特許第6244009号(P6244009)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6244009累積された送信電力制御コマンドおよび対応するアップリンクサブフレームセットに基づいてアップリンク送信電力を制御するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6244009
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】累積された送信電力制御コマンドおよび対応するアップリンクサブフレームセットに基づいてアップリンク送信電力を制御するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20171127BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20171127BHJP
【FI】
   H04W24/10
   H04W72/04 131
【請求項の数】11
【全頁数】57
(21)【出願番号】特願2016-506371(P2016-506371)
(86)(22)【出願日】2014年4月1日
(65)【公表番号】特表2016-519507(P2016-519507A)
(43)【公表日】2016年6月30日
(86)【国際出願番号】US2014032521
(87)【国際公開番号】WO2014165510
(87)【国際公開日】20141009
【審査請求日】2015年12月3日
(31)【優先権主張番号】61/808,009
(32)【優先日】2013年4月3日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/882,353
(32)【優先日】2013年9月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポウリヤ サデギ
(72)【発明者】
【氏名】ジャネット エー.スターン−ベルコウィッツ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイ.パトリック トゥーハー
(72)【発明者】
【氏名】イ ムン−イル
(72)【発明者】
【氏名】シャーロック ナイエブ ナザール
(72)【発明者】
【氏名】玉置 延幸
(72)【発明者】
【氏名】アナンス キニ
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/021531(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/094933(WO,A1)
【文献】 特開2012−005079(JP,A)
【文献】 特開2013−021379(JP,A)
【文献】 特開2013−021380(JP,A)
【文献】 特表2009−514360(JP,A)
【文献】 特表2012−526425(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/029700(WO,A1)
【文献】 LG Electronics Inc.,Use of Configured ABS Pattern after HO failure and RLF,R2-110460,フランス,3GPP,2011年 1月11日,p.2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実行される方法であって、
干渉測定を実行するための少なくとも1つのサブフレームにおける時間/周波数リソースの表示を受信するステップと、
前記表示に従って、示された前記時間/周波数リソースの前記干渉測定を実行するステップであって、前記干渉測定は、アップリンクサブフレームにおけるサウンディングリファレンス信号(SRS)リソース、およびダウンリンクサブフレームにおけるゼロ出力チャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)リソースの少なくとも1つにおいて実行される、ステップと、
前記実行された測定に基づいて報告を送るステップであって、前記報告は、前記測定が実行されたタイムインスタンスを示している、サブフレーム番号またはシステムフレーム番号の識別、および測定された干渉の主要コンポーネントがアップリンク(UL)送信またはダウンリンク(DL)送信のどちらによって生成されたかの表示を含む、ステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記測定は、リソースエレメント(RE)のセット上で実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測定を実行する前記ステップおよび前記報告を送る前記ステップは、アップリンク(UL)サブフレームにおいて実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
干渉測定を実行するための少なくとも1つのサブフレームにおける時間/周波数リソースの表示を受信するように構成された受信機と、
前記表示に従って、示された前記時間/周波数リソースの前記干渉測定を実行するように構成されたプロセッサであって、前記干渉測定は、アップリンクサブフレームにおけるサウンディングリファレンス信号(SRS)リソース、およびダウンリンクサブフレームにおけるゼロ出力チャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)リソースの少なくとも1つにおいて実行される、プロセッサと、
前記実行された測定に基づいて報告を送るように構成された送信機であって、前記報告は、前記測定が実行されたタイムインスタンスを示している、サブフレーム番号またはシステムフレーム番号の識別、および測定された干渉の主要コンポーネントがアップリンク(UL)送信またはダウンリンク(DL)送信のどちらによって生成されたかの表示を含む、送信機と
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項5】
前記受信機および前記送信機につながれたアンテナをさらに備えたことを特徴とする請求項に記載のWTRU。
【請求項6】
前記プロセッサは、リソースエレメント(RE)のセット上で前記測定を実行するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項に記載のWTRU。
【請求項7】
前記プロセッサは、アップリンク(UL)サブフレームにおいて前記測定を実行するように構成され、および前記送信機は、アップリンク(UL)サブフレームにおいて前記報告を送るように構成されたことを特徴とする請求項に記載のWTRU。
【請求項8】
前記送信機は、前記プロセッサが前記測定を実行するように構成されたULリソースにおいて送信しないように構成されたことを特徴とする請求項に記載のWTRU。
【請求項9】
基地局であって、
干渉測定を実行するための少なくとも1つのサブフレームにおける時間/周波数リソースの表示を送るように構成された送信機と、
実行された前記干渉測定に基づいて報告を受信するように構成された受信機であって、前記干渉測定は、アップリンクサブフレームにおけるサウンディングリファレンス信号(SRS)リソース、およびダウンリンクサブフレームにおけるゼロ出力チャネル状態情報リファレンス信号(CSI−RS)リソースの少なくとも1つにおいて実行され、ならびに前記報告は、前記測定が実行されたタイムインスタンスを示している、サブフレーム番号またはシステムフレーム番号の識別、および測定された干渉の主要コンポーネントがアップリンク(UL)送信またはダウンリンク(DL)送信のどちらによって生成されたかの表示を含む、受信機と
を備えたことを特徴とする基地局。
【請求項10】
前記基地局は、前記受信された報告に基づいて干渉報告を生成するように構成されたプロセッサをさらに備え、
前記送信機は、少なくとも1つの他の基地局に前記生成された干渉報告を送るようにさらに構成されたことを特徴とする請求項に記載の基地局。
【請求項11】
前記測定は、リソースエレメント(RE)のセット上で実行されることになることを特徴とする請求項に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2013年4月3日に出願された米国特許仮出願第61/808,009号、および2013年9月25日に出願された米国特許仮出願第61/882,353号の優先権を主張し、これらの内容は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0003】
従来の時分割複信(TDD)システムにおいて、全てのセルは、同一のTDDアップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)構成を有することがあり、そのため、全ての隣接セルに対する全てのサブフレームにおける送信方向(すなわち、ULまたはDL)が、同一になることがある。しかしながら、一部のシナリオにおいて、隣接するセルは、同一のTDD UL/DL構成を有していないことがある(例えば、それらのTDD UL/DL構成を動的に変更することが可能なセルを有するTDDシステムにおいて)。
【0004】
結果的に、そのようなシステムにおいては、1つセルに対しDLサブフレームであり、もう一つのセルに対してはULサブフレームとなることがあるサブフレームが存在することがあり、または、その逆も同様である。そのような配置の1つの直接の結果は、一部のセルのUL送信が他のセルのDL送信と干渉することがあるということであり、または、その逆も同様である。周波数分割複信(FDD)およびレガシTDDシステムには存在しない、そのような新たな干渉環境は、UL送信および/またはDL送信の動作および品質に大幅な影響を与えることがある。結果として、そのような干渉環境においてTDDシステムの性能を向上させるための解決策が必要とされる。
【発明の概要】
【0005】
アップリンク(UL)送信電力を制御するための方法および装置が説明される。無線送信/受信ユニット(WTRU)は、ULサブフレームセットの構成を受信し、およびULサブフレームセットのそれぞれに対応する複数の送信電力制御(TPC)コマンドアキュムレータ値(command accumulator values)を維持することができる。WTRUは、ダウンリンク(DL)送信のサブフレームnにおいてTPCコマンドを受信し、受信されたTPCコマンドが対応するUL送信のサブフレームn+kを判定し、ULサブフレームセットのうちのいずれにUL送信サブフレームn+kが属するかを判定し、および判定されたULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値を調整して、UL送信サブフレームにおいて送信するときのUL送信の電力を判定する。ここで、nは、整数であり、kは、ゼロよりも大きい整数である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
より詳細な理解は、添付の図面と共に例として与えられる、下記の説明から得ることができる。
【0007】
図1A】1または複数の開示される実施形態を実装することができる例示的な通信システムを示す図である。
図1B図1Aに示される通信システム内で使用することができる例示的な無線送信/受信ユニット(WTRU)を示す図である。
図1C図1Aに示される通信システム内で使用することができる例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークを示す図である。
図2】5ミリ秒の切り替え点の周期性(switch-point periodicity)に対するフレーム構造タイプ2の例を示す図である。
図3】標準のサイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)および拡張されたサイクリックプレフィックスに対する時分割複信(TDD)アップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)サブフレーム構成の例を示す図である。
図4】サブフレーム配置を有するTDD UL/DL構成の例を示す図である。
図5図3の特別なサブフレーム構成のUL/DL切り替え点の周期性の例を示す図である。
図6】様々なTDD構成に対するULスケジューリングタイミングの例を示す図である。
図7】TDD DLハイブリッド自動再送要求(HARQ)に対するDL関連付けセットインデックス(DL association set index)の例を示す図である。
図8】物理HARQインジケータチャネル(PHICH)のTDD UL/DL構成の例を示す図である。
図9】UL電力制御要素セット選択マスク(selection mask)の例を示す図である。
図10】ULサブフレームの2つのセットを維持するためのWTRUによって使用されるTDD UL/DL構成スキームの例を示す図である。
図11】WTRUの例示的なブロック図である。
図12図11のWTRUによって実装することができる送信電力制御(TPC)プロシージャのフローチャートである。
図13図11のWTRUによって実装することができる送信電力制御(TPC)プロシージャのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1Aは、1または複数の開示される実施形態が実装することができる例示的な通信システム100を示す。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多重アクセスシステムであってもよい。通信システム100によって、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じてそのようなコンテンツにアクセスすることが可能になる。例えば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)などの1または複数のチャネルアクセス方法を採用してもよい。
【0009】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、無線アクセスネットワーク(RAN)104と、コアネットワーク106と、公衆交換電話網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含んでもよいが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を意図していることが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよく、ならびにユーザ機器(UE)、移動局、固定加入者ユニットまたはモバイル加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家庭用電化製品などを含んでもよい。
【0010】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含んでもよい。基地局114a、114bの各々は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースして、コアネットワーク106、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバ基地局(BTS)、ノードB、進化型ノードB(eNB)、ホームノードB(HNB)、ホームeNB(HeNB)、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどであってもよい。基地局114a、114bは、それぞれ単一の要素として示されるが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでもよいことが理解されるであろう。
【0011】
基地局114aは、RAN104の一部であってもよく、ならびにRAN104はまた、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)を含んでもよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、特定の地理的領域内で無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよく、地理的領域は、セル(図示せず)と称されてもよい。セルは、セルセクタにさらに分割されてもよい。例えば、基地局114aに関連付けられるセルは、3つのセクタに分割されてもよい。したがって、1つの実施形態において、基地局114aは、3つの送受信機、すなわち、セルのセクタごとに1つの送受信機を含んでもよい。別の実施形態において、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用してもよく、そのため、セルのセクタごとに複数の送受信機を利用してもよい。
【0012】
基地局114a、114bは、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数とエアインターフェース116上で通信してもよく、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であってもよい。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
【0013】
より具体的には、上述されたように、通信システム100は、多重アクセスシステムであってもよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどの、1または複数のチャネルアクセススキームを採用してもよい。例えば、RAN104における基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装してもよく、UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェース116を確立してもよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含んでもよい。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含んでもよい。
【0014】
別の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、進化型UTRA(E−UTRA)などの無線技術を実装してもよく、E−UTRAは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用してエアインターフェース116を確立してもよい。
【0015】
他の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(worldwide interoperability for microwave access(WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 evolution−data optimized(EV−DO)、Interim Standard 2000(IS−2000)、Interim Standard 95(IS−95)、Interim Standard 856(IS−856)、global system for mobile communications(GSM(登録商標))、enhanced data rates for GSM evolution(EDGE)、GSM/EDGE RAN(GERAN)などの無線技術を実装してもよい。
【0016】
図1Aにおける基地局114bは、例えば、無線ルータ、HNB、HeNB、またはAPであってもよく、事業所、家庭、車両、キャンパスなどの局所的な領域における無線接続性を容易にするために任意の適切なRATを利用してもよい。1つの実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立してもよい。別の実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立してもよい。また別の実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立してもよい。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有してもよい。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることを必要とされないことがある。
【0017】
RAN104は、コアネットワーク106と通信してもよく、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続性、ビデオ配信等を提供し、および/または、ユーザ認証などの高度なセキュリティ機能を実行してもよい。図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同一のRATまたは異なるRATを採用する他のRATと直接的または間接的に通信してもよいことが理解されるであろう。例えば、E−UTRA無線技術を利用中であってもよいRAN104に接続されることに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を採用する別のRAN(図示せず)とも通信してもよい。
【0018】
コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割を果たしてもよい。PSTN108は、旧来の電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含んでもよい。インターネット110は、TCP/IPスイートにおける伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)などの一般的な通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含んでもよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線通信ネットワークまたは無線通信ネットワークを含んでもよい。例えば、ネットワーク112は、1または複数のRANに接続される別のコアネットワークを含んでもよく、RANは、RAN104と同一のRATまたは異なるRATを採用してもよい。
【0019】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのうちの一部または全部は、マルチモード能力を有してもよい。すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線ネットワークと異なる無線リンク上で通信するための複数の送受信機を含んでもよい。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用することができる基地局114a、およびIEEE802無線技術を採用することができる基地局114bと通信するように構成されてもよい。
【0020】
図1Bは、図1Aに示される通信システム100内で使用することができる例示的なWTRU102を示す。図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118と、送受信機120と、送受信要素(例えば、アンテナ)122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド128と、着脱不能メモリ130と、着脱可能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、周辺機器138とを含んでもよい。WTRU102は、実施形態との一貫性を維持したまま、前述の要素の任意のサブコンビネーションを含んでもよいことが理解されるであろう。
【0021】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、マイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、集積回路(IC)、状態機械などであってもよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/または、WTRU102が無線環境において動作することを可能にする任意の他の機能性を実行してもよい。プロセッサ118は、送受信機120に結合されてもよく、送受信機120は、送受信要素122に結合されてもよい。図1Bは、プロセッサ118および送受信機120が別個のコンポーネントとして示されているが、プロセッサ118および送受信機120は、電子パッケージまたはチップにおいて統合されてもよい。
【0022】
送受信要素122は、エアインターフェース116上で基地局(例えば、基地局114a)へ信号を送信し、または基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成されてもよい。例えば、1つの実施形態において、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってもよい。別の実施形態において、送受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/ディテクタであってもよい。また別の実施形態において、送受信要素122は、RF信号と光信号との両方を送信および受信するように構成されてもよい。送受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成されてもよい。
【0023】
また、送受信要素122は、図1Bにおいて単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送受信要素122を含んでもよい。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用してもよい。したがって、1つの実施形態において、WTRU102は、エアインターフェース116上で無線信号を送信および受信するために、2つ以上の送受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含んでもよい。
【0024】
送受信機120は、送受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されてもよい。上述されたように、WTRU102は、マルチモード能力を有してもよい。したがって、送受信機120は、例えば、WTRU102がUTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするために、複数の送受信機を含んでもよい。
【0025】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されてもよく、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128からユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータも出力してもよい。また、プロセッサ118は、着脱不能メモリ130および/または着脱可能メモリ132などの、任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスし、任意のタイプの適切なメモリにデータを記憶してもよい。着脱不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶装置を含んでもよい。着脱可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含んでもよい。他の実施形態において、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などの、WTRU102上に物理的に位置していないメモリからの情報にアクセスし、WTRU102上に物理的に位置していないメモリにデータを記憶してもよい。
【0026】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し、WTRU102における他の構成要素へ電力を分配および/または制御するように構成されてもよい。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスであってもよい。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)等)、太陽電池、燃料電池などを含んでもよい。
【0027】
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合されてもよく、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはGPSチップセット136からの情報の代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116上で位置情報を受信し、および/または、2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、WTRU102の位置を判定してもよい。WTRU102は、実施形態との整合性を維持しながら、任意の適切な位置判定方法によって、位置情報を取得してもよい。
【0028】
プロセッサ118はまた、他の周辺機器138と結合されてもよく、周辺機器138は、付加的な特徴、機能性、および/または有線接続性もしくは無線接続性を提供する、1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含んでもよい。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USP)ポート、振動デバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレイヤ、メディアプレイヤ、ビデオゲームプレイヤモジュール、インターネットブラウザなどを含んでもよい。
【0029】
図1Cは、図1Aに示される通信システム100で使用することができる例示的なRAN104および例示的なコアネットワーク106を示す。上述されたように、RAN104は、E−UTRA無線技術を採用して、WTRU102a、102b、102cとエアインターフェース116上で通信してもよい。RAN104は、コアネットワーク106とも通信してもよい。
【0030】
RAN104は、eNB140a、140b、140cを含んでもよいが、RAN104は、実施形態との整合性を維持しながら、任意の数のeNBを含んでもよいことが理解されるであろう。eNB140a、140b、140cは、それぞれWTRU102a、102b、102cとエアインターフェース116上で通信するための1または複数の送受信機を含んでもよい。1つの実施形態において、eNB140a、140b、140cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、例えば、eNB140aは、複数のアンテナを使用して、無線信号をWTRU102aへ送信し、および無線信号をWTRU102aから受信してもよい。
【0031】
eNB140a、140b、140cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられ得、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されてもよい。図1Cに示されるように、eNB140a、140b、140cは、X2インターフェース上で互いに通信してもよい。
【0032】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理エンティティ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含んでもよい。前述の要素の各々は、コアネットワーク106の一部として描かれるが、これらの要素のいずれも、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有および/または運営されてもよいことが理解されるであろう。
【0033】
MME142は、RAN104におけるeNB140a、140b、140cの各々にS1インターフェースを介して接続されてもよく、および制御ノードとしての役割を果たしてもよい。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラ起動/停止、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチの間に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担当してもよい。MME142はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供してもよい。
【0034】
サービングゲートウェイ144は、RAN104におけるeNB140a、140b、140cの各々とS1インターフェースを介して接続されてもよい。サービングゲートウェイ144は、一般に、ユーザデータパケットを、WTRU102a、102b、102cへ/からルーティングおよび転送してもよい。サービングゲートウェイ144はまた、eNB間ハンドオーバの間にユーザプレーンをアンカリングすること、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能である場合にページングをトリガすること、ならびにWTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなどの、他の機能を実行してもよい。
【0035】
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146にも接続されてもよく、PDNゲートウェイ146は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。
【0036】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にしてもよい。例えば、コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cにPSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、またはIPゲートウェイと通信してもよい。また、コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cにネットワーク112へのアクセスを提供してもよく、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線ネットワークまたは他の無線ネットワークを含んでもよい。
【0037】
LTEは、携帯電話およびデータ端末に対する高速データの無線通信に対する標準である。LTEは、global system for mobile communications(GSM)/enhanced data rates for GSM evolution(EDGE)およびユニバーサル移動体通信システム(UMTS)/高速パケットアクセス(HSPA)ネットワーク技術に基づいており、コアネットワーク改善と共に、異なる無線インターフェースを使用して、容量および速度を増加させる。
【0038】
シングルキャリアLTEの場合、2×2構成に対し、ダウンリンク(DL)では最大で100Mbps、アップリンク(UL)では50Mbpsが存在することがある。LTE DL送信スキームは、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)エアインターフェースに基づいている。
【0039】
柔軟な配置のために、拡大縮小可能な送信帯域幅のためのサポートが存在してもよく、拡大縮小可能な送信帯域幅は、1.4MHz、2.5MHz、5MHz、10MHz、15MHzまたは20MHzのうちの1つであってもよい。各無線フレーム(10ミリ秒)は、各々が1ミリ秒の10個のフレームを含んでもよい。各サブフレームは、各々が0.5ミリ秒の2個のタイムスロットを含んでもよい。タイムスロットごとに、7または6個のOFDMシンボルが存在してもよい。タイムスロットごとに7個のシンボルが、通常のサイクリックプレフィックスで使用されてもよく、タイムスロットごとに6個のシンボルが、拡張されたサイクリックプレフィックス長で使用されてもよい。サブ搬送波間隔は、15kHzであってもよい。7.5kHzを使用する低減されたサブ搬送波間隔モードも可能である。
【0040】
リソースエレメント(RE)は、1つのOFDMシンボルインターバルの間の1つのサブ搬送波に対応する。0.5ミリ秒のタイムスロットの間の12個の連続するサブ搬送波は、1つのリソースブロック(RB)を構成する。そのため、タイムスロットごとに7個のシンボルで、各RBは、12×7=84個のREを構成する。DL搬送波は、おおよそ1MHzから20MHzの拡大縮小可能な送信帯域幅全体に対応する6〜110個のRBを含んでもよい。各送信帯域幅(例えば、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHzまたは20MHz)は、いくつかのRBに対応してもよい。
【0041】
動的スケジューリングのための基本的な時間領域は、リソースブロックペアと称されることがある2つの連続するタイムスロットを含む1つのサブフレームである。一部のOFDMシンボル上の一定のサブ搬送波は、時間周波数グリッド(time-frequency grid)においてパイロット信号を搬送するために割り当てられてもよい。送信帯域幅の境界におけるいくつかのサブ搬送波は、スペクトルマスク要件を遵守するために、送信されなくてもよい。
【0042】
ネットワーク(NW:network)が、WTRUに、UL搬送波とDL搬送波との1つのペアのみ(周波数分割複信(FDD)に対する)を割り当てる単一搬送波構成では、またはULおよびDLに対して時間共有される1つの搬送波(時分割複信(TDD)に対する)に対し、任意の所与のサブフレームに対し、ULに対するアクティブな単一のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスと、DLにおいてアクティブな単一のHARQプロセスとが存在してもよい。
【0043】
キャリアアグリゲーション(CA)を有するLTE−Aは、解決策の中でとりわけ、CAと称される帯域幅拡張を使用して、シングルキャリアLTEデータレートを向上させることができる。CAで、WTRUは、複数のサービングセルの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で、同時に送信および受信することができ、最大で4個のセカンダリサービングセル(SCells)が、プライマリサービングセル(PCell)に加えて使用されてもよく、したがって、最大で100MHzの柔軟な帯域幅割り当てをサポートする。UL制御情報(UCI)は、HARQ肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)フィードバックおよび/またはチャネル状態情報(CSI)を含んでもよく、PCellの物理UL制御チャネル(PUCCH)リソース上で、またはUL送信のために構成されたサービングセルに利用可能なPUSCHリソース上で、送信されてもよい。
【0044】
PDSCHおよびPUSCHのスケジューリングに対する制御情報は、少なくとも1つの物理データ制御チャネル(PDCCH)上で送信されてもよい。UL搬送波およびDL搬送波のペアに対して1つのPDCCHを使用することに加えて、クロス搬送波スケジューリングが、所与のPDCCHに対してサポートされてもよく、ネットワークが、PDSCH割り当ておよび/またはPUSCH許可(grant)を、他のサービングセルにおける送信に提供することを可能にする。
【0045】
CAで動作するWTRUに対し、各サービングセルに対する1つのHARQエンティティが存在してもよく、各エンティティは、8個のHARQプロセスを有する。すなわち、1つの往復時間(RTT:round-trip time)に対するサブフレームごとに1つである。2以上のHARQプロセスが、任意の所与のサブフレームにおけるULおよびDLに対してアクティブであってもよいが、構成されるサービングセルごとに、最大で1つのUL HARQプロセスおよび1つのDL HARQプロセスである。
【0046】
図2は、5ミリ秒の切り替え点周期性に対するフレーム構造タイプ2の例を示す。FDD動作モードにおいては、異なる搬送波がUL送信およびDL送信に使用されてもよく、全二重WTRUは、同時に、DLにおいて受信、およびULにおいて送信してもよい。TDD動作モードにおいては、UL送信およびDL送信が、同一の搬送波周波数上で実行されてもよく、ならびに時間的に分離されてもよい。所与のキャリアに対し、WTRUは、同時に、DLにおいて受信およびULにおいて送信しなくてもよい。10ミリ秒のTDDフレームは、図2に示されるように、各々が1ミリ秒の10個のサブフレームから構成されてもよい。TDD UL/DL構成に基づいて、サブフレームは、ULとDLとの間で分割されてもよい。
【0047】
図3は、通常のサイクリックプレフィックス(CP)および拡張されたサイクリックプレフィックスに対するTDD UL/DLサブフレーム構成の例を示す。図3は、DLとULとの両方において同一のCPが使用されると仮定して、いくつかの取り得る特別なサブフレーム構成を提供する。特別なサブフレーム構成は、DLパイロットタイムスロット(DwPTS)と、ガードピリオド(GP)と、ULパイロットタイムスロット(UpPTS)とを含んでもよい。
【0048】
図3に示されるように、通常のCPのケースでは、GPは、1個、2個、3個、4個、6個、9個および10個のOFDMシンボル長をすることができる。拡張されたCPのケースでは、GPは、1個、2個、3個、5個、7個および8個のOFDMシンボル長とすることができる。特別なサブフレームは、UpPTS対する少なくとも1つのOFDMシンボルを有してもよい。DwPTSは、通常の、ただし、短縮されたDLサブフレームとして扱われてもよく、これは、DL制御信号(例えば、PDCCH、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、PHICH)と、場合により、DLデータとを搬送することができる。TDD動作において、WTRUは、UL送信からDL受信へ変化するとき、および、その逆の場合も同様に、充分なガードタイムを必要とする。特別なフレームUL部分は、音響基準信号(SRS:sounding reference signal)またはランダムアクセス要求を搬送してもよい。本明細書に使用されるように、特別なサブフレームは、DLサブフレームとして扱われてもよい。図4は、サブフレーム配置を有するTDD UL/DL構成の例を示す。
【0049】
図5は、特別なサブフレーム(S)と、DLサブフレーム(D)と、ULサブフレーム(U)とを含む、図3に関して説明された特別なサブフレーム構成のUL/DL切り替え点周期性の例を示す。DLサブフレームからULサブフレームへの切り替えは、サブフレーム番号1およびサブフレーム番号6において行われてもよい。
【0050】
隣接するセルへの過度な干渉が発生することを回避するために、主として、同一のTDD UL/DL構成が、隣接するセルに対して使用される。構成の変更は接続を中断させることがあるため、主として、構成は、頻繁に変わらず、静的または準静的とみなされてもよい。
【0051】
TDD ULおよびDL HARQ処理の数は、TDD UL/DL構成に応じ得る。帯域内キャリアアグリゲーションは、同一のTDD UL/DL構成を有するTDDに対するアグリゲートされたキャリアでサポートされてもよい。MBSFN構成パターンの10のサブフレーム周期性を仮定すると、FDDにおいては、サブフレーム{0、4、5、9}が、MBSFNサブフレームとして構成されないことがあるのに対して、TDDにおいては、サブフレーム{0、1、2、5、6}が、MBSFNサブフレームとして構成されないことがある。
【0052】
図6は、様々なTDD構成に対するULスケジューリングタイミングの例を示す。例として、TDD UL/DL構成1に対し、UL許可がDLにおいてサブフレームn=1で受信される場合、図6から、k=6であり、許可は、サブフレームn+k=1+6=7におけるPUSCHに対するものであり、nは、整数であり、kは、ゼロよりも大きい整数である。TDD UL/DL構成0に対し、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット0/4におけるULインデックスの最下位ビット(LSB)が、サブフレームnにおいて1に設定される場合、またはPHICHが、IPHICH=1に対応するリソースにおいてサブフレームn=0もしくは5で受信される場合、もしくはPHICHが、サブフレームn=1もしくは6で受信される場合、WTRUは、サブフレームn+7において対応するPUSCH送信を調整する。TDD UL/DL構成0に対し、UL DCIフォーマットを有するPDCCHにおけるULインデックスの最上位ビット(MSB)およびLSBの両方がサブフレームnにおいて設定される場合、WTRUは、サブフレームn+kとサブフレームn+7との両方において、対応するPUSCH送信を、図6におけるkをで調整してもよい。
【0053】
TDD DLスケジューリングタイミングは、FDDのそれと同一のである。つまり、WTRUは、同一のサブフレームにおいてDL送信に対するスケジューリング許可を受信してもよい。TDD DL HARQプロトコルは、非同期かつ適応的であってもよく、これは、DL再送信ごとにDL許可を搬送するPDCCHが常に存在することを意味する。ULスケジューリングおよび再送信タイミングを仮定して、TDD UL/DL構成1〜6に対し、WTRUに対して意図されるサブフレームnにおけるUL DCIフォーマットを有するPDCCHおよび/またはPHICH送信をそのWTRUによって検出すると、WTRUは、PDCCHおよびPHICH情報に従って、図6において与えられるkで、サブフレームn+kにおいて対応するPUSCH送信を調整してもよい。サブフレーム番号nおよびサブフレーム番号kは、任意の整数であってもよい。
【0054】
TDD UL/DL構成0に対し、WTRUによって、そのWTRUに対して意図されるサブフレームnにおいてUL DCIフォーマットを有するPDCCHおよび/またはPHICH送信が検出されると、UL DCIフォーマットを有するPDCCHにおけるULインデックスのMSBが1に設定される場合、またはPHICHが、IPHICH=0に対応するリソースにおいてサブフレームn=0もしくは5で受信される場合、WTRUは、図6におけるようなkで、サブフレームn+kにおいて対応するPUSCH送信を調整し、サブフレームn=4または9におけるPUSCH送信を有するTDD UL/DL構成0に対し、IPHICH=1であり、およびIPHICH=0である。
【0055】
図7は、TDD DL HARQに対するDL関連付けセットインデックスの例を示す。TDDにおいて、DL HARQタイミングメカニズムは、DLサブフレームセットから成るバンドリングウィンドウ(bundling window)の概念に基づく。これらのDLサブフレームに対応するDL HARQフィードバックビットは、互いに束ねられ、およびPUCCHまたはPUSCHを介して同一のULサブフレームにおいてeNBへ送信されてもよい。ULサブフレームnは、M個のDLサブフレームに対するDL HARQフィードバックビットを搬送し、M>=1である。図7を参照すると、ULサブフレームnは、各DLサブフレームn−kのDL HARQフィードバックビットを搬送し、{k0、k1、・・・kM-1}は、M個の要素のセットである。Mは、DLサブフレームを単位とするバンドリングウィンドウのサイズとしてみなされてもよい。
【0056】
例として、構成1に対し、ULサブフレームn=2は、2個のサブフレームn−kに対するDL HARQフィードバックビットを搬送し、k=7およびk=6であり、これは、2−7および2−6に対応する。フレームは、各々10個のサブフレームであってもよいため、これは、以前のフレームにおけるサブフレーム5およびサブフレーム6に対応する。
【0057】
図8は、物理HARQインジケータチャネル(PHICH)のTDD UL/DL構成の例を示す。サブフレームnにおいてスケジューリングセルからスケジューリングされるPUSCH送信に対し、WTRUは、サブフレームn+kPHICHにおけるそのスケジュールセルの対応するPHICHリソースを判定し、kPHICHは、図8において与えられる。サブフレームバンドリング動作に対し、対応するPHICHリソースは、バンドル(bundle)における最後のサブフレームに関連付けられる。
【0058】
例として、構成1に対し、WTRUがPUSCHをサブフレームn=2において送信する場合、それは、PHICHがUL HARQ−ACKフィードバックをサブフレームn+kPHICH、すなわち、サブフレーム2+4=6において提供することを予測してもよい。
【0059】
電力制御(PC)および電力ヘッドルーム(PH)は、PUCCHおよびPUSCHの各々に対して単一のサービングセルに対して定義されてもよい。PCは、開ループコンポーネントと閉ループコンポーネントとを有する。WTRUは、UL許可のサイズなどの、WTRUが有し、または計算することができる測定されたパスロスおよびパラメータを使用して、開ループコンポーネントを判定し、累積されまたは絶対的なTPCビットを閉ループコンポーネントとして判定し、サブフレームにおけるPUSCHまたはPUCCHに対する送信電力を判定する。PUSCH電力制御は、累積されたTPCと絶対的なTPCとの両方をサポートしてもよい。PUCCH電力制御は、累積されたTPCをサポートしてもよい。送信に使用する電力を最終決定する前に、WTRUは、開ループコンポーネントおよび閉ループコンポーネントから決定される、その計算された電力を、その構成された最大出力電力(Pcmax)と比較する。構成された最大出力電力は、シグナリングされる最大電力と、電力クラスから許容される電力低減を差し引いたもの(power class less allowed power reductions)とのうちのより小さい方である。電力低減は、送信される信号の関数であってもよく、ならびにWTRUがスペクトル放射および他の送信要件に違反しないことを保証するために使用されてもよい。計算された電力がPcmaxを超える場合、送信電力は、Pcmaxと等しく設定され、これは、送信のために使用される電力であり、そうでない場合、計算された電力は、送信電力のために使用される。PHは、Pcmaxと計算された送信電力との間の差である。PHは、WTRUがより多くの電力を送信することができる(正のヘッドルーム)か、または、それがその限度を超える(負のヘッドルーム)かを、eNBに伝える手段である。PHは、eNBスケジューラによって、そのスケジューリング決定において使用される。例えば、ヘッドルームが正である場合、eNBは、より大きな許可をスケジューリングしてもよい。ヘッドルームが負である場合、eNBは、許可の大きさを低減するべきである。電力ヘッドルーム報告(PHR)は、周期的にeNBへ送信されるように構成されてもよく、2以上の閾値に基づいてパスロス変化が必要とされる場合など、イベントによりトリガされてもよい。
【0060】
PCおよびPH概念は、複数のセル上での同時のUL送信に拡張されてもよい。送信が存在する各サービングセル上の電力は、まず、その他のサービングセルとは独立して計算される。各サービングセルは、それ自体の構成された最大出力電力(Pcmax,c)を有する。Pcmax,cは、スプリアス放射および他の送信要件を満たすために、許容される電力低減を含む。付加的な低減は、SARまたは他の非LTE固有の要件を満たすための電力管理、および帯域間で送信するときの変調間効果(inter-modulation effects)に対する低減などの、他の要因について許容されてもよい。
【0061】
任意のサービングセルの計算された送信電力がそのPcmax,cを超える場合、その計算された送信電力は、Pcmax,cと等しく設定される。PUCCHとPUSCHとの両方の同時の送信を有することができるPcellに対し、PUCCH電力が、まず計算され、Pcellに対するPcmax,cによって限定される。次いで、PUSCH電力がPcellに対して計算され、その電力は、Pcellに対するPcmax,cからPUCCHに割り当てられる電力を引いたものによって限定される。個々のサービングセルに対する構成された最大出力電力に加えて、WTRU全体に対する構成された最大出力電力(Pcmax)も存在する。個々の計算された送信電力の合計がPcmaxを超える場合、チャネル電力は、Pcmaxを超えないように、優先度ルールのセットに従って増減されてもよい。PUCCHは、最高優先度を有し、UCIを搬送するPUSCHは、次に高い優先度を有し、他の全てのPUSCHは、最低優先度であるが、それらの間で等しい優先度を有する。PHは、サービングセルごとに、Pcmax,cと、Pcmax,cおよびより高い優先度チャネルへの電力割り当てによって限定される前の計算された送信電力との間の差として計算されてもよい。Pcellに対し、PUSCHに対するタイプ1 PHは、PUCCHが存在しないかのように(たとえそれが存在しても)計算されてもよく、タイプ2 PHは、PUSCHとPUCCHとの両方を含んでもよい。電力ヘッドルーム報告(PHR)は、全てのアクティブなサービングセルに対するPH値と、それらの対応するPcmax,c値とを含んでもよい。PHRが送信されるサブフレームにおいてUL送信を有していないサービングセルに対するPHを報告する場合には、特別なルールが従われてもよい。PHは、送信を有するチャネルに対して実際のものとしてみなされてもよく、PHRが送信されるサブフレームにおいて送信を有していないチャネルに対して仮想のものとみなされてもよい。
【0062】
PUCCH電力制御式は、
【0063】
【数1】
【0064】
として計算されてもよい。PCMAX,c(i)は、コンポーネントキャリア(CC)に対する構成された最大出力電力であり、それは、WTRUによって、MIN(Pemaxc,Ppowerclass)と等しい高い値と、Pemaxc,cおよびPpowerclassの最小値から許容される電力低減の組み合わせを引いたものと等しい低い値との間の値に構成されてもよい。状況に応じて、これは、最大電力低減(MPR)、付加的なMPR(A−MPR)、電力管理MPR(P−MPR)、デルタTc、およびデルタTibのうちの1または複数を含んでもよい。Pemaxcは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介してそのCCに対するp−maxとしてWTRUへシグナリングされるCCcに対する最大許容出力電力である。ΔF_PUCCH(F)は、送信のために使用されるPUCCHフォーマットの関数である。h(nCQI,nHARQ,nSR)は、PUCCHフォーマットおよび送信されている各タイプのビットの数の関数である。PO_PUCCHは、2つのパラメータから構成されるパラメータであり、RRCシグナリングを介してWTRUへ提供されてもよい。PLcは、CCに対するパスロスの項(term)である。g(i)は、ランダムアクセスチャネル(RACH)後の電力ランプアップ(ramp−up)デルタ(新たなPOがシグナリングされる場合にゼロにされてもよい)と、TPCコマンドの累積とを含む、PUCCH電力制御調整状態と称される調整係数、δPUCCHである。累積は、
【0065】
【数2】
【0066】
として計算されてもよく、FDDに対し、M=1およびK0=4であり、TDDに対し、Mおよびkmの値は、図7において与えられる。
【0067】
PUCCHに対するTPCコマンドは、PDCCHフォーマット3/3Aにおいて、またはPDCCHフォーマット1A/1B/1D/1/2A/2B/2C/2におけるDL許可で送信されてもよく、フォーマット3Aにおいては、+1dBもしくは−1dB、または、その他のフォーマットにおいては、0(ホールド(hold))dB、−1dB、+1dB、もしくは+3dBであってもよい。DCIフォーマット1/1A/2/2A/2Bを有するPDCCHが反永続的なスケジューリング(SPS)活性化PDCCHとして有効にされる場合、または、DCIフォーマット1Aを有するPDCCHがSPSリリースPDCCHとして有効にされる場合、δPUCCHは、0dBであってもよい。
【0068】
PUSCH電力制御は、
【0069】
【数3】
【0070】
として計算されてもよく、PUCCHの項は、PUSCHおよびPUCCHがサブフレームiにおいて同時に送信される場合にのみ存在してもよい。
【0071】
方程式(3)におけるパラメータは、PUCCH電力について説明されたものと同様であってもよい。PUSCHに対し、調整係数は、TPCコマンドの累積値であってもよく、CC固有の項fc(i)によって表されてもよい。
【0072】
サブフレーム依存のUL電力制御ならびに干渉測定およびシグナリングが説明される。サブフレーム依存のUL電力制御は、TPC動作、PH動作、および他のULサブフレームセット固有の電力制御パラメータを含んでもよい。
【0073】
WTRUは、その送信電力を、ULサブフレームおよび/またはULサブフレーム位置および/またはUL送信タイプに応じて調整してもよい。WTRUは、1または複数のパラメータおよび係数を考慮に入れて、ULサブフレームにおけるUL送信電力を計算してもよい。これらのパラメータおよび/または係数は、電力制御コンポーネントと称されてもよい。電力制御コンポーネントの例は、TPCフォーマット、TPCコマンド累積メカニズム、パスロス係数などを含んでもよいが、これらに限定されない。WTRUは、1または複数のUL電力制御コンポーネントを、場合により、ULサブフレームセットにおける全てのサブフレームに、および/または(PUCCH、PUSCH、SRSなどの)UL送信タイプに適用してもよい。
【0074】
ULサブフレームセットは、下記のうちの1つまたは組み合わせとして識別されてもよい。
【0075】
1)潜在的なULサブフレームの総数からのサブフレームの選択。WTRUは、それがUL送信をそのサブフレームにおいて開始してもよい場合に、サブフレームを潜在的なサブフレームとしてみなしてもよい。例として、セル固有のUL−DL TDD構成においてDLサブフレームとして示すことができるが、それと同時に、WTRUによってUL送信に対して使用することができるサブフレームは、場合により、そのWTRUに対する潜在的なULサブフレームとみなされてもよい。
【0076】
2)他のWTRUに対するDLサブフレームとしてみなされてもよいサブフレーム。
【0077】
3)その方向を1つの無線フレーム方別の無線フレームに、DLからULへ、またはその逆へ変更することができる動的なサブフレームとしてみなされてもよいサブフレーム。
【0078】
4)サブフレームパターン。
【0079】
5)ULサブフレームセットのサブフレームパターンは、ある周期性で繰り返されてもよい。例えば、サブフレームパターンは、無線フレームごとに(10ミリ秒ごとに)、4個の無線フレームごとに(40ミリ秒ごとに)などで繰り返されてもよい。
【0080】
6)ULサブフレームの別のセットの上位集合またはサブセット。
【0081】
7)サブフレームは、ULサブフレームの2以上のセットに属してもよい。
【0082】
8)ULサブフレームセットは、WTRUへシグナリングされてもよく、および/または、WTRUによって、TDD UL−DL構成、UL送信タイプ、ULサブフレームの他のセットなどの、1または複数の係数に応じて黙示的に導出されてもよい。例えば、WTRUは、ULサブフレームの2つのセットを有してもよく、それは、その2つのセットの間の共通の潜在的なULサブフレーム(例えば、それらの2つのセットのULサブフレームの共通部分(intersection))として第3のセットを黙示的に導出してもよい。
【0083】
9)異なるUL送信タイプ、例えば、PUCCH、PUSCH、SRSなどは、異なるセットのULサブフレームを有してもよく、これは、同一のサブフレームを含んでもよく、または含まなくてもよい。
【0084】
10)ULサブフレームセットは、相互に排他的であってもよい。例えば、ULサブフレーム、または所与のフレームにおけるULサブフレームは、1つのULサブフレームセットに属してもよく、これは、全てのUL送信タイプを要求してもよい(apply for)。
【0085】
11)ULサブフレームセットは、UL送信タイプに関して相互排他的であってもよい。例えば、1つの送信タイプ(例えば、PUSCH)に対して使用されることになるULサブフレームは、1つのサブフレームセットに属してもよく、一方で、その同一のサブフレームは、別の送信タイプ(例えば、PUCCH)に対する別のサブフレームセットに属してもよい。
【0086】
12)ULサブフレームセットは、WTRUの構成されたサービングセルもしくは活性化されたサービングセルの全てに適用されてもよく、またはサービングセル固有であってもよい。
【0087】
ULサブフレームセットは、ULサブフレームのセットと交換可能に使用されてもよい。
【0088】
ULサブフレームセットおよびサブフレームセットは、交換可能に使用されてもよい。ULサブフレームセットおよびサブフレームセットは、交換可能に使用されてもよい。
【0089】
どのサブフレームがULサブフレームセットに属するかは、例えば、WTRUによって黙示的および明示的に判定されてもよく、eNBによってWTRUへ示されてもよい。WTRUは、それらのサブフレームがそのときにWTRUおよびeNBによってULまたはDLとみなされてもよいかとは独立していることがある、サブフレームの1または複数のセットを示すインジケーションをeNBから受信してもよい。WTRUは、例えば、フレームまたは所与の時点において、例えば、サブフレームセットの受信されたインジケーション、そのときの有効なTDD UL/DL構成、サブフレームのUL/DL方向のインジケーション、および、場合により、他のパラメータに応じて、ULサブフレームセット(例えば、サブフレームの実際のまたは有効なULのセット)を明示的および黙示的に判定してもよい。
【0090】
例えば、WTRUは、それらのサブフレームがそのときにULまたはDLであるかに関わらず、サブフレームの2つのセットを受信してもよい。WTRUは、場合により、サブフレームの受信されたセットにおけるサブフレームと、そのときにWTRUによって示され、および/または判定されてもよいULサブフレームとに共通部分を適用することによって、サブフレームのそれらの示されたセットの各々に対応するULサブフレームのセットを判定してもよい。WTRUによって示され、および/または判定されるULサブフレームの例は、TDD UL/DL構成において示されるULサブフレーム、サブフレームのUL/DL方向のインジケーションの一部としてWTRUへ示されるULサブフレームなどであってもよい。
【0091】
別の例において、WTRUは、それらのサブフレームがそのときにULまたはDLであるかに関わらず、2つなど、いくつかのセットのサブフレームを受信し、または取得および維持してもよい。WTRUが送信し、または送信することを意図してもよい各ULサブフレームにおいて、WTRUは、例えば、その送信に対し、そのULサブフレームがどのセットに属してもよいかを判定してもよく、それに応じて、送信電力、PHなどの判定のためなどに、サブフレームセットに依存したパラメータを使用してもよい。
【0092】
ULサブフレームセットのサブフレームパターンは、下記のメカニズムのうちの1つまたは組み合わせによって、黙示的および/または明示的に示されてもよい。
【0093】
1)ビットシーケンスは、それらのサブフレームがULまたはDLであるかに問わず、ある数の連続するサブフレームを表すために使用されてもよく、各ビットは、そのサブフレームがULサブフレームの対応するセットに属してもよいかを示してもよい。例えば、10ビットのビットシーケンスは、1つの無線フレームにおける全てのサブフレームを表してもよく、最初のビットは、最初のサブフレームを指してもよく、最後のビットは、無線フレームの最後のサブフレームを指してもよく、例えば、[0、0、1、1、0、0、0、1、0、0]は、サブフレーム#2、#3および#7が、無線フレームごとに存在することができる、一定のセットのULサブフレームの一部であってもよいことを示してもよく、それは、パターンが無線フレームごとに繰り返されてもよいことを意味してもよい。
【0094】
2)ビットシーケンスは、それらのサブフレームがULであるか、またはDLであるかを問わず、ある数のサブフレームを表すために使用されてもよい。ここで、各ビットは、そのサブフレームがULサブフレームの対応するセットに属してもよいかを示してもよい。ビットシーケンスにおけるビットは、セル固有のUL/DL構成に基づき得る、サブフレームのあるサブセットに対応してもよい。サブフレームのサブセットは、潜在的なULサブフレームにならないと知られ得るサブフレーム、例えば、DLになり得、または常にDLになり得るサブフレーム0およびサブフレーム5を排除してもよい。別の例は、特別なサブフレームになり得るサブフレーム1を含んでもよい。別の例は、サブフレーム6が特別なサブフレームになり得る、あるセル固有のUL/DL構成について、サブフレーム6を含んでもよい。
【0095】
パターン内の各ビットの値は、対応するサブフレームがULのサブフレームの一定のセットに属してもよいことを示してもよい。例えば、1などの値は、対応するサブフレームがULサブフレームの一定のセットに属してもよいことを示してもよく、0などの別の値は、サブフレームがULサブフレームの別のセットに属してもよいことを示してもよい。例えば、7ビットのビットシーケンスは、1つの無線フレームにおけるサブフレームのあるサブセットを表してもよく、最初のビットは、最初の潜在的なULサブフレームを指してもよく、最後のビットは、無線フレームの最後の潜在的なULサブフレームを指してもよい。例えば、[1、1、0、0、1、0、0]は、潜在的なULサブフレーム2、3、4、6、7、8、9を示すために使用されてもよく、サブフレーム#2、#3および#7が、無線フレームごとに存在してもよい、ULサブフレームの一定のセットの一部であってもよいことを示してもよく、それは、パターンが無線フレームごとに繰り返されてもよいことを意味してもよい。このパターンはまた、サブフレーム#4、#6、#8および#9がULサブフレームの別のセットに属してもよいことも示してもよい。
【0096】
サブフレーム2は常にULであってもよいため、サブフレーム2は、ULサブフレームの一定のセットに属することが黙示的に知られてもよく、そのサブフレームに対してビットが必要とされなくてもよい。例えば、6ビットのビットシーケンスは、サブフレーム3、4、6、7、8、9を表すために使用されてもよい。1つの値(例えば、1)は、それらのサブフレームのうちのいずれがULサブフレームの1つのセットに属するかを示すために使用されてもよく、別の値(例えば、0)は、それらのサブフレームのうちのいずれがサブフレームの別のULセットに属するかを示すために使用されてもよい。いずれのセットにサブフレーム2が属してもよいかは、推測的に(priori)理解されてもよい。
【0097】
使用するビットの数およびそれらがどのサブフレームに対応するかは、セル固有のUL/DL構成の関数であってもよく、その構成におけるULサブフレームの数、または、ULサブフレームの特定のセットに属することが推測的に知られていない、その構成におけるULサブフレームの数に対応してもよい。例えば、サブフレーム2は、常にULとなることがあるため、ビットから除外されてもよい。
【0098】
3)予め定義され、または構成されたセットのULサブフレームセットの組み合わせが使用されてもよい。WTRUは、どの組み合わせを使用するかを通知されてもよい。組み合わせのセットは、セル固有のUL/DL構成の関数であってもよい。例えば、TDD UL/DL構成1に対し、4つのULサブフレーム、すなわち、サブフレーム2、3、7、8が存在する。許容される組み合わせは、セット1={2}、セット2={3、7、8};セット1={2、3}、セット2={7、8}、セット1={2、3、7}、セット2={8};セット1={2、7}、セット2={3、8};セット1={2、3、7、8}、セット2={ }を含んでもよい。この例においては、1つの組み合わせが全てのULサブフレームを1つのセットに含む、5つの取り得る組み合わせが存在する。組み合わせ選択は、5つの組み合わせのうちの1つに対し3ビットを使用して、WTRUへ提供されてもよい。全てのULサブフレームを1つのセットに含む組み合わせは、選択から除外されてもよく、WTRUは、そのような構成が提供されない場合、全てのULサブフレームがULサブフレームの同一のULセットに存在してもよいことを理解してもよい。次いで、この例に対し、2ビットは、組み合わせ選択をシグナリングするために使用されてもよい。
【0099】
WTRUは、例えば、所与の時間において、それらのサブフレームがDLまたはULとみなされるかに関わらず、サブフレームの別個のセットを受信および維持してもよい。これは、例えば、WTRU、別のWTRU、またはeNBのうちの1または複数によることを含んでもよい。サブフレームセットは、例えば、少なくとも1つのWTRUおよびeNBによって知覚されるような干渉の異なるレベルなどのある基準に対応してもよく、そのような知覚は、測定に基づいてもよい。例えば、WTRUは、2つのセットを受信および維持してもよく、1つのセットは、高干渉とみなされることがあり、もしくは高干渉を経験していることがあり、または低干渉を経験していることがあるサブフレームを表してもよい。これは、「高干渉」のセットと称されてもよく、他方は、「低干渉」のセットと称されてもよい、そのようにみなされてもよい、サブフレームを表してもよい。例は、サブフレームの2つのセットを維持および受信する場合を考慮してもよいが、本明細書において説明される解決策は、サブフレームの任意の数のセットに適用されてもよい。
【0100】
WTRUは、ULサブフレームセットで動作するように黙示的または明示的に構成されてもよい。WTRUは、1または複数のULサブフレームセットで明示的に構成されるまで、ULサブフレームセットなしで動作し、または動作を想定してもよい。ULサブフレームセットなしの動作は、全てまたは全てのULサブフレームなどのあるサブフレームがそのセットに属してもよい単一のULサブフレームセットでの動作と同一であってもよい。WTRUは、WTRU固有のTDD UL/DL構成の構成に基づいて、ULサブフレームセットで動作してもよく、または動作を想定してもよく(もしくは、2以上のULサブフレームセットでの動作)、ならびに、例えば、その構成およびセル固有またはSIB1 TDD UL/DL構成のうちの少なくとも1つから、ULサブフレームセットを導出してもよい。WTRUは、明示的な構成または再構成を(例えば、シグナリングなどによってeNBから)受信して、UL(例えば、複数のUL)サブフレームセットまたはあるULサブフレームセットで動作することを解放または停止してもよい。そのような構成または再構成の受信に続いて、WTRUは、あるULサブフレームセットで、または複数のULサブフレームセットで動作することを停止してもよい。WTRUは、無線リンク障害(RLF:radio link failure)などのあるイベントに基づいて、UL(例えば、複数のUL)サブフレームセットで動作することを自律的に解放または停止してもよい。
【0101】
WTRUがULサブフレームセットで動作しないとき(例えば、レガシWTRU、または、構成されたULサブフレームセットもしくはULサブフレームセットに対するパラメータを有していないWTRUなど)、既存のシグナリングによって提供されるPCコンポーネントおよびパラメータは、PCおよびPH計算のために、WTRUに適用可能であり、またはWTRUによって使用されてもよい。例えば、あるサブフレームに対し、それがULにおいて送信してもよい全てのULサブフレームなど、または、それがPHRを送信してもよいPHの場合など。
【0102】
WTRUがULサブフレームセットで動作するとき、例えば、WTRUは、ULサブフレームセットのうちの1つに対しWTRUによって使用されてもよい既存のシグナリングなどのシグナリング、これらのPCコンポーネントおよびパラメータのうちの1または複数を修正するために使用される既存のシグナリングなどのシグナリング、第2のULサブフレームセットなどの1または複数の他のULサブフレームセットに対するPCコンポーネントおよびパラメータを示す、eNBによって提供され、およびWTRUによって受信される付加的なシグナリングなどのシグナリング、ならびに、これらのPCコンポーネントおよびパラメータのうちの1または複数を修正するために、または第2のULサブフレームセットなどの1または複数の他のULサブフレームセットに対するPCコンポーネントおよびパラメータの使用を解放もしくは終了させるために使用される付加的なシグナリングなどのシグナリング、によって提供されるPCコンポーネントおよびパラメータのうちの1または複数に基づいて、いずれのPCコンポーネントおよびパラメータを使用するかを判定してもよい。
【0103】
シグナリングは、eNBからWTRUへなどのRRCシグナリングであってもよい。PCコンポーネントおよびパラメータを提供するシグナリングはまた、それらのPCコンポーネントおよびパラメータがいずれのサブフレームにおいて使用されてもよいかのインジケーションを含んでもよい。別個のシグナリングがまた使用されてもよい。
【0104】
セットにおけるサブフレームは、PCおよびPHを含む電力制御(PC)コンポーネントおよびパラメータの一定のセットをいずれのサブフレームに適用するかに関して同一であってもよい。そのような関連(linkage)のシグナリングは、RRCシグナリングによって、MACによってなど、準静的であり、または物理層シグナリングを含む動的であってもよい。WTRUは、使用することが意図されてもよいサブフレームセットよりも少ない1つのセットで構成されてもよい。構成のいずれにも含まれないサブフレームは、デフォルトまたは基準セット(reference set)として残りのセットに存在するものとして理解されてもよい。
【0105】
WTRUは、eNBからULサブフレームのセットのインジケーションを受信してもよい。これは、準静的または動的であってもよく、予め定義され、場合によっては、最小の期間に対して有効であってもよい。WTRUは、eNBからULサブフレームの1または複数のセットのインジケーションを、RRCシグナリングなどによって準静的な方法で受信してもよい。1または複数の新たなULサブフレームセットを受信すると、WTRUは、前に記憶されたULサブフレームセットを破棄し、新たな1または複数のULサブフレームセットを使用することを開始してもよい。WTRUは、例えば、40ミリ秒間隔で、4つの無線フレームごとの最初のサブフレームなどの、予め定義された周期的な方法でインジケーションを受信してもよい。周期的なインジケーションは、前に受信されたインジケーションと同一の情報を含んでもよく、または含まなくてもよい。WTRUは、そのWTRUがULサブフレームのセットを変更することを必要とされてもよい場合に、インジケーションを受信してもよい。例えば、WTRUは、無線フレームごとの最初のサブフレームを盲目的に検索して、そのようなインジケーションを検出してもよい。WTRUは、そのようなインジケーションを物理レイヤシグナリングの一部として受信してもよい。例えば、そのような情報は、DCIを介してWTRUへ伝達されてもよく、これは、WTRUごとに異なり、WTRUのグループ間では共通してもよい。WTRUは、UL/DLサブフレーム比(subframe ratio)またはサブフレーム方向を変更するためのインジケーションを含むことができるシグナリングにおいてインジケーションを受信してもよい。例えば、サブフレームセットインジケーションは、例えば、新たなWTRUもしくはプロシージャ固有のTDD UL/DL構成を提供することができる同一のシグナリングに、またはサブフレームのUL/DL方向のインジケーションを提供することができる同一のシグナリングに含まれてもよい。例において、共通のDCIが、あるWTRUへ送信されてもよく、これは、UL/DLサブフレームの比率を黙示的および明示的に変更するために必要とされる情報(例えば、サブフレームの異なるUL/DL方向のインジケーション)ならびにサブフレームのセットのインジケーションを含んでもよい。
【0106】
WTRUは、サブフレームのセットのインジケーションが有効であってもよいタイムフレームのインジケーションを受信してもよい。例えば、WTRUは、4つの無線フレームに対するサブフレームのセットのインジケーションを使用するように構成されてもよく、その後、WTRUは、例えば、全ての(UL)サブフレームに対する単一のセットを使用して、予め定義されたプロシージャに従ってもよく、例えば、サブフレームの予め定義されたセットに従ってもよい。無線フレームにおけるサブフレームのセットのインジケーションを受信すると、WTRUは、サブフレームの新たなセットを次の無線フレームの開始時に適用してもよい。WTRUはまた、サブフレームの受信されたセットをいつ適用すべきかに関するタイミングインジケーションも受信してもよい。WTRUは、そのようなタイミングインジケーションをサブフレームのセットのインジケーションと共に受信してもよく、WTRUは、そのようなパラメータで予め構成されてもよい。無線フレームにおけるサブフレームのセットのインジケーションを受信すると、WTRUは、サブフレームの新たなセットを、同一の無線フレーム内を含む、インジケーションが受信されるサブフレームに対する特定のサブフレームにおいて適用してもよい。例えば、WTRUは、サブフレームのそのようなセットのインジケーションのkサブフレーム(例えば、kは4に等しい)の受信の後に、サブフレームのセットを変更してもよい。例えば、インジケーションを受信することができるサブフレームがサブフレームnであると仮定すると、WTRUによるセットの適用は、サブフレームn+kにおいてであってもよく、kは、そのときに有効である場合があるWTRUおよびセル固有のTDD UL/DL構成およびUL/DL方向のうちの1または複数の関数であってもよい。下記のうちの1または複数が適用されてもよい。
【0107】
サブフレームn+kは、最初のULサブフレームであってもよく、kは、4以上である。
【0108】
サブフレームn+kは、WTRUおよびセル固有のTDD UL/DL構成のうちの1つに従ってUL送信に対してスケジューリングすることができるサブフレームであってもよい。
【0109】
サブフレームn+kは、WTRUおよびセル固有のTDD UL/DL構成のうちの1つに従ってUL送信に対してスケジューリングすることができるサブフレーム以上の最初のULサブフレームであってもよい。
【0110】
少なくとも2つのUL電力制御コンポーネントセットが構成されてもよく、UL電力制御コンポーネントセットのうちの1つは、動的に選択されてもよい。電力制御コンポーネントおよび電力制御コンポーネントセットは、本明細書において交換可能に使用されてもよい。電力制御コンポーネントセットは、1または複数の電力制御コンポーネントを含んでもよい。UL電力制御および電力制御は、交換可能に使用されてもよい。電力制御コンポーネントセットは、複数の送信タイプ(例えば、PUSCH、PUCCH、SRS、PRACH)に対する電力制御コンポーネントを含んでもよい。各送信タイプに対し、またはある送信タイプに対し、別個の電力制御コンポーネントが存在してもよい。
【0111】
特定の送信タイプに対し、電力制御コンポーネントセット(またはサブフレームセット)を構成し、示し、判定し、選択し、維持し、適用しもしくは使用し、またはアドレス指定するとき、関連するセットは、送信タイプに対応するセットであってもよく、セットが送信タイプに関してどのように編成されてもよいかとは独立してもよい。
【0112】
例えば、サブフレームにおける送信またはPHに対する電力を判定する際に使用するための、WTRUによるUL電力制御コンポーネントセットの選択は、サブフレームおよびUL電力制御コンポーネントセットとの送信タイプの準静的または動的な関連に基づいてもよい。UL電力制御コンポーネントセットおよびULサブフレームセットは、本明細書において交換可能に使用されてもよい。
【0113】
1または複数のUL電力制御コンポーネントセットが構成されてもよく、UL電力制御コンポーネントセットのうちの1つは、対応するUL送信に対するDCIにおける明示的なインジケーションによって判定され、または、明示的なインジケーションに基づいて選択されてもよい。ビット、ビットフィールド、またはDCIによって表すことができる、いずれのUL電力制御コンポーネントセットかを示す、UL電力制御コンポーネントセットインジケータ(UPCCI)は、例えば、対応するUL送信に対し、WTRUによって選択もしくは適用されてもよく、または選択もしくは適用されるべきである。インジケーションは、ある1または複数の送信タイプに固有であってもよい。
【0114】
UPCCIは、PUSCHに対するUL許可に関連する1または複数のDCIフォーマットに含まれてもよい。例えば、WTRUが動的もしくはWTRU固有のTDD UL/DLサブフレーム構成で構成される場合、および/または、WTRUが複数のULサブフレームセットもしくは複数の電力制御コンポーネントセットで動作するように構成される場合、例えば、DCIフォーマット0およびDCIフォーマット4は、UPCCIを含んでもよい。
【0115】
UPCCIに対し、NSETのUL電力制御コンポーネントセットが構成されてもよく、[log2(NSET)]UPCCIビットフィールドが、UL許可に対するDCIに含まれてもよい。各ビット状態は、重複しないUL電力制御コンポーネントセットにマッピングされてもよい。2つのUL電力制御コンポーネントセットが構成または維持されてもよい場合、例えば、WTRUが動的またはWTRU固有のTDD UL/DLサブフレーム構成で構成される場合、および、WTRUが複数のULサブフレームセットまたは複数の電力制御コンポーネントセットで動作するように構成される場合、1ビットのUPCCIビットフィールドが含まれてもよい。UPCCIが「0」を示す場合、WTRUは、対応するUL送信に対し第1のUL電力制御コンポーネントセットを使用してもよく、UPCCIが「1」を示す場合、WTRUは、対応するUL送信について第2のUL電力制御コンポーネントセットを使用してもよく、その逆もまた同様である。複数のUL電力制御コンポーネントセットが構成される場合、複数のセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTIs)は、いずれのUL電力制御コンポーネントセットが選択される必要があるかを示すために使用されてもよい。例えば、2つのUL電力制御コンポーネントセットが構成される場合、WTRUは、C−RNTI−1およびC−RNTI−2などの2つのC−RNTIで構成されてもよく、WTRUが、C−RNTI−1で(拡張された:enhanced)PDCCH((E)PDCCH)を復号する場合、C−RNTI−1に関連付けられるUL電力制御コンポーネントセットが、対応するUL送信に対して選択されてもよい。
【0116】
図9は、UL電力制御コンポーネントセット選択マスク(selection mask)の例を示す。あるいは、サイクリック冗長検査(CRC)マスクが、2つのUL電力制御コンポーネントセットが仮定されるが、それに限定されない例として、図9に示されるようにWTRUについて構成されたC−RNTIに対して使用されてもよい。
【0117】
UPCCIは、PDSCHに対するダウンリンク割り当てに関連する1または複数のDCIフォーマットに含まれてもよい。UPCCIは、PDSCH送信に関連するDCIフォーマットのサブセットとすることができる、PDSCH送信に関連する、一定のDCIフォーマットを含んでもよい。一定のDCIフォーマットは、動的なTDD UL/DLサブフレーム構成に対するサポート可能な送信モードによって判定されてもよい。例えば、DM−RS(例えば、アンテナポート7〜14)ベースの送信をサポートするDCIフォーマットは、UPCCIをサポートしてもよく、またはそれを含んでもよい。DM−RSをサポートしないDCIフォーマットは、UPCCIをサポートしなくてもよく、およびそれを含まなくてもよい。一定の送信モードは、複数のUL電力制御コンポーネントセットをサポートしてもよい。一定の他の送信モードは、複数のUL電力制御コンポーネントセットをサポートしなくてもよい。WTRUが、複数のUL電力制御コンポーネントセットをサポートしなくてもよい送信モードで構成される場合、WTRUは、動的なTDD UL/DLサブフレーム構成が使用されない、複数のサブフレームセットが使用されない、または複数の電力制御コンポーネントセットが使用されないと仮定してもよい。WTRUが、複数のUL電力制御コンポーネントセットをサポートしなくてもよい送信モードで構成される場合、WTRUは、そのWTRUに対して意図されるDCIがUPCCIを含まなくてもよいと仮定してもよい。複数のUL電力制御コンポーネントセットが構成される場合、どのUL電力制御コンポーネントセットが選択される必要があるかを示すために、複数のC−RNTIが使用されてもよい。例えば、2つのUL電力制御コンポーネントセットが構成される場合、WTRUは、C−RNTI−1およびC−RNTI−2などの2つのC−RNTIで構成されてもよく、WTRUがC−RNTI−1で(E)PDCCHを復号する場合、C−RNTI−1に関連付けられるUL電力制御コンポーネントセットは、WTRUによって、対応するUL送信に対し選択または使用されてもよい。あるいは、UL電力制御コンポーネントセット選択マスクが、WTRUに対して構成されるC−RNTIに対して適用されてもよい、図9に示されるように、CRCマスクが、WTRUに対するC−RNTI構成に対して使用されてもよい。
【0118】
TPCコマンドは、明示的なUPCCIを有するDCIフォーマットにおいて送信されてもよい。UPCCIを含むDCIにおけるTPCコマンドは、UPCCIによって示されるUL電力制御コンポーネントセットについて適用されてもよい。例えば、WTRUがUL許可に対するDCIフォーマット0またはDCIフォーマット4を受信し、UPCCIが固有のUL電力制御コンポーネントセットを示す場合、WTRUは、TPCコマンドを対応するUL電力制御コンポーネントセットに適用してもよい。UPCCIを含むDCIにおけるTPCコマンドは、デフォルト構成として構成されるサブフレームのサブセットに関連付けられるUL電力制御コンポーネントセット、またはデフォルトセットとして構成され、もしくはデフォルトセットであると知られているUL電力制御コンポーネントセットに対して適用されてもよい。この場合において、TPCコマンドは、DCIにおけるUPCCIとは独立して、UL電力制御コンポーネントセットに適用されてもよい。TPCコマンドは、サブフレームおよびSFNインデックスに基づいてUL電力制御コンポーネントセットを調整するために使用されてもよく、一方で、UPCCIは、対応するUL送信に対しUL電力制御コンポーネントセットを選択するために使用されてもよい。
【0119】
DCIフォーマット3/3AにおけるTPCコマンドは、複数のUL電力制御コンポーネントセットに対して適用されてもよく、明示的なインジケーションが使用されてもよい。UPCCIビットフィールドは、DCIフォーマット3/3Aに導入されてもよく、DCIフォーマット3/3AにおけるグループTPCコマンドは、UPCCIによって示される対応するUL電力制御コンポーネントセットに対して適用されてもよい。複数のUL電力制御コンポーネントセットに対し、複数のTPC−PUCCH−RNTIおよびTPC−PUSCH−RNTIが定義されてもよい。例えば、2つのUL電力制御コンポーネントセットが構成される場合、TPC−PUCCH−RNTI−1およびTPC−PUCCH−RNTI−2などの、2つのTPC−PUCCH−RNTIが定義されてもよい。WTRUが、TPC−PUCCH−RNTI−1でスクランブルされたCRCでPDCCHを復号する場合、WTRUは、TPC−PUCCH−RNTI−1に関連付けられるUL電力制御コンポーネントセットにTPCコマンドを適用してもよい。同一のことは、TPC−PUSCH−RNTIに対しても適用されてもよい。複数のTPC−PUCCH−RNTIおよびTPC−PUSCH−RNTIに対し、複数のRNTIを明示的に構成する代わりに、CRCマスクが使用されてもよい。
【0120】
別の解決策においては、1または複数のUL電力制御コンポーネントセットが構成されてもよく、UL電力制御コンポーネントセットのうちの1つが、DCIにおける黙示的なインジケーションによって判定されてもよい。(E)PDCCH探索空間(search space)は、UL電力制御コンポーネントセットの数に分割されてもよく、(E)PDCCH探索空間の各サブセットは、重複しないUL電力制御コンポーネントセットに対応してもよい。WTRUが、探索空間の固有のサブセット内のC−RNTIによってスクランブルされたCRCで(E)PDCCHを復号する場合、UL電力制御コンポーネントセットは、WTRUが(E)PDCCHを受信する探索空間のサブセットによって判定されてもよい。(E)PDCCH探索空間は、PUSCHおよびPDSCHに関連するDCIに対するWTRU固有の探索空間であってもよい。(E)PDCCH探索空間のサブセットは、(E)PDCCHリソースグループとして定義されてもよい。例えば、2つの(E)PDCCHリソースグループが定義されてもよく、第1のEPDCCHリソースグループにおけるEPDCCH候補は、第1のUL電力制御コンポーネントセットに関連付けられてもよく、第2のEPDCCHリソースグループにおけるEPDCCH候補は、第2のUL電力制御コンポーネントセットに関連付けられてもよい。
【0121】
グループTPCコマンド(すなわち、DCIフォーマット3/3A)は、複数のUL電力制御コンポーネントセットに適用されてもよく、黙示的なインジケーションが使用されてもよい。サブフレームセットは、上位レイヤを介して構成されてもよく、グループTPCコマンドは、WTRUがグループTPCコマンドを受信するサブフレームに従って適用されてもよい。(E)PDCCH探索空間は、UL電力制御コンポーネントセットの数に分割されてもよく、グループTPCコマンドは、WTRUがグループTPCコマンドを受信する(E)PDCCH探索空間のサブセットに従って、対応するUL電力制御コンポーネントセットに適用されてもよい。例えば、2つのUL電力制御コンポーネントセットが構成される場合、DCIフォーマット3/3Aに対する(E)PDCCH探索空間の2つのサブセットが定義されてもよい。WTRUが(E)PDCCH探索空間の第1のサブセットにおいてTPCコマンドを受信する場合、WTRUがTPCコマンドを第1のUL電力制御コンポーネントセットに適用してもよいように、(E)PDCCH探索空間の各サブセットは、各UL電力制御コンポーネントセットに対応してもよい。そうでない場合、WTRUは、TPCコマンドを第2のUL電力制御コンポーネントセットに適用してもよい。
【0122】
別の解決策においては、1または複数のUL電力制御コンポーネントが構成されてもよく、対応するサブフレームセットなどの1または複数のサブフレームセットは、デフォルトとして構成されてもよい。DCIにおけるUPCCIは、デフォルトUL電力制御コンポーネントセットをオーバーライドしてもよい。デフォルト構成として、サブフレームは、UL電力制御コンポーネントセットの数に分割されてもよく、サブフレームの各サブセットは、重複しないUL電力制御コンポーネントセットに結び付けられてもよい。例えば、2つのUL電力制御コンポーネントセットが構成される場合、サブセット−1およびサブセット−2などの、サブフレームの2つのサブセットが構成されてもよく、サブセット−1は、第1のUL電力制御コンポーネントセットに関連付けられてもよく、サブセット−2は、第2のUL電力制御コンポーネントセットに関連付けられてもよい。電力制御コンポーネントの一定のセットは、デフォルトセットであってもよい。このセットは、一定のサブフレームまたは全てのサブフレームに対するデフォルトセットであってもよい。異なる送信タイプに対し、異なるデフォルトセットが存在してもよい。WTRUが、UPCCIで構成され、またはUPCCIを受信することを予測し、もしくはUPCCI受信する場合、WTRUは、デフォルト構成に関わらず、対応するUL送信に対するUPCCIに基づいて、UL電力制御コンポーネントセットを選択してもよい。
【0123】
SRS、周期的なPUCCH報告、およびSPS送信などの、関連付けられた(E)PDCCHなしのUL送信に対し、下記のうちの1または複数が適用されてもよい。WTRUは、デフォルト構成に基づいて、UL電力制御コンポーネントセットを選択してもよい。WTRUは、デフォルトUL電力制御コンポーネントセット、または送信タイプに対するデフォルトUL電力制御コンポーネントセットを選択してもよい。WTRUは、UPCCIによって示される最新の(例えば、直近の)UL電力制御コンポーネントセットに基づいて、UL電力制御コンポーネントセットを選択してもよい。
【0124】
(E)PDCCHを有するUL送信と同時に発生する(coinciding with)、関連付けられた(E)PDCCHなしのUL送信に対し、下記のうちの1または複数が適用されてもよい。WTRUは、関連付けられた(E)PDCCHなしのUL送信に対し、関連付けられた(E)PDCCHを有するUL送信に対するものと同一のUL電力制御コンポーネントセットを選択してもよい。WTRUは、関連付けられた(E)PDCCHなしのUL送信および関連付けられた(E)PDCCHを有するUL送信に対し、独立したUL電力制御コンポーネントセットを選択してもよい。WTRUが、UPCCIで構成されていないか、または、UPCCIを受信することを予測していないか、もしくは受信していない場合、WTRUは、デフォルト構成に基づいて、UL電力制御コンポーネントセットを選択してもよい。デフォルト構成は、関連付けられた(E)PDCCHなしのUL送信に対して使用されてもよく、UPCCIは、関連付けられた(E)PDCCHを有するUL送信に対して使用されてもよい。グループTPCコマンド(すなわち、DCIフォーマット3/3A)は、デフォルト構成に基づいて、適用されてもよい。PUSCHおよびPDSCHに関連するDCIフォーマットに対するTPCコマンドは、UPCCIに基づいて適用されてもよい。
【0125】
1つの解決策において、UL電力制御コンポーネントセットは、下記のうちの少なくとも1つに基づいて、サウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)送信に対して選択されてもよい。SRS送信に対するUL電力制御コンポーネントセットは、UL電力制御コンポーネントセットのうちの1つに固定されてもよい。例えば、第1のUL電力制御コンポーネントセットが、SRS送信に対して使用されてもよい。複数のUL電力制御コンポーネントセットが、上位レイヤ構成を介して単一のUL電力制御コンポーネントセットになる場合、第1のUL電力制御コンポーネントセットは、単一の電力制御コンポーネントセットとして再構成されてもよい。WTRUが、単一のUL電力制御コンポーネントセットから複数のUL電力制御コンポーネントセットへ再構成される場合、単一の電力制御コンポーネントセットは、第1のUL電力制御コンポーネントセットとして再構成されてもよい。この場合において、第1のUL電力制御コンポーネントセットは、UL電力制御コンポーネントセットの数の再構成に関わらず、保持されてもよい。SRS送信に対するUL電力制御コンポーネントセットは、UL電力制御コンポーネントセットのうちの1つの間で準静的な方式で構成されてもよい。UL電力制御コンポーネントセットのうちの1つは、上位レイヤシグナリングに基づいて選択されてもよく、WTRUが再構成されるまで使用されてもよい。UL電力制御コンポーネントセットのうちの1つは、WTRU−ID(例えば、C−RNTI)に基づいて選択されてもよい。例えば、モジュロ演算は、SRS送信に対するUL電力制御コンポーネントセットを選択するために、WTRU−IDと共に使用されてもよい。例において、UPCCI=WTRUID mod NSETであり、ここで、NSETは、構成されるUL電力制御コンポーネントセットの数を表す。SRS送信に対するUL電力制御コンポーネントセットは、サブフレームサブセットが固有のUL電力制御コンポーネントセットに対して構成することができるデフォルト構成に基づいて判定されてもよい。
【0126】
別の解決策においては、UL電力制御コンポーネントセットが、反永続的スケジューリング(SPS)送信に対して選択されてもよい。UL SPS送信は、固有のUL電力制御コンポーネントセットに関連付けられるサブフレームのセットにおいてのみ許容されてもよい。例えば、WTRUは、デフォルト構成における第1のUL電力制御コンポーネントセットに関連付けられるULサブフレームにおいてのみSPSパケットを送信してもよく、WTRUは、その他のUL電力制御コンポーネントセットに関連付けられるサブフレームにおいてはSPSパケットをスキップ(skip)/ドロップ(drop)/ホールド(hold)してもよい。別の例において、WTRUは、「UPCCI=k」によって示される固有のUL電力制御コンポーネントセットに関連付けられるULサブフレームにおいてのみSPSパケットを送信してもよい。ここで、kは、上位レイヤによって予め定義され、または構成されてもよい。UL SPS送信に対するUL電力制御コンポーネントセット選択は、デフォルト構成に基づいてもよい。そのため、WTRUは、そのWTRUがSPSパケットを送信することができるサブフレームに基づいて、UL電力制御コンポーネントセットを判定してもよい。
【0127】
拡張されたDCI、または「e−DCI」は、UPCCI、およびサブフレーム方向などの動的なTDD UL/DLサブフレーム構成を含むDCIであってもよい。「通常の」DCIは、UPCCIおよび動的なTDD UL/DLサブフレーム構成を含まないDCIであってもよい。e−DCIは、UPCCIおよび動的なTDD UL/DLサブフレーム構成を含むことを除いて、通常のDCIと同一のDCIフォーマットであってもよい。解決策において、WTRUは、e−DCIまたは通常のDCIを監視してもよい。サブフレームにおいて監視すべきDCIは、上位レイヤ構成に基づいてもよい。WTRUは、上位レイヤを介して構成されて、e−DCIまたは通常のDCIを準静的な方式で監視してもよい。e−DCIに対して構成される場合、WTRUは、例えば、e−DCIを適用することができるDCIフォーマットに対するDCIをそれが監視する各サブフレームにおいて、e−DCIを監視してもよい。e−DCIについて構成されない場合、WTRUは、それがDCIを監視する各サブフレームに対し通常のDCIを監視してもよい。WTRUが、動的なTDD UL/DLサブフレーム構成で動作するように構成される場合、例えば、WTRUが、WTRU固有のUL/DLサブフレーム構成で構成される場合、e−DCIは、WTRUによって、例えば、それがDCIを監視する各サブフレームにおいて、自動的に使用されてもよい(例えば、監視され)。そうでない場合、通常のDCIが使用されてもよい(例えば、WTRUによって監視され)。サブフレームのサブセットは、動的なTDD UL/DLサブフレーム構成で動作するための構成に関わらず、通常のDCIを監視するために使用されてもよい。これは、再構成のための曖昧期間(ambiguity period)について必要とされてもよいフォールバック送信として使用されてもよい。MAC CEは、e−DCIと通常のDCIとの間の構成のために使用されてもよい。WTRUは、サブフレームのサブセットにおいてe−DCIを監視するように構成されてもよい。e−DCIのためのサブフレームは、上位レイヤシグナリングまたはブロードキャスティングチャネルを介して構成されてもよい。
【0128】
解決策において、WTRUは、一定のフレームの一定のサブフレームにおいてe−DCIを監視してもよい。それらの一定のフレームのそれらの一定のサブフレームにおいて、WTRUは、e−DCIが監視されているため、例えば、同一のフォーマットタイプの通常のDCIを監視しなくてもよい。
【0129】
そこにおいてe−DCIを監視するサブフレームは、知られていてもよく、または、上位レイヤによる構成に基づいてもよい。e−DCIを監視するための構成は、動的なTDD UL/DLサブフレーム構成で動作するための構成(例えば、WTRU固有のUL/DL構成の構成)またはUL電力制御コンポーネントセットの構成などの、別の構成に基づいて明示的または黙示的であってもよい。e−DCIは、1または複数のサブフレームまたは送信の各々に対して電力制御コンポーネントセットの関連を提供してもよい。例えば、5つの潜在的なULサブフレームを有するフレームにおいて、関連は、潜在的なサブフレームの各々に対して提供されてもよい。フレーム内のサブフレームに対する電力制御コンポーネントセットの関連は、1または複数の後続のフレームにおけるその同一のサブフレームに適用されてもよい。例えば、関連は、新たな関連を提供する次のe−DCIが受信されるまで、適用されてもよい。
【0130】
別の解決策において、WTRUは、サブフレームセット構成に従って、サブフレームにおいてe−DCIまたは通常のDCIを監視してもよい。
【0131】
WTRUが、ULに固定されるULサブフレームに対応する(E)PDCCHを監視することができるダウンリンクサブフレームに対し、WTRUは、サブフレームにおいて通常のDCIを監視してもよい。WTRUが、ULとダウンリンクとの間で選択可能であるULサブフレームに対応する(E)PDCCHを監視することができるダウンリンクサブフレームに対し、WTRUは、サブフレームにおいてe−DCIを監視してもよい。
【0132】
別の解決策において、WTRUは、(E)PDCCH探索空間に従って、e−DCIまたは通常のDCIを監視してもよい。
【0133】
(E)PDCCH探索空間は、2つのサブセットに分割されてもよく、一方のサブセットは、e−DCIに関連付けられてもよく、他方のサブセットは、通常のDCIに関連付けられてもよい。例えば、第1のサブセットにおいて、WTRUは、e−DCIに基づいて(E)PDCCHを監視してもよく、WTRUは、第2のサブセットにおいては通常のDCIに基づいて(E)PDCCHを監視してもよい。2つのサブセットは、2つのEPDCCHリソースセットで定義されてもよい。第1のEPDCCHリソースセットにおけるEPDCCH候補は、第1のサブセットとして定義されてもよく、第2のEPDCCHリソースセットにおけるEPDCCH候補は、第2のサブセットとして定義されてもよい。サブフレームのサブセットは、e−DCIと通常のDCIとの両方を監視するために分割された(E)PDCCH探索空間を有してもよい。そのため、WTRUは、他のサブフレームにおいてe−DCIまたは通常のDCIを監視してもよい。e−DCI候補と通常のDCI候補との両方を有するサブフレームは、フォールバックサブフレームとしてみなされてもよい。WTRUが、通常のDCIに対する探索空間において(E)PDCCHを復号してもよい場合、WTRUは、使用することができる第1のUL電力制御コンポーネントセット、常にULサブフレームとして固定されるULサブフレームに関連付けられるUL電力制御コンポーネントセット、および予め定義されるデフォルトUL電力制御コンポーネントセット、のうちの1または複数に基づいて、UL電力制御コンポーネントセットを選択してもよい。
【0134】
eNBは、サブフレームにおける干渉のレベルに基づいて、ULサブフレームのセットを動的および周期的に再構成してもよい。eNBは、場合により、前の無線フレームのULサブフレームにおける干渉レベルの記録を維持してもよい。例えば、eNBは、場合により、構成された数の無線フレーム、例えば、N個の無線フレームに対し、(場合により、例えば、何らかの重み付けおよび平均化フィルタを通じて)各サブフレームの干渉レベルの平均値を維持してもよい。この情報は、ULサブフレームの新たなセットを判定するために使用されてもよい。ULサブフレームセットにおけるサブフレームの分類は、経験される干渉に基づくため、サブフレームセットは、それらの(場合により、おおよその)干渉のレベルに基づいて分類されてもよい。例として、サブフレームの2つのセットのみをサポートする場合において、一方は、低干渉セットとして、他方は、高干渉セットとしてみなされてもよい。
【0135】
eNBは、最小干渉閾値で構成されてもよく、これは、「delta_min」によって表されてもよい。この最小閾値パラメータは、ULサブフレームの数個のセットが存在し、またはULサブフレーム1つのセットのみが存在してもよいかを判定することができる。例えば、全てのULサブフレームによって観測される干渉レベルが、この閾値未満である場合、1つのサブフレームセット(例えば、低干渉セット)のみが利用されてもよい。「delta_min」の値は、一部の固定された閾値と、システムにおいて観測される最小干渉および最大干渉のより良好な測定値(measure)を生み出す(yield)ことがあるeNBによって維持される干渉の一部の履歴との関数であってもよい。
【0136】
eNBは、ULサブフレームのあらゆるセットを公称干渉レベル、例えば、「setX_center_delta」に関連付けてもよい。eNBは、セットの数、TDD UL/DL構成、サブフレームの干渉レベル、サブフレームのUL/DL方向などの、いくつかの要因に応じて、各セットの公称干渉レベル(nominal interference level)を判定してもよい。eNBは、そのサブフレームの干渉レベルが、ULサブフレームの全てのセットの中でセットXの公称干渉レベルに最も近い場合、セットXにおけるULサブフレームを考慮してもよい。
【0137】
eNBは、遷移閾値(transition threshold)、例えば、セットXに対応する「setX_delta_offset」を使用して、1つのセットから別のセットへのサブフレームの遷移を可能にする。ULサブフレーム、例えば、サブフレームnが、セットXの一部となると、それは、その干渉レベルが(setX_center_delta − setX_delta_offset)および(setX_center_delta + setX_delta_offset)の範囲内である限り、そのセットの一部のままであってもよい。サブフレームnの新たなセット関連付けは、そのサブフレームの干渉レベルが前述された範囲に存在しない場合にのみ、トリガされてもよい。この遷移閾値は、範囲またはヒステリシス効果をもたらすことがあり、サブフレームがサブフレームの2つの異なるセット間で頻繁に切り替わることを防止することができる。
【0138】
ULサブフレームセット再構成時(US subframe sets reconfiguration instant)は、(例えば、TDD UL/DL構成の変更を介した、サブフレームのUL/DL方向の変更を介した、等)DL/ULサブフレームの再構成時と、同時に発生してもよく、または同時に発生しなくてもよい。そのような同時の再構成の場合において、eNBは、WTRUが受信するDL/ULサブフレームの最新の再構成に基づいて、ULサブフレームのセットを判定してもよい。
【0139】
WTRUによってTPCコマンドが受信されると、WTRUは、受信されたTPCコマンドを、そのUL送信に適用してもよい。WTRUがそのTPCコマンドをUL送信に対して潜在的に使用することができる第1のULサブフレームは、TPCコマンドに対応するULサブフレームと称されてもよい。FDDにおいて、WTRUがTPCコマンドをサブフレームnにおいて受信する場合、そのTPCコマンドに対応するULサブフレームは、サブフレームn+4であってもよい。TDDにおいて、WTRUがPUCCH TPCコマンドをサブフレームnにおいて受信する場合、そのTPCコマンドに対応するULサブフレームは、サブフレームn+kであってもよく、nは、整数であり、kは、ゼロより大きい整数であり、図7において定義されるようであってもよい。
【0140】
WTRUは、異なるUL電力制御コンポーネントをULサブフレームの異なるセットに適用してもよい。UL電力制御コンポーネントの例は、TPCコマンドアキュムレータであってもよい。WTRUは、ULサブフレームの異なるセットに対し、および/または、異なるUL送信タイプに対し、別個のTPCコマンドアキュムレータ、TPCコマンドアキュムレータ値、および/またはTPCコマンドアキュムレータ値を維持および/または適用してもよい。WTRUは、1)WTRUが、少なくとも1つのTPCコマンドアキュムレータ、TPCコマンドアキュムレータ値、および/またはTPCコマンドに対応するULサブフレームのTPCコマンドアキュムレータ値を更新するために、WTRUが受信されたTPCコマンドを使用すること、2)少なくとも1つのTPCコマンドアキュムレータ、TPCコマンドアキュムレータ値、および/またはTPCコマンドに対応するULサブフレームが属するULサブフレームの1または複数のセットのTPCコマンドアキュムレータ値を更新するために、WTRUが受信されたTPCコマンド使用すること、のうちの1つまたは組み合わせに従って、受信されたTPCコマンドを処理してもよい。
【0141】
ULサブフレームにおけるUL送信に対し、WTRUは、少なくとも1つのTPCコマンドアキュムレータ、TPCコマンドアキュムレータ値、および/または、そのULサブフレームが属するULサブフレームの1または複数のセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値を使用して、UL送信電力を計算してもよい。サブフレームにおける複数のTPCコマンドアキュムレータの使用は、複数のチャネルタイプを送信することができるシナリオに対応してもよい。TPCコマンドアキュムレータは、サブフレームセット固有およびチャネルタイプ固有であってもよい。
【0142】
図10は、ULサブフレームの2つのセットを維持するためのWTRUによって使用されるTDD UL/DL構成スキームの例を示す図である。この例において、第1のセット1は、ULサブフレーム2およびULサブフレーム3を含んでもよく、第2のセットは、ULサブフレーム7およびULサブフレーム8を含んでもよい。別個のTPCコマンドアキュムレータは、各セットのULサブフレームのUL TPCコマンドを蓄積するために各セットに対して使用されてもよい。DCIフォーマット3Aに対する2つのTPCインデックスが使用されてもよく、それによって、WTRUは、第1のTPCインデックスに対応する受信されたTPCコマンドを第1のセットのTPCコマンドアキュムレータに適用してもよく、また、WTRUは、第2のTPCインデックスに対応する受信されたTPCコマンドを第2のセットのTPCコマンドアキュムレータに適用してもよい。
【0143】
別の例において、TDD UL/DL構成1を有するセルを考慮されたい。WTRUは、ULサブフレームの2つの定義されたセットを有してもよく、1つのセットは、サブフレーム2およびサブフレーム7を含み、別のセットは、サブフレーム3およびサブフレーム8を含む。したがって、WTRUは、各セットに対し異なるPUCCH TPCコマンドアキュムレータ、S1およびS2に対するgs1(i)およびgs2(i)を有してもよい。WTRUがサブフレーム#2およびサブフレーム#7においてUL送信を実行する必要がある場合、それは、S1に対応するTPCコマンドを蓄積することによって、TPCコマンドアキュムレータgs1(i)(例えば、第1のセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ)を更新してもよく、次いで、それは、そのアキュムレータを使用して、PPUCCH(i)を計算してもよい。WTRUがサブフレーム#3およびサブフレーム#8においてUL送信を実行する必要がある場合、それは、場合により、S2に対応するTPCコマンドに基づいてgs2(i)を更新した後に、TPCコマンドアキュムレータgs2(i)(例えば、第2のセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ)を使用して、PUCCH電力を計算してもよい。また、PUSCHをこれらのサブフレームのうちの1つにおいて送信することができる場合、これらのサブフレームの各々におけるWTRUによるPUSCH電力計算は、ULサブフレームセットがPUSCHチャネルおよびPUCCHチャネルに対して同一である場合に、サブフレームが属するULサブフレームのサブセットに対応する、PUSCH TPCコマンドアキュムレータ(例えば、第1のセットに対応するTPCコマンドアキュムレータfs1(i)または第2のセットに対応するTPCコマンドアキュムレータfs2(i))を使用してもよい。
【0144】
WTRUは、1)各々が少なくとも1つのTPCコマンドを含む複数のDCIフォーマット、例えば、PUSCH送信に対するDCIフォーマット0/4、PUCCHのためのDCIフォーマット1A/1B/1D/2A/2/2B/2Cなどを受信することと、2)DCIフォーマット3/3Aを受信することとのうちの1つまたは組み合わせを使用して、DLサブフレームにおいて2以上の(例えば、複数の)TPCコマンドを受信してもよい。この場合において、WTRUは、1つよりも多くのtpcインデックスを割り当てられ、そのため、1つよりも多くのTPCコマンドが割り当てられてもよい。
【0145】
同一のサブフレームにおいて複数のTPCコマンドを受信するWTRUは、1)ULサブフレームの各セットがそれ自体のTPCコマンドアキュムレータを有する、異なるUL送信タイプに対して定義することができるULサブフレームの同一のセットにそれらのTPCコマンドを適用することと、2)一部または全部のTPCコマンドが、それらのTPCコマンドに対応するULサブフレームに関連付けられていない、同一のUL送信タイプまたは異なるUL送信タイプに対して定義することができるULサブフレームの異なるセットにそれらのTPCコマンドを適用すること(例えば、FDDに対する(n+4)およびTDDに対する(n+k)のルールは適用されなくてもよい)とのうちの少なくとも1つまたは組み合わせで、それらのTPCコマンドを、同一のUL送信タイプ、または、場合により、異なるUL送信タイプのULサブフレームの異なるセットに適用してもよい。新たなタイミングが使用されて、それらのTPCコマンドの一部または全部が、ULサブフレームおよび/またはULサブフレームのセットに関連付けられてもよい。例として、各tpcインデックスは、固有のULサブフレームおよび/またはULサブフレームのセットに黙示的および/または明示的に関連付けられてもよい。これらのインジケーションは、上位レイヤ構成、それらが受信されるDLサブフレーム、tpcインデックスの値などの関数であってもよい。
【0146】
PH報告(PHR)は、WTRUによって周期的に送信され、または、一定のイベントに基づいてトリガされてもよい。周期的な送信に対するパラメータは、eNBによって構成されてもよい。一定のイベントは、例えば、上位レイヤによる、PH報告機能性の構成または再構成のうちの1または複数を含んでもよく、そのような構成または再構成は、関数、PHRの最後の送信に対する閾値によるパスロスの変化、PHRの最後の送信以降にパスロス基準として使用することができる少なくとも1つの活性化されたサービングセルに対する閾値によるパスロスの変化、周期タイマの満了、構成されたULでのSCellの起動、満たされる必要があることがある他の基準に加えて、閾値による電力管理に起因する電力バックオフの変化(例えば、閾値によって電力バックオフが変化した、活性化されたサービングセルに対し)、を無効化するためには使用されなくてもよい。
【0147】
パスロストリガ条件または電力バックオフトリガ条件などの、一定のトリガ条件が一定のTTIにおいて満たされるために、禁止タイマ(prohibit timer)は、そのTTIにおいて、または、そのTTIの前に、満慮していてもよい。一定のトリガ条件が、一定のTTIにおいて満たされるために、WTRUは、そのTTIにおいて新たな送信のためのULリソースを有してもよい。PHRを一定のTTIまたはサブフレームにおいてWTRUによって送信することができるかとは独立して、PHRは、1または複数の、例えば、全ての活性化されたサービングセルの各々に対する1または複数のPH値を含んでもよい。活性化されたサービングセルは、本明細書において、構成されたULを有する活性化されたサービングセルによって置き換えられてもよい。
【0148】
WTRUは、PHRにおいて、活性化されたサービングセルの各々に対しタイプ1 PHを、PCellに対しタイプ2 PHを含んでもよい。タイプ2 PHを含むことは、例えば、eNBによって、同時のPUSCHおよびPUCCHのサポートのために、WTRUが構成されるときに含まれてもよい。PUSCHがPHR送信のTTIにおいて送信される各サービングセルに対し、WTRUは、そのサービングセルに対するタイプ1 PHの判定において使用されていたことがあるPcmax,cを含んでもよい。PUSCHおよび/またはPUCCHがPHR送信のTTIにおいて送信されてもよい場合、WTRUは、PCellに対するタイプ2 PHの判定において使用されていたことがあるPcmax,cを含んでもよい。
【0149】
PHR送信のTTIは、そのサブフレームにおいて送信することができる1または複数のチャネルの各々に対する1または複数のULサブフレームセットに属することができる、特定のサブフレームに対応してもよい。CAを実行するWTRUに対し、集約されたコンポーネントキャリア(キャリアはサービングセルと交換可能に使用されてもよい)は、同一または異なってもよいULサブフレームセットを有してもよい。一定のサービングセルに言及する場合、ULサブフレームセットは、その一定のサービングセルのULサブフレームセットであってもよいことが理解されてもよい。
【0150】
サービングセル固有のコンポーネント、例えば、下付き文字cを有する電力制御コンポーネントを示すために本明細書において下付き文字が示される場合、それらのコンポーネントがまた、ULサブフレームセット、例えば、S1を示すとき、そのULサブフレームセットは、ULサブフレームセットに追加のサービングセル固有の指定(designation)を提供することなしに、サービングセルcに固有であってもよい。
【0151】
本明細書において議論されるように、サブフレームセットに属するサブフレームは、電力制御コンポーネントセット、または、そのサブフレームに適用可能である電力制御コンポーネントセットに属するサブフレームと同一であってもよく、サブフレームセットおよび電力制御コンポーネントセットは、交換可能に使用されてもよい。
【0152】
WTRUがPHを判定することがでいる各サービングセルcに対し、WTRUは、PHR送信のサブフレームが属することができる、1もしくは複数のサブフレームセットまたは1もしくは複数のUL電力制御コンポーネントセットに対応する電力制御コンポーネントに基づいて、各PH、例えば、タイプ1 PHおよび/またはタイプ2 PHを計算し、または別の方法で判定してもよい。
【0153】
PHR送信のサブフレーム、サブフレームiが、一定のULサブフレームセット、例えば、ULサブフレームセット1(S1)に属してもよい場合、タイプ1 PHは、TPCコマンドアキュムレータ、例えば、PUSCH TPCコマンドアキュムレータfcs1(i)、構成された最大出力電力、Pemax,cS1の関数であってもよいPcmax,cS1(i)、PO_PUSCH,cS1(j)およびPO_NOMINAL_PUSCH,cS1(i)の関数であってもよい、ならびに/または、それらの合計などのPO_WTRU_PUSCH,cS1(j)およびαcS1(j)などのパスロス係数などの1または複数のULサブフレームセット固有の電力制御コンポーネントを使用して計算されてもよい。ULサブフレームセット固有として示されるTPCコマンドアキュムレータは、
PHtype1,cS1(i)=PCMAX,c(i)−{10log10(MPUSCH,c(i)+PO_PUSCH,c(j)+αc(j)・PLC+ΔTF,c(i)+fcS1(i)}
方程式(4)
として計算されてもよい。
【0154】
PHR送信のTTIにおいてPUSCH送信が存在しなくてもよい、活性化されたサービングセルに対し、代替的なPH計算が実行されてもよく、代替的な構成された最大出力電力
【0155】
【数4】
【0156】
が使用されてもよく、これは、MPR、A−MPR、P_MPRなどの、一定の許容された電力低減を仮定してもよく、ΔTCは0であり、タイプ1 PHを判定する場合、jは1に設定されてもよい。この代替的な構成された最大出力電力は、ULサブフレームセット固有であってもよい。TPCコマンドアキュムレータのみを有してULサブフレームセットS1に属することができる、サブフレームiにおけるPHR送信に対するPH判定は、ULサブフレームセット固有であってもよく、
【0157】
【数5】
【0158】
として計算されてもよい。
【0159】
PHR送信のサブフレーム、サブフレームiが、あるULサブフレームセット、例えば、ULサブフレームセット1(S1)に属する場合、タイプ2 PHは、1または複数のTPCコマンドアキュムレータ、例えば、PUSCH TPCコマンドアキュムレータfcs1(i)および/またはPUCCH TPCコマンドアキュムレータgs1(i)、構成された最大出力電力、Pemax,cS1の関数であってもよいPcmax,cS1(i)、PO_PUSCH,cS1(j)およびPO_NOMINAL_PUSCH,cS1(j)の関数であってもよい、および/または、それらの合計などのPO_WTRU_PUSCH,cS1(j)、αcS1(j)などのパスロス係数、および/またはPO_NOMINAL_PUCCH,S1(j)の関数であってもよいPO_PUCCH,S1(j)および/または、それらの合計などのPO_WTRU_PUCCH,S1(j)などの、1または複数のULサブフレームセット固有の電力制御コンポーネントを使用して、計算されてもよい。サブフレームiにおいてPUSCHとPUCCHとの両方が送信されてもよい場合に対し、ULサブフレームセット固有であるTPCコマンドアキュムレータは、
【0160】
【数6】
【0161】
として計算されてもよい。
【0162】
サブフレームiにおいてPUSCHは送信され、PUCCHが送信されない場合についてULサブフレームセット固有であるTPCコマンドアキュムレータは、
【0163】
【数7】
【0164】
として計算されてもよい。
【0165】
PHR送信のTTIにおいてPUSCH送信およびPUCCH送信が存在しないことがあってもよい、起動されたサービングセル、例えば、PCellについて、代替的なPH計算が実行され得、代替的な構成された最大出力電力、すなわち、
【0166】
【数8】
【0167】
が使用されてもよい。これは、MPR、A−MPR、P_MPRなどの、一定の許容された電力低減を仮定してもよく、ΔTCは0であり、タイプ2 PHを判定する場合、jは1に設定されてもよい。この代替的な構成された最大出力電力は、ULサブフレームセット固有であってもよい。サブフレームiが、ULサブフレームセット固有であるTPCコマンドアキュムレータのみを有してULサブフレームセットS1に属してもよい場合、サブフレームiにおけるPHR送信に対するAPH判定は、
【0168】
【数9】
【0169】
として計算されてもよい。
【0170】
タイプ2 PHRに対し、PHR送信のサブフレームが、PUSCHチャネルおよびPUCCHチャネルに対する異なるULサブフレームセットに属する場合、チャネルごとの電力制御コンポーネントをタイプ2 PH計算に含むとき、WTRUは、PHR送信のサブフレームが属してもよいULサブフレームセットに対応する電力制御コンポーネントをそのチャネルについて使用してもよい。
【0171】
方程式(4)〜(8)において、ULサブフレームセットに対する下付き文字は、PHタイプ1の項およびPHタイプの2項から落ちてもよい(例えば、それらがいずれのULサブフレームセットに対して計算され、または別の方法で判定されてもよいかが理解される場合)。
【0172】
PHR送信のサブフレームが属してもよい1または複数のサブフレームセットに基づいて計算され、または別の方法で決定されたPH値を含むPHRは、PHR送信のサブフレームと同一のULサブフレームセットに属さないULサブフレームに対する適当なスケジューリング決定のための充分な情報をeNBに提供しなくてもよい。例として、PUSCHチャネルに対するTPCコマンドアキュムレータ値が、異なるULサブフレームセットに対して異なり、場合によって、大きく異なる場合、タイプ1 PHは1つの値に基づいてもよい(例えば、別の値に基づくタイプ1 PHとは全く異なることがあるS1、TPCコマンドアキュムレータ、S2、TPCコマンドアキュムレータ)。eNBが、S1におけるサブフレームに対応することができるPHを受信するとき、eNBは、S2におけるサブフレームに対するPHを容易に推定することが可能でないことがあり、これは、S2におけるサブフレームにおいてeNBオーバースケジューリングまたはアンダースケジューリングをもたらすことがある。そのため、追加の情報をeNBに提供することが有益となることがある。eNBがTPCコマンドをWTRUへ送信するときでさえ、eNBは、TPCコマンドのうちのいずれをWTRUが正確に受信されていることを知らないことがあるので、蓄積(accumulation)は、eNBによって知られなくてもよい。
【0173】
WTRUは、デルタTPCコマンドアキュムレータ(DTA)値を計算または判定してもよい。1つのULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値、および別のULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値との間の差とすることができる値、チャネル固有とすることができる値、一定のサブフレームが属することができるULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値とすることができるデルタの計算に対する基準(一定のサブフレームは、例えば、PHR送信に対するサブフレームであってもよい)、dB単位にあることができる値、計算された値が最大値を超える場合に最大値に設定することができ、または計算された値が最小値未満である場合に最小値に設定することができる、一定の範囲に限定されることがある値、のうちの1つまたは複数を適用してもよい。
【0174】
デルタの計算に対する基準は、PHR送信のサブフレームが属することができるサブフレームセットとは独立してもよい、固有のULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値であってもよい。
【0175】
例えば、PHRがWTRUによって送信することができるサブフレームとすることができるサブフレームiにおいて、サブフレームiが、1つのULサブフレームセット、例えば、S1に属し、別のULサブフレームセット、例えば、S2には属さない場合、その他のULサブフレームセットに対するサービングセルc PUSCH DTA値は、DTA_PUSCH,cS2(i)によって表されてもよく、
DTA_PUSCH,cS2(i)=fcS2(i)−fcS1(i)
方程式(9)
として計算されてもよい。
【0176】
別の例において、WTRUによってPHRを送信することができるサブフレームとすることができるサブフレームiにおいて、サブフレームiが、1つのULサブフレームセット、例えば、S1に属し、別のULサブフレームセット、例えば、S2には属さない場合、その他のULサブフレームセットに対するPUCCH DTA値は、DTA_PUCCH,S2(i)によって表されてもよく、
DTA_PUCCH,S2(i)=gS2(i)−gS1(i)
方程式(10)
として計算されてもよい。
【0177】
PHRを送信することができるサブフレームiは、本明細書において、現在のサブフレームと称されてもよい。例示の目的のために、現在のサブフレームは、一定のULサブフレームセット、例えば、S1に属してもよい。
【0178】
別の例において、現在のサブフレームiは、そのサブフレームにおいて送信されるべき各チャネルに対するあるULサブフレーム、例えば、PUSCHおよびPUCCHに対するS1などの1つのサブセット、またはPUSCHに対するS1などの1つのサブセットおよびPUCCHに対するS2などの別のサブセットに属してもよい。
【0179】
各チャネルに対するDTAは、基準として、現在のサブフレームが属するサブフレームセットに対するアキュムレータを使用してもよい。例えば、チャネルに対し、現在のサブフレームがS1に属する場合、そのチャネルに対する別のサブフレームセット、例えば、S2に対するDTAは、S2に対するそのチャネルに対するアキュムレータからS1に対するそのチャネルに対するアキュムレータを差し引いたデルタとして判定されてもよい。異なるチャネルなどのチャネルに対し、現在のサブフレームが、サブフレームセット、例えば、S2に属する場合、そのチャネルに対する別のサブフレームセット、例えば、S1に対するDTAは、S1に対するそのチャネルに対するアキュムレータからS2に対するそのチャネルに対するアキュムレータを指し引いたデルタとして判定されてもよい。
【0180】
別の例において、チャネル固有であってもよいデルタは、例えば、S2などの固有のセットに対するそのチャネルに対するアキュムレータから、例えば、S1などの異なる固有のサブセットに対するそのチャネルに対するアキュムレータを指し引いたデルタとして判定されてもよい。基準に使用するサブセットは、明示的にシグナリングされてもよく、または、サブフレームセット、サブフレームセットの構成、(電力制御パラメータなどの)サブフレームセットに関連付けられるパラメータの構成のうちの1または複数のシグナリングによって黙示的に判定されてもよい。例えば、サブフレームセットの構成の位置および/またはサブフレームセットに関連付けられるパラメータによって、WTRUは、いずれのサブフレームセットまたはパラメータのセットが基準サブフレームサブセットまたはパラメータセット(例えば、S1)とみなされてもよいかを理解してもよい。
【0181】
現在のサブフレームにおいて、または現在のサブフレームに対し、WTRUは、1または複数のDTA値を下記のように計算または判定してもよい。
【0182】
1)各PUSCH、例えば、活性化された各サービングセルに対するPUSCHに対し、WTRUは、現在のサブフレームが属さない1または複数のULサブフレームセットに対するDTA値を計算または判定してもよい。DTA計算が実行することができるPUSCHは、現在のサブフレームにおいて送信することができるPUSCHに限定されてもよい。DTA計算は、それが現在のサブフレームにおいて送信することができるかに関わらず、PUSCHごとに実行されてもよい。
【0183】
2)WTRUは、現在のサブフレームが属さない1または複数のULサブフレームセットに対するPUCCHに対するDTA値を計算または判定してもよい。DTA計算は、PUCCHが現在のサブフレームにおいて送信されなくてもよい場合には、実行されなくてもよい。DTA計算は、PUCCHが現在のサブフレームにおいて送信することができるかに関わらず、実行されてもよい。
【0184】
各PUSCH、例えば、活性化された各サービングセルに対するPUSCHに対し、WTRUは、DTA値に対する基準が固有のサブフレームセット、例えば、S1、またはサブフレームセット、例えば、S1に関連付けられるパラメータである、1または複数のULサブフレームセットに対するDTA値を計算または判定してもよい。
【0185】
4)WTRUは、DTA値に対する基準が固有のサブフレームセット(例えば、S1)、またはサブフレームセット(例えば、S1)に関連付けられるパラメータである、1または複数のULサブフレームセットに対するPUCCHに対するDTA値を計算または判定してもよい。
【0186】
DTAは、例などにおいて本明細書において説明されたようであってもよく、説明された負の値であってもよく、または、説明されたものに一定の係数を乗算したものであってもよい。
【0187】
WTRUによって計算または判定することができるデルタは、異なるサブフレームセットの複数の電力制御コンポーネントの差の関数(例えば、和)などの、異なるサブフレームセットの1または複数の電力制御コンポーネントの関数であってもよい。例えば、デルタは、TPCコマンドアキュムレータ間の差および異なるサブフレームセットのパスロスの項の間の差の和などの、TPCコマンドアキュムレータ間の差および異なるサブフレームセットのパスロスの項の間の差の関数であってもよい。ここで、異なるサブフレームセットは、現在のサブフレームに対応するサブフレームセットと、現在のサブフレームに対応しないサブフレームセットとを含んでもよい。このデルタは、PCパラメータのデルタと称されてもよく、およびD−PCPと称されてもよい。D−PCPは、送信タイプごとに、またはチャネルベースで適用可能であってもよい。TPCコマンドアキュムレータ間の差(DTA:difference between TPC command accumulators)に対するものと、パスロス項間の差に対する別のものなどの、複数のD−PCPが存在してもよい。本開示の全体を通じて説明される1または複数の実施形態において、DTAは、1または複数のD−PCPによって置換されてもよい。
【0188】
例えば、PHRがWTRUによって送信することができるサブフレームとすることができるサブフレームiにおいて、1つのULサブフレームセット、例えば、S1が基準サブセットであってもよい場合、1または複数のD−PCP値が、別のULサブフレームセット(例えば、S2)についてWTRUなどによって判定されてもよい。その他のULサブフレームセットに対するサービングセルc PUSCH D−PCP値は、D−PCP_PUSCH,cS2(i)によって表されてもよく、パスロスデルタの合計およびTPCコマンドアキュムレータデルタの合計に対応するD−PCPの場合に、下記のように計算されてもよい。
【0189】
D−PCP_PUSCH,cS2(i)=[αcS2(j)−αcS1(j)]×PLc+[fcS2(i)−fcS1(i)]
方程式(11)
【0190】
WTRUによって計算または判定することができるデルタは、異なるサブフレームセットのPH間の差であってもよい。例えば、所与のサブフレームにおけるデルタは、基準ULサブフレームセット、ならびに基準ULサブフレームセットではないセット、または現在のサブフレームが属するULサブフレームセットおよび現在のサブフレームが属さないULサブフレームセットに対応するセットなどの、2つの異なるULサブフレームセットに対応するPCパラメータを用いて判定されるPH値の間の差であってもよい。このデルタは、デルタPHと称されてもよい。
【0191】
PUSCHのみの送信に対するタイプ1デルタPH、およびPUSCH送信と組み合わされてもよいPUCCH送信に対するタイプ2デルタPHが存在してもよい。例えば、PHRがWTRUによって送信することができるサブフレームとすることができるサブフレームiにおいて、1つのサブフレームセット(例えば、S1)が、基準ULサブフレームセットまたは現在のサブフレームが属するULサブフレームセットであってもよい場合、1または複数のデルタPH値は、別のULサブフレームセット(例えば、S2)に対してWTRUなどによって判定されてもよい。
【0192】
例として、ULサブフレームセットS2に対するサービングセルcタイプ1デルタPH値は、S2に対する1または複数のパラメータを使用して判定されるタイプ1PHと、S2に対する1または複数のパラメータを用いて決定されるタイプ1PHとの間の差であってもよい。
【0193】
別の例として、ULサブフレームセットS2に対するサービングセルc(例えば、PCell)タイプ2デルタPH値は、S2に対する1または複数のパラメータを使用して判定されるタイプ2PHと、S2に対する1または複数のパラメータを使用して判定されるタイプ2PHとの間の差であってもよい。
【0194】
本明細書において説明される1または複数の実施形態において、DTAおよび/またはD−PCPは、デルタPHによって置き換えられてもよい。
【0195】
WTRUは、現在のサブフレームが属さないULサブフレームセットに対し、現在のサブフレームにおいてPHを計算または判定してもよい。WTRUは、これを、その他のULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値などの1または複数の電力制御コンポーネントを使用して行ってもよい。例えば、現在のサブフレームがULサブフレームセット(例えば、S1)に属し、別のULサブフレームセット(例えば、S2)には属さない場合、ULサブフレームセットS2に対するタイプ1PHは、PH方程式においてS1電力制御コンポーネントの代わりにS2電力制御コンポーネントを使用することによって計算されてもよい。例として、方程式(4)は、下記のように変換されてもよい。
【0196】
PHtype1c,S2(i)=PCMAX,c(i)−{10log10(MPUSCH,c(i))+PO_PUSCH,c(j)+αc(j)・PLC+ΔTF,c(i)+fcS2(i)}
方程式(12)
【0197】
サブフレームセット固有のPOおよびパスロス係数値が含まれてもよく、サブフレームセットS1およびS2に対するPHは、下記のように計算される。
【0198】
PHtype1,cS1(i)=PCMAX,c(i)−{10log10(MPUSCH,c(i))+PO_PUSCH,cS1(j)+αcS1(j)・PLC+ΔTF,c(i)+fcS1(i)}
方程式(13)
および
PHtype1,cS2(i)=PCMAX,c(i)−{10log10(MPUSCH,c(i))+PO_PUSCH,cS2(j)+αcS2(j)・PLC+ΔTF,c(i)+fcS2(i)}
方程式(14)
【0199】
活性化された各サービングセルに対し、WTRUは、下記のうちの1または複数を行ってもよい。
【0200】
1)UWは、現在のサブフレームが属するULサブフレームセットに対しタイプ1PHを計算してもよい。OHの計算は、現在のサブフレームが属するサブフレームセットまたはPUSCH送信に対する現在のサブセットが属するサブフレームサブセットに対する電力制御パラメータを使用してもよい。
【0201】
2)WTRUは、現在のサブフレームが属さなくてもよい1または複数のULサブフレームセットに対するタイプ1PHを計算してもよい。PHの計算は、現在のサブフレームにおいてPUSCH送信が存在することができるサービングセルに限定されてもよい。PHの計算は、例えば、eNBからのシグナリングによって、現在のサブフレームがそのULサブフレームセットに属さなくてもよい場合にPHを計算および送信するサブフレームセットとして識別されてもよいULサブフレームセットに限定されてもよい。WTRUがPH計算において使用することができるPcmax,c値は、ULサブフレームセットS1に対する現在のサブフレームに対するPcmax,c値(例えば、現在のサブフレームに対するMPR値が使用されてもよい)であってもよい(例えば、S1に対するPemax,cが使用されてもよい)。サブフレームが属することができる1または複数のサブフレームセットに関わらずサブフレームに対して1つのPcmax,cが存在してもよく、または、現在のサブフレームが属することができるサブフレームセット、例えば、S1に対してPcmax,cが使用されてもよい(例えば、S1に対するPcmax,cが使用されてもよい)。WTRUがPH計算において使用することができるPcmax,c値は、PHが計算されているULサブフレームセットに対する現在のサブフレームに対するPcmax,c値(例えば、現在のサブフレームに対するMPR値が使用されてもよい)であってもよい(例えば、PHがサブフレームセットS2について計算されている場合、サブフレームセットS2に対するPcmax,cが使用されてもよく、これは、S2に対するPemax,cが使用されてもよいことを意味する)。Pcmax,c値は、許容される電力低減がゼロに設定されてもよい特別なPcmax,c値であってもよく、これによって、Pcmax,c値がPemax,cと等しくなることがある。現在のサブフレームが属するサブフレームセット、例えば、S1に対応するPemax,c値が使用されてもよい。固有のサブフレームセット、例えば、S1に対応するPemax,c値が使用されてもよい。PHが計算されているULサブフレームセット(例えば、S2)に対応するPemax,c値が使用されてもよい。
【0202】
3)WTRUは、現在のサブフレームが属さなくてもよい1または複数のULサブフレームセットに対するタイプ2PH(サービングセルがPCellである場合)を計算してもよい。PHの計算は、PUCCH送信が存在することができるPHR送信サブフレームに限定されてもよい。PHの計算は、例えば、eNBからのシグナリングによって、現在のサブフレームがそのULサブフレームセットに属さないことがあるときにPHを計算および送信するサブフレームセットとして識別されてもよいULサブフレームセットに限定されてもよい。WTRUがPH計算において使用することができるPcmax,c値は、上記PUSCHについて説明された選択肢のうちの1つに従ってもよい。
【0203】
WTRUは、例えば、活性化された各サービングセルに対し、PHRにおいて下記のうちの1または複数を含んでもよい。現在のサブフレームが属することができるULサブフレームセットに対するタイプ1PH。現在のサブフレームが属することができるULサブフレームセットに対するタイプ2PH、上記含むことは、PCellに、および/またはWTRUが同時のPUSCHおよびPUCCHに対して構成することができるときに限定されてもよい。現在のサブフレームが属さなくてもよい1または複数のULサブフレームセットに対するタイプ1PH。現在のサブフレームが属さなくてもよい1または複数のULサブフレームセットに対するタイプ2PH、上記含むことは、PCellに、および/またはWTRUが同時のPUSCHおよびPUCCHに対して構成することができるときに限定されてもよい。基準ULサブフレームセットに対するタイプ1PH。基準ULサブフレームセットではない1または複数のULサブフレームセットに対するタイプ1PH。基準ULサブフレームセットであるULサブフレームセットに対するタイプ2PH、上記含むことは、PCellに限定されてもよく、および/またはWTRUが同時のPUSCHおよびPUCCHに対して構成されてもよいときに限定されてもよい。基準ULサブフレームセットではない1または複数のULサブフレームセットに対するタイプ2PH、上記含むことは、PCellに限定されてもよく、および/またはWTRUが同時のPUSCHおよびPUCCHについて構成されてもよいときに限定されてもよい。
【0204】
必要に応じて、いずれのチャネルが現在のサブフレームにおいて送信することができるかに基づく、現在のサブフレームに対するPcmax,c値、Pcmax,c値は、WTRUによって、現在のサブフレームが属することができるULサブフレームセットに基づいて構成されてもよい。現在のサブフレームが属さなくてもよい1または複数のサブフレームセットに対するPcmax,c値。値を含むことは、いずれのチャネルが現在のサブフレームにおいて送信することができるかに基づいてもよい。値を含むことは、現在のサブフレームが属することができるULサブフレームセットに基づくPcmax,c値が含まれるかに基づいてもよい。例えば、S1 Pcmax,cが含まれる場合、対応するS2 Pcmax,cが含まれてもよい。S1 Pcmax,cとS2 Pcmax,cとの間の差は、eNBが知ることができるPemax,c値であってもよいので、これらのPcmax,c値は、必要とされないことがある。
【0205】
現在のサブフレームが属するULサブフレームセットに関する、または基準サブフレームセットに関するDTAまたはD−PCP値を含む、1または複数のDTAまたはD−PCP値が使用されてもよい。現在のサブフレームが属さなくてもよい1もしくは複数のULサブフレームセットの各々に対する1もしくは複数のチャネルの各々に対するDTAもしくはD−PCP値、または基準ULサブフレームセットではない1もしくは複数のULサブフレームセットの各々に対する1もしくは複数のチャネルの各々に対するDTAもしくはD−PCP値。DTAまたはD−PCP値は、それが本明細書において前述された基準などの計算されるための基準を満たす場合にのみ、含まれてもよい。チャネルに対するDTAまたはD−PCP値は、そのチャネルが現在のサブフレームにおいて送信されなくてもよい場合には、含まれなくてもよい。あるいは、DTA値は、チャネルが現在のサブフレームにおいて送信することができるかに関わらず、含まれてもよい。DTAまたはD−PCP値は、最大値および/または最小値に制限されてもよい。DTAまたはD−PCP値を表すことができるPHRに含まれてもよい値は、計算された値(これは、上限が定められてもよく、もしくは定められなくてもよい)、または実際の値を発見することができる値もしくは値の範囲を表すことができる別の値であってもよい。DTAまたはD−PCP値がチャネル固有ではない場合、この値は、ULサブフレームセットに一旦は含まれ、チャネルごとには含まれなくてもよい。
【0206】
現在のサブフレームが属さなくてもよい1もしくは複数のULサブフレームセットの各々に対するタイプ1デルタPH、または基準ULサブフレームセットではない1もしくは複数のULサブフレームセットの各々に対するタイプ1デルタPH、デルタPH値を表すことができるPHRに含まれる値は、計算された値(これは、上限が定められてもよく、もしくは定められなくてもよい)、または実際の値を発見することができる値もしくは値の範囲を表すことができる別の値であってもよい。現在のサブフレームが属さなくてもよい1もしくは複数のULサブフレームセットの各々に対するタイプ2デルタPH、または基準ULサブフレームセットではない1もしくは複数のULサブフレームセットの各々に対するタイプ2デルタPH、上記含むことは、PCellに、およびWTRUが同時のPUSCHおよびPUCCHについて構成することができるときに限定されてもよく、デルタPH値を表すことができるPHRに含まれる値は、計算された値(これは、上限が定められてもよく、もしくは定められなくてもよい)、または実際の値を発見することができる値もしくは値の範囲を表すことができる別の値であってもよい。
【0207】
基準サブフレームセットまたは現在のサブフレームが属するULサブフレームセットに対応する値からのデルタ(例えば、DTA、D−PCP、デルタPH)の大きさのインジケーション。例として、閾値(例えば、3dB)未満および閾値よりも大きい別のULサブフレームセットに対するデルタ(例えば、DTA、D−PCP、デルタPH)を示すことができるフラグまたはビットが含まれてもよい。インジケーションは、(例えば、PCellに対する)タイプ1デルタPHおよびタイプ2デルタPHにたいして含まれてもよい。1ビットが使用されてもよい。
【0208】
一例において、WTRUは、活性化されたサービングセルcに対するPHRにおいて、PHR送信のサブフレームが属することができるサブフレームセットに関わらず、場合により、S1、S2、...の順序で、一定のサブフレームセットまたは全てのサブフレームセットに対するタイプ1PHを含んでもよい。WTRUは、PCellに対するPHRにおいて、PHR送信のサブフレームが属することができるサブフレームセットに関わらず、場合により、S1、S2、...の順序で、あるサブフレームセットまたは全てのサブフレームセットに対するタイプ2PHを含んでもよい。基準と固定された順序とを使用することによって、いずれがPHRにおける各エントリに関連付けられるサブフレームセットであるのかに関して、WTRUとeNBとの間での誤った判断(misinterpretation)の可能性を少なくすることができる。
【0209】
別の例において、WTRUは、活性化されたサービングセルcに対するPHRと、基準ULサブフレームセットに対するタイプ1PHと、構成することができる追加のサブフレームセットごとのPUSCH DTAまたはD−PCPまたはタイプ1デルタPHのうちの1または複数とを含んでもよい。追加の基準または他の基準が、DTAおよびD−PCPおよびタイプ1デルタPHを含むことのために必要となることがある。WTRUは、PCellに対するPHRにおいて、基準ULサブフレームセットに対するタイプ2PHと、構成することができる追加のサブフレームセットごとのPUCCH DTAまたはD−PCPまたはタイプ2デルタPHのうちの1または複数とを含んでもよい。追加の基準または他の基準が、DTAおよびD−PCPおよびデルタPHを含むことのために必要となることがある。
【0210】
追加の基準は、基準サブフレームセットに加え、または現在のサブフレームが属するサブフレームセットに加え、1つまたは複数のULサブフレームセットに対するデルタ値のうちの1または複数とPHとのWTRUによってPHRに含むために必要とされてもよい。
【0211】
そのような基準は、eNBによるPHRに含むことの明示的な有効化(enablement)(例えば、フラグまたはパラメータのシグナリング)、全体的なサブフレームセットの構成、および活性化または他のタイプの有効化、ならびに特定のサブフレームセットの構成、および活性化または他のタイプの有効化のうちの1または複数を含んでもよく、例えば、ULサブフレームセットに対して含むことは、そのサブフレームセットが構成されており、活性化または別の方法で有効化されているかに少なくとも基づいてもよい。サブフレームセットの使用は、サービングセルベースで適用されてもよいため、含むことに対する一定の基準または任意の基準が満たされるかのWTRUによる判定、および基準サブフレームセットに加えて、または現在のサブフレームが属するサブフレームセットに加えて、1または複数のULサブフレームセットに対するデルタ値のうちの1または複数とPHとのWTRUによってPHRに含むことは、サービングセルごとに、または活性化されたサービングセルごとに、WTRUによって行われてもよい。
【0212】
WTRUは、通常は、全てのDLおよび特別なサブフレームのうちの少なくとも一部においてCRSを予想し、これらのサブフレームのいずれかをRSRP、RSRQ、および無線リンクモニタリング(RLM)などの測定のために使用してもよい。近隣からの干渉が存在することがある可能性を考慮して、測定サブフレームパターン(例えば、MeasSubframePatternPcell)が、eNBによってPCellに対してWTRUへ提供されて、WTRUがこれらの測定および動作のためにPCellに対して使用するサブフレームが制限してもよい。パスロスはRSRPの関数であるため、PCellに対するパスロスの判定は、このように制限されてもよい。いくつかの問題が、TDDに対するサブフレーム方向の動的な切り替えの場合に生じることがある。1つは、動的な切り替えがPCellではなく、SCell上で起こる場合があることである。測定サブフレームパターンは、SCellについて必要とされることがあり、このパターンは、どのサブフレームをRSRPおよび対応するパスロスについて使用するかを知るためにWTRUによって使用されてもよい。別の問題は、不在サブフレーム方向切り替え(absence subframe direction switching)において隣接セル干渉に対抗するために使用することができる既存のサブフレームパターンが充分ではない場合があることであることがある。
【0213】
RSRPおよびパスロス測定のためにWTRUによって使用されることになるサブフレームパターンは、サービングセルごとの、またはパスロス基準として使用することができるサービングセルごとのeNBによる明示的なシグナリング、PCおよびPHに使用されることになるULサブフレームセットに応じて、ならびにWTRUへ提供されるSIB1 TDD UL/DL構成および他のTDD UL/DL構成に応じて、うちの1または複数によって、WTRUによって判定されてもよい。例えば、WTRUは、SIB1 TDD UL/DL構成においてDLであるサブフレームを使用してもよい。WTRUは、WTRU固有のTDD UL/DL構成においてDLとして固定されるサブフレームを使用してもよい。
【0214】
例として、WTRUは、MeasSubframePatternまたは同様のパターンなどの明示的な(例えば、eNBによって明示的にシグナリングされる)パターンによって指定されるようなサブフレームを使用してもよく、これは、所与のフレームにおいてDLである明示的なパターンにおけるサブフレーム、SIB1 TDD UL/DL構成においてDLである明示的なパターンにおけるサブフレーム、ならびにWTRU固有のTDD UL/DL構成においてDLとして固定される明示的なパターンにおけるサブフレーム、のうちの1または複数によってさらに制限されてもよい。
【0215】
1または複数のパターンは、eNBによってWTRUへ示され(例えば、シグナリングされ)、サービングセルごとに、またはパスロス基準として使用されることになるサービングセルごとに、WTRUによって判定および使用されてもよい。サブフレームパターンは、異なるサービングセルに対して異なってもよい。所与のフレームにおいて、サービングセルに対するサブフレームパターンに基づいて、WTRUは、そのサービングセルに対するRSRP測定およびパスロス決定のために、それらのDLサブフレームのうちの1または複数を含んでもよい。
【0216】
WTRUは、パスロス基準として使用することができるサービングセル、および、例えば、動的に変化してもよい方向を有するサブフレームを有することができるサービングセルなどの、一定のサービングセルに対する複数の、例えば、2つ、3つ、またはそれ以上のRSRP測定およびパスロス計算を行うことが必要とされてもよい。パスロス基準として使用することができるサービングセルなどの、一定のサービングセルに対し、各ULサブフレームセットは、一定のサブフレームパターンに基づくことができるパスロス計算を割り当てられてもよい。
【0217】
PH報告に対するトリガのうちの1つは、パスロスにおける大きな変化である。PHR禁止タイマが満了し、もしくは既に満了しており、かつ、WTRUが新たな送信のためのULリソースを有するときに、PHRの最後の送信以降に、パスロス基準として使用される少なくとも1つの活性化されたサービングセルについてパスロスがdl−PathlossChangedBよりも大きく変化した場合に、PHRがトリガされてもよい。パスロス係数は、異なるULサブフレームセットに対して異なることがあるため、異なるULサブフレームセットに対し、異なるパスロス変化閾値が存在してもよい。また、干渉は、異なるサブフレームにおいては異なることがあることに起因して、各ULサブフレームセットに対して計算される異なるパスロスが存在してもよい。パスロストリガは、ULサブフレームセットごとの別個のパスロス変化閾値および各ULサブフレームセットに対する別個のパスロス計算のうちの1または複数を構成するために修正されてもよい。
【0218】
例として、dl−PathlossChange(S)が、ULサブフレームセットS(例えば、S=S1またはS2)に対するDLパスロス変化閾値であるとすると、パスロストリガは下記のようになってもよい。
【0219】
PHR禁止タイマが満了し、または既に満了しており、かつ、WTRUが新たな送信のためのULリソースを有する場合、PHRの最後の送信以降に、パスロス基準として使用される少なくとも1つの起動されたサービングセルに対する少なくとも1つのULサブフレームセットについてパスロスがdl−PathlossChange(S)dBよりも大きく変化した場合、PHRがトリガされてもよい。dl−PathlossChange(S)が、異なるサブフレームセットに対し同一である場合、dl−PathlossChangeが使用されてもよい。
【0220】
一例において、WTRUは、ULサブフレームセットなしで動作していることがあり、eNBは、第2のULサブフレームセットで、または第2のULサブフレームセットに対するパラメータで、WTRUを構成してもよい。現在の電力ヘッドルームが何であるかをeNBが迅速に知ることは、有益であることがある。例えば、eNBから受信されるRRCシグナリングなどのシグナリングによって、ULサブフレームセットまたはULサブフレームセットに対する1もしくは複数のパラメータが構成および再構成されるとき、PHRは、WTRUによってトリガされてもよい。
【0221】
ULサブフレームセットまたはUL PCコンポーネントセット間で、電力、PH、またはあるPCコンポーネント(例えば、DTA、D−PCP、デルタPH)の値における差が閾値を上回る場合、WTRUは、PHRをトリガしてもよい。PHRコンテンツにおいて1または複数の値の含むことは、この閾値を上回るかに基づいてもよい。例えば、閾値を上回る場合、1または複数のデルタ値が含まれてもよい。別の例として、閾値を上回る場合、複数のサブフレームセットまたはPCコンポーネントセットに対するPHがPHRに含まれてもよい。閾値を上回らない場合、これらの値のうちの1または複数が含まれなくてもよい。
【0222】
各サブフレームセットに対し、WTRUは、禁止タイマ、周期タイマ、およびパスロス変化閾値のうちの1または複数を別個に維持してもよい。
【0223】
eNBは、異なるサブフレームセットの出力電力を制御して、例えば、それらのセットに対する干渉を別様に軽減することを望むことがある。この制御を行うための方法は、ULサブフレームセット固有の電力制御パラメータを提供することである。eNBが提供することができ、およびWTRUが異なるULサブフレームセットについて別個に使用することができるパラメータは、サービングセルcごとのeNB制御される最大出力電力、Pemax,cを含んでもよい。例えば、WTRUは、サービングセルcに対しPemax,cS1を、2つのサブフレームセットの場合についてはPemax,cS2を受信および使用してもよい。パラメータは、PO_NOMINAL_PUCCHおよび/またはPO_WTRU_PUCCHならびにPO_NOMINAL_PUSCH,c(j)および/またはPO_WTRU_PUSCH,c(j)を含んでもよく、jの値は、送信タイプに対応してもよい。例えば、半永続的な許可に対応するPUSCH(再)送信に対し、jは0であってもよく、動的にスケジューリングされる許可に対応するPUSCH(再)送信に対して、jは1であってもよく、ランダムアクセス応答許可に対応するPUSCH(再)送信に対して、jは2であってもよい。(前述されたものなどの)パスロス係数は、αc(j)と指定されてもよい。
【0224】
WTRUは、ULサブフレームセット固有の電力制御パラメータを受信し、開ループ電力制御に適用してもよい。例えば、これは、初期RACHプリアンブル送信電力に適用されてもよい。
【0225】
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER:WTRUは、異なるULサブフレームセットに対して異なるパラメータ値を受信してもよい。WTRUは、レガシWTRUについて示されるように、SIB2を介して1つの値を受信してもよい。WTRUは、ULサブフレームセットに対するプリアンブル送信のために使用されることになる、別個の異なる値を、場合により、SIB2において、拡張子として、および、場合により、動的なUL/DL構成を示す共通物理レイヤDCIに含まれて、受信してもよい。
【0226】
WTRUは、追加のオフセットを受信し、プリアンブル送信電力判定に適用してもよい。WTRUは、オフセットをプリアンブル送信電力に適用してもよく、一定のULサブフレームセット(例えば、第2のULサブフレームセット)における送信に適用してもよい。
【0227】
WTRUは、測定されたULサブフレームおよびサブフレームセット固有の干渉測定値を受信し、プリアンブル送信電力判定に適用してもよい。干渉測定値は、WTRUによってeNBへ最後に報告された値であってもよい。これは、WTRUについて適用されるパスロス計算に加えて、またはWTRUについて適用されるパスロス計算の代わりであってもよい。
【0228】
WTRUは、プリアンブル再送信電力判定のための電力ステップに対するULサブフレームセット固有の値を、SIB2において示される通常の電力ステップ値と共に受信してもよい。例えば、WTRUは、再送信をULサブフレームセット1に属するULサブフレームにおいて行う場合には、通常の電力ステップ値をプリアンブル再送信電力に適用してもよく、再送信をULサブフレームセット2に属するULサブフレームにおいて行う場合には、再送信のためのULサブフレーム固有の電力ステップ値を適用してもよい。WTRUは、2つの別個の電力ステップパラメータ値を同一のプリアンブル送信/再送信プロシージャシーケンスにおいて適用してもよい。
【0229】
WTRUは、例えば、タイミング調整またはSRプロシージャの目的のために、RRC_接続モードにある間に、ULサブフレーム固有の電力制御パラメータをRACHプリアンブル送信に適用してもよい。プリアンブル再送信に対し、プリアンブル再送信に対して選択されるULサブフレームが、プリアンブルの以前の初期送信または再送信に対するULサブフレームとは異なるULサブフレームセットに存在する場合、WTRUは、ULサブフレーム固有の電力制御パラメータを適用しなくてもよい。WTRUは、PDCCH指示(PDCCH ordered)(例えば、DCI 1A)またはPDCCH専用、ハンドオーバ、RACHプロシージャに対するULサブフレーム固有のパラメータを適用してもよい。これらの場合において、WTRUは、ULサブフレームセット固有のパラメータを、専用RACHコマンドにおいて、DCIにおいて指示されたPDCCHおよびRRCメッセージにおけるハンドオーバ、ならびに、場合により、パラメータが適用されるサブフレームセットに対して受信してもよい。ランダムアクセスに対して選択されるサブフレームリソースが、適用可能なULサブフレームセットに含まれる場合、WTRUは、ULサブフレーム固有のパラメータをPRACHプリアンブルの送信に適用してもよい。
【0230】
異なるWTRU電力制御関連プロシージャは、異なるサブフレームまたはサブフレームのセットに適用可能とすることができる、電力制御コンポーネントの異なるセットに依存してもよい。これらのプロシージャは、サブフレームセットに対する変更、または1もしくは複数のセットにおけるサブフレームに対する変更によって影響を与えられることがある。これらの変更を処理するための解決策は、本明細書において説明される。WTRUは、開ループ電力制御コンポーネントと閉ループ電力制御コンポーネントとを含むことができる別個のUL電力制御コンポーネントセットを維持してもよい。電力制御コンポーネントセットは、サブフレームのセット、例えば、ULサブフレームのセットなどの、あるサブフレームに関連付けられてもよい。WTRUは、各セットに含まれ、または電力制御コンポーネントセットに関連付けられるサブフレームを、例えば、eNBからのシグナリングを介した、構成の受信、または関連付けもしくはセットに対する変更のインジケーションに基づいて、修正および変更してもよい。
【0231】
サブフレームのセットまたは電力制御コンポーネントとサブフレームとの間の関連付けに対する変更は、無線フレームの開始時または任意の他の時点において行われてもよい。
【0232】
WTRUは、ULサブフレームのセットの電力制御コンポーネントおよびパラメータ(例えば、TPCコマンドアキュムレータ、PO_PUCCHおよびPO_PUSCHなど)を、そのセットにおけるサブフレームの変更および修正の結果として、修正しなくてもよい。例えば、WTRUが、ULサブフレームの2つのセット(例えば、高干渉セットである場合があるS1、および低干渉セットである場合があるS2)を維持してもよい場合、WTRUは、eNB要求に応答して、少なくとも1つのセットにおけるULサブフレームを修正してもよい。WTRUは、TPCコマンドアキュムレータの値ならびにS1およびS2に対応する他の全てのUL電力制御コンポーネントなどの任意の1または複数を、そのセットのULサブフレームの変更の結果として、変更しなくてもよい。
【0233】
WTRUは、ULサブフレームのセットのTPCコマンドアキュムレータを、そのセットにおけるサブフレームの変更および修正の結果として、場合により、ゼロにリセットしてもよい。
【0234】
WTRUがTPCコマンドを受信することができる時刻(time instant)と、WTRUがそのTPCの対応するULサブフレーム(例えば、TPCが適用されるべきULサブフレーム)を送信することができる時刻との間に、WTRUのULサブフレームのセットは変化することがある。この場合において、WTRUは、WTRUが、TPCコマンドを破棄することができ、およびそれをTPCコマンド累積にも使用しなくてもよいこと、WTRUが、新たなサブフレームセットまたはサブフレームとPCコンポーネントセットとの間の新たな関連に従って、TPCコマンドをTPCコマンド累積に適用、例えば、追加することができること、WTRUが、古いサブフレームセットまたはサブフレームとPCコンポーネントセットとの間の関連に従って、例えば、TPCコマンドの受信時におけるサブフレームセットまたはサブフレームとPCコンポーネントセットとの間の関連に従って、TPCコマンドをTPCコマンド累積に適用、例えば、追加することができること、のうちの1つまたは組み合わせに従って、このTPCを処理してもよい。
【0235】
解決策において、半永続的なスケジューリング(SPS)がWTRUについて活性化され、ダウンリンクサブフレームに動的に再構成することができる固有のULサブフレームに対してSPS送信がスケジューリングされる場合、SPSサイクルが保持されてもよく、ならびに、WTRUが、ドロップしたSPSパケットで、そのサブフレームにおいてはSPSを送信せず、次のSPSサイクルにおいてSPS送信を継続することができること、WTRUが、バッファリングしたSPSパケットで、そのサブフレームにおいてはSPSを送信せず、SPSパケットがバッファリングdWTRUからサブフレーム再構成までSPS送信を再開することができること、WTRUが、SPSをそのサブフレームにおいては送信せず、SPS送信を自律的に非アクティブ化することができること、のWTRU挙動のうちの1または複数が使用されてもよい。
【0236】
解決策において、SPSがWTRUに対して活性化され、ダウンリンクサブフレームに動的に再構成することができる固有のULサブフレームに対してSPS送信がスケジューリングされる場合、そのサブフレームに対するSPS送信は、次のSPSサイクルの前のULサブフレームまで遅延されてもよい。下記のうちの1または複数が適用されてもよい。
【0237】
ULサブフレームに関して、次のULサブフレームは、遅延されたSPS送信に対して使用されてもよい。SPS ULリソース判定に対し、そのサブフレームにおいてSPS C−RNTIでスクランブルされたCRCを有する(E)PDCCHが存在しない場合、SPS活性化において割り当てられた同一のSPSリソースを、次のULサブフレームにおいて使用することができること、WTRUは、そのサブフレームにおいてSPS C−RNTIでスクランブルされたCRCを有する(E)PDCCHを復号することができ、WTRUがSPS C−RNTIでスクランブルされたCRCを有する(E)PDCCHを受信しないときでさえ、WTRUは、そのサブフレームにおいてSPS活性化において割り当てられたSPSリソースを使用しなくてもよいこと、のうちの少なくとも1つが適用されてもよい。
【0238】
ULサブフレームに関して、予め定義されたサブフレームオフセットは、遅延されたSPS送信のために使用されてもよい。例えば、サブフレームnがULからダウンリンクへ変更され、UL SPS送信がサブフレームnに対してスケジューリングされる場合、WTRUは、ULサブフレームn+KoffsetにおいてSPS送信を送信してもよい。ここで、Koffsetは、上位レイヤを介して構成することができるサブフレームオフセットまたは予め定義された正の整数であってもよい。SPS ULリソース判定に対し、そのサブフレームにおいてSPS C−RNTIでスクランブルされたCRCを有する(E)PDCCHが存在しない場合、SPS活性化において割り当てられた同一のSPSリソースを、ULサブフレームn+Koffsetにおいて使用することができること、WTRUが、そのサブフレームにおいてSPS C−RNTIでスクランブルされたCRCを有する(E)PDCCHを復号することができ、WTRUがSPS C−RNTIでスクランブルされたCRCを有する(E)PDCCHを受信しないときでさえ、WTRUは、そのサブフレームにおいてSPS活性化において割り当てられたSPSリソースを使用しなくてもよいこと、のうちの少なくとも1つが適用されてもよい。
【0239】
ULサブフレームに関して、時間窓内のULサブフレームのうちの1つが、動的に選択されてもよい。例えば、サブフレームnがULからダウンリンクへ変更され、UL SPS送信がサブフレームnに対してスケジューリングされる場合、WTRUは、時間窓Kwindow内で、SPS C−RNTIでスクランブルされたCRCを有する(E)PDCCHを監視してもよい。したがって、WTRUは、サブフレームn+1からサブフレームn+Kwindow+1まで、SPS C−RNTIでスクランブルされたCRCを有する(E)PDCCHを監視してもよく、Kwindowは、TTIレベルにおけるウィンドウサイズを表す。Kwindowは、SPSサイクルよりも小さくなるべきである。Kwindowは、固定された正の整数として予め定義されてもよい。Kwindowは、SPSサイクルの関数として定義されてもよい。Kwindowは、上位レイヤを介して構成され、またはブロードキャスティングチャネルを介して通知されてもよい。
【0240】
ULサブフレームセットは、どのサブフレームがどのULサブフレームセットに存在するかを構成または示す(例えば、動的に)ことによって変化することがある。サブフレームが、一定フレームにおいてなど、一定の時点においてULまたはDLであるか否かは、どのサブフレームがどのULサブフレームセットに存在するかとは別個に構成または判定されてもよい。WTRUは、一定のULサブフレームセットに対するPCコンポーネントまたはパラメータを維持してもよく、それらをその一定のULサブフレームセットに対し、そのULサブフレームセットにおけるサブフレームが変化するかに関わらず、使用し続けてもよい。WTRUは、それらのPCコンポーネントまたはパラメータをPC計算およびPH計算に使用してもよい。所与のULサブフレームiに対し、WTRUは、そのサブフレームがどのサブフレームセットに属するかを判定し、次いで、そのサブフレームセットに対するPCコンポーネントおよびパラメータを使用して、そのサブフレームに対する送信電力を判定してもよい。PHRがそのサブフレームにおいて送信されることになる場合、WTRUは、そのサブフレームセットに対するPCコンポーネントおよびパラメータを使用して、1または複数のPH値を判定してもよく、他のサブフレームセットに対するPHまたはデルタ値も、例えば、それらも同様に送信されてもよい場合には、1または複数の他のサブフレームセットに対するPCコンポーネントおよびパラメータを使用して、1または複数の他のPHまたはデルタ値を判定してもよい。異なる送信タイプに対して別個のサブフレームセットが存在する場合、上記は、各送信タイプに対して別個に適用される。ULサブフレームセットにおけるサブフレームが、(例えば、eNBからのシグナリングを介して)変更される場合、サブフレームセットに対するPUSCHおよびPUCCHに対する電力制御のためのPoおよび他のPCコンポーネントまたはパラメータも、(例えば、eNBからのシグナリングを介して)変更されてもよい(または、変更されることが必要とされてもよい)。
【0241】
WTRUが、一定のULサブフレームセットに対する新たなPoなどの新たなパラメータを受信する場合、WTRUは、そのULサブフレームセットに関連付けられるTPCコマンドアキュムレータをリセットしてもよい。結果として、WTRU電力計算が変化することがあり、WTRUヘッドルーム計算も変化することがある。
【0242】
FDDおよび/またはTDDシステムに対する干渉測定および/または報告を改善するために、下記の機構のうちの1つまたは組み合わせが使用されてもよい。これらは、測定/報告される干渉の空間特性、受信される干渉の測定エンティティ、サブフレーム依存の干渉測定/報告、UL送信の間のWTRU干渉測定、干渉源、および/またはUL干渉インジケーション(HIIおよびOI)の改善を含む。
【0243】
干渉測定および報告の一部として、WTRUは、eNB、すなわち、それが接続されるeNBへ、受信される干渉の下記の特性を、WTRUが最悪のPMI、ビームなどを報告することができるなどのWTRUが支配的干渉成分(dominant interference component)を受信することができる方向、およびWTRU自体の位置を含む他の特性と共に、測定および/または報告してもよい。
【0244】
干渉測定および/または報告の一部として、eNBは、eNB自体によって測定され、またはWTRUによってeNBへ報告されるような、受信される支配的干渉成分の方向と、eNB自体の位置ならびに/または受信される干渉を測定および/もしくは報告したWTRUの位置を含む、測定される干渉の位置と、他の特性とを含む受信される干渉の特性を収集(例えば、WTRUから)、測定、ならびに/または、他のeNBおよび/もしくは他のネットワークエンティティに報告してもよい。
【0245】
干渉報告およびシグナリングの一部として、eNBは、他のeNBおよび/または他のネットワークエンティティに、シグナリング/報告される干渉成分がeNBにおいてまたはその関連付けられるWTRUにおいて測定されるのかを通知してもよい。
【0246】
干渉測定ならびに/またはWTRUからeNBへおよび/もしくはeNBから他のeNBへの報告の一部として、報告エンティティ(これは、WTRUまたはeNBであってもよい)は、干渉が受信されたという時刻(time instance)のインジケーションも含んでもよい。例えば、そのような時間インジケーションは、干渉が測定されたシステムフレーム番号および/または干渉が測定されたサブフレーム番号を含んでもよい。例として、WTRUおよび/またはeNBは、無線フレームのDLサブフレームおよび/またはULサブフレームごとの干渉レベルを報告してもよい。
【0247】
WTRUは、その受信される干渉をULサブフレームにおいて測定および/または報告してもよい。そのようなULサブフレームにおいて、WTRUは、UL方向においても送信してもよい。WTRUは、SRSリソースのセットにおいて干渉を測定することによって、それが測定のために使用することができるSRSリソースにおいて、いかなるSRSも送信しないことによって、および、それが測定を実行することができるSRSのセットに関するインジケーションを受信することによって、その受信される干渉を測定することができるようになるために、UL送信を停止してもよい。このSRSのセットは、WTRUがSRSを送信することができるSRSリソースのセットとは異なってもよい。WTRUは、いくつかの固有のサブフレームの一部または全部の構成されるSRSリソースにおいて干渉を測定してもよい。WTRUは、それが一部または全部のSRSリソースにおいて干渉を測定することができるサブフレームのインジケーションを受信してもよい。WTRUは、いくつかの固有のサブフレームの一部または全部のSRSリソースにおいてSRSを送信しなくてもよい。WTRUは、それが一部または全部のSRSリソースにおいてSRSを送信しなくてもよいサブフレームのインジケーションを受信してもよい。WTRUは、それが干渉を測定することができるように、いくつかのULリソースにおいては送信をしなくてもよい。例として、WTRUは、PRBの1つのOFDMシンボルをパンクチャして(puncture)(および、信号を送らずに)、それらのパンクチャされたリソースにおいて干渉を測定してもよい。別の例として、WTRUは、UL送信におけるOFDMシンボルの1つおきのリソースエレメントのみをパンクチャしてもよい。
【0248】
干渉測定および報告の一部として、WTRUは、干渉および/または干渉の主要成分が(場合により、他のWTRUによる)UL送信または(場合により、他のeNBによる)DL送信によって生成されるかを測定し、示し、および/または、eNB、すなわち、それが接続されるeNBに報告してもよい。干渉測定および報告の一部として、eNBは、干渉および/または干渉の主要成分が(場合により、他のWTRUによる)UL送信または(場合により、他のeNBによる)DL送信によって生成されるかを(例えば、WTRUから)収集し、測定し、示し、ならびに/または他のeNBおよび/もしくは他のネットワークエンティティに報告してもよい。
【0249】
eNBおよび/またはWTRUが、他のeNBがいかなるDL信号も送信しないDLサブフレームのいくつかの物理リソース、例えば、リソースエレメント(RE)および/またはリソースブロック(RB)において干渉を測定する場合、それは、測定される干渉が主にUL送信および/または他のWTRUによって生成されることを宣言し、および/または示してもよい。例として、そのような干渉は、ゼロ出力CSI−RSリソース(および、場合により、対応するIMRリソース)において、ならびに/または、全部もしくは一部のeNBが少なくとも1つのゼロ出力CSI−RS構成を共有する場合に、測定されてもよい。eNBおよび/またはWTRUが、他のWTRUがいかなるUL信号も送信しないULサブフレームのいくつかの物理リソース、例えば、リソースエレメント(RE)および/またはリソースブロック(RB)において干渉を測定する場合、それは、測定される干渉が主にDL送信および/または他のeNBによって生成されることを宣言し、および/または示してもよい。例として、そのような干渉は、使用されるように構成されたWTRUが存在しないSRSリソースにおいて、および/または、全てのセルが少なくとも1つのそのような構成を共有するときに、測定されてもよい。
【0250】
相対的狭帯域送信電力(RNTP)、高干渉インジケータ(HII)および過負荷インジケータ(OI)について部分的に既に定義されている情報に加えて、本文書において議論される任意の他の干渉特性のうちの1つまたは任意の組み合わせも、HIIおよびOIインジケータの一部として提供されてもよい。
【0251】
情報は、eNB対eNB干渉およびWTRU対WTRU干渉を最小化するための干渉協調および軽減の目的のために、eNB間で伝達されてもよい。
【0252】
一例において、情報は、セルの動的なTDD再構成のためにDL HARQタイミング基準について現在使用されており、または使用することができるUL/DL構成またはUL/DL構成のセットを含んでもよい。
【0253】
別の例において、情報は、セルの動的なTDD再構成のためにUL許可/PUSCH送信タイミングおよびUL HARQタイミング基準について現在使用されており、または使用することができるUL/DL構成またはUL/DL構成のセットを含んでもよい。
【0254】
別の例において、情報は、セルの動的なTDD再構成のためにeNBによってWTRUへPDCCH DCIによって提供されるUL/DL構成またはUL/DL構成のセットを含んでもよい。
【0255】
1または複数のULサブフレームセットが提供されてもよい。例えば、既存のX2メッセージにおいて提供されるHII値またはOI値は、高干渉を有するULサブフレームセット(例えば、「柔軟な(flexible)」ULサブフレーム)およびサブフレームのUL/DL方向を示すことによって、サブフレームレベル情報と共に提供されてもよい。
【0256】
eNBは、伝達されるメッセージにおいて提供される各UL/DL構成またはサブフレームセットについて各PRBベースのRNTP値、OI値、またはHII値の別個のセットを提供してもよい。
【0257】
図11は、受信機1105と、プロセッサ1110と、送信機1115と、少なくとも1つのアンテナ1120とを含むWTRU1100の例示的なブロック図である。受信機1105は、ULサブフレームセットの構成を受信するように構成されてもよい。プロセッサ1110は、ULサブフレームセットのそれぞれに対応する複数のTPCコマンドアキュムレータ値を維持するように構成されてもよい。プロセッサ1110は、UL送信のサブフレームについて、UL送信サブフレームが属するULサブフレームセットのうちの特定の1つを決定し、特定のULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値のうちの1つを選択して、UL送信サブフレームにおいて送信する場合のUL送信の電力を決定するようにさらに構成されてもよい。
【0258】
図11をさらに参照すると、受信機1105は、DL送信を介してTPCコマンドを受信するようにさらに構成されてもよく、プロセッサ1110は、受信されたTPCコマンドに対応するTPCコマンドアキュムレータの値を調整するようにさらに構成されてもよい。受信機1105は、DL送信のサブフレームnにおいてTPCコマンドを受信するようにさらに構成されてもよい。TPCコマンドに対応するTPCコマンドアキュムレータは、UL送信サブフレームn+kに対応してもよく、サブフレームn+kは、特定のULサブフレームセットに属してもよく、nは整数であり、kはゼロよりも大きい整数である。受信機1110は、ULサブフレームn+kにおけるULリソースについてDLサブフレームnにおいてUL許可を受信するようにさらに構成されてもよい。kの値は、UL許可タイミングに対する基準として使用される、TDD UL/DL構成に対するUL許可タイミングから判定されてもよい。
【0259】
送信機1115は、特定のサブフレームセットに関連付けられるPH値を含むPH報告を送信するように構成されてもよい。プロセッサ1110は、受信された異なるTPCコマンドを異なるTPCコマンドアキュムレータ値に適用し、特定のULサブフレームセットに関連付けられる複数の電力制御コンポーネントを使用して、UL送信サブフレームに対するPH値を決定するようにさらに構成されてもよい。
【0260】
図11に示されるように、受信機1105は、DL送信のサブフレームnにおいてULサブフレームサブセットの構成とTPCコマンドとを受信するように構成されてもよい。ULサブフレームセットは、TDDフレームに属してもよい。プロセッサ1105は、受信されたTPCコマンドが対応するUL送信のサブフレームn+kを判定し、ULサブフレームサブセットのうちのいずれにUL送信サブフレームn+kが属するかを判定し、判定されたULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値を調整して、UL送信サブフレームにおいて送信する場合のUL送信の電力を判定するように構成されてもよく、nは整数であり、kはゼロよりも大きい整数である。
【0261】
図12は、図11に示されるWTRU1100によって実装することができるTPCプロシージャ1200のフローチャートである。図12に示されるように、WTRUは、ULサブフレームセットの構成を受信してもよい(1205)。WTRUは、ULサブフレームセットのそれぞれに対応する複数のTPCコマンドアキュムレータ値を維持してもよい(1210)。WTRUは、UL送信のサブフレームに対し、UL送信サブフレームが属するULサブフレームセットのうちの特定の1つを判定してもよい(1215)。WTRUは、特定のULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値のうちの1つを選択して、UL送信サブフレームにおいて送信する場合のUL送信の電力を判定してもよい(1220)。
【0262】
図13は、図11に示されるWTRU1200によって実装することができるTPCプロシージャ1300のフローチャートである。WTRUは、ULサブフレームセットの構成を受信してもよい(1305)。WTRUは、DL送信のサブフレームnにおいてTPCコマンドを受信してもよい(nは整数である)(1310)。WTRUは、受信されたTPCコマンドが対応するUL送信のサブフレームn+kを判定してもよい(kはゼロよりも大きい整数である)(1315)。WTRUは、ULサブフレームセットのうちのいずれにUL送信サブフレームn+kが属するかを判定してもよい(1320)。WTRUは、判定されたULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値を調整して、UL送信サブフレームにおいて送信する場合のUL送信の電力を判定してもよい(1325)。
【0263】
実施形態
1.無線送信/受信ユニット((WTRU)によって実行される送信電力制御(TPC)方法であって、
アップリンク(UL)サブフレームセットの構成を受信するステップと、
ULサブフレームセットのそれぞれに対応する複数のTPCコマンドアキュムレータ値を維持するステップと、
UL送信のサブフレームについて、UL送信サブフレームが属するULサブフレームセットのうちの特定の1つを判定するステップと
を備えたことを特徴とするTPC方法。
【0264】
2.特定のULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値のうちの1つを選択して、UL送信サブフレームにおいて送信する場合のUL送信の電力を判定するステップ
をさらに備えたことを特徴とする実施形態1に記載のTPC方法。
【0265】
3.ULサブフレームセットは、時分割複信(TDD)フレームに属することを特徴とする実施形態2に記載のTPC方法。
【0266】
4.ダウンリンク(DL)送信を介してTPCコマンドを受信するステップと、
受信されたTPCコマンドに対応するTPCコマンドアキュムレータの値を調整するステップと
をさらに備えたことを特徴とする実施形態2または3に記載のTPC方法。
【0267】
5.TPCコマンドは、DL送信のサブフレームnにおいて受信され、TPCコマンドに対応するTPCコマンドアキュムレータは、UL送信サブフレームn+kに対応し、サブフレームn+kは、特定のULサブフレームセットに属し、nは整数であり、kはゼロよりも大きい整数であることを特徴とする実施形態4に記載のTPC方法。
【0268】
6.ULサブフレームn+kにおけるULリソースについてDLサブフレームnにおいてUL許可を受信するステップ
をさらに備えたことを特徴とする実施形態5に記載のTPC方法。
【0269】
7.kの値は、UL許可タイミングに対する基準として使用される、TDD UL/DL構成に対するUL許可タイミングから判定されることを特徴とする実施形態5または6に記載のTPC方法。
【0270】
8.特定のULサブフレームセットに関連付けられるPH値を含む電力ヘッドルーム(PH)報告を送信するステップ
をさらに備えたことを特徴とする実施形態1乃至7のいずれか一項に記載のTPC方法。
【0271】
9.WTRUは、受信された異なるTPCコマンドを異なるTPCコマンドアキュムレータ値に適用するように構成されることを特徴とする実施形態1乃至8のいずれか一項に記載のTPC方法。
【0272】
10.WTRUは、特定のULサブフレームセットに関連付けられる複数の電力制御コンポーネントを使用して、UL送信サブフレームに対する電力ヘッドルーム(PH)値を判定することを特徴とする実施形態1乃至9のいずれか一項に記載のTPC方法。
【0273】
11.無線送信/受信ユニット((WTRU)によって実装される送信電力制御(TPC)方法であって、
アップリンク(UL)サブフレームセットの構成を受信するステップと、
ダウンリンク(DL)送信のサブフレームnにおいてTPCコマンドを受信するステップと、
受信されたTPCコマンドが対応するUL送信のサブフレームn+kを判定するステップと
を備えたことを特徴とするTPC方法。
【0274】
12.ULサブフレームセットのうちのいずれにUL送信のサブフレームn+kに属するかを判定するステップと、
判定されたULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値を調整して、UL送信サブフレームにおいて送信する場合のUL送信の電力を判定するステップと
をさらに備え、
nは整数であり、kはゼロよりも大きい整数であることを特徴とする実施形態11に記載のTPC方法。
【0275】
13.ULサブフレームセットは、時分割複信(TDD)フレームに属することを特徴とする実施形態12に記載のTPC方法。
【0276】
14.kの値は、UL許可タイミングに対する基準として使用される、TDD UL/DL構成に対するUL許可タイミングから判定されることを特徴とする実施形態11乃至13のいずれか一項に記載のTPC方法。
【0277】
15.ULサブフレームセットのそれぞれに対応する複数のTPCコマンドアキュムレータ値を維持するステップと、
判定されたULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値のうちの1つを選択して、UL送信サブフレームにおいて送信する場合のUL送信の電力を決定するステップと
をさらに備えたことを特徴とする実施形態11乃至14のいずれか一項に記載のTPC方法。
【0278】
16.判定されたULサブフレームセットに関連付けられるPH値を含む電力ヘッドルーム(PH)報告を送信するステップ
をさらに備えたことを特徴とする実施形態11乃至15のいずれか一項に記載のTPC方法。
【0279】
17.WTRUは、受信された異なるTPCコマンドをTPCコマンドアキュムレータ値のうちの異なる1つに適用するように構成されることを特徴とする実施形態11乃至16のいずれか一項に記載のTPC方法。
【0280】
18.無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
アップリンク(UL)サブフレームセットの構成を受信するように構成された受信機と、
ULサブフレームセットのそれぞれに対応する複数の送信電力制御(TPC)コマンドアキュムレータ値を維持し、
UL送信のサブフレームについて、UL送信サブフレームが属するULサブフレームサブセットのうちの特定の1つを判定し、
特定のULサブフレームサブセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値のうちの1つを選択して、UL送信サブフレームにおいて送信する場合のUL送信の電力を判定する
ように構成されたプロセッサと
を備えたことを特徴とするWTRU。
【0281】
19.ULサブフレームセットは、時分割複信(TDD)フレームに属し、受信機は、ダウンリンク(DL)送信を介してTPCコマンドを受信するようにさらに構成され、プロセッサは、受信されたTPCコマンドに対応するTPCコマンドアキュムレータの値を調整するようにさらに構成されることを特徴とする実施形態18に記載のWTRU。
【0282】
20.受信機は、DL送信のサブフレームnにおいてTPCコマンドを受信するようにさらに構成され、TPCコマンドに対応するTPCコマンドアキュムレータは、UL送信サブフレームn+kに対応し、サブフレームn+kは、特定のULサブフレームセットに属し、nは整数であり、kはゼロよりも大きい整数であることを特徴とする実施形態18または19に記載のWTRU。
【0283】
21.特定のULサブフレームセットに関連付けられるPH値を含む電力ヘッドルーム(PH)報告を送信するように構成された送信機
をさらに備えたことを特徴とする実施形態18乃至20のいずれか一項に記載のWTRU。
【0284】
22.プロセッサは、受信された異なるTPCコマンドを異なるTPCコマンドアキュムレータ値に適用するようにさらに構成されることを特徴とする実施形態18乃至21のいずれか一項に記載のWTRU。
【0285】
23.プロセッサは、特定のULサブフレームセットに関連付けられる複数の電力制御コンポーネントを使用して、UL送信サブフレームに対する電力ヘッドルーム(PH)値を判定するようにさらに構成されることを特徴とする実施形態18乃至22のいずれか一項に記載のWTRU。
【0286】
24.送受信ユニット(WTRU)であって、
ダウンリンク(DL)送信のサブフレームnにおいてアップリンク(UL)サブフレームセットの構成と送信電力制御(TPC)コマンドとを受信するように構成された受信機と、
受信されたTPCコマンドが対応するUL送信のサブフレームn+kを判定し、
ULサブフレームサブセットのうちのいずれにUL送信のサブフレームn+kが属するかを判定し、
判定されたULサブフレームセットに対応するTPCコマンドアキュムレータ値を調整して、UL送信サブフレームにおいて送信する場合のUL送信の電力を判定する
ように構成されたプロセッサと、
を備え、nは整数であり、kはゼロよりも大きい整数であることを特徴とするWTRU。
【0287】
特定の組み合わせにおいて特徴および要素を説明したが、当業者であれば、各特徴または要素が、単独で、または他の特徴および要素のうちのいずれかとの組み合わせにおいて使用されてもよいことを理解するであろう。また、本明細書において説明される実施形態は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためのコンピュータ可読媒体に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実装されてもよい。コンピュータ可読媒体の例は、電気信号(有線接続または無線接続上で送信される)、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、磁気媒体(例えば、内部ハードディスクまたは着脱可能ディスク)、光磁気媒体、およびコンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体を含むが、これらに限定されない。ソフトウェアと協働するプロセッサが使用されて、WTRU、UE、端末、基地局、ノードB、eNB、HNB、HeNB、AP、RNC、無線ルータまたは任意のホストコンピュータにおける使用のための無線周波数送受信機が実装されてもよい。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13