル)を少しずつ添加した。該溶液を室温にまで加温させ、5時間攪拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチさせ、EtOAc(15mL)で希釈した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、8−クロロ−4−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(0.11g、0.475ミリモル、収率73%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 232.00[(M+H)
+、C
13H
12ClNOとしての計算値 232.01];LC/MS保持時間(方法G):t
R=1.00分
【0278】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
パートF. (S)−tert−ブチル (4−メチル−1−((4−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
8−クロロ−4−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(60mg、0.259ミリモル)、(S)−(−)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−1−ペンタノール(113mg、0.518ミリモル)、2−ジ−t−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル(6.60mg、0.016ミリモル)、Cs
2CO
3(127mg、0.388ミリモル)およびPd(OAc)
2(1.744mg、7.77マイクロモル)のトルエン(5mL)中混合物を80℃で16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物をEtOAc(10mL)および水(10mL)で希釈した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (4−メチル−1−((4−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.2g、0.485ミリモル、収率30%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 413.39[(M+H)
+、C
24H
33N
2O
4としての計算値 413.24];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.97分
【0279】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
パートG. (S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−4−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン
(S)−tert−ブチル (4−メチル−1−((4−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(35mg、0.085ミリモル)のDCM(3mL)中溶液を0℃に冷却し、次にTFA(0.033mL、0.424ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌し、次に飽和NaHCO
3で中和し、EtOAc(3x5mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗製物を得、それをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに付して精製して材料を得、その精製の間に空気で酸化して(S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−4−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン(3mg、9.19マイクロモル、収率10%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.67(d,J=5.6Hz,1H)、8.19−8.23(m,1H)、8.02−8.06(d,J=5.6Hz,1H)、7.06−7.10(m,1H,)、6.98(s,1H)、4.08−4.14(m,1H)、3.91−3.97(m,1H)、3.28−3.30(m,1H)、3.01(s,3H)、1.80−1.88(m,1H)、1.41−1.48(m,2H)、0.97−1.03(m,6H);LCMS(ESI) m/e 327.2[(M+H)
+、C
19H
23N
2O
3としての計算値 327.2];LC/MS保持時間(方法G):t
R=0.82分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.47分;HPLC保持時間(方法B):t
R=8.90分
【0280】
実施例35
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 2−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
1−ブロモ−4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルベンゼン(1.70g、7.61ミリモル)の−10℃に冷却したテトラヒドロフラン(45mL)中攪拌溶液に、塩化イソプロピルマグネシウム(THF中2.9M)(3.0mL、8.75ミリモル)を滴下して加えた。反応混合物を−10℃で1時間攪拌し、次に0℃にまで加温させ、1時間攪拌した。反応混合物を−10℃に冷却し、つづいて2−イソプロパオキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.785mL、8.75ミリモル)を滴下して加えた。反応物を室温にまで加温させ、14時間攪拌した。反応混合物を水酸化ナトリウムの1N水溶液でクエンチさせ、10分間攪拌した。その反応物のpHを濃HClで3に調整し、該溶液を酢酸エチル(2x30mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、2−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.75g、6.47ミリモル、収率85%)を得、それを精製することなく次工程に適用した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.47(m,1H)、7.14(d,J=8Hz,1H)、2.29(d,J=2Hz,3H)、1.36(s,12H)
【0282】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. N−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例5のパートBに記載されるように、2−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いて調製し、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(1.02g、3.04ミリモル、収率82%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 307.0[(M+H)
+、C
15H
13ClFN
2O
2としての計算値 307.1];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.95分
【0283】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. N−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例5のパートCに記載されるように、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミドを用いて調製し、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(1.1g、2.39ミリモル、収率73%)をオフホワイト固体として得た。LCMS(ESI) m/e 309.0[(M+H)
+、C
15H
15ClFN
2O
2としての計算値 309.1];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.85分
【0284】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. N−(8−クロロ−7−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例5のパートDに記載されるように、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミドを用いて調製し、N−(8−クロロ−7−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(150mg、0.514ミリモル、収率18%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 289.0[(M+H)
+、C
15H
14ClN
2O
2としての計算値 289.1];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.9分
【0285】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. (S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−7−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート
実施例8のパートCに記載されるように、(S)−tert−ブチル (1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートおよびN−(8−クロロ−7−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミドを用いて調製し、(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−7−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(168mg、0.037ミリモル、収率11%)を褐色油として得た。LCMS(ESI) m/e 470.3[(M+H)
+、C
26H
36N
3O
5としての計算値 470.3];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.96分
【0286】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
パートF. (S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例8のパートDに記載されるように、(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−7−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートを用いて調製し、(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド・TFA塩(9mg、0.022ミリモル、収率64%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.18(s,1H)、8.11(s,1H)、7.76(d,J=8.4Hz,1H)、6.87(d,J=8.8Hz,1H)、5.19(s,2H)、4.33(m,1H)、4.20(m,1H)、3.75(m,1H)、2.27(s,3H)、2.23(s,3H)、1.8−1.67(m,3H)、1.07−1.04(m,6H);LCMS(ESI) m/e 370.2[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
3としての計算値 370.2];LC/MS保持時間(方法I):t
R=1.75分;HPLC保持時間(方法A):t
R=9.34分;HPLC保持時間(方法B):t
R=10.3分
【0287】
実施例36
N−(8−((2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. tert−ブチル 1−(2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−5,5,5−トリフルオロペンタン−2−イルカルバマート
実施例18のパートHに記載されるように、N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(0.1g、0.175ミリモル)(実施例18に記載されるように調製、パートG)を用いて調製し、tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−5,5,5−トリフルオロペンタン−2−イル)カルバマート(0.023g、0.021ミリモル、収率12%)を黄色油として得た。LCMS(ESI) m/e 496.6[(M+H)
+、C
24H
29F
3N
3O
5としての計算値 496.2] LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.88分
【0289】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. N−(8−((2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例8のパートDに記載されるように、tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−5,5,5−トリフルオロペンタン−2−イル)カルバマート(0.023g、0.021ミリモル)を用いて調製し、N−(8−((2−アミノ−5,5,5−トリフルオロペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド・2TFA(6.02mg、9.46マイクロモル、収率44%)黄色半固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.18(s,1H)、8.01(s,1H)、7.87(d,J=8.8Hz,1H)、6.89(m,1H)、6.76(d,J=2.8Hz,1H)、5.20(s,2H)、4.38(m,1H)、4.25(m,1H)、3.82(m,1H)、2.52(m,2H)、2.32(s,3H)、2.15(m,2H);LCMS(ESI) m/e 396.2[(M+H)
+、C
19H
21F
3N
3O
3としての計算値 396.1];LC/MS保持時間(方法H):t
R=1.53分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.13分;HPLC保持時間(方法B):t
R=8.64分
【0290】
実施例37
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 3−ブロモ−6−クロロ−2−フルオロフェノール
1−ブロモ−4−クロロ−2−フルオロベンゼン(5g、23.87ミリモル)の−78℃に冷却したテトラヒドロフラン(40mL)中攪拌溶液に、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2M LDA(14.92mL、29.8ミリモル)を滴下して加え、該反応混合物をこの温度で30分間攪拌した。該溶液を−20℃に加温させ、30分間攪拌した。その反応物を−78℃に冷却し、THF(5mL)に溶かしたトリメチルボラート(3.47mL、31.0ミリモル)を滴下して加え、反応混合物を−20℃に加温させ、1時間攪拌した。反応混合物を−78℃に冷却し、過酢酸(16mL、84ミリモル)を滴下して加え、該混合物を室温にまで加温させ、12時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、5%水性塩化アンモニウムでクエンチさせ、酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して3−ブロモ−6−クロロ−2−フルオロフェノール(4.99g、18.25ミリモル、収率76%)を黄色油として得た。LCMS(ESI) m/e 225.1[(M+H)
+、C
6H
4BrClFOとしての計算値 224.9];LC/MS保持時間(方法G):t
R=0.87分
【0292】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 1−ブロモ−4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシベンゼン
3−ブロモ−6−クロロ−2−フルオロフェノール(4.2g、18.63ミリモル)のアセトニトリル(35mL)中攪拌溶液に、炭酸カリウム(5.15g、37.3ミリモル)を、つづいてヨウ化メチル(2.330mL、37.3ミリモル)を室温にて滴下して加えた。反応混合物を85℃で3時間加熱した。揮発物を蒸発させ;水(50mL)を添加し、その溶液を酢酸エチル(2x80mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。その粗材料はさらに精製されることなく次工程に適用された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.20(m,1H)、7.05(m,1H)、3.98(s,3H)
【0293】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. 2−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
1−ブロモ−4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシベンゼン(2.6g、10.86ミリモル)の−10℃に冷却したテトラヒドロフラン(30mL)中攪拌溶液に、臭化イソプロピルマグネシウム(4.49mL、13.03ミリモル)を滴下して加え、該反応混合物をこの温度で1時間攪拌した。次に該反応混合物を0℃にまで加温させ、1時間攪拌した。反応混合物を−10℃に冷却し、2−イソプロパオキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.215mL、10.86ミリモル)を滴下して加えた。反応混合物を室温にまで加温させ、攪拌を16時間続けた。反応物を5%水性水酸化ナトリウムでクエンチさせ、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、2−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.15g、7.50ミリモル、収率69%)を褐色油として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.35(m,1H)、7.13(m,1H)、3.96(s,3H)、1.36(s,12H)
【0294】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. N−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド
N−(4−クロロ−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(1.947g、8.72ミリモル)(実施例18のパートDに記載されるように調製)、2−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.5g、8.72ミリモル)、炭酸セシウム(5.69g、17.45ミリモル)およびPd(PPh
3)
4(0.504g、0.436ミリモル)のジオキサン(30mL)および水(5mL)の混合液中攪拌溶液を窒素で5分間パージし、次に85℃で14時間加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)で希釈した。該混合物を酢酸エチル(2x15mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサンの勾配を用いる)に付して精製し、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(1.78g、2.95ミリモル、収率34%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 322.9[(M+H)
+、C
15H
13ClFN
2O
3としての計算値 323.1];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.89分
【0295】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. N−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド
N−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(1.7g、2.370ミリモル)のTHF(15mL)およびメタノール(5mL)の混合液中攪拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.090g、2.370ミリモル)を2回に分けて添加し、該反応混合物を室温で30分間攪拌した。揮発物を除去し、水(15mL)を加え、該溶液を酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮してN−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(1.6g、1.88ミリモル、収率38%)を褐色固体として得た。その化合物は、さらに精製されることなく、次工程に適用された。LCMS(ESI) m/e 324.9[(M+H)
+、C
15H
15ClFN
2O
3としての計算値 325.1];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.97分
【0296】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
パートF. N−(8−クロロ−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例5のパートDに記載されるように、N−(4−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミドを用いて調製し、N−(8−クロロ−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(250mg、0.743ミリモル、収率34%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 305.0[(M+H)
+、C
15H
14ClN
2O
3としての計算値 305.1];LC/MS保持時間(方法G):t
R=0.88分
【0297】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
パートG. (S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート
実施例18のパートHに記載されるように、(S)−tert−ブチル (1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートおよびN−(8−クロロ−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミドを用いて調製し、(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(112mg、0.089ミリモル、収率60%)を褐色油として得た。LCMS(ESI) m/e 486.2[(M+H)
+、C
26H
36N
3O
6としての計算値 486.2];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.91分
【0298】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
パートH. (S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(111mg、0.088ミリモル)のジクロロメタン(2mL)中攪拌溶液に、TFA(0.027mL、0.352ミリモル)を滴下して加え、その反応混合物を室温で12時間攪拌した。反応の終了後に、揮発物を減圧下で除去して残渣を得、それをプレパラティブHPLC(Sunfire C18 3.5μm、19x150mmカラム、10mM酢酸アンモニウム/水)に付して精製し、(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(10mg、0.022ミリモル、収率25%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.38(s,1H)、8.17(s,1H)、7.6(d,J=8.8Hz,1H)、6.88(d,J=8.8Hz,1H)、5.18(s,2H)、3.9(s,3H)、2.2(s,3H)、1.94(m,3H)、1.86−1.81(m,1H)、1.70−1.65(m,1H)、1.63−1.55(m,1H)、1.04(m,6H) ;LCMS(ESI) m/e 386.2[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
4としての計算値 386.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.99分;HPLC保持時間(方法A):t
R=8.80分;HPLC保持時間(方法B):t
R=9.73分
【0299】
実施例38
(S)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−7−(ジフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. N−(4−(4−クロロ−3−(ジフルオロメチル)−2−フルオロフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例37のパートDに記載されるように、N−(4−クロロ−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(実施例18のパートDに記載されるように調製)を用いて調製し、N−(4−(4−クロロ−3−(ジフルオロメチル)−2−フルオロフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(40mg、0.1ミリモル、収率28%)を得た。LCMS(ESI) m/e 343.0[(M+H)
+、C
15H
11ClF
3N
2O
2としての計算値 343.03];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.91分
【0301】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. N−(4−(4−クロロ−3−(ジフルオロメチル)−2−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例5のパートCに記載されるように、N−(4−(4−クロロ−3−(ジフルオロメチル)−2−フルオロフェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミドを用いて調製し、N−(4−(4−クロロ−3−(ジフルオロメチル)−2−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(1.1g、2.84ミリモル、収率76%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 345.0[(M+H)
+、C
15H
13ClF
3N
2O
2としての計算値 345.0];LC/MS保持時間(方法:H):t
R=1.92分
【0302】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. N−(8−クロロ−7−(ジフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例5のパートDに記載されるように、N−(4−(4−クロロ−3−(ジフルオロメチル)−2−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミドを用いて調製し、N−(8−クロロ−7−(ジフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(900mg、2.66ミリモル、収率94%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 325.0[(M+H)
+、C
15H
12ClF
2N
2O
2としての計算値 325.0];LC/MS保持時間(方法:H):t
R=2.21分
【0303】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. (S)−tert−ブチル 1−(2−アセトアミド−7−(ジフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
実施例18のパートHに記載されるように、N−(8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミドを用いて調製し、(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−7−(ジフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(130mg、0.152ミリモル、収率12%)をオフホワイト固体として得た。LCMS(ESI) m/e 506.2[(M+H)
+、C
26H
34F
2N
3O
5としての計算値 506.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=2.09分
【0304】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. (S)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−7−(ジフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例8のパートDに記載されるように、(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−7−(ジフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(130mg、0.152ミリモル)を用いて調製し、(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−(ジフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(50mg、0.121ミリモル、収率80%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.39(s,1H)、8.17(s,1H)、7.96(d,J=8.8Hz,1H)、7.19(t,J=54Hz,1H)、6.91(d,J=8.8Hz,1H)、5.19(s,2H)、4.15(m,1H)、3.92(m,1H)、3.27(m,1H)、2.22(s,3H)、1.81(m,1H)、1.44(m,2H)、0.99(m,6H);LCMS(ESI) m/e 406.2[(M)
+、C
21H
25F
2N
3O
3としての計算値 406.2];LC/MS保持時間(方法J):t
R=1.87分;HPLC保持時間(方法A):t
R=9.34分;HPLC保持時間(方法B):t
R=9.95分
【0305】
実施例39
(S)−4−メチル−1−((2−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. メチル 4−クロロ−6−メチルニコチナート
メチル 4,6−ジクロロニコチナート(2.0g、9.71ミリモル)、トリメチルボロキシン(0.731g、5.82ミリモル)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2(0.396g、0.485ミリモル)およびCs
2CO
3(9.49g、29.1ミリモル)の1,4−ジオキサン(30mL)および水(1.5mL)中溶液をアルゴンで15分間脱気処理に付し、次に110℃で16時間加熱した。冷却した後、その溶液を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(150mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、メチル 4−クロロ−6−メチルニコチナート(0.1g、0.539ミリモル、収率22%)を黄色油として得た。LCMS(ESI) m/e 186.0[(M+H)
+、C
8H
9ClNO
2としての計算値 186.02];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.75分;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.94(s,1H)、7.27(s,1H)、3.95(s,3H)、2.58(s,3H)
【0307】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. メチル 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−メチルニコチナート
メチル 4−クロロ−6−メチルニコチナート(0.1g、0.539ミリモル)、(4−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(0.094g、0.539ミリモル)、Pd(PPh
3)
4(0.031g、0.027ミリモル)およびCs
2CO
3(0.527g、1.616ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中混合物を80℃で16時間加熱した。冷却した後、該混合物を水(30mL)および酢酸エチル(50mL)で希釈した。有機層を集め、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、メチル 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−メチルニコチナート(0.045g、0.161ミリモル、収率30%)を黄色液体として得た。LCMS(ESI) m/e 280.0[(M+H)
+、C
14H
12ClFNO
2としての計算値 280.04];LC/MS保持時間(方法H):t
R=2.51分;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.96(s,1H)、7.13−7.29(m,3H)、6.44(s,1H)、3.94(s,3H)、2.49(s,3H)
【0308】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. (4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル)メタノール
メチル 4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−メチルニコチナート(0.32g、1.144ミリモル)の−10℃でのテトラヒドロフラン(10mL)中溶液に、LAH(1.716mL、1.716ミリモル)を少しずつ加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、次にNH
4Cl飽和水溶液(50mL)で希釈した。該混合物を酢酸エチル(80mL)で抽出した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮して(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル)メタノール(0.25g、0.993ミリモル、収率87%)をオフホワイト固体として得た。LCMS(ESI) m/e 252.0[(M+H)
+、C
13H
12ClFNOとしての計算値 252.0];LC/MS保持時間(方法H):t
R=1.60分;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.69(s,1H)、7.52(s,1H)、7.23(s,2H)、7.04−7.17(m,1H)、4.57(d,J=11.60Hz,2H)、2.60(s,3H)
【0309】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. 8−クロロ−2−メチル−5H−クロメノ[3、4−c]ピリジン
(4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル)メタノール(0.25g、0.993ミリモル)の0℃でのテトラヒドロフラン(25mL)中攪拌溶液に、NaH(0.06g、1.49ミリモル)を少しずつ加えた。次に該溶液を室温で16時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)でクエンチさせた。沈殿物を濾過で集め、風乾させて8−クロロ−2−メチル−5H−クロメノ[3、4−c] ピリジン(0.2g、0.863ミリモル、収率69%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 232.0[(M+H)
+、C
13H
11ClNOとしての計算値 232.0];LC/MS保持時間(方法D):t
R=2.06分;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.31(s,1H)、7.65(d,J=4.40Hz,1H)、7.37(s,1H)、7.07−7.03(m,2H)、5.14(s,2H)、2.61(s,3H)
【0310】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. (S)−Tert−ブチル (4−メチル−1−((2−メチル−5H−クロメノ[3、4−c]ピリジン−8−イル) オキシ) ペンタン−2−イル)カルバマート
8−クロロ−2−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン(0.2g、0.863ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.225g、1.036ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(5.81mg、0.026ミリモル)、Cs
2CO
3(0.422g、1.295ミリモル)および2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(0.022g、0.052ミリモル)のトルエン(5mL)中混合物を110℃で18時間加熱した。冷却後、該混合物をセライトに通して濾過し、減圧下で濃縮した。その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(70%EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (4−メチル−1−((2−メチル−5H−クロメノ[3、4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマートを半固体(0.12g、0.291ミリモル、収率34%)として得た。LCMS(ESI) m/e 413.4[(M+H)
+、C
24H
33N
2O
4としての計算値 413.2];LC/MS保持時間(方法D):t
R=2.42分
【0311】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
パートF. (S)−4−メチル−1−((2−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (4−メチル−1−((2−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.05g、0.121ミリモル)のMeOH(2mL)中攪拌溶液に、1,4−ジオキサン中4N HCl(0.5mL、16.46ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌した。次に該反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル(10mL)に溶かした。有機層を飽和NaHCO
3(2x10mL)および水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得、それをプレパラティブHPLC(0.1%酢酸アンモニウム/アセトニトリル)に付して精製し、(S)−4−メチル−1−((2−メチル−5H−クロメノ[3、4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン(0.15g、0.048ミリモル、収率32%)をガム状固体として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.21(s,1H);7.80(d,J=8.80Hz,1H)、7.55(s,1H);6.74(d,J=10.80Hz,1H)、6.60(d,J=2.40Hz,1H)、5.12(s,2H)、4.01−3.96(m,1H)、3.84−3.79(m,1H)、3.24−3.22(m,1H)、2.53(s,3H)、1.82−1.79(m,1H)、1.42−1.39(m,2H)、0.99−0.95(m,6H);LCMS(ESI) m/e 312.5[(M)
+、C
19H
24N
2O
2としての計算値 312.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.63分;HPLC保持時間(方法A):t
R=7.96分;HPLC保持時間(方法B):t
R=9.01分
【0312】
実施例40
(R)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0313】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. (R)−tert−ブチル 1−(2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
実施例18のパートHに記載されるように、N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(実施例18のパートGに記載されるように調製)を用いて調製し、(R)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(100mg)を黄色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 456.4[(M+H)
+、C
25H
34N
3O
5としての計算値 456.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=2.06分
【0314】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
パートB.(R)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例8のパートDに記載されるように、(R)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートを用いて調製し、(R)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(10.44mg、0.029ミリモル、収率47%)を得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.25(s,1H)、8.15(s,1H)、7.83(d,J=8.8Hz,1H)、6.84(m,1H)、6.72(d,J=2.8Hz,1H)、5.16(s,2H)、4.34(m,1H)、4.15(m,1H)、3.75(m,1H)、2.26(s,3H)、1.89−1.65(m,3H)、1.15(m,6H);LCMS(ESI) m/e 356.2[(M+H)
+、C
20H
26N
3O
3としての計算値 356.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.63分
【0315】
実施例41
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 1−ブロモ−2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)ベンゼン
4−ブロモ−2,3−ジフルオロフェノール(5g、23.92ミリモル)のアセトニトリル(50mL)中攪拌溶液に、炭酸カリウム(3.31g、23.92ミリモル)を室温で添加し、その反応混合物を5分間攪拌し、つづいて1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(3.75g、23.92ミリモル)を滴下して加え、ついで該反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応の終了後に、揮発物を減圧下で除去した。水(100mL)を添加し、該溶液を酢酸エチル(2x120mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して1−ブロモ−2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)ベンゼン(7.58g、23.03ミリモル、収率96%)を淡褐色固体として得た。該生成物はさらに精製されることなく持ち越された。LCMS(ESI) m/e 329.1[(M)
−、C
14H
10BrF
2O
2としての計算値 329.0];LC/MS保持時間(方法G):t
R=1.20分
【0317】
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 2−(2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
実施例37のパートCに記載されるように、1−ブロモ−2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)ベンゼンを用いて調製し、2−(2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.52g、9.36ミリモル、収率77%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.35(m,3H)、6.90(m,2H)、6.76(m,1H)、5.09(s,2H)、3.80(s,3H)、1.34(s,12H)
【0318】
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. N−(4−(2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例5のパートBに記載されるように、2−(2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いて調製し、N−(4−(2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミド(1.85g、4.49ミリモル、収率48%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 413.2[(M+H)
+、C
22H
19F
2N
2O
4としての計算値 413.1];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.99分
【0319】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. N−(4−(2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例37のパートEに記載されるように、N−(4−(2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−5−ホルミルピリジン−2−イル)アセトアミドを用いて調製し、N−(4−(2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(2.1g、3.29ミリモル、収率75%)を淡褐色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 415.2[(M+H)
+、C
22H
21F
2N
2O
4としての計算値 415.1];LC/MS保持時間(方法G):t
R=0.9分
【0320】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. N−(7−フルオロ−8−((4−メトキシベンジル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例5のパートDに記載されるように、N−(4−(2,3−ジフルオロ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミドを用いて調製し、N−(7−フルオロ−8−((4−メトキシベンジル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(750mg、1.613ミリモル、収率85%)をオフホワイト固体として得た。LCMS(ESI) m/e 395.2[(M+H)
+、C
22H
20FN
2O
4としての計算値 395.1];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.95分
【0321】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
パートF. (S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルペンチル メタンスルホナート
(S)−tert−ブチル (1−ヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(1.6g、7.36ミリモル)のジクロロメタン(15mL)中攪拌溶液に、トリエチルアミン(2.052mL、14.73ミリモル)を0℃で添加し、該溶液を5分間攪拌した。この0℃での混合物に、塩化メタンスルホニル(0.574mL、7.36ミリモル)を滴下して加え、該反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応物を水(15mL)でクエンチさせ、DCM(2x15mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルペンチル メタンスルホナート(1.7g、5.75ミリモル、収率78%)を黄色油として得、それをさらに精製することなく用いた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 4.55(m,1H)、4.25(m,1H)、4.16(m,1H)、3.92(m,1H)、3.05(s,3H)、1.66(m,2H)、1.56(m,10H)、0.92(m,6H)
【0322】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
パートG. N−(7−フルオロ−8−ヒドロキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
N−(7−フルオロ−8−((4−メトキシベンジル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(150mg、0.380ミリモル)のジクロロメタン(5mL)中攪拌溶液に、TFA(0.059mL、0.761ミリモル)を室温で添加し、反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応が終了した後、揮発物を減圧下で除去した。残渣をジエチルエーテル(7mL)で洗浄し、5分間攪拌した。真空濾過で固体を集め、減圧下で乾燥させてN−(7−フルオロ−8−ヒドロキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド・TFA(70mg、0.170ミリモル、収率45%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 275.0[(M+H)
+、C
14H
12FN
2O
3としての計算値 275.1];LC/MS保持時間(方法E):t
R=2.0分
【0323】
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
パートH. (S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−7−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート
N−(7−フルオロ−8−ヒドロキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド・TFA(70mg、0.170ミリモル)および炭酸カリウム(97mg、0.704ミリモル)のDMF(4mL)中攪拌溶液に、(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルペンチルメタンスルホナート(52.0mg、0.176ミリモル)を室温で添加し、該反応混合物を90℃で1時間加熱した。反応の終了後、揮発物を減圧下で除去して褐色残渣を得た。この残渣に、水(15mL)を加え、その溶液を酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(30mL)、塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−7−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(90mg、0.066ミリモル、収率37%)を褐色油として得た。該生成物はさらに精製されることなく持ち越された。LCMS(ESI) m/e 472.2[(M−H)
−、C
25H
31FN
3O
5としての計算値 472.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.99分
【0324】
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
パートI. (S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例37のパートHに記載されるように、(S)−tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−7−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマートを用いて調製し、(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド・0.5TFA(16mg、0.037ミリモル、収率19%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.42(s,1H)、8.19(s,1H)、7.65−7.62(m,1H)、6.97−6.93(m,1H)、5.2(s,2H)、4.30(m,1H)、4.27−4.10(m,1H)、3.59−3.51(m,1H)、2.23(s,3H)、1.79(m,1H)、1.66−1.56(m,2H)、1.21(m,6H);LCMS(ESI) m/e 372.2[(M−H)
−、C
20H
23FN
3O
3としての計算値 372.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=2.01分;HPLC保持時間(方法A):t
R=9.04分;HPLC保持時間(方法B):t
R=9.89分
【0325】
実施例42
(S)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキシアミド
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン
N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(0.05g、0.182ミリモル)を50%水性HCl(3mL、99ミリモル)に溶かし、3時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、揮発物を減圧下で除去した。残渣を水(3mL)で処理し、ジクロロメタン(2x6mL)で抽出した。水層を集めて減圧下で濃縮し、8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン・塩酸塩(50mg、0.185ミリモル、定量的に)を黄色油として得た。LCMS(ESI) m/e 233.3[(M+H)
+、C
12H
10ClN
2Oとしての計算値 233.0];LC/MS保持時間(方法G);t
R=0.89分
【0327】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキシアミド
8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン・HCl(0.05g、0.186ミリモル)のクロロホルム(2mL)中攪拌溶液に、ピリジン(0.090mL、1.115ミリモル)を加え、つづいて塩化シクロプロパンカルボニル(0.034mL、0.372ミリモル)およびDMAP(2.270mg、0.019ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌した。該混合物を水(6mL)で希釈し、ジクロロメタン(2x10mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を逆相HPLC(10mM酢酸アンモニウム/アセトニトリルおよび水)に付して精製し、N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキシアミド(0.048g、0.156ミリモル、収率84%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 301.0[(M+H)
+、C
16H
14ClN
2O
2としての計算値 301.1];LC/MS保持時間(方法E):t
R=2.53分
【0328】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. (S)−tert−ブチル 1−(2−(シクロプロパンカルボキシアミド)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート
実施例18のパートHに記載されるように、N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキシアミド(0.166g、0.442ミリモル)を用いて調製し、(S)−tert−ブチル 1−(2−(シクロプロパンカルボキシアミド)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−4−メチルペンタン−2−イルカルバマート(200mg、0.415ミリモル、収率55%)を得た。LCMS(ESI) m/e 482.2[(M+H)
+、C
27H
36N
3O
5としての計算値 482.2];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.92分
【0329】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
パートD.(S)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキシアミド
実施例8のパートDに記載されるうように、(S)−tert−ブチル (1−((2−(シクロプロパンカルボキシアミド)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.2g、0.241ミリモル)を用いて調製し、(S)−N−(8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキシアミド(14mg、0.036ミリモル、収率15%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 382.3[(M+H)
+、C
22H
28N
3O
3としての計算値 382.2];LC/MS保持時間(方法J):t
R=1.96分;HPLC保持時間(方法A):t
R=10.17分;HPLC保持時間(方法B):t
R=5.69分;
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.33(s,1H)、8.12(s,1H)、7.8(m,1H)、6.77(m,1H)、6.64(s,1H)、5.12(s,2H)、4.12(m,1H)、3.96(m,1H)、3.44(m,1H)、1.93(m,1H)、1.90(m,1H)、1.51(m,2H)、1.01(m,8H)、0.93(m,2H)
【0330】
実施例43
(S)−メチル 8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イルカルバマート
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. メチル 8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イルカルバマート
実施例42のパートBに記載されるように、8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン(0.1g、0.301ミリモル)(実施例18のパージGにあるように調製)を用いて調製して粗製物を得、それを逆相HPLC(10mM酢酸アンモニウム/アセトニトリルおよび水)に付して精製し、メチル (8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート(0.011g、0.036ミリモル、収率12%)を白色固体として得た。LCMS(ESI) m/e 291.0[(M+H)
+、C
14H
12ClN
2O
3としての計算値 291] LC/MS保持時間(方法E):t
R=1.96分;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 10.3(s,1H)、8.23(s,1H)、8.22(s,1H)、7.83(d,J=8.8Hz,1H)、7.21(m,1H)、7.17(s,1H)、5.20(s,2H)、3.72(s,3H)
【0332】
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. メチル (S)−(8−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
実施例18のパートHに記載されるように、メチル (8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート(0.16g、0.176ミリモル)を用いて調製して粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィー(2.5%メタノール/クロロホルム)に付して精製し、メチル (S)−(8−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート(0.15g、0.067ミリモル、収率38%)を黄色油として得た。LCMS(ESI) m/e 472.2[(M+H)
+、C
25H
34N
3O
6としての計算値 472.2];LC/MS保持時間(方法F):t
R=0.95分
【0333】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. (S)−メチル 8−(2−アミノ−4−メチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イルカルバマート
実施例8のパートDに記載されるように、(S)−(8−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート(0.15g、0.067ミリモル)を用いて調製して粗生成物を得、それを逆相HPLC(10mM酢酸アンモニウム/アセトニトリルおよび水)に付して精製し、(S)−メチル (8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート(5mg、0.013ミリモル、収率19%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.14(s,1H)、8.06(d,J=0.8Hz,1H)、7.78(d,J=8.8Hz,1H)、6.77(m,1H)、6.62(d,J=2.4Hz,1H)、5.11(s,2H)、4.04(m,1H)、3.86(m,1H)、3.82(s,3H)、3.32(m,1H)、1.86(m,1H)、1.42(m,2H)、0.99(m,6H);LCMS(ESI) m/e 372.2[(M+H)
+、C
20H
26N
3O
4としての計算値 372.2];LC/MS保持時間(方法E):t
R=2.13分;HPLC保持時間(方法A):t
R=9.39分;HPLC保持時間(方法B):t
R=10.15分
【0334】
実施例44
N−(8−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2,4−ジメチルペンタン酸
2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン酸(1g、6.89ミリモル)のテトラヒドロフラン(15mL)および水(15mL)中攪拌溶液に、K
2CO
3(3.81g、27.5ミリモル)を加え、該反応混合物を室温で10分間攪拌した。得られた混合物に、(BOC)
2O(3.20mL、13.77ミリモル)を滴下して加え、該反応混合物を室温で14時間攪拌した。次に該反応混合物を減圧下で濃縮した。水層を酢酸エチル(3x15mL)で洗浄し、クエン酸飽和水溶液(25mL)で酸性にし、次に酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(2x15mL)、塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,4−ジメチルペンタン酸(1.6g、6.89ミリモル、定量的収率)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 5.36(bs,1H)、2.10(m,1H)、1.77(m,2H)、1.74−1.65(m,3H)、1.59(s,9H)、0.89(m,3H)、0.94(m,3H)
【0336】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. tert−ブチル 1−ヒドロキシ−2,4−ジメチルペンタン−2−イルカルバマート
2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,4−ジメチルペンタン酸(1.6g、6.52ミリモル)の−10℃に冷却した窒素雰囲気下でのテトラヒドロフラン(40mL)中攪拌溶液に、N−メチルモルホリン(0.860mL、7.83ミリモル)を加え、つづいてクロロギ酸イソブチル(1.028mL、7.83ミリモル)を滴下して加え、該反応混合物を30分間攪拌した。次に反応混合物を濾過し、その濾液をNaBH
4(0.494g、13.04ミリモル)の水(20.0mL)中懸濁液に滴下して加えた。反応混合物を10分間攪拌し、次に酢酸エチル(30mL)で希釈した。有機層を分離し、塩水(2x20mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/石油エーテル)に付して精製し、tert−ブチル (1−ヒドロキシ−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(1.1g、4.76ミリモル、収率73%)を油状物として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 6.09(s,1H)、4.61(t,J=7.6Hz,1H)、3.35(m,2H)、1.8−1.6(m,2H)、1.44−1.35(m,10H)、1.09(s,3H)、0.86(m,6H)
【0337】
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. tert−ブチル 1−(2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イルオキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イルカルバマート
実施例18のパートHに記載されるように、N−(8−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(0.3g、1.092ミリモル)(実施例18のパートGにあるように調製)を用いて調製して粗生成物を得、それを逆相HPLC(10mM酢酸アンモニウム)に付して精製し、ラセミ体のtert−ブチル (1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(60mg、0.116ミリモル、収率12%)を黄色半固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 9.33(s,1H)、8.11(s,1H)、7.74(d,J=8.8Hz,1H)、6.74(m,1H)、6.58(d,J=2.4Hz,1H)、5.11(s,2H)、4.18(d,J=9.2Hz、1H)、3.97(d,J=9.2Hz,1H)、2.21(s,3H)、1.87(m,2H)、1.62(m,1H)、1.42(s,9H)、1.36(s,3H)、0.99(m,6H);LCMS(ESI) m/e 470[(M+H)
+、C
26H
36N
3O
5としての計算値 470.25];LC/MS保持時間(方法K):t
R=2.48分
【0338】
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. N−(8−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例8のパートDに記載されるように、tert−ブチル (1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.55g、0.433ミリモル)を用いて調製して粗生成物を得、それを逆相HPLC(10mM酢酸アンモニウム/アセトニトリルおよび水)に付して精製し、N−(8−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミドを得た。そのHCl塩を製造するために、該化合物をメタノール(1mL)に溶かし、0℃に冷却し、4M HCl/ジオキサン(1.5mL)で処理し、10分間攪拌した。揮発物を減圧下で濃縮し、溶液を凍結乾燥させてラセミ体のN−(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド・HCl(0.013g、0.030ミリモル、収率7%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.21(s,1H)、7.94(d,J=8.8Hz,1H)、7.86(bs,1H)、6.94(m,1H)、6.79(s,1H)、5.25(s,2H)、4.29(d,J=10.4Hz,1H)、4.16(d,J=10.4Hz,1H)、2.33(s,3H)、1.88(m,2H)、1.72(m,1H)、1.52(s,3H)、1.06(m,6H);LCMS(ESI) m/e 370.4[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
3としての計算値 370.2];LC/MS保持時間(方法J);HPLC保持時間(方法A):t
R=9.51分;HPLC保持時間(方法B):t
R=9.98分
【0339】
実施例45
(S)−N−(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
パートA. 4−メチル−5H−1,2,3−オキサチアゾール 2,2−ジオキシド
工程1 塩化スルファモイルの形成:1000mlの4つ口丸底フラスコに攪拌機および滴下漏斗を取り付け、DCM(400mL)およびイソシアン酸クロロスルホニル(124mL、1430ミリモル)を充填した。N
2下、この溶液を0℃に冷却した。次にギ酸(53.9mL、1430ミリモル)をDCM(100mL)に添加し、この溶液を滴下漏斗に移し、該溶液を激しく攪拌している反応混合物にゆっくりと添加した。濃厚なスラリーが徐々に形成された。ゆっくりとした発熱が観察され、そこでさらなるドライアイスをアセトン浴に添加した。温度が安定すれば、ギ酸の添加を続けた。添加は約25分間にわたってなされた。混合物を室温にまで徐々に加温させ、一夜攪拌した。
【0341】
工程2:5Lの別の4つ口反応フラスコに、ヒドロキシアセトン(72.5mL、953ミリモル)、ピリジン(116mL、1430ミリモル)、およびDCM(2000mL)を充填した。この溶液をN
2下で−5℃に冷却した。塩化スルファモイル溶液をテフロン管を通して10分間にわたってゆっくりと添加した。添加した後、反応物を15分間攪拌し、次に氷浴を取り外し、反応混合物を室温にまで加温させた。反応が進むにつれて、ガム状物質を形成した。該物質をシリカゲルクロマトグラフィー(300gシリカゲル、DCMで溶出する)に付して精製した。4−メチル−5H−1,2,3−オキサチアゾール2,2−ジオキシド(72.4g、536ミリモル、収率56 %)を無色固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 5.09(s,2H)、2.44(s,3H);LCMS(ESI) m/e 136.0[(M+H)
+、C
3H
6NO
3Sとしての計算値 136.0]
【0342】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
パートB. 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2,4−ジメチルペンタン酸 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン 2,2−ジオキシド
4−メチル−5H−1,2,3−オキサチアゾール 2,2−ジオキシド(0.541g、4ミリモル)のメチル tert−ブチルエーテル(30mL)中懸濁液を氷/IPA浴で0℃未満に冷却した。該冷却溶液に、塩化(2−メチルアリル)マグネシウムのTHF中0.5M溶液(9.60mL、4.80ミリモル)を添加した。反応混合物を室温に一夜にわたって加温させた。次に該混合物をNH
4Cl飽和溶液(50mL)でクエンチさせ、EtOAc(20mL)を添加した。有機相を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2,4−ジメチルペンタン酸 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン 2,2−ジオキシド(0.567g、2.96ミリモル、収率74%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 5.06(q,J=1.5Hz,1H)、4.87(dd,J=1.7、0.8Hz,1H)、4.50(br.s.,1H)、4.40(d,J=8.6Hz,1H)、4.29(d,J=8.7Hz,1H)、2.56(d,J=13.8Hz,1H)、2.40−2.30(m,1H)、1.86(br.s,3H)、1.49(s,3H);LCMS(ESI) m/e 192.1[(M+H)
+、C
7H
14NO
3Sとしての計算値 192.1]
【0343】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
パートC. ベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート 2,2−ジオキシド
N
2をフラッシュした100mLの丸底フラスコに、4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン 2,2−ジオキシド(0.55g、2.88ミリモル)のTHF(10mL)中溶液を添加した。カリウムtert−ブトキシド(4.31mL、4.31ミリモル)のTHF中溶液を添加した。温度が27℃にまで上がり、その溶液は懸濁液になった。該混合物を室温で1時間攪拌した。ベンジルカルボノクロリダート(1.026mL、7.19ミリモル)をゆっくりと添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。次に該反応混合物を水(50mL)でクエンチさせ、EtOAc(2x70mL)で抽出した。有機抽出液を塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、ベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート 2,2−ジオキシド(0.66g、2.028ミリモル、収率71%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 7.58−7.32(m,5H)、5.43−5.25(m,2H)、5.01(t,J=1.5Hz,1H)、4.81(d,J=0.9Hz,1H)、4.63(d,J=9.5Hz,1H)、4.21(d,J=9.5Hz,1H)、2.87(d,J=14.1Hz,1H)、2.56(d,J=14.1Hz,1H)、1.78(br.s,3H)、1.64(s,3H);LCMS(ESI) m/e 326.1[(M+H)
+、C
15H
20NO
5Sとしての計算値 326.1]
【0344】
ラセミ化合物をキラル超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:OJ−H(3x25cm、5μm);移動相:CO
2/MeOH(90/10))に付して分割し、2つのエナンチオマーを得た。
【0345】
超臨界流体クロマトグラフィーの分析条件:カラム:OJ−H(0.46x25cm、5μm);BPR圧:100バール;温度:35℃;流速:3.0mL/分;移動相:CO
2/MeOH(90/10);検出波長:UV 200−400nm
エナンチオマー1:(S)−ベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート 2,2−ジオキシドHPLC 保持時間=2.53分
エナンチオマー2:(R)−ベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート 2,2−ジオキシドHPLC 保持時間=2.97分
【0346】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
パートD. (S)−ベンジル (1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート
20mLの反応バイアルに、N−(8−ヒドロキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(1.281g、5ミリモル)(実施例18のパートGにあるように調製)、(S)−ベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート 2,2−ジオキシド(2.011g、5.50ミリモル)、炭酸カリウム(1.382g、10.00ミリモル)およびNMP(5.00mL)を添加した。反応混合物を60℃で22時間加熱した。水(10mL)を該反応混合物に滴下して加えた。懸濁液を室温に冷却し、30分間攪拌した。次に該懸濁液を濾過し、濾過ケーキを水(50mL)で洗浄し、真空吸引で3時間乾燥させた。粗生成物(濾過ケーキ、2.40g)をメチル tert−ブチルエーテル(9mL)を用いて50℃で30分間トリチュレートした。室温に冷却した後、該懸濁液を濾過し、メチル tert−ブチルエーテル(20mL)で濯ぎ、真空吸引で2時間乾燥させ、(S)−ベンジル (1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート(1.7g、3.39ミリモル、収率68%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 10.50(s,1H)、8.33(s,1H)、8.18(s,1H)、7.67(d,J=8.7Hz,1H)、7.46−7.25(m,5H)、7.17(br.s.,1H)、6.74(dd,J=8.7、2.4Hz,1H)、6.57(d,J=2.4Hz,1H)、5.13(s,2H)、5.00(s,2H)、4.86(d,J=0.7Hz,1H)、4.70(s,1H)、4.16(d,J=9.0Hz,1H)、3.98(d,J=9.0Hz,1H)、2.64(d,J=13.2Hz,1H)、2.33(d,J=13.2Hz,1H)、2.12(s,3H)、1.72(s,3H)、1.29(s,3H);LCMS(ESI) m/e 503.0[(M+H)
+、C
29H
32N
3O
5としての計算値 502.2]
【0347】
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
パートE. (S)−ベンジル(1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート
N
2をフラッシュさせた250mLの三ツ口丸底フラスコに、(S)−ベンジル(1−((2−アセトアミド−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート(7.6g、15.15ミリモル)、THF(38mL)およびMeOH(38mL)を添加した。該溶液にN
2を5分間通気した。N
2下で、10%Pd/C(乾燥、760mg、10%w/w)を添加した。該反応混合物を脱気処理に付し、H
2バルーンを用いてH
2で2、3回満たした。次にそれをH
2バルーンを用いてH
2下で24時間攪拌させた。ついで反応混合物をセライト床を介して濾過し、50%MeOH/THF(300mL)で濯いだ。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を超臨界流体クロマトグラフィー(0.3%DEA/メタノール;キラルパック−IAカラム)に付して精製し、(S)−N−(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(4.5g、12.16ミリモル、収率80%)を白色固体として得た。(S)−エナンチオマーの保持時間=4.68分(超臨界流体クロマトグラフィーの分析条件:カラム:キラルパック−IA(250x4.6mm、5μm);流速:5.0mL/分;移動相:0.3%DEA/メタノール);
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 8.44(s,1H)、8.25(s,1H)、8.04(s,1H)、7.77(d,J=8.7Hz,1H)、6.69(dd,J=8.7、2.5Hz,1H)、6.55(d,J=2.5Hz,1H)、5.11(s,2H)、3.79−3.68(m,2H)、2.25(s,3H)、1.88−1.74(m,1H)、1.59−1.43(m,4H)、1.23(s,3H)、1.08(dd,J=9.7、6.7Hz,3H)、1.03(dd,J=9.7、6.7Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 370.0[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
3としての計算値 370.2]
【0348】
実施例46
(R)−N−(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
実施例45に記載されるように、パートCからのラセミ体のベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート 2,2−ジオキシドを用いて調製した。そのラセミ生成物をキラル超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:キラルパック−IA;移動相:0.3%DEA/メタノール)に付して対応するエナンチオマーに分割し、(R)−N−(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド(27mg、0.63ミリモル、収率98%)を白色固体として得た。(R)−エナンチオマーの保持時間=6.49分(超臨界流体クロマトグラフィーの分析条件:カラム:キラルパック−IA(250x4.6mm、5μm);流速:5.0mL/分;移動相:0.3%DEA/メタノール);
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.20(s,1H)、7.93(d,J=9.0Hz,1H)、7.77(s,1H)、6.94(dd,J=9.0、2.5Hz,1H)、6.79(d,J=2.5Hz,1H)、5.24(s,2H)、4.27−4.02(m,2H)、2.33(s,3H)、1.95−1.78(m,2H)、1.76−1.64(m,1H)、1.51(s,3H)、1.08(d,J=6.5Hz,3H)、1.03(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 370.0[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
3としての計算値 370.2]
【0349】
実施例47
N−(8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.37(d,J=5.3Hz,1H)、7.87(d,J=8.8Hz,1H)、7.68(d,J=5.3Hz,1H)、6.80(dd,J=8.8、2.5Hz,1H)、6.67(d,J=2.5Hz,1H)、5.63(q,J=6.8Hz,1H)、4.34−4.19(m,1H)、4.08(dt,J=10.4、6.1Hz,1H)、3.63(qd,J=6.9、3.3Hz,1H)、2.21(s,3H)、1.89−1.73(m,1H)、1.72−1.53(m,2H)、1.38(d,J=6.8Hz,3H)、1.04(d,J=4.5Hz,3H)、1.03(d,J=4.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 370.2[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
3としての計算値 370.2]
【0350】
実施例48
N−(8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−シクロプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−イル)アセトアミド
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.35(d,J=5.3Hz,1H)、7.83(d,J=8.5Hz,1H)、7.65(d,J=5.3Hz,1H)、6.74(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、6.63(d,J=2.5Hz,1H)、4.90(d,J=8.5Hz,1H)、4.07(td,J=9.5、3.8Hz,1H)、3.97−3.82(m,1H)、3.38(br.s.,1H)、2.16(s,3H)、1.86−1.73(m,1H)、1.55−1.38(m,2H)、1.24−1.09(m,1H)、0.99(d,J=6.8Hz,3H)、0.97(d,J=6.8Hz,3H)、0.53−0.35(m,4H);LCMS(ESI) m/e 396.2[(M+H)
+、C
23H
30N
3O
3としての計算値 396.2]
【0351】
実施例49
(2S)−4−メチル−1−((5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.59(d,J=5.5Hz,1H)、8.49(s,1H)、7.89(d,J=8.8Hz,1H)、7.83(d,J=5.5Hz,1H)、6.81(dd,J=8.8、2.5Hz,1H)、6.71(d,J=2.5Hz,1H)、6.03(q,J=7.5Hz,1H)、4.04(ddd,J=9.4、7.4、4.0Hz,1H)、3.86(dt,J=9.3、6.9Hz,1H)、3.29−3.20(m,1H)、1.89−1.73(m,1H)、1.53−1.34(m,2H)、1.00(d,J=6.8Hz,3H)、0.98(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 367.2[(M+H)
+、C
19H
22F
3N
2O
2としての計算値 367.2]
【0352】
実施例50
8−(((S)−2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5−シクロプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−アミン
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 7.89(d,J=5.5Hz,1H)、7.68(d,J=8.5Hz,1H)、6.99(d,J=5.5Hz,1H)、6.68(dd,J=8.8、2.5Hz,1H)、6.59(d,J=2.5Hz,1H)、5.11(d,J=7.3Hz,1H)、4.01(td,J=9.5、4.0Hz,1H)、3.89−3.77(m,1H)、3.29−3.20(m,1H)、1.89−1.74(m,1H)、1.51−1.34(m,2H)、1.28−1.16(m,1H)、1.00(d,J=6.8Hz,3H)、0.98(d,J=6.5Hz,3H)、0.54−0.28(m,4H);LCMS(ESI) m/e 354.2[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
2としての計算値 354.2]
【0353】
実施例51
(2S)−1−((5−イソプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.46(d,J=5.4Hz,1H)、8.31(s,1H)、7.82(d,J=8.8Hz,1H)、7.70(d,J=5.6Hz,1H)、6.75(dd,J=8.8、2.4Hz,1H)、6.64(d,J=2.4Hz,1H)、4.94(d,J=8.0Hz,1H)、4.10−4.07(m,1H)、3.94−3.90(m,1H)、3.34−3.32(m,1.H)、2.07−2.02(m,1H)、1.84−1.81(m,1H)、1.52−1.44(m,2H)、1.06(d,J=6.8Hz,3H)、1.01(d,J=6.5Hz,3H)、0.99(d,J=6.8Hz,3H)、0.91(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 341.2[(M+H)
+、C
21H
29N
2O
2としての計算値 341.2]
【0354】
実施例52
(2S)−4−メチル−1−((5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン:ジアステレオマー1
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.60(d,J=5.5Hz,1H)、8.49(s,1H)、7.90(d,J=8.8Hz,1H)、7.83(d,J=5.5Hz,1H)、6.82(dd,J=8.8、2.5Hz,1H)、6.72(d,J=2.5Hz,1H)、6.03(q,J=7.4Hz,1H)、4.05(dd,J=9.3、4.0Hz,1H)、3.85(dd,J=9.4、7.2Hz,1H)、3.35−3.20(m,1H)、1.84−1.77(m,1H)、1.48−1.34(m,2H)、1.01(d,J=6.5Hz,3H)、1.00(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 367.2[(M+H)
+、C
19H
22F
3N
2O
2としての計算値 367.2]
【0355】
実施例53
(2S)−4−メチル−1−((5−(トリフルオロメチル)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン: ジアステレオマー2
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.59(d,J=5.5Hz,1H)、8.49(s,1H)、7.89(d,J=8.8Hz,1H)、7.83(d,J=5.5Hz,1H)、6.81(dd,J=8.8、2.5Hz,1H)、6.71(d,J=2.5Hz,1H)、6.03(q,J=7.4Hz,1H)、4.05(dd,J=9.3、4.0Hz,1H)、3.85(dd,J=9.4、7.2Hz,1H)、3.30−3.20(m,1H)、1.89−1.76(m,1H)、1.49−1.34(m,2H)、1.00(d,J=6.5Hz,3H)、0.98(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 367.2[(M+H)
+、C
19H
22F
3N
2O
2としての計算値 367.2]
【0356】
実施例54
(S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−N−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−4−アミン
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 7.98(d,J=5.5Hz,1H)、7.71(d,J=8.8Hz,1H)、6.93(d,J=5.8Hz,1H)、6.76(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、6.64(d,J=2.5Hz,1H)、5.05(s,2H)、4.24(dd,J=10.4、3.4Hz,1H)、4.06(dd,J=10.3、6.5Hz,1H)、3.63(qd,J=6.9、3.1Hz,1H)、2.96(s,3H)、1.81(dq,J=13.4、6.8Hz,1H)、1.73−1.55(m,2H)、1.05(d,J=4.3Hz,3H)、1.03(d,J=4.3Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 328.2[(M+H)
+、C
19H
26N
3O
2としての計算値 328.2]
【0357】
実施例55
(2S)−1−((5−イソプロピル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)−4−メチルペンタン−2−アミン
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.43(d,J=5.4Hz,1H)、8.28(s,1H)、7.78(d,J=8.8Hz,1H)、7.67(d,J=5.6Hz,1H)、6.71(dd,J=8.8、2.4Hz,1H)、6.60(d,J=2.4Hz,1H)、4.89(d,J=8.0Hz,1H)、4.04−4.01(m,1H)、3.85−3.81(m,1H)、3.30−3.25(m,1.H)、2.03−2.01(m,1H)、1.82−1.78(m,1H)、1.47−1.39(m,2H)、1.04(d,J=6.8Hz,3H)、0.98(d,J=6.5Hz,3H)、0.96(d,J=6.8Hz,3H)、0.89(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 341.2[(M+H)
+、C
21H
29N
2O
2としての計算値 341.2]
【0358】
実施例56
(2S)−1−シクロプロピル−3−((5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)プロパン−2−アミン
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.45(d,J=5.4Hz,1H)、8.35(s,1H)、7.81(d,J=8.4Hz,1H)、7.68(d,J=5.2Hz,1H)、6.74(dd,J=8.8、2.8Hz,1H)、6.60(d,J=2.8Hz,1H)、5.38(q,J=6.8Hz,1H)、4.10−4.07(m,1H)、3.94−3.90(m,1H)、3.33−3.26(m,1H)、1.63(d,J=6.4Hz,3H)、1.47(t,J=6.8Hz,3H)、0.83−0.81(m,1H)、0.55−0.51(m,2H)、0.16−0.11(m,2H);LCMS(ESI) m/e 311.2[(M+H)
+、C
19H
23N
2O
2としての計算値 311.2]
【0359】
実施例57
5,5,5−トリフルオロ−1−((5−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−8−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.86(d,J=6.0Hz,1H)、8.66(s,1H)、8.29(d,J=6.0Hz,1H)、8.10(d,J=8.8Hz,1H)、6.97(dd,J=8.8、2.0Hz,1H)、6.82(d,J=2.0Hz,1H)、5.59(q,J=6.4Hz,1H)、4.42−4.39(m,1H)、4.30−4.26(m,1H)、3.78−3.77(m,1H)、2.51−2.41(m,2H)、2.16−2.07(m,2H)、1.75(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 353.2[(M+H)
+、C
18H
20F
3N
2O
2としての計算値 353.2]
【0360】
実施例58
(S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−N−エチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 7.79(s,1H)、7.77(d,J=9.0Hz,1H)、6.78(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、6.76(s,1H)、6.66(d,J=2.5Hz,1H)、5.01(s,2H)、4.24(dd,J=10.5、3.5Hz,1H)、4.06(dd,J=10.5、6.5Hz,1H)、3.63(qd,J=6.9、3.3Hz,1H)、3.39−3.35(q,J=6.9Hz,2H)、1.88−1.75(m,1H)、1.72−1.54(m,2H)、1.27(t,J=6.9Hz,3H)、1.05(d,J=6.5Hz,3H)、1.03(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 342.0[(M+H)
+、C
20H
28N
3O
2としての計算値 342.2]
【0361】
実施例59
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−(ジフルオロメトキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.38(s,1H)、8.16(s,1H)、7.73(d,J=8.8Hz,1H)、6.91(d,J=6.3Hz,1H)、6.90−6.47(m,1H)、5.18(s,2H)、4.12(dd,J=9.2、3.6Hz,1H)、3.98−3.85(m,1H)、3.35−3.33(m,1H)、2.20(s,3H)、1.81(tt,J=13.6、6.6Hz,1H)、1.55−1.35(m,2H)、0.99(d,J=6.5Hz,3H)、0.97(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 422.0[(M+H)
+、C
21H
26F
2N
3O
4としての計算値 422.2]
【0362】
実施例60
メチル(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ ppm 8.17(s,1H)、7.91(d,J=8.85Hz,1H)、7.69(s,1H)、6.93(dd,J=8.82、2.54Hz,1H)、6.78(d,J=2.51Hz,1H)、5.23(s,2H)、4.22(s,1H)、4.07−4.14(m,1H)、3.92(s,3H)、1.80−1.92(m,2H)、1.66−1.72(m,1H)、1.50(s,3H)、1.01−1.10(m,6H);LCMS(ESI) m/e 386.0[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
4としての計算値 386.2]
【0363】
実施例61
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)イソブチルアミド
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.20(s,1H)、7.93(d,J=9.0Hz,1H)、7.69(s,1H)、6.94(dd,J=9.0、2.5Hz,1H)、6.79(d,J=2.5Hz,1H)、5.25(s,2H)、4.35(dd,J=10.5、3.5Hz,1H)、4.17(dd,J=10.5、6.0Hz,1H)、3.72(dd,J=6.5、3.5Hz,1H)、2.81(dt,J=13.9、6.8Hz,1H)、1.80(dq,J=13.3、6.6Hz,1H)、1.75−1.55(m,2H)、1.31(s,3H)、1.30(s,3H)、1.05(d,J=6.5Hz,3H)、1.03(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 384.0[(M+H)
+、C
22H
30N
3O
3としての計算値 384.2]
【0364】
実施例62
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−10−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.41(s,1H)、8.21(s,1H)、6.61−6.74(m,2H)、5.16(s,2H)、4.32(dd,J=10.57、3.29Hz,1H)、4.14(dd,J=10.60、6.46Hz,1H)、3.67−3.74(m,1H)、2.25(s,3H)、1.60−1.85(m,3H)、1.04(d,J=6.5Hz,1H)、1.03(d,J=6.5Hz,1H);LCMS(ESI) m/e 374.0[(M+H)
+、C
22H
30N
3O
3としての計算値 374.2]
【0365】
実施例63
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ ppm 8.33(s,1H)、8.21(s,1H)、7.85(d,J=8.91Hz,1H)、6.99(d,J=8.78Hz,1H)、5.27(s,2H)、4.38−4.42(m,1H)、4.25(dd,J=10.57、5.74Hz,1H)、2.25(s,3H)、3.76(s,1H)、1.79−1.84(m,2H)、1.69(d,J=6.78Hz,1H)、1.06(d,J=6.5Hz,3H)、1.05(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 390.0[(M+H)
+、C
20H
25ClN
3O
3としての計算値 390.2]
【0366】
実施例64
(S)−イソプロピル (8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ ppm 8.13(s,1H)、7.83−7.92(m,2H)、6.89(dd,J=8.75、2.48Hz,1H)、6.74(d,J=2.51Hz,1H)、5.07−5.21(m,3H)、4.32(dd,J=10.60、3.26Hz,1H)、4.14(dd,J=10.60、6.40Hz,1H)、3.68−3.74(m,1H)、1.59−1.87(m,3H)、1.38(d,J=6.5Hz,6H)、1.05(d,J=6.5Hz,1H)、1.04(d,J=6.5Hz,1H);LCMS(ESI) m/e 400.2[(M+H)
+、C
22H
30N
3O
4としての計算値 400.2]
【0367】
実施例65
N−(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−(ジフルオロメトキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.35(s,1H)、8.21(s,1H)、7.82(d,J=8.5Hz,1H)、7.10(d,J=8.5Hz,1H)、6.81(t,J
F=75Hz,1H)、5.25(s,2H)、4.27−4.12(m,2H)、2.25(s,3H)、1.93−1.83(m,2H)、1.76−1.65(m,1H)、1.53(s,3H)、1.08(d,J=6.5Hz,3H)、1.05(d,J=6.0Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 436.2[(M+H)
+、C
22H
28F
2N
3O
4としての計算値 436.2]
【0368】
実施例66
N−(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.39(s,1H)、8.18(d,J=1.0Hz,1H)、7.62(d,J=9.0Hz,1H)、6.90(d,J=9.0Hz,1H)、5.19(s,2H)、4.25−4.00(m,2H)、3.92(s,3H)、2.22(s,3H)、1.91−1.80(m,2H)、1.73−1.62(m,1H)、1.48(s,3H)、1.07(d,J=6.5Hz,3H)、1.04(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 400.0[(M+H)
+、C
22H
30N
3O
4としての計算値 400.2]
【0369】
実施例67
メチル(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.21(s,1H)、7.96(d,J=9.0Hz,1H)、7.57(s,1H)、6.96(dd,J=9.0、2.5Hz,1H)、6.81(d,J=2.5Hz,1H)、5.26(s,2H)、4.28−4.10(m,2H)、3.96(s,3H)、1.93−1.79(m,2H)、1.75−1.64(m,1H)、1.51(s,3H)、1.08(d,J=6.5Hz,3H)、1.03(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 386.2[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
4としての計算値 386.2]
【0370】
実施例68
8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 7.88(d,J=9.0Hz,1H)、7.77(s,1H)、7.17(s,1H)、6.90(dd,J=9.0、2.5Hz,1H)、6.75(d,J=2.5Hz,1H)、5.06(s,2H)、4.24−4.04(m,2H)、1.91−1.76(m,2H)、1.72−1.61(m,1H)、1.48(s,3H)、1.05(d,J=6.5Hz,3H)、1.01(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 328.2[(M+H)
+、C
19H
26N
3O
2としての計算値 328.2]
【0371】
実施例69
メチル(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.18(s,1H)、8.12(s,1H)、7.61(d,J=8.5Hz,1H)、6.86(d,J=8.5Hz,1H)、5.16(s,2H)、4.00−3.90(m,3H)、3.90(s,3H)、3.82(s,2H)、1.92−1.80(m,1H)、1.72−1.51(m,2H)、1.32(s,3H)、1.04(d,J=6.5Hz,3H)、1.02(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 416.3[(M+H)
+、C
22H
30N
3O
5としての計算値 416.2]
【0372】
実施例70
メチル (8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ ppm 8.20(s,1H)、7.95(d,J=8.5Hz,1H)、7.59(s,1H)、6.96(d,J=6.8Hz,1H)、6.80(d,J=1.8Hz,1H)、5.25(s,2H)、4.20−4.25(m,1H)、4.10−4.16(m,1H)、3.93−3.98(m,3H)、1.80−1.88(m,2H)、1.67−1.73(m,1H)、1.50(s,3H)、1.08(d,J=6.5Hz,3H)、1.03(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 386.0[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
4としての計算値 386.2]
【0373】
実施例71
(S)−8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−9−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 7.84(s,1H)、7.78(s,1H)、6.82(s,1H)、6.78(s,1H)、5.03(s,2H)、4.23(dd,J=10.0、3.5Hz,1H)、4.07(dd,J=10.0、6.0Hz,1H)、3.64−3.52(m,1H)、1.82(dq,J=13.4、6.7Hz,1H)、1.74−1.63(m,1H)、1.62−1.51(m,1H)、1.04(d,J=6.5Hz,3H)、1.02(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 348.0[(M+H)
+、C
18H
23ClN
3O
2としての計算値 348.2]
【0374】
実施例72
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)−3,5−ジフルオロベンズアミド
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.42(s,1H)、8.29(s,1H)、7.86−7.71(m,3H)、7.54(t,J=9.2Hz,1H)、6.77(dd,J=8.5、2.4Hz,1H)、6.63(d,J=2.4Hz,1H)、5.19(s,2H)、3.93−3.76(m,2H)、3.07(br.s.,1H)、1.89(s,2H)、1.38−1.17(m,2H)、0.92(d,J=6.7Hz,3H)、0.88(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 454.0[(M+H)
+、C
25H
26FN
3O
3としての計算値 454.2]
【0375】
実施例73
(S)−N−(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)プロピオンアミド
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.36(s,1H)、8.18(s,1H)、7.69(d,J=8.5Hz,1H)、6.75(dd,J=8.7、2.3Hz,1H)、6.61(d,J=2.4Hz,1H)、5.13(s,2H)、3.96−3.72(m,2H)、3.07(br.s.,1H)、2.42(q,J=7.4Hz,2H)、1.85−1.74(m,1H)、1.36−1.17(m,2H)、1.09(t,J=7.5Hz,3H)、0.91(d,J=6.7Hz,3H)、0.88(d,J=6.7Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 370.0[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
3としての計算値 370.2]
【0376】
実施例74
(S)−メチル(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ ppm 8.20(s,1H)、8.14(d,J=0.4Hz,1H)、7.81(d,J=8.8Hz,1H)、6.95(d,J=8.8Hz,1H)、5.23(s,2H)、4.27(dd,J=10.0、3.6Hz,1H)、4.09(dd,J=10.0、6.3Hz,1H)、3.82(s,3H)、3.56−3.53(m,1H)、1.86−1.81(m,1H)、1.48−1.71(m,2H)、1.04(d,J=6.5Hz,3H)、1.03(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 406.0[(M+H)
+、C
20H
25ClN
3O
4としての計算値 406.2]
【0377】
実施例75
メチル(8−((2−アミノ−1,1−ジュウテロ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ ppm 8.15(s,1H)、8.08(s,1H)、7.80(d,J=8.72Hz,1H)、6.80(dd,J=8.69、2.54Hz,1H)、6.65(d,J=2.51Hz,1H)、5.12(s,2H)、3.83(s,3H)、1.93−1.83(m,1H)、1.69−1.54(m,2H)、1.33(s,3H)、1.04(d,J=6.5Hz,3H)、1.01(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 388.0[(M+H)
+、C
21H
26D
2N
3O
4としての計算値 388.2]
【0378】
実施例76
メチル(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−(ジフルオロメトキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ ppm 8.21(s,1H)、8.19−8.20(m,1H)、8.13(s,1H)、7.78(d,J=8.9Hz,1H)、6.53−6.96(m,1H)、5.20(s,2H)、3.94−4.04(m,2H)、3.80−3.85(m,3H)、1.93(s,1H)、1.86(q,J=6.40Hz,1H)、1.55−1.71(m,1H)、1.34(s,3H)、1.04(d,J=6.5Hz,3H)、1.02(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 452.0[(M+H)
+、C
22H
28F
2N
3O
5としての計算値 452.2]
【0379】
実施例77
(S)−エチル(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.13(s,1H)、8.06(s,1H)、7.69(d,J=8.5Hz,1H)、6.74(d,J=8.9Hz,1H)、6.59(s,1H)、5.11(s,2H)、4.16(q,J=7.0Hz,2H)、3.90−3.84(m,1H)、3.78(dd,J=9.2、6.7Hz,1H)、3.10−3.00(m,1H)、1.84−1.74(m,1H)、1.33−1.21(m,2H)、1.26(t,J=7.2Hz,4H)、0.90(d,J=6.4Hz,3H)、0.88(d,J=6.7Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 386.0[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
4としての計算値 386.2]
【0380】
実施例78
N−(8−((2−アミノ−1,1−ジュウテロ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.37(s,1H)、8.14(s,1H)、7.81(d,J=9.0Hz,1H)、6.87−6.79(m,1H)、6.69(d,J=2.5Hz,1H)、5.14(s,2H)、2.22(s,3H)、1.91−1.74(m,2H)、1.69−1.59(m,1H)、1.45(s,3H)、1.06(d,J=6.5Hz,3H)、1.02(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 372.0[(M+H)
+、C
21H
26D
2N
3O
3としての計算値 372.2]
【0381】
実施例79
メチル(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−シアノ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR 400MHz、MeOD:δ 8.24−8.16(m,3H)、7.02(d,J=8.8Hz,1H)、5.36(s,2H)、4.34−4.27(m,2H)、3.83(s,3H)、1.97−1.70(m,3H)、1.54(s,3H)、1.09(d,J=6.5Hz,3H)、1.06(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 411.0[(M+H)
+、C
22H
27N
4O
4としての計算値 411.2]
【0382】
実施例80
(S)−メチル(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−シアノ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR 400MHz、MeOD:δ 8.24−8.15(m,3H)、7.02(d,J=8.8Hz,1H)、5.36(s,2H)、4.32−4.27(m,2H)、3.83(s,3H)、1.97−1.90(m,2H)、1.75−1.70(m,1H)、1.55(s,3H)、1.09(d,J=6.5Hz,3H)、1.06(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 411.0[(M+H)
+、C
22H
27N
4O
4としての計算値 411.2]
【0383】
実施例81
(S)−エチル(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ ppm 8.15(s,1H)、8.08(s,1H)、7.79(d,J=8.7Hz,1H)、6.79(dd,J=8.7、2.5Hz,1H)、6.64(d,J=2.5Hz,1H)、5.12(s,2H)、4.27(q,J=7.1Hz,2H)、3.96−3.86(m,2H)、1.89−1.79(m,1H)、1.63−1.56(m,2H)、1.34(t,J=7.1Hz,3H)、1.31(3、3H)、1.08(d,J=6.5Hz,3H)、1.03(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 400.2[(M+H)
+、C
22H
30N
3O
4としての計算値 400.2]
【0384】
実施例82
(S)−メチル(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−1,9−ジクロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.65(s,1H)、8.24(s,1H)、6.96(s,1H)、5.10(s,2H)、4.29−4.14(m,2H)、3.83(s,3H)、2.00−1.82(m,2H)、1.72(dd,J=13.6、5.0Hz,1H)、1.54(s,3H)、1.08(d,J=6.5Hz,3H)、1.04(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 454.1[(M+H)
+、C
21H
26Cl
2N
3O
4としての計算値 454.1]
【0385】
実施例83
(S)−メチル(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−9−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ ppm 8.16(s,1H)、7.91−7.99(m,2H)、6.89(s,1H)、5.21(s,2H)、4.20(d,J=13.05Hz,2H)、3.88(s,3H)、1.92(s,2H)、1.67−1.78(m,1H)、1.53(s,3H)、1.08(d,J=6.5Hz,3H)、1.04(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 420.0[(M+H)
+、C
21H
27ClN
3O
4としての計算値 420.2]
【0386】
実施例84
(S)−メチル(8−((2−アミノ−4−メチルペンチル)オキシ)−7−シアノ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 8.07(s,1H)、8.06(s,1H)、7.87(d,J=9.2Hz,1H)、6.66(d,J=8.0Hz,1H)、5.24(s,2H)、3.81(s,3H)、3.80−3.63(m,3H)、1.81−1.75(m,1H)、1.58−1.54(m,2H)、1.03(d,J=6.4Hz,3H)、0.96(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 397.0[(M+H)
+、C
21H
27ClN
3O
4としての計算値 397.2]
【0387】
実施例85
(S)−N−(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.39(s,1H)、8.18(s,1H)、7.62(d,J=8.8Hz,1H)、6.89(d,J=8.8Hz,1H)、5.19(s,2H)、4.16(d,J=10.4Hz,1H)、4.07(d,J=10.0Hz,1H)、3.91(d,J=10.4Hz,3H)、2.22(s,3H)、1.81−1.82(m,2H)、1.65−1.69(m,1H)、1.47(s,3H)、1.07(d,J=6.5Hz,3H)、1.04(d,J=6.0Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 400.0[(M+H)
+、C
22H
30N
3O
4としての計算値 400.2]
【0388】
実施例86
(S)−メチル(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−メトキシ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、MeOD)δ 8.17(s,1H)、8.12(s,1H)、7.61(d,J=8.8Hz,1H)、6.86(d,J=8.8Hz,1H)、5.16(s,2H)、3.92−3.95(m,2H)、3.89(s,3H)、3.82(s,3H)、1.85−1.86(m,1H)、1.66−1.67(m,1H)、1.56−1.57(m,1H)、1.34(s,3H)、1.03(t,J=6.4Hz,3H)、1.01(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 416.0[(M+H)
+、C
22H
30N
3O
5としての計算値 416.2]
【0389】
実施例87
(S)−N−(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−(ジフルオロメトキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.42(s,1H)、8.19(s,1H)、7.78(d,J=8.5Hz,1H)、7.00−6.56(m,2H)、5.22(s,2H)、4.16−3.99(m,2H)、2.23(s,3H)、1.91−1.74(m,2H)、1.69−1.60(m,1H)、1.43(s,3H)、1.04(dd,J=6.5Hz,6H);LCMS(ESI) m/e 436.2[(M+H)
+、C
22H
28F
2N
3O
4としての計算値 436.2]
【0390】
実施例88
(S)−8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 7.82(s,1H)、7.75(d,J=9.0Hz,1H)、6.91(d,J=9.0Hz,1H)、6.87(s,1H)、5.11(s,2H)、4.20−4.06(m,2H)、1.91−1.79(m,2H)、1.73−1.62(m,1H)、1.46(s,3H)、1.06(d,J=6.5Hz,3H)、1.02(d,J=6.0Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 362.0[(M+H)
+、C
19H
25ClN
3O
2としての計算値 362.2]
【0391】
実施例89
(S)−メチル (8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−(ジフルオロメトキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 7.82(s,1H)、7.75(d,J=9.0Hz,1H)、6.91(d,J=9.0Hz,1H)、6.87(s,1H)、5.11(s,2H)、4.20−4.06(m,2H)、1.91−1.79(m,2H)、1.73−1.62(m,1H)、1.46(s,3H)、1.06(d,J=6.5Hz,3H)、1.02(d,J=6.0Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 452.0[(M+H)
+、C
22H
28F
2N
3O
5としての計算値 452.2]
【0392】
実施例90
(S)−8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 7.76(d,J=9.0Hz,2H)、6.86(s,2H)、6.68(d,J=2.5Hz,1H)、5.02(s,2H)、4.10−4.01(m,2H)、3.37−3.30(m,1H)、1.87−1.79(m,2H)、1.69−1.64(m,1H)、1.47(s,3H)、1.07(d,J=6.4Hz,3H)、1.03(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 328.0[(M+H)
+、C
19H
26N
3O
2としての計算値 328.2]
【0393】
実施例91
(S)−N−(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.42(s,1H)、8.20(s,1H)、7.82(d,J=9.0Hz,1H)、6.94(d,J=8.5Hz,1H)、5.25(s,2H)、4.09(q,J=9.5Hz,2H)、2.23(s,3H)、1.91−1.75(m,2H)、1.70−1.59(m,1H)、1.43(s,3H)、1.05(d,J=6.4Hz,3H)、1.02(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 404.2[(M+H)
+、C
21H
27ClN
3O
2としての計算値 404.2]
【0394】
実施例92
(S)−メチル (8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.20(s,1H)、8.14(s,1H)、7.81(d,J=9.0Hz,1H)、6.93(d,J=9.0Hz,1H)、5.23(s,2H)、4.06(d,J=7.5Hz,2H)、3.83(s,3H)、1.91−1.72(m,2H)、1.67−1.59(m,1H)、1.39(s,3H)、1.04(d,J=6.4Hz,3H)、1.02(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 420.0[(M+H)
+、C
21H
27ClN
3O
4としての計算値 420.2]
【0395】
実施例93
(S)−エチル (8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−クロロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.20(s,1H)、8.14(s,1H)、7.82(d,J=8.5Hz,1H)、6.93(d,J=8.5Hz,1H)、5.23(s,2H)、4.28(q,J=7.0Hz,2H)、4.09−4.01(m,2H)、1.93−1.59(m,3H)、1.36(t,J=6.0Hz,3H)、1.04(d,J=6.4Hz,3H)、1.02(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 434.0[(M+H)
+、C
22H
29ClN
3O
4としての計算値 434.2]
【0396】
実施例94
メチル (8−((2−アミノ−1,1−ジュウテロ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−7−シアノ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.18(s,1H)、8.13(s,1H)、8.08(d,J=8.00Hz,1H)、6.93(d,J=8.00Hz,1H)、5.30(s,2H)、3.80(s,3H)、1.92−1.30(m,3H)、1.35(s,3H)、1.02(d,J=6.4Hz,3H)、1.00(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 413.0[(M+H)
+、C
22H
25D
2N
4O
4としての計算値 413.2]
【0397】
実施例95
(S)−メチル (8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−9−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.08(d,J=9.5Hz,2H)、7.62(d,J=11.5Hz,1H)、6.81(d,J=7.0Hz,1H)、5.12(s,2H)、4.08−3.93(m,2H)、3.82(s,3H)、1.91−1.78(m,1H)、1.71−1.48(m,2H)、1.34(s,3H)、1.01(d,J=6.4Hz,3H)、0.90(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 404.0[(M+H)
+、C
21H
27FN
3O
4としての計算値 404.2]
【0398】
実施例96
エチル (8−((2−アミノ−1,1−ジュウテロ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.12(s,1H)、7.96(s,1H)、7.86(d,J=8.5Hz,1H)、6.88(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、6.74(d,J=2.5Hz,1H)、5.17(s,2H)、4.31(q,J=7.0Hz,2H)、1.95−1.78(m,2H)、1.73−1.63(m,1H)、1.49(s,3H)、1.38(t,J=7.3Hz,3H)、1.07(d,J=6.5Hz,3H)、1.03(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 402.0[(M+H)
+、C
22H
28D
2N
3O
4としての計算値 402.2]
【0399】
実施例97
(S)−メチル (8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5,5−ジュウテロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)カルバマート
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.15(s,1H)、8.08(d,J=1.0Hz,1H)、7.82(d,J=9.0Hz,1H)、6.82(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、6.68(d,J=2.5Hz,1H)、4.11−3.94(m,2H)、3.82(s,3H)、1.91−1.80(m,1H)、1.79−1.71(m,1H)、1.67−1.58(m,1H)、1.41(s,3H)、1.05(d,J=6.5Hz,3H)、1.02(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 388.2[(M+H)
+、C
21H
26D
2N
3O
4としての計算値 388.2]
【0400】
実施例98
(S)−N−(8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−10−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.66(s,1H)、8.19(d,J=0.5Hz,1H)、6.72−6.56(m,2H)、5.12(s,2H)、4.17−4.00(m,2H)、2.21(s,3H)、1.91−1.75(m,2H)、1.67(d,J=5.2Hz,1H)、1.46(s,3H)、1.07(d,J=6.4Hz,3H)、1.03(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 388.2[(M+H)
+、C
21H
27FN
3O
3としての計算値 388.2]
【0401】
実施例99
(S)−8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−10−フルオロ−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−アミン
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 7.80(s,1H)、7.11(s,1H)、6.65−6.52(m,2H)、4.99(s,2H)、4.10−3.91(m,2H)、1.88−1.69(m,2H)、1.67−1.57(m,1H)、1.41(s,3H)、1.03(d,J=6.4Hz,3H)、1.01(d,J=6.4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 346.0[(M+H)
+、C
19H
25FN
3O
2としての計算値 346.2]
【0402】
実施例100
(S)−N−(8−((2−アセトアミド−4−メチルペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.32(s,1H)、8.10(s,1H)、7.74(d,J=8.5Hz,1H)、6.74(dd,J=9.0、2.5Hz,1H)、6.59(d,J=2.5Hz,1H)、5.11(s,2H)、4.31(dq,J=10.0、4.9Hz,1H)、4.04−3.90(m,2H)、2.21(s,3H)、1.98(s,3H)、1.78−1.65(m,1H)、1.64−1.53(m,1H)、1.52−1.43(m,1H)、0.99(d,J=6.5Hz,3H)、0.96(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 398.2[(M+H)
+、C
22H
28N
3O
4としての計算値 398.2]
【0403】
実施例101
(S)−N−(8−((4−メチル−2−(メチルスルホンアミド)ペンチル)オキシ)−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、メタノール−d
4)δ 8.34(s,1H)、8.11(s,1H)、7.77(d,J=9.0Hz,1H)、6.76(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、6.62(d,J=2.5Hz,1H)、5.12(s,2H)、4.09−3.94(m,2H)、3.82(dq,J=10.7、4.8Hz,1H)、3.05(s,3H)、2.22(s,3H)、1.94−1.78(m,1H)、1.49(qdd,J=14.1、8.8、5.3Hz,2H)、1.01(d,J=6.5Hz,3H)、0.99(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 434.0[(M+H)
+、C
21H
28N
3O
5Sとしての計算値 434.2]
【0404】
実施例102
(S)−8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−2−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ 9.43(s,1H)、7.97(d,J=8.8Hz,1H)、7.68(s,1H)、6.99(dd,J=8.8、2.5Hz,1H)、6.89(d,J=2.5Hz,1H)、3.86−3.79(m,2H)、2.76(s,3H)、1.83(dq,J=12.7、6.3Hz,1H)、1.56−1.47(m,2H)、1.28(s,3H)、1.03(d,J=6.8Hz,3H)、1.00(d,J=6.5Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 341.2[(M+H)
+、C
20H
25N
2O
3としての計算値 341.2]
【0405】
実施例103
(S)−8−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−9−クロロ−2−メチル−5H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−5−オン
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.16(s,1H)、8.48(s,1H)、8.20(s,1H)、7.21(s,1H)、3.95−3.76(m,2H)、2.64(s,3H)、1.81(q,J=12.5、6.3Hz,1H)、1.47−1.33(m,2H)、1.13(s,3H)、0.93(d,J=4Hz,3H)、0.91(d,J=4Hz,3H);LCMS(ESI) m/e 375.2[(M+H)
+、C
20H
24ClN
2O
3としての計算値 375.2]
【0406】
方法
AAK1キナーゼアッセイ
該アッセイはU字型底の384ウェルプレートで行われた。最終アッセイ容量は、アッセイ緩衝液(10mMトリス−HCL pH7.4、10mM MgCl
2、0.01%ツゥーン20および1.0mM DTT))に15μlの酵素と基質(蛍光標識されたペプチド(5−FAM)−Aha−KEEQSQITSQVTGQIGWR−NH
2およびATP)および試験化合物を添加して調製した、30μlであった。細菌を用いて発現されたGST−Xa−hAAK1を基質および試験化合物と合わせることで反応を開始させた。反応物を室温で3時間インキュベートし、60μlの35mM EDTA緩衝液を各サンプルに添加することで反応を終わらせた。反応体を、Caliper LabChip3000(Caliper, Hopkinton, MA)を用い、蛍光基質とリン酸化生成物を電気泳動で分離することで分析した。100%阻害ではEDTAでクエンチさせた対照反応、および0%阻害ではビヒクルだけの反応と比較することで、阻害データを計算した。該アッセイにおける試薬の最終濃度は、ATP、22μM;(5−FAM)−Aha−KEEQSQITSQVTGQIGWR−NH
2、1.5μM;GST−Xa−hAAK1、3.5nM;およびDMSO、1.6%である。用量応答曲線を作製し、キナーゼ活性を50%阻害するのに必要な濃度(IC
50)を決定した。化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に10mMで溶かし、11種の濃度で評価した。IC
50値は非線形回帰分析によって誘導された。
【0407】
HEK281細胞をベースとするアッセイ
HEK293F細胞をDMEM(Gibco、カタログ番号11965)、10%FBS(SAFC Biosciences、カタログ番号12103C)、1xGPS(グルタミン、ペニシリンおよびストレプトマイシン)を含有する培地で培養した。1日目には、トランスフェクションの時点で密集状態が約80%であるように細胞を10cmの皿に置いた。トランスフェクションの時点で10cmの皿には概ね12百万個の細胞があった。2日目に、各皿を48μgのDNAおよび144μlのリポフェクタミン(Lipofectamine)2000(Invitrogen、カタログ番号11668−019)でトランスフェクトした。そのDNAは、(10cmの皿に付き)3μgのAAK1/HA/pIRES(全長ヒト、NCBI受入番号NP
055726.2)、45μgのFlag/AP2MI/pcDNA(全長ヒト)および1.5mlのOPTI−MEMを含有する混合物から構成された。リポフェクタミン2000は(10cmの皿に付き)144μlのリポフェクタミン2000および1.5mlのOPTI−MEMを含有する混合物からなっている。各混合物を個々に15mlの管に移し、室温で5分間インキュベートし、次にその2つの混合物を合わせ、室温で20分間インキュベートした。ついで各10cmのプレートから成長培地を吸引し、10mlのDMEM+10%FBS(GPS不含)と置き換えた。最後に、3mlのDNA/リポフェクタミンの混合物を10cmの各皿に添加し、穏やかに混合し、つづいて該プレートを37℃、5%CO
2で一夜インキュベートした。
【0408】
3日目に、化合物は100%DMSO中に1000Xの最終濃度で希釈され、つづいて3倍で連続的に希釈され、合計5回の濃度を試験した。10cmの皿に付き4つの化合物を試験した。1μlの希釈した各化合物をピペットを用いてデュープウェルの96ウェルプレートに取り、つづいて500μlのDMEM+0.5%FBSを各化合物の2Xの最終濃度で各ウェルに添加した。細胞を簡単なピペット操作により10cmの皿に再び懸濁させ(HEK293細胞はこの時点で簡単にプレートから外れる)、次に50mlの円錐管に移し、1000rpmで5分間遠心分離に供することでペレット状にした。ついで、細胞ペレットを10cmの皿に付き2.75mlのDMEM+0.5%FBSに再び懸濁させ、100μlの細胞懸濁液を96ウェルTCプレートの各ウェルに移した。最後に、DMEM+0.5%FBSに希釈した100μlの2X化合物を1X最終濃度で細胞懸濁液を含有するウェルに加えた。次にプレートを37℃および5%CO
2で3時間インキュベートし、つづいて細胞懸濁液を各ウェルから12連PCRストリップチューブに移した。そのPCRストリップをチップラック(tip rack)にて1000rpmで5分間回転させ、細胞をペレットにし、次に細胞ペレットをかき乱すことなくピペットで培地を除去した。
【0409】
ウェスタンブロット分析用のサンプルを調製するために、細胞ペレットを40μlの1xLDS−PAGEサンプル緩衝液(Invitrogen、カタログ番号NP0008)+2x Haltホスファターゼおよびプロテアーゼ阻害剤カクテル(Thermo Scientific、カタログ番号1861284)に再び懸濁させ、つづいてその各々を5にセットしたマイクロチップソニケーターで8−10秒間超音波処理に付した。5μlの10X NuPage Sample Reducing Agent(50mM DTTを含む)を各サンプルに加え、つづいてPCR装置で70℃で10分間熱変性に付した。ホスホ−mu2ブロットについては、サンプル当たり合計で10μlが、4−20%トリス−グリシンの基準となる(Criterion)26−ウェルゲル(Biorad, カタログ番号345−0034)の各レーンにロードされ、mu2ブロットについては、4−12%ビス−トリス(+MESバッファー)NuPAGE26−ウェルゲル(Invitrogen, カタログ番号WG1403BX10)におけるレーンに付き10μlがロードされた。コントロールのために、2ngのホスホ−mu−2、または20ngのmu2/Flagタンパク質を各ゲルの最終のウェルにロードした。SDS−PAGEに付した後、各ゲルのサンプルをiBlotを用いてPVDF膜に移し、膜をTBST+5%ミルク中にて1時間遮断し、つづいてTBSTで3回5−10分間洗浄した。基準となるゲルはTBST+5%BSA中にてウサギ抗ホスホ−mu2(1:5000;New England Peptideにより産生され、Lexiconでアフィニティ精製されたウサギポリクローナル抗体)でプローブされ、それに対してNuPAGEゲルはTBST+5%ミルク中にてマウス抗Flag(1:500;Sigma、カタログ番号F1804)でプローブされ、これらの一次抗体をロッカー(rocker)上4℃で一夜インキュベートした。
【0410】
4日目に、ウェスタンブロットをTBSTで3回5−10分間にわたって洗浄し、抗ウサギ−HRP(1:2000;BioRad、カタログ番号170−6515)または抗マウス−HRP(1:2000;Biorad、カタログ番号170−6516)でTBST+5%ミルク中室温で1時間プローブさせ、TBSTで3回10分間にわたって洗浄し、ベルサドック(Versadoc)にてECL試薬(GE Healthcare, カタログ番号RPN2132)を用いて発色させた。最後に、カメラをセットして写真を30秒毎に10分間にわたって撮影し、各ブロットについて、飽和シグナル(saturated signal)のない最良の画像をセーブした(シグナルが飽和していると、バンドは目を引くような赤色となるであろう)。各バンドを容量分析に付して密度値を得た。各サンプルについて、まずMu2の全体発現レベルに正規化し、次に0%および100%対照と比較することによって、各サンプルの阻害%を計算した。ついで、エクセル適合ソフトウェアを用いてIC
50値を計算した。
【0411】
AAK1ノックアウトマウス
AAK1遺伝子を破壊したホモ接合マウス(−/−)を2種類の方法;遺伝子トラップ方法および相同的組換え方法により調製した。
【0412】
遺伝子トラップ方法は、レポータをコードするDNAのフラグメント、または変異源として選択可能なマーカ遺伝子を用いるランダムな挿入変異を誘発する方法である。遺伝子トラップベクターをイントロンまたは遺伝子に組み込み、細胞性スプライシング機構がエクソンを細胞性mRNAにコードするベクターをスプライスできるように設計した。一般に、遺伝子トラップベクターは、強固なスプライス受容体配列によって先行され、プロモータにより先行されない、選択可能なマーカー配列を含有する。かくして、かかるベクターを遺伝子に組み込むと、細胞性スプライシング機構はエクソンをトラップされた遺伝子から選択可能なマーカ配列の5’末端にスプライスする。典型的には、ベクターをコードする遺伝子がイントロンに組み込まれても、かかる選択可能なマーカ遺伝子が発現され得るに過ぎない。得られる遺伝子トラップ事象は、選択培養を存続させ得る細胞を選択することにより、その後で同定される。
【0413】
胚幹細胞(ネズミ系統A129より由来のLex−1細胞)を、遺伝子操作されたベクター配列の少なくとも一部を目的とする遺伝子に挿入することからなるプロセスにより、変異させ、その変異した胚幹細胞を未分化胚芽細胞にマイクロインジェクトし、その細胞をその後で偽妊娠の雌宿主に導入し、確立された方法を用いて妊娠させた。例えば、「マウス変異誘発(Mouse Mutagenesis)」, 1988, Zambrowiczら編、Lexicon Press,The Woodlands, Txを参照のこと。その後は、得られたキメラ動物を飼育し、目的とする遺伝子にて遺伝子操作された変異を有するアレレの生殖細胞伝達能を有する子孫を産生した。
【0414】
AAK1遺伝子を破壊したマウスも相同的組換え技法により産生した。これには、ネズミAAK1遺伝子の第2コード化エクソン(GenBank Acession Number NM
177762)を当該分野にて公知の方法により除去した。例えば、米国特許第5,487,992号、第5,627,059号、および第5,789,215号を参照のこと。
【0415】
AAK1遺伝子を破壊したホモ接合マウス(−/−)を、AAK1遺伝子を破壊したヘテロ接合マウス(+/−)および野生型(+/+)同腹マウスと合わせて研究した。この分析の間に、該マウスを、哺乳動物対象における主要器官システムの機能を評価するのに設計された統合された一揃えの医療診断操作を用いる医療的後処理に供した。ホモ接合(−/−)「ノックアウト」マウスをそのヘテロ接合(+/−)および野生型(+/+)同腹マウスと合わせて研究した。AAK1遺伝子の破壊はサザン分析で確かめた。AAK1のネズミ相同体の発現は、RT−PCRによってネズミの脳;脊髄;眼;胸腺;脾臓;脊椎;肺;腎臓;肝臓;骨格筋;骨;胃、小腸および結腸;心臓;脂肪;喘息性肺;LPS肝臓;血液;バンデッド心臓(banded heart);大動脈ツリー;前立腺;および乳腺(5週齢のバージン、成熟したバージン、12DPC、分娩の3日後(ほ乳期)、離乳して3日後(前期退行期)および離乳して7日後(後期退行期))にて検出された。
【0416】
AAK1ホモ接合型(−/−)およびその野生型(+/+)の同腹マウスを、急性および緊張性の侵害受容応答を評価するためにホルマリン肢(formalin paw)試験を用いて試験した。これらの試験では、自動式侵害受容分析装置(サンディエゴ、カリフォルニア大学のオザキ・ラボより購入)を用いた。試験する30分前に金属バンドを各マウスの左後肢の回りに置いた。30分間の順化期間が経過した後、20μlの5%ホルマリンを左後肢の背面に皮下注射した。マウスを個々に円筒形チャンバーに45分間収容した。ホルムアルデヒド(ホルマルデ−フレッシュ(Formalde-Fresh 20%)、Fisher Scientific, Fair Lawn, NJ)を蒸留水で希釈することで新たな5%ホルマリン溶液を調製した。ホルマリン注射の30分前に研究用化合物を投与した。
【0417】
コンピュータで、電磁場を通る1分間当たりの尻込み(Flinch)の回数、フェーズI(急性期=最初の8分間)での尻込みの合計、およびフェーズII(緊張性期=20−40分の間の時間)での尻込みの合計を記録した。Yaksh TL, Ozaki G, McCumber D, Rathbum M, Svensson C, Malkmus S, Yaksh MC.、「ホルマリン侵害受容性バイオアッセイにおいて用いるための自動式尻込み検出システム(An automated flinch detecting system for use in the formalin nociceptive bioassay)J Appl Physiol., 2001;90;2386-402」を参照のこと。
図1に示されるように、フェーズIおよびフェーズIIのデータを、ホモ接合型(−/−)雌マウス(n=16)、野生型雌マウス(n=15)、ホモ接合型(−/−)型雄マウス(n=9)および野生型雄マウス(n=18)を用いて取得した。あらゆる群および両方のフェーズで、AAK1ホモ接合型(−/−)型マウスは、その野生型(+/+)同腹マウスよりも記録される尻込み(paw flinching)の回数が有意に少ないことを示した。
【0418】
AAK1ノックアウトマウスの研究により、AAK1遺伝子の破壊が、上記のホルマリン肢試験を用いて測定されるように、疼痛反応に影響を及ぼすことが分かった。同じ試験を用いて、AAK1阻害剤の投与も疼痛反応に影響を及ぼしうることを確かめた。
【0419】
開示の化合物をこのアッセイにて異なる用量で試験した。ガバペンチンおよびプレガバリンを正対照として用いた。結果が次の表2に示されており、ここで200mg/kgでのガバペンチンの効果を100%応答とみなし、他の化合物の%応答は200mg/kg用量のガバペンチンに相対させた値であり;「sc」は皮下投与を意味する。
【0420】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]