【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む、動物性タンパク質非含有細胞培養培地。(項目2)
項目1に記載の動物性タンパク質非含有細胞培養培地であって、前記ダイズ加水分解物は、少なくとも0.05%(w/v)の濃度で存在し、酵母加水分解物は、少なくとも0.05%(w/v)の濃度で存在する、動物性タンパク質非含有細胞培養培地。
(項目3)
項目1に記載の動物性タンパク質非含有細胞培養培地であって、前記ダイズ加水分解物は、1.0%(w/v)未満の濃度で存在し、前記酵母加水分解物は、0.3%(w/v)未満の濃度で存在する、動物性タンパク質非含有細胞培養培地。
(項目4)
項目1に記載の動物性タンパク質非含有細胞培養培地であって、前記ダイズ加水分解物は、約0.2%(w/v)〜約0.6%(w/v)の間の濃度で存在し、前記酵母加水分解物は、約0.05%(w/v)〜約0.2%(w/v)の間の濃度で存在する、動物性タンパク質非含有細胞培養培地。
(項目5)
項目1に記載の動物性タンパク質非含有細胞培養培地であって、前記ダイズ加水分解物は、約0.25%(w/v)〜約0.35%(w/v)の間の濃度で存在し、前記酵母加水分解物は、約0.05%(w/v)〜約0.15%(w/v)の間の濃度で存在する、動物性タンパク質非含有細胞培養培地。
(項目6)
項目1に記載の動物性タンパク質非含有細胞培養培地であって、前記ダイズ加水分解物は、約0.3%(w/v)の濃度で存在し、前記酵母加水分解物は、約0.1%(w/v)の濃度で存在する、動物性タンパク質非含有細胞培養培地。
(項目7)
項目1に記載の動物性タンパク質非含有細胞培養培地であって、前記ダイズ加水分解物の3重量部が、前記酵母加水分解物の1重量部に対して存在する、動物性タンパク質非含有細胞培養培地。
(項目8)
項目1に記載の動物性タンパク質非含有細胞培養培地であって、前記酵母加水分解物は、限外濾過精製された酵母加水分解物であり、該酵母加水分解物の少なくとも40%が、500ダルトン以下の分子量を有する、動物性タンパク質非含有細胞培養培地。
(項目9)
項目1に記載の動物性タンパク質非含有細胞培養培地であって、前記ダイズ加水分解物は、限外濾過精製されたダイズ加水分解物であり、該ダイズ加水分解物の少なくとも40%が、500ダルトン以下の分子量を有する、動物性タンパク質非含有細胞培養培地。
(項目10)
動物性タンパク質非含有細胞培養培地を生成する方法であって、いかなる動物性タンパク質も含まない基本培地は、酵母加水分解物およびダイズ加水分解物が補充される、方法。(項目11)
項目10に記載の方法であって、前記ダイズ加水分解物の濃度は、少なくとも0.05%(w/v)であり、前記酵母加水分解物の濃度は、少なくとも0.05%(w/v)である、方法。
(項目12)
項目10に記載の方法であって、前記ダイズ加水分解物の濃度は、1.0%(w/v)未満であり、前記酵母加水分解物の濃度は、0.3%(w/v)未満である、方法。
(項目13)
細胞の細胞培養物を培養する方法であって、該方法は、以下の工程:
約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む培地を提供する工程;ならびに
該細胞を該培地中で増殖させて、該細胞培養物を形成する工程、
を包含する、方法。
(項目14)
項目13に記載の方法であって、前記細胞は、昆虫細胞、鳥類細胞および哺乳動物細胞からなる群より選択される動物細胞である、方法。
(項目15)
項目13に記載の方法であって、前記細胞は組換え細胞である、方法。
(項目16)
項目13に記載の方法であって、前記細胞は、BSC−1細胞、LLC−MK細胞、CV−1細胞、COS−細胞、VERO細胞、MDBK細胞、MDCK細胞、CRFK細胞、RAF細胞、RK−細胞、TCMK−1細胞、LLC−PK細胞、PK15細胞、LLC−RK細胞、MDOK細胞、BHK−21細胞、CHO細胞、NS−1細胞、MRC−5細胞、WI−38細胞、BHK細胞、およびRK−細胞からなる群より選択される、方法。
(項目17)
動物性タンパク質非含有コンフルエント細胞培養プロセスであって、該プロセスは、以下の工程:
ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地を提供する工程;
該培地中で該細胞を増殖させる工程;ならびに
非動物由来プロテアーゼと接触させながら該培地中で増殖させた細胞を継代および継代培養して、コンフルエントな細胞培養物を得る工程、
を包含する、プロセス。
(項目18)
動物性タンパク質非含有培地中で培養された細胞の培養物であって、該培地は、約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む、培養物。
(項目19)
項目18に記載の細胞の培養物であって、前記細胞は、昆虫細胞、鳥類細胞、および哺乳動物細胞からなる群より選択される動物細胞である、細胞の培養物。
(項目20)
項目18に記載の細胞の培養物であって、前記細胞は組換え細胞である、細胞の培養物。(項目21)
項目18に記載の細胞の培養物であって、前記細胞は、ウイルスが感染している、細胞の培養物。
(項目22)
項目18に記載の細胞の培養物であって、前記細胞は、BSC−1細胞、LLC−MK細胞、CV−1細胞、COS−細胞、VERO細胞、MDBK細胞、MDCK細胞、CRFK細胞、RAF細胞、RK−細胞、TCMK−1細胞、LLC−PK細胞、PK15細胞、LLC−RK細胞、MDOK細胞、BHK−21細胞、CHO細胞、NS−1細胞、MRC−5細胞、WI−38細胞、BHK細胞、およびRK−細胞からなる群より選択される、細胞の培養物。
(項目23)
ウイルスを生成する方法であって、該方法は、以下の工程:
約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;
該細胞にウイルスを感染させる工程;ならびに
該感染させた細胞をインキュベートして、該ウイルスを増殖させる工程、
を包含する、方法。
(項目24)
項目21に記載の方法であって、前記細胞は、昆虫細胞、鳥類細胞および哺乳動物細胞からなる群より選択される動物細胞である、方法。
(項目25)
ワクシニアウイルスを生成する方法であって、該方法は、以下の工程:
約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.0
5%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;
該細胞にワクシニアウイルスを感染させる工程;ならびに
該感染させた細胞をインキュベートして、ワクシニアウイルスを増殖させる工程、
を包含する、方法。
(項目26)
コロナウイルスを生成するための方法であって、該方法は、以下の工程:
約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;
該細胞にコロナウイルスを感染させる工程;ならびに
該感染させた細胞をインキュベートして、コロナウイルスを増殖させる工程;
を包含する、方法。
(項目27)
オルソミクソウイルスを生成するための方法であって、該方法は、以下の工程:
約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;
該細胞に、オルソミクソウイルスを感染させる工程;ならびに
該感染させた細胞をインキュベートして、オルソミクソウイルスを増殖させる工程、
を包含する、方法。
(項目28)
項目27に記載の方法であって、前記オルソミクソウイルスは、インフルエンザA型ウイルス、インフルエンザB型ウイルスまたはインフルエンザC型ウイルスである、方法。
(項目29)
ロス川ウイルスを生成するための方法であって、該方法は、以下の工程:
約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;
該細胞にロス川ウイルスを感染させる工程;ならびに
該感染させた細胞をインキュベートして、ロス川ウイルスを増殖させる工程、
を包含する、方法。
(項目30)
フラビウイルスを生成するための方法であって、該方法は、以下の工程:
約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;
該細胞にフラビウイルスを感染させる工程;ならびに
該感染させた細胞をインキュベートして、フラビウイルスを増殖させる工程、
を包含する、方法。
(項目31)
項目30に記載の方法であって、前記フラビウイルスは、黄熱病ウイルス、日本脳炎ウイルス、ダニ媒介脳炎ウイルス、西ナイルウイルスおよびC型肝炎ウイルスからなる群より選択される、方法。
(項目32)
ピコルナウイルスを生成するための方法であって、該方法は、以下の工程:
約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;
該細胞にピコルナウイルスを感染させる工程;ならびに
該感染させた細胞をインキュベートして、ピコルナウイルスを増殖させる工程、
を包含する、方法。
(項目33)
項目32に記載の方法であって、前記ピコルナウイルスは、ポリオウイルスおよびA型肝炎ウイルスである、方法。
(項目34)
ウイルスまたはウイルス抗原を含む免疫原性組成物を生成する方法であって、該方法は、以下の工程:
約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;
該細胞にウイルスを感染させる工程;
該感染させた細胞をインキュベートして、ウイルスを増殖させる工程;
生成された該ウイルスまたはウイルス抗原を回収する工程;
該回収されたウイルスまたはウイルス抗原から免疫原性組成物を調製する工程、
を包含する、方法。
(項目35)
項目34に記載の方法であって、前記回収されたウイルスまたはウイルス抗原は、精製に供される、方法。
(項目36)
ウイルスまたはウイルス抗原を含む免疫原性組成物を生成する方法であって、該方法は、以下の工程:
哺乳動物細胞の培養物を提供する工程であって、該細胞は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培養培地中で増殖させた、サル腎臓細胞、ウシ腎臓細胞、イヌ腎臓細胞、ブタ腎臓細胞、マウス腎臓細胞、ラット腎臓細胞、ヒツジ腎臓細胞、ハムスター腎臓細胞およびヒト細胞の群から選択される、工程;
該細胞に、オルソミクソウイルス、パラミクソウイルス、レオウイルス、ピコルナウイルス、フラビウイルス、アレナウイルス、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス、コロナウイルスおよびアデノウイルスの群から選択されるウイルスを感染させる工程;
該細胞の培養物をインキュベートして、該ウイルスを増殖させる工程;
このように生成された該ウイルスまたはウイルス抗原を回収する工程;ならびに
該回収されたウイルスまたはウイルス抗原から免疫原性組成物を調製する工程、
を包含する、方法。
(項目37)
オルソミクソウイルスを感染させた細胞の培養物であって、該細胞は、動物性タンパク質非含有培地中で培養され、該培地は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む、細胞の培養物。
(項目38)
項目37に記載の培養物であって、前記ダイズ加水分解物は、約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度であり、前記酵母加水分解物は、約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度である、培養物。
(項目39)
ポックスウイルスを感染させた細胞の培養物であって、該細胞は、動物性タンパク質非含有培地中で培養され、該培地は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む、培養物。
(項目40)
項目39に記載の培養物であって、前記ダイズ加水分解物は、約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度であり、前記酵母加水分解物は、約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度である、培養物。
(項目41)
ヘルペスウイルスを感染させた細胞の培養物であって、該細胞は、動物性タンパク質非含有培地中で培養され、該培地は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む、培養物。
(項目42)
項目41に記載の培養物であって、前記ダイズ加水分解物は、約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度であり、前記酵母加水分解物は、約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度である、培養物。
(項目43)
動物性タンパク質を含まないオルソミクソウイルス調製物であって、該調製物は、動物性タンパク質非含有培地中でインフルエンザウイルスに感染させた細胞を培養することによって得られ、該培地は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む、調製物。
(項目44)
動物性タンパク質を含まないヘルペスウイルス調製物であって、該調製物は、動物性タンパク質非含有培地中でインフルエンザウイルスに感染させた細胞を培養することによって得られ、該培地は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む、調製物。
(項目45)
動物性タンパク質を含まないポックスウイルス調製物であって、該調製物は、動物性タンパク質非含有培地中でインフルエンザウイルスに感染させた細胞を培養することによって得られ、該培地は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む、調製物。
【0014】
本発明はまた、細胞の培養物を培養する方法を提供し、この方法は、約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む培地を提供する工程;およびその細胞をこの場位置中で増殖させて、細胞培養物を形成する工程を包含する。上記で例示される加水分解物の他の濃度もまた、本発明に従って使用され得る。この細胞は、動物細胞(例えば、昆虫細胞、鳥類細胞、哺乳動物細胞、幹細胞、および好ましくは、インビトロでのウイルス生成に使用される細胞)であり得る。これらの細胞はまた、組換え細胞であり得る。例示的な細胞としては、BSC−1細胞、LLC−MK細胞、CV−1細胞、COS−細胞、VERO細胞、MDBK細胞、MDCK細胞、CRFK細胞、RAF細胞、RK−細胞、TCMK−1細胞、LLC−PK細胞、PK15細胞、LLC− RK細胞、MDOK細胞、BHK−21細胞、CHO細胞、NS−1細胞、MRC−5細胞、WI−38細胞、BHK細胞、293細胞およびRK−細胞からなる群より選択される細胞が挙げられる。
【0015】
本発明はまた、動物性タンパク質非含有コンフルエント細胞培養プロセスを提供し、このプロセスは、以下の工程を包含する:ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地を提供する工程;その細胞を培地中で増殖させる工程;ならびに非動物由来プロテアーゼと接触させながらその培地中で増殖させた細胞を継代および継代培養して、コンフルエントな細胞培養物を得る工程。その細胞は、動物細胞、組換え細胞および/またはウイルス感染細胞であり得る。本明細書中に記載される培地の特徴および細胞型は、ここでも適用可能である。
【0016】
さらに、本発明は、動物性タンパク質非含有培地中で培養される細部の培養物を提供し、ここでこの培地は、約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度のダイズ加水分解物および約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度の酵母加水分解物を含む。上記で例示される加水分解物の他の濃度もまた、本発明に従って使用され得る。この細胞は、動物細胞、組換え細胞および/またはウイルス感染細胞であり得る。本明細書中に記載される培地の特徴および細胞型は、ここでも適用可能である。
【0017】
さらに、本発明は、ウイルスを生成するための方法を提供し、この方法は、ダイズ加水
分解物および酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;細胞にウイルスを感染させる工程;ならびに感染させた細胞をインキュベートして、ウイルスを増殖させる工程を包含する。この細胞は、動物細胞および/または組換え細胞、特に哺乳動物細胞であり得る。本明細書中に記載される培地の特徴および細胞型は、ここでも適用可能である。培養細胞で生成されるべきウイルスは、培養細胞型に感染することが公知のある範囲のウイルスから選択され得る。例えば、哺乳動物細胞培養物を利用する場合、ウイルスは、オルソミクソウイルス、パラミクソウイルス、レオウイルス、ピコルナウイルス、フラビウイルス、アレナウイルス、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス、コロナウイルスおよびアデノウイルスの属から選択され得る。使用されるウイルスは、野生型ウイルス、弱毒化ウイルス、再集合体ウイルス、または組換えウイルスであり得る。さらに、ウイルスを細胞に感染させるために使用される実際のビリオンの代わりに、感染性核酸クローンが、ウイルス学の分野の当業者に公知の感染性クローントランスフェクション方法に従って利用され得る。
【0018】
本発明は、ポックスウイルス(ワクシニアウイルスを含む)を生成するための方法をさらに提供し、この方法は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;細胞にポックスウイルスを感染させる工程;ならびに感染させた細胞をインキュベートして、ポックスウイルスを増殖させる工程を包含する。この細胞は、哺乳動物細胞および/または組換え細胞であり得る。本明細書中に記載される培地の特徴および細胞型は、ここでも適用可能である。
【0019】
さらに、本発明は、コロナウイルス(重症急性呼吸器症候群関連コロナウイルスを含む)を生成する方法をさらに提供し、この方法は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;細胞にコロナウイルスを感染させる工程;ならびに感染させた細胞をインキュベートして、コロナウイルスを増殖させる工程を包含する。この細胞は、哺乳動物細胞および/または組換え細胞であり得る。本明細書中に記載される培地の特徴および細胞型は、ここでも適用可能である。
【0020】
さらに、本発明は、オルソミクソウイルスを生成するための方法を提供し、この方法は、以下の工程を包含する。ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;細胞にオルソミクソウイルスを感染させる工程;ならびに感染させた細胞をインキュベートして、オルソミクソウイルスを増殖させる工程を包含する。このオルソミクソウイルスは、インフルエンザA型ウイルス、インフルエンザB型ウイルスまたはインフルエンザC型ウイルスであり得る。この細胞は、哺乳動物細胞および/または組換え細胞であり得る。本明細書中に記載される培地の特徴および細胞型は、ここでも適用可能である。
【0021】
本発明はさらに、ロス川ウイルスを生成するための方法を提供し、この方法は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;細胞にロス川ウイルスを感染させる工程;ならびに感染させた細胞をインキュベートして、ロス川ウイルスを増殖させる工程を包含する。この細胞は、哺乳動物細胞および/または組換え細胞であり得る。本明細書中に記載される培地の特徴および細胞型は、ここでも適用可能である。
【0022】
本発明はまた、フラビウイルスを生成するための方法を提供し、この方法は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;細胞にフラビウイルスを感染させる工程;ならびに感染させた細胞をインキュベートして、フラビウイルスを増殖させる工程を包含する。このフラビウイルスは、黄熱病ウイルス、日本脳炎ウイルス、ダニ媒介脳炎ウイルス、西ナイルウイルス
およびC型肝炎ウイルスからなる群より選択され得る。この細胞は、哺乳動物細胞および/または組換え細胞であり得る。本明細書中に記載される培地の特徴および細胞型は、ここでも適用可能である。
【0023】
本発明はさらに、ウイルスまたはウイルス抗原を含む免疫原性組成物を生成する方法を提供し、この方法は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培地中で増殖させた細胞の培養物を提供する工程;細胞にウイルスを感染させる工程;感染させた細胞をインキュベートして、ウイルスを増殖させる工程;生成されたウイルスまたはウイルス抗原を回収する工程;回収されたウイルスまたはウイルス抗原から免疫原性組成物を調製する工程を包含する。この細胞は、動物細胞および/または組換え細胞であり得る。本明細書中に記載される培地の特徴および細胞型は、ここでも適用可能である。回収されたウイルスまたはウイルス抗原は、精製に供され得る。
【0024】
本発明はまた、ウイルスまたはウイルス抗原を含む免疫原性組成物を生成する方法を提供し、この方法は、哺乳動物細胞の培養物を提供する工程であって、この細胞が、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む動物性タンパク質非含有培養培地中で増殖させた、サル腎臓細胞、ウシ腎臓細胞、イヌ腎臓細胞、ブタ腎臓細胞、マウス腎臓細胞、ラット腎臓細胞、ヒツジ腎臓細胞、ハムスター腎臓細胞およびヒト細胞の群から選択される、工程;
この細胞に、オルソミクソウイルス、パラミクソウイルス、レオウイルス、ピコルナウイルス、フラビウイルス、アレナウイルス、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス、コロナウイルスおよびアデノウイルスの群から選択されるウイルスを感染させる工程;この細胞の培養物をインキュベートして、ウイルスを増殖させる工程;このように生成されたウイルスまたはウイルス抗原を回収する工程;ならびに回収されたウイルスまたはウイルス抗原から免疫原性組成物を調製する工程を包含する。
【0025】
さらに、本発明は、オルソミクソウイルス、ポックスウイルス、パラミクソウイルス、レオウイルス、ピコルナウイルス、フラビウイルス、アレナウイルス、ヘルペスウイルス、ポックスウイルスまたはアデノウイルスを感染させた細胞の培養物を提供し、この細胞は、動物性タンパク質非含有培地中で培養され、この培地は、ダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む。このダイズ加水分解物は、約0.05%(w/v)〜約1%(w/v)の濃度であり得、酵母加水分解物は、約0.05%(w/v)〜約0.3%(w/v)の濃度であり得る。上記で例示される加水分解物の他の濃度もまた、本発明に従って使用され得る。
本発明はさらに、培地からの、動物性タンパク質を含まない、オルソミクソウイルス、パラミクソウイルス、レオウイルス、ピコルナウイルス、フラビウイルス、アレナウイルス、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス、コロナウイルスまたはアデノウイルス(これらの組み換え的に生成されたバージョンを含む)の調製物を提供し、この調製物は、動物性タンパク質非含有培地中で、インフルエンザウイルスを感染させた細胞を培養することによって得ることができ、ここで、この培地はダイズ加水分解物および酵母加水分解物を含む。ダイズ加水分解物は、0.05%(w/v)〜1.0%(w/v)の濃度であり得、そして酵母加水分解物は、0.05%(w/v)〜0.3%(w/v)の濃度であり得る。上記で例示される加水分解物の他の濃度もまた、本発明に従って使用され得る。これらのウイルス調製物は、ウイルス抗原およびさらに処理した後にワクチンを作製するための使用に適切である。
【0026】
本発明のこれらおよび他の局面は、下記の説明およびデータを参照すれば、当業者に明らかである。