特許第6245555号(P6245555)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6245555
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】吸収性物品
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/471 20060101AFI20171204BHJP
   A61F 13/47 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   A61F13/471
   A61F13/47 300
【請求項の数】3
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-156303(P2013-156303)
(22)【出願日】2013年7月29日
(65)【公開番号】特開2015-24069(P2015-24069A)
(43)【公開日】2015年2月5日
【審査請求日】2016年6月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082647
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 義久
(72)【発明者】
【氏名】助川 裕人
【審査官】 北村 龍平
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−226044(JP,A)
【文献】 特開2001−129012(JP,A)
【文献】 特開2004−057578(JP,A)
【文献】 特開2007−068640(JP,A)
【文献】 特開2010−035691(JP,A)
【文献】 特開昭61−217160(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15 − 13/84
A61L 15/16 − 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収体と、吸収体の表側を覆う液透過性のトップシートと、吸収体の裏側を覆うバックシートとを備えた吸収性物品において、
展開状態で長方形状をなしており、
長手方向に沿う縁部の長手方向中央部に中心を有する放射方向に沿って、少なくとも長手方向一方側に3本以上の線状の易折り曲げ部が延びており、これら易折り曲げ部における隣接する易折り曲げ部のなす鋭角側交差角が、その角の二等分線と長手方向とのなす鋭角側交差角が小さいものほど小さい
ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項2】
前記線状の易折り曲げ部として、一方の長手方向に沿う縁部に中心を有する放射方向に沿う第1の群と、他方の長手方向に沿う縁部に中心を有する放射方向に沿う第2の群とを有している、請求項記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記吸収体の周囲に吸収体のないフラップ部を有しており、前記易折り曲げ部の放射方向中心が前記吸収体の周縁と同位置又はその内側に位置している、請求項1又は2記載の吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッドタイプ、テープタイプ、パンツタイプ等の基本吸収性物品とともに補助的に使用される吸収性物品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
成人向けの排泄物吸収性物品(おむつ)としては、パッドタイプ、テープタイプ、パンツタイプ等の基本吸収性物品(アウターとも呼ばれる)の他に、これらと併用することを想定した、より小型のフラットタイプと呼ばれる補助吸収性物品(インナーとも呼ばれる)が提供されており、これらの組み合わせは特にケア施設等の介護現場において汎用されている。
【0003】
特に装着者が男性の場合、排尿位置が陰茎の位置により変化するため、脚周りからの漏れが発生し易いという問題があり、介護現場ではこの問題を解決するために、フラットタイプの補助吸収性物品を用い、その幅方向両側部を蛇腹状にして、蛇腹状部分間に陰茎を配置することにより、鼠径部から股間までの両脚の付根の溝に発生する隙間を埋めるようにしたり、円錐状に丸めて陰茎に巻き付けたりする(以下、男性巻きともいう)、といった対応が取られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
このような装着形態では、吸収性物品を折ったり、丸めたりする必要があるが、吸収性物品は吸収体を内蔵していることもあって、ある程度の剛性を有しており、所望の形状に変形し、その形状を維持させることは容易とはいえないものである。そこで、これを解決するものとして、特許文献3,4記載のように、線状の易折り曲げ部を、エンボス加工等により長手方向に間隔を空けて形成することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−212452号公報
【特許文献2】特開2001−129012号公報
【特許文献3】特開2009−178235号公報
【特許文献4】特開2012−205792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の易折り曲げ部は、吸収性物品を蛇腹状にしたり、ロール状にしたりするためのものであり、男性巻きを容易にするためのものは提案されていない。
【0007】
そこで、本発明の主たる課題は、容易に男性巻きに変形することができ、またその形状維持性に優れる吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
吸収体と、吸収体の表側を覆う液透過性のトップシートと、吸収体の裏側を覆うバックシートとを備えた吸収性物品において、
展開状態で長方形状をなしており、
長手方向に沿う縁部の長手方向中央部に中心を有する放射方向に沿って、少なくとも長手方向一方側に3本以上の線状の易折り曲げ部が延びており、これら易折り曲げ部における隣接する易折り曲げ部のなす鋭角側交差角が、その角の二等分線と長手方向とのなす鋭角側交差角が小さいものほど小さい
ことを特徴とする吸収性物品。
【0009】
(作用効果)
本発明の吸収性物品では、易折り曲げ部の放射中心を中心(頂点)として錐状に巻く(丸める)と、易折り曲げ部における段階的な屈曲により、易折り曲げ部を側稜とする無底角錐状の男性巻きに容易に変形することができ、また易折り曲げ部の低復元性により男性巻の形状維持性にも優れるようになる。
なお、「易折り曲げ部」とは、その部位を折り位置とする折り曲げが他の部位よりも容易であり、折り曲げた後の復元性も他の部位より低い部位を意味する。また、「放射方向に沿って線状の易折り曲げ部が延びている」とは中心を基準に全方向(中心角0〜360度の範囲)に延びることだけでなく、所定の中心角範囲だけに延びることも意味する。
【0010】
【0011】
また、このような形態とすることにより、巻長さを十分に確保できるだけでなく、手で男性巻き形状に変形する際、変形作業がやり易い。
なお、「易折り曲げ部における隣接する易折り曲げ部のなす鋭角側交差角が、その角の二等分線と長手方向とのなす鋭角側交差角が小さいものほど小さい」とは、要すれば、男性巻きとした際に外側に位置するようになる部分ほど易折り曲げ部の間隔を狭くすることである。長方形状の吸収性物品を、長手方向に沿う縁部の長手方向中央部を中心(頂点)として錐状に巻くと、巻重なる部分において内側は外側により押えつけられるものの、外側は巻き付けられるものが無いため復元力により捲れ易いが、このように外側に位置するようになる部分ほど易折り曲げ部の間隔を狭くすると、外側に位置する部分の復元力が弱くなるため巻き崩れが発生し難くなる。
【0012】
<請求項記載の発明>
前記線状の易折り曲げ部として、一方の長手方向に沿う縁部に中心を有する放射方向に沿う第1の群と、他方の長手方向に沿う縁部に中心を有する放射方向に沿う第2の群とを有している、請求項記載の吸収性物品。
【0013】
(作用効果)
対向する縁部にそれぞれ放射方向に沿う易折り曲げ部の群を設けると、吸収性物品の向きを変えることなく、どちらかの群の易折り曲げ部を利用して男性巻きに変形することができるため、作業性が良好となる。
【0014】
また、長方形状の吸収性物品を、長手方向に沿う縁部の長手方向中央部を中心(頂点)として錐状に巻くと、頂点側と反対の縁部の両角部が突出するが、錘状に巻く際に利用しない方の群の易折り曲げ部において角部を折り曲げて突出を減らす又は無くすことができる。しかもこの際、角部を内折り又は外折りして巻重なる部分を挟むことにより、角部の突出を減らす又は無くすとともに巻き崩れを防止することもできる。
【0015】
【0016】
【0017】
<請求項記載の発明>
前記吸収体の周囲に吸収体のないフラップ部を有しており、前記易折り曲げ部の放射方向中心が前記吸収体の周縁と同位置又はその内側に位置している、請求項1又は2記載の吸収性物品。
【0018】
(作用効果)
この種の吸収性物品では、吸収体の周囲に吸収体のないフラップ部を有している構造が一般的であり、製造が容易である等の利点があるが、この場合に易折り曲げ部の放射方向中心が吸収体の周縁より外側に位置していると、錐状の男性巻としたときに先端部(頂部)が吸収体のない部分となってしまう。よって、フラップ部を有する場合には易折り曲げ部の放射方向中心が吸収体の周縁と同位置又はその内側に位置させ、男性巻きとした状態でも先端部近くまで、又は先端部まで完全に吸収体を存在させることが望ましい。
【発明の効果】
【0019】
以上のとおり、本発明によれば、容易に男性巻きに変形することができ、またその形状維持性に優れる等の利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】吸収性物品の展開状態の表面側を示す平面図である。
図2】吸収性物品の展開状態の裏面側を示す平面図である。
図3図1のX−X断面図である。
図4】製品状態を概略的に示す平面図である。
図5】弾性巻きへの変形段階を示す概略図である。
図6】弾性巻きへの変形段階を示す概略図である。
図7】弾性巻きへの変形段階を示す概略図である。
図8】弾性巻きへの変形段階を示す概略図である。
図9】弾性巻きへの変形段階を示す概略図である。
図10】弾性巻きの変形完了状態を示す概略図である。
図11】弾性巻きの変形完了状態を示す概略図である。
図12】他の形態の吸収性物品の展開状態の表面側を示す平面図である。
図13】他の形態の吸収性物品の展開状態の表面側を示す平面図である。
図14】他の形態の吸収性物品の展開状態の表面側を示す平面図である。
図15】他の形態の吸収性物品の展開状態の表面側を示す平面図である。
図16】他の形態の吸収性物品の展開状態の表面側を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。
図1〜3はテープタイプ、パンツタイプ等の基本吸収性物品とともに補助的に使用される吸収性物品10を示している。この吸収性物品10は、一体的な吸収体3と、吸収体3の表面を被覆する透液性トップシート2と、吸収体3の裏面を被覆する透液性バックシート1とを備えたものであり、展開状態では略平坦であり、吸収性物品の表裏いずれの面からも吸収がなされるものである。なお、図中の点模様部分はホットメルト接着剤等の接合手段による接合部を示している。
【0022】
トップシート2及びバックシート1としては、有孔または無孔の不織布や有孔プラスチックシートなどが用いられる。不織布を用いる場合、その繊維は特に限定されず、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、また製法も特に限定されず、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。トップシート2及びバックシート1に多数の透孔を形成したプラスチックシートを用いると、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。バックシートとして、液不透過性シートを用いることも可能であり、その場合には吸収体の表面からのみ吸収がなされ、裏側からの吸収及び裏側への液の透過は発生しない。
【0023】
トップシート2及びバックシート1は、図示例では吸収体3の周囲からはみ出した部分を接合しているため吸収体3を有しないフラップ部4が形成されているが、いずれか一方のシートを吸収体3の周縁部を巻き込むように延在させることで周囲の一部又は全部にフラップ部4を有しない構造とすることもできる。
【0024】
吸収体3としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。吸収体3は、形状及びポリマー保持等のため、必要に応じてクレープ紙等の、液透過性及び液保持性を有する包装シート(図示略)によって包装することができる。吸収体3の形状は、図示形態のように長方形状とする他、適宜の形状とすることができる。吸収体3における繊維目付け及び吸収性ポリマーの目付けは適宜定めることができるが、繊維目付けは250〜500g/m2程度とするのが好ましく、また吸収性ポリマーの目付けは50〜250g/m2程度とするのが好ましい。
【0025】
吸収性物品10の寸法・形状は適宜定めることができるが、通常の場合、展開状態における幅W(長手方向の長さ)は350〜550mm程度とするのが好ましく、展開状態における前後方向長さLは135〜240mm程度とするのが好ましく、前後方向長さLよりも幅Wの長い横長形状とするのが好ましい。
【0026】
特徴的には、吸収性物品10の周縁部に中心5c,6cを有する放射方向に沿って直線状の易折り曲げ部5,6が延びており、図4図7に順に二点鎖線矢印で示すように、これら易折り曲げ部5の放射方向中心5cを中心(頂点)として錐状に巻く(丸める)と、易折り曲げ部5における段階的な屈曲により、易折り曲げ部5を側稜とする無底角錐状の男性巻きに容易に変形することができる。このとき、易折り曲げ部5の低復元性により作業性、並びに変形後の形状維持性にも優れるようになる。なお、図4図11では、一本の易折り曲げ部5,6を一本の太い線で簡略的に表示しているが、他の平面図では易折り曲げ部5,6の幅が分かるように一本の易折り曲げ部5,6を点線二本で示している。
【0027】
易折り曲げ部5,6は、前述のとおり、その部位を折り位置とする折り曲げが他の部位よりも容易であり、折り曲げた後の復元性も他の部位より低い部位を意味し、図示形態のようにエンボス加工による凹部とする他、吸収体3に形成したスリット(抜き)としたり、予め折り曲げて付けた折り目(図示略)としたりすることができる。図示形態のように、エンボス加工により易折り曲げ部5,6を形成する場合には、図3(a)に示すように、表面(図示形態ではトップシート2)上、及び裏面(図示形態ではバックシート1)から吸収体3まで窪むようにエンボス加工を行う他、図3(b)に示すように、吸収体3を包装シートで包んだ状態でエンボス加工しても良い。また、図3(c)に示すように、表側及び裏側のいずれか一方側にのみ凹部が形成されるようにエンボス加工を施すこともできる。
【0028】
吸収性物品10の形状は、図示形態のように、展開状態で長方形状をなしており、線状の易折り曲げ部5,6が、長手方向に沿う縁部の長手方向中央部に中心を有する放射方向に沿って延びていると、巻長さを十分に確保できるだけでなく、手で男性巻き形状に変形する際、変形作業がやり易いといった利点や、製造時に廃材が出難いといった利点ももたらされる。
【0029】
放射方向に延びる易折り曲げ部5,6の放射方向中心5c,6cの周縁からの距離は特に限定されないが、巻き易さを考慮すると、図2及び図12に示すように、吸収性物品10の周縁に位置させる(距離ゼロ)のが好ましい。ただし、図示形態のように吸収体3の周囲に吸収体3のないフラップ部4を有している場合、易折り曲げ部5,6の放射方向中心5c,6cが吸収体3の周縁より外側に位置していると、錐状の男性巻としたときに先端部(頂部)が吸収体3のない部分となってしまう。よって、図13及び図14に示すように、フラップ部4を有する場合には易折り曲げ部5,6の放射方向中心5c,6cが吸収体3の周縁と同位置(又はその内側でも良い)に位置させ、男性巻きとした状態でも先端部近くまで、又は先端部まで完全に吸収体3を存在させるのも好ましい形態である。
【0030】
易折り曲げ部5,6は放射方向に沿って延びるものであるので、図2図12図13に示す形態のように所定の中心角範囲θ(例えば長方形の場合には90〜180度とすることができる)だけに延びる他、図14に示すように中心5c,6cを基準に全方向(中心角θ=0〜360度の範囲)に延びる形態(図示略)とすることもできる。
【0031】
易折り曲げ部5,6は、図12に示すように吸収性物品10の周縁部まで延在させても良いが、易折り曲げ部5,6に沿って排泄物の拡散が促進されるため、図2及び図13に示すように、吸収体3と重なる範囲内に収めることが望ましい。
【0032】
長方形状の吸収性物品10の場合には、図示形態のように、長手方向に沿う縁部の長手方向中央部に中心5c,6cを有する放射方向に沿って、少なくとも長手方向一方側に3本以上の線状の易折り曲げ部5,6を設ける。また、中心5c,6cを共通にし、かつ隣接する易折り曲げ部5,6の角度間隔(鋭角側交差角γ。図2参照。)は適宜定めることができ、例えば5〜45度程度とすることができる。また、この角度間隔は、図示形態のように、男性巻きとした際に外側に位置するようになる部分ほど易折り曲げ部5,6の間隔が狭くなるように鋭角側交差角γを次第に小さくする((鋭角側交差角の二等分線と長手方向とのなす鋭角側交差角が小さいものほど小さい)。長方形状の吸収性物品10を、長手方向に沿う縁部の長手方向中央部を中心5c,6c(頂点)として錐状に巻くと、巻重なる部分において内側は外側により押えつけられるものの、外側は巻き付けられるものが無いため復元力により捲れ易いが、このように外側に位置するようになる部分ほど易折り曲げ部5,6の間隔を狭くすると、外側に位置する部分の復元力が弱くなるため巻き崩れが発生し難くなる。
【0033】
また、図示形態では、線状の易折り曲げ部5,6として、一方の長手方向に沿う縁部に中心5cを有する放射方向に沿う第1の群と、他方の長手方向に沿う縁部に中心6cを有する放射方向に沿う第2の群とを有している。このように、対向する縁部にそれぞれ放射方向に沿う易折り曲げ部の群5,6を設けると、吸収性物品10の向きを変えることなく、どちらかの群の易折り曲げ部5,6を利用して男性巻きに変形することができるため、作業性が良好となる。
【0034】
また、長方形状の吸収性物品10を、長手方向に沿う縁部の長手方向中央部を中心5c,6c(頂点)として錐状に巻くと、図7に示すように頂点側と反対の縁部の両角部が突出する。これらの角部は装着の際に邪魔になるおそれがあるため、内側に位置する一方の角部を図8及び図9に示すように外折りし、外側に位置する他方角部を図10に示すように内折りして、巻重なる部分を挟むことにより、角部の突出を減らす又は無くすとともに巻き崩れを防止するのは好ましい。このとき、図示形態のように、第1の群の易折り曲げ部5だけでなく、第2の群の易折り曲げ部6を備えていると、錘状に巻く際に利用しない方の群、つまり図示形態では第2の群の易折り曲げ部6が、錘状に巻いた後に突出する両角部を折り曲げる際に利用できるという利点がある。もちろん、図14に示すように、放射方向中心5cを共通にする易折り曲げ部5の群は一つだけとしても良い。
【0035】
<その他>
図15に示すように、放射方向に沿う易折り曲げ部5,6だけでなく、前後方向に沿う易折り曲げ部7を長手方向に間隔空けて複数設け、蛇腹状の折り曲げにも対応できる形態としたり、図16に示すように長手方向に沿う易折り曲げ部8を前後方向に間隔を空けて設けた形態としたり、図示しないがこれら前後方向に沿う易折り曲げ部及び長手方向に沿う易折り曲げ部の両方を設けた形態としたりすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、パッドタイプ、テープタイプ、パンツタイプ等の基本吸収性物品とともに併用される補助的な吸収性物品に好適なものであるが、バックシートとして液不透過性シートを用いることにより単体の吸収性物品として利用することも可能である。
【符号の説明】
【0037】
1…バックシート、2…トップシート、3…吸収体、4…フラップ部、10…吸収性物品、5,6…易折り曲げ部、5c,6c…中心。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16