(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記参照情報は、前記複数の連絡先に前記通知情報を送信する優先順位、前記複数の連絡先に前記通知情報を送信する方法、及び前記複数の連絡先に前記通知情報を送信する回数の少なくとも何れかを含み、
前記送信する方法は、電話、専用のアプリケーションソフト、及びメールの少なくとも何れかを含むこと
を特徴とする請求項3記載の連絡情報解析通知システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、複数の被通知者に対して通知情報等を送信する際、送信する被通知者の優先順位等の送信条件が予め設定されている場合がある。この場合、通知情報の送信が優先順位の高い被通知者に集中するという課題が挙げられる。
【0007】
この点、特許文献1では、各通知先には通知順位の重み付けがなされている旨が開示されている。このため、一部の被通知者に業務が集中し、上述した課題を解決することができない。また、特許文献2では、事故現場に近い地域を巡回している保守員(被通知者)を優先して電子メールを送信する旨が開示されている。このため、特許文献1と同様に、上述した課題を解決することができない。このような事情により、複数の被通知者に対して最適な送信条件で通知情報を送信できることが望まれている。
【0008】
そこで本発明は、上述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、複数の被通知者に対して最適な送信条件で通知情報を送信できる連絡情報解析通知システム及び連絡情報解析通知装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1発明に係る連絡情報解析通知システムは、取得した連絡情報に基づき、複数の被通知者に通知情報を通知する連絡情報解析通知システムであって、前記連絡情報を取得する第1取得手段と、前記連絡情報の内容を解析し、前記通知情報を生成する解析手段と、複数の連絡先に前記通知情報を送信する条件を示す送信条件を設定する設定手段と、前記送信条件に基づき、前記複数の連絡先に前記通知情報を送信する第1送信手段と、前記通知情報に対応する回答情報を取得する第2取得手段と、前記回答情報に基づき結果情報を生成し、前記結果情報を利用者端末に送信する第2送信手段と、前記連絡情報の取得から前記結果情報を送信するまでに得られる情報に対応する履歴情報が記憶されるデータベースと、前記履歴情報を更新する更新手段と、を備え、前記設定手段は、前記履歴情報から最新の第1履歴情報を取得し、前記解析手段の解析結果及び前記第1履歴情報に基づき、前記送信条件を設定することを特徴とする。
【0010】
第2発明に係る連絡情報解析通知システムは、第1発明において、前記履歴情報は、前記複数の連絡先毎に記憶された対応履歴情報を有し、前記対応履歴情報は、前記第1送信手段から前記第2取得手段までの時間を示す待機時間、及び前記第2取得手段における前記回答情報を取得した回数を示す回答回数の少なくとも何れかを有することを特徴とする。
【0011】
第3発明に係る連絡情報解析通知システムは、第2発明において、前記データベースは、過去の履歴情報と、前記過去の履歴情報に対して設定された過去の送信条件を含む参照情報と、前記過去の履歴情報と前記参照情報との間における3段階以上の連関度と、を記憶した参照データベースを含み、前記設定手段は、前記参照データベースを参照し、前記第1履歴情報と、前記参照情報との間における3段階以上の第1連関度を探索し、前記第1連関度に紐づけられた前記参照情報の有する第1参照情報を選択し、前記第1参照情報に基づく前記送信条件を設定することを特徴とする。
【0012】
第4発明に係る連絡情報解析通知システムは、第3発明において、前記参照情報は、前記複数の連絡先に前記通知情報を送信する優先順位、前記複数の連絡先に前記通知情報を送信する方法、及び前記複数の連絡先に前記通知情報を送信する回数の少なくとも何れかを含み、前記送信する方法は、電話、専用のアプリケーションソフト、及びメールの少なくとも何れかを含むことを特徴とする。
【0013】
第5発明に係る連絡情報解析通知システムは、第4発明において、前記第1取得手段は、監視対象装置の稼働状況を示す稼働情報を含む前記連絡情報を取得し、前記第1送信手段は、前記監視対象装置への対応可否を確認する質問情報を含む前記通知情報を送信し、前記第2取得手段は、前記質問情報に対応する回答を含む回答情報を取得すること
を特徴とする。
【0014】
第6発明に係る連絡情報解析通知システムは、第5発明において、前記過去の履歴情報は、前記複数の連絡先毎に記憶された過去の対応履歴情報と、前記第1取得手段により取得された過去の連絡情報と、を有することを特徴とする。
【0015】
第7発明に係る連絡情報解析通知システムは、第5発明又は第6発明において、前記過去の履歴情報は、対応者確認時間、経過時間、及び同時配信数の少なくとも何れかを有し、前記対応者確認時間は、前記第1送信手段から、前記第2取得手段において回答可能を含む前記回答情報を取得するまでの時間を示し、前記経過時間は、前記第1取得手段から前記第2送信手段までの時間を示し、前記同時配信数は、前記第1送信手段における前記通知情報を送信する際、同時に送信する前記複数の連絡先の数を示すことを特徴とする。
【0016】
第8発明に係る連絡情報解析通知システムは、第3発明〜第7発明の何れかにおいて、前記第1送信手段は、前記複数の連絡先に電話サーバを介して前記通知情報を送信し、前記通知情報は、音声ガイダンスを用いて通知され、前記参照情報は、前記複数の連絡先に通知する方法を含み、前記過去の履歴情報は、前記電話サーバの利用不可回数、及び前記電話サーバの待ち回数の少なくとも何れかを有することを特徴とする。
【0017】
第9発明に係る連絡情報解析通知システムは、第2発明〜第8発明の何れかにおいて、前記更新手段は、前記過去の履歴情報と、前記参照情報との間において新たな関係を取得したとき、前記連関度を更新することを特徴とする。
【0018】
第10発明に係る連絡情報解析通知装置は、取得した連絡情報に基づき、複数の被通知者に通知情報を通知する連絡情報解析通知装置であって、前記連絡情報を取得する第1取得部と、前記連絡情報の内容を解析し、前記通知情報を生成する解析部と、複数の連絡先に前記通知情報を送信する条件を示す送信条件を設定する設定部と、前記送信条件に基づき、前記複数の連絡先又は電話サーバに前記通知情報を送信する第1送信部と、前記通知情報に対応する回答情報を取得する第2取得部と、前記回答情報に基づき結果情報を生成し、前記結果情報を利用者端末に送信する第2送信部と、前記連絡情報の取得から前記結果情報を送信するまでに得られる情報に対応する履歴情報が記憶されるデータベースと、前記履歴情報を更新する更新手段と、を備え、前記設定部は、前記履歴情報から最新の第1履歴情報を取得し、前記解析部の解析結果及び前記第1履歴情報に基づき、前記送信条件を設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
第1発明〜第9発明によれば、設定手段は、解析結果及び第1履歴情報に基づき、複数の連絡先に通知情報を送信する送信条件を設定する。このため、連絡情報を送信する状況に応じて、送信条件を設定することができる。これにより、複数の被通知者に対して最適な送信条件で通知情報を送信することが可能となる。従って、例えば一部の被通知者に、通知情報の送信が集中することを抑制できる。
【0020】
特に、第2発明によれば、履歴情報は、複数の連絡先毎に記憶された対応履歴情報を有する。このため、連絡先毎の履歴に基づいた送信条件を設定することができる。これにより、最適な送信条件の精度を向上させることが可能となる。
【0021】
特に、第3発明によれば、設定手段は、第1連関度に紐づけられた第1参照情報を選択して送信条件を設定する。このため、第1履歴情報に含まれる僅かな傾向に対しても、送信条件を設定する判断材料として用いることができる。これにより、送信条件の選択肢が飛躍的に広がり、最適な送信条件の精度を向上させることが可能となる。
【0022】
特に、第4発明によれば、参照情報は、優先順位、通知情報を送信する方法、及び通知情報を送信する回数の少なくとも何れかを含む。このため、必要に応じて送信条件の内容を設定することができる。これにより、最適な送信条件の設定を容易に実現することが可能となる。
【0023】
特に、第5発明によれば、第2取得手段は、質問情報に対応する回答を含む回答情報を取得する。このため、監視対象装置の異常時等において、最適な送信条件に基づいて対応可能な被通知者を確認することができる。これにより、通知情報の送信が一部の被通知者に集中することを抑制でき、労働環境の悪化や、通知情報に対する対応の遅延等の防止を実現できる。
【0024】
特に、第6発明によれば、過去の履歴情報は、過去の対応履歴情報と、過去の連絡情報とを有する。このため、過去の通知結果や傾向を踏まえた送信条件を設定することができる。これにより、通知情報の送信が一部の被通知者に集中することを容易に抑制することが可能となる。
【0025】
特に、第7発明によれば、過去の履歴情報は、対応者確認時間、経過時間、及び同時配信数の少なくとも何れかを有する。このため、過去の通知状況を踏まえた送信条件を設定することができる。これにより、通知状況の改善を前提とした送信条件の設定が可能となる。
【0026】
特に、第8発明によれば、過去の履歴情報は、電話サーバの利用不可回数、及び電話サーバの待ち回数の少なくとも何れかを有する。このため、過去の電話サーバ状況を踏まえた送信条件を設定することができる。これにより、電話サーバを介した通知状況の改善を前提とした送信条件の設定が可能となる。
【0027】
特に、第9発明によれば、更新手段は、過去の履歴情報と、参照情報との間において新たな関係を取得したとき、連関度を更新する。このため、連関度を容易に更新することができ、最適な送信条件の精度をさらに向上させることが可能となる。
【0028】
第10発明によれば、設定部は、解析結果及び第1履歴情報に基づき、複数の連絡先に通知情報を送信する送信条件を設定する。このため、連絡情報を送信する状況に応じて、送信条件を設定することができる。これにより、複数の被通知者に対して最適な送信条件で通知情報を送信することが可能となる。従って、例えば一部の被通知者に、通知情報の送信が集中することを抑制できる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態における連絡情報解析通知システムの一例について、図面を参照しながら説明する。
【0031】
(実施形態:連絡情報解析通知システム100の構成)
図1を参照して、実施形態における連絡情報解析通知システム100の構成の一例について説明する。
図1は、本実施形態における連絡情報解析通知システム100の全体構成を示すブロック図である。
【0032】
図1に示すように、連絡情報解析通知システム100は、連絡情報解析通知装置1を備える。連絡情報解析通知装置1は、公衆通信網5(ネットワーク)を介して利用者端末2及び複数の被通知者端末3と接続されるほか、例えば監視装置4、電話サーバ6、サーバ7等と接続されてもよい。
【0033】
連絡情報解析通知システム100は、主に取得した連絡情報に基づき、複数の被通知者に通知情報を送信するために用いられる。連絡情報解析通知システム100は、例えば監視装置4から自動送信された保守依頼の内容等を含む連絡情報に基づき、対応可能な保守担当者を短時間で探すために用いることができる。連絡情報として、例えば監視装置4の有する監視対象装置の異常時、定期点検時、在庫不足等の稼働状況を示す稼働情報が含まれる。
【0034】
連絡情報解析通知システム100は、例えば
図2(a)に示すように、複数の被通知者の有する被通知者端末3に対して一斉に電話をかける。各被通知者が電話に応答すると、例えば
図2(b)に示すように、音声ガイダンス形式で通知情報が通知される。
【0035】
連絡情報解析通知システム100は、例えば
図2(c)に示すように、各被通知者が音声ガイダンスに対応することで、各被通知者の回答情報を取得することができる。連絡情報解析通知システム100は、例えば
図2(d)に示すように、回答結果に基づき結果情報を生成し、利用者端末2に結果情報を送信する。これにより、利用者端末2の利用者等は、複数の被通知者の回答を短時間で把握することができる。
【0036】
連絡情報解析通知システム100は、被通知者端末3に対して一斉に電話をかけるほか、例えば専用のアプリケーションソフトやメールを用いて通知情報を通知することができる。上記のような通知する方法は、設定された送信条件に基づき実施される。送信条件は、後述する連絡情報解析通知システム100の履歴情報、及び連絡情報の解析結果に基づいて設定される。履歴情報には、被通知者の対応履歴や、通知に費やした時間等が含まれ、適宜更新される。このため、連絡情報を送信する状況に応じて、常に最適な送信条件を設定することができる。
【0037】
<連絡情報解析通知装置1>
本実施形態における連絡情報解析通知装置1は、主に連絡情報解析通知システム100のメンテナンス等を行う管理者等が用いる。連絡情報解析通知装置1は、複数の連絡先に対して送信する送信条件の設定等を実施する。
【0038】
図3(a)は、連絡情報解析通知装置1の構成の一例を示す模式図である。連絡情報解析通知装置1として、パーソナルコンピュータ(PC)等の電子機器が用いられるほか、例えばウェブサーバ等により具現化されてもよい。連絡情報解析通知装置1は、筐体10と、CPU101と、ROM102と、RAM103と、記憶部104と、I/F105〜107とを備える。各構成101〜107は、内部バス110により接続される。
【0039】
CPU(Central Processing Unit)101は、連絡情報解析通知装置1全体を制御する。ROM(Read Only Memory)102は、CPU101の動作コードを格納する。RAM(Random Access Memory)103は、CPU101の動作時に使用される作業領域である。記憶部104は、被通知者の連絡先等の各種情報が保存される。記憶部104として、例えばHDD(Hard Disk Drive)の他、SSD(solid state drive)やフロッピーディスク等のデータ保存装置が用いられる。なお、例えば連絡情報解析通知装置1は、図示しないGPU(Graphics Processing Unit)を有してもよい。GPUを有することで、通常よりも高速演算処理が可能となる。
【0040】
I/F105は、公衆通信網5を介して利用者端末2等との各種情報の送受信を行うためのインターフェースである。I/F106は、入力部分108との情報の送受信を行うためのインターフェースである。入力部分108として、例えばキーボードが用いられ、連絡情報解析通知システム100の管理者等は、入力部分108を介して、各種情報又は連絡情報解析通知装置1の制御コマンド等を入力する。I/F107は、出力部分109との各種情報の送受信を行うためのインターフェースである。出力部分109は、記憶部104に保存された各種情報、又は連絡情報解析通知装置1の処理状況等を出力する。出力部分109として、ディスプレイが用いられ、例えばタッチパネル式でもよい。
【0041】
図3(b)は、連絡情報解析通知装置1の機能の一例を示す模式図である。連絡情報解析通知装置1は、取得部11と、解析部12と、設定部13と、送信部14と、更新部15と、情報DB16とを備える。なお、
図3(b)に示した機能は、CPU101が、RAM103を作業領域として、記憶部104等に保存されたプログラムを実行することにより実現され、例えば人工知能により制御されてもよい。ここで、「人工知能」は、いかなる周知の人工知能技術に基づくものであってもよい。
【0042】
<取得部11>
取得部11は、監視装置4や被通知者端末3から送信された各種情報を、I/F105を介して取得するほか、入力部分108から入力された各種情報を、I/F106を介して取得する。取得部11は、例えば可搬メモリ等の記憶媒体を介して、各種情報を取得してもよい。なお、取得部11が取得する各種情報のファイル形式は任意であり、例えば取得部11が任意のファイル形式に変換してもよい。
【0043】
取得部11は、例えば第1取得部11aと、第2取得部11bとを有する。第1取得部11aは、監視装置4等から送信された連絡情報を取得する。第2取得部11bは、被通知者端末3から送信された回答情報を取得する。なお、連絡情報及び回答情報の詳細は、後述する。
【0044】
<解析部12>
解析部12は、連絡情報の内容を解析し、通知情報を生成する。例えば連絡情報がテキストデータの場合、解析部12は、監視対象装置の稼働状況(稼働情報)と、送信する被通知者を選択する情報(送信先情報)とを抽出する。解析部12は、予め設定された文字列の条件に基づいて連絡情報の内容を解析するほか、例えば蓄積された連絡情報解析通知システム100の履歴情報に基づいて、連絡情報の内容を解析してもよい。なお、通知情報及び履歴情報の詳細は、後述する。
【0045】
<設定部13>
設定部13は、複数の被通知者につながる複数の連絡先に対して送信する送信条件を設定する。設定部13は、解析部12の解析結果及び履歴情報(第1履歴情報)に基づき、送信条件を設定する。
【0046】
送信条件は、例えば複数の連絡先に通知情報を送信する優先順位、複数の連絡先に通知情報を送信する方法、及び複数の連絡先に通知情報を送信する回数の少なくとも何れかを含む。上記のほか、送信条件として、例えば登録された複数の連絡先のうち一部の連絡先に絞り込む条件が含まれてもよい。
【0047】
<送信部14>
送信部14は、I/F105を介して、被通知者端末3や利用者端末2に各種情報を送信するほか、I/F107を介して、出力部分109に各種情報を送信する。
【0048】
送信部14は、例えば第1送信部14aと、第2送信部14bとを有する。第1送信部14aは、送信条件に基づき、複数の連絡先に通知情報を送信する。第2送信部14bは、回答情報に基づき結果情報を生成し、利用者端末2に結果情報を送信する。
【0049】
<更新部15>
更新部15は、履歴情報を更新する。更新部15は、取得部11、解析部12、設定部13、及び送信部14において用いられた各種情報の履歴を更新するほか、連絡情報解析通知システム100における各動作の経過時間や被通知者の対応結果等を更新する。
【0050】
<情報DB16>
情報DB16(データベース)は、連絡情報、通知情報、回答情報、複数の連絡先、履歴情報等の連絡情報解析通知システム100に用いられる各種情報が記憶され、HDDやSSD等で具現化された記憶部104に保存される。各構成11〜15は、必要に応じて情報DB16に各種情報を記憶させ、又は各種情報を取出す。
【0051】
<連絡情報>
連絡情報は、監視対象装置における異常時等の稼働状況を示す稼働情報を含み、監視装置4によって必要に応じて生成される。連絡情報は、テキストデータのほか、例えば音声データや画像データを含んでもよい。連絡情報がテキストデータの場合、例えば第1取得部11aは、メール形式で取得する。連絡情報には、稼働情報及び送信先情報が含まれる。
【0052】
稼働情報として、例えば「○○システムエラー」、「△△ライン停止」、「○○の在庫不足」等のような、被通知者に通知可能な内容が用いられる。上記のほか、例えば稼働情報として「エラーA」、「エラーB」等のような文字列が用いられてもよい。この場合、文字列と稼働状況とを紐づけたデータベースを予め情報DB16に記憶させ、解析部12によって「エラーA」を「△△ライン停止」に変換できるようにしてもよい。
【0053】
送信先情報として、例えば「グループA」、「グループB」等のようなグループを指定する内容が用いられてもよい。この場合、各連絡先を特定のグループに割り当てた状態で、情報DB16に記憶させておく。上記のほか、例えば送信先情報として、「1−10」、「20−50」等のような番号を指定する内容が用いられてもよい。この場合、各連絡先を番号に割り当てた状態で、情報DB16に記憶させておく。
【0054】
連絡情報は、例えばデバイス情報を含んでもよい。デバイス情報は、監視対象装置を識別する情報を示し、例えば監視対象毎に割り振られた番号を示す。
【0055】
<通知情報>
通知情報は、監視対象装置の稼働状況を被通知者が把握できる情報が用いられる。通知情報の形式は、被通知者に通知する方法に応じて任意に設定できる。通知情報は、例えば被通知者に電話で通知する場合、予め設定された音声ガイダンスに稼働情報を組み込んで生成される。通知情報は、例えば被通知者に専用のアプリケーションソフト又はメールで通知する場合は、予め設定されたテキストデータのフォーマットに稼働情報を組み込んで生成される。通知情報は、例えば監視対象装置への対応可否を確認する質問情報を含む。
【0056】
<回答情報>
回答情報は、通知情報に対する被通知者の対応を含み、例えば質問情報に対応する回答を含む。回答情報は、被通知者端末3により生成される。回答情報は、例えば対応可能又は対応不可能の何れかを判断できる情報を含む。例えば
図2(b)に示した通知情報(音声ガイダンス)が通知されたとき、被通知者が「1」を押すことで対応可能という判断ができ、「2」を押すことで対応不可能という判断ができる。
【0057】
<履歴情報>
履歴情報は、各構成11〜15の動作に基づいて得られる情報を含む。すなわち、履歴情報は、連絡情報の取得から結果情報を送信するまでに得られる情報に対応し、対応履歴情報、通知履歴情報、及び電話サーバ履歴情報の少なくとも何れかを含む。
【0058】
対応履歴情報は、待機時間、及び回答回数の少なくとも何れかを有する。対応履歴情報は、被通知者につながる連絡先毎に記憶される。対応履歴情報は、例えば第2取得部11bにより取得され、更新部15により履歴情報として更新される。このため、対応履歴情報を更新することで、連絡先毎における対応状況の差異が明確となる。
【0059】
待機時間は、第1送信部14aが通知情報を送信してから、第2取得部11bが回答情報を取得するまでの時間を示す。待機時間を更新することで、待機時間の累積値が履歴情報として蓄積される。
【0060】
回答回数は、第2取得部11bが回答情報を取得した回数を示す。回答回数を更新することで、回答回数の累積値が履歴情報として蓄積される。回答回数は、例えば取得した回答情報のうち、対応可能を含む回数及び対応不可能を含む回数を示す。この場合、例えば通知情報が複数回送信されたとき(リトライ時)を1回として累積してもよく、複数回として累積してもよい。
【0061】
回答回数は、例えば連絡先に通知情報を通知できなかった回数(不在回数)を有してもよいほか、回答情報に対応可能が含まれたときの連続回数を有してもよい。この場合、回答回数を更新することで、待機時間の累積値又は平均値が履歴情報として蓄積される。
【0062】
通知履歴情報は、対応者確認時間、経過時間、及び同時配信数の少なくとも何れかを有する。通知履歴情報は、1つの連絡情報を取得してから結果情報を送信するまでの期間毎に記憶される。例えば通知履歴情報のうち、対応者確認時間は第2取得部11bにより取得され、経過時間は第2送信部14bにより取得され、同時配信数は第1送信部14aにより取得され、それぞれ更新部15により履歴情報として更新される。通知履歴情報を更新することで、連絡情報解析通知システム100の稼働状況が明確となる。
【0063】
対応者確認時間は、第1送信部14aが通知情報を送信してから、第2取得部11bにおいて回答可能を含む回答情報を取得するまでの時間を示す。対応者確認時間を更新することで、対応者確認時間の平均が履歴情報として蓄積される。
【0064】
経過時間は、第1取得部11aが連絡情報を取得してから第2送信部14bが結果情報を送信するまでの時間を示す。経過時間を更新することで、経過時間の平均が履歴情報として蓄積される。
【0065】
同時配信数は、第1送信部14aが通知情報を送信する際、同時に送信する連絡先の数を示す。同時配信数は、例えば同時に送信した連絡先の数に対して回答可能を含む回答情報を取得した連絡先の数の割合を有してもよい。同時配信数を更新することで、同時配信数の平均が履歴情報として蓄積される。
【0066】
電話サーバ履歴情報は、送信条件として電話を設定した場合に用いられる電話サーバ6に関する情報を含む。電話サーバ履歴情報は、電話サーバ6の利用不可回数、及び電話サーバ6の待ち回数(空き状況)の少なくとも何れかを有する。電話サーバ履歴情報は、1つの連絡情報に対応する結果情報の送信毎に、更新部15を介して更新され、電話サーバ履歴情報の累積値が履歴情報として蓄積される。電話サーバ履歴情報を更新することで、連絡情報解析通知システム100の稼働状況が明確となる。
【0067】
<参照データベース>
情報DB16は、例えば参照データベースを含む。参照データベースには、過去の履歴情報と、参照情報とが記憶される。過去の履歴情報は、上述した履歴情報に対応する過去の対応履歴情報、過去の通知履歴情報、及び過去の電話サーバ履歴情報、並びに、上述した連絡情報に対応する過去の連絡情報の少なくとも何れかを含む。参照情報は、例えば過去の履歴情報が更新されたときに設定されていた過去の送信条件を含む。
【0068】
参照データベースには、例えば
図4に示すように、過去の履歴情報と参照情報との間における3段階以上の連関度が記憶される。過去の履歴情報及び参照情報は、複数のデータを有し、それぞれ関係の度合いを示す連関度で紐づいており、例えば10段階や5段階等の3段階以上の関連度(
図4では百分率及び線の特徴で表示)で示される。例えば、過去の履歴情報における過去の稼働情報に含まれる「故障」は、参照情報の優先順位に含まれる「順位B」との間における連関度「70%」を示し、参照情報の連絡回数(リトライ回数)に含まれる「×回」との間の連関度「20%」を示す。
【0069】
参照データベースは、例えば連関度を算出できるアルゴリズムを有する。参照データベースとして、例えば過去の履歴情報、参照情報、及び連関度に基づいて最適化された関数(分類器)が用いられてもよい。
【0070】
過去の履歴情報及び参照情報は、例えばテキストデータの形式で参照データベースに記憶されるほか、例えば数値、画像、行列(ベクトル)、又はヒストグラム等の形式で記憶されてもよい。
【0071】
連関度は、過去の履歴情報と、参照情報との関係に基づき算出される。連関度は、例えば機械学習を用いて算出される。機械学習には、例えば深層学習が用いられる。
【0072】
連関度は、例えば
図5に示すように、過去の履歴情報の有する2つ以上のデータの組み合わせと、参照情報との間の関係に基づいて算出されてもよい。例えば、過去の履歴情報における過去の稼働情報に含まれる「故障」及び過去の待機時間に含まれる「○○分」の組み合わせは、参照情報の優先順位に含まれる「順位B」との間における連関度「85%」を示し、連絡回数に含まれる「×回」との間における連関度「5%」を示す。この場合、送信条件の選択肢が飛躍的に広がり、最適な送信条件の精度を向上させることが可能となる。
【0073】
<利用者端末2>
利用者端末2は、連絡情報解析通知システム100を利用する利用者が保有する。利用者端末2として、パーソナルコンピュータ(PC)のほか、例えばスマートフォンやタブレット端末等の電子機器が用いられる。利用者端末2は、連絡情報解析通知システム100の第2送信部14bから送信された結果情報を取得する。利用者は、この結果情報を確認することで、被通知者が監視対象装置の異常等に対応できるか否か等の結果を知ることができる。なお、利用者端末2は、例えば上述した連絡情報解析通知装置1と同等の構成及び機能を有してもよい。すなわち、本実施形態における連絡情報解析通知システム100は、例えば連絡情報解析通知装置1の代わりに利用者端末2を用いてもよい。
【0074】
<被通知者端末3>
被通知者端末3は、連絡情報解析通知システム100から通知情報を取得する被通知者が保有する。被通知者端末3の連絡先は、予め連絡情報解析通知装置1に記憶される。被通知者端末3として、例えばスマートフォンやタブレット端末等の電子機器が用いられる。
【0075】
<監視装置4>
監視装置4は、例えば監視部と、監視対象装置とを有する。監視部は、監視対象装置の稼働状況を監視する。監視部は、監視対象装置の異常等が発生した際、連絡情報を生成し、連絡情報解析通知装置1に送信する。監視対象装置として、例えば利用者の保有するサーバや製造設備が用いられる。このほか、例えばドア、トイレ、自動販売機等が、監視対象装置として用いられてもよく、監視可能なものであれば任意に選択できる。
【0076】
例えば監視対象装置としてドアが用いられた場合、監視部はドアの開閉に基づき連絡情報を生成してもよい。これにより、連絡情報解析通知システム100を用いることで、建物等のセキュリティ支援を実現することができる。
【0077】
例えば監視対象装置としてトイレが用いられた場合、監視部はトイレの空き状況やトイレットペーパーの消費状況に基づき連絡情報を生成してもよい。これにより、連絡情報解析通知システム100を用いることで、快適なトイレの運用を実現することができる。
【0078】
例えば監視対象装置として自動販売機が用いられた場合、監視部は自動販売機の在庫状況に基づき連絡情報を生成してもよい。これにより、連絡情報解析通知システム100を用いることで、在庫切れの発生防止及び人件費の削減を実現することができる。
【0079】
<公衆通信網5>
公衆通信網5(ネットワーク)は、連絡情報解析通知装置1等が通信回路を介して接続されるインターネット網等である。公衆通信網5は、いわゆる光ファイバ通信網で構成されてもよい。また、公衆通信網5は、有線通信網には限定されず、無線通信網で実現してもよい。
【0080】
<電話サーバ6>
電話サーバ6は、通知情報の送信条件として電話が設定された場合に用いられる。電話サーバ6は、一度に複数の連絡先に電話をかけられるサーバであれば、任意に設定することができる。
【0081】
<サーバ7>
サーバ7には、各種情報に関するデータ(データベース)が記憶されている。このデータベースには、例えば公衆通信網5を介して送られてきた各種情報が蓄積される。サーバ7には、例えば情報DB16と同様の情報が記憶され、公衆通信網5を介して連絡情報解析通知装置1と各種情報の送受信が行われてもよい。サーバ7として、例えばネットワーク上のデータベースサーバが用いられてもよい。サーバ7は、上述した記憶部104や情報DB16の代わりに用いられてもよい。なお、サーバ7は、例えば上述した連絡情報解析通知装置1と同等の構成及び機能を有してもよい。すなわち、本実施形態における連絡情報解析通知システム100は、例えば連絡情報解析通知装置1の代わりにサーバ7を用いてもよい。
【0082】
(実施形態:連絡情報解析通知システム100の動作)
次に、本実施形態における連絡情報解析通知システム100の動作の一例について説明する。
図6は、本実施形態における連絡情報解析通知システム100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0083】
<第1取得手段S110>
先ず、連絡情報を取得する(第1取得手段S110)。第1取得部11aは、監視装置4により生成された連絡情報を取得する。第1取得部11aは、例えばメール形式で連絡情報を取得する。なお、第1取得部11aは、取得した連絡情報を情報DB16に記憶させてもよい。
【0084】
<解析手段S120>
次に、連絡情報の内容を解析し、通知情報を生成する(解析手段S120)。解析部12は、第1取得部11a又は情報DB16から連絡情報を取得する。解析部12は、例えば予め設定された文字列の条件に基づいて連絡情報の内容を解析し、解析結果として稼働情報を抽出するほか、例えば必要に応じて送信先情報を抽出してもよい。稼働情報及び送信先情報は、例えば文字列として抽出される。解析部12は、例えば抽出した稼働情報を被通知者に通知可能な形式に変換することで、通知情報を生成する。なお、解析部12は、抽出した稼働情報及び送信先情報、並びに生成した通知情報を情報DB16に記憶させてもよい。
【0085】
<設定手段S130>
次に、複数の連絡先に対して送信する送信条件を設定する(設定手段S130)。設定部13は、解析手段S120のあと、情報DB16に記憶された履歴情報から最新の第1履歴情報を取得し、解析部12又は情報DB16から送信先情報を取得する。設定部13は、送信先情報及び第1履歴情報に基づき、送信条件を設定する。なお、設定部13は、設定した送信条件を情報DB16に記憶させてもよい。
【0086】
設定部13は、例えば参照データベースを用いて送信条件を設定してもよい。この場合、設定部13は、参照データベースを参照し、第1履歴情報と、参照情報との間における3段階以上の第1連関度を探索する。その後設定部13は、第1連関度に紐づけられた参照情報の有する第1参照情報を選択し、第1参照情報に基づく送信条件を設定する。
【0087】
<第1送信手段S140>
次に、送信条件に基づき、複数の連絡先に通知情報を送信する(第1送信手段S140)。第1送信部14aは、設定部13又は情報DB16から送信条件を取得し、必要に応じて解析部12又は情報DB16から通知情報を取得する。
【0088】
例えば電話を用いて通知情報を送信する場合、第1送信部14aは、電話サーバ6を介して複数の被通知者端末3に通知情報を送信する。例えば専用のアプリケーションソフト、又はメールを用いて通知情報を送信する場合、第1送信部14aは、直接複数の被通知者端末3に通知情報を送信する。何れの場合においても、送信条件に基づいて設定される。
【0089】
このとき、第1送信部14aは、通知情報を送信する際、同時配信数を取得する。また、送信条件として電話を設定した場合において、第1送信部14aは、通知情報を送信する際、電話サーバ履歴情報を取得する。なお、第1送信部14aは、同時配信数及び電話サーバ履歴情報を情報DB16に記憶させてもよい。
【0090】
なお、電話サーバ6が空いていない場合、電話サーバ6が空くまで待機、別の通知方法により通知、通知せずに終了の何れかを実施するように予め設定されるほか、例えば送信条件に上記内容を含めてもよい。
【0091】
<第2取得手段S150>
次に、通知情報に対応する回答情報を取得する(第2取得手段S150)。第2取得部11bは、被通知者端末3から送信された回答情報を取得する。なお、第2取得部11bは、取得した回答情報を情報DB16に記憶させてもよい。
【0092】
このとき、第2取得部11bは、各被通知者端末3から送信された回答情報のタイミングに基づき、待機時間を取得する。また、第2取得部11bは、各被通知者端末3から送信された回答情報に基づき、回答回数及び対応者確認時間の少なくとも何れかを取得する。なお、第2取得部11bは、取得した待機時間、回答回数、及び対応者確認時間を情報DB16に記憶させてもよい。
【0093】
<第2送信手段S160>
次に、回答情報に基づき結果情報を生成し、結果情報を利用者端末2に送信する(第2送信手段S160)。第2送信部14bは、第2取得部11b又は情報DB16から回答情報を取得する。第2送信部14bは、例えば複数の回答情報を纏めたリスト形式の結果情報を生成する。第2送信部14bは、例えば複数の回答情報を纏めたリストを、公衆通信網5を介して利用者が閲覧できるようにしてもよい。この場合、第2送信部14bは、リストを閲覧するためのURL等を含む結果情報を生成し、利用者端末2に送信する。なお、第2送信部14bは、生成した結果情報を情報DB16に記憶させてもよい。
【0094】
このとき、第2送信部14bは、結果情報を送信するタイミングに基づき、経過時間を取得する。なお、第2送信部14bは、取得した経過時間を情報DB16に記憶させてもよい。
【0095】
<更新手段S170>
次に、履歴情報を更新する(更新手段S170)。更新部15は、第1取得手段S110から第2送信手段S160までに取得された各情報を、最新の履歴情報として更新する。なお、更新部15は、例えば各情報を取得したときに、最新の履歴情報として更新してもよく、更新するタイミングは任意に設定することができる。
【0096】
更新部15は、例えば過去の履歴情報と、参照情報との間の関係を新たに取得した場合には、関係を連関度に反映させてもよい。更新部15は、例えば管理者等が新たに取得した更新データを取得し、連関度に反映させる。このほか、更新部15は、例えば管理者等が結果情報に基づいて作成した学習用データを取得し、連関度に反映させる。
【0097】
更新部15は、例えば機械学習を用いて連関度の算出及び更新を行う。機械学習には、例えば深層学習が用いられる。
【0098】
これにより、本実施形態における連絡情報解析通知システム100の動作が終了する。
【0099】
本実施形態によれば、設定手段S130は、解析結果及び第1履歴情報に基づき、複数の連絡先に通知情報を送信する送信条件を設定する。このため、連絡情報を送信する状況に応じて、送信条件を設定することができる。これにより、複数の被通知者に対して最適な送信条件で通知情報を送信することが可能となる。従って、例えば一部の被通知者に、通知情報の送信が集中することを抑制できる。
【0100】
また、本実施形態によれば、履歴情報は、複数の連絡先毎に記憶された対応履歴情報を有する。このため、連絡先毎の履歴に基づいた送信条件を設定することができる。これにより、最適な送信条件の精度を向上させることが可能となる。
【0101】
また、本実施形態によれば、設定手段S130は、第1連関度に紐づけられた第1参照情報を選択して送信条件を設定する。このため、第1履歴情報に含まれる僅かな傾向に対しても、送信条件を設定する判断材料として用いることができる。これにより、送信条件の選択肢が飛躍的に広がり、最適な送信条件の精度を向上させることが可能となる。
【0102】
また、本実施形態によれば、参照情報は、優先順位、通知情報を送信する方法、及び通知情報を送信する回数の少なくとも何れかを含む。このため、必要に応じて送信条件の内容を設定することができる。これにより、最適な送信条件の設定を容易に実現することが可能となる。
【0103】
また、本実施形態によれば、第2取得手段S150は、質問情報に対応する回答を含む回答情報を取得する。このため、監視対象装置の異常時等において、最適な送信条件に基づいて対応可能な被通知者を確認することができる。これにより、通知情報の送信が一部の被通知者に集中することを抑制でき、労働環境の悪化や、通知情報に対する対応の遅延等の防止を実現できる。
【0104】
また、本実施形態によれば、過去の履歴情報は、過去の対応履歴情報と、過去の連絡情報とを有する。このため、過去の通知結果や傾向を踏まえた送信条件を設定することができる。これにより、通知情報の送信が一部の被通知者に集中することを容易に抑制することが可能となる。
【0105】
また、本実施形態によれば、過去の履歴情報は、対応者確認時間、経過時間、及び同時配信数の少なくとも何れかを有する。このため、過去の通知状況を踏まえた送信条件を設定することができる。これにより、通知状況の改善を前提とした送信条件の設定が可能となる。
【0106】
また、本実施形態によれば、過去の履歴情報は、電話サーバ6の利用不可回数、及び電話サーバ6の待ち回数の少なくとも何れかを有する。このため、過去の電話サーバ6の状況を踏まえた送信条件を設定することができる。これにより、電話サーバ6を介した通知状況の改善を前提とした送信条件の設定が可能となる。
【0107】
また、本実施形態によれば、更新手段S170は、過去の履歴情報と、参照情報との間において新たな関係を取得したとき、連関度を更新する。このため、連関度を容易に更新することができ、最適な送信条件の精度をさらに向上させることが可能となる。
【0108】
上述した実施形態によれば、3段階以上に設定されている連関度(第1連関度)に基づいて、送信条件を設定できる点を特徴とすることができる。連関度は、例えば0〜100%までの数値で記述することができるほか、3段階以上の数値で記述できればいかなる段階で構成されていてもよい。
【0109】
このような連関度に基づいて、第1履歴情報に対する送信条件の候補として選ばれる参照情報において、連関度の高い順に参照情報を選択することが可能となる。このように連関度の順に選択することで、最適な送信条件となる可能性の高い傾向を優先的に選択することができる。他方、最適な送信条件となる可能性の低い傾向も除外せずに表示できるため、新たな兆候等を見逃すことなく選択することが可能となる。
【0110】
上記に加え、上述した実施形態によれば、例えば連関度が1%のような極めて低い場合も見逃すことなく送信条件を設定することができる。連関度が極めて低い参照情報であっても、僅かな兆候として繋がっていることを示しており、見逃しや誤認を抑制することが可能となる。
【0111】
なお、上述した実施形態では、連絡情報は、監視装置4によって生成された場合を説明したが、監視装置4以外によって生成されてもよく、例えば利用者端末2によって連絡情報が生成されてもよい。この場合、連絡情報として、利用者が希望する飲食店やホテル等の予約の希望に関する情報が用いられてもよい。この場合、被通知者として、飲食店の店員やホテルの受付等が該当し、連絡情報解析通知システム100により送信される通信情報には、利用者の希望が含まれる。このため、回答情報には、利用者の希望に対する検討結果が含まれ、結果情報として、各被通知者の検討結果が含まれる。これにより、利用者は、短時間で複数の被通知者の検討結果を確認することができる。
【0112】
本発明の実施形態を説明したが、各実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【解決手段】連絡情報を取得する第1取得手段S110と、連絡情報の内容を解析し、通知情報を生成する解析手段S120と、送信条件を設定する設定手段S130と、複数の連絡先に通知情報を送信する第1送信手段S140と、通知情報に対応する回答情報を取得する第2取得手段S150と、結果情報を利用者端末2に送信する第2送信手段S160と、履歴情報が記憶されるデータベースと、履歴情報を更新する更新手段S170と、を備え、設定手段S130は、履歴情報から最新の第1履歴情報を取得し、解析手段S120の解析結果及び第1履歴情報に基づき、送信条件を設定することを特徴とする。