(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通信制御部は、前記通信インターフェースが前記カメラから無線送信される撮像データの無線受信を開始する前に、前記通信インターフェースに対して、前記パラメータ生成部が生成した撮像パラメータを前記カメラへ無線送信させる請求項1に記載のカメラ操作端末。
前記カメラとの間で無線通信の接続が確立された場合、前記カメラによる撮像が可能になったことをユーザに報知する制御を行う報知制御部をさらに有する請求項1に記載のカメラ操作端末。
前記カメラとの間で無線通信の接続が確立される前に前記操作インターフェースが操作されることにより撮像指示が入力された場合、前記カメラによる撮像を行えないことをユーザに報知する制御を行う報知制御部をさらに有する請求項1に記載のカメラ操作端末。
前記カメラとの間で無線通信の接続が確立される前に前記操作インターフェースが操作されることにより撮像指示が入力された場合、前記撮像素子が生成した撮像データをメモリに記録する記録制御部をさらに有する請求項1に記載のカメラ操作端末。
カメラ操作端末の第1の通信インターフェースがカメラから無線送信される撮像データの無線受信を開始する前に、前記カメラの視野範囲と少なくとも一部が重なるように視野範囲が調整された前記カメラ操作端末の第1の撮像素子が生成した撮像データに対応する画像を前記カメラ操作端末の表示インターフェースが表示するステップと、
前記第1の撮像素子が生成した撮像データに対応する画像が前記表示インターフェースに表示されているときに前記カメラ操作端末の操作インターフェースが操作されることにより撮像パラメータに関する指示が入力されると前記カメラ操作端末のパラメータ生成部が撮像パラメータを生成するステップと、
前記パラメータ生成部が生成した撮像パラメータを前記第1の通信インターフェースが前記カメラへ無線送信するステップと、
前記カメラ操作端末から無線送信された撮像パラメータを前記カメラの第2の通信インターフェースが無線受信するステップと、
前記第2の通信インターフェースが受信した撮像パラメータを前記カメラの撮像制御部が前記カメラの第2の撮像素子に設定し、前記第2の撮像素子の動作を制御するステップと、
前記第2の通信インターフェースが受信した撮像パラメータが設定された前記第2の撮像素子が生成した撮像データを前記第2の通信インターフェースが前記カメラ操作端末へ無線送信するステップと、
前記カメラから無線送信された撮像データを前記第1の通信インターフェースが無線受信するステップと、
前記第1の通信インターフェースが無線受信した撮像データに対応する画像を前記表示インターフェースが表示するステップと、
を有する撮像方法。
通信インターフェースがカメラから無線送信される撮像データの無線受信を開始する前に、カメラの視野範囲と少なくとも一部が重なるように視野範囲が調整された撮像素子が生成した撮像データに対応する画像を表示インターフェースに表示させるステップと、
前記撮像素子が生成した撮像データに対応する画像が前記表示インターフェースに表示されているときに操作インターフェースが操作されることにより撮像パラメータに関する指示が入力されると撮像パラメータを生成するステップと、
前記通信インターフェースに対して、生成された撮像パラメータを前記カメラへ無線送信させるステップと、
前記通信インターフェースに対して、前記カメラから無線送信された撮像データを無線受信させるステップと、
前記通信インターフェースが無線受信した撮像データに対応する画像を前記表示インターフェースに表示させるステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。以下では、ユーザの指示に従ってカメラ(リモートカメラ)を操作するカメラ操作端末と、カメラ操作端末によって操作されるカメラとを有する撮像システムの例を説明する。また、以下では、この撮像システムを使用した撮像方法の例を説明する。
図1は、以下の各実施形態における撮像システムの例を示している。
【0016】
撮像システムはカメラ操作端末100とカメラ200とを有する。
図1(a)は、カメラ操作端末100およびカメラ200を正面から見た状態を示し、
図1(b)は、カメラ操作端末100およびカメラ200を背面から見た状態を示している。カメラ200にカメラ操作端末100をはめ込んだ状態で両者を機械的に接続して固定することが可能である。カメラ操作端末100の正面には画像を撮像するための撮像部106が配置されており、カメラ操作端末100の背面には画像を表示するための表示部108が配置されている。
【0017】
カメラ操作端末100およびカメラ200が固定されている状態では、それぞれの撮像部は略同一方向を向いている。これによって、カメラ操作端末100とカメラ200のそれぞれの撮像素子の視野範囲(撮像素子が撮像可能な範囲)の少なくとも一部が重なるように、それぞれの撮像素子の視野範囲を機械的に調整することが可能である。また、それぞれの撮像素子の視野範囲をほぼ一致させることも可能である。
【0018】
それぞれの撮像素子の視野範囲の少なくとも一部が重なるようにカメラ操作端末100およびカメラ200を固定できればよく、両者が固体されているときの状態が、
図1に示す状態と異なっていてもよい。例えば、他の部材等を使用してカメラ操作端末100およびカメラ200を固定してもよい。また、カメラ操作端末100とカメラ200とが互いに直接接触しないように、カメラ操作端末100とカメラ200との間に他の部材が挿入された状態でカメラ操作端末100およびカメラ200を固定してもよい。
【0019】
また、以下のようにして、カメラ操作端末100とカメラ200のそれぞれの撮像素子の視野範囲が一致する精度を向上させてもよい。例えば、カメラ200において異なるズーム設定毎に撮像が行われて生成された撮像データと、カメラ操作端末100で撮像が行われて生成された撮像データとを比較して、カメラ操作端末100で生成された撮像データに対して、画像の表示範囲を調整してもよい。このような調整は、例えばカメラ操作端末100とカメラ200とが初めて接続したときや、カメラ操作端末100の表示部108に表示される操作画面から初期設定(キャリブレーション)が選択されたときに行えばよい。
【0020】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を説明する。
図2は、本実施形態によるカメラ操作端末100の電気的構成を示している。
図2に示されるカメラ操作端末100は、制御部101、ROM102、RAM103、無線通信回路部104、アンテナ105、撮像部106、操作部107、および表示部108を有し、図示するように相互に接続されている。
【0021】
制御部101は、ROM102に格納されているプログラムに従って動作し、カメラ操作端末100の動作シーケンスを制御する。ROM102はFlashROM等の不揮発メモリであり、カメラ操作端末100の制御のためのプログラムデータおよび通信設定パラメータを含む各種設定情報がROM102に格納される。
【0022】
RAM103は、制御部101の演算等に使用するワークエリア、各種設定情報等を一時的に格納するエリアとして使用される。無線通信回路部104およびアンテナ105は、カメラ200と無線通信を行うための構成である。無線通信回路部104は、無線通信に必要な高周波回路部、符号化・復号化回路部、バッファメモリ等から構成される通信インターフェース(通信モジュール)である。無線通信回路部104にはアンテナ105が接続されている。本実施形態では、無線通信の方式の一例として、無線LAN(IEEE802.11)等の無線方式が使用される。
【0023】
撮像部106は、入射する光を結像するレンズ、結像した光を電気信号へ変換する光電変換器を有する撮像素子(CCDあるいはCMOSセンサ等)、撮像素子から出力されるアナログ電気信号をデジタル電気信号へ変換するADコンバータ(アナログ−デジタル変換器)等から構成される。この構成により、撮像部106は視野範囲の撮像データを生成する。撮像部106は、1フレーム分の撮像データの読み出しが可能になる毎に、制御部101に対して、撮像データが準備されたことを割り込みにより通知する。制御部101は、撮像部106から撮像データを読み出し、適宜必要な画像処理を行い、画像処理後の撮像データをRAM103の所定のエリアに格納する。前述したように、カメラ操作端末100およびカメラ200が固定されている状態では、撮像部106が有する撮像素子の視野範囲は、カメラ200の撮像素子の視野範囲と少なくとも一部が重なるように調整されている。
【0024】
操作部107は、電源スイッチ、操作スイッチ、設定スイッチ等の複数のスイッチを有しており、これらのスイッチの状態および状態変化を電気信号として制御部101に通知する。また、操作部107には、カメラ200との接続状態および通信状態を報知する複数のLEDが配置されている。
【0025】
表示部108は、液晶デバイス等の表示インターフェース(表示デバイス)と、操作インターフェース(操作デバイス)であるタッチパネルとから構成され、カメラ操作端末100の撮像部106が生成した撮像データに基づく画像、またはカメラ200の撮像部206が生成した撮像データに基づく画像を表示する。また、表示部108は、ユーザが撮像パラメータの設定を行うための操作を受け付けるユーザインターフェースとして使用される。撮像パラメータは、撮像に関するパラメータであって、例えば撮像素子の視野範囲の設定に関するパラメータを含む。
【0026】
制御部101は、より具体的には、少なくともパラメータ生成部101a、表示制御部101b、通信制御部101cの機能を実現する。パラメータ生成部101aは、撮像部106の撮像素子が生成した撮像データに対応する画像が表示部108に表示されているときに表示部108のタッチパネルが操作されることにより撮像パラメータに関する指示が入力されると撮像パラメータを生成する。表示制御部101bは、無線通信回路部104がカメラ200から無線送信される撮像データの無線受信を開始する前に、撮像部106の撮像素子が生成した撮像データに対応する画像を表示部108に表示させる。また、表示制御部101bは、無線通信回路部104がカメラ200から無線送信される撮像データの無線受信を開始した後、無線通信回路部104が無線受信した撮像データに対応する画像を表示部108に表示させる。通信制御部101cは、無線通信回路部104に対して、パラメータ生成部101aが生成した撮像パラメータをカメラ200へ無線送信させ、カメラ200から無線送信された撮像データを無線受信させる。
【0027】
パラメータ生成部101a、表示制御部101b、および通信制御部101cの機能は、例えばROM102に記憶されているプログラムを、カメラ操作端末100のコンピュータ(CPU)が読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現される。また、このプログラムは、例えばフラッシュメモリのような「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」により提供されてもよい。また、上述したプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波によりカメラ操作端末100に伝送されることでカメラ操作端末100に入力されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように、情報を伝送する機能を有する媒体である。また、上述したプログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上述したプログラムは、前述した機能をコンピュータに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できる、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0028】
制御部101、無線通信回路部104、撮像部106、および表示部108を最小限の構成として含む端末は、本発明のカメラ操作端末の一態様に対応する。例えば、制御部101は本発明のカメラ操作端末におけるパラメータ制御部、表示制御部、および通信制御部に対応し、無線通信回路部104は本発明のカメラ操作端末における通信インターフェースに対応し、撮像部106は本発明のカメラ操作端末における撮像素子に対応し、表示部108は本発明のカメラ操作端末における表示インターフェースおよび操作インターフェースに対応する。
【0029】
図3は、本実施形態によるカメラ200の電気的構成を示している。
図3に示されるカメラ200は、制御部201、ROM202、RAM203、無線通信回路部204、アンテナ205、および撮像部206を有し、図示するように相互に接続されている。
【0030】
制御部201は、ROM202に格納されているプログラムに従って動作し、カメラ200の動作シーケンスを制御する。ROM202はFlashROM等の不揮発メモリであり、カメラ200の制御のためのプログラムデータおよび通信設定パラメータを含む各種設定情報がROM202に格納される。
【0031】
RAM203は、制御部201の演算等に使用するワークエリア、各種設定情報等を一時的に格納するエリアとして使用される。無線通信回路部204およびアンテナ205は、カメラ操作端末100と無線通信を行うための構成である。無線通信回路部204は、無線通信に必要な高周波回路部、符号化・復号化回路部、バッファメモリ等から構成される通信インターフェース(通信モジュール)である。無線通信回路部204にはアンテナ205が接続されている。前述したように、本実施形態では、無線通信の方式の一例として、無線LAN(IEEE802.11)等の無線方式が使用される。
【0032】
撮像部206は、入射する光を結像するレンズ、結像した光を電気信号へ変換する光電変換器を有する撮像素子(CCDあるいはCMOSセンサ等)、撮像素子から出力されるアナログ電気信号をデジタル電気信号へ変換するADコンバータ(アナログ−デジタル変換器)等から構成される。この構成により、撮像部206は視野範囲の撮像データを生成する。撮像部206は、1フレーム分の撮像データの読み出しが可能になる毎に、制御部201に対して、撮像データが準備されたことを割り込みにより通知する。制御部201は、撮像部206から撮像データを読み出し、適宜必要な画像処理を行い、画像処理後の撮像データをRAM203の所定のエリアに格納する。前述したように、カメラ操作端末100およびカメラ200が固定されている状態では、撮像部206が有する撮像素子の視野範囲は、カメラ操作端末100の撮像素子の視野範囲と少なくとも一部が重なるように調整されている。
【0033】
制御部201は、より具体的には、少なくとも撮像制御部201a、通信制御部201bの機能を実現する。撮像制御部201aは、無線通信回路部204がカメラ操作端末100から撮像パラメータを無線受信した場合に、無線通信回路部204が受信した撮像パラメータを撮像部206の撮像素子に設定し、撮像素子の動作を制御する。通信制御部201bは、無線通信回路部204に対して、カメラ操作端末100から無線送信された撮像パラメータを無線受信させる。また、通信制御部201bは、カメラ200の起動時にデフォルトの撮像パラメータが設定された撮像素子が生成した撮像データ、および無線通信回路部204が受信した撮像パラメータが設定された撮像素子が生成した撮像データをカメラ操作端末100へ無線送信させる。
【0034】
撮像制御部201aおよび通信制御部201bの機能は、例えばROM202に記憶されているプログラムを、カメラ200のコンピュータ(CPU)が読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現される。このプログラムの実現形態は、カメラ操作端末100のパラメータ生成部101a、表示制御部101b、および通信制御部101cの機能を実現するプログラムの実現形態と同様である。
【0035】
制御部201、無線通信回路部204、および撮像部206を最小限の構成として含む端末は、本発明のカメラの一態様に対応する。例えば、制御部101は本発明のカメラにおける撮像制御部および通信制御部に対応し、無線通信回路部104は本発明のカメラにおける通信インターフェースに対応し、撮像部106は本発明のカメラにおける撮像素子に対応する。
【0036】
本実施形態では、カメラ操作端末100は、カメラ200から無線送信される撮像データの無線受信を開始する前(カメラ200から撮像データが無線送信される前)に、カメラ操作端末100の撮像部106で撮像された画像を表示部108に表示する。また、カメラ操作端末100は、カメラ操作端末100の撮像部106で撮像された画像を表示部108に表示しているときに表示部108のタッチパネルが操作されることにより撮像パラメータの設定指示が入力されると撮像パラメータを生成する。
【0037】
これによって、カメラ操作端末100とカメラ200とがデータ通信を開始する前に、撮像に関する設定(撮像パラメータの設定)を行うための動作を開始することができる。したがって、電源がONとなった直後、無線接続が完了しデータ転送が可能になってから撮影を行うまでの時間を短縮することができる。
【0038】
カメラ操作端末100が生成した撮像パラメータはカメラ200へ無線送信される。カメラ200は、この撮像パラメータを無線受信し、撮像部206の撮像素子にこの撮像パラメータを設定する。これによって、ユーザがカメラ操作端末100に指示した、撮像に関する設定をカメラ200に反映させることができる。
【0039】
次に、カメラ操作端末100の動作を説明する。
図4〜
図8はカメラ操作端末100の動作を示している。カメラ操作端末100の電源が投入されると、制御部101はカメラ操作端末100の各機能ブロックを初期化する(ステップS101)。このとき、制御部101は、デフォルトの撮像パラメータをROM102から読み出し、撮像部106の撮像素子に設定する。
【0040】
続いて、制御部101は、RAM103に記憶される接続フラグを“未接続”に設定する(ステップS102)。接続フラグは、カメラ操作端末100とカメラ200との、データ通信に関する接続状態を示す情報である。接続状態には、以下の3つの状態がある。
(1) 未接続:カメラ操作端末100とカメラ200の接続動作が行われる前の状態
(2) 接続動作中:カメラ操作端末100とカメラ200の接続動作が実行されている状態
(3) 接続済み:カメラ操作端末100とカメラ200が無線接続された状態
【0041】
接続フラグの設定後、制御部101は、接続フラグが“未接続”であるか否かを判定する(ステップS110)。接続フラグが“未接続”でない場合、制御部101は、後述するステップS120の処理を行う。また、接続フラグが“未接続”である場合、制御部101は、接続フラグを“接続動作中”に設定する(ステップS111)。接続フラグの設定後、制御部101(通信制御部101c)は、無線通信回路部104を制御し、接続要求メッセージをカメラ200へ無線送信する(ステップS112)。接続要求メッセージは、無線通信の接続相手に対してデータの受信のために接続を要求するメッセージである。また、接続対象となるカメラ200のSSID、MACアドレス等の通信接続パラメータは、表示部108のタッチパネルの操作によって、事前に設定されている。
【0042】
接続要求メッセージの送信後、制御部101は、接続フラグが“接続動作中”であるか否かを判定する(ステップS120)。接続フラグが“接続動作中”でない場合、制御部101は、後述するステップS130の処理を行う。また、接続フラグが“接続動作中”である場合、制御部101は、接続要求メッセージを送信してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS121)。
【0043】
所定時間が経過した場合、制御部101は、接続フラグを“未接続”に設定する(ステップS122)。接続フラグの設定後、制御部101(表示制御部101b)は、エラーが発生したことをユーザに報知するメッセージ等を表示部108に表示させる(ステップS123)。本実施形態では、メッセージ等の表示によりユーザへの報知が行われるが、操作部107が有するLEDの点灯や点滅によりユーザへの報知を行ってもよいし、音声によりユーザへの報知を行ってもよい。エラーが発生したことをユーザに報知するメッセージ等の表示後、制御部101は、後述するステップS130の処理を行う。
【0044】
また、所定時間が経過していない場合、制御部101(通信制御部101c)は、無線通信回路部104が行う無線通信を監視し、接続要求メッセージの応答である接続要求応答メッセージを受信したか否かを判定する(ステップS124)。接続要求応答メッセージを受信した場合、カメラ200との無線接続が確立される。この場合、制御部101は、接続フラグを“接続済み”に設定する(ステップS125)。接続フラグの設定後、制御部101(通信制御部101c)は、無線通信回路部104を制御し、撮像パラメータをカメラ200へ無線送信する(ステップS126)。
【0045】
ステップS126でカメラ200へ送信される撮像パラメータは、
図7のステップS153で生成される撮像パラメータである。ステップS153で行われる処理については後述する。
【0046】
撮像パラメータの送信後、制御部101は、後述するステップS130の処理を行う。また、接続要求応答メッセージを受信していない場合も、制御部101はステップS130の処理を行う。
【0047】
ステップS120で接続フラグが“接続動作中”でない場合、ステップS123でエラーに関するメッセージ等が表示された場合、ステップS126で撮像パラメータが無線送信された場合、あるいはステップS124で接続要求応答メッセージを受信していない場合、制御部101は、接続フラグが“接続済み”であるか否かを判定する(ステップS130)。接続フラグが“接続済み”でない場合、
図5に示す処理が行われ、接続フラグが“接続済み”である場合、
図6に示す処理が行われる。
【0048】
接続フラグが“接続済み”でない場合、制御部101は、読み出しが可能な撮像データが撮像部106で準備されたか否かを判定する(ステップS141)。撮像データが準備されていない場合、制御部101は、後述するステップS143の処理を行う。また、撮像データが準備されている場合、制御部101(表示制御部101b)は、撮像データに基づく画像を表示部108に表示させる(ステップS142)。これによって、カメラ操作端末100の撮像部106で生成された撮像データに対応する画像が表示される。カメラ200との無線接続が確立されるまで、ステップS142の処理を所定時間の間隔で繰り返し行い、画像を表示することによって、ライブビュー表示が行われる。
【0049】
画像の表示後、制御部101は、撮像に関する設定を変更する処理を行う(ステップS143)。この後、制御部101はステップS110の処理を行う。
【0050】
図7は、撮像に関する設定を変更する処理(ステップS143)の詳細を示している。制御部101は、表示部108のタッチパネルに対するユーザの操作を監視し、ズームに関する設定を行う指示が入力されたか否かを判定する(ステップS151)。ズームに関する設定を行う指示が入力された場合、制御部101(パラメータ生成部101a)は、ズームに関する撮像パラメータを生成し、生成した撮像パラメータをRAM103に保存する(ステップS153)。
【0051】
ステップS153の処理が2回以上行われる場合、2回目以後のステップS153では、既に撮像パラメータがRAM103に保存されている。この場合、ステップS153における撮像パラメータの生成は、以前に生成された撮像パラメータを変更する処理も含む。変更後の撮像パラメータの値が変更前の撮像パラメータの値と異なっていれば、変更前の撮像パラメータとは異なる撮像パラメータが生成されたといえる。
【0052】
ズームに関する設定を行う指示が入力されていない場合、制御部101は、表示部108のタッチパネルに対するユーザの操作を監視し、フォーカス位置に関する設定を行う指示が入力されたか否かを判定する(ステップS152)。フォーカス位置に関する設定を行う指示が入力された場合、制御部101(パラメータ生成部101a)は、フォーカス位置に関する撮像パラメータを生成し、生成した撮像パラメータをRAM103に保存する(ステップS153)。
【0053】
ステップS151〜S153の処理が行われている間、カメラ操作端末100の撮像部106で生成された撮像データに基づく画像が表示部108に表示されている。撮像パラメータの設定は、例えば表示部108に撮像パラメータが表示されている状態でユーザがタッチパネルを操作して撮像パラメータの値を指定する指示を入力することにより行われる。ユーザが操作部107のボタン等を操作して撮像パラメータの値を指定する指示を入力してもよい。
【0054】
ステップS151〜S153の処理によって、撮像素子の視野範囲の設定に関するパラメータが生成される。本実施形態では、ズームとフォーカス位置に関する撮像パラメータが生成されるが、他の撮像パラメータを生成してもよい。例えば、絞り値、シャッター速度、ホワイトバランス等に関する撮像パラメータを生成してもよい。
【0055】
ステップS130で接続フラグが“接続済み”である場合、制御部101(通信制御部101c)は、無線通信回路部104が行う無線通信を監視し、表示画像データを受信したか否かを判定する(ステップS161)。表示画像データは、カメラ200の撮像部206で生成された撮像データであって、画像を表示するための撮像データである。1フレーム分の表示画像データは、複数のパケットで無線送信される。ステップS161では、1パケット分の表示画像データが受信されたか否かが判定される。
【0056】
表示画像データを受信していない場合、制御部101は、後述するステップS164の処理を行う。また、表示画像データを受信した場合、制御部101(通信制御部101c)は、無線通信回路部104が行う無線通信を監視し、1フレーム分の表示画像データを受信したか否かを判定する(ステップS162)。1フレーム分の表示画像データを受信していない場合、制御部101は、後述するステップS164の処理を行う。また、1フレーム分の表示画像データを受信した場合、制御部101(表示制御部101b)は、表示画像データの伸長等を行った後、表示画像データに基づく画像を表示部108に表示させる(ステップS163)。これによって、カメラ200の撮像部206で生成された撮像データに対応する画像が表示される。カメラ200との無線接続が確立された後、ステップS163の処理を所定時間の間隔で繰り返し行い画像を表示することによって、ライブビュー表示が行われる。
【0057】
画像の表示後、制御部101は、撮像に関する設定を変更する処理を行う(ステップS164)。この後、制御部101はステップS110の処理を行う。
【0058】
図8は、撮像に関する設定を変更する処理(ステップS164)の詳細を示している。制御部101は、表示部108のタッチパネルに対するユーザの操作を監視し、ズームに関する設定を行う指示が入力されたか否かを判定する(ステップS171)。ズームに関する設定を行う指示が入力された場合、制御部101(パラメータ生成部101a)は、ズームに関する撮像パラメータを生成し、生成した撮像パラメータをRAM103に保存する(ステップS173)。
【0059】
ステップS173の処理が2回以上行われる場合、2回目以後のステップS173では、既に撮像パラメータがRAM103に保存されている。この場合、ステップS173における撮像パラメータの生成は、以前に生成された撮像パラメータを変更する処理も含む。変更後の撮像パラメータの値が変更前の撮像パラメータの値と異なっていれば、変更前の撮像パラメータとは異なる撮像パラメータが生成されたといえる。
【0060】
ズームに関する設定を行う指示が入力されていない場合、制御部101は、表示部108のタッチパネルに対するユーザの操作を監視し、フォーカス位置に関する設定を行う指示が入力されたか否かを判定する(ステップS172)。フォーカス位置に関する設定を行う指示が入力された場合、制御部101(パラメータ生成部101a)は、フォーカス位置に関する撮像パラメータを生成し、生成した撮像パラメータをRAM103に保存する(ステップS173)。撮像パラメータの保存後、制御部101(通信制御部101c)は、無線通信回路部104を制御し、撮像パラメータをカメラ200へ無線送信する(ステップS174)。
【0061】
ステップS171〜S174の処理が行われている間、カメラ200の撮像部206で生成された撮像データ(表示画像データ)に基づく画像が表示部108に表示されている。撮像パラメータの設定は、例えば表示部108に撮像パラメータが表示されている状態でユーザがタッチパネルを操作して撮像パラメータの値を指定する指示を入力することにより行われる。ユーザが操作部107のボタン等を操作して撮像パラメータの値を指定する指示を入力することにより撮像パラメータの設定を行ってもよい。
【0062】
ステップS171〜S174の処理によって、撮像素子の視野範囲の設定に関するパラメータが生成される。本実施形態では、ズームとフォーカス位置に関する撮像パラメータが生成されるが、他の撮像パラメータを生成することが可能であってもよい。例えば、絞り値、シャッター速度、ホワイトバランス等に関する撮像パラメータを生成できてもよい。
【0063】
上述したように、カメラ操作端末100は、カメラ200から無線送信される撮像データ(表示画像データ)の無線受信を開始する前(カメラ200から撮像データが無線送信される前)に、カメラ操作端末100の撮像部106で撮像された画像を表示部108に表示する(ステップS142に対応)。また、カメラ操作端末100は、カメラ操作端末100の撮像部106で撮像された画像を表示部108に表示しているときに表示部108のタッチパネルが操作されることにより撮像パラメータの設定指示(ズームに関する設定を行う指示等)が入力されると撮像パラメータを生成する(ステップS153に対応)。カメラ操作端末100が生成した撮像パラメータはカメラ200へ無線送信される(ステップS126に対応)。
【0064】
また、カメラ操作端末100は、カメラ200から無線送信される撮像データの無線受信を開始した後、カメラ200の撮像部206で撮像された画像を表示部108に表示する(ステップS163に対応)。したがって、カメラ操作端末100で表示される画像が、カメラ操作端末100の撮像部106で撮像された画像から、カメラ200の撮像部206で撮像された画像に切り替わる。また、カメラ操作端末100は、カメラ200の撮像部206で撮像された画像を表示部108に表示しているときに表示部108のタッチパネルが操作されることにより撮像パラメータの設定指示(ズームに関する設定を行う指示等)が入力されると撮像パラメータを生成する(ステップS173に対応)。カメラ操作端末100が生成した撮像パラメータはカメラ200へ無線送信される(ステップS174に対応)。
【0065】
次に、カメラ200の動作を説明する。
図9はカメラ200の動作を示している。カメラ200の電源が投入されると、制御部201はカメラ200の各機能ブロックを初期化する(ステップS201)。このとき、制御部201(撮像制御部201a)は、デフォルトの撮像パラメータをROM202から読み出し、撮像部206の撮像素子に設定する。
【0066】
続いて、制御部201(通信制御部201b)は、無線通信回路部204が行う無線通信を監視し、接続要求メッセージを受信したか否かを判定する(ステップS202)。接続要求メッセージを受信していない場合、制御部201(通信制御部201b)は、無線通信回路部204が行う無線通信の監視と、接続要求メッセージを受信したか否かの判定を継続する。
【0067】
接続要求メッセージを受信した場合、制御部201(通信制御部201b)は、無線通信回路部204を制御し、接続要求応答メッセージをカメラ操作端末100へ無線送信する(ステップS203)。接続要求応答メッセージを送信した場合、カメラ操作端末100との無線接続が確立される。接続要求応答メッセージの送信後、制御部201(通信制御部201b)は、無線通信回路部204が行う無線通信を監視し、撮像パラメータを受信したか否かを判定する(ステップS204)。撮像パラメータを受信していない場合、制御部201(通信制御部201b)は、無線通信回路部204が行う無線通信の監視と、撮像パラメータを受信したか否かの判定を継続する。
【0068】
撮像パラメータを受信した場合、制御部201(撮像制御部201a)は、受信した撮像パラメータを撮像部206の撮像素子に設定する(ステップS205)。撮像パラメータの設定後、制御部201は、読み出しが可能な撮像データが撮像部206で準備されたか否かを判定する(ステップS210)。撮像データが準備されていない場合、制御部201は、後述するステップS220の処理を行う。
【0069】
撮像データが準備されている場合、制御部201は、撮像データに対して圧縮等の処理を行って表示画像データを生成する。また、制御部201(通信制御部201b)は、無線通信回路部204を制御し、表示画像データをカメラ操作端末100へ無線送信する(ステップS211)。
【0070】
表示画像データの送信後、制御部201(通信制御部201b)は、無線通信回路部204が行う無線通信を監視し、撮像パラメータを受信したか否かを判定する(ステップS220)。撮像パラメータを受信していない場合、制御部201はステップS210の処理を行う。また、撮像パラメータを受信した場合、制御部201(撮像制御部201a)は、受信した撮像パラメータを撮像部206の撮像素子に設定する(ステップS221)。撮像パラメータの設定後、制御部201はステップS210の処理を行う。
【0071】
上述したように、カメラ200は、カメラ操作端末100から無線送信された撮像パラメータを無線受信し(ステップS204,S220に対応)、撮像部206の撮像素子にこの撮像パラメータを設定する(ステップS205,S221に対応)。また、カメラ200は、カメラ操作端末100との無線接続が確立された後、撮像部206で生成された撮像データに基づく表示画像データをカメラ操作端末100へ無線送信する(ステップS211)。
【0072】
上述したように、本実施形態によれば、カメラ操作端末100とカメラ200とがデータ通信を開始する前に、撮像に関する設定(撮像パラメータの設定)を行うための動作を開始することができる。したがって、電源がONとなった直後、無線接続が完了しデータ転送が可能になってから撮影を行うまでの時間を短縮することができる。
【0073】
カメラ操作端末100とカメラ200とが無線接続を行った後、無線接続を一旦解消(解除)し、再度無線接続を行った場合に、カメラ操作端末100およびカメラ200が上記と同様の動作を行ってもよい。この場合も、データ通信を開始する前に、撮像に関する設定(撮像パラメータの設定)を行うための動作を開始することができる。
【0074】
また、カメラ200から無線送信される撮像データ(表示画像データ)の無線受信を開始する前に、撮像パラメータをカメラ200へ無線送信し、カメラ200の撮像素子に撮像パラメータを設定することによって、無線接続が完了しデータ転送が可能になってから撮影を行うまでの時間をより短縮することができる。
【0075】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図10は、本実施形態によるカメラ操作端末100の構成を示している。本実施形態では、
図1に示す制御部101に撮像制御部101dの機能が追加されている。撮像制御部101dは、パラメータ生成部101aが生成した撮像パラメータを撮像部106の撮像素子に設定し、撮像素子の動作を制御する。撮像制御部101dの機能をソフトウェアとして実現してもよい。撮像制御部101d以外の構成については、
図1に示す構成と同一であるので、説明を省略する。また、本実施形態によるカメラ200の構成については、
図2に示す構成と同一であるので、説明を省略する。
【0076】
本実施形態によるカメラ操作端末100の動作は、
図4〜
図8に示す処理のうち、
図7に示す処理を
図11に示す処理で置き換えることにより実現される。
図11において、
図7に示す動作と同一の動作には同一のステップ番号が付与されている。
【0077】
図11では、ステップS153で撮像パラメータが生成されてRAM203に保存された後、制御部101(撮像制御部101d)は、ステップS153でRAM203に保存された撮像パラメータを撮像部106の撮像素子に設定する(ステップS154)。この後、
図5のステップS142で表示される画像は、撮像部106の撮像素子に設定された撮像パラメータが適用された画像となる。上記の動作以外の動作については、
図7に示す動作と同様であるので、説明を省略する。本実施形態によるカメラ200の動作は、
図9に示す動作と同一であるので、説明を省略する。
【0078】
本実施形態によれば、カメラ操作端末100とカメラ200とがデータ通信を開始する前に、撮像に関する設定(撮像パラメータの設定)を行うための動作を開始することができる。また、ステップS221の処理を行うことによって、設定された撮像パラメータが適用された画像をユーザがリアルタイムに確認することができる。
【0079】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
図12は、本実施形態によるカメラ操作端末100の構成を示している。本実施形態では、
図1に示す制御部101に報知制御部101eの機能が追加されている。報知制御部101eは、カメラ200との間で無線接続が確立された場合、カメラ200による撮像(保存用の画像の撮影)が可能になったことをユーザに報知する制御を行う。また、報知制御部101eは、カメラ200との間で無線通信の接続が確立される前に表示部108のタッチパネルが操作されることにより撮像指示(保存用の画像の撮影指示)が入力された場合、カメラ200による撮像を行えないことをユーザに報知する制御を行う。報知制御部101eの機能をソフトウェアとして実現してもよい。報知制御部101e以外の構成については、
図1に示す構成と同一であるので、説明を省略する。また、本実施形態によるカメラ200の構成については、
図2に示す構成と同一であるので、説明を省略する。
【0080】
本実施形態によるカメラ操作端末100の動作は、
図4〜
図8に示す処理のうち、
図4に示す処理を
図13に示す処理で置き換え、
図5に示す処理を
図14に示す処理で置き換え、
図6に示す処理を
図15に示す処理で置き換えることにより実現される。
図13において、
図4に示す動作と同一の動作には同一のステップ番号が付与されている。
図14において、
図5に示す動作と同一の動作には同一のステップ番号が付与されている。
図15において、
図6に示す動作と同一の動作には同一のステップ番号が付与されている。
【0081】
図13では、ステップS126で撮像パラメータがカメラ200へ送信された後、制御部101(報知制御部101e)は、カメラ200による画像の撮影が可能になったことをユーザに報知するメッセージ等を表示部108に表示させる(ステップS127)。本実施形態では、メッセージ等の表示によりユーザへの報知が行われるが、操作部107が有するLEDの点灯や点滅によりユーザへの報知を行ってもよいし、音声によりユーザへの報知を行ってもよい。カメラ200による画像の撮影が可能になったことをユーザに報知するメッセージ等の表示後、制御部101はステップS130の処理を行う。上記の動作以外の動作については、
図4に示す動作と同様であるので、説明を省略する。
【0082】
図14では、撮像に関する設定を変更する処理(ステップS143)が行われた後、制御部101は、表示部108のタッチパネルに対するユーザの操作を監視し、画像の撮影指示が入力されたか否かを判定する(ステップS144)。画像の撮影指示が入力されていない場合、制御部101はステップS110の処理を行う。
【0083】
画像の撮影指示が入力された場合、制御部101(報知制御部101e)は、カメラ200による画像の撮影を行えないことをユーザに報知するメッセージ等を表示部108に表示させる(ステップS145)。カメラ200による画像の撮影を行えないことをユーザに報知するメッセージ等の表示後、制御部101はステップS110の処理を行う。上記の動作以外の動作については、
図5に示す動作と同様であるので、説明を省略する。
【0084】
図15では、撮像に関する設定を変更する処理(ステップS164)が行われた後、制御部101は、表示部108のタッチパネルに対するユーザの操作を監視し、画像の撮影指示が入力されたか否かを判定する(ステップS165)。画像の撮影指示が入力されていない場合、制御部101はステップS110の処理を行う。
【0085】
画像の撮影指示が入力された場合、制御部101(通信制御部101c)は、無線通信回路部104を制御し、撮影指示を示す撮影指示情報をカメラ200へ無線送信する(ステップS166)。撮影指示情報の送信後、制御部101(通信制御部101c)は、無線通信回路部104を制御し、カメラ200から送信される保存画像データを無線受信させる(ステップS167)。保存画像データと表示画像データでは、例えば画像のサイズ(画素数)が異なる。
【0086】
カメラ操作端末100がメモリを有する場合、あるいは、カメラ操作端末100に外付けのメモリが装着されている場合、そのメモリに、ステップS167で無線受信された保存画像データを保存してもよい。あるいは、ステップS167で無線受信された保存画像データを、ストレージ機能を有する他の端末へ転送してもよい。上記の動作以外の動作については、
図6に示す動作と同様であるので、説明を省略する。
【0087】
本実施形態によるカメラ200の動作は、
図9に示す処理を
図16に示す処理で置き換えることにより実現される。
図16において、
図9に示す動作と同一の動作には同一のステップ番号が付与されている。
【0088】
図16では、ステップS220で撮像パラメータを受信していない場合、あるいは、ステップS221で撮像パラメータが撮像部206の撮像素子に設定された場合、制御部201(通信制御部201b)は、無線通信回路部204が行う無線通信を監視し、撮影指示情報を受信したか否かを判定する(ステップS230)。撮影指示情報を受信していない場合、制御部201はステップS210の処理を行う。
【0089】
撮影指示情報を受信した場合、制御部201(撮像制御部201a)は、撮像部206を制御し、保存画像データを生成するための撮像を行う。撮像部206によって撮像データが生成されると、制御部201は、撮像データに対して圧縮等の処理を行って保存画像データを生成する(ステップS231)。保存画像データの生成後、制御部201(通信制御部201b)は、無線通信回路部204を制御し、保存画像データをカメラ操作端末100へ無線送信する(ステップS232)。保存画像データの送信後、制御部201はステップS210の処理を行う。上記の動作以外の動作については、
図9に示す動作と同様であるので、説明を省略する。
【0090】
図15のステップS165〜S167の処理を、
図6に示す処理に追加すると共に、
図16のステップS230〜S232の処理を、
図9に示す処理に追加してもよい。また、本実施形態において、
図7に示す処理を、
図11に示す処理で置き換えてもよい。
【0091】
本実施形態によれば、カメラ操作端末100とカメラ200とがデータ通信を開始する前に、撮像に関する設定(撮像パラメータの設定)を行うための動作を開始することができる。また、ステップS127の処理を行うことによって、カメラ200による撮像(保存用の画像の撮影)が可能になったことをユーザが認識することができる。さらに、ステップS145の処理を行うことによって、カメラ操作端末100とカメラ200との無線接続が確立されていないときに撮像指示が有効にならないことをユーザが認識することができる。
【0092】
また、ステップS166の処理を行うことによって、カメラ操作端末100からカメラ200の撮像動作(保存用の画像の撮影動作)を制御することができる。
【0093】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。
図17は、本実施形態によるカメラ操作端末100の構成を示している。本実施形態では、
図1に示す制御部101に記録制御部101fの機能が追加されていると共に、
図1に示す構成に対してメモリ109が追加されている。記録制御部101fは、カメラ200との間で無線通信の接続が確立される前に表示部108のタッチパネルが操作されることにより撮像指示が入力された場合、撮像部106の撮像素子が生成した撮像データをメモリ109に記録する。記録制御部101fの機能をソフトウェアとして実現してもよい。記録制御部101fおよびメモリ109以外の構成については、
図1に示す構成と同一であるので、説明を省略する。また、本実施形態によるカメラ200の構成については、
図2に示す構成と同一であるので、説明を省略する。
【0094】
本実施形態によるカメラ操作端末100の動作は、
図4〜
図8に示す処理のうち、
図5に示す処理を
図18に示す処理で置き換えることにより実現される。
図18において、
図5に示す動作と同一の動作には同一のステップ番号が付与されている。
【0095】
図18では、撮像に関する設定を変更する処理(ステップS143)が行われた後、制御部101は、表示部108のタッチパネルに対するユーザの操作を監視し、画像の撮影指示が入力されたか否かを判定する(ステップS144)。画像の撮影指示が入力されていない場合、制御部101はステップS110の処理を行う。
【0096】
画像の撮影指示が入力された場合、制御部101(記録制御部101f)は、撮像部106から撮像データを取得し、取得した撮像データをメモリ109に記録することにより撮像データを保存する(ステップS146)。撮像データの保存後、制御部101はステップS110の処理を行う。上記の動作以外の動作については、
図5に示す動作と同様であるので、説明を省略する。本実施形態によるカメラ200の動作は、
図9に示す動作と同一であるので、説明を省略する。
【0097】
本実施形態によれば、カメラ操作端末100とカメラ200とがデータ通信を開始する前に、撮像に関する設定(撮像パラメータの設定)を行うための動作を開始することができる。また、カメラ操作端末100とカメラ200との無線接続が確立されていない場合でも、撮影した画像を保存することが可能となり、撮影タイミングを逃すことを防ぐことができる。
【0098】
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。本実施形態によるカメラ操作端末100の構成は、
図10に示す構成と同一である。本実施形態では、ROM102(記憶部)には、カメラ200が起動したときにカメラ200の撮像部206の撮像素子に設定される撮像パラメータが格納されている。カメラ操作端末100がメモリを有する場合、あるいは、カメラ操作端末100に外付けのメモリが装着されている場合、そのメモリに上記の撮像パラメータが格納されていてもよい。本実施形態では、撮像制御部101dは、カメラ操作端末100が起動したときに、上記の撮像パラメータを撮像部106の撮像素子に設定する。本実施形態によるカメラ200の構成については、
図2に示す構成と同一であるので、説明を省略する。
【0099】
図19は、ROM202に格納されている撮像パラメータを示している。
図19に示すように、カメラタイプおよびカメラ名と撮像パラメータ(ズーム量、フォーカス位置、・・・、ホワイトバランス)とを関連付けたテーブルがROM102に保存されている。このテーブルに保存されている撮像パラメータの値は、カメラ200の電源が投入されてカメラ200が起動したときにカメラ200の撮像部206の撮像素子に設定される撮像パラメータの初期値である。
【0100】
本実施形態によるカメラ操作端末100の動作は、
図4〜
図8に示す処理のうち、
図4に示す処理を
図20に示す処理で置き換えることにより実現される。
図20において、
図4に示す動作と同一の動作には同一のステップ番号が付与されている。
【0101】
図20では、ステップS102で接続フラグが設定された後、制御部101は、撮像パラメータの初期設定を行う(ステップS103)。本実施形態では、ステップS101では撮像パラメータの初期設定は行われず、ステップS103で行われる。撮像パラメータの初期設定後、制御部101はステップS110の処理を行う。上記の動作以外の動作については、
図4に示す動作と同様であるので、説明を省略する。
【0102】
図21は、撮像パラメータの初期設定(ステップS103)の詳細を示している。制御部101は、表示部108のタッチパネルに対するユーザの操作を監視し、カメラタイプが入力されたか否かを判定する(ステップS181)。カメラタイプが入力されていない場合、制御部101は、ユーザの操作の監視と、カメラタイプが入力されたか否かの判定とを継続する。カメラタイプが入力された場合、制御部101(撮像制御部101d)は、入力されたカメラタイプに対応する撮像パラメータをROM102から読み出し、撮像部106の撮像素子に設定する(ステップS182)。
【0103】
図19に示すテーブルにおいて、カメラ200に対応するカメラタイプが保存されていない場合に、ユーザがカメラタイプと撮像パラメータとを入力し、それらを、
図19に示すテーブルに追加できるようにしてもよい。
【0104】
本実施形態によるカメラ200の動作は、
図9に示す動作と同一であるので、説明を省略する。
【0105】
図22は、撮像パラメータの初期設定(ステップS103)が行われない場合の画像を示している。
図22(a)は、カメラ操作端末100およびカメラ200が起動した直後、カメラ操作端末100とカメラ200との無線接続が確立される前にカメラ操作端末100の表示部108に表示される画像を示し、
図22(b)は、カメラ操作端末100とカメラ200との無線接続が確立された後にカメラ操作端末100の表示部108に表示される画像を示している。
【0106】
図22(a)では、カメラ操作端末100の撮像部106の撮像素子で生成された撮像データに基づく画像が表示部108に表示される。また、
図22(b)では、カメラ200の撮像部206の撮像素子で生成された撮像データに基づく画像が表示部108に表示される。カメラ操作端末100とカメラ200との撮像パラメータの初期値が異なるため、表示部108に表示される画像が切り替わった時点で、表示部108に表示される画像の視野範囲が切り替わり、操作者に違和感を与える状態が発生する。
【0107】
図23は、撮像パラメータの初期設定(ステップS103)が行われる場合の画像を示している。
図23(a)は、カメラ操作端末100およびカメラ200が起動した直後、カメラ操作端末100とカメラ200との無線接続が確立される前にカメラ操作端末100の表示部108に表示される画像を示し、
図23(b)は、カメラ操作端末100とカメラ200との無線接続が確立された後にカメラ操作端末100の表示部108に表示される画像を示している。
【0108】
図23(a)では、カメラ操作端末100の撮像部106の撮像素子で生成された撮像データに基づく画像が表示部108に表示される。このとき、カメラ200の起動時に撮像部206の撮像素子に設定される撮像パラメータと同一の撮像パラメータがカメラ操作端末100の撮像部106の撮像素子に設定されている。
図23(b)では、カメラ200の撮像部206の撮像素子で生成された撮像データに基づく画像が表示部108に表示される。
図23(b)は、
図5のステップS143でユーザが撮像に関する設定を指示しなかった場合の画像を示している。カメラ操作端末100とカメラ200との撮像パラメータの初期値が同一であるため、表示部108に表示される画像が切り替わることによる視野範囲の変化が軽減される。したがって、操作者に違和感を与えることを防ぐことができる。
【0109】
本実施形態によれば、カメラ操作端末100とカメラ200とがデータ通信を開始する前に、撮像に関する設定(撮像パラメータの設定)を行うための動作を開始することができる。また、ステップS103の処理を行うことによって、カメラ200から無線送信される撮像データ(表示画像データ)の無線受信が開始された後、表示部108に表示される画像が切り替わったときの画像の視野範囲の変化を軽減することができる。
【0110】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。