特許第6246543号(P6246543)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6246543
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】点滴用翼状針廃棄ケース
(51)【国際特許分類】
   A61G 12/00 20060101AFI20171204BHJP
   A61M 5/32 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   A61G12/00 W
   A61M5/32
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-199979(P2013-199979)
(22)【出願日】2013年9月26日
(65)【公開番号】特開2015-65983(P2015-65983A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2016年4月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】591166260
【氏名又は名称】タカラ化成工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083655
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 哲寛
(72)【発明者】
【氏名】荒木 俊男
(72)【発明者】
【氏名】宮地 和司
【審査官】 金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】 特表平04−501522(JP,A)
【文献】 特開2014−176445(JP,A)
【文献】 特表平10−504473(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3147284(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 12/00
A61M 5/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体に穿刺された点滴用の翼状針を非接触で廃棄収容するための点滴用翼状針廃棄ケースであって、
前記翼状針を収容するケース本体と、当該ケース本体の開口を覆う外蓋と、前記ケース本体の開口に嵌着される底部を有しない内蓋とから成り、
前記内蓋は、前記翼状針を保持可能とすべく、当該翼状針に接続している短チューブを、前記ケース本体の廃棄収容空間に廃棄収容させるための短チューブ挿通開口が中央部に形成され、当該内蓋の上面開口に近い部分における周縁部の少なくとも一部には、当該翼状針を突刺により固定させる突刺固定部が当該周縁部に沿って設けられ、
前記突刺固定部は、所定間隔をおいて対向配置されることで針挿入空間を形成する各縦板部の上面開口が天板部で覆われて、当該天板部には、翼状針の金属針を挿入する針挿入溝が全長に亘って形成され、前記針挿入空間には、前記天板部の裏面に当接又は近接した状態でスポンジ体が配置されて、前記針挿入溝のみから当該スポンジ体の一部が視認可能な構成であることを特徴とする点滴用翼状針廃棄ケース。
【請求項2】
人体に穿刺された点滴用の翼状針を非接触で廃棄収容するための点滴用翼状針廃棄ケースであって、
前記翼状針を収容するケース本体と、当該ケース本体の開口を覆う外蓋と、前記ケース本体の開口に嵌着される底部を有しない内蓋とから成り、
前記内蓋は、前記翼状針を保持可能とすべく、当該翼状針に接続している短チューブを、前記ケース本体の廃棄収容空間に廃棄収容させるための短チューブ挿通開口が中央部に形成され、当該内蓋の上面開口に近い部分における周縁部の少なくとも一部には、当該翼状針を特定位置に保持させる弾接保持部が当該周縁部に沿って設けられ、
前記弾接保持部は、水平板部に多数の弾接板部が、翼状針の一対の翼片を折り曲げて開放させることで、当該弾接板部に当該一対の翼片が弾性復元力により弾接する間隔をおいて起立して設けられ、
前記水平板部には、一対の翼片が隣接する弾接板部に弾接した状態で、翼状針を挿通可能な多数の針挿通孔が設けられた構成であることを特徴とする点滴用翼状針廃棄ケース。
【請求項3】
人体に穿刺された点滴用の翼状針を非接触で廃棄収容するための点滴用翼状針廃棄ケースであって、
前記翼状針を収容する平面視で方形状のケース本体と、当該ケース本体の開口を覆う外蓋と、前記ケース本体の開口に嵌着される底部を有しない内蓋とから成り、
前記内蓋は、前記翼状針を保持可能とすべく、当該翼状針に接続している短チューブを、前記ケース本体の廃棄収容空間に廃棄収容させるための短チューブ挿通開口が中央部に形成され、当該翼状針を突刺により固定させる突刺固定部が、当該内蓋の上面開口に近い部分の周縁部における隣接する2辺に連続して設けられ、当該翼状針を一対の翼片の弾性復元力により特定位置に保持させる弾接保持部が、前記内蓋の上面開口に近い部分の周縁部における残りの隣接する2辺に設けられ、
前記突刺固定部は、所定間隔をおいて対向配置されることで針挿入空間を形成する各縦板部の上面開口が天板部で覆われて、当該天板部には、翼状針の金属針を挿入する針挿入溝が全長に亘って形成され、前記針挿入空間には、前記天板部の裏面に当接又は近接した状態でスポンジ体が配置されて、前記針挿入溝のみから当該スポンジ体の一部が視認可能な構成であり、
前記弾接保持部は、水平板部に多数の弾接板部が、翼状針の一対の翼片を折り曲げて開放させることで、当該弾接板部に当該一対の翼片が弾性復元力により弾接する間隔をおいて起立して設けられ、前記水平板部には、一対の翼片が隣接する弾接板部に弾接した状態で、翼状針を挿通可能な多数の針挿通孔が設けられた構成であること特徴とする点滴用翼状針廃棄ケース。
【請求項4】
前記突刺固定部を構成するスポンジ体は、対向配置された各縦板部の対向面に形成された段差部で支持される構成であることを特徴とする請求項1又は3に記載の点滴用翼状針廃棄ケース。
【請求項5】
前記ケース本体は、平面視で長方形状であって、前記内蓋には、一般の注射針、注射液アンプル等を投入する一般注射針類投入部が併設され、
前記ケース本体の廃棄収容空間は、仕切板により、翼状針と一般注射針類との各廃棄収容空間に分離されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の点滴用翼状針廃棄ケース。
【請求項6】
前記一般注射針類投入部の投入口は、放射方向に切割が形成された複数の弾性片で閉塞され、一般注射針類の投入時において、前記各弾性片が弾性変形して投入口が形成される構成であることを特徴とする請求項5に記載の点滴用翼状針廃棄ケース。
【請求項7】
前記一般注射針類投入部の投入口には、一般注射針の基端の鍔部を引っ掛けて注射筒から抜き取るための注射針抜取り溝が放射方向に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の点滴用翼状針廃棄ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体に穿刺された点滴用の翼状針を非接触で廃棄収容するための使い捨て型の点滴用翼状針廃棄ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
人工透析等のために点滴により薬剤(薬液)を体内に注入している患者には、在宅において点滴を行っている者が多数いる。点滴用の注射針には、ほぼ直角に曲げられた金属針の基端部に、当該金属針を人体に対して保持させるための一対の翼片を備えた翼状針が使用され、この翼状針は、一回の使用により廃棄処分される。なお、廃棄処分される翼状針には、所定長の短チューブが一体に接続されている。
【0003】
在宅にて使用された翼状針は、在宅医療廃棄物であって、感染予防のために、その処分は、国或いは個々の自治体によって定められたガイドラインによることが義務付けられている。このため、使用済の翼状針は、患者自身が所定のケースに収容して、掛り付けの病院等の医療機関に持参することで集められ、当該医療機関が上記ガイドラインに沿った焼却処分を行っている。ここで、患者は、持参したケース内に翼状針、一般の注射針、注射液アンプル等を一緒に収容して、医療機関において、当該ケース内の翼状針等を取り出した後に、患者は、当該ケースを持ち帰って、再使用しているのが実情であって、ケース内からの翼状針等の取り出しは、接触による感染の恐れもあって、毛嫌いされている。
【0004】
点滴用の翼状針には、特許文献1に示されるように、人体(静脈)からの金属針の抜取り時に、当該金属針の先端部が、保護部に収容されて、使用済みの金属針の先端部が露出しない構造のものもあるが、金属針の先端部が露出されたままの翼状針も存在する。
【0005】
金属針の先端部が露出されたままの後者の翼状針の廃棄に際して、当該翼状針には、所定長の短チューブが一体に接続されているために、ケースに廃棄投入する際に、廃棄途中の翼状針の金属針及び短チューブが、廃棄済の翼状針の短チューブに絡み付いたりすると共に、当該短チューブの部分まで血液が入り込んでいる場合もあって、廃棄時において、金属針及び短チューブに残存している血液或いは薬液が飛散することもあった。
【0006】
しかし、一般の注射針については、特許文献2,3に開示されるような廃棄ケースが開発されているが、点滴用の翼状針に関しては、一対の翼片及び短チューブを一体に備えていて、廃棄時における取り扱いが厄介なこともあって、専用の使い捨て型の廃棄ケースは出現していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2012−16629号公報
【特許文献2】特開2007−125341号公報
【特許文献3】特開2007−29747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、人体に穿刺された点滴用の翼状針を非接触で、しかも廃棄済みの他の翼状針の短チューブと絡み付くことなく、整然と廃棄収容できる使い捨て型の点滴用翼状針廃棄ケースの提供である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、人体に穿刺された点滴用の翼状針を非接触で廃棄収容するための点滴用翼状針廃棄ケースであって、
前記翼状針を収容するケース本体と、当該ケース本体の開口を覆う外蓋と、前記ケース本体の開口に嵌着される底部を有しない内蓋とから成り、
前記内蓋は、前記翼状針を保持可能とすべく、当該翼状針に接続している短チューブを、前記ケース本体の廃棄収容空間に廃棄収容させるための短チューブ挿通開口が中央部に形成され、当該内蓋の上面開口に近い部分における周縁部の少なくとも一部には、当該翼状針を突刺により固定させる突刺固定部が当該周縁部に沿って設けられ、
前記突刺固定部は、所定間隔をおいて対向配置されることで針挿入空間を形成する各縦板部の上面開口が天板部で覆われて、当該天板部には、翼状針の金属針を挿入する針挿入溝が全長に亘って形成され、前記針挿入空間には、前記天板部の裏面に当接又は近接した状態でスポンジ体が配置されて、前記針挿入溝のみから当該スポンジ体の一部が視認可能な構成であることを特徴としている。
【0010】
請求項1の発明によれば、使用済の翼状針を廃棄ケースに廃棄収容させるには、翼状針に接続している短チューブを、内蓋の短チューブ挿通開口を通して、ケース本体における内蓋よりも下方の廃棄収容空間に収容させた状態で、翼状針を構成するほぼ直角に折り曲げられた金属針を、内蓋の上面開口に近い部分の周縁部に設けられた突刺固定部の針挿入溝に挿入すると、当該金属針は、天板部の下方に配置されたスポンジ体に突刺されて保持される。翼状針を構成する金属針は、ほぼ直角に折り曲げられているので、突刺固定部のスポンジ体に、折り曲げられた金属針の先端側の部分をほぼ垂直に配置して引っ掛けることで、当該金属針の残りの部分、及び当該部分に接続された短チューブの一部は、ほぼ水平に配置されて、前記突刺固定部から上方に突出しないので、短チューブの部分をケース本体に収容し易くなる。
【0011】
これにより、内蓋の突刺固定部に翼状針が引っ掛けられることで、金属針がほぼ直角に折り曲げられた翼状針は、内蓋の上面から上方に突出することなく、内蓋の突刺固定部に固定された状態となって、短チューブは、内蓋の中央部の短チューブ挿通開口を通して、ケース本体の廃棄収容空間に収容されるため、多数の翼状針は、互いに絡み付くことなく、内蓋及びケース本体に整然と廃棄収容される。翼状針が廃棄収容された廃棄ケースは、携帯可能な大きさであって、しかも使い捨て型であるため、医療機関に持参することで、そのままの状態で焼却処分される。
【0012】
請求項2の発明は、人体に穿刺された点滴用の翼状針を非接触で廃棄収容するための点滴用翼状針廃棄ケースであって、
前記翼状針を収容するケース本体と、当該ケース本体の開口を覆う外蓋と、前記ケース本体の開口に嵌着される底部を有しない内蓋とから成り、
前記内蓋は、前記翼状針を保持可能とすべく、当該翼状針に接続している短チューブを、前記ケース本体の廃棄収容空間に廃棄収容させるための短チューブ挿通開口が中央部に形成され、当該内蓋の上面開口に近い部分における周縁部の少なくとも一部には、当該翼状針を特定位置に保持させる弾接保持部が当該周縁部に沿って設けられ、
前記弾接保持部は、水平板部に多数の弾接板部が、翼状針の一対の翼片を折り曲げて開放させることで、当該弾接板部に当該一対の翼片が弾性復元力により弾接する間隔をおいて起立して設けられ、
前記水平板部には、一対の翼片が隣接する弾接板部に弾接した状態で、翼状針を挿通可能な多数の針挿通孔が設けられた構成であることを特徴としている。
【0013】
請求項2の発明によれば、使用済の翼状針を廃棄ケースに廃棄収容させるには、翼状針に接続している短チューブを、内蓋の短チューブ挿通開口を通して、ケース本体における内蓋よりも下方の廃棄収容空間に収容させた状態で、翼状針の一対の翼片を折り曲げて開放させることで、隣接する各弾接板部に当該一対の翼片が弾接されると共に、ほぼ直角に折り曲げられた金属針を、水平板部に形成された針挿通孔に挿通させることで、翼状針の一対の翼片及び金属針が前記弾接保持部に保持される。
【0014】
請求項3の発明は、人体に穿刺された点滴用の翼状針を非接触で廃棄収容するための点滴用翼状針廃棄ケースであって、
前記翼状針を収容する平面視で方形状のケース本体と、当該ケース本体の開口を覆う外蓋と、前記ケース本体の開口に嵌着される底部を有しない内蓋とから成り、
前記内蓋は、前記翼状針を保持可能とすべく、当該翼状針に接続している短チューブを、前記ケース本体の廃棄収容空間に廃棄収容させるための短チューブ挿通開口が中央部に形成され、当該翼状針を突刺により固定させる突刺固定部が、当該内蓋の上面開口に近い部分の周縁部における隣接する2辺に連続して設けられ、当該翼状針を一対の翼片の弾性復元力により特定位置に保持させる弾接保持部が、前記内蓋の上面開口に近い部分の周縁部における残りの隣接する2辺に設けられ、
前記突刺固定部は、所定間隔をおいて対向配置されることで針挿入空間を形成する各縦板部の上面開口が天板部で覆われて、当該天板部には、翼状針の金属針を挿入する針挿入溝が全長に亘って形成され、前記針挿入空間には、前記天板部の裏面に当接又は近接した状態でスポンジ体が配置されて、前記針挿入溝のみから当該スポンジ体の一部が視認可能な構成であり、
前記弾接保持部は、水平板部に多数の弾接板部が、翼状針の一対の翼片を折り曲げて開放させることで、当該弾接板部に当該一対の翼片が弾性復元力により弾接する間隔をおいて起立して設けられ、前記水平板部には、一対の翼片が隣接する弾接板部に弾接した状態で、翼状針を挿通可能な多数の針挿通孔が設けられた構成であること特徴としている。
【0015】
請求項3の発明は、翼状針の金属針を保持させるのに、突刺固定部と弾接保持部との双方を備えているものであって、基本的な作用は、上記した請求項1及び同2の各発明の作用と同等である。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1又は3の発明において、前記突刺固定部を構成するスポンジ体は、対向配置された各縦板部の対向面に形成された段差部で支持される構成である。
【0017】
請求項4の発明によれば、接着剤を用いずに、突刺固定部を構成する天板部の直下にスポンジ体を固定配置できる。
【0018】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記ケース本体は、平面視で長方形状であって、前記内蓋には、一般の注射針、注射液アンプル等を投入する一般注射針類投入部が併設され、前記ケース本体の廃棄収容空間は、仕切板により、翼状針と一般注射針類との各廃棄収容空間に分離されていることを特徴としている。
【0019】
請求項5の発明によれば、同一の廃棄ケースに対して短チューブが接続された翼状針と、一般の注射針、注射液アンプル等とを分別して廃棄収容できる。
【0020】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記一般注射針類投入部の投入口は、放射方向に切割が形成された複数の弾性片で閉塞され、一般注射針類の投入時において、前記各弾性片が弾性変形して投入口が形成される構成であることを特徴としている。
【0021】
請求項6の発明によれば、内蓋に設けられた一般注射針類投入部の投入口は、放射方向に切割が形成された複数の弾性片で閉塞されていて、一般注射針類の投入時において、前記各弾性片が弾性変形して投入口が形成される構成であるため、廃棄ケースを転倒等させても、廃棄収容空間に収容された一般注射針類が投入口から出てしまうことがないと共に、非投入時には、投入口は閉塞されて内部の廃棄された一般注射針類を視認できなくて、見栄えが悪くならない。
【0022】
請求項7の発明は、請求項5の発明において、前記一般注射針類投入部の投入口には、一般注射針の基端の鍔部を引っ掛けて注射筒から抜き取るための注射針抜取り溝が放射方向に形成されていることを特徴としている。
【0023】
請求項7の発明によれば、一般注射針に接触することなく、注射筒から当該一般注射針を取り外すことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、内蓋の突刺固定部又は弾接保持部のいずれかに翼状針が引っ掛けられることで、金属針がほぼ直角に折り曲げられた翼状針は、内蓋の上面から上方に突出することなく、内蓋の突刺固定部又は弾接保持部のいずれかに固定された状態となって、短チューブは、内蓋の中央部の短チューブ挿通開口を通して、ケース本体の廃棄収容空間に収容されるため、多数の翼状針は、互いに絡み付くことなく、内蓋及びケース本体に整然と廃棄収容される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】(a),(b)は、それぞれ実施例1の翼状針廃棄ケースC1 の外蓋L1 を開いた状態、及び閉じた状態の斜視図である。
図2】内蓋L2 を取り外した状態の斜視図である。
図3】外蓋L1 を開いた状態の翼状針廃棄ケースC1 の平面図である。
図4】外蓋L1 を閉じた状態における図3のX−X線断面図である。
図5】外蓋L1 を閉じた状態における図3のY1 −Y1 線断面図である。
図6】外蓋L1 を閉じた状態における図3のY2 −Y2 線断面図である。
図7】翼状針廃棄ケースC1 の使用状態を示す斜視図である。
図8】(a),(b)は、それぞれ翼状針廃棄ケースC1 の第1及び第2の各廃棄収容空間V1 ,V2 に翼状針N11及び一般注射針類が廃棄収容された状態の断面図である。
図9】翼状針N11の一対の翼片22が弾接保持部Eの隣接する弾接板部42に弾接保持された状態の断面図である。
図10】翼状針廃棄ケースC1 の一般注射針類投入部A2 において注射筒61から一般注射針N2 を抜き取っている状態の断面図である。
図11】翼状針廃棄ケースC1 の別の構造の突刺固定部D’の断面図である。
図12】(a)は、実施例2の翼状針廃棄ケースC2 の平面図であり、(b)は、(a)のZ−Z線断面図である。
図13】(a),(b)は、それぞれ廃棄ケースC3 の内蓋L2'' の平面図及び斜視図である。
図14】仕切板8が取外し可能な構造を有するケース本体Bの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、複数の最適な実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
【実施例1】
【0027】
点滴用翼状針廃棄ケースC1 は、図1図6に示されるように、射出成形による樹脂成形品であって、長方形の平面形状を有する深い箱形をなしている。当該ケースC1 は、長方形の深い箱型をしたケース本体Bと、当該ケース本体Bの上端部の4辺のうち1辺の長辺部にヒンジ部1を介して連結されて当該ケース本体Bの開口2を閉塞する外蓋L1 と、当該ケース本体Bの開口2に臨んだ状態で嵌着される内蓋L2 とから成る。
【0028】
ケース本体Bは、底板部3と、対向配置された一対の第1側板部4と、当該一対の第1側板部4の対向方向に対して90°異なる方向に沿って対向配置された別の一対の第2側板部5との、計5枚の各板部が一体となった構成であって、一対の第1側板部4及び別の一対の第2側板部5の対向間隔は、いずれも底板部3から開口2に向けて漸次僅かに広くなることで、僅かに外方に傾斜している。一対の第1側板部4は、平面視で長方形状の部分の長辺部を構成しており、一対の第2側板部5は、同じく短辺部を構成している。一対の第1側板部5の内側面には、内蓋L2 の支持と補強とを兼用した計4本の縦リブ6が、底面から高さ方向の途中まで対向して設けられ、一対の第2側板部4には、同様の計2本の縦リブ7が対向して設けられている。各縦リブ6,7の上端面には、ケース本体Bの開口2に嵌着される内蓋L2 の下端面が当接するため、ケース本体Bにおける各縦リブ6,7の高さの範囲は、翼状針N11或いは一般注射針類の第1及び第2の各廃棄収容空間V1 ,V2 となっていて、各廃棄収容空間V1 ,V2 は、仕切板8により仕切られている。
【0029】
図5に詳細に図示されているように、ケース本体Bの第1及び第2の各側板部4,5の上端部は、外側にのみ段差で形成されることで、全周に亘って薄肉に形成されて、当該薄肉部の上半部の外側には、外蓋L1 を係止させる外蓋係止凸条11が前記ヒンジ部1を除く全周に亘って形成されることで、当該薄肉部の下半部には、外蓋係止凹条12が形成されている。なお、ケース本体Bの第1及び第2の各側板部4,5の上端部に、外蓋係止凸条11及び外蓋係止凹条12が形成されることで、外蓋L1 の対応部分には、それぞれ被係止凹条13及び被係止凸条14が形成されている。外蓋L1 におけるヒンジ部1と対向する長辺部の中央部には、ケース本体Bに対して外蓋L1 が係止された状態で、当該係止を解除させるための係止解除片15が設けられている。
【0030】
内蓋L2 は、本発明に係る翼状針廃棄ケースの主体となる部分であって、翼状針N11(N12)を投入して廃棄収容する翼状針投入部A1 と、一般の注射針、注射液アンプル等を投入して廃棄収容する一般注射針類投入部A2 とが、長手方向に沿って併設されている。
【0031】
翼状針には、図7に示されるように、直角に折り曲げられた金属針21の基端部に一対の翼片22が一体に設けられていて、短チューブ23が接続されることで、当該金属針21が露出した翼状針N11と、人体(静脈)に穿刺する前後において、金属針21の先端部が保護部24に収容保護される翼状針N12とがあって、後述の突刺固定部D又は弾接保持部Eに引っ掛けられるのは、前者の翼状針N11である。なお、図7において、25は、短チューブ23を圧縮させて、当該短チューブ23を流れる薬液を止める薬液止具であり、26は、点滴装置の他のチューブに接続する接続具を示す。
【0032】
内蓋L2 は、図2に示されるように、平面視で方形状をなしていて、翼状針投入部A1 の部分は、全体が方形枠状に形成され、一般注射針類投入部A2 の部分は、方形枠部に、緩やかな逆角錐状の天板部51が設けられた形状となっている。即ち、翼状針投入部A1 は、長方形枠の隣接する2辺の部分に、翼状針N11を引っ掛けるための突刺固定部Dが形成され、残りの隣接する2辺の部分に、同様の弾接保持部Eが形成されて、中央部の開口は、翼状針N11に接続している短チューブを挿通させる短チューブ挿通開口30となっている。
【0033】
突刺固定部Dは、長方形枠状をした翼状針投入部A1 の連続する2辺の部分に設けられ、内蓋L2 を構成する外縦板部31の内側に、所定間隔をおいて全体形状がL字形の第1内縦板部32が形成されて、上端の部分が、全体形状がL字形をした天板部33で覆われ、当該天板部33にL字状の針挿入溝34が形成され、前記外縦板部31、第1内縦板部32及び天板部33で形成される針挿入空間35に、当該針挿入空間35の下面開口からスポンジ体36が天板部33の部分まで挿入された構成である。スポンジ体36は、接着剤により外縦板部31及び第1内縦板部32の各内面に強固に固定されている。このため、スポンジ体36は、内蓋L2 の上端面(天板部の33の上面)に対して、当該天板部の33の板厚分だけ下がった位置に配置されている。このように構成したのは、針挿入溝34を通して翼状針N11をスポンジ体36に突刺・貫通させることで、当該スポンジ体36に翼状針N11を引っ掛けて固定した状態で、翼状針N11に含まれている血液が流出してスポンジ体36に付着された場合においても、当該血液の部分が内蓋L2 の表面に露出して、廃棄ケースの取扱者に不快感を与えるのを防止するためである。
【0034】
弾接保持部Eは、長方形枠状をした翼状針投入部A1 の残りの連続する2辺の部分に設けられ、平面視でL字状をした底板部41の上面に、翼状針N11の一対の翼片22を上方に折り曲げて開放することで弾接する弾接板部42が一定の間隔をおいて設けられ、底板部41における隣接する弾接板部42の間には、翼状針N11を挿通させる針挿通孔43が設けられた構成である。なお、上記した2辺のコーナー部の直交する弾接板部42で囲まれた部分は、翼状針N11の翼片22を弾接させられない使用不能部である。
【0035】
内蓋L2 の翼状針投入部A1 に併設された一般注射針類投入部A2 は、全体が方形枠状に形成された方形枠部に、緩やかな逆角錐状の天板部51が設けられ、最も低い中央の投入口52の部分は、他の部分よりも薄肉に形成されて、複数の切割53が放射方向に形成されることで複数の弾性片54が設けられ、各弾性片54を下方に弾性変形させることで、投入口52が形成され、非投入時には、当該投入口52は、複数の弾性片54で閉塞されている。また、特定の一つの切割53に接続して、一般の注射針N2 の基端の鍔部N2aを引っ掛けて注射筒から抜き取るための注射針抜取り溝55が放射方向に形成されている。
【0036】
長方形枠状の内蓋L2 は、ケース本体Bの開口2に嵌着されて、内蓋L2 の下端面は、各縦リブ6,7の上端面に当接することで、ケース本体Bに支持される。ケース本体Bの開口2に内蓋L2 が嵌着された状態において、当該内蓋L2 の上端面は、ケース本体Bの開口面よりも僅かに下がっていて、ケース本体Bの第1及び第2の各側板部4,5と内蓋L2 との間には、所定の段差が形成されている。また、一般注射針類投入部A2 は、上面開口が天板部51で閉塞された方形枠状に形成されていて、当該方形枠の3辺部は、内蓋L2 を構成する外縦板部31で形成され、嵌着状態でケース本体Bの第2側板部5と平行に配置される残りの1辺部を構成する第2内縦板部37は、ケース本体Bの内部に設けられた仕切板8に当接する(図4参照)。
【0037】
上記した翼状針廃棄ケースC1 の大きさは、〔縦寸法(K1 )×横寸法(K2 )×高さ寸法(K3 )〕=(155×80×125)mmであって(図1参照)、携帯可能なサイズであり、自宅で人工透析等を行うことで発生した使用済の翼状針N11,N12を廃棄収容して、掛り付けの医療機関に持参することで、そのままの状態で焼却処分される。
【0038】
次に、図7図10を参照して、上記した翼状針廃棄ケースC1 の使用方法について説明する。翼状針N11を廃棄するに際して、当該翼状針N11を引っ掛けて固定するには、突刺固定部D又は弾接保持部Eのいずれかを使用する。突刺固定部Dを使用する場合には、図7及び図8に示されるように、ケース本体Bの開口を覆蓋している外蓋L1 を開いて、金属針から成って、ほぼ直角に折り曲げられている翼状針N11に接続されている短チューブ23の部分を、翼状針投入部A1 の短チューブ挿通開口30に挿通して、そのまま落下させることで、第1廃棄収容空間V1 に収容させた状態で、当該翼状針N11の先端部を、針挿入溝34から挿入してスポンジ体36を貫通させて、当該スポンジ体36に翼状針N11を引っ掛ける。これにより、当該翼状針N11の基端部、及び当該部分に接続された短チューブ23の短い長さの部分は、上方に突出することなく、ほぼ水平に保持されて、翼状針N11及びこれに接続された短チューブ23が廃棄ケースC1 に廃棄収容される。
【0039】
ここで、スポンジ体36は、内蓋L2 の表面(天板部33の表面)よりも下がった部分に配置され、しかも幅の狭い針挿入溝34を通してのみ視認される構成であるので、翼状針N11を構成する金属針21又は短チューブ23に含まれていた血液又は薬液、特に血液が流出して、スポンジ体36に付着したとしても、当該血液は、殆ど視認されない。よって、廃棄ケースC1 の外蓋L1 が開いている状態において、他人の血液が視認される不快感がなくなる。
【0040】
一方、弾接保持部Eを使用する場合には、図7図9に示されるように、短チューブ23を第1廃棄収容空間V1 に収容した状態で、翼状針N11の基端部に設けられた一対の翼片22を上方に折り曲げた状態で、弾接保持部Eを構成する底板部41に設けられた針挿通孔43に翼状針N11を挿通させて、折り曲げられた一対の翼片22を開放させると、当該一対の翼片22は、その弾性復元力により、隣接する一対の弾接板部42に弾接されて、底板部41の針挿通孔43に翼状針N11が引っ掛けられた状態が保持される。
【0041】
このようにして、使用済の多数本の翼状針N11の金属針21の部分を、内蓋L2 に設けられた突刺固定部D又は弾接保持部Eに引っ掛けて固定して、短チューブ23の部分のみを短チューブ挿通開口30を通して第1廃棄収容空間V1 に収容することで、多数本の翼状針N11を廃棄収容する際に、当該翼状針N11の金属針21の部分が自身の、又は他の翼状針N11の短チューブ23に絡み付くことなく、整然と廃棄収容できる。なお、翼状針N12の金属針21は、使用後において保護部24に部分収容されて露出していないので、短チューブ挿通開口30を通して、翼状針N12の全体を、そのまま第1廃棄収容空間V1 に廃棄収容する。
【0042】
一方、在宅においても、一般の注射器を使用して皮下注射することがあり、これに使用された一般注射針N2 、注射液の入ったアンプル62等を廃棄処分したい場合があり、この場合には、内蓋L2 の翼状針投入部A1 に併設された一般注射針類投入部A2 を用いて、一般注射針N2 等の廃棄処分を行う。
【0043】
注射液のアンプル62を廃棄する場合には、一般注射針類投入部A2 の投入口52の部分にアンプル62を押し付けて、各弾性片54を下方に弾性変形させて、投入口52を形成することで、当該アンプル62は、投入口52を通って第2廃棄収容空間V2 に収容される。
【0044】
また、一般注射針N2 を廃棄する場合には、図10に示されるように、注射筒61に取付けられた一般注射針N2 を投入口52に挿入して、注射針抜取り溝55に接続する切割53の両側の弾性片54を下方に弾性変形させることで、当該一般注射針N2 の基端部の鍔部N2aを注射針抜取り溝55の下方に配置させ、この状態で、注射筒61を上方に引き上げると、当該注射筒61から一般注射針N2 が外されて、第2廃棄収容空間V2 に落下して収容される。
【0045】
注射液のアンプル62、一般注射針N2 等の翼状針N11,N12以外の一般注射針類が第2廃棄収容空間V2 に収容されると、複数の弾性片54が原形状に復帰して投入口52を閉塞するため、廃棄ケースC1 が転倒しても、収容されている一般注射針類が投入口52を通って外部に出されることがないと共に、第2廃棄収容空間V2 に収容されている一般注射針類は、外部からは視認できない。
【0046】
このように、翼状針廃棄ケースC1 は、翼状針投入部A1 と一般注射針類投入部A2 との2種類の異なる構造の投入部を備えていて、翼状針N11,N12と、一般注射針類とを分別して廃棄収容できるため、翼状針N11,N12と一般注射針N2 とが絡み付いたりして、後の翼状針N11,N12の廃棄投入に支障を来すことがなくなり、しかも外蓋L1 が開いた状態で廃棄ケースC1 が転倒しても、一般注射針類が飛び出ない利点がある。
【0047】
また、突刺固定部Dの上記構造では、スポンジ体36は、ケース本体Bを構成する外縦板部31と第1内縦板部32との間に接着剤により固定するものであるが、図11に示されるように、外縦板部31及び第1内縦板部32におけるスポンジ体36の配置部に段差部31a,32aを設けて、当該段差部31a,32aと接着力との双方によりスポンジ体36を支持固定する構造にしてもよい。この構造では、天板部33’は、スポンジ体36の配置後において、外縦板部31及び第1内縦板部32に対して接着剤等により固定する必要がある。
【実施例2】
【0048】
次に、図12を参照して、実施例2の翼状針廃棄ケースC2 について、前記廃棄ケースC1 と異なる部分についてのみ説明する。廃棄ケースC2 の翼状針投入部A1'は、内蓋L2'の方形枠部の1辺部に、スポンジ体36を用いた2段の突刺固定部Dが段差を有して配置されたものである。このため、廃棄状態において、翼状針N11の配置方向が一定となって、多数の翼状針N11を一層整然として廃棄収容できる利点がある。
【実施例3】
【0049】
次に、図13を参照して、実施例3の翼状針廃棄ケースC3 について説明する。図13には、廃棄ケースC3 を構成する内蓋L2'' のみが示されている。廃棄ケースC3 のケース本体(図示せず)は、円筒状をなしており、これに対応して、内蓋L2'' は、短円筒状をなしていて、円筒壁部71の内側に周方向に沿って突刺固定部Dと弾接保持部Eとが交互に配置されている構成が特徴である。即ち、弾接保持部Eは、互いに平行な一対の弾接板部72と、針挿通孔73が形成された底板部74とで構成され、突刺固定部Dは、隣接する弾接保持部Eの間に形成されて、針収容空間78の上端部が天板部75で閉塞されて、当該天板部75の中央部に針挿通孔76が形成されて、前記針挿入空間に、天板部75に接するか、或いは近接した状態でスポンジ体77が挿入配置されて、接着剤で固定された構成である。
【0050】
また、実施例1において、第1及び第2の各廃棄収容空間V1 ,V2 を仕切る仕切板8は、対向配置された一対の第1側板部4に固定された構成であるが、図14に示されるように、当該一対の第1側板部4の内側に、それぞれ一対のガイド部材81が固定されて、当該一対のガイド部材81の間にガイド溝82が形成され、対向する一対のガイド溝82に、必要に応じて仕切板8を挿入する構成、即ち、仕切板8が取外し可能な構成としてもよい。これにより、仕切板8の有無によって、第1及び第2の各廃棄収容空間V1 ,V2 が仕切られた構造と、第1及び第2の各廃棄収容空間V1 ,V2 が連続した一体空間となった構造とを選択できる。
【0051】
また、実施例1の廃棄ケースC1 において、方形枠状の内蓋L2 の翼状針投入部A1 は、方形枠の4辺部のうち連続する各2辺部に、それぞれ異なる構造の突刺固定部Dと弾接保持部Eとを配置したが、4辺部に、同一構造の突刺固定部D又は弾接保持部Eを配置してもよい。
【0052】
また、実施例2の廃棄ケースC2 において、突刺固定部Dを2段に配置した構成であるが、弾接保持部Eを2段に配置してもよく、異なる構造の突刺固定部D及び弾接保持部Eを2段に配置してもよい。
【0053】
また、実施例1,2の廃棄ケースC1 ,C2 は、翼状針投入部A1 に一般注射針類投入部A2 を併設した構造であるが、翼状針投入部A1 のみを有する構成にすることも可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 :翼状針投入部
2 :一般注射針類投入部
B:ケース本体
1 〜C3 :翼状針廃棄ケース
D:突刺固定部
E:弾接保持部
1 :外蓋
2,L2', L2'' :内蓋
11,N12:翼状針
2 :一般注射針
1 :第1廃棄収容空間
2 :第2廃棄収容空間
21:金属針
22:翼片
23:短チューブ
30:短チューブ挿通開口
33:天板部
34:針挿入溝
36,77:スポンジ体
41,74:底板部
42,72:弾接板部
43,73,76:針挿通孔
51:天板部
52:投入口
53:切割
54:弾性片
55:注射針抜取り溝
71:円筒壁部
75:天板部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14