特許第6243747号(P6243747)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ NOK株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6243747-押出機用ストレーナ 図000002
  • 特許6243747-押出機用ストレーナ 図000003
  • 特許6243747-押出機用ストレーナ 図000004
  • 特許6243747-押出機用ストレーナ 図000005
  • 特許6243747-押出機用ストレーナ 図000006
  • 特許6243747-押出機用ストレーナ 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6243747
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】押出機用ストレーナ
(51)【国際特許分類】
   B29C 47/68 20060101AFI20171127BHJP
【FI】
   B29C47/68
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-19291(P2014-19291)
(22)【出願日】2014年2月4日
(65)【公開番号】特開2015-145113(P2015-145113A)
(43)【公開日】2015年8月13日
【審査請求日】2017年1月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004385
【氏名又は名称】NOK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100071205
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100179970
【弁理士】
【氏名又は名称】桐山 大
(72)【発明者】
【氏名】柳田 幸宏
【審査官】 ▲高▼橋 理絵
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−205418(JP,A)
【文献】 特開2004−009714(JP,A)
【文献】 特開2001−026043(JP,A)
【文献】 特開2012−097871(JP,A)
【文献】 特開2013−170631(JP,A)
【文献】 特開2005−169889(JP,A)
【文献】 実開昭60−022317(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 47/00−47/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
押出機による高分子材料の流路に取り付けられるストレーナであって、ストレーナ本体と、前記ストレーナ本体を下流側から支持し前記高分子材料の通路となる多数の貫通孔を有する円盤状のブレーカープレートと、前記ブレーカープレートを下流側から支持する支持体とを備え、前記支持体が、前記ブレーカープレートの外径部に当接可能な円環状の枠部と、前記枠部の円周方向等配位置から前記枠部の内径の略1/3の長さで内周側へ向けて延びる複数の梁部からなることを特徴とする押出機用ストレーナ。
【請求項2】
記支持体の梁部が前記枠部の円周方向6等配位置から半径方向へ延びることを特徴とする請求項1に記載の押出機用ストレーナ。
【請求項3】
ストレーナ本体の上流側に配置されて、前記ストレーナ本体をブレーカープレートとの間で挟持するフロントプレートを備え、このフロントプレートが、前記ブレーカープレートと対応する円環状の枠部及びこの枠部の円周方向等配位置から前記枠部の略1/3の長さで内周側へ向けて延びる複数の梁部からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の押出機用ストレーナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば成形用ゴム材料や成形用合成樹脂材料等、高分子材料を連続的に押し出す押出機に設けられて、材料中の異物を除去するストレーナに関する。
【背景技術】
【0002】
成形用ゴム材料(以下、ゴム材料という)のコンパウンドは、ストレーナ工程において、押出機によって、ストレーナと呼ばれるフィルタ装置を通過するように押し出され、このストレーナによって、異物が除去されるようになっている。
【0003】
図6は従来のストレーナ100を示すもので、すなわちこの種のストレーナ100は、メッシュ材からなるストレーナ本体101が、ブレーカープレート102とフロントプレート103の間に挟持された構成を備え、ゴム材料が図6(B)における左から右へ通過するように配置される。ストレーナ100によってゴム材料を濾過するためには非常に大きな圧力が必要であるが、メッシュ材であるストレーナ本体101にはその圧力に耐える強度がないため、ストレーナ100は、ストレーナ本体101をブレーカープレート102によって背後(ゴム材料の流れの下流側)から支持する構造となっている。なお、従来のストレーナとしては、下記の先行技術文献に開示されているようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−169889号公報
【特許文献2】特開2004−009714号公報
【特許文献2】特開平7−148823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ブレーカープレート102(及びフロントプレート103)には、ゴム材料を通すための多数の貫通孔102a(103a)が開設されており、その孔径が小さいほどストレーナ本体101の耐圧性が向上し、貫通孔102a(103a)の開口面積の総和が大きいほど圧力損失が低下する。しかしながら、貫通孔102a(103a)の孔径を小さくするほど、そこにゴム材料が詰まってしまった場合に詰まったゴム材料を除去することが困難になり(清掃性の悪化)、貫通孔102a(103a)の開口面積の総和を大きくするほど、ブレーカープレート102の強度が低下してしまう問題がある。
【0006】
また通常、ブレーカープレート102は円盤状であってその円形の外周縁において不図示のハウジングに支持されているため、ゴム材料の圧力に対する強度を確保するためには厚さtを大きくする必要があり、その場合、貫通孔102aの長さも長くなるので、さらなる清掃性の悪化や圧力損失の増大や重量の増大をきたしてしまうおそれがある。
【0007】
さらには、圧力損失が大きいと、貫通孔102a(103a)における摩擦負荷の増大や、押出機のスクリュの剪断作用によってゴム材料の温度が高くなりすぎ、その結果、ゴム材料の品質も不安定になるおそれがある。
【0008】
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、ストレーナ本体の保護、ブレーカープレートの強度の確保、ストレーナ工程における圧力損失の低減、清掃性悪化や重量増大の防止を図ったストレーナを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る押出機用ストレーナは、押出機による高分子材料の流路に取り付けられるストレーナであって、ストレーナ本体と、前記ストレーナ本体を下流側から支持し前記高分子材料の通路となる多数の貫通孔を有する円盤状のブレーカープレートと、前記ブレーカープレートを下流側から支持する支持体とを備え、前記支持体が、前記ブレーカープレートの外径部に当接可能な円環状の枠部と、前記枠部の円周方向等配位置から前記枠部の内径の略1/3の長さで内周側へ向けて延びる複数の梁部からなるものである。
【0010】
請求項2の発明に係る押出機用ストレーナは、請求項1に記載された構成において、記支持体の梁部が前記枠部の円周方向6等配位置から半径方向へ延びるものである。
【0011】
請求項3の発明に係る押出機用ストレーナは、請求項1又は2に記載された構成において、ストレーナ本体の上流側に配置されて、前記ストレーナ本体をブレーカープレートとの間で挟持するフロントプレートを備え、このフロントプレートが、前記ブレーカープレートと対応する円環状の枠部及びこの枠部の円周方向等配位置から前記枠部の略1/3の長さで内周側へ向けて延びる複数の梁部からなるものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る押出機用ストレーナによれば、高分子材料の濾過の際の負荷を、ブレーカープレートとこれを下流側から支持する支持体とで受けるため、ブレーカープレートに作用する応力が減少する。このためブレーカープレートの薄肉化を図ることができ、その結果、ストレーナ工程における圧力損失の低減が可能になり、したがって成形用高分子材料の生産性が向上し、かつ成形用高分子材料の熱履歴の低減により品質が安定化し、しかもブレーカープレートの清掃性悪化や重量増大を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る押出機用ストレーナの好ましい第一の実施の形態を示す一部切断した斜視図である。
図2】本発明に係る押出機用ストレーナの好ましい第一の実施の形態を示す一部切断した分解斜視図である。
図3】本発明に係る押出機用ストレーナの好ましい第一の実施の形態におけるブレーカープレートと支持体の関係を下流側から見た説明図である。
図4】本発明に係る押出機用ストレーナの好ましい第一の実施の形態における支持体を示すもので、(a)は上流側から見た図、(b)は(a)におけるb−b線に沿って切断した断面図である。
図5】本発明に係る押出機用ストレーナの好ましい他の実施の形態を示す一部切断した分解斜視図である。
図6】従来の技術に係る押出機用ストレーナの一例を示すもので、(a)は上流側から見た図、(b)は(a)におけるb−b線に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る押出機用ストレーナの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず、図1図4は第一の実施の形態を示すものである。
【0015】
第一の実施の形態のストレーナは、高分子材料としてのゴム材料の押出機に用いられるものであって、図1及び図2に示すように、ストレーナ本体1と、前記ストレーナ本体1をゴム材料の流れにおける下流側から支持するブレーカープレート2と、前記ブレーカープレート2をさらに下流側から支持する支持体3と、前記ストレーナ本体1を前記ブレーカープレート2との間で挟持するフロントプレート4を備える。
【0016】
ストレーナ本体1は、成形用ゴム材料を濾過するものであって、例えば、メッシュの大きさや形状等の異なる金網を複数枚重ねて構成され、円盤状をなしている。
【0017】
ブレーカープレート2は、例えばクロムモリブデン鋼(SCM)などの鋼材からなるものであって、ストレーナ本体1及びフロントプレート4よりも適宜大径の円盤状をなし、正面(ゴム材料の流れにおける上流側を向く面)の外径部に、円周方向へ延びる環状突縁部21及びその内周に沿った環状溝22が形成され、環状溝22の内周側には、成形用ゴム材料の通路となる円形の多数の貫通孔23が開設されている。
【0018】
支持体3は、例えばクロムモリブデン鋼(SCM)などの鋼材からなるものであって、ブレーカープレート2の背面(ゴム材料の流れにおける下流側を向く面)の外径部に当接可能な円環状(円筒状)の枠部31と、この枠部31から内周側へ向けて半径方向に延び、ブレーカープレート2の背面に当接可能な複数の梁部32を備える。
【0019】
フロントプレート4は、例えばステンレス鋼(SUS)などの鋼材からなるものであって、軸方向の厚さがブレーカープレート2よりも薄く、背面の外径部にブレーカープレート2の環状溝22と嵌合可能な環状突縁部41が形成され、その内周側の領域には、成形用ゴム材料の通路となる円形の多数の貫通孔42が開設されている。この貫通孔42は、ブレーカープレート2の貫通孔23と同一の孔径かつ同一のパターンで設けられており、すなわちブレーカープレート2とフロントプレート4が互いに位置決めされ嵌合された状態では、ブレーカープレート2の貫通孔23とフロントプレート4の貫通孔42が互いに重合(開口位置が一致)し、ストレーナ本体1は、フロントプレート4の環状突縁部41(ブレーカープレート2の環状溝22)の内周側に配置され、ブレーカープレート2とフロントプレート4の間に挟み込まれた状態で組み込まれるようになっている。
【0020】
ここで、図3に示すように、直径Dが支持体3の枠部31の内径と同等の円Aの中に、それより小さく直径Dが互いに等しい円Bを最密充填する場合、直径DがDの1/3であれば、7個の円Bを描くことができる。そして仮に、それぞれの円Bの縁を、ゴム材料の流れの方向に対して支持することができれば、各円B内に作用する応力はD/Dであり、このような支持を行わない場合に円A内に作用する応力に比較して1/81となり、かつそれを7つに均等に分布させることができる。これは、ブレーカープレート2の貫通孔23による開口面積(貫通孔23の開口面積の総和)の減少を可及的に抑えつつ、ブレーカープレート2に作用する応力を最小化できることを意味する。
【0021】
そこで、図示の実施の形態では、枠部31の内周に半径方向へ延びて円Aの直径Dの1/3程度の長さLを持つ梁部32を、円周方向6等配(60°間隔)で設けた支持体3によって、ブレーカープレート2を下流側から支持するようにした。このようにすることによって、図3に星印で示すように、各円Bの縁を支持する各複数個所の支持部Sを確保し、ブレーカープレート2に作用する応力を軽減・分割することができる。
【0022】
図4に示すように、支持体3の梁部32は、その延長方向(支持体3の半径方向)と直交する方向の幅Wが先端側ほど小さくなるように、この梁部32の両側面が互いに角度θをなして傾斜している。W及びθは強度や開口面積(貫通孔23の開口面積の総和)を考慮して適切に設定され、好ましくは、L/W≧1.0,θ≦30°とする。
【0023】
また、成形用ゴム材料の流れの方向に対する梁部32の厚さtは強度及び作業性を考慮して適切に設定され、好ましくは、ブレーカープレート2における貫通孔23の開設領域の厚さt図2参照)とすると、t/t≧1.0とする。また、梁部32における上流側の端面32aは、枠部31の上流側の端面31aと面一であるが、下流側の端面32bは、先端側ほどtが減少するように傾斜している。
【0024】
なお、ブレーカープレート2における環状溝22の内周側には、円周方向6等配で、貫通孔23が開設されていない領域24が半径方向に延びている。そして、ブレーカープレート2の背面の外径部に形成された位置決め凹部と、支持体3の正面の外径部に打ち込まれた位置決めピン33を互いに係合させることによって、ブレーカープレート2と支持体3は、前記領域24と梁部32が互いに同位相上に位置するように、円周方向に互いに位置決めされるようになっている。
【0025】
一方、フロントプレート4も、支持体3の梁部32及びブレーカープレート2の領域24に対応して、円周方向6等配で、貫通孔42が開設されていない領域43が半径方向に延びている。そして、フロントプレート4の環状突縁部41に形成された位置決め凹部44と、ブレーカープレート2の環状突縁部21の外周面に突設された位置決め突起26を互いに係合させることによって、フロントプレート4とブレーカープレート2は、前記領域24,43が互いに同位相上に位置するように、円周方向に互いに位置決めされるようになっている。
【0026】
以上のように構成された第一の実施の形態のストレーナは、ゴム材料の押出機のヘッドに取り付けられ、このヘッドから押し出されるゴム材料を濾過するものである。すなわち成形用ゴム材料は、まず最も上流側のフロントプレート4の各貫通孔42を通過した後、ストレーナ本体1のメッシュにより濾過され、さらにブレーカープレート2の各貫通孔23を通って下流側へ押し出される。
【0027】
ここで、ストレーナ本体1のメッシュの目開きは非常に細かく、フロントプレート4及びブレーカープレート2の貫通孔42,23の孔径φ(図1参照)も押出機のヘッドによる流路内径に比較して著しく小さいものであるため、ゴム材料が通過する際に圧力損失を生じる。そして、この圧力損失による負荷は、ブレーカープレート2とこれを下流側から支持する支持体3とで受けるため、ブレーカープレート2に作用する応力は、前記負荷をブレーカープレート2のみで受ける場合に比較して減少する。特に、支持体3が、枠部31に、その内径Dの1/3程度の長さLを持つ梁部32を、円周方向6等配(60度間隔)で設けた構造とすることで、上述のように、ブレーカープレート2に作用する応力を著しく軽減・分割することができるので、ブレーカープレート2の厚さtを薄肉としてその軽量化を図ることができる。例えば、先に説明した図6に示す従来のブレーカープレート102の厚さtとの比較において、この実施の形態によるブレーカープレート2の厚さtは、1/4程度となっている。
【0028】
また、ブレーカープレート2の薄肉化は、段替え作業の労力を軽減するばかりでなく、貫通孔42,23からなる材料通路の長さを減少させることになり、その結果、圧力損失も大幅に低減される。例えば、ブレーカープレート2の厚さtを1/3にすれば、貫通孔23の長さも1/3になり、その結果、貫通孔23をゴム材料が通過する際の流動抵抗も1/3になる。したがって単位時間当たりのゴム材料の濾過量が増大(生産性が向上)するばかりでなく、ゴム材料の熱履歴が低減してその品質が安定化し、しかもブレーカープレート2の貫通孔23への材料の詰まりも起こりにくくなり、貫通孔23の清掃も容易になる。
【0029】
そしてブレーカープレート2の貫通孔23への材料の詰まりが起こりにくくなる結果、この貫通孔23(及びフロントプレート4の貫通孔42)を小径化することができる。このため、貫通孔23の開設数を増加させることで、支持体3の梁部32によって貫通孔23が開設されない領域24が存在するにもかかわらず、貫通孔23の開口面積の総和を増大させることができ、しかも貫通孔23の小径化によるストレーナ本体1の耐圧性の向上を図り、ストレーナ本体1におけるサポートメッシュの枚数を削減することができる。
【0030】
なお、支持体3の梁部32の長さや数は、図示の形態に限定するものではなく、例えば円周方向3〜8等配としても良く、先端同士を互いに円周方向につなげる環状部を設けることなども考えられるが、図示のように、円Aの直径Dの1/3程度の長さLを持つ梁部32を、円周方向6等配(60°間隔)で設けた構成とすることが最も好適である。
【0031】
次に図5は、本発明に係る押出機用ストレーナの好ましい他の実施の形態を示すものである。
【0032】
この実施の形態において、上述した第一の実施の形態と異なるところは、フロントプレート4を、支持体3と対応して、ブレーカープレート2の正面の外径部に当接可能な円環状(円筒状)の枠部45と、この枠部45から内周側へ向けて半径方向に延び、ブレーカープレート2の正面に当接可能な複数の梁部46を備え、すなわちストレーナ本体1が、フロントプレート4の枠部45と梁部46によってブレーカープレート2に押さえられるようにした点にある。
【0033】
なお、参照符号5は押出機のヘッドであり、支持体3の枠部31は、その外周面31a及び背面31bが、ヘッド5に形成された環状凹部51に嵌入状態で固定されるようになっている。また、フロントプレート4の枠部45の内周面45aは、ゴム材料の流動抵抗を軽減するために円錐面状に形成されている。
【0034】
このように構成すれば、ストレーナ本体1の正面側がフロントプレート4で覆われていない分、言い換えればストレーナ本体1の正面側に、図1及び図2に示す貫通孔42が存在しない分、ゴム材料が通過する際に生じる圧力損失が一層小さく抑えられる。このため、第一の実施の形態による効果を一層高めることができる。
【0035】
なお、この形態でも、支持体3の梁部32及びフロントプレート4の梁部46の長さや数は、例えば円周方向3〜8等配としても良く、先端同士を互いに円周方向につなげる環状部を設けることなども考えられるが、梁部32,46は、第一の実施の形態と同様、円Aの直径Dの1/3程度の長さとし、円周方向6等配(60°間隔)で設けた構成とすることが最も好適である。
【0036】
また、図示の例では、ブレーカープレート2における支持体3の梁部32との当接部分に、貫通孔23が開設されていない領域24を設けたが、これは限定されるものではなく、すなわち貫通孔23は、支持体3の枠部31の内周側となる領域の全域に分布する構成としても良い。
【符号の説明】
【0037】
1 ストレーナ本体
2 ブレーカープレート
23 貫通孔
3 支持体
31 枠部
32 梁部
4 フロントプレート
42 貫通孔
45 枠部
46 梁部
図1
図2
図3
図4
図5
図6