(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1〜6のように、照明ユニット1は、照明装置10と、吊り下げ部20と、スピーカー装置30と、を備える。照明ユニット1は、天井3の所定部位に取り付けられるものである。この実施の形態では、所定部位は、電源部3aである。電源部3aは、天井3に設けられた、引掛シーリング、引掛ローゼットなどから構成される。電源部3aは、照明ユニット1に電力を供給する商用電源でもある。なお、
図1において、電源部3a及び天井3は、概略断面図として描き、断面を表すハッチング及び内部構造は省略した。照明装置10にスピーカー装置30が取り付けられ、スピーカー装置30が取り付けられた照明装置10は、吊り下げ部20によって吊り下げられる。
【0011】
照明装置10は、照明天板11と、カバー12と、発光部13と、制御部14と、を備える。なお、
図1において、発光部13及び制御部14は、概略断面図として描き、断面を表すハッチング及び内部構造は省略した。
【0012】
照明天板11は、金属などから構成され、中央に貫通孔を有する円板形状(ドーナツ板形状)である。照明天板11には、発光部13と制御部14とが取り付けられている。制御部14と発光部13とは図示しない配線によって接続されている。また、照明天板11には、後述の信号線L3が通る貫通孔11aが設けられる。
【0013】
発光部13は、LED(Light Emitting Diode)を用いた発光装置などによって構成され、電力が供給されることによって発光する。
【0014】
制御部14は、例えば、受信部、駆動回路などを備え、受信部(例えば、赤外線信号を受信する受光素子などを含んで構成される。)が受信した信号(例えば、照明装置10のリモコンからの信号)に応じて駆動回路が発光部13を点灯/消灯させたり、調光したりする。制御部14には、電源部3aから後述の電源接続部21を介して電力が供給され(詳しくは後述する)、駆動回路は、この電力を発光部13へ供給することによって発光部13を点灯させ、この電力を発光部13へ供給しないことによって発光部13を消灯させる。このようにして、制御部14は、ユーザの操作(例えば、リモコンへの操作)に基づいて、発光部13の点灯、消灯などを制御する。さらに、制御部14は、ユーザの操作に基づいて、駆動回路などによって発光部13に供給される電力量(例えば、発光部13に流れる電流)を調整することによって、発光部13の明るさ(発光量)を調整する調光を行う。
【0015】
カバー12は、発光部13からの光を散乱させて出射する部材であり、発光部13及び制御部14などを下側から覆う。カバー12は、照明天板11に適宜の方法(例えば、引っ掛け、ネジ止めなど)で固定される。カバー12は、例えば、合成樹脂などによって構成される。
【0016】
上記構成によって、照明装置10には、電源部3aから後述の電源接続部21を介して電力が供給され、この電力によって、制御部14の制御のもとで発光部13が発光し、発光した光は、カバー12で散乱して照明装置10の外部へと出射する。これによって、天井3が設けられている部屋が照明されることになる。
【0017】
吊り下げ部20は、電源接続部21と、第1筒状部材22と、第2筒状部材23と、を備え、照明装置10から上方(天井3に向かう方向)に延在する部材であり、照明装置10を電源部3aから吊り下げる。なお、
図1において、電源接続部21は、概略断面図として描き、断面を表すハッチング及び内部構造は省略した。
【0018】
電源接続部21は、例えば、引っ掛け金具を電源部3aの挿通孔に挿通し、電源接続部21を回転させることによって、電源部3aに、電源部3aから脱落しないように、取り付けられるアダプターなどであり、電源部3aからの交流電力を直流電力に変換する。
【0019】
電源接続部21は、略円柱状の電源接続部本体21aと、2つのツメ21bと、を備える。電源接続部本体21aの外周面には、2つの貫通孔が形成され、この2つの貫通孔それぞれからツメ21bが突出している。なお、ツメ21bの数は、複数であれば、3つ以上であってもよい。ツメ21bは、例えば、電源接続部本体21a内部のバネなどの弾性部材によって、電源接続部本体21aの外側に向かって付勢されている。このため、ツメ21bに所定方向の力が加わることによって、ツメ21bは電源接続部本体21aの内部に引っ込むようになっている。
【0020】
電源接続部本体21aには、配線L1及びL2がコネクタなどによって接続されている。配線L1は、スピーカー装置30にコネクタなどによって接続される。電源接続部本体21aは、電源部3aからの交流電力をスピーカー装置30用の直流電力に変換し、配線L1を介してスピーカー装置30に供給する。配線L2は、照明装置10(制御部14)にコネクタなどによって接続される。電源接続部本体21aは、電源部3aからの交流電力を照明装置10用の直流電力に変換し、配線L2を介して照明装置10(制御部14)に供給する。このようにして、電源接続部21は電源3aから供給される電力をスピーカー装置30および照明装置10に供給する役割を持っている。配線L1と配線L2とは、並列に電源接続部本体21aに接続されており、これによって、電源部3aからの電力は、電源接続部本体21aから個別にスピーカー装置30と照明装置10とに供給される。
【0021】
第1筒状部材22は、金属板などによって形成される略円筒状の部材であり、円筒部分22aと、上端フランジ22bと、下端フランジ22cと、を備える。円筒部分22aは、円筒形状の部分である。上端フランジ22bは、円筒部分22aの上端(天井3側の端)から円筒部分22aの内側に向かって水平(天井3の面内方向であり、
図1では紙面縦方向)に張り出した部分である。下端フランジ22cは、円筒部分22aの下端(天井3と反対側の端)から円筒部分22aの外側に向かって水平に張り出した部分である。上端フランジ22b及び下端フランジ22cは、上方から見た場合にドーナツ形状になっている。
【0022】
第2筒状部材23は、合成樹脂製の略円筒状の部材であり、円筒部分23aと、上部フランジ23bと、下端フランジ23cと、を備える。円筒部分23aは、円筒形状の部分である。上部フランジ23bは、円筒部分22aの上端から所定距離だけ離れた上端近傍から円筒部分22aの内側に向かって水平に張り出した部分である。下端フランジ23cは、円筒部分23aの下端から円筒部分23aの外側に向かって水平に張り出した部分である。上部フランジ23b及び下端フランジ23cは、上方から見た場合にドーナツ形状になっている。
【0023】
第1筒状部材22の円筒部分22aの内周面と第2筒状部材23の円筒部分23aの外周面とは、略同様の直径となっており、第1筒状部材22が第2筒状部材23に上方から被さるようにして、両者は組み合わさって1つの筒状部材24が構成されている。このとき、下端フランジ22cと、下端フランジ23cとは、組み合わさって1つのフランジが構成される。さらに上端フランジ22bと、上部フランジ23bとは、上下方向に離間して配置される。
【0024】
下端フランジ22cと下端フランジ23cとが組み合わさったフランジ(筒状部材24のフランジ)には、複数の貫通孔が設けられる。これら複数の貫通孔それぞれは、下端フランジ22cに設けられた貫通孔と、下端フランジ23cに設けられた貫通孔とが連通したものであるので、以下では連通孔という。連通孔には、ネジ9bが通る。照明天板11には、これら各連通孔と対応して、ネジ9bと螺合するネジ穴が複数形成されている。各ネジ9が各連通孔を通って照明天板11のネジ穴と螺合することによって、筒状部材24(第1筒状部材22及び第2筒状部材23)は、照明天板11(照明装置10)の上面中央に回転不能に取り付けられている。つまり、筒状部材24は、照明装置10に取り付けられることになる。
【0025】
この実施の形態では、ネジ9bによって、第1筒状部材22と第2筒状部材23との両者が重ねて、照明天板11に固定されているので、両者は互いに固定されなくてもよいが、両者を、接着することなどによって、互いに固定してもよい。また、第1筒状部材22をインサートするインサート成型などによって、第1筒状部材22と第2筒状部材23とを一体成型することによって、筒状部材24を一体的に形成してもよい。
【0026】
また、筒状部材24の円筒部分(円筒部分22aと円筒部分23aとが組み合わさった部分)には、四角形状の貫通孔24a及び貫通孔24bが形成されている。貫通孔24aと、貫通孔24bとは、大きさ(円筒部分の周方向に沿った寸法及び上下方向に沿った)が異なる。貫通孔24a及び貫通孔24bそれぞれには、スピーカー装置30の弾性部分33aのツメ33aa(詳しくは後述)及び弾性部分33bのツメ33ba(詳しくは後述)が入り込む。また、貫通孔24bには、スピーカー装置30に接続された配線L1が通っている。このため、貫通孔24bの寸法(特に上下方向に沿った寸法)は、貫通孔24aよりも大きくなっている。貫通孔24aの幅(周方向に沿った寸法)は、弾性部分33aのツメ33aaの幅と略同じになっており、貫通孔24bの幅は、弾性部分33bのツメ33baの幅(弾性部分33aのツメ33aaの幅とは異なる)と略同じになっている。このため、筒状部材24とスピーカー装置30との位置関係(上方から見たときの筒状部材24に対するスピーカー装置30の回転角度)は、一意に決まる。
【0027】
上部フランジ23bの下面には、電源接続部21のツメ21bが引っ掛かるようになっている。これによって、筒状部材22は、電源接続部21から脱落しないように、電源接続部21に取り付けられる。筒状部材24には、照明装置10が取り付けられ、照明装置10には、スピーカー装置30が取り付けられるので、上部フランジ23bは、実質的にスピーカー装置30及び照明装置10などの重量が負荷される。このため、上部フランジ23bは、破損又は変形しないように補強リブ(例えば、上部フランジ23bと一体的に形成される。)などによって補強されていることが望ましい。
【0028】
また、上部フランジ23bと、上端フランジ22bとは、その間にツメ21bが入り込むことが可能な距離だけ離れている。また、上端フランジ22bの下面には、上部フランジ23bと同様に、電源接続部21のツメ21bが引っ掛かるようになっている。上端フランジ22bの方が上部フランジ23bよりも天井3側に位置するため、万が一、照明装置10が取り付けられた筒状部材24が脱落するようなことがあっても、ツメ21bが上端フランジ22bに引っ掛かるため、照明装置10などが脱落しないようになっている。上端フランジ22bは、金属製であるので、上部フランジ23bよりも強度が強く、上端フランジ22bによって脱落に対する安全性が保証される。
【0029】
また、上部フランジ23bと、上端フランジ22bとは、両方とも、ツメ21bが引っ掛かるように構成されているので、筒状部材24の取り付け位置を天井3に近くしたり、遠くしたりすることができる。つまり、ユーザによって、照明ユニット1の取り付け位置を調整できる。また、電源部3aの長さが短い場合には、上端フランジ22bにツメ21bを引っ掛ければよいので、照明ユニット1は、電源部3aの長さに応じた取り付けが可能になる。なお、筒状部材24の電源接続部21への取り付け方法は、上記に限られず適宜の方法で行われる。また、筒状部材24と電源接続部21とは、一体となったものであってもよい。
【0030】
電源部3aに電源接続部21が取り付けられ、電源接続部21に筒状部材24が取り付けられることによって、電源部3aに吊り下げ部20の上部が取り付けられる。一方、吊り下げ部20の下部には、照明装置10が固定される。このような構成によって、吊り下げ部20は、照明装置10(及びスピーカー装置30)を電源部3aから脱落しないように吊り下げる。
【0031】
スピーカー装置30は、スピーカー38a、38b、38c(以下、これらを総称してスピーカー38という場合がある。)を少なくとも内部に備える装置であり、音声(音によって構成されるもの全般のことをいい、歌を含まない音楽、効果音なども含む。)をスピーカー38から出力する。この実施の形態では、スピーカー装置30は、スピーカー38の他、受信部36と制御部37とを備える(
図6参照)。受信部36、制御部37などは、電源部3aから電源接続部21、配線L1を介して供給される電力により動作する。なお、
図1において、スピーカー装置30は、概略断面図として描き、内部構造は省略した。
【0032】
受信部36は、所定の通信モジュールなどを含んで構成され、音源装置であるデジタルメディアサーバ(DMS)からDLNAの規格に則って伝送されてくる音声信号や、各種音源装置(各種オーディオ機器など、パーソナルコンピュータ、多機能な携帯端末などを含む。)から所定の規格(例えば、Bluetooth(登録商標)など)に則って伝送されてくる音声信号、前記の各種音源装置や所定のリモコン装置などから電送されてくるコマンド信号(ボリュームの大小を指示する信号など)を受信可能に構成されている。なお、DMSとしては、例えばパーソナルコンピュータやセットトップボックス、デジタルカメラやビデオカメラ、多機能な携帯端末などが挙げられる。受信部36は、例えば、制御部37によって制御される。
【0033】
制御部37は、マイクロコンピュータやアンプなどを含んで構成される。制御部37は、例えば、マイクロコンピュータによって制御されるアンプによって、受信部36から入力される音声信号の信号レベルを増幅してスピーカー38に出力する。スピーカー38は、アンプから出力された音声信号に従って音声を出力する。これによって、スピーカー38からは、音声が出力され、音声が流れる。また、制御部37(マイクロコンピュータ)は、受信部36が受信したコマンド信号に応じて、アンプの信号レベルの増幅率などを変更し、スピーカー38から流れる音の大小(音量)を変更させることもできる。
【0034】
この実施の形態におけるスピーカー装置30の外観形状(筐体(例えば、合成樹脂製である)の外観形状)は、所定の厚さを持つ略円筒形状(略ドーナツ形状)であり、吊り下げ部20を囲む形状である。つまり、スピーカー装置30は、中央に吊り下げ部20が通る貫通孔を備える。また、スピーカー装置30の外周面下端部には、外側に向かって張り出したフランジ31(照明天板11の形状にあわせて上下方向に段差が設けられている。)を備える。フランジ31は、複数(ここでは、4つ)設けられる。各フランジ31にはネジ9aが中を通る貫通孔が形成される。照明天板11には、これら貫通孔に対応して、ネジ9aそれぞれと螺合するネジ穴が複数形成されている。各ネジ9aが各貫通孔を通って照明天板11のネジ穴と螺合することによって、各ネジ9aによって各フランジ31が照明装置10に締め付け固定される。これによって、スピーカー装置30は、照明天板11(照明装置10)の上面に回転不能に取り付けられている。つまり、スピーカー装置30は、照明装置10に取り付けられることになる。
【0035】
各フランジ31について、ネジ9aがネジ穴と螺合するとき(締め付け固定されるとき)に、振動吸収部材43a及び振動吸収部材43bがワッシャー(座金)として挟み込まれる。振動吸収部材43a及び振動吸収部材43bは、それぞれ、ネジ9aが通る貫通孔を中央に有するドーナツ形状になっている。振動吸収部材43aは、ネジ9aの頭とフランジ31との間に挟み込まれる。振動吸収部材43bは、フランジ31と照明天板11(照明装置10の上面)との間に挟み込まれる。
【0036】
振動吸収部材43a及び振動吸収部材43bは、振動を吸収可能なように(例えば、弾性を有するように)形成され、PBTなどの合成樹脂、天然ゴムなどの適宜の材料によって形成される。この実施の形態では、振動吸収部材43a及び振動吸収部材43bは、スピーカー装置30の音声出力による振動を吸収するためのものである。振動吸収部材43aは、ネジ9aにスピーカー装置30の振動が伝わりにくくし、ネジ9aをゆるみにくくするなどする。振動吸収部材43bは、照明装置10にスピーカー装置30の振動が伝わりにくくし、照明装置10と吊り下げ部20との固定部分(例えば筒状部材24のフランジ部分)などに余計な負荷をかかりにくくする。
【0037】
また、スピーカー装置30の下面と照明装置10の照明天板11の上面との間には、振動吸収部材42が配置される。振動吸収部材42は、振動を吸収可能なように(例えば、弾性を有するように)形成され、PBTなどの合成樹脂、天然ゴムなどの適宜の材料によって形成される。振動吸収部材42は、スピーカー装置30と照明装置10との間に挟まれる。
【0038】
この実施の形態では、振動吸収部材43b及び振動吸収部材42が、スピーカー装置30と照明装置10との間に介在し、スピーカー装置30と照明装置10とが直接接触(特に面接触)しないようになっている。振動吸収部材43b及び振動吸収部材42が介在することによって、照明装置10にスピーカー装置30の振動が伝わりにくくし、照明装置10と吊り下げ部20との固定部分(例えば筒状部材24のフランジ部分)などに余計な負荷をかかりにくくする。
【0039】
スピーカー装置30の内面には、対向する2つの位置に凹部32a、32bが形成されている。
【0040】
凹部32aの内面のうち筒状部材24の円筒部分に対向する対向面からは、筒状部材24に向かって延びてから下方に向かって延びる板状の部材である弾性部分33aが形成されている。弾性部分33aの下端には、筒状部材24側に突出し、筒状部材24に設けられた貫通孔24aに入り込むツメ33aaが設けられている。弾性部分33aは、板状部材であるので、ツメ33aaが前記対向面に向かって移動するように弾性変形可能となっている。
【0041】
凹部32bの内面のうち筒状部材24の円筒部分に対向する対向面からは、筒状部材24に向かって延びてから下方に向かって延びる板状の部材である弾性部分33bが形成されている。弾性部分33bの下端には、筒状部材24側に突出し、筒状部材24に設けられた貫通孔24bに入り込むツメ33baが設けられている。弾性部分33bは、板状部材であるので、ツメ33baが前記対向面に向かって移動するように弾性変形可能となっている。
【0042】
ツメ33aaが貫通孔24aに入り込み、ツメ33baが貫通孔24bに入り込むことで、スピーカー装置30の位置決めがなされる。ツメ33aaやツメ33baは主に位置決めのためのものになっている。
【0043】
また、スピーカー装置30の内面のうち、凹部32a、32bの近傍には、振動吸収部材44が配置される。振動吸収部材44は、振動を吸収可能なように(例えば、弾性を有するように)形成され、PBTなどの合成樹脂、天然ゴムなどの適宜の材料によって形成される。振動吸収部材44は、スピーカー装置30と筒状部材24との間に挟まれる。スピーカー装置30の内面は、筒状部材24の外面と離間する。つまり、スピーカー装置30と筒状部材24との間には、振動吸収部材44が介在し、両者が直接接触(特に面接触)しないようになっている(ツメ33aa及びツメ33baなどの、実質的に振動を伝えにくい部分については接触していてもよい)。振動吸収部材44が介在することによって、スピーカー装置30の音声出力による振動を筒状部材24(吊り下げ部20)に伝わりにくくし、照明装置10と吊り下げ部20との固定部分(例えば筒状部材24のフランジ部分)や、吊り下げ部20の電源部3aへの取り付け箇所(具体的には、電源接続部21と電源部3aとの接続部分)に余計な負荷をかかりにくくする。
【0044】
スピーカー装置30の上面には、水平方向に対して傾斜している傾斜面39a、39bが設けられている。傾斜面39a、39bは、この実施の形態では、曲面によって構成されるが、平面によって構成されてもよい。上記傾斜面39a、39bには、露出孔が設けられ、これらによってスピーカー38a、38bそれぞれの放音面(音声が出力される面)が天井に対して斜めになった状態で露出している。また、スピーカー装置30の上面には、一段下がった窪みが設けられ、この窪みに、上下方向に延び、天井3に向く方向に配置されたスピーカー38cの放音面を露出させる露出孔が設けられている。このようにして、スピーカー38a、38b、38cそれぞれの放音方向が異なる方向に設定されることによって、音を効果的に拡散させることができる。また、スピーカー38の放音面を所定部材によって覆うようにして、音声を所定部材(例えば、
図2における点線で描いたカバー部材)によって拡散させるようにしてもよい。スピーカー38から出力された音声は天井又は所定部材によって拡散されるなどして、部屋内のユーザ(音声聴取者)に効率良く到達する。
【0045】
照明ユニット1は、更に、回転抑制部材41を備える。回転抑制部材41は、スピーカー装置30の上面の所定位置に接着剤、両面テープなどによって固定されており、スピーカー装置30の上面と天井3とに挟み込まれている。回転抑制部材41は、摩擦係数の大きな第1部材41a(例えば、スポンジ、ゴムなどから構成される)と、第1部材41aよりも柔軟性があり、主にスピーカー装置30の振動を吸収するための第2部材41b(例えば、合成樹脂や天然ゴムなどによって形成され、弾性を有する。)からなる。第1部材41aと第2部材41bとは、互いに接着剤、両面テープなどによって固定されている。回転抑制部材41は、1つの部材であってもよい。回転抑制部材41は、天井3と接する第1部材41aによって、天井3との間の摩擦によってスピーカー装置30が天井3に対して回転し難くする。さらに、回転抑制部材41は、第1部材41aと第2部材41bとによって、スピーカー装置30の振動を天井3に伝えにくくし、この振動による天井3からの反作用などによって(例えば、スピーカー装置30が天井3に接触していることを考えた場合)、スピーカー装置30が回転してしまうことも防止する。回転抑制部材41の形状は、直方体形状など、適宜の形状であればよい。
【0046】
なお、照明装置10とスピーカー装置30とは、信号線L3によって接続される。具体的には、照明装置10の制御部14とスピーカー装置30の制御部37とが、照明天板11に設けられた貫通孔11aを通る信号線L3で接続され、信号線L3を介して両者間で制御信号などがやり取りされる(一方通行であってもよい。)。これによって、照明装置10とスピーカー装置30とが情報をやり取りしたり、連携して動作したりすることもできる。
【0047】
例えば、制御部37は、現在のスピーカー38の音量に応じた発光量を指定する制御信号を、信号線L3を介して制御部14に供給する。制御部37は、例えば、音量と発光量(例えば、電力供給量などで規定されてもよい。)とを対応付けた対応表を記憶しておき、この対応表を参照し、現在のスピーカー38の音量に対応する発光量を取得し、取得した発光量を指定する制御信号を制御部14に供給する。制御部14は、供給された制御信号が指定する発光量に基づいて発光部13に供給する電力量などを調整することによって調光する。これによって、照明装置10とスピーカー装置30とは連携した動作を行うことができる。
【0048】
反対に、例えば、制御部14は、発光量に応じた音量を指定する制御信号を、信号線L3を介して制御部37に供給する。制御部14は、例えば、発光量(例えば、電力供給量などで規定されてもよい。)と音量とを対応付けた対応表を記憶しておき、この対応表を参照し、現在の発光量に対応する音量を取得し、取得した音量を指定する制御信号を制御部37に供給する。制御部37は、供給された制御信号が指定する音量になるような調整を行う。これによって、照明装置10とスピーカー装置30とは連携した動作を行うことができる。
【0049】
照明ユニット1の組立方法などの概略を説明する。
【0050】
例えば、電源部3aに電源接続部21(配線L1及び配線L2が接続されている。)を取り付ける一方、発光部13、制御部14、振動吸収部材42が取り付けられた照明天板11に筒状部材24をネジ9bによって取り付ける。振動吸収部材42は、照明天板11の上面に両面テープ、接着剤などでを取り付けられる。筒状部材24を取り付けた前記の照明天板11を部材Aとする。
【0051】
また、スピーカー装置30の内面に振動吸収部材44を両面テープ、接着剤などで取り付ける。また、回転抑制部材41を両面テープ、接着剤などで取り付けたスピーカー装置30の上面に取り付ける。その後、スピーカー装置30を上から、中央に筒状部材24が通るように、部材Aに取り付ける。このとき、貫通孔43aに弾性部分33aのツメ33aaが入り込むように、さらに、貫通孔43bに弾性部分33bのツメ33baが入り込むように、スピーカー装置30を位置合わせする。スピーカー装置30を上方から下方に移動させるときは、ツメ33aa、33baが筒状部材24の外面に押されて、ツメ33aa、33baが筒状部材24から離れる方向に移動するように弾性部分33a、33bが弾性変形する。ツメ33aa、33baが貫通孔43a、43bに到達すると、ツメ33aa、33baが貫通孔43a、43bに入り込み、弾性部分33a、33bがもとの状態にもどる。さらに、スピーカー装置30を上方から下方に移動させるときは、振動吸収部材44は筒状部材24の外面を摺動する。また、振動吸収部材43a及び43bを挟み込んで、ネジ9aによってスピーカー装置30を部材Aに固定する。このとき、信号線L3を制御部14に接続し、スピーカー装置30に接続する。このように組み上げられた部材を部材Bとする。
【0052】
そして、部材Bを下側から天井3に向かって持ち上げ、筒状部材24の内部に電源接続部21を通す。このとき、第1筒状部材22の上端フランジ22bがツメ21bを押し、ツメ21bは、電源接続部本体21a内に引っ込む。その後、ツメ21bが上端フランジ22bを通りすぎると、ツメ21bは、電源接続部本体21aから突出し、上端フランジ22bと第2筒状部材23の上部フランジ23bとの間に設けられた空間に入り込む。これによって、まず、上端フランジ22bにツメ21bが引っ掛かる状態になるので、部材Bは、第1の位置で電源接続部21に吊り下げられることになる。さらに、部材Aを天井3に向かって持ち上げると、上部フランジ23bがツメ21bを押し、ツメ21bは、電源接続部本体21a内に引っ込む。その後、ツメ21bが上部フランジ23bを通りすぎると、ツメ21bは、電源接続部本体21aから突出し、第2筒状部材23の上部フランジ23bの下部の空間に入り込む。これによって、上部フランジ23bにツメ21bが引っ掛かる状態になるので、部材Bは、第1の位置よりも天井3側の位置の第2の位置で、電源接続部21に吊り下げられることになる。なお、第1の位置で部材Bを吊り下げた場合でも、第2の位置で部材Bを吊り下げた場合でも、回転抑制部材41が天井3とスピーカー装置30とに挟まれる。但し、第2の位置で部材Bを吊り下げた場合の方が回転抑制部材41がより変形して天井3とスピーカー装置30とに挟みこまれる。
【0053】
そして、配線L1及び配線L2それぞれを、スピーカー装置30及び制御部14に接続する。そして、カバー12を照明天板11に取り付ける。これによって、照明ユニット1は、天井3の電源部3aに取り付けられる。
【0054】
この実施の形態では、上記構成によって、照明装置10から天井3(上方)に向かって延在し、照明装置10を天井3から離間した状態で天井3の所定部位(ここでは、電源3a)から吊り下げる吊り下げ部20と、照明装置10を所定部位から吊り下げた場合に照明装置10と天井3との間に配置され、音声出力するスピーカー装置30と、が構成され、スピーカー装置30と照明装置10との間にスピーカー装置10の振動を吸収する振動吸収部材43b及び振動吸収部材42を介在させているので、スピーカー装置30の振動が振動吸収部材43b及び振動吸収部材42によって吸収され、照明装置10に伝わりにくくなり(完全に伝わらないことを含む。伝わりにくいについて同じ。)、照明装置10と吊り下げ部20との固定部分(例えば筒状部材24のフランジ部分)などに余計な負荷をかかりにくくする(完全にかからないことを含む。かかりにくいについて同じ。他の「にくい」との表現についても同様)。余計な負荷がかかってしまうと、前記固定部分の破損などによって、照明ユニット1の特に照明装置10などが脱落する可能性が高まるが、余計な負荷をかかりにくくした本実施形態の構成によれば、照明装置10を安定的に天井の電源部3aから吊り下げることができる。
【0055】
また、この実施の形態では、上記の構成によって、振動吸収部材43b及び振動吸収部材42が、スピーカー装置30と照明装置10との間に介在し、スピーカー装置30と照明装置10とが直接接触(特に面接触)しないようになっている。このため、振動がより伝わりにくく、照明装置10を安定的に天井の電源部3aから吊り下げることができる。なお、スピーカー装置30と照明装置10とが直接接触する部分があったとしても、振動吸収部材43b及び振動吸収部材42によってある程度の振動吸収効果が得られるので、照明装置10を安定的に天井の電源部3aから吊り下げることができる。これは、振動吸収部材43b及び振動吸収部材42のいずれかを省略しても同様である。なお、直接接触する部分は、スピーカー装置30の振動が照明装置10に実質的に伝わらないような、面積の少ない部分とするとよい。
【0056】
また、この実施の形態では、上記の構成によって、スピーカー装置20は、照明装置10にネジ9aによって固定され、振動吸収部材43bは、ネジ9aが挿通され、スピーカー装置30と照明装置10とに挟まれているワッシャーとなっている。スピーカー装置30におけるネジ9aで固定される部分(ここでは、フランジ31)は、ネジ9aの締め付けによって、単に接触する場合よりも、強い力で照明装置10に押さえつけられるので、スピーカー装置30の振動も照明装置10により伝達されやすくなる。そこで、振動吸収部材43bをスピーカー装置30と照明装置10とに挟み込んだので、スピーカー装置30の振動は振動吸収部材43bに吸収され、照明装置10と吊り下げ部20との固定部分(例えば筒状部材24のフランジ部分)などに余計な負荷をかかりにくくする。余計な負荷をかかりにくくしたこの構成によれば、照明装置10をより安定的に天井の電源部3aから吊り下げることができる。
【0057】
また、この実施の形態では、上記構成によって、ネジ9aが挿通され、ネジ9aの頭とスピーカー装置30(ここではフランジ31)との間に挟まれている、スピーカー装置30の振動を吸収する振動吸収部材43aを設けたので、振動吸収部材43aは、ネジ9aにスピーカー装置30の振動が伝わりにくくし、ネジ9aをゆるみにくくするなどする。さらに、ネジ9aは、照明装置10のネジ穴と螺合するので、仮に振動吸収部材43aを設けないとすると、スピーカー装置30の振動がネジ9aに伝わり、照明装置10にも伝わってしまう恐れがある。しかし、振動吸収部材43aを設けたので、照明装置10にネジ9aを介してスピーカー装置30の振動が伝わりにくくし、照明装置10と吊り下げ部20との固定部分(例えば筒状部材24のフランジ部分)などに余計な負荷をかかりにくくする。これによって、照明装置10をより安定的に天井の電源部3aから吊り下げることができる。
【0058】
また、この実施の形態では、上記構成によって、スピーカー装置30は、吊り下げ部20を囲む形状であり、スピーカー装置30と向き合う吊り下げ部20の外面と、吊り下げ部20と向き合うスピーカー装置30の内面と、の間に、スピーカー装置30の振動を吸収する振動吸収部材44を介在させたので、スピーカー装置30の振動が振動吸収部材44によって吸収され、スピーカー装置30の音声出力による振動を筒状部材24(吊り下げ部20)に伝わりにくくし、照明装置10と吊り下げ部20との固定部分(例えば筒状部材24のフランジ部分)や、吊り下げ部20の電源部3aへの取り付け箇所(具体的には、電源接続部21と電源部3aとの接続部分)に余計な負荷をかかりにくくする。余計な負荷がかかってしまうと、前記固定部分や取り付け箇所の破損などによって、照明装置10及びスピーカー装置30などが電源部3aから脱落する可能性が高まるが、余計な負荷をかかりにくくした本実施形態の構成によれば、照明装置10を安定的に天井の電源部3aから吊り下げることができる。
【0059】
特に、この実施の形態では、上記構成によって、振動吸収部材44が、スピーカー装置30と筒状部材24との間に介在しているので、振動がより伝わりにくく、照明装置10を安定的に天井の電源部3aから吊り下げることができる。なお、スピーカー装置30と吊り下げ部20とが直接接触する部分があったとしても、振動吸収部材44によってある程度の振動吸収効果が得られるので、照明装置10を安定的に天井の電源部3aから吊り下げることができる。なお、直接接触する部分は、スピーカー装置30の振動が照明装置10に実質的に伝わらないような面積の少ない部分とするとよい(例えば、ツメ32aaやツメ33baなど)。
【0060】
また、この実施の形態では、上記構成によって、吊り下げ部20は、天井3の電源3aに取り付けられる取り付け部材(ここでは、電源接続部21)と、取り付け部材に吊り下げられる吊り下げ部本体(ここでは、筒状部材24)と、を有し、吊り下げ部本体は、中空となっており、当該中空を形成する内面には取り付け部材の所定部位(ここでは、ツメ21b)が引っ掛かる第1の引っ掛け部(ここでは、第2筒状部材23の上部フランジ23b)及び第1の引っ掛け部よりも剛性の高い第2の引っ掛け部(ここでは、第1筒状部材22の上端フランジ22bであり、金属でできているので強度が高くなっている。)が吊り下げ部20の延在方向(ここでは、上方、つまり、天井3の法線方向)に沿って並んで設けられ、第2の引っ掛け部の方が第1の引っ掛け部よりも天井側に位置している。このような構成によって、照明装置10などが取り付けられた筒状部材24が脱落するようなことがあっても、ツメ21bが上端フランジ22bに引っ掛かるため、照明装置10などが脱落しないようになっている。上端フランジ22bは、上部フランジ23bよりも剛性が高いので、上端フランジ22bによって脱落に対する安全性が保証される。
【0061】
また、この実施の形態では、上記構成によって、第1の引っ掛け部と、第2の引っ掛け部とは、両方とも、取り付け部材の所定部位が引っ掛かるように構成されているので、吊り下げ部の取り付け位置を天井3に近くしたり、遠くしたりすることができる。つまり、ユーザによって、照明ユニット1の取り付け位置を調整できる。また、電源部3aの長さが短い場合には、第2の引っ掛け部に取り付け部材の所定部位を引っ掛ければよいので、照明ユニット1は、電源部3aの長さ(所定部位の上下方向の長さ)に応じた取り付けが可能になる。なお、上端フランジ22b及び上部フランジ23bは、適宜変更されてもよい。
【0062】
また、上記実施形態のように、照明装置10は、照明装置10から上方に延在する吊り下げ部20によって吊り下げられ、スピーカー装置30が吊り下げ部20を囲み吊り下げ部20に取りつけられることで、天井3と照明装置10との間に位置するので、別体であるスピーカー装置30と照明装置10とを天井に配置することができるにも関わらず、電源部3aからの照明装置10の吊り下げについてスピーカー装置30が介在しないので、電源部3aと吊り下げ部20との接続部及び吊り下げ部20と照明装置10との接続部に余計な負荷がかかりにくく、照明装置10を安定的に天井の電源部3aから吊り下げることができる。
【0063】
また、上記実施の形態では、吊り下げ部20は、照明装置10の中央から上方に延在し、照明装置10を照明装置10の中央で吊り下げるので、照明装置10をバランス良く吊り下げることができる。さらに、スピーカー装置30は、照明装置10の中央から上方に延在する吊り下げ部20を囲む形状を有するため、スピーカー装置30は、吊り下げ部20にバランス良く取りつけられ、上記各接続部にスピーカー装置30の偏りによる余計な負荷がかかりにくく、照明装置10を安定的に天井の電源部3aから吊り下げることができる。また、スピーカー装置30は、吊り下げ部20を囲むことで、スピーカー装置30は、吊り下げ部20の少なくとも一部(上記実施の形態では、一部であるが、吊り下げ部20の形状によっては全部。)をその内側(貫通孔300a内部)に収容するので、照明ユニット1は上下方向(
図1の紙面横方向)においてコンパクトになる。
【0064】
従来は、スピーカー装置30や照明装置10へ何らかの理由によって回転させる力が加わると吊り下げ部20も回転しようとする場合(スピーカー装置30の振動による場合を含む。)があった。この場合、吊り下げ部20と電源部3aとの接続部に余計な負荷がかかる可能性があった。また、吊り下げ部20の電源接続部21が電源部3aに回転させて着脱される場合(例えば、電源部3aが引掛シーリングなどである場合)において吊り下げ部20が電源部3aから外れる方向に回転したりする可能性もある(例えば、筒状部材24が回転し、摩擦力によって電源接続部21も一緒に回転する場合)。そして、吊り下げ部20(照明装置10)が脱落する可能性があった。この実施の形態では、スピーカー装置30及び照明装置10は、吊り下げ部20(特に、筒状部材24
)に回転不能になっているため、スピーカー装置30、照明装置10、及び、吊り下げ部20(特に筒状部材24)は一体的に回転するようになっている。さらに、回転抑制部材41を設けたことによってスピーカー装置30が天井3に対して回転しにくくなっているので、照明装置10、吊り下げ部20、及び、スピーカー装置30のいずれかに回転力が加わったとしても、照明装置10、吊り下げ部20、及び、スピーカー装置30は、全体として、天井3に対して回転しにくくなっている。これによって、吊り下げ部20が天井3に対して回転し難くなっている又は回転しないようになっているので、上記不都合は解消される。さらに、回転抑制部材41は、スピーカー装置30の振動を吸収して天井3に伝えにくくし、この振動による天井3からの反作用などによって(例えば、スピーカー装置30が天井3に接触している場合)、スピーカー装置30が回転してしまうことも防止するので、上記不都合が解消される。さらに、回転抑制部材41を、隣り合う2つのスピーカー38(例えば、スピーカー38aと38c、スピーカー38bと38c)の間に配置することによって、振動を効率よく吸収できる。
【0065】
電源部3aから電源接続部230を介して照明装置10とスピーカー装置30との両者に電力を供給する際、この実施の形態で示す構造の他、電源接続部230から配線にて照明装置10にまず電力を供給し、照明装置10から配線にてスピーカー装置30へ電力を供給させる構造、又は、電源接続部21から配線にてスピーカー装置30にまず電力を供給し、スピーカー装置30から配線にて照明装置10へ電力を供給させる構造も考えられる。しかし、これらの構造にすると、照明装置10とスピーカー装置30とを接続する、電力用の配線と信号線L3とを、近接して配置する(例えば、両者を纏めて貫通孔11bに通す)ことになる。これは、例えば、配線と信号線L3との扱いを容易化するためなどの理由による。しかし、電力用の配線と信号線L3とを、近接して配置すると、電力用の配線を流れる電流などによって発生するノイズが信号線L3にのってしまい、不具合が生じる場合がある。
【0066】
本実施の形態では、上記の構成によって、電源部3aからの電力を照明装置10に供給する配線L1と、電源部3aからの電力をスピーカー装置30に供給する配線L2と、が設けられている。このため、照明装置10とスピーカー装置30との間での電力供給が不要になり、電力用の配線(配線L1及び配線L2)と信号線L3とを近接して設ける必要が無くなり、ノイズによる不具合を防止又は起こり難くすることができる。なお、このような不都合は、
図1に例示するように、電力供給のための配線L1及び配線L2が吊り下げ部材20内を通って、照明装置10とスピーカー装置30とのそれぞれに接続される一方、信号線L3が吊り下げ部材20内を通らないようにすることでも解消されている。
【0067】
本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、上記実施の形態について様々な変形が可能である。以下にその例を示すが、下記変形例それぞれの少なくとも一部は、適宜組み合わせることができる。
【0068】
(変形例1)
照明ユニット1の取り付け対象は、天井3の電源部3aの他、他の部分であってもよい。照明ユニット1の取り付け対象は、例えば、照明ユニット1から見て上にある上部位置の所定部位であればよい。なお、通常は、照明装置10に電力を供給するため、照明ユニット1は、商用電源の電源部に取り付けられるように構成される。
【0069】
(変形例2)
電源接続部21の電力供給方法は、上記に限られず、例えば、電源接続部21は電源3aから供給される電力を変換せずにそのままスピーカー装置30や照明装置10に供給するものであってもよい。配線L1、配線L2、信号線L3も、適宜な形状や構成を採用できる。
【0070】
(変形例3)
照明装置10の形状や構成は、上記に限られず適宜な形状や構成を採用できる。例えば、照明装置10は、上記実施の形態では、下方から見た場合に、円形状であるが、四角形状などであってもよい。また、発光部13は、蛍光管、有機EL照明などであってもよい。
【0071】
(変形例4)
吊り下げ部20の形状や構成は、上記に限られず適宜な形状や構成を採用できる。吊り下げ部20は、例えば、スピーカー装置30が照明装置10の上に位置できるように照明装置10を吊り下げられればよい。吊り下げ部20は、例えば、電源接続部21と、筒状部材22と、が一体となった構成であってもよい。また、吊り下げ部20の少なくとも一部(例えば、筒状部材24)は、照明装置10(例えば、照明天板11)と一体に形成されたものであってもよい。吊り下げ部20は、上記実施の形態のように、照明装置10の上面から上方(天井3に向かった方向)に延在する構成の他、照明装置10の内部から、例えば、照明天板11の中央の貫通孔を通って、上方に延在する構成であってもよい。
【0072】
(変形例5)
スピーカー装置30の形状や構成は、上記に限られず適宜な形状や構成を採用できる。スピーカー装置30は、電池などの内部電源によって動作するものであってもよい。また、例えば、スピーカー装置30は、音源データを記憶する記憶部などを有し、例えば、リモコンからの信号に応答して、記憶部に記憶された音源データを再生することよって、音声出力を行うものであってもよい。
【0073】
(変形例6)
スピーカー装置30は、例えば、吊り下げ部20を囲む形状であればよく、略円筒形状に限られない。例えば、水平方向に切ったときの断面が、三角形状、四角形状などの多角形状の、所定の厚さを持つ筒状の形状であってもよい。また、スピーカー装置30は、例えば、吊り下げ部20を囲む形状として、吊り下げ部20を360度連続的に囲む形状の他、例えば、隙間を有して、吊り下げ部20を一部囲むものであってもよい。この場合の隙間は、スピーカー装置30が水平方向に移動したときに吊り下げ部20が隙間から抜けない幅とするとよい。吊り下げ部20は、天井3と照明装置10との間に配置されれば、吊り下げ部20を囲む形状でなくてもよい。
【0074】
(変形例7)
振動吸収部材42、43a、43b、44、及び、回転抑制部材41の形状、取り付け位置などは適宜変更可能である。例えば、振動吸収部材42は、円弧形状、円環状などになっていてもよい。また、振動吸収部材43aは、フランジ31とネジ9aの頭との間に挟まれればよく、ワッシャーのようなドーナツ形状となっていなくてもよい。例えば、Cの字状、直方体形状、半円環形状のもので、ネジ9aの頭以外の部分の周囲に配置されて挟み込まれてもよい。振動吸収部材43bは、フランジ31と照明装置10との間に挟まれて、フランジ31が照明装置10に実質的に接触しない(つまり、振動を伝達する接触をしない)ようにするものであればよく、ワッシャーのようなドーナツ形状となっていなくてもよい。例えば、Cの字状、直方体形状、半円環形状のもので、ネジ9aの頭以外の部分の周囲に配置されて挟み込まれてもよい。振動吸収部材44の位置は、凹部32a、32bから離れた位置に配置されてもよい。また、上記実施の形態では、スピーカー装置30の内面の直径の方が、筒状部材24の直径よりも長くなっているので、振動吸収部材44がなくても、スピーカー装置30の内面と、筒状部材24とは、接触しないようになっているので、振動吸収部材44は必ずしも必要ない。回転抑制部材41も、円弧形状、円環形状などにしてもよい。また、回転抑制部材41a、41bは、形状を合わせていなくてもよい。
【0075】
(変形例8)
スピーカー装置30は、例えば、音声出力によって発生する振動吸収部材を介して照明装置10に固定されればよく、例えば、振動吸収部材42とスピーカー装置30、及び、振動吸収部材42と照明装置10を、両面テープや接着剤(粘着剤を含む)などで互いに固定することによって、スピーカー装置30を照明装置10に固定してもよい。この場合には、フランジ31やネジ9a、振動吸収部材43a、43bは省略してもよい。また、フランジ31を照明装置10に締め付ける他の固定手段(例えば、釘など。なお、ネジには、ナットとともに使用されるボルトなども含む。)によって固定してもよい。なお、このように、締め付けて固定する(締め付け固定)とは、上下方向(フランジ31などの厚さ方向など)のうちの少なくとも一方に沿ってかかる力によって固定することをいう。スピーカー装置30は、照明装置10の上(天井側)に配置されればよく、例えば、音声出力によって発生する振動吸収部材を介して照明装置10に載置されるのみで、固定されなくてもよい。また、締め付ける部分は、スピーカー装置の所定の部分であればよく、フランジ31のようにフランジとしなくともよく、例えば、スピーカー装置30の外面に凹部を設け、その下部にネジ9aなどが挿通される板状部材を設け、この部分で締め付け固定を行ってもよい。また、振動吸収部材42、43a、43bのうちのいずれか省略してもよい。
【0076】
(変形例9)
電源接続部21は、照明ユニット1の取り付け対象に取り付けられる取り付け部材であればよく、他のものであってもよい。また、筒状部材24も、取り付け部材に吊り下げられる吊り下げ部本体であればよい。上記第1の引っ掛け部及び上記第2の引っ掛け部は、フランジで構成されるものの他、第1筒状部材22及び第2筒状部材23(又は筒状部材24)などの内面に設けられた凹部などであってもよい。このような場合、電源接続部21に対して筒状部材24が回転しないように、凹部の形状を、ツメ21bなどの取り付け部材の所定部であって第1の引っ掛け部及び第2の引っ掛け部に引っ掛かる部分の形状に合わせるようにしてもよい。
【0077】
上記の実施形態などの一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
【0078】
(付記1)
照明装置と、
前記照明装置を吊り下げる吊り下げ部と、
前記照明装置の上に配置され、音声出力するスピーカー装置と、
を備え、
前記スピーカー装置と前記照明装置との間に前記スピーカー装置の音声出力によって発生する振動を吸収する振動吸収部材が介在している、
ことを特徴とする照明ユニット。
【0079】
(付記2)
前記スピーカー装置は、所定部分を前記照明装置に締め付けることによって、前記照明装置に固定され、
前記振動吸収部材は、前記所定部分と前記照明装置とに挟まれている、
ことを特徴とする付記1に記載の照明ユニット。
【0080】
(付記3)
前記所定部分は、前記照明装置にネジによって締め付けられ、
前記ネジの頭と前記スピーカー装置との間に、前記スピーカー装置の振動を吸収する第2の振動吸収部材が挟まれている、
ことを特徴とする付記2に記載の照明ユニット。
【0081】
(付記4)
前記スピーカー装置は、前記吊り下げ部を囲む形状であり、
前記スピーカー装置と向き合う前記吊り下げ部の外面と、前記吊り下げ部と向き合う前記スピーカー装置の内面と、の間には、前記スピーカー装置の振動を吸収する第3の振動吸収部材が介在している、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の照明ユニット。
【0082】
(付記5)
前記吊り下げ部は、前記照明ユニットの取り付け対象に取り付けられる取り付け部材と、前記取り付け部材に吊り下げられる吊り下げ部本体と、を有し、
前記吊り下げ部本体は、中空となっており、当該中空を形成する内面には前記取り付け部材の所定部が引っ掛かる第1の引っ掛け部及び前記第1の引っ掛け部よりも剛性の高い第2の引っ掛け部が前記吊り下げ部本体の延在方向に沿って並んで設けられ、
前記第2の引っ掛け部の方が前記第1の引っ掛け部よりも前記取り付け対象側に位置している、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の照明ユニット。