特許第6246619号(P6246619)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6246619
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】照明灯の連結部材
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20171204BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20171204BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20171204BHJP
【FI】
   F21S8/04 410
   F21S8/04 430
   F21S2/00 110
   F21Y115:10
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-40220(P2014-40220)
(22)【出願日】2014年3月3日
(65)【公開番号】特開2015-165465(P2015-165465A)
(43)【公開日】2015年9月17日
【審査請求日】2017年2月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】514056621
【氏名又は名称】株式会社YAMAGIWA
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本郷 智士
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 充彦
【審査官】 河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02644967(EP,A1)
【文献】 登録実用新案第3140515(JP,U)
【文献】 国際公開第2014/017068(WO,A1)
【文献】 特開2008−180067(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21S 2/00
F21V 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のLED素子(30)が面状に配置されている第一LEDモジュール(31)及びそこから放射方向の外方に向かって延びる、複数個のLED素子が線状に配置されている複数個の第二LEDモジュール(32)とからなるLEDモジュール組立体(14)と、そのLEDモジュール組立体を内部に収納するシェル状殻体(13)とからなる照明灯(10)を複数個連結する弾性の連結体材(40)を、前記シェル状殻体の最外端部と嵌合する、底部が半球面状をなす複数個のカップ体(41)と、それらカップ体の底部外周面(42b)同士を一体的に接合する連結体(43)とから構成したことを特徴とする照明灯の連結体材。
【請求項2】
前記連結体(43)が、その外面に放物線の回転曲面を有している請求項1記載の照明灯の連結体材。
【請求項3】
前記連結体(43)が、その外面に放物線の回転曲面を有しているとともに、前記回転曲面が前記底部外周面(42b)と面一になっている請求項1記載の照明灯の連結体材。
【請求項4】
前記連結体(43)の長手方向に延びる中心線(C1)が、前記カップ体(41)の中心線(C2,C3)と非平行になっている請求項1記載の照明灯の連結体材。
【請求項5】
前記カップ体(41)が3個からなっているとともに、3個のカップ体が2個の連結体(43)により直列に連結されている請求項1記載の照明灯の連結体材。
【請求項6】
前記カップ体(41)が4個からなっているとともに、4個のカップ体が連結体(43)により環状に連結されている請求項1記載の照明灯の連結体材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED素子を光源とする照明灯を複数個連結する連結部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、面形状がX字形の照明灯は公知である(意匠登録第1254843号公報)。この非特許文献は、図12及び図13に示すように、平面形状が略X字形をなす上下部殻体1、2からなるシェル状殻体3と、その中に設置された、途中が屈曲した2本のフレーム4と、そのフレーム4のそれぞれに同伴・固定させた、途中が屈曲している蛍光灯5からなる照明灯6を開示している。
【0003】
さらに前記非特許文献は、図14に示すように、前記照明灯6を複数個、例えば、第一照明灯61と第二照明灯62の2個を連結して一つの照明装置60を構成する手段として、第一照明灯61におけるシェル殻体3の本体部4から外方に向かって延出する4本の延出部7a、7b、7c、7dのうちの1本の延出部7aと、第二照明灯62において同様に延出する4本の延出部7a、7b、7c、7dのうちの1本の延出部7dとを、連結部材8を介して特定の角度αをもって、非直線状に連結する技術を開示している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】意匠登録第1254843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記非特許文献は、前記連結部材8の形状及び構造については、何ら明らかにしていない。そこで、特に工夫を凝らすことなく、前記第一、第二照明灯61、62を連結してみようと試みると、次のような問題に遭遇する。
【0006】
すなわち、蛍光灯4そのものの性能をより良好に維持するために、図12において矢印Yに示すように、照明灯6を構成する4本の延出部7a、7b、7c、7dの最外端部に外部と導通する導電線を接続する必要がある。これは、必然的に蛍光灯4の両端に設けられた蛍光管の封止金具と導電線とを接続するコネクタ及びそれに付属する電装部品(いずれも図示なし)を必要とするという第一の問題に遭遇する。さらに、前記蛍光灯4において必要とする電装部品が前記延出部7a、7dから外方に突出することを避けられないという第二の問題に遭遇する。
【0007】
そのため、前記第一照明灯61と第二照明灯62を連結するために、前記延出部7a、7dに取り付ける連結部材8に前記電装部品を内包させる必要があり、それに伴って同連結部材8の中に前記電装部品が占める体積を吸収する空間を確保しなければならない。
【0008】
そこで、本発明者等は、前述した二つの問題を一挙に解決できる照明灯及びこの照明灯を複数個連結できる構造の連結部材を提供する目的で、鋭意、研究したところ、まず、特定の形状・構造を有する照明灯を創出して、次いで、その照明灯に最適な構造の連結部材を創出すればよいという事実を見出し、本発明を完成した。なお、前述した特定の形状・構造を有する照明灯については、本発明者の一人は、特定の形状・構造を有するLEDモジュール組立体と、そのLEDモジュール組立体を内部に収納するシェル状殻体とからなる照明灯を既に提案した(特願2014−21830号発明)。
【0009】
従って、本発明の課題は、特定の形状・構造を有するLEDモジュール組立体と、そのLEDモジュール組立体を内部に収納するシェル状殻体とからなる照明灯を、複数個、連結するのに最適な形状・構造を有する連結部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、前記の課題を解決するために、複数個のLED素子が面状に配置されている第一LEDモジュール及びそこから放射方向の外方に向かって延びる、複数個のLED素子が線状に配置されている複数個の第二LEDモジュールとからなるLEDモジュール組立体と、そのLEDモジュール組立体を内部に収納するシェル状殻体とからなる照明灯を、複数個、連結するのに使用される連結部材を、前記シェル状殻体の最外端部と嵌合する、底部が半球面状をなす複数個のカップ体と、それらカップ体の各底部外周面同士を連結する連結体とから構成するという手段を採用する。連結部材をこのように構成したので、その連結部材は次の二つの作用を発揮する。
【0011】
第一に、本発明に係る照明灯は、その発光手段として特定の形状・構造のLEDモジュール組立体を使用しているので、従来技術のように、特定の電装部品を延出部から突出させる必要がない。従って、前記連結部材に不必要な空間を設ける必要がなく、連結部材は非常にシンプルな形状・構造になる。
【0012】
第二に、前記連結部材を複数個の特定形状・構造のカップ体と、それらを相互に連結する特定形状・構造の連結体から構成したので、前記カップ体を複数個の照明灯の延出部に嵌合さえすれば、前記連結部材は照明灯の延出部同士を容易にかつ非直線状に接合可能になる。
【0013】
さらに、本発明は、その課題をより効果的に解決するために、前記連結体の外周面を放物線の回転曲面を以って構成するという手段を採用する。この手段を採用することにより、前記連結体の長さ方向の中央部断面が小さくなり、その結果、連結体を容易に屈曲させることができるとともに、連結体の両端面側の断面があたかもラッパ状に開拡しているので、連結体は前記カップ体との接合力が増大する。
【0014】
本発明は、前記手段に加えて、前記回転曲面を前記カップ体の底部外周面と非直線の面一面乃至は連続面にするという手段を採用したので、カップ体と連結体間において、それらが分離を誘発する起点乃至は起線がなくなり、その結果、両者は分離しない。
【0015】
さらに、前記連結体において、長手方向に延びるその中心線を前記カップ部の中心線と非平行にするという手段を採用したので、前記複数個の照明灯を非直線的に配置して接合できる自由度がより高くなる。
【0016】
本発明は、さらに具体的な実施態様を実現するために、3個のカップ状部と、2個の連結体により直列的に接合して、照明灯を3個直列に接合するという手段を採用する。同様に4個のカップ状部を連結体により環状に接合して、4個の照明灯を花びらのように連結するという手段を採用する。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、特定の形状・構造を有するLEDモジュール組立体と、そのLEDモジュール組立体を内部に収納するシェル状殻体とからなる複数個の照明灯を連結するのに、最適な形状・構造の連結部材を提供できるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明に係る一つの照明灯に連結部材を取り付けて他の一つの照明灯と連結する状態を示す部分破断斜視図である。
図2】同じく部分破断側面図である。
図3】前記照明灯に連結部材を取り付ける状態を示す部分分解斜視図である。
図4】前記照明灯に連結部材を取り付けた状態を示す部分破断断面図である。
図5】前記照明灯に配置されたLEDモジュール組立体の主要部を示す部分破断平面図である。
図6】本発明に係る連結部材の一態様を示す一側面図である。
図7】同じく他の一側面図である。
図8】同じく破断図である。
図9】前記連結部材の分解斜視図である。
図10(a)】本発明に係る連結部材の他の一態様を示す断面図である。
図10(b)】さらに他の一態様を示す断面図である。
図11】さらに他の一態様を示す断面図である。
図12】従来技術に係る照明灯の部分破断斜視図である。
図13図12における同A−A矢視断面図である。
図14】従来技術において複数個の照明灯を連結する状態を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、図面に添って本発明を実施するための最良の実施形態を詳述する。まず、本発明に係る連結部材が使用される照明灯の形状・構造について説明する。
【0020】
図1及び図2に示すように、前記照明灯10は、基本的には、平面形状がX字形をなし、上下方向の断面が下向きの凹状をなす上部殻体11及び同じく前記断面が凹状をなす下部殻体12が、あたかも両掌を合わせるように対掌的に合体させた樹脂製のシェル状殻体13と、そのシェル状殻体13の中において上部殻体11に垂下固定されているLEDモジュール組立体14とからなる。
【0021】
そして、前記シェル状殻体13の上部殻体11の裏側中心部位には、前記LEDモジュール組立体14を吊り下げる取付け部材15が複数個設けられているとともに、その取付け部材15の外周部位及び上部殻体11のうち外方の延びる腕部には、前記LEDモジュール組立体14を固定する固定部材16が複数個設けられている。
【0022】
前記上部殻体11と対掌的に嵌合する下部殻体12の凹状空間には何も設けられることなく、図3及び図4に示すように、下部殻体12の上端面部に形成されている嵌入凸条部17を上部殻体11の下端面部に形成されている嵌合凹溝部18に嵌入させることにより、下部殻体12が上部殻体11を下方から塞ぐ下蓋機能を発揮している。
【0023】
さらに、前記LEDモジュール組立体14の最外端部には、前記上部殻体11と下部殻体12を緊束するための緊束金具19とが設けられている。そして、前記緊束金具19には、後述する本発明に係る連結部材40を構成するキャップ体20が取り付けられている。
【0024】
前記緊束金具19は、次のように構成されている。すなわち、前記上部殻体11と下部殻体12の端部内面側にかつシェル状殻体13の中心に向かってそれぞれ迫り出し・形成された上部係止部21と下部係止部22に同時に係止される環状体23と、前記上部殻体11と下部殻体12の外周面よりわずかに縮径されているとともに、前記上部係止部21と下部係止部22を束ねるように、それらの外周面を嵌入させる段差付き緊束金具本体24と、キャップ体20においてその端部内面側に中心に向かって迫り出し形成した係止部25に係止される円板体26と、前記環状体23と円板体26とを一体的に固定することにより、シェル状殻体13とキャップ体20を連結するとともに、緊束金具本体24を外部に露出させないように機能する締め付け体27とから構成されている。
【0025】
なお、この実施形態においては、前記締め付け体27として、ねじ27aとナット27bが使用されているとともに、前記円板体26、緊束金具本体24及び環状体23のそれぞれには、ねじ27aを挿通する透孔26a、24a、23aが透設されている。さらに、シェル状殻体10及びキャップ体20に対して、前記環状体23及び円板体26を係止させるには、前者は、上部環殻体11の所定位置に環状体23を静置してから下部殻体12を上部環殻体11に組み付ける方法を採用し、後者は、キャップ体20を弾性材料から製作することにより、円板体26をキャップ体20に圧入する方法を採用する。
【0026】
次に、本発明のLEDモジュール組立体について詳述する。図5に示すように、LEDモジュール組立体14は、複数個のLED素子30が第一絶縁基板33の上に面状に点在配置されている第一LEDモジュール31と、そこから放射方向の外方に向かって延びる、複数個のLED素子30が第二絶縁基板34の上に線状に点在配置されている複数個の第二LEDモジュール32とからなる。
【0027】
本発明に係る照明灯のLEDモジュール組立体14において、第一LEDモジュール31はテンプレート機能、すなわち、第一絶縁基板33が第二LEDモジュール32の第二絶縁基板34より外方に広がっているので、第一絶縁基板33は複数個の第二LEDモジュール32を放射方向の外方に延ばす基地的作用を発揮する。
【0028】
同様に第二LEDモジュール32は複数本、例えば、4個のLEDモジュール32a、32b、32c、32dからなるとともに、そのうちの、第一絶縁基板33から略同一方向に互いに背反の向きに延びる一対の第一番目のLEDモジュール32aと第三番目のLEDモジュール32c(第一グループのLEDモジュール)と、第一絶縁基板33から同様に延びるが方向が第一グループのLEDモジュールと異なる他の一対の第二番目のLEDモジュール32bと第四番目のLEDモジュール32d(第二グループのLEDモジュール)の機能が相違する。
【0029】
そのため、前記第一グループのLEDモジュール32a、32cを主として線状乃至は環状空間を照らす機能を発揮させるように、照明灯10を設置した場合、第二グループのLEDモジュール32b、32dに前記線状乃至環状空間より横方向に広がる面状空間を照らす機能を発揮させることができるし、またその逆もできる。
【0030】
次に、本発明に係る連結部材について詳述すると、上記形状・構造の照明灯を、複数個、連結して照明装置を製作するには、一つの照明灯のシェル状殻体と他の照明灯のそれとを連結しなければならい。
【0031】
そこで、図1、2、3、4に記載したように、本発明においては、一つの照明灯に存在する複数本のLEDモジュール32、例えば、4個のLEDモジュール32a、32b、32c、32dの少なくとも1個のLEDモジュール32が内部に収納されているシェル状殻体13の最外端部に止着させるキャップ体20の少なくとも一つを、本発明に係る連結部材の構成要素として、連結部材を製造し、それを介して他の照明灯の最外端部を連結するという技術思想を採用する。勿論、この思想とは逆に、後述する本発明に係る連結部材の一構成要素を前記キャップ体20として利用することもできる。
【0032】
具体的に本発明に係る連結部材の好ましい実施形態を説明すると、図6〜8に示すように、本発明に係る連結部材40は、底部41aが半球面層状をなし、開口42a寄りの側壁部41bが短筒状をなす第一カップ体411と、同様の形状・構造を有する第二カップ体412と、それらを連結する連結体43とから構成されている。なお、以下において、前記第一カップ体411と第二カップ体412とをまとめて表現するとき、単に「カップ体41」と表示し、連結部材40として使用されないカップ体20とも区別する。
【0033】
前記カップ体41の開口42a寄りの内面には、前述したカップ体20と同様にシェル状殻体13に止着される緊束金具19の板状体26が係止される環条の係止部25が形成されている。また、前記カップ体41の内部は、従来技術における電装部品を収納するに必要な工夫がなされることなく、単に空間になっている。
【0034】
また、前記連結体43は、図9に示すように、放物線をその頂点より高いX軸を中心にして回転させたとき認識される回転曲面、言い換えれば、鼓のような形状を有している。さらに、前記連結体43の外周面と前記カップ体41の底部41aの外周面(底部外周面)42bとは線形に繋がって面一に延展している。そのためカップ体41と連結体43との間において、それらが分離を誘発する起点乃至は起線がなくなり、その結果、連結体43に曲げの負荷がかかっても、両者は分離しない。
【0035】
このように前記連結体43の外周面と前記カップ体41の底部外周面42bの外周面とを面一に延展できるようにするのは、本発明に係る連結部材40の製造方法に起因している。すなわち、前記連結部材40は、エラストマ、すなわち、ハードセグメントとソフトセグメントを有するスチレン系、ウレタン系、エステル、アミド系等の高分子材料を溶融して、前記カップ体41と連結体43とを一体成型することにより、製造されているからである。
【0036】
さらに、前記連結体43において、長手方向に延びるその中心線C1が前記カップ体41の中心線C2と非平行になっている。非平行にする程度は、前記連結体43の中心線C1とカップ体41の中心線C2とが鈍角を以て交叉する交叉角βが100〜170度の範囲になるようにする。前記交叉角βを100度以上にするのは、第一、第二カップ411、412の中心線C2、C3が交差する連結体43側の交叉角γを20度以下にすることがないからである。また、前記交叉角βを170度以下にするのは、本発明に係る照明装置を製作する場合、隣接する照明灯との第二LEDモジュール同士を直線、すなわち、前記交叉角γが180度になるように配設することがないからである。
【0037】
前記二つの中心線の交叉角βを上記の範囲に保持するには、カップ体41において半球面状をなす底部41aの底部外周面42bに対する連結体43における吸盤状の端面の当接位置を調節して、原材料であるエラストマから連結部材40を一体成形すればよい。
【0038】
本発明は、その根本的技術思想を踏襲し発明の効果を著しく損なわない範囲において、前記実施形態の一部分を変更して、例えば、次のように実施できる。
【0039】
(1)図10(a)、図10(b)に示すように、3個からなる第一、第二、第三カップ体411、412、413を2個の第一、第二連結体431、432により直列に連結したり、さらに第三連結体433により、環状に連結したりできる。この態様においては、二つのカップ体を一つの連結体により直列に照明灯が連結される場合と実質的に同一の作用・効果が発揮される。
【0040】
(2)図11に示すように、4個からなる第一、第二、第三、第四カップ体411、412、413、414を4個の第一、第二、第三、第四連結体431、432、433、434により環状に連結することができる。この態様において連結体を1本減らして前記と同様の作用・効果が発揮される。
【0041】
(3)前記カップ体41及び連結体43の形状や外周面形状を複数個の照明灯の連結形状に合わせて変更することは許容されるし、カップ体41の側壁部41bを、成形時の形抜きの障害にならない程度に、底部41aから開口42a側に向かうにつれて縮径されるように、テーパーにすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、LEDモジュールを利用する照明灯を多数個配置する線状、又は環状空間及び平面状空間を照らす照明装置の分野に広く利用することができる。
【符号の説明】
【0043】
10:照明灯、11:上部殻体、12:下部殻体、13:シェル状殻体、14:LEDモジュール組立体、15:取付け部材、16:固定部材、17:嵌入凸条部、18:嵌合凹溝部、19:緊束金具、20:キャップ体、21:上部係止部、22:下部係止部、23:環状体、24:緊束金具本体、25:係止部、26:円板体、27:締め付け体、40:連結部材、41:カップ体、411:第一カップ体、412:第二カップ体、41a:底部、41b:側壁部、42a:開口、42b:底部外周面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10(a)】
図10(b)】
図11
図12
図13
図14