特許第6244557号(P6244557)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6244557
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】窒化物半導体デバイス
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/872 20060101AFI20171204BHJP
   H01L 21/28 20060101ALI20171204BHJP
   H01L 29/41 20060101ALI20171204BHJP
   H01L 29/47 20060101ALI20171204BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20171204BHJP
   H01L 29/78 20060101ALI20171204BHJP
   H01L 21/338 20060101ALI20171204BHJP
   H01L 29/778 20060101ALI20171204BHJP
   H01L 29/812 20060101ALI20171204BHJP
   H01L 21/337 20060101ALI20171204BHJP
   H01L 29/808 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   H01L29/86 301F
   H01L21/28 301B
   H01L29/44 S
   H01L29/48 F
   H01L29/48 D
   H01L29/86 301D
   H01L29/78 301B
   H01L29/78 301S
   H01L29/80 H
   H01L29/80 C
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-556209(P2014-556209)
(86)(22)【出願日】2013年10月29日
(86)【国際出願番号】JP2013006370
(87)【国際公開番号】WO2014108945
(87)【国際公開日】20140717
【審査請求日】2016年7月7日
(31)【優先権主張番号】特願2013-1310(P2013-1310)
(32)【優先日】2013年1月8日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100170494
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 浩夫
(72)【発明者】
【氏名】柴田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】根来 昇
【審査官】 河合 俊英
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−117485(JP,A)
【文献】 特開2011−054845(JP,A)
【文献】 特開2007−134607(JP,A)
【文献】 特開2012−186331(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/010419(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/872
H01L 21/28
H01L 21/336
H01L 21/337
H01L 21/338
H01L 29/41
H01L 29/47
H01L 29/778
H01L 29/78
H01L 29/808
H01L 29/812
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、前記基板の上に形成された緩衝層と、
前記緩衝層の上に、第1の窒化物半導体層と該第1の窒化物半導体層に比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層とを含む半導体層がこの順に2周期以上積層された積層体と、
前記積層体の側面から上面に連続した第1の領域に形成された第1の電極と、
前記積層体の側面から上面に連続した領域のうち前記第1の領域以外の一部の領域である第2の領域に形成された第2の電極とを有し、
前記半導体層において前記第1の窒化物半導体層と前記第2の窒化物半導体層との界面にはチャネル層が形成され、
最上層の前記半導体層の前記チャネル層のキャリア濃度は、他の前記半導体層の前記チャネル層のキャリア濃度より低く、
前記第1の窒化物半導体層は、GaNで構成され、
前記第2の窒化物半導体層は、AlGaNで構成され、
最上層の前記第2の窒化物半導体層を構成するAlGaNのAl組成比は、他の前記第2の窒化物半導体層を構成するAlGaNのAl組成比より低い
窒化物半導体デバイス。
【請求項2】
前記第1の電極に電気的に接続され、前記第1の電極と前記積層体の上面との間に形成されたブロック層をさらに有する
請求項1記載の窒化物半導体デバイス。
【請求項3】
前記ブロック層は、p−AlGaNで構成される
請求項2記載の窒化物半導体デバイス。
【請求項4】
前記最上層の第2の窒化物半導体層の膜厚は、他の前記第2の窒化物半導体層の膜厚より厚い
請求項記載の窒化物半導体デバイス。
【請求項5】
前記積層体は、前記半導体層が3周期以上積層された積層体であり、
前記半導体層の前記チャネル層のキャリア濃度は、最上層から下の層にいくにつれて増加する
請求項1記載の窒化物半導体デバイス。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の窒化物半導体デバイスは、窒化物半導体ダイオードであり、
前記第1の電極は、アノード電極であり、
前記第2の電極は、カソード電極である
窒化物半導体ダイオード。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の窒化物半導体デバイスは、窒化物半導体トランジスタであり、
前記第1の電極は、ドレイン電極であり、
前記窒化物半導体トランジスタは、さらに、前記積層体の最上層の上面に第3の電極を有し、前記第3の電極は、ソース電極である
窒化物半導体トランジスタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビや他の民生機器の電源回路等で用いられるパワーデバイスに適用できる窒化物半導体デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
GaNに代表される窒化物半導体はGaN及びAlNのバンドギャップがそれぞれ室温で3.4eV、6.2eVと大きいワイドギャップ半導体であり、絶縁破壊電界が大きく、電子の飽和ドリフト速度がGaAsなどの化合物半導体あるいはSi半導体などに比べて大きいという特長を有している。またAlGaN/GaNへテロ構造においては(0001)面上にて自発分極及びピエゾ分極によりヘテロ界面に電荷が生じ、アンドープ時においても1×1013cm−2以上のシートキャリア濃度が得られるため、ヘテロ界面での2次元電子ガス(2DEG:2 Dimensional Electron Gas)を利用し、より電流密度の大きなダイオードやヘテロ接合電界効果トランジスタ(HFET:Hetero−junction Field Effect Transistor)が実現できる。このため、高出力化・高耐圧化に有利な窒化物半導体を用いたパワーデバイスの研究開発が現在活発に行われている。
【0003】
ここで、上記AlGaNとは、3元混晶AlGa1−xN(xはある値、但し0≦x≦1)のことを表す。以下、多元混晶はそれぞれの構成元素記号の配列、例えばAlInN、GaInN等でもって略記される。例えば、窒化物半導体AlGa1−x−yInN(x、yはある値、但し0≦x≦1、0≦y≦1)はAlGaInNと略記される。
【0004】
GaNパワーデバイスの主要デバイスの1つに、ショットキーダイオードがある。このダイオードは、積層されたアンドープAlGaN層とアンドープGaNの界面に発生する2次元電子ガスをチャネルとして用いるため、大電流、低抵抗な動作が可能である。
【0005】
一般的に、ショットキーダイオードはスイッチング特性に優れ、順方向の立上り電圧が低いといった長所があるが、逆方向リーク電流が大きいという短所がある。この短所を克服するためには、例えば、アンドープAlGaN層上に形成されたアノード電極にp−GaN層を挿入することで、界面リーク電流を抑制するという方法が提案されている。これにより、低動作電圧ではリーク電流を低減するダイオードを実現できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−54845号公報
【発明の概要】
【0007】
しかしながら、上記の方法によって、動作電圧が低い場合のリーク電流を低減するという効果は実現できるが、動作電圧が高い場合のリーク電流に対しては、その効果が十分でないという課題があった。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑み、高電圧領域であってもリーク電流の低減を実現することができる窒化物半導体デバイスを提供することを目的とする。
【0009】
上記目的を実現するために、本発明の一態様に係る窒化物半導体デバイスは、基板と、基板の上に形成された緩衝層と、緩衝層の上に、第1の窒化物半導体層と該第1の窒化物半導体層に比べてバンドギャップが大きい第2の窒化物半導体層とを含む半導体層がこの順に2周期以上積層された積層体と、積層体の側面から上面に連続した第1の領域に形成された第1の電極と、積層体の側面から上面に連続した領域のうち第1の領域以外の一部の領域である第2の領域に形成された第2の電極とを有し、半導体層において第1の窒化物半導体層と第2の窒化物半導体層との界面にはチャネル層が形成され、最上層の半導体層のチャネル層のキャリア濃度は、他の半導体層のチャネル層のキャリア濃度より低い。
【0010】
この構成によれば、AlGaN/GaNの複数積層体とすることで複数のチャネルを形成することができオン抵抗を低減することができる。これにより、各チャネルのキャリア濃度を変えることにより、逆方向リーク電流を制御することが可能になる。したがって、窒化物半導体デバイスにおいて、オン抵抗を低減し、かつ、逆方向のリーク電流を低減することが可能になる。
【0011】
また、第1の電極に電気的に接続され、第1の電極と積層体の上面との間に形成されたブロック層をさらに有する。
【0012】
この構成によれば、電極にブロック層となる半導体層を挿入することにより逆方向のリーク電流をさらに低減することが可能になる。したがって、窒化物半導体デバイスにおいて、よりオン抵抗を低減し、かつ、逆方向のリーク電流を低減することが可能になる。
【0013】
また、ブロック層は、p−AlGaNで構成される。
【0014】
この構成によれば、電極にp−AlGaNを挿入することにより逆方向リーク電流をさらに低減することが可能になる。したがって、窒化物半導体デバイスにおいて、オン抵抗を低減し、かつ、逆方向のリーク電流を低減することが可能になる。
【0015】
また、第1の窒化物半導体層は、GaNで構成され、第2の窒化物半導体層は、AlGaNで構成され、最上層の第2の窒化物半導体層を構成するAlGaNのAl組成比は、他の第2の窒化物半導体層を構成するAlGaNのAl組成比より低い。
【0016】
この構成によれば、最上層側のチャネルのキャリア濃度を低減することができ、最上層AlGaNを介した逆方向リーク電流を低減することができる。したがって、窒化物半導体デバイスにおいて、オン抵抗を低減し、かつ、逆方向のリーク電流を低減することが可能になる。また、最上層のアンドープAlGaN層のAl組成を下げることでチャネルのキャリア濃度を低減することができる。さらに、最上層のアンドープAlGaN層を介した逆方向リーク電流を低減することができる。したがって、窒化物半導体デバイスにおいて、オン抵抗を低減し、かつ、逆方向のリーク電流を低減することが可能になる。
【0017】
また、最上層の第2の窒化物半導体層の膜厚は、他の第2の窒化物半導体層の膜厚より厚い。
【0018】
この構成によれば、最上層側のAlGaNバリア層の膜厚を厚くすることで最上層AlGaNを介した逆方向リーク電流を低減することができる。したがって、オン抵抗の低減かつ逆方向リーク電流低減が可能になる。
【0019】
また、上記した窒化物半導体デバイスは、窒化物半導体ダイオードであり、本発明の一態様に係る窒化物半導体ダイオードは、第1の電極は、アノード電極であり、第2の電極は、カソード電極である。
【0020】
この構成によれば、上記した特徴を有する窒化物半導体ダイオードを提供することができる。つまり、オン抵抗を低減し、かつ、逆方向のリーク電流を低減することができる窒化物半導体ダイオードを提供することができる。
【0021】
また、上記した窒化物半導体デバイスは、窒化物半導体トランジスタであり、本発明の一態様に係る窒化物半導体トランジスタは、第1の電極は、ドレイン電極であり、窒化物半導体トランジスタは、さらに、積層体の最上層の上面に第3の電極を有し、第3の電極は、ソース電極である。
【0022】
この構成によれば、上記した特徴を有する窒化物半導体トランジスタを提供することができる。つまり、オン抵抗を低減し、かつ、逆方向のリーク電流を低減することができる窒化物半導体トランジスタを提供することができる。
【0023】
本窒化物半導体デバイスによれば、高電圧領域であってもリーク電流の低減を実現することができる窒化物半導体デバイスを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、第1の実施の形態に係る窒化物半導体デバイスの構成を示す断面図である。
図2図2の(a)〜(d)は、第1の実施の形態に係る窒化物半導体デバイスの製造工程を示す図である。
図3図3は、リーク電流と表面側チャネル抵抗の関係を示すグラフである。
図4図4は、リーク電流低減効果を示すグラフである。
図5図5は、第1の実施の形態の変形例に係る窒化物半導体デバイスの構成を示す断面図である。
図6図6は、第1の実施の形態の変形例に係る窒化物半導体デバイスの構成を示す断面図である。
図7図7は、第2の実施の形態に係る窒化物半導体デバイスの構成を示す断面図である。
図8図8は、第2の実施の形態に係る窒化物半導体デバイスの構成を示す断面図である。
図9図9は、第2の実施の形態の変形例に係る窒化物半導体デバイスの構成を示す断面図である。
図10図10の(a)〜(f)は、第2の実施の形態の変形例に係る窒化物半導体デバイスの製造工程を示す図である。
図11図11は、第2の実施の形態の変形例に係る窒化物半導体デバイスの構成を示す断面図である。
図12図12は、本発明の基礎となった技術に係る窒化物半導体デバイスの構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(本発明の基礎となった知見)
本発明の実施の形態について説明する前に、本発明の基礎となった技術について説明する。
【0026】
上記したように、GaNパワーデバイスの主要デバイスの1つに、ショットキーダイオードがある。ショットキーダイオードは、例えば、Si基板上に膜厚2μmの緩衝層と、膜厚3μmのアンドープGaN層と、膜厚25nmのアンドープAlGaN層とをこの順に積層した構成をしている。Niアノード電極は、アンドープAlGaN層上に形成されている。Ti/Alカソード電極は、アンドープAlGaN層とアンドープGaN層とを突き抜けるようにエッチングされた領域を覆うように、形成されている。このショットキーダイオードは、アンドープAlGaN層とアンドープGaN層の界面に発生する2次元電子ガスをチャネルとして用いるため、大電流、低抵抗な動作が可能である。
【0027】
一般的に、ショットキーダイオードは、スイッチング特性に優れ順方向の立上り電圧が低いといった長所があるが、逆方向リーク電流が大きいという短所がある。この短所を克服するためには、例えば、以下のような方法が提案されている。
【0028】
図12は、AlGaN/GaNへテロ構造を用いたショットキーダイオードの断面図である。図12に示すように、アンドープAlGaN層404とアノード電極411との間に、ブロック層としてp−GaN層408を挿入することで、ショットキーダイオード400の界面リーク電流を抑制できる。これにより、逆方向特性を向上することができる。また、順方向特性については、図12に示すショットキーダイオード400では電流はショットキー接合部分を流れるため、立上り電圧もショットキーダイオードと同等である。これにより、動作電圧が低い場合にはリーク電流を低減することが可能である。
【0029】
しかしながら、上記の方法では、動作電圧が低い場合のリーク電流を低減するという効果は実現できるが、動作電圧が高い場合のリーク電流に対しては、その効果が十分でないという課題があった。
【0030】
このような課題に鑑み、以下に、高電圧領域であってもリーク電流の低減を実現することができる窒化物半導体デバイスについて説明する。
【0031】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0032】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る窒化物半導体デバイスの構成を示す断面図である。本実施の形態では、窒化物半導体デバイスとして、ダイオードを例として説明する。
【0033】
本実施の形態に係るダイオード100は、基板101と、緩衝層102と、アンドープGaN層103とアンドープAlGaN層104とで構成された半導体層105と、半導体層105を3層積層した最上層のアンドープAlGaN層104a上に形成されたブロック層108と、カソード電極110と、アノード電極111とを備えている。
【0034】
具体的には、図1に示すように、ダイオード100では、Siやサファイア、SiC、GaNなどで構成される基板101の上に、膜厚2μmの緩衝層102と、膜厚3μmのアンドープGaN層103と、膜厚25nmのアンドープAlGaN層104とがこの順に形成されている。さらに、その上に膜厚25〜300nmのアンドープGaN層103と膜厚25nmのアンドープAlGaN層104とで構成された半導体層105が積層されている。さらに、その上に膜厚25〜300nmのアンドープGaN層103と膜厚25nmの最上層のアンドープAlGaN層104aとで構成された最上層の半導体層105aが積層されている。これにより、ダイオード100は、アンドープGaN層103とアンドープAlGaN層104との間に、複数の2次元電子ガス層(チャネル)106を形成している。
【0035】
なお、最上層に形成されたアンドープAlGaN層104を、最上層のアンドープAlGaN層104a、最上層のアンドープAlGaN層104aとその下のアンドープGaN層103とで構成された積層体を最上層の半導体層105aとも呼ぶ。
【0036】
ブロック層108は、膜厚200nmのp−AlGaN(例えば、キャリア濃度:1E+18cm−3すなわち1018cm−3)で構成され、最上層のアンドープAlGaN層104a上にドライエッチング等により形成されている。p−AlGaNは、デバイス表面に形成する保護膜と最上層のアンドープAlGaN層104aとの界面リークを抑制する効果があるため、ブロック層108を形成することにより、ダイオード100においてリーク電流を低減できる。
【0037】
なお、アンドープGaN層103およびアンドープAlGaN層104は、それぞれ本発明における第1の窒化物半導体および第2の窒化物半導体に相当する。
【0038】
Ti/Alで構成されるカソード電極(2次元電子ガス層に対してオーミック接触)110は、アンドープAlGaN層104とアンドープGaN層103とで構成される半導体層105を複数層突き抜けるようにエッチングされたリセス領域を覆うように形成されている。カソード電極110およびアノード電極111は、2次元電子ガス層(チャネル)106と接触している。なお、カソード電極110を形成するためのカソード部として半導体層105を突き抜けるようにリセス領域を形成することで、カソード電極110と半導体層105とのコンタクト抵抗を低減することが可能であるが、必ずしもリセス領域を設けなくてもかまわない。またアノード電極111は、最上層のアンドープAlGaN層104aとp−AlGaNで構成されたブロック層108の両者に接するように、リフトオフ法により形成されている。
【0039】
ここでは、ブロック層108としてp−AlGaNを例に挙げたが、i−AlGaNやSiN、SiOなどの半導体を用いても同様の効果が得られる。アノード電極111およびカソード電極110は、それぞれ本発明における第1の電極および第2の電極に相当する。
【0040】
なお、上記ブロック層108はダイオードにおいてリークの低減に対して効果的であるが、後述する図6に示すように、必ずしも形成する必要はない。
【0041】
なお、さらに好ましくは、アノード電極111となるショットキーメタルは、アンドープAlGaN層104とアンドープGaN層103とで構成される半導体層105を複数層突き抜けるようにエッチングされた領域(リセス領域)を覆うように形成されて、2次元電子ガス層(チャネル)106とブロック層108を構成するp−AlGaNの両者と接触している方がよい。これにより、リセス領域がない場合に比べてショットキーメタルが直接2次元電子ガス層(チャネル)106と接触するので、順方向特性が良化する。但し、上記アノード電極111を形成するためのリセス領域は必ずしも必要ではない。
【0042】
以下、ダイオード100の製造方法について説明する。図2の(a)〜(d)は、本実施の形態に係るダイオード100の製造工程を示す図である。
【0043】
図2の(a)に示すように、はじめに基板101を用意する。基板101は、例えば、Si、サファイア、SiC、GaNなどで構成される。基板101上には、膜厚2μmの緩衝層(バッファ層)102がスパッタリングにより形成される。
【0044】
緩衝層102の上には、膜厚3μmのアンドープGaN層103がスパッタリングにより形成される。続けて、アンドープGaN層103の上には、膜厚25nmのアンドープAlGaN層104がスパッタリングにより形成される。さらに、アンドープGaN層103とアンドープAlGaN層104とで構成される半導体層105が、順に複数層積層される。さらに、最上層の半導体層105aを構成する最上層のアンドープAlGaN層104aの上には、ブロック層108として、例えば、p−AlGaN層がスパッタリングにより形成される。また、各半導体層105において、アンドープGaN層103とアンドープAlGaN層104との境界付近には、チャネル層(2次元電子ガス層)106が形成される。
【0045】
その後、図2の(b)に示すように、ドライエッチングによってブロック層108を構成するp−AlGaN層の一部がエッチングされて、後にアノード電極111が形成される第1の領域のみp−AlGaN層が残される。さらに、図2の(c)に示すように、アノード電極111が形成される第1の領域およびカソード電極110が形成される第2の領域の一部(図2の(c)に示す半導体層105の両端の一部)において、すべてのチャネル(2次元電子ガス)106を突き抜けるように、ドライエッチングによりリセス領域(掘り込み部)が形成される。すなわち、ドライエッチングにより、積層体の側面から上面に連続した第1の領域と、積層体の側面から上面に連続した領域のうち第1の領域以外の一部の領域である第2の領域が形成される。
【0046】
続けて、図2の(d)に示すように、第1の領域にアノード電極111が形成される。アノード電極111は、ショットキー電極となるNi(Pd、Pt、などでもよい)で構成され、例えば蒸着法によってブロック層108の一部および上記したリセス領域の上を覆うように形成される。また、カソード電極110は、オーミック電極となるTi/Alで構成され、例えば蒸着法によって上記したアノード電極111が形成された第1の領域の側と異なる反対側の領域である第2の領域において、リセス領域の上を覆うように形成される。これにより、ダイオード100が完成する。
【0047】
上記のようなマルチチャネルダイオードの構成において、発明者らはリーク電流の解析を行い、逆方向リーク電流がダイオードの最上層側のチャネルのキャリア濃度と強く相関があることを見出した。図3は、リーク電流とダイオードの表面側チャネル抵抗との関係を示すグラフである。また、図4は、リーク電流低減効果を示すグラフである。
【0048】
図3に示すように、リーク電流は、ダイオードのシート抵抗が大きくなるについて減少するが、シート抵抗が700Ω/sq程度より大きくなると、リーク電流の値は10−18A/mmとほぼ一定値となる。これは、ダイオード100において、最上層の半導体層105aにおけるチャネル層106からブロック層108およびアノード電極111に抜けるリーク電流が支配的であることを示唆する結果である。つまり、最上層の半導体層105a側のチャネル層106のキャリア濃度を低減することで、逆方向リーク電流を低減することが可能である。
【0049】
これは、最上層の半導体層105aのチャネル層106のキャリア濃度が低くなると、ブロック層108を構成するp−GaN層からチャネル層106側に伸びる空乏層の幅が大きくなり、そこにかかる電界強度は弱まるため、リーク電流を低減することができるからである。
【0050】
最上層の半導体層105aのチャネル層106のキャリア濃度を低くするには、例えば、最上層のアンドープAlGaN層104aのAl組成を20%とし、それ以外のアンドープAlGaN層104のAl組成を26%にすればよい。その場合のリーク電流は、図4に示す特性になる。
【0051】
図4に示すように、リーク電流への寄与度が大きい最上層ではなく、最上層以外のアンドープAlGaN層104のAl組成を大きくすれば、オン抵抗を低減でき、順方向電流を増大させることができる。低オン抵抗かつ低リーク電流を実現するために、最上層チャネルのキャリア濃度をそれ以外のチャネルのキャリア濃度よりも低くすることが好ましい。
【0052】
なお、下層のチャネル層106にいくにつれてキャリア濃度が増加する構造も有効である。
【0053】
以上、本実施の形態に係るダイオード100によると、基板上に積層された複数の半導体層積層体の各界面にはそれぞれチャネル層106が形成され、最上層の半導体層105aのチャネルのキャリア濃度がその他のチャネルのキャリア濃度に比べて低いことにより、ダイオード100のリーク電流を低減することができる。
【0054】
(第1の実施の形態の変形例)
次に、第1の実施の形態の変形例について説明する。本変形例に係る窒化物半導体デバイスであるダイオードが第1の実施の形態に係るダイオード100と異なる点は、最上層のアンドープAlGaN層104aの膜厚が他のアンドープAlGaN層104の膜厚よりも厚い点である。なお、本変形例において第1の実施の形態と同一の構成要素には、第1の実施の形態における符号と同一の符号を用いている。
【0055】
図5および図6は、本変形例に係るダイオード150の構成を示す断面図である。
【0056】
図5に示すように、ブロック層108となるp−AlGaN層の下に設けられた最上層のアンドープAlGaN層104bは、その膜厚が厚く形成されている。これにより、順バイアス時にはp−AlGaN層の下のチャネルは、p層によるバンド持上げ効果によって最上層のアンドープAlGaN層104bのキャリア濃度が低くなり抵抗値が高くなる。
【0057】
このように、ブロック層108の下の最上層のアンドープAlGaN層104bの膜厚を厚くすることでブロック層108の下のチャネル層106のキャリア濃度を高くすることが可能である。これにより、最上層のアンドープAlGaN層104bの低抵抗化が可能になり、ダイオード150のリーク電流を低減することができる。
【0058】
なお、上記ブロック層108は、上記したダイオード100および150においてリークの低減に対して効果的であるが、図6に示すダイオード180のように、ブロック層108を必ずしも形成する必要はない。
【0059】
なお、ショットキーメタルを構成するアノード電極111の材料は、Ni、Pd、Au、Tiのうち少なくとも1つを含むことが好ましい。また、ここで「アンドープ」とは、不純物が意図的に導入されていないことを意味するものとする。また、本変形例に係る窒化物半導体デバイスであるダイオード150では、最上層のアンドープAlGaN層104bは、例えば、アンドープのAl0.25Ga0.75Nで構成されていてもよい。
【0060】
なお、本実施の形態では3チャネルのダイオード150、すなわち、半導体層105が3層積層されているダイオードの例を示したが、さらに多くのチャネルを有するダイオードの場合でも、本実施の形態に係るダイオードと同様の効果が得られる。
【0061】
本構造にかかるダイオードでは、ダイオードの順方向特性を悪化させることなく、逆方向のリーク電流を低減することができる。従って、低オン抵抗で逆方向リークの少ない優れた窒化物半導体ダイオードを提供することが可能となる。
【0062】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態では窒化物半導体デバイスとしてトランジスタを例として説明する。
【0063】
図7は、本実施の形態に係る窒化物半導体デバイスの構成を示す断面図である。
【0064】
図7に示すように、本実施の形態に係るトランジスタ200では、Siやサファイア、SiC、GaNなどの基板201の上に、膜厚2μmの緩衝層202と、膜厚3μmのアンドープGaN層と、膜厚25nmのアンドープAlGaN層とがこの順に形成されている。さらに、その上に膜厚25〜300nmのアンドープGaN層203と膜厚25nmのアンドープAlGaN層204との積層体が積層されている。さらに、その上に膜厚25〜300nmのアンドープGaN層203と膜厚25nmの最上層のアンドープAlGaN層204aとで構成された最上層の半導体層205aが積層されている。これにより、トランジスタ200は、アンドープGaN層203とアンドープAlGaN層204との間に、複数の2次元電子ガス層(チャネル)206を形成している。
【0065】
なお、最上層に形成されたアンドープAlGaN層204aを、最上層のアンドープAlGaN層204a、最上層のアンドープAlGaN層204aとその下のアンドープGaN層203とで構成された積層体を最上層の半導体層205aとも呼ぶ。
【0066】
また、アンドープGaN層203およびアンドープAlGaN層204は、それぞれ本発明における第1の窒化物半導体および第2の窒化物半導体に相当する。
【0067】
また、最上層の半導体層205aの上には、ソース電極210と、ドレイン電極211と、ゲート電極213とが形成されている。
【0068】
Ti/Alで構成されるソース電極210およびドレイン電極211(2次元電子ガス層に対してオーミック接触)は、アンドープAlGaN層204とアンドープGaN層203とで構成される半導体層205を突き抜けるようにエッチングされたリセス領域を覆うように形成されている。また、ソース電極210およびドレイン電極211は、2次元電子ガス層(チャネル)206と接触している。なお、ソース電極210およびドレイン電極211を形成するための第1の領域および第3の領域として、半導体層205を突き抜けるようにリセス領域を形成することで、ソース電極210およびドレイン電極211と半導体層205とのコンタクト抵抗を低減することが可能であるが、必ずしもリセス領域を設けなくてもかまわない。
【0069】
最上層のアンドープAlGaN層204aの上には、ドライエッチング等によって膜厚200nmのp−AlGaN(例えばキャリア濃度:1E+18cm−3すなわち1018cm−3)で構成されるブロック層212が形成されている。また、ブロック層212の上には、リフトオフ法によってゲート電極213が形成されている。このp−AlGaNは、デバイス表面に形成する保護膜と最上層のアンドープAlGaN層204aとの界面におけるリークを抑制する効果があるため、トランジスタ200におけるリーク電流を低減できる。
【0070】
なお、ここではブロック層212を構成する材料としてp−AlGaNを例に挙げたが、i−AlGaNやSiN、SiOなどの半導体を用いても同様の効果が得られる。また、上記ブロック層212はリーク低減に対して効果的であるが、必ずしも形成する必要はない。すなわち、図8に示すトランジスタ250のように、ブロック層を形成せずに、最上層アンドープAlGaN204aの上に直接ゲート電極253を形成した構成であってもよい。
【0071】
以上、本実施の形態に係るトランジスタ200によると、基板上に積層された複数の半導体層積層体の各界面にはそれぞれチャネル層206が形成され、最上層の半導体層205aのチャネル層のキャリア濃度がその他のチャネル層のキャリア濃度に比べて低いことにより、トランジスタ200のリーク電流を低減することができる。
【0072】
(第2の実施の形態の変形例)
次に、第2の実施の形態の変形例について説明する。本変形例に係る窒化物半導体デバイスであるトランジスタが第2の実施の形態に係るトランジスタ200と異なる点は、ゲート電極の下方にゲートリセスを備える点である。
【0073】
図9は、本変形例に係るトランジスタの構成を示す断面図である。
【0074】
図9に示すように、トランジスタ300において、ブロック層312は、アンドープAlGaN層204とアンドープGaN層203との半導体層205を突き抜けるようにエッチングされたリセス領域(ゲートリセス)を覆うように形成されている。これにより、ゲートリセスがない場合に比べてトランジスタ300の閾値を制御しやすくすることができる。
【0075】
具体的には、例えば、本トランジスタ300をノーマリオフ動作させたい場合には、ゲートリセスを最下層のAlGaNバリア層、すなわち、最下層の半導体層205を構成するアンドープAlGaN層204に到達するまで形成すればよい。もしくは、ゲートリセスを最下層の半導体層205を構成するアンドープAlGaN層204を突き抜けるように形成し、再成長法によってアンドープAlGaN層204を形成してもよい。なお、上記ゲートリセス310は必ずしも必要ではない。
【0076】
以下、トランジスタ300の製造方法について説明する。図10の(a)〜(f)は、本変形例に係るトランジスタ300の製造工程を示す図である。
【0077】
図10の(a)に示すように、Siで構成される基板201上に、緩衝層(バッファ層)202が形成され、緩衝層202の上にはアンドープGaN層203とアンドープAlGaN層204との半導体層205が複数層積層されている。また、各アンドープGaN層203及びアンドープAlGaN層204との半導体層205には、チャネル層(2次元電子ガス層)206が形成される。なお、図10の(a)におけるトランジスタ300の製造方法は、第1の実施の形態で示したダイオード100の製造方法と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0078】
次に、図10の(b)に示すように、最上層のアンドープAlGaN層204aから最下層の半導体層205を構成するアンドープAlGaN層204まで、ドライエッチングによってゲートリセス(掘り込み部)310が形成される。その後、図10の(c)に示すように、ゲートリセス310の内部および最上層のアンドープAlGaN層204aの上面を覆うように、ブロック層312を構成するp−AlGaN層が成長される。
【0079】
さらに、図10の(d)に示すように、ドライエッチングによってp−AlGaN層の一部がエッチングされる。p−AlGaN層は、上記したゲートリセス310を覆うようにp−AlGaN層を残してエッチングされる。これにより、ブロック層312が形成される。
【0080】
さらに、図10の(e)に示すように、すべてのチャネル層206を突き抜けるように、ドライエッチングにより第1の領域および第3の領域であるリセス領域(掘り込み部)がソース電極側とドレイン電極側に形成される。
【0081】
さらに、図10の(f)に示すように、第1の領域および第3の領域には、ドレイン電極211およびソース電極210が形成される。ドレイン電極211およびソース電極210は、オーミック電極となるTi/Alで構成され、例えば蒸着法によって上記した第1の領域および第3の領域のゲートリセス310の上を覆うように形成される。また、p−AlGaN層で構成されるブロック層312の上には、例えば蒸着法によってゲート電極313を構成するNi(Pd、Pt、などでもよい)層が形成されている。これにより、トランジスタ300が完成する。
【0082】
上記のようなマルチチャネルトランジスタの構成において、発明者らはリーク電流の解析を行い、逆方向リーク電流がトランジスタの最上層側のチャネルのキャリア濃度と強く相関があることを見出した。これは最上層のチャネルからブロック層やゲートメタルに抜けるリーク電流が支配的であることを示唆する結果である。つまり、最上層側のチャネルのキャリア濃度を低減することで逆方向リーク電流を低減することが可能である。これは、最上層の半導体層205aのチャネル層206のキャリア濃度が低くなると、ブロック層312を構成するp−GaN層からチャネル層206側に伸びる空乏層の幅が大きくなり、そこにかかる電界強度は弱まるため、リーク電流を低減することができるからである。
【0083】
最上層の半導体層205aのチャネル層206のキャリア濃度を低くするには、例えば、最上層のアンドープAlGaN層204aのAl組成を20%とし、それ以外のアンドープAlGaN層204のAl組成を26%にすればよい。
【0084】
リーク電流への寄与度が大きい最上層ではなく、最上層以外のアンドープAlGaN層204のAl組成を大きくすれば、オン抵抗を低減でき、順方向電流を増大させることができる。低オン抵抗かつ低リーク電流を実現するために、最上層チャネルのキャリア濃度をそれ以外のチャネルのキャリア濃度よりも低くすることが好ましい。
【0085】
なお、下層のチャネル層206にいくにつれてキャリア濃度が増加する構造も有効である。
【0086】
また、ブロック層312を構成するp−AlGaN層の下の最上層のアンドープAlGaN層204aの膜厚を厚くするのもよい。オン時にはp−AlGaN層の下のチャネルはp層によるバンド持上げ効果によってキャリア濃度が低くなり抵抗が高くなっている。p−AlGaN層の下の最上層のアンドープAlGaN層204aの膜厚を厚くすることで、p−AlGaN層の下のチャネルのキャリア濃度を高くすることが可能である。これにより、トランジスタ300の低抵抗化が可能になる。
【0087】
以上、本実施の形態の変形例に係るトランジスタ300によると、オン特性を悪化させることなく、オフリーク電流を低減することができる。従って、低オン抵抗でリーク電流を低減することができる優れた窒化物半導体トランジスタを提供することが可能となる。
【0088】
なお、上記したトランジスタは、ゲートリセス310とゲート電極313との間にブロック層312を備えない構成であってもよい。図11は、本実施の形態に係るトランジスタの構成を示す断面図であり、ブロック層を備えないトランジスタを示す図である。図11に示すように、トランジスタ350は、ゲートリセス310の内部およびゲートリセス310を覆うように、例えば蒸着法によってゲート電極352を構成するNi(Pd、Pt、などでもよい)層が形成されてもよい。
【0089】
以上、本発明に係る窒化物半導体デバイスについて、上記した実施の形態および変形例に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態および変形例に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で、各実施の形態および変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、各実施の形態および変形例における構成要素を任意に組み合わせて実現される形態も、本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明に係る窒化物半導体デバイスは、テレビ他の民生機器の電源回路等で用いられるパワーデバイスとして有用である。
【符号の説明】
【0091】
100,150,180 ダイオード(窒化物半導体デバイス)
101,201 基板
102,202 緩衝層
103,203 アンドープGaN層(第1の窒化物半導体層)
104,204 アンドープAlGaN層(第2の窒化物半導体層)
104a,104b,204a 最上層のアンドープAlGaN層(第2の窒化物半導体層)
105,205 半導体層
105a,205a 最上層の半導体層
106,206 2次元電子ガス層(チャネル層)
108,212,312 ブロック層
110 カソード電極(第2の電極)
111 アノード電極(第1の電極)
200,250,300,350 トランジスタ(窒化物半導体デバイス)
210 ソース電極(第3の電極)
211 ドレイン電極(第1の電極)
213,253,313,352 ゲート電極(第2の電極)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12