特許第6245959号(P6245959)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6245959
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/10 20060101AFI20171204BHJP
   F21V 7/00 20060101ALI20171204BHJP
   F21V 7/22 20060101ALI20171204BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20171204BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20171204BHJP
【FI】
   F21S8/10 371
   F21S8/10 385
   F21V7/00 350
   F21V7/00 570
   F21V7/22 210
   F21V7/22 250
   F21V8/00 310
   F21V8/00 320
   F21V8/00 330
   F21Y115:10
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-241523(P2013-241523)
(22)【出願日】2013年11月22日
(65)【公開番号】特開2015-103328(P2015-103328A)
(43)【公開日】2015年6月4日
【審査請求日】2016年10月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】矢田部 学
(72)【発明者】
【氏名】井手 直道
(72)【発明者】
【氏名】四方 作刀志
【審査官】 津田 真吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−109871(JP,A)
【文献】 特開2003−132713(JP,A)
【文献】 特開2001−166303(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/10
F21V 7/00
F21V 8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、当該光源から出射された光を導光させつつ発光する導光体とを備える灯具であって、
前記導光体は、
当該導光体の後面に設けられ、前記光源からの前方への光を当該導光体内に入射させる入射面と、
当該導光体の前面のうち前記入射面の前方に位置する部分に金属反射膜が被膜されて構成され、前記入射面から当該導光体内に入射した光を、前後方向と略直交する直交方向における一方側の反射方向へ内部反射させる前部反射面と、
当該導光体の後面のうち前記前部反射面の前記反射方向に位置する部分に金属反射膜が被膜されて構成され、前記前部反射面で内部反射された光を前方へ内部反射させる後部反射面と、
当該導光体の前面のうち前記後部反射面の前方に位置する部分に設けられ、前記後部反射面で内部反射された光を前方へ出射させる出射面と、
を有するとともに、
前面の前記前部反射面と後面の前記後部反射面とが、正面視で前記直交方向に部分的に重なっており、
前記導光体は、当該導光体の前面のうち、前記前部反射面と前記出射面との間の位置に、当該前部反射面及び当該出射面と連なりつつ、前記前部反射面よりも透過率の高い金属反射膜が被膜されて構成され、前記入射面又は前記後部反射面からの光のうち、一部を前方へ透過させつつ残りを前記反射方向へ内部反射させる第二前部反射面を有することを特徴とする灯具。
【請求項2】
光源と、当該光源から出射された光を導光させつつ発光する導光体とを備える灯具であって、
前記導光体は、
当該導光体の後面に設けられ、前記光源からの前方への光を当該導光体内に入射させる入射面と、
当該導光体の前面のうち前記入射面の前方に位置する部分に金属反射膜が被膜されて構成され、前記入射面から当該導光体内に入射した光を、前後方向と略直交する直交方向における一方側の反射方向へ内部反射させる前部反射面と、
当該導光体の後面のうち前記前部反射面の前記反射方向に位置する部分に金属反射膜が被膜されて構成され、前記前部反射面で内部反射された光を前方へ内部反射させる後部反射面と、
当該導光体の前面のうち前記後部反射面の前方に位置する部分に設けられ、前記後部反射面で内部反射された光を前方へ出射させる出射面と、
を有するとともに、
当該導光体の前面のうち、前記前部反射面と前記出射面との間の位置であって、正面視で前記後部反射面と対応する領域の一部に、前記入射面又は前記後部反射面からの光のうち、前記前部反射面から前方への透過光よりも多い一部の光を前方へ透過させつつ残りを前記反射方向へ内部反射させる他の第二前部反射面を有することを特徴とする灯具
【請求項3】
前記導光体の前記入射面の後方に配置され、前記光源からの光を導光させつつ前記入射面に向けて出射させる他の導光体を備え、
前記光源は、前記他の導光体のうち、前後方向及び前記直交方向の何れとも略直交する第二直交方向の端面に対向配置され、
前記他の導光体の後面には、前記光源から出射されて前記端面から当該他の導光体内に入射した光を前方へ反射させる複数のレンズカットが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の灯具。
【請求項4】
前記導光体と前記他の導光体とは、前後方向に隙間を介在させて配置されるとともに前記第二直交方向の両端で連結された状態で、互いに一体成形されていることを特徴とする請求項3に記載の灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導光体を発光させる灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば車両用などの各種の灯具として、光源からの光によって導光体を発光させるものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。このような灯具では、一般に、光源からの光を側端部から導光体内に入射させた後に、当該導光体内を導光させつつ後面で前方へ反射させて前面から出射させることにより、この導光体の前面を発光させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−198536号公報
【特許文献2】特開2011−216279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の灯具では、非点灯時の見栄えが、透明な導光体の前面を露出させた代わり映えのしないものであり、この前面が明らかに発光部と分かるものであった。つまり、導光体のうち非点灯時に明らかに発光部と分かる透明な前面が単純に発光しており、その発光態様は斬新性に乏しいものであった。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、斬新な発光態様で導光体を発光させることができる灯具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
光源と、当該光源から出射された光を導光させつつ発光する導光体とを備える灯具であって、
前記導光体は、
当該導光体の後面に設けられ、前記光源からの前方への光を当該導光体内に入射させる入射面と、
当該導光体の前面のうち前記入射面の前方に位置する部分に金属反射膜が被膜されて構成され、前記入射面から当該導光体内に入射した光を、前後方向と略直交する直交方向における一方側の反射方向へ内部反射させる前部反射面と、
当該導光体の後面のうち前記前部反射面の前記反射方向に位置する部分に金属反射膜が被膜されて構成され、前記前部反射面で内部反射された光を前方へ内部反射させる後部反射面と、
当該導光体の前面のうち前記後部反射面の前方に位置する部分に設けられ、前記後部反射面で内部反射された光を前方へ出射させる出射面と、
を有するとともに、
前面の前記前部反射面と後面の前記後部反射面とが、正面視で前記直交方向に部分的に重なっており、
前記導光体は、当該導光体の前面のうち、前記前部反射面と前記出射面との間の位置に、当該前部反射面及び当該出射面と連なりつつ、前記前部反射面よりも透過率の高い金属反射膜が被膜されて構成され、前記入射面又は前記後部反射面からの光のうち、一部を前方へ透過させつつ残りを前記反射方向へ内部反射させる第二前部反射面を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
光源と、当該光源から出射された光を導光させつつ発光する導光体とを備える灯具であって、
前記導光体は、
当該導光体の後面に設けられ、前記光源からの前方への光を当該導光体内に入射させる入射面と、
当該導光体の前面のうち前記入射面の前方に位置する部分に金属反射膜が被膜されて構成され、前記入射面から当該導光体内に入射した光を、前後方向と略直交する直交方向における一方側の反射方向へ内部反射させる前部反射面と、
当該導光体の後面のうち前記前部反射面の前記反射方向に位置する部分に金属反射膜が被膜されて構成され、前記前部反射面で内部反射された光を前方へ内部反射させる後部反射面と、
当該導光体の前面のうち前記後部反射面の前方に位置する部分に設けられ、前記後部反射面で内部反射された光を前方へ出射させる出射面と、
を有するとともに、
当該導光体の前面のうち、前記前部反射面と前記出射面との間の位置であって、正面視で前記後部反射面と対応する領域の一部に、前記入射面又は前記後部反射面からの光のうち、前記前部反射面から前方への透過光よりも多い一部の光を前方へ透過させつつ残りを前記反射方向へ内部反射させる他の第二前部反射面を有することを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の灯具において、
前記導光体の前記入射面の後方に配置され、前記光源からの光を導光させつつ前記入射面に向けて出射させる他の導光体を備え、
前記光源は、前記他の導光体のうち、前後方向及び前記直交方向の何れとも略直交する第二直交方向の端面に対向配置され、
前記他の導光体の後面には、前記光源から出射されて前記端面から当該他の導光体内に入射した光を前方へ反射させる複数のレンズカットが形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の灯具において、
前記導光体と前記他の導光体とは、前後方向に隙間を介在させて配置されるとともに前記第二直交方向の両端で連結された状態で、互いに一体成形されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、光源を発光させていない非点灯時には、前方から見たときに、導光体のうち、前面の前部反射面と、前面の出射面を透して後面の後部反射面とが視認される。そして、これら前面の前部反射面と後面の後部反射面とは、何れも金属反射膜が被膜されているとともに、正面視で前後方向と直交する直交方向(例えば上下方向)に部分的に重なっている。そのため、当該灯具を非点灯時に前方から見たときには、導光体の前面があたかも全面に亘って金属光沢を有している見栄えで視認される。
また、光源を発光させた点灯時には、この光源から出射されて入射面から前方向きに導光体内に入射した光が、前面の前部反射面で直交方向の一方側へ内部反射された後に、後面の後部反射面によって前方へ内部反射されて前面の出射面から出射することにより、当該出射面が発光する。したがって、この点灯時には、導光体のうち後面の後部反射面の前方に位置する出射面が発光するため、非点灯時に金属光沢を有する見栄えで視認された部分が発光することとなる。
よって、透明な導光体の前面を単純に発光させていた従来と異なり、斬新な発光態様で導光体を発光させることができる。
また、導光体は、その前面のうち、前部反射面と出射面との間の位置に、当該前部反射面及び当該出射面と連なりつつ、前部反射面よりも透過率の高い金属反射膜が被膜されて構成された第二前部反射面を有している。したがって、点灯時には、入射する光のほぼ全てが透過する出射面と、入射する光の一部だけが透過する第二前部反射面とが連なって発光するグラデーションの発光態様となり、より斬新な発光態様で導光体を発光させることができる。
【0011】
請求項4に記載の発明によれば、光源からの光を導光体に向けて出射させる他の導光体と、この他の導光体からの光によって発光する導光体とが、前後方向に隙間を介在させて配置されるとともに、前後方向及び直交方向の何れとも略直交する第二直交方向(例えば左右方向)の両端で連結された状態で、互いに一体成形されている。したがって、これら導光体及び他の導光体を別体で設ける場合に比べ、部品点数や組立工数を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態における灯具の正面図である。
図2】実施形態における灯具の要部の平面図である。
図3図1のIII−III線での断面図である。
図4】実施形態における灯具の変形例を説明するための側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における灯具1の正面図であり、図2は、灯具1の要部の平面図であり、図3は、図1のIII−III線での断面図である。
なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、灯具1から見た方向を意味するものとする。
【0015】
図1及び図2に示すように、灯具1は、2つのLED(発光ダイオード)2,2と、導光レンズ3とを備えている。これら2つのLED2,2及び導光レンズ3は、導光レンズ3(後述の第二導光部32)の前面を前方に露出させた状態で、ハウジング4に保持されている。
【0016】
2つのLED2,2は、灯具1の光源であり、後述するように、導光レンズ3の第一導光部31の両端面31a,31aに発光面を対向させた状態に配置されている。
【0017】
導光レンズ3は、2つのLED2,2から出射された光を導光させつつ当該光によって発光するものであり、無色透明の導光材料を基体としている。この導光レンズ3は、2つのLED2,2からの光を長手方向に広げつつ出射させる第一導光部31と、この第一導光部31からの光によって発光する第二導光部32とを備えて構成されている。
【0018】
このうち、第一導光部31は、長手方向に沿って後方へやや湾曲した断面略矩形状の長尺な棒状に形成され、正面視で左上がりにやや傾斜するとともに平面視で左斜め後方へ傾斜した状態に配置されている。この第一導光部31のうち、左右方向の両端面31a,31aは、2つのLED2,2と対向しており、これら2つのLED2,2から出射された光を当該第一導光部31内に入射させる入射面となっている。また、第一導光部31のうち、長手方向に沿った後面31bには、図示しない複数のレンズカットが長手方向に沿って略全面に亘って形成されている。そのため、2つのLED2,2から出射されて両端面31aから第一導光部31(導光レンズ3)内に入射した光は、当該第一導光部31内を長手方向に沿って導光しつつ後面31bのレンズカットで前方へ反射されて、当該第一導光部31の前面31cから前方へ出射する。
【0019】
第二導光部32は、第一導光部31と同様に、長手方向に沿って後方へやや湾曲した長尺な形状に形成され、正面視で左上がりにやや傾斜するとともに平面視で左斜め後方へ傾斜した状態で、第一導光部31の前方に配置されている。この第二導光部32は、図3に示すように、左右方向と直交する断面形状が略一様なものとなっており、第一導光部31と上端の位置が一致している。
【0020】
第二導光部32の後面は、第一導光部31から出射された光を当該第二導光部32内に入射させる入射面32aと、当該第二導光部32内に入射して後述の前部反射面32cで内部反射された光をさらに内部反射させる後部反射面32bとを有している。
入射面32aは、第二導光部32の後面のうちの上部に形成されており、第一導光部31の前面31cとの間に隙間を介在させつつ当該前面31cと正対している。この入射面32aは、第一導光部31から前方へ出射された光をそのまま第二導光部32内に入射させる。
後部反射面32bは、第二導光部32の後面のうち入射面32aよりも下側の部分(図3に太線で示す部分)に、側面視で前下がりに傾斜しつつ後方へ膨らむ湾曲面状に形成されている。この後部反射面32bは、金属光沢を有する金属反射膜として透過率がほぼ0%のアルミニウム皮膜が蒸着されているとともに、後述の前部反射面32cの下方に位置しており、当該前部反射面32cで内部反射された光を前方へさらに内部反射させる。
【0021】
第二導光部32の前面は、ハウジング4から前方に露出しており、側面視で前下がりに傾斜しつつ前方へ膨らむ湾曲面状に形成されて、当該第二導光部32の後面と下端で繋がっている。
この第二導光部32の前面のうち、入射面32aの前方に位置する上側部分(図3に太線で示す部分)は、入射面32aから第二導光部32内に入射した光を下方へ内部反射させる前部反射面32cとなっており、金属光沢を有する金属反射膜として透過率がほぼ0%のアルミニウム皮膜が蒸着されている。また、前部反射面32cは、第二導光部32の後面の後部反射面32bと、正面視で上下方向に部分的に重なっている。つまり、左右方向と直交する各断面において、前部反射面32cの下端が後部反射面32bの上端よりも下側に位置している。
また、第二導光部32の前面のうち、前部反射面32cよりも下側の部分は、アルミニウム皮膜などの金属反射膜が被膜されておらず、第二導光部32内から前方へ光を出射させる出射面32dとなっている。この出射面32dは、後部反射面32bの前方に位置しており、当該後部反射面32bで前方へ内部反射された光を第二導光部32内から出射させる。
【0022】
また、第二導光部32は、第一導光部31との間に略全長に亘って前後方向に隙間を介在させつつ、長手方向(左右方向)の両端では第一導光部31と連結されており(図2参照)、本実施形態では、第一導光部31と互いに一体成形されている。
【0023】
以上の構成を具備する灯具1では、2つのLED2,2を発光させていない非点灯時には、前方から見たときに、導光レンズ3のうちハウジング4から露出した第二導光部32の前面が視認される。より詳しくは、第二導光部32のうち、前面上部の前部反射面32cと、この前部反射面32cよりも下側部分を透して後面の後部反射面32bとが視認される。そして、これら前面の前部反射面32cと後面の後部反射面32bとは、何れも金属光沢を有する金属反射膜(アルミニウム皮膜)が被膜されているとともに、正面視で上下方向に部分的に重なっている。そのため、当該灯具1を非点灯時に前方から見たときには、導光レンズ3(第二導光部32)の前面が、あたかも全面に亘って金属光沢を有しているメタリックな見栄えで視認される。
【0024】
一方、2つのLED2,2を発光させた点灯時には、この2つのLED2,2から出射された光が、導光レンズ3の第一導光部31の両端面31a,31aから当該第一導光部31内に入射してその内部を長手方向へ導光していく。そして、この光は、第一導光部31の後面31bに形成された複数のレンズカットで前方へ反射されて、当該第一導光部31の前面31cから前方へ出射される。第一導光部31から前方へ出射された光は、第二導光部32の後面の入射面32aから当該第二導光部32内に入射した後、その前面上部の前部反射面32cで下方へ内部反射される。そして、この光が、第二導光部32の後面の後部反射面32bによって前方へ内部反射されて前面の出射面32dから出射することにより、当該出射面32dが発光する。したがって、この点灯時には、第二導光部32のうち後面の後部反射面32bの前方に位置する出射面32dが発光するため、非点灯時に金属光沢を有する見栄えで視認された部分が発光することとなる。
【0025】
以上のように、本実施形態の灯具1によれば、非点灯時には、導光レンズ3(第二導光部32)の前面があたかも全面に亘って金属光沢を有している見栄えで視認される一方で、点灯時には、第二導光部32のうち後面の後部反射面32bの前方に位置する出射面32dが発光する。したがって、この点灯時には、非点灯時に金属光沢を有する見栄えで視認された部分が発光することとなり、透明な導光体の前面を単純に発光させていた従来と異なり、斬新な発光態様で導光レンズ3(第二導光部32)を発光させることができる。
【0026】
また、第一導光部31と第二導光部32とが、前後方向に隙間を介在させて配置されるとともに長手方向(左右方向)の両端で連結された状態で、導光レンズ3全体として互いに一体成形されているので、これら第一導光部31及び第二導光部32を別体で設ける場合に比べ、部品点数や組立工数を低減させることができる。
【0027】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0028】
例えば、上記実施形態では、第二導光部32の前面に、透過率がほぼ0%の金属反射膜(アルミニウム皮膜)が被膜された前部反射面32cと、金属反射膜が被膜されていない出射面32dとが形成されていることとしたが、図4に示すように、上記実施形態における出射面32dの上部を、前部反射面32cよりも透過率の高い金属反射膜が被膜された第二前部反射面32eとしてもよい。具体的には、この第二前部反射面32eは、第二導光部32の前面のうち前部反射面32cと出射面32dとの間の位置に、当該前部反射面32c及び当該出射面32dと連なって形成されている。また、第二前部反射面32eは、前部反射面32cよりも透過率の高い(例えば透過率50%の)アルミニウム皮膜が蒸着された、いわゆるハーフミラー面であり、入射面32a又は後部反射面32bから当該第二前部反射面32eに入射した光のうち、一部を前方へ透過させつつ残りを下方へ内部反射させる。このような第二前部反射面32eを設けることにより、灯具1の点灯時には、入射する光のほぼ全てが透過する出射面32dと、入射する光の一部だけが透過する第二前部反射面32eとが連なって発光するグラデーションの発光態様となり、より斬新な発光態様で導光レンズ3(第二導光部32)を発光させることができる。
【符号の説明】
【0029】
1 灯具
2 LED(光源)
3 導光レンズ
31 第一導光部(他の導光体)
31a 端面
31b 後面
31c 前面
32 第二導光部(導光体)
32a 入射面
32b 後部反射面
32c 前部反射面
32d 出射面
32e 第二前部反射面
図1
図2
図3
図4