(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6245356
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】浮動型加湿器
(51)【国際特許分類】
F24F 6/12 20060101AFI20171204BHJP
【FI】
F24F6/12 101Z
【請求項の数】13
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-519460(P2016-519460)
(86)(22)【出願日】2014年7月14日
(65)【公表番号】特表2016-522383(P2016-522383A)
(43)【公表日】2016年7月28日
(86)【国際出願番号】KR2014006323
(87)【国際公開番号】WO2015008997
(87)【国際公開日】20150122
【審査請求日】2015年11月27日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0083045
(32)【優先日】2013年7月15日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】312015417
【氏名又は名称】インテレクチュアル ディスカバリー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ドン ジン
【審査官】
金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−107097(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2011−0066067(KR,A)
【文献】
米国特許第06592107(US,B1)
【文献】
実開昭51−148862(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 6/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浮動型加湿器において、
浮動本体であって、前記浮動本体が水タンク内で浮動するように、外側から水が導入される中空状水流入孔を下部に有する、前記浮動本体と;
前記水タンクから導入される水を水粒子や蒸気に変化させるように、前記浮動本体の前記水流入孔内に挿入される超音波振動器と;
前記超音波振動器によって発生する前記水粒子や蒸気を前記外側にガイドするように、前記浮動本体の水流入孔の上端部に結合され、側面にガイド孔を有するパイプ形態で形成されるガイド部と;
外部空気を前記ガイド孔にガイドし前記ガイド部を通じて前記外側に放出し、且つ前記水粒子や蒸気を前記外側に放出するように、前記ガイド孔の下側の前記浮動本体上に設置される放出ユニットと;を備える浮動型加湿器。
【請求項2】
前記浮動本体は、前記ガイド部を収容するように前記浮動本体の上部に結合され、前記外部空気をガイドするための複数の空気流入孔を外部に含むケースをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の浮動型加湿器。
【請求項3】
前記ケースは、前記ケースの上端部に結合され、前記ガイド部を介して放出される前記水粒子や蒸気の蒸発量と蒸発方向を制御するための蒸発孔を含むキャップをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の浮動型加湿器。
【請求項4】
1つ以上の蒸発孔が前記キャップのチップ部(tip portion)または側面に形成されることを特徴とする請求項3に記載の浮動型加湿器。
【請求項5】
前記ケースは、前記ガイド部を介して蒸発される前記水粒子や蒸気を照明するための発光ダイオードLEDを外面に含むことを特徴とする請求項3に記載の浮動型加湿器。
【請求項6】
前記放出ユニットは、換気ファン及びエアポンプのうち1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の浮動型加湿器。
【請求項7】
電力が、電力ラインまたは充電池を介して前記超音波振動器に供給されることを特徴とする請求項1に記載の浮動型加湿器。
【請求項8】
電力が前記超音波振動器に無線供給されることを特徴とする請求項1に記載の浮動型加湿器。
【請求項9】
前記超音波振動器は、前記水タンクの底部(bottom)の下側に設置される無線充電パッドから、または前記水タンクの外側から無線供給される電力によって駆動することを特徴とする請求項8に記載の浮動型加湿器。
【請求項10】
前記超音波振動器は、前記ガイド部の上部を介して発光するように上面にLEDを含むことを特徴とする請求項1に記載の浮動型加湿器。
【請求項11】
前記ガイド部は、前記ガイド孔に向けて前記放出ユニットを介して供給される空気を収集するように、前記ガイド孔の上部から前記外側に突出する遮蔽部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の浮動型加湿器。
【請求項12】
前記浮動本体は、前記超音波振動器によって発生し、前記外側に放出されず、前記ガイド部及び前記ケース上に液滴として形成される前記水粒子や蒸気が、前記水流入孔に向けて前記ケースの内面及び前記ガイド部の外面に沿って流れるか、または前記浮動本体と前記ケースとの間の結合部を介して導入される水が、前記水流入孔に排水されるように、前記浮動本体の上面に形成される傾斜部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の浮動型加湿器。
【請求項13】
前記超音波振動器及び前記放出ユニットは、前記超音波振動器の周波数と前記放出ユニットの放出強度を調節するように、前記超音波振動器及び前記放出ユニットに供給される電力を制御するための制御ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の浮動型加湿器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浮動型(floating type)加湿器に関し、より具体的には、浮動型加湿器が浮動状態で液滴または蒸気を放出するように、中空型(hollow)浮動ユニットを使用して水上に浮動しているうちに、外部水源(water source)を使用することによって、室内領域を加湿化することができる浮動型加湿器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、加湿器は、乾燥した室内空間を加湿化する装置である。加湿化プロセスによれば、加湿器は、超音波を利用する超音波加湿器と加熱器を利用する加熱型加湿器とに分類される。
【0003】
超音波加湿器において、超音波加湿器の本体から脱着可能な水タンク内に貯蔵された水は、水タンクに供給され、その後、水タンク内の水は、水タンク内に設けられている超音波振動器の振動によって微細な液滴に変換される。微細な液滴は、換気ファンの作動によって空気とともに原子状態でスプレイノズルを介して噴射される。
【0004】
加熱型加湿器において、水タンク内に供給された水は、加熱器によって気化し、その後、前述したように、換気ファンによって原子状態で空気とともにスプレイノズルを介して噴射される。超音波加湿器及び加熱型加湿器は、超音波振動器または加熱器を使用することによって、水タンク内の水から微細な液滴または蒸気を発生させる方式間の差異点を除いて、同様の基本構造を有する。
【0005】
前述した2つの類型の加湿器には、バクテリア増殖、洗浄困難などの問題点があり、このような問題点に対処するように、メンテナンスが容易な、例えば、洗浄しやすい天然型加湿器が広く使用されてきた。
【0006】
天然型加湿器のうち、浮動型加湿器は、加湿器洗浄などのメンテナンスが容易なので、広く使用されてきた。浮動型加湿器は、超音波振動器を使用することによって、水タンク内の水を微細な水粒子に変化させ、水タンク内の水上に浮動しているうちに、微細な水粒子を外側に噴射する。浮動型加湿器において、超音波振動器を駆動するための電力は、電池からまたは電線を介して浮動型加湿器に接続された外部電源から供給され得る。
【0007】
電力が電池から供給される場合、加湿器を長時間使用すれば、電池を頻繁に交替しなければならない。したがって、浮動型加湿器は、一般的に電線を介して電力を超音波振動器に供給する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、中空型浮動ユニットを使用して水上に浮動しているうちに、外部水源を使用することによって、水上での浮動状態で液滴または蒸気を放出し、これによって、室内領域を加湿化できる浮動型加湿器を提供する。
【0009】
本発明は、超音波振動器に供給される電力及びファンの回転速度を制御し、超音波振動器によって発生する液滴または蒸気の噴射量を調節することによって、効率的な加湿化を行うことができる浮動型加湿器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一様態によれば、浮動型加湿器を提供し、この浮動型加湿器は、浮動本体であって、浮動本体が水タンク内で浮動するように、外側から水が導入される中空状水流入孔を下部に有する、浮動本体と;水タンクから導入される水を水粒子や蒸気に変化させるように、浮動本体の水流入孔内に挿入される超音波振動器と;超音波振動器によって発生する水粒子や蒸気を外側にガイドするように浮動本体の水流入孔の上端部(upper end portion)に結合され、側面にガイド孔を有するパイプ形態で形成されるガイド部と;水粒子や蒸気をガイド部からガイド孔にガイドするように、且つ水粒子や蒸気を外側に放出するように、ガイド孔の下側の浮動本体上に設置される放出ユニットとを備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明の浮動型加湿器によれば、浮動本体は、密封された中空部を有し、よって、浮動型加湿器は、水上に容易に浮動することができる。
【0012】
また、超音波振動器を使用することによって発生する水粒子や蒸気の噴射量は、超音波振動器に供給される電力及びファンの回転速度を提供することによって調節することができ、これによって、加湿化を効率的に行うことができる。
【0013】
また、すべての構成要素は、容易に分解及び組立されるように構成され、加湿器を長期間使用する場合、表面上に形成される粘液(slime)または苔を、加湿器を分解することによって容易に洗浄することができ、これによって、浮動型加湿器を容易にメンテナンスすることができる。
【0014】
また、超音波振動器またはケース上に発光ダイオード(LED)を設置し、これによって、美学的効果を得ることができ、加湿器をランプとして使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1は、本発明の一実施形態による浮動型加湿器の斜視図である。
【0016】
図2は、
図1の浮動型加湿器の分解斜視図である。
【0017】
図3は、
図1の浮動型加湿器の断面図である。
【0018】
図4A〜
図4Cは、
図1に示されたキャップの多様な修正例を示す図である。
【0019】
図5は、本発明の使用状態を示す図である。
【0020】
図6は、本発明の他の実施形態による浮動型加湿器を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の一様態によれば、浮動型加湿器を提供し、この浮動型加湿器は、浮動本体であって、浮動本体が水タンク内で浮動するように、外側から水が導入される中空状水流入孔を下部に有する、浮動本体と;水タンクから導入される水を水粒子や蒸気に変化させるように、浮動本体の水流入孔内に挿入される超音波振動器と;超音波振動器によって発生する水粒子や蒸気を外側にガイドするように、浮動本体の水流入孔の上端部に結合され、側面にガイド孔を有するパイプ形態で形成されるガイド部と;水粒子や蒸気をガイド部からガイド孔にガイドするように、且つ水粒子や蒸気を外側に放出するように、ガイド孔の下側の浮動本体上に設置される放出ユニットとを備える。
【0022】
好ましくは、浮動本体は、ガイド部を収容するように、浮動本体の上部に結合され、外部空気をガイドするための複数の空気流入孔を外部に含むケースをさらに備えることができる。
【0023】
好ましくは、ケースは、該ケースの上端部に結合され、ガイド部を介して放出される水粒子や蒸気の蒸発量と蒸発方向を制御するための蒸発孔を含むキャップをさらに備えることができる。
【0024】
好ましくは、1つ以上の蒸発孔は、キャップのチップ部(tip portion)または側面に形成され得る。
【0025】
好ましくは、ケースは、ガイド部を介して蒸発される水粒子や蒸気を照明するための発光ダイオード(LED)を外面上に含むことができる。
【0026】
好ましくは、放出ユニットは、換気ファン及びエアポンプのうち1つを含むことができる。
【0027】
好ましくは、電力は、電力ラインまたは充電池を介して超音波振動器に供給することができる。
【0028】
好ましくは、電力は、超音波振動器に無線供給することができる。
【0029】
好ましくは、超音波振動器は、水タンクの底部(bottom)の下側に設置された無線充電パッドからまたは水タンクの外側から無線供給される電力によって駆動することができる。
【0030】
好ましくは、超音波振動器は、ガイド部の上部を介して発光するように、上面にLEDを含むことができる。
【0031】
好ましくは、ガイド部は、ガイド孔に向けて放出ユニットを介して供給される空気を収集するように、ガイド孔の上部から外側に突出する遮蔽部をさらに含むことができる。
【0032】
好ましくは、浮動本体は、超音波振動器によって発生し、外側に放出されず、ガイド部とケース上に液滴として形成される水粒子や蒸気が、水流入孔に向けてケースの内面及びガイド部の外面に沿って流れるか、または、浮動本体とケースとの間の結合部を介して導入される水が、水流入孔に排水(drain)されるように、浮動本体の上面に形成される傾斜部をさらに含むことができる。
【0033】
好ましくは、超音波振動器及び放出ユニットは、超音波振動器の周波数と放出ユニットの放出強度を調節するように、超音波振動器及び放出ユニットに供給される電力を制御するための制御ユニットをさらに含むことができる。
【0034】
以下、本発明を、本発明の例示的な実施形態が図示されている添付の図面を参照してさらに完全に説明する。しかし、本発明は、異なる様々な形態で実施することができ、本明細書で説明する例示的な実施形態に限定されるものと解釈してはならない。このような実施形態は、本開示内容が徹底的で且つ完全になるように、且つ通常の技術者に本発明の範囲を完全に伝達するように提供されたものである。図面の構成要素のサイズは、説明の便宜上、誇張されることがある。図面の類似の参照番号は、類似の要素を示す。本発明の説明において、関連技術の詳細な一部の説明は、本発明の本質を不要に曖昧にすることができると見なされる場合には省略されている。
【0035】
本発明による浮動型加湿器の実施形態を添付の図面を参照して詳しく説明する。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態による浮動型加湿器の斜視図であり、
図2は、
図1の浮動型加湿器の分解斜視図であり、
図3は、
図1の浮動型加湿器の断面図であり、
図4A〜
図4Cは、
図1に示されたキャップの多様な修正例を示す図であり、
図5は、本発明の使用状態を示す図であり、
図6は、本発明の他の実施形態による浮動型加湿器を示す図である。
【0037】
図1〜
図6を参照すると、本実施形態による浮動型加湿器は、水が外側から導入される側に中空状水流入孔11を有する浮動本体10を含む。より詳細には、浮動本体10は、容器形態で形成され、水流入孔11は、浮動本体10の中心部を貫通して形成される。
【0038】
また、超音波振動器20を支持し、後述する超音波振動器20の外面に当接する複数の突出部は、水流入孔11の内壁面上に形成され、パッキング13は、超音波振動器20からの衝撃を吸収するように、水流入孔11の下部エッジに結合される。
【0039】
また、後述する超音波振動器20によって発生する水粒子や蒸気が加湿器の外側に放出されず、後述するガイド部30及びケース50上に形成され得るとしても、水粒子や蒸気がケース50の内面及びガイド部30の外面に沿って流れて、水流入孔11に導入され得るように、浮動本体10の上面に傾斜部12が形成されている。
【0040】
また、傾斜部12は、前述した機能以外にも、浮動本体10とケース50との間の結合部を通過した水を水流入孔11内に導入することができ、すなわち、傾斜部12は、水がガイド部30の外面及びケース50の内面に沿って流れて、水流入孔11内に導入されるようにすることができる。
【0041】
したがって、浮動本体10は、傾斜部12が浮動本体の上面に結合された場合、密封され、水上に浮動することができる。
【0042】
なお、超音波振動器20は、浮動本体10の水流入孔11に挿入され、水タンク100から導入される水から水粒子や蒸気を発生させるように、追加に設置され得る。超音波振動器20は、水を高速振動を用いて水粒子や蒸気に変換し、発生した水粒子を外側に放出する。超音波振動器20は、一般的に使用される超音波加湿器において使用され得るので、これに関する詳細な説明を省略する。
【0043】
パイプ形態で形成されたガイド部30は、浮動本体10の水流入孔11の上端部に結合される。ガイド部30は、超音波振動器20によって発生する水粒子や蒸気を外側にガイドし、ガイド部の側面にガイド孔31を含む。
【0044】
また、ガイド部30は、放出ユニット40を介して供給される空気が外側に漏出されることを防止するように、ガイド孔31の上部に「?」形状の断面を有する遮蔽部32を含み、遮蔽部32は、ガイド部30から突出する。
【0045】
また、放出ユニット40は、ガイド部30を介して放出される水粒子や蒸気をガイド孔31にガイドし、該水粒子や蒸気を外側に放出するように、水流入孔11の上端部に結合される。図示のように、放出ユニット40は、換気ファン41を含む。しかし、放出ユニット40は、エアポンプを含んでもよい。
【0046】
また、放出ユニット40は、水粒子と蒸気を外側に放出するように、ガイド部30の内部圧力を増加させることができる。
【0047】
したがって、放出ユニット40を使用することによって加湿化を充分に行うことができる。
【0048】
なお、超音波振動器20及び放出ユニット40に供給される電力を制御するための制御ユニット80は、超音波振動器20及び放出ユニット40に設けられてもよい。制御ユニット80は、超音波振動器20の周波数または放出ユニット40の放出強度を調節する。
【0049】
したがって、超音波振動器20に供給される電力は、換気ファン41の回転回数または噴射量を調節する制御ユニット80によって調節することができ、エアポンプからの放出量は、噴射量を調節する制御ユニット80によって調節することができる。
【0050】
また、ケース50は、ガイド部30を収容するように浮動本体10の上端部に結合され、外部空気の通路のための複数の空気流入孔51をケースの外側部に含む。
【0051】
また、キャップ60は、ケース50の上端部に結合され、ガイド部30を介して放出される水粒子や蒸気の蒸発量と蒸発方向を制御するための蒸発孔61を含む。蒸発孔61は、
図4A〜
図4Cに示されたように、多様な方向に形成することができる。
図4Aの蒸発孔61は、
図1に示されたキャップ60の噴射量より多い噴射量が必要な場合に使用され、
図4Bの蒸発孔61は、水粒子と蒸気が一方向にのみ噴射されるときに使用され、
図4Cのキャップ60の外側面に形成された複数の蒸発孔61は、水粒子と蒸気を放射状方向に蒸発させるのに使用される。
【0052】
すなわち、噴射量は、制御ユニット80の制御に加えて、キャップ60を使用することによって、さらに調節することができる。前述したように、蒸発孔61が大きい場合(
図4A参照)、水粒子や蒸気が直線的に(straightforward)噴射される。しかし、蒸発孔61が小さい場合(
図2参照)、水粒子や蒸気は噴射され、加湿化された空間の底部に拡散される。蒸発孔61は、図面において1つの貫通孔(through hole)であることができる。しかし、美学的効果を得るように、2つ以上の蒸発孔61を形成してもよい(
図4C参照)。
【0053】
超音波振動器20は、超音波振動器の表面に、すなわち、超音波振動器の上面に発光ダイオードLEDを有することができる。したがって、光がLEDから天井を照明するように上方に(upward)放出され得る、これによって、浮動型加湿器がムード照明機能(mood lighting function)を有することができる。この場合、キャップ60は、透明なまたは半透明な物質で形成されてもよい。
【0054】
また、ケース50は、ガイド部30を通過した後、キャップ60を介して放出される水粒子や蒸気を照明するためのLEDをケースの外面に含むことができ、これによって、美学的効果を増加させることができる。
【0055】
また、電力は、電力線21を介して超音波振動器に直接供給することができる。しかし、超音波振動器20は、充電することができ、すなわち、超音波振動器20は、超音波振動器20が作動しない場合、充電し得るように、充電池(図示せず)を含むことができる。
【0056】
そうでなければ、超音波振動器20内に充電池を使用せず、水タンク100の外側からの外部電力を超音波振動器20に直接無線供給してもよい。
【0057】
例えば、
図6に示されたように、浮動型加湿器は、水タンク100の底部に配置された無線充電パッド70を使用することによって加湿化機能を行う場合、無線充電されるように構成され得る。より具体的に、無線充電パッド70から提供される電磁界に対応するガイド電流が発生し、このガイド電流は、超音波振動器を駆動するように、超音波振動器内の電池(図示せず)を充電するのに使用される。
【0058】
以下、前述した構造を有する浮動型加湿器の使用状態を説明する。
【0059】
図5に示されたように、浮動型加湿器の本体が水を含有している水タンク100内に位置する場合、超音波加湿器は、密封された中空部を有する浮動本体10に起因して水上に浮動する。次いで、電源を加湿器に接続すれば、超音波振動器20が作動し始める。
【0060】
この場合、換気ファン41が駆動し、気流が発生するので、気流は、ガイド孔31を介して流れて、超音波振動器20によって発生する水粒子や蒸気がガイド部30の上部を介して外側に放出される。噴射量は、制御ユニット80によって調節することができる。
【0061】
空気が換気ファン41の回転に起因してケース50の表面に形成された空気流入孔51を介して導入されるにつれて、超音波振動器20によって発生する水粒子や蒸気を、導入された空気に起因して外側に放出することができる。
【0062】
水粒子や蒸気は、外側に放出されなくてもよく、ケース50の内面とガイド部30の外面上に液滴として形成されてもよい。この場合、液滴は、ケース50の内面とガイド部30の外面に沿って傾斜部12に流れることができ、これによって、液滴は、傾斜部12の傾斜に起因して水流入孔11に排水され、水タンク100内に導入される。
【0063】
また、本発明の実施形態の浮動型加湿器によれば、浮動型加湿器のすべての構成要素は、互いに容易に分解するかまたは結合することができ、よって、長期間超音波加湿器を使用する場合に発生する粘液や苔を、超音波加湿器を分解することによって容易に洗浄することができる。構成要素を洗浄した後、その構成要素を分解方式とは反対方式で容易に組立てることができる。
【0064】
本発明を本発明の好ましい実施形態を参照して具体的に図示し説明したが、通常の技術者なら、請求範囲によって定義されるような本発明の思想と範囲を逸脱することなく、本発明の形態と詳細において多様な変更を行うことができることを理解することができる。好ましい実施形態は、説明のためのものに過ぎず、制限的な意味として見なしてはならない。したがって、本発明の範囲は、本発明の詳細な説明ではなく、請求範囲によって定義され、本発明の思想と技術的範囲を逸脱しないすべての変更、等価、及び代替が本発明に含まれるという点を理解されたい。
【符号の説明】
【0065】
10 浮動本体
11 水流入孔
12 傾斜部
13 パッキング
14 突出部
20 超音波振動器
30 ガイド部
31 ガイド孔
40 放出ユニット
41 換気ファン
50 ケース
51 空気流入孔
60 キャップ
61 蒸発孔
70 無線充電パッド
80 制御ユニット
100 水タンク