特許第6244488号(P6244488)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6244488
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】監視システム及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20171127BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
   H04N7/18 D
   G08B25/00 510M
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-29725(P2017-29725)
(22)【出願日】2017年2月21日
【審査請求日】2017年3月3日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517060362
【氏名又は名称】宇山 誠司
(74)【代理人】
【識別番号】100126620
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 豪
(72)【発明者】
【氏名】宇山 誠司
【審査官】 鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/099489(WO,A1)
【文献】 特開2009−093253(JP,A)
【文献】 特開2012−190072(JP,A)
【文献】 特開2008−186394(JP,A)
【文献】 特開2014−199546(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
G08B 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象に設置され、当該監視対象における監視領域を撮影するカメラ装置と、
前記カメラ装置が撮影した映像に基づき特定事象の発生を検出する映像分析部と、
前記監視対象に設置され、当該監視対象の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得した前記位置情報に基づき、少なくとも前記監視対象の位置を特定する対象情報を生成する対象情報特定部と、
前記映像分析部が前記特定事象の発生を検出したとき、当該特定事象に関する情報と当該特定事象の発生時における前記対象情報とを関連付けて特定連動情報として生成する特定事象連動処理部と、
前記特定連動情報を記録する特定事象記録部と、
前記カメラ装置が撮影した映像を前記対象情報と関連付けて記録する映像記録部と、
前記映像記録部に記録された映像を表示可能な表示装置と、
前記映像記録部に記録された複数の映像からいずれかを選択して前記表示装置に表示させる表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記表示装置において、少なくとも撮影された日時が異なる複数の映像を、表示領域を異ならせて同時に表示させることが可能であり、選択した映像と当該映像に関連付けられた前記対象情報とを重ねて1つの映像として同時に表示させることを特徴とする監視システム。
【請求項2】
前記表示制御部は、
前記表示装置において、監視領域の現状を表すリアルタイム映像と前記映像記録部に記録された過去の映像とを、表示領域を異ならせて同時に表示させることが可能であることを特徴とする請求項1記載の監視システム。
【請求項3】
前記表示制御部は、
前記表示装置において、選択した映像及び当該映像に関連付けられた前記対象情報と、現在の前記対象情報とを、表示領域を異ならせて同時に表示させることが可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の監視システム。
【請求項4】
前記映像分析部は、
映像における動きがある部分のピクセルに基づき移動する物体の移動経路を特定し、予め定められた複数の行動パターン情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に一致した前記行動パターン情報に対応した前記特定事象の発生を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の監視システム。
【請求項5】
外部特定事象の発生を検出するための検出センサと、を備え、
前記特定事象連動処理部は、
前記検出センサが前記外部特定事象の発生を検出したとき、当該外部特定事象に関する情報と当該外部特定事象の発生時における前記対象情報とを関連付けて前記特定連動情報として生成し、
前記対象情報特定部が生成する前記対象情報は、前記監視対象の移動速度及び当該監視対象の移動方向についても特定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の監視システム。
【請求項6】
コンピュータに、
監視対象に設置されたカメラ装置によって、当該監視対象における監視領域を撮影するステップと、
撮影した映像に基づき特定事象の発生を検出するステップと、
前記監視対象に設置された位置情報取得部によって、当該監視対象の位置情報を取得するステップと、
取得した前記位置情報に基づき、少なくとも前記監視対象の位置を特定する対象情報を生成するステップと、
前記特定事象の発生を検出したとき、当該特定事象に関する情報と当該特定事象の発生時における前記対象情報とを関連付けて特定連動情報として生成するステップと、
前記特定連動情報を記録するステップと、
前記カメラ装置が撮影した映像を前記対象情報と関連付けて記録するステップと、
記録された複数の映像から、少なくとも撮影された日時が異なる複数の映像を選択して表示装置において表示領域を異ならせて同時に表示させるステップと、
選択した映像と当該映像に関連付けられた前記対象情報とを重ねて1つの映像として同時に表示させるステップと、
を実行させることを特徴とする制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視システム、監視情報の記録方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、監視対象である施設に複数の監視カメラを設置することで、監視カメラの撮影可能な範囲である監視エリアにおける不審者や異物の侵入、その監視エリアに滞在する人間の挙動、火災等の異常の発生について監視及び映像の記録を行うことが知られている。特に、特許文献1に開示されているように、複数の監視カメラとしてPTZ(Pan−Tilt−Zoom)カメラと固定式の監視カメラを用いて撮影を行い、撮影された映像から侵入検知を行う警備システムが知られている。また、撮影された映像は撮影された日付等の情報と共にHDD(Hard Disk Drive)等の記録装置に記録されるのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−005336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、監視カメラが設置される場所が施設ならば監視を行っている期間において外的環境の変化は少なく、異常が発生した際に撮影された映像を確認する場合であっても異常が発生した日付や時間が特定可能であれば事足りる。
【0005】
しかし、監視対象が船舶や列車、車両、航空機のように移動をするものである場合には、監視を行っている期間において外的環境の変化が大きい。具体的には、監視対象の現在位置における搭乗人員の変化、天候や気候の変化、更には監視対象の移動速度等の変化に伴って監視対象における監視エリアの状況は大きく異なる。
【0006】
従って、監視を行っている期間において同じ種類の異常が複数発生したとき、異常が発生した際における監視対象の位置や動向に応じて、それぞれの異常の詳細を正しく把握できず、また原因の解明が困難になる可能性がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、移動をする監視対象において監視を行う場合に、異常が発生した際における監視対象の動向を確認することが可能な監視システム及び制御プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。
【0009】
(1)本発明に係る監視システムは、監視対象に設置され、当該監視対象における監視領域を撮影するカメラ装置と、前記カメラ装置が撮影した映像に基づき特定事象の発生を検出する映像分析部と、前記監視対象に設置され、当該監視対象の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した前記位置情報に基づき、少なくとも前記監視対象の位置を特定する対象情報を生成する対象情報特定部と、前記映像分析部が前記特定事象の発生を検出したとき、当該特定事象に関する情報と当該特定事象の発生時における前記対象情報とを関連付けて特定連動情報として生成する特定事象連動処理部と、前記特定連動情報を記録する特定事象記録部と、前記カメラ装置が撮影した映像を前記対象情報と関連付けて記録する映像記録部と、前記映像記録部に記録された映像を表示可能な表示装置と、前記映像記録部に記録された複数の映像からいずれかを選択して前記表示装置に表示させる表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記表示装置において、少なくとも撮影された日時が異なる複数の映像を、表示領域を異ならせて同時に表示させることが可能であり、選択した映像と当該映像に関連付けられた前記対象情報とを重ねて1つの映像として同時に表示させることを特徴とする。
【0010】
(2)また、本発明に係る監視システムは、前記表示制御部は、前記表示装置において、監視領域の現状を表すリアルタイム映像と前記映像記録部に記録された過去の映像を、表示領域を異ならせて同時に表示させることが可能であることを特徴とする。
【0011】
(3)また、本発明に係る監視システムは、前記表示制御部は、前記表示装置において、選択した映像及び当該映像に関連付けられた前記対象情報と、現在の前記対象情報とを、表示領域を異ならせて同時に表示させることが可能であることを特徴とする。
【0012】
(4)また、本発明に係る監視システムは、前記映像分析部は、映像における動きがある部分のピクセルに基づき移動する物体の移動経路を特定し、予め定められた複数の行動パターン情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に一致した前記行動パターン情報に対応した前記特定事象の発生を検出することを特徴とする。
【0013】
(5)また、本発明に係る監視システムは、外部特定事象の発生を検出するための検出センサと、を備え、前記特定事象連動処理部は、前記検出センサが前記外部特定事象の発生を検出したとき、当該外部特定事象に関する情報と当該外部特定事象の発生時における前記対象情報とを関連付けて前記特定連動情報として生成し、前記対象情報特定部が生成する前記対象情報は、前記監視対象の移動速度及び当該監視対象の移動方向についても特定することを特徴とする。
【0014】
(6)また、本発明に係る制御プログラムは、コンピュータに、監視対象に設置されたカメラ装置によって、当該監視対象における監視領域を撮影するステップと、撮影した映像に基づき特定事象の発生を検出するステップと、前記監視対象に設置された位置情報取得部によって、当該監視対象の位置情報を取得するステップと、取得した前記位置情報に基づき、少なくとも前記監視対象の位置を特定する対象情報を生成するステップと、前記特定事象の発生を検出したとき、当該特定事象に関する情報と当該特定事象の発生時における前記対象情報とを関連付けて特定連動情報として生成するステップと、前記特定連動情報を記録するステップと、前記カメラ装置が撮影した映像を前記対象情報と関連付けて記録するステップと、記録された複数の映像から、少なくとも撮影された日時が異なる複数の映像を選択して表示装置において表示領域を異ならせて同時に表示させるステップと、選択した映像と当該映像に関連付けられた前記対象情報とを重ねて1つの映像として同時に表示させるステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、移動をする監視対象において監視を行う場合に、異常が発生した際における監視対象の動向を確認することが可能な監視システム及び制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る監視システムの構成例を示した概念図である。
図2】本発明の実施形態に係るイベント連動処理部の処理を説明するためのフローチャートである。
図3】本発明の実施形態に係る表示画面の構成例を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係る表示画面における左上領域32aの拡大図である。
図5】本発明の実施形態に係るイベントリストの例を示す図である。
図6】本発明の他の実施形態に係る監視システムの構成例を示した概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。以下の説明により、本発明がそれに限定されるものではなく、当業者にとって容易に実施できる程度の設計変更は本発明の技術的思想に属するものである。
【0018】
(監視システム1の概要)
図1は、本発明の監視システム1を適用した場合の構成概念図である。本実施形態では貨物船を監視対象として、貨物船において監視システム1を適用した例となる。
【0019】
監視システム1は、検出センサS10、S20(検出センサ)と、PTZカメラPC10、PC20(カメラ装置)と、CCTVカメラCC10、CC20(カメラ装置)と、GPSアンテナG10(位置情報取得部)と、GPS受信機G20(対象情報特定部)と、中央監視装置100と、記録装置300と、入力装置10と、表示装置20とからなる。
【0020】
監視システム1では、貨物船(監視対象)における監視エリア40(監視領域)を、当該貨物船に設置されたPTZカメラPC10、PC20及びCCTVカメラCC10、CC20によって撮影する。撮影された映像は中央監視装置100における情報送受信部202において受信される。受信された映像は映像分析部211(映像分析部)にて分析が行われ、イベント(特定事象)の検出条件が満たされると当該イベントの発生が検出される。また、当該貨物船に設置されたGPSアンテナG10はGPS衛星からGPS信号(位置情報)を受信し、GPS受信機G20によって貨物船の緯度や経度、移動速度や移動方向等を特定する情報(対象情報)を生成し、中央監視装置100や記録装置300に送信する。
【0021】
そして、映像分析部211がイベントの発生を検出したとき又は検出センサS10、S20が異常熱源の感知等の外部イベント(外部特定事象)の発生を検出したとき、イベント連動処理部(特定事象連動処理部)によって、検出されたイベント又は外部イベントとイベント又は外部イベントの発生時における貨物船の緯度や経度、移動速度や移動方向等の情報を関連付けてイベント情報(特定連動情報)を生成する。生成されたイベント情報は記録装置300に送信されてイベントDB302(特定事象記録部)に記録される。
【0022】
また、映像受信部202において受信された映像は記録装置300に送信される。記録装置300では、受信した映像と当該映像の受信時における貨物船の緯度や経度、移動速度や移動方向等の情報を関連付けて映像DB301(映像記録部)に記録する。
【0023】
以上のように記録装置300におけるイベントDB302に記録されたイベント情報や映像DB302に記録された映像は、監視システム1のユーザーである監視者による入力装置10を介した要求操作によって表示装置20に表示される。
【0024】
これらが監視システム1の概要となる。以下では、監視システム1を構成する各装置や各機能部の説明を行う。
【0025】
(PTZカメラPC10、PC20)
PTZカメラPC10、PC20はPTZカメラであり、ネットワーク400を介して撮影した映像を送信することができるネットワークカメラとして構成される。当該カメラの機能として、カメラ制御部212の制御によりパン、チルト、ズームを変更可能とする機能を有する。当該機能により、監視エリアにおいて広範囲な撮影が可能となり、またイベントが発生した際には適切な撮影角度にカメラを動作させ、またズームイン、ズームアウトを行うことで適切な映像を撮影することができる。
【0026】
また、撮影した映像をMJPEG、MPEG4、H.264等の映像圧縮方式によりデータ圧縮処理をする機能を備え、且つ撮影した映像の重要度に応じて、異なる映像圧縮方式や映像圧縮率を選択してデータ圧縮することが可能である。例えば、イベントの発生時にズームインをして撮影をした場合には、映像圧縮率を通常の場合よりも低めて処理することができる。
【0027】
なお、本実施形態ではPTZカメラPC10、PC20の2つをPTZカメラとして備えているが、個数についてはこれに限られず、1つでもよいし3つ以上のPTZカメラを備えてもよい。また、PTZカメラを備えずCCTVカメラのみでカメラ装置を構成してもよい。
【0028】
(CCTVカメラCC10、CC20)
CCTVカメラCC10、CC20はCCTV(Closed−Circuit Television)カメラであり、ネットワーク400を介して撮影した映像を送信することができるネットワークカメラとして構成される。当該カメラの機能として、カメラ制御部212の制御によりズームを変更可能とする機能を有する。CCTVカメラはPTZカメラと異なりパン、チルトを変更することはできないが、小型である等の利点がある。
【0029】
また、PTZカメラPC10、PC20と同様に撮影した映像についてデータ圧縮処理をする機能を備え、且つ撮影した映像の重要度に応じて、異なる映像圧縮方式や映像圧縮率を選択してデータ圧縮することが可能である。
【0030】
なお、本実施形態ではCCTVカメラCC10、CC20の2つをCCTVカメラとして備えているが、個数についてはこれに限られず、1つでもよいし3つ以上のCCTVカメラを備えてもよい。また、CCTVカメラを備えずPTZカメラのみでカメラ装置を構成してもよい。
【0031】
そして、本実施形態ではPTZカメラPC10、PC20のパン、チルト、ズームや、CCTVカメラCC10、CC20のズームを中央監視装置100におけるカメラ制御部212によって制御可能としているが、PTZカメラ及びCCTVカメラにも映像分析機能及びカメラ制御機能を内蔵させ、予め定めた検出条件によってイベントの発生を検出し、検出結果に応じてパン、チルト、ズームを変更可能としてもよい。この場合には、映像と共に検出したイベントに関する情報を送信してもよい。また、各PTZカメラ及びCCTVカメラに対して映像分析機能及びカメラ制御機能を備える処理装置を別個に接続させ、当該処理装置を介してネットワークに接続するようにしてもよい。
【0032】
(検出センサS10、S20)
検出センサS10は熱感知センサであり、また検出センサS20は距離測定センサであって、中央監視装置100における外部イベント受信部201とセンサの種類に応じた所定の接続方式で接続されることで映像分析以外によるイベントである外部イベントの発生を検出する検出センサとして構成される。
【0033】
熱感知センサは、監視エリア40において火災等による予め定めた温度上昇率以上の温度上昇を検出することができる。本実施形態では、熱感知センサによる異常な温度上昇の検出をイベントの1つとしている。
【0034】
距離測定センサは、レーザー光の照射と反射されたパルス光の受信とにより監視エリア40や貨物船に対する異物の接近や侵入を検出することができる。本実施形態では、距離測定センサによる異物の接近や侵入の検出をイベントの1つとしている。
【0035】
なお、本実施形態では検出センサS10、S20として熱感知センサと距離測定センサを1つずつ備えているが、検出センサの個数及び種類はこれに限られない。例えば、他に振動センサや音声センサ、煙センサ、ジャイロセンサ等の種々の公知のセンサを検出センサとして採用してもよい。
【0036】
(GPSアンテナG10及びGPS受信機G20)
GPSアンテナG10及びGPS受信機G20はGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)機能を利用するための機材として構成される。GPSアンテナG10は複数のGPS衛星からGPS信号を受信し、GPS受信機G20に送信する。GPS受信機G20は内蔵する演算処理部によって、GPS衛星がGPS信号を送信した時刻とGPSアンテナG10がGPS信号を受信した時刻とからGPSアンテナG10の位置、すなわち貨物船の経度及び緯度を特定する。
【0037】
GPS受信機G20は経度及び緯度を特定するだけでなく、GPS信号に基づいて移動方向や船首方向、移動速度等についても特定することができ、GPSコンパスとしても機能する。また、GPS受信機G20にはジャイロコンパス(図示省略)が接続されており、ジャイロコンパスからの情報に基づき貨物船の航行状況に関する種々の情報を特定することもできる。
【0038】
GPS受信機G20は中央監視装置100及び記録装置300と接続されており、特定した貨物船の位置等に関する情報及び航行状況に関する情報(以下、対象情報という)をNMEA0813フォーマットによって中央監視装置100及び記録装置300に送信する。対象情報の送信は24時間行われており、送信間隔については1秒間隔、1分間隔等の予め設定した時間間隔によって送信される。また、接続方式としては有線LAN(Local Area Network)や無線LAN、ISDN回線等を採用することができ、またネットワーク400に接続させてもよい。
【0039】
なお、中央監視装置100及び記録装置300に送信する情報は上述ものに限られず、NMEA0813フォーマットにおけるセンテンス表に含まれる種々の情報を採用することができる。また、NMEA2000等の他のフォーマットを採用することもできる。
【0040】
なお、GPS受信機G20から直接的に中央監視装置100及び記録装置300に各種情報を送信する構成に限られず、GPS受信機やジャイロコンパス、ソナーや風速計等が接続された一の処理装置が対象情報を取りまとめて中央監視装置100及び記録装置300に送信することもできる。
【0041】
(中央監視装置100)
中央監視装置100は中央制御部210、外部イベント受信部201、情報送受信部202を備えるパーソナルコンピューターとして構成される。
【0042】
中央制御部210は、イベント連動処理部として後述するイベント連動処理を実行するほか、外部イベント受信部201を介して得た検出センサS10、S20の検出結果に基づき外部イベントの発生を検出する処理や、マウスやキーボードから構成される入力装置10からの入力信号に基づいてカメラ制御部212を機能させたり、表示制御部213を機能させたりする等の処理を実行する。なお、本形態では、中央監視装置100が備えるHDD等により構成されるデータ記憶装置(特に図示しておらず)に上述又は後述の各種処理を実行するためのプログラムが記憶されており、中央制御部210は当該プログラムを読み出してこれらの処理を実行する。
【0043】
映像分析部211は、ネットワーク400を介して得たデータ圧縮された映像データを解凍し、その映像に基づき後述の映像分析処理を実行する。また、分析結果に基づきカメラ制御部212を機能させる処理を実行する。
【0044】
カメラ制御部212は、中央制御部210又は映像分析部211からの指定に基づき情ネットワーク400を介して制御信号をPTZカメラPC10、PC20やCCTVカメラCC10、CC20に送信することで各カメラを制御する処理を実行する。例えば、入力装置10からの入力信号に基づいて中央制御部210がPTZカメラPC10のチルトを変更することを決定した場合に、PTZカメラPC10にチルトを変更する旨の制御信号を送信する。また、映像分析部211が映像分析処理の結果に基づいてCCTVカメラCC20のズームを変更することを決定した場合に、CCTVカメラCC20にズームを変更する旨の制御信号を送信する。
【0045】
表示制御部213は、中央制御部210からの指令に基づき、液晶ディスプレイから構成される表示装置20に種々の映像や画像を表示させる処理を実行する。具体的には、後述するGUI(Graphical User Interface)30や後述するイベントリスト、ストリーム伝送される各カメラにより撮影された現在の映像、DB301に記録された映像等を表示させる。
【0046】
外部イベント受信部201は、中央監視装置100と検出センサS10、S20を接続するための接続ポートである。ポートの形式は検出センサS10、S20の接続方式に応じて適宜採用することができる。また、検出センサS10、S20の制御を行うための制御信号の送信部としても機能することができる。
【0047】
情報送受信部202は、中央監視装置100とネットワーク400を接続するための接続ポートである。本実施形態では接続ポートとしてLANポートを採用しているが、ネットワークの種類に応じて適宜変更することができる。
【0048】
(記録装置300)
記録装置300は映像DB301、イベントDB302としての機能を備える記録用サーバーとして構成される。記録媒体として複数のHDDを備えており、また接続ポートとして、ネットワーク400と接続するためのLANポート及びGPS受信機G20との接続方式に応じた接続ポートを備える。
【0049】
映像DB(Database)301は、ネットワーク400を介してストリーム伝送される各カメラにより撮影された映像を記録する記録領域である。
【0050】
イベントDB(Database)302は、ネットワーク400を介して受信した後述するイベント情報を記録する記録領域である。
【0051】
また、記録装置300におけるユーザーが設定をした所定の記録領域には、GPS受信機G20から送信された対象情報が記録される。そして、記録装置300において、映像DB301に記録された映像と対象情報とが受信時刻等に基づき関連付けられる。
【0052】
(ネットワーク400)
ネットワーク400はLANによる通信網として構成され、LANケーブルやHUB、スイッチングHUB等のネットワーク機器を備える。
【0053】
なお、ネットワークとしては有線LANに限られず、無線LANやWAN(Wide Area Network)、VAN(Value-Added Network)、衛星通信網や移動通信網を採用してもよい。
【0054】
次に、監視システム1における特徴的な処理について説明をする。以下で説明をする処理手順は一例であり、一部について処理順序を変更しても同様の結果を得られるのであれば、適宜変更することが許容される。また、一部処理の追加や削除についても求められる機能に応じて許容される。
【0055】
(映像分析処理)
映像分析処理は、映像分析部211が実行する処理であって、ネットワーク400を介してストリーム伝送される映像データを解凍し、その映像に基づきイベントの発生を検出するための分析を行う処理である。
【0056】
具体的には、映像におけるモーションピクセル(動きがある部分のピクセル)を検出し、検出したモーションピクセルをグループ化してモーションピクセル群を生成する。当該生成されたモーションピクセル群を利用して、移動する物体の移動経路を特定し、予め設定された行動パターン情報と一致するか否かを判定する。行動パターン情報と一致すると判定された場合には、イベントが発生したものとして検出される。
【0057】
行動パターン情報としては、監視エリア40への侵入、監視エリア40からの離脱、監視エリア40における指定箇所の通過、うろつき、転倒、物の置き去り等が設定されている。従って、これらの行動パターンが検出対象のイベントとなる。
【0058】
(イベント連動処理)
イベント連動処理は、中央制御部210(イベント連動処理部)が実行する処理であって、イベント情報を生成するための処理である。以下、図2に示すフローチャートを参照しながら説明をする。
【0059】
S101において、映像分析処理によってイベントの発生を検出したか否かを判断する。イベントの発生を検出した場合には、S103に進む。一方、イベントの発生を検出しなかった場合にはS102に進む。
【0060】
S102において、検出センサS10、S20によって外部イベントの発生を検出したか否かを判断する。外部イベントの発生を検出した場合には、S103に進む。一方、イベントの発生を検出しなかった場合にはS101に戻る。
【0061】
S103において、発生したイベント又は外部イベントに関する情報を特定する。具体的には、イベント又は外部イベントが発生した監視エリア、発生したイベント又は外部イベントの種類、イベント又は外部イベントが発生した時間、イベント又は外部イベントが終了した時間、イベント又は外部イベントが発生していた期間、等を特定する。そして、次のステップであるS104に進む。
【0062】
S104において、イベント又は外部イベントの発生時の対象情報を取得する。具体的には、GPS受信機G20から受信したNMEA0813フォーマットの情報から貨物船の緯度や経度、移動速度や移動方向、船首方向を取得する。そして、次のステップであるS105に進む。
【0063】
S105において、S103で特定したイベント又は外部イベントに関する情報と、S104で取得した対象情報とを関連付けて一のイベント情報を生成する。そして、次のステップであるS106に進む。
【0064】
S106において、生成されたイベント情報をイベントDB302に記録する。このように記録されたイベント情報は、イベントDB302においてリスト化されてイベントリストとして参照可能となる。そして、最初のステップであるS101に戻る。
【0065】
このように、イベント連動処理においては全ての種類のイベント及び外部イベントの発生を検出し、また発生したイベント又は外部イベントに関する情報と対象情報とを関連付けたイベント情報をイベントDB302に記録することで、当該イベント情報を表示装置20に表示する又はプリントアウトする等によって参照すれば、発生したイベント又は外部イベントの種類等のみならず、イベント又は外部イベントの発生時における貨物船の位置や移動方向等も一括して確認することができる。
すなわち、異常が発生した際における監視対象の動向を簡単且つ迅速に確認することが可能となる。
【0066】
次に、監視システム1における表示装置20の表示内容について説明をする。以下で説明をする表示内容は一例であり、表示内容の表示態様(位置や大きさ等)を変更しても同様の効果を得られるのであれば、適宜変更することが許容される。また、表示内容の追加や削除についても求められる機能に応じて許容される。
【0067】
(GUI30)
GUI30は、表示装置20に表示される監視用画面のなかでも基本的な画面(すなわち、各詳細機能を実行する前の初期画面)となる。主な表示内容として、機能アイコン領域31、監視映像領域32、PTZカメラ操作領域33、GPS情報領域34が表示される。以下、図3に示すGUI30の模式図を参照しながら説明をする。
【0068】
機能アイコン領域31は、表示画面の最上部において横方向に並べられた複数のアイコンから成るツールバーである。各アイコンの表示態様及び機能の説明は省略するが、例えば表示させる監視映像の検索及び選択をする機能を呼び出すためのアイコンや、イベントリストの検索及び選択をする機能を呼び出すためのアイコン、各種情報の保存先をユーザーが指定する機能を呼び出すためのアイコンが表示されている。
【0069】
監視映像領域32は、各カメラが撮影した映像(リアルタイム映像、過去に記録した映像)を表示する映像表示領域であって、表示画面の略中央に表示画面の大半を占める大きさで表示される。図3の状態では、監視映像領域32の映像表示領域を更に左上領域32a、左下領域32b、右上領域32c、右下領域32dに分けている。各領域ではいずれも撮影された映像を表示するが(右上領域32c及び右下領域32dは図示省略)、各領域に応じて異なる日時、異なる監視エリアの映像を表示することができる。
【0070】
PTZカメラ操作領域33は、映像監視領域32の左側且つGPS情報領域34の上側に表示される操作ウィンドウである。PTZカメラ操作領域33には、パン・チルト操作領域33a、カメラ機能アイコン33b、ズーム操作領域33cが含まれる。パン・チルト操作領域33a及びズーム操作領域33cに対してユーザーが要求操作を行うことで、現在撮影をしているPTZカメラのパン、チルト、ズームを変更することができる。カメラ機能アイコン33bにおける各アイコンの表示態様及び機能の説明は省略するが、例えば、特定の対象を追従するようにパン、チルト、ズームを変更しながら撮影をする追跡撮影機能の対象を指定する機能を呼び出すためのアイコンや、PTZカメラの撮影モード(フォーカスや撮影状況に応じた最適化)を選択する機能を呼び出すためのアイコンが表示されている。
【0071】
GPS情報領域34は、映像監視領域32の左側且つPTZカメラ操作領域33の下側に表示される、現在の対象情報に関する情報表示ウィンドウである。図3の状態では、「02/06/10 12:21:02」は現在の日時を表示しており、「38°02.400′N」は貨物船の緯度を表示しており、「123°31.653′W」は貨物船の経度を表示しており、「SOG 20.0Kn」は対地速度を表示しており、「COG 281.0°」は対地方位を表示している。表示内容についてはこれに限られず、ユーザーの要求操作によってHDT(船首方位)等の種々の対象情報を表示することができる。
【0072】
(映像表示領域)
図4は、映像表示領域に表示される映像の内容を例示するための模式図である。また、当該模式図は左上領域32aを拡大した図となる。左上領域32aでは、洋上における貨物船の甲板を撮影した映像を表示している。具体的には、図の中央における台形状のものが甲板となり、甲板の左右部分が海となる。また、甲板上には作業員や貨物が存在していることを表している。
【0073】
この図においては、甲板が監視エリア40として指定されている。具体的には、ユーザーの指定操作によって、カメラの撮影範囲に含まれる全景(図4の表示内容すべて)のうち、甲板の部分のみが監視エリア40として指定されている。
このように、本実施形態ではユーザーの指定操作に応じて撮影範囲における任意の範囲を監視エリア40として指定することができる。
【0074】
また、映像表示領域に表示される内容としては、撮影された映像の他にも映像の下部に対象情報表示41が表示される。この対象情報表示41は表示されている映像の撮影時点における対象情報であり、図4においては緯度及び経度が表示されている。
このように、本実施形態では記録した映像と当該映像を記録した時点における対象情報が関連付けて記録されているため、当該映像を表示するに際して同時に対象情報が表示することが可能となる。従って、異常が発生した際における監視対象の動向を、実際の映像を交えながら簡単且つ迅速に確認することが可能となる。なお、表示する対象情報は緯度及び経度に限られずユーザーの要求操作によって種々の対象情報を表示することができる。
【0075】
(イベントリスト(Event List))
図5は、表示装置20に表示されるイベントリストの内容を例示するための模式図である。イベントリストにおける一番上の行には列毎にイベント情報における各項目が表示される。そして、2行目以降からは記録されたイベント情報が表示される。以下では、具体的な表示内容を2行目に表示されているイベント情報を参照しながら説明する。なお、以下の説明における「イベント」では映像分析に基づくイベントと外部イベントの両方を指す。
【0076】
項目「Camera ID」では、イベントを撮影したカメラのIDが表示される。項目「System Name」では、イベントを撮影した監視システムの名称が表示される。項目「Camera Name」では、イベントを撮影したカメラの名称が表示される。項目「Event Zone Name」では、イベントの発生を検出した監視エリアの名称が表示される。
【0077】
項目「Event Type」では、発生したイベントの種類が表示される。すなわち、2行目のイベント情報ではイベントである「Loitering(うろつき)」の発生が映像分析処理によって検出されたことを示している。なお、4行目のイベント情報ではイベントである「Heat(熱感知)」の発生が検出センサS10によって検出されたことを示している。
【0078】
項目「Start Time」では、イベントの発生が検出された時間が表示される。項目「End Time」では、発生したイベントが終了した時間が表示される。項目「Duration(sec)」では、イベントが発生していた期間(秒単位)が表示される。
【0079】
項目「Latitude」では、イベントの発生時における緯度が表示される。項目「Longitude」では、イベントの発生時における経度が表示される。項目「HDT」では、イベントの発生時における船首方位が表示される。
このように、本実施形態ではイベントの発生に関する情報のみならず同時に対象情報についてもリスト形式で表示することが可能となる。従って、異常が発生した際における監視対象の動向を、一体的な情報表示によって簡単且つ迅速に確認することが可能となる。なお、表示する対象情報は緯度及び経度に限られずユーザーの要求操作によって種々の対象情報を表示することができる。
【0080】
最後に、上述の実施の形態の変形例について説明する。
上述の実施の形態では、記録した映像と当該映像を記録した時点における対象情報を、当該映像を記録する時点で関連付けて記録させていたが、これに限定されるものではなく、映像を記録する時点では対象情報との関連付けを行わず、記録された映像を表示するときに、表示する映像の撮影時間に対応した対象情報を別途呼び出して同時に表示するようにしてもよい。
このようにした場合でも、異常が発生した際における監視対象の動向を、実際の映像を交えながら簡単且つ迅速に確認することが可能となる。
【0081】
上述の実施の形態では、対象情報を取得するためにGPS機能を利用しているが、これに限定されるものではなく、GPS機能以外の衛星測位システムを利用してもよい。また、監視対象が貨物列車や輸送車両など陸上を移動するものであるならば、衛星測位システム以外の位置測位システムを利用してもよい。例えば、携帯通信端末を利用して携帯通信端末と通信基地局との通信状況から携帯通信端末の所在である監視対象の位置を特定することが考えられる。
【0082】
上述の実施の形態では、図1に示すような装置構成及び接続構成によって監視システム1が構築され、本発明に係る監視システムが実現されているが、図6に示すような装置構成及び接続構成による監視システム2であっても本発明に係る監視システムを実現することができる。
【0083】
監視システム2と監視システム1とで大きく異なる点としては、監視システム1における中央監視装置100の代わりにネットワークビデオレコーダー500がネットワーク400に接続されている点、監視システム1では記録用サーバーとして記録装置300が独立してネットワーク400に接続されていたが、監視システム2ではネットワークビデオレコーダー500に搭載される記録装置(HDD)となっている点、クライアントPC600、601、602がネットワーク400に接続されている点、となる。
【0084】
ネットワークビデオレコーダー500は、制御部200、情報送受信部202、記録装置300を備える処理装置である。ネットワーク400を介して、検出センサS10、S20、PTZカメラPC10、PC20、CCTVカメラCC10、CC20、GPS受信機G20から映像データや各種情報を取得し、各機能部によって処理を実行する。取得する情報や実行する処理の内容は、監視システム1における各機能部が実行する処理と同一であるため説明を省略する。
また、ネットワークビデオレコーダー500には入力装置や表示装置が接続されておらず、クライアントPCからの処理命令に基づいて記録された映像、イベントリストの呼び出しを行い、処理命令を行ったクライアントPCに対して映像データやイベントリストに関する情報等を送信する。
【0085】
クライアントPC600、601、602は、ユーザーが直接的に利用をする端末であり、各クライアントPCにおける入力装置と表示装置によってユーザーは監視を行う。上述のGUIはクライアントPCにインストールされたソフトウェアの一機能として、表示装置に表示される。ユーザーがGUIを利用して要求操作を行うことでネットワークビデオレコーダー500において処理が実行される。また、ネットワークビデオレコーダー500から受信をした映像データや各種情報に基づき、クライアントPCの表示制御部が記録された映像やイベントリスト等を当該クライアントPCの表示装置に表示させる処理を実行する。
【符号の説明】
【0086】
1 監視システム
S10、S20 検出センサ
PC10、PC20 PTZカメラ
CC10、CC20 CCTVカメラ
G10 GPSアンテナ
G20 GPS受信機
100 中央監視装置
200 制御部
210 中央制御部(イベント連動処理部)
211 映像分析部
300 記録装置
301 映像DB
302 イベントDB
400 ネットワーク
2 監視システム
500 ネットワークビデオレコーダー
600〜602 クライアントPC
【要約】
【課題】
移動をする監視対象において監視を行う場合に、異常が発生した際における監視対象の動向を確認することが可能な技術を提供する。
【解決手段】
監視対象に設置され、当該監視対象における監視領域40を撮影するカメラ装置CC10が撮影した映像に基づき特定事象の発生を検出し、監視対象に設置され、当該監視対象の位置情報を取得する位置情報取得部G10が取得した位置情報に基づき、少なくとも監視対象の位置を特定する対象情報を生成し、特定事象の発生を検出したとき、当該特定事象に関する情報と当該特定事象の発生時における対象情報とを関連付けて特定連動情報として生成し、特定連動情報を特定事象記録部302に記録する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6