(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6244514
(24)【登録日】2017年11月17日
(45)【発行日】2017年12月6日
(54)【発明の名称】装着補助具
(51)【国際特許分類】
A47G 25/90 20060101AFI20171127BHJP
【FI】
A47G25/90
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-152867(P2017-152867)
(22)【出願日】2017年8月8日
【審査請求日】2017年8月8日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】305013297
【氏名又は名称】森本 敏子
(74)【代理人】
【識別番号】100095430
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 勲
(72)【発明者】
【氏名】森本 敏子
【審査官】
横山 幸弘
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2016/0022078(US,A1)
【文献】
登録実用新案第3158045(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 25/90
A61F 4/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
胴回りに係止して着用する下衣を、ウエスト部を広げた状態で係止するループ状の下衣係止部と、前記下衣係止部を引き上げる引き上げ部材が設けられ、前記下衣係止部は、ループ状の直径を変更可能な柔軟性を有する中空のチューブ体であり、前記下衣係止部の長手方向の一方の端部には、柔軟性を有し前記下衣係止部の内径よりも細い柱状の差込部が前記端部から突出して設けられ、前記下衣係止部の長さは、人の胴回りよりも少し短いものであり、前記差込部は、前記下衣係止部の長手方向の他方の端部の中空の内側空間に差し込み可能に形成され、前記差込部の突出長さは、前記下衣係止部の長さよりも短く、前記差込部の突出端部が前記下衣係止部の他方の端部に挿通された状態で前記下衣係止部はループになり、前記差込部を前記下衣係止部から引き抜くと前記ループが開かれることを特徴とする装着補助具。
【請求項2】
前記差込部の突出長さは、前記下衣係止部の長さの3分の1から4分の1である請求項1記載の装着補助具。
【請求項3】
前記下衣係止部と前記差込部は、樹脂製のチューブ体であり、前記引き上げ部材は引き紐である請求項1記載の装着補助具。
【請求項4】
前記下衣係止部には前記ループの直径方向の2か所に、連結部材を介して前記引き上げ部材である引き紐が取り付けられ、前記連結部材はL字形であり、前記下衣係止部に取り付けられたL字形の前記連結部材の一方の側面は、前記下衣係止部が前記ループとなった時に前記ループの仮想面に対して略直角に下方へ突出して位置し、前記連結部材の前記引き紐が取り付けられた部分である他方の側面は、前記ループの仮想面に対して略平行に、前記下衣係止部の前記ループの直径の延長方向に沿って外側へ突出して位置している請求項1記載の装着補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、胴回りに係止して着用する下衣に取り付け、下衣の着用操作を補助する装着補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、病気やケガ、加齢等で身体の柔軟性が低下した人や、腰痛、膝痛のある人は、パンツやズボン等、胴回りに係止して着用する下衣の着用操作の際に、腰をかがめたり膝を曲げたりすることが困難であり、苦痛を伴うものである。このことから、下衣の着用操作を補助する装着補助具が考えられている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている下半身用の下着の着用補助具は、柄部の下端部に脱着可能な開口部を設けた輪状の弾性体でできた張出部を有している。柄部を鉛直姿勢にした状態で、張出部は上面視で輪状になっている。この着用補助具の使用方法は、輪状の張出部の外周面にパンツのゴム部分を係止し、ゴム紐を押し広げた状態とし、柄部を保持してパンツを足先に移動させ、足の穴に両足を入れて柄部を引き上げてパンツを着用する。
【0004】
また、特許文献2に開示されている片手が不自由な人のための着替え用補助具は、折り曲げ可能な柔軟性のある心材をカバーで覆って設けられている。そして、芯材を胴体に巻き止めるためにそれぞれの端部に接着テープが設けられ、芯材の中心には手掛けベルトを移動可能に設けられている。この着替え用補助具の使用方法は、芯材を接着テープでリング状に形成し、このリングに衣類のウエスト部分を装着し、リングと手掛けベルトで身体の周囲に引き上げて、接着テープを外すと衣類はゴムの弾力で体に着き、衣類を着替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−82666号公報
【特許文献2】実用新案登録3152073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記背景技術の場合、下衣のウエスト部を取り付ける張出部やリングはループが閉じておらず、下衣の取り付け強度が弱く、着用操作の途中で下衣が落ちやすいものであり、着用操作が難しいものである。また、手で保持するための柄部や手掛けベルトが直接取リングや張出部に取り付けられているため、リングや張出部に取り付けた下衣のウエスト部がその部分からも外れやすい。
【0007】
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で確実に下衣を保持し、簡単な操作で、下衣を引き上げてその後外すことができ、使用しやすい装着補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、胴回りに係止して着用する下衣を、ウエスト部を広げた状態で係止するループ状の下衣係止部と、前記下衣係止部を引き上げる引き紐等の引き上げ部材が設けられている装着補助具である。前記下衣係止部
は、柔軟性を有する中空のチューブ体であり、前記下衣係止部の長手方向の一方の端部に
は、柔軟性を有し前記下衣係止部の内径よりも細い柱状の差込部が前記端部から突出して設けられている。前記差込部が前記下衣係止部の他方の端部に挿通された状態で、前記下衣係止部
はループになり、前記差込部を前記下衣係止部から引き抜くと前記ループが開かれる。前記差込部も、中空のチューブ体でもよい。
【0009】
前記下衣係止部の長さは、標準的な体形の胴回りよりも少し短いものであり、前記差込部の突出長さは、前記下衣係止部の長さの3分の1から4分の1程度である。
【0010】
前記下衣係止部と前記差込部は樹脂製のチューブ体であり、前記引き上げ部材は引き紐である。
【0011】
前記下衣係止部には前記ループの直径方向の2か所に、連結部材を介して前記引き紐が取り付けられ、前記連結部材はL字形であり、前記下衣係止部に取り付けられた一方
の側面は、前記下衣係止部が前記ループとなった時に前記ループの仮想面に対して略直角に下方へ突出して位置し、前記引き紐が取り付けられた他方の側面は前記ループの仮想面に対して略平行に直径の延長方向に沿って外側へ突出して位置している。
【発明の効果】
【0012】
本発明の装着補助具は、簡単な構造で確実に下衣を保持し、簡単な操作で、下衣を引き上げてその後外すことができ、使用しやすい。病気やケガ、加齢等で身体の柔軟性が低下した人や、腰痛、膝痛のある人が、腰をかがめたり膝を曲げたりすることなく、自分で簡単に下衣を着用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】この発明の一実施形態の装着補助具の斜視図である。
【
図2】この実施形態の装着補助具のループを開いた状態を示す斜視図である。
【
図3】この実施形態の装着補助具の使用状態を示す斜視図である。
【
図4】この実施形態の装着補助具の使用状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1〜
図3はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の装着補助具10は、着用者の胴回りを一周する長さの中空のチューブ体で作られた下衣係止部12が設けられている。下衣係止部12は、適度な柔軟性を有する合成樹脂製であり、気体や液体を通すためのホースを用いてもよく、太さは例えば外径10mm、内径7mm、長さは650mmである。下衣係止部12の長手方向の一方の端部12aには、下衣係止部12よりも径が細い弾力性のある合成樹脂製の中空のチューブ体で作られた差込部14が設けられている。
【0015】
差込部14は、一方の端部14aが、下衣係止部12の内側空間13に差し込まれて取り付けられ、他方の端部14bは下衣係止部12の端部12aから外側に長く突出している。差込部14の突出長さは、下衣係止部12の長さの3分の1から4分の1程度である。差込部14の外径は、下衣係止部12の内径よりも細く、下衣係止部12の他方の端部12bに、摺動可能に挿通される。差込部14が端部12bに挿通されたとき、下衣係止部12はループになり、挿通長さを変えることでループの直径を変えることができる。差込部14の端部14bを端部12bから引き抜くとループが開かれ、下衣係止部12と差込部14が直列に連結された長尺部材となる。差込部14は、ホースを用いてもよく、フレキシブルな細長い柱状の材料でもよく、太さは例えば外径4mm、長さは200mmである。
【0016】
下衣係止部12の長手方向の2か所で、ループとなった時の直径方向の2か所には、L字形の金属製の連結部材16を介して引き紐係止部18が取り付けられている。引き紐係止部18は短い弾力性のあるチューブ体であり、下衣係止部12と同じ直径のチューブ体でもよく、ホースを用いてもよい。引き紐係止部18には、紐体である引き上げ部材の引き紐20が内側空間13に挿通されて設けられている。
【0017】
引き紐20は、引き紐係止部18の外側に引き出された端部同士を連結して環状にされている。引き紐20の長さは、引き紐係止部18の長さの2倍よりも僅かに長いものであり、長すぎない方がよく、例えば320mmである。引き紐20は、引き紐係止部18の両端部付近で結び目等が形成されて摺動しないように止められている。引き紐20の、引き紐係止部18の外側に位置する部分には、別体の引き上げ部材である引き紐22が取り付けられている。引き紐22は、平らな帯体であり、幅方向は引き紐20より太い。1本の引き紐22の両端部が2個の引き紐20に連結されて設けられ、引き紐20の、引き紐係止部18から露出している部分の中間付近に縫い付けられて固定されている。引き紐22の長さは、下衣係止部12よりも少し長いものであり、長すぎない方がよい。なお、引き紐22は、引き紐20に対して取り外し可能にしても良く、引き紐20を引き紐係止部18に対して取り外し可能に形成しても良い。
【0018】
下衣係止部12と引き紐係止部18を連結する連結部材16は、一対の矩形の側面16a,16bが直角に連続するL字形であり、側面16a,16bには、ボルト用の透孔が各1個設けられている。一方の側面16aには樹脂バンド24が取り付けられ、樹脂バンド24は、下衣係止部12を巻き回して両端部が側面16aに重ねられ、ボルト26で固定されている。樹脂バンド24は、下衣係止部12にはネジ28で固定され、下衣係止部12の側周面に沿う回転や長手方向の位置ずれを防ぐ。他方の側面16bには樹脂バンド30が取り付けられ、樹脂バンド30は、引き紐係止部18を巻き回して両端部が側面16bに重ねられ、ボルト26で固定されている。樹脂バンド30は、下衣係止部12にネジ28で固定され、回転や位置ずれを防ぐ。側面16aは、下衣係止部12が差込部14によりループとなった時にループの仮想面に対して略直角に下方へ突出して位置し、側面16bはループの仮想面に対して略平行に接線方向に直径の延長方向に沿って外側へ突出して位置している。
【0019】
このように、一対の引き紐係止部18は、下衣係止部12の仮想面の下方で仮想面の外側に固定され、下衣係止部12の仮想面の直径方向の2か所に位置している。下衣係止部12と引き紐係止部18は、連結部材16との間が樹脂バンド24,30で固定され、樹脂バンド24,30の柔軟性による僅かな変形はあるが、位置や向きが大きく変わることがない。互いに連結された樹脂バンド24,30と連結部材16の幅はともに15mm程度であり、連結部材16の側面16aと樹脂バンド24を足した長さは35mm程度であり、側面16bと樹脂バンド30を足した長さも、それとほぼ等しい。
【0020】
次に、装着補助具10の使用方法について説明する。差込部14を下衣係止部12の端部12bに差し込んで下衣係止部12をループにし、
図3に示すように、下衣係止部12に、下衣であるパンツ32を取り付ける。なお、パンツ32は、上方に開口するウエスト部34と、下方に開口する2個の足用孔部36が設けられている。ウエスト部34の内周面34aには、ゴムテープ38が一周して取り付けられている。
【0021】
装着補助具10の下衣係止部12の内側にパンツ32を入れ、ウエスト部34を下衣係止部12にかけてウエスト部34の内周面34aを外側へ折り返す。この時、ウエスト部34に取り付けられたゴムテープ38を伸ばしながら下衣係止部12にかけた後、手を離すとゴムテープ38が縮み、下衣係止部12を乗り越える方向に戻ることがない。そして、下衣係止部12に取り付けられている一対の連結部材16の側面16aにゴムテープ38の弾性力で押し付けられ、ゴムテープ38が元の長さに戻ることがなく、ゴムテープ38が適度な張力で伸ばされ、パンツ32は穿きやすい状態に広げられる。連結部材16の側面16aの下端部には側面16bが直角に側方へ突出して連続するため、ゴムテープ38が下方にずれても側面16bに当接し、下方に落ちることがない。
【0022】
次に、パンツ32を穿く使用者40は、
図4に示すように椅子42に腰掛け、パンツ32を取り付けた装着補助具10の引き紐22を手で保持し、下衣係止部12を足元に降ろす。この時、引き紐22が十分長さを有するため、使用者40が腰をかがめたり膝を曲げたりする必要がない。なお、装着補助具10の差込部14が、使用者40の後側、つまり膝の裏側にすると、後の工程で装着補助具10を外しやすい。そして下衣係止部12の内側に広げてセットされたパンツ32の、一対の足用孔部36に足を入れ、引き紐20,22を引き、パンツ32を膝上に引き上げる。そして、パンツ32のウエスト部34を、ゴムテープ38を伸ばして下衣係止部12を乗り越えて内側にもどし、ウエスト部34の内周面34aが身体側となるようにする。この後、装着補助具10の差込部14を下衣係止部12の端部12bから引き抜き、ループを開き、下衣係止部12を胴回りから外す。使用者40は、腰を椅子42から浮かせて、手でパンツ32の装着を完了させる。
【0023】
装着補助具10は、使用しない時は下衣係止部12と差込部14を2〜3回ループ状に巻いてコンパクトにし、収容袋等に入れて保管する。
【0024】
この実施形態の装着補助具10によれば、簡単な構造で確実にパンツ32を保持し、簡単な操作で、パンツ32を膝上に腰に引き上げてその後外すことができ、使用しやすい。病気やケガ、加齢等で身体の柔軟性が低下した人や、腰痛、膝痛のある人が、腰をかがめたり膝を曲げたりすることなく、自分で簡単にパンツ32を着用することができる。介助者の負担を軽減するとともに、使用者40の自立を助けることができる。使用者40の身体に負担をかけず、苦痛もない。身をかがめたり片足に重心をかけたりすることがなく、転倒も防止することができる。
【0025】
下衣係止部12、差込部14、引き紐係止部18は市販の材料であるホース等で作ることができ、簡単に入手することができ、加工及び組立が簡単で製造が容易である。適度な柔軟性と弾力性を有し、身体に当たっても安全であり、無理な力がかかって曲げられても、元の形状に復元することができる。
【0026】
パンツ32を取り付けるときは、下衣係止部12に沿ってウエスト部34を折り曲げるだけの簡単な操作で行うことができ、ウエスト部34のゴムテープ38が下衣係止部12の下方を一周して確実に取り付けることができ、不用意に外れることがない。ゴムテープ38はL字形の連結部材16に当接し、ずれることがなく操作しやすい。さらに、操作中にパンツ32が落ちることがなく、パンツ32を再度取り付ける手間がかからない。引き紐20,22は連結部材16により下衣係止部12の下方の外側に付いているため、パンツ32のウエスト部34をかける時に支障とならず、そこからウエスト部34が外れることがない。
【0027】
下衣係止部12は、差込部14を端部12bから挿入して確実にループを形成してパンツ32を保持し、差込部14を引き抜くことで簡単にループを開いてパンツ32の着用後に身体から外すことができる。さらに、差込部14の差し込み量を調節することにより、ループの大きさを適宜変更することができ、いろいろな体形に合わせることができる。
【0028】
引き紐22は引き紐20の長手方向の中心に固定され、引き紐20は引き紐係止部18に摺動しないように止められ、さらに引き紐係止部18は連結部材16により下衣係止部12の所定位置に固定されているため、パンツ32を引き上げる際に引き紐20,22に力が不均一に加えられても位置がずれたり変形したりすることがなく、操作しやすい。引き上げる力が均等に下衣係止部12のループの直径方向の2か所にかかり、楽に下衣係止部12を引き上げることができる。連結部材16が下方の外側に向かって延出しているため、引き紐22を引き上げる力がかかっても、ウエスト部34に接触することがなく、ウエスト部34が下衣係止部12から外れることがない。
【0029】
その他、軽量であり、柔軟性があることから、使用しない時は、コンパクトに収容することができ、携帯することもできる。携帯して外出先で使用することができ、安心して外出や外泊をすることができる。
【0030】
なお、この発明の装着補助具は、上記実施の形態に限定されるものではなく、材料や直径、長さ等、適宜変更可能である。引き紐20を設けずに、引き紐22を直接紐係止部18に取り付けても良く、ホックや面ファスナ、その他係止部材により着脱自在に設けても良い。下衣は、パンツ以外にズボンやスカート、紙おむつ等、何でもよく、ウエスト部に弾性体が設けられているものであれば使用することができる。差込部は、中空のチューブ体でなくてもよく、下衣係止部に摺動可能に差し込まれ係止されるものであればよい。
【符号の説明】
【0031】
10 装着補助具
12 下衣係止部
12a,12b 端部
14 差込部
16 連結部材
16a,16b 側面
20,22 引き紐
32 パンツ
34 ウエスト部
【要約】
【課題】簡単な構造で確実に下衣を保持し、簡単な操作で、下衣を引き上げてその後外すことができ、使用しやすい装着補助具を提供する。
【解決手段】胴回りに係止して着用する下衣32を、ウエスト部を広げた状態で係止するループ状の下衣係止部12と、下衣係止部12を引き上げる引き上げ部材22が設けられている。下衣係止部12は、適度な柔軟性を有する中空のチューブ体あり、下衣係止部12の長手方向の一方の端部12aには、適度な柔軟性を有し下衣係止部12の内径よりも細い柱状の差込部14が突出している。差込部14が下衣係止部12の他方の端部12bに挿通された状態で、下衣係止部12はループになり、差込部14を下衣係止部12から引き抜くと、ループが開かれる。
【選択図】
図1