(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
誘電構造を通り、前記誘電構造の下の半導体基板の少なくとも一部を通る開口を形成することであって、前記開口は、スルー基板ビア(TSV)用の材料を受け入れるように構成される、ことと、
誘電ライナー材料を形成することであって、前記開口を裏打ちする第一部分と、前記第一部分から連続して前記開口の横方向に延びて前記誘電構造の表面の上に存在する第二部分とを有するように、前記誘電ライナー材料を形成することと、
導電性材料を堆積することであって、前記開口内にある第一部分と、前記開口の横方向の前記誘電ライナー材料の前記第二部分の表面の上にある第二部分とを有するように、前記導電性材料を堆積することと、
前記誘電ライナー材料の前記第二部分が露出されるように前記導電性材料を除去することであって、前記誘電ライナー材料の前記第二部分の少なくとも一部は前記誘電構造の上に残存し、前記導電性材料の前記第一部分のほとんどの部分は前記開口内に残存して前記TSVのプラグ部分を画定するように、前記導電性材料を除去することと、
前記誘電ライナー材料を選択的に除去して第一および第二のトレンチを前記誘電ライナー材料に形成することであって、前記第一のトレンチは前記TSVのプラグ部分の上表面から連続する側面の一部を露出し、前記第二のトレンチは前記TSVから横方向に離隔して形成されるように、前記誘電ライナー材料を選択的に除去することと、
他の導電性材料を形成することであって、前記TSVのプラグ部分の前記側面の前記一部と接して前記第一のトレンチを充填する第一部分と、前記第二のトレンチを充填する第二部分とを有するように、前記他の導電性材料を形成することと、
を含む、
半導体デバイスを製造する方法。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本技術の多くの態様は、以下の図面を参照してより理解することができる。図面内の構成要素は、必ずしも同じ縮尺で描かれているわけではなく、むしろ、本技術の原理を明確に図示するような強調が行われている。
【
図1】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図2】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図3】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図4】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図5】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図6】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図7】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図8】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図9】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図10】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図11】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図12】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図13】本技術の一実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図14】
図1−
図13に示された方法によって形成された半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。
【
図15】本技術の別の実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。より詳細には、
図15は、
図11に示された段階の別の実施形態に対応する。
【
図16】本技術の別の実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。より詳細には、
図16は、
図12に示された段階の別の実施形態に対応する。
【
図17】本技術の別の実施形態により、導電性構造を形成するための方法における選択されたステップにおける半導体デバイスを図示する部分的な概略断面図である。より詳細には、
図17は、
図13に示された段階の別の実施形態に対応する。
【
図18】本技術による方法の実施形態のフローチャートである。
【
図19】本技術による方法の実施形態のフローチャートである。
【
図20】本技術の一実施形態による半導体デバイスを組み込むシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
半導体デバイスを形成するための方法の幾つかの実施形態の具体的詳細事項が、関連デバイスおよびシステムと共に本明細書に記述される。“半導体デバイス(semiconductor device)”という語は、一般的に、一つ以上の半導体材料を含むソリッドステートデバイスを称する。半導体デバイスの例は、論理デバイス、メモリデバイス、およびダイオードを含む。さらに、“半導体デバイス”という語は、最終デバイスまたは最終デバイスになる前の様々な処理段階におけるアセンブリもしくは他の構造を称することがある。それが用いられる文脈によっては、“基板(substrate)”という語は、ウェーハレベル基板またはシンギュレートされたダイレベル基板を称することができる。当業者は、本明細書に記述される方法の適切なステップが、ウェーハレベルまたはダイレベルで実施することができることを理解するであろう。さらに、文脈がそうでないと示さない限りは、本明細書に開示される構造は、従来の半導体製造技術を利用して形成することができる。材料は、例えば、化学蒸着、物理蒸着、原子層堆積、スピンコーティングおよび/または他の適切な技術を利用して堆積することができる。同様に、材料は、例えば、プラズマエッチング、ウェットエッチング、化学機械平坦化または他の適切な技術を利用して除去することができる。
【0006】
本技術の多くの実施形態は、完成したときに基板および/またはパッケージング材料を完全に通って延びる導電性プラグまたはコネクタなどのTSV(例えば、スルーシリコンビア)の文脈で以下に記述される。当業者は、本技術が、ウェーハ内の他の電気コネクタを含む実施形態などのさらなる実施形態を有することがあることと、本技術が、
図1−
図17を参照して本明細書に記述された実施形態の詳細事項のうちの幾つかがなくても実践することができることを理解するであろう。参照の簡便性のために、同一の参照番号が本開示を通して、類似の要素または特徴を識別するために使用されるが、同一の参照番号の使用は、その特徴が同一であると解釈するべきであることを意味するものではない。実際には、本明細書に記述される多くの例において、同一の参照番号の特徴またはプロセスは、構造および/または機能が互いに別個である複数の実施形態を有する。さらに、同一の陰影は、構成が類似であり得る断面における材料を示すために使用されてもよいが、同一の陰影の使用は、本明細書に特に記載されない限りは、その材料が同一であると解釈するべきであることを意味するものではない。
【0007】
充填されていない開口周囲のブランケットまたは連続的誘電材料の過多部分を除去するために半導体デバイスを平坦化することは、不利益であり得る。例えば、従来のプロセスにおいては、スペーサCMPステップは、TSV開口からブランケット誘電材料を凹面にすることなく、または、下の誘電材料を除去し過ぎて、導電性フィーチャ(例えば、タングステン接点)を損傷することなく、ウェーハの前側から誘電ライナー材料を除去しなければならない。このように、スペーサCMPステップは、下にあるフィーチャを保護するために、比較的厚い基盤誘電材料(例えば、350Å)を必要とすることがある。さらに、誘電ライナー材料の上部を除去し、TSV開口を導電性材料で充填した後、ダマシン導線用の永久誘電体として適切な追加の誘電ダマシン材料が、所望の金属被覆を形成するために堆積されてパターン化されなければならない。その結果として、誘電ライナーは、個別の除去ステップ(例えば、スペーサCMP)を必要とし、TSVを被覆する誘電ライナーおよび追加誘電ダマシン材料の双方が、ウェーハの上に堆積されなければならない。
【0008】
本技術の実施形態による方法は、スペーサCMPステップを排除し、TSV開口の横方向に外側のウェーハの裏側または前側の上の誘電ライナー材料の外部が、ダマシン誘電材料の代わりに、またはダマシン誘電材料に加えてのいずれかで最終デバイスに組み込まれる。したがって、誘電ライナー材料の外部は、金属被覆構造の導線がウェーハの上に形成される誘電材料を提供することができる。ウェーハの上に誘電ライナー材料の外部を残すことによって、あらゆる基盤誘電材料は比較的薄く(例えば、150Å)することができる。なぜなら、誘電ライナー材料自体は、その後のCMPプロセス中に下部の構造を保護するからである。また、ウェーハの上に誘電ライナー材料の外部を残すことは、前側金属被覆のための追加ダマシン誘電材料を堆積する必要性を排除することができる。さらに、バリア/シード材料を堆積して、導電性プラグ材料でTSV開口を充填する前に、上側誘電ライナー材料を除去するプロセスと比較すると、上側誘電ライナー材料は、凹面化を低減することができる。本技術の幾つかの実施形態は、このように、幾つかのプロセスステップ(例えば、スペーサCMPおよびその後の前側ダマシン誘電材料の堆積)を排除することと、TSVを形成するための材料の体積および数(例えば、誘電ライナー材料および追加前側ダマシン誘電材料下の基盤誘電材料の厚さ)を減少させることによって、TSVの製造を簡略化する。これらの特徴は、
図1−
図14を参照することでより明らかとなるであろう。
【0009】
図1−
図13は、本技術の一実施形態によるスルー基板ビアまたは他のコネクタを形成するための方法の一連の段階における半導体デバイス100の一部を示す部分的な概略断面図である。
図1に示されるように、半導体デバイス100は、基板102と、電気部品104(概略的に図示される)と、第一の誘電材料108を通って電気部品104から延びる接点106と、を含むことができる。電気部品104は、トランジスタ(例えば、バイポーラもしくは電界効果トランジスタ)、ダイオード、キャパシタ、または基板102の中および/もしくは基板102の上に形成される別の適切なソリッドステート部品とすることができる。幾つかの実施形態においては、接点106は、ゲート電極とすることができ、半導体デバイス100は、ソース電極(図示せず)およびドレイン電極(図示せず)をさらに含むことができる。接点106に対して適切な材料は、とりわけタングステンを含む。
図1に示されるように、第一の誘電材料108は、ほぼ平面の表面109を有することができる。
【0010】
図2は、停止材料110が平面表面109の上に形成された後の半導体デバイス100を示す。停止層110は、第一の誘電材料108とは異なる第二の誘電材料とすることができる。幾つかの実施形態においては、停止材料110は、低いkを有する誘電材料、例えば、二酸化シリコンよりも低い誘電定数を有する誘電材料を含むことができる。さらに、停止材料110は、平坦化にわたる制御を向上させるために、低い除去速度を有するように選択することができる。幾つかの実施形態においては、停止材料110は、例えば、炭素をドープしたシリコン窒化物などのシリコン窒化物または別の適切な材料を含むことができる。第一の誘電材料108および停止材料110は、外部表面113を有する誘電構造111をともに画定することができる。
【0011】
図3は、開口114の第一部分が第一の誘電材料108を通って形成された後の半導体デバイス100を示す。開口114は、本技術分野で既知の方法、例えば、停止材料110の上にフォトレジスト112を堆積して、フォトリソグラフィーまたは他の適切な技術を利用してフォトレジスト112をパターン化することなどによって、形成することができる。停止材料110および第一の誘電材料108は、その後、第一のエッチングを使用してエッチングすることができ、基板102の深さに開口114の第一部分を形成する。図示の簡便のため
図3には唯一つの開口114のみが示されているが、半導体デバイス100は、複数の開口114を含むことができる。
【0012】
図4は、基板102の少なくとも一部を通って開口114の深さに第二のエッチングが延びる後の半導体デバイス100を示す。
図3および
図4に示された第一および第二のエッチングは、其々、プラズマエッチングまたは他の適切な技術を利用して実施することができ、第一および第二のエッチングは、第一の誘電材料108および基板102の少なくとも一部の異なる材料を除去するために選択された異なる処理パラメータを其々含むことができる。他の実施形態においては、開口114は、単一のエッチングを利用して第一の誘電材料108および基板102を通って形成することができる。
【0013】
図5は、開口114が基板102の全体の深さまでエッチングされた後、かつ、残りのフォトレジスト112が例えば、プラズマアッシング、ウェット洗浄または他の適切な除去技術を利用して除去された後の、半導体デバイス100を示す。開口114は、
図5に示されるように、基板102内ではあるが基板102を完全に通り抜けることはない深さに延びる側壁(例えば、閉じられた底部を有する止まり穴)を有することができる。或いは、開口114は、プロセスのこの段階で、基板102を完全に通って延びる側壁を有することができる。
【0014】
図6は、連続的コンフォーマル誘電ライナー材料116が開口114内の外部表面113の上に形成された後の半導体デバイス100を示す。誘電ライナー材料116は、開口114内の側壁および底面を裏打ちする第一部分116aと、開口114の横方向に外部の誘電構造111の外部表面113の上の第二部分116bと、を有する。誘電ライナー材料116の第一および第二部分116aおよび116bは、互いに連続している。例えば、第一および第二部分116aおよび116bは、単一のプロセスで同一材料から形成される。誘電ライナー材料116の組成および/または厚さは、第一部分116aの特性を向上させるために選択することができる。例えば、誘電ライナー材料116は、十分に厚く(例えば、約0.05ミクロンから約1.5ミクロン、または、約0.1ミクロンから約0.4ミクロン)することができ、以下に記述されるようなその後のプロセスで開口114内に形成される導電性構造(
図6には図示せず)から基板102を電気的に絶縁する。誘電ライナー材料116の組成および厚さは、第二部分116bの特性を向上させるようにも選択することができる。例えば、誘電ライナー材料116は、他の材料の中でもとりわけ、ドープされていない酸化物膜から形成することができ、3000−8000Åの初期厚さを有することができる。
【0015】
図7は、バリア/シード構造118が誘電ライナー材料116の上に形成された後の半導体デバイス100を示す。バリア/シード構造118は、鍍金、例えば、電解鍍金または無電解鍍金プロセスによって、導電性構造の形成をシードするのとともに、その後のプロセスで開口114内に導電性構造(
図7には図示せず)を形成するために使用される導電性材料の拡散を減少させるように構成することができる。幾つかの実施形態においては、バリア/シード構造118は、バリア材料の上の導電性構造およびシード材料の形成をシードしないバリア材料を有することができる。バリア材料は、例えば、タンタル、窒化タンタル、または別の適切な材料を含むことができ、シード材料は、銅、銅合金、または他の導電性材料とすることができる。他の実施形態においては、バリア/シード構造118は、拡散を制限し、バルク導電性材料の形成をシードする唯一つの材料のみを有することができる。幾つかの実施形態においては、バリア/シード構造118は、排除されてもよい。
【0016】
図8は、バルク導電性材料120が、バリア/シード構造118にわたって形成された後の半導体デバイス100を示す。バルク導電性材料120は、開口114内のプラグ部分120aと、開口114の横方向の外部の誘電構造111の外部表面113にわたって(例えば、誘電ライナー材料116の第二部分116bにわたって)、プラグ部分120aにわたる過多部分120bと、を含むことができる。例えば、過多部分120bは、概念的な高さ121(破線として図示される)の上のバルク導電性材料120の一部とすることができる。幾つかの実施形態においては、バルク導電性材料120は、銅または銅合金など、バリア/シード構造118のシード材料と同一の材料とすることができるか、または、バルク材料は、タングステンライナーもしくは他の適切な材料を有する多結晶シリコンとすることができる。
【0017】
図9は、導電性材料120の過多部分120bが除去された後の半導体デバイス100を示す。例えば、半導体デバイス100は、化学機械除去プロセスを利用して処理することができる。幾つかの実施形態においては、バルク導電性材料120が銅を含むとき、スラリーは、他の材料と比較して、高速および/または高い選択性で銅を除去するように構成することができる。除去ステップは、
図9に示されるように、導電性材料120の過多部分120bを完全に除去することができるか、またはその後の処理で除去するために過多部分120bのうちの幾らかを残すことができる。幾つかの場合においては、停止材料としてバリア/シード構造118を利用してバルク導電性材料120を高速で除去することによって、開口114内のプラグ部分120aの上部に窪みを引き起こし得る。この窪みは、さらなる処理中に排除することができる。例えば、
図10は、導電性材料120の過多部分120bが除去された後にプラグ部分120aがアニールされ得るオプションのステップを示し、これによって、プラグ部分120aを拡大させ、プラグ部分120aがバリア/シード構造118のレベルを超えて突出する。アニーリングは、プラグ部分120aの粒子構造を拡大することもでき、および/またはプラグ部分120aとバリア/シード構造118との間の界面において間隙もしくは他の不整部分を減少させるか、または排除することができる。これによって、半導体デバイス100の動作中にプラグ部分120aを通る電子流を増加させ、および/または半導体デバイス100の信頼性を向上させることができる。導電性材料120の過多部分120bが除去されるとき、バリア/シード構造118も、完全または部分的に除去することができる。
【0018】
図11は、誘電ライナー材料116の第二部分116bにわたるバリア/シード構造118と、アニールされたプラグ部分120aの突出部分が除去されるオプションを示す。幾つかの実施形態においては、これらの特徴は、化学機械除去プロセスを利用して除去することができる。化学機械除去プロセスのパラメータは、バリア/シード構造118の横方向部分およびプラグ部分120aの突出部分を比較的高い除去速度で除去するように選択することができ、製造プロセス全体の効率を向上させる。幾つかの場合においては、誘電ライナー材料116の第二部分116bの一部も除去することができるが、本技術の一態様は、誘電ライナー材料116の第二部分116bの少なくとも十分な量が、そのままとなって、接点106およびプラグ部分120aの上の導電性フィーチャを形成するために誘電材料を提供する永久的なフィーチャとなることである。幾つかの実施形態においては、誘電ライナー材料116の第二部分116bがダマシン型導線または接点106および/またはプラグ部分120aの上の他の導線を形成するために十分な厚さを有するように、バリア/シード構造118の横方向部分およびプラグ部分120aの突出体積の除去プロセスは、誘電ライナー材料116の第二部分116bを露出する。
【0019】
図12は、誘電ライナー材料116の第二部分116bがパターン化されてエッチングされ、第一および第二の開口119aおよび119bを其々形成した後の半導体デバイス100を示す。開口119aが、接点106と整列し、第二の開口119bが、プラグ部分120aと整列するように、開口119aおよび119bは、其々第一および第二のトレンチとすることができる。停止材料110およびプラグ部分120aの導電性材料よりも速く、誘電ライナー材料116の選択された部分を除去する適切なエッチングを利用して、開口119aおよび119bは、誘電ライナー材料116の第二部分116b内に形成することができる。その後、接点106の上の停止材料110の残りの部分は、第二のエッチングで除去することができる。しかしながら、他の実施形態においては、一度のエッチングが、誘電ライナー材料116の第二部分116bの領域と接点106の上の停止材料110との双方を除去することができる。
【0020】
図13は、第一および第二の開口119aおよび119bが導電性材料128で充填され、その後、誘電ライナー材料116の第二部分116bのレベルへと平坦化された後の、本技術による方法の一実施形態のその後の段階を示す。幾つかの実施形態においては、導線128の組成は、プラグ部分120aの組成と同一とすることができる。導線128は、例えば、銅または別の適切な導電性材料を含むことができる。
【0021】
図14は、パッケージング前の追加処理後の最終半導体デバイス100の一実施形態を概略的に示す部分的断面図である。この段階において、追加の誘電および金属被覆構造130(概略的に図示される)は、半導体デバイス100内の電気的接続の適切な回路を完成させるために、導線128にわたって形成することができる。
図14に示されるように、基板102の低部も、裏面研削または他の適切な除去プロセスによって除去することができ、プラグ部分120aからTSV131を形成する。とりわけ、
図14における最終半導体デバイスは、誘電ライナー材料116の第二部分116bの残りの厚さを含む。
【0022】
図14に示される半導体デバイス100は、その後、適切なパッケージ(図示せず)へと単独または他の半導体デバイスと共に組み込むことができる。例えば、TSV131は、ワイヤボンド(図示せず)、はんだバンプ(図示せず)または他の適切な電気接続を利用してパッケージのリード線(図示せず)へと接続することができる。半導体デバイス100は、積層されたダイデバイス内の類似のデバイスの上に積層することもできる。半導体デバイス100または半導体デバイス100の積層および関連構造は、保護のため、および動作中の熱放散を容易にするためにカプセル化することもできる。
【0023】
図15は、
図11における構造が形成された後で、追加ダマシン誘電材料140が誘電ライナー材料116およびプラグ部分120aの上に形成された後の半導体デバイス100の別の実施形態を示す。追加ダマシン材料140は、接点106および/またはプラグ部分120aに結合することができるダマシン構造を形成するための追加誘電材料を提供することができる。例えば、
図16および
図17は、追加ダマシン誘電材料140および誘電ライナー材料116の第二部分116bの中に形成された異なるダマシン構造を示す。
図16は、ダマシン誘電材料140および接点106にわたる誘電ライナー材料116の第二部分116bを通って延びる第一の開口141a内に形成された第一のダマシン構造142aをより詳細に示す。第一のダマシン構造142aは、接点106の幅よりも広い幅を有することができる。第二のダマシン構造142bが、プラグ部分120aに電気的に接続されるように、半導体デバイス100は、第二の開口141b内に形成された第二のダマシン構造142bを含むことができる。第二のダマシン構造142bは、プラグ部分120aの幅よりも広い幅または他の断面寸法を有することができる。例えば、第二のダマシン構造142bの幅Wは、プラグ部分120aの幅よりも約5−50%大きくすることができる。
図17は、第二のダマシン構造142bが誘電フィーチャ143によって区分化される別の実施形態を示す。
【0024】
図18は、本技術の一実施形態による方法200のフローチャートである。この実施形態においては、方法200は、半導体デバイスを製造する方法に関連し、この方法は、半導体基板の少なくとも一部の内に誘電構造を通る開口を形成すること(ブロック202)を含む。開口は、例えば、
図3−
図5を参照して上述されたように形成することができる。方法200は、開口を裏打ちする第一部分と、開口の横方向の外部の誘電構造の外部表面の上の第二部分と、を有する誘電ライナー材料を形成すること(ブロック204)をさらに含む。誘電ライナー材料は、例えば、
図6を参照して上述されたように形成することができる。方法200は、導電性材料の第一部分が開口内にあり、かつ、導電性材料の第二部分が開口の横方向の外部の誘電ライナー材料の第二部分の露出表面の上にあるように、導電性材料を堆積すること(ブロック206)をさらに含むことができる。導電性材料は、蒸着プロセス、鍍金プロセス、または他の適切なプロセスを利用して堆積することができる。例えば、導電性材料は、
図7−
図8を参照して上述されたように形成することができる。方法200は、ライナー材料の第二部分が露出されるように導電性材料の第二部分を除去すること(ブロック208)をさらに含むことができ、ここで、誘電ライナー材料の第二部分の少なくとも一部は、誘電構造の上にあるままである。導電性材料の第二部分のこのような除去の一実施形態は、
図9−
図11を参照して上述された。方法200は、導線が開口内の導電性材料に電気的に結合されるように、誘電ライナー材料の第二部分の内にダマシン導線を形成すること(ブロック210)をさらに含むことができる。例えば、ダマシン導線は、開口内の導電性材料と整列したトレンチ内に形成することができる。方法200のこの段階の一例は、
図12および
図13を参照して上述された。
図15−
図17に示された別の一実施形態においては、追加ダマシン誘電材料を誘電ライナー材料の第二部分の上に堆積することができ、ダマシン導線は、追加ダマシン誘電材料および誘電ライナー材料の第二部分を通るトレンチ内に形成することができる。
【0025】
図19は、本技術による方法220の別の実施形態を示す。方法220は、誘電構造を通り、半導体基板を少なくとも部分的に通って延びるTSV開口を形成すること(ブロック222)を含むことができる。TSV開口は、基板上および/または基板内のソリッドステートフィーチャに電気的に結合される接点から横方向に離隔される。方法220は、誘電ライナー材料の一部が接点の上に重ね合わせられるように、TSV開口内かつ誘電構造の外部表面の上に連続的誘電ライナー材料を形成すること(ブロック224)をさらに含むことができる。方法220は、TSV材料がTSV開口を少なくとも部分的に充填し、接点の上に重ね合わせられた誘電ライナー材料の一部を被覆するように、誘電ライナー材料の上にTSV材料を堆積すること(ブロック226)をさらに含む。TSV材料を堆積した後、方法220は、接点の上に重ね合わせられた誘電ライナー材料の一部が露出されるまで、TSV材料の一部を除去すること(ブロック228)によって継続する。TSV材料の残りの部分は、TSV開口内に存在し、TSVを画定する。方法220は、第一のトレンチが接点を露出させ、第二のトレンチがTSVと整列するように誘電ライナー材料内にトレンチを形成すること(ブロック230)をさらに含む。第一および第二のトレンチは、その後、導電性材料によって充填され、それによって、第一および第二の導線を形成する(ブロック232)。
【0026】
図1−
図16を参照して上述された特徴を有する半導体デバイスのうちのいずれか一つは、より大きいおよび/または複雑な無数のシステムのうちのいずれかに組み込むことができ、その代表例が、図
20に概略的に示されたシステム300である。システム300は、プロセッサ302と、メモリ304(例えば、SRAM、DRAM、フラッシュおよび/または他のメモリデバイス)、入力/出力デバイス306および/または他のサブシステムもしくはコンポーネント308を含むことができる。
図1−
図16を参照して上述された半導体デバイス100は、図
20に示された要素のうちの任意の要素に含むことができる。その結果として生じるシステム300は、適切なコンピューティング、プロセシング、ストレージ、センシング、イメージングおよび/または他の機能のうちの任意の広範囲の機能を実施するように構成することができる。したがって、システム300の代表例は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、インターネット装置、ハンドヘルドデバイス(例えば、パームトップコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント、音楽プレイヤーなど)、タブレット、マルチプロセッサシステム、プロセッサベースもしくはプログラマブル家電製品、ネットワークコンピュータおよびミニコンピュータなどのコンピュータおよび/または他のデータプロセッサを含むが、そのいずれにも限定はされない。システム300のさらなる代表例は、照明、カメラ、自動車などを含む。これらの例および他の例に関して、システム300は、単一のユニット内に収容することができるか、または、例えば、通信ネットワークを介して、複数の相互接続されたユニットにわたって分散することができる。したがって、システム300のコンポーネントは、ローカルおよび/またはリモートメモリストレージデバイスを含むことができ、適切な広範囲のコンピュータ可読媒体のうちの任意の媒体を含むことができる。
【0027】
本開示は、網羅的であることを意図するものではなく、本明細書に開示された詳細な形態に本技術を限定することを意図するものでもない。具体的実施形態は、例示の目的で本明細書に開示されているが、本技術から逸脱することなく、種々の等価な改変が可能であり、このことは、当業者に明らかであろう。幾つかの場合においては、本技術の実施形態の記述を不必要に不明瞭にすることを回避するために、既知の構造および機能は、詳細には図示されず、記述されない。方法のステップは、特定の順序で本明細書に提示されることがあるが、別の実施形態は異なる順序でステップを実施してもよい。同様に、特定の実施形態の文脈に開示された本技術のある態様は、他の実施形態で組み合わせることができるか、または排除することができる。さらに、本技術のある実施形態に関連する利点は、それらの実施形態の文脈で開示されてきたが、他の実施形態がこのような利点を示すこともでき、本技術の範囲内にあるために、全ての実施形態が必ずしもこのような利点または本明細書に開示された他の利点を示す必要はない。したがって、開示および関連技術は、本明細書に明確に図示されていないか、または記述されていない他の実施形態を包含することができる。
【0028】
本開示を通して、“一つ(a)”“一つ(an)”および“その(the)”という単数形は、文脈がそうではないと明確に示さない限りは、複数形を含む。同様に、“または(or)”という語が二つ以上の項目のリストについて、他の項目に対して単一の項目のみを排他的に意味すると明確に限定されていない限りは、このようなリストにおける“または(or)”の使用は、(a)そのリスト内のあらゆる単一の項目、(b)そのリスト内の全ての項目または(c)そのリスト内の項目のあらゆる組み合わせを含むものとして解釈されるべきである。さらに、“含む(comprising)”という語は、いかなるより多数の同一の特徴および/またはさらなるタイプの他の特徴も排除されないように、少なくとも記載された(複数の)特徴をくまなく含むことを意味するように使用される。“上部(upper)”“低部(lower)”“前(front)”“後(back)”“垂直(vertical)”および“水平(horizontal)”などの方向を表す語は、種々の要素の間の関係を表し、はっきりと説明するために、本明細書で使用されることがある。このような語は、絶対的な方向を意味するものではないことを理解されたい。“一実施形態(one embodiment)”“一実施形態(an embodiment)”または類似の記述に対する本明細書での言及は、その実施形態に関連して記述された特定の特徴、構造、動作または特性が、本技術の少なくとも一実施形態に含むことができることを意味する。したがって、本明細書でのこのような句または記述の出現は、必ずしも全て同一の実施形態に対する言及ではない。さらに、種々の特定の特徴、構造、動作または特性は、一つ以上の実施形態において、あらゆる適切な方式で組み合わせられてもよい。