【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示は、新規なエポキシ−ポリシロキサンポリマーコーティング組成物を提供する。第1の実施形態によれは、本開示は、水と、以下の式を有するポリシロキサン
【化1】
と、分子あたり、1個より多い1,2−エポキシド基を有し、エポキシド当量が100〜5,000の範囲である非芳香族エポキシド樹脂と;アルコキシ官能性アミノシランのブレンドを含む硬化系とを含み、このブレンドは、平均アルコキシ官能価が2.0〜2.8の範囲であり、合わせた組成物を反応させ、架橋したエポキシポリシロキサンポリマー構造を形成する、エポキシ−ポリシロキサンポリマーコーティング組成物を提供する。ポリシロキサンの式によれば、各R
1は、ヒドロキシ基、または6個までの炭素原子を有するアルキル基、アリール基、またはアルコキシ基から選択され、各R
2は、水素、または6個までの炭素原子を有するアルキル基またはアリール基から選択され、nは、ポリシロキサンの分子量が400〜10,000の範囲になるように選択される。
【0012】
別の実施形態では、本開示は、水と;以下の式を有する20重量%〜80重量%のポリシロキサン
【化2】
と;分子あたり、1個より多い1,2−エポキシド基を有し、エポキシド当量が100〜5,000の範囲である、20重量%〜80重量%の非芳香族エポキシド樹脂と;オクタノエート、ドデカノエートまたはナフタネートの形態でスズ触媒を含む、15重量%までの硬化促進剤と;エポキシド当量が200〜1,000の範囲であるヒマシ油のグリシジルエーテルに基づいた、15重量%までの柔軟性エポキシ樹脂と;少なくとも1つのジアルコキシ官能性アミノシランおよび少なくとも1つのトリアルコキシ官能性アミノシランのブレンドを含む、5重量%〜40重量%の硬化系とを含み、このブレンドは、平均アルコキシ官能価が2.0〜2.8の範囲であり、コーティング組成物中で0.7:1.0〜1.3:1.0のアミン当量とエポキシド当量の比率を与えるのに十分な量で加えられ、合わせた組成物を反応させ、架橋したエポキシポリシロキサンポリマー構造を形成する、エポキシ−ポリシロキサンポリマーコーティング組成物を提供する。ポリシロキサンの式によれば、各R
1は、ヒドロキシ基、または6個までの炭素原子を有するアルキル基、アリール基、またはアルコキシ基から選択され、各R
2は、水素、または6個までの炭素原子を有するアルキル基またはアリール基から選択され、nは、ポリシロキサンの分子量が400〜10,000の範囲になるように選択される。ジアルコキシ官能性アミノシランは、一般式
【化3】
を有し、トリアルコキシ官能性アミノシランは、一般式
【化4】
を有し、各R
5は、独立して、アリール基、アルキル基、ジアルキルアリール基、アルコキシアルキル基、アルキルアミノアルキル基、またはシクロアルキル基から選択される二官能性有機基であり、R
6およびR
7は、それぞれ独立して、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、またはヒドロキシアルコキシアルキル基から選択され、R
6基およびR
7基は、約6個未満の炭素原子をそれぞれ含有する。
【0013】
別の実施形態では、本開示は、樹脂組成物を調製し、この樹脂成分に硬化系を加え、完全に硬化したエポキシによって修飾されたポリシロキサンコーティング組成物を形成し、このブレンドは、平均アルコキシ官能価が2.0〜2.8の範囲であり、合わせた組成物を反応させ、架橋したエポキシポリシロキサンポリマー構造を形成することと;コーティング組成物が完全に硬化する前に、保護されるべき基材表面にコーティング組成物を塗布することとを含む方法によって調製されたコーティング組成物で表面をコーティングすることによって、化学薬品、腐食および気候のうち1つまたは1つより多くの望ましくない影響から基材表面を保護するための方法を提供する。樹脂組成物は、水と、以下の式を有するポリシロキサン
【化5】
と、分子あたり、1個より多い1,2−エポキシド基を有し、エポキシド当量が100〜5,000の範囲である非芳香族エポキシド樹脂とを含む。ポリシロキサンの式によれば、各R
1は、ヒドロキシ基、または6個までの炭素原子を含むアルキル基、アリール基、またはアルコキシ基から選択され、各R
2は、水素、または6個までの炭素原子を有するアルキル基もしくはアリール基から選択され、nは、ポリシロキサンの分子量が400〜10,000の範囲になるように選択される。硬化系は、少なくとも1つのジアルコキシ官能性アミノシランおよび少なくとも1つのトリアルコキシ官能性アミノシランのブレンドと、場合により、少なくとも1つの金属触媒を含む硬化促進剤とを含む。
一実施形態において、たとえば、以下の項目が提供される。
(項目1) エポキシ−ポリシロキサンポリマーコーティング組成物であって、
水と;
以下の式を有するポリシロキサン
【化16】
〔式中、各R
1は、ヒドロキシ基、または6個までの炭素原子を有するアルキル基、アリール基、もしくはアルコキシ基から選択され、各R
2は、水素、または6個までの炭素原子を有するアルキル基もしくはアリール基から選択され、nは、該ポリシロキサンの分子量が400〜10,000の範囲になるように選択される〕
と;
分子あたり、1個より多い1,2−エポキシド基を含み、エポキシド当量が100〜5,000の範囲である非芳香族エポキシド樹脂と;
アルコキシ官能性アミノシランのブレンドを含む硬化系とを含み、このブレンドは、平均アルコキシ官能価が2.0〜2.8の範囲であり、
合わせた組成物を反応させ、架橋したエポキシポリシロキサンポリマー構造を形成する、エポキシ−ポリシロキサンポリマーコーティング組成物。
(項目2) ブレンドが、一般式
【化17】
を有する少なくとも1つのジアルコキシ官能性アミノシランを含み、
式中、R
5は、独立してアリール、アルキル、ジアルキルアリール、アルコキシアルキル、アルキルアミノアルキル、またはシクロアルキル基から選択される二官能性有機基であり、R
6およびR
7は、それぞれ独立して、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、またはヒドロキシアルコキシアルキル基から選択され、R
5、R
6およびR
7のアルキル基、アリール基またはアルコキシ基は、それぞれ6個までの炭素原子を含有する、項目1に記載のコーティング組成物。
(項目3) 前記硬化系が、少なくとも1つのジアルコキシ官能性アミノシランと少なくとも1つのトリアルコキシ官能性アミノシランのブレンドを含み、該ブレンドは、平均アルコキシ官能価が2.2〜2.8の範囲である、項目1に記載のコーティング組成物。
(項目4) 前記少なくとも1つのジアルコキシ官能性アミノシランは、一般式
【化18】
を有し、前記少なくとも1つのトリアルコキシ官能性アミノシランは、一般式
【化19】
を有し、各R
5は、独立してアリール基、アルキル基、ジアルキルアリール基、アルコキシアルキル基、アルキルアミノアルキル基、またはシクロアルキル基から選択される二官能性有機基であり、R
6およびR
7は、それぞれ独立して、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、またはヒドロキシアルコキシアルキル基から選択され、R
5、R
6およびR
7のアルキル基、アリール基またはアルコキシ基は、それぞれ、6個までの炭素原子を含有する、項目3に記載のコーティング組成物。
(項目5) 各R
6およびR
7は、独立して(C
1〜C
6)アルキル基から選択され、各R
5は、独立して、(C
1〜C
6)アルキル基または(C
1〜C
6)アルキルアミノ(C
1〜C
6)アルキル基から選択される、項目4に記載のコーティング組成物。
(項目6) 前記少なくとも1つのジアルコキシ官能性アミノシランは、アミノプロピルメチルジメトキシシラン、アミノプロピルエチルジメトキシシラン、アミノプロピルエチルジエトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−アミノエチル−3−アミノイソブチル−メチルジメトキシシランまたはアミノネオヘキシルメチルジメトキシシランから選択され;
前記少なくとも1つのトリアルコキシ官能性アミノシランは、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノプロピルトリプロポキシシラン、アミノネオヘキシルトリメトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルジエチレントリアミン、3−(3−アミノフェノキシ)プロピルトリメトキシシラン、アミノエチルアミノメチルフェニルトリメトキシシラン、2−アミノエチル−3−アミノプロピル−トリス−2−エチルヘキソキシシラン、N−アミノヘキシルアミノプロピルトリメトキシシラン、またはトリスアミノプロピルトリスメトキシエトキシシランから選択される、項目4に記載のコーティング組成物。
(項目7) 前記コーティング組成物は、20重量%〜80重量%のポリシロキサンと、20重量%〜80重量%の前記非芳香族エポキシ樹脂と、5重量%〜40重量%の前記硬化系とを含む、項目1に記載のコーティング組成物。
(項目8) 前記コーティング組成物は、0.7:1.0〜1.3:1.0の範囲のアミン当量とエポキシド当量の比率を含む、項目1に記載のコーティング組成物。
(項目9) 前記非芳香族エポキシド樹脂は、水素化シクロヘキサンジメタノールまたは水素化ビスフェノールAエポキシド樹脂のジグリシジルエーテルを含む脂環式エポキシド樹脂から選択される、項目1に記載のコーティング組成物。
(項目10) エポキシド当量が200〜1,000の範囲であるヒマシ油のグリシジルエーテルに由来する柔軟性エポキシ樹脂をさらに含む、項目1に記載のコーティング組成物。
(項目11) 前記コーティング組成物が、15重量%までの柔軟性エポキシ樹脂を含む、項目10に記載のコーティング組成物。
(項目12) 亜鉛、マンガン、ジルコニウム、チタン、コバルト、鉄、鉛、またはスズ触媒から選択される少なくとも1つの金属触媒を含み、それぞれが、オクタノエート、ネオデカノエートまたはナフタネートの形態である硬化促進剤をさらに含む、項目1に記載のコーティング組成物。
(項目13) 前記コーティング組成物は、10重量%までの硬化促進剤を含む、項目12に記載のコーティング組成物。
(項目14) 亜鉛またはホスフェートに由来する腐食抑制剤または有機腐食抑制剤から選択される1つまたは1つより多くの腐食抑制剤をさらに含む、項目1に記載のコーティング組成物。
(項目15) 顔料、凝集物、レオロジー調整剤、可塑剤、消泡剤、チキソトロープ剤、顔料湿潤剤、瀝青およびアスファルト増量剤、沈降防止剤、希釈剤、UV光安定化剤、空気放出剤、分散助剤、溶媒、または任意のこれらの混合物から選択される少なくとも1つのさらなる成分をさらに含む、項目1に記載のコーティング組成物。
(項目16) エポキシ−ポリシロキサンポリマーコーティング組成物であって、
水と;
以下の式を有する20重量%〜80重量%のポリシロキサン
【化20】
〔式中、各R
1は、ヒドロキシ基、または6個までの炭素原子を有するアルキル基、アリール基、もしくはアルコキシ基から選択され、各R
2は、水素、または6個までの炭素原子を有するアルキル基もしくはアリール基から選択され、nは、ポリシロキサンの分子量が400〜10,000の範囲になるように選択される〕
と;
分子あたり、1個より多い1,2−エポキシド基を含み、エポキシド当量が100〜5,000の範囲である、20重量%〜80重量%の非芳香族エポキシド樹脂と;
オクタノエート、ドデカノエートまたはナフタネートの形態でスズ触媒を含む、15重量%までの硬化促進剤と;
エポキシド当量が200〜1,000の範囲であるヒマシ油のグリシジルエーテルに由来する、15重量%までの柔軟性エポキシ樹脂と;
少なくとも1つのジアルコキシ官能性アミノシランおよび少なくとも1つのトリアルコキシ官能性アミノシランのブレンドを含む、5重量%〜40重量%の硬化系とを含み、
該ジアルコキシ官能性アミノシランは、一般式
【化21】
を有し、
該トリアルコキシ官能性アミノシランは、一般式
【化22】
を有し、式中、各R
5は、独立して、アリール基、アルキル基、ジアルキルアリール基、アルコキシアルキル基、アルキルアミノアルキル基、またはシクロアルキル基から選択される二官能性有機基であり、R
6およびR
7は、それぞれ独立して、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、またはヒドロキシアルコキシアルキル基から選択され、R
5、R
6およびR
7のアルキル基、アリール基またはアルコキシ基は、それぞれ、6個までの炭素原子を含有し、該ブレンドは、平均アルコキシ官能価が2.0〜2.8の範囲であり、該コーティング組成物中で0.7:1.0〜1.3:1.0のアミン当量とエポキシド当量を与えるのに十分な量で加えられ、
合わせた組成物を反応させ、架橋したエポキシポリシロキサンポリマー構造を形成する、エポキシ−ポリシロキサンポリマーコーティング組成物。
(項目17) 各R
6およびR
7は、独立して、(C
1〜C
6)アルキル基から選択され、各R
5は、独立して、(C
1〜C
6)アルキル基または(C
1〜C
6)アルキルアミノ(C
1〜C
6)アルキル基から選択される、項目16に記載のコーティング組成物。
(項目18) 前記少なくとも1つのジアルコキシ官能性アミノシランが、アミノプロピルメチルジメトキシシラン、アミノプロピルエチルジメトキシシラン、アミノプロピルエチルジエトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−アミノエチル−3−アミノイソブチル−メチルジメトキシシランまたはアミノネオヘキシルメチルジメトキシシランから選択され;
前記少なくとも1つのトリアルコキシ官能性アミノシランは、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノプロピルトリプロポキシシラン、アミノネオヘキシルトリメトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルジエチレントリアミン、3−(3−アミノフェノキシ)プロピルトリメトキシシラン、アミノエチルアミノメチルフェニルトリメトキシシラン、2−アミノエチル−3−アミノプロピル−トリス−2−エチルヘキソキシシラン、N−アミノヘキシルアミノプロピルトリメトキシシラン、またはトリスアミノプロピルトリスメトキシエトキシシランから選択される、項目16に記載のコーティング組成物。
(項目19) 顔料、凝集物、レオロジー調整剤、可塑剤、消泡剤、チキソトロープ剤、顔料湿潤剤、瀝青およびアスファルト増量剤、沈降防止剤、希釈剤、UV光安定化剤、空気放出剤、分散助剤、溶媒、または任意のこれらの混合物から選択される少なくとも1つのさらなる成分をさらに含む、項目16に記載のコーティング組成物。
(項目20) 項目1に記載のコーティング組成物でコーティングされた少なくとも1つの表面を含む、コーティングされた基材。
(項目21) 水と;
以下の式を有するポリシロキサン
【化23】
〔式中、各R
1は、ヒドロキシ基、または6個までの炭素原子を有するアルキル基、アリール基、もしくはアルコキシ基から選択され、各R
2は、水素、または6個までの炭素原子を有するアルキル基もしくはアリール基から選択され、nは、ポリシロキサンの分子量が400〜10,000の範囲になるように選択される〕
と;
分子あたり、1個より多い1,2−エポキシド基を含み、エポキシド当量が100〜5,000の範囲である非芳香族エポキシド樹脂と
を含む樹脂成分を調製し、
該樹脂成分に硬化系を加え、完全に硬化したエポキシによって修飾されたポリシロキサンコーティング組成物を形成し、該硬化系は、
少なくとも1つのジアルコキシ官能性アミノシランと少なくとも1つのトリアルコキシ官能性アミノシランとのブレンドと;
場合により、少なくとも1つの金属触媒を含む硬化促進剤とを含み、
該ブレンドは、平均アルコキシ官能価が2.0〜2.8の範囲であることと;
該コーティング組成物が完全に硬化する前に、保護されるべき基材表面に該コーティング組成物を塗布することとを含む方法によって調製されたコーティング組成物で基材表面をコーティングすることによって、化学薬品、腐食および気候のうち1つまたは1つより多くの望ましくない影響から基材表面を保護するための方法。
(項目22) 該樹脂成分は、さらに、エポキシド当量が200〜1,000の範囲であるヒマシ油のグリシジルエーテルに由来する柔軟性エポキシ樹脂を含む、項目21に記載のコーティング組成物。