(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、探索的な検索を適切に行うためには、ユーザは、既に行った検索の結果をよく記憶しながら数多くの検索を繰り返さなければならず、ユーザの負担が大きい。また、そのようなユーザの負担を軽減するために、検索支援のためのシステムを構築することも考えられるが、いたずらに複雑なシステムを準備したとしても、かえって操作が複雑で作業の効率性を損なうおそれがあるため、そのようなシステムの設計は容易ではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、検索の結果のプレビューを生成するシステムであって、予備的なクエリを受信する受信部と、前記予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目についての、新たな結果の項目を含む新たな結果のカテゴリ、および、あるセッションにおいて既に検索された結果の項目を含む既に検索されたカテゴリごとの分布を、プロセッサを用いて判断する分布判断部と、前記予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目についての前記分布を用いて、前記検索の結果のプレビューを生成する生成部と、前記検索の結果のプレビューを、前記クエリを用いた前記検索の実行に先立って提供する提供部と、を備える。
【0007】
本発明の第2の態様は、第1の態様のシステムであって、前記既に検索されたカテゴリは、前記セッションにおいて既に検索されたが提示されていない結果の項目を含む、既に検索された非提示のカテゴリと、前記セッションにおいて既に検索され提示もされている、既に検索された提示済みのカテゴリとに分割される。
【0008】
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様のシステムであって、前記検索の結果のプレビューは、前記予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目についての前記分布を視覚化した表現を含む。
【0009】
本発明の第4の態様は、第3の態様のシステムであって、前記視覚化した表現は、棒グラフを含む。
【0010】
本発明の第5の態様は、第4の態様のシステムであって、前記棒グラフは、前記新たな結果のカテゴリを表す第1の棒の色と、前記既に検索されたカテゴリを表す第2の棒の色と用いる。
【0011】
本発明の第6の態様は、第2の態様のシステムであって、前記検索の結果のプレビューは、前記予備的なクエリを用いて前記検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目についての前記分布を視覚化した表現を含み、前記視覚化した表現は、棒グラフを含み、前記棒グラフは、前記新たな結果のカテゴリを表す第1の棒の色、前記既に検索された非提示のカテゴリを表す第2の棒の色、および、前記既に検索された提示済みのカテゴリを表す第3の棒の色、を用いる。
【0012】
本発明の第7の態様は、第4〜第6のいずれかの態様のシステムであって、前記結果の項目は、それぞれが予め定められた数の前記結果の項目を含むページごとに提示されるものであり、前記棒グラフの各カラムは、前記予備的なクエリを用いて前記検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目について、各ページに含まれる結果の項目についての前記分布を表す。
【0013】
本発明の第8の態様は、第1〜第7のいずれかの態様のシステムであって、前記検索の結果のプレビューを、前記クエリを用いた前記検索の実行に先立って提供することは、前記クエリを入力している間に前記検索の結果を提供することを含む。
【0014】
本発明の第9の態様は、第1〜第8のいずれかの態様のシステムであって、前記予備的なクエリを用いて前記検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目は、前記セッションにおいて既に検索された結果の項目には追加されておらず、前記予備的なクエリが正式なクエリとして受け付けられ、当該クエリを用いて前記検索が実行された後に、前記検索によって検索された結果の項目が、前記セッションにおいて既に検索された結果の項目に追加され、次の予備的なクエリが受け付けられたとき、当該次の予備的なクエリを用いて前記検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目が、前記セッションにおいて既に検索された結果の項目の集合に含まれる場合に、当該結果の項目が前記既に検索されたカテゴリに属すると判断される。
【0015】
本発明の第10の態様は、検索の結果のプレビューを生成する方法であって、予備的なクエリを受信し、前記予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目についての、新たな結果の項目を含む新たな結果のカテゴリ、および、あるセッションにおいて既に検索された結果の項目を含む既に検索されたカテゴリごとの分布を、プロセッサを用いて判断し、前記予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目についての前記分布を用いて、前記検索の結果のプレビューを生成し、前記検索の結果のプレビューを、前記クエリを用いた前記検索の実行に先立って提供する。
【0016】
本発明の第11の態様は、コンピュータを、検索の結果のプレビューを生成するシステムとして機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、予備的なクエリを受信する受信部と、前記予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目についての、新たな結果の項目を含む新たな結果のカテゴリ、および、あるセッションにおいて既に検索された結果の項目を含む既に検索されたカテゴリごとの分布を、プロセッサを用いて判断する分布判断部と、前記予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目についての前記分布を用いて、前記検索の結果のプレビューを生成する生成部と、前記検索の結果のプレビューを、前記クエリを用いた前記検索の実行に先立って提供する提供部と、として機能させる。
【発明の効果】
【0017】
複数の検索を伴う作業において、本発明の構成を備えない場合と比較して、ユーザの負担を軽減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
探索的な検索は、複数のクエリを実行して多くのドキュメントを探し出し、調査することを伴う。探索的な検索は、学術的な調査、情報解析、電子的な証拠開示手続き、および、医薬品の調査を含む多くの分野で行われている。これらの分野における情報検索においては、検索者が関心のあるトピックや利用可能な情報の集合を学習していくのに伴い、情報のニーズが徐々に進化するため、多数のクエリが必要となり、また、「最適な」単一のドキュメントというよりも多数の適切なドキュメントを探し出すことに注力することが必要となる。関心あるトピックへの理解が進むにつれて、検索はしばしば変更されるが、そのような変更は、全く新しい結果をもたらすよりもむしろ、既に検索されたドキュメントのランキングを変更することになり得る。
【0020】
探索的な検索は、複雑できつい作業であって、記憶や意味の理解のプロセスに大きな負担をかける。統合化されていない外部のツールを使って、長時間にわたってユーザの記憶に依存した作業を強いてしまうと、元々困難な作業が更にきついものとなってしまう。一方で、過度に複雑なインターフェイスを採用すると、それ自体が負担になってしまうかも知れず、本来の作業の妨げになる。このように、探索的な検索を支援するツールの構築には、妨げになるよりもむしろ助けになるツールの構築という、デザインの可能性の空間から最適な位置を探すというチャレンジが必要となる。
【0021】
図1Aは、本実施例におけるクエリのプレビューのインターフェイス100を示す。検索ボックス101が提供され、そこに、ユーザは、検索のためのクエリを入力することができる。ユーザがクエリを入力する過程において、検索ボックス101に入力された予備的なクエリに対して、検索結果のプレビュー102が提供される。予備的なクエリとは、ユーザが検索の実行を決定する前に検索ボックス101に入力されたテキストをいう。ユーザが検索を一旦実行すると、すなわち例えば、キーボードの「エンター(Enter)」あるいは「リターン(Return)」キーを押したり、ユーザインターフェイスのボタンをクリックしたり、あるいはその他の手段によって実行すると、検索ボックス101に入力されたテキストは検索のクエリになる。検索の実行をユーザが要求した結果、そのクエリに対応する検索の結果がユーザに提供される。検索の結果を構成する結果の項目は、ドキュメント、テキスト、画像、ビデオ、データあるいは他の如何なる情報であってもよい。
【0022】
探索的な検索において、ユーザは、そのユーザの情報の必要性に適したクエリをただちに知ることはできないかもしれない。検索ボックス101にユーザがテキストを入力するのに伴い、その検索ボックス101中のテキストに対して、クエリ結果のプレビュー102がユーザに提供される。クエリ結果のプレビュー102は、ユーザが追加のテキストを入力したり検索ボックス101中のテキストを変更したりするのに伴って更新される。クエリ結果のプレビュー102は、その予備的なクエリを使って検索が実行されたならば検索されるであろう結果の項目の分布を、2又はそれ以上のカテゴリについて可視化したものである。
【0023】
ある実施例において、クエリ結果のプレビュー102は、ヒストグラム(棒グラフ)であってよく、それにより、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目についての、新たな結果の項目(即ち、その予備的なクエリによって検索されるべきであって、かつ、あるセッションにおける以前のクエリで既に検索されていない項目)を含む新たな結果のカテゴリ、および、あるセッションにおいて既に検索された結果の項目を含む既に検索されたカテゴリごとの分布が示される。
【0024】
他の実施例において、検索結果のプレビュー102は、予備的なクエリを用いて実行されたならば検索され得る結果の項目と、そのセッションにおいて以前に検索された結果の項目との関係を示すものであってもよい。
【0025】
セッションは、ある期間において実行された1又は2以上の検索を含んでよい。セッションの開始及び/又は終了は、ユーザによって指定されてもよく、あるいは、時間、検索語やキーワード、ユーザ、ユーザ名、あるいは、その他のファクターに基づいて自動的に決定されてよいが、これに限定されない。ある実施例においては、セッションは、ある特定の検索のトピックやミッションに関連した1又は複数の検索を含むものとして定義されてよく、そして、異なるトピックに関する検索は異なるセッションのバックグラウンドのタスクとして実行され得る。検索のミッションは、情報検索システムとの間での長く続く(あるいは、間欠的な)やり取りの集合であって、複数の結果の項目を検索する複数のクエリから構成されてよい。例えば、第1のセッションは、第1の研究トピック(例えば、家系)に関連する検索を含んでよく、第2のセッションは、第2の研究トピック(例えば電子的な証拠開示手続き)に関連する検索を含んでよい。
【0026】
ある実施例において、セッションの変更を指定してもよく、例えば、第2のセッションから第1のセッションへの変更、あるいは、第3のセッションなどの新たなセッションの開始を指定してもよい。他の実施例において、セッション間の変更は、時間、検索語やキーワード、ユーザ、ユーザ名、あるいは、他の如何なるファクターに基づいて自動的に行われてもよいが、これに限定されない。
【0027】
検索結果のプレビューによる支援によって、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目を新たな結果のカテゴリ及び以前の結果のカテゴリなどの2又はそれ以上のカテゴリについてリアルタイムで提供することができるので、ユーザは、必要な結果の項目を得ることができるような検索クエリを構築することができる。クエリ結果のプレビューを通じて提供される情報による支援によって、ユーザは、予備的なクエリを実際のクエリとして選択するか、あるいは、検索の実行前に予備的なクエリを更に改良するべきかを選択できる。予備的なクエリは、語句や演算子を追加したり取り除いたり、あるいは、結果の項目のうちの1又は複数を関連フィードバックとして用いることで、改善され得る。
【0028】
検索が一旦実行されると、検索によって取得された結果の項目は、以前に検索された結果の項目の集合に追加されて、メモリに格納されてよく、ユーザが他の予備的なクエリを同じセッション中であるいは同じ検索ミッションにおいて実行したときには、予備的なクエリを用いて実行されたならば検索されるべき結果の項目であって、そのセッションにおいて以前に検索された結果の項目にも存在するものは、以前に検索されたカテゴリに存在すると判断される。
【0029】
図1Aに示す実施例において、検索結果のプレビュー102は、第1の棒103および第2の棒104を含む。第1の棒103は、新しい結果のカテゴリに含まれる結果の相対的な量を表し、第2の棒104は、既に検索された結果のカテゴリに含まれる結果の相対的な量を表す。第1の棒103は、第1の色彩又は彩色のパターンを有し、第2の棒104は、第2の色彩又は彩色のパターンを有していて、第1の棒103と区別可能なように構成されている。カーソルを第1の棒103の上に移動させると、第1の棒103に対応するカテゴリのラベル(「新たなドキュメント」)105が表示され、そして、そのカテゴリに含まれるドキュメントの数(「48」)が表示されてよく、それらは、例えばツールチップの中に表示されてよい。同様に、カーソルが第2の棒104の上に移動したとき、第2の棒104に対応するカテゴリのラベル、及び、そのカテゴリに含まれるドキュメントの数が表示されてよい。加えて、ボタン106が提供され、これにより、ユーザは、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目の完全な集合についてそのサマリが表示されるべきか、あるいは、結果の項目の順序リストが所定の瓶ごとに、例えば、ページごとに表示されるべきかを切り替えることができる。
【0030】
図1Bは、ある実施例における結果のプレビューのインターフェイス110を示す。結果のプレビューのインターフェイス110は、検索ボックス111と、検索結果のプレビュー112と、ボタン116とを含む。ボタン116によって、結果のプレビューを別の形態で表示したもの112と、検索のクライテリア117(すなわち、関連フィードバック)として用いるために、ドキュメントを羅列したものと、を切り替えることができる。
【0031】
クエリ結果のプレビュー112は、第1のカテゴリ113、第2のカテゴリ114、および、第3のカテゴリ115ごとの結果の項目の分布を視覚化したものである。ある実施例において、第1のカテゴリ113は、新たな結果のカテゴリであり、第2のカテゴリ114は、既に検索された非提示のカテゴリであって、そのセッションにおいて既に検索されたがまだ提示されていない項目を含み、第3のカテゴリは、既に検索された提示済みのカテゴリであって、そのセッションにおいて既に検索され、かつ提示もされた項目を含む。ある実施例において、結果の項目の分布を視覚化したものとしては、更に第4のカテゴリを含んでよく、そのセッションにおいて既に検索されたが、サマリやスニペットのような形でしか提示がされていないものを含んでよい。第4のカテゴリは、第1のカテゴリ113、第2のカテゴリ114および、第3のカテゴリ115に加えて設けられてもよいし、これらのカテゴリの1又は複数に含まれる形で設けられてもよい。
【0032】
ある実施例において、既に検索された非提示の結果のカテゴリは、検索結果のリストに表示されたが、ユーザによって(例えば、リンクをクリックすることによって)開かれていない結果の項目を含み、そして、既に検索された提示済みのカテゴリは、検索結果のリストに表示され、かつ、ユーザによってダウンロードされ、および/または、開かれた結果の項目を含む。
【0033】
図1Cは、ある実施例におけるクエリのプレビューのインターフェイス120を示す。クエリのプレビューのインターフェイス120は、検索ボックス121、検索結果のプレビュー122、および、ボタン126を有する。ボタン126によって、検索結果のプレビュー122を別の表示形態に切り替えることができる。
【0034】
検索結果のプレビュー122は、結果の項目についての、第1のカテゴリ123、第2のカテゴリ124、および、第3のカテゴリ125ごとの分布を視覚化したものである。検索結果のプレビュー122において、第1のカテゴリ123、第2のカテゴリ124、および、第3のカテゴリ125ごとの検索結果の分布は、複数のページのそれぞれについてページごとに示されている。ボタン126がクリックされると、ページごとの分布を視覚化した表現と、全体のサマリを視覚化した表現との間で切り替えが行われてもよい。
【0035】
検索結果のプレビュー122は、10個の棒を並べたグラフを含み、10ページにわたる結果の項目に対応している。それぞれの棒について、第1の色彩で陰影付けされたカラムの割合は、第1のカテゴリ123に属する検索結果がそのページにおける結果の項目に占める割合を表している。同様に、それぞれのカラムについて、第2の色彩で陰影付けされたカラムの割合は、第2のカテゴリ124に属する検索結果がそのページにおける結果の項目に占める割合を表し、第3の色彩で陰影付けされたカラムの割合は、第3のカテゴリ125に属する検索結果がそのページにおける結果の項目に占める割合を表している。
【0036】
この例において、検索結果のプレビュー122は、最も左のカラムによって表される第1のページについて、比較的多くの割合で第2のカテゴリ124に属する結果の項目が含まれ、比較的小さな割合で第3のカテゴリ125に属する結果の項目が含まれることを示している。検索結果のうち第1のページには第1のカテゴリ123に属する結果の項目は含まれていない。
【0037】
図1Dは、ある実施例におけるクエリのプレビューのインターフェイス130を表す。クエリのプレビューのインターフェイス130は、検索ボックス131、検索結果のプレビュー132、および、検索のクライテリア136(すなわち、関連フィードバック)として用いられるドキュメントの羅列、を含む。検索結果のプレビュー132は、結果の項目の10ページに対応する10個の棒を含む。この実施例において、検索結果のプレビュー132に並べられた棒状のカラムは、空白によって区切られている。検索結果のプレビュー132は、第1のカテゴリ133、第2のカテゴリ134、および、第3のカテゴリ135ごとの結果の項目の分布を可視化した表現であり、これらは区別可能な色彩又は彩色のパターンによってそれぞれ表されている。
【0038】
図1A、
図1B、
図1Cおよび
図1Dに示す検索結果のプレビューは棒グラフを採用しているが、他の視覚化の表現も可能であって、例えば、ヒストグラム、円グラフ(パイ・チャート)、および、他のデータ視覚化の技術が用いられてもよい。カテゴリは、色彩、形状、あるいは、他の視覚的な効果によって表されてよい。表現されたカテゴリを識別するための注記(アノテーション)が提供されてもよい。
【0039】
検索結果のプレビューは、検索結果を解析するためのどのような基準を用いて生成されてもよい。ある実施例において、その基準は、結果の項目のランキングのリストから生成され、空間的に視覚化されてもよく(例えば、徐々に成長する棒グラフを用いて)、色彩、明度、色相、透過度、あるいは他の視覚的な性質に反映されてもよいし、あるいは、分類的に反映されてもよい(例えば、基準値を、いくつかの固定的なレベルのうちのいずれかに量子化する)。これらの視覚的な特徴は組み合わされてもよい。ある実施例において、基準値は音声で表されてもよく、基準値は、音色、音程(チューン、ピッチ)、周波数、音量、あるいは他の音響表現に反映されてもよい。基準値は、触覚を利用した出力デバイスに対して表されてもよい。複数の態様が組み合わされてもよい。
【0040】
結果の集合の性質を表す如何なる値が、基準値として用いられてもよい。ある実施例において、再現率(リコール:Recall)すなわち例えば、検索された結果の項目の総数に対する新たな結果の項目の数の割合が用いられる。他の実施例では、平均の適合率(プレシジョン:Precision)が用いられる。予備的なクエリによって検索される結果の項目のランキングのリストがあったとすると、1という値(関連性があることを意味する)が、既に検索されたそれぞれの結果の項目に割り当てられ、そして、0という値が、他の全ての結果の項目に割り当てられる。平均の適合率は、関連する結果の項目を含むそれぞれのランクについての適合率を平均することによって決定される。他の実施例において、割引かれた累積基準値が用いられ、上述と同様に表現されてもよい。検索クエリの有効性を計算するための他の如何なる基準値が用いられてもよい。
【0041】
他の実施例によれば、グレード付けされた関連基準値が用いられてもよい。新規度を表すために単に0又は1の値を割り当てるよりもむしろ、既に検索されたが未提示の(例えば閲覧されていない)結果の項目には、ドキュメントが検索された回数に応じた中間値を割り当ててもよい。ある実施例において、検索スコアが基準値として用いられてもよい。ランキングのリストの根拠として用いられる検索スコアは、関連するそれぞれのドキュメントに対して(1ではなくて)検索のスコアを割り当て、そして、他の全ての項目に0を設定することによって計算されてもよい。そして、平均の適合率および割り引かれた蓄積の基準値が計算されてもよい。他の実施例において、検索スコアをグラフ化した曲線のカーブにおける変異点(Knee)が計算され、その特異点以上のスコアを有する新たな結果の項目の割合が基準値として用いられてもよい。他の実施例として、複数の基準値が計算され、そして、それらの基準値を線形に組み合わせたものが選択されてもよい。これに代えて、適応的な技術、例えば、機械学習などの手法が用いられて、それらの基準値の線形の組み合わせのための重み付けが、どのような重み付けがユーザを最も満足させるかを予測することによって選択されてもよい。
【0042】
図2は、ある実施例における、現在のクエリ部分210を含む検索インターフェイス200を示す。現在のクエリ部分210は、クエリの入力のためのテキストボックスと、クエリの結果のプレビューおよび検索のクライテリア(即ち、関連フィードバック)として用いられるドキュメントの羅列とを提供する。検索インターフェイス200は、「次のタスク」のボタンを有してよく、これによってユーザは新たなセッションや新たな検索ミッションの開始を指定することができる。これに加えて、検索インターフェイス200は、既に存在するセッションを切り替える機能を提供してもよい。
【0043】
検索インターフェイス200は、検索結果の部分220を含み、最近の検索に対応する結果の項目のリストを提供する。検索結果の部分220は、さまざまな制御手段を含んでおり、検索結果を並び替えたり、その検索結果をナビゲートしたりすることができ、そしてそれらは、予め定められた数ごとの結果の項目のリストを伴ってページに表示されてもよい。検索結果の部分220におけるそれぞれの結果の項目のリストは、結果の項目の名前やタイトル、および、ユニフォームリソースインディケータ(URI:Uniform Resource Identifier)(例えば、ユニフォームリソースロケータ(URL:Uniform Resource Locator)やユニフォームリソースネーム(URN:Uniform Resource Name))を有してもよい。検索結果の部分220におけるそれぞれの結果の項目のリストは、結果の項目のサマリや要約を更に含んでよい。
【0044】
ある実施例においては、検索インターフェイス200は、結果の項目のプレビュー部分230を更に含んでよく、それによって、検索結果の部分220にリストされた結果の項目の中の特定の結果の項目のプレビューが提供されてよい。結果の項目のプレビュー部分230は、選択された結果の項目のサムネールの画像のような画像を示してよいし、結果の項目から選択された引用のテキストを示してもよい。
【0045】
図3は、ある実施例における検索結果のプレビューを提供するプロセスを示すフロー図である。ある予備的なクエリは、ブロック300において検索クエリが構築されている間に受け付けられる。ある実施例において、ユーザが検索を実行すると決定する前に検索ボックスに入力された如何なるテキストも、予備的なクエリとして受け付けられる。予備的なクエリは、ある実施例においては、検索サービスを提供するサーバによって受け付けられてよい。これに代えて、予備的なクエリは、ユーザが検索を実行するクライアント側のマシンによって受け付けられてもよい。
【0046】
ブロック310において、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目の、2又はそれ以上のカテゴリにおける分布が判断される。ある実施例において、結果の項目の分布は、新たな結果の項目を含む新たな結果のカテゴリ、および、あるセッションにおいて既に検索された結果の項目を含む既に検索された結果のカテゴリについて判断される。この判断は、ある実施例においては、検索サービスを提供するサーバによって行われてもよい。これに代えて、この判断は、検索をユーザが実行するクライアント側のマシンによって行われてもよい。そのセッションにおいて既に実行された検索において取得された結果の項目は保存されるが、予備的なクエリを用いて検索を実行したならば検索されるべき結果の項目は、検索が実際にその予備的なクエリを用いて実行されているわけではないので、既に検索された結果の項目の集合には保存されない。これに代えて、他の実施例においては、結果の項目のURLに対応するIDが、追加的な情報を示すフラグとともに、例えば、結果の項目及び/又はその結果の項目に対する以前のやり取りを示すフラグとともに格納され、予備的な検索を用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目との比較のために後に読み出されてもよい。
【0047】
ブロック320において、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるであろう結果の項目について判断された分布を用いて、検索結果のプレビューが生成される。ある実施例において、検索結果のプレビューとは、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目の分布を視覚化した表現となる。その視覚化した表現とは、結果の項目について2又はそれ以上のカテゴリについて判断された分布を説明する、棒グラフやその他の視覚化された表現であってよい。ある実施例において、棒グラフは、新たなカテゴリを表す第1の棒の色彩や模様を用い、既に検索されたカテゴリを表す第2の棒の色彩や模様を用いる。他の実施例において、棒グラフは、新たなカテゴリを表す第1の棒の色や模様を用い、既に検索されたが非提示の結果のカテゴリを表す第2の色彩や模様を用い、既に検索されて維持されたカテゴリを表す第3の棒の色彩や模様を用いる。検索結果のプレビューは、サーバ又はクライアント側のマシンのいずれによって生成されてもよい。
【0048】
ブロック330において、検索結果のプレビューは、検索が構築されている間に提供される。ある実施例において、検索結果のプレビューは、クエリが入力されるテキストボックスの隣に表示される。検索結果のプレビューは、検索インターフェイス内の、あるいは、他のウィンドウやスクリーン内のいずれかの箇所に更に表示されてもよい。検索結果のプレビューを検索が構築されている間に提供することは、例えば、クエリが形成されている間に、棒グラフを表示することを含み、あるいは、そのような棒グラフが表示されるのは、検索の実行に先立つ如何なる時点においてであってもよい。
【0049】
ある実施例において、検索結果のプレビューは、ユーザが検索クエリをタイプしている間に表示される。このように、ユーザは、検索ボックスにタイプした予備的なクエリに基づいて、ユーザがいま構築しようとしている検索クエリに関してリアルタイムのフィードバックを得ることができる。ユーザがタイプを続け、そして予備的なクエリを変更するのに伴い、検索結果のプレビューは更新されて表示される。以前に表示されていた検索結果のプレビューと更新された検索結果のプレビューの間の遷移を表すアニメーションが提供されてもよい。ユーザが、検索結果プレビューとして表された情報の支援を受けて、検索が有用な結果をもたらすであろうということに満足すると、ユーザは検索を実行することができる。検索が一旦実行されると、検索によって取得された結果の項目は、そのセッションにおいて既に検索された結果の項目として格納される。
【0050】
図4は、ある実施例において、棒グラフの形で提供される検索結果のプレビューを提供するプロセスを示す。ブロック400において、検索クエリの構築中に予備的なクエリが受け付けられる。ブロック410において、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるであろう結果の項目に関する判断が行われる。これは、検索サービスを提供するサーバによって実行されてもよい。これに代えて、クライアント側のマシンがこの判断を行ってもよい。そのセッションにおける検索によって既に検索された結果の項目は保存されるが、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるであろうこれらの結果の項目は、既に検索された結果の項目のグループとしては保存されない。これらは、予備的なクエリを用いて実際に検索されたわけではないからである。
【0051】
ある実施例において、予め定められた数の結果の項目が検索結果のページに表示され、検索結果についてのこれらの複数のページの間を移動するナビゲーションインターフェイスが提供される。ブロック420において、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目の各ページについて、2又はそれ以上のカテゴリについてのそれら結果の項目の分布が判断される。この処理は、検索サービスを提供するサーバによって実行されてもよい。これに代えて、クライアント側のマシンがこの判断を行ってもよい。
【0052】
ある実施例において、結果の項目のそれぞれのページについて、そのページにおける結果の項目のうち新たな結果の項目を含む新たなカテゴリに分類されるものの割合が判断され、また、それとともに、そのセッションにおいて既に検索された結果の項目を含む既に検索されたカテゴリに分類される結果の項目の割合が判断される。もし予備的なクエリを用いて検索が実行されたなら検索されるべき結果の項目は、既に検索された結果の項目として格納されたものと比較され、個々の項目が新たな又は既に検索されたカテゴリのいずれに分類されるのかが判断されてもよい。
【0053】
ブロック430において、検索結果のプレビューは、結果の項目を複数のページについて表した複数の棒グラフを含む形で生成される。それぞれの棒グラフは、そのページにリストされた結果の項目についての、2又はそれ以上のカテゴリに対する分布の表現を表す。ある実施例において、新たなカテゴリを表すのに第1の色彩又は模様が用いられ、既に検索されたカテゴリを表すのに第2の色彩又は模様が用いられてよい。他の実施例においては、新たなカテゴリを表すのに第1の色彩又は模様を用い、以前に検索された非提示のカテゴリを表すのに第2の色彩又は模様を用い、以前に検索された提示済みのカテゴリを表すのに第3の色彩又は模様を用いてもよい。検索結果のプレビューは、サーバ又はクライアントのいずれにおいて生成されてもよい。
【0054】
ブロック440において、検索の構築中に、検索結果のプレビューとして棒グラフが提供される。検索の構築中に検索結果のプレビューが提供されることとは、例えば、クエリが形成されている間にその棒グラフが表示されることを含み、あるいは、その棒グラフが、検索の実際の実行の前の如何なる時点において表示されることであってもよい。ユーザが、検索結果のプレビューとして提示された情報の支援によって、その検索が有用な結果をもたらすことに満足すると、そのユーザは、ブロック450において、実際の検索を実行してもよい。検索が一旦実行されると、ブロック460において、検索によって取得された結果の項目が、そのセッションにおいて既に検索された結果の項目として格納される。検索が実行された後に、ユーザは、他の検索クエリを構築することを選択し、即ちそれは他の検索を実行することに繋がり、その場合には、処理フローはブロック400へ戻る。
【0055】
図5は、他の実施例におけるページの項目のプレビューを示す。この実施例においては、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるであろう結果の項目のプレビューを提供することに代えて、あるいは、これに加えて、検索が実際に実行された後に、複数のページにわたる結果の項目の各ページに現れた結果の項目を視覚化した表現がプレビューとして提供されてもよい。棒504は、検索結果の第2ページに現れた結果の項目を表す。同様に、検索によって取得された結果の項目についての他のページ1から10に現れた結果の項目を表すために、棒グラフ中の複数の棒が提供されてもよい。ナビゲーションボタン501が提供されてもよく、これにより、ユーザは結果の項目の次のページに移動することができる。
【0056】
棒504は、3つの異なる色彩又は模様502、503、504で表された部分を有し、これらは、結果の項目の第2ページに現れた結果の項目について、これら3つの異なる色彩又は模様に対応した3つのカテゴリについての相対的な割合を示している。これらのカテゴリとは、例えば、新たな結果のカテゴリ、既に検索された非提示の結果のカテゴリ、および、既に検索された提示済みの結果のカテゴリである。現在のページに現れる結果の項目505は、複数のページについて提供される複数の棒の部分よりも上側または下側に表示されてよい。
【0057】
図6は、検索結果を視覚化した表現630を提供するウェブブラウザ600のためのプラグ・インを表す。ブラウザのプラグインは、サーバサイドでは検索結果のプレビューを提供しない検索提供者または検索サービス610を用いるユーザのために、検索結果を視覚化した表現630を提供することができる。検索クエリの入力のための検索ボックス660が提供され、そして、実際の検索が実行された後にブラウザ600の中に結果の項目620が表示される。
【0058】
ブラウザのプラグインは、検索が一旦実行されてからクエリの結果の視覚化した表現630を生成してもよい。検索の結果の視覚化した表現630は、検索によって取得された結果の項目のグラフィックによる表現である。ある実施例において、比較的長い複数の棒640が表示されると、以前に検索された結果の項目が比較的少ないことを表していることになり、これにより、ユーザにとって興味深く、あるいは、驚くべき結果がもたらされるかもしれないことが分かる。一方で、比較的短い複数の棒640が表示されると、以前に検索された項目が比較的多いことを表していることになり、ユーザにとって興味薄く、あるいは、あまり驚くべき結果がもたらされないことになる。これに加えて、(例えば、ユーザが結果の項目をクリックしたか、あるいは、開いたり閲覧したりしたかを表すため)彩色が、ユーザに結果の項目が既に提供されたかどうかを表すために使われてもよい。カーソルを複数の棒640および650の上に動かした場合に、更に他の情報が、例えばツールチップのような方法によって提供されてもよい。ユーザは、複数の棒640および650をクリックすることができてもよく、これにより、クリックした棒に対応する結果の項目をナビゲートすることができる。ボタンは、ユーザに検索結果を返答するための、検索結果の視覚化した表現640の中に提供されてもよい。
【0059】
図7は、ある実施例において、検索結果を視覚化した表現を提供する処理を表すフロー図である。検索結果を視覚化した表現はウェブブラウザのプラグインを用いて提供されてもよい。ブロック700において、結果の項目は、クエリを用いて実行された検索によって取得される。ブロック710において、取得した結果の項目は、あるセッションまたは検索ミッションの中で既に検索されて取得された結果の項目と比較される。ブロック720において、それぞれの項目が既に検索された回数に関して判断が行われる。そして、それぞれの結果の項目に対応するグラフィックの表現が、生成される。そして、それぞれの結果の項目に対応するグラフィックの表現が生成される。ある実施例によれば、ブロック730において、棒グラフの棒はそれぞれの結果の項目に対して生成され、そして、そのバーの長さは、結果の項目が検索された回数の少なさに対応付いている(つまり、バーが長ければ回数が少ない)。ブロック740において、それぞれの結果の項目に対して、結果の項目が既に提示されたかどうかの判断が行われる(例えば、クリックされたか、あるいは、開かれたり閲覧されたりしたかが判断される。)。ブロック750において、既に提示された結果の項目のそれぞれに対応する棒は、既に提示された結果の項目を表す色彩や模様を用いて飾り付けされる。ブロック760は、複数の結果の項目のために生成される複数の棒を含む棒グラフが表示される。プラグインは、ウェブブラウザのウィンドウの内部に棒グラフを重ねて表示してもよいし、棒グラフは他のウィンドウやディスプレイ上に表示されてもよい。プラグインは、あるセッションにおいて検索によって既に結果が取得されたかどうかの情報を、それらが開かれたか閲覧されたかどうかの情報とともに、クライアント側のマシンに保存してもよい。
【0060】
図8は、ある実施例が実装され得るコンピュータ/サーバの実装の例を示すブロック図である。システム800は、コンピュータ・サーバのプラットフォーム801を含み、コンピュータ・サーバのプラットフォーム801は、プロセッサ802およびメモリ803を含み、当業者にとって明らかなように、それらによって複数の命令が実行される。ここで用いられるコンピュータによって読み出し可能な記憶媒体という用語は、如何なる有体のメディア、例えば、ディスク、半導体メモリなどのようなものを含み、プロセッサ802に命令を実行させるために利用される。これに加えて、コンピュータ・プラットフォーム801は、例えばキーボード、マウス、タッチデバイス、タッチスクリーン、あるいはマイクなどの、複数の入力デバイス804からの入力を受け付ける。コンピュータ・プラットフォーム801は、さらに、持ち運び可能なハードディスク、光学メディア(CDあるいはDVD)、ディスクメディア、あるいは、コンピュータが実行可能なコードを読み出し可能な他の有体のメディアのような、着脱可能なストレージデバイス805に接続されてもよい。コンピュータ・プラットフォームは、さらに、インターネットや論理的なプライベートあるいはパブリックなネットワークにおける他のコンポーネントに接続可能な、ネットワーク資源806に接続されてもよい。ネットワーク資源806は、ネットワーク807における遠隔の地点からそのコンピュータに対して命令やデータを提供できる。ネットワーク資源806への接続は、802.11規格やブルートゥース(登録商標)や携帯電話のプロトコルなどの無線プロトコルを介したものであってもよいし、ケーブルや光ファイバーなどを介した有線の伝達媒体を介したものであってもよい。ネットワーク資源は、コンピュータ・プラットフォーム801とは離れた地点にデータや実行可能な命令列を保存するためのストレージデバイスを含んでよい。コンピュータは、ディスプレイ808とやり取りして、データその他の情報をユーザに出力するとともに、ユーザからの入力や追加の命令を要求する。ディスプレイ808は、タッチスクリーンディスプレイであってもよく、入力デバイス804として機能して、ユーザとやり取りしてもよい。
【0061】
図9は、ネットワーク900の一例を示すブロック図である。ネットワーク900は、このシステムが実装されうるサーバ920、940と、サーバ920、940と通信するクライアント側マシン960、970とを有する。クライアント側マシン960、970は、インターネットや、他のワイドエリアネットワーク(WAN)、あるいは、ローカルエリアネットワーク(LAN)910を介してサーバ1 920およびサーバ2 940と通信する。サーバ1 920は、データベース1 930と通信し、サーバ2 940は、検索結果プレビューインターフェイスを含む探索的な検索システムを実装する。クライアント1 960及びクライアント2 970は、サーバ1 920およびサーバ2 940に実装された探索的な検索システムにおいて検索クエリの実行を要求する。サーバ1 920は、クライアントからの要求において検索クエリを実行する処理において、データベース1 930と通信してもよく、サーバ2 940は、クライアントからの要求において検索クエリを実行する処理において、データベース2 950と通信してもよい。
【0062】
図10は、検索結果プレビュー生成システム1000の一例を示すブロック図である。検索結果プレビュー生成システム1000は、予備的なクエリ受信部1010と、分布判断部1020と、クエリ結果プレビュー生成部1030と、クエリ結果プレビュー提供部1040と、クエリ結果項目提供部1050と、を有する。
【0063】
予備的なクエリ受信部1010は、検索のためのクエリの構築中に予備的なクエリを受け付ける。分布判断部1020は、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目についての、2またはそれ以上のカテゴリについての分布を判断する。クエリ結果プレビュー生成部1030は、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目の分布を用いて検索結果のプレビューを生成する。検索結果のプレビュー提供部1040は、検索のためのクエリが構築されている間であって、クエリを用いて実際に検索が実行されるよりも前に、検索結果のプレビューを提供する。
【0064】
検索結果項目提供部1050は、予め定められた数の結果の項目を含むページごとに結果の項目を提供する。検索結果のプレビュー生成部1030によって生成された棒グラフのそれぞれのカラムは、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目のうちの1ページ分について、結果の項目の分布を示す。他の実施例によれば、検索結果プレビュー生成システム1000は、検索結果項目提供部1050を有しなくてよい。
【0065】
図11は、クエリ結果のプレビューを生成するデータ処理システム1100の一例を示すブロック図である。データ処理システム1100は、予備的なクエリ受信部1110と、分布判断部1120と、既に検索された結果の項目の格納部1130と、検索結果のプレビュー生成部1140と、検索結果のプレビュー出力部1150とを含む。
【0066】
予備的なクエリ受信部1110は、検索が構築されている間に予備的なクエリを受け付ける。分布判断部1120は、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば検索されるべき結果の項目について、少なくとも第1のカテゴリと第2のカテゴリとの関係を判断する。既に検索された結果の項目の格納部1130は、そのセッションにおいて既に行われた検索において取得された結果の項目についての情報を格納する。検索結果のプレビュー生成部1140は、検索結果のプレビューを生成し、これは、予備的なクエリを用いて検索が実行されたならば取得されるべき結果の項目についての、少なくとも第1及び第2のカテゴリの間の関係を表す。検索結果のプレビュー出力部1150は、検索のクエリが構築されている間であって、実際の検索が実行されるよりも前に、検索結果のプレビューを出力する。
【0067】
この実施例に関連する複数の側面について、部分的には上述の説明の中で説明されてきており、部分的には上述の説明から明らかなはずであり、また、本発明の実施化から理解されうる。本実施例の複数の側面は、さまざまな要素や詳細な説明および添付の特許請求の範囲において特に指摘した側面の組み合わせから実現あるいは達成されてよく、さらに、さまざまな要素からなる方法によって、実現あるいは達成されてもよい。
【0068】
上述のようにある実施例についての説明がなされたものの、そのような実施例は、例示的にのみ説明されているのであって、保護の範囲を制限することを意図したものではない。実際、ここで述べられた新規な方法及び装置は、他のさまざまな形で実施化され得る。さらに、ここで述べられた方法やシステムの形態にさまざまな除外、代替、変更を行うことが、この保護対象の精神を超えずに行い得る。