特許第6243727号(P6243727)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6243727
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】携帯端末の使用方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20171127BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20171127BHJP
   G04G 21/00 20100101ALI20171127BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
   G06F3/0488
   G06F3/0484
   G04G21/00 303
   G04G21/00 304T
   H04M1/00 R
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-263935(P2013-263935)
(22)【出願日】2013年12月20日
(65)【公開番号】特開2014-123374(P2014-123374A)
(43)【公開日】2014年7月3日
【審査請求日】2016年12月16日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0149523
(32)【優先日】2012年12月20日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】李 曜 漢
(72)【発明者】
【氏名】金 廣 泰
(72)【発明者】
【氏名】朴 智 慧
【審査官】 円子 英紀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−018535(JP,A)
【文献】 特開2007−038821(JP,A)
【文献】 特開2002−204386(JP,A)
【文献】 特開2010−109633(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/122647(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048−3/0489
G04G 21/00
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器を使用する方法であって、
所定のボタンの入力が所定時間以上感知される場合、前記ボタンに対するタイマー機能を活性化するステップと、
前記タイマー機能が活性化される場合、前記入力が開始される時点から前記ボタンに対する入力維持時間を測定し、前記ボタンに対する入力維持時間に対応するカウントダウン時間を設定するステップと、
前記ボタンに対する入力が終了する場合、設定されたカウントダウン時間でカウントダウンを実行し、前記カウントダウンが完了した場合、前記ボタンに対応する機能を実行するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記カウントダウン時間を設定するステップは、
前記タイマー機能が活性化される場合、ボタンに対する入力が開始される時点から前記ボタンに対する入力維持時間を測定するステップと、
前記ボタンに対する入力維持時間に対応するカウントダウン時間を設定するステップと、
前記設定されたカウントダウン時間を表示するステップと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記カウントダウン時間を表示するステップは、前記設定されたカウントダウン時間を時間情報として表示するステップを有することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記カウントダウン時間を表示するステップは、前記設定されたカウントダウン時間を、視覚的効果を通じて表示するステップを有することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記視覚的効果は、前記設定されたカウントダウン時間に従って前記ボタンを視覚的に変更する効果、及び前記設定されたカウントダウン時間に従って前記ボタン以外の表示領域が視覚的に変更される効果のうち少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記機能を実行するステップは、
前記設定されたカウントダウン時間でカウントダウンを実行する間に前記カウントダウンの実行に対応する時間情報を表示するステップと、
前記カウントダウンが完了した場合、前記ボタンに対応する機能を実行するステップと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記機能を実行するステップは、
前記設定されたカウントダウン時間でカウントダウンを実行する間に前記カウントダウンの実行に対応する視覚的効果を表示するステップと、
前記カウントダウンが完了した場合に前記ボタンに対応する機能を実行するステップと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
タッチスクリーンを提供してアプリケーションの実行時に所定のボタンを少なくとも一つ表示するディスプレイ部と、
前記ボタンに対するタッチが所定時間以上感知される場合、前記ボタンに対するタイマー機能を活性化し、前記タイマー機能が活性化される場合、タッチが入力される時点から前記ボタンに対するタッチ維持時間を測定し、前記ボタンに対するタッチ維持時間に対応するカウントダウン時間を設定し、前記ボタンに対するタッチが終了する場合に設定されたカウントダウン時間でカウントダウンを実行し、前記カウントダウンが完了する場合に前記ボタンに対応する機能を実行するように制御する制御部と、
を含むことを特徴とする電子機器。
【請求項9】
前記カウントダウン時間を設定することにおいて、前記制御部は、
前記タイマー機能が活性化される場合、タッチが入力される時点から前記ボタンに対するタッチ維持時間を測定し、前記ボタンに対するタッチ維持時間に対応するカウントダウン時間を設定し、前記設定されたカウントダウン時間を表示するように制御することを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記カウントダウン時間を表示することにおいて、前記制御部は、前記設定されたカウントダウン時間を時間情報として表示するようにさらに制御することを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
前記カウントダウン時間を表示することにおいて、前記制御部は、前記設定されたカウントダウン時間を、視覚的効果を通じて表示するようにさらに制御することを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
【請求項12】
前記視覚的効果は、前記設定されたカウントダウン時間に従って前記ボタンが視覚的に変更される効果、及び前記設定されたカウントダウン時間に従って前記ボタン以外の表示領域が視覚的に変更される効果のうち少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
前記機能を実行することにおいて、前記制御部は、
前記設定されたカウントダウン時間でカウントダウンを実行する間に前記カウントダウンの実行に対応する時間情報を表示し、前記カウントダウンが完了する場合に前記ボタンに対応する機能を実行するように制御することを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【請求項14】
前記機能を実行することにおいて、前記制御部は、
前記設定されたカウントダウン時間でカウントダウンを実行する間に前記カウントダウンの実行に対応する視覚的効果を表示し、前記カウントダウンが完了する場合、前記ボタンに対応する機能を実行するように制御することを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯端末の使用方法及び装置に関するもので、特にタッチスクリーンを含む携帯端末における特定アプリケーションの機能を実行する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末がスマートフォン又はタブレット型パソコンのように多様な形態に進化するにつれて、携帯端末は、ユーザーに種々の有用な機能を提供し、それによって携帯端末機が一般に使用されている。
【0003】
携帯端末は、多様なアプリケーションが実行される環境を提供する。ユーザーは、アプリケーションストアを通じて所望するアプリケーションをダウンロードして利用できる。
【0004】
アプリケーションは多様なタイプのソフトボタンを提供し、ユーザーは、ソフトボタンを操作(例えば、タッチ)して該当ソフトボタンに対応する機能の実行を要求する。例えば、マルチメディアを再生するアプリケーションにおいて、再生機能に対応するソフトボタンが表示される場合、ユーザーは、再生に対応するソフトボタンを指でタッチした後にタッチを解除するタッチ入力を通じて所定のマルチメディアに対する再生を要求できる。
【0005】
一方、従来技術により、ソフトボタン(以下、‘ボタン’と称する)に対するタッチ入力の際に、ボタンに対応する機能が直ちに実行される。この場合、ユーザーがボタンに対応する機能の実行のための時間を設定するのに不便さがあった。
【0006】
従来技術において、カメラアプリケーションを通じて画像を撮影するためのボタンは、タイマー機能を有する。しかしながら、このボタンは、所定時間(例えば、2秒及び10秒)のタイマー機能のみを提供し、このタイマー機能は別途のメニューを通じて設定される。
【0007】
例えば、従来技術は、ボタンに対応する機能を実行する時間を予約するための予約機能が提供されるが、予約機能を設定するためのメニューのローディング、予約機能の時間設定、ボタンの入力などの多くのステップが要求される。
【0008】
したがって、特定ボタンに対応する機能を実行するための時間を簡単で容易に設定する方法及び装置が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国公開特許第1996−0008400号公報
【特許文献2】米国特許出願公開第2012/0011456号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、いろいろの複雑なステップを経ることなく、特定ボタンに対応する機能を実行するための時間を簡単で便利に設定する装置及び方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明の目的は、一度(one-depth)のタッチ入力を通じてアプリケーションのボタンが提供する機能の遂行時間を設定する機能を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、電子機器を使用する方法が提供される。その方法は、所定のボタンの入力が所定時間以上感知される場合、ボタンに対するタイマー機能を活性化するステップと、タイマー機能が活性化される場合、入力が開始される時点からボタンに対する入力維持時間を測定し、ボタンに対する入力維持時間に対応するカウントダウン時間を設定するステップと、ボタンに対する入力が終了する場合、設定されたカウントダウン時間でカウントダウンを実行し、カウントダウンが完了した場合、ボタンに対応する機能を実行するステップとを有する。
【0013】
本発明の他の態様によれば、タッチスクリーンを提供してアプリケーションの実行時に所定のボタンを少なくとも一つ表示するディスプレイ部と、ボタンに対するタッチが所定時間以上感知される場合、ボタンに対するタイマー機能を活性化し、タイマー機能が活性化される場合、タッチが入力される時点からボタンに対するタッチ維持時間を測定し、ボタンに対するタッチ維持時間に対応するカウントダウン時間を設定し、ボタンに対するタッチが終了する場合に設定されたカウントダウン時間でカウントダウンを実行し、カウントダウンが完了する場合にボタンに対応する機能を実行するように制御する制御部とを含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、一度のタッチ入力を通じてボタンに対応するアプリケーションにより提供される機能を実行するための時間を設定する機能を提供することによって、いろいろ複雑なステップを実行することなく、特定ボタンに対応する機能を実行するための時間を便利で迅速に設定することができる効果を有する。
【0015】
本発明による実施形態の上記及び他の態様、特徴、及び利点は、添付の図面と共に述べる以下の詳細な説明から、一層明らかになるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態による携帯端末を示すブロック構成図である。
図2】本発明の実施形態による携帯端末を使用するプロセスを示すフローチャートである。
図3A】本発明の実施形態による携帯端末を使用するプロセスを示すタイミング図である。
図3B】本発明の実施形態による携帯端末を使用するプロセスを示すタイミング図である。
図4】本発明の実施形態による携帯端末を使用する動作を示すタイミング図である。
図5】本発明の実施形態による携帯端末を使用する動作を示すタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
以降の説明において、具体的な構成及び構成要素のような特定詳細は、ただ本発明の実施形態の全般的な理解を助けるために提供されるだけである。したがって、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、以下に説明される本発明の様々な変形及び変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。なお、公知の機能または構成に関する具体的な説明は、明瞭性と簡潔性のために省略する。
【0019】
以降の説明及び請求項に使用する用語及び単語は、辞典的意味に限定されるものではなく、発明者により本発明の理解を明確且つ一貫性があるようにするために使用する。従って、特許請求の範囲とこれと均等なものに基づいて定義されるものであり、本発明の実施形態の説明が単に実例を提供するためのものであって、本発明の目的を限定するものでないことは、本発明の技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0020】
本願明細書に記載の各要素は、文脈中に特に明示しない限り、複数形を含むことは、当業者には理解できるものである。したがって、例えば、コンポーネント表面(a component surface)”との記載は、1つ又は複数の表面を含む。
【0021】
図1は、本発明の実施形態による携帯端末を示す概略的なブロック構成図である。
【0022】
図1を参照すると、本発明の実施形態による電子機器は、重さ及びサイズの側面で容易に携帯可能な携帯端末であると仮定するが、本発明の実施形態による電子機器は携帯端末に限定されるものではない。本発明の実施形態による携帯端末は、例えば、従来のフィーチャーフォン(feature phone)と、Bada、Tizen(登録商標)、ウィンドウシリーズ(例えば、Windows(登録商標)8)、iOS、Android(登録商標)などで駆動される電子機器(例えば、スマートフォン又はタブレット)であってもよい。加えて、本発明の実施形態による携帯端末は、ノートパソコン、デジタルカメラ、又は画像(video)電話、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯用ゲーム機、MP3プレーヤー、PMP(Portable/Personal Multimedia Player)、携帯用(handheld)電子ブック、タブレット型コンピュータ、GPS(GlobalPositioningSystem)ナビゲーションであってもよい。このとき、本発明の実施形態による携帯端末が上記した機器に限定されるものではないことは、当業者には明らかである。
【0023】
図1に示すように、携帯端末は、制御部10、無線送受信部23、オーディオ処理部25、キー入力部27、メモリ30、及びディスプレイ部50を含む。
【0024】
無線送受信部23は、RF部及びモデムを含む。RF部は、送信される信号の周波数をアップコンバート及び増幅するRF送信器と、受信される信号を低雑音増幅して周波数をダウンコンバートするRF受信器を含む。モデムは、送信される信号をエンコード及び変調する送信器と、RF部により受信される信号を復調及びデコードする受信器を含む。このとき、Wi-Fiモジュールのような近距離通信モジュールが無線送受信部23の機能を補完又は代替可能であることは、当業者には明らかである。
【0025】
本発明の多様な実施形態によると、アプリケーションにより提供されるボタンに対するユーザーのタッチ維持時間に対応するカウントダウン時間を設定し、設定されたカウントダウン時間を通じてボタンに対するカウントダウンの実行において、本発明の変更された実施形態により、アプリケーション別にボタンに対するタッチ維持時間に対応して設定されるカウントダウン時間を分割することができる。
【0026】
したがって、本発明の実施形態による無線送受信部23により、制御部10は、アプリケーションのボタンに対するタッチ維持時間によって設定されるカウントダウン時間の設定値を受信することができる。以後、制御部10は、受信された設定値により、ボタンに対するタッチ維持時間に対応するようにカウントダウン時間を設定できる。例えば、制御部10は、アプリケーション設定、ユーザープロファイルなどを格納するサーバから設定値を受信できる。
【0027】
例えば、受信された設定値により、アプリケーションAは、1秒及び2秒のタッチ維持時間に対して各々2秒及び4秒のカウントダウン時間を設定し、アプリケーションBは、1秒及び2秒のタッチ維持時間に対して各々3秒及び6秒のカウントダウン時間を設定する。したがって、制御部10は、アプリケーションAのボタンに対するタッチ維持時間が2秒である場合、4秒のカウントダウン時間を設定し、アプリケーションBのボタンに対するタッチ維持時間が2秒である場合、6秒のカウントダウン時間を設定するように制御する。
【0028】
オーディオ処理部25は、コーデックを構成し、このコーデックは、データコーデックとオーディオコーデックを含む。データコーデックはパケットデータを処理し、オーディオコーデックは音声とマルチメディアファイルのようなオーディオ信号を処理する。オーディオ処理部25は、モデムから受信されたデジタルオーディオ信号を、オーディオコーデックを通じてアナログ信号に変換して再生し、あるいはマイクロフォンから発生するアナログオーディオ信号を、オーディオコーデックを通じてデジタルオーディオ信号に変換してモデムに伝送する。コーデックは、別途に提供され、あるいは制御部10に含まれてもよい。
【0029】
本発明の実施形態によれば、制御部10は、ボタンのタッチ維持時間に対応するように設定されるカウントダウン時間が音声情報でユーザーに通知されるようにオーディオ処理部25の制御を実行する。例えば、制御部10は、カウントダウン時間のオーディオ指示を提供するようにオーディオ処理部25を制御することができる。
【0030】
一例として、携帯端末がボタンに対する1秒及び2秒のタッチ維持時間に対して各々2秒及び4秒のカウントダウン時間が設定される場合、ユーザーは、各々総2秒間ボタンをタッチする。制御部10は、ユーザーがボタンを1秒間タッチする場合、カウントダウン時間が2秒に設定されることを通知する。しかしながら、制御部10は、ユーザーがボタンを2秒間タッチする場合にはカウントダウン時間が4秒に設定されることを通知し、2秒のタッチ維持時間の間にユーザーは2回の通知を受信する。
【0031】
キー入力部27は、数字及び文字情報の入力に必要なキー、各種機能の設定に必要な機能キー、及びタッチパッドなどを含んでもよい。このキー入力部27は、少なくとも一つのソフトウェアキー(例えば、タッチスクリーン上に表示される少なくとも一つのボタン)、又は少なくも一つのハードウェアキー(例えば、ボリューム制御ボタン、ホームボタン、メニューボタン、巻き戻し(backward)ボタンなど)を含んでもよい。ディスプレイ部50がタッチスクリーン方式で実現される場合、キー入力部27は予め定められた最小限のキーを含み、ディスプレイ部50はキー入力部27のキー入力機能を部分的に代替してもよい。例えば、ディスプレイ部50は、ユーザーが命令を入力するか、あるいはディスプレイ部50に表示されるボタンを押すためのタッチスクリーンで構成されてもよい。
【0032】
本発明の実施形態によれば、ユーザーは、キー入力部27を用いてボタンに対するタイマー機能を活性化又は非活性化する。本発明の実施形態では、ユーザーがボタンに対する入力(例えば、ソフトウェアキーのタッチ又はハードウェアキーの押し)を所定時間以上(例えば、図3Aのtthの時間以上)維持する場合、上記ボタンに対するタイマー機能の活性化機能が提供されるが、ユーザーの必要に応じて、タイマー機能は、キー入力部27又はディスプレイ部50のタッチスクリーンを用いて所定のキーで活性化/非活性化することができる。
【0033】
メモリ30は、プログラムメモリ及びデータメモリで構成されてもよい。プログラムメモリは、携帯端末の一般的な動作を制御するためのプログラムを格納する。メモリ30は、CF(Compact Flash)、SD(Secure Digital)、マイクロSD(Micro Secure Digital)、ミニSD(Mini Secure Digital)、xD(Extreme Digital)、及びメモリスティックのような外部メモリをさらに含んでもよい。また、メモリ30は、ハードディスクドライブ(HDD)及びソリッドステートドライブ(SSD)のようなディスクを含んでもよい。
【0034】
本発明の実施形態によるメモリ30は、ボタンに対するタッチ維持時間に対応して設定されるカウントダウン時間に対する設定値を格納する。また、メモリ30は、無線送受信部23に対する説明で言及した設定値を格納できる。制御部10は、その設定値を参照してカウントダウン時間を設定してカウントダウンを実行することができる。
【0035】
ディスプレイ部50は、LCD(Liquid Crystal Display)又はOLED(Organic Light Emitting Diodes)(PMOLED(Passive-Matrix OLED)又はAMOLED(Active Matrix OLED)など)で構成されてもよい。ディスプレイ部50は、多様な種類のディスプレイ情報を出力する。ディスプレイ部50は、静電式又は減圧式タッチスクリーンを含み、ユーザーは、ディスプレイ部50を単独に使用し、あるいはディスプレイ部50とキー入力部40を共に使用して携帯端末機を操作(例えば、ボタンのタッチ)することができる。さらに、ディスプレイ部50は、タッチスクリーンと共にデジタイザ(digitizer)を含んでもよい。
【0036】
したがって、本発明の実施形態よると、ボタンに対するタッチは、ユーザーの身体の一部(例えば、指)又は別途の入力装置(例えば、タッチスクリーンに対応するタッチペン又はデジタイザに対応するペン)を通じて入力される。
【0037】
制御部10は、本発明の実施形態による携帯端末の全体的な動作を制御し、キー入力部27及びディスプレイ部50を通じて入力されるユーザー入力によって携帯端末の動作を転換及び制御できる。また、本発明の実施形態によれば、制御部10は、所定のボタンに対するタッチが所定時間以上感知される場合にボタンに対するタイマー機能を活性化するステップと、タイマー機能が活性化される場合にタッチが入力される時点からボタンに対するタッチ維持時間を測定するステップと、ボタンに対するタッチ維持時間に対応するカウントダウン時間を設定するステップと、ボタンに対するタッチが終了する場合に所定のカウントダウン時間でカウントダウンを実行するステップと、カウントダウンが完了した場合にボタンに対応する機能を実行するステップとの実行に関連した全体的な動作を制御する。本発明の実施形態による制御部10の詳細な動作について、次に説明する。
【0038】
一方、図1のブロック構成図には、ブルートゥース(登録商標)モジュール、カメラモジュール、Wi-Fiモジュール、加速度センサ、近接センサ、地磁気センサ、及びDMB(Digital Media Broadcasting)受信器のように携帯端末に含まれる装置が示されていない。しかしながら、これらの装置は、本発明の多様な実施形態による携帯端末に含まれて提供され、対応する機能を実行することができることは、当業者には明らかである。
【0039】
図2は、本発明の実施形態による携帯端末を用いるプロセスを示すフローチャートである。図3A及び図3Bは、本発明の実施形態による携帯端末を使用するプロセスを示すタイミング図である。図4は、本発明の実施形態による携帯端末を用いる動作を示すタイミング図であり、図5は、本発明の実施形態による携帯端末を使用する動作を示すタイミング図である。
【0040】
これら図面を参照すると、ステップS201で、制御部10は、所定のボタンに対するタッチが感知されるか否かを判定する。
【0041】
制御部10は、ステップS201でボタンに対するタッチが感知されないと判定される場合、該当機能を実行する。
【0042】
一方、制御部10は、ステップS201でボタンに対するタッチが感知されると判定される場合、ステップS202に進み、ボタンに対するタッチが所定時間以上感知されるか否かを判定する。
【0043】
制御部10は、ステップS202で、ボタンに対するタッチが所定時間以上感知されないと判定された場合、該当機能を実行する。
【0044】
一方、制御部10は、ステップS202でボタンに対するタッチが所定時間以上感知されると判定された場合(所定ボタンに対するタッチ入力が所定時間以上感知されることが確認される場合)、ステップS203に進み、ボタンに関連したタイマー機能が活性化されるように制御する。
【0045】
従来技術において、ユーザーは、タッチスクリーンを含むディスプレイ部50に表示されたボタンをタッチし、タッチを解除する(例えば、ボタンをタッチしてから手を放す)ことにより、該当ボタンにより提供される機能を実行するように要求できる。一方、本発明の実施形態では、上記した従来技術による一般的な機能と共にタイマー機能をさらに提供する。
【0046】
図3Aを参照すれば、ユーザーは、特定時点t0で、所定のアプリケーションが実行され、メニューが表示される場合に表示されるボタン300をタッチし、所定時間tth以上タッチし、このタッチしたボタン300に対するタイマー機能の活性化を要求できる。例えば、本発明の実施形態により、制御部10は、ボタン300に対するタッチが所定時間tth以上維持される場合、このボタン300に対するタイマー機能が活性化されるように制御する。このとき、本発明の実施形態によれば、メニューは、一種のアプリケーションとしての性質を帯び、これによってボタンは、アプリケーションが実行された後に一つ以上のボタンが表示されるようなものである。また、本発明の実施形態によれば、所定時間tthは、アプリケーションの種類に従って異なるように設定され、ユーザーにより変更されてもよい。
【0047】
一方、ボタン300に対するタイマー機能が活性化される場合、制御部10は、タッチが終了するまでボタン300に対するタッチが入力される時点t0からボタン300に対するタッチが終了する時点(例えば、時点t3)までの経過時間が測定されるように制御する。例えば、制御部10は、ボタン300に対するタッチ維持時間を測定するように制御する。
【0048】
以下の説明において、本発明の実施形態によると、タイマー機能が活性化される場合、カウントダウン時間は、ボタン300に対するタッチ維持時間に比例して設定され、この設定されたカウントダウン時間でカウントダウンが実行され、カウントダウンが完了する場合にボタン300に対応する機能が実行される。
【0049】
したがって、制御部10は、ボタン300に対するタッチ維持時間に対応して増加するカウントダウン時間をユーザーが容易に確認するように、ボタン300に対するユーザーのタッチの維持時間の長さに従って設定されるカウントダウン時間を多様な形態の情報でユーザーに表示するように制御する。
【0050】
例えば、図3Aに示すように、ボタン300に対するタッチが時点t0で開始されて時点tthでタイマー機能が活性化され、ボタン300に対するタッチが時点t1及び時点t2を経て時点t3まで維持される場合、制御部10は、310,320、及び330に示すように、各時点t1、t2、及びt3に対応して設定されるカウントダウン時間を時間情報の形態で表示する。
【0051】
したがって、ボタン300に対するタッチの持続時間がt1、t2、及びt3である場合、各々1秒、3秒、及び6秒のカウントダウン時間が設定される。それによって、設定しようとするカウントダウン時間が選択される。例えば、ボタン300に対するカウントダウン時間が3秒に設定される場合、ユーザーは、320に示すように、表示される情報を通じて時点t0から時点t2までの時間でボタン300に対するタッチを維持すればよい。
【0052】
一方、ボタン300に対するユーザーのタッチ維持時間の長さに対応して設定されるカウントダウン時間が様々な形態の情報でユーザーに表示される場合、時間情報を表示するための多様な視覚的効果が使用可能である。次に、図4を参照して説明する。
【0053】
410a,420a,及び430aは、ボタン400に対するタッチが時点t1,t2,t3まで維持されるそれぞれの場合に対応して設定されたカウントダウン時間を時間情報の形態でユーザーに通知(例えば、表示)する例を示す。
【0054】
また、410b,420b,及び430bは、ボタン400に対するタッチが時点t1,t2,及びt3まで維持されるそれぞれのケースに対応して設定されるカウントダウン時間をユーザーに視覚的効果を通じて通知する例を示す。詳しくは、410b,420b,及び430bに該当する視覚的効果は、ボタン400を除外したディスプレイ領域に表示する例に該当する。
【0055】
さらに、410c,420c,及び430cは、ボタン400に対するタッチが時点t1,t2,及びt3まで維持されるそれぞれのケースに対応して設定されるカウントダウン時間をユーザーに視覚的効果を通じて通知する例である。
【0056】
410c,420c,及び430cは、410b、420b、及び430bとは反対に、ボタン300の形態が設定されるカウントダウン時間の種類(例えば、時間の長さ)に従って変更される例に該当する。410c,420c,及び430cのようにボタン400の視覚的な変更は、410a〜430a及び410b〜430bに示すように、カウントダウン時間を表示する別途のディスプレイ領域がない場合、ボタン400に対するタッチ維持時間によって設定されるカウントダウン時間をユーザーに通知する場合に有用である。
【0057】
図4で説明した視覚的効果を通じて、ユーザーは、ボタン400に対するタッチ維持時間が長くなることによって増加するように設定されるカウントダウン時間を視覚的に容易に確認することができる。
【0058】
ステップS204で、制御部10は、ボタンに対するタッチが終了するか否かを判定する。
【0059】
制御部10は、ステップS204で、ボタンに対するタッチが終了しないと判定する場合には、ステップS203に進む。
【0060】
一方、制御部10は、ステップS204でボタンに対するタッチが終了すると判定される場合(例えば、ボタンに対するタッチが終了することを確認する場合)、ステップS205で、タッチが終了する時点に対応してカウントダウン時間が設定されるように制御する。
【0061】
以前のステップで説明したように、本発明の実施形態では、ボタンに対するタッチ時間が長くなると、タッチ時間の長さに対応して設定されるカウントダウン時間がユーザーにいろいろな形態の情報で通知される。したがって、ユーザーは、自身が設定しようとするカウントダウン時間が確認される場合、ボタン300に対するタッチの終了又は解除(例えば、ボタンから指の取り外し)することができる。
【0062】
本発明の実施形態により、制御部10は、ボタン300に対するタッチが終了(又は解除)する時点までのタッチ維持時間に対応してカウントダウン時間が設定されるように制御する。
【0063】
図3Aに示すように、ユーザーは、時点t1でボタン300に対するタッチを解除する場合、1秒のカウントダウン時間が設定され、時点t2でボタン300に対するタッチを解除する場合、3秒のカウントダウン時間が設定され、時点t3でボタン300に対するタッチを解除する場合、6秒のカウントダウン時間が設定される。
【0064】
一方、本発明の実施形態によれば、ボタンに対するタッチ維持時間に従って設定されるカウントダウン時間は、アプリケーション別に分類されてタイマー機能のフレキシブルな適用を可能にする。例えば、各アプリケーションは、関連したそれ自体のカウントダウン時間を有する。
【0065】
したがって、ボタンに対するタッチ維持時間(例えば、タッチの入力時点からタッチの終了時点までの経過時間)に対応するカウントダウン時間の設定は、タッチされたボタンのアプリケーションによりタッチ維持時間に従って設定されるカウントダウン時間を分類することを意味する。
【0066】
t0は0秒で、tthは0.5秒で、t1は1秒で、t2は2秒で、t3は3秒であるとの仮定の下に、図5を参照して、本発明の多様な実施形態について説明する。
【0067】
図5に示したボタン500がSMS(Short Message Service)、MMS(Multimedia Messaging System)、iOSのiMessage、Android向けのGoogleトークのようなメッセージ関連アプリケーションのボタンである場合、1秒(t1)、2秒(t2)、及び3秒(t3)に対応して設定されるカウントダウン時間は、500a〜500cに示すように、1分、5分、及び10分に設定されてもよい。
【0068】
したがって、メッセージを送信する場合、ユーザーは、送信ボタン500を1秒間タッチしてから1分後にメッセージ(例えば、送信する他のスケジュール)を送信するように予約し、あるいは3秒間タッチして10分後にメッセージを送信するように予約することができる。
【0069】
同様に、図5に示すように、ボタン510が音楽のようなマルチメディアを再生するためのマルチメディアサービスに関連したアプリケーションである場合、1秒(t1)、2秒(t2)、及び3秒(t3)のタッチ維持時間に対応して設定されるカウントダウン時間は、510a〜510cに示すように、各々30秒、120秒、及び300秒に設定されてもよい。
【0070】
したがって、ユーザーは、マルチメディアの再生の際に、再生ボタン510を1秒間タッチして30秒後に再生するように予約し、あるいは再生ボタン510を2秒間タッチして120秒後に再生されるように予約できる。
【0071】
最後に、図5に示すように、ボタン520が所定の連絡先に呼を発信するための通信アプリケーション向けのボタンである場合、1秒(t1)、2秒(t2)、及び3秒(t3)のタッチ維持時間に対応して設定されるカウントダウン時間は、520a〜520cに示すように各々1時間、2時間、及び3時間に設定されてもよい。
【0072】
したがって、ユーザーは、所定番号で呼を発信する場合、呼び出しボタン520を2秒間タッチして2時間後に呼が発信されるように予約し、あるいは3秒間タッチして3時間後に発信するように予約できる。
【0073】
このとき、ボタンに対するタッチ維持時間に対応して設定されるカウントダウン時間が異なる(区別される)ことに関する情報(すなわち、設定値)は、メモリ30に予め格納されており、あるいは無線送受信部23により近距離通信モジュールを通じて外部ソースから受信し、もしくはアプリケーションの設置ファイルにより提供されてもよい。
【0074】
ステップS206で、制御部10は、設定されたカウントダウン時間でカウントダウンを実行する。以後、制御部10は、ステップS207に進む。
【0075】
ステップS207において、制御部10は、カウントダウンが完了したか否かを判定する。
【0076】
制御部10は、ステップS207でカウントダウンが完了しないと判定する場合、カウントダウンが完了したと判断されるまで継続して確認する。
【0077】
一方、制御部10は、ステップS207でカウントダウンが完了すると判定される場合、ステップS208に進む。
【0078】
ステップS208で、制御部10は、カウントダウンが完了する場合にボタンに該当する機能を実行するように制御する。
【0079】
以上のステップを通じて説明したように、ボタンに対するタッチ維持時間に対応するようにカウントダウン時間が設定される場合、制御部10は、設定されたカウントダウン時間でカウントダウンを実行し、カウントダウンが完了する場合にはボタンに対応する機能が実行されるように制御する。
【0080】
図3A及び図3Bを参照すると、図3Aに示すT3時点までボタン300に対するタッチを維持した後にタッチが解除される場合(例えば、指が放す場合)、6秒(T3)のカウントダウン時間が設定され、制御部10は、6秒のカウントダウン時間でカウントダウンを実行する。
【0081】
この場合、本発明の実施形態による制御部10は、設定されたカウントダウン時間でカウントダウン実行に対応する情報をユーザーに表示できる。例えば、制御部10は、図3Bの340、350、及び360に示すように、カウントダウンの経過プロセスを6秒、3秒、及び1秒の時間情報で表示し、ユーザーがカウントダウンの経過プロセスを認識することができる。
【0082】
一方、カウントダウンの経過プロセスは、図3Bの340,350、及び360に示すように時間情報で表示されるが、このカウントダウンの経過プロセスは、図4の410b〜430b及び410c〜430cに示すように視覚的効果を通じて表示されてもよい。
【0083】
例えば、図3Bの340に示す時間情報は、430b又は430cの視覚的効果に代替され、350の時間情報は420b又は420cの視覚的効果に代替され、360の時間情報は410b又は410cの視覚的効果に代替されてもよい。
【0084】
それによって、ユーザーは、カウントダウンが進行されるプロセスを視覚的効果で確認し、カウントダウンの完了により該当ボタンにより提供される機能が実行されることを容易に認識することができる。
【0085】
上述した本発明の実施形態により、ボタンに該当するアプリケーションにより提供される機能を実行するための時間の設定機能は、一度(1depth)のタッチ入力を通じて提供されることが可能となる。さらに、特定ボタンに対応する機能が実行される時間は、種々の複雑なステップを経ることなくても便利で迅速に設定することができる。
【0086】
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められる本発明の範囲及び精神を逸脱することなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5