(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
一体ニット構造のニット構成要素を備える製品であって、前記ニット構成要素は、第1の縁部と第2の縁部とを含み、前記ニット構成要素は、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間で測定される長さを有し、前記長さは実質的に固定されており、前記ニット構成要素は、
非弾性であり、前記ニット構成要素内で固定された長さを有するベース構造と、
前記ベース構造と一体的に編まれた調整部材であって、前記ニット構成要素上の第1の位置と前記ニット構成要素上の第2の位置との間で前記ベース構造に沿って摺動するよう構成されたバンチ化領域と、前記バンチ化領域に隣接して配置された、滑らかにされた領域とを含む、前記調整部材と、
を含み、
前記バンチ化領域は、前記滑らかにされた領域よりも増加した輪郭を有している、製品。
前記バンチ化領域は、前記第1の位置において前記第1の縁部により近く、前記バンチ化領域は、前記第2の位置において前記第2の縁部により近い、請求項1に記載の製品。
前記ニット構成要素は、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間でそれぞれ延びる第3の縁部と第4の縁部とを含み、前記第1の縁部および前記第2の縁部は、互いに対向し、前記第3の縁部および前記第4の縁部は、互いに対向し、前記少なくとも1つのストランドは、第1の端部と第2の端部とを有し、前記少なくとも1つのストランドは、前記第1の端部と前記第2の端部との間の中間部分を含み、前記中間部分は、複数のターンを含み、前記第1の端部は、前記第3の縁部に隣接して配置され、前記第2の端部は、前記第4の縁部に隣接して配置され、前記複数のターンのそれぞれは、前記第1の縁部と前記第2の縁部とのうちの1つに隣接して配置される、請求項4に記載の製品。
前記ベース構造は、少なくとも1つのストランドを含み、前記調整部材は、ニットコースおよびニットウェールを含み、前記少なくとも1つのストランドは、前記ニットコースと前記ニットウェールとのうちの少なくとも1つ内にインレイされる、請求項1に記載の製品。
被支持区域と少なくとも1つの自由区域とをさらに含み、前記ベース構造は、前記被支持区域を通って延び、前記ベース構造は、前記少なくとも1つの自由区域から離れており、前記少なくとも1つの自由区域は、前記バンチ化領域において前記被支持区域よりも大きい曲率を呈する、請求項1に記載の製品。
前記ニット構成要素はまた、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間で延びる第3の縁部を含み、前記少なくとも1つの自由区域および前記被支持区域はともに、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間で実質的に連続して延び、前記少なくとも1つの自由区域は、前記第3の縁部に沿って延び、前記被支持区域は、前記第3の縁部から離れている、請求項8に記載の製品。
前記少なくとも1つの自由区域は、第1の自由区域と第2の自由区域とを含み、前記ニット構成要素はまた、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間で延びる第4の縁部を含み、前記第4の縁部は、前記第3の縁部と対向し、前記第1の自由区域は、前記第3の縁部に沿って延び、前記第2の自由区域は、前記第4の縁部に沿って延び、前記被支持区域は、前記第3の縁部および前記第4の縁部から離れている、請求項9に記載の製品。
前記製品は、ともに結合されたアッパーとソール構造とをさらに備える履物製品であり、前記履物製品はまた、前記アッパーに結合されたストラップを含み、前記ストラップは、前記ニット構成要素を含む、請求項1に記載の製品。
第1の縁部および第2の縁部、ならびに前記第1の縁部と前記第2の縁部との間で測定される長さを有するストラップを備える製品であって、前記長さは実質的に固定されており、前記ストラップは、一体ニット構造のニット構成要素を含み、前記ニット構成要素は、
少なくとも1つのストランドを含み、前記ストランドは、非弾性であり、前記ニット構成要素内で固定された長さを有するベース構造と、
前記ベース構造と一体的に編まれた調整部材であって、前記調整部材は、前記ニット構成要素上の第1の位置と前記ニット構成要素上の第2の位置との間で前記少なくとも1つのストランドに沿って摺動するよう構成されたバンチ化領域と、前記バンチ化領域に隣接して配置された、滑らかにされた領域とを含む前記調整部材と、を含み、
前記バンチ化領域は、前記滑らかにされた領域よりも増加した輪郭を有しており、
前記バンチ化領域は、前記第1の位置において前記第1の縁部により近く、前記バンチ化領域は、前記第2の位置において前記第2の縁部により近い、製品。
前記少なくとも1つのストランドは、実質的に固定された長さを有し、前記少なくとも1つのストランドは、前記ニット構成要素の前記長さの伸長を制限するよう構成される、請求項15に記載の製品。
前記ニット構成要素は、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間でそれぞれ延びる第3の縁部と第4の縁部とを含み、前記第1の縁部および前記第2の縁部は、互いに対向し、前記第3の縁部および前記第4の縁部は、互いに対向し、前記少なくとも1つのストランドは、第1の端部と第2の端部とを有し、前記少なくとも1つのストランドは、前記第1の端部と前記第2の端部との間の中間部分を含み、前記中間部分は、複数のターンを含み、前記第1の端部は、前記第3の縁部に隣接して配置され、前記第2の端部は、前記第4の縁部に隣接して配置され、前記複数のターンのそれぞれは、前記第1の縁部と前記第2の縁部とのうちの1つに隣接して配置される、請求項17に記載の製品。
前記調整部材は、ニットコースおよびニットウェールを含み、前記少なくとも1つのストランドは、前記ニットコースおよび前記ニットウェールのうちの少なくとも1つ内にインレイされる、請求項15に記載の製品。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明および添付の図面は、ニット構成要素に関する多様な概念を開示している。説明するように、ニット構成要素は、ユーザが調整することができる調整可能部分を含むことができる。たとえば、ニット構成要素の領域を滑らかにする一方で、他の領域をバンチ化することができる。構成要素上のバンチ化領域の数は、ユーザによって変更することができ、バンチ化領域の嵩も同様に、ユーザによって変更することができる。また、バンチ化領域の位置を、ニット構成要素に沿って移動させることができ、バンチ化領域を、その選択された位置に保持することができる。これにより、ユーザが、ニット構成要素を望ましい構成に調整および変更できるようにすることができる。
【0012】
説明されるように、ニット構成要素は、さまざまな形状、サイズ、質感、外観、または他の特性を持つことができる。また、ニット構成要素は、本開示の範囲から逸脱することなく、広範囲の製品を画定することができるか、または、広範囲の製品に含めることができる。たとえば、ニット構成要素は、少なくとも部分的にストラップ、布、布地、または他の製品を画定することができる。また、ニット構成要素を、本開示の範囲から逸脱することなく、履物製品、アパレル製品、または他の物体に含めることができる。
【0013】
例示的な製品の構成
図1をまず参照すると、製品10は、本開示の例示的な実施形態に従って示されている。製品10は、本開示の範囲から逸脱することなく、さまざまな形状、サイズおよび特性を有することができる。
【0014】
図1の例示的な実施形態に示されるように、製品10は、細長くすることができ、または別の言い方をすれば、製品10は、比較的長く、薄く、かつ平坦であることができる。このように、製品10は、ストラップ、ベルト、包帯、または他の類似の物体として構成することができる。
【0015】
製品10は、独立して使用することができ、いくつかの実施形態では、ユーザの身体の周りに巻き付けることができる。たとえば、製品10を、ユーザの手首、足首または他の関節の周りに巻き付けて、関節を圧迫することができる。具体的には、関節が捻挫を起こした場合に、製品10は、関節の動きを制限し、治癒を促進するために関節を圧迫することができる。
【0016】
また、製品10を、別の物体に含めるか、または、取り付けることができる。たとえば、製品10を、履物製品に取り付けることができ、ユーザの身体の周りに巻き付けて、履物製品のユーザの身体への固定を助けることができる。また、製品10を、タンクトップ、ブラジャー、ズボンまたは他の衣類などのアパレル製品に取り付けることができ、製品10により、着用者の身体における製品の支持を助けることができる。
【0017】
前述したように、製品10は、任意の適切なサイズおよび形状を有することができる。したがって、
図1および
図2に示される実施形態は、製品10のサイズおよび形状の単なる例示である。図示の実施形態において、製品10は、四辺と四角とを含むように四角形の形状を画定することができ、そのそれぞれは、より詳細に以下で説明される。しかしながら、製品10が任意の数の辺または縁部を含むことができ、また、製品10が、辺が交差する任意の数の角部を含むことができることは理解されるであろう。辺は、互いに対して任意の角度で配置することができる。また、製品10が、円形、楕円形、または他の丸みを帯びた形状などの、丸みを帯びた形状を画定することができることが理解されるであろう。
【0018】
より具体的には、
図2の平面図に示すように、製品10は、第1の縁部12と、第2の縁部14と、第3の縁部16と、第4の縁部18とを含むことができる。縁部12,14,16,18を、互いに対して任意の適切な角度で配置することができる。このように、製品10は、長方形、平行四辺形、または他の四辺形を画定することができる。また、第1の縁部12および第3の縁部16は、第1の角部24で交差し、第1の縁部および第4の縁部18は、第2の角部26で交差し、第2の縁部14および第3の縁部16は、第3の角部28で交差し、第2の縁部14および第4の縁部18は、第4の角部30で交差することができる。
【0019】
また、製品10は、
図2に示すように、主に矩形であることができる。このように、第1の縁部12と第2の縁部14とを、製品10の対向する辺において互いに実質的に平行に配置することができる。第3の縁部16および第4の縁部18はともに、第1の縁部12と第2の縁部14との間で延びることができる。第3の縁部16および第4の縁部18はまた、互いに実質的に平行とすることができ、第1および第2の縁部12,14に対して実質的に垂直とすることができる。
【0020】
第3の縁部16および第4の縁部18は、第1および第2の縁部12,14よりも実質的に長くすることができる。このように、第3の縁部16および第4の縁部18は、
図2に示すように、製品10の長さ31を画定することができる。製品10の長さ31が任意の適切な値を有することができることは理解されるであろう。第1の縁部12および第2の縁部14はまた、製品10の対向する末端を画定することができる。
【0021】
図1に示すように、製品10はさらに、前面20と背面22とを含むことができる。製品10は、前面20と背面22との間で測定される、任意の適切な厚さを有することができる。
【0022】
さらに、製品10は、柔軟であることができる。このように、製品10は、別の物体の周りに巻き付けることができ、折り畳むことができ、または他の形で屈曲させることができる。
【0023】
製品10の形状およびサイズを、製品10の使用目的に応じて構成することができることは当業者には明らかであろう。たとえば、製品10は、
図1および
図2に示すように細長くすることができる。このように、製品10は、少なくとも部分的にストラップ11を画定することができる。ストラップ11は、独立して使用することができ、たとえば、身体部位の周りに巻き付けることができる。また、ストラップ11は、
図14、
図17および
図18に示される履物製品またはアパレル製品のような任意の適切な物体に含めることができる。しかし、ストラップ以外の物体にも、製品10を成形することができ、サイズ決定することができ、また、構成することができることは理解されるであろう。
【0024】
また、製品10は、ヤーン、ケーブル、ファイバー、または他のストランドからのニット構成要素32を含むことができ、また、少なくとも部分的にニット構成要素32から形成することができる。たとえば、製品10は、横編みプロセスまたは他の編みプロセスを経て形成することができる。このように、製品10を効率よく製造することができる。また、製品10の第1の縁部12、第2の縁部14、第3の縁部16および第4の縁部18は、不用意に解けたり、または、外れたりすることのない、仕上げられた縁部であることができる。
【0025】
ニット構成要素32は、以下で詳細に説明されるように、複数のサブ構成要素を含むことができる。ニット構成要素32が一体ニット構造を有するように、これらのサブ構成要素を形成して、一体的に一緒に編むことができる。一旦、形成されると、ニット構成要素32が、製品10の少なくとも一部を画定することができる。また、説明するように、ユーザが製品10の構成を選択および変更することを可能にするさまざまな調整可能な特徴とともに、ニット構成要素32を構築することができる。
【0026】
本明細書中で使用される用語「一体ニット構造」は、編みプロセスを経て、それぞれの構成要素がワンピース要素として形成されることを意味する。すなわち、編みプロセスは、大幅な追加の製造ステップまたはプロセスを必要とせずに、一体ニット構造のさまざまな特徴および構造を実質的に形成する。一体ニット構造を用いて、ヤーンの1つ以上のコースを含む構造または要素を有するニット構成要素、または、構造もしくは要素が少なくとも1つの共通のコースを含む(すなわち、共通のヤーンを共有する)、および/もしくは構造もしくは要素の各間に実質的に連続するコースを含むように接合される他のニット素材を形成してもよい。この構成を用いて、一体ニット構造のワンピース要素が提供される。
【0027】
ニット構成要素32は、一般的にベース構造34と調整部材36とを含むことができる。ベース構造34および調整部材36はそれぞれ、より詳細に説明するように、一体ニット構造を画定するために一体的に一緒に編まれている、それぞれのストランド、ヤーン、ケーブル、または、他の同様の柔軟なファイバーを含むことができる。
【0028】
調整部材36は、ユーザの要望に応じて製品10の構成を変更するように調整することができる。ベース構造34は、製品10のこのような調整をサポートすることができる。
【0029】
たとえば、
図1および
図2に示すように、ニット構成要素32は、その長さ31に沿って実質的に滑らかで均一であるように構成することができる。しかし、
図3に示すように、調整部材36の部分を、増加した輪郭と折り目とを有するバンチ化領域54を画定するように、ベース構造34に対してバンチ化するかまたは一緒に集めることができる。対照的に、滑らかにされた領域56は、バンチ化領域54の両側に配置されている。
【0030】
バンチ化領域54は、
図3において第1の位置で示されている。具体的には、バンチ化領域54は、実質的に製品10の中心に示されている。
図4に示すように、バンチ化領域54を第2の位置に移動させることができ、バンチ化領域54は製品10の一方の側にシフトさせられる。いくつかの実施形態において、バンチ化領域54を、製品10の任意の区域に移動させることができる。
図5に示されるさらなる構成では、ニット構成要素32がその長さにわたって大きなバンチ化およびねじれの度合いを呈する程、調整部材36を大きくバンチ化および集めることができる。
【0031】
説明するように、たとえユーザがバンチ化領域54を解放しても、バンチ化領域54の位置と嵩とを保持することができるよう、調整部材36は自立することができる。また、説明するように、バンチ化領域54は、製品10に1つ以上の有利な特徴を提供することができる。たとえば、バンチ化領域54は、クッション性を提供することができる。別の言い方をすれば、製品10が外部負荷の影響を受けている場合は、バンチ化領域54は、ゆがんで変形することができ、それによって負荷を減衰させることにより、クッション性を提供する。また、製品10がユーザの身体に着用されるように構成されている場合にも、バンチ化領域10がユーザの身体に対して快適に適合して、快適さを追加することができる。
【0032】
ニット構成要素の実施形態
ニット構成要素32、ベース構造34および調整部材36の実施形態を説明する。述べたように、ニット構成要素32が一体ニット構造を有するように、ベース構造34と調整部材36とを一体的に一緒に編むことができる。ベース構造34および調整部材36の例示的な実施形態は、
図2に詳細に示され、ベース構造34および調整部材36の一体ニット構造は、
図19〜
図22中の例示的な実施形態に従って示されている。
【0033】
図19に示すように、調整部材36は、1つ以上のヤーン、ケーブル、モノフィラメント、複合フィラメントまたは他のストランド48を含むことができる。ストランド48は、たとえば、綿、エラステイン、ポリマー材料、または二つ以上の材料の組み合わせなどの任意の適切な材料から作ることができる。
【0034】
ストランド48を、各コースおよびウェールに配設されている複数の互いにかみ合うループを画定するように、一緒に編み、および、縫うことができる。第1のループ70、第2のループ72および第3のループ74は、個々に、説明のために
図19に示されている。示されるように、第1のループ70および第2のループ72は、共通のコース50に配置され、互いに直接、隣接している。また、ループ70およびループ74は、共通のウェール52内に配置され、互いに直接、隣接している。第1のループ70と第2のループ72との間のループ距離が、符号76で示されている。第3のループ74のループ高さが、符号78によって示されている。
【0035】
また、
図2および
図19に示すように、ニット構成要素32のベース構造32は、少なくとも1つのヤーン、ケーブル、モノフィラメント、複合フィラメント、または他のストランド38を含むことができる。ストランド38は、任意の適切な様式で調整部材36と一体的に編まれ、固定することができる。たとえば、
図19に示すように、ストランド38は、調整部材36の1つ以上のコース50内にインレイされることができ、それを通して延びることができる。具体的には、図示の実施形態に示すように、ストランド38の長手方向セクション45は、調整部材36の異なるコース50内にインレイされることができる。別の言い方をすれば、ストランド38は、
図19に示すように、ストランド38が各コース50に沿って延びる際に、ステッチの前と後ろとに交互に配置されることができる。したがって、ストランド38は、実質的に調整部材36によって囲まれ、包含されることができる。また、ストランド38を、本開示の範囲から逸脱することなく、同様に1つ以上のウェール52に沿って延びるように構成することができることが理解されるであろう。
【0036】
ストランド38、およびニット構成要素32の他の部分は、2008年12月18日に出願され、特許文献1として2010年6月24日に公開された「Article of Footwear Having An Upper Incorporating A Knitted Component」と題するDuaらの共同所有米国特許出願第12/338726号、2011年3月15日に出願され、特許文献2として2012年9月20日に公開された「Article Of Footwear Incorporating A Knitted Component」と題するHuffaらの米国特許出願第13/048514号、2013年2月28日に出願され、特許文献3として2014年8月28日に公開された「Method of Knitting A Knitted Component with a Vertically Inlaid Tensile Element」と題するPodhajnyの米国特許出願第13/781336号、のうちの1つまたは複数の教示を組み込むことができ、これらのそれぞれについて、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0037】
調整部材36のストランド48を、製品10の主要部を画定するために編むことができる。別の言い方をすれば、調整部材36のストランド48を、製品10の第1の縁部12、第2の縁部14、第3の縁部16、第4の縁部18、前面20および背面22を画定するために編むことができる。
【0038】
また、ストランド38を、調整部材36の相対的な動きをサポートするために、調整部材36を通してルーティングすることができる。ベース構造32のストランド38を、任意の適切な様式で調整部材36内でルーティングすることができ、調整部材36の任意の適切な区域を横切って延ばすことができる。たとえば、
図2に示す実施形態に示されているように、ベース構造38は、第1の縁部12と第2の縁部14との間、および、第3の縁部16と第4の縁部18との間において延びることができる。
【0039】
より具体的には、
図2に示すように、ストランド38は、第1の端部40と、第2の端部42と、中間部分44とを有することができる。第1の端部40を、第1の角部24に隣接して配置することができ、第2の端部42を、第2の角部26に隣接して配置することができる。中間部分44は、調整部材36を横切ってサーペンタイン状に延びることができ、
図2に示すように、複数の長手方向セクション45と複数のターン56とを画定することができる。長手方向セクション45は、第3の縁部16および第4の縁部18と実質的に平行に延びることができ、長手方向セクション45を、第3の縁部16と第4の縁部18との間において実質的に均等に間隔を置いて配置することができる。また、ターン46は、第1の縁部12または第2の縁部14のいずれかに隣接して配置することができる。ターン46は、いくつかの実施形態では約180度(180°)、湾曲することができる。ターン46の半径は、任意の適切な値を有することができる。たとえば、ターン46の半径は、0.05〜0.25インチの間であることができる。
【0040】
さらに、
図2に示すように、調整部材36およびベース構造34は、一緒に編まれ、1つ以上の被支持区域102と、1つ以上の自由区域101,103とを画定することができる。ベース構造34が、被支持区域102においては調整部材36を通って延びているが、ベース構造34は、一般的に自由区域101,103から離間されていることは理解されよう。
【0041】
被支持区域102と、支持されない区域101,103とを、ニット構成要素32上の任意の適切な位置に配置することができることは理解されるであろう。
図2の実施形態では、たとえば、被支持区域102は、実質的に第3の縁部16と第4の縁部18との間の中心であり、また、第1の縁部12と第2の縁部14との間に連続して延びている。また、自由区域101は、第3の縁部16に沿って延び、第1の縁部12と第2の縁部14との間で連続的に延びている。また、自由区域103は、第4の縁部18に沿って延びており、第1の縁部12と第2の縁部14との間に連続して延びている。
【0042】
また、ストランド38の第1の端部40および第2の端部42は、調整部材36に固定されることができる。たとえば、第1の端部40および第2の端部42は、いくつかの実施形態において、調整部材36に結び付けられることができる。さらなる実施形態において、端部40,42は、調整部材36に接着剤で固定することができ、または他の固定装置を使用することができる。
【0043】
しかし、調整部材36は、ストランド38の中間部分44に対して可動とすることができる。したがって、調整部材36の部分は、ストランド38の中間部分44の上を摺動することができる。たとえば、調整部材36は、ストランド38の長手方向セクション45に沿って摺動することができ、調整部材36が一緒に集まって、
図3、
図4、
図5、
図20および
図21に示すように、バンチ化領域54を形成することができる。
【0044】
調整部材36のバンチ化領域54へのバンチ化、および、ベース構造34のストランド38に対する製品10に沿ったバンチ化領域54の動きは、
図19〜
図21を参照してより詳細に説明されよう。
図19に示すように、調整部材36が滑らかにされた場合、ループ距離76およびループ高さ78を、調整部材36にわたって実質的に一定とすることができる。
【0045】
しかし、
図20に示すように、調整部材36を、一緒に集めることができ、バンチ化領域54を作成するために、ベース構造34のストランド38上を摺動させることができる。より具体的には、第1のループ70および第2のループ72は、第1のループ70と第2のループ72との間のそれぞれのループ距離77を減少させるよう、互いに向かってシフトすることができる。同様に、ループ距離77を、
図20に示すように他のループの間において減少させることができる。別の言い方をすれば、ユーザがベース構造34のストランド38に対して調整部材36をシフトさせたときに、ループ間のたるみを低減することができる。したがって、調整部材36はバンチ化領域54を画定するために一緒に集まることができる。しかし、滑らかにされた領域56内の第4のループ67と第5のループ68との間のループ距離76は、
図19に示されたものと実質的に同じままであることができる。
【0046】
また、
図21に示すように、バンチ化領域54を所定の位置にシフトさせることができる。別の言い方をすれば、バンチ化領域54は、調整部材36の他の部分の上で画定することができる。
図21に示すように、第1のループ70および第2のループ72は、
図19に示したループ距離76を復元するために互いから離れて戻ることができる。しかし、第4のループ67および第5のループ68は、それぞれのループ距離77を減少させるために、ストランド34上で互いに向かって摺動することができる。
【0047】
また、
図22に示すいくつかの実施形態において、バンチ化領域54内のループが集まることにより、ループ高さ78からループ高さ79へとループ高さを増加させることができる。示すように、これによって今度は、ストランド38の長手方向セクション45のそれぞれの部分がさらに離れるよう押されることとなる。バンチ化領域54がニット構成要素32内の所定の位置にシフトされると、ループ高さがループ高さ78とループ高さ79との間でシフト可能であることは理解されよう。
【0048】
図23は、滑らかにされた領域56を通るニット構成要素32の断面図である。示すように、自由区域101、被支持区域102および自由区域103は、共通の平面に実質的に配置することができる。対照的に、
図24は、バンチ化領域54を通るニット構成要素32の断面図である。示すように、自由区域101および自由区域103は、被支持区域102によって画定される平面から外れて湾曲することができる。より具体的には、支持構造34のストランド38は、実質的に平坦な構成で被支持区域102を実質的に維持するのに十分な剛性とすることができる。しかし、ストランド38は自由区域101と自由区域103とを通って延びていないので、自由区域101および自由区域103は、はるかに大きい程度まで湾曲することができる。したがって、
図3に示すように、第3の縁部16および第4の縁部18は、湾曲することができ、それ自体で折り畳まれることができ、または、別様にバンチ化領域内で大幅に輪郭をとることができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、ニット構成要素32の長さ31を、実質的に固定することができる。たとえば、ベース構造34のストランド38は、実質的に固定された長さを有することができ、ストランド38がニット構成要素32の伸張および伸長を防止または阻害するよう、延びないようにすることができる。より具体的には、
図25に示されるように、バンチ化領域54は破線で示され、矢印87で示すように第2の縁部14に向かって摺動する。しかし、バンチ化領域54が第2の縁部14に到達すると、ストランド38は伸張に抵抗し、ターン46は、調整部材36の移動方向に対向する反力85を調整部材36に及ぼす。したがって、ニット構成要素32の長さ31は、固定されたままとすることができる。このように、バンチ化領域54の摺動移動は、ターン46によって制限することができる。第1の縁部12に配置されたターン46によって、同様にニット構成要素32の伸長を制限することができることが理解されよう。
【0050】
なお、上述したように調整部材36が調整することを可能にする特性を有するように、ベース構造34のストランド38を、特に選択することができることが理解されよう。このように、ストランド38は、ある程度の柔軟性を持つことができるが、ストランド38は、バンチ化領域54が調整部材36内に形成されてニット構成要素32に沿ってシフトされる際に、長手方向セクション45を比較的直線に維持するのに十分な程度に硬くすることができる。したがって、ストランド38の長手方向セクション45は、製品10に沿ってバンチ化領域54の動きおよびバンチ化を導くことができる。また、ストランド38は、調整部材36の調整を可能にするために望ましい摩擦係数を有することができる。具体的には、摩擦係数は、ストランド38上での調整部材36の摺動を容易にするのに十分な程度に低くすることができ、さらに摩擦係数は、その選択された位置において調整部材36を保持するのに十分な程度に高くすることができる。いくつかの実施形態において、ストランド38は、ポリマーモノフィラメントストランドとすることができ、これによりストランド38は、これらのおよび他の望ましい特性を提供する。
【0051】
製品110およびニット構成要素132のさらなる実施形態が、
図6に示されている。上述したものに対応する構成要素は、100だけ増加した対応する符号で示されている。
【0052】
示されるように、製品110は、上述の実施形態と実質的に同様のものとすることができる。しかし、ニット構成要素132は、1つ以上の特性が互いに異なる複数のゾーンを含むことができる。これらのゾーンは、色、ステッチパターン、または他の方法でゾーンが異なるように、外観において異なることができる。ゾーンはまた、さらなる実施形態では、物理的または機械的特性が異なることができる。たとえば、ゾーンは、いくつかの実施形態では弾性が異なることができる。
【0053】
たとえば、図示の実施形態では、ニット構成要素132の調整部材136は、第1のゾーン158と第2のゾーン160とを含むことができる。第1のゾーン158は、第2のゾーン160のステッチ密度よりも大きいステッチ密度を有することができる。より具体的には、第1のゾーン158はフルゲージニットを有することができ、一方、第2のゾーン160は、1×1のメッシュステッチパターンを有することができる。また、示すように、第1のゾーン158および第2のゾーン160は、第1の縁部112と第2の縁部114との間のニット構成要素132に沿って交互配列で配置することができる。したがって、第2のゾーン160により、製品110を通る空気の流れを増加させることができ、製品110は、皮膚に対して着心地を良くすることができる。
【0054】
さらなる実施形態では、第1のゾーン158は、第2のゾーン160よりも高いステッチ密度を有することができ、それにより、第1のゾーン158は、第2のゾーン160よりも、ベース構造34に沿った摺動に抵抗する。さらに、第1のゾーン158および第2のゾーン160は、異なる種類のヤーンから構築することができ、第1のゾーン158と第2のゾーン160との間の特性を区別する。たとえば、第1のゾーン158は弾性ヤーンから構築することができるが、第2のゾーン160は、実質的に非弾性のヤーンから構築することができる。第1のゾーン158および第2のゾーン160のヤーンは、色においても異なることができる。さらに、ヤーンは、質感、デニール、バルクまたは他の特性が異なることができる。
【0055】
ニット構成要素を組み込む製品の実施形態
上記のように、
図1に示す種類の製品10は、ストラップ11内に組み込むことができるか、または、ストラップ11を画定することができる。いくつかの実施形態において、このようなストラップ11を運動サポートストラップまたは包帯として使用することができる。たとえば、ストラップ11は、関節を圧迫するために、足首、手首、または他の関節の周りに巻き付けることができる。たとえば、関節が捻挫を起こした場合、この圧迫は、関節の動きを制限することができる。また、上述したように、ストラップ11上のバンチ化領域54の位置は、望ましい位置にバンチ化領域54によってクッション性が印加されるように調整することができる。
【0056】
さらなる実施形態では、ストラップ11を、他の製品に含めることができる。たとえば、
図14に示すように、ストラップ11を、履物製品13に含めることができる。ストラップ11を履物13の任意の場所に含めることができ、任意の適切な目的のために使用することができる。
【0057】
たとえば、履物13は、一般的に、アッパー15とソール構造17とを含むことができ、ストラップ11は、アッパー15に含めることができる。より具体的には、いくつかの実施形態では、アッパー15が、着用者の足を受容するように構成された足首開口部29を含むことができ、ストラップ11は、足首開口部29に隣接して取り付けることができる。いくつかの実施形態では、ストラップ11の一端は、接着剤、留め具、または他の取り付け装置を介してアッパーに固定することができ、ストラップ11の自由部分が、
図15および
図16に示すように、着用者の足首の周りに巻き付けられることができる。いくつかの実施形態では、ストラップ11はまた、バックル、パイル・ループ・テープ、または、この巻き付け位置にて自由端部を固定するための他の同様の実装、のような締結装置を含むことができる。また、
図15と
図16とを比較することにより、バンチ化領域54をストラップ11の長さに沿ってシフトさせることができることは明らかであろう。このように、バンチ化領域54によって提供されるクッション性を、シフトして調整することができる。
【0058】
また、ストラップ11を、下着、ズボン、ショーツ、タンクトップ、ベルト、帽子、または、他のアパレル製品などの、アパレル製品に含めることができる。ストラップ11は、着用者の身体上のアパレル製品の支持を助けることができ、ストラップ11の調整可能性は、着用者がさまざまな方法でストラップ11を構成できるようにすることができる。
【0059】
図17に示した実施形態に示されるように、ストラップ11は、ブラジャー19などの下着に含まれている。ブラジャー19は、カップ23つきの本体21を含むことができる。ストラップ11を、示されているように着用者の肩の上に延びるように構成することができ、または、ストラップ11を、着用者の背中を横切って延びるように構成することができる。いずれの場合も、ストラップ11は、着用者の身体上のカップ23を支持することができる。ストラップ11は、バンチ化領域54を含むように構成することができる。上述したように、バンチ化領域54をシフトさせることができる。このように、バンチ化領域54を、着用者の皮膚に対して必要なクッション性を提供するよう、望ましい位置に移動させることができる。
【0060】
さらに、
図18に示すように、ストラップ11はベルト25上に含まれている。ベルト25は、着用者のウエストの周りにベルト25を固定するためにベルト25の2つの端部を結び付ける締結装置27を含むことができる。締結装置27は、任意の適切な種類であってよい。たとえば、締結装置27は、
図18に示すようにバックルを含むことができる。締結装置27はまた、パイルテープ、フック、ボタンまたは他の同様の装置を含むことができる。また、
図18に示すようにストラップ11のバンチ化領域54を、上記で詳細に説明したようにベルト25に沿ってシフトさせることができる。
【0061】
さらに追加の実施形態では、ストラップ11を、機器の製品に含めることができる。たとえば、ストラップ11を、バッグまたは他の収容器の肩ストラップに含めることができる。
【0062】
上記のように、ニット構成要素32を、さまざまな方法で成形することができ、ニット構成要素32を、ストラップ以外の他の製品に含めることができる。ニット構成要素32の形状、寸法および他の特性を変更して、ニット構成要素32の使用および機能に応じて多くの方法で再構成することができることが理解されるであろう。また、編みプロセスは高度の適応性を有することができ、これらの変化に適応することができることも理解されるであろう。
【0063】
編みプロセスの実施形態
ニット構成要素32の製造方法の実施形態を説明する。ニット構成要素32は、任意の適切な様式で製造することができる。たとえば、
図7〜
図13に示される実施形態に示されるように、ニット構成要素32を、編み機200上で自動的に編むことができる。たとえば、
図7〜
図13に示すように、編み機200は横編み機であってもよい。編み機200の一部が
図7〜
図13に示されていることが理解されるであろう。
【0064】
示されるように、編み機200は、1つ以上の第1のフィーダー204と、1つ以上の第2のフィーダー220とを含むことができる。第1のフィーダー204は、当技術分野で公知の従来の種類のものとすることができる。また、第2のフィーダー220を、2012年9月20日に特許文献4として公開された「Combination Feeder for a Knitting Machine」と題するHuffaの米国特許出願第13/048527号の教示に従って構成することができ、その全体が参照により組み込まれる。
【0065】
フィーダー204,220は、支持され、レール203から吊り下げられることができる。フィーダー204,220はまた、レール203に沿って移動するよう支持されることができる。第2のフィーダー220がレール203の前面側に固定されているのに対し、第1のフィーダー204は、レール203の背面側に固定される。
【0066】
編み機200はまた、レール203の下でそれぞれの行または床に配置された既知の種類の複数の針202を含むことができる。明らかになるであろうが、第1のフィーダー204は、調整部材36を形成するために針202にストランド48を供給することができる。対照的に、第2のフィーダー220は、ベース構造34を形成するために針202に向かってストランド38を供給することができる。
【0067】
本明細書で説明される編みプロセスは、ニット構成要素32の形成に関し、これは、上述のニット構成要素32と類似しているニット構成要素を含む、任意のニット構成要素であってもよい。説明の目的のために、第2の縁部14に隣接するニット構成要素32の比較的小さい部分が、
図7〜
図13に示されている。ニット構成要素32の第1の縁部12および他の部分も同様に構築可能であることが、理解されるであろう。また、編みプロセスをより良好に説明するために、編み機200およびニット構成要素32のさまざまな要素のスケールまたは比率が、
図7〜
図13において強調されている可能性がある。
【0068】
図7に示すように、第1のフィーダー204は、矢印251の方向にレール203に沿って移動することができ、新しいコース50を、ストランド48からニット構成要素32において形成することができる。より具体的には、針202が、前のコースのループを通じてストランド48のセクションを引っ張ることができ、それによって、新しいコース50を形成する。したがって、針202に沿って第1のフィーダー204を移動させることにより、コースをニット構成要素32に追加することができ、それにより、針202がストランド48を操作し、ストランド48から追加のループを形成することができる。
【0069】
編みプロセスに関して続けると、
図8中の矢印250によって示されるように、第2のフィーダー220は、ここでは、後退位置から延伸位置に並進している。この延伸位置では、フィーダー220の先端は、針202のより近くに配置されることができる。次に、
図9に示されるように、第2のフィーダー220は、レール203に沿って移動し、ストランド38を、ニット構成要素32のループ間に位置させることができる。すなわち、ストランド32を、いくつかのループの前かつ他のループの背後に交互パターンで配置させることができる。また、ストランド38は、ある針床からの針202によって保持されているループの前に配置され、ストランド38は、他方の針床からの針202によって保持されているループの背後に配置されることができる。第2のフィーダー220は、ストランド38を針床の交差部の下の区域に置くために、延伸位置に留まることができることに留意されたい。これにより、ストランド38が、
図7の第1のフィーダー204によって直前に形成されたコース内に効果的に配置される。
【0070】
ニット構成要素32へのストランド38のインレイを完了するために、
図10に図示するように、第1のフィーダー204は、レール203に沿って移動して、ストランド48から新たなコース50を形成することができる。新たなコース50を形成することによって、ストランド48は、ニット構成要素32の一体ニット構造内に効果的に編み込まれるか、または、その他の形で該構造に一体化される。この段階では、
図10の矢印250に示されるように、第2のフィーダー220も延伸位置から後退位置に並進していてもよい。
【0071】
編みプロセスに関して続けると、
図11中の矢印250によって示されるように、第2のフィーダー220は、後退位置から延伸位置に並進することができる。次に、
図12の矢印251の方向に、第2のフィーダー220はレール203に沿って移動することができる。このように、ターン46を形成することができ、ストランド38を、
図12に示すようにニット構成要素32のループ間に位置させることができる。これにより、ストランド38が、
図10の第1のフィーダー204によって形成されたコース50内に効果的に配置される。次に、ニット構成要素32へのストランド38のインレイを完了するために、
図13に図示するように、第1のフィーダー204は、レール203に沿って移動して、ストランド48から新たなコース50を形成することができる。新たなコース50を形成することによって、ストランド38は、ニット構成要素32の一体ニット構造内に一体化されることができる。このプロセスは、ニット構成要素32が完全に形成されるまで、繰り返されることができる。
【0072】
このように、ニット構成要素32を効率的な方法で製造することができることが理解されるであろう。一旦形成されると、所望の製品を形成するために、ニット構成要素32をさらに処理することができる。
【0073】
要約すると、ニット構成要素32を、ユーザによって高度に調整可能とすることができる。たとえば、少なくとも1つのバンチ化領域54を含むように、比較的滑らかで均一な構成からニット構成要素32を変更することができる。このバンチ化領域54を、ニット構成要素に沿ってシフトさせることができる。したがって、ニット構成要素32は、ユーザの身体に隣接して配置されることが意図される製品に有用であり、バンチ化領域54を、ユーザの身体上の所望の区域にクッション性を提供するようにシフトさせることができる。
【0074】
本開示のさまざまな実施形態を説明してきたが、この説明は制限ではなく例示的なものを意図しており、本開示の範囲内にある他の多くの実施形態および実施態様が可能であることは当業者には明らかであろう。したがって、本開示は添付の請求項およびその均等物に鑑みる場合を除き制限されるべきではない。また、さまざまな修正および変更を添付の請求項の範囲内で行ってもよい。