(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
各種複数のデジタルコンテンツを管理するサーバと、前記サーバにネットワークを介して接続された複数の表示デバイスとから形成され、前記サーバから前記デジタルコンテンツがそれら表示デバイスに配信されるデジタルコンテンツ提供システムにおいて、
前記デジタルコンテンツ提供システムが、前記サーバから送信するデータを放送波に変調する変調器を含み、前記サーバが、前記表示デバイスの認証に使用するデバイス認証コードを生成するデバイス認証コード生成手段と、前記デバイス認証コード生成手段によって生成したデバイス認証コードを記憶するデバイス認証コード第1記憶手段と、前記変調器によって放送波に変調された前記デバイス認証コードを所定の放送方式で前記表示デバイスに送信するデバイス認証コード第1送信手段と、前記デバイス認証コードを使用して前記表示デバイスを認証するデバイス認証手段とを有し、
前記表示デバイスが、前記放送波として送信されたデバイス認証コードを記憶するデバイス認証コード第2記憶手段と、それらデジタルコンテンツの中から所定のコンテンツの配信を要求するときに、前記デバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードを前記サーバに送信するデバイス認証コード第2送信手段とを有し、
前記デバイス認証手段では、前記デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたデバイス認証コードと前記デバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを比較し、それらデバイス認証コードどうしが一致したときに、前記デジタルコンテンツの前記表示デバイスへの配信を可とし、それらデバイス認証コードどうしが不一致のときに、前記デジタルコンテンツの前記表示デバイスへの配信を不可とすることを特徴とするデジタルコンテンツ提供システム。
前記デバイス認証コード生成手段が、前記デバイス認証コードを所定の間隔で逐次生成し、前記デバイス認証コード第1記憶手段が、前記デバイス認証コード生成手段によって生成したデバイス認証コードを最新のそれに更新し、前記デバイス認証コード第1送信手段が、前記デバイス認証コードが生成される度毎に最新のデバイス認証コードを放送波として前記表示デバイスに送信し、前記デバイス認証コード第2記憶手段が、前記デバイス認証コード第1送信手段によって送信されたデバイス認証コードを最新のそれに更新し、前記デバイス認証コード第2送信手段が、前記デバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードを前記サーバに送信し、前記デバイス認証手段が、前記デバイス認証コード第2送信手段によって送信された最新のデバイス認証コードと前記デバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを比較する請求項1に記載のデジタルコンテンツ提供システム。
前記表示デバイスが、それらデジタルコンテンツ毎に設定されて各デジタルコンテンツを識別するコンテンツ識別コードを表示するコンテンツ識別コード表示手段と、前記コンテンツ識別コード表示手段によって表示されたそれらコンテンツ識別コードの中から所定のコンテンツ識別コードが選択されたときに、選択されたコンテンツ識別コードと前記デバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを演算処理してアクセス許可コードを生成するアクセス許可コード生成手段とを含み、前記デバイス認証コード第2送信手段が、前記アクセス許可コード生成手段によって生成したアクセス許可コードを前記サーバに送信し、前記デバイス認証手段が、前記デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたアクセス許可コードを演算処理して前記コンテンツ識別コードと前記デバイス認証コードとを取得し、取得した前記デバイス認証コードと前記デバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを比較する請求項1または請求項2に記載のデジタルコンテンツ提供システム。
前記アクセス許可コード生成手段が、選択されたコンテンツ識別コードと前記デバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新のアクセス許可コードを生成し、前記デバイス認証コード第2送信手段が、前記アクセス許可コード生成手段によって生成した最新のアクセス許可コードを前記サーバに送信し、前記デバイス認証手段が、最新のアクセス許可コードを演算処理して取得した最新のデバイス認証コードと前記デバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを比較する請求項3に記載のデジタルコンテンツ提供システム。
前記サーバが、それらデジタルコンテンツ毎に設定されて各デジタルコンテンツを識別するコンテンツ識別コードを記憶するコンテンツ識別コード記憶手段と、前記コンテンツ識別コード記憶手段によって記憶したコンテンツ識別コードのうちの所定のコンテンツ識別コードと前記デバイス認証コード生成手段によって生成したデバイス認証コードとを演算処理して第1アクセス許可コードを生成する第1アクセス許可コード生成手段と、前記第1アクセス許可コード生成手段によって生成した第1アクセス許可コードを記憶する第1アクセス許可コード記憶手段とを含み、前記表示デバイスが、それらコンテンツ識別コードを表示するコンテンツ識別コード表示手段と、前記コンテンツ識別コード表示手段によって表示されたそれらコンテンツ識別コードの中から所定のコンテンツ識別コードが選択されたときに、選択されたコンテンツ識別コードと前記デバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを演算処理して第2アクセス許可コードを生成する第2アクセス許可コード生成手段とを含み、前記デバイス認証コード第2送信手段が、前記第2アクセス許可コード生成手段によって生成した第2アクセス許可コードと選択されたコンテンツ識別コードとを前記サーバに送信し、前記デバイス認証手段が、前記デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたコンテンツ識別コードを参照しつつ、そのコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理して生成した第1アクセス許可コードを抽出し、抽出した第1アクセス許可コードと前記デバイス認証コード第2送信手段によって送信された第2アクセス許可コードとを比較し、前記第1アクセス許可コードと前記第2アクセス許可コードとが一致したときに、前記デジタルコンテンツの前記表示デバイスへの配信を可とし、前記第1アクセス許可コードと前記第2アクセス許可コードとが不一致のときに、前記デジタルコンテンツの前記表示デバイスへの配信を不可とする請求項1または請求項2に記載のデジタルコンテンツ提供システム。
前記第1アクセス許可コード生成手段が、前記コンテンツ識別コードと前記デバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新の第1アクセス許可コードを生成し、前記第2アクセス許可コード生成手段が、選択されたコンテンツ識別コードと前記デバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新の第2アクセス許可コードを生成し、前記デバイス認証コード第2送信手段が、前記第2アクセス許可コード生成手段によって生成した最新の第2アクセス許可コードを前記サーバに送信し、前記デバイス認証手段が、最新の第1アクセス許可コードと最新の第2アクセス許可コードとを比較する請求項5に記載のデジタルコンテンツ提供システム。
それらコンテンツ識別コードには、各コンテンツ識別コードに対応するデジタルコンテンツのタイトル名が含まれ、前記コンテンツ識別コード表示手段が前記タイトル名を表示デバイスに表示し、それらデジタルコンテンツの配信要求時に前記タイトル名を選択する請求項3ないし請求項6いずれかに記載のデジタルコンテンツ提供システム。
前記サーバが、前記デバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツの前記表示デバイスへの配信を可としたときに、認証済みの表示デバイスに配信するデジタルコンテンツに対応したユニークなURLを生成するURL生成手段と、前記URL生成手段によって生成したURLを前記認証済みの表示デバイスに送信するURL送信手段と、前記認証済みの表示デバイスが前記URLを使用して前記サーバへデジタルコンテンツの配信を要求したときに、前記URLに対応するデジタルコンテンツを前記認証済みの表示デバイスに配信するデジタルコンテンツ配信手段とを含む請求項1ないし請求項7いずれかに記載のデジタルコンテンツ提供システム。
前記認証済みの表示デバイスが、前記URL送信手段によって前記サーバから送信されたURLに対応するデジタルコンテンツの閲覧が終了するまでそのURLを記憶するURL記憶手段を含む請求項8に記載のデジタルコンテンツ提供システム。
前記認証済みの表示デバイスが、前記デジタルコンテンツ配信手段によって前記サーバからデジタルコンテンツが配信された後、配信されたデジタルコンテンツの認証済みの表示デバイスにおける閲覧が終了したときに、閲覧が終了したデジタルコンテンツに対応するURLを削除するURL削除手段を含む請求項8または請求項9に記載のデジタルコンテンツ提供システム。
前記デジタルコンテンツ提供システムでは、前記サーバが前記デバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツの前記表示デバイスへの配信を可としたときに、前記表示デバイスをDLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)モードに変更する請求項8ないし請求項10いずれかに記載のデジタルコンテンツ提供システム。
前記表示デバイスが、不特定多数人の利用に供する施設に設置されてビデオオンデマンドによるデジタルコンテンツを放送するデジタルテレビであり、前記サーバが、VODサーバ(ビデオオンデマンドサーバ)であり、前記デジタルコンテンツが、前記VODサーバのコンテンツファイルに格納されている請求項1ないし請求項11いずれかに記載のデジタルコンテンツ提供システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に開示の処理装置では、各コンテンツをURLで識別し、そのURLに対応するデジタルコンテンツがクライアント端末に提供される。しかし、URLハイジャックやバッファオーバーフローによるクラッキング等によってURLが不正に取得される場合があり、URLを不正に取得したクラッカーがそのURLを使用して処理装置にアクセスし、そのURLに対応するデジタルコンテンツを取得する場合がある。特に、有料のデジタルコンテンツを提供する場合では、そのコンテンツに対応するURLを不正に取得されることで、コンテンツが無償で閲覧され、コンテンツ提供者が甚大な損害を被る場合がある。
【0006】
本発明の目的は、認証によって正当性が確認された表示デバイスのみに所定のデジタルコンテンツを配信することで、コンテンツの不正な取得を防止することができ、コンテンツが無償で閲覧されることによるコンテンツ提供者の損害を防止することができるデジタルコンテンツ提供システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための本発明の前提は、各種複数のデジタルコンテンツを管理するサーバと、サーバにネットワークを介して接続された複数の表示デバイスとから形成され、サーバからデジタルコンテンツがそれら表示デバイスに配信されるデジタルコンテンツ提供システムである。
【0008】
前記前提における本発明のデジタルコンテンツ提供システムの特徴は、デジタルコンテンツ提供システムが、サーバから送信するデータを放送波に変調する変調器を含み、サーバが、表示デバイスの認証に使用するデバイス認証コードを生成するデバイス認証コード生成手段と、デバイス認証コード生成手段によって生成したデバイス認証コードを記憶するデバイス認証コード第1記憶手段と、変調器によって放送波に変調されたデバイス認証コードを所定の放送方式で表示デバイスに送信するデバイス認証コード第1送信手段と、デバイス認証コードを使用して表示デバイスを認証するデバイス認証手段とを有し、表示デバイスが、放送波として送信されたデバイス認証コードを記憶するデバイス認証コード第2記憶手段と、それらデジタルコンテンツの中から所定のコンテンツの配信を要求するときに、デバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードをサーバに送信するデバイス認証コード第2送信手段とを有し、デバイス認証手段では、デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを比較し、それらデバイス認証コードどうしが一致したときに、デジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を可とし、それらデバイス認証コードどうしが不一致のときに、デジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を不可とすることにある。
【0009】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムの一例としては、デバイス認証コード生成手段が、デバイス認証コードを所定の間隔で逐次生成し、デバイス認証コード第1記憶手段が、デバイス認証コード生成手段によって生成したデバイス認証コードを最新のそれに更新し、デバイス認証コード第1送信手段が、デバイス認証コードが生成される度毎に最新のデバイス認証コードを放送波として表示デバイスに送信し、デバイス認証コード第2記憶手段が、
デバイス認証コード第1送信手段によって送信されたデバイス認証コードを最新のそれに更新し、デバイス認証コード第2送信手段が、デバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードをサーバに送信し、デバイス認証手段が、デバイス認証コード第2送信手段によって送信された最新のデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを比較する。
【0010】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムの他の一例としては、表示デバイスが、それらデジタルコンテンツ毎に設定されて各デジタルコンテンツを識別するコンテンツ識別コードを表示するコンテンツ識別コード表示手段と、コンテンツ識別コード表示手段によって表示されたそれらコンテンツ識別コードの中から所定のコンテンツ識別コードが選択されたときに、選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを演算処理してアクセス許可コードを生成するアクセス許可コード生成手段とを含み、デバイス認証コード第2送信手段が、アクセス許可コード生成手段によって生成したアクセス許可コードをサーバに送信し、デバイス認証手段が、デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたアクセス許可コードを演算処理してコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを取得し、取得したデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを比較する。
【0011】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムの他の一例としては、アクセス許可コード生成手段が、選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新のアクセス許可コードを生成し、デバイス認証コード第2送信手段が、アクセス許可コード生成手段によって生成した最新のアクセス許可コードをサーバに送信し、デバイス認証手段が、最新のアクセス許可コードを演算処理して取得した最新のデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを比較する。
【0012】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムの他の一例としては、サーバが、それらデジタルコンテンツ毎に設定されて各デジタルコンテンツを識別するコンテンツ識別コードを記憶するコンテンツ識別コード記憶手段と、コンテンツ識別コード記憶手段によって記憶したコンテンツ識別コードのうちの所定のコンテンツ識別コードとデバイス認証コード生成手段によって生成したデバイス認証コードとを演算処理して第1アクセス許可コードを生成する第1アクセス許可コード生成手段と、第1アクセス許可コード生成手段によって生成した第1アクセス許可コードを記憶する第1アクセス許可コード記憶手段とを含み、表示デバイスが、それらコンテンツ識別コードを表示するコンテンツ識別コード表示手段と、コンテンツ識別コード表示手段によって表示されたそれらコンテンツ識別コードの中から所定のコンテンツ識別コードが選択されたときに、選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを演算処理して第2アクセス許可コードを生成する第2アクセス許可コード生成手段とを含み、デバイス認証コード第2送信手段が、第2アクセス許可コード生成手段によって生成した第2アクセス許可コードと選択されたコンテンツ識別コードとをサーバに送信し、デバイス認証手段が、デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたコンテンツ識別コードを参照しつつ、そのコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理して生成した第1アクセス許可コードを抽出し、抽出した第1アクセス許可コードとデバイス認証コード第2送信手段によって送信された第2アクセス許可コードとを比較し、第1アクセス許可コードと第2アクセス許可コードとが一致したときに、デジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を可とし、第1アクセス許可コードと第2アクセス許可コードとが不一致のときに、デジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を不可とする。
【0013】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムの他の一例としては、第1アクセス許可コード生成手段が、コンテンツ識別コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新の第1アクセス許可コードを生成し、第2アクセス許可コード生成手段が、選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新の第2アクセス許可コードを生成し、デバイス認証コード第2送信手段が、
第2アクセス許可コード生成手段によって生成した最新の第2アクセス許可コードをサーバに送信し、デバイス認証手段が、最新の第1アクセス許可コードと最新の第2アクセス許可コードとを比較する。
【0014】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムの他の一例として、それらコンテンツ識別コードには、各コンテンツ識別コードに対応するデジタルコンテンツのタイトル名が含まれ、コンテンツ識別コード表示手段がタイトル名を表示デバイスに表示し、それらデジタルコンテンツの配信要求時にタイトル名を選択する。
【0015】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムの他の一例としては、サーバが、デバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を可としたときに、認証済みの表示デバイスに配信するデジタルコンテンツに対応したユニークなURLを生成するURL生成手段と、URL生成手段によって生成したURLを認証済みの表示デバイスに送信するURL送信手段と、認証済みの表示デバイスがURLを使用してサーバへデジタルコンテンツの配信を要求したときに、URLに対応するデジタルコンテンツを認証済みの表示デバイスに配信するデジタルコンテンツ配信手段とを含む。
【0016】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムの他の一例としては、認証済みの表示デバイスが、URL送信手段によってサーバから送信されたURLに対応するデジタルコンテンツの閲覧が終了するまでそのURLを記憶するURL記憶手段を含む。
【0017】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムの他の一例としては、認証済みの表示デバイスが、デジタルコンテンツ配信手段によってサーバからデジタルコンテンツが配信された後、配信されたデジタルコンテンツの認証済みの表示デバイスにおける閲覧が終了したときに、閲覧が終了したデジタルコンテンツに対応するURLを削除するURL削除手段を含む。
【0018】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムの他の一例として、デジタルコンテンツ提供システムでは、サーバがデバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を可としたときに、表示デバイスをDLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)モードに変更する。
【0019】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムの他の一例としては、表示デバイスが、不特定多数人の利用に供する施設に設置されてビデオオンデマンドによるデジタルコンテンツを放送するデジタルテレビであり、サーバが、VODサーバ(ビデオオンデマンドサーバ)であり、デジタルコンテンツが、VODサーバのコンテンツファイルに格納されている。
【発明の効果】
【0020】
本発明にかかるデジタルコンテンツ提供システムによれば、サーバがそれら表示デバイスを認証するためのデバイス認証コードを生成し、変調器によって放送波に変調されたデバイス認証コードを所定の放送方式で各表示デバイスに送信するから、サーバから表示デバイスにデジタル通信でデバイス認証コードを送信する場合と比較し、デバイス認証コードの不正な取得を困難にすることができ、デバイス認証コードのクラッキングを防ぐことができる。デジタルコンテンツ提供システムは、表示デバイスが所定のコンテンツの配信を要求するときに、デバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードをサーバに送信し、デバイス認証手段において、デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを比較して表示デバイスを認証するから、放送波で送信された不正取得することが困難なデバイス認証コードを使用して認証を行うことで、認証のすり抜けを防止することができ、コンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。デジタルコンテンツ提供システムは、デバイス認証コードによる認証によって正当性が確認された表示デバイスのみにデジタルコンテンツを配信することができるから、コンテンツの不正な取得を防止することができ、コンテンツが無償で閲覧されることによるコンテンツ提供者の損害を防止することができる。
【0021】
デバイス認証コード生成手段が各表示デバイスを認証するための各種のデバイス認証コードを所定の間隔で逐次生成し、デバイス認証コード第1送信手段がデバイス認証コードが生成される度毎に最新のデバイス認証コードを放送波として各表示デバイスに送信し、デバイス認証コード第2送信手段がデバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードをサーバに送信し、デバイス認証手段がデバイス認証コード第2送信手段によって送信された最新のデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを比較するデジタルコンテンツ提供システムは、サーバがそれら表示デバイスを認証するためのデバイス認証コードを所定の間隔で逐次生成することで、デバイス認証コードが所定の間隔で最新のそれに変更されるから、デバイス認証手段においてデバイス認証コード第2送信手段によって送信された最新のデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを比較して表示デバイスを認証することができ、最新のデバイス認証コードを使用してコンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。デジタルコンテンツ提供システムは、デバイス認証コードが所定の間隔で最新のそれに変更されることで、変更前のデバイス認証コードが不正に取得されたとしても、そのデバイス認証コードによる認証の結果、デジタルコンテンツの表示デバイスへの配信が不可となるから、コンテンツの不正な取得を確実に防止することができ、コンテンツが無償で閲覧されることによるコンテンツ提供者の損害を防止することができる。
【0022】
表示デバイスがコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを演算処理してアクセス許可コードを生成するアクセス許可コード生成手段を含み、デバイス認証手段がデバイス認証コード第2送信手段によって送信されたアクセス許可コードを演算処理してコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを取得し、取得したデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを比較してそれらデバイス認証コードどうしが一致したときに、デジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を可とし、それらデバイス認証コードどうしが不一致のときに、デジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を不可とするデジタルコンテンツ提供システムは、コンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理したアクセス許可コードをサーバに送信することで、表示デバイスからサーバにデバイス認証コードを直接送信する場合と比較し、デバイス認証コードの取得を困難にすることができ、デバイス認証コードのクラッキングを確実に防ぐことができる。デジタルコンテンツ提供システムは、表示デバイスが所定のコンテンツの配信を要求するときに、コンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理したアクセス許可コードをサーバに送信し、デバイス認証手段においてアクセス許可コードを演算処理してコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを取得し、取得したデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを比較するから、コンテンツ識別コードと放送波で送信された不正取得することが困難なデバイス認証コードとを演算処理したアクセス許可コードを認証に使用することで、認証のすり抜けを確実に防止することができ、コンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。
【0023】
アクセス許可コード生成手段が選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新のアクセス許可コードを生成し、デバイス認証手段が最新のアクセス許可コードを演算処理して取得した最新のデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを比較し、それら最新のデバイス認証コードどうしが一致したときに、デジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を可とし、それら最新のデバイス認証コードどうしが不一致のときに、デジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を不可とするデジタルコンテンツ提供システムは、表示デバイスがコンテンツ識別コードと所定の間隔で変更された最新のデバイス認証コードとを演算処理してアクセス許可コードを生成し、そのアクセス許可コードをサーバに送信し、デバイス認証手段において最新のアクセス許可コードを演算処理して取得した最新のデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを比較して表示デバイスを認証することができ、最新のデバイス認証コードを使用してコンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。デジタルコンテンツ提供システムは、コンテンツ識別コードと放送波で送信された不正取得することが困難な最新のデバイス認証コードとを演算処理したアクセス許可コードを使用して認証を行うことで、認証のすり抜けを確実に防止することができ、コンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。
【0024】
サーバが所定のコンテンツ識別コードとデバイス認証コード生成手段によって生成したデバイス認証コードとを演算処理して第1アクセス許可コードを生成する第1アクセス許可コード生成手段を含み、表示デバイスが選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを演算処理して第2アクセス許可コードを生成する第2アクセス許可コード生成手段を含み、デバイス認証手段がデバイス認証コード第2送信手段によって送信されたコンテンツ識別コードを参照しつつそのコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理して生成した第1アクセス許可コードを抽出し、抽出した第1アクセス許可コードとデバイス認証コード第2送信手段によって送信された第2アクセス許可コードとを比較し、第1アクセス許可コードと第2アクセス許可コードとが一致したときにデジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を可とし、第1アクセス許可コードと第2アクセス許可コードとが不一致のときにデジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を不可とするデジタルコンテンツ提供システムは、表示デバイスがコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理した第2アクセス許可コードをサーバに送信することで、表示デバイスからサーバにデバイス認証コードを直接送信する場合と比較し、デバイス認証コードの取得を困難にすることができ、デバイス認証コードのクラッキングを確実に防ぐことができる。デジタルコンテンツ提供システムは、表示デバイスが所定のコンテンツの配信を要求するときに、コンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理した第2アクセス許可コードをサーバに送信し、デバイス認証手段においてコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理した第1アクセス許可コードと第2アクセス許可コードとを比較するから、コンテンツ識別コードと放送波で送信された不正取得することが困難なデバイス認証コードとを演算処理した第2アクセス許可コードを認証に使用することで、認証のすり抜けを確実に防止することができ、コンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。
【0025】
第1アクセス許可コード生成手段がコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新の第1アクセス許可コードを生成し、第2アクセス許可コード生成手段が選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新の第2アクセス許可コードを生成し、デバイス認証手段が最新の第1アクセス許可コードと最新の第2アクセス許可コードとを比較し、最新の第1アクセス許可コードと最新の第2アクセス許可コードとが一致したときにデジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を可とし、最新の第1アクセス許可コードと最新の第2アクセス許可コードとが不一致のときにデジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を不可とするデジタルコンテンツ提供システムは、サーバがコンテンツ識別コードと所定の間隔で変更された最新のデバイス認証コードとを演算処理して第1アクセス許可コードを生成し、表示デバイスがコンテンツ識別コードと所定の間隔で変更された最新のデバイス認証コードとを演算処理して第2アクセス許可コードを生成して第2アクセス許可コードをサーバに送信し、デバイス認証手段において最新の第1アクセス許可コードと最新の第2アクセス許可コードとを比較して表示デバイスを認証することができ、最新のデバイス認証コードを使用してコンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。デジタルコンテンツ提供システムは、コンテンツ識別コードと放送波で送信された不正取得することが困難な最新のデバイス認証コードとを演算処理した第2アクセス許可コードを使用して認証を行うことで、認証のすり抜けを確実に防止することができ、コンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。
【0026】
各コンテンツ識別コードに対応するデジタルコンテンツのタイトル名がそれらコンテンツ識別コードに含まれ、コンテンツ識別コード表示手段がタイトル名を表示デバイスに表示し、それらデジタルコンテンツの配信要求時にタイトル名を選択するデジタルコンテンツ提供システムは、デジタルコンテンツの配信要求時にタイトル名を選択することで、そのタイトル名に対応したコンテンツ識別コードが選択され、そのコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理したアクセス許可コード(第2アクセス許可コードを含む)をサーバに送信するから、それら表示デバイスからサーバにデバイス認証コードを直接送信する場合と比較し、デバイス認証コードの取得を困難にすることができ、デバイス認証コードのクラッキングを確実に防ぐことができる。デジタルコンテンツ提供システムは、表示デバイスが所定のコンテンツの配信を要求するときに、コンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理したアクセス許可コードをサーバに送信し、デバイス認証手段においてアクセス許可コードを演算処理したデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを比較するから、コンテンツ識別コードと放送波で送信された不正取得することが困難なデバイス認証コードとを演算処理したアクセス許可コードを認証に使用することで、認証のすり抜けを確実に防止することができ、コンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。また、表示デバイスが所定のコンテンツの配信を要求するときに、コンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理した第2アクセス許可コードをサーバに送信し、デバイス認証手段においてコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理した第1アクセス許可コードと第2アクセス許可コードとを比較するから、コンテンツ識別コードと放送波で送信された不正取得することが困難なデバイス認証コードとを演算処理した第2アクセス許可コードを認証に使用することで、認証のすり抜けを確実に防止することができ、コンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。
【0027】
サーバがデバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を可としたときに、認証済みの表示デバイスに配信するデジタルコンテンツに対応したユニークなURLを生成するURL生成手段と、生成したURLを認証済みの表示デバイスに送信するURL送信手段と、認証済みの表示デバイスがURLを使用してサーバへデジタルコンテンツの配信を要求したときに、URLに対応するデジタルコンテンツを認証済みの表示デバイスに配信するデジタルコンテンツ配信手段とを含むデジタルコンテンツ提供システムは、デバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を可としたときに、コンテンツに対応するURLを認証済みの表示デバイスに送信するから、デジタルコンテンツの配信が不可の表示デバイスがコンテンツのURLを取得することはなく、認証によって正当性が確認された表示デバイスのみにコンテンツのURLを送信することができ、コンテンツの不正な取得を防止することができるとともに、コンテンツが無償で閲覧されることによるコンテンツ提供者の損害を確実に防止することができる。
【0028】
認証済みの表示デバイスがURL送信手段によってサーバから送信されたURLに対応するデジタルコンテンツの閲覧が終了するまでそのURLを記憶するURL記憶手段を含むデジタルコンテンツ提供システムは、コンテンツの閲覧が未終了のURLを記憶することで、再度認証を行うことなくそのURLに対するコンテンツを閲覧することができ、認証を繰り返すことによる手続の無駄を省くことができる。
【0029】
認証済みの表示デバイスがデジタルコンテンツ配信手段によってサーバからデジタルコンテンツが配信された後、配信されたデジタルコンテンツの認証済みの表示デバイスにおける閲覧が終了したときに、閲覧が終了したデジタルコンテンツに対応するURLを削除するURL削除手段を含むデジタルコンテンツ提供システムは、デジタルコンテンツの閲覧終了後にそのコンテンツに対応するURLを表示デバイスが削除することで、そのURLの複数回の使用を防ぐことができ、URLを使い回しによるコンテンツの不正な取得を防止することができるとともに、コンテンツが無償で閲覧されることによるコンテンツ提供者の損害を確実に防止することができる。
【0030】
サーバがデバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツの表示デバイスへの配信を可としたときに、表示デバイスをDLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)モードに変更するデジタルコンテンツ提供システムは、表示デバイスをDLNAモードに変更し、認証によって正当性が確認された表示デバイスにURLを使用してデジタルコンテンツを取得させることができ、不正な表示デバイスによるURLの不正な取得やコンテンツの不正な取得を防止することができる。
【0031】
表示デバイスが不特定多数人の利用に供する施設に設置されてビデオオンデマンドによるデジタルコンテンツを放送するデジタルテレビであり、サーバがVODサーバ(ビデオオンデマンドサーバ)であるデジタルコンテンツ提供システムは、ホテルや病院、公共施設等の不特定多数人の利用に供する施設に設置されたデジタルテレビの正当性を認証によって確認し、正当なデジタルテレビにデジタルコンテンツを配信することができ、不正なデジタルテレビにおいてコンテンツが無償で閲覧されることによるコンテンツ提供者の損害を防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0033】
一例として示すデジタルコンテンツ提供システム10の概略構成図である
図1等の添付の図面を参照し、本発明に係るデジタルコンテンツ提供システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、
図2は、他の一例として示すデジタルコンテンツ提供システム10の概略構成図である。
図1では、VODサーバ11とデジタルテレビ12A〜12F(表示デバイス)とがインターネット13を介して接続される例を図示し、
図2では、VODサーバ11とデジタルテレビ12A〜12F(表示デバイス)とがLAN14によって接続された例を図示している。
【0034】
デジタルコンテンツ提供システム10は、宿泊施設や医療施設、福祉施設、公共施設等の不特定多数人の利用に供する施設に設置され、各種複数の有料デジタルコンテンツ(各種情報)や各種複数の無料デジタルコンテンツをデータ放送として放送する。デジタルコンテンツには、映像や画像、音楽、文章、それらの組み合わせがあるが、広義には、メディアが記録、伝送し、人間が鑑賞する情報の集合である。
【0035】
宿泊施設には、リゾートホテルやビジネスホテル、レジャーホテル、旅館、民宿、ペンション等が含まれる。医療施設には、病院やリハビリセンター、検査機関、薬局等が含まれる。福祉施設には、有料老人ホームや老人福祉施設、介護施設等が含まれる。公共施設には、教育施設や学校施設、図書館、博物館、美術館等が含まれる。ただし、デジタルコンテンツ提供システム10の設置場所はそれらに限定されず、あらゆる場所に設置することができ、その設置場所における各種複数のデジタルコンテンツをデータ放送として放送することができる。以下、ホテルにシステム10が設置された場合を例として、このシステム10を説明する。
【0036】
デジタルコンテンツ提供システム10は、各種複数のデジタルコンテンツを管理するVODサーバ11(ビデオオンデマンドサーバ)(サーバ)と、ビデオオンデマンドによるデジタルコンテンツ(地上デジタル放送や自主放送を含む)を放送する複数台のデジタルテレビ12A〜12F(表示デバイス)とから形成されている。なお、表示デバイスとしては、デジタルテレビ12A〜12Fの他に、ディスプレイを有するパーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレットを使用することができる。
【0037】
デジタルコンテンツ提供システム10には、VODサーバ11やデジタルテレビ12A〜12Fの他に、TV放送波を出力するTV変調器15、地上デジタルテレビチューナー(図示せず)を備えて地上波デジタル放送をデジタルテレビ12A〜12Fに配信する一般放送設備16、自主放送用変調器(図示せず)を備えて地上デジタル放送方式の自主放送をデジタルテレビ12A〜12Fに配信する自主放送設備17、伝送設備18が設置されている。なお、TV変調器15は、自主放送設備17を構成する機器の1つである。伝送設備18は、図示はしていないが、混合器や分配器、増幅器等から形成されている。
【0038】
VODサーバ11は、このシステム10を運営する管理会社または管理会社が契約するデータセンターに設置されている。VODサーバ11は、CPU(仮想CPUを含む)とメモリ(仮想メモリを含む)とを備えた物理マシン(物理コンピュータ)または仮想マシン(仮想コンピュータ)であり、大容量ハードディスク(仮想ハードディスクを含む)を内蔵している。サーバ11には、キーボードやマウス(図示せず)等の入力装置、ディスプレイやプリンタ(図示せず)等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。なお、サーバ11には、図示はしていないが、セキュリティールーター(仮想ルータを含む)とファイアーフォール(仮想ファイアーフォールを含む)とが接続されている。
【0039】
VODサーバ11には、HTTPに即してクライアントソフトウェアのウェブブラウザに対し、HTMLやオブジェクトの表示を提供するホームページ公開のためのWebサーバ、アプリケーションソフトウェアの実行を運用、管理するアプリケーションサーバ、電子メールの送受信を運用、管理するメールサーバ、データベースを構築するために必要なデータをデータベース管理システム(DBMS)によって運用、管理し、他のコンピュータや他のサーバからの要求を受け付けて各種データを読み書きする機能を提供するデータベースサーバ、FTPを利用してファイルの送受信を行う機能を提供するFTPサーバ、Domain Name Systemによってホストの識別子(ホスト名)を利用者が理解し易い形式(ドメイン名)とコンピュータが理解し易い形式(IPアドレス)とに対応付ける(ホスト名とそのホスト名に割り当てるIPアドレスとの対応付けを設定する)DNSサーバ、内部ネットワークからインターネット接続を行う際に高速なアクセスや安全な通信を確保する機能を提供するプロキシサーバ、SSHサーバ、RDPサーバが接続されている。なお、VODサーバ11がそれらのサーバ機能を備えていてもよい。
【0040】
VODサーバ11は、
図1に示すように、インターネット13(ネットワーク)に接続可能であり、インターネット13を利用することで、不特定多数の他のサーバ(コンピュータ)にアクセスかつログインすることができる。サーバ11は、各種複数のデジタルコンテンツをインターネット13を介してデジタルテレビ12A〜12Fに提供することができ、各種データをインターネット13を介してデジタルテレビ12A〜12Fから受け取ることができる。
【0041】
VODサーバ11は、
図2に示すように、各種複数のデジタルコンテンツをLAN14(ネットワーク)を介してデジタルテレビ12A〜12Fに提供することができ、各種データをLAN14を介してデジタルテレビ12A〜12Fから受け取ることができる。なお、それらデジタルコンテンツは、サーバ11のコンテンツファイルに格納されている。デジタルコンテンツには、各デジタルコンテンツ毎にタイトル名(タイトル名の他に、または、タイトル名とともに、出演者情報やあらすじ、出演者写真等のデータが含まれる場合がある)が設定され、そのタイトル名が各コンテンツのコンテンツ識別コード(コンテンツ識別子)に関連付けられた状態でサーバ11のハードディスクに格納されている。さらに、それらコンテンツを照会するコンテンツの表紙静止画がコンテンツ識別コードに関連付けられた状態でサーバ11のハードディスクに格納されている。
【0042】
それらデジタルテレビ12A〜12Fは、ホテルの各部屋20A〜20F(101〜106号)に設置されている。それらデジタルテレビ12A〜12Fには、CPUとメモリとハードディスクとを備えたコンピュータ(図示せず)が内蔵されている。デジタルテレビ12A〜12Fに内蔵されたコンピュータには、セキュリティールーターとファイアーフォールとが接続されている。各デジタルテレビ12A〜12Fには、TV識別コード(デジタルテレビ識別子)が設定されている。TV識別コードには、任意に設定した番号やB−CAS番号、IPアドレス、MACアドレス等またはそれらの組み合わせを使用することができる。
【0043】
なお、各デジタルコンテンツ毎に設定されたタイトル名が各コンテンツのコンテンツ識別コードおよびTV識別コードに関連付けられた状態でデジタルテレビ12A〜12Fのコンピュータのハードディスクに格納され、コンテンツを紹介するコンテンツの表紙静止画がコンテンツ識別コードおよびTV識別コードに関連付けられた状態でテレビ12A〜12Fのコンピュータのハードディスクに格納されている。
【0044】
デジタルテレビ12A〜12Fのコンピュータは、データセンターに設置されたサーバを介してインターネット13(ネットワーク)に接続可能であり、各種複数のデジタルコンテンツをインターネット13を介してVODサーバ11から受け取ることができ、各種データをインターネット13を介してサーバ11に提供することができる。また、それらデジタルテレビ12A〜12Fは、各種複数のデジタルコンテンツをLAN14(ネットワーク)を介してVODサーバ11から受け取ることができ、各種データをLAN14を介してサーバ11に提供することができる。
【0045】
それらデジタルテレビ12A〜12Fは、同軸ケーブルを介して伝送設備18に接続されている。デジタルテレビ12A〜12Fには、それらテレビ12A〜12Fを特定するB−CASカードが設置されている。デジタルテレビ12A〜12Fは、リモコン20A〜20Fによって地上波デジタル放送と自主放送との切り換えや番組の選択、音量の調節等を行うことができるとともに、各種条件設定や各種条件変更を行うことができる。さらに、リモコン20A〜20Fによって各種複数のタイトル名(各種複数のデジタルコンテンツ)の中から特定のタイトル名(特定のデジタルコンテンツ)を選択することができる。
【0046】
一般放送設備16や自主放送設備17は、同軸ケーブルを介して伝送設備18に接続されている。伝送設備18の混合器は、複数の異なる周波数帯の同軸ケーブル(伝送路)を合成し、それら周波数帯を1本の同軸ケーブルに出力する。伝送設備18では、地上デジタル放送や地上デジタル方式の自主放送を1つにまとめ、それらを各デジタルテレビ12A〜12Fに配信する。
【0047】
VODサーバ11は、オペレーティングシステム(OS)による制御に基づいて、メモリに格納されたアプリケーションを起動し、そのアプリケーションに従って以下の各手段を実行する。サーバ11(サーバ11のCPU)は、それらデジタルコンテンツの識別に使用するコンテンツ識別コードを記憶するコンテンツ識別コード記憶手段を実行する。サーバ11は、それらデジタルテレビ12A〜12Fの認証に使用するデバイス認証コードを生成するデバイス認証コード生成手段を実行し、デバイス認証コード生成手段によって生成したデバイス認証コードを記憶するデバイス認証コード第1記憶手段を実行する。
【0048】
デバイス認証コード生成手段によって生成されたデバイス認証コードは、各テレビ12A〜12F毎(各デバイス毎)に設定する場合、それらテレビ12A〜12F(各デバイス)を1グループとし、そのグループに設定する場合、それらテレビ12A〜12F(各デバイス)を複数のグループに分け、各グループ毎に設定する場合がある。デバイス認証コード第1記憶手段では、デバイス認証コード生成手段によって生成されたデバイス認証コードをテレビ12A〜12FのTV識別コード(テレビ12A〜12Fを1グループとした場合は、そのグループを識別するTV識別コード、テレビ12A〜12F(各デバイス)を複数のグループに分けた場合は各グループを識別するTV識別コード)に関連付けた状態でVODサーバ11のハードディスクに格納する。
【0049】
デバイス認証コード生成手段では、デジタルテレビ12A〜12Fを認証するためのデバイス認証コードを所定の時間間隔で逐次生成する。時間間隔は、たとえば、10分間隔や30分間隔、24時間間隔、48時間間隔等自由に設定することができる。時間間隔は、入力装置からVODサーバ11に入力され、サーバ11のハードディスクに格納される。時間間隔は、何時でも自由に変更することができ、各デジタルテレビ12A〜12F毎(各表示デバイス毎)に異なる時間間隔を設定することもでき、それらテレビ12A〜12F(各デバイス)の各グループ毎に異なる時間間隔を設定することもできる。デバイス認証コード第1記憶手段では、デバイス認証コード生成手段によってデバイス認証コードが所定の時間間隔で逐次生成された場合、過去に生成されたデバイス認証コードを直近に生成された最新のデバイス認証コードに更新し(書き替え)、最新のデバイス認証コードをTV識別コードに関連付けた状態でサーバ11のハードディスクに格納する。
【0050】
なお、デバイス認証コード生成手段では、デバイス認証コードを所定の時間間隔で逐次生成することなく、デバイス認証コードを1度だけ生成する場合もある。この場合、デバイス認証コード第1記憶手段では、デバイス認証コードを更新することなく、最初に生成されたデバイス認証コードをTV識別コードに関連付けた状態でサーバ11のハードディスクに格納する。
【0051】
VODサーバ11は、変調器15によって放送波に変調されたデバイス認証コードを所定の放送方式でデジタルテレビ12A〜12Fに送信するデバイス認証コード第1送信手段を実行する。デバイス認証コード第1送信手段では、デバイス認証コード生成手段によってデバイス認証コードが所定の時間間隔で逐次生成された場合、デバイス認証コードが生成される度毎に最新のデバイス認証コードを放送波として各テレビ12A〜12Fに送信する。なお、テレビ12A〜12Fを1グループとした場合は、そのグループの各テレビ12A〜12Fに放送波に変調されたデバイス認証コードを送信し、テレビ12A〜12Fを複数のグループに分けた場合は、各グループの各テレビ12A〜12Fに放送波に変調されたデバイス認証コードを送信する。
【0052】
VODサーバ11は、後記するデバイス認証コード第2送信手段によってデジタルテレビ12A〜12Fから送信されたデバイス認証コードを受信するデバイス認証コード受信手段を実行し、デバイス認証コードを使用して各テレビ12A〜12Fを認証(それらデジタルテレビ12A〜12Fを個別に認証)するデバイス認証手段を実行する。デジタルコンテンツ提供システム10では、サーバ11がデバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツのデジタルテレビ12A〜12Fへの配信を可としたときに、テレビ12A〜12FをDLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)モードに変更する。
【0053】
VODサーバ11は、デバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツのデジタルテレビ12A〜12Fへの配信を可としたときに、その認証済みのテレビ12A〜12Fに配信するデジタルコンテンツに対応したユニークなURLを生成するURL生成手段を実行し、URL生成手段によって生成したURLを各デジタルコンテンツのコンテンツ識別コード(デジタルコンテンツ識別子)およびTV識別コード(テレビ12A〜12Fを1グループとした場合は、そのグループを識別するTV識別コード、テレビ12A〜12F(各デバイス)を複数のグループに分けた場合は各グループを識別するTV識別コード)に関連付けた状態でハードディスクに記憶するURL第1記憶手段を実行する。
【0054】
VODサーバ11は、URL生成手段によって生成したURLを認証済みのデジタルテレビ12A〜12F(表示デバイス)に送信するURL送信手段を実行し、認証済みのデジタルテレビ12A〜12FがURLを使用してデジタルコンテンツの配信を要求したときに、URLに対応するデジタルコンテンツを認証済みのデジタルテレビ12A〜12Fに配信するデジタルコンテンツ配信手段を実行する。サーバ11は、後記するURL削除通知がデジタルテレビ12A〜12Fから送信された場合、URL削除通知で通知されたURLをハードディスクから削除するURL第1削除手段を実行する。
【0055】
デジタルテレビ12A〜12Fに内蔵されたコンピュータは、オペレーティングシステム(OS)による制御に基づいて、メモリに格納されたアプリケーションを起動し、そのアプリケーションに従って以下の各手段を実行する。テレビ12A〜12Fのコンピュータは、VODサーバ11から放送波として送信されたデバイス認証コードを受信するデバイス認証コード受信手段を実行し、放送波として送信されたデバイス認証コードをデジタルデータとして記憶するデバイス認証コード第2記憶手段を実行する。デバイス認証コード第2記憶手段では、デバイス認証コードをテレビ12A〜12FのTV識別コード(テレビ12A〜12Fを1グループとした場合は、そのグループを識別するTV識別コード、テレビ12A〜12F(各デバイス)を複数のグループに分けた場合は各グループを識別するTV識別コード)に関連付けた状態でテレビ12A〜12Fのコンピュータのハードディスクに格納する。
【0056】
デバイス認証コード第2記憶手段では、デバイス認証コード送信手段によって最新のデバイス認証コードがデジタルテレビ12A〜12Fに送信された場合、過去に送信されたデバイス認証コードを直近に送信された最新のデバイス認証コードに更新し(書き替え)、最新のデバイス認証コードをTV識別コードに関連付けた状態でハードディスクに格納する。デバイス認証コード第2記憶手段では、デバイス認証コードが所定の時間間隔でデジタルテレビ12A〜12Fに送信されることなく、デバイス認証コードが1度だけ送信された場合、デバイス認証コードを更新することなく、最初に送信されたデバイス認証コードをTV識別コードに関連付けた状態でハードディスクに格納する。
【0057】
デジタルテレビ12A〜12Fに内蔵されたコンピュータは、それらデジタルコンテンツの中から特定のデジタルコンテンツの送信を要求するデジタルコンテンツ要求手段を実行し、特定のコンテンツの配信を要求するときに、デバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードをVODサーバ11に送信するデバイス認証コード第2送信手段を実行する。デバイス認証コード第2送信手段では、デバイス認証コードが所定の時間間隔で送信された場合、デバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードをサーバ11に送信する。または、デバイス認証コードが1度だけ送信された場合、最初に送信されたデバイス認証コードをサーバ11に送信する。デジタルテレビ12A〜12Fは、サーバ11からデジタルコンテンツが送信された場合、そのコンテンツをデータ放送として放送する。
【0058】
デジタルテレビ12A〜12F(認証済みの表示デバイス)に内蔵されたコンピュータは、URL送信手段によってVODサーバ11から送信されたURLに対応するデジタルコンテンツの閲覧が終了するまでそのURLをハードディスクに記憶するURL記憶手段を実行する。URL記憶手段では、送信されたURLをデジタルコンテンツのコンテンツ識別コードおよびTV識別コード(テレビ12A〜12Fを1グループとした場合は、そのグループを識別するTV識別コード、テレビ12A〜12F(各デバイス)を複数のグループに分けた場合は各グループを識別するTV識別コード)に関連付けた状態でハードディスクに記憶する。なお、配信したデジタルコンテンツの閲覧が終了したとは、コンテンツが最後まで閲覧された場合、デジタルテレビ12A〜12Fの電源をOFFにしてコンテンツの閲覧を途中で終了した場合、リモコン20A〜20Fによってコンテンツの閲覧から地上波デジタル放送または自主放送に切り換えた場合がある。
【0059】
デジタルテレビ12A〜12F(認証済みの表示デバイス)に内蔵されたコンピュータは、デジタルコンテンツ配信手段によってVODサーバ11からデジタルコンテンツが配信された後、配信されたデジタルコンテンツのテレビ12A〜12Fにおける閲覧が終了したときに、閲覧が終了したデジタルコンテンツに対応するURLをハードディスクから削除するURL第2削除手段を実行する。テレビ12A〜12F(認証済みの表示デバイス)に内蔵されたコンピュータは、URL削除手段によってハードディスクからURLを削除した場合、URL削除通知をサーバ11に送信するURL削除通知送信手段を実行する。
【0060】
VODサーバ11におけるデバイス認証手段では、デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを比較し、それらデバイス認証コードどうしが一致したときに、デジタルコンテンツのデジタルテレビ12A〜12Fへの配信を可とし、それらデバイス認証コードどうしが不一致のときに、デジタルコンテンツのデジタルテレビ12A〜12Fへの配信を不可とする。なお、デバイス認証コード生成手段によってデバイス認証コードが所定の時間間隔で逐次生成された場合、デバイス認証手段では、デバイス認証コード第2送信手段によって送信された最新のデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを比較する。
【0061】
図3は、タイトル名やコンテンツ識別コード、表紙静止画、TV識別コードの送信および格納を説明する図であり、
図4は、デバイス認証コードやTV識別コードの送信および格納を説明する図である。なお、VODサーバ11とデジタルテレビ12A〜12Fとがインターネット13を介して接続される場合を例として説明する(VODサーバ11とデジタルテレビ12A〜12FとがLANを介して接続される場合は
図2参照)。
【0062】
VODサーバ11のコンテンツファイルには、各種複数のデジタルコンテンツが格納されている。VODサーバ11のハードディスクには、それらデジタルコンテンツを識別するための各デジタルコンテンツ毎に設定されたコンテンツ識別コードが格納され(コンテンツ識別コード記憶手段)、それらデジタルコンテンツ毎に設定されたタイトル名が各コンテンツのコンテンツ識別コードに関連付けられた状態で格納されているとともに、デジタルテレビ12A〜12FのTV識別コードが格納されている。さらに、デバイス認証コードの生成の時間間隔が格納されている。
【0063】
VODサーバ11のハードディスクには、各部屋19A〜19Fの部屋番号(101〜106号)(特定箇所)が各デジタルテレビ12A〜12FのTV識別コードに関連付けられた状態で格納されている。したがって、そのTV識別コードによって各テレビ12A〜12Fが特定されるとともに、テレビ12A〜12Fが据え付けられた各部屋19A〜19Fの部屋番号が特定される。なお、入力装置によってタイトル名に設定するコンテンツ識別コードを自由に変更することができ、TV識別コードを自由に変更することができる。
【0064】
VODサーバ11は、既存の各デジタルコンテンツのタイトル名、各タイトル名に設定されたコンテンツ識別コード、それらコンテンツを紹介するコンテンツの表紙静止画、デジタルテレビ12A〜12FのTV識別コードをハードディスクから抽出し、
図3に示すように、タイトル名やコンテンツ識別コード、表紙静止画、TV識別コードを各テレビ12A〜12Fに送信(デジタル通信)する。
【0065】
なお、新規のデジタルコンテンツが作成された場合や既存のデジタルコンテンツが編集された場合、VODサーバ11は、そのコンテンツにタイトル名を設定し、そのコンテンツのコンテンツ識別コードを生成し、タイトル名をコンテンツ識別コードに関連付けた状態でハードディスクに格納するとともに、選択された表紙静止画をコンテンツ識別コードに関連付けた状態でハードディスクに格納する。さらに、新規に作成したコンテンツや編集後のコンテンツのタイトル名やコンテンツ識別コード、表紙静止画、TV識別コードを各デジタルテレビ12A〜12Fに送信(デジタル通信)する。
【0066】
デジタルテレビ12A〜12Fのコンピュータは、サーバ11から送信されたTV識別コードとハードディスクに格納されたTV識別コードとを比較し、それらTV識別コードどうしが一致することを確認した後、タイトル名をコンテンツ識別コードおよびTV識別コードに関連付けた状態でハードディスクに格納し、サーバ11から送信された表紙静止画をコンテンツ識別コードおよびTV識別コードに関連付けた状態でハードディスクに格納する。したがって、テレビ12A〜12Fのコンピュータのハードディスクには、それらデジタルコンテンツ(既存のコンテンツや新規に作成されたコンテンツ、編集後のコンテンツ)の複数のタイトル名が事前に格納され、それらコンテンツの表紙静止画が事前に格納されている。
【0067】
次に、VODサーバ11は、それらデジタルテレビ12A〜12Fを認証するためのデバイス認証コードを生成する(デバイス認証コード生成手段)。サーバ11は、生成したデバイス認証コードをテレビ12A〜12F毎に設定し、または、デバイス認証コードを1つのグループに設定し、あるいは、デバイス認証コードを各グループ毎に設定する。サーバ11は、生成したデバイス認証コードをテレビ12A〜12FのTV識別コード(テレビ12A〜12Fを1グループとした場合は、そのグループを識別するTV識別コード、テレビ12A〜12F(各デバイス)を複数のグループに分けた場合は各グループを識別するTV識別コード)に関連付けた状態でハードディスクに格納する(デバイス認証コード第1記憶手段)。
【0068】
VODサーバ11は、TV変調器を使用してデバイス認証コードおよびTV識別コードを放送波に変調し、
図4に示すように、放送波に変調したデバイス認証コードおよびTV識別コードを所定の放送方式でデジタルテレビ12A〜12Fに送信する(デバイス認証コード第1送信手段)。なお、サーバ11は、デバイス認証コードを所定の時間間隔で逐次生成した場合、先に生成したデバイス認証コードを新たに生成した最新のデバイス認証コードに更新し(デバイス認証コード第1記憶手段)、最新のデバイス認証コードおよびTV識別コードを放送波としてデジタルテレビ12A〜12Fに送信する(デバイス認証コード第1送信手段)。
【0069】
デジタルテレビ12A〜12Fは、VODサーバ11から放送波として送信されたデバイス認証コードおよびTV識別コードを受信し(デバイス認証コード受信手段)、サーバ11から送信されたTV識別コードとハードディスクに格納されたTV識別コードとを比較し、それらTV識別コードどうしが一致することを確認した後、受信したデバイス認証コードをデジタルデータとしてTV識別コードに関連付けた状態でハードディスクに格納する(デバイス認証コード第2記憶手段)。なお、サーバ11からデバイス認証コードおよびTV識別コードが逐次送信された場合、デジタルテレビ12A〜12Fは、デバイス認証コードおよびTV識別コードをその都度受信し(デバイス認証コード受信手段)、先に記憶したデバイス認証コードを新たに受信したデバイス認証コードに更新する(デバイス認証コード第2記憶手段)。
【0070】
図5は、デジタルテレビ12A〜12Fに表示されたメニュー選択画面の一例を示す図であり、
図6は、デジタルテレビ12A〜12Fに表示されたコンテンツ選択画面の一例を示す図である。
図7は、デジタルコンテンツ提供システム10の各手段を実行する手順の一例を説明する図であり、
図8は、
図7から続く各手段を実行する手順を説明する図である。
図9は、
図8から続く各手段を実行する手順を説明する図であり、
図10は、
図9から続く各手段を実行する手順を説明する図である。なお、このシステム10が実行する各手段の説明では、利用者がホテルの101号室19Aを利用し、デジタルテレビ12Aによって有料のデジタルコンテンツを閲覧するものとする。
【0071】
利用者がホテルの101号室19Aに入室し、リモコン20Aによってデジタルテレビ12Aの電源を入れると、テレビ12Aのコンピュータは、
図5に示すメニュー選択画面をテレビ12Aの画面に表示する。メニュー選択画面には、地上波デジタル放送ボタン30a、館内放送ボタン30b、コンテンツ閲覧ボタン30cが表示される。地上波デジタル放送ボタン30aを選択し、リモコン20Aの決定ボタンを押すと、図示はしていないが、地上波デジタル放送画面がテレビ12Aに表示され、各種の地上波デジタル放送を閲覧することができる。また、館内放送ボタン30bを選択し、リモコン20Aの決定ボタンを押すと、図示はしていないが、ホテルの各種の自主放送が館内放送として放送される。
【0072】
利用者が、有料のデジタルコンテンツを閲覧する場合、コンテンツ閲覧ボタン30cを選択し、リモコン20Aの決定ボタンを押す。決定ボタンを押すと、テレビ12Aのコンピュータは、各デジタルコンテンツのタイトル名、各タイトル名に設定されたコンテンツ識別コード、それらコンテンツを照会するコンテンツの表紙静止画をハードディスクから抽出し、
図6に示すコンテンツ選択画面をテレビ12Aの画面に表示する。コンテンツ選択画面には、複数の表紙静止画を表示した表紙静止画表示エリア31a〜31f、それら表紙静止画に対応するデジタルコンテンツのタイトル名を表示したタイトル名表示エリア32a〜32fが表示されるが、コンテンツ識別コードは表示されない。なお、リモコン20Aの次表示ボタンを押すと、画面が次のコンテンツ選択画面数に切り替わり、テレビ12Aに格納されたタイトル名や表紙静止画が次々に表示される。
【0073】
利用者が
図6のコンテンツ選択画面において特定のデジタルコンテンツを閲覧する場合、そのコンテンツのタイトル名(表紙静止画)を選択し、リモコン20Aの決定ボタンを押す。決定ボタンを押すと、デジタルテレビ12Aのコンピュータは、
図7に示すように、選択されたコンテンツのタイトル名に設定されたコンテンツ識別コードとテレビ12AのTV識別コードとをVODサーバ11に送信(デジタル通信)してコンテンツの送信をサーバ11に要求すると同時に(デジタルコンテンツ要求手段)、デバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードをサーバ11に送信(デジタル通信)する(デバイス認証コード第2送信手段)。サーバ11からデバイス認証コードが所定の時間間隔で送信されている場合、デバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードをサーバ11に送信(デジタル通信)する(デバイス認証コード第2送信手段)。
【0074】
VODサーバ11は、コンテンツ識別コードとTV識別コードを受信するとともに、デバイス認証コード第2送信手段によってデジタルテレビ12Aから送信されたデバイス認証コードを受信する(デバイス認証コード受信手段)。サーバ11は、デバイス認証コードを受信した後、TV識別コードに対応するテレビ12Aの認証を行う(デバイス認証手段)。
【0075】
VODサーバ11は、デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたデバイス認証コード(最新のデバイス認証コード)とデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したTV識別コードに対応するテレビ12Aのデバイス認証コード(最新のデバイス認証コード)とを比較する。サーバ11は、
図8に示すように、それらデバイス認証コードを比較した結果、それらデバイス認証コードどうしが一致した場合、デジタルコンテンツのデジタルテレビ12Aへの配信を可とし、認証結果可のメッセージをテレビ12Aに送信(デジタル通信)する。テレビ12Aの画面には、認証結果可のメッセージ(図示せず)が表示される。逆に、それらデバイス認証コードどうしが不一致の場合、コンテンツのテレビ12Aへの配信を不可とし、認証結果不可のメッセージをテレビ12Aに送信(デジタル通信)する。テレビ12Aの画面には、認証結果不可のメッセージ(図示せず)が表示される。
【0076】
デジタルコンテンツ提供システム10は、VODサーバ11がデバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツのデジタルテレビ12Aへの配信を可とした場合、そのメッセージをテレビ12Aの画面に表示するとともに、テレビ12AをDLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)モードに変更する。サーバ11は、デバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツのデジタルテレビ12Aへの配信を可とした場合、認証済みのテレビ12Aに配信するコンテンツ(コンテンツ識別コードに対応したコンテンツ)に対応したユニークなURLを生成し(URL生成手段)、URL生成手段によって生成したURLをコンテンツのコンテンツ識別コードおよびTV識別コードに関連付けた状態でハードディスクに記憶する(URL第1記憶手段)。サーバ11は、
図9に示すように、URL生成手段によって生成したURLとTV識別コードとを認証済みのテレビ12Aに送信(デジタル通信)する(URL送信手段)。
【0077】
認証済みのテレビ12Aは、VODサーバ11から送信されたTV識別コードとハードディスクに格納されたTV識別コードとを比較し、それらTV識別コードどうしが一致することを確認した後、URL送信手段によってVODサーバ11から送信されたURLを使用し、そのURLに対応するデジタルコンテンツの配信を要求する。VODサーバ11は、そのURLに対応するコンテンツをテレビ12Aに配信(デジタル通信)する(デジタルコンテンツ配信手段)。テレビ12Aの画面には、配信されたコンテンツが表示され、利用者がそのコンテンツを閲覧することができる。
【0078】
認証済みのテレビ12Aは、URL送信手段によってVODサーバ11から送信されたURLに対応するデジタルコンテンツの閲覧が終了するまでそのURLをハードディスクに記憶する(URL記憶手段)。認証済みのテレビ12Aは、デジタルコンテンツ配信手段によってサーバ11からデジタルコンテンツが配信された後、URLに対応するデジタルコンテンツが最後まで閲覧された場合、または、テレビ12Aの電源をOFFにしてコンテンツの閲覧を途中で終了した場合、あるいは、リモコン20Aによってコンテンツの閲覧から地上波デジタル放送または自主放送に切り換えた場合、そのコンテンツに対応するURLをハードディスクから削除する(URL第2削除手段)。
【0079】
デジタルテレビ12Aは、
図10に示すように、URL削除手段によってハードディスクからURLを削除した場合、削除したURL、URL削除通知、TV識別コードをサーバ11に送信(デジタル通信)する(URL削除通知送信手段)。VODサーバ11は、URL削除通知送信手段によってURL削除通知がデジタルテレビ12A〜12Fから送信された場合、URL削除通知で通知されたURLをハードディスクから削除する(URL第1削除手段)。
【0080】
デジタルコンテンツ提供システム10は、VODサーバ11がデジタルテレビ12A〜12F(表示デバイス)を認証するためのデバイス認証コードを生成し、変調器15によって放送波に変調されたデバイス認証コードを所定の放送方式でテレビ12A〜12Fに送信するから、サーバ11からテレビ12A〜12Fにデジタル通信でデバイス認証コードを送信する場合と比較し、デバイス認証コードの不正な取得を困難にすることができ、デバイス認証コードのクラッキングを防ぐことができる。
【0081】
デジタルコンテンツ提供システム10は、デジタルテレビ12A〜12Fが所定のコンテンツの配信を要求するときに、デバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コード(最新のデバイス認証コード)をサーバ11に送信し、デバイス認証手段において、デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コード(最新のデバイス認証コード)とを比較して表示デバイスを認証するから、放送波で送信された不正取得することが困難なデバイス認証コードを使用して認証を行うことで、認証のすり抜けを防止することができ、コンテンツを要求するテレビ12A〜12Fの正当性を確実に確認することができる。システム10は、デバイス認証コードによる認証によって正当性が確認されたテレビ12A〜12Fのみにデジタルコンテンツを配信することができるから、コンテンツの不正な取得を防止することができ、コンテンツが無償で閲覧されることによるコンテンツ提供者の損害を防止することができる。
【0082】
デジタルコンテンツ提供システム10は、デバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツのデジタルテレビ12A〜12Fへの配信を可としたときに、コンテンツに対応するURLを認証済みのテレビ12A〜12Fに送信するから、デジタルコンテンツの配信が不可のテレビ12A〜12FがコンテンツのURLを取得することはなく、認証によって正当性が確認されたテレビ12A〜12FのみにコンテンツのURLを送信することができ、コンテンツの不正な取得を確実に防止することができる。また、デジタルコンテンツの閲覧終了後にそのコンテンツに対応するURLをテレビ12A〜12Fが削除することで、そのURLの複数回の使用を防ぐことができ、URLを使い回しによるコンテンツの不正な取得を防止することができる。
【0083】
図11は、デジタルコンテンツ提供システム10の各手段を実行する手順の他の一例を説明する図であり、
図12は、
図11から続く各手段を実行する手順を説明する図である。
図11,12に示す手順においてVODサーバ11が実行するコンテンツ識別コード記憶手段、デバイス認証コード生成手段、デバイス認証コード第1記憶手段、デバイス認証コード第1送信手段、URL生成手段、URL第1記憶手段、URL送信手段、デジタルコンテンツ配信手段は、既述のそれらと同一であり、デジタルテレビ12A〜12Fのコンピュータが実行するデバイス認証コード受信手段、デバイス認証コード第2記憶手段、デジタルコンテンツ要求手段、URL記憶手段、URL削除手段は、既述のそれらと同一である。
【0084】
また、タイトル名やコンテンツ識別コード、表紙静止画、TV識別コードの送信手順および格納手順、デバイス認証コードやTV識別コードの送信手順および格納手順は、既述のそれらと同一であるから、それらを図示する
図3,4を援用するとともに、
図3,4の説明を援用することで、それらの説明は省略する。
【0085】
デジタルテレビ12A〜12F(表示デバイス)のコンピュータは、それらデジタルコンテンツ毎に設定された各コンテンツを識別するコンテンツ識別コードをテレビ12A〜12Fの画面に表示するコンテンツ識別コード表示手段を実行する。なお、コンテンツ識別コード表示手段においてテレビ12A〜12Fの画面に表示されるのは表紙静止画およびタイトル名であり、コンテンツ識別コードが表紙静止画およびタイトル名に書き込まれた状態であり、画面では視認不能である。
【0086】
デジタルテレビ12A〜12Fのコンピュータは、選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを所定の関数を利用した演算処理をしてアクセス許可コードを生成するアクセス許可コード生成手段を実行する。テレビ12A〜12Fのコンピュータは、アクセス許可コード生成手段によって生成したアクセス許可コードをVODサーバ11に送信するデバイス認証コード第2送信手段(アクセス許可コード送信手段)を実行する。
【0087】
アクセス許可コード生成手段では、デバイス認証コード送信手段によって最新のデバイス認証コードがデジタルテレビ12A〜12Fに送信された場合、選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新のアクセス許可コードを生成する。また、デバイス認証コード第2送信手段(アクセス許可コード送信手段)では、アクセス許可コード生成手段によって生成された最新のアクセス許可コードをVODサーバ11に送信する。
【0088】
VODサーバ11(サーバ11のCPU)は、デバイス認証コード第2送信手段によってデジタルテレビ12A〜12Fから送信されたアクセス許可コードを受信するアクセス許可コード受信手段を実行する。サーバ11は、デジタルテレビ12A〜12Fから送信されたアクセス許可コードを所定の関数を利用した演算処理をしてコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを取得し、取得したデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを比較して各デジタルテレビ12A〜12Fを認証するデバイス認証手段を実行する。なお、デバイス認証手段では、最新のアクセス許可コードを演算処理して取得した最新のデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを比較して各デジタルテレビ12A〜12Fを認証する。
【0089】
利用者が有料のデジタルコンテンツを閲覧する場合、コンテンツ閲覧ボタン30cを選択し、リモコン20Aの決定ボタンを押すと、テレビ12Aのコンピュータがコンテンツ選択画面をテレビ12Aの画面に表示する(
図6援用)。コンテンツ選択画面には、表紙静止画表示エリア31a〜31fおよびタイトル名表示エリア32a〜32fが表示される(コンテンツ識別コード表示手段)。なお、コンテンツ識別コード自体は表示されず、コンテンツ識別コードを視認することはできないが、表紙静止画表示エリア31a〜31fに表示された表紙静止画やタイトル名表示エリア32a〜32fに表示されたタイトル名にコンテンツ識別コードが書き込まれている。
【0090】
利用者がコンテンツ選択画面において特定のデジタルコンテンツを閲覧する場合、そのコンテンツのタイトル名(表紙静止画)を選択し、リモコン20Aの決定ボタンを押すと、デジタルテレビ12Aのコンピュータは、選択されたコンテンツのタイトル名に設定されたコンテンツ識別コードとテレビ12AのTV識別コードとをVODサーバ11に送信(デジタル通信)してコンテンツの送信をサーバ11に要求する(デジタルコンテンツ要求手段)。
【0091】
デジタルテレビ12Aのコンピュータは、コンテンツの送信を要求すると同時に、
図11に示すように、選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを所定の関数を利用した演算処理をしてアクセス許可コードを生成し(アクセス許可コード生成手段)、アクセス許可コード生成手段によって生成したアクセス許可コードをVODサーバ11に送信(デジタル通信)する(デバイス認証コード第2送信手段(アクセス許可コード送信手段))。サーバ11からデバイス認証コードが所定の時間間隔で送信されている場合、デバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとコンテンツ識別コードとを所定の関数を利用した演算処理をして最新のアクセス許可コードを生成し(アクセス許可コード生成手段)、最新のアクセス許可コードをVODサーバ11に送信(デジタル通信)する(デバイス認証コード第2送信手段(アクセス許可コード送信手段))。
【0092】
VODサーバ11は、コンテンツ識別コードとTV識別コードとを受信するとともに、デバイス認証コード第2送信手段によってデジタルテレビ12Aから送信されたアクセス許可コードを受信する(アクセス許可コード受信手段)。サーバ11は、アクセス許可コードを受信した後、TV識別コードに対応するテレビ12Aの認証を行う(デバイス認証手段)。
【0093】
VODサーバ11は、デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたアクセス許可コード(最新のデバイス認証コード)を所定の関数を利用した演算処理をし、アクセス許可コードをコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとに分解し、コンテンツ識別コードとデバイス認証コード(最新のデバイス認証コード)とを取得する。サーバ11は、取得したデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したTV識別コードに対応するテレビ12Aのデバイス認証コード(最新のデバイス認証コード)とを比較する。
【0094】
VODサーバ11は、
図12に示すように、それらデバイス認証コードを比較した結果、それらデバイス認証コードどうしが一致した場合、デジタルコンテンツのデジタルテレビ12Aへの配信を可とし、認証結果可のメッセージをテレビ12Aに送信(デジタル通信)する。テレビ12Aの画面には、認証結果可のメッセージが表示される。逆に、それらデバイス認証コードどうしが不一致の場合、コンテンツのテレビ12Aへの配信を不可とし、認証結果不可のメッセージをテレビ12Aに送信(デジタル通信)する。テレビ12Aの画面には、認証結果不可のメッセージが表示される。なお、それらデバイス認証コードどうしの一致には、完全一致の他に、あらかじめ定義された条件により、取得したデバイス認証コードがデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したTV識別コードに対応するテレビ12Aのデバイス認証コードの範囲内にある場合も含む。
【0095】
デジタルコンテンツ提供システム10は、VODサーバ11がデバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツのデジタルテレビ12Aへの配信を可とした場合、そのメッセージをテレビ12Aの画面に表示するとともに、テレビ12AをDLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)モードに変更する。サーバ11は、デジタルコンテンツのテレビ12Aへの配信を可とした場合、認証済みのテレビ12Aに配信するコンテンツに対応したURLを生成し(URL生成手段)、生成したURLをコンテンツのコンテンツ識別コードおよびTV識別コードに関連付けた状態でハードディスクに記憶するとともに(URL第1記憶手段)、生成したURLとTV識別コードとを認証済みのテレビ12Aに送信(デジタル通信)する(URL送信手段)(
図9援用)。
【0096】
デジタルテレビ12Aは、サーバ11から送信されたTV識別コードとハードディスクに格納されたTV識別コードとを比較し、それらTV識別コードどうしが一致することを確認した後、サーバ11から送信されたURLを使用し、そのURLに対応するデジタルコンテンツの配信を要求する。サーバ11は、そのURLに対応するコンテンツをテレビ12Aに配信(デジタル通信)する(デジタルコンテンツ配信手段)。テレビ12Aの画面には、配信されたコンテンツが表示される。
【0097】
デジタルテレビ12Aは、URL送信手段によってVODサーバ11から送信されたURLに対応するデジタルコンテンツの閲覧が終了するまでそのURLをハードディスクに記憶する(URL記憶手段)。テレビ12Aは、コンテンツの閲覧が終了した後、そのコンテンツに対応するURLをハードディスクから削除する(URL第2削除手段)。テレビ12Aは、ハードディスクからURLを削除した場合、削除したURL、URL削除通知、TV識別コードをサーバ11に送信(デジタル通信)する(URL削除通知送信手段)。サーバ11は、URL削除通知がデジタルテレビ12A〜12Fから送信された場合、URL削除通知で通知されたURLをハードディスクから削除する(URL第1削除手段)(
図10援用)。
【0098】
図11,12に示す手段を実行するデジタルコンテンツ提供システム10は、
図7〜10に示す手段を実行するシステム10が有する効果に加え、以下の効果を有する。システム10は、デジタルテレビ12A〜12F(表示デバイス)がコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理してアクセス許可コードを生成し、そのアクセス許可コードをテレビ12A〜12Fからサーバ11に送信することで、テレビ12A〜12Fからサーバ11にデバイス認証コードを直接送信する場合と比較し、デバイス認証コードの取得を困難にすることができ、デバイス認証コードのクラッキングを確実に防ぐことができる。
【0099】
デジタルコンテンツ提供システム10は、デジタルテレビ12A〜12Fが所定のコンテンツの配信を要求するときに、コンテンツ識別コードとデバイス認証コード(最新のデバイス認証コード)とを演算処理したアクセス許可コード(最新のアクセス許可コード)をサーバ11に送信し、デバイス認証手段においてアクセス許可コードを演算処理してコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを取得し、取得したデバイス認証コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって記憶したデバイス認証コード(最新のデバイス認証コード)とを比較するから、コンテンツ識別コードと放送波で送信された不正取得することが困難なデバイス認証コードとを演算処理したアクセス許可コードを認証に使用することで、認証のすり抜けを確実に防止することができ、コンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。
【0100】
図13は、デジタルコンテンツ提供システム10の各手段を実行する手順の他の一例を説明する図であり、
図14は、
図13から続く各手段を実行する手順を説明する図である。
図13,14に示す手順においてVODサーバ11が実行するコンテンツ識別コード記憶手段、デバイス認証コード生成手段、デバイス認証コード第1記憶手段、デバイス認証コード第1送信手段、URL生成手段、URL第1記憶手段、URL送信手段、デジタルコンテンツ配信手段は、既述のそれらと同一であり、デジタルテレビ12A〜12Fのコンピュータが実行するコンテンツ識別コード表示手段、デバイス認証コード受信手段、デバイス認証コード第2記憶手段、デジタルコンテンツ要求手段、URL記憶手段、URL削除手段は、既述のそれらと同一である。タイトル名やコンテンツ識別コード、表紙静止画、TV識別コードの送信手順および格納手順、デバイス認証コードやTV識別コードの送信手順および格納手順は、既述のそれらと同一であるから、それらを図示する
図3,4を援用するとともに、
図3,4の説明を援用することで、それらの説明は省略する。
【0101】
デジタルテレビ12A〜12F(表示デバイス)のコンピュータは、選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを演算処理(所定の関数を利用した演算処理)して第2アクセス許可コードを生成する第2アクセス許可コード生成手段を実行する。テレビ12A〜12Fのコンピュータは、第2アクセス許可コード生成手段によって生成した第2アクセス許可コードと選択されたコンテンツ識別コードとをVODサーバ11に送信するデバイス認証コード第2送信手段(アクセス許可コード送信手段)を実行する。
【0102】
第2アクセス許可コード生成手段では、デバイス認証コード送信手段によって最新のデバイス認証コードがデジタルテレビ12A〜12Fに送信された場合、選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新の第2アクセス許可コードを生成する。また、デバイス認証コード第2送信手段(アクセス許可コード送信手段)では、第2アクセス許可コード生成手段によって生成された最新の第2アクセス許可コードをVODサーバ11に送信する。
【0103】
サーバ(サーバ11のCPU)は、コンテンツ識別コード記憶手段によって記憶したコンテンツ識別コードのうちの所定のコンテンツ識別コードとデバイス認証コード生成手段によって生成したデバイス認証コードとを演算処理(所定の関数を利用した演算処理)して第1アクセス許可コードを生成する第1アクセス許可コード生成手段を実行し、第1アクセス許可コード生成手段によって生成した第1アクセス許可コードを記憶する第1アクセス許可コード記憶手段を実行する。
【0104】
第1アクセス許可コード生成手段では、デバイス認証コード生成手段によって最新のデバイス認証コードを生成した場合、コンテンツ識別コードとデバイス認証コード第1記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとを演算処理して最新の第1アクセス許可コードを生成する。第1アクセス許可コード記憶手段では、第1アクセス許可コード生成手段によって最新の第1アクセス許可コードを生成した場合、先に生成した第1アクセス許可コードを新たに生成した最新の第1アクセス許可コードに更新する。
【0105】
VODサーバ11は、デバイス認証コード第2送信手段によってデジタルテレビ12A〜12Fから送信された第2アクセス許可コードを受信するアクセス許可コード受信手段を実行する。サーバ11は、デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたコンテンツ識別コードを参照しつつ、そのコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理して生成した第1アクセス許可コードを抽出し、抽出した第1アクセス許可コードとデバイス認証コード第2送信手段によって送信された第2アクセス許可コードとを比較して各デジタルテレビ12A〜12Fを認証するデバイス認証手段を実行する。なお、デバイス認証手段では、更新した最新の第1アクセス許可コードとデジタルテレビ12A〜12Fから送信された最新の第2アクセス許可コードとを比較して各デジタルテレビ12A〜12Fを認証する。
【0106】
利用者が有料のデジタルコンテンツを閲覧する場合、コンテンツ閲覧ボタン30cを選択し、リモコン20Aの決定ボタンを押すと、テレビ12Aのコンピュータがコンテンツ選択画面をテレビ12Aの画面に表示する(
図6援用)。コンテンツ選択画面には、表紙静止画表示エリア31a〜31fおよびタイトル名表示エリア32a〜32fが表示される(コンテンツ識別コード表示手段)。利用者がコンテンツ選択画面において特定のデジタルコンテンツを閲覧する場合、そのコンテンツのタイトル名(表紙静止画)を選択し、リモコン20Aの決定ボタンを押すと、デジタルテレビ12Aのコンピュータは、選択されたコンテンツのタイトル名に設定されたコンテンツ識別コードとテレビ12AのTV識別コードとをVODサーバ11に送信(デジタル通信)してコンテンツの送信をサーバ11に要求する(デジタルコンテンツ要求手段)。
【0107】
デジタルテレビ12Aのコンピュータは、コンテンツの送信を要求すると同時に、
図13に示すように、選択されたコンテンツ識別コードとデバイス認証コード第2記憶手段によって記憶したデバイス認証コードとを所定の関数を利用した演算処理をして第2アクセス許可コードを生成し(第2アクセス許可コード生成手段)、第2アクセス許可コード生成手段によって生成した第2アクセス許可コードをVODサーバ11に送信(デジタル通信)する(デバイス認証コード第2送信手段(アクセス許可コード送信手段))。サーバ11からデバイス認証コードが所定の時間間隔で送信されている場合、デバイス認証コード第2記憶手段によって更新した最新のデバイス認証コードとコンテンツ識別コードとを所定の関数を利用した演算処理をして最新の第2アクセス許可コードを生成し(第2アクセス許可コード生成手段)、最新の第2アクセス許可コードをVODサーバ11に送信(デジタル通信)する(デバイス認証コード第2送信手段(アクセス許可コード送信手段))。
【0108】
VODサーバ11は、コンテンツ識別コードとTV識別コードとを受信するとともに、デバイス認証コード第2送信手段によってデジタルテレビ12Aから送信された第2アクセス許可コードを受信する(アクセス許可コード受信手段)。サーバ11は、第2アクセス許可コードを受信した後、TV識別コードに対応するテレビ12Aの認証を行う(デバイス認証手段)。
【0109】
VODサーバ11は、デバイス認証コード第2送信手段によって送信されたコンテンツ識別コードを参照しつつ、そのコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理して生成した第1アクセス許可コード(最新の第1アクセス許可コード)を抽出し、抽出した第1アクセス許可コードとデバイス認証コード第2送信手段によって送信された第2アクセス許可コード(最新の第2アクセス許可コード)とを比較する。
【0110】
VODサーバ11は、
図14に示すように、第1アクセス許可コードと第2アクセス許可コードとを比較した結果、第1アクセス許可コードと第2アクセス許可コードとが一致した場合、デジタルコンテンツのデジタルテレビ12Aへの配信を可とし、認証結果可のメッセージをテレビ12Aに送信(デジタル通信)する。テレビ12Aの画面には、認証結果可のメッセージが表示される。逆に、第1アクセス許可コードと第2アクセス許可コードとが不一致の場合、コンテンツのテレビ12Aへの配信を不可とし、認証結果不可のメッセージをテレビ12Aに送信(デジタル通信)する。テレビ12Aの画面には、認証結果不可のメッセージが表示される。なお、第1アクセス許可コードと第2アクセス許可コードとの一致には、完全一致の他に、あらかじめ定義された条件により、第2アクセス許可コードが第1アクセス許可コードの範囲内にある場合も含む。
【0111】
デジタルコンテンツ提供システム10は、VODサーバ11がデバイス認証手段によって所定のデジタルコンテンツのデジタルテレビ12Aへの配信を可とした場合、そのメッセージをテレビ12Aの画面に表示するとともに、テレビ12AをDLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)モードに変更する。サーバ11は、デジタルコンテンツのテレビ12Aへの配信を可とした場合、認証済みのテレビ12Aに配信するコンテンツに対応したURLを生成し(URL生成手段)、生成したURLをコンテンツのコンテンツ識別コードおよびTV識別コードに関連付けた状態でハードディスクに記憶するとともに(URL第1記憶手段)、生成したURLとTV識別コードとを認証済みのテレビ12Aに送信(デジタル通信)する(URL送信手段)(
図9援用)。
【0112】
デジタルテレビ12Aは、サーバ11から送信されたTV識別コードとハードディスクに格納されたTV識別コードとを比較し、それらTV識別コードどうしが一致することを確認した後、サーバ11から送信されたURLを使用し、そのURLに対応するデジタルコンテンツの配信を要求する。サーバ11は、そのURLに対応するコンテンツをテレビ12Aに配信(デジタル通信)する(デジタルコンテンツ配信手段)。テレビ12Aの画面には、配信されたコンテンツが表示される。
【0113】
デジタルテレビ12Aは、URL送信手段によってVODサーバ11から送信されたURLに対応するデジタルコンテンツの閲覧が終了するまでそのURLをハードディスクに記憶する(URL記憶手段)。テレビ12Aは、コンテンツの閲覧が終了した後、そのコンテンツに対応するURLをハードディスクから削除する(URL第2削除手段)。テレビ12Aは、ハードディスクからURLを削除した場合、削除したURL、URL削除通知、TV識別コードをサーバ11に送信(デジタル通信)する(URL削除通知送信手段)。サーバ11は、URL削除通知がデジタルテレビ12A〜12Fから送信された場合、URL削除通知で通知されたURLをハードディスクから削除する(URL第1削除手段)(
図10援用)。
【0114】
図13,14に示す手段を実行するデジタルコンテンツ提供システム10は、
図7〜10に示す手段を実行するシステム10が有する効果に加え、以下の効果を有する。システム10は、デジタルテレビ12A〜12F(表示デバイス)がコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理して第2アクセス許可コードを生成し、その第2アクセス許可コードをテレビ12A〜12Fからサーバ11に送信することで、テレビ12A〜12Fからサーバ11にデバイス認証コードを直接送信する場合と比較し、デバイス認証コードの取得を困難にすることができ、デバイス認証コードのクラッキングを確実に防ぐことができる。
【0115】
デジタルコンテンツ提供システム10は、デジタルテレビ12A〜12Fが所定のコンテンツの配信を要求するときに、コンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理した第2アクセス許可コード(最新の第2アクセス許可コード)をサーバ11に送信し、デバイス認証手段においてコンテンツ識別コードとデバイス認証コードとを演算処理した第1アクセス許可コード(最新の第1アクセス許可コード)と第2アクセス許可コードとを比較するから、コンテンツ識別コードと放送波で送信された不正取得することが困難なデバイス認証コードとを演算処理した第2アクセス許可コードを認証に使用することで、認証のすり抜けを確実に防止することができ、コンテンツを要求する表示デバイスの正当性を確実に確認することができる。