特許第6244672号(P6244672)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6244672
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】光源モジュール、および光送受信装置
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/40 20130101AFI20171204BHJP
   G02F 1/01 20060101ALI20171204BHJP
   G02F 2/00 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   H04B10/40
   G02F1/01 B
   G02F2/00
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-117857(P2013-117857)
(22)【出願日】2013年6月4日
(65)【公開番号】特開2014-236420(P2014-236420A)
(43)【公開日】2014年12月15日
【審査請求日】2016年3月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】309015134
【氏名又は名称】富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100146776
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 昭則
(72)【発明者】
【氏名】石坂 哲男
【審査官】 後澤 瑞征
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/113447(WO,A1)
【文献】 特開平04−335724(JP,A)
【文献】 特開昭63−245143(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0042069(US,A1)
【文献】 特開2012−043994(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B10/00−10/90
H04J14/00−14/08
G02F 1/01
G02F 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する光出射面を有する単一の光源と、
前記光源の両側で前記各光出射面に隣接して配置される第1の光増幅器および第2の光増幅器と、
前記第1の光増幅器の出力をモニタする第1モニタと、
を有し、
前記第1の光増幅器の出力パワーレベルは、前記第1モニタのモニタ結果に基づいて、前記第2の光増幅器と独立に制御され
前記光源と前記第1の光増幅器及び前記第2の光増幅器は同一のキャリア上で互いに隣接してモノリシックに形成されていることを特徴とする光源モジュール。
【請求項2】
前記第2の光増幅器の出力をモニタする第2モニタ、
をさらに有し、前記第2の光増幅器の出力パワーレベルは、前記第2モニタのモニタ結果に基づいて調整されることを特徴とする請求項1に記載の光源モジュール。
【請求項3】
前記第1モニタのモニタ結果は前記第1の光増幅器と前記第2の光増幅器に供給され、
前記第1の光増幅器の出力パワーレベルと、前記第2の光増幅器の出力パワーレベルは前記モニタ結果に基づいて個別に制御されることを特徴とする請求項1に記載の光源モジュール。
【請求項4】
前記第1の光増幅器の後段に配置される波長ロッカー、
をさらに有し、前記光源の波長は、前記波長ロッカーにより一定波長に制御されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項5】
前記第1の光増幅器と前記第2の光増幅器のいずれか一方の後段に配置され、外部から入力される駆動データ信号に基づいて、前記第1の光増幅器と前記第2の光増幅器のいずれか一方の出力光を変調する変調器、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の光源モジュール。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の光源モジュールと、
送信信号に基づいて、前記光源モジュールから出力される第1の光を変調するための駆動信号を出力するドライバと、
前記光源モジュールから出力される第2の光で受信光を検出する受信部と、
前記光源モジュールのモニタ出力に基づいて前記第1の光増幅器の出力パワーを前記第2の光増幅器と独立して制御する制御部と、
を有することを特徴とする光送受信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源モジュールと、これを用いた光送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、伝送トラフィックの増加に伴い、次世代の100 Gbit/s 光伝送システムを導入する要求が高まっている。次世代の光伝送システムでも、従来の10 Gbit/s システムと同等の伝送距離や周波数利用効率が求められる。これを実現するために、従来システムで適用されてきたNRZ(Non Return to Zero)変調方式に比べて、光信号対雑音比(OSNR)耐力、非線形性耐力等に優れたディジタルコヒーレント方式の光通信の実用化が進められている。
【0003】
図1は、一般的なディジタルコヒーレント方式の光送受信装置100の構成例を示す図である。光送受信装置100は、送信用と受信用に別々の光源を用いている。送信用の光源としてLDモジュール106を用い、受信側の局発光源としてLDモジュール104を用いている。ディジタル信号プロセッサ(DSP)102は入力されたデータ信号を所定の変調方式の信号に変換し、ドライバ105を通して変調器107を駆動する。変調部107では、送信用LDモジュール106から入力された連続光を、駆動データ信号で変調し、光送受信装置100から出力する。
【0004】
受信側では、入力される光信号はレジーバ103で偏波分離され、局発光LDモジュール104の出力光と干渉させて同相成分と直交成分に分離する。DSP102は、受信信号と局発光との同期や、波長分散による線形ひずみの除去等を行って、受信信号を電気信号として復調する。
【0005】
レーザの後端面には高反射率膜がコーティングされ、前面の出射端には反射率の低い膜がコーティングされている。
【0006】
なお、レーザの後端面からの出力をモニタして前端面からの光出力を一定に保持する構成が知られている(たとえば、特許文献1参照)。また、レーザダイオードの前端面と後端面から出射される光を被測定物の表面上で重ね合わせることによって、速度計の小型化と低消費電力を実現する方法が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。また、レーザアレイの各レーザ素子の前端面と後端面にマイクロプリズムを配置して前端面と後端面から出射される光を偏向させることによって、光の照射角を広くする構成が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−124541号公報
【特許文献2】特開2005−140619号公報
【特許文献3】特開2009−135312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
図1のように、送信用と受信用に別々の光源を用いると、装置の小型化、消費電力の低減の点で不利である。そこで、図2に示すように、ひとつのLDモジュール204の出力をカプラ209で分岐し、分岐光を変調器207とレシーバ203にそれぞれ入力する構成が考えられる。
【0009】
しかし、図2の構成には以下の問題点が残る。
【0010】
第1の問題は、カプラ209で損失が発生するため、LDモジュール204に高出力が要求されることである。図2の1:1カプラ209の場合、約4dBの損失となる。
【0011】
第2の問題は、カプラ209を使用した場合、送信光と局発光の光出力を個別に調整することができないので、光送受信装置200を最適化することが難しい。
【0012】
そこで、1つの光源モジュールで送信光と局発光を個別に制御して、光送受信装置の小型化と低消費電力を実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
ひとつの態様では、光源モジュールは、
互いに対向する光出射面を有する単一の光源と、
前記光源の両側で前記各光出射面に隣接して配置される第1の光増幅器および第2の光増幅器と、
前記第1の光増幅器の出力をモニタする第1モニタと、
を有し、前記第1の光増幅器の出力パワーレベルは、前記第1モニタのモニタ結果に基づいて、前記第2の光増幅器と独立に制御される。
【発明の効果】
【0014】
1つの光源モジュールで送信光と局発光を個別に制御して、光送受信装置の小型化と低消費電力を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一般的な光送受信装置の概略構成図である。
図2】実施形態の構成に至る過程で考えられ得る構成を示す図である。
図3】第1実施形態のレーザモジュールの概略構成図である。
図4】第2実施形態のレーザモジュールの概略構成図である。
図5図4のレーザモジュールをパッケージ化した構成の平面図およびLD搭載領域の光軸方向に沿った断面図である。
図6図5のレーザモジュールの制御機構を示す図である。
図7】第1実施形態または第2実施形態のレーザモジュールを用いた光送受信装置の概略図である。
図8】第3実施形態のレーザモジュールの概略構成図である。
図9】第3実施形態のレーザモジュールを用いた光送受信装置の概略図である。
図10】第4実施形態のレーザモジュールの概略構成図である。
図11】第4実施形態のレーザモジュールを用いた光送受信装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1実施形態>
図3は本発明の第1実施形態のレーザモジュール10の概略構成図である。レーザモジュール10は、単一の半導体レーザ(LD:Laser Diode)11を有する。LD11の光軸に沿った両側に、半導体増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)12と18、レンズ12と19、光アイソレータ14と21、モニタ16と23がそれぞれ配置されている。LD11の一方の側に波長ロッカー15が配置される。
【0017】
LD11は、前後両方の端面(光軸と直交する面)から光を出射する。LD11は、一般にはDFB−LD(Distributed Feedback Laser Diode)アレイやDBR(Distributed Bragg Reflector)等のチューナブル光源であるが、一波長の半導体レーザであってもよい。
【0018】
SOA16は、LD11の一方の端面から出力される光を増幅する。SOA18はLD11の他方の端面から出力される光を増幅する。SOA16で増幅された光は、レンズ13、光アイソレータ14、波長ロッカー15を介して、レーザモジュール10の一端側から出力される。SOA18で増幅された光は、レンズ19、光アイソレータ21、ビームスプリッタ22を介して、レーザモジュール10の他端から出力される。
【0019】
レーザモジュール10は、光コネクタ27,28を介して光伝送路25,26に接続される。波長ロッカー15の出力光は、レンズ17を介して光伝送路(たとえば光ファイバ)25に結合される。ビームスプリッタ22の出力は、レンズ24を介して光伝送路26に結合される。
【0020】
モニタ16は、SOA12の後段で第1の出力光をモニタする。モニタ23は、SOA18の後段で第2の出力光をモニタする。モニタ16でのモニタ結果はSOA12にフィードバックされ、モニタ23でのモニタ結果はSOA18にフィードバックされる。
【0021】
LD11の両端面からの出射光をSOA12とSOA18でそれぞれ増幅し、SOA12、18の後段に配置されるモニタ16、23で光検出する。電流として検出された光は図示しない制御部でパワー検出され、モニタ結果がSOA12、18にフィードバックされる。これにより、レーザモジュール10の2つの出力光のレベルを個別に安定化することができる。
【0022】
また、波長ロッカー15で、LD11の発振波長を監視する。波長ロッカー15で検出される中心波長に基づいて、LD11の発振波長を制御して、出力波長を一定の波長にロックする。これにより、LD11の波長の安定化を図ることもできる。
【0023】
図3の構成では、LD11の両端から出力される光のいずれを送信用に用いても受信用に用いてもよい。たとえば、波長ロッカー15からの出力を搬送光として用い、ビームスプリッタ22の出力を局発光として用いてもよい。
【0024】
第1実施形態の構成により、ディジタルコヒーレント方式の光通信で用いられる送信光と局発光を一つのレーザモジュール10で実現することができる。単一のLD11を光源として用い、両方の出力端にSOA12,18を配置することで、レーザモジュール10の小型化と低消費電力が可能となる。また、SOA12、18以降の出力光をそれぞれモニタしてSOA12、18にフィードバックすることで、送信光と局発光のパワーレベルを個別に制御することができる。波長ロッカー15を用いて、LD11の出力波長を安定化することができる。
【0025】
<第2実施形態>
図4は、第2実施形態のレーザモジュール30の概略構成図である。第2実施形態では、第1実施形態の構成から、ビームスプリッタ22とモニタ23を削除し、一方の側に配置されるモニタ36でLD31の両側の出力を制御する。
【0026】
レーザモジュール30は、単一のLD31を有する。LD31の光軸に沿って、LD31の両側にSOA32と38、レンズ33と39、光アイソレータ34と41がそれぞれ配置される。LD31の一方の側に波長ロッカー35とモニタ36が配置される。
【0027】
SOA32の後段に配置されるモニタ36で片側の光パワーをモニタし、モニタ結果をSOA32とSOA38のそれぞれにフィードバックすることで、光出力レベルを安定化することができる。また、波長ロッカー15でLD11の発振波長を監視し、モニタ結果に基づいてLD31の波長を制御することができる。
【0028】
第2実施形態の構成は、第1実施形態と比較してさらなる小型化が可能である。また、第1実施形態と同様に、送信光と局発光の双方の波長を安定化することができる。
【0029】
図5は、図4のレーザモジュール30の、より具体的な構成を示す。レーザモジュール30はパッケージ基板51に搭載されてパッケージ化される。パッケージ基板51上に、熱電クーラ(TEC:Thermoelectric Cooler)52、光アイソレータ34と41、および波長ロッカー35が配置されている。
【0030】
TEC52上に、キャリア53を介してLD31が搭載され、LD31の光軸方向の両側にSOA32とSOA38が配置されている。SOA32の出力は、TEC52上に配置されるレンズ33により光アイソレータ34に結合される。SOA38の出力は、TEC52上に配置されるレンズ39により光アイソレータ41に結合される。
【0031】
TEC52は、LD31の温度を安定化させるために用いられ、図示しない駆動コントローラに接続されている。LD31、SOA32、およびSOA38は、キャリア53上にモノリシックに形成することができる。LD31がDFBアレイで構成される場合は、LD31とSOA33の間およびLD31とSOA38の間に、図示しない光カプラ(合波器)が挿入される。
【0032】
SOA32の出力は、レンズ32、光アイソレータ34を介して、波長ロッカー35に入力される。波長ロッカー35は、ビームスプリッタ61a、61b、エタロン62、光検出器(PD)63,64を含む。
【0033】
波長ロッカー35への入射光の一部は、ビームスプリッタ61aで反射され、エタロン62を介してPD63に導かれる。エタロン62は透過率が波長依存性であり、特定の波長の光だけを透過させる。透過光の中心波長はPD63で検出される。PD63の検出結果は、上述した図示しない駆動コントローラを介してTEC52にフィードバックされ、LD31の温度制御が行われる。これによりLD31の波長は一定波長にロックされる。
【0034】
ビームスプリッタ61aの透過成分の一部は、ビームスプリッタ61bで反射されて、PD64に導かれる。PD64は、光出力パワーの検出に用いられる。
【0035】
ビームスプリッタ61bの透過成分は、レーザモジュール30の一方の出力として、レンズ37を介してコネクタ27内の光ファイバ25に結合される。レーザモジュール30のもう一方の出力は、SOA38、レンズ39、および光アイソレータ41を通過する光であり、レンズ44を介して、コネクタ28内の光ファイバ26に結合される。
【0036】
図6は、PD64の検出結果をSOA32とSOA38にフィードバックする制御機構60を示す。PD64は入射光を電流に変換する。PD64から出力された電流は、電流モニタ65で検出される。電流モニタ65の出力は差分回路67に入力され、もうひとつの入力である基準データ66との差分が検出される。検出された差分は、SOA32用のSOA電流制御部68と、SOA38用のSOA電流制御部69に供給される。SOA電流制御部68は、検出される差分を最小にする方向にSOA32を制御する。SOA電流制御部69は、検出される差分を最小にする方向にSOA38を制御する。
【0037】
なお、図3の第1実施形態では、具体的な制御機構を図示していないが、図6と同様の制御機構が適用される。この場合、図3のモニタ16とモニタ23から出力される電流の各々が対応する電流モニタでモニタされ、差分が得られ、SOA12とSOA18に個別にフィードバックされる。
【0038】
図7は、第1実施形態のレーザモジュール10、または第2実施形態のレーザモジュール30を用いた光送受信装置1Aの概略図である。以下の説明では、代表してレーザモジュール30と称する。光送受信装置1Aは、DSP2、レシーバ3、ドライバ5、変調器7、制御部8、およびレーザモジュール30を含む。
【0039】
レーザモジュール30の一方の出力は、搬送光として変調器7に導かれ、他方の出力は局発光としてレシーバ3に導かれる。制御部8は、レシーバ3、ドライバ5、およびレーザモジュール30に接続される。制御部8は、図6の制御機構60や、波長ロッカー35のPD63の出力に応じてTEC52を制御する駆動コントローラ(不図示)を含む。
【0040】
DSP2は、入力された信号をたとえば偏波多重信号に変換し、ドライバ5を介して変調器7を駆動する。変調器7は、レーザモジュール30から入力された搬送光(連続光)を駆動データ信号で変調して、光送受信装置1Aの送信ブロックから出力する。
【0041】
レシーバ3は、伝搬してきた光信号を受信し、偏波分離する。偏波分離された各偏波成分を、レーザモジュール30からの局発光で検波して、同相成分と直交成分に分離し、対応する電圧信号を出力する。DSP2で受信信号と局発光との同期がとられ、波長分散による線形ひずみの除去等が行われ、受信信号が復調される。
【0042】
この光送受信装置1Aは、単一のレーザモジュール30を用いることで、小型化と低消費電力を実現する。
【0043】
<第3実施形態>
図8は、第3実施形態のレーザモジュール70の概略構成図である。第3実施形態ではレーザモジュール70内に変調器71を組み込む。
【0044】
レーザモジュール70は、単一のLD11を有する。LD11の一方の側に、SOA12、変調器71、レンズ13、光アイソレータ14、波長ロッカー15がこの順で配置され、波長ロッカー15の一部の出力がモニタ16に接続される。LD11の他方の側に、SOA18、レンズ19、光アイソレータ21、ビームスプリッタ22がこの順で配置され、ビームスプリッタで分離された光の一部がモニタ23に入力される。
【0045】
変調器71は、電界印加による屈折率変化を利用するもの、電界吸収による屈折率変化を利用するもの、温度による屈折率変化を利用するものなど、任意の光変調器である。変調器71は、シリコンフォトニクス技術を用いて、LD11やSOA12と同一基板上に形成することができる。変調器71にドライバ5(図9参照)から駆動データ信号が入力されて、LD11の出力光を変調する。この構成では、変調器71が配置される側の光出力が送信光となる。
【0046】
SOA12の後段のモニタ16でLD11の一方の光出力レベルをモニタして、SOA12にフィードバックする点、SOA18の後段のモニタ23でLD11の他方の光出力レベルをモニタしてSOA18にフィードバックする点、波長ロッカー15でLD11の出力波長を安定化する点は、第1実施形態と同様である。
【0047】
図9は、図8のレーザモジュール70を用いた光送受信装置1Bの概略図である。光送受信装置1Bは、DSP2、レシーバ3、ドライバ5、制御部8、およびレーザモジュール70を含む。
【0048】
レーザモジュール70の一方の出力は、局発光としてレシーバ3に導かれ、他方の出力は送信光信号として光送受信装置1Bの出力となる。制御部8は、レシーバ3、ドライバ5、およびレーザモジュール70に接続される。
【0049】
制御部8は、レーザモジュール70のモニタ16および23の電流出力に基づいてSOA12とSOA18を個別に制御する。また、波長ロッカー15の出力に応じてLD11の波長を制御する。
【0050】
DSP2は、入力された信号をたとえば偏波多重信号に変換し、ドライバ5を介して、レーザモジュール70の変調器71を駆動する。変調された信号光は、レーザモジュール70から出力される。
【0051】
レシーバ3は、伝搬してきた光信号を受信し、偏波分離する。偏波分離された各偏波成分を、レーザモジュール70からの局発光で検波して、同相成分と直交成分に分離し、対応する電圧信号を出力する。DSP2で受信信号と局発光との同期がとられ、波長分散による線形ひずみの除去等が行われ、受信信号が復調される。
【0052】
図9の光送受信装置1Bは、図7の構成と比較して、レーザモジュールの外部に配置される変調器7をなくしたことで、さらに小型化を図ることができる。
【0053】
なお、レーザモジュール内に変調器71を組み込む構成は、第2実施形態のように一つのモニタ出力で両方のSOA32,38を制御する構成と組み合わせてもよい。
【0054】
<第4実施形態>
図10は、第4実施形態のレーザモジュール80の概略構成図である。第1〜第3実施形態では、レーザモジュールの両端から2つの出力光を反対方向に取り出していた。第4実施形態では、レーザモジュールの2つの出力光を、互いに直交する方向に取り出す。
【0055】
レーザモジュール80は、単一のLD11を有する。LD11の光軸に沿った両側に、SOA12と18、レンズ12と19、光アイソレータ14と21、モニタ16と23がそれぞれ配置される。LD11の一方の側に波長ロッカー15とモニタ16が配置され、他方の側にビームスプリッタ22とモニタ23が配置される。
【0056】
SOA12で増幅された第1の出力光は、レンズ13、光アイソレータ14、波長ロッカー15を介して、LD11の光軸と平行な方向に出力される。SOA18で増幅された第2の出力光は、レンズ19、光アイソレータ21を通過し、その一部がビームスプリッタ22で直角方向に偏向される。偏向された光成分は、レンズ24を介してコネクタ28内の光ファイバ26に結合される。
【0057】
ビームスプリッタ22を直進して透過する光は、モニタ23で電流に変換されて電流パワーが図示しない制御部でモニタされる。モニタ結果に基づいて、SOA18が制御される。
【0058】
波長ロッカー15が配置される側の構成は、第1実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。
【0059】
図11は、図10のレーザモジュール80を用いた光送受信装置1Cの概略図である。レーザモジュール80の一端80aから出力される第1の出力光は、変調器7に入力される。レーザモジュール80の側面80bから出力される第2の出力光は、第1の出力光の出力方向と、直交する方向に出力され、レシーバ3に入力される。
【0060】
DSP2、ドライバ5、変調器7、制御部8の構成、動作は、第1〜第3実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0061】
一般に、レーザモジュール等の光源部材は、光送受信装置の端部に配置されることが多い。レーザモジュール80で搬送光と局発光を90°の角度で出射することで、実装の自由度が向上し、小型化に有利である。
【0062】
第4実施形態の構成は、第3実施形態で変調器をレーザモジュールに組み込む構成にも適用可能である。この場合、変調機能を有するレーザモジュールを光送受信装置のコーナー部に配置することで、光送受信装置をさらに小型化することができる。
【0063】
第1〜第4実施形態の構成は、任意に組み合わせることが可能である。いずれの構成でも単一のレーザモジュールを用いて送信光と局発光を個別に制御し、光送受信装置の小型化と消費電力の低減を実現することができる。
【0064】
また、レンズ17とレンズ24の間や、レンズ37とレンズ44の間に、ビームスプリッタなどの追加の光分岐素子を配置することで、2出力以上の光源モジュールを実現することができる。
【0065】
以下の説明に対し、以下の付記を提示する。
(付記1)
互いに対向する光出射面を有する単一の光源と、
前記光源の両側で前記各光出射面に隣接して配置される第1の光増幅器および第2の光増幅器と、
前記第1の光増幅器の出力をモニタする第1モニタと、
を有し、前記第1の光増幅器の出力パワーレベルは、前記第1モニタのモニタ結果に基づいて、前記第2の光増幅器と独立に制御されることを特徴とする光源モジュール。
(付記2)
前記第2の光増幅器の出力をモニタする第2モニタ、
をさらに有し、前記第2の光増幅器の出力パワーレベルは、前記第2モニタのモニタ結果に基づいて調整されることを特徴とする付記1に記載の光源モジュール。
(付記3)
前記第1モニタのモニタ結果は前記第1の光増幅器と前記第2の光増幅器に供給され、
前記第1の光増幅器の出力パワーレベルと、前記第2の光増幅器の出力パワーレベルは前記モニタ結果に基づいて個別に制御されることを特徴とする付記1に記載の光源モジュール。
(付記4)
前記第1の光増幅器の後段に配置される波長ロッカー、
をさらに有し、前記光源の波長は、前記波長ロッカーにより一定波長に制御されることを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の光源モジュール。
(付記5)
前記第1モニタは、前記波長ロッカーで分岐される光を検出する光検出器であることを特徴とする付記4に記載の光源モジュール。
(付記6)
前記第1の光増幅器と前記第2の光増幅器のいずれか一方の後段に配置され、外部から入力される駆動データ信号に基づいて、前記第1の光増幅器と前記第2の光増幅器のいずれか一方の出力光を変調する変調器、
をさらに有することを特徴とする付記1に記載の光源モジュール。
(付記7)
前記光源から出射される光を前記光源モジュールの反対方向に出力する光学系、
をさらに有することを特徴とする付記1〜6のいずれかに記載の光源モジュール。
(付記8)
前記光源から出射される光を前記光源モジュールから互いに直角を成す方向に出力する光学系、
をさらに有することを特徴とする付記1〜6のいずれかに記載の光源モジュール。
(付記9)
付記1〜9のいずれかに記載の光源モジュールと、
送信信号に基づいて、前記光源モジュールから出力される第1の光を変調するための駆動信号を出力するドライバと、
前記光源モジュールから出力される第2の光で受信光を検出する受信部と、
前記光源モジュールのモニタ出力に基づいて前記第1の光増幅器の出力パワーを前記第2の光増幅器と独立して制御する制御部と、
を有することを特徴とする光送受信装置。
【符号の説明】
【0066】
1A、1B、1C 光送受信装置
2 DSP(信号処理部)
3 レシーバ
5 ドライバ
7 変調器
8 制御部
10、30、70、80 レーザモジュール(光源モジュール)
11 LD(光源)
12、32 SOA(第1の光増幅器)
15、35 波長ロッカー
16、36 モニタ(第1モニタ)
18、38 SOA(第2の光増幅器)
23 モニタ(第2モニタ)
60 制御機構
22 ビームスプリッタ(光学系)
図1
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