(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記検出手段は、前記表示部に第3指標及び第4指標が表示された状態において、前記表示部内の任意の2箇所を選択し、当該2箇所の選択位置が同方向に移動させる第3操作を検出し、
前記実行手段は、前記検出手段により前記第3操作が検出された場合には、前記2箇所の選択位置のそれぞれが前記第3指標又は前記第4指標の表示位置であるか否かにかかわらず、前記表示部に表示された表示内容全体をスクロールする処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の端末装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
【0017】
<発明の実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1にかかる端末装置100の構成を示すブロック図である。端末装置100は、表示部11と、操作部15と、表示制御手段12と、検出手段13と、実行手段14とを備える。表示部11は、データを表示する画面を有するデバイスである。操作部15は、ユーザUからの操作OPを受け付けることができるデバイスであり、操作部15への操作物(例えば、ユーザの指やペン等)の接触や近接を検出する手段(例えば、タッチパネル、近接センサー等)を備えたものである。操作部15は、操作物(ユーザの指やペン等)の接触や近接を検出し、その検出結果(接触・近接の有無、接触・近接の位置、接触・近接の軌跡等)を検出手段13に送信する。表示制御手段12は、第1データが対応付けられた第1指標と、第2データが対応付けられた第2指標とを表示部11内の互いに離れた位置に表示する。尚、指標とは、例えば、アイコン等の画像データであるか、選択可能なオブジェクトデータ等であるものとする。つまり、指標とは、画面内の一部の領域が定義されたデータである。また、第1データ及び第2データは、例えば、画像データ、テキストデータ、位置情報等の任意のデータである。
【0018】
検出手段13は、表示部11に表示されている第1指標と第2指標との表示位置、及び、操作部15で検出される検出結果(接触・近接の有無、接触・近接の位置、接触・近接の軌跡等)に基づいて、第1指標と第2指標に対するユーザUの操作OPが、第1指標と第2指標とを互いに引き合わせる第1操作、または、第1指標又は第2指標のいずれか一方を他方の表示位置へ移動させる第2操作のいずれであるかを検出する。実行手段14は、第1操作が検出された場合に、第1データ及び第2データを用いた第1処理を実行し、第2操作が検出された場合に、当該第1データ及び当該第2データを用いた、第1処理とは異なる第2処理を実行する。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態1にかかる端末装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。まず、表示制御手段12は、第1指標と第2指標を表示部11内の離れた位置に表示する(S11)。次に、ユーザUは、表示部11に表示された第1指標と第2指標に対する操作OPを、操作部15に対して行うものとする。このとき、検出手段13は、ユーザUの操作OPを検出する(S12)。
【0020】
そして、実行手段14は、検出した操作OPが第1操作であるか第2操作であるかを判定する(S13)。ここで、実行手段14は、操作OPが第1指標と第2指標とを互いに引き合わせる操作である場合には、第1操作と判定する。つまり、第1操作は、2つの指標を互いに引き合わせる操作ということができる。一方、実行手段14は、操作OPが第1指標を第2指標表示位置へ移動させる操作であるか、又は、第2指標を第1指標表示位置へ移動させる操作である場合には、第2操作と判定する。つまり、第2操作は、一方の指標を他方の指標の表示領域へ移動させる移動操作ということができる。
【0021】
その後、実行手段14は、第1操作と判定した場合に第1処理を実行する(S14)。ここで、第1処理は、第1指標に対応付けられた第1データと、第2指標に対応付けられた第2データとを用いた任意の処理で構わない。例えば、第1処理は、第1データと第2データとを関連付けて記憶装置(不図示)に格納する処理とすることができる。
【0022】
また、実行手段14は、第2操作と判定した場合に第2処理を実行する(S15)。ここで、第2処理は、第1処理とは異なる処理であるものとする。つまり、第2処理も第1データと第2データとを用いた任意の処理で構わない。例えば、第2処理は、第2データが他の端末装置(不図示)の宛先を示す情報であった場合には、第1データを第2データの示す宛先つまり他の端末装置に対して送信する処理とすることができる。または、第2処理は、データの送信まで含まず、例えば、第2データを宛先とした電子メールの作成画面を起動するようにしてもよい。
【0023】
尚、上記では、第1操作つまり引き合わせ操作の場合には、第1データと第2データとを関連付けて記憶装置に格納する処理、第2操作つまり移動操作の場合には、第1データを第2データの示す宛先に対して送信する処理等としたが、これらに限らない。すなわち、引き合わせ操作の場合には第1指標と第2指標に応じた任意の処理でよく、移動操作の場合には、引き合わせの操作の場合とは異なる第1指標と第2指標に応じた任意の処理であれば良い。そのため、第1処理と第2処理との内容を入れ替えても構わない。
【0024】
そのため、第1処理及び第2処理は、2つの指標に対応付けられた2つのデータに関連する処理であればよい。例えば、第1処理や第2処理として、予め各指標単独の処理と、両指標を用いた処理とを一連の処理として定義しておくことで、ユーザUにとって1つの操作OPを行うことにより一連の処理を実行させることができる。そのため、操作が容易といえる。
【0025】
また、第1操作及び第2操作はいずれも、物理的に離れて配置された2つの指標について、画面上を指等でなぞることにより表示領域を重ね合わせるという直感的な操作といえる。そこで、
図3及び
図4に引き合わせ操作及び移動操作の具体的なイメージを図示する。
【0026】
図3は、本発明の実施の形態1にかかる引き合わせ操作の例を示す図である。
図3では、画面D内に、指標IC11と指標IC12の2つの指標が互いに離れた位置に表示されている。ここでは、指標IC11と指標IC12とはアイコンであるものとする。そして、ユーザUの指により、指標IC11が表示された付近への接触操作がなされ、検出手段13は、指標IC11が選択されたことを検出する。また、指標IC11の接触操作から所定時間以内にユーザUの他の指により、指標IC12が表示された付近への接触操作がなされ、検出手段13は、指標IC12が選択されたことを検出する。その後、ユーザUは、各指先を引き合わせるような操作を行う。つまり、指標IC11を指標IC12へ向けてスライドさせる操作OP11がなされ、指標IC12を指標IC11へ向けてスライドさせる操作OP12がなされる。そして、検出手段13は、指標IC11と指標IC12の表示領域が重なったことを検出することで、引き合わせ操作がされたことを検出する。尚、引き合わせ操作の例としては、気象情報アイコンを親指、撮影画像アイコンを人差し指でタッチし、両指を閉じる、という操作が挙げられる。
【0027】
図4は、本発明の実施の形態1にかかる移動操作の例を示す図である。
図4では、画面D内に、指標IC13と指標IC14の2つの指標が互いに離れた位置に表示されている。ここでは、指標IC13と指標IC14とはアイコンであるものとする。そして、ユーザUの指により、指標IC13が表示された付近への接触操作がなされ、検出手段13は、指標IC13が選択されたことを検出する。その後、ユーザUは、指先を指標IC14へ向けて移動させるような操作を行う。つまり、指標IC13を指標IC14へ向けてスライドさせる操作OP2がなされる。そして、検出手段13は、指標IC13と指標IC14の表示領域が重なったことを検出することで、移動操作がされたことを検出する。尚、移動操作の例としては、撮影画像アイコンを人差し指でタッチし、メールアイコンまで人差し指をスライドさせる、という操作が挙げられる。
【0028】
図5は、本発明の実施の形態1にかかる端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。端末装置100は、CPU(Central Processing Unit)110と、RAM(Random Access Memory)120と、ROM(Read Only Memory)130と、通信部140と、モニタ150と、ハードディスク160とを備える。
【0029】
モニタ150は、指標やデータ等を表示するためのLCD151と、ユーザUからの操作OPを受け付けるためのタッチパネル152とを有する。LCD151は表示部11の一例であり、タッチパネル152は操作部15の一例である。ハードディスク160は、不揮発性記憶装置である。ハードディスク160は、OS(不図示)、第1指標1611及び第2指標1612、第1データ1621及び第2データ1622並びに制御プログラム163を記憶する。
【0030】
ここで、第1指標1611には第1データ1621が対応付けられており、第2指標1612には第2データ1622が対応付けられているものとする。また、制御プログラム163は、本発明の実施の形態1にかかる制御処理(例えば、
図2の処理)が実装されたコンピュータプログラムである。
【0031】
CPU110は、端末装置100における各種処理、RAM120、ROM130、通信部140、モニタ150及びハードディスク160へのアクセス等を制御する。通信部140は、データの送受信等を含む外部との通信を行う。
【0032】
端末装置100は、CPU110が、RAM120、ROM130又はハードディスク160に格納されたOS、制御プログラム163等を読み込み、実行する。これにより、端末装置100は、本発明の実施の形態1にかかる制御処理を実現することができる。
【0033】
このように本発明の実施の形態1により、第1指標と第2指標に応じた複数の処理を直感的な操作で容易に実行することができる。すなわち、第1操作及び第2操作は、いずれも第1指標と第2指標に対する操作であるが、操作内容に応じて異なる処理(第1処理と第2処理)のいずれかを選択的に実行させることができる。例えば、本発明の実施の形態1にかかる端末装置は、画面上の2つのアイコンへの操作で動作内容を変えるものといえる。
【0034】
尚、操作部15が検出する操作は、タッチパネルなどの接触検出装置を利用した接触操作だけでなく、近接センサーなどの近接検出装置を利用した近接操作、つまり、画面から少し離れた距離で指を動かして行う操作も含むものとする。さらに、操作部15は、画面上にあるタッチパネルや近接センサーに限らず、ノートPCのキーボードにあるタッチパッドのように、画面上にはないタッチパネルや近接センサであっても良い。つまり、表示部と操作部が一体化しているもの以外に、一体化していないものも含むものとする。
【0035】
<発明の実施の形態2>
図6は、本発明の実施の形態2にかかる端末装置200の構成を示すブロック図である。端末装置200は、表示部21と、操作部29と、表示制御手段22と、検出手段23と、実行手段24と、記憶部25と、対応付手段26と、生成手段27と、取得手段28とを備える。ここで、端末装置200は、上述した端末装置100の一実施例である。そのため、以下では、実施の形態1との違いを中心に説明する。
【0036】
記憶部25は、アイコン251と、画像等252と、位置情報253と、対応付情報254と、関連付情報255と、地図情報256とを記憶する記憶装置である。アイコン251は、指標の一例であり、画像データである。画像等252は、画像データ、テキストデータ等の処理対象のデータである。位置情報253は、地図情報256上の位置を示すデータであり、例えば、座標である。対応付情報254は、アイコン251と画像等252と位置情報253とを一組に対応付けた対応関係を定義した情報である。関連付情報255は、複数の画像等252間の組合せを定義した情報である。地図情報256は、任意の地図データである。例えば、地図情報256は、端末装置200の現在地を含む地域の地図である。
【0037】
検出手段23は、検出手段13の機能に加え、操作部29が第1指標と第2指標との表示領域が重なったことを検出した際に、第1指標と第2指標との表示領域がそれぞれスライド操作により移動していた場合に、第1操作として検出し、第1指標又は第2指標の一方の表示領域がスライド操作により他方の表示領域へ移動しており、当該他方の表示領域が移動していなかった場合に、第2操作として検出する。これにより、2つの指標が選択され、スライドされている最中については通常通りの処理を行い、2つの指標の表示領域が重なったタイミングでそれ以前の各指標に対する操作を確認して第1操作か第2操作を判別することができる。そのため、第1操作つまり引き合わせ操作であるか、また、第2操作つまり移動操作であるかを効率的に検出することができる。
【0038】
尚、実行手段24は、検出手段23において第1指標と第2指標に対するユーザUの操作OPが検出された場合、第1指標及び第2指標の種別の組合せ又は第1データもしくは第2データの属性に基づいて、第1処理又は第2処理のいずれか一方を選択して実行するようにしてもよい。例えば、第1指標の種別が画像アイコンで、第2指標の種別がスケジュールアイコンである場合には、画像データとスケジュールデータとを関連付ける処理を選択するとよい。また、第1指標の種別が画像アイコンで、第2指標の種別がメールアイコンである場合には、画像データをメール送信する処理を選択するとよい。または、これらの選択をアイコンに対応付けられた各データの属性が画像、スケジュール、メールのいずれかとその組み合わせに応じて処理を選択することもできる。これにより、仮に同一の操作であっても、その指標の組合せやデータの組合せによって多様な処理を選択的に実行することができる。つまり、単一の操作から複数の処理を実現できる。
【0039】
また、第1指標及び第2指標を示す各アイコン251には、それぞれ異なる位置情報253が予め対応付けられているものとする。このとき、表示制御手段22は、表示部21に地図情報256を表示し、第1指標及び第2指標を、それぞれに対応付けられた位置情報253に対応する地図データ上の位置に表示させる。これにより、地図データ上に様々な種類の指標を互いに離した状態で表示することができ、ユーザにとって識別が容易となる。
【0040】
さらに、実行手段24は、第1処理として、第1データと第2データとを関連付けて記憶部に記憶する関連付処理P1を実行する。これにより、2つの指標を引き合わせる操作から、両指標に対応付けられた各データを対等に関連付けるという、ユーザにとって直感的な結果を得ることができる。
【0041】
図7は、本発明の実施の形態2にかかる記憶装置内のデータの概念を説明するための図である。対応付情報CRaは、画像アイコンICaと、画像データDa1と、位置情報Da2とが対応付けられていることを示す。また、対応付情報CRbは、スケジュールアイコンICbと、スケジュールデータDb1と、位置情報Db2とが対応付けられていることを示す。また、対応付情報CRcは、メールアイコンICcと、メールデータDc1と、位置情報Dc2とが対応付けられていることを示す。ここで、メールデータDc1は、例えば、外部から受信した端末装置200を操作するユーザUへの電子メールのヘッダ及び本文のテキストデータである。そして、メールデータDc1には、当該電子メールの送信元のアドレスである宛先情報Dc3が含まれるものとする。
【0042】
ここで、関連付情報ASは、画像データDa1とスケジュールデータDb1とが関連付けられたことを定義する情報である。例えば、ユーザUの操作OPにより画像アイコンICaとスケジュールアイコンICbに対して引き合わせ操作がなされた場合、実行手段24は、画像アイコンICaに対応付けられた画像データDa1と、スケジュールアイコンICbに対応付けられたスケジュールデータDb1とを関連付けて関連付情報ASとして記憶部25に格納する関連付処理P1を行うこととなる。
【0043】
これにより、関連付け後、ユーザUが一方のアイコンを選択した場合に、関連付けられた他方のアイコンに対応付けられたデータを容易に参照することができる。それに伴い、関連付けられた2つのデータについて、データ削除やデータ送信などのデータに関する処理を一度の操作で行うことが可能となる。
【0044】
例えば、複数の画像を関連付けた場合、一方の画像を表示させる際に、併せて関連付けられた他方の画像も合わせて表示することができる。このとき削除操作を行うと、これらの画像をまとめて削除するといったことが可能になるようにしても良い。
【0045】
また、一方の画像を表示させる際に、併せて関連付けられた他方の画像も合わせて表示し、そこでメールに添付して送信する操作を行うと、これらの画像をまとめてメールに添付して送信するといったことが可能になるようにしても良い。
【0046】
さらに、スケジュールデータと天気情報とが関連付けられた場合、スケジュールデータが不要になったために、ユーザUが当該スケジュールデータを削除すると、併せて関連付けられた天気情報も削除されるといったことが可能になるようにしても良い。
【0047】
また、第1データ及び前記第2データの少なくとも一方がデータ通信における宛先を示す情報である場合、実行手段24は、第2処理として、第1データ又は第2データの一方が示す宛先へ他方のデータを送信する処理を実行する。例えば、実行手段24は、第2処理としてメール送信処理P2を実行する。本来、通信のための操作には、例えば、通信先の宛先情報の指定、通信内容のデータの作成、送信指示等の複数の操作を行う必要がある。そこで、本発明の実施の形態2では、上述した移動操作を通信処理のための操作とするものである。これにより、送信先と送信内容を直感的操作で指定することができ、かつ、ユーザにとって分かりやすい操作により通信処理を実現できる。
【0048】
また、あるアイコンからあるアイコンへのスライド操作という容易な操作で実現できる。例えば、
図7の場合、ユーザUの操作OPにより、画像アイコンICaをメールアイコンICcに向けてスライドさせて、画像アイコンICaとメールアイコンICcとが重なった場合に、メールアイコンICcに対応付けられた宛先情報Dc3に対して画像アイコンICaに対応付けられた画像データDa1を添付した電子メールを送信するメール送信処理P2を実行することとなる。
【0049】
図9は、本発明の実施の形態2にかかる端末装置の制御処理の全体の流れを示すフローチャートである。まず、表示制御手段22は、記憶部25から地図情報256を読み出し、表示部21に表示する。次に、表示制御手段22は、記憶部25からアイコン251と位置情報253を読み出し、位置情報253が示す座標に基づいて複数のアイコンを表示部21内の地図上に表示する(S21)。
【0050】
次に、端末装置200は、操作部29のタッチパネル等を介してユーザUの操作OPを受け付ける(S22)。そして、検出手段23は、操作判定処理を実行する(S23)。尚、操作判定処理の詳細は、
図10及び
図11を用いて後述する。
【0051】
操作判定処理の結果、実行手段24は、操作OPが第1操作であるか又は第2操作であるかを判定する(S24)。ステップS24において第1操作と判定された場合、実行手段24は、関連付処理P1を実行する。つまり、実行手段24は、各アイコンに対応付けられたデータ同士を関連付けて関連付情報255として記憶部25に記憶する(S25)。また、ステップS24において第2操作と判定された場合、実行手段24は、メール送信処理P2を実行する。つまり、実行手段24は、一方のアイコンに対応付けられた宛先へ他方のアイコンに対応付けられたデータを送信する(S26)。
【0052】
図10は、本発明の実施の形態2にかかる操作判定処理の流れを示すフローチャートである。まず、操作部29は、2つのアイコンの表示領域の重なりを検出する(S31)。つまり、操作OPがされる前は、表示部21において2つのアイコンは互いに離れて配置されている。その後、操作OPにより2つのアイコンの表示領域が重なったことを検出する。
【0053】
そして、検出手段23は、各アイコンが移動したか否かを判定する(S32)。すなわち、2つのアイコンの表示領域が重なるに至った過程において、2つのアイコンが共にスライドして、つまり、共に近付けるように操作されたか否かを判定する。逆に言うと、1つのアイコンのみがスライドして、つまり、一方のアイコンが他方のアイコンに近接するように操作されたか否かを判定する。
【0054】
ステップS32において各アイコンが移動したと判定された場合、検出手段23は、操作OPが第1操作であると判定する(S33)。また、ステップS32において一方のアイコンのみが移動したと判定された場合、検出手段23は、操作OPが第2操作であると判定する(S34)。
【0055】
図11は、本発明の実施の形態2にかかる操作判定処理の具体例の流れを示すフローチャートである。つまり、
図11は、
図10のより具体的に実現する場合の一例を示す。尚、以下では、アイコンAとアイコンBに対するユーザUの操作OPを検出するものとする。
【0056】
まず、ユーザUが表示部21内の複数のアイコンのうち1つであるアイコンAを指先で接触する操作を行う。このとき、操作部29は、アイコンAの選択を検出する(S41)。続いて、ユーザUは、表示部21に接触させた指先をアイコンBに向けてスライドさせる。つまり、アイコンAが移動する(S42)。
【0057】
また、ステップS42と並行して、検出手段23は、操作部29がアイコンBの選択を検出したか否かを判定する(S43)。ここで、アイコンBの選択を検出した場合は、ユーザUが表示部21内のアイコンBを他の指先で接触する操作を行ったことになる。続いて、ユーザUは、表示部21に接触させた他の指先をアイコンAに向けてスライドさせる。つまり、アイコンBが移動する(S44)。
【0058】
そして、検出手段23は、操作部29がアイコンA及びBの表示領域の重なりを検出したか否かを判定する(S45)。つまり、引き合わせ操作により両アイコンが重なったか否かを判定する。ステップS45において重なりを検出しない場合、所定時間待機後、再度、検出手段23はステップS45を実行する。ステップS45において重なりを検出した場合、検出手段23は、操作OPを第1操作と判定する(S46)。
【0059】
ステップS43においてアイコンBの選択を検出しなかった場合、ユーザUはアイコンAのみをスライドさせていることとなる。つまり、アイコンAが移動する(S47)。そして、検出手段23は、アイコンAと他のアイコンとの表示領域の重なりを検出したか否かを判定する(S48)。つまり、移動操作により一方のアイコンが他方のアイコンの表示領域に到達したか否かを判定する。ステップS48おいて重なりを検出しない場合、所定時間待機後、再度、検出手段23はステップS48を実行する。ステップS48において重なりを検出した場合、検出手段23は、操作OPを第2操作と判定する(S49)。
【0060】
図8は、本発明の実施の形態2にかかる内部データと外部データとの混在表示と操作の例を示す図である。例えば、ユーザUがアイコンIC23とアイコンIC24を選択し、操作OP11及び操作OP12により、アイコンIC23及びIC24を引き合わせる操作を行った場合、検出手段23は、表示領域の重なり位置Xを検出する(
図10のステップS31、
図11のステップS45)。このとき、アイコンIC23及びIC24が共に移動しており、引き合わせ操作OP1と判定される(
図10のステップS33、
図11のS46)。
【0061】
また、ユーザUがアイコンIC26のみを選択し、アイコンIC25に向けてスライドさせる移動操作OP2を行った場合、操作部29は、表示領域の重なり位置Yを検出する(
図10のステップS31、
図11のステップS48)。このとき、アイコンIC26のみが移動しており、移動操作OP2と判定される(
図10のステップS34、
図11のS49)。
【0062】
図6に戻り説明する。生成手段27は、端末装置200内でデータを生成する。例えば、生成手段27は、文書入力機能を有するアプリケーションであるか、カメラ機能により画像データを生成するアプリケーション等である。また、取得手段28は、外部の端末装置(不図示)等からダウンロードデータDDを取得する。
【0063】
対応付手段26は、端末装置200内で生成された第1データに第1指標と第1の位置情報とを対応付け、外部から取得された第2データに第2指標と第1の位置情報とは離れた第2の位置情報とを対応付ける。ここでは、第1データは生成手段27により生成されたデータであり、以下、内部データと呼ぶ。また、第2データは取得手段28により取得されたデータであり、以下、外部データ呼ぶ。この場合、表示制御手段22は、第1の位置情報に基づいて第1指標を表示部21に表示し、第2の位置情報に基づいて第2指標を表示部21に表示する。つまり、表示制御手段22は、内部データと外部データを表示部21内に混在して表示させることができる。
【0064】
通常は、外部データ及び内部データが別々に管理されているため、関連する処理の操作が煩雑となる。例えば、外部データと内部データとで処理されるアプリケーションが異なる。そのため、外部データを参照するためにあるアプリケーションを起動し、内部データを参照するために他のアプリケーションを起動して表示させなければならない。そのため、外部データ及び内部データの混在表示することで、外部データと内部データに関連する処理を行うことが容易に行うことができる。
【0065】
例えば、
図8に示すように、アイコンIC21及びIC25は、取得手段28により外部から取得されたメールデータつまり外部データに対応付けられているアイコンである。アイコンIC24も外部から取得された天気情報に対応付けられたアイコンである。一方、アイコンIC22、IC23及びIC26は、生成手段27により生成された画像データつまり内部データに対応付けられたアイコンである。すなわち、
図8では、内部データと外部データとが混在表示されていることを示す。
【0066】
そして、引き合わせ操作OP1や移動操作OP2は、いずれも内部データと外部データとの組合せに対する操作である。このように、本発明の実施の形態2により内部データと外部データとが混在表示されているため、両データに対して直感的な操作、かつ、容易な操作を行うことができる。
【0067】
さらに、混在表示の際に、両者を識別可能することが望ましい。例えば、外部データと内部データとで、枠の太さや色等を異なるものとすることが望ましい。これにより、外部データと内部データの区別が分かりやすくなる。例えば、内部データのアイコンは太枠、外部データのアイコンは細枠とすることが挙げられる。また、内部データのアイコンは青系の色、外部データのアイコンは赤系の色とすることが挙げられる。尚、混在表示の例はこれに限定されない。
【0068】
図12は、本発明の実施の形態2にかかる内外データ混在表示処理の流れを示すフローチャートである。まず、生成手段27は、内部データを生成する(S51)。次に、対応付手段26は、内部データにアイコンと位置情報を対応付けて対応付情報254として記憶部25に格納する(S52)。
【0069】
また、取得手段28は、外部データを取得する(S53)。次に、対応付手段26は、外部データにアイコンと位置情報を対応付けて対応付情報254として記憶部25に格納する(S54)。
【0070】
その後、表示制御手段22は、内部データ及び外部データを記憶部25から読み出す(S55)。そして、表示制御手段22は、内部データ及び外部データを位置情報に基づいて表示部21に表示する(S56)。
【0071】
このように、外部データと内部データを混在して表示させて、その後、外部データと内部データに関連する処理を行うことには、内部データ同士や外部データ同士に関連する処理を行うことよりも、幅広い用途がある。
【0072】
<発明の実施の形態3>
図13は、本発明の実施の形態3にかかる端末装置300の構成を示すブロック図である。端末装置300は、複数の指標に対する操作を受け付けた場合に、指標に関連付けられた情報に基づいて処理を切り替えるものである。端末装置300は、表示部31と、操作部36と、表示制御手段32と、検出手段33と、選択手段34と、実行手段35とを備える。表示部31は、出力されるデータを表示する画面に対して、ユーザUからの操作OPを受け付けることができるデバイスである。表示部31は、例えば、タッチパネル等を備えたものである。
【0073】
表示制御手段32は、外部の送信元301から第1通信サービスCS1aを介して受信した送信元301のアドレス情報と当該受信に関する時刻情報とが対応付けられた第1指標と、当該第1指標とは異なる第2指標とを表示部31内の互いに離れた位置に表示する。尚、指標とは、例えば、アイコン等の画像データであるか、選択可能なオブジェクトデータ等であるものとする。つまり、指標とは、画面内の一部の領域が定義されたデータである。また、第1データ及び第2データは、例えば、画像データ、テキストデータ、位置情報等の任意のデータである。
【0074】
検出手段33は、第1指標と第2指標に対するユーザUの操作OPを検出する。選択手段34は、操作OPが検出された場合に、第1指標に対応付けられた時刻情報と当該検出された検出時刻とに基づいて、第1通信サービスCS1b又は当該第1通信サービスとは異なる第2通信サービスCS2のいずれか一方の通信サービスを選択する。実行手段35は、第1指標に対応付けられたアドレス情報を宛先として、選択された通信サービスを介して通信処理を実行する。
【0075】
尚、通信サービスとは、データを通信するための通信規格や通信回線ばかりでなく、通信アプリケーションや電子情報の通信を行うシステムにかかるサービス全般を含む概念である。例えば、通信サービスとしては、電話、FAX、電子メール、電子掲示板、簡易ブログ等が挙げられるがこれに限定されない。
【0076】
図14は、本発明の実施の形態3にかかる端末装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。まず、表示制御手段32は、第1指標と第2指標を表示部31内の離れた位置に表示する(S61)。次に、ユーザUは、表示部31に表示された第1指標と第2指標に対する操作OPを行うものとする。このとき、検出手段33は、ユーザUの操作OPを検出する(S62)。
【0077】
そして、選択手段34は、検出時刻TCと時刻情報TRとの差分が基準時間TS未満であるか否かを判定する(S63)。ステップS63において基準時間TS未満と判定された場合、選択手段34は、第1通信サービスを選択する(S64)。ステップS63において基準時間TS以上と判定された場合、選択手段34は、第2通信サービスを選択する(S65)。その後、実行手段35は、選択された通信サービスを介して通信処理を実行する(S66)。
【0078】
このように端末装置300は、送信元301から受信したデータに関する時刻と、検出時刻例えば現在時刻との比較により、送信元301から受信した通信サービスと同じものにより返信するか、他の通信サービスにより返信するかを選択するものである。これにより、時刻の差に応じて適切な通信サービスを自動的に選択することができる。そのため、ユーザは受信したデータに対する応答の処理を行う際に、通信サービスを意識せずに利用することができる。
【0079】
<発明の実施の形態4>
図15は、本発明の実施の形態4にかかる情報システム400の構成を示すブロック図である。情報システム400は、投稿管理サーバ410と、端末装置420と、端末装置430とを備え、これらがネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは、インターネット、イントラネット、公衆網、専用線及び移動体通信網等の通信ネットワークである。
【0080】
投稿管理サーバ410は、簡易ブログ等のメッセージ投稿サービスを提供する。投稿管理サーバ410は、少なくともデータベース411を備える。データベース411は、少なくとも投稿データ412と、投稿時刻413と、アドレス414と、投稿位置415とが格納されており、これらが関連付けられている。投稿データ412は、端末装置420や430等を介して投稿者により入力された投稿対象のメッセージを示すテキストデータである。投稿時刻413は、投稿データ412が投稿された時刻であり、例えば、投稿管理サーバ410にアップロードされた時刻である。アドレス414は、投稿データ412の投稿元の端末装置又は投稿者を一意に定める識別情報である。投稿位置415は、投稿者が端末装置を操作した際の位置情報である。尚、投稿管理サーバ410のその他の構成は、公知であるため詳細な説明を省略する。尚、投稿管理サーバ410は、電子メールサーバやネットワーク通話サーバの機能を兼ね備えていても構わない。または、図示しない他のサーバによりこれらのサーバ機能が実現されていても構わない。
【0081】
端末装置430は、受信手段431と、対応付手段432と、記憶部433と、表示制御手段434と、表示部435と、操作部439と、検出手段436と、選択手段437と、送信手段438とを備える。ここで、端末装置430は、上述した端末装置300の一実施例である。そのため、以下では、実施の形態3との違いを中心に説明する。
【0082】
受信手段431は、ネットワークNを介して投稿管理サーバ410から投稿データ412、投稿時刻413、アドレス414及び投稿位置415等の受信情報を受信する。このとき、受信情報は、端末装置430以外の端末装置(ここでは、端末装置420)から投稿されたデータであるものとする。つまり、アドレス414は、端末装置420のアドレスを示す。また、受信手段431は、複数の通信サービスのいずれかでもデータの受信が可能である。ここでは、受信手段431は、メッセージ投稿サービスにより上記受信情報を受信したものとする。
【0083】
対応付手段432は、受信した投稿データ412、投稿時刻413、アドレス414及び投稿位置415を、投稿サービスを示す投稿アイコン(第1指標)に対応付け記憶部433に格納する。また、ユーザUが投稿データ412に対する応答データを作成した場合、つまり、端末装置430が内部データを生成した場合、対応付手段432は、当該応答データと端末装置430の現在位置とを、現在位置を示す現在位置アイコン(第2指標)に対応付けて記憶部433に格納する。ここで、投稿位置415と現在位置とは離れているものとする。また、第1指標及び第2指標として例示するアイコンの種別はこれに限定されない。
【0084】
記憶部433は、アイコン440と、受信データ441と、時刻情報442と、アドレス443と、応答データ444と、位置情報445と、検出時刻446と、対応付情報447と、地図情報448と、通信アプリケーション449とを記憶する記憶装置である。アイコン440は、指標の一例であり、画像データである。受信データ441は、投稿データ412に相当するものである。時刻情報442は、投稿時刻413に相当するものであるか、受信手段431により受信情報が受信された時刻であってもよい。アドレス443は、アドレス414に相当するものである。応答データ444は、上述した応答データに相当するものである。応答データ444は、例えば、投稿データ412に対する応答メッセージを示すテキストデータ、端末装置430の周辺が撮影された画像データ又は音声データ等である。位置情報445は、投稿位置415及び端末装置430の現在位置に相当するものであり、例えば、地図情報448上の座標である。検出時刻446は、応答データ444が生成・格納された時刻、または、現在時刻である。対応付情報447は、アイコン440と、受信データ441又は応答データ444と、アドレス443と、位置情報445と、時刻情報442又は検出時刻446とを一組に対応付けた対応関係を定義した情報である。地図情報448は、任意の地図データである。例えば、地図情報448は、端末装置430の現在位置及び投稿位置415を含む地域の地図である。通信アプリケーション449は、複数の通信サービスのいずれかに対応した通信処理を実行するためのソフトウェアである。通信アプリケーション449は、例えば、メッセージ投稿用のクライアントアプリケーション、電子メールクライアントアプリケーション、ネットワーク通話アプリケーション等である。
【0085】
表示制御手段434は、記憶部433から地図情報448、アイコン440及びアイコン440に対応付けられた位置情報445を読み出し、位置情報445に基づいて地図情報448内の所定の位置にアイコン440を配置して表示部435に表示する。このとき、表示制御手段434は、少なくとも投稿アイコン及び現在位置アイコンを表示する。
【0086】
表示部435は、データを表示する画面を有するデバイスである。操作部439は、ユーザUからの操作OPを受け付けることができるデバイスである。操作部439は、例えば、タッチパネル又はタッチパッド等を備えたものである。
【0087】
検出手段436は、表示部435内の複数のアイコンに対するユーザUによる操作OPを検出する。選択手段437は、記憶部433を参照し、操作OPが検出された場合に、第1指標(ここでは、投稿アイコン)に対応付けられた時刻情報442と当該検出された検出時刻446とが所定時間内であるか否かを判定する。そして、選択手段437は、時刻情報442と検出時刻446が所定時間内であると判定した場合に、第1通信サービスを選択し、時刻情報442と検出時刻446が所定時間内でないと判定した場合に、第2通信サービスを選択する。
【0088】
ここで、第1通信サービスが投稿サービスであり、時刻情報から所定時間内の場合、選択手段437は、通信サービスとして投稿サービスを選択し、時刻情報から所定時間以上経過している場合、通信サービスとして電子メールサービス等を選択する。
【0089】
送信手段438は、実行手段35の一例である。送信手段438は、選択手段437により選択された通信サービスを用いてネットワークNを介して通信処理を実行する。このとき、送信手段438は、投稿アイコンに対応付けられたアドレス443を宛先として、現在位置アイコンに対応付けられた応答データ444を送信する。
【0090】
時刻情報から所定時間内であれば、送信元の投稿者がまだ、投稿サービス(第1通信サービス)を利用中の可能性が高いといえる。そこで、時刻情報から所定時間内の場合には、送信手段438は、投稿サービスを用いて応答データ444を投稿する。具体的には、送信手段438は、アドレス443を宛先として投稿管理サーバ410に対して応答データ444を送信する。そして、送信手段438は、メッセージ投稿用のクライアントアプリケーションにかかる通信アプリケーション449を起動して応答データ444の投稿を行う。これにより、投稿者がユーザUからの応答を即時に見ることができる可能性が高まる。つまり、投稿者により処理対象とされる可能性が高い。そのため、応答をより速く、より直接的に伝えることができる。
【0091】
一方、時刻情報から所定時間以上経過している場合には、投稿者がすでに投稿サービスの利用を終了している可能性が高いといえる。そこで、時刻情報から所定時間以上経過している場合には、送信手段438は、電子メールサービスを用いてアドレス443を宛先として応答データ444をメール送信する。このとき、送信手段438は、電子メールクライアントアプリケーションにかかる通信アプリケーション449を起動して応答データ444を送信する。これにより、投稿者が再度、投稿サービスの利用を開始する前であっても、電子メールのチェック時にユーザUからの応答を確認することができる。
【0092】
または、時刻情報から所定時間以上経過している場合には、送信手段438は、通話サービスを用いてアドレス443を宛先としてネットワーク通話アプリケーションを起動するようにしてもよい。この場合、応答データ444が音声データであれば、音声データを再生するようにしてもよい。少なくとも送信手段438は、通信処理として、選択された通信サービスを行うためのアプリケーションを起動する。
【0093】
つまり、本発明の実施の形態4では、ユーザUが投稿メッセージに対する応答メッセージを送ろうとする操作をしたときに、投稿時刻が現在時刻に近ければ投稿メッセージとして返信し、投稿時刻が現在時刻から所定時間以上離れていれば、電子メール等の他の通信サービスを用いて応答メッセージを返信するものである。
【0094】
図16は、本発明の実施の形態4にかかる記憶装置内のデータの概念を説明するための図である。対応付情報CRdは、投稿アイコンICdと、投稿データDd1と、アドレス情報Dd2と、投稿時刻Dd3と、位置情報Dd4とが対応付けられていることを示す。また、対応付情報CReは、応答アイコンICeと、応答データDe1と、位置情報De2とが対応付けられていることを示す。
【0095】
図17は、本発明の実施の形態4にかかる端末装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。まず、受信手段431は、投稿データを受信する(S71)。例えば、受信手段431は、ネットワークNを介して投稿管理サーバ410から投稿データ412等をダウンロードする。このとき、受信手段431は、メッセージ投稿用のクライアントアプリケーションからの指示に応じて取得を行うようにしてもよい。また、受信手段431は、投稿サービスを介して投稿データ412等を受信するものということができる。
【0096】
次に、対応付手段432は、受信した投稿データ412と投稿時刻413とアドレス414と投稿位置415とに投稿アイコンを対応付けて記憶部433に格納する(S72)。そして、表示制御手段434は、投稿アイコンと現在位置アイコンを表示部435に表示する(S73)。
【0097】
ここで、検出手段436は、投稿アイコンと現在位置アイコンとに対するユーザUの操作OPを検出する(S74)。そして、選択手段437は、検出時刻TCと時刻情報TRとの差分が基準時間TS未満であるか否かを判定する(S75)。ステップS75において基準時間TS未満と判定された場合、選択手段437は、投稿サービスを選択する(S76)。そして、送信手段438は、メッセージ投稿用のクライアントアプリケーションを用いて応答データ444を投稿管理サーバ410へ投稿する(S77)。
【0098】
ステップS75において基準時間TS以上と判定された場合、選択手段437は、メールサービスを選択する(S78)。そして、送信手段438は、電子メールクライアントアプリケーションを用いて応答データ444を送信元であるアドレス414を宛先としたメール送信する(S79)。
【0099】
このように、本発明の実施の形態4では、一方のアイコンに宛先となり得るアドレス情報が対応付けられ、他方のアイコンに送信内容に相当する情報が対応付けられている場合に、両アイコンに対する何らかの接触操作が検出された場合に、アドレス情報に対して送信内容を送信するものである。特に、両アイコンに対する操作が検出された時刻と、一方のアイコンに対応付けられた時刻情報との時間差に応じて通信サービスやアプリケーションを切り替えるものである。尚、両アイコンに対する操作としては、上述した実施の形態1にかかる第1操作又は第2操作のいずれも採用することができる。
【0100】
<発明の実施の形態5>
図18は、本発明の実施の形態5にかかる端末装置500の構成を示すブロック図である。端末装置500は、表示部51と、操作部54と、検出手段52と、実行手段53とを備える。表示部51は、出力されるデータを表示する画面を有するデバイスである。操作部54は、ユーザUからの操作OPを受け付けることができるデバイスである。操作部54は、例えば、タッチパネル又はタッチパッド等を備えたものである。検出手段52は、表示部51に第1指標及び第2指標が表示された状態において、ユーザUにより当該表示部51内の任意の2箇所を選択し、当該2箇所の選択位置が同方向に移動させる操作を検出する。実行手段53は、検出手段52により操作OPが検出された場合には、2箇所の選択位置のそれぞれが第1指標又は第2指標の表示位置であるか否かにかかわらず、表示部51に表示された表示内容全体をスクロールする処理を実行する。
【0101】
さらに、検出手段52は、ユーザUにおける単数の操作オブジェクトによる第1指標又は第2指標のいずれかを選択する単数選択操作をさらに検出し、実行手段53は、単数選択操作が検出された場合に、当該選択された指標に予め対応付けられたデータに基づく処理を実行するようにしてもよい。
【0102】
図19は、本発明の実施の形態5にかかる端末装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。まず、前提として表示部11には、2以上の指標つまり画像が表示されているものとする。そして、操作部54は、ユーザUからの表示部51に対する1箇所目の接触を検出する(S81)。次に、検出手段52は、1箇所目の接触中に2箇所目の接触を操作部54が検出したか否かを判定する(S82)。ステップS82において2箇所目の接触を検出したと判定した場合、検出手段52は、2箇所の接触位置が同方向に移動しているか否かを判定する(S83)。ステップS83において同方向に移動していると判定した場合、実行手段53は、スクロール処理を実行する(S84)。つまり、表示部51の表示内容全体を接触位置のスライド方向へスクロールさせる。
【0103】
一方、ステップS82において2箇所目の接触を検出していないと判定した場合、検出手段52は、1箇所目の接触位置が指標の表示領域内であるか否かを判定する(S85)。ステップS85において1箇所目の接触位置が指標の表示領域内であると判定した場合、実行手段53は、当該指標に対応付けられたデータに基づく処理を実行する(S86)。指標に対応付けられたデータに基づく処理とは、例えば、ポップアップ画面を表示して当該データに関する更新等を受け付け可能にする等が挙げられる。
【0104】
尚、ステップS83において同方向に移動していないと判定した場合、当該処理を終了する。但し、
図11のように、第1操作を検出すべく処理しても構わない。また、ステップS85において1箇所目の接触位置が指標の表示領域内でないと判定した場合、当該処理を終了する。但し、
図11のように、第2操作を検出すべく処理しても構わない。
【0105】
図20は、本発明の実施の形態5にかかるスクロール操作の例を示す図である。画面Dには、アイコンIC21〜IC26及び経路RTといった複数の指標が表示されている。このとき、ユーザUが選択位置SP1を選択(
図19のステップS81)し、選択位置SP2を選択(
図19のステップS82でYES)した場合で、さらに、スライド操作OP31及びOP32により選択位置SP1及びSP2が同方向へ移動している場合(
図19のステップS83でYES)、画面Dの表示内容の全体が下方向へスクロールする。
【0106】
一般に、画面内の1箇所をユーザの指1本でタッチ(シングルタッチ)してスライドさせる操作により、画面の表示内容全体をスクロールさせることが考えられる。しかし、画面上にデータアイコンが表示されている状態では、表示されるアイコンの数が多いか、アイコン画像のサイズが大きいなど、データアイコンが画面内を占める割合が大きい場合があり得る。そのような場合に、シングルタッチで画面のスクロール操作を行おうとしても、何らかのデータアイコンに接触してしまい、スクロール操作以前に当該接触されたデータアイコンにかかる処理が実行されてしまうおそれがある。そのため、ユーザはスクロール操作のためには、アイコン以外の領域を探してタッチしなければならず、スクロール操作が容易ではない。
【0107】
そこで、本発明の実施の形態5では、複数の指標が画面上に表示済みである場合に、任意の2箇所が選択され、かつ、同方向へスライドされれば、選択位置が指標であるか否かに関わらず、画面の表示内容全体をスクロールさせる処理を行うものである。これにより、ユーザは、画面内に占める指標の表示領域の割合が大きくても、指標の表示領域を避ける必要なく、所望のタイミングで分かり易い操作、かつ、容易な操作によりスクロールを行うことができる。
【0108】
<発明の実施の形態6>
発明の実施の形態6にかかる端末装置は、上述した実施の形態1〜5の全て又は一部を組み合わせたものである。また、各データの具体例を以下に例示する。実施の形態1又は3の第1データ及び第2データは、撮影画像、投稿データ、メールデータ、天気情報、ルート情報、スケジュールデータ、アドレス帳データ、スポット情報又は現在位置等であってもよい。ここで、撮影画像は、撮影機能を有する端末装置やデジタルカメラにより撮影された画像データであり、撮影位置共に、例えば、
図20のアイコンIC22のようなアイコン画像と対応付けるとよい。また、投稿データは、例えば、
図15の投稿データ412であり、投稿者の識別情報、投稿位置、本文に含まれる位置情報(地名・住所など)、投稿時刻413等と共に、簡易ブログ等のメッセージ投稿サービスにより提供されるアイコン画像と対応付けるとよい。また、メールデータは、例えば、
図7のメールデータDc1であり、送信位置、本文に含まれる位置情報(地名・住所など)等と共に、例えば、
図20のアイコンIC21のようなアイコン画像と対応付けるとよい。
【0109】
また、天気情報には、位置情報と気象情報(潮汐情報を含む)等が含まれ、例えば、
図20のアイコンIC24のようなアイコン画像と対応付けるとよい。また、ルート情報には、ジョギングルート、おすすめハイキングコース又はサイクリングコース等が含まれ、例えば、
図20の経路RTのような表示を指標として対応付けるようにしてもよい。尚、ルート情報には、出発/到着位置及び経由地等の移動経路が含まれるものとする。
【0110】
また、スケジュールデータは、日時、場所、タイトル、内容、本文に含まれる位置情報(地名・住所など)等が含まれ、スケジュールを想起させるアイコン画像と対応付けるとよい。また、アドレス帳データには、複数の住所や接続先、例えばメールアドレスや電話番号等が含まれ、アドレス帳を想起させるアイコン画像と対応付けるとよい。また、スポット情報には、キャンプ場情報、スキー場情報、温泉地情報、公園情報等が含まれ、各施設を想起させるアイコン画像と対応付けるとよい。また、現在位置には、当該端末における地図上の位置情報及びユーザの識別情報が含まれ、ユーザを想起させるアイコン画像と対応付けるとよい。
【0111】
このとき、例えば、投稿データ、天気情報、ルート情報及びスポット情報等は、当初はサーバに保存されており、端末装置が当該サーバからダウンロードすることで、外部データとして扱い、外部データとアイコンとを対応付けることで、アイコンを画面に表示するようにしてもよい。尚、端末装置がサーバから外部データとして取得するタイミングは、アイコンを表示する際か、事前に取得するかは限定しない。または、サーバ上に保存されている投稿データや天気情報自体は、端末装置内では記憶せず、その識別情報のみを取得してアイコン画像等を対応付けるようにしてもよい。
【0112】
また、実施の形態1の第1操作の具体例を以下に例示する。第1操作は、例えば、2つのアイコンにそれぞれユーザの指1本で概ね同時にタッチし、引き合わせる操作であるとよい。そして、2つのアイコンに対応するデータを関連付けて記憶する。ここで、引き合わせるアイコンの組合せとしては、上述した指標のうち任意の組み合わせが可能である。以下、典型的な組み合わせとその場合の処理を挙げる。
【0113】
・画像アイコン+投稿アイコン
この場合、各アイコンに対応付けられた画像データと投稿データを関連付けて記憶する。例えば、ある店の周囲の景色を撮影した画像データと、当該お店の紹介する文章の投稿データとが関連付けられる。
【0114】
・画像アイコン+メールアイコン
この場合、各アイコンに対応付けられた画像データとメールデータを関連付けて記憶する。例えば、ある店の周囲の景色を撮影した画像データと、当該お店の紹介する文章のメールデータとが関連付けられる。
【0115】
・画像アイコン+ルート情報アイコン
この場合、各アイコンに対応付けられた画像データとルート情報を関連付けて記憶する。例えば、あるジョギングルートと、その周囲の景色を撮影した画像データとが関連付けられる。
【0116】
・画像アイコン+スケジュールアイコン
この場合、各アイコンに対応付けられた画像データとスケジュールデータを関連付けて記憶する。例えば、ライブ情報の予定と、当該ライブが開催される建物の外観を撮影した画像データとが関連付けられる。
【0117】
・画像アイコンと天気情報アイコン
この場合、各アイコンに対応付けられた画像データと気象情報を関連付けて記憶する。例えば、ある地点の気象情報と、その地点の上空を撮影した画像データとが関連付けられる。
【0118】
尚、上記では、第1操作において一方の指標が「画像アイコン」である例を示したが、これに限定されないのは勿論である。そして、第1操作により関連付け処理がなされた場合には、関連付け後、一方のアイコンを選択した場合に、関連付けられた他方のアイコンに対応付けられたデータを容易に参照することができる。また、参照だけでなく、当該関連付けられたデータ同士をまとめて削除等が可能になる。
【0119】
また、実施の形態1の第2操作の具体例を以下に例示する。第2操作は、例えば、1つのアイコン(移動元)にユーザの指1本でタッチし、別のアイコン(移動先)まで移動させる操作であるとよい。そして、2つのアイコンに関連した送信処理を行う。ここで、移動元と移動先のアイコンの組合せとしては、上述した指標のうち任意の組み合わせが可能である。以下、典型的な組み合わせとその場合の処理を挙げる。
【0120】
・移動元:現在位置アイコン、移動先:投稿アイコン
この場合、現在時刻が投稿時刻から所定時間内であれば、同じ投稿サービスを用いて返信する。また、現在時刻が投稿時刻から所定時間以上経過していれば、投稿者に電話発信又はメール送信等をユーザが選択可能とするようにしてもよい。
【0121】
・移動元:画像アイコン、移動先:投稿アイコン
この場合、現在時刻が投稿時刻から所定時間内であれば、同じ投稿サービスを用いて画像データを添付して返信する。また、現在時刻が投稿時刻から所定時間以上経過していれば、投稿者に画像データを添付してメール送信する。
【0122】
・移動元:天気情報アイコン、移動先:投稿アイコン
この場合、現在時刻が投稿時刻から所定時間内であれば、同じ投稿サービスを用いて天気情報を添付して返信する。また、現在時刻が投稿時刻から所定時間以上経過していれば、投稿者に天気情報を添付してメール送信する。
【0123】
・移動元:現在位置アイコン、移動先:メールアイコン
この場合、メールアイコンに含まれるアドレス情報を宛先としてメール送信する。
【0124】
・移動元:画像アイコン、移動先:メールアイコン
この場合、メールアイコンに含まれるアドレス情報を宛先として画像データを添付してメール送信する。
【0125】
・移動元:現在位置アイコン、移動先:アドレス帳アイコン
この場合、アドレス帳に含まれるアドレス情報を宛先としてメール送信する。
【0126】
・移動元:画像アイコン、移動先:アドレス帳アイコン
この場合、アドレス帳に含まれるアドレス情報を宛先として画像データを添付してメール送信する。
【0127】
尚、上記の例において、移動元と移動先のアイコンの組合せは逆であっても良い。
【0128】
<その他の発明の実施の形態>
尚、上述した実施の形態1〜4において、実施の形態5のスクロール処理をさらに加えても構わない。すなわち、検出手段は、表示部に第1指標及び第2指標が表示された状態において、ユーザにより前記表示部内の任意の2箇所が選択され、当該2箇所の選択位置が共に同方向に移動されたことを第3操作として検出し、前記実行手段は、前記第3操作が検出された場合には、前記2箇所の選択位置のそれぞれが前記第1指標又は前記第2指標の表示位置であるか否かにかかわらず、前記表示部に表示された表示内容全体をスクロールする処理を実行する。つまり、検出手段が複数の操作オブジェクト(2本指)による同方向への移動操作(スライド操作)が検出された場合に、表示内容のスクロール処理を実行する手段、をさらに備えるようにしてもよい。
【0129】
また、本発明は次のように言い換えることもできる。すなわち、アイコンが複数表示された状態で、2つ(以上)のアイコンに対して操作を行うことによって、アイコンに対応するデータへの処理を行う場合に、異なる操作を行うことで異なる処理を行う。
【0130】
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、上述の実施の形態1では、操作部15が表示部11上に備えられていて、表示部11の画面に表示されている指標を直接的に操作するように説明をしたが、これに限定されるものではない。操作部15が表示部11から離れた位置に備えられていて、表示部11の画面に表示されている指標を間接的に操作するような構成であっても良い。これは、実施の形態2〜6も同様である。また、例えば、上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0131】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0132】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0133】
(付記A1)
第1データが対応付けられた第1指標と、第2データが対応付けられた第2指標とを表示部内の互いに離れた位置に表示する表示制御手段と、
前記第1指標と前記第2指標に対する操作が前記第1指標と前記第2指標とを互いに引き合わせる第1操作、または、前記第1指標又は前記第2指標のいずれか一方を他方の表示位置へ移動させる第2操作のいずれであるかを検出する検出手段と、
前記第1操作が検出された場合に、前記第1データ及び前記第2データを用いた第1処理を実行し、前記第2操作が検出された場合に、当該第1データ及び当該第2データを用いた前記第1処理とは異なる第2処理を実行する実行手段と、
を備える端末装置。
【0134】
(付記A2)
前記検出手段は、
前記第1指標と前記第2指標との表示領域が重なったことを検出した際に、
前記第1指標と前記第2指標との表示領域がそれぞれスライド操作により移動していた場合に、前記第1操作として検出し、
前記第1指標又は前記第2指標の一方の表示領域がスライド操作により他方の表示領域へ移動しており、当該他方の表示領域が移動していなかった場合に、前記第2操作として検出する
ことを特徴とする付記A1に記載の端末装置。
【0135】
(付記A3)
前記実行手段は、
前記検出手段において前記第1指標と前記第2指標に対する操作が検出された場合、前記第1指標及び前記第2指標の種別の組合せ又は前記第1データもしくは前記第2データの属性に基づいて、前記第1処理又は前記第2処理のいずれか一方を選択して実行する
ことを特徴とする付記A1又はA2に記載の端末装置。
【0136】
(付記A4)
前記第1指標及び前記第2指標には、それぞれ異なる位置情報が予め対応付けられ、
前記表示制御手段は、
前記表示部に地図データを表示し、前記第1指標及び前記第2指標を、それぞれに対応付けられた位置情報に対応する前記地図データ上の位置に表示させる
ことを特徴とする付記A1乃至A3のいずれか1項に記載の端末装置。
【0137】
(付記A5)
前記第1データと前記第1指標とが対応付けられ、前記第2データと前記第2指標とが対応付けて記憶された記憶部をさらに備え、
前記実行手段は、前記第1処理として、前記第1データと前記第2データとを関連付けて前記記憶部に記憶する処理を実行することを特徴とする付記A1乃至A4のいずれか1項に記載の端末装置。
【0138】
(付記A6)
前記第1データ及び前記第2データの少なくとも一方がデータ通信における宛先を示す情報であり、
前記実行手段は、前記第2処理として、前記第1データ又は前記第2データの一方が示す宛先へ他方のデータを送信する処理を実行することを特徴とする付記A1乃至A5のいずれか1項に記載の端末装置。
【0139】
(付記A7)
前記端末装置内で生成された前記第1データに前記第1指標と第1の位置情報とを対応付け、外部から取得された前記第2データに前記第2指標と前記第1の位置情報とは離れた第2の位置情報とを対応付ける対応付手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、
前記第1の位置情報に基づいて前記第1指標を前記表示部に表示し、前記第2の位置情報に基づいて前記第2指標を前記表示部に表示する
ことを特徴とする付記A1乃至A6のいずれか1項に記載の端末装置。
【0140】
(付記A8)
前記検出手段は、前記表示部に前記第1指標及び前記第2指標が表示された状態において、前記ユーザにより前記表示部内の任意の2箇所が選択され、当該2箇所の選択位置が共に同方向に移動されたことを第3操作として検出し、
前記実行手段は、前記第3操作が検出された場合には、前記2箇所の選択位置のそれぞれが前記第1指標又は前記第2指標の表示位置であるか否かにかかわらず、前記表示部に表示された表示内容全体をスクロールする処理を実行する
ことを特徴とする付記A1乃至A7のいずれか1項に記載の端末装置。
【0141】
(付記B1)
外部の送信元から第1通信サービスを介して受信した当該送信元のアドレス情報と当該受信に関する時刻情報とが対応付けられた第1指標と、当該第1指標とは異なる第2指標とを表示部内の互いに離れた位置に表示する表示制御手段と、
前記第1指標と前記第2指標に対する操作を検出する検出手段と、
前記操作が検出された場合に、前記第1指標に対応付けられた時刻情報と当該検出された検出時刻とに基づいて、前記第1通信サービス又は当該第1通信サービスとは異なる第2通信サービスのいずれか一方の通信サービスを選択する選択手段と、
前記第1指標に対応付けられたアドレス情報を宛先として前記選択された通信サービスを介して通信処理を実行する実行手段と、
を備える端末装置。
【0142】
(付記B2)
前記選択手段は、
前記操作が検出された場合に、前記第1指標に対応付けられた時刻情報と当該検出された検出時刻とが所定時間内であるか否かを判定し、
前記時刻情報と前記検出時刻が所定時間内であると判定した場合に、前記第1通信サービスを選択し、
前記時刻情報と前記検出時刻が所定時間内でないと判定した場合に、前記第2通信サービスを選択する
ことを特徴とする付記B1に記載の端末装置。
【0143】
(付記B3)
前記受信した受信データを前記第1指標に対応付け、当該受信データに対する応答データを前記第2指標に対応付ける対応付け手段をさらに備え、
前記実行手段は、
前記第1指標に対応付けられたアドレス情報を宛先として前記選択された通信サービスを介して前記第2指標に対応付けられた応答データを送信する
ことを特徴とする付記B1又はB2に記載の端末装置。
【0144】
(付記B4)
前記第1通信サービスは、テキストデータの投稿サービスであり、
前記受信データは、前記外部の送信元から前記投稿サービスを介して前記送信元により投稿された投稿データであり、
前記選択手段は、前記時刻情報と前記検出時刻が所定時間内であると判定した場合に、前記投稿サービスを選択し、
前記実行手段は、前記第1指標に対応付けられたアドレス情報を宛先として、前記投稿サービスを管理するサーバに前記投稿データに対する応答メッセージを登録する
ことを特徴とする付記B3に記載の端末装置。
【0145】
(付記B5)
前記実行手段は、前記通信処理として、前記選択された通信サービスを行うためのアプリケーションを起動する
ことを特徴とする付記B1又はB2に記載の端末装置。
【0146】
(付記C1)
表示部に第1指標及び第2指標が表示された状態において、当該表示部内の任意の2箇所を選択し、当該2箇所の選択位置が同方向に移動させる操作を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記操作が検出された場合には、前記2箇所の選択位置のそれぞれが前記第1指標又は前記第2指標の表示位置であるか否かにかかわらず、前記表示部に表示された表示内容全体をスクロールする処理を実行する実行手段と、
を備える端末装置。
【0147】
(付記C2)
前記検出手段は、前記ユーザにおける単数の操作オブジェクトによる前記第1指標又は前記第2指標のいずれかを選択する単数選択操作をさらに検出し、
前記実行手段は、前記単数選択操作が検出された場合に、当該選択された指標に予め対応付けられたデータに基づく処理を実行する
ことを特徴とする付記C1に記載の端末装置。
【0148】
(付記D1)
第1データが対応付けられた第1指標と、第2データが対応付けられた第2指標とを表示部内の互いに離れた位置に表示し、
前記第1指標と前記第2指標に対する操作が前記第1指標と前記第2指標とを互いに引き合わせる第1操作、または、前記第1指標又は前記第2指標のいずれか一方を他方の表示位置へ移動させる第2操作のいずれであるかを検出し、
前記第1操作が検出された場合に、前記第1データ及び前記第2データを用いた第1処理を実行し、前記第2操作が検出された場合に、当該第1データ及び当該第2データを用いた前記第1処理とは異なる第2処理を実行する、
端末装置の制御方法。
【0149】
(付記E1)
外部の送信元から第1通信サービスを介して受信した当該送信元のアドレス情報と当該受信に関する時刻情報とが対応付けられた第1指標と、当該第1指標とは異なる第2指標とを表示部内の互いに離れた位置に表示し、
前記第1指標と前記第2指標に対する操作を検出し、
前記操作が検出された場合に、前記第1指標に対応付けられた時刻情報と当該検出された検出時刻とに基づいて、前記第1通信サービス又は当該第1通信サービスとは異なる第2通信サービスのいずれか一方の通信サービスを選択し、
前記第1指標に対応付けられたアドレス情報を宛先として前記選択された通信サービスを介して通信処理を実行する、
端末装置の制御方法。
【0150】
(付記F1)
表示部に第1指標及び第2指標が表示された状態において、当該表示部内の任意の2箇所を選択し、当該2箇所の選択位置が同方向に移動させる操作を検出し、
前記検出ステップにより前記操作が検出された場合には、前記2箇所の選択位置のそれぞれが前記第1指標又は前記第2指標の表示位置であるか否かにかかわらず、前記表示部に表示された表示内容全体をスクロールする処理を実行する、
端末装置の制御方法。
【0151】
(付記G1)
第1データが対応付けられた第1指標と、第2データが対応付けられた第2指標とを表示部内の互いに離れた位置に表示する表示制御処理と、
前記第1指標と前記第2指標に対する操作が前記第1指標と前記第2指標とを互いに引き合わせる第1操作、または、前記第1指標又は前記第2指標のいずれか一方を他方の表示位置へ移動させる第2操作のいずれであるかを検出する検出処理と、
前記第1操作が検出された場合に、前記第1データ及び前記第2データを用いた第1処理を実行し、前記第2操作が検出された場合に、当該第1データ及び当該第2データを用いた前記第1処理とは異なる第2処理を実行する実行処理と、
をコンピュータに実行させる制御プログラム。
【0152】
(付記H1)
外部の送信元から第1通信サービスを介して受信した当該送信元のアドレス情報と当該受信に関する時刻情報とが対応付けられた第1指標と、当該第1指標とは異なる第2指標とを表示部内の互いに離れた位置に表示する表示制御処理と、
前記第1指標と前記第2指標に対する操作を検出する検出処理と、
前記操作が検出された場合に、前記第1指標に対応付けられた時刻情報と当該検出された検出時刻とに基づいて、前記第1通信サービス又は当該第1通信サービスとは異なる第2通信サービスのいずれか一方の通信サービスを選択する選択処理と、
前記第1指標に対応付けられたアドレス情報を宛先として前記選択された通信サービスを介して通信する通信処理と、
をコンピュータに実行させる制御プログラム。
【0153】
(付記I1)
表示部に第1指標及び第2指標が表示された状態において、当該表示部内の任意の2箇所を選択し、当該2箇所の選択位置が同方向に移動させる操作を検出する検出処理と、
前記検出処理により前記操作が検出された場合には、前記2箇所の選択位置のそれぞれが前記第1指標又は前記第2指標の表示位置であるか否かにかかわらず、前記表示部に表示された表示内容全体をスクロールする処理を実行する制御処理と、
をコンピュータに実行させる制御プログラム。
【0154】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0155】
この出願は、2012年3月6日に出願された日本出願特願2012−049380を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。