特許第6244605号(P6244605)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6244605
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】画像作成システム
(51)【国際特許分類】
   G06T 11/80 20060101AFI20171204BHJP
【FI】
   G06T11/80 A
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-141242(P2013-141242)
(22)【出願日】2013年7月5日
(65)【公開番号】特開2015-14905(P2015-14905A)
(43)【公開日】2015年1月22日
【審査請求日】2016年6月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】517378614
【氏名又は名称】株式会社クローバーホールディング
(74)【代理人】
【識別番号】100084696
【弁理士】
【氏名又は名称】赤尾 直人
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 貴路
(72)【発明者】
【氏名】武藤 広文
【審査官】 千葉 久博
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−15829(JP,A)
【文献】 特開平11−136606(JP,A)
【文献】 特表2012−527702(JP,A)
【文献】 村井信哉, 外1名,”アプリケーション共有を実現するPC画面転送技術”,東芝レビュー,株式会社東芝,2006年 4月 1日,第61巻, 第4号,p.19-22
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 11/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
継続して作成されている画像を表示する信号(以下「画像信号」と称する。)を受信したコンピュータにおいて、当該受信に係る画像信号が表示する画像(以下「受信画像」と称する。)の画面表示を行うと共に、当該画像信号をメモリに記録する一方、表示した画像を参照した受信者によって新たな画像信号をコンピュータに入力し、かつ当該新たな画像信号が表示する画像(以下「新たな画像」と称する。)を、前記画面と同一の画面又は異なる画面に表示し、かつ当該新たな画像信号を、既に記録した画像信号と異なるメモリの領域に記録することを特徴とする新たな画像作成システムであって、受信画像の画面上の表示領域と一致することを目指して作成された新たな画像のメモリにおける記録位置と、受信画像のメモリにおける記録位置とを対比し、前記対比によって受信画像の表示領域が一致している画素の数と一致していない画素の数との比率、又は全画素のうち、一致している画素の占める割合を算定することによって、新たな画像の表示領域における一致の程度を数値化している画像作成システム。
【請求項2】
同一の画面又は異なる画面において、新たな画像の表示領域が、受信画像の画面上の表示領域と一致することを目指して、受信者による入力が行われることを特徴とする請求項1記載の画像作成システム。
【請求項3】
同一の画面において、新たな画像が、画面上の受信画像に対する加筆訂正に基づく受信者による入力操作によって作成されることを特徴とする請求項1記載の画像作成システム。
【請求項4】
1個のコンピュータにおいて、継続して作成されている画像信号の受信、当該画像信号のメモリへの記録、及び画面表示を行うプログラムと、受信者による新たな画像信号の入力、当該入力に基づく画面表示及び当該画像信号のメモリへの記録を行うプログラムとが交互に作動時期を分配しあうことによって作動することを特徴とする請求項1、2、3の何れか一項に記載の画像作成システム。
【請求項5】
一方のコンピュータによって、継続して作成されている画像信号の受信、当該画像信号のメモリへの記録及び画面の表示を行うと共に、当該一方のコンピュータと同期している他方のコンピュータによって、受信者による新たな画像信号の入力、当該入力に基づく画面表示、及び当該画像信号のメモリへの記録を行うことを特徴とする請求項1、2、3の何れか一項に記載の画像作成システム。
【請求項6】
継続して作成されている画像信号がインターネットを介して、他のクライアント又はサーバから送信されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5の何れか一項に記載の画像作成システム。
【請求項7】
新たに作成された画像信号インターネットを介して、他のクライアント又はサーバに送信されることを特徴とする請求項6記載の画像作成システム。
【請求項8】
継続して作成されている受信画像の画面表示において、表示画面の変化の速度が選択可能であり、かつ表示画面の変化の一時停止も可能であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7の何れか一項に記載の画像作成システム。
【請求項9】
継続して作成されている画像信号に引き続いて、当該画像信号を作成するために必要なソフトウエア上の操作に関する情報及び/又は当該画像信号の内容に関する説明情報をも受信することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8の何れか一項に記載の画像作成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、継続して作成されている画像を表示する信号(以下「画像信号」と称する。)を受信し、かつ当該画像信号が表示する画像を参照しながら、CADの操作によって、新たな画像を作成するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
絵画、ポスター、工業デザイン等の画像を参照しながら、第三者が改めて自ら画像を作成する場合に、完成した画像を参照したのでは、当該画像がどのようなモチーフ及び経過の下に作成されたかを把握することができない。
【0003】
逆に、継続して作成されている画像信号を受信し、当該画像信号が表示する画像を参照しながら、当該作成過程に対応して、受信者が自らの入力によって上記画像と同一配置を目指ことによる画像の作成、又は上記画像に対する追加訂正による画像の作成を行った場合には、受信した画像信号が表示する画像(以下「受信画像」と称する。)における作成のモチーフ、経過等を具体的に把握しながら、受信者は、新たな画像を作成することが可能となる。
【0004】
即ち、完成した画像を参照した場合とは全く異なる状態にて、当該画像に立脚した新たな画像の創作の機会を得ることができる。
【0005】
既に作成が終了した画像領域は静止画に該当するが、継続して作成され、かつ現実に変化している領域部分は、動画に該当する。
【0006】
したがって、継続して作成されている画像は、作成によって変化している領域部分が存在することから、部分的な動画と評価することができる。
【0007】
本発明は、このような部分的な動画である受信画像に立脚したうえで、新たな画像を作成することを特徴としているが、このような特徴に基づく画像作成システムに関する先行技術は存在しない。
【0008】
但し、動画の修正に関する先行技術は多少存在するが、例えば、特許文献1においては、動画を保存した状態にて修正しており(段落[0058])、ダイナミックに変化している動画自体を修正しているのではない。
【0009】
これに対し、特許文献2、3においては、現に変化している動画の修正を行っているものと解されるが(特許文献2の手続補正1に係る請求項18、19及び特許文献3の段落[0116])、当該修正のための客観的なメカニズムを全く明らかにしていない。
【0010】
何れにせよ、これらの先行技術文献においては、継続して作成されている画像を参照することによって、当該画像のモチーフ及び作成過程を把握しながら、新たな画像の作成については、先行技術によって全く開示及び示唆されていないと評価しても過言ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2006−157886号公報
【特許文献2】特開2004−252496号公報
【特許文献3】特表2013−500771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、継続して作成されている画像信号を受信し、当該作成過程を参照し、かつ把握することによって新たな画像を作成し、しかも事後において、受信画像との対比を可能とするような画像作成システムの構成を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を達成するため、本発明の基本構成は、継続して作成されている画像信号を受信したコンピュータにおいて、当該受信画像の画面表示を行うと共に、当該画像信号をメモリに記録する一方、表示した画像を参照した受信者によって新たな画像信号をコンピュータに入力し、かつ当該新たな画像を、前記画面と同一の画面又は異なる画面に表示し、かつ当該新たな画像信号を、既に記録した画像信号と異なるメモリの領域に記録することを特徴とする新たな画像作成システムであって、受信画像の画面上の表示領域と一致することを目指して作成された新たな画像のメモリにおける記録位置と、受信画像のメモリにおける記録位置とを対比し、前記対比によって受信画像の表示領域が一致している画素の数と一致していない画素の数との比率、又は全画素のうち、一致している画素の占める割合を算定することによって、新たな画像の表示領域における一致の程度を数値化している画像作成システムからなる。
【発明の効果】
【0014】
前記基本構成においては、受信画像の作成過程を参照しながら、当該画像と同一配置による画像の作成、又は当該画像に対する追加訂正による画像の作成を行うことによって、継続して作成されている受信画像のモチーフ、作成過程を把握しながら、新たな画像の作成を行うことが可能となる。
【0015】
しかも、受信画像と新た画像とは、各画像信号が共に異なるメモリの領域に記録されていることから、受信画像と新た画像との対比を行うことによって、新たに作成した画像の問題点を検討することも可能となる。
【0016】
特に、受信画像の画像領域との一致を目指して新たな画像を作成し、かつ双方の画像がメモリにおける記録位置を対比することによって、新たな画像につき、受信画像とどの程度一致しているかにつき、定量的に察知することも可能となる。
【0017】
更には、実施例記載のように、画面における受信画像が変化する速度を選択可能とした場合、又は当該変化の一時停止を可能とした場合には、受信者は、自らの画像作成能力に応じて、新たな画像の作成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】1個のコンピュータによって、前記基本構成のシステムを実現することを説明しており、(a)はコンピュータの各機能部に即したブロック図であり、(b)は、各作動の時間的関係を示すブロック図である。
図2】2個のコンピュータによって、前記基本構成のシステムを実現することを説明しており、(a)はコンピュータの各機能部に即したブロック図であり、(b)は、各作動の時間的関係を示すブロック図である。
図3】インターネットを介して、継続して作成されている画像の送信及び受信、更には新たに作成された画像の送信を示すブロック図である。
図4】前記基本構成のシステムの全体の作動に関するフローチャートである。
図5】受信画像の画面上の表示領域と一致する表示領域の作成を目指しているCADの操作によって新たな画像作成を示す平面図であって、(a)は、同一の画面における作成状態を示しており、(b)は、異なる画面における作成状態を示している。
図6】同一の画面において、受信画像に対する加筆訂正を目指しているCADの操作によって新たな画像を作成していることを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、図4(a)、(b)のフローチャートに示すように、コンピュータ1(以下「CPU」と略称する。)を備えた受信装置10において、継続して作成されている画像信号の受信をスタートした後に、当該画像信号が表示する画像を参照した受信者の入力操作によって、新たな画像を作成し、受信が終了していない場合には上記受信及び操作を繰り返し、当該受信が終了した段階では、上記操作もまた当然終了することになる。
【0020】
図4(a)のフローチャートは、図1(a)、(b)に即して後述するような1個のCPU内において、2個のプログラムが交互に作動時期を分配し合う実施形態に対応しており、図4(b)のフローチャートは、図2(a)、(b)に即して後述するような2個のCPUが同期しながら作動する実施形態に対応している。
尚、上記入力操作の方式は、個別のCPUの機能に応じて適宜選択可能であるが、CAD又はADのシステムを介して入力を行う方式は、典型的な入力操作方法に該当する。
【0021】
受信の対象となる継続して作成されている画像信号は、現実に継続して作成されている場合と、既に作成が了するも、継続して作成されている画像信号を再生している場合との双方が存在する。
【0022】
基本構成においては図5(a)に示すような同一の画面4又は図5(b)に示すような異なる画面4において、新たな画像の表示領域が、受信画像の画面4上の表示領域と一致することを目指して、受信者による入力が行われている
【0023】
このような入力によって、受信者は、受信画像を準えることにより、受信画像の創作過程を把握しながら新たな画像の作成を行うことができる。
尚、表示領域の一致の程度を検討するためには、図5(a)のような同一の画面4を使用する場合には、双方の画像の外観上の峻別を行うために、新たな画像については、受信画像と異なるカラー表示を行うことが適切であるが、図5(b)のような異なる画面4を使用する場合には、新たな画像につき、受信画像のカラーと同一のカラーを採用することが可能であって、必ずしも異なるカラーを採用する必要はない。
【0024】
基本構成においては、図5(a)、(b)に示す受信画像の画面4上の表示領域と一致することを目指して作成された新たな画像のメモリ3における記録位置と、受信画像のメモリ3における記録位置とを対比し、新たな画像として前記対比によって受信画像の表示領域が一致している画素の数と一致していない画素の数との比率、又は全画素のうち、一致している画素の占める割合を算定することによって、新たな画像の表示領域における一致の程度を数値化している。
【0025】
このような数値化によって、受信者は、図5(a)、(b)に示す新たな画像作成過程において、自ら領域の一致を目指して作成した画像と目標となる画像との領域の一致の程度を具体的な数値によって定量的に把握することができる。
【0026】
基本構成においては図6に示すような同一画面4において、新たな画像が、画面4上の受信画像に対する加筆訂正に基づく受信者による入力操作によって作成される方式を、実施形態の典型例として挙げることができる。
上記加筆訂正は、受信画像が存在しない領域の画素に対する追加画像信号の入力、及び受信画像信号が存在する領域の画素に対する修正画像信号(実際には、異なるカラーによる信号)、及び消去画像信号(通常零信号)の入力によって実現されることになる。
【0027】
図6に示すような加筆訂正によって新たな画像を作成する場合には、必然的に、加筆訂正によって入力された画像信号と受信画像を形成している画像信号との合成を必要不可欠とするが、加筆訂正によって新たな画像を作成する場合には、受信者は、自らの裁量による創作要素をも含むような画像の作成を実現することができる。
【0028】
前記基本構成においては、受信画像と新たな画像とが異なるメモリ3の領域に記憶されていることから、受信者は、作成の後に、双方の画像を対比することができる。
【0029】
図1(a)、(b)は、1個のCPUにおいて、継続して作成されている画像信号の受信、メモリ3への記録、及び画面4の表示を行うプログラムと、受信者による新たな画像信号の入力、当該入力に基づく画面4における画像の表示及びメモリ3への当該画像信号の記録を行うプログラムとが交互に作動時期を分配しあうことによって作動することを特徴とする実施形態を示す。
【0030】
即ち、図1(a)に示すように、一方のプログラムは、入出力部2において、画像信号を受信し、演算及び制御部6を介して、画面4における画像の表示を行い、かつメモリ3への当該画像信号の記録を行う一方、他方のプログラムは、受信者によって操作部5から入力された画像信号を入出力部2によって受信し、演算及び制御部6を介して画面4に当該画像信号に基づく画像を表示した後、メモリ3に当該画像信号を記録するという作動を行っており、双方のプログラムの作動は、図1(b)に示すような交互の時間分配、即ちタイムシェアリングによって実現している。
【0031】
図2(a)、(b)は、図5(b)のような異なる画像表示を前提としたうえで、継続して作成されている画像信号の受信、メモリ3への記録及び画面4の表示を行うと共に、当該一方のコンピュータ1と同期している他方のコンピュータ1によって、受信者による新たな画像信号の入力、当該入力に基づく画面4における当該画像信号に基づく画像の表示、及びメモリ3への当該画像信号の記録を行うことを特徴とする実施形態を示す。
【0032】
図2(a)に示すように、一方のCPUは、入出力部2において、画像信号を受信し、演算及び制御部6を介して、画面4における受信画像の表示を行い、メモリ3への当該画像信号の記録を行う一方、他方のCPUは、受信者による操作部5から入力された画像信号を入出力部2によって受信し、演算及び制御部6を介して受信画像を画面4に表示した後、メモリ3に当該画像信号を記録するという作動を行っており、双方のCPUの作動は、図2(b)に示すように、同期した状態にて実現している。
【0033】
図1(a)、(b)に示す実施形態は極めてシンプルであるが、1個のCPUにおけるタイムシェアリングによって、2個のプログラムの作業を交互に繰り返す時間間隔は、1/10秒以内に設定することが可能であって、ユーザーの肉眼による判断では、受信した画像の画面4の表示と上記各信号の入力による画面4の表示とは殆ど同時に行われたような印象を与えることができる。
【0034】
これに対し、図2(a)、(b)に示す実施形態は、2個のCPUを備える点において多少構成が複雑であるが、より微細又は正確な画像の変化を提供することが可能であり、図1(a)、(b)の実施形態において生じ得るようなタイムシェアリングによる僅かな誤差を回避することができる。
尚、図2(a)、(b)に示す実施形態において、図6に示すような加筆訂正の方式を採用する場合には、一方の画面4には、受信画像の表示に終始し、専ら他方の画面4において、加筆訂正を行うことになる。
【0035】
図1(a)、(b)及び図2(a)、(b)の何れの実施形態であっても、受信画像の作成過程を把握することによって、当該画像作成のモチーフ、製作過程、特にカラーの配分の形成過程を把握しながら、受信者による入力操作によって新たな画像の作成が可能であり、しかも受信画像と新たに作成した画像との対比が可能である点に変わりはない。
【0036】
前記基本構成における画像の受信は、LANのような特定領域におけるCPU同士の通信網における利用は当然可能である。
【0037】
しかしながら、実際には、図3に示すように、前記基本構成を、特定のクライアント又はサーバ20からのインターネット通信を介して実現することによって、前記のような作用効果を発揮し得る機会を拡大することができる。
【0038】
図3は、クライアントAから継続して作成されている画像信号がクライアントBに送信され、かつクライアントBにおいて、図5(a)に示すような表示領域の一致を目指した入力操作によって、新たな画像を作成し、更にサーバ20及びクライアントCに自ら作成した画像を送信している状況を示す。
【0039】
送信及び受信における具体的な処理の順序は、以下のとおりである。
(1)クライアントAのアプリケーションにおける継続して作成されている画像信号の所定のリアルタイムによる時間単位の設定に基づく保存
(2)クライアントAの操作による前記(1)によって保存された画像信号のリアルタイムに基づくサーバ20への送信
(3)サーバ20における前記(2)によって送信された画像信号の保存
(4)クライアントBによるサーバ20からの前記(3)によって保存された画像信号に対するダウンロードによる受信
(5)前記(4)による受信画像の画面4上の表示及びメモリ3における当該受信画像を形成している画像信号の記録
(6)前記(5)の画面4上の表示領域と一致することを目指した入力操作による新たな画像の作成、及び画面4上の表示、並びに受信画像を形成している画像信号と異なるメモリ3の領域への新たな画像を形成している画像信号の記録
(7)新たに作成された画像のサーバ20への伝送
(8)上記(7)の伝送による新たな画像のサーバ20における保存、更にはクライアントA及びクライアントCに対する配信
【0040】
本発明において継続して作成されている画像信号の受信は、図3に示すようなサーバ20を介した送信方式に限定されている訳ではない。
即ち、クライアント自らが既に受信した前記画像信号を、HDD(Hard Disk Drive:所定の操作の対象となるハードディスク)に記録させ、自らのCPUに対し、前記HDDから画像信号を入力することによって、上記(4)以降のプロセスを実現することもできる。
実施例に即して説明する。
【実施例1】
【0041】
実施例は、受信した継続して作成されている画像信号の画面4の表示において、表示画面4の変化の速度が選択可能であり、かつ表示画面4の変化の一時停止も可能であることを特徴としている。
【0042】
このような実施例の場合には、受信装置10におけるユーザーにおいては、受信画像の生成速度を自由に調節し、しかも必要に応じては、画像の変化を一時停止の状態にしたうえで、新たな画像を作成することが可能となり、受信者自らの作成能力に対応して、新たな画像を作成することができる。
【実施例2】
【0043】
実施例は、継続して作成されている画像信号に引き続いて、当該画像信号を作成するために必要なソフトウエア上の操作に関する情報及び/又は当該画像信号の内容に関する説明情報をも受信することを特徴としている。
【0044】
このような実施例の場合には、受信者においては、画像の作成者が画像に対し、どのようなソフトウエア上の操作によって画像信号を作成したかの点及び/又は画像信号がどのような趣旨であるかの点を理解することが可能となり、単なる画像信号だけでは察知することができない関連情報を把握することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明のシステムは、インターネット通信を介して広範な利用を実現することができる。
【符号の説明】
【0046】
1 コンピュータ
2 入出力部
3 メモリ
4 画面
5 CADの操作部
6 演算及び制御部
10 ユーザーであるクライアントが有している受信装置
20 サーバ
21 サーバにおけるメモリ
→:受信画像信号の移動方向を示す
⇒:受信者による新たな画像の入力信号の移動方向を示す
図1
図2
図3
図4
図5
図6