(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6244457
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】回転閉塞部を有するプラスチック容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/26 20060101AFI20171127BHJP
B65D 1/02 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
B65D47/26 120
B65D1/02 210
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-524906(P2016-524906)
(86)(22)【出願日】2014年6月10日
(65)【公表番号】特表2016-523782(P2016-523782A)
(43)【公表日】2016年8月12日
(86)【国際出願番号】IB2014062102
(87)【国際公開番号】WO2015004547
(87)【国際公開日】20150115
【審査請求日】2017年5月31日
(31)【優先権主張番号】01237/13
(32)【優先日】2013年7月10日
(33)【優先権主張国】CH
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516007788
【氏名又は名称】カパーティス アクツィエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】CAPARTIS AG
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100181021
【弁理士】
【氏名又は名称】西尾 剛輝
(72)【発明者】
【氏名】ハルベルト ヴォーグナント
【審査官】
矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第03258179(US,A)
【文献】
米国特許第03342385(US,A)
【文献】
米国特許第04961515(US,A)
【文献】
仏国特許出願公開第02567106(FR,A1)
【文献】
実開平02−117358(JP,U)
【文献】
特公昭44−011312(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44−35/54
B65D 39/00−55/16
B65D 1/00− 1/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
押出しプロセスによって、PETブロー成形プロセスを用いて、または射出成形プロセスによって製造されたプラスチック容器であって、回転によって閉鎖位置から開放位置へ移動できる付随する回転閉塞部を有するプラスチック容器において、前記容器が首部(3)を有し、前記首部(3)が真直ぐであるか、その内側で前記容器の方向において円錐状にまたは球状に集束し、および外側でその下半分において半径方向に突出するカラー(4)を形成し、その下側末端部において、着脱可能な回転閉塞部をスナップ要素(11)によって固定可能であり、それにより前記回転閉塞部がその回転軸の周りで回転可能に前記首部(3)に対して保持され、ここで前記カラー(4)がまた半径方向表面(5)を形成し、前記半径方向表面(5)が、前記首部(3)上での前記回転閉塞部の前記閉鎖位置と前記開放位置との間の回転範囲を制限するために、前記付随する回転閉塞部の内側の半径方向リブ(14)の停止表面としての役割を果たすことと、同じく、前記首部(3)の口部が端面(1)を形成し、前記端面(1)の中にチャネル(2)が延在し、前記チャネル(2)が前記首部の内側に形成され、前記首部(3)から半径方向に張り出し、前記首部(3)の内側の方に開口することと、前記回転閉塞部がその蓋表面(12)の内側に少なくとも1つの外側管部分(7)を有し、およびまた、それと同軸状に、内側のより長い管部分(6)または円錐状に集束するか凸状に外側に湾曲する連続部を有し、ここで前記外側管部分(7)は、前記回転閉塞部が取り付けられるとき、密封した状態で前記端面(1)上に横たわり、および前記内側のより長い管部分(6)または前記円錐状に集束するか凸状に外側に湾曲する連続部が、対応して形成された首部内壁に対して密封した状態で横たわりながら前記首部の内側の中に延在し、および一箇所に開口(8)を有することと、前記外側管部分(7)と前記内側管部分(6)との間、または前記外側管部分(7)と前記円錐状に集束するか凸状に外側に湾曲する連続部との間に、前記蓋表面(12)に前記開口(8)の位置に穴(9)があり、それにより前記開口(8)を前記開放位置に向けて前記チャネル(2)の位置を覆うように移動させることができ、それにより液体が前記開口(8)および前記穴(9)を介して外側に流れることができるが、前記閉鎖位置において、前記内側管部分(6)または前記円錐状に集束するか凸状に外側に湾曲する連続部が、密封した状態で前記首部(3)の前記チャネル(2)を覆うこととを特徴とするプラスチック容器。
【請求項2】
一方で前記首部(3)を有する前記容器が、および他方で前記付随する回転閉塞部(16)が、各場合において、単一部品から構成されることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック容器。
【請求項3】
前記回転閉塞部を前記容器の前記首部(3)に押し付けることができ、その後、前記回転閉塞部がそのスナップ要素(11)を用いて前記首部(3)に固定され、軸方向において確実に拘束されるが、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で回転可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のプラスチック容器。
【請求項4】
前記首部(3)の前記口部が、そこで半径方向外側に突出する円形リング状端面(1)を形成し、前記回転閉塞部が取り付けられるとき、前記外側管部分(7)がこの端面(1)の上に密封した状態で横たわることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプラスチック容器。
【請求項5】
前記回転閉塞部の前記スナップ要素(11)が、2つの円筒壁部分(10)によって形成され、前記2つの円筒壁部分(10)がそれぞれほぼ180°にわたって延在し、前記回転閉塞部が前記首部(3)に取り付けられるとき、その前記カラー(4)を囲み、前記円筒壁部分(10)の下側末端部が、内側に突出するビード(11)を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラスチック容器。
【請求項6】
前記回転閉塞部が、前記スナップ要素の外側に、回転閉塞部オーバーキャップ(13)を形成し、前記回転閉塞部オーバーキャップ(13)が、複数のウェブ(18)を用いて前記2つの円筒壁部分(10)に接続され、且つ最上部で前記キャップの蓋(12)に接続されることを特徴とする請求項5に記載のプラスチック容器。
【請求項7】
前記容器が、少なくとも1つの方向に湾曲する肩部(15)を有することと、前記付随する回転閉塞部が、末端部(19)を有する回転閉塞部オーバーキャップ(13)を有し、前記末端部(19)が、前記回転閉塞部の前記閉鎖位置において、前記肩部(15)の外形を再現することとを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のプラスチック容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプラスチック容器に関し、プラスチック容器は押出しプロセスによって、またはPETブロー成形プロセスを用いて、またはプラスチック射出成形によって製造され、また、プラスチック容器は回転閉塞部と結合され、それにより、回転閉塞部は、特定の角度だけ単純に回転することによって、閉鎖位置から開放位置へ移動することができる。開放位置において液体は回転閉塞部を介して直接容器から注ぐことができる。
【背景技術】
【0002】
押出しプロセスによって、またはPETブロー成形プロセスを用いて、またはプラスチック射出成形によって製造される容器が知られている。同様に知られているのは、特定の角度だけ単純に回すことによって閉鎖位置から開放位置へ移動できる回転閉塞部である。これに関して例えば国際公開第2007/009888号パンフレットが参照される。しかしながら、そのような回転閉塞部はこれまで常に複数の部品から製造され、これらの部品をまとめるための組立作業を必要とし、それは、例えば単純な回転閉塞部キャップと比較して、これらの閉塞部をはるかにより費用が掛かるものにする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って本発明の目的は、押出しプロセスによって、またはPETブロー成形プロセスを用いて、またはプラスチック射出成形によって製造されたプラスチック容器を提供することであり、容器は回すまたは回転することによって閉鎖位置から開放位置へ移動可能な付随する回転閉塞部と結合され、また、容器は最小数の部品から構成され、組立てが容易であり、閉鎖位置において確実な密封を提供し、できるだけ安価に製造され、最後に、極めて単純であり、誰にでも操作可能であり、従って最大の操作上の利便性を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、押出しプロセスによって、またはPETブロー成形プロセスを用いて、またはプラスチック射出成形によって製造されたプラスチック容器であって、回転によって閉鎖位置から開放位置へ移動できる付随する回転閉塞部を有するプラスチック容器によって達成され、プラスチック容器は、容器が首部を有し、首部は真直ぐであるか、その内側で容器の方向において円錐状にまたは球状に集束し、および外側でその下半分において半径方向に突出するカラーを形成し、その下側末端部において、着脱可能な回転閉塞部をスナップ要素によって固定可能であり、それにより前記回転閉塞部はその回転軸の周りで回転可能に首部に対して保持され、ここでカラーはまた半径方向表面を形成し、半径方向表面は、首部上での回転閉塞部の閉鎖位置と開放位置との間の回転範囲を制限するために、付随する回転閉塞部の内側の半径方向リブの停止表面としての役割を果たすという事実によって、同じく、首部の口部が端面を形成し、端面の中にチャネルが延在し、チャネルは首部の内側に形成され、首部から半径方向に張り出し、首部の内側の方に開口するという事実によって、および、回転閉塞部はその蓋表面の内側に少なくとも1つの外側管部分を有し、および同じくそれと同軸状に内側のより長い管部分または円錐状に集束するか凸状に外側に湾曲する連続部を有し、ここで外側管部分は、回転閉塞部が取り付けられるとき、密封した状態で端面上に横たわり、および内側のより長い管部分または円錐状に集束するか凸状に外側に湾曲する連続部は、対応して形成された首部内壁に対して密封した状態で横たわりながら首部内側の中に延在し、および一箇所に開口を有するという事実によって、および外側管部分と内側管部分との間、または外側管部分と円錐状に集束するか凸状に外側に湾曲する連続部との間に、蓋表面に開口の位置に穴があり、それにより開口を開放位置に向けて張出しチャネルの位置を覆うように移動させることができ、それにより液体が開口および穴を介して外側に流れることができるが、閉鎖位置において、内側管部分または円錐状に集束するか凸状に外側に湾曲する連続部は、密封した状態で首部の張出しチャネルを覆うという事実によって、特徴づけられる。
【0005】
この容器および付随する回転閉塞部を図面に示し、各部品を以下に記載し、それらの機能をこれらの図面に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】上から斜めに見た、押出しプロセスによって、またはPETブロー成形プロセスを用いて、またはプラスチック射出成形によって製造されたプラスチック容器を示す。
【
図2】ひっくり返した位置で、すなわちその下側をのぞき込むように見た、付随する回転閉塞部を示す。
【
図3】横からの図で見たプラスチック容器の首部を示す。
【
図4】回転閉塞部が取り付けられた容器の上側領域を示し、図中、回転閉塞部は閉鎖位置にある。
【
図5】回転閉塞部が取り付けられた容器の上側領域を示し、図中、回転閉塞部は開放位置にある。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1に、押出しプロセスによって、またはPETブロー成形プロセスを用いて、またはプラスチック射出成形を用いて製造された容器が示されている。それはここでは上から斜めに見られている。それは、例えばシャンプー用に使用されるようなボトルであるが、他の中身も考えられ、それは粘度が高くない液体またはクリームを問わず、例えば日焼け止めローションまたは食品および非食品分野からの同様の製品である。この容器またはこのボトルの材料は、乳白色を有してもよく、この場合従って半透明であるが、非常に限られた範囲に限定され、容器に含有される液体の充填レベルをなおも辛うじて識別できる。特別な特徴として、この容器またはこのボトルの首部は、完全に特定の方法で設計され、それは回転閉塞部の受入れおよび機能に不可欠である。スナップ機構を用いて、回転閉塞部は、押すことによってこの首部に取り付けることができ、いったん取り付けられると、回転閉塞部は首部を密封し、それにもかかわらず、首部上で水平面において、閉鎖位置から開放位置へ、先行する回転閉塞部からそれ自体既に知られているように、回転可能である。しかしながら、これらの従来の回転閉塞部は常に複数の部品から、少なくとも2つの部品から、時に3つ以上の部品から作製され、これは複雑な組立作業を必要とし、そのような解決策を費用が掛かるものにする。
【0008】
ここに示される解決策の特別の特徴は、一方で容器が、および他方で付随する回転閉塞部が、それぞれ単一部品を形成し、その結果従って2つの単一部品だけを製造し組み立てればよいということである。これを可能にするために、容器の首部はここに示されるような形状を有する必要がある。示される例の容器の首部3は円筒状に形成される。代わりとして、それは、円錐状に上方にごくわずかに広がるように形成されてもよく、または球状に形成されてもよく、首部の内側に向かって窪み且つ容器の方向において互いに集束する表面を有する。その下半分において、それは、どのような事象時にも、外側に半径方向に突出するカラー4を形成し、その下側周囲に、着脱可能な付随する回転閉塞部をスナップ要素によって固定することができ、その結果、前記回転閉塞部は、その回転軸の周りで、水平面において回転可能に首部3に保持される。カラー4はまた半径方向表面5を形成し、これは付随する回転閉塞部の内側の半径方向リブの停止表面としての役割を果たす。それらは、首部3上での回転閉塞部の閉鎖位置と開放位置との間の回転範囲を制限する働きをする。示される例では、首部3の口部は、突出する円形リング形状の平坦な端面1を形成し、これは、取り付けられる回転閉塞部のシール表面および摺動表面としての役割を果たす。この端面1の中に、半径方向に首部3から張り出し且つ首部3の内側の方に開口するチャネル2が内側から延びる。
【0009】
図2において、付随する回転閉塞部をひっくり返した位置で見ることができる、すなわち、それはその下側をのぞき込む状態で示される。その蓋表面12の内側に一体的に形成されるのは、2つの同心状に配置された真直ぐまたはわずかに円錐状の管部分6、7であり、外側部分7は、回転閉塞部が取り付けられるとき、容器首部3の円形リング状端面1上に密封した状態で横たわる。内側のより長い管部分6は、正確に密着した状態で首部の内側の中に延在し、その結果、円筒状首部内壁に沿って密封した状態で横たわる。首部が内側に円錐状に集束するように形成される場合、このより長い管部分6に取って代わるのは、下方にわずかに円錐状に集束する管であり、この管は次に円錐状首部内壁に密封した状態で密着する。球状首部内側表面の場合、より長い管部分6に取って代わるのは、連続部分であり、それは全周囲にわたり外側に凸状に湾曲し、回転閉塞部が取り付けられるとき、首部の窪んだ内壁に密封した状態で横たわる。より長い管部分の、円錐の、または凸状に外側に湾曲した連続部分の円周方向位置に、それは開口8を有し、それはここでの例においては従って管部分6上に有する。2つの管部分6、7の間に、開口8の位置に、穴9が蓋表面12にある。回転閉塞部が首部3に取り付けられた状態で、開口8は、張出しチャネル2の位置の上に回転されることができ、その結果、液体は開口8および穴9を通って外側に流れることができる。他方、閉鎖位置では、内側管部分6は、首部3の張出しチャネル2の上を密封した状態で覆う。
【0010】
押出しプロセスによって、PETブロー成形プロセスを用いて、または射出成形プロセスによって製造された容器は、この付随する回転閉塞部と結合され、閉塞部は示される例ではスナップ要素11を有し、それは2つの円筒状の壁部分10によって形成され、円筒状壁部分10はそれぞれほぼ180°にわたって延在し、回転閉塞部が首部3に取り付けられるとき、そのカラー4を囲む。円筒状壁部分10の下側周囲部分は、内側に突出するビードを形成し、ビードはスナップ要素11としての役割を果たす。その結果、回転閉塞部を、容器の首部3に押し付けることができる。押し付ける間、2つのほぼ半円筒状の円筒状壁部分10は、カラー4の周囲にその最も厚い位置で係合し、最終的にそれらの半径方向内側に突出するビード11をカラー4の下側周囲部分でスナップ嵌めし、回転閉塞部を上から下方に首部に対しクランプする。2つの管部分6、7の機能はそれによって有効になる。より小さい直径を有するより長い管部分6の外側は、密封した状態で首部3の内壁に沿って進み、ほとんど全周囲にわたってシールを形成する。この内側管部分6が開口8を形成する位置においてのみ、首部内壁は覆われない状態で残されるが、それにもかかわらず、管部分の低減した壁高さによってそこで覆われる。この開口8が、注ぎチャネル2に対向して横たわる回転位置に横たわらない限り、回転閉塞部は確実に容器を密封する。外側の、短い方の管部分7は、その端面で首部3の端面1の上に横たわり、さらなるシールを形成する。このシールは、どの回転位置に回転閉塞部が位置づけられるかに関係なく、常に有効である。しかしながら、続いて、回転閉塞部が、間隙8が注ぎチャネル2に対向して横たわらないその閉鎖位置から、上から見て反時計回りに、または開放方向に回転される場合、間隙8は回転され、最終的に注ぎチャネル2に対向して位置付けられる。その後、しかしながら、液体は注ぎチャネル2から間隙8を介して2つの管部分6、7の間の領域に流れ込むことができ、それは最終的に蓋表面12の穴9を通って外側に流れることができる。閉鎖の際、回転閉塞部は、それが首部3の半径方向肩部にぶつかるまで、時計回りにまたは閉鎖方向に、少しの角度だけ、再び簡単に回転される。この位置でそれは再び容器を確実に密封する。首部の半径方向表面5のこれらの停止部はリブ14によって作用され、リブ14は半円筒状の円筒壁部分10の内側に一体的に形成され、且つ半径方向内側に延在する。
【0011】
既に記載したように、回転閉塞部がオーバーキャップ13を有し、オーバーキャップ13が下方に広がる壁を有し、この壁が、取り付けられるボトルの外形と面一の末端部を有する場合、それは操作上の利便性に、および美的外観に資する。オーバーキャップ13の下側末端部は、それがボトルまたは容器の対応する肩部外形を再現するように、湾曲した設計であってもよい。このカバーキャップまたはオーバーキャップ13は、スナップ要素11の外側で一体的に形成され、複数のウェブによって、円筒状壁部分10の外側に接続され、およびさらにオーバーキャップ13の側壁または円周方向壁は、キャップの蓋12に継ぎ目なしにつながる。示される例では、ウェブ18は半径方向ウェブ18であり、これは半円筒状円筒部分10の円周方向端部の間を、半径方向外側に回転閉塞部オーバーキャップ13の内壁まで延在する。
【0012】
図3は容器のこの特定の首部3を側面図で示す。回転閉塞部を首部に押し付けることができるように首部はカラー4の外壁に、軸方向に延在する溝17を有し、それにより組立位置において、回転閉塞部のリブ14が溝17の上に正確に横たわるようにし、従って回転閉塞部は首部3に軸方向に押し付けることができる。リブ14が溝17を介してスライドするとすぐに、リブはもっぱら首部上で回転閉塞部の回転角度を制限する働きをし、回転経路の両端で首部3のカラー4の半径方向表面5とぶつかる。内側突出ビード11を有するその半円筒状の円筒壁部分10によって、回転閉塞部はカラー4の下で固定され、軸方向において首部3に対して拘束される。その後回転閉塞部は閉鎖位置と開放位置との間の定められた回転経路を回転できるだけである。その結果、この完全な解決策は、単に2つの非常に安価に製造可能な射出成形またはブロー成形部品からもたらされることができ、組立て作業は簡単な形態を取り、回転閉塞部を軸方向に容器首部に押し付けることだけを含む。これは、容器またはボトルと、付随する回転閉塞部とのこの組合せを特に安価なものにするが、それにもかかわらずこの閉塞部解決策は説得力を持って機能し、誰でも操作可能であり、また操作が便利である。
【0013】
図4および5に従う例のように、容器はその上側領域に、少なくとも一方向に湾曲する肩部15を有する。付随する回転閉塞部は下方向において回転閉塞部オーバーキャップ13で仕上げられ、その末端部19は、回転閉塞部の閉鎖位置においてこの肩部15の外形を再現する。これは
図4で見ることができ、
図4は取り付けられた回転閉塞部が閉鎖位置にある容器のこの上側領域を側面図で示している。
図5では、回転閉塞部を開放位置で見ることができる。回転閉塞部オーバーキャップ13の下側末端部19は、もはや容器の肩部15と一致していない。