【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 株式会社セブンティーンが、サービスページ:https://saas.salesperformer.jp/、マニュアルページ:http://salesp.jp/manual/update.htmlのアドレスのウェブサイトにて、円山広行が発明した「営業支援システム」について公開
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
実施中の集計期間において登録されている営業実績及び過去の集計期間における営業実績に基づいて、実施中の集計期間における営業実績の推定を行う営業実績推定手段を備えること、を特徴とする請求項1に記載の営業支援システム。
前記変化率に基づいて、従業員単位又はグループ単位の変化率の順位を表示する変化率順位表示手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の営業支援システム。
過去の集計期間における営業実績に基づいて、実施中の集計期間における目標営業実績を達成するために必要となる作業量を算出する目標算出手段を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の営業支援システム。
過去の集計期間における営業実績に基づいて、複数の前記集計期間によって構成される単位期間における営業実績の推定を行う実績推定手段を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の営業支援システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した特許文献に記載の技術によって、企業の営業担当の業務の支援や、営業担当の成績評価等を行うことが可能となった。これにより、営業担当単位、営業所単位等での成績集計の業務の効率化や売上管理等の効率化が達成された。
【0006】
しかしながら、営業担当による営業活動の活性化や改善等を支援し、営業活動の質を高めるような効果は、従来技術では発揮されていない。また、企業規模が大きくなるにつれて営業担当数も増加し、営業活動の活性化や改善が困難になってしまう。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、営業担当による営業活動の活性化や改善等を支援し、営業活動の質を高める為の営業支援システムを提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、企業における営業活動を支援する為の営業支援システムであって、
営業活動を行う従業員に関する情報の登録を受け付ける従業員情報登録手段と、
営業情報の登録を受け付ける営業情報登録手段と、
営業情報に基づく通知を行う為の通知手段と、
前記従業員情報及び前記営業情報に基づいて、少なくとも従業員単位の営業実績を集計する集計手段と、
複数の集計期間における前記営業実績に基づいて、営業実績の変化率の導出を行う変化率導出手段と、
指定された一対の比較対象の営業実績をグラフ表示して比較する為の比較手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
このような構成とすることで、営業担当の営業実績の変化率を算出し、変化率に基づいて営業担当の士気を高めたり、営業担当のケア等を行うことができる。
【0010】
本発明の好ましい形態では、実施中の集計期間において登録されている営業実績及び過去の集計期間における営業実績に基づいて、実施中の集計期間における営業実績の推定を行う営業実績推定手段を備えること、を特徴とする。
このような構成とすることで、完了していない集計期間の営業実績を加味して、営業担当の営業担当の士気を高めたり、営業担当のケア等を行うことができる。また、実績に基づいて通知や営業実績の変化率を予測することができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記変化率に基づいて、従業員単位又はグループ単位の変化率の順位を表示する変化率順位表示手段を備えることを特徴とする。
このような構成とすることで、営業実績の変化率に基づいて、営業担当の士気を高めたり、営業担当のケア等を行うことができる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記変化率について閾値を設定する閾値設定手段を備え、
前記通知手段は、ある従業員に関して前記変化率導出手段で導出された変化率
と前記閾値に基づいて通知をおこなうことを特徴とする。
このような構成とすることで、変化率が所定の範囲を脱した営業担当に対して、アクションを行うことができる。例えば、営業実績が大幅に低下した営業担当がいた場合に、大幅に低下したことを上司等に通知することができ、上司は営業担当のフォローや問題解決等を素早く行うことができる。通知は、実際に集計された営業実績に基づいて行われてもよいし、例えば推定された推定実績に基づいて通知を行うように構成してもよい。
【0013】
本発明の好ましい形態では、指定された一対の比較対象の営業実績をグラフ表示して比較する為の比較手段を備えることを特徴とする。
このような構成とすることで、営業担当同士、営業担当と部門や営業所等の平均、部門や営業所同士、等の営業実績を比較することができ、営業実績の分析や、営業担当の問題改善、等に利用することができる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記比較手段は、集計期間内における曜日単位での営業実績をグラフ表示することを特徴とする。
このような構成とすることで、営業担当の行動パターンに基づく営業実績の分析を行うことができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記比較手段は、前記集計期間内に複数設定された期間内期間に基づいて、前記期間内期間単位での営業実績をグラフ表示することを特徴とする。
このような構成とすることで、営業担当の行動パターンに基づく営業実績の分析を行うことができる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、過去の集計期間における営業実績に基づいて、実施中の集計期間における目標営業実績を達成するために必要となる作業量を算出する目標算出手段を備えることを特徴とする。
このような構成とすることで、過去営業実績や現在の集計期間における営業実績に基づいて、必要な作業量を算出することができる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、過去の集計期間における営業実績に基づいて、複数の前記集計期間によって構成される単位期間における営業実績の推定を行う実績推定手段を備えることを特徴とする。
このような構成とすることで、例えば、月単位の集計期間における営業実績を用いて、年単位の集計期間における営業実績を推定することができる。
【0018】
本発明は、企業における営業活動を支援する為の営業支援サーバであって、
営業活動を行う従業員に関する情報の登録を受け付ける従業員情報登録手段と、
営業情報の登録を受け付ける営業情報登録手段と、
営業情報に基づく通知を行う為の通知手段と、
前記従業員情報及び前記営業情報に基づいて、少なくとも従業員単位の営業実績を集計する集計手段と、
複数の集計期間における前記営業実績に基づいて、営業実績の変化率の導出を行う変化率導出手段と、
指定された一対の比較対象の営業実績をグラフ表示して比較する為の比較手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明は、企業における営業活動を支援する為の営業支援プログラムであって、
コンピュータを、営業活動を行う従業員に関する情報の登録を受け付ける従業員情報登録手段と、
営業情報の登録を受け付ける営業情報登録手段と、
営業情報に基づく通知を行う為の通知手段と、
前記従業員情報及び前記営業情報に基づいて、少なくとも従業員単位の営業実績を集計する集計手段と、
複数の集計期間における前記営業実績に基づいて、営業実績の変化率の導出を行う変化率導出手段と、
指定された一対の比較対象の営業実績をグラフ表示して比較する為の比較手段と、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、営業担当による営業活動の活性化や改善等を支援し、営業活動の質を高める為の営業支援システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に関る営業支援システムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
【0023】
例えば、本実施形態では営業支援システムの構成、動作などについて説明するが、同様の構成の方法、装置、コンピュータプログラム、記録媒体なども、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータに前記プログラムをインストールすることができる。ここで、前記プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD−ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
【0024】
本実施形態における営業支援システムは、企業において利用される、営業活動を行う営業担当の成績管理、従業員管理等の機能を備えたシステムである。
【0025】
図1は、本発明の実施形態に関る営業支援システムの概要を示す図である。営業支援システム1は、営業支援サーバ2と、ユーザが利用するユーザ端末8と、情報提示端末9と、を備えており、これらはネットワークNを介して通信可能に構成されている。
【0026】
図2は、営業支援サーバ2のハードウェア構成を示す図である。営業支援サーバ2は、演算装置(CPU201)と、主記憶装置(RAM202)と、HDDやSSD、フラッシュメモリなどの補助記憶装置(記録部203)と、外部の装置とネットワークを介して通信を行うためのインタフェースである通信部204と、入力部205と、出力部206と、を備えている。また、記録部203は、オペレーティングシステム207と、オペレーティングシステム207と協調してその機能を発揮する営業支援プログラム208等が記録されている。
【0027】
ユーザ端末8及び情報提示端末9は、CPU等の演算装置、RAM等の主記憶装置、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、ネットワークNへの接続手段を含む各種の入出力装置等を備えた、汎用的なコンピュータ装置を用いることができる。ここでユーザ端末8は、ユーザが営業支援システム1への情報の入出力等を行う為に利用するアプリケーションやウェブブラウザを備えている。
【0028】
なお、ユーザ端末8は、例えばスマートフォンやタブレットコンピュータなどを利用することができる。情報提示端末9は、営業担当や他の従業員などが閲覧できるように、会社内等の共有スペースに配置された端末であり、営業に関する情報をそのモニタ(入出力装置)に表示している。
【0029】
図3は、本発明の実施形態に係る営業支援サーバ2の機能ブロック構成の一例を示す図である。営業支援サーバ2は、記憶部3と、登録手段4と、実績管理手段5、通知管理手段6と、表示管理手段7と、を備えている。
【0030】
記憶部3は、従業員情報記憶部31と、営業情報記憶部32と、営業実績記憶部33と、管理情報記憶部34と、を備えている。従業員情報記憶部31は、従業員に関する情報を有している。本実施形態では、例えば、従業員情報として、従業員のID、氏名、所属部門、役職、顔写真等の画像、所定期間の目標実績、等の情報が記憶されている。
【0031】
営業情報記憶部32は、営業担当による営業情報を有している。例えば、営業情報として、営業情報ID、従業員のID、登録した日時、営業先の名称、売上額、営業種別、等の情報が記憶されている。
【0032】
営業実績記憶部33は、営業情報に基づいて得られた営業実績に関する情報を有している。例えば、日単位、週単位、曜日単位、月単位、期単位、所定期間単位、後述する営業実績の変化率や推定実績、等の営業実績が実績管理手段5によって登録される。
【0033】
管理情報記憶部34は、営業情報、営業実績に基づく通知情報や、営業担当の目標実績の設定等に関する情報を有している。例えば、通知情報として、通知の条件と通知内容、通知対象、通知方法等の情報が、後述する通知管理手段6によって登録される。
【0034】
登録手段4は、従業員情報登録手段41と、営業情報登録手段42と、組織情報登録手段43と、を備えている。
【0035】
従業員情報登録手段41は、従業員に関する情報である従業員情報、目標実績の登録を受け付ける。登録された従業員情報は、従業員情報記憶部31に記憶される。営業活動を行う営業担当は、予め従業員情報登録手段41によって登録される。目標実績は、例えば月の売り上げなど、営業担当が目標とする営業実績である。
【0036】
営業情報登録手段42は、従業員情報として登録された営業担当からの営業情報の登録を受け付ける。従業員情報が登録された営業担当が、ユーザ端末8を用いて、営業支援用のアプリケーション、ウェブページ等から、営業先の名称、売上額、営業の種別、コメント、等を営業情報として入力することで、営業担当のIDや、登録の日時等とが紐づけて登録される。
【0037】
組織情報登録手段43は、企業の組織形態や、従業員情報として登録された営業担当の関係性、に関する情報の登録を受け付ける。登録された組織形態に基づいて従業員情報登録手段41における営業担当の所属部門や役職等を登録することができる。また、営業担当の上司や部下など、従業員間の関係性に関する情報も登録することができる。
【0038】
実績管理手段5は、集計手段51と、変化率導出手段52と、目標算出手段53と、実績推定手段54と、を備えている。
【0039】
集計手段51は、登録された営業情報に基づいて、営業担当の営業実績を集計する。営業実績とは、登録された営業情報に基づいて任意の単位期間について集計された営業の成績に関する情報を示す。単位期間とは、例えば、日付単位、曜日単位、任意の期間単位、部門単位、営業所単位、等である。
【0040】
集計された営業実績は、営業実績記憶部33に記憶される。本例では、基本的に日単位、月単位で営業実績を集計して営業実績の表示などに利用し、営業担当の分析を行う際には、曜日単位、任意の期間単位(本例では、月を前期、中期、後期の3つに分割した期間)等を利用する。
【0041】
変化率導出手段52は、営業担当の営業実績を過去の営業実績等と比較して、営業実績の変化率を導出する。本実施形態では、ある営業担当の所定期間(例えばひと月等)について集計された営業実績を、過去の同じ単位の所定期間について集計された営業実績と比較し、その上昇率、下降率を変化率として導出する。
【0042】
目標算出手段53は、目標実績を達成するために必要な作業を算出する。従業員情報登録手段41によって、営業担当や部門ごとに目標実績が設定されている。この目標実績を達成するまでに必要となる作業量や作業日数等を、目標実績に設定された期間と同じ単位期間の過去の営業実績に基づいて算出する。
【0043】
必要な作業量を算出するにあたり、その営業担当の曜日別や任意の期間単位(例えば、月を前期、中期、後期の3つに分割した期間)等の実績を利用してもよい。それにより、営業担当の行動タイプ(例えば後期に営業件数が伸びる傾向がある等)を加味して作業量を導出することができる。
【0044】
実績推定手段54は、期末を迎えていない期間(以下、当該期間とする)の営業実績と、同単位期間の過去の営業実績と、を用いて当該期間の最終的な営業実績を推定する。
【0045】
通知管理手段6は、通知情報登録手段61と、通知手段62と、を備えている。通知情報登録手段61は、組織情報登録手段43で登録された組織情報や関連性に関する情報、従業員情報登録手段で登録された従業員情報に基づいて、通知を行う条件と、通知を行う際の対象と、通知する情報と、に関する情報を紐づけて通知情報として管理情報記憶部34に登録する。また、併せて通知に利用する閾値の情報を登録して、管理情報記憶部34に記憶する。
【0046】
通知の対象は、登録された組織情報に基づいて自動的に設定されてもよいし、ユーザによって個別に設定可能であってもよい。また、通知先は個々のユーザだけでなく、情報提示端末9を介して行ってもよい。
【0047】
通知の条件とは、例えば新規に営業情報が登録された際や、ある営業担当の当該期間における営業実績が閾値を上回った際、変化率導出手段52で導出された変化率が所定の閾値を下回った/上回った際、所定金額以上の売り上げの営業情報が登録された際、等である。
【0048】
通知手段62は、通知情報登録手段61によって登録された通知情報に基づいて、通知を行う。通知の方法は、メール、ショートメッセージ、プッシュ通知、フェッチ通知、情報提示端末9への表示要求送信、等である。通知先は、例えば全社、部門内、上司のみ、情報提示端末9、等、任意に設定可能である。
【0049】
表示管理手段7は、情報表示手段71と、比較手段72と、変化率順位表示手段73、表示要求手段74と、を備えている。
【0050】
情報表示手段71は、営業実績に関する情報や、登録された営業情報などの情報を営業担当等のユーザに提供する。
図4は、情報表示手段71を介して表示された情報表示画面W1の一例である。
【0051】
図示例の情報表示画面W1には営業担当ごとの営業実績が表示された実績表示領域W11と、その営業実績をグラフ表示するグラフ表示領域W12と、部門単位の営業実績を示す部門実績表示領域W13と、新しい営業情報を一覧表示する履歴表示領域W14と、が設けられている。
【0052】
実績表示領域W11には、営業担当ごとの従業員情報と、営業実績と、が表示されている。本実施形態では、月単位の営業実績を集計して表示しているが、実績の活用方法や業種などに応じて、種々の単位で集計した営業実績を表示するように構成してかまわない。グラフ表示領域W12には、その営業担当の営業実績に関する棒グラフが表示されている。
【0053】
また、全体の営業実績と特定の営業担当の営業実績とを比較する為の情報が併せて表示されている。本例では、営業実績(売上)の上位・下位20%の位置と平均的な売上の位置を示すマーカーMと、上位20%以上の売上の営業担当のグラフにシンボルSを付して、自身の営業成績を確認する手段を設けている。
【0054】
比較手段72は、ある営業担当の営業実績と、他の営業担当や部門、組織全体の営業実績の平均値と、を比較する為の情報をユーザに提供する。例えば、自身の営業実績と、目標とする営業担当の営業実績と、を比較して、分析を行うことができる。
【0055】
図5は、比較手段72を介して表示された比較画面W2の一例である。比較画面では、比較対象となる一方の営業担当又は部門などの営業実績と、もう一方の営業担当又は部門などの営業実績と、を比較可能に表示する。
【0056】
図示例の比較画面W2では、営業担当A、Bについて比較を行う場合について例示し、比較画面W2は、営業担当に関する情報を表示した対象情報表示領域W21と、営業実績に基づくグラフを表示したグラフ表示領域W22と、過去の営業実績を用いて表示された実績関連表示領域W23と、当該期間、並びに過去の営業実績を表示する実績表示領域W24と、営業実績の変化率などをまとめたレポート表示領域W25と、が設けられている。
【0057】
対象情報表示領域W21は、従業員情報、組織情報に基づいて、営業担当や組織に関する情報を表示している。なお、W21Aは比較対象の一方の営業担当又は組織に関する情報、W21Bには比較対象のもう一方の営業担当又は組織に関する情報を示す。図中では、符号にA、Bを付して、何れの比較対象(営業担当A、B)に関する情報であるかを示す。
【0058】
グラフ表示領域W22には、営業実績に基づく売上額についての傾き(図示例における「トレンド」)、前年同期間(同月)との比較を行う為の推移(図示例における「推移」)、前年同期間(同月)との比較を行う為の累積推移(図示例における「積上げ推移」)、曜日別の営業実績(図示例における「曜日 比率」)、任意期間(月の前半、中盤、後半)別の営業実績(図示例における「期間内 比率」)、が表示されている。
【0059】
実績関連情報表示領域W23は、過去の営業実績に基づく売上の月平均と日平均(図示例における「月平均」並びに「日平均」)、目標算出手段53で算出された目標達成までの必要作業量(図示例における「目標達成必要日数/月数」)、実績推定手段54で推定された月単位(図示例における「今月 着地予測」)及び年単位(図示例における「今年度 着地予測」)の当該期間に関する推定実績が表示されている。
【0060】
実績表示領域W24は、当月の営業実績と、過去の営業実績と、を表示している。また、同じ部門内での売上額の順位(図示例における「ランキング」)や、目標実績、その達成率、等を表示している。
【0061】
レポート表示領域W25は、営業実績の変化率や、粗利率、一社当たりの売上額等、実績の分析を行う為の情報を表示した領域である。
【0062】
変化率順位表示手段73は、特定の期間に関する変化率の大きさを、ランキング形式で表示する。
図6は、変化率順位表示手段73によって得られた変化率順位表示画面の一例である。本例では月単位で営業実績を算出し、売上や契約件数などの営業実績について、その変化率の大きさを出している。
【0063】
図6(a)は、変化率が上昇した営業担当を変化率順に表示した画面であり、
図6(b)は、変化率が下降した営業担当を変化率順に表示した画面である。当画面では、各営業担当の従業員情報と、変化率の順位、営業実績とその変化率の大きさ、営業実績のグラフ、を表示している。
【0064】
本例では、ひと月が終わるとその月の営業実績が決定し、当該営業実績と、その前の月の営業実績と、を比較して変化率を導出している。月が終わる前に、実績推定手段54で推定した推定実績を当該期間の営業実績として、前月の営業実績と比較して変化率を出すようにしても構わない。変化率の順位を、情報提示端末9において表示するように構成しても構わない。
【0065】
表示要求手段74は、情報提示端末9に対して、情報表示を指示する。
図7は、情報提示端末9において表示する画面例である。
図7(a)は、実績表示画面W3の画面表示例である。
【0066】
図7(b)は、速報表示画面W4の画面表示例である。速報画面W4は、営業担当が営業情報登録手段42によって営業情報を登録した際に、情報提示端末9において表示される画面である。新規に受注した営業情報や、当該期間における過去の営業実績等が併せて表示されている。
【0067】
実績表示画面W3、速報表示画面W4の他に、社内の周知事項や社訓、目標等を表示したり、変化率や変化率の順位に関する情報、等を表示するように構成してもよい。
【0068】
本実施形態では、記憶部3と、登録手段4と、実績管理手段5と、通知管理手段6と、表示管理手段7と、がすべてネットワークN上のサーバ装置(営業支援サーバ2)に備えられている。これらは、ネットワークNで接続された1以上のサーバ装置に個別に備えられていても構わない。
【0069】
図8を用いて、本実施形態における全体の流れについて説明する。新規受注を受けた営業担当は、ユーザ端末8を用いて、新規営業情報を営業支援サーバ2に送信する(ステップS1)。営業情報がユーザ端末8より送信されると、営業情報登録手段42は、営業情報を登録する(ステップS2)。
【0070】
営業情報を登録されると、当該期間の当該営業担当の営業実績が更新される(ステップS3)。ステップS2における新規営業情報の登録、ステップ3における更新された営業実績に基づく、通知の要否が判断される(ステップS4)。通知条件に該当する場合(ステップS4でYes)には、通知を行う(ステップS5)。
【0071】
通知情報として登録された通知先、条件、通知内容に基づいて、所定の営業担当、従業員に対して、ユーザ端末8、情報提示端末9を介して通知が行われる。ステップS2における営業情報の新規登録に基づいて、通知手段62、表示要求手段74を介して情報提示端末9において受注速報を表示させる場合や、受注の通知をその上司や同僚に行う場合等である。
【0072】
また、例えば予測実績や、必要工程数に基づいて通知を行ってもよい。この通知は、例えば、営業担当本人に通知されるように構成してもよい。
【0073】
当該期間(実施形態では、1か月)が終了するまで、ステップS1〜ステップS5を繰り返す。当該期間が終了した場合(ステップS6でYes)、当該期間の営業実績が決定する(ステップS7)。当該期間の営業実績が決定すると、当該期間の変化率が算出される(ステップS8)。
【0074】
ここで、当該期間の営業実績が決定したことに基づく、通知の要否が判断される(ステップS9)。通知条件に該当する場合(ステップS10でYes)には、通知を行う(ステップS11)。そして新たな期間に関する営業実績の集計と通知を行う。
【0075】
本発明によれば、営業担当の営業実績の変化率を算出し、変化率に基づいて営業担当の士気を高めたり、営業担当のケア等を行うことができる。
【0076】
また、完了していない集計期間、営業実績の変化率に基づいて、営業担当の士気を高めたり、営業担当のケア等を行うことができる。
【0077】
また、営業実績の変化率が所定の範囲を脱した営業担当に対して、通知を受け取ることができ、いち早くアクションを行うことができる。
【0078】
また、営業担当同士、営業担当と部門や営業所等の平均、部門や営業所同士、等の営業実績を比較することができ、営業実績の分析や、営業担当の問題改善、等に利用することができる。営業担当の行動パターンに基づく営業実績の分析、目標達成に必要な作業量の算出が可能となる。
【解決手段】企業における営業活動を支援する為の営業支援システムであって、営業活動を行う従業員に関する情報の登録を受け付ける従業員情報登録手段と、営業情報の登録を受け付ける営業情報登録手段と、営業情報に基づく通知を行う為の通知手段と、前記従業員情報及び前記営業情報に基づいて、少なくとも従業員単位の営業実績を集計する集計手段と、複数の集計期間における前記営業実績に基づいて、営業実績の変化率の導出を行う変化率導出手段と、を備えることを特徴とする。