(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6246321
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】パッテング練習具
(51)【国際特許分類】
A63B 69/36 20060101AFI20171204BHJP
【FI】
A63B69/36 501Z
【請求項の数】14
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-506687(P2016-506687)
(86)(22)【出願日】2014年4月8日
(65)【公表番号】特表2016-514573(P2016-514573A)
(43)【公表日】2016年5月23日
(86)【国際出願番号】US2014033351
(87)【国際公開番号】WO2014168959
(87)【国際公開日】20141016
【審査請求日】2017年4月7日
(31)【優先権主張番号】61/809,742
(32)【優先日】2013年4月8日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515277595
【氏名又は名称】グリボブスキー, ヴラディーミル
【氏名又は名称原語表記】GRIBOVSKY, Vladimir
(74)【代理人】
【識別番号】100062982
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100102749
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 紀一
(72)【発明者】
【氏名】グリボブスキー, ヴラディーミル
(72)【発明者】
【氏名】クルム,ミッチェル
【審査官】
谷垣 圭二
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第05409231(US,A)
【文献】
実開昭58−043482(JP,U)
【文献】
特開2006−346398(JP,A)
【文献】
特開平08−089613(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面を有するその幅が用いられるゴルフボールの直径以下である細長い本体と、上記細長い本体に形成した上記細長い本体の上記上面と面一である上面と第1、第2端とを有する反射機構と、上記反射機構の上記第1、第2端間に設けたティーとより成り、上記反射機構は用いるゴルフボールの直径より大きい長さであり、上記ティーが上記ゴルフボールの一部を受け取るパッテング練習具。
【請求項2】
上記反射機構が上記細長い本体に形成したくぼみ内に設けられている請求項1記載のパッテング練習具。
【請求項3】
上記細長い本体がこの本体の幅の少くとも10倍の長さを有する請求項1記載のパッテング練習具。
【請求項4】
上記細長い本体がその両端に形成した第1、第2の端と、この第1、第2の端間で延びる第1、第2の縁と、上記第1、第2の端間で且つ上記第1、第2の縁の中間で少くとも部分的に延びる第1の直線とを有する請求項1記載のパッテング練習具。
【請求項5】
上記反射機構が上記第1の直線と一線をなす第2の直線を有する請求項4記載のパッテング練習具。
【請求項6】
上記細長い本体と反射機構の少くとも1つに形成した傾斜面を有する請求項1記載のパッテング練習具。
【請求項7】
上記細長い本体の第1の端に近い区域の厚さが次第に変化している請求項1記載のパッテング練習具。
【請求項8】
上記パッテング練習具の少くとも一方向の水平度を示す水平度表示装置を有する請求項1記載のパッテング練習具。
【請求項9】
或る直径を有するゴルフボールと、
上面を有するその幅が上記ゴルフボールの直径以下である細長い本体と、上記細長い本体の上面と面一である上面を有する、上記ゴルフボールの直径より大きい長さの、第1、第2端を有する反射機構と、上記反射機構の上記第1、第2端の間に設けた、上記ゴルフボールの一部を受け取るティーとを有するパッテング練習具と、
上記ティー上に置かれたゴルフボールに接触でき、上記細長い本体の上面に沿ってゴルフボールを転動できるゴルフクラブと
より成るパッテング練習システム。
【請求項10】
上記反射機構が上記細長い本体に形成したくぼみ内に設けられている請求項9記載のパッテング練習システム。
【請求項11】
上記細長い本体がその両端に形成した第1、第2の端と、この第1、第2の端間で延びる第1、第2の縁と、上記第1、第2の端間及び上記第1、第2の縁の中間で少くとも部分的に延びる第1の直線と、上記第1の直線と一線をなす上記反射機構上の第2の直線とを有する請求項9記載のパッテング練習システム。
【請求項12】
上記細長い本体とくぼみ近くで形成した反射機構の少くとも1つに傾斜面を有する請求項9記載のパッテング練習システム。
【請求項13】
上記細長い本体の第1の端に近い区域の厚さが次第に変化している請求項9記載のパッテング練習システム。
【請求項14】
上記パッテング練習具の少くとも一方向の水平度を示す水平度表示装置を有する請求項9記載のパッテング練習システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゴルフの技量向上に用いる装置、特にパッテング練習具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ、特にパッテングの技量向上には種々の装置が開発されている。特殊な装置としては、パッテングストロークに関するものがある。
【0003】
ボールのアドレスに関連しては、足、肩、腰、手及び眼等の位置が問題となる。バックスインク及びパッテングストロークのフォロースルーに好ましい眼と手の位置、打力も問題となる。
【0004】
装置に関する複雑さは、繰り返す練習を介して訂正する数に比例する。或る装置では練習ホールを含む芝生に近似したパッテング面を有する。或るものはストローク条件をフィードバックするための電子センサを含む。
【0005】
或るものはゴルフボールの室内練習を行なうため床面上またはHVACシステムレジスタ内に置き得るターゲットホールを有する。或る装置ではヘッド位置補正のための反射機構または磁気的インジケータを有する。他のものはパターに対し腕、手首及びまたはヘッド位置を定めるための機械的抑制具を有する。
【0006】
夛くの装置は、パッテングストローク運動の間ボールに対するパターヘッドの直交性を確実ならしめる。或る装置は、機械ゲージ及び反射機構を有し、ゴルファはストロークの間の頭の動きをモニタできる。或る装置はパターシャフトが直線運動をなすようにするガイド面を有する。
【0007】
後述する夛くの装置によって繰り返し練習が可能であるが、好ましいストロークの運動を行なうためボールの軌跡をフィードバックするという効果をゴルファが得られないという欠点を有する。
【0008】
従って、繰り返しの練習では学んだストロークを単に行なうのみであり、正しい結果は得られない。練習装置では正常なストローク運動を示し、ゴルファは運動の選択された部分をモニタし、ボールの軌跡をフィードバックできるようにするのが好ましい。
【0009】
正しい向きとしたパターでゴルフボールを直線に沿って打つようにスイングすることが重要であり、パッテングの1つの目標であることは知られている。
【0010】
細長いゴルフストローク練習装置は米国特許第5,409,231号公報に示されている。この練習装置では、装置上にゴルフボールを置き、これをパターで打ち、ゴルフボールがゴルフストローク練習装置に沿ってころがり、ゴルフボールの初期位置の反対側の端部に向うようにする。
【0011】
上述の従来装置の欠点をふまえて本発明ではゴルファが自己の初期位置とバックスイングの間のストローク運動をモニタできるようにすると共に、パターヘッドがボールに直角になっているか否かを確認し、また、細長い移動路に沿ってゴルフボールが直線的に移動することを確認できるようにしたものである。この結果、正しいパッテングに対応した制御された正しいバックスイングとフォロースルーが得られるようになる。
【発明の概要】
【0012】
本発明の一実施例は細長い本体と、反射材料機構と、ティーを取り付けたパッテング練習具である。この細長い本体は上面を有する。上記反射機構は上記細長い本体の上面と一線をなす上面を有する。
【0013】
上記反射機構は、上記パッテング練習具と共に用いるゴルフボールの直径より大きい長さを有する。上記ティーを細長い本体と反射機構の少くとも一つに設ける。上記ティーによりゴルフボールの一部を受け取るようにする。
【0014】
本発明の他の実施例におけるパッテング練習システムは、ある直径を有するゴルフボールと、パッテング練習具と、ゴルフクラブとを含む。上記パッテング練習具は細長い本体と、反射機構と、ティーを含む。
【0015】
上記細長い本体は上面を有する。この細長い本体の幅はゴルフボールの直径より小さい。上記反射機構は、上記細長い本体の上面と
面一である上面を有する。上記反射機構の長さは、用いられるゴルフボールの直径より大きい。
【0016】
上記ティーは上記細長い本体と反射機構の少くとも一つに設ける。このティーによりゴルフボールの一部を受け取る。ゴルフボールをティー上に載せたとき、ゴルフクラブをこのゴルフボールに当て、ゴルフボールを上記細長い本体の上面に沿って転動できるようにする。
【0017】
本発明のパッテング練習具には、細長い本体と、反射機構と、ティーとを有せしめる。上記細長い本体は上面を有する。上記反射機構は、上記細長い本体の上面と
面一である上面を有する。上記ティーは、上記細長い本体と反射機構の少くとも一方に設ける。
【0018】
ゴルフボールはその一部を上記ティーに位置せしめる。このゴルフボールの直径は上記細長い本体の幅以上とする。上記反射機構の長さは、上記パッテング練習具に用いるゴルフボールの直径以上とする。
【0019】
ゴルフクラブによってゴルフボールを打つ前に、使用者は自身の映像を上記反射機構内で見得るように上記パッテング練習具に対する自己の位置を調節する。上記ゴルフクラブを上記パッテング練習具に相対的に移動してゴルフボールを打ち、ゴルフボールを上記練習具の上面に沿って転動せしめる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
添付図面は本発明の実施例を更に説明するためのものであり、本発明の明細書の一部を成す。この図面は説明と共に本発明の実施例の本質を説明する。本発明の他の実施例及びこの実施例による夛くの利益は、後述する詳細な説明を参照してより良く明らかならしめる。図面の構成要素の互の寸法は説明する必要がない。同一符号を同一部分に付す。
【0021】
図1は本発明の一実施例を示すパッテング練習具の平面図である。
【0022】
図2は
図1に示すパッテング練習具の拡大平面図である。
【0023】
図3は
図1に示すパッテング練習具の第1の側面図である。
図4はパッテング練習システムの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の一実施例はパター18等のゴルフクラブを用いてパッテングするときのゴルフボール16に対するゴルファの位置を正確に定めてゴルファの能力を向上せしめるためのパッテング練習具20である。このパッテング練習具20は、図に示すように反射機構22と細長い本体21とを有する。
【0025】
本発明のパッテング練習具20によれば、これを用いたゴルファはゴルファがゴルフボール16に対して正しく位置しているか否か、及びパター18によってボールを打った後のパター18の動きとゴルフボール16の移動をモニタできる。ゴルフボール16が正しく移動したか否かをモニタすれば、このパッテング練習具20を用いた使用者は自己のゴルフスイングを改良できる。バックスイングで移動したパター18の距離をモニタすることによって、使用者はゴルフボール16が正しく打たれたか否かを評価できるようになる。ゴルフボール16のパッテングの後のゴルフボールの軌跡をモニタすることによって使用者はパッテングの精度を正しく評価できる。
【0026】
細長い本体21は、その両側に位置する第1端26と第2端28とを有する。パター18によるパッテングにより、ボール26は第1端26に向って移動する。
【0027】
細長い本体21の幅はゴルファがゴルフボール16を正しくパッテングできるよう十分に狭くする。或る実施例においては、上記幅はパッテング練習具20で用いるゴルフボール16の直径より小さくする。他の実施例においては、細長い本体21の幅は約1インチとする。
【0028】
細長い本体21の厚さは、パッテング練習具20の曲げと破損に耐えるのに十分な大きさとする。細長い本体21の厚さはこれを作る材料に応じて定める。或る実施例においては、細長い本体21をプラスチック材料で作った場合、上記厚さを約3/8インチとする。
【0029】
細長い本体21の長さは、パッテング練習具20を用いた使用者がパッテングしたときゴルフボールが直線方向に移動するのに十分な長さとする。或る実施例においては細長い本体21の長さはその幅の少くとも10倍とする。上記長さは少くとも24インチとする。他の実施例においては上記長さは約48インチとする。
【0030】
本発明の細長い本体21は種々の材料から作る。好ましい実施例においては、材料としてプラスチック、木材、金属またはその組み合わせを用いる。或る実施例においては、細長い本体21の少くとも一部を透明プラスチック材料で作る。
【0031】
細長い本体21を透明プラスチック材料で作った場合には、その下面にある表示をプリントできる。表示は細長い本体21の上面と下面の中間位置に設けても良い。ゴルフボール16が転動できるよう細長い本体21の上面は十分に滑らかならしめる。
【0032】
パッテング練習具20の上記第2端近くにはティー30を設ける。このティー30はゴルフボールがパターで打たれる前にパッテング練習具20に関連する静止位置にゴルフボールを静止せしめるのに用いられる。
【0033】
或る実施例においては、このティー30は反射機構22の上面に形成したくぼみとする。ティー30の形は円形とする。パター18によってゴルフボール16を打つ前にパター練習具20に対して固定の位置にゴルフボール16を保持するためパッテング練習具20の上面に表面盛り上がり部分を形成しても良い。
【0034】
ティー30は、ゴルフボールがティー30から不用意に外れるのを防ぎ得るのに十分なサイズとする。他方、ティー30のサイズは、ゴルフボールがティー30から滑らかに離れ、パッテング練習具20の上面に沿って転動するに十分な大きさとする。
【0035】
ティー30は反射機構22に形成するが、細長い本体21に形成しても良い。反射機構22はティー30の両側に延びる単一部品とするが、反射機構22はティー30の両側に位置する少くとも2つの部品としても良い。
【0036】
上記ティー30の少くとも一側に傾斜面32を形成する。この傾斜面32はパッテング練習具20の上面と側面を横切るようにする。この傾斜面32は弧状面としても良い。或る実施例においては、傾斜面32はティー30の近くに形成するがティー30は横切らないようにする。他の実施例ではこの傾斜面32はティー30の近くを横切り、ゴルフボール16が不用意にティー30から外れるのを防ぐようティー30の深さを十分に大きくする。
【0037】
この傾斜面32は、パター18を用いてゴルファがティー30上にゴルフボールを移動せしめるときの助けとなる。傾斜面32は、ゴルファがティー30上にゴルフボール16を位置せしめるときの体の折り曲げを不要ならしめる。
【0038】
図1と
図2に示すように、少くとも部分的にティー30から延びる反射機構22は反射する材料により作る。或る実施例においては、ティー30は反射機構22の両端間の中間に位置せしめる。或る実施例においては、反射機構22はパッテング練習具20の他の部分とは異なる材料により作る。
【0039】
反射機構22は細長い本体21の第2端28の近くに設けても良い。或る実施例においては反射機構22と細長い本体21の第2端28間にある間隔を形成せしめる。この間隔は後述する付加機構のために用いる。
【0040】
反射機構22の上面は、反射機構22に隣接する細長い本体21の上面と一線ならしめる。この結果、ゴルフボールを反射機構22から細長い本体21に向って滑らかに転動できるようになる。また、反射機構22が破損するおそれを減少できる。
【0041】
或る実施例においては、反射機構22の幅を細長い本体21の幅より小さくする。このような形は、反射機構22を細長い本体21の材料と異なる材料で作るときに特に好ましい。このような形は、パッテング練習具20の強度を増大し、パッテング練習具20の折り曲げまたは破損に抵抗する能力を増大せしめる。
【0042】
反射機構22の長さはゴルフボールの直径より大きくし、ゴルフボールをティー30上に置いたときパッテング練習具20を用いる使用者が反射機構22の両端を見得るようにする。或る実施例においては、反射機構22の長さを約4インチと約6インチの間とする。
【0043】
パッテング練習具20の他の部分から反射機構22を分離する他の例においては、細長い本体21に反射膜を設けることによって反射機構22を形成できる。
【0044】
パッテング練習具20は反射材料で形成できるが、パッテング練習具20上にプリントした表示を見る能力が減少するので好ましくない。
【0045】
ティー30を反射機構22の両端間の略中間に位置せしめれば、ゴルファはゴルフボール16の両側で反射機構22の端部を視認できるようになる。
【0046】
パッテング練習具20の両側縁から略等しい距離の地点で第1の直線42を反射機構22の上面で視認できるようにする。この第1の直線42はパッテング練習具20を用いる使用者が見得るに十分な幅とし、一方、ゴルファの能力が最小でも反射機構22からの反射を見得るようにする。
【0047】
第2の直線44を反射機構22に隣接してパッテング練習具20の上面に設ける。この第2の直線44は第1の直線42に整列せしめる。第2の直線44の幅は第1の直線42と略同一とする。
【0048】
パッテング練習具20には互に離れた複数の表示45を設ける。この表示45によりパッテング練習具20の使用者は自己の動作を評価できるようになる。例えば、パッテング練習具20上のゴルフボール16が位置するティー30からの表示の値が大きくなれば使用者は、そのスイングの技量を知ることができる。この表示45には例えばインチで示される距離を示す数字を付すようにする。
【0049】
溝46をパッテング練習具20のティー30と第2端28間に形成する。この溝46は略5インチ延ばし、表示に関連してこの溝46に沿ってバンパー48を選択的にパッテング練習具20に設ける。
【0050】
バンパー48から延びるねじ部材(図示せず)を回動することによってバンパー48をパッテング練習具20の所望の位置に固定する。若しパター18がこのバンパー48に接すれば、ゴルファは自己のバックスイングが大き過ぎることを知るようになる。
【0051】
パッテング練習具20には溝46近くで複数のライン50を形成する。これらライン50の少くとも幾つかには距離をインチで示した番号52を付す。このライン50と番号52からゴルファはバンパー48を正確に位置決めできるようになる。
【0052】
図3に示すようにパッテング練習具20の上記細長い本体21の第1端26に傾斜区域68を設ける。この傾斜区域68はゴルフボール16がパッテング練習具20の第1端26から転動する能力を向上せしめる。
【0053】
この傾斜区域68はパッテング練習具20の強度を減ずるためあまり長くしてはならない。或る実施例においては、この傾斜区域68の長さは約4インチと約8インチの間とする。
【0054】
傾斜区域68の一端は十分な厚さとし、パッテング練習具20のダメージと破損に対応せしめる。或る実施例においては、傾斜区域68の一端の厚さを、パッテング練習具20の他の部分の厚さの約1/2とする。
【0055】
パッテング練習具20をゴルフのグリーン上で使用するときは、ゴルフボール16がパッテング練習具20の端部から滑らかに転動してゴルフグリーン上の孔に進むようになる構造とするのが好ましい。
【0056】
パッテング練習具20にはレベル調節機構70を設ける。或る実施例においてはこのレベル調節機構70をパッテング練習具20に沿ってゴルフボール16が転動する通路と反対側のパッテング練習具20の第2端28の近くに設ける。このレベル調節機構70は気泡を含み、パッテング練習具20のレベルを多方向で定め得る。
【0057】
レベル調節機構70をパッテング練習具20の第1端26の一部に設ける場合、これをそこに形成したくぼみ内に配置すればパッテング練習具20の上面を平らにすることができる。
【0058】
パッテング練習具20の操作においては、これを地面上に置けばレベル調節機構70によりこれを水平にできる。
【0059】
他の実施例においては、パッテング練習具20をゴルフグリーンのような水平でない面で使用する場合、使用者はレベル調節機構70を用いてゴルフグリーンの水平度を知ることができる。
【0060】
次にゴルフボール16をティー30上に置き、使用者はパター18を握る。使用者はゴルフボール16に対して所望の位置に立つ。その後使用者は反射機構22を視認する。これによって使用者は自身が正しい位置にあるか否かを知ることができる。
【0061】
使用者は、ゴルフボール16がパッテング練習具20に沿って進むようパター18でゴルフボール16を打つ。ゴルフボール16がパッテング練習具20上にとどまる位置によって使用者はスウイングが正しいか否かを評価できる。
【0062】
本発明においては種々の位置における情報をゴルファにフィードバックする。ゴルファは、ゴルフストロークの始めにおいてゴルファの目がゴルフボールに向けられているか否かを定めることができる。バックスイングが大き過ぎる場合にはパター18がバンパー48に接するようになる。
【0063】
ゴルファは、ゴルフクラブがボールに接したとき、ゴルフクラブのフエースの向きを定めることができる。パターのフエースはゴルフボール16に対して直角とすべきである。フエースが開いているときはゴルフボール16はパッテング練習装置20から左方に移動し、フエースが閉じているときは、ゴルフボール16は右方に移動するようになる。以上は右きゝのゴルファに対するもので、左きゝのゴルファの場合はその逆となる。
【0064】
上述の詳細な説明においては、図面に符号を付して行なったがこれは特定の実施例についてのものである。“平面”、“底面”、“前面”、“背面”、“先端”、“後端”等は図面の向きを示すためのものである。実施例では夛くの異なる向きとなり得るものであり、上記のものに限定されるものではない。本発明の範囲内において種々変更でき、本発明の範囲は添付請求項の記載によって定められることは勿論である。
【0065】
符号と共に示した本発明の以上の説明は特定の状況に合致するものである。当業者にとって種々変更できることは明らかである。