(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記導通当接面(20)が、前記ヒータ電極(52)に向かって凸となるように湾曲する球面を具備することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のガスセンサ
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1A、
図1Bを参照して、本発明の実施形態におけるガスセンサGSの概要について説明する。
ガスセンサGSは、被測定ガス中の特定成分を検出するガスセンサである。
ガスセンサGSは、少なくとも、特定のイオンに対して伝導性を有する固体電解質層400と、基準ガスに接する基準電極層401と被測定ガスに接する測定電極層402とからなるセンサ素子検出部40を含み、有底筒状に形成したガスセンサ素子4と、軸方向に伸びる断面矩形に形成され、ガスセンサ素子4を加熱するヒータ5と、ガスセンサ素子4の内側で基準電極層401との導通を図るプラス導通部11と、前記ヒータ5を把持するヒータ把持部10を有するプラス端子金具1と、ヒータ5と外部との通電を図るヒータ端子金具2と、検出部40を被測定ガス中に固定する筒状のハウジング6と、を具備する。
ヒータ把持部10が、ヒータ5の長辺側平面を両側から弾性的に押圧する把持部当接面102を具備し、ヒータ5の断面長手方向への移動を許容するように把持し、ヒータ端子金具2が、ヒータ5の基端側で長辺側平面の両面に設けた一対のヒータ電極52を両側から弾性的に押圧する導通当接面20とすることを特徴とする。
【0012】
ヒータ把持部10が、ヒータ5の断面長手方向への移動を許容することによって、ヒータ5がガスセンサ素子4の軸方向に対して傾きを生じた場合であっても、ヒータ5がヒータ把持部10から曲げストレスを受けることがなく、冷熱ストレスに晒されたときにヒータ5の割れを回避することができる。
また、ヒータ把持部10が、ヒータ5の両側から押圧する荷重方向と導通当接面20がヒータ5の両側から押圧する荷重方向とが一致するので、ヒータ5の断面短手方向には、ヒータ5の中心軸に傾きを生じることなく安定して支持することができる。
【0013】
本発明におけるガスセンサ素子4は、いわゆるコップ型のガスセンサ素子で、酸素イオン伝導体であるジルコニア等の特定のイオンに対して伝導性を有する固体電解質材料が用いられ、有底筒状に形成されている。
なお、以下の実施形態においては、このようなガスセンサとして典型的な酸素センサを例として説明するが、本発明は、酸素センサに限定するものではない。
電極の構造や固体電解質の種類、制御方法等を変えることにより、空燃比の検出やNOxの検出を行ったりすることもできる。
【0014】
ガスセンサ素子4の先端側には、センサ素子検出部40が形成され、中腹には径大となる拡径部41が形成され、基端側には、外部との接続を図る素子基端部42が形成されている。
素子検出部40は、固体電解質層400と、固体電解質層400の内側表面に形成され、基準ガスとして導入された大気に接する基準電極層401と、固体電解質層400の外側表面に形成され、被測定ガスに接する測定電極層402とによって構成されている。
素子拡径部41は、径大となるように鍔状に張り出し、筒状のハウジング6内に所定の封止手段7等を介して固定されている。
素子基端部4の内側には、基準電極401に接続すると共にガスセンサ素子4の内側でヒータ5を把持するプラス端子金具1が設けられ、外側には測定電極
層402に接続するマイナス端子金具2が設けられている。
【0015】
図1A、
図2A、
図2B、
図2C、
図2D、
図2Eを参照して、本発明の要部であるプラス端子金具1について説明する。
プラス端子金具1は、弾性と電気伝導性に優れた金属材料によって形成されている。
プラス端子金具1の先端には、ヒータ5を保持するヒータ把持部10が形成され、その基端側には、基準電極401に接続するプラス端子導通部11が形成され、さらにその基端側には、平板状で軸方向に伸びるプラス端子中継部12が形成され、さらにその基端側には、外部との接続を図るプラス信号線14との導通を図るプラス端子圧着部13が形成されている。
【0016】
本実施形態におけるヒータ把持部10は、平板状の基部100の両側が折り曲げられ、ヒータ5の把持方向に向かって付勢する屈曲部101が形成され、さらにその先に、ヒータ5の把持方向に向かって凸となるように所定のホルダ半径Rを設けて湾曲する当接部102が形成され、当接部102の両端は、一定方向に向かって広がる開口端103を具備し、いわゆる三角クリップ状に形成されている。
ヒータ把持部10の基部100と断面矩形のヒータ5の側面との間には、ヒータ把持部側面方向クリアランスCLが設けられており、一定程度、ヒータ把持部10においてヒータ5が径方向に移動できるようなスペースが確保されている。
【0017】
また、ヒータ把持部10のバネ定数K
10(N/mm)は、ヒータ5の質量M(g)としたとき、K
10/M≧160(単位は1/s
2)の関係を満たすように設定してある。
ヒータ把持部10のバネ定数K
10を所定の範囲以上に設定することで、外部からの振動に対して、共振することがないので、ヒータ5を安定して保持できる。
加えて、曲げストレスを生じたときに、径方向にヒータ5が移動することで、曲げストレスが緩和されヒータ5の割れを回避できる。
【0018】
プラス端子導通部11は、環状に折り曲げた平板の一部を切り欠いた断面C字形をしており、内側から外側に向かって押圧力を発生するように付勢されている。
ガスセンサ素子基端部42の内側に組み付ける際には、プラス端子導通部11を縮径した状態で素子基端部42に装着する。
圧着部13は、両側に張り出す舌片を内側に倒れ込ませるようにして、外部との接続を図るプラス信号線14の芯線140を圧着する。
【0019】
図1A、
図3A、
図3Bを参照してヒータ端子金具2について説明する。
ヒータ端子金具2は、弾性と電気伝導性に優れた平板状の金属材料を用いて形成され、ヒータ5の基端側に引き出された一対のヒータ電極52と外部の電源との接続を図る一対のヒータ通電線24との接続を図る。
ヒータ端子金具2は、
導通当接面であるヒータ端子
当接部20、ヒータ端子屈曲部21、ヒータ端子基部22、ヒータ端子圧着部23によって構成されている。
【0020】
ヒータ端子基部22は、軸方向に伸びる平板状に形成されている。
ヒータ端子屈曲部21は、ヒータ端子基部22の先端側を基端側に向かって折り返して形成されている。
ヒータ端子屈曲部21は、その先端側に設けたヒータ端子当接部20をヒータ5の表面に設けたヒータ電極52側に向かって付勢する。
【0021】
ヒータ端子当接部20はヒータ電極52に弾性的に当接して導通を図っている。
ヒータ端子圧着部23は、ヒータ端子基部22の基端側に設けられ、導通線24の芯線240を圧着固定する。
ヒータ5の短辺側の先端側面が、ガスセンサ素子4の内周壁に当接されたときに、ヒータ5が軸方向に対して斜めに保持されることになるが、ヒータ端子当接面20がヒータ電極52に向かって凸となるように湾曲する球面状に形成されているので、ヒータ5が如何なる角度で傾いても、常に一点で接触し、一定の接点荷重Fを維持することが可能となり、確実な導通を確保できる。
【0022】
さらに、単位をN/mmで表したプラス端子金具1のバネ定数K
1(=ヒータ把持部10のバネ定数K
10)と、ヒータ端子金具2のバネ定数K
2との総合バネ定数K
T(=K
1+K
2)(N/mm)としたとき、K
T/M≧160(単位は1/s
2)以上に設定されており、総合的な固有振動数fが、2kHz以上となるため、ヒータ5が外部からの振動に共振して移動することがない。
【0023】
図1A、
図4A、
図4Bを参照して、マイナス端子金具3について説明する。
マイナス接点金具3は、弾性と電気伝導性に優れた平板状の金属材料を用いて形成され、ガスセンサ素子4の基端部42に設けられ、測定電極
層402と外部との接続を図るマイナス信号線34との接続を図る。
マイナス接点金具3は、マイナス端子導通部30と、マイナス端子基部31とマイナス端子圧着部33とによって構成されている。
マイナス端子導通部30は、平板状の弾性部材をガスセンサ素子4の基端部42の外径よりも僅かに小さい径の環状に折り曲げて一部を切り欠いた断面C字形に形成され、中心に向かって押圧力を発生するように付勢されている。
マイナス端子圧着部32には、マイナス信線34の芯線340が圧着されている。
【0024】
図1A、
図1B、
図5を参照してヒータ5について説明する。
ヒータ5は、いわゆる積層型のセラミックヒータであり、断面矩形で軸方向に伸びる長尺平板状に形成されている。
ヒータ5は、アルミナ等の絶縁材料からなり平板状に形成した絶縁層50と、その内側に埋設され、タングステン、モリブデンシリサイト、ルテニウム等の公知の抵抗発熱体材料からなり通電により発熱する発熱体51と、発熱体51と外部との接続を図るヒータ電極52と、発熱体51とヒータ電極52との導通を図るリード部520、ビア電極521とによって構成されている。
ヒータ5は、プラス端子金具1の先端に設けたヒータ把持部10によって長辺側平面を両側から弾性的に押圧され保持され、基端側において、両側から一対のヒータ端子2によって弾性的に挟持されている。
このため、ヒータ把持部10の荷重方向と、ヒータ端子2の荷重方向とが一致し、ヒータ5に対する曲げストレスを緩和できる。
【0025】
図1Aを参照して、ハウジング6について説明する。
ハウジング6は、ステンレス等の公知の金属材料を用いて筒状に形成され、内側にガスセンサ素子4を保持し、被測定ガス流路の所定位置にガスセンサ素子4の検出部40を固定する。
ハウジング6は、ガスセンサ素子4を収容するハウジング基部60と、ガスセンサ素子4の拡径部41を係止固定する素子係止部61と、ハウジング6の基端側を覆うケーシング86を固定するためのボス部62と、ガスセンサ素子4をかしめ固定する素子加締め部63と、被測定ガスを導入する空間を形成する筒状部64と被測定ガス流路に固定するためのネジ部65と、ネジ部65を締め付けるための六角部60と、素子検出部40を覆うカバー体9を固定する カバー体加締め部67とによって構成されている。
【0026】
ハウジング6とガスセンサ素子4との間には、封止手段7が設けられ、両者の気密性を確保している。
封止手段7は、拡径部41と素子係止部61との間に介装する金属製のシールリング70と、拡径部41と加締め部63との間に介装され、タルク等の公知の粉末充填部材からなり筒状に形成した充填粉末部71と、アルミナ等からなり、充填粉末部71を押圧する筒状絶縁体72と、金属製のシールリング73とによって構成されている。
【0027】
図1Aを参照して基端側固定手段8について説明する。基端側固定手段8は、この手のガスセンサにおいて慣用されているもので、上述の、プラス端子金具1、ヒータ端子金具2、マイナス端子金具3、プラス信号線14、一対のヒータ通電線24、マイナス信号線34を絶縁状態で保持し、外部からの水分の侵入は阻止し、基準ガスとしての大気の導入は許容するように、ガスセンサGSの基端側を固定するものである。
基端側固定手段8は、アルミナ等の公知の絶縁材料からなる端子金具保持用絶縁体80と、端子金具保持用絶縁体80を弾性的に保持する絶縁体保持部81と、フッ素繊維等からなり大気は導入し水分は遮断する公知の撥水フィルタ82と、大気を導入するための大気導入孔83と、基端側を封止する公知の耐熱ゴム等からなる封止ゴム84、封止ゴム84をかしめ固定するケーシング加締め部85と、ステンレス等の金属製で、ハウジング6の基端側を覆う基端側封止用ケーシング86とによって構成されている。
【0028】
さらに、絶縁体80の内周壁と、マイナス端子導通部30の外径との間の間隙GP
80は、0.5mm以下に設定されている。より望ましくは0.3mm以下に設定する。
これにより、外部からの振動が加わっても、絶縁体80の揺れが、ガスセンサ素子4に固定されたマイナス端子導通部30によって抑制されるので、各接点における導通信頼性が高くなる。
【0029】
図1を参照してカバー体9について説明する。カバー体9は、ステンレス等の公知の金属材料からなり、ガスセンサ素子4の検出部40を保護すべく、検出部40を覆うように筒状に形成されている。
本実施形態においては、カバー体9は、有底筒状に形成されたカバー体基部90と、カバー体基部90の側面及び底面には、カバー体基部90の内側に被測定ガスを導入し、排出するためのカバー体開孔部91が穿設され、カバー体基部90の基端側には、ハウジング6の先端に設けた加締め部67に固定するためのカバー体鍔部92が形成されている。
【0030】
図6Aを参照して本発明の効果について説明する。
一対のヒータ端子金具2が、ヒータ5の基端側で両側から弾性的押圧するように接点荷重F20が作用し、ヒータ把持部10が、ヒータ5の中腹において、長手方向平面部を両側から弾性的に押圧する把持荷重F10が作用し、筒状に形成された絶縁体80は、ケーシング86に設けた絶縁体保持手段81によって弾性的に保持され、外周から中心に向かって保持荷重F81が作用し、一対のヒータ端子金具2の圧着部23は、ゴム弾性を有する封止ゴム84によって弾性的に支持され、外周から中心に向かって保持荷重F84が作用している。
全体として、ヒータ5の長手方向平面部の両側に均等に弾性的な荷重が負荷されることになる。
【0031】
一方、本発明のガスセンサGSが使用される自動車等の環境において発生する振動は2kHz未満であることが知られている。
また、
図6Aに示すように、ヒータ5は、ヒータ把持部10と接点部20との2点支持となっており、それぞれ、バネ荷重F
10、F
20で両側からヒータ5の平面部を押圧し、釣り合いがとれている。
【0032】
ヒータ5は、厳密には、弾性を有するが、アルミナ等の硬質な材料を主体とするため、ヒータ把持部10及び、ヒータ端子金具2に比べ遙かに剛性が高く、各端子金具1、2、3を構成する弾性部材のバネ定数を設定する上で、ヒータ5の弾性は無視できる。
したがって、ヒータ5の質量をM(g)としたとき、少なくとも、ヒータ把持部10のバネ定数K
10(N/mm)を160×M以上に設定すれば、ヒータ把持部10の固有振動数f(=√(K/M)/2π)は2kHz以上となり、外部からの振動と共振することがない。
【0033】
さらに、プラス端子金具1を構成する弾性部材のN/mm単位で表したバネ定数をK
1とし、ヒータ端子金具2を構成する弾性部材のN/mm単位で表したバネ定数をK
2とし、ヒータ5のg単位で表した質量をMとしたとき、プラス端子金具1とヒータ端子金具2の総合バネ定数K
T(=K
1+K
2)が、K
T/M≧160(単位は1/s
2)の関係を満たすように、各バネ定数K
1、K
2を設定すれば、ヒータ5を支持する弾性部材全体としての総合的な固有振動数f
Tが2kHz以上となり、さらに、外部振動との共振が起こりがたくなる。
また、ゴム製の封止部84は、金属製の各端子金具1、2に比べ、弾性が高いので、ヒータ端子金具2の基端側が封止部84によって固定されることで、全体の総合バネ定数はさらに大きくなるので、必然的に総合的な固有振動数f
Tも高くなり、ヒータ5の保持力はさらに安定化され、接点における導通信頼性も高くなる。
【0034】
加えて、絶縁体80の内周壁とマイナス端子導通部30との間の間隙GP
80が0.5mm以内に設定されているので、外部からの振動が絶縁体80に作用しても、ガスセンサ素子4に固定されたマイナス端子導通部30が、心棒として作用し、絶縁体80が径方向の動きを拘束し、振動を抑制することになる。
このため、ガスセンサGS全体として振動が押さえられ、各接点における導通信頼性が高まる。
なお、間隙GP
80を0.3mm以下とすることで、絶縁体80の径方向の動きを拘束し、さらにヒータ5を安定して保持することができる。
【0035】
ここで、
図6Bを参照して本発明の効果を確認するために行った試験結果について説明する。
本発明に係るガスセンサGSが用いられる自動車エンジン等における市場振動環境は2kHz未満であることが知られている。
そこで、本発明の要部であるプラス端子金具1についてバネ定数の異なる弾性部材を用いた場合の市場振動環境(〜2kHz)における共振倍率の変化について調査を行った。
ヒータ5がセンサ外部から見えるように覗き窓を加工した評価用サンプルを準備し、例えば、レーザドップラー振動計のような非接触型の振動計を用いて、センサ本体の振幅と、覗き窓から見えるヒータ5の振幅を測定し、センサ本体の振動に対するヒータ5の振動の共振倍率を調査した。
その結果、弾性部材のバネ定数K
10又は、K
Tをヒータ5の質量で割ったK
10/M、K
T/Mが160(1/s
2)を下回る材料を用いてプラス端子金具1を形成した比較例では、バネ定数が低いほど共振倍率が大きくなり、10倍から50倍であったのに対し、K
10/M、K
T/Mが160(1/s
2)以上の材料を用いてプラス端子金具1を形成した実施例では、共振倍率が3倍以下になっており、共振が抑制されていることが確認できた。
【0036】
本発明に用いられる、プラス端子金具1のヒータ把持部10は、前述の形状に限られるものではなく、
図7A、
図7B、
図8A、
図8Bに示すような形状に適宜変形することができる。
図7A、
図7Bを参照して、ヒータ把持部の変形例10aについて説明する。
本変形例では、ヒータ5の表面を両側から押圧する当接面が波形に屈曲して、複数箇所で当接するようになっている。
このような構成とすることで、前記実施形態と同様、径方向に移動可能にヒータ5の保持が可能である点に加え、ヒータ5を押圧する力が分散されるので、ヒータ5内部に残留する応力が緩和され、ヒータ割れの抑制を図ることもできる。
【0037】
図8A、
図8Bを参照して、ヒータ把持部の他の変形例10bについて説明する。
本変形例10bでは、平板状の弾性部材をC字形に折り曲げて、さらにその先端側を、内側に向かって折り返した後、ヒータ5に当接する当接部102bが所定のR形状を有するように折り曲げて形成されている。
このような形状でもヒータ5の平面部を両側から弾性的に押圧して挟持するに当たり、当接面102bが湾曲しているため、径方向へのヒータ5の移動が許容され、前記実施形態と同様の効果を発揮できる。
【0038】
本発明は、上記実施形態に限定するものではなく、ヒータ把持部10が、ヒータ5の長辺側平面を両側から弾性的に押圧する把持部当接面102を具備し、ヒータ5の断面長手方向への移動を許容するように把持し、ヒータ端子金具2が、ヒータ5の基端側で長辺側平面の両面に設けた一対のヒータ電極52を両側から弾性的に押圧する導通当接面20を具備して、ヒータ5の割れを回避しつつ、導通信頼性を確保するという本発明の趣旨に反しない限り適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、一のカバー体9を設けた例を示したが、多重筒構造のものでも良いし、カバー体の開孔91の数、形状、位置等を限定するものでもない。
カバー体を設けないで、ハウジング6の先端を筒状に延ばして、センサ素子検出部40の周囲を覆うようにした簡易な構成を採用することもできる。