(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
図1は本発明の第1の実施の形態における第1コネクタの斜視図、
図2は本発明の第1の実施の形態における第1コネクタの斜め上から観た分解図、
図3は本発明の第1の実施の形態における第1コネクタの斜め下から観た分解図である。なお、
図1において、(a)は斜め上から観た図、(b)は斜め下から観た図である。
【0025】
図において、1は本実施の形態におけるコネクタであって、一対の基板対基板コネクタの一方としての第1コネクタである。該第1コネクタ1は、実装部材としての図示されない基板である第1基板の表面に実装される表面実装型のコネクタであって、後述される相手方コネクタとしての第2コネクタ101と互いに嵌合される。また、該第2コネクタ101は一対の基板対基板コネクタの他方であり、実装部材としての図示されない基板である第2基板の表面に実装される表面実装型のコネクタである。
【0026】
なお、本実施の形態における第1コネクタ1及び第2コネクタ101は、好適には、基板としての第1基板及び第2基板を電気的に接続するために使用するものであるが、他の部材を電気的に接続するためにも使用することができる。前記第1基板及び第2基板は、例えば、電子機器等に使用されるプリント回路基板、フレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)、フレキシブル回路基板(FPC:Flexible Printed Circuit)等であるが、いかなる種類の基板であってもよい。
【0027】
また、本実施の形態において、第1コネクタ1及び第2コネクタ101の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、前記第1コネクタ1及び第2コネクタ101の各部が図に示される姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
【0028】
そして、前記第1コネクタ1は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成されたコネクタ本体としてのハウジングである第1ハウジング11を有する。該第1ハウジング11は、図に示されるように、概略直方体である概略長方形の厚板状の形状を備え、第2コネクタ101が嵌入される側、すなわち、嵌合面11a側(
図2における上側)には、周囲が囲まれた概略長方形の凹部12が形成されている。そして、該凹部12内には島部としての第1凸部13が第1ハウジング11と一体的に形成され、また、前記第1凸部13の両側には該第1凸部13と平行に延在する側壁部14が第1ハウジング11と一体的に形成されている。
【0029】
この場合、前記第1凸部13及び側壁部14は、凹部12の底面から上方に向けて突出し、第1ハウジング11の長手方向に延在する。これにより、前記第1凸部13の両側には、凹部12の一部として、第1ハウジング11の長手方向に延在する細長い凹部である凹溝部12aが第1凸部13と側壁部14との間に形成される。なお、図に示される例において、前記第1凸部13は単数であるが、複数であってもよく、その数はいくつであってもよい。
【0030】
ここで、前記第1凸部13の両側の側面には凹溝状の第1端子収容内側キャビティ15aが形成されている。また、前記側壁部14の内側の側面には凹溝状の第1端子収容外側キャビティ15bが形成されている。そして、前記第1端子収容内側キャビティ15aと第1端子収容外側キャビティ15bとは、凹溝部12aの底面において連結され互いに一体化しているので、第1端子収容内側キャビティ15aと第1端子収容外側キャビティ15bとを統合的に説明する場合には、第1端子収容キャビティ15として説明する。
【0031】
該第1端子収容キャビティ15は、第1凸部13の両側に、所定のピッチで複数個ずつ形成されている。そして、第1端子収容キャビティ15の各々に収容される端子としての第1端子61も、第1凸部13の両側に、同様のピッチで複数個ずつ配設されている。なお、図に示される例においては、説明の都合上、第1端子収容キャビティ15は、第1凸部13の両側に2個ずつ形成されているが、その個数は3つ以上であってもよく、ピッチとともに、任意に設定することができる。
【0032】
さらに、前記第1凸部13の両側の側面には、第1端子収容内側キャビティ15aと並んで、接触腕部収容内側キャビティ16aが形成されている。また、前記側壁部14の内側の側面には、第1端子収容外側キャビティ15bと並んで、接触腕部収容外側キャビティ16bが形成されている。なお、接触腕部収容内側キャビティ16aと接触腕部収容外側キャビティ16bとを統合的に説明する場合には、接触腕部収容キャビティ16として説明する。該接触腕部収容キャビティ16は、第1端子収容キャビティ15よりも第1ハウジング11の長手方向の外側に位置し、凹溝部12aの両側に2個ずつ形成されている。そして、各接触腕部収容内側キャビティ16a及び各接触腕部収容外側キャビティ16bには、第1補強金具51の第1接触腕部58の第1接触部58d及び接続壁部58c並びに第2接触部58aの少なくとも一部が収容される。
【0033】
また、接触腕部収容内側キャビティ16aの壁面には、前記接続壁部58cに形成された係止部58eを収容するために、上下方向、すなわち、第1ハウジング11の厚さ方向に延在する係止部収容溝13aが形成されている。該係止部収容溝13aの上端壁13bに前記係止部58eの先端が係止可能となる。
【0034】
前記第1端子61は、導電性の金属板に打抜き、曲げ等の加工を施すことによって一体的に形成された部材であり、被保持部63と、該被保持部63の下端に接続されたテール部62と、前記被保持部63の上端に接続された上側接続部67と、該上側接続部67の内方端近傍に形成された第2接触部66と、該第2接触部66に接続された下側接続部64と、該下側接続部64の自由端近傍に形成された第1接触部65とを備える。
【0035】
そして、前記被保持部63は、上下方向、すなわち、第1ハウジング11の厚さ方向に延在し、前記第1端子収容外側キャビティ15bに嵌入されて保持される部分である。また、前記テール部62は、被保持部63に対して曲げて接続され、左右方向、すなわち、第1ハウジング11の幅方向に外方を向いて延出し、第1基板の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続される。なお、前記導電トレースは、典型的には、信号ラインである。さらに、前記上側接続部67は、被保持部63に対して曲げて接続され、第1ハウジング11の幅方向に内方を向いて延出する。
【0036】
前記上側接続部67の内方端には、下方に向けて曲げられ、かつ、第1ハウジング11の幅方向に内方を向いて突出する湾曲した第2接触部66が形成されている。また、前記下側接続部64は、前記第2接触部66の下端に接続されたU字状の側面形状を備える部分である。前記下側接続部64の自由端、すなわち、前記内方の上端近傍には、U字状に曲げられ、かつ、第1ハウジング11の幅方向に外方を向いて突出する湾曲した第1接触部65が形成されている。なお、該第1接触部65には、必要に応じて、図に示されるような突起を形成することもできる。
【0037】
前記第1端子61は、実装面11b側(
図3における下側)から、第1端子収容キャビティ15内に嵌入され、被保持部63が側壁部14の内側の側面に形成された第1端子収容外側キャビティ15bの側壁によって両側から挟持されることにより、第1ハウジング11に固定される。この状態、すなわち、第1端子61が第1ハウジング11に装填された状態において、前記第1接触部65と第2接触部66とは、凹溝部12aの左右両側に位置し、互いに向合っている。
【0038】
なお、第1端子61は、金属板に加工を施すことによって一体的に形成された部材であるので、ある程度の弾性を備える。そして、その形状から明らかなように、互いに向合う第1接触部65と第2接触部66との間隔は、弾性的に変化可能である。すなわち、第1接触部65と第2接触部66との間に第2コネクタ101が備える後述される第2端子161が挿入されると、それにより、第1接触部65と第2接触部66との間隔は弾性的に伸長する。
【0039】
また、前記第1ハウジング11の長手方向両端には嵌合ガイド部としての第1突出端部21が各々配設されている。各第1突出端部21には、前記凹部12の一部として突出端凹部22が形成されている。該突出端凹部22は、略長方形の凹部であり、各凹溝部12aの長手方向両端に接続されている。そして、前記突出端凹部22は、第1コネクタ1及び第2コネクタ101が嵌合された状態において、該第2コネクタ101が備える後述される第2突出端部122が挿入される挿入凹部として機能する。
【0040】
さらに、前記第1突出端部21は、側壁部14の長手方向両端から第1ハウジング11の長手方向に延出する側壁延長部21bと、第1ハウジング11の短手方向に延在し、両端が側壁延長部21bに接続された端壁部21cとを備える。各第1突出端部21において、端壁部21cとその両端に接続された側壁延長部21bとは、連続したコ字状の側壁を形成し、略長方形の突出端凹部22の三方を画定する。
【0041】
そして、前記第1突出端部21には、補強金具としての第1補強金具51が取付けられる。該第1補強金具51は、第1突出端部21に形成された第1金具保持凹部26内に収容されて保持される。該第1金具保持凹部26は、嵌合面11a側から観て、連続したコ字状であり、第1突出端部21の上面21aに開口し、該上面21aから第1ハウジング11の厚さ方向下向きに延出するスリット状の空間である。
【0042】
具体的には、前記第1金具保持凹部26は、第1ハウジング11の厚さ方向、かつ、端壁部21cとその両端に接続された側壁延長部21bとが形成するコ字状の側壁の中心軸に沿った方向に延在する連続した溝状の外側端部収容部26aと、該外側端部収容部26aに連結し、側壁部14と側壁延長部21bとの間に形成され、第1ハウジング11の幅方向に外方を向いて開放する側板部収容キャビティ26dと、該側板部収容キャビティ26dに連結し、第1ハウジング11の上方を向いて開放する接触腕部収容上側キャビティ26bと、前記外側端部収容部26aに連結し、端壁部21cの外側面に開口する中央脚部収容キャビティ26cとを備える。
【0043】
本実施の形態において、第1補強金具51は、金属板に打抜き、曲げ等の加工を施すことによって一体的に形成された部材であり、第1ハウジング11の幅方向に延在する細長い帯状の本体部としての第1本体部52と、該第1本体部52における第1ハウジング11の幅方向外側端に曲げて接続され、第1ハウジング11の長手方向に延在する側板部としての第1側板部57とを備える。第1補強金具51は、嵌合面11a側から観て、第1本体部52と第1側板部57とがL字状となっており、各第1金具保持凹部26内に2つずつ収容される。
【0044】
前記第1補強金具51は、互いに接続された第1本体部52と第1側板部57とがL字状となっているので、剛性が高く、変形しにくくなっている。したがって、第1補強金具51を第1金具保持凹部26内に収容することによって、第1ハウジング11の強度が効果的に補強される。
【0045】
なお、各第1金具保持凹部26内に収容される第1補強金具51の各々の形状は、第1ハウジング11の長手方向に延在する中心線に関して、互いに左右対称となっている。つまり、1つの第1金具保持凹部26内に収容される左右の第1補強金具51は、第1ハウジング11を左右に分割する平面に関して、互いに鏡像となっている。
【0046】
前記第1補強金具51は、さらに、第1側板部57の下端に接続された基板接続部としての第1側方脚部56と、前記第1側板部57の上端に接続された接触腕部としての第1接触腕部58と、前記第1本体部52における第1ハウジング11の幅方向内側端の下端に接続された基板接続部としての第1中央脚部55と、前記第1側板部57の上端に接続されたハウジング保護片57bとを備える。なお、前記第1側方脚部56の側縁には、突起状の第1ロック掛止部57aが形成されている。
【0047】
前記第1側方脚部56は、第1側板部57と同一面上に延在する板状部材であり、前記第1中央脚部55は、第1本体部52と同一面上に延在する板状部材である。そして、前記第1側方脚部56及び第1中央脚部55は、その下端が第1基板の表面に形成された接続パッドにはんだ付等によって接続可能となっている。前記第1側方脚部56及び第1中央脚部55の下端が第1基板の接続パッドにはんだ付等によって接続されることにより、第1補強金具51はより変形しにくくなるので、第1ハウジング11の強度がより効果的に補強される。なお、第1側方脚部56又は第1中央脚部55のいずれか一方の下端のみを第1基板の接続パッドにはんだ付等によって接続することもできる。さらに、第1側方脚部56又は第1中央脚部55のいずれか一方を省略することもできる。
【0048】
また、左右の第1補強金具51が分離しているので、例えば、第1基板が曲がったり歪(ゆが)んだりして多少変形した場合であっても、かかる変形に追従して第1ハウジング11は変形することができる。つまり、第1補強金具51を第1金具保持凹部26内に収容することによって、第1ハウジング11は、柔軟性と剛性とを兼ね備えたものとなる。
【0049】
さらに、前記第1基板の接続パッドは、第1基板が備える電力ライン等の導電トレースに連結されたものであってもよい。この場合、第1補強金具51は、第2コネクタ101が備える後述される第2補強金具151と接触することによって、第1基板が備える電力ライン等の導電トレースと第2基板が備える電力ライン等の導電トレースとを電気的に接続する接続回路部品として機能する。各第1金具保持凹部26内に収容される左右の第1補強金具51の第1中央脚部55がそれぞれ接続される接続パッドを互いに分離された別個のものとすれば、個々の第1補強金具51が1つ1つの電気回路を接続する接続回路部品として機能するので、1つの第1コネクタ1が備える合計4つの第1補強金具51によって4つの電気回路を接続することができる。
【0050】
また、第1接触腕部58は、第1側方脚部56の真上において、第1側板部57の上端に接続されている。すなわち、第1接触腕部58と第1側方脚部56とは、嵌合面11a側から観てほぼ同一位置において第1側板部57に接続されている。
【0051】
そして、湾曲した帯状の板部材である第1接触腕部58は、基端が第1側板部57の上端に接続され、先端が斜め下方を向くように曲げられた湾曲した上側接続部58fと、該上側接続部58fに基端が接続され、下方に向けて曲げられ、かつ、第1ハウジング11の幅方向に内方を向いて突出する湾曲した第2接触部58aと、該第2接触部58aの下端に接続されたU字状の側面形状を備える下側接続部58bと、該下側接続部58bに基端が接続され、上方に向けて延出する接続壁部58cと、該接続壁部58cの上端に接続され、U字状に曲げられ、かつ、第1ハウジング11の幅方向に外方を向いて突出する湾曲した第1接触部58dと、前記接続壁部58cの背面から、先端が上方を向くように第1ハウジング11の幅方向に内方に切起こされた係止部58eとを備える。
【0052】
前記第1補強金具51は、嵌合面11a側から、第1金具保持凹部26内に嵌入され、第1側板部57が側壁部14と側壁延長部21bとの間に形成された側板部収容キャビティ26dの側壁によって両側から挟持されることにより、第1ハウジング11に固定される。具体的には、第1ロック掛止部57aが側板部収容キャビティ26dの側壁に食込んで係止される。また、第1中央脚部55は、中央脚部収容キャビティ26c内に収容される。さらに、ハウジング保護片57bの上面が第1ハウジング11の嵌合面11aと面一となるか、又は、該嵌合面11aより上方に位置するので、該嵌合面11aがハウジング保護片57bによって保護される。
【0053】
この状態、すなわち、第1補強金具51が第1ハウジング11に装填された状態において、第1接触腕部58の接続壁部58c、第1接触部58d、第2接触部58a及び上側接続部58fの少なくとも一部は、接触腕部収容内側キャビティ16a、接触腕部収容外側キャビティ16b及び接触腕部収容上側キャビティ26b内に収容され、第1接触部58dと第2接触部58aとは、凹溝部12aの左右両側に位置し、互いに向合っている。
【0054】
なお、互いに対向する接触腕部収容内側キャビティ16aの壁面と接触腕部収容外側キャビティ16bの壁面との距離は、第1接触腕部58が自由な状態での係止部58eにおける第1ハウジング11の幅方向内側の面と第2接触部58aにおける第1ハウジング11の幅方向内側の面との距離よりも短いので、第1補強金具51を第1金具保持凹部26内に嵌入する際には、前記係止部58eが接触腕部収容内側キャビティ16aの壁面に当接して押圧され、第1接触腕部58は、第1接触部58dと第2接触部58aとが互いに接近するように、弾性的に変位する。もっとも、係止部58eにおける第1ハウジング11の幅方向内側の面は、傾斜面であるので、係止部58eは、接触腕部収容内側キャビティ16aの壁面をスムーズに摺(しゅう)動し、実装面11bの方向に移動することができる。そして、係止部58eが係止部収容溝13aに到達すると、第1接触腕部58の備えるばね性によって、接続壁部58cは、第1接触部58dと第2接触部58aとが互いに離間するように、弾性的に復帰するので、係止部58eは係止部収容溝13a内に収容される。これにより、前記係止部58eの先端、すなわち、上端が係止部収容溝13aの上端壁13bに係止可能となるので、第1接触腕部58を嵌合面11aの方向に変位させて凹溝部12aから抜出すことが確実に防止される。
【0055】
そして、第1接触腕部58は、第1コネクタ1及び第2コネクタ101が嵌合された状態において、該第2コネクタ101が備える後述される第2補強金具151と接触する第1金具接触部として機能する。第1接触腕部58は、柔軟に弾性的に変形可能なばね部として機能し、互いに向合う第1接触部58dと第2接触部58aとの間隔は弾性的に変化可能であり、第1接触部58dと第2接触部58aとの間に第2コネクタ101が備える第2補強金具151が挿入されると、第1接触部58dと第2接触部58aとの間隔は弾性的に伸長する。これにより、第1接触部58dと第2接触部58aとによって第2補強金具151を確実に挟持するとともに、該第2補強金具151との接触を確実に維持することができる。
【0056】
次に、第2コネクタ101の構成について説明する。
【0057】
図4は本発明の第1の実施の形態における第2コネクタの斜視図である。なお、図において、(a)は斜め上から観た図、(b)は斜め下から観た図である。
【0058】
相手方コネクタとしての第2コネクタ101は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された相手方コネクタ本体としての相手方ハウジングである第2ハウジング111を有する。該第2ハウジング111は、図に示されるように、概略直方体である概略長方形の厚板状の形状を備える。そして、第2ハウジング111の第1コネクタ1に嵌入される側、すなわち、嵌合面111a側(
図4(a)における上側)には、第2ハウジング111の長手方向に延在する細長い凹溝部113と、該凹溝部113の外側を画定するとともに、第2ハウジング111の長手方向に延在する細長い凸部としての第2凸部112とが一体的に形成されている。該第2凸部112は、凹溝部113の両側に沿って、かつ、第2ハウジング111の両側に沿って形成されている。また、各第2凸部112は、第2凸部112の内側の側面、第2凸部112の上面及び第2凸部112の外側の側面に連続して跨(またが)るようにして形成された凹溝状の第2端子収容キャビティ115を備える。そして、該第2端子収容キャビティ115内に、相手方端子としての第2端子161が収容されて装填されている。
【0059】
図に示されるように、凹溝部113は、第2基板に実装される側、すなわち、実装面111b(
図4(b)における下面)側が底部によって閉止されている。なお、図に示される例において、前記第2凸部112は2本であるが、単数であってもよく、その数はいくつであってもよい。
【0060】
前記第2端子161は、導電性の金属板に打抜き、曲げ等の加工を施すことによって一体的に形成された部材であり、被保持部163と、該被保持部163の下端に接続されたテール部162と、前記被保持部163の上端に接続された接続部164と、該接続部164の内方端に接続された第1接触部165と、前記被保持部163の外側の表面に形成された第2接触部166とを備える。なお、該第2接触部166の表面には、第2接触凹部166aが形成されている。
【0061】
そして、前記第2端子161は、嵌合面111a側から、第2端子収容キャビティ115内に嵌入され、被保持部163が第2端子収容キャビティ115における第2凸部112の外側の側面に形成された部分に収容され、その側壁によって両側から挟持されることにより、第2ハウジング111に固定される。この状態、すなわち、第2端子161が第2ハウジング111に装填された状態において、第1接触部165、接続部164及び第2接触部166の表面が第2凸部112の各側面及び嵌合面に露出した状態となる。前記第2端子収容キャビティ115は、各第2凸部112に、所定のピッチで複数個ずつ形成されている。そして、第2端子収容キャビティ115の各々に収容される第2端子161も、各第2凸部112に、同様のピッチで複数個ずつ配設されている。なお、図に示される例においては、説明の都合上、第2端子収容キャビティ115は、各第2凸部112に2個ずつ形成されているが、その個数は3つ以上であってもよく、ピッチとともに、任意に設定することができる。
【0062】
また、前記テール部162は、第2ハウジング111の外方を向いて延出し、第2基板上の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続される。なお、前記導電トレースは、典型的には、信号ラインである。
【0063】
さらに、前記第2凸部112の各々には、第2端子収容キャビティ115と並んで、第2金具収容キャビティ126が形成されている。該第2金具収容キャビティ126は、第2端子収容キャビティ115よりも第2ハウジング111の長手方向の外側に位置し、各第2凸部112に2個ずつ形成されている。そして、各第2金具収容キャビティ126内には、相手方補強金具としての第2補強金具151が収容されて装填されている。
【0064】
該第2補強金具151は、導電性の金属板に打抜き、曲げ等の加工を施すことによって一体的に形成された部材であり、被保持部154と、該被保持部154の下端に接続された基板接続部としてのテール部156と、前記被保持部154の上端に接続された接続部152と、該接続部152の内方端に接続された第1接触部153と、前記被保持部154の外側の表面に形成された第2接触部157とを備える。なお、該第2接触部157の表面には、第2接触凹部157aが形成されている。
【0065】
そして、前記第2補強金具151は、嵌合面111a側から、第2金具収容キャビティ126内に嵌入され、被保持部154が第2金具収容キャビティ126における第2凸部112の外側の側面に形成された部分に収容され、その側壁によって両側から挟持されることにより、第2ハウジング111に固定される。この状態、すなわち、第2補強金具151が第2ハウジング111に装填された状態において、第1接触部153、接続部152及び第2接触部157の表面が第2凸部112の各側面及び嵌合面に露出した状態となる。
【0066】
また、前記テール部156は、第2基板の表面に形成された接続パッドにはんだ付等によって接続可能となっている。前記第2基板の接続パッドは、第2基板が備える電力ライン等の導電トレースに連結されたものであってもよい。この場合、第2補強金具151は、第1コネクタ1が備える第1補強金具51と接触することによって、第1基板が備える電力ライン等の導電トレースと第2基板が備える電力ライン等の導電トレースとを電気的に接続する接続回路部品として機能する。
【0067】
なお、図に示される例において、第2補強金具151は、十分な強度を発揮するために、その第2ハウジング111の長手方向に関する寸法が、第2端子161よりも大きくなっているが、当該寸法は、適宜変更することができ、例えば、第2端子161と同等にすることもできる。
【0068】
そして、前記第2ハウジング111の長手方向両端には相手方嵌合ガイド部としての第2突出端部122が各々配設されている。該第2突出端部122は、第2ハウジング111の幅方向に延在し、両端が各第2凸部112の長手方向両端に接続された肉厚の部材である。そして、前記第2突出端部122は、第1コネクタ1及び第2コネクタ101が嵌合された状態において、前記第1コネクタ1が備える第1突出端部21の突出端凹部22に挿入される挿入凸部として機能する。
【0069】
次に、前記構成の第1コネクタ1と第2コネクタ101とを嵌合させる動作について説明する。
【0070】
図5は本発明の第1の実施の形態における第1コネクタと第2コネクタとが互いに嵌合した状態を示す斜視図である。なお、図において、(a)は斜め上から観た図、(b)は斜め下から観た図である。
【0071】
ここで、第1コネクタ1は、第1端子61のテール部62が図示されない第1基板の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続されるとともに、第1補強金具51の少なくとも第1中央脚部55の下端が第1基板の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続されることにより、第1基板に表面実装されているものとする。なお、前記テール部62が接続される接続パッドに連結された導電トレースは、信号ラインであり、前記第1中央脚部55の下端が接続される接続パッドに連結された導電トレースは電力ラインであるものとする。また、各第1金具保持凹部26内に収容される左右の第1補強金具51の第1中央脚部55がそれぞれ接続される接続パッドは、互いに分離された別個のものとする。したがって、第1コネクタ1が備える合計4つの第1補強金具51の各々には、4本の電力ラインの各々が接続されているものとする。
【0072】
同様に、第2コネクタ101は、第2端子161のテール部162が図示されない第2基板の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続されるとともに、第2補強金具151のテール部156が第2基板の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続されることにより、第2基板に表面実装されているものとする。なお、前記第2端子161のテール部162が接続される接続パッドに連結された導電トレースは、信号ラインであり、前記第2補強金具151のテール部156が接続される接続パッドに連結された導電トレースは、電力ラインであるものとする。したがって、第2コネクタ101が備える合計4つの第2補強金具151の各々には、4本の電力ラインの各々が接続されているものとする。
【0073】
まず、オペレータは、第1コネクタ1の第1ハウジング11の嵌合面11aと第2コネクタ101の第2ハウジング111の嵌合面111aとを対向させた状態とし、第2コネクタ101の第2凸部112の位置が第1コネクタ1の対応する凹溝部12aの位置と合致し、第2コネクタ101の第2突出端部122の位置が第1コネクタ1の対応する突出端凹部22の位置と合致すると、第1コネクタ1と第2コネクタ101との位置合せが完了する。
【0074】
この状態で、第1コネクタ1及び/又は第2コネクタ101を相手側に接近する方向、すなわち、嵌合方向に移動させると、第2コネクタ101の第2凸部112及び第2突出端部122が第1コネクタ1の凹溝部12a及び突出端凹部22内に挿入される。これにより、
図5に示されるように、第1コネクタ1と第2コネクタ101との嵌合が完了すると、第1端子61と第2端子161とが導通した状態となる。
【0075】
詳細には、各第1端子61の第1接触部65と第2接触部66との間に第2コネクタ101の第2端子161が挿入され、第1端子61の第1接触部65と第2端子161の第1接触部165とが接触し、第1端子61の第2接触部66と第2端子161の第2接触部166とが接触する。その結果、第1端子61のテール部62が接続された第1基板上の接続パッドに連結された導電トレースと、第2端子161のテール部162が接続された第2基板上の接続パッドに連結された導電トレースとが導通する。この場合、第1端子61と第2端子161とが多点接触となるので、導通状態が確実に維持される。
【0076】
また、第1コネクタ1が備える第1補強金具51と第2コネクタ101が備える第2補強金具151とが相互に係合した状態となる。これにより、第1補強金具51と第2補強金具151とが導通した状態となり、4本の電力ラインの導通が維持される。
【0077】
詳細には、各第1補強金具51の第1接触腕部58における第1接触部58dと第2接触部58aとの間に第2コネクタ101の第2補強金具151が挿入され、第1補強金具51の第1接触部58dと第2補強金具151の第1接触部153とが接触し、第1補強金具51の第2接触部58aと第2補強金具151の第2接触部157とが接触する。その結果、第1補強金具51の第1中央脚部55が接続された第1基板上の接続パッドに連結された導電トレースと、第2補強金具151のテール部156が接続された第2基板上の接続パッドに連結された導電トレースとが導通する。この場合、第1補強金具51と第2補強金具151とが多点接触となるので、導通状態が確実に維持される。
【0078】
また、第1接触腕部58のばね部としての機能によって、第1接触部58dと第2接触部58aとが第2補強金具151を両側から挟持する。さらに、第1補強金具51の第2接触部58aが第2補強金具151の第2接触部157の表面に形成された第2接触凹部157aと係合する。これにより、第2補強金具151が第1補強金具51によって強固に保持されるので、第2補強金具151が第1補強金具51から離脱することが防止され、第1コネクタ1と第2コネクタ101との嵌合が確実に維持される。
【0079】
さらに、第1接触腕部58のばね部としての機能によって、第2補強金具151が第1補強金具51に対して第1ハウジング11の幅方向に相対的に変位しても、第1接触部58d及び第2接触部58aは、第2補強金具151の第1接触部153及び第2接触部157との接触状態を維持することができる。したがって、第1基板及び第2基板が実装されている電子機器等が落下したり外力を受けたりする際に発生する振動や衝撃が伝達され、第1補強金具51に対して第2補強金具151が第1ハウジング11の幅方向に相対的に変位した場合であっても、第1補強金具51と第2補強金具151との導通状態を維持することができるので、導通が一時的に遮断される、いわゆる瞬断と呼ばれる現象が発生することがない。
【0080】
また、第1コネクタ1と第2コネクタ101との嵌合を解除するために、第1コネクタ1及び/又は第2コネクタ101を相手側から離間する方向、すなわち、反嵌合方向に移動させる場合、第2補強金具151を強固に保持している第1補強金具51の第1接触腕部58には、第1ハウジング11の凹溝部12aから抜出る方向の力が作用する。しかし、この場合、第1接触腕部58の係止部58eの先端、すなわち、上端が第1ハウジング11の係止部収容溝13aの上端壁13bに係止するので、第1接触腕部58の嵌合面11aの方向への変位が阻止され、第1接触腕部58が凹溝部12aから抜出すことは、確実に防止される。
【0081】
このように、本実施の形態においては、第1コネクタ1は、第1ハウジング11と、第1ハウジング11に装填される第1端子61と、第1ハウジング11に装填される第1補強金具51とを備える。そして、第1ハウジング11は、長手方向両端に形成された第1突出端部21を含み、第2コネクタ101の第2ハウジング111と嵌合し、第1補強金具51は、第1ハウジング11の幅方向に延在する第1本体部52と、第1本体部52に接続され、第1ハウジング11の長手方向に延在する第1側板部57と、第1側板部57に接続された第1接触腕部58とを含み、第1突出端部21の左右にそれぞれ取付けられ、第1接触腕部58は、互いに向合う第1接触部58d及び第2接触部58aを含み、第1ハウジング11が第2コネクタ101の第2ハウジング111と嵌合すると、第2ハウジング111に装填された第2補強金具151が第1接触部58dと第2接触部58aとの間に挿入され、第1接触部58dと第2接触部58aとは、第2補強金具151を両側から挟持し、第2補強金具151の第1接触部153と第2接触部157とそれぞれ接触する。
【0082】
これにより、第1補強金具51と第2補強金具151との係合状態を確実に維持することができ、第1コネクタ1と第2コネクタ101との嵌合が確実に保持され、信頼性を向上させることができる。
【0083】
また、各第1補強金具51の第1本体部52及び第1側板部57は、第1ハウジング11の嵌合面11a側から観て、L字状の形状を備える。これにより、第1補強金具51は、剛性が高く、変形しにくくなっているので、第1補強金具51が装填された第1ハウジング11の強度が効果的に補強される。
【0084】
さらに、第1補強金具51は、第1本体部52又は第1側板部57の下端に接続された第1中央脚部55又は第1側方脚部56を含む。これにより、第1中央脚部55又は第1側方脚部56を第1基板の接続パッドにはんだ付等によって接続することができ、第1コネクタ1の第1基板への実装を確実なものとすることができる。
【0085】
さらに、第1中央脚部55又は第1側方脚部56は第1基板上の接続パッドに電気的に接続され、第1補強金具51は第2補強金具151とともに電気回路を接続する部品として機能する。これにより、1つの第1コネクタ1が備える合計4つの第1補強金具51によって4つの電気回路を接続することができる。
【0086】
さらに、第1ハウジング11は、第2補強金具151が挿入される凹溝部12aと、凹溝部12aの両側に形成された接触腕部収容キャビティ16とを含み、第1接触腕部58の第1接触部58d及び第2接触部58aの少なくとも一部は、接触腕部収容キャビティ16内に収容される。したがって、第1接触部58d及び第2接触部58aの第1ハウジング11の長手方向に関する変位が防止され、第1補強金具51と第2補強金具151との係合状態がより確実になり、第1コネクタ1と第2コネクタ101との嵌合が強固なものとなる。
【0087】
さらに、第1接触腕部58は、第1接触部58dに接続された接続壁部58cと接続壁部58cから突出する係止部58eとを含み、凹溝部12aの一側に形成された接触腕部収容内側キャビティ16aの壁面には係止部収容溝13aが形成され、係止部58eは、係止部収容溝13a内に収容され、係止部収容溝13aの上端壁13bと係止可能になる。これにより、第1コネクタ1と第2コネクタ101との嵌合を解除する際にも、上端が第1ハウジング11の係止部収容溝13aの上端壁13bに係止するので、第1接触腕部58の嵌合面11aの方向への変位が阻止され、第1接触腕部58が凹溝部12aから抜出すことが、確実に防止される。
【0088】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0089】
図6は本発明の第2の実施の形態における第1コネクタの斜視図、
図7は本発明の第2の実施の形態における第1コネクタの斜め上から観た分解図、
図8は本発明の第2の実施の形態における第1コネクタの斜め下から観た分解図である。なお、
図6において、(a)は斜め上から観た図、(b)は斜め下から観た図である。
【0090】
本実施の形態において、第1コネクタ1の第1補強金具51は、前記第1の実施の形態における2つの第1補強金具51を連結した形状を備える。具体的には、図に示されるように、第1ハウジング11の長手方向両端にそれぞれ位置する第1補強金具51の第1側板部57同士が、帯板状の連結部59によって互いに連結された状態となっている。
【0091】
したがって、本実施の形態における第1補強金具51は、左右一対の部材であって、各々が2つの第1本体部52と、2つの第1側板部57と、2つの第1側方脚部56と、2つの第1中央脚部55と、2つのハウジング保護片57bと、1つの連結部59とを備える。そして、第1ハウジング11の長手方向両端にそれぞれ位置し、嵌合面11a側から観てL字状となっている第1本体部52と第1側板部57とが、第1ハウジング11の長手方向中央部分に位置する連結部59によって連結されているので、第1補強金具51全体では、嵌合面11a側から観ると、第1本体部52と第1側板部57と連結部59とがコ字状となっている。
【0092】
なお、2つの第1補強金具51の形状は、第1ハウジング11の長手方向に延在する中心線に関して、互いに左右対称となっている。つまり、左右の第1補強金具51は、第1ハウジング11を左右に分割する平面に関して、互いに鏡像となっている。
【0093】
また、本実施の形態における第1ハウジング11の側壁部14は、前記連結部59を収容するために、前記第1の実施の形態における側壁部14と比較すると、その外側部分が削除され、第1ハウジング11の幅方向に関する寸法が短縮され、肉薄になっている。そして、前記側壁部14の外側面14aは、側板部収容キャビティ26dの壁面と面一となるように形成されている。これにより、第1補強金具51が第1金具保持凹部26内に収容されると、
図6に示されるように、連結部59における第1ハウジング11の幅方向内側の面は、側壁部14の外側面14aに近接又は当接した状態となる。
【0094】
前記第1補強金具51は、互いに接続された第1本体部52と第1側板部57と連結部59とがコ字状となっているので、剛性が高く、変形しにくくなっている。したがって、第1補強金具51を第1金具保持凹部26内に収容することによって、第1ハウジング11の強度がより効果的に補強される。
【0095】
なお、本実施の形態においては、第1補強金具51の数が2つなので、左右の第1補強金具51の第1中央脚部55がそれぞれ接続される接続パッドを互いに分離された別個のものとし、個々の第1補強金具51が1つ1つの回路を接続する接続回路部品として機能するようにしても、1つの第1コネクタ1が備えるすべての第1補強金具51によって接続し得る回路は2つとなる。
【0096】
また、第1端子61の被保持部63が収容される第1端子収容外側キャビティ15bは、側壁部14の内側の側面に形成されているので、前記連結部59は、第1ハウジング11の幅方向に関して、被保持部63の外側に位置し、第1端子61に接触することはない。このように、第1ハウジング11の長手方向に延在する帯板状の連結部59が、第1ハウジング11の長手方向に並んで複数個配設された第1端子61の外側を覆う状態となるので、該第1端子61は、連結部59によって電磁的にシールドされた状態となり、外部からのノイズや電波の影響を受けにくくなり、また、第1端子61から外部へのノイズや電波の放出も抑制される。
【0097】
なお、第1コネクタ1のその他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。また、第2コネクタ101については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。さらに、第1コネクタ1と第2コネクタ101とを嵌合させる動作等についても、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0098】
このように、本実施の形態において、第1ハウジング11の長手方向両端に形成された第1突出端部21の左右にそれぞれ取付けられた第1補強金具51同士は、第1側板部57を連結する連結部59によって互いに連結されている。これにより、第1補強金具51の強度が向上し、第1補強金具51が装填された第1ハウジング11の強度がより効果的に補強される。さらに、左右の第1補強金具51が分離しているので、例えば、第1基板が曲がったり歪んだりして多少変形した場合であっても、かかる変形に追従して第1ハウジング11は変形することができるので、第1補強金具51が装填された第1ハウジング11は、柔軟性と剛性とを兼ね備えたものとなる。
【0099】
また、第1端子61は第1ハウジング11の長手方向に並んで配設され、連結部59は、第1ハウジング11の長手方向に延在し、第1端子61の外側を覆う。これにより、第1端子61は、連結部59によって電磁的にシールドされた状態となり、外部からのノイズや電波の影響を受けにくくなる。
【0100】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。