特許第6245718号(P6245718)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社フィールの特許一覧

<>
  • 特許6245718-情報提供システム 図000002
  • 特許6245718-情報提供システム 図000003
  • 特許6245718-情報提供システム 図000004
  • 特許6245718-情報提供システム 図000005
  • 特許6245718-情報提供システム 図000006
  • 特許6245718-情報提供システム 図000007
  • 特許6245718-情報提供システム 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6245718
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20171204BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20171204BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20171204BHJP
   H04N 5/92 20060101ALI20171204BHJP
   H04N 21/4788 20110101ALI20171204BHJP
【FI】
   G06Q30/02 446
   G06F13/00 560A
   G06F17/30 220B
   G06F17/30 220C
   H04N5/92 010
   H04N21/4788
【請求項の数】12
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-57021(P2017-57021)
(22)【出願日】2017年3月23日
【審査請求日】2017年5月8日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515298589
【氏名又は名称】株式会社フィール
(74)【代理人】
【識別番号】100168952
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 壮一郎
(72)【発明者】
【氏名】細川 智美
【審査官】 佐藤 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0033781(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G06F 13/00
G06F 17/30
H04N 5/92
H04N 21/4788
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を投稿する投稿者から投稿する画像または動画の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記投稿者から、前記選択受付手段によって選択を受け付けた投稿画像または投稿動画に対するコメントと投稿内容に関するタグ情報とを含んだコメント情報の入力を受け付けるコメント情報入力受付手段と、
前記選択受付手段によって投稿を受け付けた投稿画像または投稿動画と、前記コメント情報入力受付手段によって入力を受け付けた前記コメント情報とを関連付けた投稿情報を記憶媒体に記録する投稿情報記録手段と、
前記投稿者によって投稿された画像または動画を配置した公開用情報を公開する公開者から、前記公開用情報のタイトルの指定を受け付けるタイトル指定受付手段と、
前記タイトル指定受付手段で指定を受け付けた前記タイトル情報を前記記憶媒体に記録するタイトル情報記録手段と、
前記記憶媒体に記録されている前記投稿情報の中に、前記タグ情報が前記記憶媒体に記録されている前記タイトル情報と一致するものがある場合に、前記投稿情報と前記タイトル情報とを関連付ける関連付け手段と、
前記関連付け手段によって前記タイトル情報に関連付けられた前記投稿情報を、前記記憶媒体から取得してウェブページに表示するためのソースコードを生成するソースコード生成手段と、
前記ソースコード生成手段によって生成された前記ソースコードを出力するソースコード出力手段とを備え
前記タイトル指定受付手段で指定を受け付ける前記公開用情報のタイトルは、前記公開者が前記投稿者に対して入力を要請したタグ情報と同じものであることを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記投稿情報記録手段は、前記投稿情報に、前記投稿者を特定するための投稿者情報も含めることを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報提供システムにおいて、
前記公開者からウェブページ上での前記投稿情報の配置方法の指定を受け付ける配置方法指定受付手段をさらに備え、
前記ソースコード生成手段は、前記配置方法指定受付手段によって指定を受け付けた配置方法にしたがって前記投稿情報を配置するためのソースコードを生成することを特徴とする情報提供システム。
【請求項4】
情報の投稿者が操作する投稿者端末と、前記投稿者端末によって投稿された投稿情報を記録する記録装置と、前記記録装置に記録された投稿情報を公開する公開者によって操作される公開者端末とが通信回線を介して接続された情報提供システムであって、
前記投稿者端末は、
前記投稿者から投稿する画像または動画の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記投稿者から、前記選択受付手段によって選択を受け付けた投稿画像または投稿動画に対するコメントと投稿内容に関するタグ情報とを含んだコメント情報の入力を受け付けるコメント情報入力受付手段と、
前記選択受付手段によって投稿を受け付けた投稿画像または投稿動画と、前記コメント情報入力受付手段によって入力を受け付けた前記コメント情報とを関連付けた投稿情報を前記記録装置へ送信する投稿情報送信手段とを備え、
前記公開者端末は、
前記公開者から、前記公開用情報のタイトルの指定を受け付けるタイトル指定受付手段と、
前記タイトル指定受付手段で指定を受け付けた前記タイトル情報を前記記録装置へ送信するタイトル情報送信手段とを備え、
前記記録装置は、
前記投稿者端末から受信した前記投稿情報を記憶媒体に記録する投稿情報記録手段と、
前記公開者端末から受信した前記タイトル情報を前記記憶媒体に記録するタイトル情報記録手段と、
前記記憶媒体に記録されている前記投稿情報の中に、前記タグ情報が前記記憶媒体に記録されている前記タイトル情報と一致するものがある場合に、前記投稿情報と前記タイトル情報とを関連付ける関連付け手段と、
前記関連付け手段によって前記タイトル情報に関連付けられた前記投稿情報を、前記記憶媒体から取得してウェブページに表示するためのソースコードを生成するソースコード生成手段と、
前記ソースコード生成手段によって生成された前記ソースコードを前記公開者端末へ出力するソースコード出力手段とを備え
前記タイトル指定受付手段で指定を受け付ける前記公開用情報のタイトルは、前記公開者が前記投稿者に対して入力を要請したタグ情報と同じものであることを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報提供システムにおいて、
前記投稿情報記録手段は、前記投稿情報に、前記投稿者を特定するための投稿者情報も含めることを特徴とする情報提供システム。
【請求項6】
請求項4または5に記載の情報提供システムにおいて、
前記公開者端末は、
前記記録装置から出力された前記ソースコードを受信するソースコード受信手段と、
前記ソースコード受信手段によって受信された前記ソースコードを表示装置へ表示するソースコード表示手段とをさらに備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項7】
請求項4〜6のいずれか一項に記載の情報提供システムにおいて、
前記記録装置は、
前記公開者端末からウェブページ上での前記投稿情報の配置方法の指定を受け付ける配置方法指定受付手段をさらに備え、
前記ソースコード生成手段は、前記配置方法指定受付手段によって指定を受け付けた配置方法にしたがって前記投稿情報を配置するためのソースコードを生成することを特徴とする情報提供システム。
【請求項8】
請求項4〜7のいずれか一項に記載の情報提供システムにおいて、
前記ソースコードが埋め込まれたウェブページを閲覧する閲覧者によって操作される閲覧者端末をさらに備え、
前記閲覧者端末は、
前記閲覧者からの指示に基づいて、前記ソースコードが埋め込まれたウェブページを読み込む読み込み手段と、
前記ソースコードに基づいて、前記記録装置から前記投稿情報を取得して、取得した投稿情報をウェブページ内の所定位置に配置して表示するウェブページ表示手段とを備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報提供システムにおいて、
前記ウェブページ表示手段は、前記投稿情報に含まれる前記投稿画像または投稿動画に重畳して前記コメント情報を表示することを特徴とする情報提供システム。
【請求項10】
請求項9に記載の情報提供システムにおいて、
前記ウェブページ表示手段は、前記ウェブページ上で前記投稿画像または投稿動画が選択されたときに、前記投稿画像または投稿動画と前記コメント情報の重畳表示を解除して、それぞれを別領域に表示することを特徴とする情報提供システム。
【請求項11】
請求項9に記載の情報提供システムにおいて、
前記ウェブページ表示手段は、前記ウェブページ上で前記投稿画像または投稿動画が選択されたときに、前記投稿画像または投稿動画に関連付けられている関連画像を表示することを特徴とする情報提供システム。
【請求項12】
請求項11に記載の情報提供システムにおいて、
前記ウェブページ表示手段は、前記ウェブページ上で前記関連画像が選択されたときに、前記関連画像に関連付けられているURLに基づいて、前記関連画像に関連するウェブページを表示することを特徴とする情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
次のような情報処理システムが知られている。この情報処理システムでは、ユーザの店舗への来店履歴をSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて自動投稿することにより、店舗は、積極的な宣伝広告を行わなくても、宣伝広告効果を得ることができる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−8144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の情報処理システムのように、SNSを活用した宣伝広告は広く行われている。例えば、商品を販売する人や会社、またはサービスを提供する人や会社は、販売する商品や提供するサービスに関する画像をSNSに投稿することにより、消費者に対して、商品やサービスの宣伝を行うことがある。この場合、消費者は、投稿画像とともに、画像に写っている商品やサービスに関するレビューをコメントとして投稿することが考えられ、投稿画像を宣伝広告に利用したいと考える店舗では、自社の商品やサービスが撮影された投稿画像とそれに対するレビューを一覧表示してウェブページ上に表示させることができれば、宣伝効果を向上させることができる。しかしながら、従来の情報処理システムでは、そのような仕組みについては、何ら検討されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による情報提供システムは、情報を投稿する投稿者から投稿する画像または動画の選択を受け付ける選択受付手段と、投稿者から、選択受付手段によって選択を受け付けた投稿画像または投稿動画に対するコメントと投稿内容に関するタグ情報とを含んだコメント情報の入力を受け付けるコメント情報入力受付手段と、選択受付手段によって投稿を受け付けた投稿画像または投稿動画と、コメント情報入力受付手段によって入力を受け付けたコメント情報とを関連付けた投稿情報を記憶媒体に記録する投稿情報記録手段と、投稿者によって投稿された画像または動画を配置した公開用情報を公開する公開者から、公開用情報のタイトルの指定を受け付けるタイトル指定受付手段と、タイトル指定受付手段で指定を受け付けたタイトル情報を記憶媒体に記録するタイトル情報記録手段と、記憶媒体に記録されている投稿情報の中に、タグ情報が記憶媒体に記録されているタイトル情報と一致するものがある場合に、投稿情報とタイトル情報とを関連付ける関連付け手段と、関連付け手段によってタイトル情報に関連付けられた投稿情報を、記憶媒体から取得してウェブページに表示するためのソースコードを生成するソースコード生成手段と、ソースコード生成手段によって生成されたソースコードを出力するソースコード出力手段とを備え、タイトル指定受付手段で指定を受け付ける公開用情報のタイトルは、公開者が投稿者に対して入力を要請したタグ情報と同じものであることを特徴とする。
本発明による情報提供システムはまた、情報の投稿者が操作する投稿者端末と、投稿者端末によって投稿された投稿情報を記録する記録装置と、記録装置に記録された投稿情報を公開する公開者によって操作される公開者端末とが通信回線を介して接続され、投稿者端末は、投稿者から投稿する画像または動画の選択を受け付ける選択受付手段と、投稿者から、選択受付手段によって選択を受け付けた投稿画像または投稿動画に対するコメントと投稿内容に関するタグ情報とを含んだコメント情報の入力を受け付けるコメント情報入力受付手段と、選択受付手段によって投稿を受け付けた投稿画像または投稿動画と、コメント情報入力受付手段によって入力を受け付けたコメント情報とを関連付けた投稿情報を記録装置へ送信する投稿情報送信手段とを備え、公開者端末は、公開者から、公開用情報のタイトルの指定を受け付けるタイトル指定受付手段と、タイトル指定受付手段で指定を受け付けたタイトル情報を記録装置へ送信するタイトル情報送信手段とを備え、記録装置は、投稿者端末から受信した投稿情報を記憶媒体に記録する投稿情報記録手段と、公開者端末から受信したタイトル情報を記憶媒体に記録するタイトル情報記録手段と、記憶媒体に記録されている投稿情報の中に、タグ情報が記憶媒体に記録されている前記タイトル情報と一致するものがある場合に、投稿情報とタイトル情報とを関連付ける関連付け手段と、関連付け手段によってタイトル情報に関連付けられた投稿情報を、記憶媒体から取得してウェブページに表示するためのソースコードを生成するソースコード生成手段と、ソースコード生成手段によって生成されたソースコードを公開者端末へ出力するソースコード出力手段とを備え、タイトル指定受付手段で指定を受け付ける公開用情報のタイトルは、公開者が投稿者に対して入力を要請したタグ情報と同じものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、公開者が指定したタイトルをタグ情報に含む投稿情報をウェブページに表示させるためのソースコードを出力することができるため、ウェブページのソースコードに、投稿情報を表示するためのソースコードを埋め込むだけで、様々なウェブページ上に、公開者が指定したタイトルをタグ情報に含む投稿情報を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】情報提供システム10の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
図2】記録装置100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
図3】投稿者端末200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
図4】公開者端末300の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
図5】記録装置100で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
図6】投稿者端末200で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
図7】公開者端末300で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施の形態における情報提供システム10の一実施の形態の構成を示すブロック図である。情報提供システム10は、記録装置100と、投稿者端末200と、公開者端末300で構成される。本実施の形態では、記録装置100と投稿者端末200、および記録装置100と公開者端末300は、例えばインターネットや携帯電話網等の通信回線を介してそれぞれ接続される。なお、図1では、情報提供システム10は、記録装置100、投稿者端末200、公開者端末300とがそれぞれ1台ずつで構成される例を示しているが情報提供システム10の構成はこれに限定されない。
【0009】
図2は、本実施の形態における記録装置100としてサーバ装置を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。記録装置100は、操作部材101と、接続インターフェース102と、制御装置103と、記憶媒体104とを備えている。
【0010】
操作部材101は、記録装置100の操作者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
【0011】
接続インターフェース102は、記録装置100をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、記録装置100は、この接続インターフェース102を介して投稿者端末200や公開者端末300と通信する。
【0012】
制御装置103は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、記録装置100の全体を制御する。なお、制御装置103を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース102を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0013】
記憶媒体104は、記録装置100が蓄える種々のデータや、制御装置103が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記憶媒体104に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、操作者が取得したプログラムのデータを記憶媒体104にインストールすることによって、制御装置103がプログラムを実行できるようになる。
【0014】
投稿者端末200は、情報の投稿者が操作する情報端末である。投稿者端末200としては、例えばスマートフォン、タブレット端末、パソコン等の端末が用いられる。
【0015】
図3は、本実施の形態における投稿者端末200としてスマートフォンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、スマートフォンに記録装置100と通信を行って、以下に説明する処理を実行するための投稿者端末用ソフトウェアがインストールされることにより、本実施の形態における投稿者端末200として動作する。なお、投稿者端末用ソフトウェアのプログラムは、インターネットを介して接続されたサーバ上で公開されることにより提供され、ユーザがこれをダウンロードにより入手し、投稿者端末200にあらかじめインストールされているものとする。あるいは、投稿者端末用ソフトウェアのプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
【0016】
投稿者端末200は、タッチパネル201と、通信モジュール202と、制御装置203とを備えている。
【0017】
タッチパネル201は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、投稿者端末200のユーザは、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、投稿者端末200を操作することができる。タッチパネル201は、閲覧者によるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置203へ出力する。
【0018】
通信モジュール202は、無線または有線により、LANや携帯電話通信網を介してインターネットに接続するためのモジュールが用いられる。投稿者端末200は、この通信モジュール202を介して記録装置100と通信を行う。
【0019】
制御装置203は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、投稿者端末200の全体を制御する。なお、制御装置203を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、投稿者端末200を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。本実施の形態では、この不揮発性のメモリに、上述した投稿者端末用ソフトウェアのプログラムが記録されている。
【0020】
公開者端末300は、後述するように、記録装置100の記憶媒体104に記録されている投稿情報を公開する公開者が所持する端末である。公開者端末300としては、例えばスマートフォン、タブレット端末、パソコン等の情報端末が用いられる。
【0021】
図4は、本実施の形態における公開者端末300としてパソコンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、パソコンに記録装置100と通信を行って、以下に説明する処理を実行するための公開者端末用ソフトウェアがインストールされることにより、本実施の形態における公開者端末300として動作する。なお、公開者端末用ソフトウェアのプログラムは、インターネットを介して接続されたサーバ上で公開されることにより提供され、ユーザがこれをダウンロードにより入手し、公開者端末300にあらかじめインストールされているものとする。あるいは、公開者端末用ソフトウェアのプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
【0022】
公開者端末300は、操作部材301と、接続インターフェース302と、制御装置303と、記憶媒体304と、表示装置305とを備えている。
【0023】
操作部材301は、公開者端末300の操作者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
【0024】
接続インターフェース302は、公開者端末300を他の装置や端末等の外部機器と接続するためのインターフェースである。例えば、公開者端末300は、LANやインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースや、外部の記憶媒体を接続するためのインターフェースが含まれる。公開者端末300は、この接続インターフェース302を介して記録装置100と通信を行う。
【0025】
制御装置303は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、公開者端末300の全体を制御する。なお、制御装置303を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース302を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0026】
記憶媒体304は、公開者端末300が蓄える種々のデータや、制御装置303が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記憶媒体304に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、公開者が取得したプログラムのデータを記憶媒体304にインストールすることによって、制御装置303がプログラムを実行できるようになる。本実施の形態では、この記憶媒体304に、上述した公開者端末用ソフトウェアのプログラムが記録されている。
【0027】
表示装置305は、例えば液晶モニタであって、制御装置303から出力される種々の表示用データが表示される。
【0028】
本実施の形態における情報提供システム10では、投稿者が投稿者端末200を操作して投稿した投稿情報を記録装置100に記録する。記録装置100は、公開者端末300からの要求に基づいて、記録装置100に記録されている投稿情報をウェブページ上に表示させるためのソースコードを発行する。これによって、公開者は、発行された表示用ソースコードをウェブページのソースコードに埋め込んで公開することにより、ウェブページにアクセスしたユーザに対して、投稿情報を公開することができる。以下、本実施の形態における処理の詳細について説明する。
【0029】
本実施の形態では、投稿者は、投稿者端末200を操作して、自身が購入した商品を被写体として撮影した画像や自身が受けたサービスに関する被写体を撮影した画像を選択し、選択した画像のコメント情報として、商品やサービスに関するレビューを書き込んで投稿することができる。このとき、投稿者は、コメント情報に、投稿内容に関するタグ情報を含めることができる。タグ情報としては、例えば、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)におけるハッシュタグを想定する。コメント情報にどのようなタグ情報を含めるかは、後述するように、あらかじめ公開者によって指定されており、投稿者は、指定されたタグ情報を入力する。
【0030】
例えば、A社が2017年の春にキャンペーンを展開するに当たり、自社の商品を撮影した画像とレビューには、「A2017spring」をタグ情報として付すように指定している場合、投稿者は、画像とレビューを投稿する際に、コメント情報に「#A2017spring」というハッシュタグを入力する。
【0031】
具体的には、投稿者端末200の制御装置203は、投稿者によって投稿者端末用ソフトウェアの起動が指示されると、タッチパネル201に、投稿者から画像の選択とコメント情報の入力を受け付けるための画面を表示する。投稿者は、画面上で投稿対象とする画像を選択するとともに、画像に関連する商品やサービスに対するレビューとタグ情報とを含んだコメント情報を入力する。投稿者は、過去に撮影した画像を一覧表示させてその中から投稿対象とするものを選択してもよいし、カメラを起動して新規に撮影を行ってもよい。あるいは、投稿者が過去にSNSに投稿した画像を選択し、SNSから画像を取得するようにしてもよい。投稿者端末200の制御装置203は、投稿者によって画像が選択されると、選択された画像を投稿画像として特定する。また、投稿者は、選択した画像に対する感想などのレビュー情報と、上述したタグ情報をコメント入力欄に入力する。制御装置203は、投稿者によってレビュー情報とタグ情報が入力されると、入力された情報をコメント情報として特定する。
【0032】
制御装置203は、投稿画像とコメント情報とを関連付けた投稿情報を記録装置100へ送信する。記録装置100では、制御装置103は、投稿者端末200から受信した投稿情報を記憶媒体104に記録する。
【0033】
公開者は、記録装置100に記録されている投稿情報を取得して、自身が公開するウェブサイト上に、自身が販売する商品や自身が提供するサービスに関する投稿情報を配置した公開用情報を表示させるために、本実施の形態における情報提供システム10を利用する。公開者は、公開者端末300を操作して、公開用情報のタイトルを入力する。公開用情報のタイトルとしては、上述したように、投稿者に対して入力を要請したタグ情報と同じものが入力される。例えば、公開者がA社であり、2017年の春にキャンペーンを展開するために公開用情報と配置したウェブページの公開する場合には、公開用情報のタイトルとして、A社が指定したタグ情報と同じ「A2017spring」がタイトルとして入力される。
【0034】
公開者端末300の制御装置303は、公開者から公開用情報のタイトルの指定を受け付けると、指定されたタイトルを示すタイトル情報を記録装置100へ送信する。記録装置100では、制御装置103は、投稿者端末200から受信したタイトル情報を記憶媒体104に記録する。
【0035】
制御装置103は、記憶媒体104に投稿情報、またはタイトル情報を記録した場合には、記憶媒体104に記録されている投稿情報の中に、タグ情報が、記憶媒体104に記録されているタイトル情報と一致するものがあるか否かを判定する。その結果、記憶媒体104に記録されている投稿情報の中に、タグ情報が、記憶媒体104に記録されているタイトル情報と一致するものがある場合には、タグ情報とタイトル情報が一致する投稿情報とタイトル情報との関連付けを行う。本実施の形態では、投稿情報とタイトル情報には、それぞれ情報を一意に特定するための特定用情報、例えば投稿情報IDとタイトル情報IDが付与されており、制御装置103は、タグ情報とタイトル情報が一致する投稿情報の投稿情報IDとタイトル情報のタイトル情報IDとを関連付けた関連付け情報を記憶媒体104に記録することにより、投稿情報とタイトル情報の関連付けを行う。
【0036】
公開者は、公開者端末300を操作して、自身が指定したタイトルにマッチする投稿情報をウェブページに配置して表示するためのソースコードの出力を指示することができる。このとき、公開者は、ウェブページ上での投稿情報の配置方法を指定することもできる。例えば、公開者は、自身が指定したタイトルにマッチする投稿情報に含まれる投稿画像をウェブページ上に一覧表示して、ギャラリー形式で投稿画像を表示したい場合には、ギャラリー表示させる画像の縦、横の数を指定することができる。あるいは、公開者は、自身が指定したタイトルにマッチする投稿情報に含まれる投稿画像をウェブページ上にカルーセル表示したい場合には、カルーセル表示させる画像の数を指定することができる。制御装置303は、公開者からソースコードの出力が指示された場合には、記録装置100へ、ソースコードの出力が指示されたタイトル情報と公開者によって指定された配置方法を示す情報とを含んだ出力要求情報を送信して、ソースコードの出力を要求する。
【0037】
記録装置100では、制御装置103は、公開者端末300からソースコードの出力が要求された場合には、公開者端末300から受信したタイトル情報をタグ情報に含んだ投稿情報を、公開者によって指定された配置方法で配置してウェブページに表示させるための表示用ソースコードを生成する。本実施の形態では、表示用ソースコードは、例えば、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語を用いて、公開者によって指定されたタイトル情報のタイトル情報IDを含み、記録装置100から投稿情報を取得して、投稿画像を公開者によって指定された配置方法に従ってウェブページ上に表示させるためのコードである。
【0038】
表示用ソースコードは、公開者が作成するウェブページのソースコードに表示用ソースコードを貼り付けることにより、ウェブページの閲覧者がウェブページにアクセスした際に、表示用ソースコード内に含まれるタイトル情報IDに基づいて特定されるタイトル情報と、タグ情報が一致する投稿情報を記録装置100から取得して、表示用ソースコード内で指定されている配置方法で投稿画像をウェブページ上に表示することができるように構成されている。なお、ここで生成される表示用ソースコードは、公知のスクリプト言語を用いて記述されるものであり、その内容は特に限定されるものではないため、詳細な説明は省略する。
【0039】
制御装置103は、生成した表示用ソースコードを公開者端末300へ出力する。公開者端末300では、制御装置303は、記録装置100から表示用ソースコードを受信すると、受信した表示用ソースコードを表示装置305に表示する。これによって、公開者は、表示用ソースコードを入手することができる。
【0040】
公開者は、表示装置305に表示された表示用ソースコードをコピーして、投稿情報を表示させたいウェブページのソースコード内に、コピーした表示用ソースコードを貼り付けて、ウェブサーバーにアップロードする。これによって、ウェブページ上の所定位置に投稿情報を表示させることができる。
【0041】
閲覧者がスマートフォン、タブレット端末、パソコンなどの情報端末を用いて、公開者によって公開されたウェブページにアクセスすると、ウェブページに埋め込まれた表示用ソースコードが読み込まれ、スクリプト言語による処理が行われる。例えば、閲覧者端末の制御装置は、記録装置100へソースコード内で指定されているタイトル情報IDを送信する。記録装置100では、制御装置103は、上述した関連付け情報を参照して、閲覧者端末から受信したタイトル情報IDに関連付けられている投稿情報IDを特定し、特定した投稿情報IDの投稿情報を記録媒体104から読み出し、閲覧者端末へ送信する。閲覧者端末の制御装置は、記録装置100から受信した投稿情報をソースコード内で指定されている配置方法に従ってウェブページ上に表示する。これによって、ウェブページの閲覧者は、ウェブページに関連する投稿情報を閲覧することができる。
【0042】
公開者は、事前にタイトルを決めておき、投稿者には、タイトルと同じ文字列をタグ情報に含めて自社の商品やサービスに関する画像とレビューを投稿するように依頼しておけば、ウェブページ上に、自社の商品やサービスに関する投稿情報のみを集めて表示させることができるため、ウェブページにアクセスした閲覧者に対する宣伝効果が期待できる。また、閲覧者にとっても、実際に購入した人物による投稿画像やレビュー内容を閲覧することができるので、他ユーザによる商品の使用例や感想を事前に確認することができるというメリットがある。
【0043】
本実施の形態では、例えば、閲覧者端末では、同じ投稿情報に含まれる投稿画像とコメント情報とを重畳表示するようにしてもよい。すなわち、閲覧者端末の制御装置は、投稿情報から投稿画像を読み出して、ソースコードで指定されている配置方法に従ってウェブページ上に配置するとともに、投稿画像に重畳してコメント情報を表示する。これによって、閲覧者は、投稿画像とコメント情報の対応関係を把握しながら投稿情報を閲覧することができる。また、閲覧者端末の制御装置は、閲覧者によっていずれかの投稿画像が選択された場合には、投稿画像とコメント情報の重畳表示を解除して、それぞれを別領域に表示するようにしてもよい。これによって、閲覧者は、投稿画像とコメント情報をそれぞれ別領域に表示させて、閲覧することができる。
【0044】
図5は、本実施の形態における記録装置100で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図5に示す処理は、プログラムの実行開始が指示されると制御装置103によって実行される。
【0045】
ステップS10において、制御装置103は、投稿者端末200から上述した投稿情報を受信したか否かを判断する。ステップS10で否定判断した場合には、後述するステップS30へ進む。これに対して、ステップS10で肯定判断した場合には、ステップS20へ進む。
【0046】
ステップS20では、制御装置103は、投稿者端末200から受信した投稿情報を記憶媒体104に記録する。その後、ステップS30へ進む。
【0047】
ステップS30では、制御装置103は、公開者端末300から上述したタイトル情報を受信したか否かを判断する。ステップS30で否定判断した場合には、後述するステップS50へ進む。これに対して、ステップS30で肯定判断した場合には、ステップS40へ進む。
【0048】
ステップS40では、制御装置103は、公開者端末300から受信したタイトル情報を記憶媒体104に記録する。その後、ステップS50へ進む。
【0049】
ステップS50では、制御装置103は、記憶媒体104に投稿情報またはタイトル情報を記録したことにより、投稿情報とタイトル情報の関連付けが必要になったか否かを判断する。ステップS50で否定判断した場合には、後述するステップS70へ進む。これに対して、ステップS50で肯定判断した場合には、ステップS60へ進む。
【0050】
ステップS60では、制御装置103は、記憶媒体104に記録されている投稿情報の中に、タグ情報が、記憶媒体104に記録されているタイトル情報と一致するものがあるか否かを判定し、一致するものがある場合には、それらを抽出して関連付けた関連付け情報を記憶媒体104に記録する。その後、ステップS70へ進む。
【0051】
ステップS70では、制御装置103は、公開者端末300からソースコードの生成が要求されたか否かを判断する。ステップS70で否定判断した場合には、後述するステップS100へ進む。これに対して、ステップS70で肯定判断した場合には、ステップS80へ進む。
【0052】
ステップS80では、制御装置103は、上述したように、公開者端末300から受信したタイトル情報をタグ情報に含んだ投稿情報を、公開者によって指定された配置方法で配置してウェブページに表示させるための表示用ソースコードを生成する。その後、ステップS90へ進む。
【0053】
ステップS90では、制御装置103は、生成した表示用ソースコードを公開者端末300へ送信して出力する。その後、ステップS100へ進む。
【0054】
ステップS100では、制御装置103は、閲覧者端末から上述したタイトル情報IDを受信したか否かを判断する。ステップS100で否定判断した場合には、後述するステップS120へ進む。これに対して、ステップS100で肯定判断した場合には、ステップS110へ進む。
【0055】
ステップS110では、制御装置103は、上述した関連付け情報を参照して、閲覧者端末から受信したタイトル情報IDに関連付けられている投稿情報IDを特定し、特定した投稿情報IDの投稿情報を記録媒体104から抽出して、閲覧者端末へ送信する。その後、ステップS120へ進む。
【0056】
ステップS120では、制御装置103は、プログラムの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS120で否定判断した場合には、ステップS10へ戻る。これに対して、ステップS120で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0057】
図6は、本実施の形態における投稿者端末200で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図6に示す処理は、投稿者によって上述した投稿者端末用ソフトウェアの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置203によって実行される。
【0058】
ステップS210において、制御装置203は、投稿者によって投稿画像が選択されたか否かを判断する。ステップS210で肯定判断した場合には、ステップS220へ進む。
【0059】
ステップS220では、制御装置203は、投稿者によって上述したレビュー情報とタグ情報とを含むコメント情報が入力されたか否かを判断する。ステップS220で肯定判断した場合には、ステップS230へ進む。
【0060】
ステップS230では、制御装置203は、投稿画像とコメント情報とを関連付けた投稿情報を記録装置100へ送信する。その後、ステップS240へ進む。
【0061】
ステップS240では、制御装置203は、投稿者によって投稿者端末用ソフトウェアの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS240で否定判断した場合には、ステップS210へ戻る。これに対して、ステップS240で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0062】
図7は、本実施の形態における公開者端末300で実行される処理の流れを示すフローチャートである。図7に示す処理は、上述した公開者端末用ソフトウェアの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置303によって実行される。
【0063】
ステップS310において、制御装置303は、公開者から公開用情報のタイトルの指定を受け付けたか否かを判断する。ステップS310で否定判断した場合には、後述するステップS330へ進む。これに対して、ステップS310で肯定判断した場合には、ステップS320へ進む。
【0064】
ステップS320では、制御装置303は、公開者によって指定されたタイトルを示すタイトル情報を記録装置100へ送信する。その後、ステップS330へ進む。
【0065】
ステップS330では、制御装置303は、公開者からソースコードの出力が指示されたか否かを判断する。ステップS330で否定判断した場合には、後述するステップS370へ進む。これに対して、ステップS330で肯定判断した場合には、ステップS340へ進む。
【0066】
ステップS340では、制御装置303は、記録装置100へ上述した出力要求情報を送信して、ソースコードの生成を要求する。その後、ステップS350へ進む。
【0067】
ステップS350では、制御装置303は、記録装置100から上述した表示用ソースコードを受信したか否かを判断する。ステップS350で肯定判断した場合には、ステップS360へ進む。
【0068】
ステップS360では、制御装置303は、記録装置100から受信した表示用ソースコードを表示装置305に表示する。その後、ステップS370へ進む。
【0069】
ステップS370では、制御装置303は、公開者によって公開者端末用ソフトウェアの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS370で否定判断した場合には、ステップS310へ戻る。これに対して、ステップS370で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0070】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)投稿者端末200では、制御装置203は、投稿者から投稿画像の選択と、投稿画像に対するコメント情報の入力を受け付け、投稿画像とコメント情報とを関連付けた投稿情報を記録装置100へ送信するようにした。また、公開者端末300では、制御装置303は、公開者から、公開用情報のタイトルの指定を受け付けて、タイトル情報を記録装置100へ送信するようにした。記録装置100では、制御装置103は、投稿者端末200から受信した投稿情報と公開者端末300から受信したタイトル情報を記憶媒体104に記録し、記憶媒体104に記録されている投稿情報の中に、タグ情報が記憶媒体に記録されているタイトル情報と一致するものがある場合に、投稿情報とタイトル情報とを関連付けるようにした。そして、制御装置103は、タイトル情報に関連付けられた投稿情報を、記憶媒体104から取得してウェブページに表示するための表示用ソースコードを生成し、公開者端末300へ出力するようにした。これによって、タグ情報が、公開者が指定したタイトル情報と一致する投稿情報をウェブページ上に表示するための表示用ソースコードを出力することができる。また、公開者は、ウェブページのソースコードに、表示用ソースコードを埋め込むだけで、ウェブページ上に、自身が指定したタイトルに関連して投稿された投稿情報を表示させることができる。
【0071】
(2)公開者端末300では、制御装置303は、記録装置100から出力された表示用ソースコードを受信して、表示装置305へ表示するようにした。これによって、公開者は、表示された表示用ソースコードをコピーして、ウェブページのソースコード内に貼り付けるだけで、ウェブページ上に投稿情報を表示させることができる。
【0072】
(3)記録装置100の制御装置103は、公開者端末300からウェブページ上での投稿情報の配置方法の指定を受け付け、指定された配置方法にしたがって投稿情報を配置するためのソースコードを生成するようにした。これによって、公開者は、投稿情報を一覧表示したギャラリー形式のウェブページを作成したり、ウェブページ上に投稿情報をカルーセル表示させたりするなど、投稿情報を好みの方法でウェブページ上に表示させることができる。
【0073】
(4)閲覧者端末では、制御装置は、閲覧者からの指示に基づいて、ソースコードが埋め込まれたウェブページを読み込む読み、ソースコードに基づいて、記録装置100から投稿情報を取得して、取得した投稿情報をウェブページ内の所定位置に配置して表示するようにした。これによって、ウェブページの閲覧者は、ウェブページに関連する投稿情報を閲覧することができる。
【0074】
(5)閲覧者端末の制御装置は、投稿情報から投稿画像を読み出して、ソースコードで指定されている配置方法に従ってウェブページ上に配置するとともに、投稿画像に重畳してコメント情報を表示することによって、同じ投稿情報に含まれる投稿画像とコメント情報とを重畳表示するようにした。これによって、閲覧者は、投稿画像とコメント情報の対応関係を把握しながら投稿情報を閲覧することができる。
【0075】
(6)閲覧者端末の制御装置は、閲覧者によっていずれかの投稿画像が選択された場合には、投稿画像とコメント情報の重畳表示を解除して、それぞれを別領域に表示するようにした。これによって、閲覧者は、投稿画像とコメント情報をそれぞれ別領域に表示させて、閲覧することができる。
【0076】
―変形例―
なお、上述した実施の形態の情報提供システム10は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、投稿者端末200の制御装置203は、投稿者から投稿画像の選択と投稿画像に対するコメント情報の入力を受け付け、投稿画像とコメント情報とを関連付けた投稿情報を記録装置100へ送信する例について説明した。しかしながら、制御装置203は、投稿画像とコメント情報に加えて、投稿者を特定するための情報、例えば、投稿者IDや投稿者名や投稿者のニックネームなどの情報も投稿情報に含めてもよい。これによって、投稿者が誰であるかを特定することができるため、匿名での投稿と比較して、投稿情報の信頼性を向上させることができる。
【0077】
(2)上述した実施の形態では、投稿者端末200の制御装置203は、投稿者から投稿画像の選択と投稿画像に対するコメント情報の入力を受け付け、投稿画像とコメント情報とを関連付けた投稿情報を記録装置100へ送信する例について説明した。制御装置203は、記録装置100へ送信して、情報提供システム10内で情報を投稿するだけでなく、あらかじめ設定されているSNSにも同時に投稿情報を投稿するようにしてもよい。これによって、情報提供システム10を利用する投稿者は、記録装置100に向けた投稿と同時に、SNSにも情報をアップすることができる。なお、SNSへの投稿には、SNS側が用意しているAPI等を利用すればよい。
【0078】
(3)上述した実施の形態では、閲覧者端末の制御装置は、閲覧者によっていずれかの投稿画像が選択された場合には、投稿画像とコメント情報の重畳表示を解除して、それぞれを別領域に表示するようにした。これに加えて、投稿情報には、あらかじめ画像に写っている商品やサービスに関連するウェブページのURLを関連付けて記録できるようにし、閲覧者がいずれかの投稿情報を選択した場合には、投稿情報にあらかじめ関連付けられているURLにアクセスして、画面上に、投稿情報に関連するウェブページを表示させるようにしてもよい。例えば、投稿情報に、商品の紹介ページや販売ページ、あるいは画像に写っているサービスの紹介ページや予約ページなどのURLを関連付けておけば、閲覧者は、投稿情報を選択するだけで、関連付けられているウェブページを閲覧することができる。また、公開者は、投稿情報を表示させたウェブページを入り口として、各投稿情報に関連するウェブページへ、閲覧者を誘導することができる。なお、投稿情報とURLの関連付けは、データベース上で関連付けておき、投稿情報が選択された場合にデータベースを参照して関連付けられているURLを特定してもよい。あるいは、投稿情報にURLのリンク情報を設定しておき、投稿情報が選択された場合にリンク先のURLにアクセスするようにしてもよい。また、投稿情報には、URLに代えて、URLを設定した商品画像やサービス画像を関連付けるようにしてもよい。
【0079】
(4)上述した実施の形態では、上述した実施の形態では、閲覧者端末の制御装置は、閲覧者によっていずれかの投稿画像が選択された場合には、投稿画像とコメント情報の重畳表示を解除して、それぞれを別領域に表示するようにした。しかしながら、閲覧者端末の制御装置は、閲覧者によっていずれかの投稿画像が選択された場合には、あらかじめ投稿画像に関連付けられている他の画像を表示させるようにしてもよい。このために、あらかじめ記録装置100の記憶媒体104には、投稿画像ごとに、投稿画像に関連する関連画像が関連づけて記録されている。例えば、公開者は、事前に、各投稿画像に対して、投稿画像に写っている商品やサービスに関連する被写体を撮影した関連画像を用意しておき、これを記録装置100の記憶媒体104に記録しておく。そして、公開者は、公開者端末300を操作して、投稿画像と関連付け画像の紐付作業を行う。記録装置100の制御装置103は、公開者による操作に基づいて、投稿画像と関連画像とを関連付けた関連画像情報を記録装置100の記憶媒体104に記録しておく。閲覧者端末の制御装置は、閲覧者によっていずれかの投稿画像が選択された場合には、記録装置100にアクセスし、関連画像情報に基づいて選択された投稿画像に関連付けられている関連画像を特定し、特定した関連画像のデータを記録装置100から取得して、タッチパネル201に表示する。これによって、閲覧者は、投稿画像を選択することにより、それに関連する関連画像を閲覧することができる。
【0080】
また、この場合、それぞれの関連画像に、関連画像に写っている商品やサービスに関連するウェブページのURLを関連付けて記録できるようにし、閲覧者がいずれかの関連画像を選択した場合には、関連画像にあらかじめ関連付けられているURLにアクセスして、画面上に、リンク先のウェブページを表示させるようにしてもよい。例えば、関連画像に、商品の紹介ページや販売ページ、あるいは画像に写っているサービスの紹介ページや予約ページなどのURLを関連付けておけば、投稿者は、関連画像を選択するだけで、関連付けられているウェブページを閲覧することができる。また、公開者は、関連画像を表示させたウェブページを入り口として、各関連画像に関連するウェブページへ、閲覧者を誘導することができる。なお、関連画像とURLの関連付けは、データベース上で関連付けておき、関連画像が選択された場合にデータベースを参照して関連付けられているURLを特定してもよい。あるいは、関連画像にURLのリンク情報を設定しておき、関連画像が選択された場合にリンク先のURLにアクセスするようにしてもよい。また、関連画像には、URLに代えて、URLを設定した商品画像やサービス画像を関連付けるようにしてもよい。
【0081】
(5)上述した実施の形態では、記録装置100の制御装置103は、記憶媒体104に投稿情報またはタイトル情報を記録したときに、投稿情報とタイトル情報の関連付けが必要になったと判定し、タグ情報とタイトル情報が一致する投稿情報の投稿情報IDとタイトル情報のタイトル情報IDとを関連付けた関連付け情報を記憶媒体104に記録することにより、投稿情報とタイトル情報の関連付けを行う例について説明した。しかしながら、投稿情報とタイトル情報の関連付けを行うタイミングは、記憶媒体104に投稿情報またはタイトル情報を記録したときには限定されない。例えば、制御装置103は、あらかじめ設定された所定時間間隔で定期的にタグ情報とタイトル情報が一致するものがないかをチェックして、関連付け処理を行うようにしてもよい。また、関連付け処理の開始を記録装置100の操作者が指示できるようにしてもよい。
【0082】
(6)上述した実施の形態および上記の変形例では、投稿者によって投稿された投稿画像を対象として、処理を実行する例について説明した。しかしながら、投稿者によって投稿された投稿画像を対象として、上述した実施の形態と同様の処理を実行するようにしてもよい。すなわち、投稿者端末200では、制御装置203は、投稿者から投稿動画の選択と、投稿動画に対するコメント情報の入力を受け付け、投稿動画とコメント情報とを関連付けた投稿情報を記録装置100へ送信する。また、公開者端末300では、制御装置303は、公開者から、公開用情報のタイトルの指定を受け付けて、タイトル情報を記録装置100へ送信する。そして、記録装置100では、制御装置103は、投稿者端末200から受信した投稿情報と公開者端末300から受信したタイトル情報を記憶媒体104に記録し、記憶媒体104に記録されている投稿情報の中に、タグ情報が記憶媒体に記録されているタイトル情報と一致するものがある場合に、投稿情報とタイトル情報とを関連付け、制御装置103は、タイトル情報に関連付けられた投稿情報を、記憶媒体104から取得してウェブページに表示するための表示用ソースコードを生成し、公開者端末300へ出力するようにしてもよい。
【0083】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【符号の説明】
【0084】
10 情報提供システム
100 記録装置
101 操作部材
102 接続インターフェース
103 制御装置
104 記憶媒体
200 投稿者端末
201 タッチパネル
202 通信モジュール
203 制御装置
300 公開者端末
301 操作部材
302 接続インターフェース
303 制御装置
304 記憶媒体
305 表示装置
【要約】      (修正有)
【課題】タイトルに関連する投稿情報をウェブページに表示させること。
【解決手段】情報提供システム10は、投稿者端末と記録装置と公開者端末で構成される。投稿者端末は、画像または動画の選択受付手段、これらへのコメントと投稿内容に関するタグ情報とを含むコメント情報の入力を受け付けるコメント情報入力受付手段、投稿画像または投稿動画とコメント情報とを関連付けた投稿情報を記録装置へ送信する投稿情報送信手段を備える。公開者端末は、公開用情報のタイトル指定受付手段、タイトル情報を記録装置へ送信するタイトル情報送信手段を備える。記録装置は、投稿情報記録手段、タイトル情報記録手段、投稿情報にタグ情報がタイトル情報と一致するものがある場合、これらを関連付ける関連付け手段、関連付けた投稿情報を、ウェブページに表示するソースコードを生成するソースコード生成手段、これを公開者端末へ出力するソースコード出力手段を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7