(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。本発明の情報処理システムは、クライアントPC101(情報処理装置)とサーバ102(サーバ装置)がLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワーク103を介して相互にデータ通信可能に接続されている。
図1のネットワーク103上に接続される各種端末あるいはサーバの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0012】
図2は、クライアントPC101とサーバ102のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0013】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0014】
また、ROM202あるいは外部メモリ211(記憶手段)には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、クライアントPC101、サーバ102の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0015】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0016】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイス等の入力デバイス209からの入力を制御する。
【0017】
ビデオコントローラ(VC)206は、ディスプレイ210等の表示部への表示を制御する。表示部の種類はCRTや、液晶ディスプレイを想定するが、これに限らない。
【0018】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0019】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0020】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0021】
本発明のクライアントPC101、サーバ102が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0022】
さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
【0023】
クライアントPC101などの情報処理装置におけるユーザからの操作の受け付けは、入力ボックスやチェックボックス等の各種項目を配置した操作画面を介して行われるが、このような各種入力項目の配置は、画面の初期設計を行った際に予め決定されているのが通常である。しかし、このような初期配置は全てのユーザにとって常に使いやすい配置であるとは言えず、ユーザごとに配置を変更することが求められている。
【0024】
例えば、マウスを画面上側で動かしたり、無意識にクリック操作することが癖のユーザの場合には、使用頻度の高い入力項目を画面上側に配置することができれば、入力操作時にマウスの移動を最小限にとどめることができるため、操作勝手が良いといえる。逆に、マウスを画面下側で動かしたり、無意識にクリック操作することが癖のユーザの場合には、使用頻度の高い入力項目を画面下側に配置することができれば、入力操作時にマウスの移動を最小限にとどめることができるため、操作勝手が良いといえる。すなわち、本実施形態は、ユーザの癖等を加味して各々のユーザにとって使い勝手がよいように入力項目が配置された操作画面を提供するものである。
【0025】
以下説明においては、入力を受け付ける操作画面であるHTML画面をサーバ102が生成し、クライアントPC101が生成されたHTML画面を表示する場合を例に説明を行うが操作画面がHTML画面に限られないことは言うまでもない。
【0026】
図3は、本発明の実施形態におけるクライアントPC101とサーバ102で行われるHTML画面を表示する際の処理を示すフローチャートである。
図3のフローチャートに示す処理は、クライアントPC101とサーバ102それぞれのCUP201が記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0027】
S301では、クライアントPC101のCPU201が、ユーザからログインの入力受付を行う。具体的には、ユーザがログインを要求する画面上でユーザIDとパスワードを入力することで、ログイン要求が行われる。
【0028】
S302では、クライアントPC101のCPU201が、サーバ102に対してユーザIDとパスワード等のログイン情報を送信する。S303では、サーバ102のCPU201が、クライアントPC101から送信されたログイン情報を受信する。そして、S304では、サーバ102のCPU201が、ユーザIDに対応するユーザごとのHTML画面を生成する。
【0029】
S305では、サーバ102のCPU201が、クライアントPC101に対して、S304で生成したHTML画面を送信し、S306では、クライアントPC101のCPU201がHTML画面を受信する。
【0030】
そして、S307では、クライアントPC101のCPU201が、受信したHTML画面をクライアントPC101のディスプレイ210に表示するように表示制御する。
【0031】
これにより、クライアントPC上の画面に操作画面であるHTML画面が表示されることになる。
【0032】
この時に表示される操作画面601であるHTML画面の一例を
図6に示す。
図6に示すHTML画面は、台帳検索を行う際に用いる操作画面である。操作画面601は、画面区画位置1〜5のように複数の区画に区分けされており、それぞれの区画に項目グループが配置されている。
【0033】
項目グループAには、「都道府県」を入力できる入力項目と、「群市区町村」を入力できる入力項目がまとめられており、これらが画面区画位置1に配置されている。項目グループBには、「所在地名」を入力できる入力項目と、「所有者名」を入力できる入力項目と、「所在地コード」を入力できる入力項目がまとめられており、これらが画面区画位置2に配置されている。項目グループCには、「区分」を入力できる入力項目と、「団地コード」を入力できる入力項目とがまとめられており、これらが画面区画位置3に配置されている。項目グループDには、「団地名」を入力できる入力項目と「対象」を入力できる入力項目とが設けられており、これが画面区画位置4に配置されている。項目グループEには、「検索ボタン」及び「戻るボタン」と、検索結果一覧である「管理No.」等が設けられており、これらが画面区画位置5に配置されている。
【0034】
ユーザは、この台帳検索画面の項目グループA〜Dのうちの少なくとも1つの入力項目に入力して検索ボタンを押下することにより、外部メモリ211内に記憶されているデータベース内から検索条件に合う管理No.内容を検索結果一覧として得ることができる。なお、複数の入力項目が入力されている状態で検索ボタンが押下されると論理積された状態で検索が実行される。
【0035】
このような操作画面601の項目配置は、外部メモリ211等の記憶手段に記憶されている
図8(c)に示す表示位置制御テーブルに基づいて、サーバ102で決定される。表示位置制御テーブルには、ユーザID、画面ID、画面区画位置、項目グループ、項目ID、項目名称等が記憶されており、ここで示される画面区画位置に項目グループ内の各項目が配置される。
【0036】
外部メモリ211等の記憶手段には、さらに
図8(a)に示すユーザがマウスをクリックした位置およびクリックした回数をカウントアップしていくために用いる位置履歴データテーブルと、
図8(b)に示す操作画面の入力項目のうちユーザが検索に使用した入力項目の履歴をカウントアップしていくために用いる項目別入力頻度テーブルが記憶されている。
図8(a)の位置履歴データテーブル、
図8(b)の項目別入力頻度テーブル、
図8(c)の表示位置制御テーブルはいずれも初期の状態(使用履歴がない場合の状態)を示している。
【0037】
このようなテーブルは、画面ID及びユーザごとに設けられており、ここにユーザの使用履歴を記憶しておき、その値に応じて操作画面上の配置を入れ替えることで、本実施形態ではユーザごとに使用勝手が良いような画面を提供することができる。
【0038】
なお、
図6に示す操作画面601の5つの項目グループのうち、A〜Dについてはユーザが入力する項目があるため、ユーザの使用状況に応じて配置が換わることが望ましい。一方、検索ボタンや検索結果一覧の表示位置が変わってしまうとわかりにくくなるため、一部の項目は固定位置に表示されることが好ましい。すなわち、設定項目グループEは常に画面区画位置5に配置されていることが好ましい。このような配置とするために、配置の変更対象とするか否かを予め設定しておくことができる。
【0039】
図8(a)の位置履歴データテーブルには、ユーザID、画面ID,配置の変更対象の設定(1:変更する、0:変更しない)、画面区画位置、クリック回数、履歴取得開始日が設けられており、ユーザによる画面上でのマウスクリック操作した画面区画位置に対応するクリック回数のカウンタがカウントアップされていく。ここで、変更対象の指定を0(変更しない)と設定しておくことにより、画面区画位置は画面配置変更の対象外と設定しておくことができる。
【0040】
このような位置履歴データテーブルのカウントアップの処理を
図4(a)のフローチャートを用いて説明する。
図4(a)のフローチャートに示す処理は、クライアントPC101とサーバ102それぞれのCUP201が記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0041】
S401では、クライアントPC101のCPU201がマウスポインタのクリック操作が行われたイベントを検知したかを判断し、検知したと判断した場合にはS402にすすみ、マウスクリック操作が行われた際の画面上のマウスポインタの画面区画位置を取得する。
【0042】
S403では、クライアントPC101のCPU201は、画面ID,ユーザID,マウスポインタの操作位置情報をサーバ102に対して送信する。
【0043】
S404では、サーバ102のCPU201は、画面ID,ユーザID、マウスポインタの操作位置情報をクライアントPC101から受信する。
【0044】
そして、S405では、S404で受信した画像ID及びユーザIDに対応する位置履歴データテーブルを特定し、当該位置履歴データテーブルのマウスクリック位置のカウンタをカウントアップする。
【0045】
なお、ここではマウスクリック操作処理に応じてカウンタをカウントアップする例で説明したが、一定の時間間隔等の所定のタイミングでマウスの位置をサーバ102に送信し、送信時のマウスポインタの位置に応じたカウンタがカウントアップされるようにしてもよい。
【0046】
図9(a)に示す位置履歴データテーブルが、カウントアップされた後の状態を示したものである。画面区画位置ごとにクリック回数がカウントアップされており、画面区画位置1で8回クリックされ、画面区画位置2で25回クリックされ、画面区画位置3で20回クリックされ、画面区画位置4で15回クリックされていることがわかる。
【0047】
図8(b)の項目別入力頻度テーブルには、ユーザID、画面ID,設定項目グループ、配置の変更対象の指定(1:変更する、0:変更しない)、項目ID,項目名称、入力頻度(利用回数)が設けられており、ユーザにより少なくとも1つの入力項目に入力された状態で検索が実行されると入力頻度のカウンタがカウントアップされていく。ここで、配置の変更対象の指定を0(変更しない)と設定しておくことにより、設定項目グループEは画面配置変更の対象外と設定しておくことができる。
【0048】
このような項目別入力頻度テーブルのカウントアップの処理を
図4(b)のフローチャートを用いて説明する。
図4(b)のフローチャートに示す処理は、クライアントPC101とサーバ102それぞれのCUP201が記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0049】
S411では、クライアントPC101のCPU201が項目入力されて検索されるイベントが行われたかを判断し、検索が行われた場合にS412にすすみ、入力が行われた対象項目IDを取得する。
【0050】
S413では、クライアントPC101のCPU201は、画面ID,ユーザID,対象項目IDをサーバ102に対して送信する。
【0051】
S414では、サーバ102のCPU201は、画面ID,ユーザID,対象項目IDをクライアントPC101から受信する。
【0052】
そして、S415では、S414で受信した画像ID及びユーザIDに対応する項目別入力頻度テーブルを特定し、当該項目別入力頻度テーブルの対象項目IDの入力頻度をカウントアップする。
図9(b)に示す項目別入力頻度テーブルが、カウントアップされた後の状態を示したものであり、項目ごとに入力頻度がカウントアップされている。
【0053】
次に、
図4の処理によりカウントアップされたテーブル等をもとに、
図3のS302で行われるユーザIDごとのHTML画面生成処理を
図5のフローチャートを用いて詳細に説明する。
図5のフローチャートに示す処理は、サーバ102のCUP201が記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0054】
S501では、サーバ102のCPU201が、項目別入力頻度テーブルから、設定項目グループをまとめたグループ別入力頻度テーブルを生成する。
図9(b)に示す項目別入力頻度テーブルをもとに作成された一例が、
図10(a)に示すグループ別入力頻度テーブルである。グループ別入力頻度テーブルには、ユーザID,画面ID,設定項目グループ、項目グループ別の入力頻度総数が設けられており、項目別入力頻度テーブルの変更対象の指定が1(変更する)となっている項目グループのカウント値の合計が入力頻度総数として算出される。
【0055】
S502では、サーバ102のCPU201が、S501で生成したグループ別入力頻度テーブルの最も入力頻度が多い項目の値が0より大きくなっているかを判断する。ここで、0より大きくない(すなわち0である)と判断された場合には、まだ一度も検索が実行されていない初期状態であるといえるためS507に進み、
図8(c)に示す初期の表示位置制御テーブルをもとに
図6に示す初期のHTML画面を生成する。
【0056】
一方、S502で0より大きいと判断された場合には、S503に進み、サーバ102のCPU201は、グループ別入力頻度テーブルを入力頻度が大きい順にソートする。ソート後のグループ別入力頻度テーブルの一例が、
図10(b)に示すグループ別入力頻度テーブルである。S504では、ソート後のグループ別入力頻度テーブルを外部メモリ211等の記憶手段に記憶させる。
【0057】
そして、S505では、サーバ102のCPU201が、今回S503でソートされたグループ別入力頻度テーブルにおける設定項目グループの項目の順番が、前回処理時に記憶されているソート後のグループ別入力頻度テーブルの項目の順番と同じかどうかを判断する。S505で前回の順番と同じと判断された場合には、S508に進み前回の表示位置制御テーブルをもとにHTML画面を生成する。
【0058】
一方、S505で前回の順番と異なると判断された場合には表示位置表示制御テーブルの調整が必要な場合であると言えるため、S506に進み、サーバ102のCPU201が、
図9(a)に示す位置履歴データテーブルと
図10(b)に示すグループ別項目別入力頻度テーブルとに基づいて、表示位置表示制御テーブルを調整し、調整後の表示位置制御テーブルを外部メモリ211等の記憶手段に記憶させる。調整後の表示位置制御テーブルの一例を
図11に示す。
図11からわかるように、ソート後の項目グループ順番と、クリック回数でソートした画面区画位置の順番とが対応するように調整される。すなわち、入力頻度の最も多い項目グループがクリック回数の最も多い画面区画位置に配置され、入力頻度の最も少ない項目グループがクリック回数の最も少ない画面区画位置に配置される。言い換えると、第1の入力頻度の入力項目の表示位置が、第1の入力頻度よりも少ない第2の入力頻度の入力項目の表示位置よりもマウスのクリック操作が多く行われる位置の近くに配置されるように表示位置制御テーブルが調整されている。なお、ここでは前回の順番と異なる場合に常にS506において表示位置制御テーブルを調整する例を示したが、差異のある項目グループ間の入力頻度の差が所定以上の場合にのみ調整するようにしてもよい。例えば、
図10のグループ別入力頻度データテーブルの2番目である項目グループDと、マウスクリック回数2番目に設定されているデータ項目グループCの入力頻度の差が、全体の入力頻度の10%以上の場合にのみ調整するようにしてもよい。ここでは、全体の使用頻度80に対して18.75%((22−7)÷80)=0.1875)となり、項目位置の入れ替え対象と判断できる。
【0059】
S509では、S506で調整された
図11に示すような表示位置制御テーブルをもとにHTML画面を生成する。これにより生成された画面を
図7に示す。画面区画位置1には、クリック回数が4番目であるため、4番目の入力頻度である項目グループCが配置され、画面区画位置2は、クリック回数が1番目であるため、1番目の入力頻度である項目グループBが配置され、画面区画位置3は、クリック回数が2番目であるため、2番目の入力頻度である項目グループDが配置され、画面区画位置4は、クリック回数が3番目であるため、3番目の入力頻度である項目グループAが配置される。なお、画面区画位置5は変更対象外とあらかじめ設定されているため、調整は行われず項目グループEが配置される。
【0060】
このようにユーザごとのマウスの操作が行われる位置と入力項目の利用頻度を加味して、操作画面における入力項目の配置位置を決定することで、ユーザごとの癖を加味し、各々のユーザにとって使い勝手の良い操作画面の配置とすることができる。すなわち、マウスを画面上側で動かしたり、無意識にクリック操作することが癖のユーザの場合には、利用頻度の高い入力項目を画面上側に配置でき、逆に、マウスを画面下側で動かしたり、無意識にクリック操作することが癖のユーザの場合には、利用頻度の高い入力項目を画面下側に配置することができる。これにより入力操作時にマウスの移動を最小限にとどめることができるため、操作勝手が良い操作画面をユーザごとに提供することができる。
【0061】
なお、本実施形態においては横に表示画面を区切って複数の画面区画位置を設けている例を用いて説明を行ったが、縦に表示画面を区切って複数の画面区画位置を設け、項目の表示位置をユーザごとに調整してもよい。
【0062】
また、本実施形態ではサーバ装置102上で各項目の表示位置の調整を行う例を用いて示したが、サーバ装置102を用いずにクライアントPC101上で表示位置の調整を行うように設けてもよい。
【0063】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0064】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置の情報処理装置が前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0065】
したがって、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するために、前記情報処理装置にインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0066】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行可能なプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0067】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0068】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0069】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0070】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行して情報処理装置にインストールさせて実現することも可能である。
【0071】
また、情報処理装置が、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、情報処理装置上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0072】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0073】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。