(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
それぞれに異なる管理符号が付けられた複数のベース版オブジェクトを含み,これらのベース版オブジェクトが設定された重ね順で重ねて表示されるベース版レイアウトにおいて,少なくとも1つのベース版オブジェクトをその重ね順を保ったまま差替えオブジェクトで差替えて新たな版を作成するレイアウト編集処理装置におけるレイアウト編集処理方法であって,
ベース版レイアウトのベース版オブジェクトと差替えるべき差替えオブジェクトを,差替えオブジェクト決定手段が操作部における入力操作に応じて決定し,
前記差替えオブジェクト決定手段によって決定された差替えオブジェクトに,ベース版レイアウト内のベース版オブジェクトに付けられた管理符号とは異なる管理符号を,管理符号付与手段が一旦付与し,
ベース版レイアウトにおいて前記差替えオブジェクトと差替えられるべき被差替えオブジェクトを被差替えオブジェクト決定手段が操作部における入力操作に応じて決定し,
リンク手段が,前記差替えオブジェクトの管理符号を前記被差替えオブジェクトの管理符号と同じに設定して前記差替えオブジェクトと前記被差替えオブジェクトとをリンクし,そして
制御手段が,同じ管理符号によってリンクされた前記差替えオブジェクトと前記被差替えオブジェクトの表示,非表示を版に応じて切り替える,
レイアウト編集処理方法。
それぞれに異なる管理符号が付けられた複数のベース版オブジェクトを含み,これらのベース版オブジェクトが設定された重ね順で重ねて表示されるベース版レイアウトにおいて,少なくとも1つのベース版オブジェクトをその重ね順を保ったまま差替えオブジェクトで差替えて新たな版を作成するレイアウト編集処理装置であって,
ベース版レイアウトのベース版オブジェクトと差替えるべき差替えオブジェクトを,操作部における入力操作に応じて決定する差替えオブジェクト決定手段,
前記差替えオブジェクト決定手段によって決定された差替えオブジェクトに,ベース版レイアウト内のベース版オブジェクトに付けられた管理符号とは異なる管理符号を一旦付与する手段,
ベース版レイアウトにおいて前記差替えオブジェクトと差替えられるべき被差替えオブジェクトを,操作部における入力操作に応じて決定する被差替えオブジェクト決定手段,
前記差替えオブジェクトの管理符号を前記被差替えオブジェクトの管理符号と同じに設定して前記差替えオブジェクトと前記被差替えオブジェクトとをリンクする手段,および
同じ管理符号によってリンクされた前記差替えオブジェクトと前記被差替えオブジェクトの表示,非表示を版に応じて切り替える制御手段,
を備えるレイアウト編集処理装置。
それぞれに異なる管理符号が付けられた複数のベース版オブジェクトを含み,これらのベース版オブジェクトが設定された重ね順で重ねて表示されるベース版レイアウトにおいて,少なくとも1つのベース版オブジェクトをその重ね順を保ったまま差替えオブジェクトで差替えて新たな版を作成するレイアウト編集処理をコンピュータに実行させるプログラムであって,
ベース版レイアウトのベース版オブジェクトと差替えるべき差替えオブジェクトを操作部における入力操作に応じて差替えオブジェクト決定手段に決定させ,
決定された前記差替えオブジェクトに,ベース版レイアウト内のベース版オブジェクトに付けられた管理符号とは異なる管理符号を,管理符号付与手段に一旦付与させ,
ベース版レイアウトにおいて前記差替えオブジェクトと差替えられるべき被差替えオブジェクトを,操作部における入力操作に応じて被差替えオブジェクト決定手段に決定させ,
リンク手段に,前記差替えオブジェクトの管理符号を前記被差替えオブジェクトの管理符号と同じに設定させて前記差替えオブジェクトと前記被差替えオブジェクトとをリンクさせ,そして
制御手段に,同じ管理符号によってリンクされた前記差替えオブジェクトと前記被差替えオブジェクトの表示,非表示を版に応じて切り替えさせるようにコンピュータを制御する,
レイアウト編集処理プログラム。
【実施例】
【0014】
図1はレイアウト編集処理装置の電気的構成の概要を示すものである。レイアウト編集処理装置1は,たとえば,パーソナル・コンピュータ等により構成されており,制御部11,記憶部12,操作部13,表示部14およびインターフェース部(I/F部)15を備えている。
【0015】
記憶部12は,たとえば,ハードディスク・ドライブや不揮発性メモリ等により構成されており,オペレーティング・システムや,アプリケーション等の各種プログラム,各種データ(DTPデータ,各種テーブル,オブジェクト等)等を記憶する。これらのアプリケーション・プログラムには,DTPデータを編集するためのレイアウト編集用アプリケーション(一般的なレイアウト・ソフトを含む),後述する差替版作成処理等を行うプログラムが含まれている。これらのプログラムはサーバ装置等からネットワークを介して取得するようにしてもよいし,記録媒体に記録されたものを読み込むようにしてもよい。
【0016】
操作部13は,たとえばキーボード,マウス等により構成されており,ユーザ(編集者)の入力操作を受け付け,入力操作に応じた操作信号を制御部11に送る。表示部14は,液晶ディスプレイ装置等で構成されており,制御部11の制御の下,レイアウト,メニューなどの各種ウィンドウ等を表示する。I/F部15は,スキャナやプリンタ等の周辺機器との間で送受信するデータの変換等を行う。
【0017】
制御部11は,演算機能を有するCPU,ROM,作業用のRAM等を備えており,操作部13からの操作信号に基づいて,当該操作信号によって指示された処理を行い,その結果を記憶部12,表示部14,I/F部15に出力する。
【0018】
図2はベース版のページ・レイアウト,このベース版を基に作成されたA版のページ・レイアウト,およびA版から差替えオブジェクトを取り出してベース版の被差替えオブジェクトと差替えることにより新たに作成するB版のページ・レイアウトを,B版の作成過程が理解できるように示すものである。
【0019】
まずベース版について説明する。
図2に示されるベース版のページ・レイアウト(
図2(A),(B),(C) )は表示部14に表示された状態を示すものである。このレイアウトには,少なくとも隣接するものが重ねて表示される複数のベース版画像オブジェクトと,対応する画像オブジェクトに重ねて表示される複数のベース版テキスト・オブジェクトとが含まれており,その重ね順は,
図3に示す記憶部12内のオブジェクト・テーブルに記憶されている。オブジェクト・テーブルはオブジェクト名とその重ね順を示すものである。重ね順は,下のものほど上のものに隠れて見えない,すなわち,上のオブジェクト(対象,目的物)が下のオブジェクトよりも優先して表示される。重ね順を示す番号は上のものほど小さい。テキスト・オブジェクトの方が画像オブジェクトよりも上に表示される。
【0020】
ベース版画像オブジェクトについて説明すると,「メロンの画像」を表わすベース版画像オブジェクト1,「バナナの画像」を表わすベース版画像オブジェクト2,「みかんの画像」を表わすベース版画像オブジェクト3,「りんごの画像」を表わすベース版画像オブジェクト4の順である。「ベース版画像オブジェクト」に続く数字「1」,「2」,「3」,「4」はID番号(管理符号)であり,画像オブジェクトについてはすべて異なる数字が用いられる。
【0021】
テキスト・オブジェクトは画像オブジェクトの上に重ねて表示されるもので,「メロン」の文字を表わすベース版テキスト・オブジェクト1,「1玉 ¥2,900 」の文字(記号,数字を含む,以下同じ)を表わすベース版テキスト・オブジェクト2,「バナナ」の文字を表わすベース版テキスト・オブジェクト3,「1房 ¥98」の文字を表わすベース版テキスト・オブジェクト4,「みかん」の文字を表わすベース版テキスト・オブジェクト5,「3個 ¥80」の文字を表わすベース版テキスト・オブジェクト6,「りんご」の文字を表わすベース版テキスト・オブジェクト7,および「2個 ¥150 」の文字を表わすベース版テキスト・オブジェクト8の順である。「ベース版テキスト・オブジェクト」に続く「1」〜「8」の数字はID番号(管理符号)であり,テキスト・オブジェクトについてはすべて異なる数字が用いられる。管理符号は番号のみならず他の符号を用いてもよい。
【0022】
このようなベース版オブジェクトが既に作成されているものとする(このようなベース版オブジェクトはオブジェクト・テーブルやそれらの表示を含めて既知の(市販の)レイアウト編集用アプリケーションにより作成することができる)。
【0023】
上記のベース版を基礎として,オブジェクト間の重ねの順を変更することなくその一部のオブジェクトを他のオブジェクトと置き替えた(差し替えた)差替え版を作成することができる。ベース版は1つであるが,そのベース版を基礎として複数の差替え版の作成が許容される。複数の差替え版を区別するために便宜上A,B等の符号を用いる。
【0024】
A版のページ・レイアウト(
図2(D) )は,ベース版において,「りんごの画像」,「りんご」の文字および「2個 ¥150 」の文字を,「ぶどうの画像」,「ぶどう」の文字および「1房 ¥750 」の文字と差し替えることにより作成されたものである。
【0025】
このような差し替えは,差替えモードにおいて,差替えオブジェクト(「ぶどうの画像」,「ぶどう」の文字,「1房 ¥750 」の文字)を作成(選択)しておき(画像などは既に作成された多数の画像の中から選択すればよい),ベース版レイアウトの表示画面上において被差替えオブジェクトを指定し,かつ既に作成した差替えオブジェクトを被差替えオブジェクトの代わりに配置されるものとして選択すればよい(テキスト・オブジェクトについてはその都度で入力することができる)。
【0026】
図4は差替えA版のオブジェクト・テーブルを示している。
図3に示すベース版のオブジェクト・テーブルとは次の点で異なる。すなわち,画像オブジェクトに関していえば,ベース版の被差替えオブジェクト「りんごの画像」(ベース版画像オブジェクト4)の1つ下の重ね順(1つ上の重ね順でもよい)の位置に,A版の差替えオブジェクト「ぶどうの画像」(A版画像オブジェクト4)が挿入されている。これらの画像オブジェクトのID番号はともに「4」であり,同じID番号をつけることにより相互にリンクしている。
【0027】
テキスト・オブジェクトについても同じように,被差替えオブジェクト「りんご」の文字(ベース版テキスト・オブジェクト7)の1つ下の重ね順(1つ上の重ね順でもよい)の位置に差替えオブジェクト「ぶどう」の文字(A版テキスト・オブジェクト7)が挿入されている。これらのテキスト・オブジェクトにはオブジェクト名の末尾にともに「7」のID番号がつけられ,相互にリンクされている。
【0028】
さらに,他の被差替えオブジェクト「2個 ¥150 」の文字(ベース版テキスト・オブジェクト8)の1つ下の重ね順(1つ上の重ね順でもよい)の位置に差替えオブジェクト「1房 ¥750 」の文字(A版テキスト・オブジェクト8)が挿入されている。これらのテキスト・オブジェクトにはオブジェクト名の末尾にともに「8」のID番号がつけられ,相互にリンクされている。
【0029】
ベース版の表示またはプリントにおいては,
図4のオブジェクト・テーブル中のベース版テキスト・オブジェクト1〜8およびベース版画像オブジェクト1〜4のオブジェクトを用いて,その重ね順にしたがって
図2(A) ,(B) ,(C) のような表示またはプリントが行なわれる。A版の表示またはプリントにおいては,
図4のオブジェクト・テーブル中のベース版テキスト・オブジェクト1〜6,A版テキスト・オブジェクト7,8,ベース版画像オブジェクト1〜3およびA版画像オブジェクト4を用いて,その重ね順にしたがって
図2(D) に示すような表示またはプリントが行なわれる。すなわち,同じID番号でリンクされているオブジェクトについては,ベース版またはA版で表示,非表示が切り替えられることにより,1つのオブジェクト・テーブル(A版)(
図4)でベース版とA版の表示(またはプリント)が可能となる。ID番号によるリンクは版に応じて表示,非表示(プリント,非プリント)を切り替えるために利用される。
【0030】
このように,他のオブジェクトとの関係で重ね順を変更することなく被差替えオブジェクトを差替えオブジェクトによって差し替える方法(装置,プログラム)については出願人が既に特許出願(特願2011−146095)(以下,「先願」という)(上記特許文献2)しているが,この方法に限らず,
図4に示すようなオブジェクト・テーブルを作成することは可能である。先願の方法を説明すると,ベース版において表示画面上において被差替えオブジェクトが指定されると,制御部11は,データ上またはメモリ上で(レイアウト上で),この被差替えオブジェクトと全く同じオブジェクトを,被差替えオブジェクトの直ぐ上または直ぐ下に重ねて,全く同じ配置位置に複製する。そして,別途作成しておいた,またはユーザが選択した差替えオブジェクトを複製した被差替えオブジェクトと差し替える。このようにして差替えオブジェクトの重ね順が被差替えオブジェクトの直ぐ上または直ぐ下に規定される。そして,ベース版のモードにおいては被差替えオブジェクトを表示して差替えオブジェクトを表示せず,差替えA版のモードにおいては差替えオブジェクトを表示し,被差替えオブジェクトを表示しないように制御する。
【0031】
先願の明細書に開示されている技術は上記にとどまっている。この発明の実施例では,A版のための被差替えオブジェクト(「ぶどうの画像」,「ぶどう」の文字,「1房 ¥750 」の文字)をさらに,B版作成のために利用しようとするものである。このとき,A版のオブジェクト・テーブル(
図4)はそのまま変更なしに保存される。また,B版作成のためにベース版(
図2(A) ,(B) ,(C) )が利用される。
【0032】
制御部11は,B版レイアウト作成のために,ベース版を基にした差替えモードに設定される。この差替えモードの処理は,ペースト処理(
図11)と編集処理(
図12)とを含む。
【0033】
まず,ペースト処理(
図11)において,オペレータは操作部13でA版から「ぶどう」に関連するオブジェクトを取り出す操作を行う。A版が指定されると(S11),制御部11はA版のレイアウト(
図2(D) )を表示部14に表示する(S12)。オペレータが操作部13でA版レイアウト上の「ぶどうの画像」,「ぶどう」の文字および「1房 ¥750 」の文字を選択するので(S13),制御部は選択されたオブジェクトにID番号を付与してオブジェクト・テーブル(B版)(ペースト後)(
図5)を作成する(S14)。表示部14の表示画面には
図2(E) に示すように「ぶどうの画像」,「ぶどう」の文字,「1房 ¥750 」の文字が表示される。
【0034】
図5に示すオブジェクト・テーブルはベース版のオブジェクト・テーブル(
図3)を基調とするもので,そのテーブルに,上で選択された「ぶどうの画像」がB版画像オブジェクト5として,「ぶどう」の文字がB版テキスト・オブジェクト9として,「1房 ¥750 」の文字がB版テキスト・オブジェクト10としてそれぞれ追加される。ここで各オブジェクト名の末尾にあるID番号としては,オブジェクト・テーブル(ベース版)に既に存在するすべてのオブジェクトに付けられたID番号とは異なるものが付けられる。この実施例では,ID番号としては連続番号が用いられているので,使われている連続番号の最大値に1,2等を加えた数字,すなわち,画像オブジェクトについては「5」,テキスト・オブジェクトについては「9」,「10」が用いられる。
【0035】
新たに作成しようとするB版の差替えオブジェクトとして,このように既に存在するオブジェクトのID番号とは異なるID番号を付すのは,B版のオブジェクト・テーブルにおいて,差替えオブジェクトを他のオブジェクトと区別するためである。もし,A版の「ぶどう」に関するオブジェクトのオブジェクト名をそのまま使うと同じID番号が存在することになり,混同を生じやすいからである。
【0036】
次に
図12に示す編集処理に進む。オペレータは
図11の処理でペーストしたオブジェクト(「ぶどうの画像」,「ぶどう」の文字,「1房 ¥750 」の文字)(差替えオブジェクト)と,ベース版レイアウト上の被差替えオブジェクト(「みかんの画像」,「みかん」の文字および「3個 ¥80」の文字)を操作部13において,選択する(S21,S22,S24,S25)。すると,これらの選択されたオブジェクトが記憶部12に記憶される(S26)。差替えオブジェクト,被差替えオブジェクトのいずれを先に選択してもよい。差替えオブジェクトについては,ペースト処理(
図11)で既に選択されたことになっていれば,再度の選択は必ずしも必要ではない。また,差替えオブジェクトの重ね順は,他のオブジェクトとの関係でいうと被差替えオブジェクトの重ね順と同じであるが,必要なら,確認的に差替えオブジェクトの重ね順(たとえば,被差替えオブジェクトである「みかん」の直ぐ下または直ぐ上など)を指定する。
【0037】
このときのオブジェクト・テーブル(B版)(重ね順指定後)は
図6に示すようになる。すなわち,差替えオブジェクトは,被差替えオブジェクトの直ぐ下(または直ぐ上)の位置に挿入されている。たとえば,画像オブジェクトについていうと,「ぶどうの画像」は「みかんの画像」の直ぐ下に位置している(重ね順14)。テキスト・オブジェクトについては,「ぶどう」の文字は「みかん」の文字の直ぐ下に(重ね順6),「1房 ¥750 」の文字は「3個 ¥80」の文字の直ぐ下に(重ね順8)に位置している。
【0038】
この後,制御部11は,ベース版の被差替えオブジェクトのID番号(「みかんの画像」については,「ベース版画像オブジェクト3」の「3」,「みかん」の文字については「5」,「3個 ¥80」の文字については「6」)を取得し(S27),これらに対応するB版の差替えオブジェクトに同じID番号をつける(S28)。これにより,
図7に示すように,「ぶどうの画像」については「B版画像オブジェクト3」というオブジェクト名が付けられ,「ぶどう」の文字については「B版テキスト・オブジェクト5」というオブジェクト名となり,「1房 ¥750 」という文字について「B版テキスト・オブジェクト6」というオブジェクト名がつけられることになる。
【0039】
図7に示すオブジェクト・テーブルによると,B版の表示(プリント)が選択されると,
図2(F) に示すように,ベース版の「みかん」に関する表示の代わりに「ぶどう」に関する画像,文字が表示される。ベース版に関しては,
図2(C) に示すように「みかん」に関する表示がなされている。
【0040】
上述した各オブジェクトについては,記憶部12内に
図8に示すようなオブジェクト属性情報(属性データ)(これをオブジェクトということもある)が記憶されている。オブジェクトは,オブジェクト名(上述した「ベース版画像オブジェクト3」など),オブジェクトを表わす画像データ(画像オブジェクトの場合)もしくはテキスト・データ(テキスト・オブジェクトの場合)またはこれらの画像データもしくはテキスト・データへのルート(これらのデータが格納されている記憶場所のアドレス),オブジェクトが配置されている位置(チラシ等の1ページ上のレイアウト位置または画面上の位置)を表わす座標等から構成される。オブジェクトの位置座標は,たとえばオブジェクトに外接する方形の左下の角の座標(たとえば,画面またはチラシ1頁分のレイアウトの左下の角を原点とする)で表わされる。
【0041】
オブジェクトの一例が
図9および
図10に示されている。
図9はベース版画像オブジェクト3(みかん)のオブジェクトであり,
図10は差替えB版画像オブジェクト3(ぶどう)のオブジェクトである。
【0042】
上記実施例では既存の差替え版(A版)から差替えオブジェクトを取得しているが,既に作成されかつ保存されているオブジェクト群から差替えオブジェクトを選択してもよいし,差替えオブジェクトを新たに創作してもよいのはいうまでもない。