特許第6245322号(P6245322)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6245322液体吐出装置、テストパターンの印刷方法、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6245322
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】液体吐出装置、テストパターンの印刷方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/01 20060101AFI20171204BHJP
【FI】
   B41J2/01 213
   B41J2/01 451
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-151770(P2016-151770)
(22)【出願日】2016年8月2日
(62)【分割の表示】特願2012-45111(P2012-45111)の分割
【原出願日】2012年3月1日
(65)【公開番号】特開2016-199047(P2016-199047A)
(43)【公開日】2016年12月1日
【審査請求日】2016年8月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116665
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 和昭
(74)【代理人】
【識別番号】100164633
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 圭介
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 彰人
(72)【発明者】
【氏名】須藤 直樹
【審査官】 村田 顕一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−194737(JP,A)
【文献】 特開2010−137553(JP,A)
【文献】 特開2011−005875(JP,A)
【文献】 特開2007−182080(JP,A)
【文献】 特開平11−129456(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01−2/215
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に対して第1の方向へ相対的に移動するヘッドにより前記媒体にドットを形成し、前記第1の方向と交差する第2の方向における前記媒体の送り量の補正量を得るためのテストパターンを印刷する液体吐出装置であって、
前記テストパターンは、第1印刷、第2印刷、第3印刷及び第4印刷により形成されるパッチを有し、
前記第2印刷及び前記第3印刷は、前記第1印刷及び前記第4印刷よりもパス数が多く、
前記第2印刷及び前記第3印刷の印刷領域は、前記第1印刷及び前記第4印刷の印刷領域の間に位置しており、
前記第1印刷及び前記第4印刷のデューティをDa、前記第2印刷のデューティをDb、前記第3印刷のデューティをDc及び前記第2印刷及び前記第3印刷にて前記ドットを形成するパス数をnとした時、Db=Dc=Da/n、を満たす液体吐出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液体吐出装置であって、
前記第1印刷及び前記第4印刷にて前記ドットを形成するパス数は、1である液体吐出装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の液体吐出装置であって、
前記第2印刷の印刷領域及び前記第3印刷の印刷領域のうち前記第1印刷の印刷領域又は前記第4印刷の印刷領域と接するラスターは、前記第1印刷及び前記第4印刷の最大周波数と同一周波数で形成されるドット群を含む液体吐出装置。
【請求項4】
媒体に対して第1の方向へ相対的に移動するヘッドにより前記媒体にドットを形成し、前記第1の方向と交差する第2の方向に前記媒体を搬送する液体吐出装置用に、前記媒体の送り量の補正量を得るためのテストパターンの印刷方法であって、
前記テストパターンは、第1印刷、第2印刷、第3印刷及び第4印刷により形成されるパッチを有し、
前記第2印刷及び前記第3印刷は、前記第1印刷及び前記第4印刷よりもパス数が多く、
前記第2印刷及び前記第3印刷の印刷領域は、前記第1印刷及び前記第4印刷の印刷領域の間に位置しており、
前記第1印刷及び前記第4印刷のデューティをDa、前記第2印刷のデューティをDb、前記第3印刷のデューティをDc及び前記第2印刷及び前記第3印刷にて前記ドットを形成するパス数をnとした時、Db=Dc=Da/n、を満たすテストパターンの印刷方法
【請求項5】
媒体に対して第1の方向へ相対的に移動するヘッドにより前記媒体にドットを形成し、前記第1の方向と交差する第2の方向における前記媒体の送り量の補正量を得るためのテストパターンを印刷する液体吐出装置を制御するプログラムであって、
前記テストパターンは、第1印刷、第2印刷、第3印刷及び第4印刷により形成されるパッチを有し、
前記第2印刷及び前記第3印刷は、前記第1印刷及び前記第4印刷よりもパス数が多く、
前記第2印刷及び前記第3印刷の印刷領域は、前記第1印刷及び前記第4印刷の印刷領域の間に位置しており、
前記第1印刷及び前記第4印刷のデューティをDa、前記第2印刷のデューティをDb、前記第3印刷のデューティをDc及び前記第2印刷及び前記第3印刷にて前記ドットを形成するパス数をnとした時、Db=Dc=Da/n、を満たすように液体吐出装置を制御するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インク滴を吐出する液体吐出装置、印刷制御装置、印刷システムに関し、特に、バンディング調整が可能な液体吐出装置、印刷制御装置、印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
バンディング調整は、帯状の主走査方向に延びる所定のマスクパターンを副走査方向に並べて印刷し、それぞれの重なり具合を変化させ、媒体の送り量の補正量を得ている。
従来、このような調整を行うものとして、特許文献1および特許文献2に開示されたものが知られている。
これらにおいては、帯状の主走査方向に延びる調整パッチを、送り量を基準量に対してプラス側とマイナス側に少しずつ振って重なり量を少しずつ変化させつつつなぎ合わせる。そして、境界部分に重なり量の違いに基づく白スジ、黒スジを発生させることで、送り量の最適値を検出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−5875号公報
【特許文献2】特開2007ー182080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、液体吐出装置のヘッドによっては、吐出周波数によってインク重量が変動する場合がある。例えば、ベタ印刷(吐出デューティー100%のものをいう)時に対して、ベタ印刷からドットを一つずつ飛ばした1/2の周波数(吐出デューティーは50%となる)のとき、インク重量が約20%低減するものがある。インク重量が減ると、ドット径は小さくなる傾向があるため、このような特性を考慮しないままの調整では、最適な送り量とは言えない場合があった。
なお、本明細書において、「デューティー」とは、
・「単位面積当たりの総ピクセル数に対する打ち込み ドット数の比率」
または、
・「媒体の単位面積あたりのドット(インク滴)による被覆率」
をさす。従って、ベタ印刷は、吐出デューティー100%であるし、全く印刷していない場合は吐出デューティー0%となる。また、フルデューティーとは、吐出デューティー100%をさす。ドットを吐出可能な全位置に対して、実際に吐出するドットの位置を示すものが、マスクパターンである。
【0005】
本発明は、吐出周波数にかかわらず、最適な送り量を得られるバンディング調整を行う液体吐出装置、印刷制御装置、印刷システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、インク滴を吐出する液体吐出装置であって、帯状の主走査方向に延びる所定のマスクパターンを副走査方向に並べて印刷し、それぞれの重なり具合を変化させ、媒体の送り量の補正量を得るものにおいて、互いに重ならない吐出デューティーを減らした複数のマスクパターンを用い、複数パスでオーバーレイ印刷をして一つのマスクパターンを印刷する構成としてある。
【0007】
上記構成においては、複数パスで複数のマスクパターンをオーバーレイ印刷する。それぞれのマスクパターンは、吐出デューティーを減らし、互いに重ならないようになっている。吐出デューティーを減らしているので、上述した特性を持つヘッドでは、インク重量が減っている。その上で、オーバーレイ印刷では互いに重ならないようになっているため、ドット径が大きくなることはない。このように複数のマスクパターンを印刷しつつも、一つのマスクパターンとして完成させている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吐出デューティーに依存してインク重量が減る場合も考慮したマスクパターン(調整パッチ)を提供することができる。そして、かかるマスクパターンを使用して最適な送り量の調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】液体吐出装置と印刷制御装置(PC)とからなる印刷システムのブロック図である。
図2】吐出周波数とインク重量の関係を示す図である。
図3】オーバーレイ印刷する前のマスクパターンを示す図である。
図4】オーバーレイ印刷した後のマスクパターンを示す図である。
図5】送り量を変えて印刷した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の一実施例にかかる印刷システムを構成する液体吐出装置と印刷制御装置(PC)とをブロック図により示している。
同図において、インク滴を吐出する液体吐出装置1は、外部のパーソナルコンピューター(PC)2とインターフェイス3を介して接続されている。インターフェイス3はバス4に接続され、同バス4にはさらにヘッドコントローラー5と、キャリッジモーター6と、ペーパーフィードモーター7とが接続されている。そして、ヘッド8が、当該ヘッドコントローラー5に接続され、制御されるようになっている。
【0011】
PC2では、オペレーティングシステムが稼働しており、その一部機能としてプリンタードライバー2aが組み込まれている。このプリンタードライバー2aはアプリケーションから出力される印刷元データに基づいて液体吐出装置1による印刷を制御するための印刷データを生成して出力する。この印刷データは、ヘッド8の各ノズルをオンオフさせてインクを吐出させるためのラスターデータに加え、キャリッジモーター6によるヘッド8の主走査方向への移動やペーパーフィードモーター7による媒体の副走査方向への送り量を制御する制御データも含んでいる。
【0012】
図2は、吐出周波数とインク重量の関係を示す図である。同図に示すグラフによると、吐出周波数がXkHz(キロヘルツ)のときはインク重量が0.8Yng(ナノグラム)であるのに対し、吐出周波数が2倍となった2XkHz(キロヘルツ)のときはインク重量がYng(ナノグラム)と変化している。この場合、2XkHzはフルデューティーである。
従って、吐出デューティーがフルデューティーのときの1/2のときにはインク重量比で20%減っている。
【0013】
図3は、オーバーレイ印刷する前のマスクパターンを示す図である。理解の便宜のために黒丸と白丸とで表示しているが、実際にはそれぞれが1ドットである。
このようなマスクパターンを生成するのはパーソナルコンピューター(PC)2におけるプリンタードライバー2aが相当する。プリンタードライバー2aは印刷元データに基づいて印刷データを生成する機能に加え、ユーティリティなどの付属的な機能を有している。その一機能として、バンディング調整を含み、以下のようなパッチを所定の媒体送り量として印刷用紙上に印刷させる。また、ユーザからのフィードバックを得て、最適な補正値を得て、以後の印刷での媒体送り(ペーパーフィードモーター7への送り量の制御)に反映させる。
【0014】
Iは、帯状の主走査方向に延びる所定のマスクパターンのうち、上パターンとなる部分の下端側を示している。図面上、上の4ラスター相当分は長く、下の3ラスター相当分は短いというように、長さを変えて描画しているが、実際には主走査方向への長さは一致している。長い方の上4ラスター相当分は、1パスで印刷し、短い方の下3ラスター相当分は、IとIIとの2パスでオーバーレイ印刷されることになる。
1パスで印刷する4ラスター相当分は、上述したように吐出デューティーが100%で、吐出周波数は最大(2XkHz)となり、インク重量も大きい(Yng)。これに対して、2パスで印刷する3ラスター相当分については、吐出デューティーが50%で、吐出周波数は半分(XkHz)となり、インク重量は20%減(0.8Yng)となる。
上パターンの下端側では、下の2ラスターは、市松模様状にドットを配置して1/2の吐出デューティーとしたマスクパターンであり、上の1ラスターは、ドット無しとドット有りとを2ドットずつ連続させ、黒バンの視認性を上げるようにしたマスクパターンである。
【0015】
IIのマスクパターンは、Iのマスクパターンに対して部分的オーバーレイ印刷で重ね打ちされるマスクパターンである。この場合、紙送りせずに2パス目に印刷する。IIのマスクパターンはIのマスクパターンの反転パターンであり、吐出デューティーはフルデューティーの1/2、吐出周波数も1/2となっているので、インク重量は20%減(0.8Yng)となる。
【0016】
この3ラスターの部分において、2ラスターの市松模様部分と、1ラスターの残り分とではドットの並び方を変化させているが、このような態様が、吐出デューティーを維持してラスターごとにドットの並び方を変化させることに相当する。また、上パターンにおける上側は並べて印刷される際の重ならない側に相当し、この側にドットが連続するマスクパターンとしている。
本実施形態では、オーバーレイ印刷は2パス印刷を前提としており、互いに重ならない互いに反転パターンとしたマスクパターンとすることで、2パスでフルデューティーのマスクパターンとしている。その一例として、マスクパターンは、市松模様状としている。
【0017】
さらに、IIIのマスクパターンは、Iのマスクパターンを上下に反転させたものとなる。上の3ラスターは部分的オーバーレイ印刷で重ね打ちされるマスクパターンであり、下の4ラスターは1パスで印刷されるフルデューティーの部分である。
このマスクパターンは、帯状の主走査方向に延びる所定のマスクパターンのうち、下パターンとなる部分の上端側である。
Iのマスクパターンの上下の反転パターンであるため、上の2ラスターは、市松様にドットを配置して1/2の吐出デューティーとしたマスクパターンであり、下の1ラスターは、ドット無しとドット有りとを2ドットずつ連続させ、黒バンの視認性を上げるようにしたマスクパターンである。
【0018】
また、IVのマスクパターンは、IIのマスクパターンに対して部分的オーバーレイ印刷で重ね打ちされるマスクパターンであり、紙送りせずに2パス目に印刷される。IVのマスクパターンはIIIのマスクパターンの反転パターンであるため、吐出デューティーはフルデューティーの1/2、吐出周波数も1/2となり、インク重量は20%減(0.8Yng)となる。
【0019】
このように、IとIIのマスクパターンの下端の3ラスターを印刷し、また、IIIとIVのマスクパターンの上端の3ラスターを印刷することは、互いに重ならない吐出デューティーを減らした複数のマスクパターンを用い、複数パスでオーバーレイ印刷をして一つのマスクパターンを印刷することに相当する。また、IとIIIのマスクパターンは、ラスター単位で、一部においてフルデューティーのマスクパターンを有しているといえる。
【0020】
一方、上パターンにおける下端側と、下パターンにおける上端側とに、上述した部分的オーバーレイ印刷をするということは、マスクパターンが並べて印刷される際の重なる側の複数のラスターの範囲で、オーバーレイ印刷されることに相違ない。
【0021】
図4は、オーバーレイ印刷した後のマスクパターンを示す図である。同図は、上パターンにおけるフルデューティー部分を1パスで印刷した後、IとIIのマスクパターンをオーバーレイ印刷した上で、さらに、本来適正となる送り量で媒体を搬送させた後、下パターンとなるIIIとIVのマスクパターンをオーバーレイ印刷した上で、下パターンにおけるフルデューティー部分を1パスで印刷した状態を示している。
図において、Aで示している部分は上パターンの下端部と下パターンの上端部とが接する部位である。これらの部分的オーバーレイ印刷をした部分では、他のフルデューティーでの印刷部分と比較して、約1/2の吐出周波数で2パスに分けて印刷されているため、ヘッド8の周波数特性によるインク重量の低減が発生している。インク重量の低減はドット径の低減を経て線幅細りとなって現れるので、結果的には、部分的オーバーレイ印刷をした部分は白バンディングとして見えがちになる。
このため、敢えてこのような部分を上パターンと下パターンとが接する部分に印刷した上で最適な送り量を得るように調整する。
【0022】
図5は、送り量を変えて印刷した図である。
同図には一枚の印刷用紙(媒体)上に上から下まで9つのパッチ対を印刷し、上からそれぞれパッチ番号1〜9を付与している。各パッチ対は、図3図4に示す上パターンと下パターンとが、本来なら下端と上端とが密接する送り量に加え、所定の補正値δ加えて印刷したものである。ここで補正値δ自体は、パッチ番号1〜9において、ー4〜+4まで1刻みに増加したものを付与するようになっている。
【0023】
同図は何らの補正も必要でない理想状態を示しており、パッチ番号=5のとき、補正値δ=0を付与したときに、接続端部分で白スジも黒スジも発生していない。
むろん、このようなパッチ番号1〜9のパッチ対を印刷することが、帯状の主走査方向に延びる所定のマスクパターンを副走査方向に並べて印刷し、それぞれの重なり具合を変化させた状態である。そして、肉眼で白スジも黒スジも発生しないパッチを選択することでそれに対応している補正値δを得る作業が、最適な媒体の送り量の補正量を得るという作業に相当する。
【0024】
本実施形態では、オーバーレイ印刷は2パス印刷を前提としていたが、3パスで印刷してさらに吐出デューティーを下げることも可能である。ヘッド8の吐出周波数依存特性に応じて最低となる吐出周波数をみつけ、その吐出周波数とすることで最もインク重量が低減する際の線細りを再現すればよい。そのためには、2パス以上でオーバーレイ印刷する必要が生じることもある。
なお、上述した実施例では、ラスタデータの生成をプリンタードライバー2aが行っているが、同等の機能を液体吐出装置1の内部で行うことも可能である。また、インターネットにおけるクラウドに変換プログラムを設けるようにしてもよい。
上述した実施形態では、部分的オーバーレイ印刷を上パターンと下パターンとが接する側に印刷しているが、これらを単独で端部以外に設けても良い。このような位置に印刷にすると、単に線細りの影響が出ている部分を単独に観察することが可能となる。一方、端部に設ければバンディングへの影響を考慮できるほか、上パターンと下パターンの両方のオーバーレイ印刷部分が接するので、線細りの影響が認識しやすくなる。
【0025】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用することは本発明の一実施例として開示されるものである。
【符号の説明】
【0026】
1…液体吐出装置、2…パーソナルコンピューター(PC)、2a…プリンタードライバー、3…インターフェイス、4…バス、5…ヘッドコントローラー、6…キャリッジモーター、7…ペーパーフィードモーター、8…ヘッド。
図1
図2
図3
図4
図5