(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1プリチャージトランジスターはプリチャージコントロール信号を受信し、前記プリチャージコントロール信号に応答して前記感知増幅回路の前記プリチャージ段階の間に前記参照メモリセルと連関された前記ビットライン及び前記参照ラインをプリチャージし、
前記第2プリチャージトランジスターは前記プリチャージコントロール信号を受信し、
前記プリチャージコントロール信号に応答して前記感知増幅回路の前記プリチャージ段階の間に前記第2差動出力端子と連関された寄生キャパシタンスをプリチャージする請求項1に記載の抵抗性メモリの感知増幅回路。
前記抵抗性メモリセルは少なくともSTT−MRAMセル、MRAMセル、メモリスタRAMセル、又はCBRAMセルの中でいずれか1つを含む請求項1に記載の抵抗性メモリの感知増幅回路。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の長所及び特徴、そしてそれを達成する方法は添付される図面と共に詳細に記載されている実施形態を通じて説明される。しかし、本発明はここで説明される実施形態に限定されなく、他の形態に具体化されることもあり得る。本実施形態は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に本発明の技術的思想を容易に実施できるように詳細に説明するために提供される。
【0020】
図面において、本発明の実施形態は図示された特定形態に限定されることではなく、説明を明確するために誇張されている部分もある。また、明細書全体にかけて同一の参照番号で表示された部分は同一の構成要素を示す。
【0021】
本明細書で“及び/又は”という表現は前後に羅列された構成要素の中で少なくとも1つを含む意味に使用される。また、‘連結される/結合される’という表現は他の構成要素と直接的に連結させるか、或いは他の構成要素を通じて間接的に連結されることを含む意味として使用される。本明細書で単数形は文句で特別に言及しない限り複数形も含む。また、明細書で使用される“含む”又は“含む”と言及された構成要素、段階、動作及び素子は1つ以上の他の構成要素、段階、動作、素子及び装置の存在又は追加を意味する。
【0022】
図2は本発明の実施形態による感知増幅回路150を含むメモリ装置105の実施形態を示す図面である。
図2を参照すれば、メモリ装置105はメモリセルアレイ110、データ入出力回路170、アドレスデコーダー180、及び制御ロジック190を含む。データ入出力回路170は感知増幅回路150を含み、感知増幅回路150は本発明の実施形態にしたがってメモリセルアレイ110に格納されたビット情報をセンシングするか、或いは読み出す動作を遂行する。
【0023】
図2を参照すれば、メモリセルアレイ110は複数のメモリセル30を含み、各メモリセルは1つ又はその以上のデータビットを格納する。メモリセルMCは複数のワードラインWLs、複数のソースラインSLs、そして複数のビットラインBLsに連結される。ビットラインBLsはワードラインWLsと交差するように配置される。また、メモリセルの中で一部は参照メモリセル70であり得る。参照メモリセル70は複数の参照ラインRLsに連結される。参照メモリセルは以下でさらに詳細に説明される。
【0024】
メモリセルはワードラインとビットラインが交差する位置(図示せず)に配置され得る。メモリセル30はメモリブロック120、130のようにメモリブロックにグループ化され得る。例えば、1Mbのメモリブロックにおいて、1000個のワードラインと1000個のビットラインがメモリブロックと連関され得る。したがって、このようなブロックと連関された各ビットラインは連関された1000個のメモリセルを有することができる。しかし、これは例示的なことであり、いずれか適当な数字のワードライン、ビットライン及び/又はメモリセルが各ブロックと連関され得る。感知増幅回路150は複数の感知増幅器(例えば、160、165)を包含することができる。各感知増幅器はメモリブロック(例えば、120、130)の中で対応するいずれか1つのメモリブロックのビットラインと連関され得る。即ち、各ビットラインBLはそれと連関された対応する感知増幅器(例えば、160、165)を有することができる。
【0025】
アドレスデコーダー180はワードラインWLsとソースラインSLsを通じてメモリセルアレイ110に連結される。アドレスデコーダー180はコントロールロジック190の制御に応答して動作する。アドレスデコーダー180は入力アドレスをデコーディングしてワードラインWLs及びソースラインSLsへ提供する。アドレスデコーダー180はコントロールロジック190からパワー(例えば、電圧又は電流)を受信し、選択されたワードライン又は非選択されたワードラインへこれを提供する。
【0026】
データ入出力回路170はビットラインBLsを通じてメモリセルアレイ110に連結される。さらに具体的に、各感知増幅器(例えば、160、165)はメモリブロック(例えば、120、130)の中で対応するいずれか1つのメモリブロックのビットラインに連結され得る。データ入出力回路170はコントロールロジック190の制御に応答して動作する。データ入出力回路170はアドレスデコーダー180からのビットライン選択信号(図示せず)に応答してビットラインを選択する。データ入出力回路170はコントロールロジック190からパワー(例えば、電圧又は電流)を受信し、選択されたビットラインへこれを提供する。
【0027】
コントロールロジック190はメモリ装置105の全般的な動作を制御する。コントロールロジック190は外部パワー及び/又はコントロール信号を受信する。コントロールロジック190は外部電圧を利用して内部動作に必要であるパワーを生成することができる。コントロールロジック190は前記コントロール信号に応答して読出し、書込み、及び/又は消去動作を制御する。
【0028】
図3A及び
図3Bは
図2のメモリ装置105のメモリセルアレイ110に含まれたSTT−MRAMメモリセル30を例示的に示す図面である。
【0029】
一実施形態において、メモリセルアレイ110は複数のSTT−MRAM(spin transfer torque magnetroresistive random−access memory)メモリセルを包含することができる。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されなく、STT以外のMRAM、メモリスタRAM(memristor RAM)、CBRAM等にも適用されることができることが理解できる。
【0030】
図3Aはマグネチックトンネル接合(magnetic tunnel junction、以下MTJ)10及びこれと連関された選択トランジスター20を示す。MTJ10はSTT−MRAMタイプメモリセルで多様な抵抗を形成し、選択トランジスター20はMTJ10と共にSTT−MRAMセル30を形成する。MTJ10は基準層(reference or pinned layer 12)、自由層16、そして基準層12と自由層16との間に位置するトンネル層14を含む。トランジスター20はPMOSトランジスターに比べて高い電流ドライブ(current drive)、低い閾値電圧、そして小さい面積を有するNMOSトランジスターの特性によって普通NMOSトランジスターが使用される。MRAMセル30に“1”を書き込むのに使用される電流は“0”を書き込むのに使用される電流と異なり得る。このような2つの書込み動作の間の電流流れ方向の非対称性はトランジスター20のゲート−ソース電圧(gate−to−source volage)の非対称に生ずることができる。
【0031】
以下では、MTJの自由層及び基準層が平衡状態Pである時、該当MRAMセルはロジック“0”状態であると定義される。MTJの自由層及び基準層が平衡状態Pであれば、低い抵抗を有する。反対に、MTJの自由層及び基準層が反平衡状態APである時、該当MRAMセルはロジック“1”状態であると定義される。MTJの自由層及び基準層が反平衡状態APであれば、高い抵抗を有する。但し、これは例示的なことであり、他の実施形態において、反平衡状態APである時、該当MRAMセルはロジック“0”状態であると定義され、平衡状態Pである時、該当MRAMセルはロジック“1”状態であると定義され得る。また、
図3Aに示したように、以下ではMTJ10の基準層が選択トランジスターと対向すると仮定される。
【0032】
したがって、上述したように、上方に向かう矢印35方向にしたがう電流の流れは(i)平衡状態Pから反平衡状態APにスイッチングして“1”を書き込むか、或いは(ii)以前の設定されたMTJの反平衡状態APを安定化することができる。これと類似して、下方に向かう矢印40方向にしたがう電流の流れは(i)反平衡状態APから平衡状態Pにスイッチングして“0”を書き込むか、或いは(ii)以前の設定されたMTJの平衡状態Pを安定化することができる。但し、これは例示的なことであり、他の実施形態では先に実施形態と反対にMTJの自由層が選択トランジスターと対向することができる。この場合に、たとえ図示されずが、上方に向かう矢印35方向にしたがう電流の流れは(i)反平衡状態APから平衡状態Pにスイッチするか、或いは(ii)以前の設定されたMTJの平衡状態Pを安定化することができる。これと類似に、下方に向かう矢印40方向にしたがう電流の流れは(i)平衡状態APから反平衡状態APにスイッチするか、或いは(ii)以前の設定されたMTJの反平衡状態APを安定化することができる。
【0033】
図3Bは
図3AのMRAMセル30のMTJ10を格納されたデータにしたがって可変する抵抗を有する格納素子として表現した図面である。MTJ10は(i)電流の流れが矢印35方向である時、その状態を平衡状態Pから反平衡状態APに変更し、及び/又は(ii)電流の流れが矢印40方向である時、その状態を反平衡状態APから平衡状態Pに変更する。
【0034】
MTJ10を反平衡状態APから平衡状態Pに又はその反対にスイッチするのに必要である電圧は臨界値Vcを超過しなければならない。この電圧に対応する電流は臨界電流又はスイッチング電流Icであると称される。一般動作モードで、低い抵抗の平衡状態Pから高い抵抗の反平衡状態APに遷移するために、正の電圧であるVcが提供されて少なくともスイッチング電流Ic以上の電流レベルがメモリセルへ流れる。一旦、反平衡状態APであれば、提供される電圧を除去することはMTJ10の状態に影響を及ばない。これと同様に、一般動作モードで反平衡状態APから平衡状態Pに遷移するために、負の電圧であるVcが提供されて少なくともスイッチング電流Ic以上の電流レベルがメモリセルへ反対方向に流れる。一旦、平衡状態Pであれば、提供される電圧を除去することはMTJ10の状態に影響を及ばない。
【0035】
言い換えれば、MTJ10は高い抵抗又は論理“1”状態に対応する反平衡状態から平衡状態にスイッチされることができ、これによって“0”(例えば、低い抵抗又は論理“0”状態)を格納することができる。MTJ10が初期に論理“1”又は反平衡状態であると仮定すれば、一般モードで“0”を格納するために臨界電流Icと同一であるか、或いは大きい電流が矢印40方向に選択トランジスター20を通じて流れなければならない。このために、選択トランジスター20のソースノード(SL又はソースライン)は抵抗パス(図示せず)を通じて接地電圧に連結され、正の電圧が選択トランジスター20のゲートノード(WL又はワードライン)へ提供され、正の電圧が選択トランジスター20のドレーンノード(BL又はビットライン)へ提供される。
【0036】
先に説明されたように、MTJ10はまた平衡状態から反平衡状態にスイッチされ、これによって、“1”を格納できる。MTJ10が初期に論理“0”又は平衡状態であると仮定すれば、一般モードで“1”を格納するために臨界電流Icと同一であるか、或いは大きい電流が矢印35方向に選択トランジスター20を通じて流れなければならない。このために、ソースノード(SL又はソースライン)には抵抗パス(図示せず)を通じて正の電圧に提供され、ゲートノードWLには正の電圧が提供され、ドレーンノードBLは抵抗パス(図示せず)を通じて接地電圧に連結される。
【0037】
図4Aは本発明にしたがう
図2のメモリ装置105のメモリセル30と連関された
図2の感知増幅器160の一例を示す図面である。たとえ1つのメモリセル30が図示されているが、適当な数字のメモリセルが感知増幅器160に連結させるか、或いは連関されることが理解できる。
【0038】
本発明の実施形態は低い電流消耗特性、強いノイズ耐性(noise immunity)を有し、低い供給電圧でも動作でき、速い速度に動作し、読出し/再書込み動作が可能である抵抗性メモリのための感知増幅器を含む。
【0039】
感知増幅器160は第1出力信号を出力する第1差動出力端子Out+及び第1出力信号と反対である第2出力信号を出力する第2差動出力端子Out−を含む。出力信号はメモリセル30に格納されたビットデータにしたがって論理値“0”又は論理値“1”の中でいずれか1つに対応する。
【0040】
第1入力端子In+は抵抗性メモリセル30と連関されたビットライン9、BLに連結される。第2入力端子In−は参照抵抗R
REF、50と連関された参照ラインRLに連結される。参照抵抗R
REF、50はメモリセル30が論理値“0”(例えば、R
BITがR
Lと同一である時)又は論理値“1”(例えば、R
BITがR
Hと同一である時)を格納しているか否かを判断する時、参照として使用される。たとえば、
図4Aには図示しないが、他の実施形態としてPMOS選択トランジスターが参照抵抗R
REF、50に連結されることが理解できる。メモリセル30の選択トランジスター20のゲート端子は対応するワードラインWLに連結される。
【0041】
参照抵抗R
REF、50は所定抵抗を有するようにデザインされることができる。例えば、参照抵抗R
REF、50はR
BITの高抵抗R
Hと低抵抗R
Lとの間の中間値を有することができる。一実施形態として、参照抵抗R
REFは2/(1/R
H+1/R
L)の抵抗であり得る。参照抵抗R
REFが2/(1/R
H+1/R
L)の抵抗にデザインされる時、電圧発生器325によって生成された電圧VBは電圧発生器330によって生成された電圧VRと同一であるか、或いは実質的に同一である。
【0042】
他の実施形態において、参照抵抗R
REFはR
H又はR
Lの中でいずれか1つの抵抗を有することができる。参照抵抗R
REFがR
Hの抵抗を有する時、参照ライン電流I
REF、340は電圧発生器330によって生成されてトランジスターP1のゲート端子に提供される電圧VRによって調整され得る。同時に、ビットライン電流I
BIT、335は電圧発生器325によって生成されてトランジスターN1のゲート端子に提供される電圧VBによって調整され得る。この実施形態において、電圧VRは電圧VBに比べて大きい。
【0043】
参照抵抗R
REFがR
Lの抵抗を有する時、参照ライン電流I
REF、340は電圧発生器330によって生成されてトランジスターP1のゲート端子に提供される電圧VRによって調整され得る。同時に、ビットライン電流I
BIT、335は電圧発生器325によって生成されてトランジスターN1のゲート端子に提供される電圧VBによって調整され得る。この実施形態において、電圧VBは電圧VRに比べて大きい。
【0044】
感知増幅器160の動作を説明するために、参照抵抗R
REFは2/(1/R
H+R
L)の抵抗を有すると仮定される。また、電圧VBは電圧VRと同一であるか、或いは実質的に同一であると仮定される。
【0045】
メモリセル回路及び連関された導電ラインによって、所謂寄生キャパシタンス(parasitic capacitance)であるビットラインキャパシターC
BIT、315がビットラインBLとソースラインSLとの間に存在することができる。これと類似に、所謂寄生キャパシタンスである参照ラインキャパシターC
REF、320が参照ラインRLと正のパワー供給電圧ノードVDDとの間に存在することができる。ビットラインキャパシター315と参照ラインキャパシター320は感知増幅器160のプリ−チャージ段階の間に以下で説明されるようにプリ−チャージされる。スイッチ305、310はメモリセルアレイ110のメモリセル又は参照セルを感知増幅器160に連結されるか、或いは連結を遮断する。
【0046】
感知増幅器は次の3つの主要段階で動作する。即ち、A)“準備(ready)”又は“プリ−チャージ(pre−charge)”段階、B)“セット(set)”又は“増幅(amplification)”段階、C)“進行(go)”又は“ラッチ(latch)”段階。多様な動作段階は以下でさらに詳細に説明される。
【0047】
感知増幅器160は第1トランジスターP1を含み、第1トランジスターP1はパワー(例えば、VDD)、参照ラインRL、第1差動出力端子Out+に連結される。第1トランジスターP1は参照ライン電流I
REF、340を導電する。感知増幅器160はまた第2トランジスターN1を含み、第2トランジスターN1はビットラインBL、第1差動出力端子Out+に連結される。第2トランジスターN1はビットライン電流I
BIT、335を導電する。
【0048】
感知増幅器160は内部供給電圧ノードVMMに連結されたプリ−チャージ部分をさらに含む。プリ−チャージ部分は、例えば、第1プリ−チャージトランジスターP5及び第2プリ−チャージトランジスターP6を包含でき、第1プリ−チャージトランジスターP5は第1差動出力端子Out+及び内部供給電圧ノードVMMに連結され、第2プリ−チャージトランジスターP6は第2差動出力端子Out−及び内部供給電圧ノードVMMに連結される。プリ−チャージ部分は感知増幅器のプリ−チャージ段階の間に動作する。トランジスターP5、P6は、例えば、エンハンスメントモードPMOSローディングタイプトランジスター(enhancement mode PMOS loading transistor)、デジタルモードオン/オフタイプトランジスター(digital mode on/off type transistor)であり得る。但し、これは例示的なことであり、他のMOSトランジスターが本発明にしたがって使用され得ることが理解できる。
【0049】
内部パワー供給電圧ノードVMMはパワー供給電圧VDDと接地電圧GNDの間の電圧レベルを有する。一実施形態において、内部パワー供給電圧ノードVMMの電圧レベルはパワー供給電圧VDDの1/2又はこれに類似なレベルであり得る。他の実施形態において、内部パワー供給電圧ノードVMMの電圧レベルはパワー供給電圧VDDの2/3又はこれに類似なレベルであり得る。但し、これは例示的なことであり、適当な内部供給電圧レベルが使用され得ることが理解できる。内部パワー供給電圧ノードVMMはまた1つ又はその以上の信号又は感知増幅器160の素子のためにACグラウンド(AC ground)に動作できる。
【0050】
“準備”又は“プリ−チャージ”段階の動作の間に、プリ−チャージトランジスターP5、P6は各々ゲートを通じてコントロール信号S1を受信する。プリ−チャージ信号S1は
図2のコントロールロジック190によって生成され得る。プリ−チャージトランジスターP5はプリ−チャージコントロール信号S1に応答して感知増幅器の“準備”又は“プリ−チャージ”段階でビットライン電流I
BIT、335の少なくとも一部を生成し、ビットライン電流I
BIT、335はトランジスターN1を通じて少なくともメモリセル30と連関されたビットラインBL及びビットラインキャパシターC
BIT、315をプリ−チャージする。加えて、第1差動出力端子Out+と連関された寄生キャパシタンス370が充電される。さらに、プリ−チャージトランジスターP5はプリ−チャージコントロール信号S1に応答して感知増幅器の“準備”又は“プリ−チャージ”段階で参照ライン電流I
REF、340の少なくとも一部を生成し、参照ライン電流I
REF、340はトランジスターP1を通じて少なくとも参照ラインRL及び参照ラインキャパシターC
REF、320をプリ−チャージする。プリ−チャージトランジスターP6はプリ−チャージコントロール信号S1を受信し、プリ−チャージコントロール信号S1に応答して感知増幅器の“準備”又は“プリ−チャージ”段階で少なくとも第2差動出力端子Out−と連関された寄生キャパシタンス375をプリ−チャージする。
【0051】
“セット”又は“増幅”段階での動作の間に、感知増幅器はメモリセル30に格納されたビットデータを感知する。第1差動出力端子Out+はハイインピーダンス(high impedance)出力端子Out+である。ハイインピーダンス出力端子の電圧レベルは参照ライン電流I
REF、340及びビットライン電流I
BIT、335の間のデルタ平均電流375に応答して変化する。即ち、参照ライン電流I
REF、340及びビットライン電流I
BIT、335の大きさ(magnitude)に差異があり得る。このような差異はデルタ平均電流375であると称され得る。デルタ平均電流375はメモリセル30に格納されたビット値にしたがって、ハイ−インピーダンス出力端子Out+の電圧レベルが同一の方向に又は異なる方向に変化(swing)するようにする。電圧変化(voltage swing)は“セット”又は“増幅”段階での負(negative)の抵抗支援に依存しなく、これはトランジスターP3、P4又はラッチ素子によって提供される。出力電圧の装着時間(settling time)、ノイズ耐性(noise immunity)、信号平均(signal averaging)等は少なくとも出力端子370、375の寄生キャパシタンスC
BIT、315の寄生キャパシタンス及び/又はC
REF、320の寄生キャパシタンスの少なくとも一部分に依存する。寄生キャパシタンスが接地されなければ、出力電圧の変化はスパイク及び他のノイズ干渉(noise interference)に敏感であり得る。さらに、電流及び信号平均(averaging)は回路のノイズ耐性特性を強化することができる。出力電圧の正確性はメモリセル30に格納されたビット値に依存し、これはR
BIT、10がR
H又はR
Lであるか否かであるR
BIT、10の抵抗に依存する。
【0052】
ハイインピーダンス出力端子の電圧変化(voltage swing)はデルタ平均電流375とハイインピーダンス出力端子Out+と連関された寄生キャパシタンスの乗算によってもたらすことができる。トランジスターP1は出力端子Out+のインピーダンスを増加させることができ、これはより著しい電圧変化をもたらすことができる。参照ラインRLとビットラインBLが直列に配列されているので、ビットラインBLは少なくとも一部の参照ライン電流I
REF、340を再使用し、したがって、少なくとも“セット”又は“増幅”段階の動作の間に消耗される電流量を減少させる。この段階での総電流消耗量の減少は半分に至ることができる(例えば、このような電流再使用回路及び特性を有しない感知増幅器に比べて50%の電流消耗量が減少する)。さらに具体的に、仮にI
REF、340がI
BIT、335より大きければ、ハイ−インピーダンス出力端子Out+の電圧レベルは高い電圧に変化(swing)し、これはメモリセル30に論理値“1”が格納されていることを示す。反対に、I
REF、340がI
BIT、335より小さければ、ハイ−インピーダンス出力端子Out+の電圧レベルは低い電圧に変化し、これはメモリセル30に論理値“0”が格納されていることを示す。
【0053】
少なくとも感知増幅器の“セット”又は“増幅”段階の間に、R
BIT、10=R
L(低い抵抗)である時、トランジスターN1はトリオード領域(triode region)モードに動作し、反面トランジスターP1は飽和領域(saturation region)モードに動作する。反対に、少なくとも感知増幅器の“セット”又は“増幅”段階の間に、R
BIT、10=R
H(高い抵抗)である時、トランジスターN1は飽和領域(saturation region)モードに動作し、反面トランジスターP1はトリオード領域(triode region)モードに動作する。トランジスターN1はメモリセル30に格納されたデータを読み出すか、或いは読出し動作を試図する時発生できるメモリセル30のデータ変化(又はdestructive write)の可能性を減らすために使用され得る。このような読出し動作でのデータの変化は読出しディスターブ(read distrub)と称され、読出しディスターブの頻度はトランジスターN1の存在によって減少され得る。
【0054】
さらに具体的に、トランジスターN1のドレーン端子350は直接第1差動出力端子Out+及びトランジスターP1のドレーン端子360に連結される。トランジスターN1のソース端子352はメモリセル30と連関されたビットラインBLに連結される。トランジスターP1のソース端子357は参照抵抗R
REF、50と連関された参照ラインRLに連結される。トランジスターN1は望ましくはNMOSトランジスターであり得る。トランジスターP1は望ましくはPMOSトランジスターであり得る。但し、これは例示的なことであり、他のタイプのMOSトランジスターが本発明に使用され得ることが理解できる。
【0055】
点線で図示された接地状態である寄生キャパシター370、375はビットライン及び参照電流の平均(averaging)に寄与する。結果的に、ノイズ耐性(noise immunity)が強化され、ノイズスパイク(spikes of noise)、ノイズのスイッチング(switching noise)、又は他の電磁気妨害要素が感知増幅器160によって遂行されるか、或いは出力された信号に対する妨害(disruption)をもたらす可能性が減る。高い信号パワー、改善されたノイズ耐性、改善された論理出力信号の信頼度は本実施形態の特性からの結果の長所のうちの一部である。
【0056】
“進行”又は“ラッチ”段階の動作の間に、感知増幅器は以下で説明されるように、感知増幅器160の第1又は第2差動出力端子(Out+、Out−)の論理値“0”又は論理値“1”をラッチする。感知増幅器160は交差連結されたラッチ回路を含み、ラッチ回路はラッチトランジスターP3、P4、N3、N4を含む。交差連結されたラッチ回路は第1及び第2差動出力端子(Out+、Out−)に連結される。
【0057】
交差連結されたラッチ回路は選択的に第1ラッチイネーブルトランジスターP2を含む。例示的に、第1ラッチイネーブルトランジスターP2は複数の感知増幅器(例えば、
図2の160、165)各々に対してグローバルに適用され得る。即ち、1つの第1グローバルラッチイネーブルトランジスターP2がメモリ装置150の感知増幅器のラッチ回路各々をイネーブル(enable)するのに使用され得る。
【0058】
交差連結されたラッチ回路は選択的に第2ラッチイネーブルトランジスターN2を含む。例示的に、第2ラッチイネーブルトランジスターN2は複数の感知増幅器(例えば、
図2の160、165)各々に対してグローバルに適用され得る。即ち、1つの第2グローバルラッチイネーブルトランジスターN2は第1ラッチイネーブルトランジスターP2と共にメモリ装置150の感知増幅器のラッチ回路各々をイネーブル(enable)するのに使用され得る。
【0059】
ラッチイネーブルトランジスターP2、N2は各々ラッチコントロール信号S2b及びラッチコントロール信号S2aに応答して感知増幅器160の“進行”又は“ラッチ”段階を活性化する。一実施形態において、ラッチコントロール信号S2b、S2aは
図2のコントロールロジック190によって生成され得る。第1ラッチイネーブルトランジスターP2は正のパワー供給電圧ノードVDDに連結される。第2ラッチイネーブルトランジスターN2は接地電圧ノードGNDに連結される。
【0060】
ラッチ回路は第1ラッチイネーブルトランジスターP2及び第1差動出力端子Out+に連結された第1ラッチトランジスターP3を含む。第2ラッチトランジスターP4は第1ラッチイネーブルトランジスターP2及び第2差動出力端子Out−に連結される。第3ラッチトランジスターN3は第2ラッチイネーブルトランジスターN2及び第1差動出力端子Out+に連結される。第4ラッチトランジスターN4は第2ラッチイネーブルトランジスターN2及び第2差動出力端子Out−に連結される。
【0061】
“進行”又は“ラッチ”段階の動作の間にラッチイネーブルトランジスターP2、N2は各々ラッチコントロール信号S2b、S2aに応答してターンオンされ、これによってラッチトランジスターは正のフィードバック(positive feedback)に基づいて、各々抵抗性メモリセル30に格納されたビット値にしたがう第1又は第2差動出力端子Out+、Out−の論理値“0”又は論理値“1”をラッチする。
【0062】
さらに具体的に、第1ラッチトランジスターP3のソース端子は第1ラッチイネーブルトランジスターP2のソース端子に直接連結される。これと類似に、第2ラッチトランジスターP4のソース端子は第1ラッチイネーブルトランジスターP2のソース端子に直接連結される。また、第3ラッチトランジスターN3のソース端子は第2ラッチイネーブルトランジスターN2のドレーン端子に直接連結される。これと類似に、第4ラッチトランジスターN4のソース端子は第2ラッチイネーブルトランジスターP2のドレーン端子に直接連結される。第1ラッチトランジスターP3のゲート端子は第2差動出力端子Out−に連結される。第2ラッチトランジスターP4のゲート端子は第1差動出力端子Out+に連結される。第3ラッチトランジスターN3のゲート端子は第2差動出力端子Out−に連結される。第4ラッチトランジスターN4のゲート端子は第1差動出力端子Out+に連結される。
【0063】
第1及び第3ラッチトランジスターP3、N3の各ドレーン端子は第1差動出力端子Out+に連結される。第2及び第4ラッチトランジスターP4、N4の各ドレーン端子は第2差動出力端子Out−に連結される。第1ラッチイネーブルトランジスターP2は望ましくエンハンスメントモードPMOSローディングタイプトランジスター(enhancement mode PMOS loading transistor)、デジタルモードオン/オフタイプトランジスター(digital mode on/off type transistor)であり得る。第2ラッチイネーブルトランジスターN2は望ましくエンハンスメントモードNMOSローディングタイプトランジスター(enhancement mode PMOS loading transistor)、デジタルモードオン/オフタイプトランジスター(digital mode on/off type transistor)であり得る。
【0064】
第1及び第2ラッチトランジスターP3、P4は望ましく各々PMOSタイプトランジスターであり得る。第3及び第4ラッチトランジスターN3、N4は望ましく各々NMOSタイプトランジスターであり得る。但し、これは例示的なことであり、他のMOSトランジスターが本発明にしたがって使用され得ることが理解できる。
【0065】
図4Bは
図4Aの感知増幅器に連結されて使用されるコントロール信号S2b、S2aを生成するコントロール信号回路の一例を示す図面である。コントロール信号回路はコントロール信号S2を受信し、コントロール信号S2を利用してコントロール信号S2b、S2aを生成することができる。コントロール信号S2bはコントロール信号S2に比例して反転された信号である。コントロール信号S2aはコントロール信号S2に対応する。
図4Bのコントロール信号回路は
図2に図示されたメモリ装置105のコントロールロジック190に包含され得る。
【0066】
図5乃至
図7は
図4Aの感知増幅器160の各段階の動作の動作を示す等価回路である。
図8は本発明の一実施形態にしたがってメモリセル抵抗R
BITが“H”値であるR
Hに以前に設定されている時、
図4Aの感知増幅器160の互に異なる段階での波形(waveform)の一例を示す図面である。
図9は本発明の一実施形態にしたがってメモリセル抵抗R
BITが“L”値であるR
Lに以前に設定されている時、
図4Aの感知増幅器160の互に異なる段階での波形(waveform)の一例を示す図面である。詳細な説明は
図5乃至
図9を参照して説明される。
【0067】
図5は“準備”又は“プリ−チャージ”段階405の動作と関連された
図4Aの感知増幅器160の等価回路の一例を示す図面である。
【0068】
スイッチ305、310は閉じられていると仮定され、これによって感知増幅器160がメモリセル30及び参照抵抗R
REF、50に連結される。感知増幅器160の“準備”又は“プリ−チャージ”段階で、ワードラインWLはハイ状態“H”に遷移され、プリ−チャージコントロール信号S1はロー状態“L”であり、ラッチイネーブル信号S2はロー状態“L”である。ラッチイネーブル信号S2がロー状態“L”であるので、ラッチイネーブルコントロール信号S2bは“H”状態であり、ラッチイネーブルコントロール信号S2aは“L”状態である。
【0069】
したがって、第1プリ−チャージトランジスターP5及び第2プリ−チャージトランジスターP6はプリ−チャージコントロール信号S1に応答して完全にターンオンされ、内部パワー供給電圧ノードVMMに対する導電経路を形成する。したがって、プリ−チャージトランジスターP5はビットライン電流I
BIT、335の少なくとも一部を生成し、ビットライン電流I
BIT、335はトランジスターN1を通じてメモリセル30と連関されたビットラインBL及びビットラインキャパシターC
BIT、315及び第1差動出力端子Out+と連関された寄生キャパシタンス370をプリチャージする。さらに、プリ−チャージトランジスターP5は参照ライン電流I
REF、340の少なくとも一部を生成し、参照ライン電流I
REF、340はトランジスターP1を通じて少なくとも参照ラインRL及び参照ラインキャパシターC
REF、320をプリチャージする。プリ−チャージトランジスターP6は少なくとも第2差動出力端子Out−と連関された寄生キャパシタンス375をプリチャージする。
【0070】
トランジスターP1、N1はゲート電圧VR、VBに応答して各々ターンオンされる。しかし、ラッチ回路はラッチイネーブルトランジスターP2、N2がターンオフされ、他のラッチトランジスターはフローティング状態(floating state)であるので、この段階では動作せず、したがって、
図5の等価回路では省略された。したがって、プリ−チャージ電流はラッチ回路のいずれのトランジスターを通じて流れず、これによって応答時間が改善される。
【0071】
図6は“セット”又は“増幅”段階505の動作と連関された
図4Aの感知増幅器160の等価回路の一例を示す図面である。スイッチ305、310は閉じられていると仮定され、したがって、感知増幅器160はメモリセル30及び参照抵抗R
REF、50に連結される。感知増幅器160の“セット”又は“増幅”段階で、ワードラインWLは“H”状態を維持し、プリ−チャージコントロール信号S1は“H”状態に遷移され、ラッチイネーブル信号S2は“L”状態を維持する。第1プリ−チャージトランジスターP5及び第2プリ−チャージトランジスターP6はしたがって、各々プリ−チャージコントロール信号S1に応答してターンオフされ、したがって、
図6の等価回路に示したようにスイッチングがオープン(open)される。また、ラッチイネーブルトランジスターP2、N2が相変わらず、この段階でもオフ状態であるので、ラッチトランジスターは動作しない。
【0072】
“セット”又は“増幅”段階505の間に、初期の差動出力端子Out+、Out−の電圧レベルはVMM又はこれと類似のレベルで同一である。以後、上述したように、参照ライン電流I
REF、340とビットライン電流I
BIT、335のデルタ平均電流375はメモリセル30に格納されたビット値にしたがって、ハイ−インピーダンス出力端子Out+の電圧レベルが同一の方向に又は異なる方向に変化(swing)するようにする。第2差動出力端子Out−の電圧レベルはこの段階で寄生キャパシタンス375によってVMM又はこれと類似なレベルを維持する。
【0073】
仮にI
REF340がI
BIT335より大きければ、ハイ−インピーダンス出力端子Out+の電圧レベルは高くなるように変化し、これはメモリセル30も論理値“1”が格納されていることを示す。反対に、仮にI
REF340がI
BIT335より小さければ、ハイ−インピーダンス出力端子Out+の電圧レベルは低くなるように変化し、これはメモリセル30に論理値“0”が格納されていることを示す。“セット”又は“増幅”段階の最後には、出力端子(Out+、Out−)の出力電圧レベルの間の差異は出力信号をラッチするのに十分であるように大きくなる。
【0074】
図7は“進行”又は“ラッチ”段階605と連関された
図4Aの感知増幅器の等価回路の一例を示す図面である。スイッチ305、310は閉じられていると仮定され、したがって、感知増幅器160がメモリセル30及び参照抵抗R
REF、50に連結される。感知増幅器160の“進行”又は“ラッチ”段階で、ワードラインWLは“L”状態に遷移し、プリ−チャージコントロール信号S1は“H”状態を維持し、ラッチイネーブル信号S2は“H”状態に遷移する。ラッチイネーブル信号S2が“H”状態に遷移するので、ラッチイネーブルコントロール信号S2bは“L”状態に遷移し、ラッチイネーブルコントロール信号S2aは“H”状態に遷移する。第1プリ−チャージトランジスターP5及び第2プリ−チャージトランジスターP6はターンオフ状態を維持し、したがって、
図7に示したようにオープンされたスイッチングとして表現される。ラッチイネーブルトランジスターP2、N2及びラッチトランジスターP3、P4、N3、N4は各々ラッチイネーブルコントロール信号S2b、S2aに応答して動作することができ、したがって、ラッチ回路は出力信号をラッチすることができる。
【0075】
全体ラッチ回路(例えば、ラッチトランジスターであるP3、P4、N3、N4で構成される)は差動出力端子Out+の電圧レベル及びVMMである差動出力端子Out−の電圧レベルの差異に基づいて差動出力端子で論理値“0”又は論理値“1”をラッチするのに使用される。このような電圧レベルが差異及びラッチの正のフィードバックに基づいて、出力値がラッチされることができる。
【0076】
メモリセル30に格納されたデータが論理値“0”であるか又は論理値“1”であるかにしたがって、ラッチ回路が異なりに動作することができることが理解できる。例えば、仮にメモリセルがR
L状態(論理値“0”)であれば、I
BIT335はI
REF340に比べて大きくて、これは出力端子Out+の電圧レベルが低く変化するようにする。したがって、このような場合に、正のフィードバックに基づいてラッチトランジスターP4はターンオン、ラッチトランジスターP3はターンオフ、ラッチトランジスターN4はターンオフ、ラッチトランジスターN3はターンオンされ、これによって、差動出力端子Out+で論理値“0”がラッチされる。反対に、仮にメモリセルがR
H状態(論理値“1”)であれば、I
BIT335はI
REF340に比べて小さく、これは出力端子Out+の電圧レベルが高くなるように変化するようにする。したがって、このような場合に、正のフィードバックに基づいてラッチトランジスターP4はターンオフ、ラッチトランジスターP3はターンオン、ラッチトランジスターN4はターンオン、ラッチトランジスターN3はターンオフされ、これによって差動出力端子Out+で論理値“1”がラッチされる。
【0077】
図10は本発明にしたがう感知増幅器160を使用する抵抗性メモリ30のデータ感知動作を示す順序
図900である。902段階で、“準備”又は“プリ−チャージ”段階に進入するか否かに対する判断が遂行される。仮にはい(YES)であれば、先に説明されたビットラインと参照ラインキャパシターがプリ−チャージされる904段階が進行される。そうでなく、仮にいいえ(NO)であれば、再び開始段階に戻る。
【0078】
906段階で、“セット”又は“増幅”段階505へ進入するか否かに対する判断が遂行される。仮にYESであれば、908段階が進行され、“セット”又は“増幅”段階の間に、ビットライン電流と参照ライン電流との間のデルタ平均電流に応答して出力端子Out+の電圧レベルと同一の方向又は異なる方向に変化するようになる。また、先に説明されたように912段階で、電流再使用に基づいてより少ない電流が消耗され、これによって感知増幅器の電流消耗特性が改善される。反対に、仮にいいえ(NO)であれば、判断及び感知増幅器動作に戻って、906段階が再び遂行される。
【0079】
914段階で、“進行”又は“ラッチ”段階の動作に進入するか否かに対する判断が遂行される。仮にはい(YES)であれば、916段階へ進行し、先に説明されたように、ラッチ回路の正のフィードバックを利用して論理値“0”又は論理値“1”がラッチされる。反対に、仮にいいえ(NO)であれば、914段階に戻るか、或いは他の判断及び感知増幅器動作が遂行される。
【0080】
図11Aは本発明の他の技術的思想の実施形態による電流ミラー(current mirror、960)と連関された
図2の感知増幅器160、165の一実施形態を示す図面である。先に説明されたように、感知増幅回路(150、
図2)は複数の感知増幅器を包含することができる。各感知増幅器は少なくとも1つのメモリブロック(120、130、
図2)の対応するビットラインと対応するメモリセルと連関され得る。電流ミラー回路960は複数の感知増幅器(例えば、160、165)に連結される。電流ミラー回路960は少なくとも各感知増幅器の“セット”又は“増幅”段階の間に、参照ライン電流I
REF340を複写(mirror)する。各感知増幅器のビットラインBLは複写された参照ライン電流の少なくとも一部を再使用する。
【0081】
複数の感知増幅器は先に説明されたように各々対応するビットライン及び対応するメモリセルに連結されたハイ−インピーダンス出力端子を包含することができる。対応するビットラインはビットライン電流I
BIT335を導電(conduct)する。ハイ−インピーダンス出力端子の電圧レベルは複写された参照ライン電流とビットライン電流との間のデルタ平均電流375に応答して変化(swing)する。
【0082】
感知増幅器(例えば、160、165)の各々は先に詳細に説明されたようにラッチ回路(例えば、P3、P4、N3、N4で構成される)を含む。メモリ装置105は第1グローバルラッチイネーブルトランジスターP2及び第2グローバルラッチイネーブルトランジスターN2をさらに含み、第1グローバルラッチイネーブルトランジスターP2及び第2グローバルラッチイネーブルトランジスターN2は各々ラッチコントロール信号S2b、S2aに応答して各感知増幅器のラッチ段階を活性化する。
【0083】
電流ミラー回路960は電流ミラートランジスターP0、N0を含む。トランジスターP1のゲートは電流ミラートランジスターP0のゲートに連結される。電圧ソース935はゲート電圧VRを電流ミラートランジスターN0のゲートへ提供する。電流ミラートランジスターは複数の感知増幅器各々にI
REF340を複写することができる。
【0084】
電流ミラー回路960は参照メモリセル70と連関された参照ラインRLと連結される。電流ミラー回路960は各感知増幅器のプリ−チャージ段階の間に、参照メモリセル70と連関された参照ラインRLをプリ−チャージする。電流ミラー回路960は少なくとも各感知増幅器の増幅段階の間に、参照ライン電流I
REF、340を複写する。また、電流ミラー回路960は参照メモリセル70と連関された参照ラインRLをプリチャージする。参照メモリセル70が選択トランジスター60と参照抵抗R
REF、50を包含するので、メモリセル30とさらに改善されたマッチング(matching)が可能であり、これによって、マッチング感度(matching sensitivity)が改善される。結果的に、I
REFとI
BITとの間の差異は主にR
REFとR
BITとの間の差によることである。他の要素と他の動作モードは先に説明されたことと類似であり、したがって、詳細な説明は省略される。
【0085】
図11Bはコントロール信号回路の一例として、
図4Bと同一であり、
図11Aの回路のためのラッチイネーブルコントロール信号を生成する。したがって、
図11Bの詳細な説明は省略される。
【0086】
図12Aは本発明の実施形態による読出し/再書込み(read/re−write)機能を含む感知増幅器970の一例を示す図面である。感知増幅器970は
図2及び
図4Aの感知増幅器160と類似であり、したがって、同一であるか、或いは類似な要素に対する説明は簡略説明をするために省略される。
図13Aは本発明の実施形態によるメモリセル抵抗が以前にハイ(high)に設定されている時、
図12Aの感知増幅器の互に異なる段階と連関された波形図を例示的に示す図面である。
図13Bは本発明の実施形態によるメモリセル抵抗が以前にロー(low)に設定されている時、
図12Aの感知増幅器の互に異なる段階と連関された波形図を例示的に示す図面である。
図12A、
図13A、
図13Bを参照して説明される。
【0087】
先に説明された感知増幅器と比較して幾つかの構造的差異点がある。具体的に、感知増幅器970はトランジスターN1を包含しない。また、接地電圧ノードGNDの代わりに、負(negative)のパワー供給電圧ノードVSSがラッチイネーブルトランジスターN2に連結される。例えば、もし正のパワー供給電圧ノードVDDが1.2Vの電圧レベルを供給したら、負のパワー供給電圧ノードVSSは−1.2Vの電圧レベルを供給することができる。さらに、入力及び出力端子は入出力(IO)端子(IO+、IO−)に結合された。
【0088】
動作特性と関連して、動作の多様な段階の動作は追加された読出し/再書込み機能にもかかわらず、先に説明されたことと類似である。差異は増幅段階の間のIO+端子の電圧変化(swing)がデルタ平均電流ではない総ビット抵抗によって増加された参照電流I
REF340(例えば、R
BIT10によって増加されたI
REF340によって直接的に決定される。トランジスターN1のようなビットライン上のアクティブ装置の不存在によって、IO+端子とメモリセル10の間に直接経路(direct path)が存在する。この実施形態で、寄生キャパシタンス370はビットキャパシタンスC
BIT、315と併合されて、共にIO+端子で電圧レベルの定着時間(settling time)を増加させる。これによって、スパイク又は他の可能であるノイズ妨害を減少させる(この時、ビットキャパシタンスC
BIT315は例えば、寄生キャパシタンス370に比べて10倍以上であり得る)。即ち、IO+端子の電圧レベルは本質的に参照電流I
REF340とRC回路によって決定される。
【0089】
一実施形態として、仮にR
BIT=R
Lであれば、IO+端子は増幅段階の間にVMMより低い値に低くなり、ラッチ段階の間にVSS電圧レベルに低くなって、メモリ抵抗R
BIT10にR
Lの値を明確に再書込みする動作を遂行する。反対に、仮にR
BIT=R
Hであれば、IO+端子は増幅段階の間に、VMMより高い値に高くなり、ラッチ段階の間にVDD電圧レベルに至って、メモリ抵抗R
BIT10にR
Hの値を明確に再書込みする動作を遂行する。再書込み動作が無ければ、R
BIT10の値が意図せないように変更される可能性がある。このような障害(disturbance)を避けるために、すべての読出し動作の後に再書込み動作を遂行することによって、R
BITに格納された値が正確な値を維持している可能性を高くすることができる。
【0090】
図12Bはコントロール信号回路の一例として、
図4Bと同一であり、
図12Aの回路のためのラッチイネーブルコントロール信号を生成する。したがって、
図12Bの詳細な説明は省略される。
【0091】
図14Aは本発明の他の実施形態によるエッジ−参照セル(edge−referenc e cell)配列又はパターン(例えば、1405)でのメモリセルアレイ(例えば、110)及び連関されたメモリブロック(例えば、1415、1420)のレイアウトの実施形態を示す図面である。レジェンド1400は配列に使用されるシンボルの説明を提供する。
図14Aを参照すれば、共有感知増幅器1435はメモリブロック1415、1420の中でいずれか1つによって又は2つのメモリブロック1415、1420全てによって使用される。参照メモリセル70は共有感知増幅器1435に隣接するか、或いは付近に配置され得る。所定の参照メモリセル70はバンク1415及び/又はバンク1420の複数のメモリビットセル30のための参照を提供することができる。
【0092】
メモリバンク1415からの参照メモリセル70及びメモリバンク1420からの参照メモリセル70は対応する参照ラインを経て共有感知増幅器(例えば、複数の感知増幅器1435の中でいずれか1つの共有感知増幅器)に連結され得る。即ち、1つの共有感知増幅器は互に異なるバンクからの2又はその以上の参照ライン及び/又は参照メモリセルに連結され得る。これと類似に、メモリバンク1415からのメモリビットセル30及びメモリバンク1420からのメモリビットセル30は対応するビットラインを経て共有感知増幅器(例えば、複数の感知増幅器1435の中でいずれか1つ)に連結され得る。即ち、1つの共有感知増幅器は互に異なるバンクからの2又はその以上のビットライン及び/又はメモリビットセルに連結され得る。
【0093】
図14Bは本発明の他の実施形態によるビット−参照セル(bit−reference cell)配列又はパターン(例えば、1410)でのメモリセルアレイ(例えば、110)及び連関されたメモリブロック(例えば、1425、1430)のレイアウトの実施形態を示す図面である。
図14Aと同様に、レジェンド1400は配列に使用されるシンボルの説明を提供する。
図14Bを参照すれば、共有感知増幅器1440はメモリブロック1425、1430の中でいずれか1つによって又は2つのメモリブロック1425、1430の全てによって使用される。このレイアウトにおいて、メモリビットセル30は参照メモリセル70に隣接するように配置され得る。
【0094】
1つのバンク内の1つの共通参照ラインは複数の参照メモリセル70を1つのミラーバイアス回路995及び/又は複数の感知増幅器に連結させることができる。バンク1425の1つの参照メモリセルは第1共通参照ラインを通じてミラーバイアス回路995に連結され得る。バンク1430の1つの参照メモリセルは第2共通参照ラインを通じて同一のミラーバイアス回路995に連結され得る。第1バンク1425の1つのメモリセルは1つの与えられた共有感知増幅器に連結され、、第2バンク1430の他のメモリセルは前記与えられた共有感知増幅器に連結され得る。ミラーバイアス回路995は前記共有感知増幅器(複数の)に隣接するように配置され得る。
【0095】
メモリバンク1430からの参照メモリセル70及びメモリバンク1425からのメモリビットセル30は共通参照ライン及び個別ビットラインを経て各々1つの共有感知増幅器(例えば、複数の感知増幅器1440の中でいずれか1つの共有感知増幅器)に連結され得る。即ち、1つの共有感知増幅器は互に異なるバンクと連関された1つの共通参照ライン及び1つの個別ビットラインに連結される。これと類似に、共有感知増幅器は互に異なるバンクと連関された参照セル70及びメモリビットセル30に連結され得る。即ち、1つの共有感知増幅器は互に異なるバンクからの参照セル及び/又はメモリビットセルに連結され得る。
【0096】
上述した
図4乃至
図14Bを参照すれば、幾つかの実施形態において、ソースラインSLsは接地GND電位に連結され、これは
図4乃至
図14Bで説明された回路図で特定された特徴である。しかし、これは例示的なこととして理解できる。例えば、幾つかの実施形態(例えば、
図4乃至
図11Bを参照して説明された実施形態の中でいずれか実施形態)において、ソースラインSLsはパワー供給VDD電位に連結でき、レギュラーVDD電位は接地GND電位に連結され得る。このような場合に、各PMOSタイプトランジスターはNMOSタイプトランジスターに代替され得り、各NMOSタイプトランジスターはPMOSタイプトランジスターに代替され得る。即ち、ソースラインSLsがVDD電位に連結される時、感知増幅器はアップサイド(upside)とダウンサイド(downside)の間でスワップ(swap)され、これはNMOSタイプトランジスターがPMOSトランジスターと代替され、PMOSタイプトランジスターがNMOSタイプトランジスターと代替されることを意味する。言い換えれば、ソースラインが接地電圧に連結される時、感知増幅器は第1トランジスター特性を含み、ソースラインがパワー供給電圧に連結される時、感知増幅器は第1トランジスター特性に比べてスワップされた(swapped)第2トランジスター特性を含む。また、幾つかの実施形態において、例えば、
図12A及び
図12Bを参照すれば、ソースラインSLsは接地GND電位に連結された状態を維持することができ、負のパワー供給電圧ノードVSSはパワー供給電圧ノードVDDと代替されることができ、レギュラーVDD電位は接地GND電位に連結されることができ、NMOSトランジスターとPMOSトランジスターは上で説明されたようにスワップ(swap)されることがきることが理解できる。
【0097】
図15は本発明の実施形態に他の抵抗性メモリ装置の多様な適用例を示す図面である。
図15を参照すれば、メモリシステム1500は格納装置1525及びホスト1520を含む。格納装置1525は抵抗性メモリ1510及びメモリコントローラ1505を含む。
【0098】
格納装置1525はメモリカード(例えば、SD、MMC等)のような格納媒体又は携帯可能である格納媒体(例えば、USBメモリ等)を包含することができる。格納装置1525はホスト1520に連結され得る。格納装置1525はホストインターフェイスを通じてホスト1520からデータを送信するか、或いはホスト1520からデータを受信できる。格納装置1525は初期動作を遂行するためにホスト1520によってパワーが供給される。抵抗性メモリ1510は本発明の実施形態による感知増幅回路1515を包含することができる。
【0099】
図16は本発明の実施形態による抵抗性メモリ装置を含むコンピューティングシステム1600に関する図面である。
図16を参照すれば、コンピューティングシステム1600はメモリシステム1610、パワー供給器1635、中央処理装置(CPU、1625)、使用者インターフェイス1630を含む。メモリシステム1610は抵抗性メモリ1620とメモリコントローラ1615を含む。中央処理装置1625はシステムバス1605に電気的に連結される。
【0100】
抵抗性メモリ1620は本発明の実施形態による感知増幅回路を含む。抵抗性メモリ1620はメモリコントローラ1615を通じてデータを格納する。データは使用者インターフェイス1630から受信されるか、或いは中央処理装置1625によって処理され得る。メモリシステム1600は半導体ディスク装置又はソリッドステートディスク(SSD)として使用され得る。
【0101】
図17は本発明の実施形態による抵抗性メモリを含むコンピューティングシステム1700を示す図面である。
図17を参照すれば、コンピューティングシステム1700は抵抗性メモリ装置1720、中央処理装置1725、RAM1710、使用者インターフェイス1730、そしてベースバンドチップセット(baseband chipset)のようなモデム1735を含み、各構成要素は電気的にシステムバス1705に連結される。抵抗性メモリ1720は上述したように本発明にしたがう感知増幅回路を包含することができる。
【0102】
仮にコンピューティングシステム1700がモバイル装置であれば、コンピューティングシステム1700へ電源を供給するバッテリー(図示せず)をさらに包含できる。たとえば
図17には図示しないが、コンピューティングシステム1700はアプリケーションチップセット、カメライメージプロセッサー(CIS)、モバイルDRAM(mobile DRAM)等をさらに包含できる。
【0103】
本発明の実施形態による抵抗性メモリ装置はストレージクラスメモリ(storage class memory、SCM)として使用され得る。“ストレージクラスメモリ”は不揮発性特性とランダム−アクセス特定を全て提供するメモリを指称する。
【0104】
先に説明された抵抗性メモリ(ReRAM)のみでなくPRAM、FeRAM、MRAM等もストレージクラスメモリとして使用され得る。フラッシュメモリの代わりに、ストレージクラスメモリはデータ格納メモリとして使用され得る。さらに、同期式DRAM(synchronous DRAM)の代わりに、ストレージクラスメモリはデータ格納メモリとして使用され得る。さらに、1つのストレージクラスメモリがフラッシュメモリ及び同期式DRAMを代替して使用され得る。
【0105】
図18はフラッシュメモリを代替する抵抗性メモリを使用したストレージクラスメモリを含むメモリシステムの本発明にしたがう一実施形態を示す図面である。
図18を参照すれば、メモリシステム1800は中央処理装置1810、同期式DRAM(SDRAM、1820)、ストレージクラスメモリ1830を含む。ストレージクラスメモリ1830はフラッシュメモリの代わりにデータ格納メモリに使用される抵抗性メモリである。
【0106】
ストレージクラスメモリ1830はフラッシュメモリに比べて速い速度でデータにアクセスすることができる。例えば、4GHzの周波数に動作する中央処理装置1810を使用するPCにおいて、ストレージクラスメモリ1830タイプの抵抗性メモリはフラッシュメモリより速いアクセス速度を提供する。したがって、ストレージクラスメモリ1830を含むメモリシステム1800はフラッシュメモリを含むメモリシステムに比べて相対的に速い速度でアクセスすることができる。
【0107】
図19は同期式DRAMを代替する抵抗性メモリを使用したストレージクラスメモリを含むメモリシステムの本発明にしたがう一実施形態を示す図面である。
図19を参照すれば、メモリシステム1900は中央処理装置1910、ストレージクラスメモリ1920、フラッシュメモリ1930を含む。ストレージクラスメモリ1920は同期式DRAM(SDRAM)の代わりにメーンメモリとして使用され得る。
【0108】
ストレージクラスメモリ1920によって消費されるパワーは同期式DRAMによって消費されるパワーより小さい。メーンメモリはコンピューティングシステムによって消費されるパワーの40%をチャージすることができる。このような理由で、メーンメモリのパワー消費を減らすための技術が発展されてきた。DRAMと比較して、クラスメモリ1920は平均的に53%の直接的なエネルギー消費の減少と73%のパワー漏洩によるエネルギー消費の減少効果を有する。したがって、ストレージクラスメモリ1920を含むメモリシステム1900は同期式DRAMを含むメモリシステムに比べてパワー消費を減らし得る。
【0109】
図20は同期式DRAM及びフラッシュメモリを代替して抵抗性メモリを使用するストレージクラスメモリを含むメモリシステムの本発明にしたがう一実施形態を示す図面である。
図20を参照すれば、メモリシステム2000は中央処理装置2010及びストレージクラスメモリ2020を含む。ストレージクラスメモリ2020は同期式DRAMの代わりにメーンメモリとして使用でき、フラッシュメモリの代わりにデータ格納メモリとして使用され得る。メモリシステム2000はデータアクセス速度、低い価格、空間使用において、長所を有する。
【0110】
本発明の実施形態による抵抗性メモリはPoP(Package on Package)、Ball grid arrays(BGAs)、Chip scale packages(CSPs)、Plastic Leaded Chip Carrier(PLCC)、Plastic Dual In−Line Package(PDI2P)、Die in Waffle Pack、Die in Wafer Form、Chip on Board(COB)、Ceramic Dual In−Line Package(CERDIP)、Plastic Metric Quad Flat Pack(MQFP)、Thin Quad Flat Pack(TQFP)、Small Outline(SOIC)、Shrink Small Outline Package (SSOP)、Thin Small Outline(TSOP)、System In Package(SIP)、Multi Chip Package(MCP)、Wafer−Level Fabricated Package(WFP)、Wafer−Level Processed Stack Package(WSP)等のようなパッケージから選択された少なくとも1つのパッケージによってパッケージ化されることができる。
【0111】
本発明の実施形態による抵抗性メモリ装置は多様な製品に適用され得る。本発明の実施形態による抵抗性メモリ装置は例えば、メモリカード、USBメモリ、ソリッドステートディスク(SSD)等のみでなく、個人用コンピューター、デジタルカメラ、カムコーダー、携帯電話、MP3プレーヤー、PMP、PSP、PDA等のような電子機器に適用され得る。
【0112】
前記説明された実施形態は低いパワー供給電圧を利用できる感知増幅器を提供する。さらに、前記説明された感知増幅器の実施形態は速い読出し速度、ビットラインと参照ラインとの間の差異(例えば、寄生キャパシタンス等)に対する低い敏感度、信号平均を維持することによる強いノイズ耐性、セルフ−ラッチロジック(self−latching logic)を使用する追加的な特性を有する。但し、これは例示的なことであり、互に異なる特性が同一の感知増幅回路に共に適用されることができることが理解できる。
【0113】
前記説明された本発明の実施形態は例示的なことであり、本発明はこれに限定されない。多様な代替例及び均等例が可能である。本発明の実施形態はメモリアレイ内のMRAM(magnetic random access memory)のタイプ及びその数字によって限定されない。本発明の実施形態は感知増幅回路を動作させるか、或いはMTJを選択するためのPMOS、NMOS等のようなトランジスターのタイプに限定されない。本発明の実施形態は感知増幅回路のためのコントロールロジックの生成又はロジックカラム選択(logical column selection)等を移行するために含まれたNOR、NANDのような論理ゲートのタイプによって限定されない。本発明の実施形態は発明の技術的思想が適用された集積回路のタイプによって適用されない。本発明の実施形態はCMOS、Bipolar、BICMOS等のようにメモリを製造するために含まれたプロセス技術の特定類型によって限定されない。本発明の実施形態は感知増幅回路に直接的に連関されたことと説明されたが、これに限定されない。本発明の技術的思想の実施形態は応答時間、ノイズ耐性特性、低い電圧動作特性、大きい電圧ヘッドルーム(headroom)特性、少ない感知エラー等のような特性を含み、したがって、有用である。
【0114】
本発明を逸脱しない範囲内で他の類似であるか、或いは非類似な変更が可能である。したがって、本発明の技術的思想は添付された請求項のみでなく、他の方式の請求項が可能である。