特許第6246520号(P6246520)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6246520
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】録画再生装置、および、録画再生方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/76 20060101AFI20171204BHJP
   G11B 27/00 20060101ALI20171204BHJP
   G11B 20/10 20060101ALI20171204BHJP
   G11B 27/34 20060101ALI20171204BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   H04N5/76
   G11B27/00 D
   G11B20/10 301Z
   G11B27/34 S
   H04N5/93
【請求項の数】5
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2013-161799(P2013-161799)
(22)【出願日】2013年8月2日
(65)【公開番号】特開2014-96786(P2014-96786A)
(43)【公開日】2014年5月22日
【審査請求日】2016年4月1日
(31)【優先権主張番号】特願2012-227414(P2012-227414)
(32)【優先日】2012年10月12日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】浅尾 和央
【審査官】 堀 洋介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−167256(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/122644(WO,A1)
【文献】 特開2005−204018(JP,A)
【文献】 特開2010−220065(JP,A)
【文献】 特開2007−288637(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/76
G11B 20/10
G11B 27/00
G11B 27/34
H04N 5/93
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画像を録画する録画手段と、
上記録画手段によって録画される動画像を複数の期間に分け、各期間に対応したサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、
上記録画手段によって録画された動画像を再生する再生手段と、
上記再生手段によって再生中の動画像に、上記サムネイル画像生成手段により生成された上記サムネイル画像を重畳する重畳手段と、
上記録画手段によって録画された動画像の複数のタイトルを一覧表示可能な録画リストを生成するリスト生成手段と、を備え、
上記重畳手段は、上記リスト生成手段によって生成された上記録画リストに、上記複数のタイトルのうちの少なくとも何れかに対応する上記サムネイル画像を重畳
上記重畳手段が上記録画リストに重畳した上記サムネイル画像のうち、上記再生手段によって前回再生された際の再生終了位置の属する期間、または、当該期間に隣接する期間に対応したサムネイル画像は、強調されている、
ことを特徴とする録画再生装置。
【請求項2】
上記サムネイル画像生成手段によって生成されたサムネイル画像の全部又は一部を時間順に配列したサムネイル一覧画像を生成する一覧画像生成手段をさらに備え、
上記重畳手段は、上記再生手段によって再生される動画像に、上記一覧画像生成手段により生成された上記サムネイル一覧画像を重畳する、
ことを特徴とする請求項1に記載の録画再生装置。
【請求項3】
上記重畳手段は、上記再生手段によって再生中の動画像に重畳される上記サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、当該動画像の再生中の期間に対応したサムネイル画像を強調する、
ことを特徴とする請求項2に記載の録画再生装置。
【請求項4】
上記重畳手段が、N番目からN+M番目までのM+1枚(NおよびMは1以上の整数)のサムネイル画像を時間順に配列した第1のサムネイル一覧画像を上記動画像に重畳している間に、上記一覧画像生成手段は、N+1番目からN+M+1番目までのM+1枚のサムネイル画像を時間順に配列した第2のサムネイル一覧画像、および、N−1番目からN+M−1番目までのM+1枚のサムネイル画像を時間順に配列した第3のサムネイル一覧画像の何れか一方または両方を生成する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の録画再生装置。
【請求項5】
録画再生装置の録画再生方法であって、
動画像を録画する録画ステップと、
上記録画ステップにおいて録画される動画像を複数の期間に分け、各期間に対応したサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成ステップと、
上記録画ステップにおいて録画された動画像を再生する再生ステップと、
上記再生ステップにおいて再生中の動画像に、上記サムネイル画像生成ステップにおいて生成された上記サムネイル画像を重畳する重畳ステップと、
上記録画ステップにおいて録画された動画像の複数のタイトルを一覧表示可能な録画リストを生成するリスト生成ステップと、を含み、
上記重畳ステップでは、上記リスト生成ステップにおいて生成された上記録画リストに、上記複数のタイトルのうちの少なくとも何れかに対応する上記サムネイル画像を重畳
上記重畳ステップで上記録画リストに重畳した上記サムネイル画像のうち、上記再生ステップによって前回再生された際の再生終了位置の属する期間、または、当該期間に隣接する期間に対応したサムネイル画像は、強調されている、
ことを特徴とする録画再生方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画再生装置、および、録画再生装置の録画再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放送番組などを録画する録画機能を有する録画再生装置において、録画済の放送番組(録画番組)を再生する場合、ユーザは、所望のシーンを再生するために、早送り又は巻き戻しなどの機能によって所望のシーンを探す必要があった。このため、所望のシーンの再生位置が、現在再生可能なシーンの再生位置と離れている場合には、所望のシーンを再生するまでに長い時間が必要となっていた。
【0003】
このような問題に対し、録画番組のサムネイル画像を複数表示し、ユーザが所望のシーンに最も近いサムネイルを選択することによって、当該所望のシーンを再生可能にする技術が提案されてきている。
【0004】
例えば、特許文献1には、表示画面における録画番組を表示する領域と異なる領域に複数のサムネイル画像を表示し、ユーザによって選択されたサムネイル画像に関連する録画番組の再生を開始する技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、再生中の録画番組を表示画面の主画面に表示すると共に、所望のシーンを検索する際のインデックスとなるサムネイル画像を表示画面の主画面と異なる画面に複数表示するという技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−205217号公報(2011年10月13日公開)
【特許文献2】特開2004−072727号公報(2004年3月4日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1および2に記載の技術は、何れも、サムネイル画像を表示するためには、録画番組を表示領域全体に表示している状態から、表示領域を録画番組用とサムネイル画像用とに分割した状態へ遷移する必要がある。このため、録画番組を表示領域全体に表示している状態から、表示領域を録画番組用とサムネイル画像用とに分割した状態へ遷移する際に、録画番組の再生が一時的に中断されるという問題があった。
【0008】
また、特許文献1および2に記載の技術のように、録画番組とサムネイル画像とが表示領域における異なる領域に同時に表示される画面では、録画番組の表示サイズを通常のサイズ(表示領域全体のサイズ)よりも縮小しなければならない。このため、特許文献1および2に記載の技術では、録画番組を通常のサイズで表示することができず、再生中の録画番組の視認性の低下を招くという問題があった。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、動画像の再生を一時的に中断することなく、また、動画像の視認性の低下を抑えつつ、サムネイル画像をユーザに提示することのできる録画再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る録画再生装置は、上記の課題を解決するために、動画像を録画する録画手段と、上記録画手段によって録画される動画像を複数の期間に分け、各期間に対応したサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、上記録画手段によって録画された動画像を再生する再生手段と、上記再生手段によって再生中の動画像に、上記サムネイル画像生成手段により生成された上記サムネイル画像を重畳する重畳手段と、を備えている。
【0011】
また、本発明の一態様に係る録画再生装置の録画再生方法は、上記の課題を解決するために、録画再生装置の録画再生方法であって、動画像を録画する録画ステップと、上記録画ステップにおいて録画される動画像を複数の期間に分け、各期間に対応したサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成ステップと、上記録画ステップにおいて録画された動画像を再生する再生ステップと、上記再生ステップにおいて再生中の動画像に、上記サムネイル画像生成ステップにおいて生成された上記サムネイル画像を重畳する重畳ステップと、を含んでいる。
【発明の効果】
【0012】
上記の構成によれば、上記録画再生装置は、動画像の再生を一時的に中断することなく、動画像の視認性の低下を抑えつつ、サムネイル画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係るレコーダの要部構成を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係るリスト生成部によって生成される録画リストの一例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係るリスト生成部によってサムネイル一覧画像の重畳された録画リストの一例を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係るリスト生成部によってサムネイル一覧画像の重畳された録画リストの他の一例を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る再生部によってサムネイル一覧画像の重畳された再生画面の一例を示す図である。
図6】本発明の他の実施形態に係るレコーダの要部構成を示すブロック図である。
図7】本発明の他の実施形態に係る再生部によってサムネイル一覧画像の重畳された再生画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態1>
本発明の一実施形態に係る録画再生装置について、図1から図5を参照して以下に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成は、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0015】
なお、本実施形態に係る録画再生装置はレコーダによって実現されているため、以降ではレコーダとも記載する。また、本実施形態では、動画像が放送番組である場合を例に挙げて説明する。
【0016】
〔録画再生装置の構成〕
まず、本実施形態に係るレコーダについて、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るレコーダ1の要部構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示すように、本実施形態に係るレコーダ1は、チューナ10、制御部20、メモリ30、赤外線受光部40、および、通信部50を備えている。
【0018】
(チューナ)
チューナ10は、地上デジタル放送により放送される放送番組、および、衛星放送により放送される放送番組などを受信するためのチューナである。チューナ10は、例えば、受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、および、MPEG2ストリームから映像信号および音声信号を復号する復号部により構成することができる。
【0019】
チューナ10により復調されたMPEG2ストリームは、バスを介して制御部20に供給される。
【0020】
なお、チューナ10は、異なるチャンネルを介して放送される2つの放送番組を受信可能なダブルチューナであってもよいし、3つ以上の放送番組を受信可能なマルチチューナであってもよい。
【0021】
(制御部)
制御部20は、レコーダ1の備える各部を統合的に制御する手段であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)などによって構成される。
【0022】
制御部20は、赤外線受光部40を介してリモコン(不図示)から受信したリモコン信号に応じて、レコーダ1の備える各部を制御する。赤外線受光部40を用いた制御としては、例えば、チューナ10の受信チャンネルをリモコン信号に応じて切り替える制御や、メモリ30に記録されている放送番組を外部へ出力する制御などを挙げることができる。なお、制御部20の詳細については、後述する。
【0023】
(メモリ)
メモリ30は、読み出し可能かつ書き込み不能なメモリ(ROM)、および、読み出し可能かつ書き込み可能なメモリ(RAM)などから構成される。メモリ30のROMには、制御部20によって実行されるプログラムなどの固定データが格納される。一方、メモリ30のRAMには、制御部20が演算のために参照するデータや、制御部20が演算によって生成したデータなどの可変データが格納される。
【0024】
また、メモリ30は、図1に示すように、放送番組格納部301、および、サムネイル格納部302を備えている。放送番組格納部301には、チューナ10を介して受信される放送番組が格納(録画)される。また、サムネイル格納部302は、制御部20によって生成されるサムネイルが格納される。なお、放送番組格納部301、および、サムネイル格納部302は、メモリ30のRAMに設けられていればよい。
【0025】
なお、メモリ30の放送番組格納部301およびサムネイル格納部302は、例えば、レコーダ1に内蔵されているHD(ハードディスク)ドライブ(不図示)などによって実現されていてもよいし、その実現方法は特に限定されない。例えば、レコーダ1の外部に接続されている(外付)HDドライブによって実現されていてもよいし、レコーダ1に内蔵または外付されているDVDドライブおよびBDドライブ(何れも不図示)などによって実現されていてもよい。
【0026】
(赤外線受光部)
赤外線受光部40は、リモコンから送信されるリモコン信号を受信する。また、赤外線受光部40は、受信したリモコン信号を制御部20に通知する。
【0027】
(通信部)
通信部50は、外部機器を接続するためのインターフェースである。HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)機器を接続可能なHDMIインターフェースを挙げることができる。レコーダ1に接続可能なHDMI機器としては、テレビジョン受像機およびディスプレイ装置などの表示装置が代表的である。
【0028】
なお、通信部50は、HDMIインターフェースに限定されない。すなわち、HDMIインターフェースは、例えば、ATA(Advanced Technology Attachment)、ATAPI(ATA Packet Interface)、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、および、LANなどの有線接続用インターフェース、あるいは、WiFi(登録商標)、赤外線通信、TransferJet、Bluetooth(登録商標)、および、IEEE80211などの無線接続用インターフェースに置換することが可能である。
【0029】
さらに、SDカードが接続されている場合には、このSDカードを外部機器として利用してもよい。
【0030】
〔制御部の構成〕
次に、本実施形態に係るレコーダ1の備える制御部20の詳細について説明する。制御部20は、図1に示すように、録画部201、サムネイル画像生成部(サムネイル画像生成手段)202、サムネイル一覧画像生成部(一覧画像生成手段)203、リスト生成部204、および、再生部(再生手段、重畳手段、リスト生成手段)205を備えている。
【0031】
(録画部)
録画部201は、チューナ10を介して受信した放送番組を、メモリ30の有する放送番組格納部301に格納する(以降では、単に、放送番組を録画する、とも記載する)。なお、録画部201による放送番組の録画は、例えば、赤外線受光部40を介してリモコンから入力されるユーザ指示、および、録画予約などに基づいて行わるが、特に限定されない。
【0032】
また、録画部201は、放送番組の録画を開始すると同時に、放送番組の録画を開始する旨をサムネイル画像生成部202に通知する。また、録画部201は、放送番組の録画の終了と同時に、放送番組の録画を終了する旨をサムネイル画像生成部202に通知する。
【0033】
以降では、放送番組格納部301に記録された放送番組を、録画番組とも記載する。
【0034】
(サムネイル画像生成部)
サムネイル画像生成部202は、録画番組を複数の期間に分け、各期間に対応したサムネイル画像を生成する。また、サムネイル画像生成部202は、サムネイル画像を、録画部201による放送番組の録画と並列して(つまり、リアルタイムに)生成する。
【0035】
具体的には、サムネイル画像生成部202は、録画部201から放送番組の録画を開始する旨の通知を取得すると、まず、録画の開始された放送番組を構成する最初のフレーム画像からサムネイル画像を生成する。次に、サムネイル画像生成部202は、所定の期間が経過する度に、所定の期間が経過した直後のフレーム画像を用いてサムネイル画像を順次生成する。そして、放送番組の録画を終了する旨の通知を取得すると、サムネイル画像生成部202は、サムネイル画像の生成を終了する。
【0036】
例えば、所定の期間が例えば5分である場合には、録画が開始された時点を含め、5分毎にサムネイル画像が生成される。つまり、放送番組の放送時間が15分間である場合には、放送番組の放送開始〜5分までの部分を示すサムネイル画像、5分〜10分までの部分を示すサムネイル画像、および、10分〜15分までの部分を示すサムネイル画像の3つのサムネイル画像が生成される。
【0037】
もちろん、上記所定の期間は特に限定されるものではなく、10分であってもよいし、2分30秒であってもよいし、ユーザによって適宜設定された期間であってもよい。
【0038】
また、上記所定の期間を、ユーザによって適宜切り替える構成としてもよい。例えば、所定の期間として5分と2分30秒とを切り替えるためのポップアップが表示されている状態で、ユーザがリモコンの備える黄色ボタン(不図示)を押下することにより、所定の期間が切り替えられる構成を採用することができる。これによって、ユーザは、サムネイル画像が生成される間隔を、任意に設定することができる。
【0039】
また、サムネイル画像生成部202におけるサムネイル画像の生成タイミングは、所定の期間毎に限定されるものではない。例えば、サムネイル画像生成部202は、放送番組の本編映像と、当該放送番組の途中に挿入されているCMとが切り替わるタイミングでサムネイル画像を生成してもよい。また、サムネイル画像生成部202は、放送番組の本編映像についてのみ所定の期間毎にサムネイル画像を生成し、CMについては1つのサムネイルのみを生成する構成としてもよい。
【0040】
サムネイル画像生成部202は、生成したサムネイル画像を、録画番組の対応する部分と関連づけて、メモリ30のサムネイル格納部302に格納する。
【0041】
なお、本実施形態では、サムネイル画像生成部202がサムネイル画像をリアルタイムで生成する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、放送番組の録画が全て完了した後にサムネイル画像を生成してもよい。
【0042】
また、本実施形態では、サムネイル画像生成部202が、録画番組の各期間を構成するフレーム群のうち、最初のフレーム画像を用いてサムネイル画像を生成する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。サムネイル画像生成部202は、録画番組の各期間を構成するフレーム群のうち、何れのフレーム画像を用いてサムネイル画像を生成してもよい。
【0043】
(サムネイル一覧画像生成部)
サムネイル一覧画像生成部203は、サムネイル画像生成部202によって生成されたサムネイル画像の全部又は一部を時間順に配列したサムネイル一覧画像を生成する。
【0044】
サムネイル一覧画像生成部203は、サムネイル画像を一覧表示する旨のリモコン信号(一覧画像生成指示)を赤外線受光部40を介して取得すると、サムネイル一覧画像を生成する。ここで、サムネイル一覧画像とは、サムネイル画像生成部202によって生成された1枚以上のサムネイル画像を時間順に配列して1枚の一覧画像としたものである。
【0045】
本実施形態では、サムネイル一覧画像生成部203は、8枚のサムネイル画像からサムネイル一覧画像を生成する場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。例えば、6枚のサムネイル画像からサムネイル一覧画像を生成してもよいし、10枚のサムネイル画像からサムネイル一覧画像を生成してもよい。なお、サムネイル一覧画像の詳細については、図面を変えて後述する。
【0046】
サムネイル一覧画像生成部203は、一覧画像生成指示を取得すると、サムネイル格納部302から時間順に8枚のサムネイル画像を取得する。次に、サムネイル一覧画像生成部203は、取得した8枚のサムネイルを時間順に配列し、サムネイル一覧画像を生成する。
【0047】
このとき、サムネイル一覧画像生成部203は、8枚のサムネイル画像を左から順に時間順に配列すればよいが、これに限定されず、右から順に時間順に配列してもよいし、上から下へ時間順に配列してもよい。
【0048】
また、サムネイル一覧画像生成部203は、サムネイル一覧画像を複数毎生成してもよい。
【0049】
具体的には、N番目からN+M番目までのM+1枚(NおよびMは1以上の整数)のサムネイル画像を時間順に配列した第1のサムネイル一覧画像を後述するリスト生成部204または再生部205において録画番組または録画リストに重畳している間に、サムネイル一覧画像生成部203は、N+1番目からN+M+1番目までのM+1枚のサムネイル画像を時間順に配列した第2のサムネイル一覧画像、および、N−1番目からN+M−1番目までのM+1枚のサムネイル画像を時間順に配列した第3のサムネイル一覧画像の少なくとも何れかを生成する。
【0050】
例えば、ある録画番組に関連付けられているサムネイル画像が10枚ある場合、時間順に1〜8番目のサムネイル画像、2〜9番目のサムネイル画像、および、3〜10番目のサムネイル画像のそれぞれからサムネイル一覧画像を生成してもよい。この場合には、3枚のサムネイル一覧画像が一度に生成されることになる。
【0051】
サムネイル一覧画像生成部203は、生成したサムネイル一覧画像を、リスト生成部204および再生部205に供給する。
【0052】
(リスト生成部)
リスト生成部204は、放送番組格納部301に格納された録画番組のタイトルの全部または一部を一覧表示するためのリスト(録画リストとも呼称する)を生成する。具体的には、リスト生成部204は、録画リストを表示する旨のリモコン信号を赤外線受光部40を介して取得すると、放送番組格納部301に格納された録画番組のタイトルを全部または一部取得し、取得したタイトルを一覧表示可能な録画リストを生成する。リスト生成部204は、生成した録画リストを、通信部50を介して出力する。
【0053】
また、リスト生成部204は、録画リストに含まれる録画番組のタイトルから1つのタイトルを選択する旨のユーザ操作を示すリモコン信号を赤外線受光部40を介して受け付ける。なお、1つのタイトルを選択する旨のユーザ操作は、例えば、リモコンの備えるポップアップキー(不図示)を押下することなどによって行われればよい。
【0054】
具体的には、リスト生成部204は、まず録画リストに含まれる録画番組のタイトルの何れか(例えば、リストの先頭に表示されるタイトル)を、例えばハイライトなどによって強調した録画リストを生成する。次に、リスト生成部204は、ユーザがリモコンの十字キー(不図示)などを操作することによって、録画リストにおいて強調表示されるタイトルを選択するリモコン信号を、赤外線受光部40を介して受信する。そして、リスト生成部204は、受信したリモコン信号によって選択されたタイトルを強調した録画リストを生成する。
【0055】
さらに、リスト生成部204は、サムネイル一覧画像生成部203から供給されたサムネイル一覧画像を、当該リスト生成部204において生成した録画リストに重畳する。具体的には、録画リストにおいてユーザに選択されたタイトルの録画番組のサムネイル一覧画像をサムネイル一覧画像生成部203から取得し、録画リストにおいて選択されたタイトルの近傍にサムネイル一覧画像を重畳する。
【0056】
また、リスト生成部204は、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、録画リストにおいて選択されたタイトルの録画番組が再生部205によって前回再生された際の再生終了位置の属する期間、または、当該期間に隣接する期間に対応するサムネイル画像を強調したサムネイル一覧画像を録画リストに重畳する。
【0057】
リスト生成部204は、サムネイル一覧画像を重畳した録画リストを、通信部50を介して出力する。
【0058】
また、リスト生成部204は、録画リストに含まれる録画番組のタイトルのうち、何れかのタイトルを再生するかを示すリモコン信号を赤外線受光部40を介して取得すると、取得したリモコン信号の示すタイトルを再生部205に通知する。また、リスト生成部204は、録画リストに重畳されたサムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像の何れかを選択するリモコン信号を赤外線受光部40を介して取得すると、取得したリモコン信号の示すサムネイル画像を再生部205に通知する。
【0059】
なお、本実施形態では、リスト生成部204が、録画リストにサムネイル一覧画像を重畳する構成を例に挙げて説明したが、サムネイル画像の全部または一部を直接録画リストに重畳する構成を採用してもよい。
【0060】
(再生部)
再生部205は、録画番組を再生する。具体的には、再生部205は、メモリ30の放送番組格納部301から録画番組を読み出し、読み出した録画番組を通信部50を介して出力する。なお、再生部205によって再生される録画番組は、例えば、ユーザがリモコンを操作することにより、直接選択されてもよいし、リスト生成部204によって生成された録画リストまたは当該録画リストに重畳されたサムネイル一覧画像から選択されてもよい。
【0061】
また、再生部205は、再生中の録画番組に、サムネイル一覧画像生成部203から供給されるサムネイル一覧画像を重畳する。具体的には、再生部205は、再生中の録画番組にサムネイル一覧画像を重畳する旨のリモコン信号を赤外線受光部40を介して取得すると、再生中の録画番組に当該再生中の録画番組のサムネイル一覧画像を重畳する。
【0062】
このとき、再生部205は、再生中の録画番組に重畳されたサムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、当該録画番組の再生中の期間に(再生位置の属する期間)対応したサムネイル画像を強調してもよい。
【0063】
再生部205は、再生中の録画番組にサムネイル一覧画像を重畳し、通信部50を介して出力する。
【0064】
また、再生部205は、再生中の録画番組に重畳されているサムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像の何れかが、ユーザのリモコン操作によって選択された場合、選択されたサムネイル画像の対応する期間から当該録画番組の再生を再開する。
【0065】
なお、本実施形態では、再生部205が、再生中の録画番組にサムネイル一覧画像を重畳する構成を例に挙げて説明したが、サムネイル画像の全部または一部を直接再生中の録画番組に重畳する構成を採用してもよい。
【0066】
〔表示画面〕
次に、本実施形態に係るレコーダ1から出力される録画リスト、および、再生される録画番組の示す表示画面の一例について、図2から図5を参照して説明する。なお、レコーダ1から出力される録画リスト、および、再生される録画番組の示す表示画面は、通信部50に接続される外部の表示装置(不図示)などに表示されることによって、ユーザに提示されればよい。
【0067】
(録画リスト)
まず、制御部20の備えるリスト生成部204によって生成される録画リストを示す表示画像(録画リストとも呼称する)の一例について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係るリスト生成部204によって生成される録画リストの一例を示す図である。
【0068】
図2に示すように、録画リストには、放送番組格納部301に格納された録画番組のタイトルが一覧可能に表示される。なお、図2に示す録画リストでは、18の録画番組のタイトルが一覧表示されているが、一覧表示されるタイトルの数はこれに限定されない。
【0069】
また、放送番組格納部301に19以上の録画番組が格納されている場合、リスト生成部204は、録画リストをリストの先頭から末尾に向かう方向(図2においてタイトル1からタイトル18へ向かう方向)にスクロールすることにより、一覧表示されていなかった録画番組のタイトルが新たに表示される録画リストを生成してもよい。
【0070】
また、リスト生成部204は、タイトル1〜18の第1の録画リスト、タイトル2〜19の第2の録画リスト、タイトル3〜20の第3の録画リスト、というように、複数の録画リストを生成してもよい。この場合には、録画リストをリストの先頭から末尾に向かう方向にスクロールされる度に、レコーダ1から出力される録画リストが、第1の録画リスト、第2の録画リスト、第3の録画リストと、順次切り替れば良い。
【0071】
また、図2の矢印Aに示すように、録画リストに含まれるタイトルのうち、1つのタイトルが強調(フォーカス)して表示(強調表示)される。この強調表示されるタイトルは、ユーザがリモコンの十字キーやジョグダイヤルなど(何れも不図示)を操作することによって切り替えられればよい。なお、録画リストに含まれるタイトルの強調表示は、例えば、強調するタイトルをハイライトしたり、強調するタイトルを囲う枠を太枠にしたりすることによって行われればよいが、特に限定されるものではない。
【0072】
(サムネイル一覧画像の重畳された録画リスト)
図2に示すように、例えば「タイトル6」が強調表示されている状態で、当該「タイトル6」の録画番組を選択する旨のユーザ操作によるリモコン信号を受信すると、リスト生成部204は、当該録画番組のサムネイル一覧画像を録画リストに重畳する。
【0073】
サムネイル一覧画像の重畳された録画リストの一例について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係るリスト生成部204によってサムネイル一覧画像の重畳された録画リストの一例を示す図である。
【0074】
図3の矢印Bに示すように、「タイトル6」の録画番組のサムネイル一覧画像は、「タイトル6」に隣接するように重畳される。図3に示す例では、サムネイル一覧画像は、「タイトル6」の下側に表示されている。
【0075】
また、図3の矢印Bに示すように、サムネイル一覧画像には、複数のサムネイル画像a、カーソルb、タイムバーc、矢印d、および、サムネイル情報eが含まれている。
【0076】
図3に示すように、サムネイル一覧画像には、時間順に1番目のサムネイル画像a1から、8番目のサムネイル画像a8までの8枚のサムネイル画像aが含まれている。また、図3に示すように、時間順に2番目のサムネイル画像をa2、3番目のサムネイル画像をa3とする。
【0077】
カーソルbは、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、強調(選択)されているサムネイル画像を示している。カーソルbは、録画リストに重畳したサムネイル一覧画像の表示が開始された時点では、録画リストにおいて選択されているタイトルの録画番組が前回再生された際の再生終了位置の属する期間に対応したサムネイル画像を強調している。なお、カーソルbは、録画リストにおいて選択されているタイトルの録画番組が一度も再生されていない場合には、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、時間順に先頭に配列されたサムネイル画像を強調すればよい。
【0078】
また、カーソルbは、矢印dに従ってリモコンの十字キーなどを押下するユーザ操作により、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像間を移動可能である。例えば、図3に示すように、サムネイル一覧画像においてサムネイル画像a2が選択されている状態で、ユーザによってリモコンの十字キーの右ボタンが押下されると、カーソルbは、サムネイル画像a3に移動する。
【0079】
タイムバーcは、選択されたタイトルの録画番組全体の再生時間を示している。また、タイムバーc中のバーc1は、選択されたタイトルの録画番組全体の再生時間に対する、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像aの対応する期間を合計した再生時間の締める割合を示している。
【0080】
また、バーc1は、サムネイル一覧画像に含まれる複数のサムネイル画像aが、録画リストにおいて選択されたタイトルの録画番組全体のうち、何れの期間に対応するサムネイル画像であるかによって、タイムバーc中を移動する。
【0081】
サムネイル情報eは、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像aのうち、カーソルbによって選択されているサムネイル画像に関する情報を表示する。
【0082】
サムネイル情報eは、カーソルbによって選択されているサムネイル画像が、「タイトル6」の録画番組の全期間に対応して生成されたサムネイル画像のうち、先頭のサムネイル画像から時間順に何番目のサムネイル画像であるかを示している。図3に示す例では、「タイトル6」の録画番組に対応するサムネイル画像の総数が18枚であり、カーソルbによって選択されているサムネイル画像が、時間順に2番目のサムネイル画像であることを示している。
【0083】
また、サムネイル情報eは、カーソルbによって選択されているサムネイル画像aの対応する期間の開始点が、録画番組の開始点から何分後であるかを示している。図3に示す例では、サムネイル情報eは、カーソルbによって選択されているサムネイル画像aの対応する期間の開始点が、録画番組の開始点から1分30秒後であることを示している。
【0084】
次に、図3に示すサムネイル一覧画像の一例において、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像が切り替るタイミングについて説明する。なお、上述したように、カーソルbは、ユーザによるリモコン操作によって、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像間を移動することが可能である。
【0085】
まず、ユーザが矢印dに従ってリモコンの右ボタンを複数回押下(または、押下した状態を所定時間以上維持する)ことにより、カーソルbがサムネイル画像a2からサムネイル画像a8まで移動する。この状態で、ユーザによってさらにリモコンの右ボタンが押下されると、カーソルbは、9番目のサムネイル画像に移動しようとする。
【0086】
このとき、リスト生成部204が、録画リストに重畳するサムネイル一覧画像を、1〜8番目のサムネイル画像を含むサムネイル一覧画像から2〜9番目のサムネイル画像を含むサムネイル一覧画像に切り替える。これによって、カーソルbは、9番目のサムネイル画像に移動することが可能となる。
【0087】
また、上述のように、1〜8番目のサムネイル画像を含むサムネイル一覧画像が録画リストに重畳されている時点で、サムネイル一覧画像生成部203によって2〜9番目のサムネイル画像を含むサムネイル一覧画像も生成されている。したがって、サムネイル一覧画像の切り替えの処理に要する時間を短縮することがでるため、サムネイル一覧画像の切り替えをスムーズに行なうことができる。
【0088】
これによって、レコーダ1は、再生中の録画番組に重畳するサムネイル一覧画像を切り替える場合に、すでに生成されているサムネイル一覧画像を用いて切り替えることができる。従って、再生中の録画番組に重畳するサムネイル一覧画像を切り替える際に新たにサムネイル一覧画像を生成する必要がないため、レコーダ1は、再生中の録画番組に重畳するサムネイル一覧画像の切り替えに関する処理に要する時間を短縮することができる。
【0089】
また、録画番組の分けられた期間のうち、最後の期間に対応するサムネイル画像が含まれるサムネイル一覧画像が表示されており、かつ、カーソルbが時間順に最後のサムネイル画像を強調している状態で、ユーザによってリモコンの右ボタンが押下された場合には、例えば、当該最後の期間に対応するサムネイル画像の右側に、空白の領域を表示したのち、元の表示に戻るような表示処理をおこなってもよい。
【0090】
なお、図3に示すように、サムネイル一覧画像は、選択されたタイトルの下側に、当該選択されたタイトルに隣接するように重畳して表示される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図4に示すように、サムネイル一覧画像を、選択されたタイトルの上側に、当該選択されたタイトルに隣接するように重畳して表示してもよい。図4は、本実施形態に係るリスト生成部204によってサムネイル一覧画像の重畳された録画リストの他の一例を示す図である。
【0091】
選択されたタイトルの下側にサムネイル一覧画像を重畳して表示できない(例えば、サムネイル一覧画像を表示するスペースがない)場合に、図4に示すように、サムネイル一覧画像を選択されたタイトルの上側に重畳して表示すればよい。また、選択されたタイトルの上側にサムネイル一覧画像を重畳して表示できない場合に限って、図3に示すように、サムネイル一覧画像を選択されたタイトルの下側に重畳して表示する構成を採用してもよい。
【0092】
上述の構成によれば、レコーダ1は、サムネイル一覧画像を表示するために、録画リストを表示領域全体に表示している状態から、表示領域を録画リスト用と上記サムネイル一覧画像用とに分割した状態へ遷移する必要がない。また、録画リストの表示画面の大きさを縮小することによるユーザの視認性の低下を招くこともない。
【0093】
これによって、レコーダ1は、録画リストの表示を一時的に中断することなく、また、当該録画リストの視認性の低下を抑えつつ、サムネイル一覧画像をユーザに提示することができる。
【0094】
また、上述の構成によれば、リスト生成部204は、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、再生部205によって前回再生された際の再生終了位置の属する期間、または、当該期間に隣接する期間に対応したサムネイル画像を強調する。したがって、ユーザは、再生しようとしている録画番組を前回どの再生位置まで再生したかを容易に認識することができるため、当該録画番組を前回の続きから容易に再生させることができる。これによって、レコーダ1は、ユーザの操作性をさらに向上させることができる。
【0095】
(再生画面)
次に、録画番組の再生画面の表示について説明する。
【0096】
図3に示すように、録画リストに重畳されたサムネイル一覧画像に含まれる何れかのサムネイル画像が選択されると、選択されたサムネイル画像の対応する期間の先頭から、録画番組の再生が開始される。
【0097】
もちろん、録画リストにサムネイル一覧画像を重畳して表示することなく、録画リストから再生用の録画番組が直接選択された場合にも、録画番組の再生が開始される。この場合には、選択された録画番組を最初から再生してもよいし、前回再生された際の再生終了位置から再生されてもよいし、特に限定されない。
【0098】
(サムネイル一覧画像の重畳された再生画面)
次に、サムネイル一覧画像の重畳された、録画番組の再生画面の一例について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る再生部205によってサムネイル一覧画像の重畳された再生画面の一例を示す図である。
【0099】
録画番組が再生されている状態で、サムネイル一覧画像を表示する旨のリモコン信号を赤外線受光部40を介して受信すると、再生部205は、図5に示すように、サムネイル一覧画像を重畳した状態で録画番組を再生する。
【0100】
このとき、図5に示すように、再生画面に重畳されるサムネイル一覧画像は、例えば、表示画面の下方の領域に表示されることが好ましい。ただし、サムネイル一覧画像の表示位置は、これに限定されるものではなく、表示画面の上方であってもよいし、右方であってもよいし、左方であってもよい。つまり、サムネイル一覧画像の表示位置は、再生されている録画番組の内容に合わせて表示位置が変更可能である。さらに、サムネイル一覧画像の表示位置が、ユーザのリモコン操作によって変更可能な構成を採用してもよい。
【0101】
図5の矢印Bに示すように、サムネイル一覧画像には、複数のサムネイル画像a、カーソルb、タイムバーc、バーc1、矢印d、および、サムネイル情報eが含まれている。
【0102】
図5に示すように、サムネイル一覧画像には、時間順に1番目のサムネイル画像a1から、8番目のサムネイル画像a8までの8枚のサムネイル画像aが含まれている。
【0103】
カーソルbは、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、当該サムネイル一覧画像が重畳されている放送番組の再生中の期間に対応したサムネイル画像を強調する。図5に示す例では、カーソルbは、レコーダ1の再生部205によって再生中の録画番組の再生位置が、サムネイル画像a2に対応した期間に属していることを示している。
【0104】
また、カーソルbは、再生部205によって再生中の録画番組の再生位置の進行に合わせて、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像a間を自動的に移動してもよい。例えば、再生中の録画番組の再生位置の属する期間が、サムネイル画像a2に対応する期間からサムネイル画像a3に対応する期間に遷移した場合には、カーソルbは、サムネイル画像a2からサムネイル画像a3に自動的に移動する構成としてもよい。
【0105】
なお、サムネイル一覧画像に含まれる、タイムバーc、矢印d、および、サムネイル情報eについては、図3に示すサムネイル一覧画像に含まれるタイムバーc、バーc1、矢印d、および、サムネイル情報eと同様の機能を有するため、その説明を省略する。
【0106】
これによって、レコーダ1は、サムネイル画像を一覧可能に表示するために、再生中の録画番組を表示領域全体に表示している状態から、表示領域を録画番組用と上記サムネイル一覧画像用とに分割した状態へ遷移する必要がない。また、録画番組の再生画面の大きさを縮小することによるユーザの視認性の低下を招くこともない。
【0107】
これによって、上記録画再生手段は、録画番組の再生を一時的に中断することなく、また、当該録画番組の視認性の低下を抑えつつ、サムネイル画像を一覧可能にユーザに提示することができる。
【0108】
さらに、ユーザは、録画番組を視聴しつつ、サムネイル一覧画像を確認することができるため、例えば、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、所望のシーンに最も近いサムネイル画像を選択することによって所望のシーンを再生することができる。これによって、レコーダ1は、録画番組の視認性の低下を抑えつつも、所望のシーンを再生するためのユーザの操作性を向上させることができる。
【0109】
なお、本実施形態では、動画像が放送番組である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、インターネットなどのネットワークを介して配信される配信番組などであってもよい。
【0110】
<実施形態2>
実施形態1では、レコーダ1が録画リスト、及び、録画番組の再生画面にサムネイル一覧画像を重畳して表示する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、再生画面において、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイルのうちカーソルにより選択(強調)されているサムネイルに対応する録画番組の一部分(シーン)を再生する構成を採用してもよい。
【0111】
〔レコーダの構成〕
本実施形態に係るレコーダ2について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、本実施形態に係るレコーダ2の要部構成を示すブロック図である。
【0112】
図6に示すように、本実施形態に係るレコーダ2は、実施形態1に係るレコーダ1の構成(図1参照)に加え、再生時間位置制御部206をさらに備えている。また、本実施形態に係るレコーダ2は、レコーダ1の備える再生部205に変えて、再生部205’を備えている。
【0113】
(再生部)
再生部205’は、再生部205は、メモリ30の放送番組格納部301から録画番組を読み出し、読み出した録画番組を通信部50を介して出力する。
【0114】
また、再生部205’は、後述する再生時間位置制御部206からの指示に従い、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、カーソルにより選択されているサムネイル画像に対応する位置から録画番組を再生する。放送番組のうちサムネイル画像に対応する位置は、例えば、録画番組を構成する複数のフレーム画像のうち、サムネイル画像のサムネイル画像生成部202において生成されるサムネイル画像の元となるフレーム画像(サムネイル元画像)であればよい。また、放送番組のうちサムネイル画像に対応する位置は、サムネイル元画像よりも前のフレーム画像であってもよいし、本発明では特に限定されるものではない。
【0115】
(再生時間位置制御部)
再生時間位置制御部206は、再生部205’における、録画番組の再生開始位置を制御する。具体的には、再生時間位置制御部206は、録画番組を、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうちカーソルにより選択されているサムネイル画像に対応する位置から再生を開始するよう、再生部205’に通知する。
【0116】
また、再生時間位置制御部206は、再生部205’における、録画番組の再生時間を制御する。具体的には、再生時間位置制御部206は、或る再生開始位置からの再生が開始されてから所定の時間が経過すると、サムネイル一覧画像に含まれるカーソルを現在選択しているサムネイル画像から時間順に次のサムネイル画像に移動させるよう再生部205’に通知する。
【0117】
〔再生画面の一例〕
次に、ダイジェスト再生について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る再生部205’によってサムネイル一覧画像の重畳された再生画面の一例を示す図である。
【0118】
録画番組の再生が開始されている状態で、サムネイル一覧画像を表示する旨のリモコン信号を赤外線受光部40を介して受信すると、再生部205’は、図7に示すように、再生している録画番組に重畳してサムネイル一覧画像を表示する。図7に示すように、サムネイル一覧画像にはカーソルbが含まれており、当該カーソルbは、ユーザのリモコン操作により、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像間(つまり、サムネイル画像が表示されている領域間)を移動可能である。
【0119】
(ダイジェスト再生)
まず、赤外線受光部40は、ダイジェスト再生指示を受信すると、受信したリモコン信号を再生時間位置制御部206に供給する。
【0120】
再生時間位置制御部206は、ダイジェスト再生指示を取得すると、サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうちカーソルbにより選択されているサムネイル画像(図7ではサムネイル画像f)に対応する再生開始位置から録画番組を再生するよう、再生部205’を制御する。
【0121】
また、再生時間位置制御部206は、再生部205’により或る再生開始位置からの録画番組の再生が開始されると、録画番組の再生開始から所定の時間が経過したか否かを判定する。
【0122】
再生時間位置制御部206は、所定の時間が経過したと判定した場合、サムネイル一覧画像に含まれるカーソルbを、現在選択されているサムネイル画像から時間順に次のサムネイル画像に移動させるよう、再生部205’を制御する。そして、再生時間位置制御部206は、カーソルbにより新たに選択されたサムネイル画像に対応する再生開始位置から録画番組を再生するよう、再生部205’を制御する。
【0123】
再生部205’により或る再生開始位置の次の再生開始位置からの録画番組の再生が開始されると、再生時間位置制御部206は、また、録画番組の再生開始から所定の時間が経過したか否かを判定する。
【0124】
上述のようにして、再生時間位置制御部206は、再生部205’においてカーソルbにより選択されているサムネイル画像に対応する再生開始位置から録画番組の再生が開始された時点から所定の時間が経過する度に、カーソルbを現在選択されているサムネイル画像から他のサムネイル画像に移動させる。そして、再生部205’は、カーソルbが移動する度に、再生時間位置制御部206からの指示に従い、カーソルbにより選択されているサムネイル画像に対応する再生開始位置から録画番組を再生する。
【0125】
これにより、本実施形態に係るレコーダ2は、録画番組を一部分ずつ順次再生することにより、録画番組をダイジェストで再生することができる(ダイジェスト再生)。したがって、本実施形態に係るレコーダ2は、ユーザに対して、録画番組のダイジェストを提示することができる。また、ユーザは、録画番組のダイジェストを見ることによって、自分が所望するシーンがどのシーンであるかを、より容易に把握することができる。
【0126】
そして、再生部205’は、録画番組をダイジェスト再生している途中で、リモコンの決定ボタンの押下などによって指示されるユーザの決定指示を赤外線受光部40を介して取得した場合には、ダイジェスト再生を停止し、決定指示を受け付けた時点から録画番組を通常再生する。
【0127】
また、再生部205’は、決定指示を受け付けた時点から録画番組を通常再生する代わりに、決定指示を受け付けたシーンの直前の再生開始位置から録画番組を通常再生してもよい。
【0128】
なお、本実施形態では、ダイジェスト再生される録画番組を再生画面の全体に表示する構成を例に挙げて説明しているが、本発明に係るダイジェスト再生はこれに限定されるものではない。例えば、再生画面に重畳されるサムネイル一覧画像において、サムネイル画像が表示される領域であってカーソルbにより選択されている領域に、当該領域に表示されていたサムネイル画像に対応する再生開始位置から放送番組が再生される構成を採用してもよい。
【0129】
この構成によれば、レコーダ2は、録画番組を再生しつつ、サムネイル一覧画像において当該録画番組を各サムネイル画像に対応する各再生開始位置から順次再生することができる(つまり、録画番組をサムネイル一覧画像においてダイジェスト再生することができる)。したがって、レコーダ2は、録画番組の再生を一時的に中断することなく、また、当該録画番組の視認性の低下を抑えつつ、サムネイル画像を一覧可能にユーザに提示するとともに、各サムネイル画像に関連付けられている部分録画番組をダイジェストで再生ことができる。
【0130】
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る録画再生装置(レコーダ1)は、上述したように、動画像(放送番組)を録画する録画手段(録画部201)と、上記録画手段によって録画される動画像を複数の期間に分け、各期間に対応したサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段(サムネイル画像生成部202)と、上記録画手段によって録画された動画像(録画番組)を再生する再生手段(再生部205)と、上記再生手段によって再生中の動画像に、上記サムネイル画像生成手段により生成された上記サムネイル画像を重畳する重畳手段(リスト生成部204、再生部205)と、を備えている。
【0131】
また、本発明の一態様に係る録画再生方法は、上述したように、録画再生装置の録画再生方法であって、動画像を録画する録画ステップと、上記録画ステップにおいて録画される動画像を複数の期間に分け、各期間に対応したサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成ステップと、上記録画ステップにおいて録画された動画像を再生する再生ステップと、上記再生ステップにおいて再生中の動画像に、上記サムネイル画像生成ステップにおいて生成された上記サムネイル画像を重畳する重畳ステップと、を含んでいる。
【0132】
上記の構成によれば、上記重畳手段は、上記再生手段によって再生中の動画像に上記サムネイル画像を重畳する。つまり、上記録画再生装置は、上記サムネイル画像の重畳された動画像を、例えば外部に接続された表示装置などを介してユーザに提示することができる。
【0133】
したがって、上記録画再生装置は、上記サムネイル画像を表示するために、上記再生中の動画像を表示領域全体に表示している状態から、表示領域を上記動画像用と上記サムネイル画像用とに分割した状態へ遷移する必要がない。また、表示領域を上記動画像用と上記サムネイル画像用とに分割する必要がないことから、上記動画像の再生画面の大きさを縮小することによるユーザの視認性の低下を招くこともない。
【0134】
これによって、上記録画再生手段は、上記動画像の再生を一時的に中断することなく、また、当該動画像の視認性の低下を抑えつつ、上記サムネイル画像をユーザに提示することができる。
【0135】
さらに、ユーザは、上記動画像を視聴しつつ、上記サムネイル画像を確認することができ、所望のシーンに最も近い上記サムネイル画像を選択することによって所望のシーンを再生することができる。これによって、上記録画再生装置は、当該動画像の視認性の低下を抑えつつも、所望のシーンを再生するためのユーザの操作性を向上させることができる。
【0136】
本発明の一態様に係る録画再生装置は、さらに、上記サムネイル画像生成手段によって生成されたサムネイル画像の全部又は一部を時間順に配列したサムネイル一覧画像を生成する一覧画像生成手段(サムネイル一覧画像生成部203)をさらに備え、上記重畳手段は、上記再生手段によって再生される動画像に、上記一覧画像生成手段により生成された上記サムネイル一覧画像を重畳してもよい。
【0137】
上記の構成によれば、上記重畳手段は、上記再生中の動画像に重畳するサムネイル画像として、上記一覧画像生成手段によって生成されたサムネイル一覧画像を重畳する。また、このサムネイル一覧画像には、上記サムネイル画像の全部又は一部が時間順に配列されている。
【0138】
これによって、上記録画再生装置は、上記サムネイル画像を一覧可能なようにユーザに提示することができる。このため、上記録画再生装置は、所望のシーンを再生するためのユーザの操作性をさらに向上させることができる。
【0139】
本発明の一態様に係る録画再生装置において、上記重畳手段は、上記再生手段によって再生中の動画像に重畳される上記サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、当該動画像の再生中の期間に対応したサムネイル画像を強調してもよい。
【0140】
上記の構成によれば、上記録画再生装置は、上記再生中の動画像の再生位置が、上記サムネイル一覧画像に含まれる何れのサムネイル画像の対応する期間に属しているかを、ユーザに提示することができる。このため、上記録画再生装置は、所望のシーンを再生するためのユーザの操作性をさらに向上させることができる。
【0141】
本発明の一態様に係る録画再生装置において、上記重畳手段が、N番目からN+M番目までのM+1枚(NおよびMは1以上の整数)のサムネイル画像を時間順に配列した第1のサムネイル一覧画像を上記動画像に重畳している間に、上記一覧画像生成手段は、N+1番目からN+M+1番目までのM+1枚のサムネイル画像を時間順に配列した第2のサムネイル一覧画像、および、N−1番目からN+M−1番目までのM+1枚のサムネイル画像を時間順に配列した第3のサムネイル一覧画像の何れか一方または両方を生成してもよい。
【0142】
上記の構成によれば、上記一覧画像生成手段は、上記第1のサムネイル一覧画像を上記動画像に重畳している間に、上記第2のサムネイル一覧画像および上記第3のサムネイル一覧画像の少なくとも何れかを生成する。
【0143】
これによって、上記録画再生装置は、上記動画像に重畳するサムネイル一覧画像を上記第1のサムネイル一覧画像から切り替える場合に、すでに生成されている上記第2のサムネイル一覧画像または上記第3のサムネイルを用いて切り替えることができる。このため、上記動画像に重畳するサムネイル一覧画像を切り替える際に新たにサムネイル一覧画像を生成する必要がない。従って、上記録画再生装置は、上記動画像に重畳するサムネイル一覧画像の切り替えに関する処理に要する時間を短縮することができる。
【0144】
本発明の一態様に係る録画再生装置は、上記録画手段によって録画された動画像の全部又は一部を一覧表示するための録画リストを生成するリスト生成手段(リスト生成部204)をさらに備え、上記重畳手段(リスト生成部204、再生部205)は、上記一覧画像生成手段によって生成された、上記リスト生成手段によって生成された録画リストにおいて選択された動画像から生成されたサムネイル画像の全部または一部を時間順に配列したサムネイル一覧画像を、当該録画リストに重畳すると共に、上記サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、上記録画リストにおいて選択された動画像が上記再生手段によって前回再生された際の再生終了位置の属する期間、または、当該期間に隣接する期間に対応したサムネイル画像を強調してもよい。
【0145】
上記の構成によれば、上記録画再生装置は、上記サムネイル一覧画像を表示するために、上記録画リストを表示領域全体に表示している状態から、表示領域を上記録画リスト用と上記サムネイル一覧画像用とに分割した状態へ遷移する必要がない。また、上記録画リストの表示画面の大きさを縮小することによるユーザの視認性の低下を招くこともない。
【0146】
これによって、上記録画再生手段は、上記録画リストの表示を一時的に中断することなく、また、当該録画リストの視認性の低下を抑えつつ、上記サムネイル一覧画像をユーザに提示することができる。
【0147】
また、上記の構成によれば、上記重畳手段は、上記サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、上記動画像が上記再生手段によって前回再生された際の再生終了位置の属する期間、または、当該期間に隣接する期間に対応したサムネイル画像を強調する。
【0148】
したがって、ユーザは、上記動画像を前回どの再生位置まで再生したかを容易に認識することができるため、当該動画像を前回の続きから容易に再生させることができる。これによって、上記録画再生装置は、ユーザの操作性をさらに向上させることができる。
【0149】
本発明の一態様に係る録画再生装置において、上記サムネイル画像生成手段は、上記サムネイル画像の生成を、上記録画手段による上記動画像の録画と並列して実行してもよい。
【0150】
上記の構成によれば、上記サムネイル画像生成手段は、上記録画手段による動画像の録画と並列して上記サムネイル画像を生成する。したがって、上記録画再生装置は、上記動画像全体の録画が完了していない場合でも、録画が完了している部分については、当該動画像を再生する際に、録画が完了している部分の期間に対応したサムネイル画像を重畳して表示することができる。
【0151】
これによって、ユーザは、上記動画像を録画しつつ視聴している場合にも、当該動画像のうち録画が完了している部分の期間に対応したサムネイル画像を確認することができる。したがって、ユーザは、録画中の動画像であっても、すでに録画された部分に所望のシーンが含まれている場合には、動画像の録画が完了する前に所望のシーンを視聴することができる。
【0152】
また、本発明の一態様に係る録画再生装置としてコンピュータを動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記の各手段として機能させるプログラム、および、このようなプログラムが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体もまた、本発明の範疇に含まれる。
【0153】
本発明の一態様にかかる録画再生装置(レコーダ1)は、上述したように、動画像(放送番組)を録画する録画手段(録画部201)と、上記録画手段によって録画される動画像を複数の期間に分け、各期間に対応したサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段(サムネイル画像生成部202)と、上記サムネイル画像生成手段によって生成されたサムネイル画像の全部又は一部を時間順に配列したサムネイル一覧画像を生成する一覧画像生成手段(サムネイル一覧画像生成部203)と、上記録画手段によって録画された動画像(録画番組)を再生する再生手段と、上記録画手段によって録画された動画像の全部又は一部を一覧表示するための録画リストを生成するリスト生成手段(リスト生成部204)と、上記リスト生成手段によって生成された録画リストにおいて選択された動画像から生成されたサムネイル画像の全部または一部を時間順に配列したサムネイル一覧画像を、当該録画リストに重畳する重畳手段(リスト生成部204)と、を備え、上記重畳手段は、上記サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、上記録画リストにおいて選択された動画像が上記再生手段によって前回再生された際の再生終了位置の属する期間、または、当該期間に隣接する期間に対応したサムネイル画像を強調する。
【0154】
これに対し、上記の構成によれば、上記一覧画像生成手段は、上記リスト生成手段によって生成された録画リストにおいて選択された動画像から生成されたサムネイル画像からサムネイル一覧画像を生成する。また、上記重畳手段は、上記録画リストに、当該録画リストにおいて選択された動画像から上記一覧画像生成手段により生成されたサムネイル一覧画像を重畳する。
【0155】
したがって、上記録画再生装置は、上記サムネイル一覧画像を表示するために、上記録画リストを表示領域全体に表示している状態から、表示領域を上記録画リスト用と上記サムネイル一覧画像用とに分割した状態へ遷移する必要がない。また、上記録画リストの表示画面の大きさを縮小することによるユーザの視認性の低下を招くこともない。
【0156】
これによって、上記録画再生手段は、上記録画リストの表示を一時的に中断することなく、また、当該録画リストの視認性の低下を抑えつつ、上記サムネイル一覧画像をユーザに提示することができる。
【0157】
また、上記の構成によれば、上記重畳手段は、上記サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、上記動画像が上記再生手段によって前回再生された際の再生終了位置の属する期間、または、当該期間に隣接する期間に対応したサムネイル画像を強調する。
【0158】
したがって、ユーザは、上記動画像を前回どの再生位置まで再生したかを容易に認識することができるため、当該動画像を前回の続きから容易に再生させることができる。これによって、上記録画再生装置は、ユーザの操作性をさらに向上させることができる。
【0159】
また、本発明の一態様に係る録画再生装置(レコーダ2)において、上記再生手段(再生部205’、再生時間位置制御部206)は、上記サムネイル一覧画像に含まれるサムネイル画像のうち、強調されているサムネイル画像に対応する位置(再生開始位置)から上記動画像を所定の時間だけ再生してもよい。
【0160】
上記の構成によれば、上記録画再生装置は、上記サムネイル画像を一覧可能にユーザに提示するとともに、強調されているサムネイル画像に対応する上記動画像の一部分(シーン)を、上記所定の時間だけ再生することができる。これにより、ユーザは、強調されているサムネイル画像に対応するシーンがどのシーンであるかを容易に把握することができる。また、ユーザは、所望のシーンを見るために、何れのサムネイル画像を選択すればよいかを容易に把握することができる。
【0161】
また、本発明の一態様に係る録画再生装置において、上記重畳手段は、上記再生手段による上記動画像の上記強調されているサムネイル画像に対応する位置からの再生が所定の時間行われる度に、上記サムネイル一覧画像において強調されるサムネイル画像を変更してもよい。
【0162】
上記の構成によれば、上記所定の時間が経過する度に上記重畳手段によって強調されるサムネイル画像が変更される。これによって、上記再生手段は、上記所定の時間が経過する度に、上記強調されているサムネイル画像に対応する上記動画像の一部分を順次再生(ダイジェスト再生)することができる。
【0163】
これによって、ユーザは、上記動画像を所定の時間ずつ順次見ることができる。したがって、ユーザは、再生中の録画番組において、見たいシーンがどのシーンであるかを更に容易に把握することができる。また、ユーザは、所望のシーンを見るために、何れのサムネイル画像を選択すればよいかを更に容易に把握することができる。
【0164】
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、レコーダ1の各ブロック、特にレコーダ1の備える制御部20は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0165】
後者の場合、レコーダ1は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるレコーダ1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記レコーダ1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0166】
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0167】
また、レコーダ1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0168】
なお、ここで開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0169】
本発明の録画再生装置は、DVDレコーダ、BDレコーダおよびHDレコーダ、並びに、動画像を録画可能なメモリを有するテレビジョン受像機、電子黒板および電子看板などに好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0170】
1 レコーダ(録画再生装置)
10 チューナ
20 制御部
30 メモリ
40 赤外線受光部
50 通信部
201 録画部(録画手段)
202 サムネイル画像生成部(サムネイル画像生成手段)
203 サムネイル一覧画像生成部(一覧画像生成手段)
204 リスト生成部(リスト生成手段、重畳手段)
205、205’ 再生部(再生手段、重畳手段)
206 再生時間位置制御部(再生手段)
301 放送番組格納部
302 サムネイル格納部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7