(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、自身の設置地域に割当てられていない他のビットが地震動情報の対象地域を示すか判定し、地震動情報の対象地域を示すひとつ又は複数の前記他の地域名を前記変換テーブルにより求めて前記第二防災警報情報として出力することを特徴とする請求項4に記載の防災警報受信機。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の防災無線受信機のように、ラジオ放送の音声の中から緊急地震速報のチャイム音を検出する方式では、アナログの音声を解析するため、緊急地震速報とは関係ない音声でも特定の周波数の音の変化がチャイム音と似ていた場合に誤検知してしまうことがあった。また、全国規模の放送では、住んでいる場所とは関係ない地域に関する緊急地震速報も検出(例えば、東京に住んでいても北海道に向けた緊急地震速報も検出)してしまい、聞いている人に対し自身の地域に関する緊急地震速報であるのか混乱させてしまうこともある。そして、このような事が続くと、使用者の住居地を該当地域とする緊急地震速報に対する注意力を低下させてしまうおそれが生じる。
【0008】
また、特許文献2のAC信号を利用した緊急災害情報受信装置では、防災行政無線の受信を想定しておらず、地域に関連した多様な防災警報情報を報知することができない。
【0009】
さらに、AC信号を利用した緊急地震速報の受信機では、緊急地震速報の対象地域の判別用に緊急地震速報用の地域情報を受信機側に設定しておく必要があった。そのため、緊急地震速報検知機能付き防災行政無線受信機を構成しようとする場合、受信機側は、緊急地震速報用及び防災行政無線用の地域識別情報を夫々保持するために、多くの記憶容量を備える必要があった。
【0010】
本発明は、以上の点に鑑み、記憶容量を抑え、誤報知が少なく、確実迅速な警報の報知が可能な防災警報受信機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の防災警報受信機は、送信局から防災行政無線情報及び緊急地震情報を受信する受信部と、自身の設置地域に対応した第一地域コードを有する信号処理記憶部と、部分地域コードと割当ビット番号とを対応して記憶する変換テーブルと、前記第一地域コードと同値の第二地域コードと、を有する制御記憶部と、前記防災行政無線情報に関する第一防災警報情報及び前記緊急地震情報に関する第二防災警報情報を出力する出力部と、前記受信部から前記防災行政無線情報及び前記緊急地震情報を受信する信号処理部と、制御部と、を備え、前記信号処理部は、前記防災行政無線情報に含まれる地域コードと前記第一地域コードとの比較結果に従い前記第一防災警報情報の出力指示信号を前記制御部に送信し、前記緊急地震情報を受信したときに前記緊急地震情報内のAC信号情報を前記制御部に送信し、前記制御部は、前記出力指示信号を受けて前記第一防災警報情報を前記出力部に出力させ、及び、前記信号処理部から前記AC信号情報を受信すると前記変換テーブルにより前記第二地域コードに含まれる部分地域コードに対応する前記割当ビット番号を求め、求めた前記割当ビット番号に該当する前記AC信号情報内にあるビット情報に従い、前記第二防災警報情報を前記出力部に出力させる、ことを特徴とする。
【0012】
また、前記制御部は、前記第二地域コードに含まれる部分地域コードに対応した前記割当ビット番号に該当するビット情報が地震動情報の対象地域であることを示す場合、前記第二防災警報情報を第一出力動作で出力させ、前記第二地域コードに含まれる部分地域コードに対応した前記割当ビット番号に該当するビット情報が地震動情報の対象地域でないことを示す場合、前記第二防災警報情報を前記第一出力動作より報知レベルの低い第二出力動作で出力させる、ことを特徴とする。
【0013】
また、前記出力部は、音声出力部と、前記音声出力部を制御する音声処理部と、を有し、前記緊急地震情報は、緊急地震音声情報を有し、前記信号処理部は、前記緊急地震情報から前記緊急地震音声情報を取り出して前記音声処理部へ送信し、前記制御部は、前記音声処理部に対し前記緊急地震音声情報の音声出力指示を送信し、前記音声処理部は、前記緊急地震音声情報を前記音声出力部から前記第二防災警報情報として出力させる、ことを特徴とする。
【0014】
また、前記出力部は、表示部を有し、前記制御記憶部は、防災警報情報を報知するための文字情報を有し、前記変換テーブルは、前記部分地域コードと前記割当ビット番号とに対応する地域名情報を有し、前記制御部は、前記変換テーブルから前記第二地域コードに含まれる部分地域コードに対応する前記地域名情報を取得し、前記制御記憶部から前記文字情報を取得し、取得した前記地域名情報及び前記文字情報を前記第二防災警報情報として前記表示部に表示させる、ことを特徴とする。
【0015】
また、前記制御部は、自身の設置地域に割当てられていない他のビットが地震動情報の対象地域を示すか判定し、地震動情報の対象地域を示すひとつ又は複数の前記他の地域名を前記変換テーブルにより求めて前記第二防災警報情報として出力することを特徴とする。
【0016】
また、前記出力部は、表示部を有し、前記制御記憶部は、防災警報情報を報知するための文字情報を有し、前記変換テーブルは、前記部分地域コードと前記割当ビット番号とに対応する地域名を有し、前記制御部は、前記変換テーブルから前記防災行政無線情報に含まれる部分地域コードに対応する前記地域名を取得し、前記制御記憶部から前記文字情報を取得し、取得した前記地域名及び前記文字情報を前記第一防災警報情報として前記表示部に表示させる、ことを特徴とする。
【0017】
また、前記信号処理部は、前記第一防災警報情報及び前記第二防災警報情報を前記信号処理記憶部に記憶させ、前記制御部は、前記AC信号情報を前記制御記憶部に記憶させ、過去の、前記第一防災警報情報又は前記第二防災警報情報を出力させる、ことを特徴とする。
【0018】
また、入力部をさらに備え、前記制御部は、前記入力部からの入力に従い、自身の設置地域に対応した地域コードを前記第一地域コード及び前記第二地域コードに登録する、ことを特徴とする。
【0019】
また、前記出力部は制御信号出力部を有し、前記制御部は、前記第一防災警報情報又は前記第二防災警報情報に応じた制御信号により外部機器を制御する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、地域コードが予め設定される防災警報受信機により緊急地震速報も受信可能とするため、チャイム音によらずに報知対象の地域判定を行うことができ、記憶容量を抑えて地震速報等の誤報知を少なくして確実に緊急情報を報知することのできる防災警報受信機を提供することができる。
【0021】
また、緊急度のレベルを変えて防災行政無線情報に関する又は緊急地震速報に関する防災警報情報の警報出力をすることができる。
【0022】
また、緊急地震速報に関する防災警報情報を、音声により報知することができる。
【0023】
また、AC信号情報を受信した場合、音声情報の受信の有無に関わらず、緊急地震速報に関する防災警報情報を報知することができる。
【0024】
また、自身の防災警報受信機が設置されている地域と異なる、他の地域の地震動情報を参考的な情報として確認することができる。
【0025】
また、防災無線音声情報の受信の有無に関わらず、緊急地震速報に関する防災警報情報を報知することができる。
【0026】
また、過去にどのような防災行政無線に関する警報又は緊急地震速報に関する警報を受信したか履歴の確認を行うことができる。
【0027】
また、ひとつの設定地域コードを登録しておくことで、この設定地域コードを用いて、防災行政無線及び緊急地震速報の報知対象の地域判定をすることができる。
【0028】
また、防災行政無線又は緊急地震速報の内容に応じて防災警報受信機に接続される外部機器を制御することができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
今日、地上波テレビジョン放送ではAC信号と呼ばれる付加情報信号を伝送するための信号に緊急地震速報の情報を載せて送信している。本実施形態の防災警報受信機は、ワンセグ受信機(チューナー)でワンセグ放送を受信してAC信号を監視し、緊急地震速報の情報が検出された時はワンセグ音声及び/又は文字情報を出力する緊急地震速報検知機能を持つ。また、本実施形態の防災警報受信機は、防災行政無線が放送された時は放送の先頭にある選択呼出し信号の中から地域コード(市町村コード)を判別し、予め設定された地域コードと一致する時は防災行政無線を音声出力する防災行政無線検知機能を持つ。
【0031】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、防災警報受信機の外観図である。防災警報受信機100は本体正面に、表示部101、音声出力部102、入力部103を備える。入力部103は、設定ボタン104、操作ボタン105,106、決定ボタン107を備える。また、防災警報受信機100は本体右側面に、音量ダイヤル108を備える。
【0032】
本体正面において、表示部101は、LCDやVFD等の受信機内に配置された文字表示部である。音声出力部102は、本実施形態では本体正面の左側に配置されており、スピーカーとして警報音を出力する。操作ボタン105,106は、防災警報受信機100の設定時に選局等を行うための−(戻り)ボタンや+(送り)ボタンとして機能する。
【0033】
本体右側面において、音量ダイヤル108は、警報音量等の設定を行うためのダイヤルである。本実施形態では、音量ダイヤル108の位置は、本体右側面に一部を突出させるようにして裏面側に配置されている。
【0034】
図2は、防災警報受信機の構成図である。防災警報受信機100は、アンテナ201,202、受信部213、信号処理部205、信号処理記憶部206、マイコン207、出力部211を備える。マイコン207は、制御部209及び制御記憶部210を有する。受信部213は、防災行政無線受信部203、ワンセグ受信部204を有する。また、出力部211は、画像処理部212、音声処理部208、表示部101、音声出力部102を有する。
【0035】
アンテナ202から入力されたワンセグ放送信号は、モジュール等で構成されるワンセグ受信部(ワンセグチューナー)204において復号化等の処理が行われ、映像情報と音声情報とAC信号情報を含む情報がTS(Transport Stream)信号情報として信号処理部205へ出力される。
【0036】
防災行政無線受信部203は、防災行政無線の信号を復調・復号化して受信データを信号処理部205へ出力する。
【0037】
信号処理部205では、TS信号情報の中から音声情報を取り出して音声処理部208へ出力する。また、TS信号情報の中から映像情報及びAC信号の情報を取り出して制御部209へ出力する。
【0038】
制御部209はワンセグ受信部204の初期化等の制御を行う。また、制御部209は、信号処理部205からのAC信号の情報が、自身が設置されている地域に向けた緊急地震速報であると判断した場合、画像処理部212に対し文字情報(例えば、緊急地震速報 埼玉県)を出力させるよう又は音声処理部208に対し音声を出力させるように制御する。
【0039】
音声処理部208は、音声信号の復号化等を行い、制御部209からの制御によって出力部211に音声の出力をさせる。
【0040】
図3は、信号処理記憶部の構成図である。信号処理記憶部206は、設定地域コード(第一地域コード)301を有する。設定地域コード301には、防災警報受信機100が設置されている地域に対応した地域コードが記憶される。設定地域コード301は、防災行政無線信号に含まれる地域コードと一致するか比較され、一致する場合に防災警報受信機100の設置されている地域が、防災行政無線の報知対象地域であると判定される。
【0041】
図4は、制御記憶部の構成図である。制御記憶部210は、変換テーブル401、文字情報402、設定地域コード(第二地域コード)403を有する。
【0042】
変換テーブル401は、防災行政無線及び緊急地震速報に含まれる地域毎の識別情報(地域コード、地震動情報)と、地域名とを変換するために用いられる。文字情報402は、防災行政無線又は緊急地震速報の警報内容を文字出力するために用いられ、報知メッセージ等が予め登録されている。また、設定地域コード403は、防災警報受信機100の設置されている地域が緊急地震速報の報知対象地域であるかの判定に用いられる。
【0043】
図12は、地域コードテーブルの構成図である。地域コードテーブル1200は、地域コード1201に対して、都道府県名1202、市区町村名1203を有する。本図のように、地域コード1201と、これに対応する地域名(都道府県名1202、市区町村名1203)として、例えば全国地方公共団体コード表で定められた対応データを用いることができる。ユーザーは、地域コードテーブル1200を参照して、自身が設置される地域名(都道府県名1202、市区町村名1203)に対応する地域コード1201を入力部103から入力する。入力された地域コード1201は、設定地域コード301,403に予め記憶される。なお、地域コード1201は、例えばフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶されており、本実施形態では、信号処理記憶部206に記憶される。
【0044】
図5は、変換テーブルの構成図である。変換テーブル401は、部分地域コード501に対し、割当ビット番号502、都道府県名503を記憶する。変換テーブル401は、設定地域コード301,403の第1桁及び第2桁の番号(部分地域コード)を割当ビット番号502と都道府県名503に変換するために用いられる。
【0045】
割当ビット番号502は、地震動情報の対象地域毎に割り当てられているビット番号である。本図のように、データ列511,512毎に対応するデータが記憶される。
【0046】
防災警報受信機100が設置されている地域に対応する地域コードは、マイコン207内の制御記憶部210に設定地域コード403として予め記憶してあり、地域コードの上2桁は都道府県を表す情報のため、これを緊急地震速報の対象地域の判定にも利用することができる。例えば、北海道小樽市向けの防災警報受信機100では、設定地域コード403として「012033」が登録されている。設定地域コード403に登録された番号の第1桁及び第2桁が「01」であるため、部分地域コード501「01」のデータ列511を参照して、緊急地震速報の対象地域を判定するための割当ビット番号502は「56」、「57」、「58」、「59」であると求めることができ、都道府県名503は「北海道」と求めることができる。
【0047】
図6は、アンテナ201を介して防災行政無線受信部203が受信する、防災行政無線情報の構成図である。防災行政無線情報600は、制御情報601と防災無線音声情報602を有する。また、制御情報601は防災警報の報知対象地域を示す地域コード603を含む。
【0048】
図7は、アンテナ202を介してワンセグ受信部204が受信する、緊急地震情報の構成図である。緊急地震情報700は、映像情報701、ワンセグ音声情報702、AC信号情報703を有する。映像情報701は、動画、静止画、文字情報等を含む。気象庁は、所定の最大震度以上の地震発生予測地域がある場合に、緊急地震速報に関する情報を発表する。テレビ等の送信局は、この情報を基に緊急地震情報700を、ワンセグ放送信号のセグメント内に含めて送信する。
【0049】
セグメント内のACキャリアには、所定の震度以上が予測される地域の情報が、AC信号情報703として含まれている。詳細は
図9で後述する。
【0050】
図8は、TS信号情報の構成図である。TS信号情報800は、ヘッダ部にシンクバイト801、インジケータ802、レングス803を有する。また、TS信号情報800は、データ部にAC信号情報804を有する。ワンセグ受信部204は、緊急地震情報700のAC信号情報703を、TS信号情報800のAC信号情報804に含め、信号処理部205に送信する。本図は、TS信号情報800のデータ部にAC信号情報703を含めた例を示しているが、データ部として映像情報701又はワンセグ音声情報702を含めてもよい。この場合、ワンセグ受信部204は、映像情報701又はワンセグ音声情報702を、他のTS信号情報のAC信号情報703と紐付けて、送信することができる。
【0051】
図9は、AC信号情報の構成図である。AC信号情報703,804は、構成識別901、開始/終了フラグ902、信号識別903、現在時刻904、ページ種別905、地震動情報906を有する。なお、AC信号情報703,804に含まれる情報は、ARIB STD−B31に規定されており、これら以外の情報も適宜含めることができる。
【0052】
以下、ARIB STD−B31の形式に従って、AC信号情報が有する各情報について説明する。構成識別901は、AC信号情報が地震動警報情報の伝送であるかを示す情報である。AC信号情報自体は、地震動警報以外に、付加情報の伝達にも用いられているため、この構成識別901によりAC信号情報が地震に関する情報であるか判定される。開始/終了フラグ902は、地震動警報情報の送出の開始又は終了を表す情報である。信号識別903は、地震動警報詳細情報の種別を表す情報である。現在時刻904は、地震動警報情報を送出される現在時刻情報である。また、地震動情報906は、ページ種別905が「0」の場合に伝送される、所定の震度以上の地震が予測される地域である、地震動警報の対象地域を示す情報である。なお、本実施形態では、ページ種別905が「0」である場合について説明する。
【0053】
地震動警報の対象地域を示す地震動情報906は、AC信号情報703,804の56番目から111番目のビットに割り当てられ、1ビット毎に1地域の情報が割り当てられる。そして、ビット値が「1」の場合は地震動警報の対象地域を含まない地域であり、ビット値が「0」の場合は、地震動警報の対象地域を含む地域を示す。例えば、「B
69」(以下、Bはビット値、添え字はビット番号を表す)が「0」の場合、埼玉県が地震動警報の対象地域に含まれることを表す。
【0054】
つぎに、電源投入時の処理について説明する。電源が投入されると、制御部209は、ワンセグ受信部204の初期設定、信号処理部205の初期設定、表示部101の初期設定等を行う。その後、ユーザーが操作ボタン(選局ボタン)105,106等によりワンセグ受信チャンネルや設置する地域を設定する。具体的には、ユーザーは表示部101に表示される指示に従い、地域コードテーブル1200を参照して、防災警報受信機100の設置される地域名(都道府県名1202、市区町村名1203)に対応する地域コード1201を入力部103から入力する。制御部209は、入力された地域コード1201を設定地域コード301,403に記憶する。ユーザー操作によりワンセグ受信チャンネルが決定すると、制御部209は、決定した受信チャンネルをチューニングするようにI2C(Inter Integrated Circuit)を通してワンセグ受信部204に指示する。その後、ユーザーによる設定完了操作により、待機状態(スピーカー出力や文字表示のオフ状態)に入る。
【0055】
つぎに、信号処理部205の処理について説明する。
図10は、信号処理部のフローチャート説明図である。処理が開始されると、信号処理部205は、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)を通して、制御部209からの指示を受けて初期設定を行い、ワンセグ受信部204のAC信号を用いた緊急地震速報の検出に必要なTS信号の処理を開始する。
【0056】
ステップS100で、信号処理部205は、ワンセグ受信部204から出力されたTS信号情報800にAC信号情報が含まれていることを表すACヘッダが送られていないか判定を行う。例えば、ACヘッダはシンクバイト801に1バイト、インジケータ802に1バイト、レングス803に2バイトの情報を有する。シンクバイト801は、0xB0(16進数のB0)ならAC信号情報、0x47ならそれ以外の映像や音声の情報を表す。インジケータ802は、0x80ならスタートパケット、0x20ならエンドパケット、0x40なら中間パケットを表す。レングス803は、残りのバイト数を16進数で表す。1パケットは、ヘッダ部とデータ部を合わせて188バイトから成り、188バイトに満たない部分は188バイトになるまで0x00が連続で送信されてくる。
【0057】
信号処理部205は、シンクバイト801が0xB0であることにより、ヘッダ部をACヘッダとして検出した場合は、ステップS150の処理に進み、検出されない場合はステップS110の処理に進む。
【0058】
ステップS110で、信号処理部205は、防災行政無線受信部203から防災行政無線情報600を受信したか確認し、受信した場合はステップS120へ進み、受信しない場合はステップS100の処理に戻る。
【0059】
ステップS120で、信号処理部205は受信データから制御情報601と防災無線音声情報602を取り出す。ステップS130で、信号処理部205は、制御情報601の中の地域コード603が信号処理記憶部206内の設定地域コード301と一致すると判断した場合、ステップS140の処理へ進み、一致しない場合はステップS100の処理に戻る。
【0060】
ステップS140で、信号処理部205は、防災無線音声情報602を音声処理部208に出力し、制御部209に防災行政無線を受信した事を伝えるとともに防災行政無線の警報内容(第一防災警報情報)を出力させる防災行政無線出力指示を送信する。その後、処理はステップS100に戻る。
【0061】
また、TS信号情報800にAC信号情報804が含まれていた場合、ステップS150で、信号処理部205は、TS信号情報800のACヘッダに続くデータ(AC信号情報804)を取り込み、信号処理部205内のFIFOメモリ等の信号処理記憶部206に保存する。
【0062】
ステップS160で、信号処理部205は、AC信号情報804の最終バイトを取り込んだか判定を行う。信号処理部205は、最終バイトを取り込んでいればステップS170の処理に進み、取り込んでいなければステップS150の処理に戻る。本実施形態では、データの184バイト目が最終バイトとなり、レングス803の2バイトで表されるバイト数のデータが、AC信号情報804として有効なデータとなる。
【0063】
ステップS170で、信号処理部205は、TS信号情報800のヘッダを除いた残りのデータを制御部209へ送るための形式へフォーマット変換する。ワンセグ受信部204からのAC信号情報804の1ビットのデータが1バイトのデータに(2進数の0b1なら16進数の0xFFに、0b0なら0x00に)変換されて送られてくる場合、信号処理部205は、データを1バイトから1ビットに(16進数の0xFFなら2進数の0b1に、0x00なら0b0に)フォーマット変換する。1バイト毎にフォーマット変換されたデータは信号処理記憶部206から消去される。
【0064】
ステップS180で、信号処理部205は、フォーマット変換されたAC信号情報804のデータを8ビット毎にUART1から制御部209に向けて出力する。データ出力が終わるとステップS100のACヘッダの検出処理に戻る。
【0065】
なお、ここではUART1としたが、代わりに8ビットのパラレル通信等の別の通信方式を用いることも可能である。
【0066】
図11は、制御部のフローチャート説明図である。制御部209は、本フローに従い防災行政無線の警報内容(第一防災警報情報)及び緊急地震速報の警報内容(第二防災警報情報)を出力する。制御部209は、ユーザーによる設定完了操作により、待機状態(スピーカー出力や文字表示のオフ状態)に入ると、信号処理部205が送信する信号の検出処理を開始する。
【0067】
まず、防災行政無線の警報内容の出力処理について説明する。ステップS200で、制御部209は、UART1を通して信号処理部205からAC信号情報804を受信したか判定を行う。AC信号情報804が受信された場合はステップS230に進み、受信されない場合はステップS210に進む。
【0068】
ステップS210で、制御部209は、信号処理部205から防災行政無線出力指示信号を受信したか判定する。受信した場合は、ステップS220の処理に進み、受信しない場合は、ステップS200の処理に戻る。
【0069】
ステップS220で、制御部209は、音声処理部208に対し防災無線音声情報602を出力させる出力指示信号を送信する。これにより、音声処理部208は、防災行政無線の警報内容として、信号処理部205から受信した防災無線音声情報602を、音声出力部102により音声出力する。処理が終わると、ステップS200に戻る。
【0070】
つぎに、緊急地震速報の警報内容の出力処理について説明する。ステップS200でAC信号情報804が受信された場合、制御部209は、ステップS230でUART1から受信されたAC信号情報804を取り込み、マイコン207内部の制御記憶部210に保存する。
【0071】
ステップS240で、制御部209は、AC信号情報804の最終バイトを取り込んだか判定を行う。最終バイトを取り込んでいればステップS250に進み、取り込んでいなければステップS230の処理に戻る。最終バイトの判定は、予めパケットのデータ量を決めておいて受信バイト数が予め定められたパケットのデータ量と一致するか判定する方法や、信号処理部205から送信するデータの先頭に送信バイト数が分かるヘッダを付けておき受信バイト数がヘッダにある送信バイト数と一致するか判定する方法等により行われる。
【0072】
ステップ250で、制御部209は、受信したAC信号情報804が緊急地震速報か判定を行い、緊急地震速報の場合はステップS260の処理に進み、緊急地震速報ではない場合はステップS200の判定処理に戻る。
【0073】
緊急地震速報の判定方法について、ARIB STD−B31の形式のデータでは、制御部209は、B
0からB
203の204ビットのデータの内、B
1からB
3(構成識別901)が2進数で0b001または0b110の場合に緊急地震速報と判定し、それ以外は緊急地震速報ではないと判定すると規定されている。
【0074】
ステップS260で、制御部209は、さらに緊急地震速報の対象地域の中に予め設定されている自身(防災警報受信機100)の地域が含まれているか判定を行い、自身の地域が含まれている場合は、ステップS270の処理に進み、含まれていない場合はステップS280の処理に進む。
【0075】
緊急地震速報の対象地域の判定方法について、ARIB STD−B31の形式のデータでは、B
56からB
111(地震動情報906)のデータ上、1ビットに対し各々1地域が割り当てられており、ビット値が「0」なら対象地域に該当し、「1」なら対象地域に該当しないと規定されている。制御部209は、予め設定されている自身(防災警報受信機100)の設置地域情報に該当するビットの値を見て、「0」なら対象地域に含まれ、「1」なら対象地域に含まれないと判定する。
【0076】
具体例を
図5を参照して説明する。例えば、初期設定時にユーザーに設定してもらった地域が埼玉県さいたま市の場合、設定地域コード403には、都道府県名1202「埼玉県」及び市区町村名1203「さいたま市」に対応する地域コード1201である「111007」が予め登録されている。制御部209は、設定地域コード403に登録された番号の第1桁及び第2桁の値(部分地域コード)「11」が登録されているデータ列(本図では、部分地域コード501に「11」が登録されているデータ列512)を参照して、緊急地震速報の対象地域を判定するための割当ビット番号502は「69」であると求める。制御部209は、求められた割当ビット番号502が「69」であるため、地震動情報906のB
69のデータを確認する。制御部209は、B
69のデータが「0」なら対象地域であると判定し、B
69のデータが「1」なら対象地域に含まれないと判定する。
【0077】
また、例えば、市区町村名504「さいたま市」、「川越市」の何れかに対応する地域コード1201が登録されていても、地域コード1201の第1桁及び第2桁を参照することで、都道府県名1202「埼玉県」に該当する割当ビット番号502「69」のビットを参照することになる。したがって、本実施形態のように、地震動情報に含まれる地域の割当数よりも、地域コード1201による地域の割当数の方が多く規定されている場合であっても、防災行政無線に用いられる地域コード1201を自身の設置地域として登録しておくことで、緊急地震速報の報知対象地域を適切に判定することができる。
【0078】
また、例えば、設定地域コード403に北海道小樽市に対応する「012033」が登録されている場合、第1桁及び第2桁の番号は「01」である。この場合、変換テーブル401で、「01」と同値の部分地域コード501に対応する割当ビット番号502は、「56」、「57」、「58」、「59」のように複数登録されている。制御部209は、割当ビット番号502が「56」、「57」、「58」、「59」であるため、地震動情報906のB
56、B
57、B
58、B
59のデータを確認する。制御部209は、割当ビット番号502「56」、「57」、「58」、「59」のいずれかが「0」の場合、自身が対象地域の緊急地震情報であると判定する。このように、ひとつの都道府県名503に対して複数の割当ビット番号502が登録された場合であっても、防災行政無線に用いられる地域コード403を用いて、緊急地震速報の報知対象地域を適切に判定することができる。
【0079】
図11に戻り、ステップS270で、制御部209は、緊急地震速報の警報内容を出力する。例えば、文字表示の場合、制御部209は、制御記憶部210から警報内容であることを示す文字情報402「緊急地震速報」を取得する。そして、制御部209は、UART(ブロック図のUART2)を通して表示部101に「緊急地震速報」と「埼玉県」の文字データを送信し、表示させる。
【0080】
これにより、例えば、制御部209は、「緊急地震速報 埼玉県」の文字をスクロール表示させる。
【0081】
ステップS280で、制御部209は、自身(防災警報受信機100)の地域と異なる地域に割当てられたビットの、地震動情報の対象地域であることを示すビットを特定し、その特定されたビットに対応するひとつ又は複数の地域名を連続して表示することができる。
【0082】
なお、初期設定時に、自身の設定地域コードが地震動情報の対象地域に含まれない緊急地震速報の場合に警報出力「する」又は「しない」の選択ができるようにする事も可能である。ユーザーが、自身の設定地域コードが地震動情報の対象地域に該当しないときに警報出力「しない」方を選択した場合、ステップS280の処理を省略し、自身が対象地域に含まれない緊急地震速報を出力せずに待機状態に戻って待機状態を維持することができる。
【0083】
一定時間経過後、警報出力が終わったら、処理は待機状態(音声出力や文字表示のオフ状態)に入り、ステップS200の判定に戻る。
【0084】
なお、制御部209は、対象地域に含まれる場合は表示部101をフラッシュ点滅(全点灯と全消灯を短時間に繰り返す)させた後で文字の表示を行うことができる(第一出力動作)。
【0085】
また、自身の設定地域コードが地震動情報の対象地域に該当しないときに警報出力「する」を選択した場合、制御部209は、ステップS280で、防災警報受信機100が設置されていない他の地震動警報の対象地域名を、表示部101に文字表示させることができる。また、制御部209は、対象地域に含まれない場合は表示部101をフラッシュ点滅させずにそのまま文字の表示を行い(第二出力動作)、第一出力動作よりも報知レベルを下げることができる。これにより、緊急度により報知レベルを変えて警報出力することができる。
【0086】
つぎに、防災行政無線の警報内容の出力方法の変形例について説明する。防災警報受信機100は、防災行政無線の警報内容を固定音声で音声出力することができる。
【0087】
例えば、信号処理記憶部206には、地域コード603及びステップS130の判定結果に各々対応した固定音声を予め記憶しておく。ステップS140で、信号処理部205は、地域コード603及びステップS130の判定結果に対応した固定音声を音声処理部208に送信する。そして、制御部209は、ステップS210で防災行政無線の出力指示を受信した場合、ステップS220で音声処理部208に対して固定音声の出力指示を送信し、音声処理部208は音声出力部102により固定音声を出力する。これにより、防災無線情報の受信の際、音声信号が送信局から正常に送信されない等の場合であっても、防災警報情報を確実に音声出力させることができる。
【0088】
また、防災行政無線の警報内容の出力方法の他の変形例について説明する。防災警報受信機100は、防災行政無線に関する警報内容を文字表示出力することができる。
【0089】
例えば、信号処理部205は、ステップS130で、制御情報601の中の地域コード603が信号処理記憶部206内の設定地域コード301と一致すると判断した場合、制御部209に対し、文字表示を行う出力指示を送信する。制御部209は、変換テーブル401を参照して、地域コード603の第1桁及び第2桁に対応する都道府県名503を取得するとともに、防災行政無線に関する予め設定登録された所定の警報内容を表示するための文字情報402を制御記憶部210から取得する。そして、制御部209は、防災行政無線の警報内容として、UART(ブロック図のUART2)を通して表示部101に取得した文字情報を送信し、警報表示させることができる。
【0090】
なお、初期設定時に、自身の設定地域コード301が地域コード603と一致しない場合に警報出力「する」又は「しない」の選択ができるようにする事も可能である。また、警報出力「する」を選択したときに自身の設定地域コード301が地域コード603と一致しない場合、表示部101をフラッシュ点滅させずにそのまま文字の表示を行い(第二出力動作)、緊急度により報知レベルを変えて警報出力することができる。
【0091】
つぎに、緊急地震速報の警報内容の出力方法の変形例について説明する。防災警報受信機100は、緊急地震速報の警報内容を映像情報により表示出力することができる。
【0092】
例えば、制御部209は、ステップS100で、TS信号情報800のデータ部が映像情報であると判断した場合であっても、これが他のTS信号情報800のAC信号情報804と紐づいたデータであると判断した場合には、ステップS150に進む。そして、ステップS180で、制御部209は、当該映像情報701を制御部209に送信することができる。制御部209は、ステップS200でAC信号情報804に紐づいた映像情報701を受信した場合、ステップS230で当該映像情報701を取り込み、制御記憶部210に保存する。その後、制御部209は、AC信号情報804を用いて、ステップS250及びステップS260の判定を行う。ステップS270及びステップS280で、制御部209は、受信した映像情報701とともに出力指示を画像処理部212に送信し、画像処理部212は表示部101から映像情報701を出力する。
【0093】
つぎに、緊急地震速報の警報内容の出力方法の他の変形例について説明する。防災警報受信機100は、緊急地震速報の警報内容をワンセグ音声情報により音声出力することができる。
【0094】
例えば、ワンセグ受信部204は、AC信号情報703を信号処理部205に送信する際、ワンセグ音声情報702をAC信号情報703と紐づけて送信する。信号処理部205は、ワンセグ音声情報702を信号処理記憶部206に記憶する。制御部209は、ステップS260で自身(防災警報受信機100)の設置地域情報が地震動情報の対象地域であると判定すると、ステップS270で、ワンセグ音声を再生するように信号処理部205及び音声処理部208に指示を出す。信号処理部205は、ワンセグ音声情報702を音声処理部208に送信する。これにより、音声出力部102からワンセグ音声を出力させたり、警報の出力を操作することができる。
【0095】
つぎに、緊急地震速報の警報内容の出力方法の他の変形例について説明する。防災警報受信機100は、緊急地震速報の警報内容を固定音声により音声出力することができる。
【0096】
例えば、制御記憶部210には、地震動情報の対象地域及びステップS260の判定結果に各々対応した固定音声を予め記憶させておく。制御部209は、ステップS270及びステップS280で、音声処理部208に対して緊急地震速報が発表された旨や地震動情報の対象地域を報知する固定音声及びこれらの出力指示を送信することで、音声処理部208が音声出力部102から固定音声を出力する。これにより、緊急地震速報の受信の際、音声信号が送信局から正常に送信されない等の場合であっても、緊急地震速報を確実に音声出力させることができる。また、送信局から送られてくる音声信号の復調や復号に時間を要する場合であっても、防災警報情報を迅速確実に音声出力させることができる。
【0097】
なお、初期設定時に、自身の設定地域コードが地震動情報の対象地域に含まれない緊急地震速報の場合に警報出力「する」又は「しない」の選択ができるようにする事も可能である。また、自身の設定地域コードが地震動情報の対象地域に含まれる場合はボリューム設定にかかわらず最大音量で音声を出力し(第一出力動作)、対象地域に含まれない場合はボリューム設定通りの通常音量で音声を出力する(第二出力動作)事で、緊急度により報知レベルを変えて警報出力することができる。
【0098】
以上のように本実施形態によると、ワンセグ放送のAC信号による緊急地震速報は専用の信号であり、人間に向けた報知音であるラジオの緊急地震速報のチャイム音に比べて正確であるため、誤検知の少ない防災警報受信機を構成することができる。また、AC信号には緊急地震速報の対象となる地域の情報も含まれるため、設置場所が対象となる地域に含まれるか判別し、関係のない速報を出力対象から除外する事ができる。また、ワンセグ放送による緊急地震速報は、テレビ放送の映像や音声と比べて遅延の少ないAC信号を利用しているため、テレビに流れる映像や音声よりも早く緊急地震速報を伝える事ができる。
【0099】
また、緊急地震速報検知機能付き防災行政無線受信機では、緊急地震速報の対象地域の判別用に緊急地震速報用の地域情報を設定しておく必要があったが、本実施形態の防災警報受信機100では、セルコール(セレコール)を行うために地域コードの情報が設定されているため、これを利用する事で、メモリの節約や書き込み時の設定変更の手間を省くことができる。
【0100】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は本実施形態によっては限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。
【0101】
例えば、防災警報受信機100が過去に受信した、防災行政無線情報600及び緊急地震情報700のデータを信号処理記憶部206に、AC信号情報804を制御記憶部210に記憶してもよい。そして、入力部103からの操作により、制御部209は、防災行政無線情報600及び緊急地震情報700の履歴情報を、表示部101に表示させたり、音声出力部102から音声出力させることができる。
【0102】
また、防災警報受信機100は、音声出力や文字表示と共に又はこれらに換えて、外部機器を制御してもよい。防災警報受信機100は、出力部として制御信号出力部を備え、屋内放送機器に対し防災行政無線や緊急地震速報の内容に応じた防災警報情報を放送することができる。この場合、防災警報受信機はスタート信号のみを送り、屋内放送機器は予め設定された音声データをスタート信号の種別に応じて屋内スピーカーから出力するようにしてもよい。また、屋内放送機器以外にも、制御部209は制御信号を出力して適宜の外部機器を制御することができる。
【0103】
また、本実施形態では、信号処理部205及び音声処理部208は、マイコン207の制御部209とは別の処理部として構成したが、FPGA(field−programmable gate array)、DSP(Digital Signal Processor)等の高速処理が可能なデバイスであれば、一つの処理部として構成することができる。
【0104】
本発明の実施形態における処理は、コンピュータに実現させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体に書き込んだ状態で各種装置に適用する、或いは、通信媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。このように所望の記憶媒体に本実施形態で述べた各処理を記憶させ、他のコンピュータ等でプログラムを実行させることにより、本実施形態の装置を用いた場合と同様の作用効果が得られる。なお、コンピュータは、本実施形態で述べた装置に内蔵されたコンピュータに限定されるわけではなく、記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取り可能であって、読み取ったプログラムに従って制御動作を行うCPU等の演算装置を備えているあらゆるコンピュータを含む。
【0105】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。