(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の供給部は、前記第1の地域情報を含む複数個の地域情報が前記特定の要求に含まれる場合に、前記複数個の地域情報の中から、前記特定の要求内で先頭に記述されている前記第1の地域情報を特定して、前記第1の対象データを前記情報処理装置に供給する、請求項1から4のいずれか一項に記載のサーバ。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(通信システム2の構成;
図1)
図1に示されるように、通信システム2は、多機能機10と携帯端末50と仲介サーバ70とデータベースサーバ100(以下では「DBサーバ100」と呼ぶ)とを備える。各デバイス10,50,70,100は、別体に構成されている。多機能機10と携帯端末50とのそれぞれは、NFC(Near Field Communicationの略)規格の通信方式であるNFC方式の無線通信(即ちNFC通信)を実行可能である。また、携帯端末50は、Wi−Fi通信、3G通信等を実行して、インターネットにアクセス可能である。仲介サーバ70とDBサーバ100とのそれぞれは、インターネット上に設けられている。
【0012】
(多機能機10の構成)
多機能機10は、印刷機能及びスキャン機能を含む多機能を実行可能な周辺機器(即ちPC(Personal Computerの略)等の周辺機器)である。多機能機10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、スキャン実行部18と、ネットワークインターフェース20と、NFCインターフェース22と、制御部30と、を備える。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
【0013】
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を多機能機10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。スキャン実行部18は、CCD、CIS等のスキャン機構である。
【0014】
ネットワークI/F20は、有線通信を実行するためのI/Fであってもよいし、無線通信(例えばWi−Fi通信)を実行するためのI/Fであってもよい。NFCI/F22は、NFC方式の無線通信(即ちNFC通信)を実行するためのインターフェースである。NFC方式は、例えば、ISO/IEC21481又はISO/IEC18092の国際標準規格に従った無線通信方式である。
【0015】
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行するプロセッサである。メモリ34は、上記のプログラムの他に、さらに、多機能機10が利用されるべき利用地域を示す設定値を記憶する。当該設定値は、例えば、多機能機10の出荷前に多機能機10のベンダによって予め設定される値であってもよいし、多機能機10の出荷後に多機能機10のユーザによって設定される値であってもよい。
図1の例では、メモリ34内の設定値は、米国を示す値(即ちUS)である。
【0016】
(多機能機10で発生するエラー)
多機能機10のCPU32は、ネットワークI/F20を介して、例えば携帯端末50から画像データを取得する場合に、当該画像データによって表わされる画像の印刷を印刷実行部16に実行させる(即ち印刷機能を実行する)。また、CPU32は、原稿のスキャンをスキャン実行部18に実行させてスキャンデータを生成する場合に、ネットワークI/F20を介して、当該スキャンデータを例えば携帯端末50に供給する(即ちスキャン機能を実行する)。多機能機10では、印刷機能又はスキャン機能の実行が不可能になる様々な種類のエラーが発生し得る。エラーの例を以下に列挙する。
【0017】
(1)カバーオープンエラー;筐体に対してカバーが開かれている状態。(2)印刷媒体ジャムエラー;印刷媒体を印刷実行部16に搬送するための印刷媒体搬送装置に印刷媒体が詰まっている状態。(3)原稿ジャムエラー;スキャン対象の原稿をスキャン実行部18に搬送するための自動原稿搬送装置(即ちADF(Auto Document Feederの略))に原稿が詰まっている状態。(4)媒体無エラー;印刷媒体が給紙トレイに無い状態。(5)カートリッジエラー;例えば、インクカートリッジ、トナーカートリッジ等が多機能機10に装着されていない状態、又は、装着されているカートリッジ内の色材が無い状態。(6)メモリフルエラー;メモリ34内の空き容量が所定値未満である状態。
【0018】
(携帯端末50の構成)
携帯端末50は、例えば、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の端末装置である。携帯端末50は、操作部、表示部、NFCI/F、ネットワークI/F、CPU、メモリ等(これらは図示省略)を備える。携帯端末50は、NFCI/Fを介して、多機能機10とNFC通信を実行可能である。また、携帯端末50は、ネットワークI/Fを介して、Wi−Fi通信、3G通信等を実行して、インターネットにアクセス可能である。
【0019】
携帯端末50が利用されるべき利用地域がユーザによって設定済みである場合には、携帯端末50のメモリは、当該利用地域を示す設定値を格納する。また、携帯端末50では、通常、携帯端末50で利用されるべき利用言語がユーザによって設定済みである。従って、携帯端末50のメモリは、当該利用言語を示す設定値を格納している。
【0020】
(仲介サーバ70の構成)
仲介サーバ70は、多機能機10のベンダによって提供されるサーバである。仲介サーバ70は、携帯端末50からデータベースサーバ100へのアクセスを仲介するための処理を実行する。具体的に言うと、仲介サーバ70は、携帯端末50からHTTP要求を取得する場合に、データベースサーバ100内のURLを含むHTTP応答を携帯端末50に供給する。HTTPは、Hyper Text Transfer Protocolの略である。
【0021】
仲介サーバ70は、ネットワークI/F80と、制御部90と、を備える。ネットワークI/F80は、インターネットに接続されている。制御部90は、CPU92と、メモリ94と、を備える。CPU92は、メモリ94に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行するプロセッサである。
【0022】
(DBサーバ100の構成)
DBサーバ100は、多機能機10のベンダによって提供されるサーバである。DBサーバ100は、当該ベンダによって販売される複数種類の機器(例えば、プリンタ、スキャナ、多機能機10、多機能機10とは異なるモデルの多機能機等)のそれぞれについて、当該機器に関係するコンテンツを表わすコンテンツデータを格納する。DBサーバ100は、多機能機10に関係するコンテンツデータとして、多機能機10で発生するエラーの解消方法を示すコンテンツデータDJ1,DJ2,DU1等を格納する。
【0023】
また、DBサーバ100は、世界の複数の地域のそれぞれについて、当該地域に対応するコンテンツデータを格納する。1つの地域は、1つの国であってもよいし、複数個の国の集合であってもよい。具体的には、DBサーバ100は、複数の地域のそれぞれについて、当該地域で公用語として指定されている言語で記述されるコンテンツデータを格納する。
【0024】
DBサーバ100は、例えば、日本語で記述される日本用コンテンツデータとして、多機能機10のカバーオープンエラーの解消方法を示すコンテンツデータDJ1、多機能機10の印刷媒体ジャムエラーの解消方法を示すコンテンツデータDJ2等を格納する。コンテンツデータDJ1、DJ2は、それぞれ、URL「LJ1」、「LJ2」によって特定される位置に格納されている。また、DBサーバ100は、例えば、英語で記述される米国用コンテンツデータとして、多機能機10のカバーオープンエラーの解消方法を示すコンテンツデータDU1等を格納する。コンテンツデータDU1は、URL「LU1」によって特定される位置に格納されている。同様に、DBサーバ100は、さらに、中国語で記述される中国語用コンテンツデータ、タイ語で記述されるタイ用コンテンツデータ、英語で記述される英国用コンテンツデータ等を格納する。
【0025】
なお、米国用コンテンツデータと英国用コンテンツデータとは、共に英語で記述される。ただし、例えば、米国向けに出荷される多機能機10と英国向けに出荷される多機能機10とでは、機能が異なることがあり得る。この場合、米国用コンテンツデータの内容と英国用コンテンツデータの内容とが異なり得るので、DBサーバ100は、米国用コンテンツデータと英国用コンテンツデータとの双方を格納する。即ち、本実施例では、DBサーバ100は、同じ言語が公用語として指定されている2以上の地域のそれぞれについて、当該地域に対応するコンテンツデータを格納する。
【0026】
また、DBサーバ100は、URL「UT」によって特定される位置にコンテンツデータDTを格納する。コンテンツデータDTは、多機能機10のベンダによって提供される様々なコンテンツのトップページを表わすデータである。コンテンツデータDTは、機器毎に設けられるデータではなく、さらに、地域毎に設けられるデータではない。即ち、DBサーバ100は、トップページを表わすデータとして、1つのコンテンツデータDTのみを格納する。コンテンツデータDTは、英語で記述される。
【0027】
(各デバイス10,50,70,100によって実行される各処理;
図2)
続いて、
図2を参照して、各デバイス10,50,70,100によって実行される各処理の内容を説明する。
【0028】
T10では、多機能機10のCPU32は、多機能機10で発生するエラーを検出する。CPU32は、多機能機10を構成する各部(即ち各ハードウェア)から、当該各部の状況を示す各信号を取得する。例えば、CPU32は、カバー、印刷実行部16、スキャン実行部18、印刷媒体搬送装置、原稿搬送装置、メモリ34等のそれぞれから信号を取得する。CPU32は、各部から取得される各信号のうちの少なくとも1つの信号がエラーを示す場合に、エラーを検出する。これにより、多機能機10は、印刷機能又はスキャン機能を実行不可能なエラー状態になる。
【0029】
T20では、多機能機10のNFCI/F22と携帯端末50のNFCI/F(図示省略)との間に、NFC方式に従った接続(以下では「NFC接続」と呼ぶ)が確立される。多機能機10のNFCI/F22は、NFC接続を確立するための要求信号を外部に定期的に送信する。同様に、携帯端末50のNFCI/F(図示省略)も、要求信号を外部に定期的に送信する。ユーザが携帯端末50を多機能機10に近づけると、一対のNFCI/Fの間の距離がNFC通信可能な最大の距離(例えば10cm)以下になる。この結果、一方のNFCI/Fは、他方のI/Fから要求信号を受信して、応答信号を他方のI/Fに送信する。これにより、T20では、一対のNFCI/Fの間にNFC接続が確立される。
【0030】
T22では、多機能機10のCPU32は、URL200を生成する。URL200は、仲介サーバ70のサーバ名(即ち「aaa.com」)と、T10で検知されるエラーの種類に対応するエラーコード(例えば「error=01」)と、を含む文字列によって構成される。また、多機能機10の利用地域が設定済みである場合(即ち利用地域を示す設定値がメモリ34に格納されている場合)には、URL200を構成する文字列は、さらに、当該利用地域を示す値(例えば「country=US」)を含む(例1参照)。また、多機能機10の利用地域が未設定である場合には、URL200を構成する文字列は、さらに、利用地域が未設定であることを示す値(例えば「country=none」)を含む(例2参照)。
【0031】
次いで、T24では、多機能機10のCPU32は、T20のNFC接続を利用して(即ちNFCI/F22を介して)、URL200を携帯端末50に供給する。
【0032】
携帯端末50は、多機能機10からURL200を取得する場合に、T30において、HTTP要求210を生成する。HTTP要求210は、送信先URLとしてURL200を含むと共に、HTTPヘッダ220を含む。HTTPヘッダ220は、Accept-Languageパラメータ(以下では「ALパラメータ」と呼ぶ)を含む。ALパラメータは、携帯端末50の利用地域を示す地域コードと、携帯端末50の利用言語を示す言語コードと、の組合せである第1の組合せデータを含む。携帯端末50の利用地域(例えば日本)が設定済みである場合(即ち携帯端末50のメモリが利用地域を示す設定値を記憶している場合)には、第1の組合せデータは、当該利用地域を示す地域コード(例えばJP)を含む。ただし、携帯端末50の利用地域が未設定である場合には、第1の組合せデータは、利用地域が未設定であることを示す地域コード(例えばnone)を含む。本実施例では、携帯端末50の利用言語が設定済みである(即ち携帯端末50のメモリが利用言語を示す設定値を記憶している)。従って、第1の組合せデータは、当該利用言語を示す言語コード(例えばja(Japaneseの略))を含む。
【0033】
なお、携帯端末50のOS(Operation Systemの略)プログラムに依存するが、携帯端末50は、第2の組合せデータをさらに含むALパラメータを生成することがあり得る。第2の組合せデータは、携帯端末50の利用地域及び利用言語に関わらず、予め決められている地域コード(例えばUS)と、予め決められている言語コード(例えばen(Englishの略))と、の組合せである。同様に、携帯端末50は、第1及び第2の組合せデータのみならず、予め決められている第3の組合せデータをさらに含むALパラメータを生成することがあり得る。即ち、ALパラメータは、2個以上の組合せデータを含み得る。換言すると、ALパラメータは、2個以上の地域コードを含み得るし、2個以上の言語コードを含み得る。携帯端末50は、2個以上の組合せデータを含むALパラメータを生成する場合には、ALパラメータ内の文字列の並び順において、第1の組合せデータを先頭に記述し、その後に、第2の組合せデータ、第3の組合せデータ等を記述する。
【0034】
T32では、携帯端末50は、例えばWi−Fi通信、3G通信等を実行して、HTTP要求210をインターネットに供給する。HTTP要求210に含まれる送信先URL(即ちURL200)が、仲介サーバ70のサーバ名を含むので、HTTP要求210は、仲介サーバ70に供給される。即ち、T32では、携帯端末50は、インターネットを介して、HTTP要求210を仲介サーバ70に供給する。
【0035】
仲介サーバ70のCPU92は、携帯端末50からHTTP要求210を取得する場合に、T40において、URL変換処理(後述の
図3参照)を実行する。これにより、CPU92は、URL240を含むHTTP応答230を生成する。そして、T42では、CPU92は、インターネットを介して、HTTP応答230を携帯端末50に供給する。
【0036】
携帯端末50は、仲介サーバ70からHTTP応答230を取得する場合に、T50において、HTTP要求250をインターネットに供給する。HTTP要求250は、送信先URLとしてURL240を含む。詳しくは後述するが、URL240は、DBサーバ100のサーバ名(即ち「bbb.com」)を含む。従って、HTTP要求250は、DBサーバ100に供給される。即ち、T50では、携帯端末50は、インターネットを介して、HTTP要求250をDBサーバ100に供給する。
【0037】
DBサーバ100は、携帯端末50からHTTP要求250を取得する場合に、T60において、インターネットを介して、コンテンツデータ270を含むHTTP応答260を携帯端末50に供給する。コンテンツデータ270は、通常、HTTP要求250に含まれる送信先URL(即ちURL240)によって特定される位置に格納されているデータである。
【0038】
携帯端末50は、DBサーバ100からHTTP応答260を取得する場合に、T70において、コンテンツデータ270によって表わされるコンテンツを携帯端末50の表示部(図示省略)に表示する。例えば、当該コンテンツは、T10で発生するエラーの解消方法を示す。この場合、ユーザは、当該コンテンツを見ることによってエラーの解消方法を知ることができ、この結果、エラーを解消させるための動作を多機能機10に実行することができる。
【0039】
上述したように、本実施例では、仲介サーバ70とDBサーバ100との双方が設けられており、仲介サーバ70が、DBサーバ100にアクセスするためのURL240を携帯端末50に供給する。これに代えて、例えば、仲介サーバ70が設けられておらず、多機能機10が、DBサーバ100にアクセスするためのURLを携帯端末50に供給する構成を採用することが考えられる。この場合、携帯端末50は、仲介サーバ70にアクセスせずに、DBサーバ100に直接的にアクセスすることができる。しかしながら、この構成では、例えば、DBサーバ100内のコンテンツデータに対応するURLが変更される場合に、多機能機10内のプログラム(即ちT22でURL200を生成するためのプログラム)を変更する必要がある。ベンダによって販売される全ての多機能機内のプログラムを変更するのは困難である。これに対し、本実施例によると、例えば、DBサーバ100内のURLが変更される場合に、多機能機10内のプログラムを変更せずに済み、仲介サーバ70内のプログラム(即ちT40でURL240を生成するためのプログラム)を変更すれば足りる。このために、DBサーバ100内のURLの変更に容易に追従することができる。
【0040】
(URL変換処理;
図3)
続いて、
図3を参照して、
図2のT40で実行されるURL変換処理の内容を説明する。上述したように、携帯端末50から仲介サーバ70に供給されるHTTP要求210内のURL200(
図2参照)は、仲介サーバ70のサーバ名「aaa.com」と、エラーコード(例えば「error=01」)と、を含む文字列によって構成される。当該文字列は、さらに、多機能機10の利用地域に対応する値(以下では「MFP(Multi-Function Peripheralの略)利用地域値」と呼ぶ)と、多機能機10の利用地域が未設定であることを示す値(以下では「未設定値」と呼ぶ)と、の一方を含む。
図3のURL変換処理では、仲介サーバ70のCPU92は、URL200を構成する文字列を変換して、URL240(
図2参照)を生成する。
【0041】
S10では、CPU92は、HTTP要求210に含まれるHTTPヘッダ220内のALパラメータを参照して、先頭に記述されている第1の組合せデータ内の地域コードが、地域(例えばJP、US等)を示すのか、「none」を示すのか、を判断する。即ち、CPU92は、携帯端末50の利用地域が設定済みであるのか否かを判断する。CPU92は、第1の組合せデータ内の地域コードが地域を示すと判断する場合(S10でYES)には、S12に進み、第1の組合せデータ内の地域コードが「none」を示すと判断する場合(S10でNO)には、S20に進む。なお、ALパラメータが、2番目以降に記述されている他の組合せデータ(例えば第2の組合せデータ)を含み、当該他の組合せデータ内の地域コードが地域を示す場合でも、第1の組合せデータ内の地域コードが「none」を示す場合には、CPU92は、S10でNOと判断する。
【0042】
S12では、CPU92は、URL200を変換してURL240(
図2参照)を生成する。具体的には、CPU92は、URL200を構成する文字列のうちの仲介サーバ70のサーバ名「aaa.com」を、DBサーバ100のサーバ名「bbb.com」に変換する。また、CPU92は、URL200を構成する文字列のうちのMFP利用地域値又は未設定値を、携帯端末50の利用地域(即ち第1の組合せデータ内の地域コード)に対応する地域値に変換する。例えば、URL200を構成する文字列のうちのMFP利用地域値が「country=US」であり、かつ、第1の組合せデータ内の地域コードが「JP」である場合には、CPU92は、MFP利用地域値「country=US」を、携帯端末50の利用地域に対応する地域値「country=JP」に変換する。なお、CPU92は、URL200を構成する文字列のうちのエラーコード(例えば「error=01」)を変換しない。
【0043】
また、例えば、ALパラメータが2個以上の組合せデータを含む場合でも、S12では、CPU92は、第1の組合せデータ内の地域コードを利用してURL240を生成する。即ち、CPU92は、当該2個以上の組合せデータのうちの先頭の組合せデータ(即ち第1の組合せデータ)内の地域コードを特定し、当該地域コードを利用してURL240を生成する。
【0044】
S20では、CPU92は、第1の組合せデータ内の言語コードが示す言語(即ち携帯端末50の利用言語)が所定の言語に一致するのか否かを判断する。所定の言語は、1つの地域(例えば日本)のみで公用語として指定されている言語(例えば日本語)であり、多機能機10のベンダによって予め決められている。本実施例では、所定の言語は、日本語とタイ語とを含む。ただし、変形例では、所定の言語は、他の言語(例えばドイツ語)を含んでいてもよい。CPU92は、携帯端末50の利用言語が所定の言語に一致すると判断する場合(S20でYES)には、S22に進み、携帯端末50の利用言語が所定の言語に一致しないと判断する場合(S20でNO)には、S30に進む。なお、ALパラメータが2番目以降に記述されている他の組合せデータを含み、当該他の組合せデータ内の言語コードが示す言語が所定の言語に一致する場合でも、第1の組合せデータ内の言語コードが示す言語が所定の言語に一致しない場合には、CPU92は、S20でNOと判断する。
【0045】
S22では、CPU92は、URL200を構成する文字列のうちのMFP利用地域値又は未設定値を、携帯端末50の利用言語(即ち第1の組合せデータ内の言語コード)を公用語として指定している地域に対応する地域値に変換する。例えば、URL200を構成する文字列のうちのMFP利用地域値が「country=US」であり、かつ、第1の組合せデータ内の言語コードが「ja」である場合には、CPU92は、MFP利用地域値「country=US」を、言語コードに対応する地域値「country=JP」に変換する。その他の点(即ち、サーバ名の変換、及び、エラーコードの維持)は、S12と同様である。
【0046】
S30では、CPU92は、URL200を構成する文字列が、MFP利用地域値(例えば「country=US」)を含むのか、未設定値(例えば「country=none」)を含むのか、を判断する。即ち、CPU92は、多機能機10の利用地域が設定済みであるのか否かを判断する。CPU92は、文字列がMFP利用地域値を含むと判断する場合(S30でYESの場合)には、S32に進み、文字列が未設定値を含むと判断する(S30でNOの場合)には、S40に進む。
【0047】
S32では、CPU92は、URL200を構成する文字列のうちのMFP利用地域値を変換しない(即ち維持する)。その他の点(即ち、サーバ名の変換、及び、エラーコードの維持)は、S12と同様である。
【0048】
S40では、CPU92は、URL200を構成する文字列のうちのMFP利用地域値を削除する。その他の点(即ち、サーバ名の変換、及び、エラーコードの維持)は、S12と同様である。ただし、変形例では、CPU92は、URL200を構成する全ての文字列を、トップページを表わすコンテンツデータDT(
図1)のURL「UT」に変換してもよい。この場合、URL240は、URL「UT」に一致する。S12、S22、S32、又は、S40が終了すると、URL変換処理が終了する。
【0049】
(具体的なケース)
続いて、
図4〜
図7を参照して、
図2及び
図3の各処理によって実現される具体的なケースA〜Dを順に説明する。ケースA〜Dでは、多機能機10でカバーオープンエラーが発生する状況(
図2のT10)を想定している。
【0050】
(ケースA;
図4)
ケースAでは、多機能機10の利用地域として米国(即ちUS)が設定済みである。また、携帯端末50の利用地域、利用言語として、それぞれ、日本(即ちJP)、日本語(即ちja)が、設定済みである。
【0051】
多機能機10は、NFC接続を利用して、URL200Aを携帯端末50に供給する(
図2のT22,T24)。URL200Aは、「http://aaa.com/country=US&error=01」である。
【0052】
次いで、携帯端末50は、URL200AとHTTPヘッダ220Aとを含むHTTP要求210Aを仲介サーバ70に供給する(
図2のT30,T32)。HTTPヘッダ220A内のALパラメータは、2個の組合せデータを含む。先頭に記述されている組合せデータは、携帯端末50の利用地域である日本を示す地域コード「JP」と、携帯端末50の利用言語である日本語を示す言語コード「ja」と、を含む。また、後ろに記述されている組合せデータは、予め決められている米国を示す地域コード「US」と、予め決められている英語を示す言語コード「en」と、を含む。
【0053】
次いで、仲介サーバ70は、ALパラメータ内の先頭の組合せデータに含まれる地域コードが地域「JP」を示すと判断する(
図3のS10でYES)。この場合、仲介サーバ70は、URL200Aを構成する文字列のうち、仲介サーバ70のサーバ名「aaa.com」、MFP利用地域値「country=US」を、それぞれ、DBサーバ100のサーバ名「bbb.com」、携帯端末50の利用地域に対応する地域値「country=JP」に変換する(S12)。これにより、仲介サーバ70は、DBサーバ100内の日本用コンテンツデータに含まれるコンテンツデータDJ1のURL「LJ1」を生成する。URL「LJ1」は、「http:/bbb.com/country=JP&error=01」である。仲介サーバ70は、URL「LJ1」を含むHTTP応答230Aを携帯端末50に供給する(
図2のT42)。
【0054】
次いで、携帯端末50は、URL「LJ1」を含むHTTP要求250AをDBサーバ100に供給して(
図2のT50)、DBサーバ100からコンテンツデータDJ1を含むHTTP応答260Aを取得する(T60)。そして、携帯端末50は、日本語で記述されているコンテンツ300A、即ち、カバーオープンエラーの解消方法を示すコンテンツ300Aを表示する(T70)。
【0055】
(ケースAの効果)
例えば、ケースAにおいて、仲介サーバ70が、URL200A内のMFP利用地域値「country=US」を変換しない構成(以下では「比較例」と呼ぶ)を採用することを想定する。この場合、仲介サーバ70は、米国用コンテンツデータに含まれるコンテンツデータDU1に対応するURL「LU1」(即ち「http:/bbb.com/country=US&error=01」)を携帯端末50に供給する。この結果、携帯端末50では、英語で記述されているコンテンツが表示される。例えば、日本在住の日本人が、米国を訪問し、携帯端末50を利用して、米国に設置されている多機能機10を利用する状況を想定する。このような状況では、当該日本人が英語に精通していない可能性がある。従って、比較例のように、英語で記述されているコンテンツが表示されると、携帯端末50のユーザ(例えば上記の日本人)が当該コンテンツを理解することができない可能性がある。
【0056】
これに対し、ケースAでは、携帯端末50の利用地域として日本が設定済みであるために、携帯端末50のユーザが日本に居住している可能性が高い。従って、DBサーバ100内の日本用コンテンツデータによって表わされるコンテンツ300Aは、ユーザが理解可能な言語で記述されている可能性が高い。このような実情に鑑みて、ケースAでは、仲介サーバ70は、HTTP要求210A内のALパラメータに携帯端末50の利用地域を示す地域コード「JP」が含まれる場合に、日本語で記述されているコンテンツ300Aを携帯端末50に表示させるためのURL「LJ1」を携帯端末50に供給する。即ち、仲介サーバ70は、多機能機10の利用地域ではなく、携帯端末50の利用地域を優先的に考慮して、URL「LJ1」を携帯端末50に供給する。換言すると、仲介サーバ70は、MFP利用地域値「country=US」がURL200Aに含まれるのか否かに関わらず(即ち
図3のS30の判断を実行せずに)、URL「LJ1」を携帯端末50に供給する。これにより、仲介サーバ70は、比較例と比べて、ユーザが理解することができる可能性が高いコンテンツ300Aを携帯端末50に表示させることができる。この結果、ユーザは、カバーオープンエラーの解消方法を理解することができ、多機能機10において、カバーオープンエラーを適切に解消させることができる。
【0057】
(ケースB;
図5)
ケースBでは、多機能機10の利用地域として米国(即ちUS)が設定済みである。また、携帯端末50の利用地域が未設定であり、携帯端末50の利用言語として日本語(即ちja)が設定済みである。
【0058】
多機能機10は、NFC接続を利用して、URL200Bを携帯端末50に供給する(
図2のT22,T24)。URL200Bは、
図4のURL200Aと同じである。
【0059】
次いで、携帯端末50は、URL200BとHTTPヘッダ220Bとを含むHTTP要求210Bを仲介サーバ70に供給する(
図2のT30,T32)。HTTPヘッダ220B内のALパラメータは、1個の組合せデータのみを含む。当該組合せデータは、携帯端末50の利用地域が未設定であることを示す地域コード「none」と、携帯端末50の利用言語である日本語を示す言語コード「ja」と、を含む。
【0060】
次いで、仲介サーバ70は、ALパラメータに含まれる組合せデータ内の地域コードが「none」を示すと判断し(
図3のS10でNO)、かつ、当該組合せデータ内の言語コード「ja」が示す言語が所定の言語(即ち日本語又はタイ語)に一致すると判断する(S20でYES)。この場合、仲介サーバ70は、URL200Bを構成する文字列のうち、仲介サーバ70のサーバ名「aaa.com」、MFP利用地域値「country=US」を、それぞれ、DBサーバ100のサーバ名「bbb.com」、言語コード「ja」に対応する地域値「country=JP」に変換する(S22)。これにより、
図4のケースAと同様に、仲介サーバ70は、URL「LJ1」を含むHTTP応答230Bを携帯端末50に供給する(
図2のT42)。
【0061】
その後、HTTP要求250B及びHTTP応答260Bの通信が実行される点と、日本語で記述されているコンテンツ300Bが携帯端末50で表示される点とは、
図4のケースAと同様である。
【0062】
(ケースBの効果)
上述したように、上記の比較例では、携帯端末50のユーザがコンテンツを理解することができない可能性がある。これに対し、ケースBでは、携帯端末50の利用地域が未設定であるが、携帯端末50の利用言語として日本語が設定済みであるために、携帯端末50のユーザが日本に居住している可能性が高い。このような実情に鑑みて、ケースBでは、仲介サーバ70は、HTTP要求210B内のALパラメータに携帯端末50の利用地域を示す地域コードが含まれず、かつ、当該ALパラメータに携帯端末50の利用言語を示す言語コード「ja」が含まれる場合に、日本語で記述されているコンテンツ300Bを携帯端末50に表示させるためのURL「LJ1」を携帯端末50に供給する。即ち、仲介サーバ70は、多機能機10の利用地域ではなく、携帯端末50の利用言語に対応する地域を優先的に考慮して、URL「LJ1」を携帯端末50に供給する。換言すると、仲介サーバ70は、MFP利用地域値「country=US」がURL200Bに含まれるのか否かに関わらず(即ち
図3のS30の判断を実行せずに)、URL「LJ1」を携帯端末50に供給する。これにより、仲介サーバ70は、上記の比較例と比べて、ユーザが理解することができる可能性が高いコンテンツ300Bを携帯端末50に表示させることができる。
【0063】
(ケースC;
図6)
ケースCでは、多機能機10の利用地域として米国(即ちUS)が設定済みである。また、携帯端末50の利用地域が未設定であり、携帯端末50の利用言語として英語(即ちen)が設定済みである。
【0064】
多機能機10は、NFC接続を利用して、URL200Cを携帯端末50に供給する(
図2のT22,T24)。URL200Cは、
図4のURL200Aと同じである。
【0065】
次いで、携帯端末50は、URL200CとHTTPヘッダ220Cとを含むHTTP要求210Cを仲介サーバ70に供給する(
図2のT30,T32)。HTTPヘッダ220C内のALパラメータは、1個の組合せデータのみを含む。当該組合せデータは、携帯端末50の利用地域が未設定であることを示す地域コード「none」と、携帯端末50の利用言語である英語を示す言語コード「en」と、を含む。
【0066】
次いで、仲介サーバ70は、ALパラメータに含まれる組合せデータ内の地域コードが「none」を示すと判断し(
図3のS10でNO)、かつ、当該組合せデータ内の言語コード「en」が示す言語が所定の言語(即ち日本語又はタイ語)に一致しない判断し(S20でNO)、かつ、URL200CがMFP利用地域値「country=US」を含むと判断する(S30でYES)。この場合、仲介サーバ70は、URL200Cを構成する文字列のうち、仲介サーバ70のサーバ名「aaa.com」をDBサーバ100のサーバ名「bbb.com」に変換するが、MFP利用地域値「country=US」を変換しない(S32)。これにより、仲介サーバ70は、DBサーバ100内の米国用コンテンツデータに含まれるコンテンツデータDU1のURL「LU1」を生成する。URL「LU1」は、「http:/bbb.com/country=US&error=01」である。仲介サーバ70は、URL「LU1」を含むHTTP応答230Cを携帯端末50に供給する(
図2のT42)。
【0067】
次いで、携帯端末50は、URL「LU1」を含むHTTP要求250CをDBサーバ100に供給して(
図2のT50)、DBサーバ100からコンテンツデータDU1を含むHTTP応答260Cを取得する(T60)。そして、携帯端末50は、英語で記述されているコンテンツ300Cを表示する(T70)。コンテンツ300Cは、英語で記述されている点を除くと、
図4のコンテンツ300Aと同様に、カバーオープンエラーの解消方法を示す。
【0068】
(ケースCの効果)
上記のケースAでは、例えば、多機能機10の利用地域(即ち米国)と、携帯端末50のユーザの居住地域(即ち日本)と、が一致しない状況が想定されており、そのような状況で効果を発揮する。ただし、携帯端末50のユーザが多機能機10を購入して自宅に設置するケースも多い。即ち、多機能機10の利用地域と、携帯端末50のユーザの居住地域と、が一致するケースも多い。このようなケースでは、ユーザは、多機能機10の利用地域(即ちユーザの居住地域)で公用語として指定されている言語で記述されるコンテンツを理解することができる可能性が高い。ケースCでは、このような状況が想定されており、そのような状況で効果を発揮する。
【0069】
即ち、ケースCでは、携帯端末50の利用地域が未設定であり、携帯端末50の利用言語として英語が設定済みである。ただし、英語を公用語として指定している多数の地域(例えば、米国、英国、カナダ等)が存在するので、携帯端末50の利用言語から1つの地域を特定することができない。このような状況では、仲介サーバ70は、多機能機10の利用地域(即ち米国)に対応する言語(即ち英語)で記述されているコンテンツ300Cを携帯端末50に表示させるためのURL「LU1」を携帯端末50に供給する。これにより、仲介サーバ70は、ユーザが理解することができる可能性が高いコンテンツ300Cを携帯端末50に表示させることができる。
【0070】
また、換言すると、多機能機10は、多機能機10がエラー状態である場合に、多機能機10の利用地域(即ち米国)に対応するMFP利用地域値を含むURL200Cを携帯端末50に供給する。これにより、多機能機10は、ユーザが理解することができる可能性が高いコンテンツ300Cを携帯端末50に表示させることができる。従って、ユーザは、当該コンテンツ300Cを見ることによってエラーの解消方法を理解することができるので、多機能機10のエラーを適切に解消させることができる。
【0071】
(ケースD;
図7)
ケースDでは、多機能機10の利用地域が未設定である。また、携帯端末50の利用地域が未設定であり、携帯端末50の利用言語として英語(即ちen)が設定済みである。
【0072】
多機能機10は、NFC接続を利用して、URL200Dを携帯端末50に供給する(
図2のT22,T24)。URL200Dは、「http://aaa.com/country=none&error=01」である。
【0073】
次いで、携帯端末50は、URL200DとHTTPヘッダ220Dとを含むHTTP要求210Dを仲介サーバ70に供給する(
図2のT30,T32)。HTTPヘッダ220Dは、
図6のケースCのHTTPヘッダ220Cと同様である。
【0074】
次いで、仲介サーバ70は、ALパラメータに含まれる組合せデータ内の地域コードが「none」を示すと判断し(
図3のS10でNO)、かつ、当該組合せデータ内の言語コード「en」が示す言語が所定の言語(即ち日本語又はタイ語)に一致しない判断し(S20でNO)、かつ、URL200Dが未設定値「country=none」を含むと判断する(S30でNO)。この場合、仲介サーバ70は、URL200Dを構成する文字列のうち、仲介サーバ70のサーバ名「aaa.com」をDBサーバ100のサーバ名「bbb.com」に変換し、さらに、MFP利用地域値「country=US」を削除する(S40)。以下では、ここで生成されるURLのことを「削除済みURL」と呼ぶ。削除済みURLは、「http:/bbb.com/error=01」である。仲介サーバ70は、削除済みURLを含むHTTP応答230Dを携帯端末50に供給する(
図2のT42)。
【0075】
次いで、携帯端末50は、削除済みURLを含むHTTP要求250DをDBサーバ100に供給する(
図2のT50)。HTTP要求250Dに含まれる削除済みURLは、DBサーバ100内の位置が不明なURLである。このような状況では、DBサーバ100は、トップページを表わすコンテンツデータDTを含むHTTP応答260Dを携帯端末50に供給する(T60)。これにより、携帯端末50は、トップページを示すコンテンツ300Dを表示することができる(T70)。
【0076】
(ケースDの効果)
ケースDでは、仲介サーバ70は、携帯端末50の利用地域と、携帯端末50の利用言語と、多機能機10の利用地域と、のいずれかに基づいて、1つの地域に対応するURLを携帯端末50に供給することができない場合に、削除済みURLを携帯端末50に供給する。これにより、携帯端末50は、トップページを示すコンテンツ300Dを表示することができる。上述したように、トップページを示すコンテンツ300Dは、世界の主要言語である英語で記述される。従って、他の言語で記述されるトップページを携帯端末50に表示させる構成と比べると、携帯端末50のユーザがトップページを理解することができる可能性が高い。そして、ユーザは、トップページを見ながら携帯端末50を操作することによって、例えば、ユーザ自身が精通している言語で記述されているコンテンツ(例えばエラーの解消方法を示すコンテンツ)を携帯端末50に表示させることができる。
【0077】
(対応関係)
多機能機10、携帯端末50、仲介サーバ70、DBサーバ100が、それぞれ、「通信装置」、「情報処理装置」、「サーバ」、「データベース」の一例である。
図2のURL200、HTTP要求210が、それぞれ、「特定のURL」、「特定の要求」の一例である。
図2のALパラメータ内の第1の組合せデータに含まれる地域コード(特に「none」ではなく地域を示す地域コード)が、「第1の地域情報」の一例である。第1の組合せデータに含まれる言語コード(特に日本語又はタイ語に一致する言語を示す言語コード)が、「特定の言語情報」の一例である。
図3に例示されるURL200内のMFP利用地域値(即ち「country=US」)が、「第2の地域情報」の一例である。
図4のURL「LJ1」、
図6のURL「LU1」、
図5のURL「LJ1」、
図7の削除済みURLが、それぞれ、「第1の対象データ」、「第2の対象データ」、「第3の対象データ」、「第4の対象データ」の一例である。特に、
図4のURL「LJ1」、
図6のURL「LU1」が、それぞれ、「第1のURL」、「第2のURL」の一例である。
図4のコンテンツ300A、
図6のコンテンツ300C、
図5のコンテンツ300B、
図7のコンテンツ300Dが、それぞれ、「第1のコンテンツ」、「第2のコンテンツ」、「第3のコンテンツ」、「第4のコンテンツ」の一例である。カバーオープンエラーが、「特定種類のエラー」の一例である。日本語、英語が、それぞれ、「第1の言語」、「第2の言語」の一例である。
【0078】
図2の仲介サーバ70がHTTP要求210を取得する処理(T32)が、「取得部」によって実行される処理の一例である。
図3で生成されるURLを供給する処理(
図2の(T40)が、「第1〜第4の供給部」の一例である。特に、S12で生成されるURL、S32で生成されるURL、S22で生成されるURL、S40で生成されるURLが、それぞれ、「第1の供給部」、「第2の供給部」「第3の供給部」、「第4の供給部」によって供給されるURLの一例である。
図2の多機能機10がURL200を供給する処理(T22,T24)が、「URL供給部」によって実行される処理の一例である。
【0079】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0080】
(変形例1)上記の実施例では、多機能機10で発生しているエラーの解消方法を示すコンテンツを携帯端末50で表示させる。これに代えて、以下の(変形例1−1)〜(変形例1−3)が採用されてもよい。一般的に言うと、「対象コンテンツ」は、通信装置に関係するコンテンツであればよい。
【0081】
(変形例1−1)エラーの解消方法以外の操作マニュアル(例えばスキャンを実行させるための操作を示すマニュアル)を示すコンテンツを携帯端末50で表示させてもよい。本変形例では、DBサーバ100は、複数の地域のそれぞれについて、当該地域に対応する操作マニュアルを表わすコンテンツデータを格納する。そして、
図2において、URL200は、操作マニュアルを携帯端末50で表示させるためのURLであり、URL240は、DBサーバ100内の操作マニュアルを表わすコンテンツデータのURLである。本変形例では、当該URL200、当該URL240、操作マニュアルが、それぞれ、「特定のURL」、「第1〜第4の対象データ」、「対象コンテンツ」の一例である。
【0082】
(変形例1−2)多機能機10でアップデートされるべきファームウェアの情報を示すコンテンツを携帯端末50で表示させてもよい。本変形例では、ファームウェアの情報が、「対象コンテンツ」の一例である。
【0083】
(変形例1−3)多機能機10に関連する製品の情報(例えば、多機能機10で利用されるべき消耗品の情報、多機能機10に接続されるべき付属品の情報等)を示すコンテンツを携帯端末50で表示させてもよい。本変形例では、製品の情報が、「対象コンテンツ」の一例である。
【0084】
(変形例2)上記の実施例では、仲介サーバ70とDBサーバ100とが別体に構成されているが、仲介サーバ70がDBサーバ100を備えていてもよい(即ち一体に構成されていてもよい)。この場合、仲介サーバ70のCPU92は、
図3のS12,S22,S32,S40でURLを決定した後に、仲介サーバ70の内部のDBサーバ100から、当該URLによって特定されるコンテンツデータを取得し、当該コンテンツデータを含むHTTP応答230(
図2参照)を携帯端末50に供給してもよい。この場合、携帯端末50は、
図2のT50及びT60を実行しなくても、HTTP応答230に含まれるコンテンツデータによって表わされるコンテンツを表示することができる。本変形例では、コンテンツデータそのものが、「第1〜第4の対象データ」の一例である。また、上記の実施例と本変形例とから明らかなように、「データベース」は、「サーバ」の外部に設けられていてもよいし、「サーバ」の内部に設けられていてもよい。
【0085】
(変形例3)上記の実施例では、
図2に示されるように、URL200は、NFC通信によって、多機能機10から携帯端末50に供給される。これに代えて、URL200は、他の種類の無線通信(例えば、BlueTooth(登録商標)、Wi−Fi)によって、多機能機10から携帯端末50に供給されてもよい。また、多機能機10と携帯端末50とが有線ケーブルで接続される場合には、URL200は、有線通信によって、多機能機10から携帯端末50に供給されてもよい。一般的に言うと、特定のURLを通信装置から情報処理装置に供給するための手法は、特に限定されない。
【0086】
(変形例4)
図3において、仲介サーバ70のCPU92は、S10でNOの場合に、S20及びS22を実行せずに、S30に進むようにしてもよい。即ち、「サーバ」は、「第3の供給部」を備えていなくてもよい。
【0087】
(変形例5)
図3のS40では、仲介サーバ70のCPU92は、削除済みURLを生成する。これに代えて、CPU92は、例えば、予め決められている地域(例えば米国)に対応するコンテンツデータのURLを生成してもよい。本変形例では、当該URLが、「第4の対象データ」の一例である。また、別の変形例では、CPU92は、S40を実行せずに、コンテンツを提供不可能であることを示す情報を携帯端末50に供給してもよい。即ち、「サーバ」は、「第4の供給部」を備えていなくてもよい。
【0088】
(変形例6)
図3において、仲介サーバ70のCPU92は、S20の判断をS10の判断より先に実行してもよい。即ち、CPU92は、S20でYESの場合にS22を実行し、S20でNOの場合にS10を実行し、S10でYESの場合にS12を実行し、S10でNOの場合にS30を実行してもよい。また、別の変形例では、CPU92は、S30の判断をS20の判断より先に実行してもよい。即ち、CPU92は、S10でYESの場合にS12を実行し、S10でNOの場合にS30を実行し、S30でYESの場合にS32を実行し、S30でNOの場合にS20を実行してもよい。一般的に言うと、「サーバ」は、「第1の供給部」と「第2の供給部」とを備えていればよい。
【0089】
(変形例7)「通信装置」は、印刷機能及びスキャン機能を実行可能な多機能機(即ち多機能機10)に限られず、印刷機能のみを実行可能なプリンタであってもよいし、スキャン機能のみを実行可能なスキャナであってもよい。また、「通信装置」は、印刷機能及びスキャン機能とは異なる機能(例えば、画像の表示機能、データの演算機能)を実行する装置(例えば、PC、サーバ、携帯端末(携帯電話、スマートフォン、PDA等))であってもよい。
【0090】
(変形例8)「情報処理装置」は、可搬型の端末装置(即ち携帯端末50)に限られず、据え置き型のデバイスであってもよい。「情報処理装置」は、例えば、PC、サーバ、多機能機、プリンタ、スキャナ等であってもよい。
【0091】
(変形例9)上記の各実施例では、
図2〜
図7の各処理がソフトウェア(即ちプログラム)によって実現されるが、
図2〜
図7の各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0092】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。