(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6244509
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】高齢者による自動車エンジン始動制御装置
(51)【国際特許分類】
B60R 25/23 20130101AFI20171127BHJP
F02N 11/08 20060101ALI20171127BHJP
【FI】
B60R25/23
F02N11/08 X
F02N11/08 Y
【請求項の数】3
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願2017-45437(P2017-45437)
(22)【出願日】2017年2月21日
【審査請求日】2017年3月16日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517084645
【氏名又は名称】三上 正義
(72)【発明者】
【氏名】三上 正義
【審査官】
粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−075639(JP,A)
【文献】
特開2003−079631(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 25/00−40
F02N 11/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力する西暦年、または和暦年更に月、日、曜日、が自動車を運転しようとする年、月、日、曜日に同期しないと自動車エンジン駆動回路に電源が供給されない装置と、キーをランダムに配列したキーパッドと、を備えたことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
キーパッドから入力する際、一定の入力時間を設定できるようにし、更に誤入力した場合、その回数により長時間自動車エンジン始動が出来ないようにすることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記西暦年、または和暦年更に月、日、曜日の入力は携帯電話の無線通信、またはWiFiのネット回線を利用して入力することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
明細書
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認知症の恐れがある高齢者の自動車エンジン始動制御装置の提供をする。
【背景技術】
【0002】
従来の自動車エンジン始動装置はタッチパットモジュ―ルからパスワード設定によりそれぞれの自動車機能エンジンスタートなどに対応提供されている。(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2010−013081
【0003】
特許文献1の自動車の機能エンジンスタートはパスワード入力により制御している。
したがって、一度設定すると毎回同じパスの入力となるか、こまめなパスワードの変更は忘れるなどのトラブルのもとになる。
【0004】
又、特許文献1には、認知症の恐れがある高齢者の自動車エンジン始動制御装置は全く記載されておらず、当認知症の恐れがある高齢者の自動車のエンジン始動制御装置を提案するもではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
認知症の恐れがある、又は、疑いのある高齢者が自動車エンジン始動をする際、一定の手順で操作しなければ、エンジン駆動回路に電源が供給されない制御装置及び方法。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は認知症の恐れがある高齢者が自動車エンジンを始動する際、
入力する西暦年または和暦年更に月、日、曜日が
キーをランダムに配列したキーパットから正確に入力しなければエンジン駆動回路に電源が供給されず、エンジン始動をできなくしたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は自動車のエンジン始動をする前に
運転時の年、月、日、曜日を正確に
記憶してなければ、自動車の運転は不可能となる。
【0008】
認知症の初期から中期では、日付、曜日がわからなくなるなど生活に支障をきたすことがある。(国立障害者リハビリテーションセンター研究所)
認知症高齢者の自動車運転による事故は後を絶たず、認知症と診断されながら車の運転を続けている人は、予想以上に多いとみられていることから、本発明は、認知症の恐れがあると思われる運転者が自動車の運転をしようとしても、物理的にエンジンスタートが出来ないため、認知症患者による自動車暴走事故の防止策となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
(
図1)は本発明の高齢者による自動車エンジン始動制御装置を図によって説明する。
図1は入力する年、月、日、曜日の
キーをランダムに配列したキーパットを表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、認知症の恐れがある高齢者の自動車の運転を防止するための問題を解決し、認知症の疑いのある高齢者の自動車暴走事故の防止することを実現するものである。
【実施例】
【0011】
図1の入力項目が
キーをランダムに配列したキーパットより入力された年、月、日、曜日は1の任意カレンダーのCPUで制御され、2の電波カレンダーの信号と同期が取れているかチェックされる。
【0012】
チェックされ同期してない場合は誤入力と判断されデフォルトとなる。
年、月、日、曜日が正確に入力され同期した場合、3のI/O信号を出力。
【0013】
出力されたI/Oは4のマイコン回路で5の小容量回路でのリレーON/OFFとなる。
【0014】
自動車エンジン駆動電源は少なくとも50A以上の大容量が必要となるため、6のパワーMOSFET等で大容量のリレーを動作できるよう変換する回路。
【0015】
大容量リレーをON/OFFできるようになれば、自動車エンジン駆動回路の、イグニッション、エンジンスターターカットリレー、最も簡単なバッテリー回路に接続可能となり、自動車エンジン始動を制御できる。
【符号の説明】
【0016】
1、入力する年、月、日、曜日の
キーをランダムに配列したキーパット任意カレンダーCPU。
【配列表フリーテキスト】
【配列表】
【要約】 (修正有)
【課題】自動車エンジン始動を一定の手順で操作しない限りエンジン駆動回路に電源が供給されない高齢者による自動車エンジン始動制御装置及び方法を提供する。
【解決手段】自動車のエンジン駆動用スターターに電源を供給するにはキーパットモジュールから西暦年、月、日、曜日を正確に入力されたときのみエンジン駆動回路に電源が供給される制御装置及び方法。
【選択図】
図2