(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の照明器具に対応させて設けられており、複数の制御設定項目ごとに設定されている各制御パラメータに基づいて、対応する前記照明器具の制御を行う複数の制御器と、
複数の前記制御器の一部について、複数の前記制御設定項目のうちの一部が表示され、当該制御設定項目に係る制御パラメータの設定入力が行われる設定入力画面を表示可能な表示デバイスと、
互いに異なる第1方向及び第2方向への入力を少なくとも受付可能に構成された入力デバイスと、
前記入力デバイスへの入力に応じ、前記設定入力画面を切り替えて前記表示デバイスに表示させる設定入力画面表示部と、を備え、
前記設定入力画面表示部が、
前記入力デバイスに対して第1方向への入力があった場合には、当該入力前とは異なる制御器に係る設定入力画面を前記表示デバイスに表示させ、
前記入力デバイスに対して第2方向への入力があった場合には、当該入力前とは異なる制御設定項目に係る設定入力画面を前記表示デバイスに表示させるように構成されていることを特徴とする照明制御電源。
前記設定入力画面表示部が、前記制御器が増設された場合には増設された前記制御器に対応する設定入力画面を増設するように構成されている請求項1記載の照明制御電源。
【背景技術】
【0002】
特許文献1等に示されるように照明制御電源には、複数の照明器具が接続されてそれぞれの照明器具について独立に照明態様を制御できるようにした多チャンネル制御のものがある。
【0003】
例えば、PWM制御によって各照明器具を制御する場合、出力電圧、調光値、発光パターン、発光幅、発光遅延等といった複数の制御設定項目の制御パラメータを、当該照明器具に対応するチャンネル数分だけ照明制御電源に設定する必要がある。
【0004】
ところで、通常、この種の照明制御電源が具備している表示デバイスはその表示領域が小さいものが多く、このような表示デバイスでは、ユーザの視認性等を考慮すると一部のチャンネルについて一部の制御パラメータしか表示することができない。
【0005】
このため、従来の照明制御電源では1つのチャンネルについて1つの制御設定項目が表示される設定入力画面を
図11に示すような階層構造によって遷移表示されるように構成されている。
【0006】
しかしながら、このようなツリー状の階層構造によって設定入力画面を遷移させていく場合、例えばCH1とCH2の発光パターンについてそれぞれ制御パラメータを設定しようとすると、まず初期画面からCH1の発光パターンの設定入力画面を遷移させ、その後、一度初期画面に戻ってからCH2の発光パターンの設定入力画面に遷移させなくてはならない。したがって、ユーザはチャンネル数分だけ各階層を行き来して、設定したい制御パラメータの数に対して非常に多くの入力を行わなくてはならず、操作が煩雑となってしまう。また、チャンネル数や制御設定項目が多くなると、
図11に示すような階層構造自体をユーザは把握しづらくなるため、各制御パラメータの設定をユーザが直観的に行うことも難しくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上述したような問題に鑑みてなされたものであり、各制御パラメータの設定を行う際にユーザに必要とされる入力数を減らすとともに、複数の照明器具における各制御設定項目の設定入力画面間を直観的に移動できる照明制御電源を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明の照明制御電源は、複数の照明器具に対応させて設けられており、複数の制御設定項目ごとに設定されている各制御パラメータに基づいて、対応する前記照明器具の制御を行う複数の制御器と、複数の前記制御器の一部について、複数の前記制御設定項目のうちの一部が表示され、当該制御設定項目に係る制御パラメータの設定入力が行われる設定入力画面を表示可能な表示デバイスと、互いに異なる第1方向及び第2方向への入力を少なくとも受付可能に構成された入力デバイスと、前記入力デバイスへの入力に応じ、前記設定入力画面を切り替えて前記表示デバイスに表示させる設定入力画面表示部と、を備え、前記設定入力画面表示部が、前記入力デバイスに対して第1方向への入力があった場合には、当該入力前とは異なる制御器に係る設定入力画面を前記表示デバイスに表示させ、前記入力デバイスに対して第2方向への入力があった場合には、当該入力前とは異なる制御設定項目に係る設定入力画面を前記表示デバイスに表示させるように構成されていることを特徴とする。
【0010】
このようなものであれば、前記入力デバイスに対して第1方向への入力を行うだけで、設定入力画面に表示される前記制御器を変更でき、第2方向への入力を行うだけで設定入力画面に表示される前記制御設定項目を変更することができるので、従来のようにツリー状の階層構造を行き来することなく、目的の設定入力画面を少ない入力数で表示させることが可能となる。また、前記入力デバイスに対して第1方向に入力があった場合には、設定入力画面に表示される制御器だけが変更され、前記入力デバイスに対して第2方向に入力があった場合には、設定入力画面に表示される制御設定項目だけが変更されるように入力の方向と変更される対象が固定されているのでユーザにとって直観的に操作がしやすい。
【0011】
つまり、本発明であれば、表示領域が小さい表示デバイスであっても、複数の制御器に設定されている複数の制御設定項目の制御パラメータについて、その設定入力画面を分かりやすく表示するとともに、ユーザは容易に所望の設定入力画面へと遷移させていくことができる。
【0012】
照明制御電源では、当初に設定されている照明器具をさらに増設して使用する場合がある。このような場合であってもユーザが特殊な設定をすることなく、増設された制御器の各制御設定項目の制御パラメータを容易に設定できるようにするには、前記設定入力画面表示部が、前記制御器が増設された場合には増設された前記制御器に対応する設定入力画面を増設するように構成されていればよい。
【0013】
設定入力画面に複数の制御器、又は、複数の制御設定項目が表示されている場合でも、入力デバイスを複雑化させることなく、設定入力画面の遷移操作と、各制御設定項目の制御パラメータの変更操作を両立させるには、前記入力デバイスへの入力に応じて、設定入力画面上に表示されている制御設定項目の制御パラメータを変更する制御パラメータ変更部と、前記入力デバイスへの所定の入力に応じて、前記設定入力画面表示部又は前記制御パラメータ変更部のいずれか一方が機能するように切り替える入力切替部と、をさらに備えたものであればよい。
【0014】
1つの入力デバイスによって、設定入力画面の遷移操作と、各制御設定項目の制御パラメータの変更操作を両立させるのに適した具体的な実施の形態としては、前記入力デバイスが、前記第1方向及ぶ第2方向への入力を受け付ける入力キーと、押し込み方向の入力を受け付けるスイッチと、を具備し、前記入力切替部が、前記スイッチへの入力がされた場合に、前記設定入力画面表示部と前記制御パラメータ変更部とを切り替えて機能させるよう構成されているものが挙げられる。
【0015】
照明器具を制御するための制御器が増設される場合でも、制御器が収容される筐体の構造等について逐次設定し直さなくても、簡単に筐体の大きさを変更できるようにし、制御器の増設をより行いやすくするには、前記制御器を内部に収容する筐体をさらに備え、前記筐体が、前記表示デバイス及び前記入力デバイスが設けられ、前記筐体の前面をなす操作盤と、前記筐体の左右の各側面をなす2つの側面カバーと、前記筐体の上面、背面、底面の少なくとも一部をなし、前記制御器が保持される複数の制御器保持体と、から構成されており、各制御器保持体間、又は、前記制御器保持体と前記側面カバーとの間には互いに係合し合う係合構造が形成されたものであればよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、前記入力デバイスに対する各方向への入力に応じて、制御器又は制御設定項目の一方が変更された設定入力画面を表示するように前記設定入力画面表示部が構成されているので、ツリー状の階層構造によって設定入力画面が遷移する場合と比較して、少ない入力数と直観的な操作によって設定入力画面に所望の制御器及び制御設定項目を表示させ、所望の制御パラメータを容易に変更できる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の第1実施形態に係る照明制御電源100について
図1乃至8を参照しながら説明する。
【0019】
第1実施形態の照明制御電源100は、LEDが用いられた複数の照明器具(図示しない)についてそれぞれ独立にその照明態様を制御可能な多チャンネル制御のものである。
図1に示すように前記照明制御電源100は、概略直方体形状の筐体1を有し、
図2に示すようにその内部に各照明器具に対応するように設けられた複数の制御器が収容してある。なお、第1実施形態では制御器として2枚の制御基板CBが設けてあり、1枚の制御基板CB上に2つの制御器を構成することで、1枚の制御基板CBにより2つの照明器具について独立に制御できるようにしてある。すなわち、
図1及び
図2に示される照明制御電源100は4チャンネルの照明制御電源100として構成してある。また、各制御器は照明器具についてPWM制御を実行できるように構成してあり、少なくとも制御設定項目として、出力電圧、調光値、発光パターン、発光幅、発光遅延に関して制御パラメータを設定できる。
【0020】
前記筐体1は、前記筐体1の前面をなす操作盤11と、前記筐体1の左右の各側面をなす2つの側面カバー12と、前記筐体1の上面、背面、底面の少なくとも一部をなし、前記制御基板CBが保持される複数の制御器保持体13と、から構成してある。
【0021】
前記操作盤11は、LCDディスプレイである表示デバイス2と、入力デバイス3と、前記照明器具と接続される電源端子、外部のコンピュータ等とLAN接続を行うための通信端子等の入出力手段4が設けられた操作用基板6と、前記操作用基板6の前側を覆うように設けられた化粧板6Mとから構成してある。
【0022】
前記入力デバイス3は、
図1の矢印で示すように上下方向(第1方向)、及び、左右方向(第2方向)への入力を受け付ける十字キー(入力キー)31と、回転方向の入力を受け付けるエンコーダ32と、押し込み方向の入力を受け付けるスイッチ33と、を具備し、これらが一体となった概略円筒形状のものである。その前記操作盤11に対して突出している部分は中心軸に対して回転させられるとともに、上下、左右方向に倒すことができるようにしてある。
【0023】
前記制御器保持体13は、3つの同じ形状のものを用いており、側面から見た場合に長方形の長辺の一つを欠いた形状の概略コの字状に形成してある。この制御器保持体13は、前記筐体1の背面をなす背面部と、前記筐体1の上面、及び、底面をそれぞれなす上面部及び底面部を有し、前記背面部に対して前記上面部及び底面部は垂直に突出して各々が対向するようにしてあり、この制御器保持体13の開口側から制御基板CBが差し込まれて保持される。また、各制御器保持体13の側面同士は後述する係合構造5によって連結して、前記筐体1の左右方向の長さ寸法を前記制御器保持体13の連結数で調節する事ができるように構成してある。また、各制御器保持体13の上面部、底面部、背面部には複数の貫通穴が形成してあり、前記制御基板CBから発生する熱を筐体1の外へと排出できるようにしてある。
【0024】
ここで、
図2に示すように1つの制御器保持体13に対して1つの制御基板CBが保持及び収容されるようにしてもよいし、制御基板CB上におけるコンデンサなどの部品の高さによっては2つの連結された制御保持体に1つの制御基板CBが保持及び収容されるようにしてもよい。各制御基板CB同士は図示しない連結配線により接続され、例えば最も左側の制御基板CBと前記操作用基板6とを接続することで、設定されている制御パラメータを前記表示デバイス2に表示させたり、前記入力デバイス3によって各制御基板CBに対して制御パラメータの設定を行ったりできるようにしてある。
【0025】
前記側面カバー12は、前記制御器保持体13の側面に対して取り付けられて内部を塞ぐためのものである。
【0026】
各制御器保持体13間、又は、前記制御器保持体13と前記側面カバー12との間には互いに係合し合う係合構造5が形成してある。1つの前記制御器保持体13における一方の側面に注目し、一方の端部から他方の端部へと沿って見ていくと、係合爪51と係合穴52が交互に形成してある。また、一方の側面と他方の側面について左右方向に沿って見た場合、各側面には係合爪51と係合穴52が対向するように1つずつ設けてある。
【0027】
この係合構造5により各制御器保持体13及び側面カバー12を掛かり留めることによりねじ止め等を行うことなく前記筐体1を形成することができる。
【0028】
次に前記操作用基板6による前記表示デバイス2上における画面表示に関する構成及び機能について説明する。
【0029】
前記操作用基板6は、CPU、メモリ、AC/DCコンバータ、入出力手段等を備えたものであって、前記メモリに格納されているプログラムが実行されることにより、前記表示デバイス2上での表示や、各制御器に設定されている制御パラメータの設定が行われる。そして、前記操作用基板6は、
図3の機能ブロック図に示すように少なくとも、入力切替部63、設定入力画面表示部61、制御パラメータ変更部62としての機能を発揮するように構成してある。
【0031】
前記入力切替部63は、前記入力デバイス3への所定の入力が、前記設定入力画面表示部61又は前記制御パラメータ変更部62のいずれか一方にのみ作用するように切り替えるものである。ここで、所定の入力とは前記設定入力画面表示部61において設定入力画面が変更される際のトリガ−となる入力を少なくとも含む。
【0032】
前記設定入力画面表示部61は、前記入力デバイス3への入力に応じて、
図4に示すように前記表示デバイス2に表示されている設定入力画面を切り替えて表示させるものである。より具体的には前記設定入力画面表示部61は、前記入力デバイス3に対して第1方向への入力があった場合には、第1方向への入力がされる前に表示されている設定入力画面とは表示される前記制御器が変更された設定入力画面を表示する一方、前記入力デバイス3に対して第2方向への入力があった場合には、第2方向への入力がされる前に表示されていた設定入力画面とは表示される前記制御設定項目が変更された設定入力画面を前記表示デバイス2に表示させる。
【0033】
また、この設定入力画面表示部61は、前記入力デバイス3の前記スイッチ33への入力に応じて、表示モードと変更モードのいずれかのモードに切り替わり、各モードでは前記入力デバイス3への入力に対する設定入力画面の表示変更態様が異ならせてある。
【0034】
前記制御パラメータ変更部62は、前記入力デバイス3への入力に基づいて、前記設定入力画面内において選択されて反転表示されている部位、あるいは、選択されている制御パラメータの値を変更するものである。第1実施形態では、前記設定入力画面表示部61が変更モードのときにのみ、前記制御パラメータ変更部62が制御パラメータの変更動作を行うようにしてある。より具体的には、前記入力切替部63は、変更モードにおいてのみ前記入力デバイス3からの入力に応じて前記制御パラメータ変更部62が動作するように構成してある。
【0035】
以下では、具体的な設定入力画面の表示、及び、前記入力デバイス3への入力に応じた画面遷移を説明しながら、各部の構成についてより詳細に説明する。
【0036】
まず、前記設定入力画面表示部61は、表示モードでは各制御器(チャンネル)の各制御設定項目に対して現在設定されている制御パラメータを表示するために
図5に示すような設定入力画面を表示する。第1実施形態では1つの設定入力画面において2つの制御器について1つの制御設定項目の制御パラメータが表示されるようにしてある。第1実施形態では4つのチャンネルがあり、制御設定項目が5つあるので、
図5(A1)〜(E2)に示すように表示モードでは10種類の設定入力画面がある。そして、前記設定入力画面表示部61は前記入力デバイス3への入力により、
図5に示す各設定入力画面間を遷移させて表示デバイス2上に表示させる。
【0037】
次に表示モードにおける前記入力デバイス3への入力と、前記設定入力画面表示部61が設定入力画面を変更する動作について
図6を参照しながら説明する。なお、ここでは説明を簡単化するために
図5における(A1)、(B1)、(C1)、(A2)、(B2)、(C2)間での設定入力画面の遷移について説明するが、
図5の全ての設定入力画面間でも同様に動作する。
【0038】
まず
図6の(A1)の設定入力画面が初期状態である場合を考える。設定入力画面は4×8文字の表示がされるものであって、凡例に示すように1行目には現在表示されている制御設定項目名と、照明制御電源100が他のパソコン等による外部操作状態にあるかマニュアル操作状態にあるかを示す動作状態表示欄を、2行目にはCH1又はCH3に設定されている制御パラメータを、3行目にはCH2又はCH4に設定されている制御パラメータを、4行目には表示モードへ戻り、制御設定項目ごとのトップ画面へと戻るためのEXボタンと、現在のカーソル位置において十字キー31による入力が受け付けられる方向を示す受付可能方向表示領域を設けてある。
【0039】
(A1)の設定入力画面が表示されている状態で、第1方向である下方向に十字キー31への入力が行われると、前記設定入力画面表示部61は、現在表示されている制御設定項目を保持したまま、表示される制御器が変更された(A2)の設定入力画面に変更する。また、(A2)の設定入力画面の状態で第1方向である上方向に十字キー31への入力が行われると、同様に(A1)へと切り替えられることになる。なお、(A1)の設定入力画面が表示されている状態で十字キー31に上方向への入力がされるとループして(A2)の設定入力画面が表示されることになる。
【0040】
さらに、(A1)の設定入力画面が表示されている状態で、第2方向である右方向に十字キー31への入力が行われると、制御器の表示が保持されたまま制御設定項目が出力電圧(VOUT)から調光値(BRT)に変更された設定入力画面へ切り換えられる。同様に十字キー31への右方向へと入力を繰り返すと、前記設定入力画面表示部61によって(A1)、(B1)、(C1)、(D1)、(E1)の設定入力画面が循環して表示されることになる。なお、左方向の入力であってもこの順番が逆になるだけで同様である。
【0041】
このように、設定入力画面において表示される制御設定項目については変更せずに、チャンネルを変更したい場合には上下方向のいずれかを十字キー31へ入力すればよく、設定入力画面において表示されるチャンネルを変更せずに、表示される制御設定項目を変更したい場合には左右方向のいずれかを十字キー31へ入力すればよい。
【0042】
次に変更モードでの設定入力画面の遷移や前記制御パラメータ変更部62の構成及び動作について説明する。
【0043】
図5及び
図6に示した表示モードにおいて前記スイッチ33への入力があった場合には、
図7及び
図8等に示すように白抜き文字になっている部分が各制御パラメータ部分へと移動し、各制御パラメータの変更を行うことができるようになる。変更モードでは、
図7に示すように(a1)から(e6)までの計30個の設定入力画面の表示態様があり、各設定入力画面間の遷移は
図8に示すように行われる。
図8では簡単のため一部の設定入力画面間の遷移についてのみ示しているが全ての設定入力画面間において同様の遷移が行われる。
【0044】
ここで、変更モードでは前記十字キー31の上下方向の入力によって必ずしも設定入力画面に表示される制御器又は制御設定項目が変更されるとは限らない。より具体的には、2行目にカーソルがあり、十字キー31に上方向に入力があった場合、もしくは、4行目のEXボタンにカーソルがあり、十字キー31に下方向に場合には前記入力切替部63は、前記設定入力画面表示部61にのみ前記入力デバイス3への上方向又は下方向への入力を作用させる。
【0045】
前記十字キー31への左右方向の入力があり、後述する前記制御パラメータ変更部62による制御パラメータの値の設定途中ではない場合には、前記設定入力画面表示部61は、
図8に示すように表示される制御器については保持したまま制御設定項目が変更された設定入力画面を表示する。
【0046】
すなわち、前記入力切替部63は、変更モードでは反転表示されているカーソルが画面の端にある状態で画面外への方向へ入力がされており、かつ、制御パラメータの具体的な値の変更が開始されていない状態では前記入力デバイス3への所定方向の入力を前記設定入力画面表示部61に対してのみ作用させる。変更モードでこれ以外の場合には、前記入力切替部63は、前記入力デバイス3への入力を前記制御パラメータ変更部62にのみ作用させる。
【0047】
次に前記制御パラメータ変更部62の制御パラメータの変更に関する動作及び画面表示の変化ついて説明する。
【0048】
設定入力画面に表示されている制御パラメータが反転表示されている状態で前記スイッチ33に入力があると、制御パラメータが点滅表示となり、前記入力デバイス3への入力に応じて前記制御パラメータ変更部62が各制御器に設定されている制御パラメータを変更する。制御パラメータが点滅表示となっている状態では、前記十字キー31の左右方向の入力で前記制御パラメータ変更部62は制御パラメータの選択されている桁を変更し、上下方向の入力でその選択されている桁の値を変更する。あるいは、前記入力デバイス3のエンコーダ32への入力により、その回転角の大きさに応じて制御パラメータの増減が前記制御パラメータ変更部62により行われる。そして、再び前記スイッチ33に押し込み入力があった場合には、現在選択されている制御パラメータの値で確定される。
【0049】
各チャンネルの制御器における制御設定項目の制御パラメータの設定が完了した場合には、4行目のEXボタンを反転表示させた状態で前記スイッチ33を押しこみ入力することで変更モードから表示モードへと移行し、
図5に示されるいずれかの設定入力画面が表示される。
【0050】
このように第1実施形態の照明制御電源100によれば、十字キー31に対して第1方向である上下方向に入力があった場合には、前記設定入力画面表示部61は変更前の設定入力画面に表示されていた制御設定項目を保持したままチャンネルが変更した設定入力画面を表示する。また、十字キー31に対して第2方向である左右方向に入力があった場合には、前記設定入力画面表示部61は変更前に表示されていた制御器を保持したまま制御設定項目が変更した設定入力画面を表示する。
【0051】
すなわち、第1実施形態の照明制御電源100では従来のように設定入力画面間の階層構造を行き来する必要が無く、各設定入力画面間を直接遷移する事が可能となる。
【0052】
したがって、従来の照明制御装置では設定入力画面に表示させる制御器又は制御項目を変更しようとすると階層を行き来するための入力が多数必要であったのに対して、第1実施形態の照明制御電源100ではより少ない入力数で所望の制御器の制御設定項目を表示する設定入力画面へ辿り着くことができる。
【0053】
また、各設定入力画面間には階層構造ではなく、平面的な遷移関係が存在するので多数のチャンネル及び制御設定項目がある場合でもその構造をユーザが理解しやすく、直観的な操作で全ての制御パラメータの設定を行うことができるようになる。
【0054】
加えて、第1実施形態では入力デバイス3として十字キー31、エンコーダ32、スイッチ33が複合した一体型のものを用いているので、照明制御電源100の前面に配置される入力手段を簡素なものできる。また、前記入力切替部63の作用により設定入力画面の切替えと、制御パラメータの変更を前記入力デバイス3への入力でどちらも行えるようにしているので、シンプルな入力手段でありながら多機能の操作を実現できる。
【0055】
さらに、第1実施形態の照明制御電源100は、制御する照明器具が増えて制御基板CB(制御器)を増設しなくてはならない場合や、容積を取る制御基板CBに変更する必要ができた場合でも、前記制御器保持体13を増やすことで前記筐体1自体の大きさを調節できる。
【0056】
すなわち、従来であれば制御対象の照明器具の個数が変更される度にそれに合わせて新たに前記筐体1を設計する、あるいは、筐体1の個数を増やすしかなく設計コストや製造コストが掛かっていたという問題を第1実施形態の照明制御電源100であれば解決することができる。
【0057】
次に第2実施形態の照明制御電源100について
図9及び
図10を参照しながら説明する。なお、第2実施形態において第1実施形態の各部材と対応する部材については同じ符号を付すこととする。
【0058】
第2実施形態の照明制御電源100では、
図9に示すように第1実施形態と比較して前記制御器保持体13の数を増やし、収容されている制御器の数(チャンネル数)を増設してある。また、それに合わせて前面の化粧板6Mについては大きさを変更してある。
【0059】
さらに、前記設定入力画面表示部61の構成も第1実施形態とは異なっている。より具体的には第2実施形態の設定入力画面表示部61は、前記制御器が増設された場合には増設された前記制御器に対応する設定入力画面を自動的に増設するように構成してある。
【0060】
第2実施形態では、第1実施形態の4チャンネルの照明制御電源100から6チャンネルの照明制御電源100となるように制御器が増設されている。この場合、前記設定入力画面表示部61は
図10に示すようにCH5とCH6に関する各設定入力画面(A3)〜(E3)を自動的に増設し、
図6に示したような画面の遷移関係も構築する。したがって、第2実施形態の照明制御電源100であれば、ユーザが制御器を増設した場合でも何ら特殊な設定をすることなく対応する設定入力画面が増設されるので、照明器具及び制御器を増設する前と同じ使用感を維持できる。
【0061】
なお、設定入力画面が自動的に増設される例として表示モードを例として説明しているが、
図7及び
図8に示されるような変更モードでも制御器の増設に応じて設定入力画面は自動的に増設され、その遷移関係も自動的に構築される。
【0063】
前記設定入力画面表示部が設定入力画面を変更するのは、前記十字キーに対する上下方向の入力と、左右方向の入力があった場合に限られるものではない。すなわち、第1方向は上下方向、第2方向は左右方向に限られるものではなく、適宜その他の方向を設定してもよい。例えば、第1方向又は第2方向として前記エンコーダの回転方向を設定しても構わない。各実施形態に示した入力デバイス以外を用いるならば、第1方向又は第2方向として斜め方向等を設定してもよい。
【0064】
また、制御器の並んでいる方向と設定入力画面内に表示される制御器を切り替えるための入力方向である第1方向とを一致させるように設定してもよい。この場合、制御器の並んでいる方向と設定入力画面に対する入力方向が一致しているので、直観的に設定入力画面の切替え構造を理解しやすくなる。
【0065】
なお、前記入力デバイスは前記各実施形態に示したものに限られず、例えばエンコーダを省略してもよい。また、制御器は1つの制御基板に2つ形成されるものであってもよいし、1つの制御器が1つの制御基板で構成されるものであってもよい。加えて、制御器は制御基板に限られるものではなく、筐体を有した1つの制御装置であってもよい。例えば、本発明は複数の筐体を積層して形成された多チャンネル制御が可能な照明制御装置において、各制御装置に設定されている制御設定項目の制御パラメータを表示する際に用いても構わない。
【0066】
前記各実施形態では1つの設定入力画面において、2つの制御器(チャンネル)と各制御器の1つの制御設定項目が表示されていたが、設定入力画面に表示されるのは制御器の内の一部であって、制御設定項目の一部が表示されるものであればよい。より具体的には、1つの設定入力画面に1つの制御器と1つの制御設定項目が表示されるものであってもよいし、1つの設定入力画面に1つの制御器と2つの制御設定項目が表示されるものであってもよい。また、1つの制御設定項目に対して3つの制御器の制御パラメータがそれぞれ表示されるように設定入力画面を構成してもよい。これらのようなものであっても、前記入力デバイスに対して第1方向又は第2方向への入力があった場合には設定入力画面に表示される制御器又は制御設定項目のいずれかのみが変更されるようにすれば、前記各実施形態と同様に各設定入力画面の切り替えは容易となる。
【0067】
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の変形又は組み合わせを行っても構わない。