【文献】
袖山 満一子,ヤフー・オークション公式ガイド 2010,日本,ソフトバンククリエイティブ株式会社 新田 光敏,2010年 4月12日,第1版,pp.169,170
【文献】
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【文献】
PART 1 いつも楽しそうなあの友だちが使ってるのはコレ! 絶対入れたいスマホアプリ28,e−MOOK 大人のためのスマホアプリのトリセツ。,日本,株式会社宝島社,2015年 5月21日,pp.86,87
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
個人が出品者となって出品した商品またはサービスを販売する第1サービスにおいて扱われる一以上の商品またはサービスを掲載画面に掲載する、第2サービスを提供するサービス提供者に対応付けられた提供元識別情報と、端末装置において表示された前記掲載画面を介して利用者により選択された前記商品またはサービスを識別する商品等識別情報とを受信する受信部と、
前記第2サービスとして提供される前記掲載画面に、前記サービス提供者と異なる掲載者によって掲載された前記第1サービスの商品またはサービスが前記掲載画面を介して購入された場合に、少なくとも前記受信部により受信された前記提供元識別情報に基づいて、前記サービス提供者に対し、報酬を支払うことを決定する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記端末装置において前記掲載画面を介して前記商品またはサービスが購入された場合に、前記購入された前記商品またはサービスに対応する前記商品等識別情報と、前記購入された前記商品またはサービスが掲載された前記掲載画面を前記第2サービスとして提供した前記サービス提供者に対応する前記提供元識別情報とを含む所定情報を、前記掲載者が利用する端末装置に送信することで、前記掲載者が利用する端末装置に前記所定情報に基づく画面を表示させる、
商品等販売サーバ装置。
前記制御部は、前記端末装置において前記掲載画面を介して前記商品またはサービスが購入された場合に、前記購入された前記商品またはサービスに対応する前記商品等識別情報とともに、前記購入された前記商品またはサービスに対応する前記提供元識別情報を前記出品者の利用する端末装置に送信する、
請求項1または2に記載の商品等販売サーバ装置。
前記掲載画面は、第1のサービス提供者が行う第2サービスにより提供される第1の掲載画面と、第2のサービス提供者が行う第2サービスにより提供される第2の掲載画面とがあり、
前記制御部は、前記第1の掲載画面を介して購入された前記商品またはサービスに関する情報と、前記第2の掲載画面を介して購入された前記商品またはサービスに関する情報とを、前記第1または第2のサービス提供者の利用する端末装置に送信する、
請求項1から3のうちいずれか1項に記載の商品等販売サーバ装置。
前記掲載画面に掲載される商品またはサービスは、前記端末装置において実行され、商品またはサービスの販売を仲介する第1のアプリケーションプログラムを介して販売される商品またはサービスであり、
前記掲載画面は、前記端末装置において第2のアプリケーションプログラムが実行されることで、前記利用者に提供され、
前記受信部は、前記提供元識別情報である前記第2のアプリケーションプログラムを識別するアプリ識別情報、および前記商品等識別情報を含み、前記第2のアプリケーションプログラムから前記第1のアプリケーションプログラムに切り替わる場合に、前記第2のアプリケーションプログラムから前記第1のアプリケーションプログラムに受け渡されるトラッキングコードを前記端末装置から受信し、
前記制御部は、前記端末装置において表示された前記掲載画面を介して前記商品またはサービスが購入された場合に、前記受信部により受信された前記トラッキングコードに基づいて、前記アプリ識別情報から認識される前記サービス提供者に対し、報酬を支払うことを決定する、
請求項1から4のうちいずれか1項に記載の商品等販売サーバ装置。
前記掲載画面に掲載される商品またはサービスは、前記サービス提供者により提供され、商品またはサービスの販売を仲介するウェブサイトを介して販売される商品またはサービスであり、
前記掲載画面は、前記端末装置においてアプリケーションプログラムが実行されることで、前記利用者に提供され、
前記受信部は、前記アプリケーションプログラムから前記ウェブサイトが呼び出される場合に、前記ウェブサイトのアドレス情報に付加された前記提供元識別情報および前記商品等識別情報を前記端末装置から受信し、
前記制御部は、前記端末装置において表示された前記掲載画面を介して前記商品またはサービスが購入された場合に、前記受信部により受信された前記提供元識別情報および前記商品等識別情報に基づいて、前記ウェブサイトを前記端末装置に提供した前記サービス提供者に対し、報酬を支払うことを決定する、
請求項1から4のうちいずれか1項に記載の商品等販売サーバ装置。
前記掲載画面に掲載される商品またはサービスは、前記サービス提供者により提供され、商品またはサービスの販売を仲介する第1のウェブサイトを介して販売される商品またはサービスであり、
前記掲載画面は、前記端末装置において前記サービス提供者の提供する第2のウェブサイトを呼び出すことにより、前記利用者に提供され、
前記受信部は、前記第2のウェブサイトから前記第1のウェブサイトが呼び出される場合に、前記第1のウェブサイトのアドレス情報に付加された前記提供元識別情報および前記商品等識別情報を前記端末装置から受信し、
前記制御部は、前記端末装置において表示された前記掲載画面を介して前記商品またはサービスが購入された場合に、前記受信部により受信された前記提供元識別情報および前記商品等識別情報に基づいて、前記第1のウェブサイトを前記端末装置に提供した前記サービス提供者に対し、報酬を支払うことを決定する、
請求項1から4のうちいずれか1項に記載の商品等販売サーバ装置。
個人が出品者となって出品した商品またはサービスを販売する第1サービスにおいて扱われる一以上の商品またはサービスを掲載画面に掲載する、第2サービスを提供するサービス提供者に対応付けられた提供元識別情報と、前記第1サービスにより販売される商品またはサービスの中から、前記第2サービスの掲載画面に掲載させる商品またはサービスを選択した掲載者であって、前記サービス提供者と異なる掲載者の識別情報である掲載者識別情報とを受信する受信部と、
前記第2サービスとして端末装置に提供される前記掲載画面に、前記サービス提供者と異なる掲載者によって掲載された前記第1サービスの商品またはサービスが購入された場合に、少なくとも前記受信部により受信された前記提供元識別情報および前記掲載者識別情報に基づいて、前記サービス提供者および前記掲載者に対し、報酬を支払うことを決定する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記端末装置において前記掲載画面を介して前記商品またはサービスが購入された場合に、前記購入された前記商品またはサービスを識別する商品等識別情報と、前記購入された前記商品またはサービスが掲載された前記掲載画面を前記第2サービスとして提供した前記サービス提供者に対応する前記提供元識別情報とを含む所定情報を、前記掲載者が利用する端末装置に送信することで、前記掲載者が利用する端末装置に前記所定情報に基づく画面を表示させる、
商品等販売サーバ装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を適用した商品等販売サーバ装置、販売促進システム、アプリケーションプログラム、および販売促進方法を、図面を参照して説明する。
【0010】
以下に示す各実施形態の商品等販売サーバ装置および販売促進サーバ装置が構成する販売促進システムにおいて、商品等販売サーバ装置は、個人が出品者となって販売される商品またはサービス(以下、「商品等」と称する)を掲載する、掲載画面を提供するサービスを行うサービス提供者に対応付けられた提供元識別情報と、端末装置において表示された掲載画面を介して利用者により選択された商品等を識別する商品等識別情報とを受信する。例えば、商品等販売サーバ装置は、これらの情報を、端末装置から直接的または間接的に受信してもよいし、上記の販売促進サーバ装置から受信してもよい。間接的とは、上記の販売促進サーバ装置、或いはその他の装置を介して受信することをいう。商品等掲載する掲載画面を提供するサービスは、例えば、端末装置においてアプリケーションプログラムが実行されることで利用者に提供されてもよいし、ウェブブラウザによって表示されたウェブサイトを介して利用者に提供されてもよい。
【0011】
そして、商品等販売サーバ装置は、端末装置において表示された掲載画面を介して商品等が購入された場合に、少なくとも受信した提供元識別情報に基づいて、サービス提供者に対し、報酬を支払うことを決定する。これによって、報酬の支払い対象を広げ、ネットワークにおける経済活動を活発化させることができる。
【0012】
<第1実施形態>
以下、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態における販売促進システム1の一例を示す図である。第1実施形態における販売促進システム1は、例えば、オークションアプリ管理サーバ100と、サードパーティアプリ管理サーバ200と、複数の端末装置300−1から300−n(nは2以上の自然数)とを含む。オークションアプリ管理サーバ100は、「商品等販売サーバ装置」の一例であり、サードパーティアプリ管理サーバ200は、「販売促進サーバ装置」の一例である。
【0013】
販売促進システム1では、オークションアプリ管理サーバ100と、サードパーティアプリ管理サーバ200と、複数の端末装置300−1から300−nとがネットワークNWを介して種々の情報を送受信する。ネットワークNWは、例えば、無線基地局、Wi−Fiアクセスポイント、通信回線、プロバイダ、インターネットなどを含む。なお、以下の説明において、端末装置を他の端末装置と区別しない場合には「端末装置300」と記載する。
【0014】
オークションアプリ管理サーバ100は、例えば、インターネットを介してオークションを運営する事業者により運営される。オークションアプリ管理サーバ100は、端末装置300と通信し、端末装置300を操作する複数の利用者にオークションの場を提供する。この際に、端末装置300では、インターネットを介したオークションを提供するためのアプリケーションプログラム(以下、オークションアプリと称する)が実行される。オークションアプリは、「第1のアプリケーションプログラム」の一例である。なお、このオークションアプリは、商品等を売買可能なフリーマーケットの場を、端末装置300を操作する利用者に提供するためのアプリケーションプログラムであってもよい。
【0015】
サードパーティアプリ管理サーバ200は、例えば、上述したオークションを運営する事業者や、端末装置300を操作する利用者とは異なる第3の事業者(個人の利用者であってもよい)により運営される。この第3の事業者は、例えば、UA(User agent)を広告媒体として用いて、オークションアプリ管理サーバ100により提供されるオークションの場で取引される商品等を紹介する。UAは、例えば、アプリケーションプログラムやウェブサイトを提供するウェブブラウザである。サードパーティアプリ管理サーバ200は、端末装置300と通信し、端末装置300を操作する利用者に、オークションアプリにより扱われる商品等を紹介する。この際に、端末装置300では、オークションアプリにより扱われる商品等を紹介するアプリケーションプログラム(以下、サードパーティアプリと称する)が実行される。サードパーティアプリは、「第2のアプリケーションプログラム」の一例である。
【0016】
端末装置300は、ユーザが操作(利用)可能な端末である。端末装置300は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータである。端末装置300には、例えば、オークションアプリ管理サーバ100、或いは他のサーバから、上述したオークションアプリがダウンロードされる。また、同様に、端末装置300には、例えば、サードパーティアプリ管理サーバ200、或いは他のサーバから、上述したサードパーティアプリがダウンロードされる。なお、オークションアプリとサードパーティアプリのうち一方または双方は、予め端末装置300にインストールされていてもよい。
【0017】
以下、上述したオークションアプリ管理サーバ100、サードパーティアプリ管理サーバ200、および端末装置300のそれぞれの構成について説明する。
図2は、第1実施形態におけるオークションアプリ管理サーバ100の構成の一例を示す図である。
【0018】
第1実施形態におけるオークションアプリ管理サーバ100は、例えば、通信部102と、制御部104と、記憶部110とを含む。
【0019】
通信部102は、例えば、NIC(Network Interface Card)等の通信インターフェースを含む。通信部102は、ネットワークNWを介してサードパーティアプリ管理サーバ200および端末装置300と通信する。通信部102は、「受信部」の一例である。
【0020】
制御部104は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが記憶部110に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部104は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアにより実現されてもよい。制御部104は、以下に説明する種々の処理を実行する。制御部104は、「第2の制御部」の一例である。
【0021】
また、制御部104は、サードパーティアプリを利用してオークションの商品等が購入(落札)された場合、このサードパーティアプリの提供元、すなわち、サードパーティアプリ管理サーバ200を運営する事業者に報酬を支払うことを決定する。
【0022】
「サードパーティアプリを利用して」とは、例えば、サードパーティアプリにより提供される表示画面からオークションアプリの表示画面に遷移し、その後の一連の流れとして、或いは当該オークションアプリの表示画面がブックマークされる等した後、商品等が購入されたことを意味する。
【0023】
記憶部110は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)などにより実現される。記憶部110には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラム、通信部102により受信された情報などが記憶される。
【0024】
記憶部110は、例えば、商品等情報111と、入札履歴情報112と、トラッキングコード113と、サードパーティアプリ情報114とを記憶する。
【0025】
商品等情報111は、ユーザによりオークションとして出品された商品等に関する情報である。例えば、商品等情報111には、出品された商品等の画像データや、希望落札価格、ユーザからのコメントを示すテキストデータ、オークションを開始する日時から終了する日時までの入札期間等が含まれる。例えば、ユーザが端末装置300においてオークションアプリを起動させ、商品等を出品する際に、商品等情報111が端末装置300に入力される。端末装置300は、入力された商品等情報111をオークションアプリ管理サーバ100に送信する。オークションアプリ管理サーバ100の制御部104は、端末装置300により送信され、通信部102により受信された商品等情報111を記憶部110に記憶させる。
【0026】
また、商品等情報111は、商品等を出品したユーザを識別するユーザID(ユーザ識別情報)に対応付けられて記憶部110に記憶される。ユーザIDは、予めオークションアプリ管理サーバ100により発行されている。
【0027】
また、商品等情報111により示される商品等には、オークションアプリ管理サーバ100により、商品等を識別する商品等IDが発行される。また、出品される商品等には、1回の出品ごとに出品IDやオークションIDといった識別情報が、オークションアプリ管理サーバ100により発行されてもよい。例えば、同一の商品等が複数出品される場合、商品等IDは、出品された商品等ごとに発行される場合もあってよく、同一の商品等であれば同じ商品等IDが発行される場合もあってよい。後者の場合、商品等IDは、商品等が出品されるのに伴って、メールやユーザIDでログインしたオークションサイトの画面上で、1回の出品ごとに発行される出品IDないしオークションIDと共に、オークションアプリ管理サーバ100から出品者に通知される。また、オークションアプリ管理サーバ100は、発行した商品等ID、および出品IDまたはオークションIDを記憶しておく。
【0028】
商品等IDが、出品された商品等ごとにユニークIDとして発行される場合、本実施形態の処理で必要とされる商品等識別情報には、商品等IDが含まれていれば十分である。一方、商品等IDが、同一の商品等であれば同じ商品等IDが発行される場合、商品等識別情報には、商品等IDに加えて、出品IDまたはオークションIDが含まれている必要がある。以下、これを前提とし、出品された商品等を、同じ商品であっても出品者や出品タイミングが異なれば別のものとして識別可能な識別情報を、「商品等識別情報」と表記して説明する。
【0029】
入札履歴情報112は、商品等に対する入札の状況を記録した情報である。
図3は、入札履歴情報112の一例を示す図である。図示のように、入札履歴情報112は、例えば、ユーザIDごとに、商品等識別情報と、この商品等のカテゴリと、現時点での入札件数と、現時点での入札金額と、入札期間とが互いに対応付けられている情報である。
【0030】
トラッキングコード113は、端末装置300において、実行するアプリケーションプログラムがサードパーティアプリからオークションアプリに切り替わる際に、これらのアプリ間で受け渡される情報である。このトラッキングコード113は、アプリの切り替わりに伴って、サードパーティアプリ管理サーバ200を運営する事業者への報酬が決定される際に、一時的に記憶部110に記憶される。このトラッキングコード113の詳細については後述する。
【0031】
図4は、サードパーティアプリ情報114の一例を示す図である。図示のように、サードパーティアプリ情報114は、サードパーティアプリを識別するアプリID(アプリ識別情報)と、このサードパーティアプリを開発または提供する者(以下、事業者と称するが、個人であってもよい)を識別するデベロッパーIDとが対応付けられている情報である。以下、デベロッパーIDが示す事業者を、サードパーティアプリ管理サーバ200を運営する第3の事業者と同一であるものとして説明する。アプリIDは、提供元識別情報の一例である。
【0032】
サードパーティアプリ情報114は、サードパーティアプリ管理サーバ200からオークションアプリ管理サーバ100に送信されることで、記憶部110に記憶されてよい。また、サードパーティアプリ管理サーバ200を運営する第3の事業者からオークションアプリ管理サーバ100を運営する事業者への申請によって、オークションアプリ管理サーバ100を運営する事業者のオペレータが、図示しないユーザインターフェースを用いて、サードパーティアプリ情報114を、オークションアプリ管理サーバ100の記憶部110に記憶させてもよい。
【0033】
図5は、第1実施形態におけるサードパーティアプリ管理サーバ200の構成の一例を示す図である。サードパーティアプリ管理サーバ200は、例えば、通信部202と、制御部204と、記憶部210とを含む。
【0034】
通信部202は、例えば、NIC等の通信インターフェースを含む。通信部202は、ネットワークNWを介してオークションアプリ管理サーバ100および端末装置300と通信する。
【0035】
制御部204は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部210に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部204は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよい。制御部204は、以下に説明する種々の処理を実行する。制御部204は、「販売促進サーバ側制御部」の一例である。
【0036】
記憶部210は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、またはRAMなどにより実現される。記憶部210には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラム、通信部202により受信された情報などが記憶される。例えば、記憶部210は、掲載商品等情報211を記憶する。
【0037】
掲載商品等情報211は、オークションの商品等のうち、所定の条件を満たす商品等に関する情報である。所定の条件とは、例えば、ファッション等の特定のカテゴリに属すること、入札期間が所定期間以内であること、入札価格が所定額以下(或いは所定額以上)であること、入札件数が所定値以上(或いは所定値以下)であること、といった条件である。所定の条件は、利用者が、サードパーティアプリを実行する端末装置300を用いて任意に変更してよい。
【0038】
また、掲載商品等情報211には、当該商品等を画面に掲載する際のレイアウトに関する情報が含まれてよい。例えば、サードパーティアプリを実行する端末装置300により商品等の画像が表示されたのに対し、ユーザが画像の大きさや、表示位置、配色等のレイアウトを変更した場合、サードパーティアプリ管理サーバ200は、これらの変更された情報を包含した掲載商品等情報211を端末装置300から受信し、記憶部210に記憶させる。すなわち、ユーザが、サードパーティアプリを利用して掲載する商品等の表示レイアウトに関するUI(User Interface)を変更した場合、この変更履歴は掲載商品等情報211として記憶部210に記憶される。
【0039】
図6は、第1実施形態における端末装置300の構成の一例を示す図である。端末装置300は、例えば、通信部302と、表示部304と、操作部306と、制御部308と、記憶部310とを含む。
【0040】
通信部302は、ネットワークNWに接続するためのハードウェアを含む。例えば、通信部302は、アンテナおよび送受信装置、またはNIC等を含んでよい。通信部302は、ネットワークNWを介してオークションアプリ管理サーバ100およびサードパーティアプリ管理サーバ200と通信する。
【0041】
表示部304は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示装置を含む。表示部304は、制御部308により出力される情報に基づいて画像を表示する。
【0042】
操作部306は、例えば、ボタン、キーボードやマウス等の操作デバイスを含む。操作部306は、ユーザの操作を受け付けて、受け付けた操作に応じた情報を制御部308に出力する。なお、操作部306は、表示部304と一体として構成されるタッチパネルであってもよい。
【0043】
制御部308は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部310に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部308は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよい。
【0044】
制御部308は、例えば、記憶部310に記憶されたオークションアプリまたはサードパーティアプリを実行する。また、制御部308は、ユーザの操作に応じて、実行するアプリケーションを、サードパーティアプリからオークションアプリに、またはオークションアプリからサードパーティアプリに切り替える。
【0045】
制御部308は、サードパーティアプリを実行する場合、表示部304に表示する商品等の画像データやテキストデータ等の情報を記憶部310から読み出して、これらの情報に基づいて表示部304に画像を表示させる。また、制御部308は、ユーザの操作によって所定の条件が設定されると、通信部302に、この条件を満たす商品等の情報をサードパーティアプリ管理サーバ200に送信させる。
【0046】
また、制御部308は、オークションアプリを実行する場合、入札履歴の更新や決済等の処理を行う。
【0047】
記憶部310は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、またはRAMなどにより実現される。記憶部310には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラム、通信部302により受信された情報などが記憶される。例えば、記憶部310は、オークションアプリを記憶し、このオークションアプリを実行する際の処理結果等を記憶する第1記憶領域311と、サードパーティアプリを記憶し、このサードパーティアプリを実行する際の処理結果等を記憶する第2記憶領域312とを含む。
【0048】
これら第1記憶領域311および第2記憶領域312は、制御部308による特段の制御が無い限り、互いに独立した記憶領域として確保される。これらの記憶領域は、コンピュータセキュリティの分野における所謂サンドボックスである。
【0049】
例えば、端末装置300がオークションアプリを実行している際には、第1記憶領域311のみに情報が記録されると共に、第1記憶領域311からのみ情報が読み出される。また、端末装置300がサードパーティアプリを実行している際には、第2記憶領域312のみに情報が記録されると共に、第2記憶領域312からのみ情報が読み出される。
【0050】
以下、第1実施形態における販売促進システム1の処理の流れについて説明する。
図7は、第1実施形態における販売促進システム1において、掲載させる商品等をユーザに選択させる処理の一例を示すシーケンス図である。
【0051】
まず、端末装置300の制御部308は、ユーザが操作部306を操作してサードパーティアプリを起動すると(S100)、通信部302に、アプリが起動したことを示す情報(以下、起動情報)を、サードパーティアプリ管理サーバ200に送信させる(S102)。
【0052】
次に、サードパーティアプリ管理サーバ200の制御部204は、通信部202により起動情報が受信されると、オークションの商品等の中から掲載するのに望ましい商品等をユーザに選択してもらうために、通信部202に、商品等情報111を送信させるためのリクエストを、オークションアプリ管理サーバ100に送信させる(S104)。
【0053】
なお、サードパーティアプリ管理サーバ200の制御部204は、通信部202により起動情報が受信される前に、予め、商品等情報111を送信させるためのリクエストをオークションアプリ管理サーバ100に送信させてもよい。
【0054】
オークションアプリ管理サーバ100の制御部104は、商品等情報111を送信させるためのリクエストを受けて、記憶部110に記憶された商品等情報111を読み出して、通信部102に、商品等情報111をサードパーティアプリ管理サーバ200に送信させる(S106)。
【0055】
次に、サードパーティアプリ管理サーバ200の制御部204は、通信部202に、商品等情報111を中継させて、サードパーティアプリが起動した端末装置300に送信させる(S108)。
【0056】
サードパーティアプリを実行している制御部308は、通信部302により商品等情報111が受信されると、表示部304に、商品等情報111に基づいてオークションの商品等を表示させると共に、ユーザに所定の条件を設定させる(S110)。なお、端末装置300は、例えば、商品等情報111に基づいてオークションの商品等をタッチパネルに表示させ、この商品等の画像上でユーザが商品等を選択(例えばタッチ操作)した場合、選択された商品等を、所定の条件を満たす商品等として扱ってよい。
【0057】
制御部308は、ユーザにより所定の条件が設定された場合、通信部302に、所定の条件を満たす商品等に関する情報を、掲載商品等情報211としてサードパーティアプリ管理サーバ200に送信させる(S112)。これを受けて、サードパーティアプリ管理サーバ200の制御部204は、掲載商品等情報211を記憶部210に記憶する(S114)。次に、制御部204は、掲載商品等情報211に含まれる商品等の情報(例えば、商品等の画像が含まれるページ)に、所定のアドレス情報を付与する(S116)。
【0058】
所定のアドレス情報とは、ウェブブラウザが提供するウェブページのうち、掲載商品等情報211に含まれる商品等と同一であり、且つ商品等情報111に含まれる商品等の情報が掲載されるページを指定する情報である。この場合、所定のアドレス情報は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)で記述され、このHTMLのリンクを操作する(例えばクリック操作やタップ操作を行う)ことで、ウェブページの要求が端末装置300からオークションアプリ管理サーバ100に送信される。
【0059】
また、所定のアドレス情報として、例えば、サードパーティアプリのプログラムコードにおいて、予め所定のプログラムコードに連動して読み出される専用のプログラムコードを記述しておき、オークションアプリが起動されるようにしてもよい。専用のプログラムコードは、例えば、カスタムURL(Uniform Resource Locator)スキームを用いて実装されてよい。このプログラムコードは、例えば、UIApplicationクラスのopenURLで、アプリケーションに定義されたURLスキームを呼び出すコードであり、アプリケーションが遷移する(切り替わる)前のアプリケーションのパラメータを保持した状態で、遷移先のアプリケーションを起動させる。本実施形態の場合、例えば、制御部308は、サードパーティアプリにおいて、ある商品等が選択された場合、オークションアプリを起動し、オークションアプリにおいて、選択された商品等の商品等IDと同一の商品等IDを示す商品等が掲載されたページや、選択された商品等の商品等IDと同一の商品等IDを示す商品等に関するページを表示する。
【0060】
図8は、第1実施形態における販売促進システム1において、サードパーティアプリを介してオークションの商品等が購入される場面において行われる処理の一例を示すシーケンス図である。
【0061】
まず、サードパーティアプリ管理サーバ200の制御部204は、掲載商品等情報211に含まれる商品等が、出品キャンセルされたり、既に落札されたりしていないか確認するために、掲載商品等情報211に含まれる商品等の出品状態についてオークションアプリ管理サーバ100に問い合わせる(S200)。これを受けて、オークションアプリ管理サーバ100は、問い合わせを受けた商品等の出品状態について応答する(S202)。「応答」とは、例えば、問い合わせを受けた商品等のそれぞれについて、出品中(オークション中)であるか否かを返信することである。
【0062】
サードパーティアプリ管理サーバ200の制御部204は、問い合わせた商品等のうち、出品キャンセル等によりオークションアプリ管理サーバ100が扱っていない商品等が存在することが判明した場合、この商品等を掲載商品等情報211から除き掲載商品等情報211を更新する(S204)。例えば、制御部204は、オークションアプリ管理サーバ100からの応答に基づいて、掲載商品等情報211に登録されているそれぞれの商品等について、出品中(オークション中)であるか否かを判定する。制御部204は、出品中(オークション中)でないと判定した商品等を掲載商品等情報211から削除する。これによって、制御部204は、後述する処理において、端末装置300に、オークションアプリ管理サーバ100が扱っている商品等のみを利用者に選択させることができる。なお、上述したS200からS204の処理は、所定の周期で繰り返し行われてよい。
【0063】
端末装置300の制御部308は、ユーザが操作部306を操作してサードパーティアプリを起動すると(S206)、通信部302に、起動情報を、サードパーティアプリ管理サーバ200に送信させる(S208)。これを受けて、サードパーティアプリ管理サーバ200の制御部204は、掲載商品等情報211を記憶部210から読み出し、通信部202に、読み出した掲載商品等情報211を端末装置300に送信させる(S210)。
【0064】
次に、端末装置300の制御部308は、表示部304に、掲載商品等情報211に含まれる商品等の画像を掲載した画面を表示させる(S212)。なお、制御部308は、商品等の名称や、アドレス情報(HTMLリンク)等を示す文字を表示させてもよい。
【0065】
次に、端末装置300の制御部308は、ユーザが商品等を入札するために、操作部306を操作して商品等を選択した(例えば、商品等の画像をタッチ操作した)場合(S214)、この商品等の情報に対応付けられているアドレス情報に基づいて、オークションアプリを起動する(S216)。
【0066】
この際、制御部308は、実行するアプリケーションをサードパーティアプリからオークションアプリに切り替える場合に、トラッキングコード113を切替先のアプリケーションであるオークションアプリに受け渡す。
図9は、第1実施形態におけるトラッキングコード113の一例を示す図である。図示のように、トラッキングコード113は、サードパーティアプリにおいて掲載された商品等のうち、ユーザが選択した商品等の商品等識別情報(前述)と、当該サードパーティアプリのアプリIDと含む情報である。トラッキングコード113は、例えば、上述したカスタムURLスキーム内のパラメータに含まれてよい。
【0067】
図10は、アプリ間におけるトラッキングコード113の受け渡しの様子を模式的に示す図である。図示のように、トラッキングコード113を「受け渡す」とは、例えば、制御部308が、サードパーティアプリの実行時において、第2記憶領域312に記憶させておいたトラッキングコード113を、第2記憶領域312から読み出し、読み出したトラッキングコード113を、第1記憶領域311に書き込むことである。
【0068】
また、「受け渡す」とは、制御部308が、サードパーティアプリの実行時に第2記憶領域312に記憶させておいたトラッキングコード113を、オークションアプリの実行時にも読み出せるように許可することであってもよい。
【0069】
また、「受け渡す」とは、制御部308が、サードパーティアプリの実行時およびオークションアプリの実行時の双方において読み書き可能な共通の記憶領域に、予めサードパーティアプリの実行時にトラッキングコード113を書き込んでおき、オークションアプリの実行時に共通の記憶領域からトラッキングコード113を読み出すことであってもよい。
【0070】
ここで、
図8の説明に戻る。制御部308は、トラッキングコード113を受け渡すと共にオークションアプリを起動すると(S218)、通信部302に、オークションアプリに受け渡したトラッキングコード113を、オークションアプリ管理サーバ100に送信させる(S220)。
【0071】
これを受けて、オークションアプリ管理サーバ100の制御部104は、トラッキングコード113を記憶部110に記憶させる(S222)。そして、制御部104は、通信部102に、トラッキングコード113に含まれる商品等識別情報に対応した商品等の入札用のウェブページを、ハイパーテキストのような所定のデータで、オークションアプリが起動した端末装置300に送信させる(S224)。以下、所定のデータ形式で表された入札用のウェブページを、入札ページ情報と称して説明する。
【0072】
これを受けて、制御部308は、表示部304に入札用のウェブページを表示させる(S226)。ユーザにより金額等の入札情報が入力されると、制御部308は、通信部302に、この入札情報をオークションアプリ管理サーバ100に送信させる(S228)。
【0073】
オークションアプリ管理サーバ100の制御部104は、この入札情報に基づいて、記憶部110の入札履歴情報112を更新する(S230)。そして、制御部104は、商品等の落札が成立した場合に、サードパーティアプリ情報114を参照して、トラッキングコード113に含まれるアプリIDと対応するデベロッパーIDの事業者に報酬を支払うことを決定する(S232)。制御部104は、サードパーティアプリを提供する事業者に支払われる報酬を、例えば、商品等が落札される都度、支払うか否かを決定してもよいし、落札された商品等の金額の合計が閾値(例えば、1万円)を超えた場合に、支払うと決定してもよい。また、制御部104は、この報酬額を、落札された際の金額に応じて決定してよい。
【0074】
図11は、上述した
図7および8に示す処理の流れの一部を模式的に示す図である。
図11では、主に利用者の視点から見た処理の流れについて説明する。図示のように、例えば、オークションアプリで商品等を落札してもらいたい出品者Aは、予めオークションアプリ管理サーバ100に登録しておいた商品等を、サードパーティアプリ上で掲載する(上述したS110の処理に相当)。より具体的には、出品者Aは、予めオークションアプリ管理サーバ100に商品等を出品しておき、出品した商品等に対して発行された商品等識別情報を取得しておく。そして、出品者Aは、予め取得しておいた商品等識別情報をサードパーティアプリが実行された端末装置300に入力する。これによって、端末装置300は、商品等識別情報に対応した商品等の情報(商品等情報111)を、サードパーティアプリを介してオークションアプリ管理サーバ100から取得し、画面に表示することができる。サードパーティアプリは、入力された商品等識別情報に対応した商品等を、掲載する商品等として扱う。出品者Aは、商品等をサードパーティアプリに掲載する際に、掲載する商品等の見栄えが良くなるように、例えば、サードパーティアプリのUIをカスタマイズして、ファッションのコーディネートの模範例のようなものを示して商品等を掲載する。
【0075】
そして、サードパーティアプリ管理サーバ200は、出品者Aにより掲載された商品等と、その商品等を表示する際のレイアウト等を掲載商品等情報211として保存する(上述したS114、S116の処理に相当)。
【0076】
次に、商品等を落札したい購入者Bは、サードパーティアプリがダウンロードされた端末装置300を用いて、商品等を検索する。この際、出品者Aにより掲載された商品等やレイアウト等が変更されたUIの設定でサードパーティアプリが起動する。例えば、購入者Bは、このサードパーティアプリ上で、入札希望の商品等を選択した場合、購入者Bが操作する端末装置300では、この商品等に対応付けられたアドレス情報によって、サードパーティアプリからオークションアプリに切り替わる(上述したS216の処理に相当)。
【0077】
端末装置300では、実行するアプリケーションが切り替わる際にトラッキングコードをオークションアプリ管理サーバ100に送信し(上述したS220の処理に相当)、オークションアプリ管理サーバ100から入札用のウェブページを送信してもらう(上述したS224の処理に相当)。そして、購入者Bは、端末装置300上で表示された入札用のウェブページから、商品等の入札を行う(上述したS226の処理に相当)。端末装置300は、入札を受けると、この入札に関する入札情報をオークションアプリ管理サーバ100に送信する(上述したS228の処理に相当)。
【0078】
これによって、例えば、購入者Bによる入札が成立し、商品等が落札されると、オークションアプリ管理サーバ100は、落札された商品等が掲載されたサードパーティアプリの提供元の事業者に報酬を支払うことを決定する(上述したS232の処理に相当)。これによって、販売促進システム1は、報酬の支払い対象を広げることができる。これによって、例えば、オークションサイトを運営する事業者から見れば、自身が運用するオークションサービスへの流入元となるサードパーティアプリを開発する人の新規参入の敷居を下げることができ、この結果、ユーザに提供されるサードパーティアプリの数や質が向上し、サードパーティアプリを介してオークションアプリを利用するユーザの数を増やすことができる。また、サードパーティアプリを運営する事業者から見れば、報酬をもらうことにより、サードパーティアプリの開発コストを減らすことができる。また、出品者から見れば、サードパーティアプリを用いて自身が出品した商品等を他の利用者に紹介することができる。このように、販売促進システム1は、多方面に対して種々のメリットをもたらすことができるため、ネットワークにおける経済活動を活発化させることができる。
【0079】
図12は、第1実施形態における端末装置300の処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、所定の周期で繰り返し行われてよい。
【0080】
まず、端末装置300の制御部308は、ユーザの操作によって、サードパーティアプリが起動されるまで待機し(S300)、サードパーティアプリが起動されると、起動情報をサードパーティアプリ管理サーバ200に送信する(S302)。
【0081】
次に、制御部308は、通信部302により掲載商品等情報211が受信されると(S304)、表示部304に掲載商品等情報211に含まれる商品等を、出品者により設定されたレイアウトに基づいて表示させる(S306)。
【0082】
次に、制御部308は、操作部306が商品等の閲覧を要求する操作を受け付けたか否かを判定する(S308)。操作部306が商品等の閲覧を要求する操作を受け付けない場合、制御部308は、操作部306がサードパーティアプリの終了操作を受け付けたか否かを判定する(S310)。操作部306がサードパーティアプリの終了操作を受け付けた場合、制御部308は、サードパーティアプリの実行を終了し、本フローチャートの処理を終了する。一方、操作部306がサードパーティアプリの終了操作を受け付けない場合、制御部308は、上述したS306の処理に戻る。
【0083】
一方、操作部306が商品等の閲覧を要求する操作を受け付けた場合、制御部308は、オークションアプリにトラッキングコード113を受け渡して、オークションアプリを起動する(S312)。次に、制御部308は、通信部302に、オークションアプリに受け渡したトラッキングコード113を、オークションアプリ管理サーバ100に送信させる(S314)。
【0084】
次に、制御部308は、通信部302により入札ページ情報が受信されるまで待機し(S316)、入札ページ情報が受信されると、表示部304に入札ページ情報に基づく入札画面を表示させる(S318)。
【0085】
次に、制御部308は、操作部306に入札金額等の入札情報が入力されると(S320:Yes)、通信部302に、この入札情報をオークションアプリ管理サーバ100に送信させる(S322)。
【0086】
一方、操作部306に入札金額等の入札情報が入力されず、画面を戻る等のキャンセル操作が受け付けられた場合(S324:Yes)、制御部308は、実行するアプリケーションを、オークションアプリからサードパーティアプリに切り替えて(S326)、上述したS306の処理に戻る。これによって、本フローチャートの処理が終了する。
【0087】
なお、上述した処理では、商品等の入札以降の処理は、オークションアプリを介して行うものとして説明したがこれに限られない。例えば、入札までの一連の処理をサードパーティアプリが行い、それ以降の決済等の処理をオークションアプリが行うように実装してよい。
【0088】
以上説明した第1実施形態の販売促進システム1によれば、端末装置300において、商品等を掲載する掲載画面を提供するサービスの一つであるサードパーティアプリからオークションアプリに切り替わる場合に、サードパーティアプリからオークションアプリに受け渡されるトラッキングコードを、オークションアプリを実行する端末装置300から受信し、サードパーティアプリにより掲載させられた商品等が購入された場合に、受信したトラッキングコードに基づいて、サードパーティアプリを端末装置300に提供した事業者に報酬を支払うことを決定することで、報酬の支払い対象を広げることができ、ネットワークにおける経済活動を活発化させることができる。
【0089】
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態の販売促進システム1では、サードパーティアプリを用いて商品等を掲載する者(以下、掲載者と称する)が、当該商品等を出品した出品者と異なる場合がある点で上述した第1実施形態と相違する。従って、この相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点については説明を省略する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ部分については同一符号を付する。
【0090】
図13は、上述した
図11において、掲載者が出品者と異なる場合の例を模式的に示す図である。図示のように、例えば、掲載者Cが、他の出品者の商品等をサードパーティアプリ上で掲載する場合、サードパーティアプリを実行する端末装置300は、掲載者CのユーザID(掲載者識別情報)と、他の出品者のユーザID(出品者識別情報)とを受け付ける。例えば、他の出品者のユーザIDは、オークションアプリが提供するウェブページのURLに含まれる。掲載者Cは、このURLに含まれるユーザIDを端末装置300に入力して、他の出品者の商品等をサードパーティアプリ上で掲載する。
【0091】
次に、購入者Bが、このサードパーティアプリ上で、入札希望の商品等を選択した場合、購入者Bが操作する端末装置300では、この商品等に対応付けられたアドレス情報によって、サードパーティアプリからオークションアプリに切り替わる。
【0092】
第2実施形態における端末装置300では、実行するアプリケーションが切り替わる際に、掲載者CのユーザIDを含むトラッキングコードをオークションアプリ管理サーバ100に送信し、オークションアプリ管理サーバ100から入札用のウェブページを送信してもらう。
【0093】
図14は、第2実施形態におけるトラッキングコードの一例を示す図である。第2実施形態では、
図14に示すように、トラッキングコードは、サードパーティアプリのアプリIDと、商品等識別情報と、掲載者CのユーザIDとを含む。
【0094】
オークションアプリ管理サーバ100は、オークションアプリを実行する端末装置300において購入者Bによる入札が成立し、商品等が落札されると、オークションアプリ管理サーバ100は、落札された商品等が掲載されたサードパーティアプリのアプリIDに対応する事業者と、トラッキングコードに含まれるユーザIDが示す掲載者Cとに対して、報酬を支払うことを決定する。これによって、第2実施形態における販売促進システム1は、報酬の支払い対象をさらに広げることができ、ネットワークにおける経済活動をさらに活発化させることができる。
【0095】
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態のオークションアプリ管理サーバ100では、サードパーティアプリを介して商品等が落札(購入)された場合に、サードパーティアプリごとに落札された商品等の情報を記憶し、この情報をユーザに開示する点で、上述した第1および第2実施形態と相違する。従って、この相違点を中心に説明し、第1および第2実施形態と共通する点については説明を省略する。
【0096】
図15は、サードパーティアプリごとに記憶された落札商品等の情報を端末装置300に表示させた画面の一例を示す図である。例えば、制御部104は、商品等が落札された場合、この落札された商品等の商品等識別情報ごとに、落札時に用いられたサードパーティアプリを識別するアプリIDを付して記憶部110に記憶させる。このアプリIDは、例えば、図中のICONのように、サードパーティアプリの名称が記された記号として表示される。なお、制御部104は、複数の同一商品等が出品された場合、この複数の同一商品等のうち、落札された商品等の数に応じて、複数の識別情報を付してよい。そして、制御部104は、商品等識別情報にアプリIDを付した情報を端末装置300に送信することで、端末装置300に
図15に示すような画面を表示させる。これにより、端末装置300を操作する利用者は、ICONの数や種類(名称)に応じて、サードパーティアプリごとの商品等の落札頻度や傾向を把握することができる。
【0097】
この結果、利用者は、識別情報の数や種別に応じて、サードパーティアプリを統計的に評価することができ、より販売目的に沿ったサードパーティアプリを選択することができる。また、第3実施形態のオークションアプリ管理サーバ100によれば、サードパーティアプリの利用者数に偏りを生じさせ、開発競争に拍車をかけることができる。
【0098】
また、複数のサードパーティアプリの提供者が存在する場合、ある提供者が提供したサードパーティアプリにより落札された商品等の情報と共に、他者が提供したサードパーティアプリにより落札された商品等の情報も同時に公開されてよい。
【0099】
例えば、オークションアプリ管理サーバ100の制御部104は、所定の周期(例えば月単位)で、サードパーティアプリを介して落札された商品等の金額や落札回数などの売上情報を、サードパーティのアプリIDごとに集計する。そして、制御部104は、集計した売上情報をサードパーティアプリ管理サーバ200に送信する。この際、制御部104は、サードパーティアプリ管理サーバ200の管理者が他のサードパーティアプリ(第2のサードパーティアプリ)と自身のサードパーティアプリ(第1のサードパーティアプリ)とを比較できるように、送信対象であるサードパーティアプリ管理サーバ200により管理される第1のサードパーティアプリに対応する売上情報に、他のサードパーティアプリ管理サーバ200により管理される第2のサードパーティアプリに対応する売上情報を包含して、送信対象のサードパーティアプリ管理サーバ200に送信する。
【0100】
例えば、他のサードパーティアプリと自身のサードパーティアプリとの双方の売上情報が包含された情報は、種々のサードパーティアプリが売上順にランキング形式で表される。このような情報は、オークションアプリ管理サーバ100からサードパーティアプリ管理サーバ200へメール等によって通知される。これによって、第3実施形態における販売促進システム1は、サードパーティアプリの管理者によるアプリケーションの開発モチベーションを高めることができる。
【0101】
以上説明した第3実施形態における販売促進システム1によれば、上述した第1および第2実施形態と同様に、ネットワークにおける経済活動を活発化させることができる。
【0102】
<その他>
上述した第1から第3実施形態の説明では、主にオークションアプリおよびサードパーティアプリの双方が、アプリケーションプログラムであるものとして説明したが、これに限られない。例えば、オークションアプリおよびサードパーティアプリの一方または双方は、ウェブブラウザの機能によって置き換えられてもよい。例えば、サードパーティアプリに相当するオークションの商品等を掲載するウェブページ(サードパーティサイトのウェブページ)からオークションアプリに相当するオークションの場を提供するウェブページ(オークションサイトのウェブページ)に切り替わる場合、端末装置300は、オークションサイトのウェブページのURL(アドレス情報)に、リンク元ページの情報(例えばドメイン情報)を付加して、HTTPリクエストをオークションアプリ管理サーバ100に送信する。これによって、オークションアプリ管理サーバ100は、HTTPリクエストとして指定されたURLに付加されたリンク元ページの情報に基づいて、サードパーティサイトのウェブページを端末装置300に提供した事業者に報酬を支払うことを決定する。
【0103】
また、端末装置300において、サードパーティアプリからオークションサイトのウェブページが呼び出されることで画面が切り替わってもよい。例えば、サードパーティアプリを介して商品等が利用者により選択された場合に、端末装置300の制御部308は、予め設定されたウェブブラウザを起動させ、オークションサイトのURL(アドレス情報)に、サードパーティアプリのアプリIDと、サードパーティアプリを介して利用者に選択された商品等の商品等識別情報とを付加して、ウェブサーバであるオークションアプリ管理サーバ100に送信することで、オークションサイトのウェブページを呼び出す。そして、オークションアプリ管理サーバ100の制御部104は、URLに付加された商品等識別情報およびアプリIDを取得し、この取得した商品等識別情報およびアプリIDに基づいて、サードパーティアプリを端末装置300に提供した事業者に報酬を支払うことを決定する。
【0104】
<ハードウェア構成>
上述した第1から第3実施形態のオークションアプリ管理サーバ100、サードパーティアプリ管理サーバ200および端末装置300は、例えば、
図16に示すようなハードウェア構成により実現される。
図16は、実施形態のオークションアプリ管理サーバ100、サードパーティアプリ管理サーバ200および端末装置300のハードウェア構成の一例を示す図である。本図は、端末装置300が携帯電話である例を示している。
【0105】
オークションアプリ管理サーバ100は、NIC100−1、CPU100−2、RAM100−3、ROM100−4、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置100−5、およびドライブ装置100−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置100−6には、光ディスクなどの可搬型記憶媒体が装着される。二次記憶装置100−5、またはドライブ装置100−6に装着された可搬型記憶媒体に格納された情報提供用プログラムがDMA(Direct Memory Access)コントローラ(不図示)などによってRAM100−3に展開され、CPU100−2によって実行されることで、制御部104の各機能部が実現される。制御部104が参照するプログラムは、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
【0106】
サードパーティアプリ管理サーバ200は、NIC200−1、CPU200−2、RAM200−3、ROM200−4、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置200−5、およびドライブ装置200−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置200−6には、光ディスクなどの可搬型記憶媒体が装着される。二次記憶装置200−5、またはドライブ装置200−6に装着された可搬型記憶媒体に格納された情報提供用プログラムがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM200−3に展開され、CPU200−2によって実行されることで、制御部204の各機能部が実現される。制御部204が参照するプログラムは、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
【0107】
端末装置300は、CPU300−1、RAM300−2、ROM300−3、フラッシュメモリなどの二次記憶装置300−4、タッチパネル300−5、および無線通信モジュール300−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。無線通信モジュール300−6は、無線基地局にアクセスすることでネットワークNWに接続する。無線通信モジュール300−6は通信部302に対応し、タッチパネル300−5は表示部304および操作部306に対応する。また、二次記憶装置300−4に格納されたプログラムがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM300−2に展開され、CPU300−1によって実行されることで、制御部308が実現される。
【0108】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。